JP2006313189A - 発光装置、その駆動方法および電子機器 - Google Patents

発光装置、その駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 階調特性を損なうことなく簡易な構成によって画像の明るさを調整する。
【解決手段】 画素回路PはOLED素子15をデータ線13の電圧に応じた階調に制御する。電圧調整回路41は、電圧V0と電圧V63とを生成する回路であり、制御回路30からの指示に応じて電圧V0のレベルを変更する。基準電圧生成回路42は、電圧V0と電圧V63との分圧によって両者間の複数の基準電圧(V16・V32・V48)を生成する。データ線駆動回路23は、基準電圧生成回路42が生成した複数の基準電圧を含む複数の階調電圧V0ないしV63の何れかを画像データGに応じて選択したうえでデータ電圧XVjとしてデータ線13に出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機発光ダイオード(以下「OLED(Organic Light Emitting Diode)」という)素子などの発光素子の階調を制御する技術に関する。
画像の全体の明るさ(以下「画像明度」という)を利用者による指示に応じて調整する表示装置が従来から提案されている。例えば、バックライトを備えた液晶表示装置においては、バックライトによる照射光量を調整することによって画像明度を変更することができる。しかしながら、OLED素子などの発光素子を利用した表示装置では、バックライトを備えていないため、この方法で輝度を調整することができない。そこで、特許文献1には、発光素子を実際に発光させる期間と発光を停止する期間との時間長の相対比を制御することによって画像明度の調整を可能とした構成が開示されている。
特開2004−325940号公報(段落0024および図2)
しかしながら、この技術のもとでは、発光素子が発光する間隔の変更に起因してフリッカなどの不具合が発生する場合がある。一方、画素ごとに階調を指定するために表示装置に入力されるデータを画像明度に応じて加工することによってフリッカの発生を回避しながら画像明度を調整することも可能である。しかしながら、データによって指定される階調値と各発光素子の実際の階調との関係(以下「階調特性」という)を所期の特性に維持しながら画像明度を調整するためには、煩雑な演算や制御を実行するための要素が必要となって、構成が煩雑化するという問題がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、階調特性を損なうことなく簡易な構成によって画像の明るさを調整するという課題の解決を目的としている。
この課題を解決するために、本発明に係る発光装置は、発光素子をデータ線の電圧に応じた階調に制御する単位回路(すなわち電圧プログラミング方式の電子回路)と、互いに相違する第1電圧(例えば第1実施形態における電圧V0や第2実施形態における電圧V1)と第2電圧(例えば第1実施形態における電圧V63)とを生成する回路であって第1電圧および第2電圧の少なくとも一方を外部からの指示に応じて変更する電圧調整回路と、第1電圧と第2電圧との分圧によって第1電圧から第2電圧までの範囲内の複数の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、基準電圧生成回路が生成した複数の基準電圧を含む複数の階調電圧の何れかを指定階調値(画像データによって指定された階調)に応じて選択してデータ線に出力するデータ線駆動回路とを具備する。この構成のように第1電圧と第2電圧との分圧によって複数の基準電圧が生成される構成において、第1電圧および第2電圧の少なくとも一方が外部からの指示に応じて変更されると、その変化量に応じて他の基準電圧も増減する。すなわち、単位回路の明るさ(画像明度)を第1電圧または第2電圧の変更という簡易な構成によって調整することができる。加えて、この画像明度の調整に際して階調特性(ガンマ特性)を維持することもできる。
本発明の望ましい態様においては、基準電圧生成回路が生成した複数の基準電圧と各基準電圧の間の電圧とを含む複数の階調電圧を生成する階調電圧生成回路(例えば図4の抵抗列252)がさらに設けられる。この構成によれば、基準電圧生成回路が生成した基準電圧の何れかがデータ電圧として出力される構成と比較してデータ電圧の電圧値(レベル)が多様化されるから、発光素子をより多階調に制御することができる。なお、階調電圧生成回路が配置される位置は任意である。すなわち、後述する各実施形態においては階調電圧生成回路(抵抗列252)がデータ線駆動回路の部分として配置される態様を例示するが、基準電圧生成回路(図1の基準電圧生成回路42)の部分として配置されてもよい。また、基準電圧生成回路が生成した複数の基準電圧によって所期の階調数が実現されるのであれば、各基準電圧をそのまま階調電圧として使用してもよい。この場合には階調電圧を基準電圧とは別個に生成する必要がない。
本発明の具体的な態様における単位回路は、発光素子に供給される駆動電流の経路に介挿されて当該駆動電流の電流量をゲートの電圧に応じて制御する駆動トランジスタを含む。この態様において、第1電圧および第2電圧は、第1電圧から第2電圧までの範囲内の何れの電圧がデータ線から単位回路に供給されたとしても駆動トランジスタが飽和領域で動作するように、各々の電圧値が選定される。この態様によれば、何れの階調値が指定された場合であっても駆動トランジスタが飽和領域で動作するから、各指定階調値に対する発光素子の輝度を確実かつ高精度に調整することが可能となる。飽和領域で動作している駆動トランジスタに流れる電流は、そのゲートとソースとの間の電圧の略2乗に比例する。したがって、本態様を別の観点から把握すると、駆動トランジスタに流れる電流がそのゲートとソースとの間の電圧の略2乗に比例する関係となるように第1電圧および第2電圧の各々の電圧値が選定されているということもできる。
複数の指定階調値の各々と、その指定階調値についてデータ線駆動回路が出力するデータ電圧との関係を示すグラフは、データ電圧が指定階調値のn(nは実数)乗に応じて変化する関数を近似する折線としてもよい。この構成によれば、次数nが所期値となるように基準電圧生成回路や階調電圧生成回路やデータ線駆動回路の特性を設計することにより、指定階調値と発光素子の輝度との関係を所望の特性とすることができる。例えば、発光素子を指定階調値のγ乗に応じた輝度で発光させる場合には、次数nが「γ/2」となるように発光装置の各部(特に基準電圧生成回路、階調電圧生成回路、データ線駆動回路)の特性が選定される。駆動トランジスタから発光素子に供給される電流(あるいはこの電流に比例する輝度)は駆動トランジスタのゲート−ソース間の電圧(より具体的にはデータ電圧)の略2乗に応じた数値となるから、以上のように次数nを選定すれば、指定階調数に対する発光素子の輝度の関係(トータルガンマ)を所期の特性(すなわち発光素子の輝度が指定階調数のγ乗となる特性)とすることができる。
本発明の望ましい態様においては、第1電圧から第2電圧までの範囲の外側の電圧であってデータ線に供給されたときに駆動トランジスタがオフ状態となる電圧値の黒色用電圧(例えば後述する第2実施形態における電圧V0)を第1電圧および第2電圧とは別個に生成する回路(例えば図7における電圧発生回路415)がさらに設けられ、データ線駆動回路は、黒色の階調が指定されたときに黒色用電圧を選択してデータ線に出力する。この態様によれば、黒色の階調が指定されたときに駆動トランジスタを確実にオフ状態とすることができるから、単位回路の階調を完全な黒色に近づけることができる。なお、この態様の具体例は第2実施形態として後述される。
以上に説明した各態様の発光装置は各種の電子機器に利用される。この電子機器の典型例は、発光装置を表示装置として利用した機器である。この種の電子機器としては、パーソナルコンピュータや携帯電話機などがある。もっとも、本発明に係る発光装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光線の照射によって感光体ドラムなどの像担持体に潜像を形成するための露光装置(露光ヘッド)としても本発明の発光装置を適用することができる。
また、本発明に係る駆動方法は、互いに相違する第1電圧と第2電圧とを分圧して第1電圧から第2電圧までの範囲内の複数の基準電圧を生成し、複数の基準電圧を含む複数の階調電圧の何れかを指定階調値に応じて選択してデータ線に出力する一方、画像明度が指定されると、その指定に応じて第1電圧および第2電圧の少なくとも一方を変更する。この方法によれば、第1電圧または第2電圧を調整するという簡易な手順によって、階調特性(ガンマ特性)を損なうことなく画像明度を調整することができる。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光装置の全体の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、この発光装置Dは、複数の画素回路Pが配列された画素アレイ部10と、この画素アレイ部10の周辺に配置された各種の回路(走査線駆動回路21・データ線駆動回路23・制御回路30・調整回路40)とを具備する。画素アレイ部10には、X方向に延在するM(Mは自然数)本の走査線11と、X方向と交差するY方向に延在するN(Nは自然数)本のデータ線13とが形成される。各画素回路Pは、走査線11とデータ線13との各交差に対応した位置に配置される。したがって、これらの画素回路Pは縦M行×横N列のマトリクス状に配列する。各画素回路Pは、発光素子たるOLED素子の階調(輝度)を調整するための回路である。
走査線駆動回路21は、M本の走査線11の各々を水平走査期間ごとに順番に選択する回路である。より具体的には、走査線駆動回路21は、1垂直走査期間のうち第i番目(iは1≦i≦Mを満たす整数)の水平走査期間において、第i行目の走査線11に供給される走査信号Yiをローレベルとするとともに他の各行の走査信号をハイレベルとする。一方、データ線駆動回路23は、走査線駆動回路21が第i行の走査線11を選択する水平走査期間において、当該行の各画素回路Pに指定された階調に対応する電圧(以下「データ電圧」という)XV1ないしXVNを各データ線13に印加する。各画素回路Pの階調は画像データGによって指定される。本実施形態における画像データGは6ビットのデジタルデータであり、「0」から「63」までの64段階の階調値の何れかを指定する。画像データGが階調値「0」であれば最も暗い階調である黒色が指定され、階調値が増加するほど明るい階調が指定されるとともに、階調値「63」の画像データGによって最も明るい階調である白色が指定される。
制御回路30は、発光装置Dの全体の動作を制御するための手段である。より具体的には、制御回路30は、クロック信号など各種の信号を走査線駆動回路21やデータ線駆動回路23に出力することによって各回路を制御するとともに、各画素回路Pの画像データGをデータ線駆動回路23に出力する。一方、調整回路40は、画素アレイ部10によって表示される画像の全体の明るさ(画像明度)を調整するための手段である。なお、データ線駆動回路23や調整回路40の具体的な構成については後述する。
図2は、画素回路Pの構成を示す回路図である。なお、同図においては第i行に属する第j列目(jは1≦j≦Nを満たす整数)のひとつの画素回路Pのみが図示されているが、総ての画素回路Pは同様の構成である。図2に示されるように、本実施形態における画素回路Pは駆動トランジスタTdrと選択トランジスタTslと容量素子CとOLED素子15とを含む。駆動トランジスタTdrおよび選択トランジスタTslはpチャネル型のTFT(Thin Film Transistor)である。
駆動トランジスタTdrおよびOLED素子15は、電源の高位側の電圧(電源電圧)VHが供給される電源線と低位側の電圧(接地電圧)VLが供給される接地線との間に介挿される。このうちOLED素子15は、その順方向に流れる電流(以下「駆動電流」という)Ielに応じた輝度に発光する素子であり、有機EL材料からなる発光層を陽極と陰極との間隙に介在させた構造となっている。このような構造のOLED素子15は、例えば、インクジェット方式のヘッドから有機EL材料の液滴を吐出し、これを乾燥させることによって形成される。OLED素子15の発光層の材料としては、低分子・高分子またはデンドリマーなどの有機発光材料が利用される。
図2に示されるように、OLED素子15は、その陰極が接地線に接続されるとともに陽極が駆動トランジスタTdrのドレインに接続される。駆動トランジスタTdrのソースは電源線に接続される。この駆動トランジスタTdrは、電源線からOLED素子15を経由して接地線に流れ込む駆動電流Ielをゲートの電圧に応じて制御する手段である。駆動トランジスタTdrのゲートは選択トランジスタTslのドレインに接続される。選択トランジスタTslは、ソースがデータ線13に接続されるとともにゲートが走査線11に接続される。容量素子Cは、駆動トランジスタTdrのゲートとソースとの間に介挿された容量である。
以上の構成において、走査信号Yiがローレベルに遷移して選択トランジスタTslがオン状態になると、その時点におけるデータ線13のデータ電圧XVjが選択トランジスタTslを介して駆動トランジスタTdrのゲートに印加され、これによりOLED素子15にはデータ電圧XVjに応じた駆動電流Ielが供給される。また、このときにデータ電圧XVjに応じた電荷が容量素子Cに蓄積される。したがって、走査信号Yiがハイレベルとなって選択トランジスタTslがオフ状態に遷移しても、容量素子Cに保持された電圧が駆動トランジスタTdrのゲートに印加され続けることによってOLED素子15にはデータ電圧XVjに対応した駆動電流Ielが供給される。一方、OLED素子15は、駆動電流Ielに比例した輝度に発光する。以上のように、本実施形態における画素回路Pは、データ線13の電圧に応じてOLED素子15の輝度が設定される方式(いわゆる電圧プログラミング方式)の電子回路である。
次に、調整回路40およびデータ線駆動回路23の具体的な構成を説明する。図3は、調整回路40の構成を示すブロック図である。図1および図3に示されるように、調整回路40は電圧調整回路41と基準電圧生成回路42とを含む。このうち電圧調整回路41は、データ電圧XVjの基準となる電圧V0と電圧V63とを生成するための回路であり、図3に示されるように、電圧V0を生成して配線451に出力する電圧発生回路411と、電圧V63を生成して配線452に出力する電圧発生回路412とを含む。電圧V0は最も暗い階調である黒色(階調値「0」)に対応する電圧であり、電圧V63は最も明るい階調である白色(階調値「63」)に対応する電圧である。
基準電圧生成回路42は、電圧調整回路41によって生成された電圧V0および電圧V63の分圧によってこれらの電圧とその両者間の電圧とを含む5種類の基準電圧(V0、V16、V32、V48、V63)を生成する手段である。図3に示されるように、基準電圧生成回路42は、相互に直列に接続された状態で配線451と配線452との間に介挿された4個の抵抗素子421を含む。基準電圧生成回路42は、互いに隣接する各抵抗素子521間の電圧(V16・V32・V48)を電圧V0および電圧V63とともに基準電圧として出力する。電圧V16は階調値「16」に対応し、電圧V32は階調値「32」に対応し、電圧V48は階調値「48」に対応する。
一方、データ線駆動回路23は、図1に示されるように、各々が別個のデータ線13に接続されたN個のD/A変換器233と、制御回路30からシリアルに供給される画像データG(G1ないしGN)を保持したうえで各D/A変換器233に振り分けるラッチ回路231とを含む。このうちD/A変換器233は、各々が別個の階調に対応する64種類の電圧(以下「階調電圧」という)V0ないしV63のうち画像データGjによって指定された階調値(以下「指定階調値」という)に対応する電圧を選択してデータ電圧XVjとしてデータ線13に出力する。
図4は、このD/A変換器233の構成を示す回路図である。なお、図4においては第j列目のデータ線13に対応するひとつのD/A変換器233のみが図示されているが、総てのD/A変換器233は同様の構成である。同図に示されるように、ひとつのD/A変換器233は、各々の入力端に基準電圧(V0・V16・V32・V48・V63)が印加される5個の入力バッファ251と、各入力バッファ251の出力端の間に多数(合計63個)の抵抗素子Rを直列に配列してなる抵抗列252と、64個のスイッチSWを含む選択回路253と、この選択回路253と第j列目のデータ線13との間に介在する出力バッファ254と、ラッチ回路231から画像データGjが供給されるデコーダ255とを具備する。各入力バッファ251を介して入力された5種類の基準電圧を抵抗列252の各抵抗素子Rによって分圧することにより64種類の階調電圧V0ないしV63が生成される。すなわち、抵抗列252は、基準電圧生成回路42が生成した複数の基準電圧(V0・V16・V32・V48・V63)と各基準電圧の中間の電圧(例えばV1ないしV15やV17ないしV31)とを含む複数の階調電圧を生成する手段(本発明における階調電圧生成回路)として機能する。
選択回路253を構成する64個のスイッチSWは、階調電圧V0ないしV63の各々と出力バッファ254の入力端との導通および非導通を個別に切り替える。デコーダ255は、ラッチ回路231から供給される画像データGjに基づいて選択回路253のひとつのスイッチSWを選択的にオン状態とする手段である。例えば、画像データGによって階調値「0」が指定された場合、デコーダ255は、図4に図示された第1段目のスイッチSWを択一的にオン状態とする。こうしてデコーダ255がオン状態に制御したスイッチSWと出力バッファ254とを介して、階調電圧V0ないしV63のうち画像データGjに対応する電圧がデータ電圧XVjとしてデータ線13に出力される。なお、図4においては、入力バッファ251や抵抗列252が各D/A変換器233に内蔵された構成を例示したが、入力バッファ251や抵抗列252が複数のD/A変換器233によって共用される構成としてもよい。
次に、図5は、画像データGによる指定階調値とデータ線駆動回路23から出力されるデータ電圧XVjとの関係を示すグラフである。同図においては、指定階調値が横軸に示されるとともにデータ電圧XVjが縦軸に示されている。図5に特性F0として図示されるように、指定階調値とデータ電圧XVjとの関係は、5種類の基準階調(V0・V16・V32・V48・V63)の各々が指定されたときのデータ電圧XVjに相当する座標を相互に連結した折線によって表現される。ただし、このような関係が成立するのは、抵抗列252に含まれる各抵抗素子Rの抵抗値が等しい場合である。各抵抗素子Rの抵抗値が互いに相違する場合には、相互に隣接する基準階調の間における指定階調値とデータ電圧XVjとの関係はさらに微細な折線で表現される。
本実施形態においては、図5に矢印Aで示されるように、電圧調整回路41によって生成される電圧V63を変更することによって画像明度が変更されるようになっている。すなわち、発光装置Dの利用者が操作子(図示略)を操作することによって画像明度の変更の指示を入力すると、制御回路30は、この指示に係る変更後の画像明度に応じた電圧V63のレベルを電圧調整回路41に指定する。例えば、制御回路30は、利用者によって指定された画像明度が低い(暗い)場合には高いレベルの電圧V63を指定する一方、高い(明るい)画像明度が指定された場合には低いレベルの電圧V63を指定する。そして、電圧調整回路41は、電圧発生回路412が生成する電圧V63を制御回路30から指定されたレベルに変更する。
図5の特性F1は、同図に実線で示された特性F0と比較して電圧V63を上昇させたときの指定階調値とデータ電圧XVjとの関係を示す折線であり、同図の特性F2は、特性F0と比較して電圧V63を低下させたときの指定階調値とデータ電圧XVjとの関係を示す折線である。特性F1および特性F2から理解されるように、電圧調整回路41が制御回路30からの指示に応じて電圧V63を変更すると、この電圧V63の分圧によって生成された3種類の基準電圧(V16・V32・V48)やその各々から生成された階調電圧は電圧V63の変化量に応じたレベルだけ変化する。そして、電圧V63が上昇した場合には各指定階調値に対応するデータ電圧XVjが相対的に上昇するから画像明度は減少し、電圧V63が下降した場合には各指定階調値に対応するデータ電圧XVjが相対的に低下するから画像明度は増加する。このように本実施形態によれば、画像データGに対する煩雑な演算などの処理を要することなく、電圧V63を調整するという極めて簡易な構成によって画像明度を調整することができる。そして、電圧V63の変更によって画像明度を変更した場合であっても階調特性(ガンマ特性)は画像明度の変更の前後で変化しない。この点について詳述すると以下の通りである。
駆動トランジスタTdrが飽和領域で動作すると仮定すれば、この駆動トランジスタTdrに流れる駆動電流Ielは以下の式(1)によって表現される。ただし、式(1)における「Vgs」は駆動トランジスタTdrのソースを基準としたときのゲートの電圧(以下「ゲート−ソース間電圧」という)である。また、同式における「β」は駆動トランジスタTdrの利得係数であり、「Vth」は駆動トランジスタTdrの閾値電圧である。
Iel=(β/2)・(Vgs−Vth)2 ……(1)
データ電圧XVjが画像データGによる指定階調値gのn乗に比例したレベル(XVj=k・gn)となるように、データ線駆動回路23の特性(より具体的には、基準電圧生成回路42によって生成される各基準電圧の電圧値、および各D/A変換器233における抵抗素子Rの抵抗値)が選定されているものとする。すなわち、図5に示される特性F0は、「XVj=k・gn」という関数を近似する折線に相当する。このとき式(1)は以下の式(2)に変形される。なお、「k」は比例定数である。また、データ電圧XVjは、式(1)の「Vgs−Vth」がゼロとなる点を基準とする。
Iel=(β/2)・(k・gn2 ……(2)
さらに、OLED素子15の輝度Bが駆動電流Ielに比例することを考慮すると、OLED素子15の輝度Bは以下の式(3)によって表現される。ただし、式(3)における「α」は輝度Bと駆動電流Ielとの比例定数である。
B=α・Iel
=α・(β/2)・(k・gn2
=α・(β/2)・k2・g2n ……(3)
この式(3)における指定階調値gの次数「2n」は階調特性(ガンマ特性)を規定するガンマ値γである。電圧V63の変更は式(3)における「k」の変更に相当するに過ぎず、「g2n」には何ら影響を与えない。すなわち、本実施形態によれば、ガンマ値γを維持したまま画像明度を変更することができる。換言すると、基準電圧生成回路42とデータ線駆動回路23の特性は、数値nが所望のガンマ値γの半値(n=γ/2)となるように選定される。このように数値nを選定すれば、式(3)に示されるように、データ線駆動回路23に対する画像データGの入力からOLED素子15の駆動による出力までのガンマ値(トータルガンマ)を所期値γ(=2n)に設定することができる。
ところで、以上においては駆動トランジスタTdrが飽和領域で動作することを仮定した。しかしながら、データ電圧XVjのレベルによっては駆動トランジスタTdrが飽和領域で動作しない場合も考えられる。そこで、以下では駆動トランジスタTdrを飽和領域で動作させるためにデータ電圧XVjが充足すべき条件について検討する。図6は、駆動トランジスタTdrのゲート−ソース間電圧Vgsと駆動トランジスタTdrのソースからドレインに流れる駆動電流Iel(あるいは駆動電流Ielに比例する輝度B)との関係を示すグラフである。駆動トランジスタTdrはpチャネル型であるから、駆動電流Ielは、同図に示されるように、ゲート−ソース間電圧Vgsが閾値電圧Vthを下回る領域において当該ゲート−ソース間電圧の絶対値に応じた電流量となる。
駆動トランジスタTdrを飽和領域で動作させるためのゲート−ソース間電圧Vgsの範囲は、図6に図示された閾値電圧Vthから所定の電圧Vaまでの範囲Bである。すなわち、ゲート−ソース間電圧Vgsがこの範囲B内に収まっていれば駆動電流Ielは式(1)を満たし、したがって電圧V63の変更に拘わらずガンマ特性を確実に維持したまま画像明度を変更することができる。この範囲Bにおいてゲート−ソース間電圧Vgsは以下の式(4)を満たす。なお、式(4)における「Vds」は、駆動トランジスタTdrのソースを基準としたときのドレインの電圧(以下「ドレイン−ソース間電圧」という)である。
Vds>Vgs−Vth ……(4)
駆動電流Ielの電流量が小さい場合には、OLED素子15の抵抗成分と駆動電流Ielとに起因して当該OLED素子15にて発生する電圧降下が少ない。したがって、駆動トランジスタTdrのドレイン−ソース間電圧Vdsは相対的に高いレベルに維持されるから式(4)が成立する。すなわち、この領域においては駆動電流Ielがゲート−ソース間電圧の2乗に比例する。一方、さらに駆動トランジスタTdrのゲート−ソース間電圧Vgsを低下させていって特定のレベル(Va)を下回ると、駆動電流Ielについて式(1)は成立しなくなる。ゲート−ソース間電圧Vgsの低下によって駆動電流Ielが増加するとOLED素子15での電圧降下の影響が増大していき、これによって駆動トランジスタTdrのドレイン−ソース間電圧Vdsが相対的に減少することによって式(4)の条件を満たさなくなるからである。このように駆動電流Ielが式(1)を満たす領域(範囲B)と同式を満たさない領域との境界に相当する電圧が「Va」である。換言すると、電圧Vaは、駆動トランジスタTdrのゲート−ソース間電圧Vgsに対する駆動電流Ielの変化にあたって変曲点となる電圧として定義される。
本実施形態においては、図6の範囲B内の電圧となるように電圧調整回路41が電圧V0および電圧V63を生成する。例えば、電圧V0は閾値電圧Vthと略等しいレベルに選定される。したがって、電圧V0および電圧V63を分圧して生成される総ての基準電圧(V0・V16・V32・V48・V63)およびこれらの基準電圧から生成される総ての階調電圧V0ないしV63(データ電圧XVj)は何れも図6の範囲B内に収まる。すなわち、何れの階調値が指定された場合であっても駆動トランジスタTdrを確実に飽和領域で動作させることができる。したがって、本実施形態によれば、所望のガンマ特性を維持しながら画像明度を適宜に調整することができる。もっとも、階調特性の歪みが実用上において問題とならない場合(例えば、画像を視認した利用者によってその相違が知覚され得ないような場合)には、各電圧が範囲Bの外側の電圧値であってもよい。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、黒色の階調に対応する電圧V0を駆動トランジスタTdrの閾値電圧Vthと略一致させた構成を例示した。しかしながら、ゲート−ソース間電圧Vgsが閾値電圧Vthの付近にあると若干の駆動電流Ielが駆動トランジスタTdrからOLED素子15に流れ込んで僅かに発光するため、たとえ階調値「0」が指定されたとしても完全な黒色を表示することが困難となる可能性がある。このような事情に鑑みて、本実施形態においては、黒色の階調に相当する電圧V0が閾値電圧Vthやガンマ値γとは無関係に独立して選定される構成となっている。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図7は、本実施形態における調整回路40の構成を示すブロック図である。また、図8は、画像データGによる各指定階調値とデータ線駆動回路23から出力されるデータ電圧XVjとの関係を示すグラフである。図7に示されるように、調整回路40は、図3の構成と同様の2個の電圧発生回路(411・412)に加えて電圧発生回路415を具備する。電圧発生回路411は、最低の階調値「0」よりも1段階だけ高い階調値「1」に対応する電圧V1を生成する。一方、電圧発生回路412は、第1実施形態と同様に、最大の階調値「63」に対応する電圧V63を制御回路30からの指示に応じて可変的に生成する。したがって、本実施形態においても第1実施形態と同様の効果が奏される。
一方、電圧発生回路415は、最低の階調値「0」に対応する電圧V0を生成して配線46に供給する手段である。図8に示されるように、この電圧V0は、他の階調値に対応する電圧V1ないし電圧V63とは別個にレベルが選定される。さらに詳述すると、この電圧V0は、これがデータ電圧XVjとしてデータ線13に印加されたときに駆動トランジスタTdrが確実にオフ状態となるレベルに選定されている。したがって、本実施形態によれば、階調値「0」が指定されたときにOLED素子15に対する駆動電流Ielの供給を確実に停止させて完全な黒色を表示することができる。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
調整回路40の構成は各実施形態における例示に何ら限定されない。例えば、基準電圧生成回路42を図9や図10の構成に変更することもできる。図9の基準電圧生成回路42は、図3に示した抵抗素子421に代えて、抵抗値が可変な可変抵抗素子(トリマ)423を採用した構成となっている。各可変抵抗素子423の抵抗値は利用者からの指示に応じて制御回路30が制御する。一方、図10の基準電圧生成回路42は、電圧V0が印加される配線451と電圧V63が印加される配線452との間に3個の抵抗素子425が相互に並列に介挿される。そして、各基準電圧を出力するための配線(453・454・455)と各抵抗素子425との接触の位置を利用者からの指示に応じて制御回路30が変更することによって基準電圧(V16・V32・V48)のレベルが調整される。これらの構成によれば、発光装置Dのガンマ特性(指定階調値とOLED素子15の輝度Bとの関係)を適宜に調整することができる。
(2)変形例2
画素回路Pの構成は図2の例示に何ら限定されない。例えば、図11(a)に図示された画素回路Pを採用してもよい。なお、この画素回路Pは、米国特許第6,229,506号公報に“Fig.3”として開示されている。この画素回路Pは、駆動トランジスタTdrの特性(特に閾値電圧Vth)のバラツキを補償する機能を備えている。同図に示されるように、図1において1本の配線として図示された走査線11は本変形例において3本の制御線(111・112・113)を含む。各制御線に供給される信号(S1・S2・S3)の波形は図11(b)に図示されている。
図11(b)に示される駆動トランジスタTdrは、そのソースが電源線に接続されるとともにドレインが発光制御トランジスタTelのソースに接続される。発光制御トランジスタTelは、OLED素子15が実際に発光する期間を規定するためのスイッチング素子であり、ドレインがOLED素子15の陽極に接続されるとともにゲートが制御線113に接続される。一方、駆動トランジスタTdrのゲートとドレインとの間には、ゲートが制御線112に接続された第1スイッチング素子T1が介挿される。制御線112に供給される信号S2がローレベルになると、第1スイッチング素子T1がオン状態となって駆動トランジスタTdrはダイオード接続される。
駆動トランジスタTdrのゲートとソースとの間には容量素子C1が介挿される。さらに、駆動トランジスタTdrのゲートには容量素子C2の一方の電極が接続される。この容量素子C2の他方の電極Lは第2スイッチング素子T2のドレインに接続される。第2スイッチング素子T2は、そのソースがデータ線13に接続されるとともにゲートが制御線111に接続される。
以上の構成において、駆動トランジスタTdrの閾値電圧Vthの補償は、容量素子C2の電極Lを特定の基準電圧Vrefに固定しつつ駆動トランジスタTdrを第1スイッチング素子T1でダイオード接続することによって実現される。より具体的には、まず、図11(b)に示されるように、リセット期間PRESにおいて、発光制御トランジスタTelおよび第1スイッチング素子T1をオン状態として駆動トランジスタTdrのドレインおよびゲートの電位を充分に低いレベルに引き下げる。続く補償期間P1において、第1スイッチング素子T1をオン状態として駆動トランジスタTdrのドレインとゲートとを導通させ、これにより駆動トランジスタTdrのゲートの電位を「VH−|Vth|」に収束させる。この補償期間P1において容量素子C2の電極Lには、オン状態にある第2スイッチング素子T2を介してデータ線13から基準電圧Vrefが印加される。そして、補償期間P1に続く書込期間P2においては、第1スイッチング素子T1をオフ状態として駆動トランジスタTdrのダイオード接続を解除したうえで、データ線13にデータ電圧XVjを供給する。これによって駆動トランジスタTdrのゲートの電位は「VH−|Vth|」からデータ電圧XVjに応じて引き下げられる。より具体的には、基準電圧Vrefとデータ電圧XVjとの差分が容量素子C1と容量素子C2との容量比に応じて分圧されて駆動トランジスタTdrのゲートに供給される。発光期間PELにおいては、発光制御トランジスタTelがオン状態となってOLED素子15に駆動電流Ielが供給される。
本変形例の構成によれば、補償期間P1における動作によって駆動トランジスタTdrの閾値電圧Vthが補償されるから、閾値電圧Vthのバラツキに起因した表示のムラを有効に抑制することができる。なお、本変形例の画素回路Pにおいては、基準電圧Vrefとデータ電圧XVjとの差分によってOLED素子15の輝度が設定されるが、駆動電流Ielが式(2)のようにデータ電圧XVjの2乗に応じた電流量となる点は第1実施形態と同様である。したがって、本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果が奏される。以上のように、本発明における単位回路は、発光素子をデータ線の電圧に応じた階調に制御する機能を備えた回路であれば足り、その具体的な構成の如何は不問である。
(3)変形例3
各実施形態においては、利用者によって指示された画像明度に応じて電圧V63が変更される場合を例示したが、これに加えて電圧V0が変更される構成を採用してもよい。要するに、電圧V0および電圧V63のうちの一方が他方に対して相対的に変動することによって電圧V0と電圧V63との差分値が変化すれば足りる。
(4)変形例4
各実施形態においてはOLED素子15を発光素子として例示したが、本発明における発光素子はこれに限定されない。例えば、OLED素子15に代えて、無機EL素子や、フィールド・エミッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emitting Diode)素子など様々な自発光素子を利用することも可能である。このように本発明における発光素子は、電気エネルギの付与によって発光する素子であれば足り、その具体的な構造や材料の如何は不問である。
(5)変形例5
各実施形態においては、抵抗素子を利用した分圧によって各基準電圧(例えば第1実施形態におけるV0、V16、V32、V48、V63)が生成される構成を例示したが、これらの基準電圧が容量素子を利用した分圧によって生成される構成も採用される。この構成においては、基準電圧生成回路42において直流的な電流の消費がなくなるため消費電力が低減される。同様に、本発明の階調電圧生成回路として機能する抵抗列252に代えて、容量素子を利用した分圧回路を採用してもよい。
<D:応用例>
次に、本発明に係る発光装置を利用した電子機器について説明する。図12は、以上に説明した何れかの形態に係る発光装置Dを表示装置として採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての発光装置Dと本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。この発光装置Dは発光素子にOLED素子15を使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図13に、発光装置Dを適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての発光装置Dを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、発光装置Dに表示される画面がスクロールされる。
図14に、発光装置Dを適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての発光装置Dを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が発光装置Dに表示される。
なお、本発明に係る発光装置が適用される電子機器としては、図12から図14に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。また、本発明に係る発光装置Dの用途は画像の表示に限定されない。例えば、光書込み型のプリンタや電子複写機といった画像形成装置においては、用紙などの記録材に形成されるべき画像に応じて感光体を露光する書込みヘッドが使用されるが、この種の書込みヘッドとしても本発明の発光装置は利用される。本発明にいう単位回路とは、各実施形態のように表示装置の画素を構成する画素回路のほか、画像形成装置における露光の単位となる回路をも含む概念である。
第1実施形態に係る発光装置の構成を示すブロック図である。 ひとつの画素回路の構成を示す回路図である。 調整回路の構成を示すブロック図である。 データ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 画像データが指定する階調値とデータ電圧との関係を示すグラフである。 駆動トランジスタのゲート−ソース間電圧と駆動電流との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る発光装置の調整回路の構成を示すブロック図である。 画像データが指定する階調値とデータ電圧との関係を示すグラフである。 変形例に係る調整回路の構成を示すブロック図である。 変形例に係る調整回路の構成を示すブロック図である。 変形例に係る画素回路の構成を示すブロック図である。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 本発明を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。 本発明を適用した携帯型情報端末の構成を示す斜視図である。
符号の説明
D……発光装置、P……画素回路、10……画素アレイ部、11……走査線、13……データ線、21……走査線駆動回路、23……データ線駆動回路、231……ラッチ回路、233……D/A変換器、251……入力バッファ、252……抵抗列、253……選択回路、254……出力バッファ、255……デコーダ、30……制御回路、40……調整回路、41……電圧調整回路、411,412,415……電圧発生回路、42……基準電圧生成回路、421……抵抗素子、V0,V16,V32,V48,V63……基準電圧、XVj……データ電圧。

Claims (8)

  1. 発光素子をデータ線の電圧に応じた階調に制御する単位回路と、
    互いに相違する第1電圧と第2電圧とを生成する回路であって前記第1電圧および前記第2電圧の少なくとも一方を外部からの指示に応じて変更する電圧調整回路と、
    前記第1電圧と前記第2電圧との分圧によって前記第1電圧から前記第2電圧までの範囲内の複数の基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記基準電圧生成回路が生成した複数の基準電圧を含む複数の階調電圧の何れかを指定階調値に応じて選択してデータ電圧としてデータ線に出力するデータ線駆動回路と
    を具備する発光装置。
  2. 前記基準電圧生成回路が生成した複数の基準電圧と各基準電圧の中間の電圧とを含む前記複数の階調電圧を生成する階調電圧生成回路を具備する
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記単位回路は、前記発光素子に供給される駆動電流の経路に介挿されて当該駆動電流の電流量をゲートの電圧に応じて制御する駆動トランジスタを含み、
    前記第1電圧および前記第2電圧は、前記第1電圧から前記第2電圧までの範囲内の何れの電圧が前記データ線から前記単位回路に供給されたとしても前記駆動トランジスタが飽和領域で動作するように、各々の電圧値が選定されている
    請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 複数の指定階調値の各々と、その指定階調値についてデータ線駆動回路が出力するデータ電圧との関係を示すグラフは、データ電圧が指定階調値のn(nは実数)乗に応じて変化する関数を近似する折線となる
    請求項3に記載の発光装置。
  5. 発光素子を指定階調値のγ乗(γは任意の実数)に応じた輝度で発光させるために、前記関数における指定階調値の次数nがγ/2に設定されている
    請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記単位回路は、前記発光素子に供給される駆動電流の経路に介挿されて当該駆動電流の電流量をゲートの電圧に応じて制御する駆動トランジスタを含み、
    前記第1電圧から前記第2電圧までの範囲の外側の電圧であって前記データ線に供給されたときに前記駆動トランジスタをオフ状態とする黒色用電圧を前記第1電圧および前記第2電圧とは別個に生成する回路を具備し、
    前記データ線駆動回路は、黒色の階調が指定されたときに前記黒色用電圧を選択してデータ線に出力する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の発光装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の発光装置を具備する電子機器。
  8. 発光素子をデータ線の電圧に応じた階調に制御する単位回路を配列してなる発光装置を駆動する方法であって、
    互いに相違する第1電圧と第2電圧とを分圧して前記第1電圧から前記第2電圧までの範囲内の複数の基準電圧を生成し、前記複数の基準電圧を含む複数の階調電圧の何れかを指定階調値に応じて選択してデータ線に出力する一方、
    画像明度が指定されると、その指定された画像明度に応じて前記第1電圧および前記第2電圧の少なくとも一方の電圧値を変更する
    発光装置の駆動方法。
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