JP2006304191A - マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法 - Google Patents

マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006304191A
JP2006304191A JP2005126650A JP2005126650A JP2006304191A JP 2006304191 A JP2006304191 A JP 2006304191A JP 2005126650 A JP2005126650 A JP 2005126650A JP 2005126650 A JP2005126650 A JP 2005126650A JP 2006304191 A JP2006304191 A JP 2006304191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
signal
calibration
unit
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005126650A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hasegawa
康宏 長谷川
Akira Sasaki
亮 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005126650A priority Critical patent/JP2006304191A/ja
Publication of JP2006304191A publication Critical patent/JP2006304191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmitters (AREA)

Abstract

【課題】 送信無線部の周波数偏差を測定及び校正し、ピーク抑圧効果を最大限に発揮するマルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法を提供する。
【解決手段】 校正測定モードにおいて、送信信号生成部110で生成された送信ベースバンド信号が、送信無線部120、受信無線部140、FFT部144で順次処理され、FFT部144で処理された信号と校正部113から出力された信号とが振幅位相比較部145で振幅及び位相の比較が行われる。校正値算出部146では、振幅位相比較結果に基づいて、送信無線部120における振幅位相特性を補償する校正値が算出される。そして、送信モードにおいて、ピーク抑圧部112でピーク抑圧された信号を校正測定モードで算出した校正値を用いて校正部113が校正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送信無線部における周波数偏差を校正する周波数偏差校正方法及びこの方法を備えるマルチキャリア送信装置に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式等のマルチキャリア伝送においては、独立に変調した複数のサブキャリアを同一時間で多重して伝送するため、時間波形の振幅変動と最大値振幅(ピーク)が大きくなる。ピークの大きな信号は、非線形増幅器に入力されると、非線形歪みを受けて増幅され、伝送特性の劣化、帯域外輻射の原因となる。このためマルチキャリア伝送に用いられる送信装置及び受信装置においては、幅広いダイナミックレンジが必要となる。
マルチキャリア伝送に用いられるマルチキャリア送信装置においては、一般に増幅器のバックオフ(最大出力に対する平均出力比)を小さく設定すると非線形歪みが生じ、伝送特性が著しく劣化する。したがって、増幅器のバックオフを大きく設定する必要がある。しかし、増幅器のバックオフを大きく設定すると、電力損失が大きくなり、増幅器の利用効率が悪くなる。
そこで、増幅器を効率的に使用するために、ピーク信号を抑圧する種々の方法が提案されており、ピークキャンセル方式、トーンリザベーション方式、ピーククリップ方式などがある。
ピークキャンセル方式としては、例えば特許文献1に開示の技術が知られている。図17は、特許文献1に開示の振幅制限装置の構成を示すブロック図である。この図において、伝送データ生成部では、OFDM方式により送信データからディジタル形式の伝送データが生成される。伝送データは、リミッタ部で閾値によって伝送データの値が制限され、減算部で伝送データからリミッタの出力データを減算することにより、差分データが出力される。減算部では、遅延部によりタイミングが同期した伝送データから差分データが減算され、ピーク値が抑制される。ピーク値が抑制された伝送データは、送信無線部でD/A変換、周波数変換、電力増幅が行われ、アンテナを介して無線回線に送信される。
また、非特許文献1には、送信無線部の周波数偏差を考慮したトーンリザベーション方式によるピーク抑圧方法が提案されている。トーンリザベーション方式は、予めピーク抑圧対象のキャリアを設定し、そのキャリアの振幅位相を調整する方式である。
さらに、ピーク成分をカットし、ピークカットした信号を帯域制限するピーククリップ方式が知られている。
特開2004−104162号公報 Brain S. Krongold, "An Active-Set Approach for OFDM PAR Reduction via Tone Reservation", IEEE Transactions on signal processing, vol.52, no.2, Feb.2004.
しかしながら、上述した特許文献1に開示の振幅制限装置では、ピーク抑圧された伝送データが、送信部でD/A変換、周波数変換、帯域制限が行われ、増幅器の入力端に到達するまでの間に振幅及び位相が変化する。特に、帯域制限を行うフィルタは帯域内偏差を有し、変化する振幅及び位相が周波数毎に異なる。このような場合、キャリア間で異なる振幅及び位相偏差が与えられるので、増幅器の入力端では、キャリア間の振幅及び位相関係が崩れ、ピーク抑圧処理の効果が得られないという問題がある。
また、上述した非特許文献1には、送信無線部の周波数偏差を考慮する旨が記載されているが、周波数偏差の具体的な測定方法については開示されていない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、送信無線部の周波数偏差を測定及び校正し、ピーク抑圧効果を最大限に発揮するマルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法を提供することを目的とする。
本発明のマルチキャリア送信装置は、送信信号に生じるピーク電力を抑圧し、送信ベースバンド信号を生成する生成手段と、前記送信ベースバンド信号を無線周波数帯の搬送波信号に変換する送信手段と、前記搬送波信号を受信ベースバンド信号に変換する受信手段と、前記生成手段における送信ベースバンド信号と前記受信手段によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較する振幅位相比較手段と、前記振幅位相比較手段における比較結果に基づいて、校正値を算出する校正値算出手段と、前記補正値を用いて、前記生成手段における送信ベースバンド信号を校正する校正手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、生成手段における送信ベースバンド信号と受信手段によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較することにより、送信手段における周波数偏差を求めることができ、振幅位相比較手段における比較結果に基づいて算出した校正値を用いて送信ベースバンド信号を校正することにより、送信手段における周波数偏差を補償することができる。
本発明のマルチキャリア送信装置は、上記構成において、送信電力制御情報に基づいて、送信電力を制御する送信電力制御手段と、前記送信電力制御手段の電力制御値に応じた校正値を前記校正手段に用いることを決定する第1決定手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、電力制御値に応じた校正値を用いて送信ベースバンド信号を校正することになり、送信電力制御を行う場合でも、送信手段における周波数偏差を補償することができる。
本発明のマルチキャリア送信装置は、上記構成において、前記送信手段における温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段の測定結果に応じた校正値を前記校正手段に用いることを決定する第2決定手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、温度測定結果に応じた校正値を用いて送信ベースバンド信号を校正することになり、送信手段の温度特性を補償することができる。
本発明のマルチキャリア送信装置は、上記構成において、前記搬送波信号を通信相手側に送信する信号線と前記受信手段に接続する信号線とに分配する分配手段を備える構成を採る。
この構成によれば、搬送波信号を通信相手側へ送信することと、校正値の算出とを並行して行うことができる。
本発明の校正値測定装置は、搬送波信号である基準信号を受信ベースバンド信号に変換する受信手段と、前記基準信号と前記受信手段によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較する振幅位相比較手段と、前記振幅位相比較手段における比較結果に基づいて、校正値を算出する校正値算出手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、校正値測定機能を備えないピーク抑圧送信機に対しても、増幅器に入力する信号の振幅及び位相の変動を抑制することができるので、ピーク抑圧効果を最大限に発揮することができる。
本発明の周波数偏差校正方法は、送信信号に生じるピーク電力を抑圧し、送信ベースバンド信号を生成する生成工程と、前記送信ベースバンド信号を無線周波数帯の搬送波信号に変換する送信工程と、前記搬送波信号を受信ベースバンド信号に変換する受信工程と、前記生成工程における送信ベースバンド信号と前記受信工程によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較する振幅位相比較工程と、前記振幅位相比較工程における比較結果に基づいて、校正値を算出する校正値算出工程と、前記補正値を用いて、前記生成工程における送信ベースバンド信号を校正する校正工程と、を具備するようにした。
この方法によれば、生成工程における送信ベースバンド信号と受信工程によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較することにより、送信工程における周波数偏差を求めることができ、振幅位相比較工程における比較結果に基づいて算出した校正値を用いて送信ベースバンド信号を校正することにより、送信工程における周波数偏差を補償することができる。
本発明によれば、送信無線部の周波数偏差を測定及び校正し、ピーク抑圧効果を最大限に発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施の形態において、同一機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るピーク抑圧送信装置100の構成を示すブロック図である。この図において、送信信号生成部110内のS/P変換部111は、シリアル信号である送信データをパラレル信号に変換し、パラレル信号に変換した送信データをピーク抑圧部112に出力する。
ピーク抑圧部112は、S/P変換部111から出力された周波数軸上の送信データにピーク抑圧処理を行い、ピークを抑圧した信号を校正部113に出力する。例えば、送信データに対して複数のランダムインタリーブ(スクランブル)を施すことにより、ピーク抑圧が行われる。インタリーブが行われた信号のうち、ピーク対平均電力比(PAPR: Peak-to-Average Power Ratio)が最も低い信号を選択して送信することにより、ピーク抑圧によるPAPR改善効果が期待される。
校正部113は、ピーク抑圧部112から出力された信号(送信複素データ)に、後述する校正値記憶部147に記憶されたキャリア毎の校正値(校正複素データ)を乗算し、乗算結果をIFFT部114及び振幅位相比較部145に出力する。具体的には、例えば、送信複素データDi+jDq、校正複素データCi+jCqとすると、校正後の送信データFi+jFqは、(Di+jDq)*(Ci+jCq)で求められ、図2に示すように、キャリア毎に求められる。
IFFT部114は、校正部113から出力された信号にIFFT処理を施すことにより、サブキャリア単位でデータが配置された周波数軸上の信号を時間軸上の信号、すなわち、I成分及びQ成分のベースバンド信号(以下、「BB信号」と省略する)に変換し、BB信号を送信無線部120内のD/A変換器121に出力する。
D/A変換器121は、IFFT部114から出力されたディジタル形式のBB信号をアナログ形式に変換し、アナログ形式のBB信号は直交変調器(MOD)122で直交変調される。直交変調された信号は、周波数変換器123で中間周波数帯(IF)から搬送周波数帯(RF)にアップコンバートされ、帯域制限フィルタ124で帯域が制限される。
帯域制限された搬送周波数帯の信号は、送信無線部120と増幅器130とが接続されている送信モード時には、増幅器130で増幅され、アンテナ131を介して送信される。また、送信無線部120と受信無線部140内のA/D変換器141とが接続されている校正測定モード時には、帯域制限された搬送周波数帯の信号はA/D変換器141に出力される。
受信無線部140内のA/D変換器141は、送信無線部120から出力されたアナログ形式のRF搬送周波数帯の信号をディジタル形式に変換し、変換されたディジタル信号はディジタル直交復調器(DEMOD)142に出力される。
ディジタル直交復調器142は、A/D変換器141から出力されたディジタル信号を直交復調することにより、I成分及びQ成分のBB信号を形成し、BB信号を同期部143及びFFT部144に出力する。なお、受信無線部140は、RFダイレクトコンバージョン方式が好ましい。
同期部143は、ディジタル直交復調器142から出力されたI成分及びQ成分のBB信号を監視し、FFT部144におけるFFTタイミングを推定する。これにより、送信無線部120及び受信無線部140のRFデバイスにおける温度変化等によって生じる遅延量の変化を補償することができる。推定されたFFTタイミングはFFT部144に通知される。
FFT部144は、ディジタル直交復調器142から出力されたI成分及びQ成分のBB信号に、同期部143から通知されたFFTタイミングでFFT処理を施すことにより、キャリア毎のBB信号に分離する。分離されたキャリア毎のBB信号は振幅位相比較部145に出力される。
振幅位相比較部145は、校正部113から出力された送信信号とFFT部144から出力されたキャリア毎のBB信号とについて振幅及び位相の比較を行う。具体的には、例えば、送信信号Di+jDqをBB信号Ri+jRqで複素除算を行うことにより実現される。すなわち、比較データPi+jPq=(Di+jDq)/(Ri+jRq)として算出される。比較データは校正値算出部146に出力される。なお、振幅位相比較は、サブキャリア毎に行われるので、比較データは各サブキャリア分求められる。
校正値算出部146は、振幅位相比較部145から出力された比較データを用いて校正値を算出する。具体的には、例えば、比較データの逆数を算出することにより実現される。すなわち校正値Ci+jCq=1/(Pi+jPq)として算出される。校正値は校正値記憶部147に出力される。
校正値記憶部147は、校正値算出部146から出力されたキャリア毎の校正値を記憶し、校正部113に出力する。
次に、上述した構成を有するピーク抑圧送信装置100の動作について、校正測定モードと送信モードとに分けて説明する。まず、校正測定モードでは、送信無線部120と受信無線部140内のA/D変換器141とが接続される。送信無線部120と受信無線部140とを接続するケーブル自体の振幅位相特性は、予めネットワークアナライザ等で測定しておき、校正値算出部146で補償されるものとする。また、校正値記憶部147には、初期値として振幅位相補正なしの状態(校正データCi+jCq=1+j0)を設定しておく。
送信信号生成部110は、任意の送信データが入力され、送信BB信号を生成する。このとき、送信BB信号の振幅位相特性は図3に示すように、データ信号帯域において振幅、位相共に一定の値となる。
送信信号生成部110で生成された送信BB信号は、送信無線部120でRF搬送周波数帯の信号に変換され、受信無線部140、FFT部144で順次処理され、振幅位相比較部145において、FFT処理されたキャリア毎のBB信号と、送信信号生成部110から出力された送信BB信号との振幅及び位相が比較される。
校正値算出部146では、振幅位相比較部145における比較結果(比較データ)から、送信無線部120と受信無線部140とを接続するケーブル自体の振幅位相特性が差し引かれる。これにより、増幅器130入力端(送信無線部120出力端)における搬送波信号の振幅位相特性を求めることができ、図4に示すようになる。さらに、校正値算出部146では、このようにして求めた振幅位相特性の逆特性(図5参照)を算出し、算出した値を校正値として校正値記憶部147に記憶する。
次に、送信モードでは、送信無線部120と増幅器130とが接続される。送信信号生成部110に入力された送信データは、校正測定モードにおいて校正値記憶部147に記憶された校正値を用いて校正されると、図6に示すような振幅位相特性となる。
送信信号生成部110から出力された信号は、送信無線部120においてD/A変換、直交変調、アップコンバート、帯域制限が行われ、RF搬送周波数帯の送信信号が形成される。このとき、送信無線部120の振幅位相特性が送信信号に加わることにより、送信無線部120から出力される搬送波信号の振幅位相特性は、図7に示すように振幅及び位相が一定となる。これにより、各キャリアの送信信号は、送信無線部120において、振幅及び位相が揃えられ、その状態で増幅器130に入力されるので、ピーク抑圧効果を失うことなく、最大限に発揮することができる。
このように実施の形態1によれば、送信無線部と受信無線部とを接続した校正測定モードで送信無線部の振幅位相特性を補償する校正値を算出し、送信無線部と増幅器とを接続する送信モードで送信する送信信号を、校正測定モードで算出した校正値で校正することにより、増幅器に入力する信号の振幅及び位相の変動を抑制することができるので、ピーク抑圧効果を最大限に発揮することができる。
なお、本実施の形態では、振幅位相比較部145において校正部113から出力された信号とFFT処理されたキャリア毎のBB信号とを比較するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、図8に示すように、ピーク抑圧部112から出力された信号とFFT処理されたキャリア毎のBB信号とを比較するようにしてもよい。この場合、校正測定モードでは、校正値の初期値として校正値Ci+jCq=1+j0が校正値記憶部147に記憶されるものとする。
また、本実施の形態では、校正値算出部146においてキャリア毎に校正値を算出しているが、本発明はこれに限らず、隣接するキャリア間の校正値を平均してもよい。すなわち、キャリア#1の校正値とキャリア#2の校正値とを平均した値を両キャリアの校正値とする。これにより、平均数が増え、データの信頼性が向上する。また、隣接するキャリア間の代表値を用いてもよい。さらに、キャリアを間引いて、間引いたキャリアについて補間して校正値を算出してもよい。これにより、校正値算出に要する処理量を削減することができるので、回路規模も削減することができる。
また、本実施の形態では、受信無線部140が搬送周波数帯の信号を直接A/D変換し、ディジタル直交復調するRFダイレクトコンバージョン方式としたが、本発明はこれに限らず、図9に示すようなIFダイレクトコンバージョン方式でもよいし、図10に示すようなスーパーヘテロダイン方式でもよい。ただし、これらの方式では、送信無線部出力端からA/D変換器までの振幅位相特性をネットワークアナライザ等の測定器とアップコンバータ(周波数変換器)とを組み合わせて、予め測定しておく必要がある。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係るピーク抑圧送信装置200の構成を示すブロック図である。この図において、送信信号生成部210は、S/P変換、IFFT、ピーク抑圧、校正の順に送信データを処理する。ピーク抑圧部213は、IFFT部212から出力された時間領域の送信信号に対して、例えば、クリッピングによるピーク抑圧処理を行い、ピークを抑圧した送信信号を校正部214に出力する。
校正値記憶部224には、各キャリアの校正値がIFFTされ、時間領域の信号として記憶されており、記憶された校正値を校正部214に出力する。
校正部214は、例えば、図12に示すようなFIRフィルタの構成で実現することができ、ピーク抑圧された送信信号を、校正値記憶部224に記憶された校正値を用いて校正する。校正された送信信号はFFT部221及び送信無線部120に出力される。
FFT部221は、校正部214から出力された送信BB信号にFFT処理を施すことにより、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域に変換した送信BB信号を振幅位相比較部222に出力する。
このように本実施の形態2によれば、校正部における校正処理を時間軸上で行うことができ、送信データをIFFT処理した後の時間領域でピーク抑圧を行った場合でも、送信信号を校正することができる。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3に係る校正値測定装置330の構成を示すブロック図である。この図において、基準信号は任意の信号列とし、送信信号生成部320内のS/P変換部321及び校正値測定装置330内のS/P変換部331に入力される。S/P変換部321に入力された信号列はパラレル信号に変換され、選択部322に出力される。
選択部322は、校正測定モードでは、S/P変換部321と接続し、送信モードでは、ピーク抑圧部112に接続し、接続した側からの出力信号を取得する。取得された信号は校正部113に出力される。
校正値測定装置330内のS/P変換部331に入力された信号列はパラレル信号に変換され、校正部332に出力される。
振幅位相比較部145は、校正部332から出力された信号とFFT部144から出力された信号とを比較し、比較データを校正値算出部146に出力する。
このように実施の形態3によれば、校正値測定機能を備えないピーク抑圧送信機に対しても、増幅器に入力する信号の振幅及び位相の変動を抑制することができるので、ピーク抑圧効果を最大限に発揮することができる。
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4に係るピーク抑圧送信装置400の構成を示すブロック図である。この図において、送信無線部410は、帯域制限フィルタ124の後段に第1可変アッテネータ(以下、「ATT」と省略する)411を備え、第1可変ATT411は後述する送信電力制御部413の制御に従い、帯域制限フィルタ124から出力された信号の送信電力を増減する。
校正測定モードでは、送信無線部410と第2可変ATTとが接続され、第2可変ATT412は後述する送信電力制御部413の制御に従って、送信無線部410から出力された信号が一定の電力で受信無線部140に入力されるように調整される。
送信電力制御部413は、送信電力制御情報に基づいて、第1可変ATT411及び第2可変ATT412を制御し、送信電力制御値を校正値記憶部147に出力する。
校正値記憶部147には、校正測定モードにおいて、送信電力制御値毎の校正値が記憶される。また、送信モードでは、校正値記憶部147は、送信電力制御部413から出力された送信電力制御値に応じた校正値を校正部113に出力する。
このように実施の形態4によれば、送信電力制御を行う場合でも、送信電力制御値に応じた校正値を用いて校正することにより、増幅器に入力する信号の振幅及び位相の変動を抑制することができるので、ピーク抑圧効果を最大限に発揮することができる。
(実施の形態5)
図15は、本発明の実施の形態5に係るピーク抑圧送信装置500の構成を示すブロック図である。この図において、送信無線部510は温度測定部511を備え、温度測定部511は送信無線部510の温度を測定し、測定結果を校正値記憶部147に出力する。
校正値記憶部147では、校正測定モードにおいて、温度範囲毎の校正値がテーブルに記憶される。例えば、温度範囲を3つとすると、T0未満、T0以上T1未満、T1以上と分けることになる。また、各温度範囲には複数の校正値が該当することになるが、校正値記憶部147には、温度範囲毎に校正値を平均した値を記憶しておく。
送信モードでは、校正値記憶部147は、温度測定部511から温度測定結果を取得し、取得した測定結果に対応する校正値を校正部113に出力する。
このように実施の形態5によれば、送信無線部の温度に応じた校正値を用いて校正することにより、送信無線部の温度特性を補償することができる。
(他の実施の形態)
上記各実施の形態では、校正測定モードと送信モードとに分けてそれぞれ実行する場合について説明したが、図16に示すように、送信無線部120の出力端に分配器601を設けることにより、送信無線部120の出力信号を増幅器130と受信無線部140とに同時に入力することができるので、校正測定モードと送信モードとを同時に行うことができる。なお、分配器601は、2分配器でもよいし、カプラでもよい。
上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することができる。
本発明にかかるマルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法は、送信無線部の周波数偏差を測定し、ピーク抑圧効果を最大限に発揮することができ、OFDM送信装置等に適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るピーク抑圧送信装置の構成を示すブロック図 図1に示した校正部の内部構成を示すブロック図 (a)送信BB信号の振幅特性を示す図、(b)送信BB信号の位相特性を示す図 (a)増幅器入力端における搬送波信号の振幅特性を示す図、(b)増幅器入力端における搬送波信号の位相特性を示す図 (a)校正値の振幅特性を示す図、(b)校正値の位相特性を示す図 (a)校正後の送信BB信号の振幅特性を示す図、(b)校正後の送信BB信号の位相特性を示す図 (a)増幅器入力端における校正後の搬送波信号の振幅特性を示す図、(b)増幅器入力端における校正後の搬送波信号の位相特性を示す図 送信信号生成部の内部構成を示すブロック図 受信無線部の内部構成を示すブロック図 受信無線部の内部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係るピーク抑圧送信装置の構成を示すブロック図 図11に示した校正部の内部構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る校正値測定装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係るピーク抑圧送信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係るピーク抑圧送信装置の構成を示すブロック図 本発明の他の実施の形態に係るピーク抑圧送信装置の構成を示すブロック図 特許文献1に開示の振幅制限装置の構成を示すブロック図
符号の説明
110、210、320 送信信号生成部
111、211、321、331 S/P変換部
112、213 ピーク抑圧部
113、214、332 校正部
114、212 IFFT部
120、410、510 送信無線部
121 D/A変換器
122 直交変調部
123 周波数変換器
124 帯域制限フィルタ
130 増幅器
131 アンテナ
140 受信無線部
141 A/D変換器
142 ディジタル直交復調器
143 同期部
144、221 FFT部
145、222 振幅位相比較部
146、223 校正値算出部
147、224 校正値記憶部
310 ピーク抑圧送信機
321、331 基準信号生成部
322 選択部
330 校正値測定装置
411、412 可変ATT
413 送信電力制御部
511 温度測定部
601 分配器

Claims (6)

  1. 送信信号に生じるピーク電力を抑圧し、送信ベースバンド信号を生成する生成手段と、
    前記送信ベースバンド信号を無線周波数帯の搬送波信号に変換する送信手段と、
    前記搬送波信号を受信ベースバンド信号に変換する受信手段と、
    前記生成手段における送信ベースバンド信号と前記受信手段によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較する振幅位相比較手段と、
    前記振幅位相比較手段における比較結果に基づいて、校正値を算出する校正値算出手段と、
    前記補正値を用いて、前記生成手段における送信ベースバンド信号を校正する校正手段と、
    を具備することを特徴とするマルチキャリア送信装置。
  2. 送信電力制御情報に基づいて、送信電力を制御する送信電力制御手段と、
    前記送信電力制御手段の電力制御値に応じた校正値を前記校正手段に用いることを決定する第1決定手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア送信装置。
  3. 前記送信手段における温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段の測定結果に応じた校正値を前記校正手段に用いることを決定する第2決定手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマルチキャリア送信装置。
  4. 前記搬送波信号を通信相手側に送信する信号線と前記受信手段に接続する信号線とに分配する分配手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のマルチキャリア送信装置。
  5. 搬送波信号である基準信号を受信ベースバンド信号に変換する受信手段と、
    前記基準信号と前記受信手段によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較する振幅位相比較手段と、
    前記振幅位相比較手段における比較結果に基づいて、校正値を算出する校正値算出手段と、
    を具備することを特徴とする校正値測定装置。
  6. 送信信号に生じるピーク電力を抑圧し、送信ベースバンド信号を生成する生成工程と、
    前記送信ベースバンド信号を無線周波数帯の搬送波信号に変換する送信工程と、
    前記搬送波信号を受信ベースバンド信号に変換する受信工程と、
    前記生成工程における送信ベースバンド信号と前記受信工程によって変換された受信ベースバンド信号との振幅及び位相を比較する振幅位相比較工程と、
    前記振幅位相比較工程における比較結果に基づいて、校正値を算出する校正値算出工程と、
    前記補正値を用いて、前記生成工程における送信ベースバンド信号を校正する校正工程と、
    を具備することを特徴とする周波数偏差校正方法。
JP2005126650A 2005-04-25 2005-04-25 マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法 Pending JP2006304191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005126650A JP2006304191A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005126650A JP2006304191A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006304191A true JP2006304191A (ja) 2006-11-02

Family

ID=37471910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005126650A Pending JP2006304191A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006304191A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078627A1 (ja) * 2006-12-25 2008-07-03 Kyocera Corporation Ofdm方式の通信システム、基地局、端末及び通信方法
JP2008258703A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Hitachi Kokusai Electric Inc 送信機
WO2011042952A1 (ja) * 2009-10-06 2011-04-14 富士通株式会社 PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)決定装置及び通信装置
JP2012044236A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 送信機および送信方法
CN112505412A (zh) * 2020-10-30 2021-03-16 北京空间飞行器总体设计部 一种卫星信号带外多余辐射谱密度测试数据处理方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008078627A1 (ja) * 2006-12-25 2008-07-03 Kyocera Corporation Ofdm方式の通信システム、基地局、端末及び通信方法
JP2008258703A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Hitachi Kokusai Electric Inc 送信機
US8031803B2 (en) 2007-04-02 2011-10-04 Hitachi Kokusai Electric Inc. Transmitter capable of suppressing peak of transmission signal
WO2011042952A1 (ja) * 2009-10-06 2011-04-14 富士通株式会社 PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)決定装置及び通信装置
JP5429298B2 (ja) * 2009-10-06 2014-02-26 富士通株式会社 PAPR(Peak−to−AveragePowerRatio)決定装置及び通信装置
US8774258B2 (en) 2009-10-06 2014-07-08 Fujitsu Limited PAPR (peak-to-average power ratio) determining device and communication device
JP2012044236A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 送信機および送信方法
CN112505412A (zh) * 2020-10-30 2021-03-16 北京空间飞行器总体设计部 一种卫星信号带外多余辐射谱密度测试数据处理方法
CN112505412B (zh) * 2020-10-30 2023-03-31 北京空间飞行器总体设计部 一种卫星信号带外多余辐射谱密度测试数据处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5010399B2 (ja) 直交多重信号のピーク抑圧方法、ピーク抑圧回路、及び送信装置
JP5278244B2 (ja) 電力増幅器の非線形度測定装置及び方法、先行歪ませ補正装置
EP2712140B1 (en) Loopback technique for IQ imbalance estimation for calibration in OFDM systems
US8804869B2 (en) OFDM PAPR reduction using cancelation vectors
US20090097579A1 (en) Apparatus and method for reducing papr in an ofdm system
WO2011104951A1 (ja) ピーク電力抑制回路とこの回路を有する通信装置
US20040266369A1 (en) Methods and apparatus for controlling signals
JP2011193079A (ja) 無線通信受信回路
US20190173709A1 (en) Apparatus and method for reducing signal distortion
US8982687B2 (en) Apparatus and method for I/Q offset cancellation in SC-FDMA system
KR20050092063A (ko) 직교 분할 다중 접속 시스템에서 파일럿 신호 생성 방법및 장치
JP2006304191A (ja) マルチキャリア送信装置及び周波数偏差校正方法
JP2000022659A (ja) Ofdm変調器
JP4836866B2 (ja) 通信装置
KR101664797B1 (ko) Ofdm신호의 papr를 감쇄하기 위한 방법 및 이를 이용한 ofdm 송신기
EP2599274A1 (en) Method for predistortion in a communication system
JP2009224922A (ja) ピーク抑圧装置、無線送信装置及び窓関数生成装置
JP7450549B2 (ja) エイリアシングを使用した信号のエネルギー効率が高い送信および受信のための方法および装置
JP4958775B2 (ja) マルチキャリア送信装置およびマルチキャリア送信方法
JP5320026B2 (ja) 送信装置および信号送信方法
JP5339102B2 (ja) ピーク抑圧回路、及び、無線送信機
JP2004032450A (ja) マルチキャリア送信装置及びその電力クリッピング方式
JP2003174370A (ja) 非線形補償回路と基地局装置および送信電力クリップ方法
US10630522B2 (en) Communication system, communication device, and communication method
JP2018019246A (ja) ピーク抑圧回路及びピーク抑圧方法