JP2006306539A - リービング用ウインチ装置 - Google Patents

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健次 大貫
Ichiro Kawashima
一郎 川嶋
Masahito Tanji
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Abstract

【課題】小型化を図り、操作性及びメンテナンス性に優れ、コストの低廉化に寄与し、簡単な使用態様への変更に伴って多くのメリットを確保し得るウインチ装置を提供する。
【解決手段】ドラム2と、ドラム一端を回転自在に支持する軸受け部材6と、ドラム他端側にねじ15止めで固定されたドラム側連結部材14と、固定ケーシング部11aと回転ケーシング部11bとを有する油圧モータ10と、油圧モータをドラムに対し同一軸線上でオーバーラップさせた状態で固定ケーシング部を保持する保持フレーム13と、油圧モータの回転ケーシング部に一端がねじ18止めで固定され、他端側がドラム側連結部材に相対回転可能に装着されたモータ側連結部材16と、モータ側連結部材とドラム又はドラム側連結部材とをピン22で結合する結合手段20とを備える。ドラム側連結部材のねじ止め個所とモータ側連結部材のねじ止め個所とをドラム軸方向に見て同じ位置に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、クローラクレーンなどの作業機械に搭載又はその付近に設置して使用するリービング用ウインチ装置に関する。
一般に、クローラクレーンなどの作業機械においては、トレーラによる分解輸送後の作業現場での組み立て時に巻上用ウインチ装置に巻かれた巻上ワイヤロープをシーブやフックなどに通すために、巻上ワイヤロープよりも遙かに細くて人手により操作の容易なリービングワイヤを用いて配線作業を行っており、このリービングワイヤを自動的に巻き取り繰り出すためのリービング用ウインチ装置が装備されている。このリービング用ウインチ装置に対しては、小型で取り扱いが容易であるとともに、リービングワイヤを手動で自由に引き出し得ることが通常要望されており、この要望に答えるために、特許文献1に開示するものが提案され、公知になっている。
実開平6−76285号公報
この特許文献1に開示のリービング用ウインチ装置は、リービングワイヤを巻き取るワイヤドラムと、このワイヤドラムの両端をそれぞれベアリングを介して回転自在に支持する2つの軸受けフレームと、この一方の軸受けフレームの側方で上記ワイヤドラムと同一軸線上に配置されかつケーシングが固定ケーシング部と回転ケーシング部とからなる油圧モータと、一端が上記一方つまり油圧モータ側の軸受けフレームに固定され、他端が油圧モータの固定ケーシング部に固定されたモータサポート部材と、上記ワイヤドラム内に同心状に配置されかつ上記油圧モータの回転ケーシング部に枠体を介して回転一体に連結されたモータ側スプライン穴付ボスと、このモータ側スプライン穴付ボスと隣接してワイヤドラム内に同心状に配置されかつワイヤドラムと回転一体に連結されたドラム側スプライン穴付ボスと、このドラム側スプライン穴付ボスと上記モータ側スプライン穴付ボスとに摺動可能に嵌挿されるスプライン軸とを備える。そして、このスプライン軸を手動又はシリンダ操作により、両スプライン穴付ボスに跨って嵌合するロック位置と一方のスプライン穴付ボスのみに嵌合するフリー位置とに切り換え、ロック位置ではワイヤドラムを油圧モータにより回転してリービングワイヤの巻き取り及び繰り出しを自動的に行う一方、フリー位置ではリービングワイヤを手動で自由に引き出し得るようになっている。
ところが、上記従来のものでは、ワイヤドラムの両側をそれぞれ軸受けフレームで回転自在に支持した上、一方の軸受けフレームの側方に油圧モータをワイヤドラムと同一軸線上に配置し、この油圧フレームの固定ケーシング部をモータサポート部材を介して上記一方の軸受けフレームに取り付ける構成にしているため、油圧モータとワイヤドラムとを近接して配置することができない。そのため、リービング用ウインチ装置の軸方向長さがその分長くなり、その小型化を十分に図ることができないのが実情である。
また、切換手段を構成する両スプライン穴付ボス及びスプライン軸などは、ワイヤドラム内にあって直視することができないため、切換操作をスムーズに行うことができず、操作性が悪く、またスプライン軸の給脂状態の確認や分解などのメンテナンスも容易ではない。しかも、シリンダなどの操作手段を含めた切換手段全体の部品点数が多くかつ加工費が高くなるため、コストが高くつくという問題がある。
さらに、ユーザーによってはリービングワイヤの手動による自由な引き出しを必要としない場合もあるが、上記従来のものでは、この使用態様に変更する場合、切換手段を構成する両スプライン穴付ボス及びスプライン軸を省略することはできず、単にシリンダなどの操作手段が不要になるに過ぎない。このため、簡単な使用態様のものでも部品点数がそれ程変わらず、重量的にもコスト的にもメリットが少ないという欠点もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、特に、リービングワイヤの場合その張力がそれ程大きくないことに着目し、それに基づいてドラムの軸受け構造及びドラムと油圧モータとの間の動力伝達切換の構成を改良して、小型化を図るとともに、操作性及びメンテナンス性に優れ、コストの低廉化に寄与することができ、かつ簡単な使用態様のものへの変更に伴って多くのメリットを確保し得るリービング用ウインチ装置を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、リービング用ウインチ装置として、リービングワイヤを巻き取るドラムと、このドラムの一端を回転自在に支持する軸受け部材と、上記ドラムの他端側に同心状にかつ外向きに突出した状態でねじ止めにより固定された円筒状のドラム側連結部材と、ケーシングが固定ケーシング部と回転ケーシング部とからなる油圧モータと、この油圧モータの回転ケーシング部を上記ドラムに対し同一軸線上で近接又は一部オーバーラップさせた状態で油圧モータの固定ケーシング部を保持する保持フレームと、上記油圧モータの回転ケーシング部に一端がねじ止めにより固定され、他端側が上記ドラム側連結部材に相対回転可能に装着された円筒状のモータ側連結部材と、このモータ側連結部材と上記ドラム又はドラム側連結部材とを結合ピンで抜き差し自在に結合するピン結合手段とを備え、上記ドラム側連結部材のドラムに対するねじ止め個所と上記モータ側連結部材の油圧モータに対するねじ止め個所とを、ドラムの軸方向に見て同じ位置に設ける構成にする。
この構成では、ピン結合手段の結合ピンでモータ側連結部材とドラム又はドラム側連結部材とを結合した場合、油圧モータの回転力がその回転ケーシング部からこの両連結部材を介してドラムに伝達し、このドラムが回転してリービングワイヤの巻き取り及び繰り出しが自動的に行われる。この際、リービングワイヤの張力はそれ程大きくないため、結合ピンによる結合で回転力の伝達に支障を来すことはない。一方、ピン結合手段の結合ピンを抜き取った場合、ドラムは回転フリーの状態になるため、このドラムに巻き取られたリービングワイヤを手動で自由に引き出すことができる。
その上、ドラムの一端を軸受け部材で支持する一方、ドラムの他端側をドラム側連結部材及びモータ側連結部材を介して油圧モータで支持し、この油圧モータを保持フレームで保持しているため、油圧モータをドラムに対し同一軸線上で近接又は一部オーバーラップさせた状態で配置することができ、リービング用ウインチ装置の軸方向長さを短くすることができる。
また、上記ピン結合手段は直視し得る位置にあるため、その結合ピンの抜き差し操作ないし切換操作をスムーズに行うことができるとともに、給脂状態の確認や分解などのメンテナンスを容易に行うことができる。しかも、ピン結合手段は構造的に簡単でかつ部品点数が少なくて済むため、コスト的に有利である。
さらに、ピン結合手段を取り外した使用態様に変更する場合、ドラム側連結部材がドラムの他端側に、モータ側連結部材が油圧モータの回転ケーシング部にそれぞれねじ止めにより固定され、かつその両固定部のねじ止め個所がドラムの軸方向に見て同じ位置に設けられているため、ピン結合手段と共に両連結部材を取り外した上、ドラムの他端側と油圧モータの回転ケーシング部とをねじ止めにより固定することにより使用態様を容易に変更することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のリービング用ウインチ装置において、上記ピン結合手段の好ましい形態を提供するものである。すなわち、上記ピン結合手段は、ドラムの側板に固定されかつ凹部を形成してなる係合部材と、この係合部材の凹部に対応してモータ側連結部材に固定されたピン保持部材と、このピン保持部材に軸方向に移動可能に保持された結合ピンとを有し、この結合ピンを、先端がピン保持部材の内側に位置するフリー位置と、先端がピン保持部材の外側に延出して係合部材の凹部に係合するロック位置との間を移動するように設ける構成にする。この構成では、モータ側連結部材に固定されたピン保持部材により結合ピンを保持した状態のままこの結合ピンをフリー位置とロック位置との間を移動させて切換を行うことができるので、切換操作の容易化を図ることができる。
請求項3及び4に係る発明は、いずれも請求項2記載のリービング用ウインチ装置において、上記ピン結合手段のより具体的な形態を提供するものである。すなわち、請求項3に係る発明の場合、上記ピン結合手段は、更に上記結合ピンをロック位置に位置させるように常時付勢する弾性部材を有してなり、上記結合ピンは、棒状のピン本体と、このピン本体の基端に設けられた握り部とからなる。そして、この結合ピンを上記弾性部材の付勢力に抗してフリー位置に移動させかつ軸回りに所定角度回転させると結合ピンの握り部がピン保持部材に設けた受け台に支持され、結合ピンがフリー位置に保持される構成にする。この構成では、結合ピンをロック位置からフリー位置に移動させる場合には、結合ピンの握り部を掴んで結合ピンを弾性部材の付勢力に抗してフリー位置に移動させた後軸回りに所定角度回転させると握り部が受け台に支持され、結合ピンがフリー位置に保持され、また、この結合ピンをフリー位置からロック位置に戻す場合には、結合ピンを軸回り逆方向に所定角度回転させた後結合ピンの握り部を放すと結合ピンが弾性部材の付勢力によりロック位置に移動して保持されることになり、結合ピンの差し込み操作ないし切換操作を確実にかつスムーズに行うことができる。
また、請求項4に係る発明の場合、上記結合ピンに、軸線と直交する方向に貫通するフリー位置用貫通孔及びロック位置用貫通孔を互いに軸方向に所定距離隔てて設ける一方、上記ピン保持部材にこの両貫通孔に対応して挿入孔を設け、上記結合ピンがフリー位置に位置するとき上記挿入孔とフリー位置用貫通孔とが一致しこの両孔に位置決めピンを挿入し、また結合ピンがロック位置に位置するとき上記挿入孔とロック位置用貫通孔とが一致しこの両孔に位置決めピンを挿入するように構成する。この構成では、結合ピンをフリー位置又はロック位置に移動させたときには位置決めピンにより結合ピンがその移動位置に確実に保持されるため、切換操作の信頼性を高めることができる。
以上のように、本発明のリービング用ウインチ装置によれば、結合ピンの抜き差しによってリービングワイヤの巻き取り及び繰り出しを自動的に行う使用態様とリービングワイヤの手動による引き出しを可能にする使用態様との切換を行うことができる上、油圧モータをドラムに対し同一軸線上で近接又は一部オーバーラップさせた状態で配置することができ、リービング用ウインチ装置の軸方向長さを短くして小型化を図ることができる。また、結合ピンなどのピン結合手段は直視し得る位置にあるため、結合ピンの抜き差し操作ないし切換操作をスムーズに行うことができ、操作性を高めることができるとともに、給脂状態の確認や分解などのメンテナンス性を高めることができる。しかも、ピン結合手段は構造的に簡単でかつ部品点数が少なくて済むため、コストの低廉化を図ることができる。さらに、ピン結合手段を取り外した使用態様に変更する場合には、その使用態様の変更を容易に行うことができる上、ピン結合手段と共にドラム側及びモータ側の両連結部材を取り外すことができるので、重量の軽減化、小型化及びコストの低廉化をより図ることができ、実用性に優れた効果を奏するものである。
特に、請求項2に係る発明では、モータ側連結部材に固定されたピン保持部材により結合ピンを保持した状態のままこの結合ピンをフリー位置とロック位置との間を移動させて切換を行うことができるので、切換操作の容易化ないし操作性の向上をより図ることができる。
また、請求項3に係る発明では、結合ピンの差し込み操作ないし切換操作を確実にかつスムーズに行うことができるので、操作性の向上をより一層図ることができる。
さらに、請求項4に係る発明では、結合ピンをフリー位置又はロック位置に移動させたときには位置決めピンにより結合ピンがその移動位置に確実に保持されるため、切換操作の信頼性を高めることができるという効果を併有する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は本発明の第1の実施形態に係るリービング用ウインチ装置Aを示し、1はウインチベース、2はウインチベース1の上方に回転中心線を水平にして配置されたリービングワイヤを巻き取るドラムであり、このドラム2は、巻胴2aの両端に側板2b,2cを固着してなる。ドラム2の一方の側板2bには取付プレート3を介して支軸4がドラム2の回転中心線上を外向きに突出して設けられ、この支軸4は、ベアリング5を有する軸受け部材6により回転自在に支持されており、軸受け部材6は、ウインチベース1上に立設した載置台7に取り付けられている。
また、10は上記ドラム2の回転中心線と同一軸線上に配置された油圧モータであって、この油圧モータ10は、ケーシング11内に斜板式などのモータ本体及び遊星歯車からなる減速機(共に図示せず)などを有してなり、ケーシング11は、固定ケーシング部11aと、出力部として回転する回転ケーシング部11bとからなる。油圧モータ10は、ケーシング11の回転ケーシング部11bをドラム2の側板2cに設けた円形状の開口部12を通してドラム2に対し同一軸線上で一部オーバーラップさせた状態で配置されており、この油圧モータ10の固定ケーシング部11aは、ウインチベース1上に立設した平板状の保持フレーム13に保持されている。
上記ドラム側板2cの開口部12周縁には、油圧モータ10の回転ケーシング部11bを囲繞するようにドラム2と同心状でかつ外向きに突出する円筒状のドラム側連結部材14がドラム2の内側からねじ15止めにより固定されており、このねじ15止めは、本実施形態では図5に示すように、開口部12周縁に沿って等ピッチに複数個所に設けられている。このドラム側連結部材11の外周面には円筒状のモータ側連結部材16がブッシュ17を介在して相対回転可能に装着され、このモータ側連結部材16は、一端にリング状のフランジ部16aを有しており、このフランジ部16aが油圧モータ10の回転ケーシング部11bにねじ18止めにより固定されている。このねじ18止め個所は、上記ドラム側連結部材14のドラム側板2cに対するねじ15止め個所とドラム2の軸方向に見て同じ位置、つまりドラム2の回転中心線からの距離が等しくかつ円周方向に等ピッチに設けられている。
上記モータ側連結部材16とドラム2とは、回転力を伝達するためにピン結合手段20により切り離し可能に結合されている。このピン結合手段20は、油圧モータ10の中心軸を挟むモータ側連結部材16の外周面の2個所に結合ユニット21,21を備え、この両結合ユニット21,21においてそれぞれ結合ピン22で抜き差し自在に結合するようになっている。
すなわち、上記各結合ユニット21は、図6ないし図10に拡大詳示するように、ドラム2の側板2cに固定されかつ凹部23aを形成してなるU字状の係合部材23と、この係合部材23の凹部23aに対応してモータ側連結部材16の外周面に固定されたピン保持部材24とを有している。このピン保持部材24にはドラム2の側板2c側に向かって開口する断面円形状の中空部25とこの中空部25の底面中心部を貫通する貫通孔26とが形成されており、上記結合ピン22は、この中空部25及び貫通孔26に挿入してピン保持部材24により軸方向に移動可能に保持されている。また、結合ピン22は、直径が貫通孔26の内径と略同一でかつ長さがピン保持部材24の軸方向長さよりも大きい棒状のピン本体22aと、このピン本体22aの基端に設けられた扁平な握り部22bとからなり、この結合ピン22の軸方向の移動は、図6に示す如くピン本体22aの先端がピン保持部材24の中空部25内に位置するフリー位置と、図8に示す如くピン本体22aの先端がピン保持部材24の中空部25の外側に延出して係合部材23の凹部23aに係合するロック位置との間で行われる。
上記各結合ユニット21は、更に上記結合ピン22をロック位置に位置させるように常時付勢する弾性部材としてのコイルばね27を有し、このコイルばね27は、結合ピン22のピン本体22aの外周でかつ中空部25の底面とピン本体22aの先端部に装着したばね座28との間に圧縮した状態で配置されている。ばね座28は、図11に詳示する如くピン本体22aを貫通した止めピン29により抜け止めされ、かつピン保持部材24の中空部25内に摺動自在に配置されている。また、上記ピン保持部材24の外面には貫通孔26を挟んで対向する一対の受け台30,30が設けられており、この各受け台30の先端面には凹状の受け面30aが形成されている。そして、上記結合ピン22を、図8及び図9に示す如きロック位置からコイルばね27の付勢力(ばね力)に抗してフリー位置に移動させかつ軸回りに所定角度(90°程度)回転させると、図6及び図7に示す如く結合ピン22の握り部22bが上記両受け台30,30の受け面30a,30aに当接して受け台30,30に支持され、結合ピン22がフリー位置に保持されるようになっている。
次に、上記リービング用ウインチ装置Aの作動について説明するに、ピン結合手段20の各結合ユニット21においてその結合ピン22でモータ側連結部材16とドラム2とを結合した場合には、油圧モータ10の回転力がその回転ケーシング部11bからモータ側連結部材16及びピン結合手段20を介してドラム2に伝達し、このドラム2が回転してリービングワイヤの巻き取り及び繰り出しが自動的に行われる。この際、リービングワイヤの張力はそれ程大きくないため、結合ピン22による結合で回転力の伝達に支障を来すことはない。
一方、上記結合ピン22による結合を切り離した場合には、ドラム2は回転フリーの状態になるため、このドラム2に巻き取られたリービングワイヤを手動で自由に引き出すことができる。
その上、上記リービング用ウインチ装置Aにおいては、ドラム2の一端を軸受け部材6で支持する一方、ドラム2の他端側をドラム側連結部材14及びモータ側連結部材16を介して油圧モータ10で支持し、この油圧モータ10を保持フレーム13で保持しているため、油圧モータ10をドラム2に対し同一軸線上でドラム側板2cの開口部12を通して一部オーバーラップさせた状態で配置することができる。この結果、油圧モータ10自体がケーシング11内に減速機を有するコンパクト設計対応のものであることと相俟って、リービング用ウインチ装置Aの軸方向長さを可及的に短くすることができ、小型化を十分に図ることができる。
また、上記ピン結合手段20の各結合ユニット21はそれぞれ直視し得る位置にあるため、その結合ピン22の抜き差し操作ないし切換操作をスムーズに行うことができるとともに、結合ユニット21及び両連結部材14,16間の給脂状態の確認や分解などのメンテナンスを容易に行うことができ、操作性及びメンテナンス性の向上を共に図ることができる。しかも、ピン結合手段20は構造的に簡単でかつ部品点数が少なくて済むため、コストの低廉化を図ることができる。
さらに、上記ピン結合手段20を取り外した使用態様に変更する場合、ドラム側連結部材14がドラム2の側板2cに、モータ側連結部材16が油圧モータ10の回転ケーシング部11bにそれぞれねじ15,18止めにより固定され、かつその両固定部のねじ15,18止め個所がドラム2の軸方向に見て同じ位置に設けられているため、ピン結合手段20と共に両連結部材14,16を取り外した上、ドラム2の側板2cと油圧モータ10の回転ケーシング部11bとをねじ31止めにより固定することにより、図12に示す如き使用態様に容易に変更することができる。また、この使用態様では、ピン結合手段20及び両結合部材14,16を省いた分重量の軽減化、小型化及びコストの低廉化などを図ることができ、実施化を図る上で有利である。
加えて、上記ピン結合手段20の各結合ユニット21においては、モータ側連結部材16に固定されたピン保持部材24により結合ピン22を保持した状態のままこの結合ピン22をフリー位置とロック位置との間を移動させて切換を行うことができるので、切換操作の容易化を図ることができる。その上、結合ピン22をロック位置からフリー位置に移動させる場合には、結合ピン22の握り部22bを掴んで結合ピン22をコイルばね27の付勢力に抗して引っ張ってフリー位置に移動させた後軸回りに所定角度回転させると握り部22bが受け台30,30に支持され、結合ピン22がフリー位置に保持される。また、この結合ピン22をフリー位置からロック位置に戻す場合には、結合ピン22を軸回り逆方向に所定角度回転させた後結合ピン22の握り部22bを放すと結合ピン22がコイルばね27の付勢力によりロック位置に移動して保持される。これにより、結合ピン22の差し込み操作ないし切換操作を確実にかつスムーズに行うことができ、切換操作の容易化を一層図ることができる。
図13は本発明の第2の実施形態としてピン結合手段の結合ユニットの別の形態を示す。この結合ユニット40は、ドラムの側板に固定されかつ凹部41aを形成してなる係合部材41と、この係合部材41の凹部41aに対応してモータ側連結部材に固定されかつ軸貫通孔42を形成してなるピン保持部材43と、このピン保持部材43の軸貫通孔42に挿入して軸方向に移動可能に保持された結合ピン44とを有している。
上記結合ピン44は、直径が軸貫通孔42の内径と略同一でかつ長さがピン保持部材43の軸方向長さよりも大きい棒状のピン本体44aと、このピン本体44aの基端に設けられた扁平な握り部44bとからなり、この結合ピン44の軸方向の移動は、図13(a)に示す如くピン本体44aの先端がピン保持部材43の軸貫通孔42内に位置するフリー位置と、図13(b)に示す如くピン本体44aの先端がピン保持部材43の軸貫通孔42の外側に延出して係合部材41の凹部41aに係合するロック位置との間で行われる。
上記結合ピン44のピン本体44aには軸線と直交する方向に貫通するフリー位置用貫通孔46及びロック位置用貫通孔47が互いに軸方向に所定距離隔てて設けられている一方、上記ピン保持部材43には、この両貫通孔46,47に対応して、軸貫通孔42を挟む両側にそれぞれ挿入孔48及び受け穴49が設けられている。そして、図13(a)に示す如く結合ピン44がフリー位置に位置するとき、上記挿入孔48及び受け穴49とフリー位置用貫通孔46とが一致し、挿入孔48から貫通孔46及び受け穴49に位置決めピン50を挿入して結合ピン44の位置決めを行い、また、図13(b)に示す如く結合ピン44がロック位置に位置するとき、上記挿入孔48及び受け穴49とロック位置用貫通孔47とが一致し、挿入孔48から貫通孔47及び受け穴49に位置決めピン50を挿入して結合ピン44の位置決めを行うようになっている。
従って、このような結合ユニット40においては、第1の実施形態の結合ユニット21の場合と同じく、モータ側連結部材に固定されたピン保持部材43により結合ピン44を保持した状態のままこの結合ピン44をフリー位置とロック位置との間を移動させて切換を行うことができるので、切換操作の容易化を図ることができる。その上、結合ピン44をフリー位置又はロック位置に移動させたときには位置決めピン50により結合ピン44がその移動位置に確実に位置決めして保持されるため、切換操作の信頼性を高めることができる。
図14は本発明の第3の実施形態に係るリービング用ウインチ装置Bを示す。このリービング用ウインチ装置Bは、第1の実施形態に係るリービング用ウインチ装置Aと比べて、ピン結合手段60の構成が異なる。
すなわち、ピン結合手段60は、図15に拡大詳示するように、モータ側連結部材16及びドラム側連結部材14に半径方向に貫通する貫通孔61を円周方向に所定間隔毎に複数設け、この各貫通孔61に対しそれぞれ棒状の結合ピン62を挿入して両連結部材14,16を切り離し可能に結合するように構成されている。この場合、ドラム側連結部材14とモータ側連結部材16との間に介在される63は、結合ピン62との干渉を避けるために2つに分割されている。尚、リービング用ウインチ装置Bのその他の構成は、第1の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、上記リービング用ウインチ装置Bにおいても、結合ピン62の抜き差しによってリービングワイヤの巻き取り及び繰り出しを自動的に行う使用態様とリービングワイヤの手動による引き出しを可能にする使用態様との切換を行うことできる上、油圧モータ10をドラム2に対し同一軸線上で一部オーバーラップさせた状態で配置することができ、リービング用ウインチ装置の軸方向長さを短くして小型化を図ることができるなど、第1の実施形態の場合と同様の作用・効果を奏するのは勿論である。
尚、本発明は上記第1ないし第3の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば、上記第1の実施形態では、ピン結合手段20の結合ユニット21を、油圧モータ10の中心軸を挟むモータ側連結部材16の外周面の2個所に設けたが、本発明は、この結合ユニット21つまり結合ピン22で抜き差し自在に結合する結合部をモータ側連結部材16の外周面の1個所又は3個所以上に設けてもよい。
また、上記各実施形態では、ドラム側連結部材14の外周面にブッシュ17,63を介在してモータ側連結部材16を相対回転自在に装着したが、本発明は、ブッシュの代わりにベアリングを介在してドラム側連結部材14の外周面にモータ側連結部材16を相対回転自在に装着してもよく、またドラム側連結部材14とモータ側連結部材16の大小関係を逆にし、ドラム側連結部材14の内周面にブッシュやベアリングを介在してモータ側連結部材16を相対回転自在に装着してもよい。
さらに、上記各実施形態では、ドラム2の側板2bに取付プレート3を介して支軸4を外向きに突出して設け、この支軸4を、ウインチベース1上に立設した載置台7に取り付けた軸受け部材6により回転自在に支持するようにしたが、本発明は、背景技術の項で記載した特許文献1に開示されるように、ドラム2の一端をベアリングを介して軸受けフレームで回転自在に支持するように構成してもよい。この場合には、リービング用ウインチ装置A,Bの軸方向長さが上記各実施形態の場合よりも短くなり、装置の小型化をより一層図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るリービング用ウインチ装置の一部を切開した正面図である。 同じくリービング用ウインチ装置の一部を切開した平面図である。 リービング用ウインチ装置の右側面図である。 同左側面図である。 図1のX−X線における断面図である。 図2のY付近の拡大図である。 図6のZ方向から見た矢視図である。 結合ピンがロック位置に位置するときの図6相当図である。 図8のM方向から見た矢視図である。 ピン結合手段の係合部材の平面図である。 結合ピンの先端側の端面図である。 リービング用ウインチ装置の別の使用態様を示す図2相当図である。 第2の実施形態に係る結合ユニットの縦断面図である。 第3の実施形態を示す図2相当図である。 図14のN付近の拡大図である。
符号の説明
A,B リービング用ウインチ装置
2 ドラム
6 軸受け部材
10 油圧モータ
11 ケーシング
11a 固定ケーシング部
11b 回転ケーシング部
13 保持フレーム
14 ドラム側連結部材
15,18 ねじ
16 モータ側連結部材
20,60 ピン結合手段
21,40 結合ユニット
22,44,62 結合ピン
22a,44a ピン本体
22b,44b 握り部
23,41 係合部材
23a,41a 凹部
24,43 ピン保持部材
27 コイルばね(弾性部材)
30 受け台
46 フリー位置用貫通孔
47 ロック位置用貫通孔
48 挿入孔
50 位置決めピン

Claims (4)

  1. リービングワイヤを巻き取るドラムと、このドラムの一端を回転自在に支持する軸受け部材と、上記ドラムの他端側に同心状にかつ外向きに突出した状態でねじ止めにより固定された円筒状のドラム側連結部材と、ケーシングが固定ケーシング部と回転ケーシング部とからなる油圧モータと、この油圧モータの回転ケーシング部を上記ドラムに対し同一軸線上で近接又は一部オーバーラップさせた状態で油圧モータの固定ケーシング部を保持する保持フレームと、上記油圧モータの回転ケーシング部に一端がねじ止めにより固定され、他端側が上記ドラム側連結部材に相対回転可能に装着された円筒状のモータ側連結部材と、このモータ側連結部材と上記ドラム又はドラム側連結部材とを結合ピンで抜き差し自在に結合するピン結合手段とを備えており、上記ドラム側連結部材のドラムに対するねじ止め個所と上記モータ側連結部材の油圧モータに対するねじ止め個所とは、ドラムの軸方向に見て同じ位置に設けられていることを特徴とするリービング用ウインチ装置。
  2. 上記ピン結合手段は、ドラムの側板に固定されかつ凹部を形成してなる係合部材と、この係合部材の凹部に対応してモータ側連結部材に固定されたピン保持部材と、このピン保持部材に軸方向に移動可能に保持された結合ピンとを有し、この結合ピンは、先端がピン保持部材の内側に位置するフリー位置と、先端がピン保持部材の外側に延出して係合部材の凹部に係合するロック位置との間を移動するように設けられている請求項1記載のリービング用ウインチ装置。
  3. 上記ピン結合手段は、更に上記結合ピンをロック位置に位置させるように常時付勢する弾性部材を有してなり、上記結合ピンは、棒状のピン本体と、このピン本体の基端に設けられた握り部とからなり、この結合ピンを上記弾性部材の付勢力に抗してフリー位置に移動させかつ軸回りに所定角度回転させると結合ピンの握り部がピン保持部材に設けた受け台に支持され、結合ピンがフリー位置に保持される構成になっている請求項2記載のリービング用ウインチ装置。
  4. 上記結合ピンには軸線と直交する方向に貫通するフリー位置用貫通孔及びロック位置用貫通孔が互いに軸方向に所定距離隔てて設けられている一方、上記ピン保持部材にはこの両貫通孔に対応して挿入孔が設けられており、上記結合ピンがフリー位置に位置するとき上記挿入孔とフリー位置用貫通孔とが一致しこの両孔に位置決めピンを挿入し、また結合ピンがロック位置に位置するとき上記挿入孔とロック位置用貫通孔とが一致しこの両孔に位置決めピンを挿入するように構成されている請求項2記載のリービング用ウインチ装置。
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