JP2006337712A - スクリーン及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイを用いる構成において、良好な視野角特性で高コントラストな画像を得るためのスクリーン等を提供すること。
【解決手段】アレイ状に設けられた複数のマイクロレンズ素子41と、マイクロレンズ素子41からの光を透過させる開口部62、及び開口部62の周囲に設けられた遮光部61を備えるブラックマトリックス層60と、を有し、開口部62は、マイクロレンズ素子41の焦点位置の近傍に配置するように設けられ、ブラックマトリックス層60は、ブラックマトリックス層60全体の領域に対して開口部62の領域が20%以上40%以下を占める。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スクリーン及び画像表示装置、特に、画像信号に応じた光を透過させることにより画像を表示する画像表示装置のスクリーンの技術に関する。
画像信号に応じた光(以下、適宜「映像光」という。)を透過させることにより画像を表示する、いわゆるリアプロジェクタには、映像光を透過させる透過型のスクリーンが用いられる。透過型スクリーンで反射した外光が観察者の方向へ進行すると、観察者は、映像光と外光とを同時に観察することになる。映像光と同時に外光が観察者の眼に入ると、画像のコントラストの低下を引き起こす原因となる。このような画像のコントラストの低下を軽減するために、例えば、外光を吸収するためのブラックストライプをスクリーンに形成する技術が提案されている。ブラックストライプを設けることで外光の反射を低減する技術は、例えば、特許文献1に提案されている。
特開平10−83029号公報
ブラックストライプは、主にレンチキュラーレンズシートと併せて用いられる。スクリーンは、レンチキュラーレンズシートに代えてマイクロレンズアレイを用いる構成とすることが可能である。レンチキュラーレンズが一方向、例えば水平方向について映像光を拡散させるのに対して、マイクロレンズ素子は、水平方向と垂直方向との二方向について映像光を拡散させることが可能である。このため、スクリーンは、レンチキュラーレンズシートに代えてマイクロレンズアレイを用いることにより、水平方向のみならず垂直方向に関しても良好な視野角特性を得ることができる。マイクロレンズアレイを用いる構成の場合、外光の反射を低減するためには、ブラックストライプに代えて、ブラックマトリックスを用いることが考えられる。ブラックマトリックスは、開口部と、格子状に設けられた遮光部とを有する。ブラックマトリックスを用いる場合、マイクロレンズ素子により開口部へ映像光を進行させることで、高コントラストな画像を得ることが可能となる。しかしながら、マイクロレンズ素子を透過した映像光のうち一部の光は、遮光部で吸収されてしまう場合がある。遮光部で吸収される映像光が増加すると、高コントラストな画像を得ることが困難となるため問題である。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、マイクロレンズアレイを用いる構成において、良好な視野角特性で高コントラストな画像を得るためのスクリーン、及び画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、アレイ状に設けられた複数のマイクロレンズ素子と、マイクロレンズ素子からの光を透過させる開口部、及び開口部の周囲に設けられた遮光部を備えるブラックマトリックス層と、を有し、開口部は、マイクロレンズ素子の焦点位置の近傍に設けられ、ブラックマトリックス層は、ブラックマトリックス層全体の領域に対して開口部の領域が20%以上40%以下を占めることを特徴とするスクリーンを提供することができる。
ブラックマトリックス層に占める開口部の領域を大きくするほど、遮光部で吸収される映像光を低減させ、映像光を効率良く透過させることが可能となる。開口部の領域を大きくすることで遮光部の領域が小さくなると、観察者の方向へ反射する外光が増加してしまう。また、遮光部の領域を大きくするほど、観察者の方向へ反射する外光を低減することが可能である。遮光部の領域を大きくすることで開口部の領域が小さくなると、遮光部で吸収される映像光が増加してしまう。ブラックマトリックス層に占める開口部の領域が小さすぎる場合、大きすぎる場合のいずれも、高コントラストな画像を得ることは困難である。本発明のスクリーンは、ブラックマトリックス層に占める開口部の領域を20%以上40%以下と限定することで、遮光部で吸収される映像光を低減させ、かつ観察者の方向へ反射する外光も低減させる。映像光を効率良く観察者の方向へ進行させ、かつ観察者の方向へ反射する外光を低減させることで、高コントラストな画像を得ることが可能となる。これにより、マイクロレンズアレイを用いる構成において、良好な視野角特性で高コントラストな画像を得るためのスクリーンを得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、遮光部は、光を透過させる透過率が0%以上40%以下であることが望ましい。遮光部を透過する外光が増加するほど、観察者の方向へ反射する外光が増加してしまう。本態様では、遮光部の透過率を0%以上40%以下と限定することで、観察者の方向へ反射する外光を低減させる。これにより、さらに高コントラストな画像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、開口部及びマイクロレンズ素子は、第1の方向の長さが、第1の方向に略直交する第2の方向の長さよりも長い形状を有することが望ましい。第1の方向の長さが第2の方向の長さより長い形状のマイクロレンズ素子は、第1の方向に長い形状の照射領域に映像光を入射させる。マイクロレンズ素子は、第1の方向の長さが第2の方向の長さよりも長い形状の開口部へ効率良く映像光を入射させることができる。また、例えば、水平方向に長い形状の開口部を設けることにより、水平方向についての視野角特性を向上させることも可能となる。これにより、映像光を効率良く透過させ、かつ良好な視野角特性を得ることもできる。
また、本発明の好ましい態様としては、光を拡散させる拡散層を有し、拡散層は、ブラックマトリックス層の近傍に設けられることが望ましい。マイクロレンズ素子による屈折作用により、映像光は、開口部の近傍で最も絞られた状態となる。ブラックマトリックス層の近傍に拡散層を設けることにより、最も絞られた状態の映像光を拡散層に入射させることが可能になる。このため、拡散層で拡散した後遮光部へ入射する映像光を低減させ、映像光を効率良く透過させることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、拡散層は、開口部の入射側、又は開口部に設けられることが望ましい。開口部の入射側、又は開口部に拡散層を設けることにより、拡散層で外光が反射することによるコントラストの低下を低減することができる。これにより、さらに高コントラストな画像を得ることができる。
さらに、本発明によれば、光源部からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、上記のスクリーンと、を有することを特徴とする画像表示装置を提供することができる。上記のスクリーンを有することから、高コントラストな画像を得ることが可能となる。これにより、高コントラストな画像を表示することが可能な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る画像表示装置であるプロジェクタ10の概略構成を示す。プロジェクタ10は、スクリーン22の一方の面に光を投写し、スクリーン22の他方の面から出射する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタである。光源部である超高圧水銀ランプ11は、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)、第2色光である緑色光(以下、「G光」という。)、及び第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を含む光を供給する。
インテグレータ12は、超高圧水銀ランプ11からの光の照度分布を略均一にする。照度分布が均一化された光は、偏光変換素子13にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換される。s偏光光に変換された光は、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー14Rに入射する。R光透過ダイクロイックミラー14Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー14Rを透過したR光は、反射ミラー15に入射する。反射ミラー15は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置17Rに入射する。空間光変調装置17Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、ダイクロイックミラーを透過しても、光の偏光方向は変化しないため、空間光変調装置17Rに入射するR光は、s偏光光のままの状態である。
空間光変調装置17Rに入射したs偏光光は、p偏光光に変換された後、不図示の液晶パネルに入射する。液晶パネルは、2つの透明基板の間に、画像表示のための液晶層を封入している。液晶パネルに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。空間光変調装置17Rは、変調によりs偏光光に変換されたR光を射出する。このようにして、空間光変調装置17Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18に入射する。
R光透過ダイクロイックミラー14Rで反射されたG光及びB光は、光路を90度折り曲げられる。光路を折り曲げられたG光及びB光は、B光透過ダイクロイックミラー14Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー14Gは、G光を反射し、B光を透過する。B光透過ダイクロイックミラー14Gで反射されたG光は、G光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置17Gに入射する。空間光変調装置17GはG光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。
空間光変調装置17Gに入射するG光は、s偏光光に変換されている。空間光変調装置17Gに入射したs偏光光は、そのまま液晶パネルに入射する。液晶パネルに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調によりp偏光光に変換される。空間光変調装置17Gは、変調によりp偏光光に変換されたG光を射出する。このようにして、空間光変調装置17Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム18に入射する。
B光透過ダイクロイックミラー14Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ16と、2枚の反射ミラー15とを経由して、B光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置17Bに入射する。空間光変調装置17Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、B光にリレーレンズ16を経由させるのは、B光の光路の長さがR光及びG光の光路の長さよりも長いためである。リレーレンズ16を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー14Gを透過したB光を、そのまま空間光変調装置1
7Bに導くことができる。
空間光変調装置17Bに入射するB光は、s偏光光に変換されている。空間光変調装置17Bに入射したs偏光光は、p偏光光に変換された後液晶パネルに入射する。液晶パネルに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。空間光変調装置17Bは、変調によりs偏光光に変換されたB光を射出する。このようにして、空間光変調装置17Bで変調されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18に入射する。色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー14RとB光透過ダイクロイックミラー14Gとは、超高圧水銀ランプ11から供給される光を、R光、G光、B光に分離する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム18は、2つのダイクロイック膜18a、18bをX字型に直交して配置して構成されている。ダイクロイック膜18aは、B光を反射し、R光、G光を透過する。ダイクロイック膜18bは、R光を反射し、B光、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム18は、空間光変調装置17R、17G、17Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。
なお、上述のように、空間光変調装置17R及び空間光変調装置17Bからクロスダイクロイックプリズム18に入射される光は、s偏光光となるように設定される。また、空間光変調装置17Gからクロスダイクロイックプリズム18に入射される光は、p偏光光となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム18に入射される光の偏光方向を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム18において各色光用空間光変調装置から射出される光を有効に合成できる。ダイクロイック膜18a、18bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜18a、18bで反射されるR光及びB光をs偏光光とし、ダイクロイック膜18a、18bを透過するG光をp偏光光としている。
投写レンズ20は、クロスダイクロイックプリズム18で合成された光を反射ミラー21の方向へ投写する。反射ミラー21は、投写レンズ20からの投写光をスクリーン22の方向へ反射する。スクリーン22は、画像信号に応じた光である映像光を透過することにより鑑賞者側の面に画像を表示するための透過型スクリーンである。スクリーン22は、フレネルレンズ30、マイクロレンズアレイ40、ブラックマトリックス層60、及び基板50を有する。
フレネルレンズ30は、反射ミラー21からの光を略平行な光に角度変換する角度変換部である。フレネルレンズ30は、複数のプリズム部31を有する。複数のプリズム部31は、略同心円状に配置されている。各プリズム部31は、凸レンズの凸面を切り出した輪状の切片と同様の形状を有する。プリズム部31は、例えば0.11mmのピッチで配置されている。フレネルレンズ30は、略同心円状に配置された各プリズム部31により、映像光を略平行な光に角度変換する。なお、プリズム部31は、略同心円状に配置する場合に限られず、例えば、略同一位置に焦点を有する楕円状に配置することとしても良い。
マイクロレンズアレイ40は、第1の方向であるX方向、及び第1の方向に略直交する第2の方向であるY方向にアレイ状に設けられた複数のマイクロレンズ素子41を有する。X方向は水平方向、Y方向は垂直方向である。マイクロレンズ素子41は、球面もしくは非球面である第1面と、略平坦な第2面とを有する。マイクロレンズ素子41は、フレネルレンズ30からの光が入射する側に第1面を向けて設けられている。マイクロレンズアレイ40は、マイクロレンズ素子41における屈折作用により、フレネルレンズ30からの光を観察者OBS側にて拡散させる。スクリーン22の出射側の面には、透明部材からなる平行平板である基板50が設けられている。マイクロレンズアレイ40と基板50との間には、ブラックマトリックス層60が設けられている。
図2は、スクリーン22のうち、マイクロレンズアレイ40、ブラックマトリックス層60、及び基板50の要部断面構成を示す。ブラックマトリックス層60は、開口部62と遮光部61とを有する。開口部62は、マイクロレンズ素子41からの光を基板50側へ透過させる。遮光部61は、開口部62の周囲に、格子状に設けられている。ブラックマトリックス層60は、遮光部61にて外光L2を吸収することで、観察者の方向への外光L2の反射を低減するために設けられている。ブラックマトリックス層60により外光L2の反射を低減することで、画像のコントラストの低下を低減することが可能となる。開口部62は、マイクロレンズアレイ40のマイクロレンズ素子41に対応して、各マイクロレンズ素子41の焦点位置の近傍に配置するように設けられている。フレネルレンズ30(図1参照)で平行化された光L1は、マイクロレンズ素子41の屈折作用により、開口部62の付近で絞られた後観察者側にて拡散する。
図3は、フレネルレンズ30側から見たマイクロレンズ素子41及び開口部62の構成を説明するものである。図2に示した断面構成は、図3に示す構成のうちのAA断面のものである。マイクロレンズ素子41は、第1の方向であるX方向の長さが、第1の方向に略直交する第2の方向であるY方向の長さよりも長い六角形形状を有している。マイクロレンズアレイ40は、六角形形状のマイクロレンズ素子41を隙間無くハニカム状に配列させて構成されている。また、開口部62は、第1の方向であるX方向に長辺、及び第2の方向に短辺を備える矩形形状の平面構成を有している。
図4は、1つのマイクロレンズ素子41、その出射側に設けられた開口部62、遮光部61、及び基板50を合わせた斜視構成を示す。X方向の長さがY方向の長さより長い形状のマイクロレンズ素子41は、X方向に長い形状の照射領域に映像光を入射させる。マイクロレンズ素子41は、開口部62上に焦点を形成しない場合であっても、開口部62の近傍に焦点が形成される構成であれば、X方向に長辺、Y方向に短辺を備える矩形形状の開口部62へ効率良く映像光を入射させることができる。また、水平方向であるX方向に長い矩形形状の開口部62を設けることにより、水平方向についての視野角特性を向上させることも可能となる。これにより、映像光を効率良く透過させ、かつ良好な視野角特性を得ることもできる。
なお、マイクロレンズアレイ40は、六角形形状のマイクロレンズ素子41をハニカム状に配列する構成に限られない。マイクロレンズアレイ40は、X方向の長さがY方向の長さよりも長いマイクロレンズ素子41を配列する構成であれば、六角形形状以外の形状のマイクロレンズ素子41を用いる構成としても良い。開口部62は、X方向の長さがY方向の長さよりも長い形状であれば良く、矩形形状である場合に限られない。開口部62は、例えば、矩形形状の角を円形に変化させた略矩形形状や、X方向に長軸、及びY方向に短軸を備える楕円形状としても良い。
図5は、ブラックマトリックス層60の開口率と、垂直方向であるY方向についての視野角特性との関係を表すものである。図6は、ブラックマトリックス層60の開口率と、水平方向であるX方向についての視野角特性との関係を表したものである。ブラックマトリックス層60の開口率とは、ブラックマトリックス層60全体の領域に占める開口部62の領域の割合である。グラフ中、α、β、γは、スクリーン22の法線方向に出射される映像光の輝度を1とした場合に、それぞれ輝度が2分の1、3分の1、10分の1になる角度を、スクリーン22の法線方向を0度として表したものである。
図5中「染色」とは、ブラックマトリックス層に遮光部と開口部とを設ける構成に代えてマイクロレンズ素子41上にティント層(着色層)を形成するものである。ここでは、染色が無い場合、及び透過率が60%となる染色を施した場合を比較例として、ブラックマトリックス層60の開口率がそれぞれ40%、30%、20%である場合のα、β、γの値を示している。図5及び図6から、ブラックマトリックス層60の開口率を40%〜20%としても、X方向及びY方向のいずれの視野角特性も比較例の場合と大きな差が見られないことがわかる。
図7は、ブラックマトリックス層60の開口率を変化させた場合の、スクリーン22における映像光の透過率と、Y方向について45度で入射する外光の反射率とを表したものである。図8は、ブラックマトリックス層60の開口率を変化させた場合の、スクリーン22における映像光の透過率と、X方向について45度で入射する外光の反射率とを表したものである。外光の角度についても、スクリーン22の法線方向を0度として表している。図7及び図8に示すグラフにおいて、映像光の透過率は左側の目盛り、外光の反射率は右側の目盛りで示している。ここでは、透過率が60%となる染色を施した場合を比較例としている。比較例の場合、ブラックマトリックス層60を設ける場合より映像光の透過率が低くなることがわかる。また、ブラックマトリックス層60の開口率が40%から20%へ小さくなっても映像光の透過率には大きな変化が見られないのに対して、外光の反射率は、Y方向、X方向のいずれの場合も3分の1程度にまで減少することがわかる。
図9は、図7に示す映像光の透過率と外光の反射率との関係から求められたコントラストを表したものである。図10は、図8に示す映像光の透過率と外光の反射率との関係から求められたコントラストを表したものである。コントラストは、(外光の反射率)/(映像光の透過率)によって求めることができる。ブラックマトリックス層60の開口率が40%から20%へ小さくなると、コントラストが向上することがわかる。また、ブラックマトリックス層60の開口率を20%から40%としても、図9に示す垂直方向の場合よりも、図10に示す水平方向の場合のほうが、コントラストの低下の度合いが少ないことがわかる。従って、水平方向へ長い矩形の開口部62を設ける構成としても、コントラストの低下を軽減することが可能である。
図7及び図8を用いて説明したように、比較例の場合、映像光の透過率は、ブラックマトリックス層60を設ける場合より低くなる。比較例は、開口率が40%であるブラックマトリックス層60を用いる場合と同等のコントラストを実現可能であっても、映像光の透過率が小さいために、画像が暗くなってしまう。従って、開口率が20%から40%のブラックマトリックス層60を用いる場合、比較例の場合よりも、明るい画像を表示することが可能となる。
フレネルレンズ30からの映像光のうち一部の光、例えば、フレネルレンズ30で十分に平行化されなかった光は、マイクロレンズ素子41から遮光部61の方向へ進行する場合がある。ブラックマトリックス層60の開口率を例えば40%より大きくすると、遮光部61で吸収される映像光を低減させ、映像光を効率良く透過させることが可能となる。開口部62の領域を大きくすることで遮光部61の領域が小さくなると、観察者の方向へ反射する外光が増加してしまう。
また、ブラックマトリックス層60の開口率を例えば20%より小さくすると、観察者の方向へ反射する外光を低減することが可能となる。開口部62の領域が小さくなると、遮光部61で吸収される映像光が増加してしまう。このように、ブラックマトリックス層60の開口率が小さすぎる場合、大きすぎる場合のいずれも、高コントラストな画像を得ることは困難である。スクリーン22は、ブラックマトリックス層60に占める開口部62の領域を20%以上40%以下と限定することで、遮光部61で吸収される映像光を低減させ、かつ観察者の方向へ反射する外光も低減させることができる。
図11は、遮光部61の透過率を変化させた場合の、スクリーン22における映像光の透過率と、Y方向について45度で入射する外光の反射率とを表したものである。図12は、遮光部61の透過率を変化させた場合の、スクリーン22における映像光の透過率と、X方向について45度で入射する外光の反射率とを表したものである。ここでは、ブラックマトリックス層60の開口率を一定としていることから、遮光部61の透過率の変化に関わらず映像光の透過率は略一定である。
遮光部61は、光を透過させる透過率が低いほど外光を効率良く吸収でき、本実施例では、透過率が0%以上40%以下となるように構成されている。これにより、遮光部61にて外光を効率良く吸収し、観察者の方向へ反射する外光を低減することが可能である。さらに、遮光部61は、透過率が0%以上25%以下となるように構成されることが望ましい。これにより、さらに観察者の方向へ反射する外光を低減することができる。
スクリーン22は、ブラックマトリックス層60に占める開口部62の領域を20%以上40%以下とすることで、遮光部61で吸収される映像光を低減させ、かつ観察者の方向へ反射する外光も低減させることができる。また、透過率が0%以上40%以下の遮光部61を用いることで、観察者の方向へ反射する外光を低減することが可能である。映像光を効率良く観察者の方向へ進行させ、かつ観察者の方向へ反射する外光を低減させることで、高コントラストな画像を得ることが可能となる。これにより、マイクロレンズアレイ40を備えるスクリーン22を用いる構成において、良好な視野角特性で高コントラストな画像を表示することができるという効果を奏する。
なお、図13及び図14に示すように、ブラックマトリックス層60の近傍に拡散層132、142を設ける構成としても良い。拡散層132、142は、マイクロレンズ素子41からの映像光を拡散させる。拡散層132、142としては、例えば、光を拡散させる拡散剤を分散させた層や、微小な凹凸を施した拡散面を有する層を用いることができる。マイクロレンズ素子41による屈折作用により、映像光は、開口部62の近傍で最も絞られた状態となる。ブラックマトリックス層60の近傍に拡散層132、142を設けることにより、最も絞られた状態の映像光を拡散層132、142に入射させることが可能になる。このため、拡散層132、142で拡散した後遮光部61へ入射する映像光を低減させ、映像光を効率良く透過させることができる。
図13に示す構成において、拡散層132は、ブラックマトリックス層60の開口部62に設けられている。開口部62に拡散層132を設けることにより、拡散層132で外光が反射することによるコントラストの低下を低減することができる。図14に示す構成において、拡散層142は、ブラックマトリックス層60の開口部62の入射側に設けられている。開口部62の入射側に拡散層142を設ける場合も、拡散層142で外光が反射することによるコントラストの低下を低減することができる。拡散層132、142を設けることにより、コントラストの低下を低減し、かつさらに良好な視野角特性を得ることができる。なお、拡散層は、ブラックマトリックス層60の近傍であって、開口部62の入射側や開口部62以外の部分に設けることとしても良い。少なくともブラックマトリックス層60の近傍に拡散層を設けることで、拡散層で拡散した後遮光部61へ入射する映像光を低減させ、映像光を効率良く透過させることが可能となる。
上記実施例に係るプロジェクタ10は、光源部として超高圧水銀ランプを用いているが、これに限られない。例えば、発光ダイオード素子(LED)等の固体発光素子を用いても良い。また、3つの透過型液晶表示装置を設けた、いわゆる3板式のプロジェクタに限らず、例えば、反射型液晶表示装置を用いたプロジェクタやティルトミラーデバイスを用いたプロジェクタであっても良い。
以上のように、本発明に係るスクリーンは、画像信号に応じた光を透過させるプロジェクタのスクリーンとして用いる場合に有用である。
本発明の実施例に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 スクリーンの要部断面構成を示す図。 マイクロレンズ素子及び開口部の構成を説明する図。 マイクロレンズ素子、開口部、遮光部、基板を合わせた斜視構成を示す図。 ブラックマトリックス層の開口率と視野角特性との関係を表す図。 ブラックマトリックス層の開口率と視野角特性との関係を表す図。 映像光の透過率と、外光の反射率とを表す図。 映像光の透過率と、外光の反射率とを表す図。 ブラックマトリックス層の開口率とコントラストの関係を表す図。 ブラックマトリックス層の開口率とコントラストの関係を表す図。 映像光の透過率と、外光の反射率とを表す図。 映像光の透過率と、外光の反射率とを表す図。 拡散層を設ける構成を説明する図。 拡散層を設ける構成を説明する図。
符号の説明
10 プロジェクタ、11 超高圧水銀ランプ、12 インテグレータ、13 偏光変換素子、14R R光透過ダイクロイックミラー、14G B光透過ダイクロイックミラー、15 反射ミラー、16 リレーレンズ、17R、17G、17B 空間光変調装置、18 クロスダイクロイックプリズム、18a、18b ダイクロイック膜、20 投写レンズ、21 反射ミラー、22 スクリーン、30 フレネルレンズ、31 プリズム部、40 マイクロレンズアレイ、41 マイクロレンズ素子、50 基板、60 ブラックマトリックス層、61 遮光部、62 開口部、OBS 観察者、132、142 拡散層

Claims (6)

  1. アレイ状に設けられた複数のマイクロレンズ素子と、
    前記マイクロレンズ素子からの光を透過させる開口部、及び前記開口部の周囲に設けられた遮光部を備えるブラックマトリックス層と、を有し、
    前記開口部は、前記マイクロレンズ素子の焦点位置の近傍に配置するように設けられ、
    前記ブラックマトリックス層は、前記ブラックマトリックス層全体の領域に対して前記開口部の領域が20%以上40%以下を占めることを特徴とするスクリーン。
  2. 前記遮光部は、光を透過させる透過率が0%以上40%以下であることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン。
  3. 前記開口部及び前記マイクロレンズ素子は、第1の方向の長さが、前記第1の方向に略直交する第2の方向の長さよりも長い形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーン。
  4. 光を拡散させる拡散層を有し、
    前記拡散層は、前記ブラックマトリックス層の近傍に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクリーン。
  5. 前記拡散層は、前記開口部の入射側、又は前記開口部に設けられることを特徴とする請求項4に記載のスクリーン。
  6. 光源部からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のスクリーンと、を有することを特徴とする画像表示装置。
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