JP2006325011A - 録画番組選択支援方法および録画再生装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 分析した嗜好傾向から推薦して録画した番組を視聴者に提示する場合に、視聴者が推薦された複数の番組から真に（実際に）視聴したい番組を選択することが可能な、ユーザフレンドリィな録画再生装置を提供すること。
【解決手段】 ユーザの好む番組を示す嗜好情報を分析する嗜好分析処理手段と、該嗜好分析処理手段によって分析した嗜好情報と一致する番組情報を持つ番組を検索する推奨番組抽出手段と、該推奨番組抽出手段によって抽出された番組を予約し録画する推奨番組録画手段と、該推奨番組録画手段によって録画された番組を一覧提示する録画番組提示手段とを、備えた録画再生装置において、推奨番組録画手段は、抽出された番組の録画時に、一致した嗜好情報を関連付けて記録し、録画番組提示手段は、録画番組を一覧提示する際に、前記関連付けられて記録された嗜好情報を併せて提示する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、膨大な放送番組から番組を選択・記録・再生することを支援する技術に係り、特に、視聴者の嗜好傾向を把握して番組を選択・記録・再生するのに好適な方法および装置に関する。

近年、放送のデジタル化により多チャンネル放送が普及しており、これまでの新聞などのテレビ番組表から番組を選択して視聴する方法以外に、放送に多重されるＥＰＧ（Electronic Program Guide）情報からテレビ画面上にＯＳＤ（On Screen Display）表示により番組表（以下、ＥＰＧと記す）を表示し、そのＥＰＧから選択する方法もよく用いられるようになっている。これにより、新聞や雑誌などの他メディアを用いずに、テレビのみで番組を選択したり、予約録画登録を行ったりすることが可能となった。しかし、逆に多チャンネルであり、かつ、ＥＰＧで認識できる番組表示数には限りがあるため、好みの番組を探し出すことが困難になっている。

これを解決する手法として、視聴した番組のＥＰＧ情報をもとにして視聴者の視聴傾向を分析し、視聴傾向が高いと判断されたジャンルの番組や特定の出演者が出演している番組を、ＥＰＧ情報内の放送予定番組から探し出して提示、あるいは予約録画する装置が、特開２０００−１３７０８号公報に記載されている。

また、分析した視聴傾向を、ジャンルなどの分類によってレーダーチャート表示などを行い、気分転換などの場合に、表示された視聴傾向とは異なる番組を検索できる装置が、特開２００４−３５５４２９号公報に記載されている。
特開２０００−１３７０８号公報 特開２００４−３５５４２９号公報

前記特許文献１、２に示されたような方法は、視聴者の嗜好に合った番組をＥＰＧ情報から検索して一覧提示することや、これを利用して予約録画を行うことができ、また、分析された嗜好傾向を把握することができるので、有用である。

しかしながら、これらの方法では、分析された嗜好傾向から導き出した嗜好度の高い検索キー（例えば、好みのジャンル、好みの出演者など）によって検索した番組や録画された番組は、そもそも如何なる検索キーに合致した番組であるのか、視聴あるいは再生してみるべきものなのかを視聴者に分からしめる点については考慮されておらず、視聴者は推薦された番組を視聴あるいは再生してみなければ、真に希望するような番組であるのか分からないと言う課題がある。特に、嗜好傾向に変化がある場合や、家族など複数の人が同時に使用する場合など、どのような検索キーによってその番組が推薦されたのか分からなくなる。

そこで、本発明の目的は、分析した嗜好傾向から推薦して記録した録画番組を視聴者に一覧提示する場合に、視聴者が推薦された複数の録画番組から真に（実際に）視聴したい番組を選択することが可能な、ユーザフレンドリィな方法および装置を提供することにある。

本発明は、上記した目的を達成するため、ユーザの視聴操作指示と視聴している番組に付加された番組情報とからユーザの好む番組を示す嗜好情報を分析する嗜好分析処理手段と、該嗜好分析処理手段によって分析した嗜好情報と一致する番組情報を持つ番組を検索する推奨番組抽出手段と、該推奨番組抽出手段によって抽出された番組を予約し録画する推奨番組録画手段と、該推奨番組録画手段によって録画された番組を一覧提示する録画番組提示手段とを、備えた録画再生装置において、
前記推奨番組録画手段は、抽出された番組の録画時に、一致した嗜好情報を関連付けて記録し、前記録画番組提示手段は、録画番組を一覧提示する際に、前記関連付けられて記録された嗜好情報を併せて提示する。

本発明によれば、推奨され録画された番組の一覧を提示する場合に、どのような嗜好情報によって推奨されたのかを同時に提示するので、ユーザは再生したい番組か否かを一覧表示から判断することができ、したがって、各録画番組を実際に再生するまでもなく、推奨され録画された番組群から所望する番組だけを視聴することができる。

以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。

図１は、本発明の一実施形態に係る録画再生装置の機能構成を示すブロック図である。図１において、１０１はユーザ操作取得部であり、リモコンなどによるユーザの操作情報を取得し、処理する。１０２はＥＰＧ情報取得部であり、例えばデジタル放送では多重されて送られてくる一週間分の番組情報であって、これに含まれる番組名、ジャンル、出演者などの番組情報を取得する。なお、ＥＰＧ情報はインターネットを利用して取得するようにしてもよい。１０３は視聴履歴処理部であり、ユーザ操作取得部１０１で取得した番組視聴操作と、ＥＰＧ情報取得部１０２で取得した番組情報とから、視聴実時間のデータとともに、その視聴番組の番組名、チャンネル、ジャンル、出演者名や名詞などのキーワードという、番組の特徴を表す番組特徴情報を抽出する。

１０４は嗜好分析処理部であり、視聴履歴処理部１０３で抽出した視聴実時間および番組特徴情報と、嗜好情報保持部１０５で保持しているこれまでの嗜好傾向から抽出した嗜好情報とを用い、よく視聴する嗜好傾向の高い番組特徴情報を判定・抽出して、抽出した番組特徴情報のジャンルやキーワードなどについての嗜好度（ユーザの好みの度合い）を分析し、ジャンルやキーワードなどと、これに対応付けた嗜好度とからなる、嗜好情報を生成する。この嗜好分析処理部１０４による嗜好分析の処理には、例えばファジィ理論（ファジィ推論）を用いて、ある番組を最初から最後まで視聴したかや、ある番組を全体時間のうちどの程度だけ視聴したかや、ある番組の視聴途中で選局切り替えされた番組であるかなどの情報を加味して、その番組の番組特徴情報と、この番組特徴情報を含む過去の嗜好情報がある場合にはこの過去の嗜好情報とにより、新たな嗜好情報を生成する。なお、嗜好分析処理部１０４が嗜好分析の処理に用いるための入力ファクターは上記以外にも任意のものを用いることが可能で、また、嗜好分析処理部１０４が処理に用いる手法は、ファジィ理論以外にも、ニューラルネットワーク理論、遺伝的アルゴリズム、カオス理論、学習理論などを用いることができる。１０５は嗜好情報保持部であり、嗜好分析処理部１０４で分析・生成した嗜好情報を更新保持もしくは新たに保持する。

１０６は推奨番組抽出部であり、嗜好分析処理部１０４からの嗜好情報を用い、嗜好度の高い情報（ジャンルやキーワードなどの情報）と番組特徴情報とが合致する番組を、ＥＰＧ情報取得部１０２で取得した番組情報から抽出し、その合致した番組を推奨番組として推奨番組録画部１０７に渡す。１０７は推奨番組録画部であり、推奨番組抽出部１０６から渡された番組情報から、該当する番組を原則的に全て自動的に録画する。ただし、ユーザが予約録画した番組の放送時間帯と、推奨番組とされた番組の放送時間帯とが重なる場合には、図示せぬユーザ予約番組録画部による予約録画の実行を優先させる。

１０８は録画した番組を一覧などで提示する録画番組提示部であり、録画日時、チャンネル、番組名などの提示と同時に、推奨理由となる嗜好情報としてのジャンルやキーワードなどを同時に提示する。１１０はシステム制御部であり、図示をしない他のデジタル放送受信処理系なども含め、録画再生装置の各部を制御する。

次に、本実施形態の動作を説明する。ユーザ操作取得部１０１は、リモコンなどでユーザが行った選局やＥＰＧ表示などの操作情報を取得する。取得した操作情報が選局などの番組視聴に関する場合、ユーザ操作取得部１０１は、その操作情報を視聴履歴処理部１０３へ通知する。ＥＰＧ情報取得部１０２は、例えばデジタル放送の場合、番組と同時に放送されるＥＰＧ情報を取得する。ＥＰＧ情報には、番組ごとに開始時間や番組の長さ、番組名、番組内容説明、出演者名、ジャンルなどがあり、チャンネルごとに当日を含めて８日先までの情報がある。

視聴履歴処理部１０３は、ユーザ操作取得部１０１からの番組視聴に関する操作情報を受け、その視聴している番組の番組情報を、ＥＰＧ情報取得部１０２より取得する。視聴履歴処理部１０３は、取得した番組の番組名や、ジャンルや、番組名や番組内容説明に含まれる出演者名や名詞などのキーワードと、その番組の視聴実時間とからなる、視聴履歴情報を作成し、これを嗜好分析処理部１０４へ通知する。

嗜好分析処理部１０４は、視聴履歴処理部１０３から通知された視聴履歴情報（ジャンルやキーワードなどの番組特徴情報、および、視聴実時間）と、嗜好情報保持部１０５で保持しているこれまでの嗜好傾向から抽出した嗜好情報とを用い、抽出された番組特徴情報中のジャンルやキーワードなどについての嗜好度（ユーザの好みの度合い）を分析し、どのようなジャンルやキーワードの番組をよく視聴しているかなど、ユーザの視聴の嗜好傾向を分析する。このように、過去の嗜好度を反映しつつ、新たな視聴履歴からジャンルやキーワードなどについての嗜好度を分析し、分析結果から、ジャンルやキーワードなどについての新たな嗜好度を算出して、ジャンルやキーワードなどと、これに対応付けた嗜好度とからなる、新たな嗜好情報を生成する。

この新たな嗜好情報は、嗜好情報保持部１０５へ通知され、嗜好情報保持部１０５は、嗜好分析処理部１０４から通知された嗜好情報を更新保持または新たに保持する。また、嗜好分析処理部１０４は、嗜好度の高い嗜好情報のジャンルやキーワードなどの情報を、推奨番組抽出部１０６へ通知する。

推奨番組抽出部１０６は、嗜好分析処理部１０４から通知されたユーザが好む嗜好情報をもとにして、ＥＰＧ情報取得部１０２で取得した番組情報の中から、そのユーザが好む嗜好度の高い情報（ジャンルやキーワードなどの情報）に合致する番組を検索し、推奨番組として推奨番組録画部１０７へ通知する。

推奨番組録画部１０７は、通知された番組を予約・録画すると同時に、その推奨情報としての嗜好情報（ジャンルやキーワードなどの情報）も番組に関連付けて記録する。

録画番組提示部１０８は、推奨番組録画部１０７で録画された番組を、図示せぬモニタ上に文字情報により一覧表示、あるいは、文字情報とサムネール画像とを組み合わせて一覧表示する。このとき、録画番組提示部１０８は、録画番組を一覧提示する場合に、録画日時やチャンネルや番組名だけでなく、関連付けて記録されている、その番組を予約したときの推奨情報となった、ジャンルやキーワードなどといった嗜好情報を同時に提示する。これによって、ユーザは、推薦された情報が何であったかを認知でき、視聴したい番組であるか否かを、容易に判断することが可能となる。

図２は、推奨情報としての嗜好情報を同時に提示した録画番組の一覧表示の一例を示す図である。図２において、２０１は、録画番組を文字情報のみによって一覧表示したモニタの画面を示しており、２０２〜２０５は、それぞれ録画された録画番組の内容表示例を示している。推奨番組として録画された各録画番組２０２、２０３、２０５については、録画日時、チャンネル、番組名と同時に、その番組を予約録画した理由となる嗜好情報（推奨情報）を表示する。つまり、録画番組２０２についてはキーワードを併せて表示し、録画番組２０３についてはキーワードとジャンルを併せて表示し、録画番組２０５についてはジャンルを併せて表示する。なお、録画番組２０４は、ユーザが予約録画の操作を行うことで録画された録画番組を示しており、この場合には、嗜好情報の表示がない。したがって、ユーザは、嗜好情報（推奨情報）の表示の有無で、推奨された番組か否かを判断できる。また、嗜好情報（推奨情報）の表示がある場合には、ユーザは、それが推奨された録画番組であり、かつ、その番組が録画された推薦理由が何であったかを認知できるので、再生する番組を選択するための役立つ手助けとすることができる。

図３は、推奨情報としての嗜好情報を同時に提示した録画番組の一覧表示の他の一例を示す図である。図３において、３０１は、録画番組を文字情報とサムネール画像とにより一覧表示したモニタの画面を示しており、３０２〜３０５は、それぞれ録画された録画番組の内容表示例を示している。推奨番組として録画された各録画番組３０２、３０３、３０５については、サムネール画像、録画日時、チャンネル、番組名と同時に、その番組を予約録画した理由となる嗜好情報（推奨情報）を表示する。つまり、録画番組３０２についてはキーワードを併せて表示し、録画番組３０３についてはキーワードとジャンルを併せて表示し、録画番組３０５についてはジャンルを併せて表示する。なお、録画番組３０４は、ユーザが予約録画の操作を行うことで録画された録画番組を示しており、この場合には、先と同様に嗜好情報の表示がない。したがって、ユーザは、嗜好情報（推奨情報）の表示の有無で、推奨された番組か否かを判断できる。また、サムネール画像は、番組の内容を知る手掛かりの一つとして有用なものではあるが、ユーザが自ら指定する前は、必ずしも番組内容を判断できる画像とは限らない。このため、図３に示した例のように、サムネール画像の表示以外にも、嗜好情報（推奨情報）の表示をすることで、ユーザは、その番組が録画された推薦理由が何であったかを認知できできるので、再生する番組を選択するための役立つ手助けとすることができる。

以上のように、本発明の各実施形態によれば、ユーザが視聴している番組につけられた番組情報を用い、視聴履歴からユーザの好む（ユーザの嗜好度の高い）番組につけられたジャンル、あるいは、番組名や番組内容説明に含まれる出演者名や名詞などのキーワードと、一致する番組を自動的に予約録画し、予約録画した番組を一覧表示する場合に、その番組が録画された推薦理由を一覧表示中で知ることができるので、ユーザは再生したい番組か否かを一覧表示から判断することができ、実際に再生するまでもなく、推奨され録画された番組群から所望する番組だけを視聴することができる。

なお、図示はしないが、録画番組の一覧を提示する場合に、ユーザが予約録画した番組と、推奨し録画した番組とを、別々に提示しても良いことは言うまでもない。

また、嗜好情報（推奨情報）ごとに区分けして提示するようにすれば、例えば家族で視聴しているような場合に、好みの違いから複数の嗜好情報で推奨番組が録画されている場合にも、その嗜好情報（推奨情報）を手掛かりとして、自分の好みの番組をいち早く探し出すことが可能となる。

なおまた、上述した実施形態では、ユーザが予約録画したことを、嗜好分析処理部１０４における嗜好分析の処理には反映させてはいないが、ユーザがわざわざ予約録画の操作を行って録画する番組は、嗜好度が高いと考えられるので、このユーザによる予約録画の番組の番組情報から抽出されるジャンルやキーワードなどは、高い嗜好度を持たせて嗜好情報を生成するようにして、嗜好分析処理部１０４における嗜好分析の処理にユーザの予約録画を反映させるようにしてもよいことは、言うまでもない。

本発明の一実施形態に係る録画再生装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る録画再生装置における、推奨情報としての嗜好情報を同時に提示した録画番組の一覧表示の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る録画再生装置における、推奨情報としての嗜好情報を同時に提示した録画番組の一覧表示の他の一例を示す説明図である。

符号の説明

１０１ ユーザ操作取得部
１０２ ＥＰＧ情報取得部
１０３ 視聴履歴処理部
１０４ 嗜好分析処理部
１０５ 嗜好情報保持部
１０６ 推奨番組抽出部
１０７ 推奨番組録画部
１０８ 録画番組提示部
１１０ システム制御部

Claims (5)

1. ユーザの視聴操作指示と視聴している番組に付加された番組情報とからユーザの好む番組を示す嗜好情報を分析する嗜好分析処理手段と、該嗜好分析処理手段によって分析した嗜好情報と一致する番組情報を持つ番組を検索する推奨番組抽出手段と、該推奨番組抽出手段によって抽出された番組を予約し録画する推奨番組録画手段と、該推奨番組録画手段によって録画された番組を一覧提示する録画番組提示手段とを、備えた録画再生装置における録画番組選択支援方法であって、
   前記推奨番組録画手段は、抽出された番組の録画時に、一致した嗜好情報を関連付けて記録し、
   前記録画番組提示手段は、録画番組を一覧提示する際に、前記関連付けられて記録された嗜好情報を併せて提示することを特徴とする録画番組選択支援方法。
2. 請求項１に記載の録画番組選択支援方法において、
   前記録画番組提示手段は、録画番組の一覧として、文字情報とサムネール画像とを組み合わせて提示することを特徴とする録画番組選択支援方法。
3. 請求項１に記載の録画番組選択支援方法において、
   録画番組の一覧に併せて提示される前記嗜好情報は、取得したＥＰＧ（Electronic Program Guide）情報から抽出した、少なくとも、番組のジャンル、または、キーワードであることを特徴とする録画番組選択支援方法。
4. 請求項２または３に記載の録画番組選択支援方法において、
   前記録画番組提示手段は、ユーザによる予約録画操作によって録画した番組と、前記推奨番組録画手段によって録画された録画番組とを、別々に一覧提示可能とすることを特徴とする録画番組選択支援方法。
5. ユーザの視聴操作指示と視聴している番組に付加された番組情報とからユーザの好む番組を示す嗜好情報を分析する嗜好分析処理手段と、該嗜好分析処理手段によって分析した嗜好情報と一致する番組情報を持つ番組を検索する推奨番組抽出手段と、該推奨番組抽出手段によって抽出された番組を予約し録画する推奨番組録画手段と、該推奨番組録画手段によって録画された番組を一覧提示する録画番組提示部とを、備えた録画再生装置であって、
   前記推奨番組録画手段は、抽出された番組の録画時に、一致した嗜好情報を関連付けて記録し、
   前記録画番組提示手段は、録画番組を一覧提示する際に、前記関連付けられて記録された嗜好情報を併せて提示することを特徴とする録画再生装置。

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