JP2006309023A - 描画装置および描画方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 描画装置において、順次描画する各部分画像パターン間の位置ずれを抑制する
【解決手段】 描画手段30に対してワーク12を載置したテーブル14を、移送手段20により相対的に移送しつつ、描画手段30により、この描画手段30に対するテーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンをテーブル14に載置されたワーク12上へ順次描画して、ワーク12上に所定の画像パターンを描画する際に、予め取得した、テーブル14の移送において生じる描画手段13に対するテーブル14の位置変動を示す描画位置変動量をテーブル14の移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報、およびテーブル14に対するワークの位置を示すワーク位置情報を用いて、テーブル14に載置されたワーク12上の所定位置に画像パターンが描画されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、描画装置および描画方法に関し、詳しくは、描画手段に対してワークを載置したテーブルを相対的に移送しつつ、この描画手段により、部分画像パターンをワーク上へ順次描画してこのワーク上に所定の画像パターンを描画する描画装置および描画方法に関するものである。
従来より、ワーク上に画像を描画する描画装置の1例として、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を搭載した描画ヘッドから射出された描画ビームにより、感光材料からなるワーク上に画像パターンを露光する描画装置が知られている(特許文献1参照)。このような描画装置としては、描画手段である描画ビームに対してワークを載置したテーブルを相対的に移送しつつ、上記描画ビームにより、移送されるテーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンをこのテーブルに載置されたワーク上へ順次描画して、ワーク上に所定の画像パターンを描画するものが知られている。
特開2004−001244号公報
ところで、上記描画装置に対して、多層基板回路等の、高い描画位置精度が要求される回路パターンを描画したいという要請がある。このようにテーブルに載置されたワーク上の所定位置に正確に画像パターンを描画するためには、各部分画像パターン間の互いの描画位置のずれ量を少なくし、テーブルに対するワークの位置を正確に把握することが求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より品質の高い画像パターンを描画することができる描画装置および描画方法を提供することを目的とするものである。
本発明の描画方法は、描画手段に対してワークを載置したテーブルを相対的に移送しつつ、該描画手段により、この描画手段に対する前記テーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンを前記テーブルに載置されたワーク上へ順次描画して、前記ワーク上に所定の画像パターンを描画する描画方法であって、予め取得した、前記テーブルの移送において生じる前記描画手段に対する前記テーブルの位置変動を示す描画位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報、および前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報のそれぞれを取得し、前記描画位置変動量情報とワーク位置情報とを用いて、前記テーブルに載置された前記ワーク上の所定位置に画像パターンが描画されるようにすることを特徴とするものである。
本発明の描画装置は、ワークが載置されるテーブルと、前記テーブル上に載置されたワーク上へ描画を行なう描画手段と、前記描画手段に対して前記テーブルを相対的に移送する移送手段と、前記描画手段に対する前記テーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する描画移送方向位置情報取得手段と、前記移送手段により前記描画手段に対して前記テーブルを相対的に移送しつつ、前記描画手段により、前記描画移送方向位置情報取得手段によって取得した前記テーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンを前記テーブルに載置されたワーク上へ順次描画して、前記ワーク上に所定の画像パターンを描画するように制御する描画制御手段とを備えた描画装置であって、予め取得された、前記移送手段による前記テーブルの移送において生じる前記描画手段に対する前記テーブルの位置変動を示す描画位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報を記憶する描画位置変動量記憶手段と、前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するテーブルワーク位置情報取得手段と、前記描画位置変動量情報と前記ワーク位置情報とを用い、前記移送手段による前記テーブルの移送において生じる前記描画手段に対する前記テーブルの相対的な位置変動を相殺して前記画像パターンが前記ワーク上に描画されるように制御する位置変動相殺手段とを備え、前記テーブルに載置された前記ワーク上の所定位置に画像パターンが描画されるようにすることを特徴とするものである。
前記位置変動相殺手段は、前記描画手段で使用する前記部分画像パターンの描画に用いる画像データを、前記描画位置変動量情報から取得した前記テーブルの各移送方向位置に対応する描画位置変動量分が相殺されるように修正する画像データ修正手段を備え、前記描画制御手段が、前記描画手段で部分画像パターンを描画するときに、前記画像データ修正手段による前記画像データの修正で得られた修正済画像データを使用して前記描画手段により前記部分画像パターンを描画するように制御するものとすることができる。
前記描画位置変動量情報は、前記移送方向の描画位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の描画位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の描画位置変動量を示すものすることができる。
前記描画装置は、前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記画像データ修正手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記描画位置変動量測定手段で測定した描画位置変動量を用いて前記誤差成分を除去する演算を行なうものとすることができる。
前記位置変動相殺手段は、前記テーブルと前記描画手段とを相対的に移動させる描画補正用移動手段と、前記描画手段で部分画像パターンを描画するときに、前記描画位置変動量情報から取得した前記部分画像パターンを描画するときの前記テーブルの移送方向位置に対応する描画位置変動量分を、前記テーブルと前記描画手段とを相対的に移動させて相殺するように、前記描画補正用移動手段を制御する描画補正用制御手段とを備えたものすることができる。
前記描画補正用制御手段は、前記描画手段のみを移動させるものすることができる。
前記描画補正用制御手段は、前記テーブルのみを移動させるものすることができる。
前記描画位置変動量情報は、前記移送方向の描画位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の描画位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の描画位置変動量を示すものすることができる。
前記描画装置は、前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記描画補正用制御手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記描画位置変動量測定手段で測定した描画位置変動量を用いて前記描画補正用移動手段を制御するものとすることができる。
前記描画位置変動量記憶手段は、前記移送手段で前記テーブルを往復移送する度に、該描画位置変動量記憶手段の記憶する描画位置変動量情報が更新されるものすることができる。
前記描画手段は、前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記移送手段による前記テーブルの往路の移送において前記描画位置変動量測定手段により描画位置変動量を測定し、前記移送手段による前記テーブルの復路の移送において前記描画手段により描画を行なうものすることができる。
前記テーブルワーク位置情報取得手段は、前記テーブル上を撮像する撮像手段と、前記撮像手段に対する前記テーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する撮像移送方向位置情報取得手段と、前記相対的に移送される前記テーブルに設けられたテーブル基準マークおよび該テーブル上に載置されたワークに設けられたワーク基準マークを前記撮像手段により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、前記撮像移送方向位置情報取得手段によって取得した前記テーブル基準マーク撮像時および前記ワーク基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置情報とに基づいて、前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するワーク位置情報取得手段と、予め取得された、前記撮像手段に対する前記テーブルの相対的な移送において生じる前記テーブルの位置変動を示す撮像位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に対応させて示す撮像位置変動量情報を記憶するワーク位置取得用記憶手段と、前記撮像位置変動量情報から取得した前記テーブル基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量と、前記撮像位置変動量情報から取得した前記ワーク基準マーク撮像時の前記移送方向位置に対応する撮像位置変動量とを用い、各撮像位置変動量間の差に起因する前記ワーク位置情報に含まれる誤差成分を除去する演算を行なうワーク位置取得用演算手段とを備えているものすることができる。
前記ワーク位置取得用演算手段は、前記テーブル基準マーク撮像時およびワーク基準マーク撮像時の前記撮像情報を用いて前記誤差成分を求める演算を実行するものすることができる。
前記描画手段は、前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記ワーク位置取得用演算手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記撮像位置変動量測定手段で測定した撮像位置変動量を用いて前記誤差成分を除去する演算を行なうものすることができる。
前記テーブルワーク位置情報取得手段は、前記テーブル上を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段に対する前記テーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する撮像移送方向位置情報取得手段と、前記相対的に移送される前記テーブルに設けられたテーブル基準マークおよび該テーブル上に載置されたワークに設けられたワーク基準マークを前記撮像手段により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、前記撮像移送方向位置情報取得手段によって取得した前記テーブル基準マーク撮像時および前記ワーク基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置情報とに基づいて、前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するワーク位置情報取得手段と、予め取得された、前記撮像手段に対する前記テーブルの相対的な移送において生じる前記テーブルの位置変動を示す撮像位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に対応させて示す撮像位置変動量情報を記憶するワーク位置取得用記憶手段と、前記テーブルと前記撮像手段とを相対的に移動させるワーク位置取得用移動手段と、前記テーブル基準マーク撮像時に、前記撮像位置変動量情報から取得した前記テーブル基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量分を相殺するように前記テーブルと前記撮像手段とを相対的に移動させ、かつ、前記ワーク基準マーク撮像時に、前記撮像位置変動量情報から取得した前記ワーク基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量分を相殺するように前記テーブルと前記撮像手段とを相対的に移動させるように前記ワーク位置取得用移動手段を制御するワーク位置取得用制御手段とを備え、前記ワーク位置情報取得手段で取得するワーク位置情報を、前記テーブルの位置変動に起因する誤差成分の除去されたものにせしめるものとすることができる。
前記ワーク位置取得用制御手段は、前記撮像手段のみを移動させるものすることができる。
前記ワーク位置取得用制御手段は、前記テーブルのみを移動させるものすることができる。
前記撮像位置変動量情報は、前記移送方向の撮像位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の撮像位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の撮像位置変動量を示すものとすることができる。
前記描画手段は、前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記ワーク位置取得用制御手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記撮像位置変動量測定手段で測定した撮像位置変動量を用いて前記ワーク位置取得用移動手段を制御するものすることができる。
前記ワーク位置取得用記憶手段は、前記移送手段で前記テーブルを往復移送する度に、該ワーク位置取得用記憶手段の記憶する撮像位置変動量情報が更新されるものすることができる。
前記描画手段は、前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段による前記テーブルの往路の移送において前記撮像位置変動量測定手段により撮像位置変動量を測定し、前記移送手段による前記テーブルの復路の移送において前記撮像手段により前記テーブル基準マークおよび前記ワーク基準マークを撮像するものすることができる。
前記描画手段は、前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段による前記テーブルの往路の移送において、前記撮像位置変動量測定手段により撮像位置変動量を測定し、かつ、前記描画位置変動量測定手段により描画位置変動量を測定するとともに、前記撮像手段により前記テーブル基準マークおよび前記ワーク基準マークを撮像し、前記移送手段による前記テーブルの復路の移送において前記描画手段により描画を行なうものすることができる。
本発明者は、例えば環境の温度変化の影響等によって生じる、移送されるテーブルの位置変動が、上記描画手段によりワーク上に画像パターンを描画する際の誤差要因となることを見出し本発明に至ったものである。
すなわち、従来は、描画手段により、移送されるテーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンをこのテーブルに載置されたワーク上へ順次描画するときには上記テーブルの位置変動がないものとして描画を行なっていたが、上記テーブルの位置変動がワーク上に描画を行なう際の誤差要因となることを見出した。つまり、描画手段により部分画像パターンを描画してから、次の部分画像パターンを描画するまでのテーブルの位置変動によって、各部分画像パターン間に位置ずれが生じることを見出した。
本発明の描画方法によれば、予め取得した、テーブルの移送において生じる描画手段に対するテーブルの位置変動を示す描画位置変動量をテーブルの移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報、およびテーブルに対するワークの位置を示すワーク位置情報のそれぞれを取得し、描画位置変動量情報とワーク位置情報とを用いて、テーブルに載置されたワーク上の所定位置に画像パターンが描画されるようにしたので、各部分画像パターン間の位置ずれを抑制することができ、かつ、テーブルに対するワークの位置をより正確に取得することができ、テーブルに載置されたワーク上の所定位置により正確に画像パターンが描画することができる。これにより、より品質の高い画像パターンを描画することができる。
本発明の描画装置によれば、予め取得された、移送手段によるテーブルの移送において生じる描画手段に対するテーブルの位置変動を示す描画位置変動量をテーブルの移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報を記憶する描画位置変動量記憶手段と、テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するテーブルワーク位置情報取得手段と、前記描画位置変動量情報と前記ワーク位置情報とを用い、移送手段によるテーブルの移送において生じる描画手段に対するテーブルの相対的な位置変動を相殺して画像パターンがワーク上に描画されるように制御する位置変動相殺手段とを備え、テーブルに載置されたワーク上の所定位置に画像パターンが描画されるようにしたので、各部分画像パターン間の位置ずれを抑制することができ、かつ、テーブルに対するワークの位置をより正確に取得することができ、テーブルに載置されたワーク上の所定位置により正確に画像パターンが描画することができる。これにより、より品質の高い画像パターンを描画することができる。
また、位置変動相殺手段を、描画手段で使用する部分画像パターンの描画に用いる画像データを、描画位置変動量情報から取得したテーブルの各移送方向位置に対応する描画位置変動量分が相殺されるように修正する画像データ修正手段を備え、描画制御手段が、描画手段で部分画像パターンを描画するときに、画像データ修正手段による画像データの修正で得られた修正済画像データを使用して描画手段により部分画像パターンを描画するように制御するものとすれば、より確実に各部分画像パターン間の位置ずれを抑制することができ、かつ、テーブルに対するワークのより正確な位置の取得をより確実に行なうことができる。これにより、より品質の高い画像パターンを描画することができる。
また、位置変動相殺手段を、テーブルと描画手段とを相対的に移動させる描画補正用移動手段と、描画手段で部分画像パターンを描画するときに、描画位置変動量情報から取得した部分画像パターンを描画するときのテーブルの移送方向位置に対応する描画位置変動量分を、テーブルと描画手段とを相対的に移動させて相殺するように、描画補正用移動手段を制御する描画補正用制御手段とを備えるものとすれば、より確実に各部分画像パターン間の位置ずれを抑制することができ、かつ、テーブルに対するワークのより正確な位置の取得をより確実に行なうことができる。これにより、より品質の高い画像パターンを描画することができる。
また、テーブルワーク位置情報取得手段を、テーブル上を撮像する撮像手段と、撮像手段に対するテーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する撮像移送方向位置情報取得手段と、相対的に移送されるテーブルに設けられたテーブル基準マークおよびこのテーブル上に載置されたワークに設けられたワーク基準マークを撮像手段により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、撮像移送方向位置情報取得手段によって取得したテーブル基準マーク撮像時およびワーク基準マーク撮像時のテーブルの移送方向位置情報とに基づいて、テーブルに対するワークの位置を示すワーク位置情報を取得するワーク位置情報取得手段と、予め取得された、撮像手段に対するテーブルの相対的な移送において生じるテーブルの位置変動を示す撮像位置変動量をテーブルの移送方向位置に対応させて示す撮像位置変動量情報を記憶するワーク位置取得用記憶手段と、撮像位置変動量情報から取得したテーブル基準マーク撮像時のテーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量と、撮像位置変動量情報から取得したワーク基準マーク撮像時の移送方向位置に対応する撮像位置変動量とを用い、各撮像位置変動量間の差に起因するワーク位置情報に含まれる誤差成分を除去する演算を行なうワーク位置取得用演算手段とを備えるものとすれば、より確実に各部分画像パターン間の位置ずれを抑制することができ、かつ、テーブルに対するワークのより正確な位置の取得をより確実に行なうことができる。これにより、より品質の高い画像パターンを描画することができる。
また、テーブルワーク位置情報取得手段を、テーブル上を撮像する撮像手段と、撮像手段に対するテーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する撮像移送方向位置情報取得手段と、相対的に移送されるテーブルに設けられたテーブル基準マークおよびこのテーブル上に載置されたワークに設けられたワーク基準マークを撮像手段により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、撮像移送方向位置情報取得手段によって取得したテーブル基準マーク撮像時およびワーク基準マーク撮像時のテーブルの移送方向位置情報とに基づいて、テーブルに対するワークの位置を示すワーク位置情報を取得するワーク位置情報取得手段と、予め取得された、撮像手段に対するテーブルの相対的な移送において生じるテーブルの位置変動を示す撮像位置変動量をテーブルの移送方向位置に対応させて示す撮像位置変動量情報を記憶するワーク位置取得用記憶手段と、テーブルと撮像手段とを相対的に移動させるワーク位置取得用移動手段と、テーブル基準マーク撮像時に、撮像位置変動量情報から取得したテーブル基準マーク撮像時のテーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量分を相殺するようにテーブルと撮像手段とを相対的に移動させ、かつ、ワーク基準マーク撮像時に、撮像位置変動量情報から取得したワーク基準マーク撮像時のテーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量分を相殺するようにテーブルと撮像手段とを相対的に移動させるようにワーク位置取得用移動手段を制御するワーク位置取得用制御手段とを備え、ワーク位置情報取得手段で取得するワーク位置情報を、テーブルの位置変動に起因する誤差成分の除去されたものにせしめるものとすれば、より確実に各部分画像パターン間の位置ずれを抑制することができ、かつ、テーブルに対するワークのより正確な位置の取得をより確実に行なうことができる。これにより、より品質の高い画像パターンを描画することができる。
以下、本発明の描画方法を実施する描画装置の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態に係る描画装置の概略構成を示す図、図2は位置変動が生じない状態で後述するワーク位置情報取得装置により基準マークを撮像する様子を示す図、図3は位置変動が生じた状態でワーク位置情報取得装置により基準マークを撮像する様子を示す図、図4はテーブルの移送方向位置に対応させてテーブルの位置変動を示す図、図5は回転方向の位置変動を補正する手法を示す図である。
本実施の形態による描画装置100は、テーブルワーク位置情報取得手段であるワーク位置情報取得装置200を備えたものである。
また、以下の実施の形態においては、位置変動相殺手段の様々な態様を示しているが、それらの態様は、位置変動相殺手段の名称に対応させて示すことなく、位置変動相殺手段を構成する構成要素のみで示している。また、本実施の形態では、描画移送方向位置情報取得手段は撮像移送方向位置情報取得手段を兼ねるものであり移送方向位置情報取得手段(リニアエンコーダ72)として記述する。
〔描画装置100の概略構成の説明〕
以下、描画装置100の概略構成について説明する。
ここでは、上記テーブルワーク位置情報取得手段であるワーク位置情報取得装置200を除いた部分の概略構成について説明する。
描画装置100は、ワーク12が載置されるテーブル14と、テーブル14上に載置されたワーク12上へ描画を行なう描画手段30と、描画手段30に対してテーブル14を相対的に移送する移送部20と、描画手段30に対するテーブル14の移送方向位置(図中Y方向の位置)を示す移送方向位置情報を取得する移送方向位置情報取得部であるリニアエンコーダ72と、移送部20により描画手段30に対してテーブルを移送しつつ、描画手段30により、リニアエンコーダ72によって取得した各移送方向位置に応じた部分画像パターンをテーブル14に載置されたワーク12上へ順次描画して、ワーク12上に所定の画像パターンを描画するように制御する描画制御部28と、描画制御部28の制御による画像パターンの描画に使用する原画像データGoを記憶した画像データメモリ76とを備えている。
なお、ワーク12としては、プリント配線基板、ディスプレイ用のガラス基板、カラーフィルタ用のガラス基板を作成するための基材上に感光材料を塗布したもの等を用いることができる。
また、リニアエンコーダ72は、設置台18上に配置されたリニアスケール72Aと後述する移送部20の支持台20Bに配置された読取部72Bとで構成されており、テーブル14の移送方向位置を示す位置信号(図中記号p、あるいはqで表す)を出力する。
また、移送部20は、テーブル14をガイドするガイド20A、テーブル14を支持する支持台20B、支持台20Bを駆動する駆動部20Cを有している。移送部20でテーブル14を移送するときにはこのテーブル14に位置変動が生じるが、その位置変動は繰り返し再現性を有している。
なお、上記駆動機構の構成は省略しているが、これらの駆動機構としては従来より知られているものを用いることができ、例えば、スライド機構としてはレール上に移動台を移動させるボール・レールシステム、あるいはエアスライドシステム等を採用することができ、駆動力伝達機構としては、カム機構、リンク機構、ラック・ピニオン機構、ボールネジ・ボールブッシュ機構、エアスライド機構、あるいはピストン・シリンダ機構等を採用することができる。また、駆動源としては、モータ、油圧アクチュエータ、空圧アクチュエータ等を採用することができる。
また、描画手段30の詳しい構成については後述する。
この描画装置100は、さらに、予め取得された、移送部20による移送において生じる描画手段30に対するテーブル14の相対的な位置変動を示す描画位置変動量をテーブル14の移送方向位置(p)に応じて示す描画位置変動量情報Hbを記憶する描画位置変動量記憶部74と、画像データメモリ76に記憶された原画像データGoを、上記描画位置変動量記憶部74に記憶された描画位置変動量情報Hbから取得した、上記位置信号が示す移送方向位置(p)に対応する描画位置変動量分を相殺するように修正する画像データ修正部78とを備えている。画像データ修正部78で原画像データGoを修正して得られた修正済画像データG1を使用して描画手段30により部分画像パターンを描画する。
さらに加えて、上記描画装置100は、テーブル14と描画手段30とを相対的に移動させる第1の描画補正用移動部82A、およびテーブル14と描画手段30から射出される描画ビームとを相対的に移動させる第2の描画補正用移動部82Bと、描画手段30による部分画像パターン描画時に、上記描画位置変動量記憶部74に記憶された描画位置変動量情報Hbから取得した部分画像パターン描画時のテーブル14の移送方向位置(p)に対応する描画位置変動量分を相殺するようにテーブル14と描画手段30とを相対的に移動させるように上記第1の描画補正用移動部82A、第2の描画補正用移動部82Bを制御する描画補正用制御部84とを備えている。これにより、描画位置変動量分を相殺するようにテーブル14と描画手段30とを相対的に移動させながら描画手段30により部分画像パターンを描画することができる。
なお、描画補正用制御部84で使用するテーブル14の移送方向位置(p)はリニアエンコーダ72から取得することができる。
また、第1の描画補正用移動部82Aは、移送部20の支持台20B上に配置されてテーブル14を支持するものであり、移送部20と支持台20Bとの相対位置を移動させるものである。第2の描画補正用移動部82Bは、描画手段30である、描画ヘッドから射出される描画ビームの位置を移動させるものである。なお、描画手段は、単に描画ヘッドから射出される描画ビームのみを指すものとしてもよいし、あるいは描画ヘッドとこの描画ヘッドから射出される描画ビームの両方を指すものとしてもよい。第2の描画補正用移動部82Bの詳細は後述する。
[描画位置変動量を相殺する方向について]
移送部20による移送において生じる描画手段30に対するテーブル14の相対的な位置変動を示す描画位置変動量としては、移送方向(図中Y方向)の描画位置変動量δy、移送方向と直交し移送平面(図中X-Y平面)と平行な移送直交方向(図中矢印X方向)の描画位置変動量δx、および移送平面に対して直交する移送平面直交方向(図中矢印Z方向)の周りの回転方向(図中矢印θで示す)の描画位置変動量δθ、さらにローリング、ピッチング、移送平面直交方向(図中矢印Z方向)による描画位置変動量等を挙げることができる。
上記描画位置変動量記憶部74に描画位置変動量情報Hbとして記憶させる描画位置変動量の種類、画像データ修正部78により相殺する描画位置変動量の種類、あるいは、第1の描画補正用移動部82A、第2の描画補正用移動部82Bの描画補正用制御部84による制御により相殺する描画位置変動量の種類としては、上記種々の描画位置変動量のうちの全部あるいは一部を採用することができる。
なお、描画位置変動量δθは、テーブル面内の中心位置を通る移送平面直交方向(図中矢印Z方向)軸の周りの回転角度とすることができる。
また、移送方向(図中Y方向)の位置変動は、例えば、リニアエンコーダ72のスケール72の温度変化や経時変化による歪等により、このリニアエンコーダ72から出力される位置信号が真の値からずれるために生じるものである。このような場合には、テーブル14を単位時間当たり同じ距離だけ移送するように制御しても、補正を実施すことなくスケール72を基準にしてテーブル移送すると、正確に単位時間当たり同じ距離だけ移送させることができなくなる。
また、移送平面直交方向軸の周りの回転方向の描画位置変動量δθは、移送方向の描画位置変動量δyの成分と、移送直交方向の描画位置変動量δxとに振り分けることができるので、3種類の描画位置変動量δx、δy、δθの相殺と同等の効果を、描画位置変動量δθを描画位置変動量δyと描画位置変動量δxとに振り分けた2種類の描画位置変動量δx、δyを用いて得るようにすることもできる。
また、描画位置変動量δx、δy、δθを相殺する場合には、第1の描画補正用移動部82Aとして、上記x、y、θ方向のアライメントを可能とするアライメントステージ(呼び型番:CMX、THK社製)等を採用することができる。さらに多種類の描画位置変動量を相殺する場合には、上記アライメントステージを複数組み合わせたり、従来より知られているピエゾ素子等を用いた移動手段を組み合わせることにより上記第1の描画補正用移動部82Aを構成することができる。また、描画補正用移動部82Bとしても、上記と同様の構成要素を採用したものを採用することができる。
〔ワーク位置情報取得装置200の構成〕
以下、ワーク位置情報取得装置200の構成について説明する。なお、既に説明した構成要素も含めて説明する。
ワーク位置情報取得装置200は、ワーク12が載置されるテーブル14と、
テーブル14上を撮像する撮像部226と、撮像部226に対してテーブル14を相対的に移送する移送部20と、撮像部226に対するテーブル14の移送方向位置(p)を示す移送方向位置情報を取得する移送方向位置情報取得部であるリニアエンコーダ72と、相対的に移送されるテーブル14に設けられたテーブル基準マーク214およびテーブル14上に載置されたワークに設けられたワーク基準マーク212を撮像部226により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、リニアエンコーダ72によって取得したテーブル基準マーク撮像時およびワーク基準マーク撮像時のテーブル14の移送方向位置情報の示す移送方向位置(p)とに基づいて、テーブル14に対するワーク12の位置を示すワーク位置情報Jwを取得するワーク位置情報取得部230とを備えている。
さらに、上記ワーク位置情報取得装置200は、予め取得された、撮像部226に対するテーブル14の相対的な移送において生じるテーブル14の位置変動を示す撮像位置変動量δをテーブル14の移送方向位置(p)に対応させて示す撮像位置変動量情報Hsを記憶するワーク位置取得用記憶部232と、
撮像位置変動量情報Hsから取得した、テーブル基準マーク撮像時にリニアエンコーダ72から得たテーブルの移送方向位置(p)に対応する撮像位置変動量δと、撮像位置変動量情報Hsから取得したワーク基準マーク撮像時にリニアエンコーダ72から得たテーブル14の移送方向位置(p)に対応する撮像位置変動量δとを用い、各撮像位置変動量間の差に起因するワーク位置情報に含まれる誤差成分を相殺する演算を行なうワーク位置取得用演算部234とを備えている。これにより、ワーク位置情報取得部230で取得したワーク位置情報Jwに含まれる、テーブル14の位置変動に起因する誤差成分を除去した修正済ワーク位置情報JJwを得ることができる。
なお、ワーク位置取得用演算部234は、テーブル基準マーク撮像時にリニアエンコーダ72から得たテーブル14の移送方向位置(p)に対応する撮像位置変動量δを撮像位置変動量情報Hsから取得し、ワーク基準マーク撮像時にリニアエンコーダ72から得たテーブル14の移送方向位置(p)に対応する撮像位置変動量δを撮像位置変動量情報Hsから取得する撮像位置変動量情報取得部234Aと、各撮像位置変動量間の差に起因するワーク位置情報に含まれる誤差成分を相殺する演算を行なう誤差相殺演算部234Bとを有している。
さらに加えて、上記ワーク位置情報取得装置200は、テーブルと撮像部とを相対的に移動させるワーク位置取得用移動部である、第1のワーク位置取得用移動部238A、第2のワーク位置取得用移動部238Bと、テーブル基準マーク撮像時に、撮像位置変動量情報Hsから取得したテーブル基準マーク撮像時のテーブルの移送方向位置(p)に対応する撮像位置変動量分を相殺するようにテーブル14と撮像部226とを相対的に移動させ、かつ、ワーク基準マーク撮像時に、撮像位置変動量情報Hsから取得したワーク基準マーク撮像時のテーブル14の移送方向位置(p)に対応する撮像位置変動量分を相殺するようにテーブル14と撮像部226とを相対的に移動させるように第1のワーク位置取得用移動部238A、第2のワーク位置取得用移動部238Bを制御するワーク位置取得用制御部242とを備えている。これにより、ワーク位置情報取得部230で取得するワーク位置情報Jwを、テーブル14の位置変動に起因する誤差成分の除去されたものにせしめることができる。すなわち、ワーク位置情報取得部230によって修正済ワーク位置情報JJwを得、その情報を出力することができる。
上記修正済ワーク位置情報JJwは、修正済ワーク位置情報記憶部244に転送され記憶される。
[撮像位置変動量を相殺する方向について]
上述の描画装置100で説明したことと同様に、移送部20による移送において生じる撮像部226に対するテーブル14の相対的な位置変動を示す撮像位置変動量として、様々な方向における位置変動量を挙げることができる。
上記ワーク位置取得用記憶部232に、撮像位置変動量情報として記憶させる撮像位置変動量の種類、ワーク位置取得用演算部234により除去する撮像位置変動量の種類、あるいは第1のワーク位置取得用移動部238A、第2のワーク位置取得用移動部238Bのワーク位置取得用制御部242の制御により相殺する撮像位置変動量の種類としては、描画位置変動量として説明済みの、上記種々の位置変動量のうちの全部あるいは一部を採用することができる。
なお、撮像位置変動量δθは、テーブル面内の中心位置を通る移送平面直交方向(図中矢印Z方向)軸の周りの回転角度とすることができる。
また、移送平面直交方向の周りの回転方向の撮像位置変動量δθは、移送方向の撮像位置変動量δyの成分と、移送直交方向の撮像位置変動量δxとに振り分けることができるので、3種類の撮像位置変動量δx、δy、δθを用いて位置変動を相殺する場合と同等の効果を、撮像位置変動量δθを撮像位置変動量δyと撮像位置変動量δxとに振り分けた2種類の撮像位置変動量δx、δyを用いて、位置変動を相殺するようにすることもできる。
また、撮像位置変動量δx、δy、δθを相殺する場合には、第1のワーク位置取得用移動部238Aとして、上述のアライメントステージ(呼び型番:CMX、THK社製)等を採用することができる。さらに多種類の撮像位置変動量を相殺する場合には、上記アライメントステージを複数組み合わせたり、従来より知られているピエゾ素子やエアシリンダ等を用いた移動部の組み合わせることにより上記第1のワーク位置取得用移動部238Aを構成することができる。また、第2のワーク位置取得用移動部238としても、上記と同様の構成要素を採用したものを採用することができる。
なお、第1のワーク位置取得用移動部238Aは、第1の描画補正用移動部82Aと共通のものとしてもよい。
〔ワーク位置情報取得装置200の作用〕
次に、ワーク位置情報取得装置200の作用について説明する。図2(a1)から図2(a5)は位置変動を生じることなくテーブルが移送され各基準マークが撮像される様子を示す図、図2(b1)から図2(b5)はそのときの撮像部の視野を示す図である。また、図3(a1)から図3(a5)は位置変動を生じつつテーブルが移送され上記位置変動を補正することなく各基準マークが撮像される様子を示す図、図3(b1)から図3(b5)はそのときの撮像部の視野を示す図である。なお、以後の説明においては、テーブル撮像情報およびワーク撮像情報を単に撮像情報とも言う。
始めに、移送部20でテーブル14を移送するときにテーブル14の位置変動が生じない場合において、テーブル14に対するワーク12の位置を取得する作用について説明する。なお、テーブル14の位置変動は、リニアエンコーダ72によって読み取る移送方向位置(p)の誤差をも含むものである。
図2(a1)に示すように、テーブル14が初期位置に位置しているときのリニアエンコーダ72で読み取った移送方向位置はp1である。また、テーブル14が初期位置に位置しているときには、図2(b1)に示すように、撮像部226の視野には何も見えていない。
次に、図2(a2)に示すように、テーブル14が移送部20によって移送されて、リニアエンコーダ72で読み取った移送方向位置がp2となったときに、撮像部226の撮像によりテーブル基準マーク214のうちの1つであるテーブル基準マーク214Aを撮像し、図2(b2)に示す撮像情報S(p2)を得る。
つづいて、図2(a3)に示すように、テーブル14が移送部20によって移送されて、リニアエンコーダ72で読み取った移送方向位置がp3となったときに、撮像部226の撮像によりワーク基準マーク212のうちの1つであるワーク基準マーク212Aを撮像し、図2(b3)に示す撮像情報S(p3)を得る。
さらに、図2(a4)に示すように、テーブル14が移送部20によって移送されて、リニアエンコーダ72で読み取った移送方向位置がp4となったときに、撮像部226の撮像によりワーク基準マーク212のうちの1つであるワーク基準マーク212Cを撮像し、図2(b4)に示す撮像情報S(p4)を得る。
最後に、図2(a5)に示すように、テーブル14が移送部20の終端まで移送されると、リニアエンコーダ72で読み取った移送方向位置はpeとなる。また、テーブル14が終端に位置しているときには、図2(b5)に示すように、撮像部226の視野には何も見えていない。
リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置がp2のときに撮像された撮像情報S(p2)によれば、テーブル基準マーク214Aが撮像部226の視野中心の基準位置Qに位置している。
また、リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置がp3のときに撮像した撮像情報S(p3)によれば、ワーク基準マーク212Aが撮像部226の基準位置QからX方向にx3、Y方向にy3ずれている。
また、リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置がp4のときに撮像した撮像情報S(p4)によれば、ワーク基準マーク212Cが撮像部226の基準位置QからX方向にx4、Y方向にy4ずれている。
したがって、Y方向における、テーブル基準マーク214Aからワーク基準マーク212Aまでの距離LY3は、式:LY3=(p3−p2)−y3によって求めることができる。X方向における、テーブル基準マーク214Aからワーク基準マーク212Aまでの距離LX3は、式:LX3=x3によって求めることができる。
また、Y方向における、テーブル基準マーク214Aからワーク基準マーク212Cまでの距離LY4は、式:LY4=(p4−p3)−y4によって求めることができる。X方向における、テーブル基準マーク214Aからワーク基準マーク212Cまでの距離LX4は、式:LX4=x4によって求めることができる。
移送部20の移送によるテーブル14の位置変動が生じない場合には、上記のようにして、テーブル14に対するワーク12の位置を求めることができる。
ここで、移送部20の移送によるテーブル14の位置変動が生じる場合には、上記と同様の動作により、例えば、以下のような、位置変動の誤差を含む撮像情報が得られる
すなわち、リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置がp2のときに撮像した撮像情報S(p2)′では、テーブル基準マーク214Aが撮像部226の視野中心の基準位置Qからγ2ずれる。
また、リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置がp3のときに撮像した撮像情報S(p3)′においては、ワーク基準マーク212Aが撮像部226の基準位置QからX方向にx3、Y方向にy3ずれていたものが、さらにγ3ずれる。
また、リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置がp4のときに撮像した撮像情報S(p4)′においては、ワーク基準マーク212Cが撮像部226の基準位置QからX方向にx4、Y方向にy4ずれていたものが、さらにγ4ずれる。
上記位置ずれγ2、γ3、γ4は、移送方向位置がp2、p3、p4となるそれぞれの撮像時において、上記テーブル14の位置変動量が異なるために生じるものである。
一方、予め測定によって取得されワーク取得用記憶部232に記憶された撮像位置変動量情報は、リニアエンコーダ72で取得したテーブル14の移送方向位置(p)に対応させて、このテーブル14のX方向、Y方向、およびθ方向それぞれの位置変動量を示すものである。
[位置変動量の測定]
上記撮像位置変動量情報としてワーク取得用記憶部232に記憶させる撮像位置変動量の撮像位置変動量測定手段による測定、および描画位置変動量情報として描画位置変動量記憶部74に記憶させる描画位置変動量の描画位置変動量測定手段による測定は、以下のようにして行うことができる。
すなわち、テーブル14上のX方向の両側に移送方向(Y方向)に延びる基準スケールSkをそれぞれ1本ずつ配置して、移送部20によりテーブル14を移送しながら、撮像部226で上記2本の基準スケールの目盛りを読み取った値を、リニアエンコーダ72で取得した移送方向位置(p)に対応させて取得したデータに基づいて、上記移送方向位置(p)に応じたX方向の位置変動量、Y方向の位置変動量、およびθ方向の位置変動量を取得することができる。
また、上記位置変動量の測定はレーザ側長器を用いた方式を採用することができる。すなわち、テーブル14上のX方向の両側に1つずつコーナキューブを配置し、移送部20によりテーブル14を移送しながら、一方のコーナキューブをレーザ側長器のターゲットにした測長で得られた値をリニアエンコーダ72で取得した移送方向位置(p)に対応させて取得した後、他方のコーナキューブをレーザ側長器のターゲットにした測長で得られた値をリニアエンコーダ72で取得した移送方向位置(p)に対応させて取得し、これら2種類の位置情報に基づいて、上記移送方向位置(p)に応じたX方向の位置変動量、Y方向の位置変動量、およびθ方向の位置変動量を取得することができる。
上記位置変動量の測定は、描画装置における描画位置変動量の測定、およびワーク位置情報取得装置における撮像位置変動量に採用することができる。
なお、描画装置における位置変動量の測定手法としては、ワークが載置されたテーブルを描画手段30に対して移送し、リニアエンコーダ72で取得される移送方向位置(p)に対応させながら上記ワーク上に複数のテストパターン画像を上記描画手段30によって描画する。上記ワークに描画された複数のテストパターン画像の描画状態に基づいて上記テーブルの位置変動量を上記移送方向位置(p)に対応させて取得することにより、上記移送方向位置(p)に応じたX方向の位置変動量、Y方向の位置変動量、およびθ方向の位置変動量を取得することができる。
上記のような手法によって得られた、撮像位置変動量情報が示す撮像位置変動量δは、図4(a)、(b)、(c)に示すように、リニアエンコーダ72で取得したテーブル14の移送方向位置(p)に応じた、X方向の撮像位置変動量δx、Y方向の撮像位置変動量δy、θ方向の撮像位置変動量δθを示すものである。ここで、位置ずれγ2は、移送方向位置p2においてテーブル14が、X方向に位置変動量xp2、Y方向に位置変動量yp2、およびθ方向に位置変動量θp2だけ位置変動していることがわかる。このような関係を関数の形で示すと、γ2=Fp2(xp2、yp2、θp2)のように表すことができる。同様に、γ3=Fp3(xp3、yp3、θp3)、γ4=Fp4(xp4、yp4、θp4)のように表すことができる。
なお、上記θ成分をX成分およびY成分に振り分けて、例えば、XY2方向成分で示す、γ2=Fp2(xp2′、yp2′)の形の関数で示すようにして、誤差成分の相殺に使用するようにしてもよい
テーブル14に対するワークの位置を求めるには、図4の上記移送部20の移送によるテーブル14の位置変動を含む撮像情報S(p2)′、撮像情報S(p3)′、撮像情報S(p4)′を、上記位置変動を含まない状態、すなわち、位置ずれγ2、γ3、γ4が生じる前の図3の撮像情報S(p2)、撮像情報S(p3)、撮像情報S(p4)の状態に戻した後、上述した手法により求めることができる。
上記位置変動分を補正してテーブル14に対するワーク12の正しい位置を取得するために、このワーク位置情報取得装置200は、データ補正方式と機械補正方式の2種類の方式を備えている。なお、これらの手法は、ワーク12が歪んで、基準マーク位置がワーク上の所定位置からずれている場合のテーブル基準マークに対するワーク基準マークの位置の取得にも適用することができる。
[データ補正方式]
はじめに、データ補正方式について説明する。
撮像位置変動量情報取得部234Aが、テーブル基準マーク撮像時にリニアエンコーダ72で読み取ったテーブル14の移送方向位置p2に対応する撮像位置変動量δ2=xp2、yp2、θp2を、ワーク位置取得用記憶部232に予め記憶させておいた撮像位置変動量情報Hs(図4参照)から取得する。さらに、撮像位置変動量情報取得部234Aは、リニアエンコーダ72で読み取ったテーブル14の移送方向位置p3に対応する撮像位置変動量δ3=xp3、yp3、θp3および移送方向位置p4に対応する撮像位置変動量δ4=xp4、yp4、θp4をも撮像位置変動量情報Hsから得る。
次に、誤差相殺演算部234Bが、上記各撮像位置変動量δ2、δ3、δ4を用い、位置情報取得部230の取得した各移送方向位置p2、p3、p4に対応するワーク位置情報に含まれるに誤差成分を除去する。
上記ワーク位置情報Jwに含まれる誤差成分を除去するには、例えば、上述したように、図3(b2)、(b3)、(b4)に示すワーク位置情報Jwに含まれる誤差成分である位置ずれ分γ2、γ3、γ4を補正して図2(b2)、(b3)、(b4)に示す誤差成分を含まない状態に戻してから、上述のようにテーブルテーブル14に対するワーク12の位置を取得すればよい。
上記位置ずれ分を補正して図2(b2)、(b3)、(b4)に示す誤差成分を含まない状態に戻す手法について説明する。例えば、上記位置ずれ分であるγ2から撮像位置変動量δ2(xp2、yp2、θp2)のうちのX成分(xp2)およびY成分(yp2)を除去する場合は、単純にそのまま差し引けばよい。
上記撮像位置変動量δ2(xp2、yp2、θp2)のうちのθ成分を除去する場合には以下のような手法を用いることが好ましい。
図5は、θ方向の撮像位置変動量を除去する場合を示す図である。ここでは、X方向の位置変動量およびY方向の位置変動量は考えないものとする。
破線で示す四角形状体90Aは、理想的な、位置変動のないテーブル14の位置を示す。実際のテーブル14の位置はθ方向の回転によりδθだけ回転した実線で示す四角形状体90Bの位置に位置している。
破線で示すワーク基準マーク91は理想的な、位置変動のない場合の位置を示し、撮像部(CCDカメラ)は、この設計位置を信用して、このワーク基準マーク91が撮像部226の視野の略中央に位置するように撮影を行なう。
しかしながら、ワークを配置したときの位置ずれ、またはワークに基準マークを加工したときのそもそもの位置誤差、あるいはワークの変形等のため、実際に撮像部226で撮像されるときのワーク基準マーク91の位置は、マーク92で示される位置に存在するものとして撮像される(理想位置とは異なる位置となる)。
撮像されたワーク基準マークの位置からテーブル14のδθ分の回転方向の位置変動を補正する際、ワーク基準マークの理想位置(Xd,Yd)における補正値を求めると、その補正値は図中(Δx、Δy)で示す補正量となり、ワーク基準マーク91の補正位置はマーク93で示す位置となる。
一方、実際に撮像されたマーク位置(Xm、Ym)における補正値は図中(Δx′、Δy′)で示す補正量となり、ワーク基準マーク91の補正位置はマーク94で示す位置となり、上記テーブル14のδθ分の回転を正しく補正することができる。
上記のように、実際に撮像されたマーク位置情報をもとに、補正量を求めることで、設計値(理想値)から基準マークの位置が大きくずれた場合でも、補正の誤差を小さくすることができる。
上記のような手法を用いた演算により、ワーク位置情報Jwを、テーブル14の位置変動に起因する誤差成分の除去されたものに補正することができる。すなわち、ワーク位置取得用演算部234により修正済ワーク位置情報JJwを得ることができる。
なお、上記ワーク位置情報取得装置200が撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段である基準スケールSkを備え、移送部20でテーブル14を繰り返し往復移送する際に、ワーク位置取得用演算部234が、1回以上前の、移送部20によるテーブル14の往復移送時に基準スケールSkを用いて測定した撮像位置変動量を用いて上記誤差成分を除去する演算を行なうようにしてもよい。
[機械補正方式]
次に、機械補正方式について説明する。
ワーク位置取得用制御部242が、それぞれの基準マーク撮像時に、テーブル14の移送方向位置P2、P3、P4に対応させて撮像位置変動量情報Hsから取得した撮像位置変動量δ2、δ3、δ4の分を相殺するように第1のワーク位置取得用移動部238Aおよび第2のワーク位置取得用移動部238Bのうちの少なくともいずれか1方を制御して、ワーク位置情報取得部230で取得するワーク位置情報Jwを、テーブル14の位置変動に起因する誤差成分の除去されたものにせしめる。すなわち、ワーク位置情報取得部230によって修正済ワーク位置情報JJwを得ることができる。
上記データ補正方式、機械補正方式で得られた修正済ワーク位置情報JJwは、修正済ワーク位置情報記憶部244に記憶される。
なお、データ補正方式を用いて修正済ワーク位置情報JJwを得る場合には、図1中の切替スイッチ248がOFFとなりワーク位置情報取得部230で取得したワーク位置情報Jwは修正済ワーク位置情報記憶部244に転送されることなく、ワーク位置取得用演算部234で取得された修正済ワーク位置情報JJwのみが修正済ワーク位置情報記憶部244に転送され記憶される。
また、機械補正方式を用いて修正済ワーク位置情報JJwを得る場合には、上記切替スイッチ248がONとなりワーク位置情報取得部230で取得した修正済ワーク位置情報JJwが修正済ワーク位置情報記憶部244に転送され記憶される。
なお、上記テーブル基準マーク、ワーク基準マークとしては、テーブルの角部やワークの角部を採用することもできる。
なお、上記撮像位置変動分の補正には上記2種類の方式のうちの1つを採用してもよいし、2つの方式を組み合わせるようにしてもよい。
また上記ワーク位置情報取得装置が撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段である基準スケールSkを備え、移送部20でテーブル14を繰り返し往復移送する際に、ワーク位置取得用制御部242が、1回以上前の、移送部20によるテーブル14の往復移送時に基準スケールSkを用いて測定した撮像位置変動量を用いてワーク位置取得用移動部238A,238Bを制御するようにしてもよい。
また、上記ワーク位置取得用記憶部232は、移送部20でテーブル14を往復移送する度に、ワーク位置取得用記憶部232の記憶する撮像位置変動量情報が更新されるものとしてもよい。
さらに、上記ワーク位置情報取得装置は、撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段である基準スケールSkを備え、移送部20によるテーブル14の往路の移送において基準スケールSkを用いて撮像位置変動量を測定し、移送部によるテーブル14の復路の移送において撮像部226によりテーブル基準マーク214およびワーク基準マーク212を撮像するものとしてもよい。
〔描画装置100の作用〕
次に、上述のワーク位置情報取得装置200の作用を除いた描画装置100の作用について説明する。図6は、位置変動を生じることなくテーブルが移送されたときに描画された画像パターンを示す図、図7は画像を描画するタイミングとテーブルの位置変動を示す図、図8は位置変動を生じつつテーブルが移送されその位置変動を補正することなく描画された画像パターンを示す図である。
なお、図8の画像パターンは概念的に示したものであり、図7に示すテーブルの位置変動量に対応して画像パターンが描画されたときの状態を正確に示すものではない。
始めに、移送部20でテーブル14を移送するときにテーブル14に位置変動が生じない場合において、テーブル14に載置されたワーク12上へ画像パターンを描画する作用について説明する。
描画制御部28の制御により、移送部20でテーブルを移送しつつ、描画手段30により、リニアエンコーダ72によって取得した各移送方向位置(q)に応じた部分画像パターンをテーブル14に載置されたワーク12上へ順次描画して、ワーク12上に所定の画像パターンを描画する。図7に示すように、リニアエンコーダ72によって読み取ったテーブル14の移送方向位置q1、q2、q3、q4において描画された部分画像パターンB1、B2、B3、B4は、図6に示すようにX方向、Y方向、θ方向のいずれの方向にも位置ずれを生じることなく描画される。
これに対して、移送部20でテーブル14を移送するときにテーブル14に位置変動が生じる場合には、移送方向位置q1、q2、q3、q4のそれぞれにおける描画位置変動量δ1(x1、y1、θ1)、描画位置変動量δ2(x2、y2、θ2)、描画位置変動量δ3(x3、y3、θ3)、描画位置変動量δ4(x4、y4、θ4)の分だけ描画手段30とテーブルとの間に位置ずれが生じる。これにより、図8に示すように、部分画像パターンB1、B2、B3、B4のそれぞれが、ワーク上に位置ずれを生じた状態で描画される。
上記描画位置変動分を補正して、各部分画像パターンを正しく描画するために、この描画装置100は、データ補正方式、機械補正方式、および光学方式の3種類の方式を備えている。なお、上記位置変動分を補正して、各部分画像パターンを正しく描画するための方式には、上記説明済みのワーク位置情報取得装置200における位置変動分の補正方式と同様の原理を用いることができる。なお、上記描画位置変動分の補正には上記3種類の方式のうちの1つを採用してもよいし、2つ以上の方式を組み合わせるようにしてもよい。
[データ補正方式]
画像データ修正部78が、リニアエンコーダ72によって読み取られた上記移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応させて上記描画位置変動量記憶部74に記憶された描画位置変動量情報Hbから描画位置変動量を取得し、画像データメモリ76に記憶された原画像データGoを、上記描画位置変動量分が相殺されるように修正する。画像データ修正部78で原画像データGoを修正して得られた修正済画像データG1を使用した描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。これにより、部分画像パターンB1、B2、B3、B4のそれぞれの位置ずれが補正された、上記図6に示すような状態で各部分画像パターンを描画することができる。
なお、上記描画装置が、描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段である基準スケールSkを備え、移送部20でテーブル14を繰り返し往復移送する際に、画像データ修正部234が、1回以上前の移送部20によるテーブル14の往復移送時に基準スケールSkを用いて測定した描画位置変動量を用いて前記誤差成分を除去する演算を行なうようにしてもよい。
[機械補正方式]
描画補正用制御部84が、リニアエンコーダ72によって読み取った上記移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応させて上記描画位置変動量記憶部74に記憶された描画位置変動量情報Hbから取得した描画位置変動量分を相殺するように、第1の描画補正用移動部82Aを制御する。このときは、原画像データGoを使用した描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。
すなわち、描画補正用制御部84が、描画位置変動量記憶部74に記憶された描画位置変動量情報Hbから取得した、この部分画像パターン描画時のテーブル14の移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応する描画位置変動量分を相殺するようにテーブル14と描画手段30とを相対的に移動させるように上記第1の描画補正用移動部82Aを制御する。これにより、部分画像パターンB1、B2、B3、B4のそれぞれの位置ずれが補正された、上記図6に示すような状態で各部分画像パターンを描画することができる。
[光学補正方式]
上記機械補正方式と同様に、描画補正用制御部84が、リニアエンコーダ72によって読み取った上記移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応させて上記描画位置変動量情報Hbから取得した描画位置変動量分を相殺するように、第2の描画補正用移動部82Bを制御する。このとき、原画像データGoを使用し、描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。このときには、原画像データGoを使用した描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。
上記第2の描画補正用移動部82Bは、図9(a)、(b)に示すように透明なガラス板85と、このガラス板85を支持するガラス枠86と、ガラス枠86の一端を移送方向(図中矢印Y方向)の周りに回転可能に支持するピン87と、ガラス枠86の他端を移送平面(X-Y平面)と直交する方向(図中矢印Z方向)に移動させる偏心カム88と、偏心カム88を軸支して回転させる電動モータ89とを備えている。
描画補正用制御部84が、上記電動モータ89を制御して偏心カム88を回転させることにより、ガラス枠86を図中矢印Z方向の周りに回転させ、描画手段30である、描画ヘッドから射出される描画ビームLeの位置を図中X方向に移動させる。
上記説明においては、第2の描画補正用移動部82Bは、描画手段30である描画ヘッドから射出される描画ビームLeの位置を図中X方向に移動させるものとしたが、上記と同様の機構を用いてガラス枠86を図中矢印X方向の周りに回転させることにより、上記描画ビームLeの位置を図中Y方向に移動させるようにすることもできる。
なお、前記描画補正用制御部84は、描画手段30のみを移動させるものとしたり、テーブル14のみを移動させるものとしてもよい。
また、描画位置変動量情報は、移送方向(図中Y矢印方向)の描画位置変動量、移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向(図中X矢印方向)の描画位置変動量、および移送平面に対して直交する移送平面直交方向(図中Z矢印方向)の周りの回転方向(図中θ矢印方向)の描画位置変動量のみを示すものとしてもよい。さらに、この描画位置変動量情報は、上記回転方向(図中θ矢印方向)の描画位置変動量を、X方向およびY方向の描画位置変動量に振り分けることにより、X方向およびY方向のみの描画位置変動量を示すものとしてもよい。
また、上記描画装置100を描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段である基準スケールSkを備えるものとし、移送部20でテーブル14を繰り返し往復移送する際に、描画補正用制御部84が、1回以上前の移送部20によるテーブル14の往復移送時に基準スケールSkを用いて測定した描画位置変動量を用いて描画補正用移動部82Aおよび/または描画補正用移動部82Bを制御するようにしてもよい。
また、描画位置変動量記憶部74は、移送部20でテーブル14を往復移送する度に、この、描画位置変動量記憶部74の記憶する描画位置変動量情報が更新されるものとしてもよい。
さらに、上記描画装置100を、描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段である基準スケールSkを備えるものとし、移送部20によるテーブル14の往路の移送において基準スケールSkを用いて描画位置変動量を測定し、移送部20によるテーブル14の復路の移送において描画手段30により描画を行なうものとしてもよい。
〔ワークのテーブルに対する位置とテーブルの位置変動の両方を補正〕
この描画装置100により、ワーク12のテーブル14に対する位置ずれと、搬送されるテーブル14の位置変動の両方の補正を同時に行なう場合について説明する。
すなわち、ワーク位置情報取得装置200の修正済ワーク位置情報記憶部244に記憶された修正済ワーク位置情報JJwと、描画装置100の描画位置変動量記憶部74に記憶された描画位置変動量との両方を用いて、上記ワーク12のテーブル14に対する位置とテーブル14の位置変動の両方の補正を行なことができる。これにより、図10に示すように、テーブル14上に所定の位置からずれて配置されたワーク12上の予め定められた正しい位置に、各部分画像B1,B2,B3,B4を描画することができる。
なお、上記手法を用いれば、ワーク12が歪んでいても、テーブル14上に載置された上記ワークの歪みに応じた最適な状態で画像パターンを描画することもできる。
[データ補正方式]
上記テーブルの位置変動のみを補正する場合と同様に、画像データ修正部78が、リニアエンコーダ72によって読み取られた上記移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応させて上記描画位置変動量記憶部74から取得した描画位置変動量分、および修正済ワーク位置情報記憶部244から取得した修正済ワーク位置情報JJw分を相殺するように、画像データメモリ76に記憶された原画像データGoを修正する。画像データ修正部78で原画像データGoを修正して得られた修正済画像データG2を使用した描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。これにより、部分画像パターンB1、B2、B3、B4のそれぞれの位置ずれが補正された、上記図6に示すような状態で各部分画像パターンを描画することができる。
[機械補正方式]
描画補正用制御部84が、リニアエンコーダ72によって読み取った上記移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応させて取得した、上記描画位置変動量分および修正済ワーク位置情報JJw分を相殺するように、第1の描画補正用移動部82Aを制御する。このときには、原画像データGoを使用した描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。
[光学補正方式]
上記機械補正方式と同様に、描画補正用制御部84が、リニアエンコーダ72によって読み取った上記移送方向位置q1、q2、q3、q4に対応させて取得した、上記描画位置変動量分および修正済ワーク位置JJw分を相殺するように、第2の描画補正用移動部82Bを制御する。このときには、原画像データGoを使用した描画制御部28の制御により部分画像パターンを描画する。
なお、上記画像パターンを正確に描画するための複数の描画補正方式と説明済の上記テーブル上のワーク位置を取得するための複数のワーク位置取得方式とはどのように組み合わせてもよい、1種類のワーク位置取得方式と1種類の描画補正方式とを組み合わせる場合に限らず、複数種類のワーク位置取得方式と複数種類の描画補正方式とを組み合わせるようにしてもよい。
例えば、上記描画装置100に、前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段と描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段とを兼ねる基準スケールSkを備える。そして、移送部20によるテーブル14の往路の移送において、基準スケールSkを用いて、すなわち、基準スケールSkを撮像部226で撮像することにより撮像位置変動量と描画位置変動量とを共通に示す位置変動量を測定するとともに、撮像部226によりテーブル基準マーク214およびワーク基準マーク212を撮像しテーブル14に対するワーク12の位置を取得する。その後、移送部20によるテーブル14の復路の移送において、描画手段30により、上記のようにして得られた位置変動量の情報およびテーブル14に対するワーク12の位置情報に基づいて上述の種々の補正を施した描画を行なうようにしてもよい。
〔描画装置の詳細説明〕
以下、上記実施の形態に係る描画装置100の詳細を説明する。
図1に示すように、描画装置100は、いわゆるフラットベッド型に構成したものであり、描画対象となる被描画部材であるワーク12を表面に吸着して保持する平板状のテーブル14を備えている。4本の脚部16に支持された肉厚板状の設置台18の上面には、テーブル移動方向に沿って延びた2本のガイド20Aが設置されている。テーブル14は、その長手方向がテーブル移動方向を向くように配置されると共に、ガイド20Aによって往復移動可能に支持されている。なお、この描画装置100には、テーブル14をガイド20Aに沿って駆動するための移送部20が設けられている。
設置台18の中央部には、テーブル14の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート22が設けられている。ゲート22の端部の各々は、設置台18の両側面に配置されている。このゲート22を挟んで一方の側には描画手段30を構成する描画ヘッドを収容した描画ユニット24が設けられ、他方の側にはワーク12の先端及び後端を検知したり基準マークを撮像したりする、複数のCCDカメラ(例えば、2個)を収容した撮像部226が設けられている。描画ユニット24および撮像部226はゲート22に各々取り付けられて、テーブル14の移動経路の上方に配置されている。
この描画ユニット24の内部には、図11に示すように、i行j列(例えば、2行4列)の略マトリックス状に配列された複数( 例えば、8個)の描画手段30を構成する描画ヘッド30A,30B・・・が設置されている。
図11に示すように、描画ヘッド30A,30B・・・による描画エリア32A,32・・・( 以後、これらをまとめて描画エリア32ともいう )は、例えば、移送方向( 図中の矢印Y方向)を長辺とする矩形状に構成する。この場合、ワーク12には、その描画の動作に伴って描画ヘッド30A,30B・・・毎に帯状の描画済み領域34A,34B・・・(以後、これらをまとめて描画済み領域34ともいう)が形成される。
また、帯状の描画済み領域34が上記移送方向と直交する直交方向(図中の矢印X方向)に隙間無く並ぶように、配列された各行の描画ヘッド30A,30B・・・の各々は、列方向に所定間隔(描画エリアの長辺の自然数倍)ずらして配置されている。すなわち、例えば、描画ヘッド30Aによる描画エリア32Aと描画ヘッド30Bによる描画エリア32Bとの間の描画できない部分は、描画ヘッド30Fによる描画エリア32Fとすることができる。
〔描画ヘッドの概略構成〕
図1および図12に示すように、描画手段30は、光源38から発せられ光ファイバ40を通って射出された光を、微小光変調素子である微小ミラーMを2次元状に多数配列してなる空間光変調器であるDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)36により空間光変調させ、上記微小ミラーMそれぞれの光変調状態に応じて形成される各微小ミラーMに対応する描画ビームLeをワーク12上に結像させ、このワーク12上に画像パターン、例えば配線パターンを描画する。
各描画手段30は、光源38から発せられ光ファイバ40を通って射出された光ビームを、空間光変調させる空間光変調器として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)36を備えている。このDMD36は、データ処理部とミラー駆動制御部等を備えたDMDコントローラ29に接続されている。
このDMDコントローラ29は、入力された画像データに基づいて、各描画ヘッド30A,30B・・・毎にDMD36の制御すべき各微小ミラーの反射面の角度を制御する。
各描画ヘッド30A,30B・・・に配されたDMD36の光の入射側には、図1に示すように、光源38からそれぞれ引き出されたバンドル状の光ファイバ40が配置されている。
光源38には、複数の半導体レーザチップから射出されたレーザ光を合波して光ファイバに入力する合波モジュールが複数組収容されている。各合波モジュールから延びる光ファイバは、合波したレーザ光を伝搬する合波光ファイバであって、複数の光ファイバが1つに束ねられてバンドル状の光ファイバ40を構成している。
また描画手段30のDMD36における光の入射側には、図12に示すように、バンドル状光ファイバ40から出射された光をDMD36に向けて反射するミラー42が配置されている。
次に、描画手段30のDMD36における光の射出側に設けられた結像光学系59について説明する。図1に示すように、上記結像光学系59は、ワーク12上に、光源の像を結像させるため、DMD36の側からワーク12の側へ向かう光路に沿って順に、レンズ系50,52、マイクロレンズアレイ54、対物レンズ系56,58の各光学要素が配置されて構成されている。
ここで、レンズ系50,52は拡大光学系として構成されており、DMD36で反射させてなる画素光ビームによって描画されるワーク12上の描画エリア32の面積を所要の大きさに拡大している。
図1に示すように、マイクロレンズアレイ54は、DMD36の各微小ミラーMに1対1で対応する複数のマイクロレンズ60が一体的に成形されたものであり、各マイクロレンズ60は、レンズ系50,52を通った各画素光ビームのそれぞれを通すように配置されている。
このマイクロレンズアレイ54の全体は、矩形平板状に形成され、各マイクロレンズ60を形成した部分には、それぞれアパーチャ62が一体的に配置されている。このアパーチャ62は、各マイクロレンズ60に1対1で対応して配置された開口絞りを成す。
対物レンズ系56,58は、例えば、等倍光学系として構成されている。またワーク12は、対物レンズ系56,58を通して画素光ビームLが結像される位置に配置される。
上述のような構成により、光源38から発せられた描画手段30である描画ビームLeをワーク12の表面上に結像させて画像パターンを形成することができる。
〔描画装置の描画動作〕
次に、上記描画装置100により画像パターンをワーク12上に描画する動作について説明する。
ワーク12が載置されたテーブル14は、ガイド20Aに沿って移送方向上流側から下流側に一定速度で移動する。テーブル14がゲート22の下を通過する際に、ゲート22に取り付けられた撮像部226によりワーク12の先端が検出されると、画像データの複数ライン分ずつの読み出しが開始される。
そして、DMDコントローラ29のミラー駆動制御により、各描画ヘッド30A、30B・・・毎にDMD36の微小ミラーの各々がオンオフ制御される。
光ファイバ40から射出されミラー42で反射させた光ビームがDMD36に照射されると、DMD36の微小ミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光は、マイクロレンズアレイ54の各対応するマイクロレンズ60を含むレンズ系を通してワーク12の描画面上に結像される。このように、DMD36から出射された画素光ビームLが微小ミラー毎にオンオフされて、ワーク12がDMD36の使用画素数と略同数の画素単位(描画エリア)で描画が行なわれる。
また、ワーク12を載置したテーブル14を一定速度で移動させることにより、相対的に、ワーク12が 描画ユニット24によりテーブル移動方向と反対の方向に移動し、各描画ヘッド30A,B・・・毎に帯状の描画済み領域34が形成され、ワーク12上に画像パターンが描画される。
すなわち、DMD36により、描画する画像パターンに対応した変調を施して生成した描画ビームLeをワーク12上に照射することによって、このワーク12上に上記画像パターンが形成される。
描画ユニット24によるワーク12の描画が終了し、撮像部226でワーク12の後端が検出されると、テーブル14を、ガイド20Aに沿って移送方向最上流側にある原点に復帰させ、再度、ガイド20Aに沿って移送方向上流側から下流側に一定速度で移動させ繰り返し描画を行なうことができる。すなわち、移送部20によりテーブル14を往復移送させる度に描画ユニット24によるワーク12の描画を行なうことができる。
[DMDリセット信号の生成]
図13は、リニアエンコーダ72で読み取ったテーブル14の移送方向位置の処理方式を示すブロック図である。テーブル14の移送に応じてリニアエンコーダ72から出力される0.1μmピッチの信号は、8逓倍回路によって8等分され0.0125μmピッチに変換される。この信号を用いてDMDコントローラ29によりDMD36を制御するが、テーブル14の移送中に移送方向の位置変動が生じるため、画像パターンを描画する描画領域を例えば64の領域(例えば10mm間隔)に分割し、各領域毎に上記位置変動を補正するためのリセット間隔を調整する。リセットの周期はNCO(Numerical Controlled Oscillator)回路を利用して作成する。これにより、パルスの剰余を均等に振り分けることができ上記リセット間隔を均一にすることができる。NCO回路で作成された信号はDMDリセット信号として用いられDMD制御回路へ入力される。
本発明のワーク位置情報取得装置の概略構成を示す図 位置変動が生じない状態でワーク位置情報取得装置により基準マークを撮像する様子を示す図 位置変動が生じた状態でワーク位置情報取得装置により基準マークを撮像する様子を示す図 テーブルの移送方向位置に対応させてテーブルの位置変動を示す図 回転方向の位置変動を補正する手法を示す図 各部分画像パターンがテーブル上に正しく描画された状態を示す図 テーブルの移送方向位置に対応させてテーブルの位置変動を示すグラフ中に各部分画像パターンの描画タイミングを示す図 位置変動を補正することなく各部分画像バターンを描画した状態を示す図 光学式の描画補正用移動手段の構成を示す図 テーブル上の所定位置からずれて配置されたワーク上の、このワークに対する正しい位置に各画像パターンを描画した様子を示す図 複数の描画ヘッドを用いてワーク上に描画を行なう様子を示す図 描画ヘッドの構成を示す図 DMDリセット信号の生成過程を示す図
符号の説明
12 ワーク
14 テーブル
20搬送手段
30 描画手段
226 撮像手段
212 ワーク基準マーク
214 テーブル基準マーク
100 描画装置
200 ワーク位置情報取得装置

Claims (20)

  1. 描画手段に対してワークを載置したテーブルを相対的に移送しつつ、該描画手段により、この描画手段に対する前記テーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンを前記テーブルに載置されたワーク上へ順次描画して、前記ワーク上に所定の画像パターンを描画する描画方法であって、
    予め取得した、前記テーブルの移送において生じる前記描画手段に対する前記テーブルの位置変動を示す描画位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報、および前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報のそれぞれを取得し、
    前記描画位置変動量情報とワーク位置情報とを用いて、前記テーブルに載置された前記ワーク上の所定位置に画像パターンが描画されるようにすることを特徴とする描画方法。
  2. ワークが載置されるテーブルと、
    前記テーブル上に載置されたワーク上へ描画を行なう描画手段と、
    前記描画手段に対して前記テーブルを相対的に移送する移送手段と、
    前記描画手段に対する前記テーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する描画移送方向位置情報取得手段と、
    前記移送手段により前記描画手段に対して前記テーブルを相対的に移送しつつ、前記描画手段により、前記描画移送方向位置情報取得手段によって取得した前記テーブルの各移送方向位置に応じた部分画像パターンを前記テーブルに載置されたワーク上へ順次描画して、前記ワーク上に所定の画像パターンを描画するように制御する描画制御手段とを備えた描画装置であって、
    予め取得された、前記移送手段による前記テーブルの移送において生じる前記描画手段に対する前記テーブルの位置変動を示す描画位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に応じて示す描画位置変動量情報を記憶する描画位置変動量記憶手段と、
    前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するテーブルワーク位置情報取得手段と、
    前記描画位置変動量情報と前記ワーク位置情報とを用い、前記移送手段による前記テーブルの移送において生じる前記描画手段に対する前記テーブルの相対的な位置変動を相殺して前記画像パターンが前記ワーク上に描画されるように制御する位置変動相殺手段とを備え、前記テーブルに載置された前記ワーク上の所定位置に画像パターンが描画されるようにすることを特徴とする描画装置。
  3. 前記位置変動相殺手段が、
    前記描画手段で使用する前記部分画像パターンの描画に用いる画像データを、前記描画位置変動量情報から取得した前記テーブルの各移送方向位置に対応する描画位置変動量分が相殺されるように修正する画像データ修正手段を備え、前記描画制御手段が、前記描画手段で部分画像パターンを描画するときに、前記画像データ修正手段による前記画像データの修正で得られた修正済画像データを使用して前記描画手段により前記部分画像パターンを描画するように制御するものであることを特徴とする請求項2記載の描画装置。
  4. 前記描画位置変動量情報が、前記移送方向の描画位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の描画位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の描画位置変動量を示すものであることを特徴とする請求項2または3記載の描画装置。
  5. 前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記画像データ修正手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記描画位置変動量測定手段で測定した描画位置変動量を用いて前記誤差成分を除去する演算を行なうものであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の描画装置。
  6. 前記位置変動相殺手段が、
    前記テーブルと前記描画手段とを相対的に移動させる描画補正用移動手段と、
    前記描画手段で部分画像パターンを描画するときに、前記描画位置変動量情報から取得した前記部分画像パターンを描画するときの前記テーブルの移送方向位置に対応する描画位置変動量分を、前記テーブルと前記描画手段とを相対的に移動させて相殺するように、前記描画補正用移動手段を制御する描画補正用制御手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の描画装置。
  7. 前記描画位置変動量情報が、前記移送方向の描画位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の描画位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の描画位置変動量を示すものであることを特徴とする請求項6記載の描画装置。
  8. 前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記描画補正用制御手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記描画位置変動量測定手段で測定した描画位置変動量を用いて前記描画補正用移動手段を制御するものであることを特徴とする請求項6または7記載の描画装置。
  9. 前記描画位置変動量記憶手段が、前記移送手段で前記テーブルを往復移送する度に、該描画位置変動量記憶手段の記憶する描画位置変動量情報が更新されるものであることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項記載の描画装置。
  10. 前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段を備え、前記移送手段による前記テーブルの往路の移送において前記描画位置変動量測定手段により描画位置変動量を測定し、前記移送手段による前記テーブルの復路の移送において前記描画手段により描画を行なうものであることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項記載の描画装置。
  11. 前記テーブルワーク位置情報取得手段が、
    前記テーブル上を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段に対する前記テーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する撮像移送方向位置情報取得手段と、
    前記相対的に移送される前記テーブルに設けられたテーブル基準マークおよび該テーブル上に載置されたワークに設けられたワーク基準マークを前記撮像手段により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、前記撮像移送方向位置情報取得手段によって取得した前記テーブル基準マーク撮像時および前記ワーク基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置情報とに基づいて、前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するワーク位置情報取得手段と、
    予め取得された、前記撮像手段に対する前記テーブルの相対的な移送において生じる前記テーブルの位置変動を示す撮像位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に対応させて示す撮像位置変動量情報を記憶するワーク位置取得用記憶手段と、
    前記撮像位置変動量情報から取得した前記テーブル基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量と、前記撮像位置変動量情報から取得した前記ワーク基準マーク撮像時の前記移送方向位置に対応する撮像位置変動量とを用い、各撮像位置変動量間の差に起因する前記ワーク位置情報に含まれる誤差成分を除去する演算を行なうワーク位置取得用演算手段とを備えていることを特徴とする請求項2から10のいずれか1項記載の描画装置。
  12. 前記ワーク位置取得用演算手段が、前記テーブル基準マーク撮像時およびワーク基準マーク撮像時の前記撮像情報を用いて前記誤差成分を求める演算を実行するものであることを特徴とする請求項11記載の描画装置。
  13. 前記撮像位置変動量情報が、前記移送方向の撮像位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の撮像位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の撮像位置変動量を示すものであることを特徴とする請求項11または12記載の描画装置。
  14. 前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記ワーク位置取得用演算手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記撮像位置変動量測定手段で測定した撮像位置変動量を用いて前記誤差成分を除去する演算を行なうものであることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載の描画装置。
  15. 前記テーブルワーク位置情報取得手段が、
    前記テーブル上を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段に対する前記テーブルの移送方向位置を示す移送方向位置情報を取得する撮像移送方向位置情報取得手段と、
    前記相対的に移送される前記テーブルに設けられたテーブル基準マークおよび該テーブル上に載置されたワークに設けられたワーク基準マークを前記撮像手段により互いに異なるタイミングで撮像して得たテーブル撮像情報およびワーク撮像情報と、前記撮像移送方向位置情報取得手段によって取得した前記テーブル基準マーク撮像時および前記ワーク基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置情報とに基づいて、前記テーブルに対する前記ワークの位置を示すワーク位置情報を取得するワーク位置情報取得手段と、
    予め取得された、前記撮像手段に対する前記テーブルの相対的な移送において生じる前記テーブルの位置変動を示す撮像位置変動量を前記テーブルの移送方向位置に対応させて示す撮像位置変動量情報を記憶するワーク位置取得用記憶手段と、
    前記テーブルと前記撮像手段とを相対的に移動させるワーク位置取得用移動手段と、
    前記テーブル基準マーク撮像時に、前記撮像位置変動量情報から取得した前記テーブル基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量分を相殺するように前記テーブルと前記撮像手段とを相対的に移動させ、かつ、前記ワーク基準マーク撮像時に、前記撮像位置変動量情報から取得した前記ワーク基準マーク撮像時の前記テーブルの移送方向位置に対応する撮像位置変動量分を相殺するように前記テーブルと前記撮像手段とを相対的に移動させるように前記ワーク位置取得用移動手段を制御するワーク位置取得用制御手段とを備え、
    前記ワーク位置情報取得手段で取得するワーク位置情報を、前記テーブルの位置変動に起因する誤差成分の除去されたものにせしめることを特徴とする請求項2から10のいずれか1項記載の描画装置。
  16. 前記撮像位置変動量情報が、前記移送方向の撮像位置変動量、前記移送方向と直交し移送平面と平行な移送直交方向の撮像位置変動量、および前記移送平面に対して直交する移送平面直交方向の周りの回転方向の撮像位置変動量を示すものであることを特徴とする請求項15記載の描画装置。
  17. 前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段で前記テーブルを繰り返し往復移送する際に、前記ワーク位置取得用制御手段が、1回以上前の前記移送手段による前記テーブルの往復移送時に前記撮像位置変動量測定手段で測定した撮像位置変動量を用いて前記ワーク位置取得用移動手段を制御するものであることを特徴とする請求項15または16記載の描画装置。
  18. 前記ワーク位置取得用記憶手段が、前記移送手段で前記テーブルを往復移送する度に、該ワーク位置取得用記憶手段の記憶する撮像位置変動量情報が更新されるものであることを特徴とする請求項15から17記載の描画装置。
  19. 前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段を備え、前記移送手段による前記テーブルの往路の移送において前記撮像位置変動量測定手段により撮像位置変動量を測定し、前記移送手段による前記テーブルの復路の移送において前記撮像手段により前記テーブル基準マークおよび前記ワーク基準マークを撮像するものであることを特徴とする請求項15から18記載の描画装置。
  20. 前記描画位置変動量を測定する描画位置変動量測定手段と前記撮像位置変動量を測定する撮像位置変動量測定手段とを備え、前記移送手段による前記テーブルの往路の移送において、前記撮像位置変動量測定手段により撮像位置変動量を測定し、かつ、前記描画位置変動量測定手段により描画位置変動量を測定するとともに、前記撮像手段により前記テーブル基準マークおよび前記ワーク基準マークを撮像し、前記移送手段による前記テーブルの復路の移送において前記描画手段により描画を行なうものであることを特徴とする請求項15から18のいずれか1項記載の描画装置
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