JP2006317507A - 現像装置及びそれを装着した画像形成装置 - Google Patents

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裕 宮坂
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Abstract

【課題】 現像装置の駆動速度、環境状態の変化、現像剤の耐久性、休止時間の長短等が変化するたびに、大幅にトナー濃度出力が変化し、適正な濃度の画像が得られないというような現象を解消し、画像ムラのない安定した画像の得られるようにする現像装置及びそれを装着した画像形成装置を提供する。
【解決手段】 攪拌搬送部の上方に現像ローラに現像剤を供給する現像剤供給部を設け、該現像剤供給部には、現像剤搬送方向下流側に向かって順に、前記攪拌搬送部からの現像剤の流入口と、現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラ及び前記現像ローラの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を堆積させながら前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、現像剤規制部材とが設けられると共に、流動する現像剤の所定量が常に充足される剛構造の空間が形成されていることを特徴とする現像装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及び複合機能を有する画像形成装置等に用いられ、像担持体上の静電潜像を現像する現像装置及び該現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、現像ローラと2本の攪拌搬送スクリューで構成された現像器は小型化が図れるメリットはあるが、1本の攪拌搬送スクリューで現像ローラに2成分現像剤を供給し、現像ローラからの現像剤を回収しながら、2本の攪拌搬送スクリューを軸方向で互いに逆方向に現像剤を搬送する構成にしてできるだけ均一に攪拌されるようにしてあるが、十分ではなく、ベタ黒コピーのページ内均一性を確保する点で劣るというデメリットがある。最悪の場合はスクリューピッチでムラが起こるという問題がでている。特にカラー機においては高印字率のコピーが行われることが多く、上記性能を確保することが重要になってくる。
これを解決しようとして、現像ローラより下側に攪拌搬送スクリューを設置する現像器が提案されているが、これは現像剤を現像ローラから攪拌搬送スクリューに確実に回収できるため、ほぼ現像ローラと同じ高さに設けられた装置に比べて均一性を確保できるが、一方では、現像剤の流動性によっては、攪拌搬送スクリューから現像ローラへの現像剤供給が不安定になり、やはりベタ黒連続コピー時に、ピッチムラが発生する場合があることや、各現像ローラに対して、必要スペースが大きくなるため、縦型タンデム構成のカラー画像形成装置には向かないという欠点を持つ。
一方、特許文献1〜4にも、それぞれ記載されているように、現像ローラへ送り込まれる現像剤は途中で均一な攪拌や搬送がなされるように、搬送中に余剰分の現像剤を供給路の途中の調製孔から落として上流側に戻す構成を採っている。しかし、このような構成にすると、現像装置を途中で停止たり、再スタートしたりしたときに、現像ローラへの現像剤の供給量が乱れたり、現像ローラから攪拌搬送ローラへの戻し量が乱れ、これが攪拌搬送スクリューの中に設けてある現像剤のトナー濃度検出器の出力に乱れが起こる要因となり、そのため新しいトナーの補給制御も大きく乱れてしまうことが頻発していた。このようなことは或程度時間が立てば正常に戻るので容認されていた嫌いがあった。しかしこの問題点は画像品質の安定維持及び資源の有効活用の要望が高まってくると、看過できない情勢になってきている。
特に、高画質に伴う、キャリア粒径及びトナー粒径共に小径化されてくる現像剤で顕著となった。また、現像装置の駆動速度が変化するたびに、大幅にトナー濃度の出力が変化し、適正な画像が得られない問題や、トナー飛散とかカブリといった問題も発生し易くなった。
また、現像剤の嵩密度状態によって、例えば環境状態の変化、耐久性、休止時間の長短等の条件によって、現像ローラ上の現像剤の搬送量が変化し易く、カラー画像の色再現性が悪くなると言った問題も発生しやすい。
特開昭57−211178号公報 特開昭58−34468号公報 特開昭62−183480号公報 特開平10−319697号公報
本発明は上記のような問題点を排除し、高画質に伴う、キャリア粒径及びトナー粒径共に小径化されてくる現像剤を用いても、また、現像装置の駆動速度が変化するたびに、大幅にトナー濃度出力が変化し、適正な濃度の画像が得られないというような現象を解消し、また、トナー飛散、カブリといった問題を発生させることなく、安定した画像の得られるようにする現像装置及びそれを装着した画像形成装置を提供すると共に、
また、現像剤の嵩状態によって、更には、環境状態の変化、現像剤の耐久性、休止時間の長短等の条件によって、現像ローラ上の現像剤の搬送量が変化して現像性を悪化させる現象を抑制し、濃度ムラやそれに基づく画像ムラを無くし、更にカラー画像の高印字率性に伴って悪くなりがちな色再現性を向上させることのできる現像装置及びそれを装着した画像形成装置を提供することを課題目的にする。
この目的は次の技術手段(1)〜(3)項の何れかによって達成される。
(1)静電潜像を担持する感光体に対向して配置され現像剤を担持して現像領域に現像剤を搬送する現像ローラと、現像剤を攪拌しながら搬送する現像剤攪拌搬送部材を有する攪拌搬送部とを筐体の中に設け、更に、
前記攪拌搬送部の上方に前記現像ローラに現像剤を供給する現像剤供給部を設け、該現像剤供給部には、現像剤搬送方向下流側に向かって順に、前記攪拌搬送部からの現像剤の流入口と、現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラ及び前記現像ローラの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を堆積させながら前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、前記現像ローラへの供給口となる現像剤規制部材とが設けられると共に、流動する現像剤の所定量が常に充足される剛構造の空間が形成されていることを特徴とする現像装置。
(2)前記剛構造の空間は、前記筐体の内壁面、それに取りつけた所定の容積規制部材、前記現像剤供給ローラのローラ面、前記現像剤案内部材の上面、前記現像ローラのローラ面、前記流入口及び前記供給口によって囲まれた領域であることを特徴とする(1)項に記載の現像装置。
(3)(1)又は(2)項に記載の現像装置を装着したことを特徴とする画像形成装置。
本発明により、高画質に伴う、キャリア粒径及びトナー粒径共に小径化されてくる現像剤を用いても、また、現像装置の駆動速度が変化するたびに、大幅にトナー濃度出力が変化し、適正な濃度の画像が得られないというような現象が解消でき、また、トナー飛散、カブリといった問題を発生させることなく、安定した画像の得られる現像装置及びそれを装着した画像形成装置を提供できた。
また、現像装置における現像剤の嵩密度の状態によって、更には、環境状態の変化、現像剤の耐久性、休止時間の長短等の条件によって、現像ローラ上の現像剤の搬送量が変化して現像性を悪化させる現象が抑制され、カラー画像の高印字率性に伴って悪くなりがちであった色再現性を安定向上させた現像装置及びそれを装着した画像形成装置を提供できた。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
[画像形成装置]
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成図である。
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成手段10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙装置20及び定着装置30とから構成されている。
画像形成装置Aの上部には、画像読取装置SCが設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取装置SCの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、光書込手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成手段10Yは、像担持体としての感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、光書込手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段5Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成手段10Mは、像担持体としての感光体1M、帯電手段2M、光書込手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段5Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成手段10Cは、像担持体としての感光体1C、帯電手段2C、光書込手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段5Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成手段10Kは、像担持体としての感光体1K、帯電手段2K、光書込手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段5Kを有する。
帯電手段2Yと光書込手段3Y、帯電手段2Mと光書込手段3M、帯電手段2Cと光書込手段3C及び帯電手段2Kと光書込手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像装置である。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成手段10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に一次転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の給紙カセット21内に収容された記録媒体(以下、記録紙と称す)Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25,26、レジストローラ(第2給紙部)27等を経て、二次転写手段9に搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される。
なお、画像形成装置Aの下部に鉛直方向に縦列配置された3段の給紙カセット21は、ほぼ同一の構成をなす。また、3段の給紙手段22も、ほぼ同一の構成をなす。給紙カセット21、給紙手段22を含めて給紙装置20と称す。
カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置30において記録紙Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラートナー像(或いはトナー像)が定着されて記録紙P上に固定され、排紙ローラ28に挟持されて機外の排紙トレイ29上に載置される。
一方、二次転写手段9により記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8により残留トナーが除去される。
なお、画像形成装置Aの説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
以下、感光体1Y,1M,1C,1Kを感光体1と称し、帯電手段2Y,2M,2C,2Kを帯電手段2と称し、光書込手段3Y,3M,3C,3Kを光書込手段3と称し、現像装置4Y,4M,4C,4Kを現像装置4と称す。
[現像装置の構成]
図2は、本発明に係る現像装置の第1の実施の形態を示す断面図、図3は現像装置の下部機構の平面図である。
現像装置4の筐体部40は下方の下部筐体40Aと、上方の蓋部材の役目をする上部筐体40Bとから成る二分割構成をなし、開閉可能である。
現像装置4の下部筐体40A内には、現像ローラ41、第1現像剤攪拌搬送部材43、第2現像剤攪拌搬送部材44が配置され、その上方には、現像剤供給ローラ45、現像剤案内部材46等が配置されている。
下部筐体40Aには、第1現像剤攪拌搬送部材43を収容する現像剤供給室401と、第2現像剤攪拌搬送部材44を収容する現像剤攪拌室402とから成る攪拌搬送部400が形成される。現像剤供給室401と現像剤攪拌室402とは、下部筐体40Aの底部から直立した隔壁部403を挟んで両側に形成されている。
現像ローラ41は回転可能な現像スリーブ41Aと固定された磁界発生手段(マグネットロール)41Bとから構成されている。
現像スリーブ41Aと第1現像剤攪拌搬送部材43との対向近接点において、現像スリーブ41Aは下方から上方に回動し、第1現像剤攪拌搬送部材43は上方から下方に回動する。
そして下部筐体40Aの中の上部には、現像剤供給部50が設けられ、その内部の天井部には、現像剤量規制部材42を保持する支持部材を兼ねる容積規制部材51が配置されている。現像剤供給部50は、現像剤供給ローラ45、現像剤案内部材46と、天井部に配置された前記容積規制部材51とが設けられ、それらの各部材に囲まれた間には、広い空間50Aが形成され、大量の現像剤を収容する事ができる。
現像ローラ41は、静電潜像を担持する感光体1に対向して配置され、図示しない駆動源により駆動回転される。現像スリーブ41Aには、現像バイアスとして交流電源E1による交流電圧と、直流電源E2による直流電圧とが重畳される。
磁界発生手段41Bは、現像スリーブ41Aの内方に配置され、7極の磁極N1,N2,N3,S1,S2,S3,S4を有する。磁極N1は主磁極、磁極S1は剥取磁極、磁極S2はキャッチ磁極である。現像剤量規制部材42は磁界発生手段41Bの規制磁極N2の近傍に配置されている。
磁界発生手段41Bの複数個の磁極のうち互いに隣接する2磁極S1,S2は、同極性に配置され反発磁界を形成している。現像剤剥ぎ取り用の剥取磁極S1は、現像スリーブ41A上の現像剤を剥ぎ取り飛散させる。現像剤受け入れ用のキャッチ磁極S2は、第1現像剤攪拌搬送部材43により供給された現像剤をキャッチし、現像スリーブ41A上に付着させる。但し、このキャッチ機能は、本発明の実施の形態例では第1の実施の形態例には用いず、後述する第2の実施の形態例に用いる。
第1現像剤攪拌搬送部材43は、第2現像剤攪拌搬送部材44から搬送された現像剤を攪拌して搬送し、現像ローラ41に均一に供給する。第1現像剤攪拌搬送部材43、第2現像剤攪拌搬送部材44は何れも螺旋状のスクリュー部材である。
第2現像剤攪拌搬送部材44は第1現像剤攪拌搬送部材43に平行配置され、トナー補給手段47から補給される新規トナーと現像スリーブ41Aから還流された現像剤とを混合、攪拌して第1現像剤攪拌搬送部材43の上流部に搬送する。
第1現像剤攪拌搬送部材43は回転軸方向に現像剤を搬送するとともに、回転軸のほぼ直角方向に現像剤を放出する。
そして、第1現像剤攪拌搬送部材43の下方の現像剤供給室401にはトナー濃度センサ406が設けられている。
前述のように、現像ローラ41は7極の固定磁石を有する磁界発生手段41Bを備えている。現像剤量規制部材42は磁性体より成り、現像スリーブ41A上の現像剤の層厚を規制する。また、現像剤供給部50の現像剤供給ローラ45は5極の固定磁石N1,N2.N3.S1,S2を有する磁界発生手段を備え、第1現像剤攪拌搬送部材43から搬送され、流入口45Aから流入してくる現像剤を保持する。そして現像剤は現像剤供給部50の空間50Aに入り、現像剤案内部材46を経て現像スリーブ41Aに供給される。
現像スリーブ41Aと第1現像剤攪拌搬送部材43との対向近接点の近傍に、現像スリーブ41Aから剥ぎ取られた現像剤は、図2に示す白抜き矢印方向に搬送されて、下方の第1、第2の現像剤攪拌搬送部材に回収されて行く。それと共に前記現像剤供給部50の空間50Aの現像剤は、現像剤供給ローラ45により傾斜状に配置された現像剤案内部材46を経て、現像ローラ41に案内される。
現像剤案内部材46は、非磁性材料、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂、非磁性ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅合金、セラミクス等により形成される。
本発明に到達するための試作段階においては、現像剤供給ローラ45から現像ローラ41に現像剤を受け渡す現像剤供給部50の下方位置にある現像剤案内部材46や容積規制部材51が、剛性の弱い部材(例えば、ABS)を使っていた為、供給部の現像剤が充足されると、攪拌側にガイド板が撓み体積が変わるという不具合が生じた。そして、最悪時にはガイド板が第1現像剤攪拌搬送部材43のスクリューに接触して現像剤にダメージを与えるという問題も発生する。また、現像剤供給ローラ41のキャッチ極から搬送極,剥ぎ取り極までの上方位置の現像剤量が、現像剤のトナー濃度や単位質量当りの帯電量(Q/M)の状態等で変動するという不具合も生じていた。
即ち、この状態で、現像装置4の駆動ONを150秒、駆動OFFを600秒繰り返し、トナー濃度センサの出力Vをプロットする実験を行った結果、図5に示すような非常に不規則な出力の結果を得た。(但し、図5のグラフでは上記600秒の駆動OFFの経過時間の記入は省略してある)また、カラーコピーを16000枚続けて行い、途中におけるY、M、C、K各トナー濃度Tcをプロットする実験を行った結果は図6のグラフに示すように、各色毎に大きなばらつきを見た。即ち、色再現性が全く良くない状態となる。
このように、現像剤供給部50の現像剤量が変化する為、攪拌搬送部400の現像剤量も変化してしまい、トナー濃度センサの出力に影響がでてしまう為、正しいトナー濃度制御が行われずに、さまざまな問題が発生した。
また、規制部近傍の現像剤嵩密度状態が変化する為、現像ローラ上の現像剤の搬送性が不安定となり、現像性にも影響を及ぼすことにもなる。
上記構成とした場合、現像器の現像剤の総量が例えば1200gに対して、供給部デベ量は200〜300gぐらいとばらつく為、攪拌部のデベ量は、1000〜900gに変化するという状況を伴った。
これにより、各ローラを駆動するトルクは0.0294〜0.0049N・m変動していた。
上記に対して、対策をとった本発明の第1の実施の形態例においては、現像剤案内部材46を剛性の強い金属材料に変更したり、現像剤供給ローラ45周りの現像剤量が変化しないように、現像剤を充足させながら、しかも現像剤の流れを円滑にガイドするようにした、剛構造の容積規制部材51を設置し、現像剤の充足体積が一定となるようにしている。これにより、現像剤供給部50の現像剤を充足する空間50Aの容積が一定となり、現像剤量の変化を抑制することができる。また、当然、現像剤規制部剤42近傍の現像剤の嵩密度の状態も一定にすることができた。
即ち、この状態で、現像装置4の駆動ONを150秒、駆動OFFを600秒繰り返し、トナー濃度センサの出力Vをプロットする実験を行った結果、図7に示すような非常に安定した出力の結果を得た。(但し、図7のグラフでは上記600秒の駆動OFFの経過時間の記入は省略してある)また、カラーコピーを16000枚続けて行い、途中におけるY、M、C、K各トナー濃度Tcをプロットする実験を行った結果は、図8のグラフに示すように、各色毎に殆どばらつきの無い安定した結果を得ることができた。即ち、色再現性が大変良好な画像が得られる。
尚、上記現像剤案内部材46を金属に変更した場合としているが、樹脂であっても、撓みが発生しない剛性の高い構造のものであれば、樹脂材料であっても良い。
対策をとった本発明の第2の実施の形態例においては、図9の断面図に示すように、キャッチ極や規制極近傍に付着した現像剤量を囲むように容積規制部材51を構成すれば、囲まれた領域の体積は変動しないため、第1現像剤攪拌搬送部材43及び現像ローラ41によって流入口45Bから供給される現像剤を充足する空間50Aの体積が一定となり、現像剤量の変化を抑制することができた。また、現像剤規制部剤42近傍の現像剤の嵩密度の状態も一定にすることができた。
そして、現像ローラ41から回収される現像剤を含めて攪拌搬送ローラの下部に設けてあるトナー濃度センサ405の検出値も安定化し、新しいトナーの補充も円滑に制御できる。
この第2の実施の形態例においても、第1の実施の形態例と同様な実験を行ったがほぼ同様な結果を得た。
このように現像剤充足の空間50Aの周りを剛構造にすることで、現像剤供給室401の底部に設けられた、トナー濃度センサ405の出力検出結果も安定することが確認できた。
出力が安定し、再現性が高まることで、トナー濃度制御も安定する。
因みに本発明の実験段階から本発明の第1,第2の実施の形態例である現像装置及びそれを装着した画像形成装置の概略仕様について下記に示す。
(1)画像形成装置:A4判用紙、フルカラー、線速100〜400mm/s、タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)、図1参照)を改良した実験機を使用
感光体
VH電位:−250〜−900V
VL電位:−40〜−150V
(2)現像装置
現像ローラ41の直径:φ16〜40mm、線速200〜800mm/s、磁界発生手段41Bの磁極配置:7極(図2参照)
現像剤供給ローラ直径:14〜20mm、回転数150〜300rpm、磁界発生手段41Bの磁極配置:5極(図2参照)
第1現像剤攪拌搬送部材43、第2現像剤攪拌搬送部材44、
外径:φ30mm、回転軸の直径:φ8mm、回転数:300〜550rpm、
螺旋羽根の高さH:11mm
現像ローラ41、現像剤案内部材46間の間隙:3mm程度
現像剤供給ローラ45、現像剤案内部材46間の間隙:1.5mm程度
(3)現像バイアス印加手段
DCバイアス(E2):ー200〜−700V、
ACバイアス(E1):0.5kvpp〜−2.0kvpp、2〜7kHz
(4)現像剤(2成分現像剤)
キャリアの平均粒径:20〜60μm
重合トナーの平均粒径:3〜7μm
現像剤量総量:600〜1200g
現像剤嵩密度:1.4〜1.9g/cm3
(5)トナー濃度センサ:透磁率検知方式のセンサを用いる
以上のような条件下で作製した現像装置4を前記タンデム型フルカラー複写機に搭載して画像出力を行い、全面ベタ画像と全面ハーフトーン画像でスクリューピッチむらと色再現性を目視とトナー濃度の安定度で評価した。前述のように本発明は格段の改善を確認した。
次に、本発明の現像装置の循環搬送について今まで触れた事項も含めてまとめておくと次のようになる。
[現像剤の循環搬送]
図4は現像装置4における現像剤の循環を示す模式図である。以下、現像剤の循環を説明する。
(1) 現像剤攪拌室402の上流側において、現像剤供給室401から還流される現像剤と、トナー補給手段47から補給される新規トナーとが搬入され、第2現像剤攪拌搬送部材44により攪拌、混合され、矢印V1で示す現像剤移動方向に搬送される。
(2) 混合された現像剤は、現像剤攪拌室402の下流側の第1開口部404を通過して、矢印V2で示すように搬送され、現像剤供給室401の上流側に導入される。現像剤供給室401内において、現像剤は第1現像剤攪拌搬送部材43により現像剤移動方向に搬送されつつ、矢印V3で示すように搬送される。
(3) 第1現像剤攪拌搬送部材43は回転軸方向に現像剤を搬送しつつ、矢印V4に示すように現像剤を現像剤供給ローラ45に放出する。
(4) 現像剤供給ローラ45上に担持された現像剤は、現像剤案内部材46の傾斜面上に堆積される。
(5) 現像剤案内部材46上に堆積された現像剤は、回転する現像スリーブ41Aに担持されて、現像剤量規制部材42によって現像剤層厚が規制されて通過し、矢印V5で示すように搬送される。
(6) 現像スリーブ41Aに担持された現像剤は、感光体1と対向する現像剤領域において現像処理される。現像処理後にトナー濃度が低下した現像剤は、剥取磁極S1により、現像ローラ41から剥ぎ取られる。
(7) 剥ぎ取られた現像剤は、矢印V6に示すように現像剤供給室401内に搬入される。
(8) 現像剤供給室401内に搬送された現像剤は、第1現像剤攪拌搬送部材43によって矢印V7に示すように搬送され、第2開口部405を通過して、矢印V8に示すように現像剤攪拌室402の上流側に導入される。
(9) 現像剤供給室401の底部に設けられた、トナー濃度センサ406のトナー濃度検知信号によりトナー補給手段47によるトナー補給が行われ、現像剤は矢印V1に合流する。
現像剤は上述のような循環系で搬送されるが、一部の現像剤は現像剤供給室401と現像剤攪拌室402間を矢印V1,V2,V3,V6,V7,V8で示すように循環する。
本発明に係る画像形成装置の構成図である。 本発明に係る現像装置の第1の実施の形態を示す断面図である。 現像装置の下部機構の平面図である。 現像装置における現像剤の循環を示す模式図である。 試作段階における、現像装置の現像ローラを除く各部材の正転、逆転を繰り返したときの、トナー濃度センサ出力の推移を示すグラフである。 試作段階における、現像装置の現像ローラを除く各部材の正転、逆転を繰り返したときの、各コピーのトナー濃度の推移を示すグラフである。 本発明における、現像装置の現像ローラを除く各部材の正転、逆転を繰り返したときの、トナー濃度センサ出力の推移を示すグラフである。 本発明における、現像装置の現像ローラを除く各部材の正転、逆転を繰り返したときの、各コピーのトナー濃度の推移を示すグラフである。 本発明に係る現像装置の第2の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1,1Y,1M,1C,1K 感光体
4,4Y,4M,4C,4K 現像装置
40 筐体部
40A 下部筐体
40B 上部筐体
41 現像ローラ
41A 現像スリーブ
41B 磁界発生手段(マグネットロール)
42 現像剤量規制部材
43 第1現像剤攪拌搬送部材
44 第2現像剤攪拌搬送部材
45 現像剤供給ローラ
45A,45B 流入口
46 現像剤案内部材
50 現像剤供給部
50A 空間
51 容積規制部材
400 攪拌搬送部
401 現像剤供給室
402 現像剤攪拌室
406 トナー濃度センサ

Claims (3)

  1. 静電潜像を担持する感光体に対向して配置され現像剤を担持して現像領域に現像剤を搬送する現像ローラと、現像剤を攪拌しながら搬送する現像剤攪拌搬送部材を有する攪拌搬送部とを筐体の中に設け、更に、
    前記攪拌搬送部の上方に前記現像ローラに現像剤を供給する現像剤供給部を設け、該現像剤供給部には、現像剤搬送方向下流側に向かって順に、前記攪拌搬送部からの現像剤の流入口と、現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラ及び前記現像ローラの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を堆積させながら前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、前記現像ローラへの供給口となる現像剤規制部材とが設けられると共に、流動する現像剤の所定量が常に充足される剛構造の空間が形成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記剛構造の空間は、前記筐体の内壁面、それに取りつけた所定の容積規制部材、前記現像剤供給ローラのローラ面、前記現像剤案内部材の上面、前記現像ローラのローラ面、前記流入口及び前記供給口によって囲まれた領域であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置を装着したことを特徴とする画像形成装置。
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