JP2006312458A - ワイヤハーネス用固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車のパネルからワイヤハーネスを容易に取り外すことができかつ省資源化を図ることができるワイヤハーネス用固定具を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス用固定具としての配線用クリップ1はワイヤハーネス2をパネル3に固定する。配線用クリップ1は取付部10と係止部11とを備えている。取付部10は平板状である。係止部11は取付部10から立設した立設片13と一対の係止片14と最小部15と太部16を備えている。一対の係止片14は一端部14aが立設片13の先端部13aに連なって山形となっている。最小部15は立設片13の外面から凹でかつ立設片13の断面積を最小としている。太部16は立設片13の外面から突出している。最小部15は太部16より取付部10寄りに配されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両としての自動車などの車体を構成するパネルにワイヤハーネスを固定するためのワイヤハーネス用固定具に関する。
車両としての自動車などには、各種の電子機器が搭載されている。自動車は、前記電子機器に、バッテリなどの電源などからの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端部などに取りつけられたコネクタなどを備えている。
前記電線は、それぞれ、導電性の芯線と、この芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。コネクタは、前記電線の芯線と電気的に接続した端子金具と、該端子金具を収容する絶縁性のコネクタハウジングと、を備えている。前記コネクタは、電子機器のコネクタとコネクタ結合する。そして、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や各種の信号を伝える。
自動車の車体を構成するパネル100(図7などに示す)に前述したワイヤハーネス107を固定するために、例えば、図7に示すワイヤハーネス用固定具101を用いる。図7に例示されたワイヤハーネス用固定具101は、平板状の取付部102と、係止部103と、を一体に備えている。ワイヤハーネス用固定具101は、合成樹脂からなる。
係止部103は、取付部102から立設した立設片104と、一対の係止片105とを一体に備えている。係止片105は、一端部が互いに連なっている。さらに、一対の係止片105の一端部は、立設片104の取付部102から離れた側の先端部に連なっている。一対の係止片105の他端部は、互いに間隔をあけているとともに、立設片104と間隔をあけている。
一対の係止片105は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に取付部102に近づく状態に配されている。一対の係止片105は、一端部から他端部に向かうにしたがって互いに徐々に離れているとともに、立設片104から徐々に離れている。一対の係止片105は、側方からみて山形に形成されている。一対の係止片105の他端部には、切欠き106が設けられている。切欠き106は、一対の係止片105の他端部の外縁部を切り欠いている。一対の係止片105は、他端部が互いに近づく方向に弾性変形可能である。
取付部102にワイヤハーネス107の電線を重ね、該取付部102と電線との外周にテープ108などが巻かれて、前述した構成のワイヤハーネス用固定具101は、ワイヤハーネス107と固定される。
そして、一対の係止片105が前記パネル100に設けられた孔109に挿入される。他端部が互いに近づく方向に、一対の係止片105は、一旦弾性変形する。その後、一対の係止片105の他端部が孔109内に侵入すると、弾性復元力によって一対の係止片105の他端部が互いに離れる方向に変位する。そして、切欠き106が孔109の内縁に接触する。こうして、係止部103は、前記パネル100に設けられた孔109に係止する。こうして、ワイヤハーネス用固定具101は、図7に示すように、ワイヤハーネス107をパネル100に固定する。
前述した構成のワイヤハーネス用固定具101でパネル100に固定されたワイヤハーネス107を、該パネル100から取り外す際には、図8中の矢印Kに沿ってワイヤハーネス107の端部などを、パネル100から離れる方向に変位させる。すると、前記テープ108が切れるなどして、図9に示すように、ワイヤハーネス107がパネル100から取り外される。
前述した従来のワイヤハーネス用固定具101は、テープ108を切断するなどして、ワイヤハーネス107をパネル100から取り外してきた。このため、ワイヤハーネス107を、パネル100から離れる方向に変位させる必要があって、作業員がワイヤハーネス107をパネル100から取り外しにくかった。
また、前述したワイヤハーネス用固定具101は、ワイヤハーネス107をパネル100から取り外しても、前記係止部103がパネル100の孔109に係止して、パネル100に取り付けられたままとなっている。前記係止部103がパネル100の孔109に係止しているので、ワイヤハーネス用固定具101を、パネル100から取り外すのは困難であった。このため、ワイヤハーネス用固定具101を、不必要になった自動車のパネル100から容易に取り外すことができずに、リサイクルすることが困難であった。このことは、省資源化の観点からも望ましくない。
したがって、本発明の目的は、自動車のパネルからワイヤハーネスを容易に取り外すことができるとともに、省資源化を図ることができるワイヤハーネス用固定具を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハーネス用固定具は、自動車の車体を構成するパネルにワイヤハーネスを取り付けるワイヤハーネス用固定具において、ワイヤハーネスに重ねられる取付部と、前記取付部から立設しかつ前記パネルの孔に係止可能な係止部と、前記係止部の前記取付部寄りの端部に設けられかつ前記係止部の前記ワイヤハーネスが延びた方向に沿った断面積を最小とする最小部と、前記ワイヤハーネスが延びた方向に沿って取付部を変位すると、前記最小部を中心として、前記係止部を取付部に向かって倒す方向に変位させる変位手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のワイヤハーネス用固定具は、請求項1に記載のワイヤハーネス用固定具において、前記変位手段は前記係止部の前記取付部寄りの端部に設けられ、かつ前記最小部は前記変位手段より前記取付部寄りに配されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のワイヤハーネス用固定具は、請求項2に記載のワイヤハーネス用固定具において、前記係止部は、前記取付部から立設した立設片と、該立設片の前記取付部から離れた側の端部に連なりかつ取付部に近づくのにしたがって互いに離れる方向に傾斜しているとともに前記パネルの孔に係止する一対の係止片と、を備え、前記最小部と変位手段とは、前記立設片の取付部寄りの端部に設けられ、かつ前記最小部は前記立設片の前記ワイヤハーネスが延びた方向に沿った断面積を最小としているとともに、変位手段は、前記立設片の外面から該立設片の外方向に突出していることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明のワイヤハーネス用固定具は、請求項3に記載のワイヤハーネス用固定具において、変位手段は、前記立設片の外面から該立設片の外方向に突出し、かつ前記取付部から離れるのにしたがって徐々に立設片の外面に近づく方向に傾斜した第1の傾斜面を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の本発明のワイヤハーネス用固定具は、請求項4に記載のワイヤハーネス用固定具において、変位手段は、前記立設片の外面から該立設片の外方向に突出し、かつ前記取付部から離れるのにしたがって徐々に立設片の外側に向かう方向に傾斜しているとともに、前記第1の傾斜面と前記最小部との間に配された第2の傾斜面を備えていることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のワイヤハーネス用固定具によれば、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、変位手段が係止部を取付部に倒す方向に変位させる。そして、係止部の断面積を最小とする最小部から係止部が破壊(破断)する。即ち、係止部は最小部で切断される。
こうして、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、係止部が分離する。このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルから取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルから取り外される。
請求項2に記載した本発明のワイヤハーネス用固定具によれば、最小部が変位手段より取付部寄りに配されている。このため、変位手段が係止部を取付部に向かって倒すと、取付部から係止部が確実に破壊(破断)する。このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルから確実に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルから確実に取り外される。
請求項3に記載した本発明のワイヤハーネス用固定具によれば、変位手段は、立設片の外面から突出している。このため、ワイヤハーネスが延びた方向に沿って取付部を変位させると、係止片が立設片に接触するほど近づかない。このため、変位手段は、確実に係止部を倒す方向に変位させる。
請求項4に記載した本発明のワイヤハーネス用固定具によれば、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、変位手段が係止部を取付部に倒す方向に変位させる。そして、係止部の断面積を最小とする最小部から係止部が破壊(破断)する。即ち、係止部は最小部で切断される。
このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルからより確実に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルからより確実に取り外される。
請求項5に記載した本発明のワイヤハーネス用固定具によれば、第2の傾斜面が、第1の傾斜面より最小部寄りに配されている。第2の傾斜面は、取付部から離れるのにしたがって徐々に立設片の外側に向かう方向に傾斜している。このため、ワイヤハーネスが延びた方向に沿って取付部を変位させると、変位手段が係止部を取付部に向かってより確実に倒す。
このため、変位手段が係止部を取付部に向かって倒すと、取付部から係止部がより一層確実に破壊(破断)する。このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルからより一層確実に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルからより一層確実に取り外される。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、変位手段が係止部を取付部に倒す方向に変位させる。そして、係止部の断面積を最小とする最小部から係止部が破壊(破断)する。即ち、係止部は最小部で切断される。
こうして、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、係止部が分離する。このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルから取り外すことができる。したがって、ワイヤハーネスをパネルから容易に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルから取り外される。したがって、取付部をリサイクルすることができ、省資源化を図ることができる。
請求項2に記載の本発明は、最小部が変位手段より取付部寄りに配されている。このため、変位手段が係止部を取付部に向かって倒すと、取付部から係止部が確実に破壊(破断)する。このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルから確実に取り外すことができる。したがって、ワイヤハーネスをパネルから容易に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルから確実に取り外される。したがって、取付部をリサイクルすることができ、省資源化を図ることができる。
請求項3に記載の本発明は、変位手段が立設片の外面から突出している。このため、ワイヤハーネスが延びた方向に沿って取付部を変位させると、係止片が立設片に接触するほど近づかない。このため、変位手段は、確実に係止部を倒す方向に変位させる。
このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルから確実に取り外すことができる。したがって、ワイヤハーネスをパネルから容易に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルから確実に取り外される。したがって、取付部をリサイクルすることができ、省資源化を図ることができる。
請求項4に記載の本発明は、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、変位手段が係止部を取付部に倒す方向に変位させる。そして、係止部の断面積を最小とする最小部から係止部が破壊(破断)する。即ち、係止部は最小部で切断される。
このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルからより確実に取り外すことができる。したがって、ワイヤハーネスをパネルから容易に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルからより確実に取り外される。したがって、取付部をリサイクルすることができ、省資源化を図ることができる。
請求項5に記載の本発明は、第2の傾斜面が、第1の傾斜面より最小部寄りに配されている。第2の傾斜面は、取付部から離れるのにしたがって徐々に立設片の外側に向かう方向に傾斜している。このため、ワイヤハーネスが延びた方向に沿って取付部を変位させると、変位手段が係止部を取付部に向かってより確実に倒す。
このため、変位手段が係止部を取付部に向かって倒すと、取付部から係止部がより一層確実に破壊(破断)する。このため、取付部をワイヤハーネスが延びた方向に変位させると、取付部とワイヤハーネスをパネルからより一層確実に取り外すことができる。したがって、ワイヤハーネスをパネルから容易に取り外すことができる。また、ワイヤハーネスをパネルから取り外すと、取付部もパネルからより一層確実に取り外される。したがって、取付部をリサイクルすることができ、省資源化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス用固定具としての配線用クリップ1を、図1ないし図6を参照して説明する。図1などに示す配線用クリップ1は、移動体としての自動車に配索されるワイヤハーネス2を、該自動車のパネル3(図3などに示す)などに固定する。
ワイヤハーネス2は、複数の電線と、該電線の端部などに取りつけられたコネクタなどを備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた被覆電線である。コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性のコネクタハウジングとを備えている。端子金具は、電線の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジングは箱状に形成されかつ内側に端子金具を収容する。ワイヤハーネス2は、コネクタが各種の電子機器のコネクタとコネクタ結合して、これらの電子機器に電力や各種の信号を伝える。パネル3は、前記自動車の車体を構成する。パネル3には、図3などに示すように、孔4が設けられている。
配線用クリップ1は、図1及び図2に示すように、平板状の取付部10と、孔4に係止する係止部11と、支持片12とを一体に備えている。配線用クリップ1は、合成樹脂からなる。取付部10は、帯板状に形成されている。取付部10は、ワイヤハーネス2の電線と重ねられて、これらの電線とともに外周にテープ5(図3に示す)が巻かれる。取付部10は、ワイヤハーネス2と固定される。なお、このとき、取付部10の長手方向と取付部10の表面が、ワイヤハーネス2が延びた方向(図3中に矢印Aに示す)に沿う。
係止部11は、取付部10から立設している。係止部11は、取付部10から立設した立設片13と、一対の係止片14と、最小部15と、変位手段としての太部16とを一体に備えている。立設片13は、取付部10の表面に直交する方向に沿って、取付部10から延びている。
一対の係止片14は、一端部14aが立設片13の取付部10から離れた側の先端部13aに連なっている。なお、先端部13aは、立設片13の取付部10から離れた側の端部をなしている。一対の係止片14の他端部14bは、互いに間隔をあけているとともに、立設片13と間隔をあけている。
一対の係止片14は、一端部14aから他端部14bに向かうにしたがって徐々に取付部10に近づく状態に配されている。一対の係止片14は、一端部14aから他端部14bに向かうにしたがって互いに徐々に離れているとともに、立設片13から徐々に離れている。一対の係止片14は、側方からみて山形に形成されている。係止片14の他端部14bには、切欠き17が設けられている。切欠き17は、係止片14の他端部14bの外縁部を切り欠いている。一対の係止片14は、他端部14bが互いに近づく方向に弾性変形可能である。
最小部15は、立設片13の取付部10寄りの基端部13bに設けられている。なお、基端部13bは、係止部11の取付部10寄りの端部と、立設片13の取付部10寄りの端部と、をなしている。最小部15は、立設片13の外面から凹に形成されている。最小部15は、立設片13の取付部10の表面に沿った断面積を最小としている。
即ち、最小部15は、立設片13の矢印Aに沿った断面積を最小としている。最小部15の取付部10の表面に沿った断面積は、立設片13の他の如何なる箇所の取付部10の表面に沿った断面積より小さい。こうして、最小部15は、係止部11の矢印Aに沿った断面積を最小としている。
太部16は、立設片13の取付部10寄りの基端部13bに設けられている。なお、太部16は、最小部15より取付部10から離れた側に配されている。即ち、最小部15は、太部16より取付部10寄りに配されている。太部16は、立設片13の外面から該立設片13の外方向に突出している。太部16は、第1の傾斜面18と、第2の傾斜面19とを備えている。
第1の傾斜面18は、太部16の取付部10から離れた側の端部に設けられている。第1の傾斜面18は、立設片13の外面から該立設片13の外方向に突出している。第1の傾斜面18は、取付部10から離れるのにしたがって徐々に立設片13の外面に近づく方向に傾斜している。第1の傾斜面18は、前記矢印Aと該矢印Aに直交する方向との双方に対し傾斜している。
第2の傾斜面19は、太部16の取付部10寄りの端部に設けられている。即ち、第2の傾斜面19は、第1の傾斜面18と最小部15との間に配されている。第2の傾斜面19は、立設片13の外面から該立設片13の外方向に突出している。第2の傾斜面19は、取付部10から離れるのにしたがって徐々に立設片13の外側に向かって傾斜している。第2の傾斜面19は、前記矢印Aと該矢印Aに直交する方向との双方に対し傾斜している。
支持片12は、円環状に形成されている。支持片12は、内縁部が立設片13の取付部10寄りの基端部13bに連なっている。支持片12は、立設片13から該立設片13の外方向に延びている。支持片12は、内縁部から外縁部に向かうにしたがって徐々に取付部10から離れる方向に、取付部10の表面に対し若干傾いている。
前述した構成の配線用クリップ1は、以下に示すように、ワイヤハーネス2をパネル3に固定する。取付部10にワイヤハーネス2の電線を重ね、該取付部10と電線との外周にテープ5などを巻く。配線用クリップ1を、ワイヤハーネス2と固定する。
そして、係止部11をパネル3の孔4と相対させる。一対の係止片14の一端部14aと立設片13の先端部13aとから、係止部11を孔4内に挿入する。他端部14bが互いに近づく方向に、一対の係止片14が一旦弾性変形する。その後、一対の係止片14の他端部14bが孔4内に侵入すると、弾性復元力によって一対の係止片14の他端部14bが互いに離れる方向に変位する。
そして、切欠き17が孔4の内縁に接触する。係止部11は、前記パネル3に設けられた孔4に係止する。そして、支持片12の外縁部がパネル3の表面に接触する。こうして、配線用クリップ1は、図3に示すように、ワイヤハーネス2をパネル3に固定する。
また、前述した構成の配線用クリップ1でパネル3に固定されたワイヤハーネス2を、以下に示すように、パネル3から取り外す。まず、図4中の矢印A1(ワイヤハーネス2が延びた方向)に沿って、ワイヤハーネス2即ち取付部10を変位させる。すると、図4に示すように、太部16が、一対の係止片14のうち一方の係止片14の他端部14bに接触する。すると、一方の係止片14の他端部14bが立設片13に近づけなくなる。こうして、一方の係止片14は、立設片13に接触するほど、該立設片13に近づかない。
第1の傾斜面18と第2の傾斜面19とが、前述したように傾斜しているので、図5に示すように、立設片13の延びた方向が取付部10の表面と平行となる方向に、立設片13即ち係止部11が最小部15を中心として変位する。なお、本明細書では、立設片13の延びた方向が取付部10の表面と平行となる方向に、立設片13即ち係止部11が最小部15を中心として変位することを、係止部11が最小部15を中心として取付部10に向かって倒れるという。このように、太部16は、取付部10を矢印A1に沿って変位させると、係止部11を取付部10に倒す方向に変位させる。
すると、第2の傾斜面19の前記一方の係止片14寄りの部分(図5中に符号19aで示す)が、支持片12から離れる。さらに、第2の傾斜面19の他方の係止片14寄りの部分(図5中に符号19bで示す)が、支持片12に近づく。すると、最小部15が、立設片13の断面積を最小としているので、最小部15の前記一方の係止片14側から立設片13が破壊(破断)する。そして、図6に示すように、最小部15で立設片13が切断されて、立設片13と一対の係止片14とが取付部10から分離する。即ち、係止部11が、取付部10から分離する。そして、ワイヤハーネス2を取付部10毎、パネル3から取り外すことができる。
本実施形態によれば、太部16が立設片13の外面から該立設片13の外方向に突出している。第1の傾斜面18が、取付部10から離れるのにしたがって徐々に立設片13の外面に近づいている。第2の傾斜面19が、取付部10から離れるのにしたがって徐々に立設片13の外側に向かっている。最小部15が太部16より取付部10寄りに配されている。第2の傾斜面19が、第1の傾斜面18と最小部15との間に配されている。
このため、取付部10を矢印A1に沿って変位させると、太部16が最小部15を中心として係止部11を取付部10に倒す方向に確実に変位させる。そして、立設片13即ち係止部11の断面積を最小とする最小部15から立設片13即ち係止部11が破壊(破断)する。即ち、係止部11は最小部15で切断される。
こうして、取付部10を矢印A1に沿って変位させると、係止部11が取付部10から分離する。このため、取付部10を矢印Aに沿って変位させると、取付部10とワイヤハーネス2をパネル3から取り外すことができる。したがって、ワイヤハーネス2をパネル3から容易に取り外すことができる。
また、ワイヤハーネス2をパネル3から取り外すと、取付部10もパネル3から取り外される。したがって、取付部10をリサイクルすることができ、省資源化を図ることができる。
本発明の一実施形態にかかる配線用クリップの斜視図である。 図1に示された配線用クリップの要部の断面図である。 図1に示された配線用クリップがワイヤハーネスをパネルに固定した状態を示す断面図である。 図3に示した状態から配線用クリップの取付部を矢印A1に沿って変位させた状態を示す断面図である。 図4に示した状態から配線用クリップの係止部が傾いた状態を示す断面図である。 図5に示した状態から配線用クリップの係止部が取付部から分離した状態を示す断面図である。 従来のワイヤハーネス用固定具がワイヤハーネスをパネルに固定した状態を示す断面図である。 図7に示した状態からワイヤハーネスの端部をワイヤハーネス用固定具から離した状態を示す断面図である。 図7に示した状態からワイヤハーネスがワイヤハーネス用固定具から完全に分離した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 配線用クリップ(ワイヤハーネス用固定具)
2 ワイヤハーネス
3 パネル
4 孔
10 取付部
11 係止部
13 立設片
13a 先端部(端部)
13b 基端部(端部)
14 係止片
15 最小部
16 太部
18 第1の傾斜面
19 第2の傾斜面

Claims (5)

  1. 自動車の車体を構成するパネルにワイヤハーネスを取り付けるワイヤハーネス用固定具において、
    ワイヤハーネスに重ねられる取付部と、
    前記取付部から立設しかつ前記パネルの孔に係止可能な係止部と、
    前記係止部の前記取付部寄りの端部に設けられかつ前記係止部の前記ワイヤハーネスが延びた方向に沿った断面積を最小とする最小部と、
    前記ワイヤハーネスが延びた方向に沿って取付部を変位すると、前記最小部を中心として、前記係止部を取付部に向かって倒す方向に変位させる変位手段と、
    を備えたことを特徴とするワイヤハーネス用固定具。
  2. 前記変位手段は前記係止部の前記取付部寄りの端部に設けられ、かつ前記最小部は前記変位手段より前記取付部寄りに配されていることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス用固定具。
  3. 前記係止部は、前記取付部から立設した立設片と、該立設片の前記取付部から離れた側の端部に連なりかつ取付部に近づくのにしたがって互いに離れる方向に傾斜しているとともに前記パネルの孔に係止する一対の係止片と、を備え、
    前記最小部と変位手段とは、前記立設片の取付部寄りの端部に設けられ、かつ前記最小部は前記立設片の前記ワイヤハーネスが延びた方向に沿った断面積を最小としているとともに、
    変位手段は、前記立設片の外面から該立設片の外方向に突出していることを特徴とする請求項2記載のワイヤハーネス用固定具。
  4. 変位手段は、前記立設片の外面から該立設片の外方向に突出し、かつ前記取付部から離れるのにしたがって徐々に立設片の外面に近づく方向に傾斜した第1の傾斜面を備えていることを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネス用固定具。
  5. 変位手段は、前記立設片の外面から該立設片の外方向に突出し、かつ前記取付部から離れるのにしたがって徐々に立設片の外側に向かう方向に傾斜しているとともに、前記第1の傾斜面と前記最小部との間に配された第2の傾斜面を備えていることを特徴とする請求項4記載のワイヤハーネス用固定具。
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