JP2006332780A - ラテラル駆動型スピーカ - Google Patents

ラテラル駆動型スピーカ Download PDF

Info

Publication number
JP2006332780A
JP2006332780A JP2005149779A JP2005149779A JP2006332780A JP 2006332780 A JP2006332780 A JP 2006332780A JP 2005149779 A JP2005149779 A JP 2005149779A JP 2005149779 A JP2005149779 A JP 2005149779A JP 2006332780 A JP2006332780 A JP 2006332780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
lateral drive
drive type
type speaker
curved surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005149779A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Sasaki
勝弘 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Pioneer Corp, Pioneer Electronic Corp filed Critical Tohoku Pioneer Corp
Priority to JP2005149779A priority Critical patent/JP2006332780A/ja
Publication of JP2006332780A publication Critical patent/JP2006332780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

【課題】 ラテラル駆動型スピーカにおいて、低音域を良好に再生することができるスピーカを提供する。また、1個の振動板で複数種類の音声信号を再生することができるスピーカを提供する。
【解決手段】湾曲面を有する振動板10と、振動板10の一端部10bを支持し、第1の入力信号SG1に応じて、一端部10bを介して振動板10を振動駆動する第1の駆動部20aと、振動板10の他端部10aを支持し、第1の入力信号SG1と異なる第2の入力信号SG2に応じて、他端部10aを介して振動板10を振動駆動する第2の駆動部20bとを設ける。また、振動板10は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、駆動板の端面を駆動して振動するラテラル駆動型スピーカに関するものである。
近年、ディスプレイとスピーカが一体となったAV(Audio Visual)機器、例えば、PDP(Plasma Display Panel)テレビ受像機、液晶テレビ受像機、携帯型DVDプレーヤ等においては、フラット・パネル・ディスプレイの採用により機器の薄型化が進められている。
また、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等の携帯型情報端末機器においても液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラット・パネル・ディスプレイが一般に採用されており、薄型かつ軽量化が進められている。
このようなAV機器や携帯型情報端末機器においては、機器全体の薄型化が進められる中でスピーカの設置スペースが大きな問題になっている。また、スピーカを別載する機器においても、車載用の機器や狭いスペースを大きく確保できない場合がある。このような事情により、スピーカに対しての薄型化の要求は更に高くなっている。
このような要求に対応するスピーカとして、例えば、矩形の振動板をその長さ方向に沿って湾曲形成し、その一端を半固定し、他端部を振動可能にエッジを介して支持し、かつ背面の中心部から他端部寄りにドライバを取付けて駆動するスピーカが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、湾曲した振動板と、振動板の端部に設けられたコイルと、そのコイルを挟持するように配置された電磁石とを有し、電磁石による磁気的駆動力により振動板が振動するスピーカが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−356868号公報(図3) 特開昭64−54899号公報(図3)
一般的な上述したスピーカでは、例えば振動板が、比較的剛性が小さいフィルムなどで形成されている。このため、振動板の面積を比較的大きくすることができないので、低音域を良好に再生することが困難な場合がある。また、振動板の剛性が比較的小さいので、振動板を支持することが困難な場合がある。
また、一般的な上述したスピーカでは、1個の振動板で1音声信号のみしか再生することができない。このため、複数種類の音声信号を再生する場合には、複数個の振動板を設ける必要があり、設置スペースが大きくなる場合がある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、ラテラル駆動型スピーカにおいて、低音域を良好に再生することができるスピーカを提供することが目的である。また、ラテラル駆動型スピーカにおいて、1個の振動板で複数種類の音声信号を再生することができるスピーカを提供することが他の目的である。
このような目的を達成するために、本発明によるラテラル駆動型スピーカは、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
請求項1に係る発明のラテラル駆動型スピーカは、一端部が固定または半固定された、湾曲面を有する振動板と、前記振動板の他端部を支持し、入力信号に応じて当該他端部を振動駆動して、前記振動板の前記湾曲面から当該湾曲面に直交する方向に音圧を放射させる駆動手段とを有し、前記振動板は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のラテラル駆動型スピーカは、湾曲面を有する振動板と、前記振動板の一端部を支持し、第1の入力信号に応じて、前記一端部を介して前記振動板を振動駆動する第1の駆動手段と、前記振動板の他端部を支持し、前記第1の入力信号と異なる第2の入力信号に応じて、前記他端部を介して前記振動板を振動駆動する第2の駆動手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るラテラル駆動型スピーカは、一端部が固定または半固定された、湾曲面を有する振動板と、その振動板の他端部を支持し、入力信号に応じて他端部を振動駆動して、振動板の湾曲面から、その湾曲面に直交する方向に音圧を放射させる駆動手段とを主構成要素として有する。この際、振動板は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成されている。
上述した構成のラテラル駆動型スピーカの動作を説明する。駆動手段が、入力信号に応じて振動板の他端部を振動駆動する。高剛性の金属箔により形成された振動板は、駆動手段による端部の振動駆動により撓み、湾曲面から、その湾曲面に直交する方向に音圧を放射する。
この際、振動板が高剛性の金属箔により形成しているので、一般的なラテラル駆動型スピーカと比べて振動板の面積を大きくすることができる。振動板の面積が比較的大きいので、一般的なスピーカと比較して低音域の音圧特性が良好である。
また、振動板が高剛性の金属箔により形成されているので、一般的なスピーカと比べて、例えば駆動手段などにより金属箔の振動板を確実に支持することができる。つまり、より確実に振動板を支持することができるので、スピーカ全体を小型化した場合に、機械精度や信頼性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るラテラル駆動型スピーカの構造を示す説明図である。図2は、図1に示したラテラル駆動型スピーカ1の平面図である。図1,2に示すように、本実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1は、振動板10、駆動部20、および支持部30を有する。駆動部20は、本発明に係る駆動手段の一実施形態に相当する。
振動板10は、例えば図1,2に示すように湾曲部11を有する。例えば振動板10の略中央部に、湾曲部11が形成されている。また、振動板10は、弾性および可塑性を有している。本実施形態では、振動板10は、例えば図1に示すように、一端部10aが支持部30によって機械的に半固定または固定するように支持されている。また振動板10の他端部10bは、駆動部20に接合して支持されている。
湾曲部11は、例えば図1に示すように、上側に凸形状の湾曲面を有する。この湾曲部11の曲率を変化させることにより、振動板10が生成する音波の音質を制御することができる。
また、振動板10は、例えば紙系材料、金属系材料、またはそれらを組み合わせた複合化材料などを基材として形成されている。本実施形態に係る振動板10は、例えば樹脂系フィルムと比べて高剛性の金属箔(金属フィルム)により形成されていることが好ましい。つまり、振動板10は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成されている。振動板10として、高剛性の金属箔を用いることにより、例えば樹脂系フィルムにより形成された振動板と比べて、面積が大きな振動板10を形成することができる。振動板10の面積(詳細には振動板の発音に係る湾曲面の面積)を大きくすることで、低音域の音圧特性が向上する。また、振動板10は、例えばマグネシウムなど比較的比重が小さい金属箔により形成されていることが好ましい。比較的比重の小さい金属箔を用いることにより、振動板10の自重変形を低減することができる。また、振動板10の剛性を高くするために、振動板10を厚く形成しても、振動板10の重量を比較的小さくすることができる。
駆動部20は、振動板10の端部10bを支持する。また駆動部20は、例えば図1に示すように振動板10の端部10bを介して振動板10を振動駆動する。
図3は、図1に示したラテラル駆動型スピーカ1の駆動部20の一具体例を説明するための断面図である。図3に示すように、駆動部20は、磁歪素子21、コイル部22、および保持部23を有する。
磁歪素子21は、例えばコイル部22等による外部からの磁界に応じて伸縮する。磁歪素子21は、詳細には例えば希土類元素や遷移金属元素などにより形成され、外部磁場に応じて寸法が変化する。例えば図3に示すように、磁歪素子21の一端部が振動板10の一端部10bに接合し、他端部が保持部23に接合するように形成されている。
コイル部22は、例えば端子T1,T2を介して信号源S0に電気的に接続されている。コイル部22には、例えば信号源S0から音声信号に応じた電気信号SG1が、端子T1,T2を介して入力される。コイル部22は、この入力信号に応じた磁界を発生する。
保持部23は、例えば図3に示すように、一方の面上に磁歪素子21およびコイル部22が形成されている。保持部23は、例えば非磁性材料により形成されることが好ましい。これはコイル22が生成する磁界に与える影響を低減するためである。
上述したように、駆動部20は、磁歪素子21とコイル部22からなる単純な構造を有するので、動電方式の駆動部と比較して、駆動部20を小型化することができる。
上述したラテラル駆動型スピーカ1の動作について、駆動部20の動作を中心に、図1〜3を参照しながら説明する。
信号源S0から、端子T1,T2を介して信号SG1がコイル部22に入力され、コイル部22は入力信号に応じて磁界を生成する。
磁歪素子21は、コイル部22が生成する磁界に応じて伸縮する。より具体的には、例えば入力信号として音声信号などの交流成分を含む電気信号SG1がコイル部22に入力されると、コイル部22ではその信号SG1に応じて変動磁場を生成する。磁歪素子21は、コイル部22が生成する変動磁場に応じて、例えば図3に示すようにコイル部22の軸方向に沿った方向S2に伸縮して振動する。
振動板10の端部10bは、図1に示すように、磁歪素子21の伸縮振動に応じた駆動力を受け、その駆動力に応じて伸縮方向S2に沿って振動する。つまり、駆動部20は図1に示すように、振動板10の端部10bを介して少なくとも振動板10の湾曲面の面方向に沿った方向S2に振動駆動する。
高剛性の振動板10は、振動板10の端部10bの振動により撓み、振動板10の湾曲部11の中央部付近では、例えば図1に示すように湾曲部11の面方向と直交する方向S1に沿って振動する。
以上、説明したように本実施形態に係るスピーカ1は、一端部10aが固定または半固定された、湾曲面を備えた湾曲部11を有する振動板10と、その振動板10の他端部10bを支持し、入力信号SG1に応じてその他端部10bを振動駆動して、振動板10の湾曲面から当該湾曲面に直交する方向S1に音圧を放射させる駆動部20とを設け、振動板10は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成されているので、一般的なラテラル駆動型スピーカと比べて振動板の面積を大きくすることができる。振動板の面積が比較的大きいので、一般的なスピーカと比較して低音域の音圧特性が良好である。
また、振動板が高剛性の金属箔により形成されているので、一般的なスピーカと比べて、例えば駆動手段などにより金属箔の振動板を確実に支持することができる。つまり、より確実に振動板を支持することができるので、スピーカ全体を小型化した場合に、機械精度や信頼性が向上する。
また、上述したように、湾曲面が形成された湾曲部11を有する振動板10と、振動板10の端部10bを支持しその端部10bを介して振動板10を振動駆動し、入力信号に応じて伸縮する磁歪素子20により形成された駆動部20とを有するので、ラテラル駆動型スピーカ1全体を薄型化することができる。
つまり上述したように、駆動部20は、磁歪素子21とコイル部22からなる単純な構造を有し、動電方式の駆動部と比較して小型化することができるので、ラテラル駆動型スピーカ1全体を薄型化することができる。
また、駆動部20は、振動板10の端部10bを支持し、その端部10bを介して少なくとも振動板10の湾曲面の面方向に沿った方向S2に振動駆動するので、振動板10の端部10bの比較的小さな振動駆動により、振動板10が撓み、振動板10の湾曲部11の中央部付近では、例えば図1に示すように湾曲部11の面方向と直交する方向S1に沿って、比較的大きく振動可能である。
また、例えばマグネシウム箔などの比較的比重の小さい金属により振動板10を形成することで、ラテラル駆動型スピーカ1全体の重量も比較的小さくすることができる。
また、上述した実施形態では、振動板10の一端部10bに駆動部20が設けられ、振動板10の他端部10aが、半固定または固定するように支持部30によりされているので、例えば振動板10の両端部に駆動部20を設ける場合と比べて、ラテラル駆動型スピーカ1を小型化することができる。
図4は、ラテラル駆動型スピーカ1に対する信号供給方式の例を示す説明図(等価回路図)である。図4(a)は、図1に示した駆動部20が磁歪素子の場合のインダクタンス(L)と信号源Sを示す図である。図4(b)は、信号源Sと、駆動部20が圧電素子の場合の負荷抵抗R1とキャパシタC1を示す図である。図4(c)は、信号源SがトランスTを介して駆動部20による負荷抵抗R1とキャパシタとが並列に接続された等価回路図である。
図4(a)に示すように、信号源Sから端子T1,T2を介して信号SG1が磁歪素子21に入力されると、磁歪素子21はコイル部22から生成された磁界の作用を受けて変位するので、駆動等価回路としてはインダクタンス(L)が主構成要素となる。また駆動部20として、圧電素子を用いた場合には、図4(b),(c)に示すような駆動等価回路となる。上述したように、駆動部20に入力する電気信号SG1を制御することができる。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態に係るラテラル駆動型スピーカの構造を説明するための説明図である。図6は、図5に示したラテラル駆動型スピーカの平面図である。本実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1aは、湾曲面を有する振動板と、振動板の一端部を支持し、第1の入力信号に応じて、一端部を介して振動板を振動駆動する第1の駆動手段と、その振動板の他端部を支持し、第1の入力信号と異なる第2の入力信号に応じて、他端部を介して振動板を振動駆動する第2の駆動手段とを有する。
上述した構成のラテラル駆動型スピーカ1aの動作は、第1の駆動手段が、振動板の一端部を支持し、第1の入力信号に応じて、一端部を介して振動板を振動駆動する。第2の駆動手段が振動板の他端部を支持し、第1の入力信号と異なる第2の入力信号に応じて、他端部を介して振動板を振動駆動する。
上述したように、例えば1個の振動板にて、2つの異なる入力信号に基づいて振動板が振動して、入力信号に応じた2種類の粗密波を生成することができる。
また、例えば1個の振動板を1種類の粗密波を生成するスピーカを2個設ける一般的なスピーカと比べて、本発明に係るラテラル駆動型スピーカ1aは、1個の振動板にて2種類の粗密波を生成することができるので、スピーカの設置スペースを小さくすることができる。
以下、図5,6を参照しながら、本実施形態に係るスピーカ1aを詳細に説明する。
図5,6に示すように、本実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1aは、振動板10、駆動部20a、駆動部20b、および支持部30を有する。駆動部20aは、本発明に係る第1の駆動手段の一実施形態に相当する。駆動部20bは、本発明に係る第2の駆動手段の一実施形態に相当する。第1実施形態との相違点は、図5,6に示すように、ラテラル駆動型スピーカ1aでは、振動板10の両端部10a,10bに、駆動部20a,20bを設けている点である。第1および第2実施形態で同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
駆動部20aは、振動板10の一端部10bを支持し、第1の入力信号SG1に応じて、一端部10bを介して振動板10を振動駆動する。駆動部20bは、振動板10の他端部10aを支持し、第1の入力信号SG1と異なる第2の入力信号SG2に応じて、他端部10aを介して振動板10を振動駆動する。この駆動部20aおよび駆動部20bに入力される信号SG1,SG2は、例えばステレオ信号やローパスフィルタやハイパスフィルタなどを通過した異なる信号である。
上述した構成のスピーカ1aの動作を図5,6を参照しながら、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
振動板10の一端部10bに設けられた駆動部20aに電気信号SG1が入力されると、駆動部20aのコイル部22は入力信号SG1に応じて磁界を生成する。磁歪素子21は、コイル部22が生成する磁界に応じて伸縮する。一方、振動板10の他端部10aに設けられた駆動部20bに電気信号SG2が入力されると、駆動部20bのコイル部22は入力信号SG2に応じて磁界を生成する。磁歪素子21は、コイル部22が生成する磁界に応じて伸縮する。
振動板10の両端部に設けられた駆動部20a,20bにより、振動板10の両端部は、図5に示すように、2つの駆動部20それぞれの磁歪素子21の伸縮振動に応じた駆動力を受け、その駆動力に応じて伸縮方向S2に沿って振動する。つまり、駆動部20は、図5に示すように、振動板10の端部を介して少なくとも振動板10の湾曲面の面方向に沿った方向に振動駆動する。
高剛性の振動板10は、振動板10の端部の振動により撓み、振動板10の湾曲部11の中央部付近では、例えば図5に示すように湾曲部11の面方向と直交する方向S1に沿って振動する。
上述したように、本実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1aは、湾曲面を有する振動板10と、振動板10の一端部10bを支持し、第1の入力信号SG1に応じて、一端部10bを介して振動板10を振動駆動する第1の駆動部20aと、振動板10の他端部10aを支持し、第1の入力信号SG1と異なる第2の入力信号SG2に応じて、他端部10aを介して振動板10を振動駆動する第2の駆動部20bとを設けたので、例えば1個の振動板にて、2つの異なる入力信号に基づいて振動板が振動して、入力信号に応じた2種類の粗密波を生成することができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1bは、第2実施形態に係るスピーカ1aと略同じ構成要素である。第2実施形態との相違点として、本実施形態に係るスピーカ1bは、第1および第2の駆動手段それぞれにより振動板の前記端部それぞれに生成した振動が、振動板10を介して実質的に分離して振動させる分離手段を有する点である。詳細には例えば振動板10は、振動板10の端部10a,10bそれぞれから振動が振動板10を介して伝播して減衰し、振動それぞれが実質的に振動板を介して分離して振動するように、振動板10の内部損失が規定されている。
上述した構成のスピーカ1bの動作を簡単に説明する。分離手段により、第1および第2の駆動手段それぞれにより振動板の端部それぞれに生成した振動が、振動板10を介して実質的に分離して振動させる。詳細には例えば振動板10は、振動板10の端部10a,10bそれぞれの振動は、振動板10を介して伝播する際に、振動板10の内部損失により減衰し、端部10a,10bの互いの振動が影響し合うことが比較的小さい。このため、駆動部20aおよび駆動部20bによる振動は、一個の振動板10において分離して振動し、それぞれ独立した粗密波(音波)を生成して放射することができる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1cは、第2および第3実施形態に係るスピーカ1aと略同じ構成要素である。第2および第3実施形態との相違点として、本実施形態に係る分離手段として、振動板10の端部10a,10bそれぞれから振動が、振動板10を介して伝播して減衰し、その振動それぞれが実質的に振動板10を介して分離して振動するように、振動板10の湾曲面に沿った両端部10a,10b間の長さが規定されている点である。
上述した構成では、振動板10の両端部10a,10bにより生成された振動が振動板10を介して、湾曲面の略中央部に向かって伝播する。その振動それぞれは振動板10の内部損失により減衰する。この際、振動板10の長さが上述したように規定されているので、実質的に両端部から伝播した振動は分離(独立)して振動する。
以上説明したように、分離手段として、振動板10の端部10a,10bそれぞれから振動が振動板10を介して伝播して減衰し、振動それぞれが実質的に振動板10を介して分離して振動するように、振動板10の湾曲面に沿った両端部10a,10b間の長さが規定されているので、実質的に両端部から伝播した振動は分離(独立)して振動することができる。
〔第5実施形態〕
図7は、本発明の第5実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1dの構造を示す説明図である。第2〜第4実施形態との相違点として、本実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1dは、分離手段として、振動板10の規定位置において、振動板10の湾曲面に直交する方向に沿った振幅を、規定値より小さく規定する規定手段を含む点である。詳細には、ラテラル駆動型スピーカ1dは、例えば図7に示すように、支持部40を有する。支持部40は、本発明に係る支持手段の一実施形態に相当する。
支持部40は、振動板10の規定位置において、振動板10の湾曲面に直交する方向に沿った振幅を、規定値より小さく規定する。支持部40は、例えば図7に示すように、規定位置P1において、振動板10が湾曲面に直交する方向に沿った振幅が略ゼロとなるように、振動板10に接するように配置されている。
上述した構成の動作を、第2〜第4実施形態との相違点を中心に説明する。支持部40が、振動板10の規定位置において、振動板10の湾曲面に直交する方向に沿った振幅を、規定値より小さく規定するので、振動板10の両端部の振動が、略分離(独立)して振動することができる。詳細には、図7に示すように、支持部40が、規定位置P1において振動板10に接するように配置しているので、振動板10が湾曲面に直交する方向に沿った振幅が略ゼロとなり、振動板10の両端部の振動が、略分離(独立)して振動することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るスピーカ1cは、振動板10の規定位置P1において、振動板10の湾曲面に直交する方向に沿った振幅を、規定値より小さく規定する支持部40を設けたので、振動板10の両端部の振動が、略分離(独立)して振動することができる。
〔第6実施形態〕
図8は、本発明の第6実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1eの構造を示す説明図である。第2〜第5実施形態との相違点は、本実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1eは、規定手段による振動板10の規定位置を制御する規定位置制御手段を含む点である。本実施形態に係るスピーカ1eは、例えば図8に示すように、支持部40による振動板10の規定位置P1を制御する規定位置制御部42を備える。
この規定位置制御部42は、例えば図8に示すように、振動板10の規定位置P1を規定位置P2に移動させるように制御可能である。例えば、規定位置制御部42は、支持部40を振動板10の湾曲面に沿って移動制御する。
上述したように、支持部40による振動板10の規定位置を制御する規定位置制御部42を設けたので、振動板10の規定位置を制御することができる。つまり、規定位置制御部42が、支持部40を規定位置P1(振動板10の湾曲面の略中央部)に設定した場合には、振動板10の両端部から規定位置P1までの面積が略等しくなり、振動板10は両端部それぞれの振動に対して略同一の音質特性を有する。
一方、規定位置制御部42が、支持部40を規定位置P2(例えば振動板10の湾曲面の略中央部よりも端部10a寄りの位置)に設定した場合には、振動板10の端部10bから規定位置P2までの面積が、端部10aから規定位置P2までの面積が大きくなる。このため、振動板10のうち端部10bから規定位置P2までの比較的大きな面積に相当する部分では低音再生特性が向上し、振動板10のうち端部10aから規定位置P2までの比較的小さな面積に相当する部分では高音再生特性が向上する。つまり利規定位置制御部42は、振動板10の音質調整を行う機能を有する。
また、駆動部20a,20bそれぞれに、上述した規定位置制御部42による振動板10の音質特性に適した信号SG1,SG2を入力することにより、より振動板10から音質特性に適した発音を行うことができる。具体的には駆動部20aに低音再生用信号SG1を入力し、駆動部20bに高音再生用信号SG2を入力することにより、振動板10は、より低音特性および高音特性に適した発音を行うことができる。
図9は、本発明の第2〜第6実施形態に係るラテラル駆動型スピーカに対する信号供給方式の例を示す説明図(等価回路図)である。詳細には、駆動部20が磁歪素子の場合のインダクタンス(L)と信号源Sを示す図である。図9に示すように、第1駆動部20aでは、信号源Saから端子T1,T2を介して信号SG1が磁歪素子21に入力されると、磁歪素子21はコイル部22から生成された磁界の作用を受けて変位するので、駆動等価回路としてはインダクタンス(L)が主構成要素となる。同様に、第2駆動部20bでは、信号源Sbから端子T1,T2を介して信号SG1が磁歪素子21に入力されると、磁歪素子21はコイル部22から生成された磁界の作用を受けて変位するので、駆動等価回路としてはインダクタンス(L)が主構成要素となる。上述したように、駆動部20に入力する電気信号SG1,SG2を制御することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。
上述した実施形態では、駆動部20は、磁歪素子を用いたが、この形態に限られるものではない。
例えば駆動部20は、動電型駆動部(磁気回路の磁気ギャップ内に配置された、振動板の端部に設けられたコイルを駆動する駆動部)や、圧電素子などにより振動駆動してもよい。
また、例えば、上述した実施形態ではコイル部は、磁歪素子を囲むように筒形状に形成したが、この形態に限られるものではない。コイル部は磁歪素子が伸縮するために印加する磁界を生成すればよい。
また、上述した実施形態において磁歪素子は、振動板10の端部を方向S2に振動駆動したが、この形態に限られるものではない。例えば磁歪素子34は、規定した方向に振動板10を振動駆動してもよい。より具体的には振動板10の湾曲部の面方向に直交する方向に振動駆動してもよい。
また、上述した実施形態それぞれを相互に組み合わせてもよい。例えば実施形態それぞれの振動板10として、高剛性の金属箔やマグネシウム箔を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、規定位置制御部42が支持部40の規定位置を制御したが、この形態に限られるものではない。例えば規定位置制御部42は、支持部40と振動板10を接合位置、またはそれぞれ離れた位置に配置するように制御してもよい。こうすることで、振動板10の両端部の振動が、振動板10を介して合成振動、または分離振動することが選択制御可能である。
本発明の第1実施形態に係るラテラル駆動型スピーカの構造を示す説明図である。 図1に示したラテラル駆動型スピーカ1の平面図である。 図1に示したラテラル駆動型スピーカ1の駆動部20の一具体例を説明するための断面図である。 ラテラル駆動型スピーカ1に対する信号供給方式の例を示す説明図(等価回路図)である。(a)は図1に示した駆動部20が磁歪素子の場合のインダクタンス(L)と信号源Sを示す図である。(b)は信号源Sと、駆動部20が圧電素子の場合の負荷抵抗R1とキャパシタC1を示す図である。(c)は信号源SがトランスTを介して駆動部20による負荷抵抗R1とキャパシタとが並列に接続された等価回路図である。 本発明の第2実施形態に係るラテラル駆動型スピーカの構造を説明するための説明図である。 図5に示したラテラル駆動型スピーカの平面図である。 本発明の第5実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1dの構造を示す説明図である。 本発明の第6実施形態に係るラテラル駆動型スピーカ1eの構造を示す説明図である。 本発明の第2〜第6実施形態に係るラテラル駆動型スピーカに対する信号供給方式の例を示す説明図(等価回路図)である。
符号の説明
1,1a〜1e ラテラル駆動型スピーカ
10 振動板
11 湾曲部11
20 駆動部
21 磁歪素子
22 コイル部
23 保持部
40 支持部
42 規定位置制御部

Claims (10)

  1. 一端部が固定または半固定された、湾曲面を有する振動板と、
    前記振動板の他端部を支持し、入力信号に応じて当該他端部を振動駆動して、前記振動板の前記湾曲面から当該湾曲面に直交する方向に音圧を放射させる駆動手段と
    を有し、
    前記振動板は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成されている
    ラテラル駆動型スピーカ。
  2. 前記駆動手段は、前記振動板の端部を介して、前記振動板の湾曲面に沿った方向に振動駆動する
    請求項1に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  3. 湾曲面を有する振動板と、
    前記振動板の一端部を支持し、第1の入力信号に応じて、前記一端部を介して前記振動板を振動駆動する第1の駆動手段と、
    前記振動板の他端部を支持し、前記第1の入力信号と異なる第2の入力信号に応じて、前記他端部を介して前記振動板を振動駆動する第2の駆動手段と
    を有するラテラル駆動型スピーカ。
  4. 前記第1および第2の駆動手段それぞれにより前記振動板の前記端部それぞれに生成した振動が、前記振動板を介して実質的に分離して振動させる分離手段をさらに有する
    請求項3に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  5. 前記振動板は、前記振動板の前記端部それぞれから前記振動が前記振動板を介して伝播して減衰し、前記振動それぞれが実質的に前記振動板を介して分離して振動するように、前記振動板の内部損失が規定されている
    請求項4に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  6. 前記分離手段は、前記振動板の前記端部それぞれから前記振動が前記振動板を介して伝播して減衰し、前記振動それぞれが実質的に前記振動板を介して分離して振動するように、前記振動板の前記湾曲面に沿った両端部間の長さが規定されている
    請求項4に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  7. 前記分離手段は、前記振動板の規定位置において、前記振動板の前記湾曲面に直交する方向に沿った振幅を、規定値より小さく規定する規定手段を含む
    請求項4に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  8. 前記分離手段は、前記規定手段による前記振動板の規定位置を制御する規定位置制御手段を含む
    請求項7に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  9. 前記振動板は、剛性が規定よりも高い高剛性の金属箔により形成されている
    請求項3から請求項8のいずれか一に記載のラテラル駆動型スピーカ。
  10. 前記振動板は、マグネシウム箔により形成されている
    請求項3から請求項8のいずれか一に記載のラテラル駆動型スピーカ。
JP2005149779A 2005-05-23 2005-05-23 ラテラル駆動型スピーカ Pending JP2006332780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005149779A JP2006332780A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 ラテラル駆動型スピーカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005149779A JP2006332780A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 ラテラル駆動型スピーカ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006332780A true JP2006332780A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37554046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005149779A Pending JP2006332780A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 ラテラル駆動型スピーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006332780A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278523A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Alpine Electronics Inc スピーカ
WO2015146446A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 株式会社サウンドファン 万能スピーカ
KR102019307B1 (ko) * 2018-09-21 2019-11-04 김정희 스피커 장치

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278523A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Alpine Electronics Inc スピーカ
WO2015146446A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 株式会社サウンドファン 万能スピーカ
CN106134220A (zh) * 2014-03-26 2016-11-16 日商乐声股份有限公司 万能扬声器
KR101769470B1 (ko) 2014-03-26 2017-08-18 가부시키가이샤 사운드펀 만능 스피커
US10231057B2 (en) 2014-03-26 2019-03-12 Sound Fun Corporation Universal speaker
CN106134220B (zh) * 2014-03-26 2019-09-27 日商乐声股份有限公司 万能扬声器
KR102019307B1 (ko) * 2018-09-21 2019-11-04 김정희 스피커 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5579627B2 (ja) 圧電型音響変換器
US8953823B2 (en) Piezoelectric speaker and piezoelectric speaker array
JP5428861B2 (ja) 圧電音響素子及び電子機器
US9161134B2 (en) Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic device
JP6047575B2 (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JP6053794B2 (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
WO2012060041A1 (ja) 発振装置及び携帯装置
JP5627824B1 (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
WO2022024763A1 (ja) オーディオデバイスおよび駆動方法、並びにディスプレイデバイス
JP2006332780A (ja) ラテラル駆動型スピーカ
JP2014127767A (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
US9369810B2 (en) Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic device
JP6166038B2 (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
CN112449288B (zh) 柔性电路板、扬声器及电子设备
JP6034182B2 (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JP2011228794A (ja) 電気音響変換器
JP2006332782A (ja) ラテラル駆動型スピーカ
JP2006332781A (ja) ラテラル駆動型スピーカ
KR102227140B1 (ko) 음향 발생 액츄에이터
JP2012100048A (ja) 電子機器
JP5516180B2 (ja) 発振装置及び電子機器
JP5671945B2 (ja) 発振装置および電子機器
JP2014072711A (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JP2014131119A (ja) 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JP2014233026A (ja) 圧電型電気音響変換器及び電子機器