JP2006307058A - ポリビニルアルコール系フィルム、およびその偏光膜、偏光板 - Google Patents

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Abstract

【課題】大面積化、高精細化に対応した、偏光性能(偏光度、単体透過率)の面内均一性に優れた偏光膜を製造するためのポリビニルアルコール系フィルム、ならびにその偏光膜および偏光板を提供する。
【解決手段】巻き取り方向に5%延伸したときのポアソン比が、0.5〜0.7であることを特徴とするポリビニルアルコール系フィルム、ならびに該フィルムから製造される偏光膜および偏光板である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリビニルアルコール系フィルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、延伸性に優れたポリビニルアルコール系フィルムであって、偏光特性に優れた偏光膜を得るために原反として用いられるポリビニルアルコール系フィルムに関するものである。
従来、ポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を水などの溶媒に溶解して原液を調製した後、溶液流延法(キャスト法)により製膜して、金属加熱ロール等を使用して乾燥、必要に応じて熱処理することにより製造される。このようにして得られたポリビニルアルコール系フィルムは、透明性や染色性に優れたフィルムとして多くの用途に利用されており、その有用な用途の一つに偏光膜があげられる。かかる偏光膜は液晶ディスプレイの基本構成要素として用いられており、近年では高精細で高信頼性の要求される表示機器へとその使用が拡大されている。
このような中、液晶テレビなどの画面の大型化に伴い、従来品より一段と偏光特性や耐久性、偏光性能の面内均一性に優れた偏光膜が要望されている。かかる対策として、たとえば、ポリビニルアルコール系フィルムの巻き取り速度とキャストドラムの速度との比を特定し延伸性を改良することにより高偏光性能を有する偏光膜を製造することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、このようなポリビニルアルコール系フィルムを製造する方法として、製膜時の乾燥工程においてドラムの位置を特定する方法(たとえば、特許文献2参照)や、製膜の剥離工程において揮発成分量を制御する方法(たとえば、特許文献3参照)も提案されている。
しかし、いずれの開示技術により得られるポリビニルアルコール系フィルムも、偏光膜とした場合に、偏光性能の面内均一性が不充分なものであった。これは、ポリビニルアルコール系フィルムが適切な延伸性を有さず、またフィルム面内に延伸性のふれが存在するからである。延伸性のふれは、染色ムラを引き起こし、偏光性能を低下させるものであるため、近年の大面積化、高精細化を考慮すると、更なる改良が望まれるものであった。
特開2001−315141号公報 特開2001−315142号公報 特開2002−79531号公報
本発明は、延伸性に優れ、また大面積化、高精細化に対応した偏光性能(偏光度、単体透過率)の面内均一性に優れた偏光膜を製造するためのポリビニルアルコール系フィルム、ならびに前記ポリビニルアルコール系フィルムから得られる偏光膜および偏光板を提供することを目的とする。
本発明は、巻き取り方向に5%延伸したときのポアソン比が、0.5〜0.7であるポリビニルアルコール系フィルムに関する。
前記ポリビニルアルコール系フィルムは、下記式(1)で表されるフィルム面内のポアソン比のふれが、10%以内であることが好ましい。
ポアソン比のふれ(%)=(A−B)×100/C ・・・ (1)
(式中、A、BおよびCは、それぞれ、フィルムの幅方向におけるポアソン比の最大値、最小値および平均値を表わす)
前記ポリビニルアルコール系フィルムは、重量平均分子量140000〜260000のポリビニルアルコール系樹脂からなることが好ましく、また厚さ30〜70μmであることが好ましく、フィルム幅が3m以上であることが好ましい。
また、前記ポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂に対してグリセリンを11〜13重量%含有してなるポリビニルアルコール系樹脂溶液からなることを特徴とするポリビニルアルコール系フィルムであることが好ましい。
さらに、本発明は、前記ポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光膜、さらには偏光膜の少なくとも片面に保護フィルムを設けてなる偏光板に関するものである。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、適度かつ均一な延伸性を有しているため、かかるフィルムを原反として用いることにより、染色性および偏光性能(偏光度、単体透過率)の面内均一性に優れ、大面積化、高精細化に対応した偏光膜を製造することが可能となる。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、巻き取り方向に5%延伸したときのポアソン比が、0.5〜0.7であることを特徴とするポリビニルアルコール系フィルムである。
ポリビニルアルコール系フィルムの製造に用いられるポリビニルアルコール系樹脂は、通常、酢酸ビニルを重合して得られるポリ酢酸ビニルをケン化して製造される。本発明のポリビニルアルコール系フィルムにおいては、そのような樹脂に限定されず、少量の不飽和カルボン酸やその塩、エステルまたはニトリル;エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテンなどの炭素数2〜30のオレフィン類;ビニルエーテル類;不飽和スルホン酸塩などの酢酸ビニルと共重合可能な成分と、酢酸ビニルとを共重合して得られるポリマーをケン化して製造される樹脂を用いることもできる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂として、側鎖に1,2−グリコール結合を有するポリビニルアルコール系樹脂を用いることも好ましく、かかる側鎖に1,2−グリコール結合を有するポリビニルアルコール系樹脂は、例えば、(ア)酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンとの共重合体をケン化する方法、(イ)酢酸ビニルとビニルエチレンカーボネートとの共重合体をケン化および脱炭酸する方法、(ウ)酢酸ビニルと2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソランとの共重合体をケン化および脱ケタール化する方法、(エ)酢酸ビニルとグリセリンモノアリルエーテルとの共重合体をケン化する方法、等により得られる。
ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量はとくに限定されないが、好ましくは120000〜300000、より好ましくは140000〜260000、さらに好ましくは160000〜200000である。重量平均分子量が120000未満では、ポリビニルアルコール系樹脂を光学フィルムとする場合に充分な光学性能が得られず、300000をこえると、フィルムを偏光膜とする場合に延伸が困難となり、工業的な生産が難しく好ましくない。なお、ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ−低角度レーザー光散乱法(GPC−LALLS法)により測定される。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、好ましくは97〜100モル%、より好ましくは98〜100モル%、さらに好ましくは99〜100モル%である。ケン化度が97モル%未満ではポリビニルアルコール系樹脂を光学フィルムとする場合に充分な光学性能が得られず好ましくない。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、巻き取り方向に5%延伸したときのポアソン比が、0.5〜0.7であることが必要で、好ましくは0.55〜0.65、より好ましくは0.57〜0.63である。ポアソン比が0.5未満の場合は、偏光膜を製造するときの延伸性に劣り、充分な偏光度を確保できない。逆に、0.7をこえる場合は、延伸ムラが発生しやすく、本発明のポリビニルアルコール系フィルムを用いて偏光膜を製造する場合に、偏光膜の偏光度の面内ふれが大きくなる傾向にある。
ここで、ポアソン比とは、フィルムを縦方向に延伸したときの伸びと、横方向の縮みとの比である。たとえば、長さpのフィルムを巻き取り方向に長さqだけ延伸したときに、延伸によって長さrの幅が長さsだけ縮んだ場合、ポアソン比は以下の式により求められる。
(ポアソン比)=(s/r)/(q/p)
本発明のポリビニルアルコール系フィルムにおいて、ポアソン比は、23℃でフィルムを5%延伸した場合の数値である。23℃をこえて、ポリビニルアルコール系フィルムのガラス転移点に近づくと、正確な値が得られない。また、5%をこえて延伸した場合には、時としてポリビニルアルコール系フィルムが塑性変形を起こし、元の長さに戻らないため好ましくない。逆に延伸が5%未満の場合には、測定精度に劣ることとなる。
さらに、本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、下記式(1)で表されるフィルム面内のポアソン比のふれが、10%以内であることが好ましい。
ポアソン比のふれ(%)=(A−B)×100/C (1)
ここで、式中、A、BおよびCは、それぞれ、フィルムの幅方向におけるポアソン比の最大値、最小値および平均値を表わす。
ポアソン比のふれは、より好ましくは7%以下、更に好ましくは5%以下である。ポアソン比が10%をこえる場合には、面内の延伸性が不均一なため、偏光度の面内ムラが発生しやすい。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムを製造する方法はとくに限定されず、たとえば、以下のような製造方法により製造することができる。
ポリビニルアルコール系フィルムの製造に用いられる前述したようなポリビニルアルコール系樹脂には、通常、製造時に生じる酢酸ナトリウムが含まれている。したがって、ポリビニルアルコール系樹脂粉末を製膜に使用する際には、まず酢酸ナトリウムを除去するために粉末を洗浄する。洗浄にあたっては、メタノールまたは水が用いられるが、メタノールで洗浄する方法では溶剤回収などが必要になるため、水で洗浄する方法がより好ましい。
洗浄後の含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを水に溶解してポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製するのであるが、洗浄後の含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを、そのまま水に溶解すると所望する高濃度の水溶液が得られないため、一旦脱水を行なうことが好ましい。脱水方法はとくに限定されないが、遠心力を利用した方法が一般的である。
洗浄および脱水により、含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキの含水率を、50重量%以下とすることが好ましく、30〜45重量%とすることがより好ましい。含水率が50重量%をこえると、所望する水溶液濃度にすることが難しくなり、好ましくない。
次に、含水率を調整した含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを水に溶解し、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製する。ポリビニルアルコール系樹脂水溶液には、ポリビニルアルコール系樹脂以外に、可塑剤や剥離剤などの添加剤を配合してもよい。
可塑剤としては、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなど、一般的に使用される可塑剤が用いられるが、本発明のポリビニルアルコール系フィルムを製造する際には、可塑剤としてグリセリンを含むことが好ましい。グリセリンの含有量はポリビニルアルコール系樹脂に対して、好ましくは11〜13重量%、より好ましくは11.5〜12.5重量%、さらに好ましくは11.7〜12.3重量%である。グリセリンの含有量が、11重量%未満では延伸性が困難になり、逆に13重量%をこえると、得られるフィルムの強度が低くなり好ましくない。
また、剥離剤としては、ノニオン性、アニオン性またはカチオン性の界面活性剤が用いられ、とくにポリオキシエチレンアルキルアミンなどが好ましく用いられる。剥離剤を水溶液に配合する場合、その含有量は、ポリビニルアルコール系樹脂に対して0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%、さらに好ましくは0.1〜0.3重量%である。剥離剤が0.01重量%未満では、キャスト基材からの剥離が困難になり、逆に、1重量%をこえると得られるフィルムの表面外観が不良となり好ましくない。
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、たとえば、溶解缶を用いて、脱水後のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ、水、添加剤を仕込み、加温し、溶解させて調製してもよく、また、多軸押出機を用いて、脱水後のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキまたは乾燥したポリビニルアルコール系樹脂を仕込み、サイドフィードにより、水、添加剤を仕込み、加温し、剪断をかけながら溶解させて調製してもよい。とくに、上下循環流発生型撹拌翼を備えた溶解缶において、缶中に水蒸気を吹き込んで含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを溶解させて水溶液を得ることが、溶解性の点より好ましい。
上下循環流発生型撹拌翼を備えた溶解缶中で、含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを水に溶解させる際には、水蒸気が吹き込まれるが、水蒸気を吹き込むにあたり、水溶液が所望する濃度となるように、水を加えることもできる。また、このときに、可塑剤などの添加剤を添加してもよい。水蒸気の吹き込み量は、溶解させるポリビニルアルコール系樹脂に対して0.5〜5倍量(重量換算)であることが好ましく、吹き込み時間は0.5〜3時間が好ましい。吹き込み量が0.5倍量未満では溶解が不充分となり、5倍量をこえるとドレン量が多くなりすぎて所望する濃度にならず好ましくない。また、水蒸気を吹き込む際は、溶解缶底より吹き込むことが好ましいが、側面などから吹き込んでもよい。
また、溶解缶においては、水蒸気を吹き込み、樹脂温度が40〜80℃、好ましくは45〜70℃となった時点で撹拌を開始することが、均一溶解できる点で好ましい。樹脂温度が40℃未満ではモーターの負荷が大きくなり、80℃をこえるとポリビニルアルコール系樹脂の固まりができて均一な溶解ができなくなり、好ましくない。さらに、水蒸気を吹き込み、樹脂温度が90〜100℃、好ましくは95〜100℃となった時点で、溶解缶内を加圧することが、均一溶解ができる点で好ましい。樹脂温度が90℃未満では未溶解物ができ、好ましくない。そして、樹脂温度が130〜150℃となったところで、水蒸気の吹き込みを終了し、その後0.5〜3時間撹拌を続け、溶解が行なわれる。溶解後は、所望する濃度となるように濃度調整が行なわれる。
このようにして得られるポリビニルアルコール系樹脂水溶液の濃度は、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは15〜35重量%、さらに好ましくは20〜30重量%である。濃度が10重量%未満では乾燥負荷が大きくなるため生産能力に劣り、40重量%をこえると粘度が高くなりすぎて均一な溶解ができず、好ましくない。
次に、得られたポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、脱泡処理される。脱泡方法としては、静置脱泡や多軸押出機による脱泡などの方法があげられるが、本発明のポリビニルアルコール系フィルムを製造する場合には、生産性の点より、多軸押出機を用いて脱泡する方法が好ましい。多軸押出機としては、ベントを有した多軸押出機であれば、とくに限定されないが、通常はベントを有した2軸押出機が用いられる。
脱泡処理は、濃度を調整したポリビニルアルコール系樹脂水溶液を多軸押出機に供給し、ベント部の樹脂温度を105〜180℃、好ましくは110〜160℃とし、かつ押出機先端圧力を2〜100kg/cm2、好ましくは5〜70kg/cm2として行なわれる。ベント部の樹脂温度が105℃未満では脱泡が不充分となり、180℃をこえると樹脂劣化が起こることとなる。また、多軸押出機の先端圧力が2kg/cm2未満では脱泡が不充分となり、100kg/cm2をこえると配管での樹脂漏れなどが発生し、安定生産することができなくなる。
また、多軸押出機の前後には、ギアポンプ(P1)およびギアポンプ(P2)が設けられており、ギアポンプ(P1)によりポリビニルアルコール系樹脂水溶液は多軸押出機に供給され、ギアポンプ(P2)により、脱泡後のポリビニルアルコール系樹脂水溶液は多軸押出機から排出される。ギアポンプ(P2)の入口圧力が2〜70kg/cm2、好ましくは5〜70kg/cm2の範囲で一定値を示すようにギアポンプ(P1)を制御することが、フィルム膜厚の精度向上の点で好ましい。入口圧力が2kg/cm2未満では脱泡が不充分となり、70kg/cm2をこえるとベント部分より樹脂が出てくるため好ましくない。また、ギアポンプ(P2)の入口圧力が上記範囲であっても、一定値を示さなければフィルム膜厚の精度が不充分となり好ましくない。なお、ここでいう一定値とは、指定値から±2%以内、好ましくは±1.5%以内の範囲を許容するものである。
脱泡処理ののち、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、一定量ずつT型スリットダイに導入され、ドラム型ロールまたはエンドレスベルトに流延される。
T型スリットダイとしては、通常、細長の矩形を有したT型スリットダイが用いられる。T型スリットダイ出口の樹脂温度は80〜100℃であることが好ましく、より好ましくは85〜98℃である。T型スリットダイ出口の樹脂温度が80℃未満では流動不良となり、100℃をこえると発泡して好ましくない。
流延に際しては、ドラム型ロールまたはエンドレスベルトで行われるが、幅広化や長尺化、膜厚の均一性などの点からドラム型ロールで行うことが好ましい。
ドラム型ロールの回転速度は5〜30m/分であることが好ましく、6〜20m/分であることがより好ましい。回転速度が5m/分未満では生産性が劣る傾向があり、30m/分をこえると水分の乾燥が不充分となる傾向がある。また、ドラム型ロールの表面温度は70〜99℃であることが好ましく、75〜97℃であることがより好ましい。表面温度が70℃未満では乾燥不良となり、99℃をこえると発泡して好ましくない。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、ドラム型ロールに流延されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液を乾燥することにより、製膜される。乾燥は、ドラム型ロールにて形成された膜を、膜の表面と裏面とを複数の乾燥ロールに交互に通過させることにより行なわれる。
ドラム型ロールの直径は、好ましくは2000〜5000mm、より好ましくは2400〜4500mm、とくに好ましくは2800〜4000mmである。ドラム型ロールの直径が2000mm未満では、乾燥長が不足し速度が出ず、5000mmをこえると設備製造上困難となり好ましくない。乾燥ロールの直径は、好ましくは100〜1000mm、より好ましくは150〜900mm、とくに好ましくは200〜800mmである。乾燥ロールの直径が100mm未満では莫大な本数が必要となり、1000mmをこえるとフィルム搬送が不安定となり、好ましくない。乾燥ロールの本数は2〜30本、好ましくは3〜26本、より好ましくは4〜20本である。乾燥ロールの表面温度は、とくに限定されないが、50〜120℃、さらには70〜100℃であることが好ましい。表面温度が50℃未満では乾燥不良となり、120℃をこえると乾燥しすぎることとなり、外観不良を招き好ましくない。
乾燥後、製膜されたフィルムの水分率は、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは2〜15重量%である。1重量%未満では乾燥フィルムにうねりが生じる傾向があり、20重量%をこえると乾燥が不充分となる傾向がある。
製膜したポリビニルアルコール系フィルムは必要に応じて熱処理される。熱処理方法はとくに限定されず、たとえば、フローティング法やロールによる接触加熱法により行なうことができる。とくに、両面から温風で加熱するフローティング法が、均質な熱処理を可能にする点で好ましい。熱処理温度は、50〜150℃であることが好ましく、80〜130℃であることがより好ましい。50℃未満では結晶化が不充分となる傾向があり、150℃をこえると結晶化が暴走したり、フィルムにうねりが生じる傾向がある。また、熱処理時間は20〜180秒であることが好ましく、30〜120秒であることがより好ましい。熱処理時間が20秒未満では結晶化が不充分となる傾向があり、180秒をこえると結晶化が過度に進行する傾向がある。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムの厚さは、30〜100μmの範囲が適当であるが、好ましくは30〜70μm、より好ましくは35〜60μm、特に好ましくは40〜55μmである。膜厚が30μm未満では、ポリビニルアルコール系フィルムを偏光膜の製造に用いる場合に、延伸が難しい上に充分な偏光性能も得られず、また、100μmをこえると製膜精度が低下することとなる。特に70μmをこえる場合については、かかるフィルムを用いて偏光フィルムを製造し、該フィルムを液晶パネルに貼合した際に、経時的に白抜けを生じ易くなりパネルの表示品位が低下するなどの不都合が生じやすくなる傾向にある。
また、本発明のポリビニルアルコール系フィルムの幅は、特に限定されないが、偏光膜製造時の生産性の点で2m以上であることが好ましく、さらには2.5m以上、特には3m以上であることが好ましい。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、適度かつ均一なポアソン比を有するフィルムである。したがって、本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、染色性および偏光性能の面内均一性に優れ、大面積化、高精細化に対応した偏光膜を製造するための原反として用いることができる。
以下、本発明のポリビニルアルコール系フィルムを用いた本発明の偏光膜の製造方法について説明する。
本発明の偏光膜は、通常の染色、延伸、ホウ酸架橋および熱処理などの工程を経て製造される。偏光膜の製造方法としては、ポリビニルアルコール系フィルムを延伸してヨウ素または二色性染料の溶液に浸漬し染色したのち、ホウ素化合物処理する方法、延伸と染色を同時に行なったのち、ホウ素化合物処理する方法、ヨウ素または二色性染料により染色して延伸したのち、ホウ素化合物処理する方法、染色したのち、ホウ素化合物の溶液中で延伸する方法などがあり、適宜選択して用いることができる。このように、ポリビニルアルコール系フィルム(未延伸フィルム)は、延伸と染色、さらにホウ素化合物処理を別々に行なっても同時に行なってもよいが、染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中に一軸延伸を実施することが、生産性の点より望ましい。
延伸は一軸方向に3〜10倍、好ましくは3.5〜6倍延伸することが望ましい。この際、延伸方向の直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度、またはそれ以上の延伸)を行なっても差し支えない。延伸時の温度は、40〜170℃から選ぶのが望ましい。さらに、延伸倍率は最終的に前記範囲に設定されればよく、延伸操作は一段階のみならず、製造工程の任意の範囲の段階に実施すればよい。
フィルムへの染色は、フィルムにヨウ素または二色性染料を含有する液体を接触させることによって行なわれる。通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/L、ヨウ化カリウムの濃度は10〜50g/L、ヨウ化カリウム/ヨウ素の重量比は20〜100が適当である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜50℃が好ましい。水溶液には、水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。接触手段としては浸漬、塗布、噴霧などの任意の手段が適用できる。
染色処理されたフィルムは、ついでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液または水−有機溶媒混合液の形で濃度0.3〜2モル/L程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させるのが実用上望ましい。処理法は浸漬法が望ましいが、もちろん塗布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は40〜70℃程度、処理時間は3〜20分程度が好ましく、また必要に応じて処理中に延伸操作を行なってもよい。
このようにして得られる本発明の偏光膜の偏光度は、好ましくは99%以上、より好ましくは99.9%以上である。偏光度が99%未満では液晶ディスプレイにおけるコントラストを確保することができなくなる傾向がある。また、偏光度のふれは、好ましくは0.1%以下、より好ましくは0.05%以下である。偏光度のふれが0.1%をこえると液晶ディスプレイにおいて色むらが発生する傾向がある。
なお、偏光度は、2枚の偏光膜を、その配向方向が同一方向になるように重ね合わせた状態で、波長λにおいて測定した光線透過率(H11)と、2枚の偏光膜を、配向方向が互いに直交する方向になる様に重ね合わせた状態で、波長λにおいて測定した光線透過率(H1)より、下式にしたがって算出される。
〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2
本発明においては、フィルムの幅方向に対して中央部を基準にしてサンプリングした1m×1mサイズのフィルムの中央と各辺より20cm内側の4隅の偏光度を測定したときの5点の平均値をもってフィルムの偏光度とする。
また、偏光度のふれは、フィルムの幅方向に対して中央部を基準にしてサンプリングした1m×1mサイズのフィルムの中央と各辺より20cm内側の4隅の偏光度を測定したときの最大値、最小値および5点の平均値を、それぞれD、EおよびFとしたとき、下式から求められる値である。
偏光度のふれ(%)=(D−E)×100/F
さらに、本発明の偏光膜の単体透過率は、好ましくは43%以上である。43%未満では液晶ディスプレイの高輝度化を達成できなくなる傾向がある。また、単体透過率のふれは、好ましくは2%以下、より好ましくは1%以下である。2%をこえると液晶ディスプレイにおいて輝度むらが発生する傾向がある。
単体透過率は、分光光度計を用いて偏光膜単体の光線透過率を測定して得られる値である。本発明においては、フィルムの幅方向に対して中央部を基準にしてサンプリングした1m×1mサイズのフィルムの中央と各辺より20cm内側の4隅の光線透過率を測定したときの5点の平均値をもってフィルムの単体透過率とする。
また、単体透過率のふれは、フィルムの幅方向に対して中央部を基準にしてサンプリングした1m×1mサイズのフィルムの中央と各辺より20cm内側の4隅の単体透過率を測定したときの最大値、最小値および5点の平均値を、それぞれG、HおよびIとしたとき、下式から求められる値である。
単体透過率のふれ(%)=(G−H)×100/I
このようにして得られる偏光膜は、その片面または両面に光学的に等方性の高分子フィルムまたはシートを保護膜として積層接着して、偏光板として用いることもできる。本発明の偏光板に用いられる保護膜としては、たとえば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド、シクロ系ないしはノルボルネン系ポリオレフィンなどのフィルムまたはシートがあげられる。
また、偏光膜には、薄膜化を目的として、上記保護膜の代わりに、その方面または両面にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア樹脂などの硬化性樹脂を塗布し、積層させることもできる。
偏光膜(少なくとも片面に保護膜あるいは硬化性樹脂を積層させたものを含む)は、その一方の表面に必要に応じて、透明な感圧性接着剤層が通常知られている方法で形成されて、実用に供される場合もある。感圧性接着剤層としては、アクリル酸エステル、たとえば、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどとα−モノオレフィンカルボン酸、たとえばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸などとの共重合物(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールのようなビニル単量体を添加したものも含む)を主体とするものが、偏光フィルムの偏光特性を阻害することがないのでとくに好ましいが、これに限定されることなく、透明性を有する感圧性接着剤であれば使用可能で、たとえばポリビニルエーテル系、ゴム系などでもよい。
本発明の偏光膜は、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、パソコン、携帯情報端末機、自動車や機械類の計器類などの液晶表示装置、サングラス、防目メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCDなど)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具などに用いられる。
重量平均分子量:
GPC−LALLS法により以下の条件で測定した。
1)GPC
装置:Waters製244型ゲル浸透クロマトグラフ
カラム:東ソー(株)製TSK−gel−GMPWXL(内径8mm、長さ30cm、2本)
溶媒:0.1M−トリス緩衝液(pH7.9)
流速:0.5ml/分
温度:23℃
試料濃度:0.040%
ろ過:東ソー(株)製0.45μmマイショリディスクW−25−5
注入量:0.2ml
検出感度(示差屈折率検出器):4倍
2)LALLS
装置:Chromatrix製KMX−6型低角度レーザー光散乱光度計
温度:23℃
波長:633nm
第2ビリアル係数×濃度:0mol/g
屈折率濃度変化(dn/dc):0.159ml/g
フィルター:MILLIPORE製0.45μmフィルターHAWP01300
ゲイン:800mV
実施例1
(ポリビニルアルコール系フィルムの製造)
500Lのタンクに18℃の水200kgを入れ、撹拌しながら、GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量142000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂40kgを加え、15分間撹拌を続けた。その後一旦水を抜いたのち、さらに水200kgを加え15分間撹拌した。得られたスラリーを脱水し、含水率43重量%のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを得た。
得られたポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ70kgを溶解缶に入れ、可塑剤としてグリセリン4.8kg(ポリビニルアルコール系樹脂に対して12.0重量%)、剥離剤としてポリオキシエチレンラウリルアミン42g、および水10kgを加えた。缶底から水蒸気を吹き込み、内部樹脂温度が50℃になった時点で撹拌(回転数:5rpm)を行ない、内部樹脂温度が100℃になった時点で系内を加圧した。150℃まで昇温したのち、水蒸気の吹き込みを停止し、30分間撹拌(回転数:20rpm)を行ない、均一に溶解したのち、濃度調整により樹脂濃度25重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を得た。
次に、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液(液温147℃)を、ギアポンプ(P1)より2軸押出機に供給し、脱泡したのち、ギアポンプ(P2)より排出した。ベント部の樹脂温度は、130℃、押出機の先端圧力は30kg/cm2、ギアポンプ(P2)の入口圧力は30kg/cm2であった。排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液を、T型スリットダイ(ストレートマニホールドダイ)よりドラム型ロールに流延した。流延の条件は下記のとおりである。
ドラム型ロール
直径(R1):3200mm、幅:4000mm、回転速度:10m/分、表面温度:90℃、T型スリットダイ出口の樹脂温度:95℃
流延により得られた膜の水分率は20重量%であった。この膜の表面と裏面とを下記の条件にて乾燥ロールに交互に通過させながら乾燥を行なった。
乾燥ロール
直径(R2):320mm、幅:4000mm、本数(n):10本、回転速度:10m/分、表面温度:70℃
得られた膜の水分率は10重量%であった。乾燥により得られたフィルムを、下記の条件にてフローティング方式で熱処理を行なった。
熱処理工程:110℃、30秒、フローティングドライヤー(長さ5m)
得られたポリビニルアルコール系フィルム(F−1)(幅3000mm、厚さ50μm)から、100mm×100mmの試験片を幅方向に30枚切り出した。30枚のそれぞれの試験片に関して、両端5mmをオートグラフ(島津製作所(株)製オートグラフAGS−H)のチャックにはさみ、23℃で巻き取り方向に5%延伸したときの幅方向中央の縮みを測定し、ポアソン比を算出した。ポアソン比の最大値は0.61、最小値は0.57、平均値は0.59であった(ポアソン比のふれは7%)。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルム(F−1)を、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜(H−1)を得た。得られた偏光膜について、偏光度(5点の平均値)、偏光度のふれ、単体透過率(5点の平均値)、および単体透過率のふれを、高速多波長複屈折測定装置(大塚電子(株)製:RETS−2000 波長:550nm)を用いて測定した。測定結果を表2に示す。
実施例2
樹脂濃度30重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を用いる以外は実施例1と同様にして、ポリビニルアルコール系フィルム(F−2)(幅3000mm、厚さ75μm)および偏光膜(H−2)を得た。ポアソン比は表1に示されるとおりであり、偏光膜の性能は表2に示されるとおりである。
実施例3
重量平均分子量130000のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、樹脂濃度29重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を用いる以外は実施例1と同様にして、ポリビニルアルコール系フィルム(F−3)(幅3000mm、厚さ50μm)および偏光膜(H−3)を得た。ポアソン比は表1に示されるとおりであり、偏光膜の性能は表1に示されるとおりである。
実施例4
重量平均分子量170000のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、樹脂濃度20重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を用いる以外は実施例1と同様にして、ポリビニルアルコール系フィルム(F−4)(幅3000mm、厚さ50μm)および偏光膜(H−4)を得た。ポアソン比は表1に示されるとおりであり、偏光膜の性能は表1に示されるとおりである。
実施例5
グリセリン5.2kg(ポリビニルアルコール系樹脂に対して13.0重量%)を用いる以外は実施例1と同様にして、ポリビニルアルコール系フィルム(F−5)(幅3000mm、厚さ50μm)および偏光膜(H−5)を得た。ポアソン比は表1に示されるとおりであり、偏光膜の性能は表1に示されるとおりである。
比較例1
グリセリン4.0kg(ポリビニルアルコール系樹脂に対して10重量%)を用いる以外は実施例1と同様にして、ポリビニルアルコール系フィルム(F'−1)(幅3000mm、厚さ50μm)および偏光膜(H'−1)を得た。ポアソン比は表1に示されるとおりであり、偏光膜の性能は表1に示されるとおりである。
比較例2
グリセリン5.6kg(ポリビニルアルコール系樹脂に対して14重量%)を用いる以外は実施例1と同様にして、ポリビニルアルコール系フィルム(F'−2)(幅3000mm、厚さ50μm)および偏光膜(H'−2)を得た。ポアソン比は表1に示されるとおりであり、偏光膜の性能は表1に示されるとおりである。
Figure 2006307058
Figure 2006307058

Claims (9)

  1. 巻き取り方向に5%延伸したときのポアソン比が、0.5〜0.7であることを特徴とするポリビニルアルコール系フィルム。
  2. 下記式(1)で表わされるフィルム面内のポアソン比のふれが、10%以内であることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フィルム。
    ポアソン比のふれ(%)=(A−B)×100/C (1)
    (式中、A、BおよびCは、それぞれ、フィルムの幅方向におけるポアソン比の最大値、最小値および平均値を表わす。)
  3. 重量平均分子量140000〜260000のポリビニルアルコール系樹脂からなることを特徴とする請求項1または2記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  4. フィルムの厚さが30〜70μmであることを特徴とする請求項1、2または3記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  5. ポリビニルアルコール系樹脂に対してグリセリンを11〜13重量%含有してなるポリビニルアルコール系樹脂溶液からなることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  6. フィルムの幅が3m以上であることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  7. 偏光膜の原反フィルムとして用いることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7記載のポリビニルアルコール系フィルムからなることを特徴とする偏光膜。
  9. 請求項8記載の偏光膜の少なくとも片面に保護膜を設けてなることを特徴とする偏光板。
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