JP2006305669A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 曲げ荷重が主軸に加わっても加工精度が大きく劣化するようなことがなく、更に工具や主軸に衝撃力が加わった場合にはその衝撃の程度を知ることができ復帰作業のレベルを判断可能とする。
【解決手段】 主軸ハウジング2の工具7を装着する先端部位に、主軸1を取り囲むリング状部材5を設けた。リング状部材5は、主軸1より低硬度部材で作製し、主軸1が曲げ荷重を受けて変形した場合にリング状部材5に接触するよう主軸1との間に僅かな隙間を設けて配置した。
【選択図】 図1
【解決手段】 主軸ハウジング2の工具7を装着する先端部位に、主軸1を取り囲むリング状部材5を設けた。リング状部材5は、主軸1より低硬度部材で作製し、主軸1が曲げ荷重を受けて変形した場合にリング状部材5に接触するよう主軸1との間に僅かな隙間を設けて配置した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、工作機械の主軸装置に関し、特に主軸に加わる曲げ荷重に対して主軸を保護する構造に関する。
主軸を軸受で回転可能に支えた主軸装置では、加工時の応力によって、主軸に曲げ荷重が加わる。この曲げ荷重が大きくなると主軸は塑性変形し、振れとなって加工精度を悪化させる。そのため、例えばマシニングセンタにおいては、主軸モータや送り軸にかかる負荷を監視し、ある範囲を超えると停止させるなどの制御を行うものがある。
例えば、特許文献1では、主軸や工具の衝突或いは過負荷により、主軸に加わった曲げ荷重により、主軸ハウジング先端に設けた可動部材に主軸が接触したら、主軸の回転を即座に停止させると共に、可動部材を支持しているボルトを段階的に剪断させることで、主軸が可動部材に衝突した際のエネルギーを吸収して主軸が変形するのを抑制している。
特開平11−197979号公報
例えば、特許文献1では、主軸や工具の衝突或いは過負荷により、主軸に加わった曲げ荷重により、主軸ハウジング先端に設けた可動部材に主軸が接触したら、主軸の回転を即座に停止させると共に、可動部材を支持しているボルトを段階的に剪断させることで、主軸が可動部材に衝突した際のエネルギーを吸収して主軸が変形するのを抑制している。
上記特許文献1の構成により、ボルトが変形或いは剪断して衝突時に主軸に加わった応力を吸収し、損傷を抑制することが可能であるし、ボルトの剪断状態をみて衝突の程度を判断するのに役立てることができるが、可動部材が移動するので曲げ荷重による主軸の弾性変形は抑えられず、加工精度を維持するのは難しかった。
また、主軸装置を復帰させるには剪断したボルトの交換を要し、復帰作業が面倒であったし、衝突以外の過負荷でもボルトが変形して可動部材が移動してしまうので、主軸に加わる過負荷がなくなり主軸の弾性変形が元に戻った場合には、逆に反対側で可動部材に接触する場合が発生し、この場合も加工を継続することができない。
また、主軸装置を復帰させるには剪断したボルトの交換を要し、復帰作業が面倒であったし、衝突以外の過負荷でもボルトが変形して可動部材が移動してしまうので、主軸に加わる過負荷がなくなり主軸の弾性変形が元に戻った場合には、逆に反対側で可動部材に接触する場合が発生し、この場合も加工を継続することができない。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、曲げ荷重が主軸に加わっても加工精度が大きく劣化するようなことがなく、更に工具や主軸に衝撃力が加わった場合にはその衝撃の程度を知ることができ復帰作業のレベルを判断し易い工作機械の主軸装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、工具を回転操作するための主軸と、複数の軸受を介して前記主軸を回転可能に支持する主軸ハウジングとを有する工作機械の主軸装置において、主軸ハウジングの前記複数の軸受より主軸先端側となる部位に、主軸を取り囲むリング状部材を固定設置し、該リング状部材は、主軸が自身の軸方向と直交する方向に弾性変形した場合に、前記リング状部材に接触するよう配置されて成ることを特徴とする。
この構成により、主軸が弾性変形したらリング状部材に接触するので、主軸の更なる変形を抑えることができ、主軸が曲げ荷重を受けた際の加工精度の悪化を低減できる。また、主軸の塑性変形を抑えることができる。
この構成により、主軸が弾性変形したらリング状部材に接触するので、主軸の更なる変形を抑えることができ、主軸が曲げ荷重を受けた際の加工精度の悪化を低減できる。また、主軸の塑性変形を抑えることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、リング状部材が、主軸に比して低硬度の材質により作製されて成ることを特徴とする。
この構成により、プログラムミス等で主軸や工具に衝突事故が発生して主軸に大きな衝撃力が加わった場合に、硬度の低いリング状部材にその痕跡が残る。そのため、痕跡から主軸に加わった衝撃力を推定でき、修理の規模や修理の必要箇所を判断することが可能となる。
この構成により、プログラムミス等で主軸や工具に衝突事故が発生して主軸に大きな衝撃力が加わった場合に、硬度の低いリング状部材にその痕跡が残る。そのため、痕跡から主軸に加わった衝撃力を推定でき、修理の規模や修理の必要箇所を判断することが可能となる。
本発明によれば、リング状部材により主軸の更なる変形を抑えることができ、主軸が曲げ荷重を受けた際の加工精度の悪化を低減できる。また、リング状部材の硬度を主軸に比べて低くすることで、主軸が接触した痕跡が残り、痕跡から主軸に加わった衝撃力を推定でき、修理の規模や修理の必要箇所を判断することが可能となる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る工作機械の主軸装置の一例を示す縦断面説明図であり、1は装着した工具7を回転操作する主軸、2は主軸1を保持する主軸ハウジング、3は主軸1を回転可能に支持する軸受、4は主軸ハウジング2の先端を閉塞する蓋部材、5は蓋部材4の内側部に主軸1を囲むように取り付けられたリング状部材、6は工具7を主軸1に取り付けるための工具ホルダを示している。
軸受3は主軸ハウジング2内に複数設けられ、主軸1はそれら軸受3により回転可能に支持されている。この主軸1の先端部内部には工具7を保持するためのコレット9を備え、工具7は工具ホルダ6がコレット9に把持されて主軸1に取り付けられている。
一方、主軸1の内部には、軸方向である前後方向(図示上下方向)へコレット9を移動操作して工具ホルダ6を着脱操作する軸10を有し、この軸10は主軸ハウジング2の上部に設けられた図示しない油圧装置により前後移動される。また、主軸1の回転はサーボモータ11によって行われる。
一方、主軸1の内部には、軸方向である前後方向(図示上下方向)へコレット9を移動操作して工具ホルダ6を着脱操作する軸10を有し、この軸10は主軸ハウジング2の上部に設けられた図示しない油圧装置により前後移動される。また、主軸1の回転はサーボモータ11によって行われる。
リング状部材5は、蓋部材4の内縁部に形成されたリング状凹部4aに打ち込み固定され、しまりばめされて取り付けられている。このリング状部材5は、主軸1より柔らかい材質で形成され、例えば主軸1がニッケルクロム鋼、リング状部材5が真鍮で形成されている。そして、主軸1とリング状部材5の間の隙間は、主軸2に曲げ荷重がかかり弾性変形が発生すると、主軸1とリング状部材5が接触する程度の僅かな間隔となっている。
このようなリング状部材5を設置することで、切削力等により工具7から主軸1にかけて曲げ荷重(曲げモーメント)がかかって主軸1が変形すると、主軸1とリング状部材5が接触し、リング状部材5が曲げ荷重を支えて主軸1のそれ以上の曲がりを抑える作用を奏する。そのため、リング状部材が主軸の更なる変形を抑えることができ、主軸が曲げ荷重を受けた際の加工精度の悪化を低減できるし、主軸の塑性変形を抑えることも可能となる。
また、プログラミングミス等により工具7や主軸1がワーク等に衝突して、主軸1とリング状部材5の衝突が発生した場合、柔らかい材質から成るリング状部材5に主軸1との衝突の痕跡が残るため、その痕跡の大きさにより主軸に加わった衝撃力を推定でき、修理の規模や修理の必要箇所を判断することが可能となる。
尚、上記実施形態では、リング状部材5の材質を真鍮としているが、主軸との硬度の関係で選択すれば良く、アルミニウムや他の合金であっても良い。
また、蓋部材4にリング状部材5を設置しているが、主軸ハウジング2の先端部に直接リング状部材を取り付けても良い。
また、蓋部材4にリング状部材5を設置しているが、主軸ハウジング2の先端部に直接リング状部材を取り付けても良い。
1・・主軸、2・・主軸ハウジング、3・・軸受、4・・蓋部材、5・・リング状部材。
Claims (2)
- 工具を回転操作するための主軸と、複数の軸受を介して前記主軸を回転可能に支持する主軸ハウジングとを有する工作機械の主軸装置において、
主軸ハウジングの前記複数の軸受より主軸先端側となる部位に、主軸を取り囲むリング状部材を固定設置し、該リング状部材は、主軸が自身の軸方向と直交する方向に弾性変形した場合に、前記リング状部材に接触するよう配置されて成ることを特徴とする工作機械の主軸装置。 - リング状部材が、主軸に比して低硬度の材質により作製されて成る請求項1記載の工作機械の主軸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005130302A JP2006305669A (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | 工作機械の主軸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005130302A JP2006305669A (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | 工作機械の主軸装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006305669A true JP2006305669A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37473155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005130302A Pending JP2006305669A (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | 工作機械の主軸装置 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009160701A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Okuma Corp | 工作機械の主軸装置 |
JP2009255244A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Jtekt Corp | 主軸装置 |
JP2010196757A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Nsk Ltd | 軸受固定用ナットの締結構造、及びそれを用いた工作機械用主軸装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003266205A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-09-24 | Deckel Maho Pfronten Gmbh | 工作機械用の高速スピンドル・ユニット |
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2005
- 2005-04-27 JP JP2005130302A patent/JP2006305669A/ja active Pending
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