JP2008044433A - ワイヤハーネス用固定具 - Google Patents

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JP2008044433A JP2006219693A JP2006219693A JP2008044433A JP 2008044433 A JP2008044433 A JP 2008044433A JP 2006219693 A JP2006219693 A JP 2006219693A JP 2006219693 A JP2006219693 A JP 2006219693A JP 2008044433 A JP2008044433 A JP 2008044433A
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Abstract

【課題】それぞれ別体で形成された2部材を互いに固定して使用することによりコスト低減を図ることができるワイヤハーネス用固定具を提供する。
【解決手段】配線用クリップ1は、ワイヤハーネス2に重ねられる帯状部10aを有した取付部10と、該取付部10と別体で形成されかつパネル3の孔4に係止する係止部11と、取付部10に設けられかつ係止部11の被固定部15を取付部10に固定する複数の固定部12a,12b,12cと、を有している。固定部12a,12b,12cは、係止部11のパネル3の孔4への挿入方向に沿って福数並べられている。複数の固定部12a,12b,12cは互いに連通しているとともに、帯状部10aから最も離れた位置に配された固定部12cが取付部10の外縁部20を切欠いて取付部10の外部と連通している。被固定部15は、複数の固定部12a,12b,12cのうちの1つに収容される。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両としての自動車などの車体を構成するパネルにワイヤハーネスを固定するためのワイヤハーネス用固定具に関する。
車両としての自動車などには、各種の電子機器が搭載されている。自動車は、前記電子機器に、バッテリなどの電源などからの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端部などに取りつけられたコネクタなどを有している。
前記電線は、それぞれ、導電性の芯線と、この芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを有した所謂被覆電線である。コネクタは、前記電線の芯線と電気的に接続した端子金具と、該端子金具を収容する絶縁性のコネクタハウジングと、を有している。前記コネクタは、電子機器のコネクタとコネクタ結合する。そして、ワイヤハーネスは、電子機器に電力や各種の信号を伝える。
自動車の車体を構成するパネル100(図10を参照。)に前述したワイヤハーネス107を固定するために、例えば、図10に示すワイヤハーネス用固定具101を用いる(例えば特許文献1を参照。)。図10に例示されたワイヤハーネス用固定具101は、平板状の取付部102と、係止部103と、を一体に有している。ワイヤハーネス用固定具101は、合成樹脂からなる。
係止部103は、取付部102から立設した立設片104と、一対の係止片105とを一体に有している。係止片105は、一端部が互いに連なっている。さらに、一対の係止片105の一端部は、立設片104の取付部102から離れた側の先端部に連なっている。一対の係止片105の他端部は、互いに間隔をあけているとともに、立設片104と間隔をあけている。
一対の係止片105は、一端部から他端部に向かうにしたがって徐々に取付部102に近づく状態に配されている。一対の係止片105は、一端部から他端部に向かうにしたがって互いに徐々に離れているとともに、立設片104から徐々に離れている。一対の係止片105は、側方からみて山形に形成されている。一対の係止片105の他端部には、切欠き106が設けられている。切欠き106は、一対の係止片105の他端部の外縁部を切り欠いている。一対の係止片105は、他端部が互いに近づく方向に弾性変形可能である。
取付部102にワイヤハーネス107の電線を重ね、該取付部102と電線との外周にテープ108などが巻かれて、前述した構成のワイヤハーネス用固定具101は、ワイヤハーネス107と固定される。
そして、一対の係止片105が前記パネル100に設けられた孔109に挿入される。他端部が互いに近づく方向に、一対の係止片105は、一旦弾性変形する。その後、一対の係止片105の他端部が孔109内に侵入すると、弾性復元力によって一対の係止片105の他端部が互いに離れる方向に変位する。そして、切欠き106が孔109の内縁に接触する。こうして、係止部103は、前記パネル100に設けられた孔109に係止する。こうして、ワイヤハーネス用固定具101は、図10に示すように、ワイヤハーネス107をパネル100に固定する。
特開2003−23721号公報
一方、前記ワイヤハーネス用固定具101は、取付部102は共通の形状であるが、係止部103は取り付けられるパネル100の厚みや孔109の大きさに応じたサイズのものを用いる必要があるので、ワイヤハーネス用固定具101の種類が多くなってしまい、このことがコスト高騰の原因になっていた。
また、前記ワイヤハーネス用固定具101は、テープ108を切断するなどしてワイヤハーネス107をパネル100から取り外してきた。このテープ108を切断するにはワイヤハーネス107をパネル100から離れる方向に変位させるなど非常に強い力をかける必要があり、作業員がワイヤハーネス107をパネル100から取り外しにくかった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、それぞれ別体で形成された2部材を互いに固定して使用することによりコスト低減を図ることができるワイヤハーネス用固定具を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、自動車の車体を構成するパネルにワイヤハーネスを取り付けるワイヤハーネス用固定具において、前記ワイヤハーネスに重ねられる取付部と、前記取付部と別体で形成されかつ前記パネルの孔に係止可能な係止部と、前記取付部に設けられかつ前記係止部を該取付部に固定する固定部と、を有しているとともに、前記固定部が、前記係止部の前記孔への挿入方向に沿って複数並べられていることを特徴とするワイヤハーネス用固定具である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記係止部が、前記孔への挿入方向の後端部に設けられかつ前記固定部内に位置付けられる被固定部を有しており、前記固定部が、前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側から前記取付部の前記パネルに重ねられる側に向かって徐々に先細になる方向に傾斜した傾斜面を有して形成されかつ隣り合う他の固定部と連通するとともに該他の固定部に前記被固定部が移動することを規制する孔であるとともに、前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側から最も離れた位置に配された前記固定部が、前記係止部の前記孔への挿入方向に沿って前記取付部の外縁部を切欠いて該取付部の外部と連通していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記係止部が、前記孔への挿入方向の後端部に設けられかつ前記固定部内に位置付けられる被固定部を有しており、前記固定部が、前記取付部の前記パネルに重ねられる側から前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側に向かって徐々に先細になる方向に傾斜した第2傾斜面を有して形成されかつ隣り合う他の固定部と連通するとともに該他の固定部に前記被固定部が移動することを規制する孔であるとともに、前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側から最も離れた位置に配された前記固定部が、前記係止部の前記孔への挿入方向に沿って前記取付部の外縁部を切欠いた切欠部を有して該取付部の外部と連通していることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、取付部と係止部とが別体で形成されているので、取り付けられるパネルの孔の形状に応じて選択した係止部と取付部とを固定することにより、取付部を共通使用することができ、量産効果が得られる。また、係止部を孔への挿入方向に沿って並べられた複数の固定部から選択した一つの固定部に固定することにより、取付部からの係止部の突出量を変更することができるので、一種類の係止部を厚みの異なる複数種のパネルに取り付けることができ、係止部の種類を少なくすることができる。これらのことにより、コスト低減を図ることができるワイヤハーネス用固定具を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、固定部が、取付部のワイヤハーネスに重ねられる側から取付部のパネルに重ねられる側に向かって徐々に先細になるように形成されているので、通常の使用時において、係止部の被固定部が隣り合う他の固定部に移動することを規制できる。また、ワイヤハーネスをパネルから離れる方向、即ち係止部の孔への挿入方向と反対方向、に瞬間的に強く引っ張ることで被固定部を前記挿入方向と反対方向に沿って固定部から引き抜いて取付部と係止部とを分離させることができる。このことにより、自動車のパネルからワイヤハーネスを容易に取り外すことができる。また、この際、被固定部は、固定部の傾斜面を摺動しながら固定部の内面に引っ掛かることなく引き抜かれるので、少ない力でワイヤハーネスをパネルから取り外すことができる。
請求項3に記載された発明によれば、固定部が、取付部のパネルに重ねられる側から取付部のワイヤハーネスに重ねられる側に向かって徐々に先細になるように形成されているので、通常の使用時において、係止部の被固定部が隣り合う他の固定部に移動することを規制できる。また、重量の大きいワイヤハーネスを取り付ける場合など、通常の使用時において係止部と取付部とを互いに離す方向の力が掛かる場合には、被固定部が固定部の第2傾斜面と交差する面に引っ掛かることにより、被固定部が固定部から不慮に脱落することを防止できる。よって、係止部を確実に取付部に固定することができる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネス用固定具としての配線用クリップ1を、図1ないし図6を参照して説明する。図1などに示す配線用クリップ1は、移動体としての自動車に配索されるワイヤハーネス2を、該自動車のパネル3(図4などに示す)などに固定するものである。
ワイヤハーネス2は、複数の電線と、該電線の端部などに取りつけられたコネクタなどを有している。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを有した被覆電線である。コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性のコネクタハウジングとを有している。端子金具は、電線の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジングは箱状に形成されかつ内側に端子金具を収容する。ワイヤハーネス2は、コネクタが各種の電子機器のコネクタとコネクタ結合して、これらの電子機器に電力や各種の信号を伝える。パネル3は、前記自動車の車体を構成する。パネル3には、図4などに示すように、孔4が設けられている。
配線用クリップ1は、図1ないし図3(a)に示すように、取付部10と、該取付部10と別体で形成されかつ孔4に係止する係止部11と、取付部10に設けられかつ係止部11を取付部10に固定する複数の固定部12a,12b,12cと、を有している。また、配線用クリップ1は、合成樹脂からなる。
取付部10は、図1などに示すように、帯板状に形成された帯状部10aと、帯状部10aの一方の面から立設した略矩形の立設部10bと、を有している。また、立設部10bは、帯状部10aの長手方向Aの中央に配されており、図2に示すように断面がT字状に形成されている。帯状部10aは、立設部10bから離れた他方の面がワイヤハーネス2の電線と重ねられて、これらの電線とともに外周にテープ5(図4に示す)が巻かれる。このように帯状部10aは、ワイヤハーネス2と固定される。なお、このとき、帯状部10aの長手方向Aがワイヤハーネス2が延びた方向と平行になる向きで固定される。
係止部11は、図2に示すように、取付部10に固定された状態で帯状部10aの平面方向に対して直交する方向Cに沿って延びた板状の本体部13と、一対の係止片14と、被固定部15と、を一体に有している。なお、パネル3の孔4に配線用クリップ1が係止した状態(図5に示す)において、方向Cは、パネル3の厚み方向と平行になっている。また、係止部11の孔4への挿入方向は、パネル3の厚み方向と平行になっている。
一対の係止片14は、一端部14aが本体部13の孔4への挿入方向の先端部13aに連なっている。一対の係止片14の他端部14bは、互いに間隔をあけているとともに、本体部13と間隔をあけている。一対の係止片14は、一端部14aから他端部14bに向かうにしたがって徐々に本体部13の孔4への挿入方向の後端部13bに近づく状態に配されている。一対の係止片14は、一端部14aから他端部14bに向かうにしたがって互いに徐々に離れているとともに、本体部13から徐々に離れている。一対の係止片14は、側方からみて山形に形成されている。係止片14の他端部14bには、切欠き17が設けられている。切欠き17は、係止片14の他端部14bの外縁部を切り欠いている。一対の係止片14は、他端部14bが互いに近づく方向に弾性変形可能である。
被固定部15は、本体部13の孔4への挿入方向の後端部13bに設けられている。被固定部15は、本体部13の長手方向(先端部13aから後端部13bに向かう方向を言う。)に沿って後端部13bから外方に向かって離れるにしたがって幅(本体部13の長手方向と直交する方向を言う。)が広くなるように形成された角錐状に形成されている。この被固定部15は、後述の固定部12a,12b,12c内に位置付けられる。
複数の固定部12a,12b,12cは、上述した被固定部15を収容可能な孔である。これらの固定部12a,12b,12cは、帯状部10aの平面方向に対して直交する方向C、即ち係止部11の孔4への挿入方向、に沿って並べられている。また、隣接した固定部12a,12b,12c同士は連通している。複数の固定部12a,12b,12cのうち、帯状部10aから最も離れた側に配された固定部12cは、立設部10bのパネル3に重ねられる側の外縁部20を方向Cに沿って切欠いて立設部10bの外部と連通している。また、各々の固定部12a,12b,12cは、帯状部10aの長手方向Aと直交する幅方向B(図1中に示す。)に沿って延びている。このような各々の固定部12a,12b,12cは、図1中幅方向Bの手前側に位置する一端部が、立設部10bの帯状部10aと交差する方向に配された図1中手前側に位置する外縁部21を幅方向Bに沿って切欠いて立設部10bの外部と連通しているとともに、図1中幅方向Bの奥側に位置する他端部が、立設部10bの幅方向Bの略中央に位置付けられている。即ち、固定部12aと固定部12bと固定部12cとを合わせると、外縁部20と外縁部21との2方向に向かって開口した溝を構成している。
また、図3(b)などに示すように、上記固定部12a,12b,12cは、それぞれ、帯状部10aから外縁部20に向かうにしたがって互いに近づく方向に傾斜した一対の傾斜面30と、該傾斜面30の帯状部10a寄りの端部に連なりかつ帯状部10aの平面方向に沿って延びた平面31と、を有して構成されている。また、固定部12bの平面31は、固定部12aの傾斜面30と連なっており、固定部12cの平面31は、固定部12bの傾斜面30と連なっている。このように、固定部12a,12b,12cは、帯状部10aから外縁部20に向かって徐々に先細になるように形成されている。
このような構成の複数の固定部12a,12b,12cは、配線用クリップ1の通常の使用時においては、複数の固定部12a,12b,12cのうち1つの固定部12a,12b,12c内に収容された被固定部15が、他の固定部12a,12b,12c内に移動することを規制する。固定部12a,12b,12cは、こうして係止部11を取付部10に固定する。
上述した係止部11は、被固定部15が、外縁部21側から固定部12a,12b,12c内のいずれかに挿入されかつ幅方向Bに沿って固定部12a,12b,12cの前記他端部までスライドされることにより取付部10に取り付けられる。即ち固定される。この際、パネル3の厚みに応じて被固定部15が挿入される固定部12a,12b,12cが選択される。即ち、図4及び図5に示すように、厚みがT1のパネル3の場合は、固定部12a,12b,12cのうち中央に位置する固定部12bに被固定部15を挿入し、図6に示すように、厚みがT1よりも薄いT2のパネル3の場合は、固定部12a,12b,12cのうち最も帯状部10a側に位置する固定部12aに被固定部15を挿入する。即ち、被固定部15が挿入される固定部12a,12b,12cを変更することにより、外縁部20からの係止部11の突出量が変更される。
また、本体部13の幅(帯状部10aの長手方向Aに沿った幅を言う。)は、固定部12a,12b,12cの一対の傾斜面30間の最小間隔よりも小さく形成されており、固定部12a,12b,12c内に収容可能に形成されている。図5に示す例では、被固定部15が固定部12b内に収容され、本体部13の後端部13bが外縁部20寄りに位置する固定部12c内に収容されるとともに、先端部13aが外縁部20の外側に突出している。
前述した構成の配線用クリップ1は、以下に示すように、ワイヤハーネス2をパネル3に固定する。まず、複数の固定部12a,12b,12cのうちパネル3の厚みに応じて選択した一つの固定部12a,12b,12c内に、複数種の係止部11のうち孔4の寸法・形状に応じて選択した係止部11の被固定部15を挿入することにより、係止部11を取付部10に固定する。その後、図4に示すように、帯状部10aにワイヤハーネス2の電線を重ね、該取付部10と電線との外周にテープ5などを巻くことにより、配線用クリップ1をワイヤハーネス2と固定する。
そして、係止部11をパネル3の孔4と相対させる。一対の係止片14の一端部14aと本体部13の先端部13aとから、係止部11を孔4内に挿入する。他端部14bが互いに近づく方向に、一対の係止片14が一旦弾性変形する。その後、一対の係止片14の他端部14bが孔4内に侵入すると、弾性復元力によって一対の係止片14の他端部14bが互いに離れる方向に変位する。
そして、切欠き17が孔4の内縁に接触する。係止部11は、前記パネル3に設けられた孔4に係止する。そして、立設部10bの外縁部20がパネル3の表面に接触する。こうして、配線用クリップ1は、図5に示すように、ワイヤハーネス2をパネル3に固定する。
また、前述した構成の配線用クリップ1でパネル3に固定されたワイヤハーネス2をパネル3から取り外す際には、ワイヤハーネス2を方向Cに沿ってパネル3から離れる方向に瞬間的に強く引っ張る。すると、固定部12b内に収容されていた被固定部15が、固定部12c内を通されるとともに外縁部20側から方向Cに沿って立設部10bの外部に引き抜かれて、係止部11が取付部10から分離する。この際、被固定部15は、前記傾斜面30を摺動しながら固定部12b,12cの内面に引っ掛かることなく引き抜かれるので、少ない力でワイヤハーネス2をパネル3から取り外すことができる。こうして、ワイヤハーネス2を取付部10毎、パネル3から取り外す。また、取付部10から分離した係止部11は、被固定部15の外周が孔4よりも小さく形成されていることにより、孔4から自然に脱落する。
本実施形態によれば、取付部10と係止部11とが別体で形成されているので、取り付けられるパネル3の孔4の形状に応じて選択した係止部11と取付部10とを固定することにより、取付部10を共通使用することができ、量産効果が得られる。また、係止部11を孔4への挿入方向に沿って並べられた複数の固定部12a,12b,12cから選択した一つの固定部12bに固定することにより、取付部10の外縁部20からの係止部11の突出量を変更することができるので、一種類の係止部11を厚みの異なる複数種のパネル3に取り付けることができ、係止部11の種類を少なくすることができる。これらのことにより、コスト低減を図ることができる配線用クリップ1を提供することができる。
また、固定部12a,12b,12cが、それぞれ、帯状部10aから外縁部20側に向かって徐々に先細になるように形成されているので、通常の使用時において、被固定部15が隣り合う他の固定部12a,12cに移動することを規制できる。
また、ワイヤハーネス2をパネル3から離れる方向、即ち係止部11の孔4への挿入方向と反対方向、に瞬間的に強く引っ張ることで被固定部15を前記挿入方向と反対方向に沿って固定部12bから引き抜いて取付部10と係止部11とを分離させることができる。このことにより、パネル3からワイヤハーネス2を容易に取り外すことができる。また、この際、被固定部15は、傾斜面30を摺動しながら固定部12b,12cの内面に引っ掛かることなく引き抜かれるので、少ない力でワイヤハーネス2をパネル3から取り外すことができる。
続いて、本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネス用固定具としての配線用クリップ1’を、図7及び図8を参照して説明する。また、同図において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の配線用クリップ1’は、図7及び図8(a)に示すように、複数の固定部12d,12e,12fを有した取付部10’と、被固定部15’を有した係止部11’と、を有している。
被固定部15’は、本体部13の孔4への挿入方向の後端部13bに設けられている。被固定部15’は、本体部13の先端部13a側から後端部13b側に向かうにしたがって互いに近づく方向に傾斜した一対の傾斜面60と、それぞれの傾斜面60の先端部13a側の端部に連なりかつ本体部13に連なった平面61と、を有した平面形状が三角形の形状に形成されている。この被固定部15’は、後述の固定部12d,12e,12f内に位置付けられる。
複数の固定部12d,12e,12fは、上述した被固定部15’を収容可能な孔である。これらの固定部12d,12e,12fは、帯状部10aの平面方向に対して直交する方向C、即ち係止部11’の孔4への挿入方向、に沿って並べられている。また、隣り合う固定部12d,12e,12f同士は連通している。複数の固定部12d,12e,12fのうち、帯状部10aから最も離れた側に配された固定部12fは、立設部10bのパネル3に重ねられる側の外縁部20を方向Cに沿って切欠いた切欠部40を有して立設部10bの外部と連通している。また、各々の固定部12d,12e,12fは、帯状部10aの長手方向Aと直交する幅方向Bに沿って延びている。このような各々の固定部12d,12e,12fは、図7中幅方向Bの手前側に位置する一端部が、立設部10bの帯状部10aと交差する方向に配された図7中手前側に位置する外縁部21を幅方向Bに沿って切欠いて立設部10bの外部と連通しているとともに、図7中幅方向Bの奥側に位置する他端部が、立設部10bの幅方向Bに沿った略中央に位置付けられている。即ち、固定部12aと固定部12bと固定部12cとを合わせると、外縁部20と外縁部21との2方向に向かって開口した溝を構成している。
また、図8(b)などに示すように、上記固定部12d,12e,12fは、それぞれ、帯状部10aから外縁部20に向かうにしたがって互いに離れる方向に傾斜した一対の第2傾斜面50と、該第2傾斜面50の外縁部20寄りの端部に連なりかつ帯状部10aの平面方向に沿って延びた平面51と、を有して構成されている。また、固定部12dの平面51は、固定部12eの第2傾斜面50と連なっており、固定部12eの平面51は、固定部12fの第2傾斜面50と連なっている。また、固定部12fの平面51は、切欠部40と連なっている。
このような構成の複数の固定部12d,12e,12fは、配線用クリップ1’の通常の使用時においては、複数の固定部12d,12e,12fのうち1つの固定部12d,12e,12f内に収容された被固定部15’が、他の固定部12d,12e,12f内に移動することを規制する。こうして係止部11’を取付部10’に固定する。また、重量の大きいワイヤハーネス2を取り付ける場合など、通常の使用時において係止部11’と取付部10’とを互いに離す方向の力が掛かった際には、被固定部15’が平面51に引っ掛かることにより、被固定部15’が固定部12d,12e,12fから不慮に脱落することが防止される。
前述した構成の配線用クリップ1’は、第1の実施形態と同様の手順により、ワイヤハーネス2をパネル3に固定する。また、前述した構成の配線用クリップ1’でパネル3に固定されたワイヤハーネス2をパネル3から取り外す際には、被固定部15’を固定部12d,12e,12fへの挿入方向と反対方向にスライドさせて固定部12d,12e,12fから外し、係止部11’と取付部10’とを分離させる。
本実施形態によれば、上述したように、被固定部15’が固定部12d,12e,12fから不慮に脱落することを防止できるので、係止部11’を確実に取付部10’に固定することができる。
続いて、本発明の第3の実施形態にかかるワイヤハーネス用固定具としての配線用クリップ1’’を、図9を参照して説明する。また、同図において、前述した第1,2の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の配線用クリップ1’’は、図9に示すように、取付部10’’と、係止部11と、を有している。この取付部10’’は、前述した第1,2の実施形態で説明した帯状部10aを有しておらず、ワイヤハーネス2の外周に巻き付けられて該ワイヤハーネス2を結束可能な周知の構成の結束バンド10cを有している。このような配線用クリップ1’’は、上述したテープ5を用いず、結束バンド10cをワイヤハーネス2の外周に巻き付けることによりワイヤハーネス2と固定される。
このように本発明では、ワイヤハーネス2に重ねられる部分、即ち取付部がテープ5などによりワイヤハーネス2と固定される構成であっても良く、図9に示した結束バンド10cを有した構成であっても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る配線用クリップを示す斜視図である。 図1中のX−X線に沿う断面図である。 (a)は、図1に示された配線用クリップの係止部が取付部に固定された状態を示す断面図であり、(b)は、(a)中の部分Mを拡大した断面図である。 図1に示された配線用クリップがワイヤハーネスと固定された状態を示す断面図である。 図4に示された配線用クリップがパネルに取り付けられた状態を示す断面図である。 図4に示された配線用クリップが、図4に示されたパネルよりも厚みの薄いパネルに取り付けられた状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る配線用クリップを示す斜視図である。 (a)は、図7中のY−Y線に沿う断面図であり、(b)は、(a)中の部分Nを拡大した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る配線用クリップを示す断面図である。 従来のワイヤハーネス用固定具を示す断面図である。
符号の説明
1,1’,1’’配線用クリップ(ワイヤハーネス用固定具)
2 ワイヤハーネス
3 パネル
4 孔
10,10’,10’’取付部
11,11’係止部
12a,12b,12c,12d,12e,12f 固定部
13b 後端部
15,15’ 被固定部
20 外縁部
30 傾斜面
40 切欠部
50 第2傾斜面

Claims (3)

  1. 自動車の車体を構成するパネルにワイヤハーネスを取り付けるワイヤハーネス用固定具において、
    前記ワイヤハーネスに重ねられる取付部と、前記取付部と別体で形成されかつ前記パネルの孔に係止可能な係止部と、前記取付部に設けられかつ前記係止部を該取付部に固定する固定部と、を有しているとともに、
    前記固定部が、前記係止部の前記孔への挿入方向に沿って複数並べられていることを特徴とするワイヤハーネス用固定具。
  2. 前記係止部が、前記孔への挿入方向の後端部に設けられかつ前記固定部内に位置付けられる被固定部を有しており、
    前記固定部が、前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側から前記取付部の前記パネルに重ねられる側に向かって徐々に先細になる方向に傾斜した傾斜面を有して形成されかつ隣り合う他の固定部と連通するとともに該他の固定部に前記被固定部が移動することを規制する孔であるとともに、
    前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側から最も離れた位置に配された前記固定部が、前記係止部の前記孔への挿入方向に沿って前記取付部の外縁部を切欠いて該取付部の外部と連通していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス用固定具。
  3. 前記係止部が、前記孔への挿入方向の後端部に設けられかつ前記固定部内に位置付けられる被固定部を有しており、
    前記固定部が、前記取付部の前記パネルに重ねられる側から前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側に向かって徐々に先細になる方向に傾斜した第2傾斜面を有して形成されかつ隣り合う他の固定部と連通するとともに該他の固定部に前記被固定部が移動することを規制する孔であるとともに、
    前記取付部の前記ワイヤハーネスに重ねられる側から最も離れた位置に配された前記固定部が、前記係止部の前記孔への挿入方向に沿って前記取付部の外縁部を切欠いた切欠部を有して該取付部の外部と連通していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス用固定具。
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