JP2006303876A - 固体撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】予備撮像に要する時間を短縮し、本撮像によって得られた画像の画質も劣化させない固体撮像素子を提供。
【解決手段】固体撮像素子104のうち、クロス配線された一部の垂直転送路158、160は、他の垂直転送路152と同様の8相駆動信号を与えても、他の垂直転送路152とは反対の垂直上方向に電荷を転送する。AE(Auto Exposure)/AF(Auto Focus)処理を行なう予備撮像時には、このように上方向に転送された電荷を、水平転送路を経ることなく、直接に電荷−電圧変換部162、164に出力する。このため、短時間で電荷を電気信号に変換して予備撮像信号とすることができる。また、このような予備撮像信号は記録しておき、これによって、本撮像信号の欠けている部分を補間する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に使用される固体撮像素子に関するものである。
従来の固体撮像素子には、例えば特許文献1に記載のように、固体撮像素子の垂直転送路に駆動信号を与える電極を、クロス配線したものがある。かかる固体撮像素子に4相や8相の駆動信号を与えると、通常どおり電極が配線された奇数列の垂直転送路は電荷を下方向へ転送する。一方、電極がクロス配線されている偶数列の垂直転送路は、同一の駆動信号を与えられているにも拘わらず、電荷を逆の上方向へ転送する。このように互いに逆方向へ転送された電荷は、固体撮像素子に備えられている上下2つの水平転送路を通してそれぞれ水平転送され、出力される。
上述のように、特許文献1は、水平転送路を上下に配置し、撮像時に同一の駆動信号を入力することにより、電荷を同時に上下に振り分け、転送時間の短縮化を図る方式である。
特開平8−125158号公報 特開2003−218343号公報
しかし、特許文献1では、本撮像前に行なう、AE(Auto Exposure)/AF(Auto Focus)などの予備測光動作に役立てる予備撮像について、特に考慮していない。
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、予備撮像に要する時間を短縮化する固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明による固体撮像素子は、上述の課題を解決するために、連続して配列された電荷結合素子で構成された複数の垂直転送路と、複数の垂直転送路のうち一部の垂直転送路に直接に接続され、一部の垂直転送路から到来する電荷を電気信号に変換する電荷−電圧変換手段と、複数の垂直転送路を構成する電荷結合素子に、電荷を転送させる駆動信号を与える複数の電極とを含み、一部の垂直転送路を構成する連続した2個ずつの電荷結合素子に与えられる駆動信号が、一部以外の垂直転送路を構成する連続した2個ずつの電荷結合素子に与えられる駆動信号を反転させたものとなるよう、複数の電極はクロス配線されていて、これによって、一部および一部以外の垂直転送路は、互いに逆方向に電荷を転送し、一部の垂直転送路を転送された電荷は、電荷−電圧変換手段へ直接出力されることを特徴とする。
本発明によれば、クロス配線された垂直転送路を上方向に転送された予備撮像用の電荷は、水平転送路を経ることなく、直接に電荷−電圧変換手段に出力されることから、水平転送時間が省略され、予備撮像に要する時間が短縮される。
本発明によれば、一部のクロス配線された垂直転送路が予備撮像に用いられるために本撮像用の画像信号が得られない部分を、予備撮像に用いられる一部のクロス配線された垂直転送路の近傍の垂直転送路を転送された電荷から変換した電気信号で補間する。あるいは、予備撮像において上方向へ読み出された予備撮像信号を保存しておき、これを用いて本撮像信号を補間する。これらの補間処理により、予備撮像の高速化にも拘わらず、本撮像された画像の画質が劣化することがない。
次に添付図面を参照して本発明による固体撮像素子の実施例を詳細に説明する。各図面において、本発明に直接関係のない要素は省略し、同様の要素は同一の参照符号によって説明する。
図2は本発明による固体撮像素子の実施例が使用されるデジタルカメラのブロック図である。デジタルカメラ10は、被写界からの入射光を電気信号に光電変換する撮像系10Aを含む。撮像系10Aは、被写界からの入射光を集光するレンズ102と、レンズ102を機械的に前後に動かして焦点合わせを行なうAF(Auto Focus)調整部106とを含む。また撮像系10Aは、レンズ102で集光した入射光を部分的に遮断する絞り機構105と、絞り機構105を調節することによって入射光量を調節するAE(Auto Exposure)調整部108とを含む。さらに撮像系10Aは、カラーフィルタCFを通して入射光を受光し、撮像面に配列されたフォトダイオードなどの光電変換素子によって入射光を電荷に変換する固体撮像素子104を含む。
図1は図2の固体撮像素子の第1の実施例を示す模式図である。同図に示すように、固体撮像素子104の撮像面に配列された光電変換素子150は、カラーフィルタCFの色配列に応じて、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の三原色信号を生成する。なお図1では、代表としてR画素である1つの光電変換素子のみ参照符号150で示している。本実施例のカラーフィルタCFは、図1に示すように、G列と、RB列とが交互に登場するよう、色が配列されている。また、光電変換素子150は格子状に配列された状態から画素ずらしを行なった、いわゆるハニカム構造で配列されている。
図1に示すように、光電変換素子の各列の間には、電荷結合素子(Charge Coupled Device; CCD)で構成された複数の垂直転送路152が存在する。なお図1では、各垂直点走路152は、その左側に位置する光電変換素子150が撮像時に光電変換した電荷を受け取って垂直方向、すなわち図1の下方向に転送する。本実施例では、垂直転送路152に与えられる駆動信号は、8相駆動方式であり、図1に番号1〜8で示すように、同一の番号で示される電荷結合素子に与えられる駆動信号は共通している。
ただし、折れ線166で示すG列154およびRB列156から読み出される電荷は、本発明の特徴であるクロス配線がなされた垂直転送路158、160を通って転送される。このクロス配線について、以下説明する。G列154およびRB列156からそれぞれ電荷を受け取る垂直転送路158、160を構成する連続した2個ずつの電荷結合素子に与えられる駆動信号は、番号1〜8から分かるように、垂直転送路158、160以外の垂直転送路152を構成する連続した2個ずつの電荷結合素子に与えられる駆動信号を反転させたものとなっている。例えば転送路152に上から下へ数字5、6で示される2個の電荷結合素子と対応する位置にある、転送路158の2個の電荷結合素子は、数字が反転していて上から下へ数字6、5で示されている。このようにクロス配線された電極に8相駆動信号を与えると、通常通りに配線された垂直転送路152は垂直下方向に電荷を転送するが、クロス配線された垂直転送路158、160は、垂直上方向に電荷を転送することとなる。以下、これについて説明する。
図3は図1の通常通りに配線された垂直転送路152と、クロス配線された垂直転送路160とに与えられる同一の8相駆動信号によって、それぞれの転送路に形成されるポテンシャルの図である。これらの転送路152、160は、いずれも、それらの左側にあるRB列から電荷を読み出して転送する。図3の上方に示すブロック152、160は、図1の垂直転送路152、160を構成する電荷結合素子1〜8に駆動信号を与える電極v1〜v8を示している。そして、その下にある時刻t0〜t7における2つずつのポテンシャル図は、垂直転送路152、160を構成する電荷結合素子1〜8に与えられる駆動信号v1〜v8によって形成されるものである。
まず初期状態として、時刻t0では、電極v1、v3、v5、v7という奇数番号の電極にフィールドシフトパルスが与えられ、それらのフィールドシフトパルスを与えられた、図1の数字1、3、5、7で示す電荷結合素子の左側に光電変換素子があれば、当該光電変換素子からフィールドシフトされた電荷がポテンシャルホールに蓄積される。図3の場合、通常通りに配線された垂直転送路152のうち、電極v1、v5に与えたフィールドシフトパルスにより、電荷結合素子1、5にRBの光電変換素子から電荷がフィールドシフトされる。一方、クロス配線された垂直転送路160のうち、電極v3、v7に与えたフィールドシフトパルスにより、電荷結合素子3、7にRBの光電変換素子から電荷がフィールドシフトされる。
そして時刻t1〜t7へと推移してゆくに従って、通常通りに配線された垂直転送路152では、電荷は、図3における左から右、すなわち図1における上から下へ向かって転送される。一方、クロス配線された垂直転送路160では、電荷は、図3における右から左、すなわち図1における下から上へ向かって逆方向に転送されることとなる。
図1に示すように、クロス配線された垂直転送路158、160は、それらが電荷を出力する上方向に配置された電荷−電圧変換部162、164に、直接に接続されている。電荷−電圧変換部162、164は、電荷をそれに応じた電圧を有する電気信号に変換する装置である。また、本発明に言う「直接に」とは、水平転送路を介することなく、の意である。すなわち、クロス配線された垂直転送路158、160から到来する電荷は、水平転送されることなく、ただちに電気信号に変換されて固体撮像素子から出力されるため、通常通りに配線された垂直転送路152を下方向へ転送され、さらに水平転送路を転送される電荷より、転送時間が短縮される。
図4は、図1に示した固体撮像素子104の他の模式図であり、クロス配線された垂直転送路158、160が配置される位置を示す図である。図4に示すように、クロス配線された垂直転送路158、160は固体撮像素子104の中央に配置してよい。
以下、図2に戻って本発明による固体撮像素子の実施例が使用されるデジタルカメラの構成の説明を継続する。デジタルカメラ10は、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D(Analogue-to-Digital)変換部112と、予備撮像信号による予備測光、本撮像で得られた本撮像信号に対する補間、圧縮/伸張処理等の各種信号処理を加える信号処理部114とを含む。
図5は図2の信号処理部114の詳細なブロック図である。信号処理部114はA/D変換部112からの2つの出力信号線116、117に接続されている。信号線116は後述のカメラのモードのうち、ムービーモードにおいて固体撮像素子104から間引き読み出しされた画像信号を出力する。一方、信号線117は、後述のAEモード182およびAFモード184において固体撮像素子104の上方へ読み出される予備撮像信号と、それらに続く本撮像モードにおいて固体撮像素子104から読み出される画像信号とを出力する。
図6はデジタルカメラ10の動作モードの推移を時系列に沿って示す模式図である。デジタルカメラ10は、撮像が可能な状態では、自動的にムービーモード180にある。ムービーモード180では、被写界を動画像として迅速に後述の表示部124にフレーミングする必要があるため、固体撮像素子104のすべての光電変換素子から電荷を読み出すことはせず、一定の限られた光電変換素子のみから電荷を読み出す。例えば、システム制御部12は駆動信号生成部10Cを動かして、光電変換素子から垂直転送路へ電荷を読み出すフィールドシフトパルスを、本撮像時の全画素読み出しの場合と異なり、間隔を空けた4の倍数で示す電極v4、v8だけに与えるなどの方法で、間引き読み出しを行ない、ムービーモードを実現する。かかる間引き読み出しされた画像信号は、A/D変換部112から信号線116を通り、直接に、信号処理部114のデジタル信号処理装置192に転送される。
ここでレリーズシャッタスイッチ128について説明しておく。レリーズシャッタスイッチ128は、2段階のストロークを有し、撮像を行なう際にトリガとなる信号を後述のシステム制御部12に送信するボタンである。図6のタイミングT1は、図2に示すレリーズシャッタスイッチ128が半押し、すなわち第1段のストロークまでが押された時点である。このとき、レリーズシャッタボタン128が半押しされたことを感知したシステム制御部12は、ムービーモードからAEモード182にモードを変更し、予備撮像に移行させる。
AEモード182となると、図1の固体撮像素子104に含まれる一部の垂直転送路158、160はクロス配線されているため、AEモード182およびこれに続くAFモード184では、垂直転送路158、160を通って上方へ転送される電荷から変換された予備撮像信号だけが信号線118を通ってA/D変換部112へ出力され、デジタル化された後、さらに信号線117を通って信号処理部114へ出力される。そして予備撮像信号は信号処理部114の補間部190に記録される。
補間部190は、図示を省略するが内部にRAM(Random Access Memory)を有し、これに予備撮像信号を記録する。一方、これらAEモード182およびAFモード184では、通常通りに配線された垂直転送路152を通って下方向へ転送される電荷は、垂直転送路152の途上または水平転送路170において、基板方向へ廃棄してよい。
予備撮像信号は、補間部190のRAMに記録されるほか、当然ながら、予備測光に用いられるため、デジタル信号処理部192へ送られる。デジタル信号処理部192は、AEモード182では、クロス配線された垂直転送路158、160を転送された電荷から変換した予備撮像信号のうち、R、G、Bの全色の情報を利用し、測光を行なう。信号処理部114は、デジタル信号処理部192で測光された予備撮像信号の輝度に関する情報をシステム制御部12に送り、システム制御部12は、この情報に応じて撮像系10AのAE調整部108に指示信号を出し、AE調整部108は絞り機構105を動かしてAE調整を行なう。
デジタル信号処理部192はさらに、AEモード182に続くAFモード184では、クロス配線された垂直転送路158を転送された電荷から変換した予備撮像信号である色Gの情報を利用し、測光を行なう。これは、AF調整を行なう場合は、輝度情報の約70%を占める色Gの情報だけで済むからである。信号処理部114は、デジタル信号処理部192で測光された予備撮像信号のうち色Gの輝度に関する情報をシステム制御部12に送り、システム制御部12は、この情報に応じて撮像系10AのAF調整部106に指示信号を出し、AF調整部106はレンズ102を動かしてAF調整を行なう。
図6のタイミングT2は、図2に示すレリーズシャッタスイッチ128が全押し、すなわち第2段のストロークまでが押された時点である。これによってシステム制御部12はデジタルカメラ10をAFモード184から本撮像モード186へ切り替える。本撮像モード186では、通常通りに配線された垂直転送路152を通って下方へ転送された電荷だけが、さらに水平転送路170を通して水平転送され、電荷−電圧変換部172で電気信号に変換され、A/D変換部112でデジタル化され、本撮像信号として、信号線117を通って出力される。そして本撮像信号も、予備撮像信号と同様に、補間部190のRAMに記録される。
補間部190のRAMに記録された本撮像信号は、予備撮像で上方へ読み出された信号があるために、クロス配線された垂直転送路158、160に相当する位置において、画像信号が欠けている。そこで、補間部190は、信号発生部120から与えられる指示信号192に従って、既にAE/AFモードにおいてRAMに記録しておいた予備撮像信号を用いて、本撮像信号を補間する。この予備撮像信号を利用するという方式は、補間部190で行なわれる第1の補間方式である。予備撮像信号は予備撮像動作が行なわれる前の信号であるから、本撮像信号に比較して信号は理想的なものではないが、クロス配線された垂直転送路という限られた列について補間するには十分に役立つ。かかる補間により、本発明は、AE/AF調整を含む予備動作が高速化されるにも拘わらず、画質の劣化を招くことがない。
図7は上述の第1の補間方式とは異なる第2の補間方式を示す概念図である。補間部190では、予備撮像信号を用いて補間を行なう第1の補間方式に代えて、画像信号の欠けている部分を近傍画素から得られる画像信号で補間するこの第2の補間方式を採用してもよい。図7に示すように、G画素200から得られる電荷は、クロス配線された垂直転送路158に沿って上方へ転送され、予備撮像信号に変換されるため、G画素200に相当する位置の本撮像信号は欠ける。そこで、G画素200に相当する位置の本撮像信号は、実線矢印206、208に示すように、補間対象の画素200の最も近くの左右のG画素202、204から得られる電荷を変換した本撮像信号の平均値によって補間する。
また、同じく図7に示すように、R画素210、B画素212からそれぞれ得られる電荷は、クロス配線された垂直転送路160に沿って上方へ転送され、予備撮像信号に変換されるため、R画素210、B画素212に相当する位置の本撮像信号は欠ける。そこで、R画素210、B画素212に相当する位置の本撮像信号は、点線矢印214、216、218、220に示すように、補間対象の画素210、211のそれぞれ最も近くの左下および右上の同一色の画素222、224および226、228から得られる電荷を変換した本撮像信号のそれぞれ平均値によって補間する。
図8は図2の固体撮像素子の第2の実施例を示す模式図である。図8の固体撮像素子250について、以下、図1および図4に示した第1の実施例と異なる点についてのみ、説明する。図8の固体撮像素子250は、同図に示すように、固体撮像素子250の中央、左右の3箇所に、クロス配線された2列ずつの垂直転送路158A・160A、158B・160B、158C・160Cを有する点で、クロス配線された2列の垂直転送路158・160を中央に1箇所しか有しない第1の実施例と異なる。このように、クロス配線された2列の垂直転送路の数は1つに限らなくてよく、互いに適度に離れているものであれば、複数設けてよい。
また、図8では、図1や図4と同様に、クロス配列された列ごとに、出力される電荷を電気信号に変換する電荷−電圧変換部162A・164A、162B・164B、162C・164Cが設けられている。しかし、それらクロス配列された列からの電荷は、唯一の電荷−電圧変換部260に接続された信号線262にも出力される。この電荷−電圧変換部260は、AEモードで用いるために設けられている。するとAEモードでは、全色の情報が変換部260に入る前に混ざってしまうが、AEに関しては、信号処理部で積算するので、信号のならびは、結局問題ない。
また、システム制御部12は、固体撮像素子250が複数有する電荷−電圧変換部のうち、いずれの電荷−電圧変換部からA/D変換部112への出力線118へ電荷を出力させるかを、自由に決定にできる。例えばAEモードであれば、電荷−電圧変換部162A・164A、162B・164B、162C・164Cから出力される電気信号は破棄され、AE用の電荷−電圧変換部260から出力される電気信号のみをA/D変換部112へ出力してAE処理を実行できる。システム制御部12は、信号処理部114の図示しないRAMに記憶された積算値を参照して、その値が好ましいものになるまで、AE調整部108によって露出を調節させ、AEモードを継続する。
RAMに記憶された積算値が好ましいものになったら、システム制御部12は、AFモードに切り換える。すなわち、今度は、AF用の6つの電荷−電圧変換部162A・164A、162B・164B、162C・164Cから電気信号を出力させる。すなわち、各クロス配線された垂直転送路を転送された電荷のならびを維持したまま、上記RAMまで電気信号を送る。そしてRAMを作業領域として、信号電荷の値が好ましいものになるまで、AF調整部106によってレンズ102を調節させ、AFモードを継続すればよい。
再び図2に戻り、デジタルカメラ10の構成の説明を継続する。デジタルカメラ10は駆動信号生成部10Cを有する。駆動信号生成部10Cは、システム制御部12の指示により、固体撮像素子104に駆動信号を与える装置である。駆動信号生成部10Cはその内部に、信号発生部120と、ドライバ部122とを有する。信号発生部120はA/D変換部112および信号処理部114という画像処理系の装置に、動作タイミングその他の指示信号を与える装置である。一方ドライバ部122は、固体撮像素子104に対して駆動信号を与える装置である。
デジタルカメラ10は信号出力系10Dを有する。信号出力系10Dは、撮像された画像を記録し表示する装置である。信号出力系10Dは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display; LCD)などの表示部124と、記録再生部126とを含む。表示部124は、ムービーモードにおいては被写界を粗い動画像として表示し、撮像された画像を再生表示するディスプレイである。記録再生部126は、信号処理部114において各種デジタル信号処理を施された画像信号を記録するメモリである。
そしてデジタルカメラ10はシステム制御部12を有する。システム制御部12はカメラ10内のあらゆる装置を制御する中央処理装置の役割を果たす。
以上のように構成された本発明による実施例の動作を、以下、説明する。まず、デジタルカメラの電源が入ると、自動的に、図6に示すムービーモード180となる。ムービーモードでは、固体撮像素子104のうち一定の限られた光電変換素子のみから電荷を読み出す間引き読み出しを行なうことにより、被写界を動画像として迅速に表示部124にフレーミングする。クロス配線された垂直転送路は少ないため、ムービーモードでは、当然ながら、固体撮像素子104を垂直下方向に転送される電荷を用いてフレーミングを行ない、クロス配線された垂直転送路を通って上方向に転送される電荷は固体撮像素子104からは出力しない。間引き読み出しされた電荷から変換された電気信号は、図2に示す出力線118から出力された後は、A/D変換部112、信号線116という経路を通り、信号処理部114で必要最低限の画像処理をして表示部124に粗い動画像として表示される。
図6に示すように、タイミングT1において、ユーザがレリーズシャッタボタンを半押しすると、予備撮像が開始される。まずAEモード182となり、AEモードでは、図1の固体撮像素子104のうち、クロス配線された垂直転送路158、160を上方向に転送される電荷を直接に電荷−電圧変換部162、164に出力し、電気信号に変換する。このように、予備撮像に用いられる予備撮像信号は、本撮像信号のように、水平転送路170を経由して次の工程へ送られるわけではないため、予備撮像にかかる時間が短縮される。
予備撮像信号は、出力線118から出力された後は、A/D変換部112、信号線117という経路を通り、信号処理部114の補間部190に記録される。それとともに、デジタル信号処理部192に出力され、ここで測光した輝度に応じてAE調整が行なわれる。すなわち、システム制御部12が、得られた輝度に応じてAE調整部108に指示を出し、絞り機構105を動かしてAE調整を実行させる。
AE調整が完了すると、図6に示すAFモード184となる。このモードにおけるAF調整も、デジタル信号処理部192に出力された予備撮像信号から得られた輝度に応じて、システム制御部12がAF調整部106に指示を出し、レンズ102を動かしてAF調整を実行させる。
AF調整が完了すると、レリーズシャッタボタンが全押しされるタイミングT2から、本撮像モード186が開始される。システム制御部12は駆動信号生成部10Cのドライバ部122を制御して駆動信号を固体撮像素子104に与え、固体撮像素子104の全画素から電荷を読み出す。この電荷は垂直転送された後、水平転送路170を通って水平転送された後、電荷−電圧変換部172で電気信号に変換され、本撮像信号として出力される。なお、本撮像を行なう段階では、既にAE/AF処理を含む予備撮像は完了しているため、本撮像によって得られる本撮像信号は理想的な信号となっている。
本撮像信号は、出力線118から出力された後は、予備撮像信号と同様に、A/D変換部112、信号線117という経路を通り、信号処理部114の補間部190に格納され、ここで補間される。補間の方式は、既に補間部190に記録されている予備撮像信号によって補間する第1の補間方式でもよいし、本撮像信号の欠けている部分の近傍の信号を用いて補間する第2の補間方式でもよい。
このように、本発明の実施例では、クロス配線された垂直転送路を上方向へ転送された電荷は、水平転送路を経ずに直接、電荷−電圧変換部へ出力されるため、予備撮像に要する時間が短縮される。また、補間部190において本撮像信号を補間しているため、画像の画質が劣化することがない。補間部190で補間された本撮像信号は、デジタル信号処理部192で各種の処理を受けた後、記録再生部126に記録され、必要に応じて、撮像後の静止画像として表示部124に表示される。その後、デジタルカメラ10は、図6に示すムービーモード188に再び戻る。
なお、図2における固体撮像素子104に代えて図8に示す固体撮像素子250を用いた場合も、本発明の実施例の動作は同様である。
本発明による固体撮像素子の第1の実施例を示す模式図である。 本発明による固体撮像素子の実施例が使用されるデジタルカメラのブロック図である。 図1のクロス配線された垂直転送路と、通常通りに配線された垂直転送路とに与えられる同一の8相駆動信号を示すポテンシャル図である。 図1に示す固体撮像素子の第1の実施例を示す他の模式図である。 図2の信号処理部の詳細なブロック図である。 デジタルカメラの動作モードの推移を時系列に沿って示す模式図である。 図6の補間部で行なわれる第2の補間方式を示す概念図である。 本発明による固体撮像素子の第2の実施例を示す模式図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ
104、250 固体撮像素子
158、160 クロス配線された垂直転送路
162、164 電荷−電圧変換部
170 水平転送路
190 補間部

Claims (3)

  1. 連続して配列された電荷結合素子で構成された複数の垂直転送路と、
    該複数の垂直転送路のうち一部の垂直転送路に直接に接続され、該一部の垂直転送路から到来する電荷を電気信号に変換する電荷−電圧変換手段と、
    前記複数の垂直転送路を構成する電荷結合素子に、電荷を転送させる駆動信号を与える複数の電極とを含み、
    前記一部の垂直転送路を構成する連続した2個ずつの電荷結合素子に与えられる駆動信号が、前記一部以外の垂直転送路を構成する連続した2個ずつの電荷結合素子に与えられる駆動信号を反転させたものとなるよう、前記複数の電極はクロス配線されていて、
    これによって、前記一部および一部以外の垂直転送路は、互いに逆方向に電荷を転送し、前記一部の垂直転送路を転送された電荷は、前記電荷−電圧変換手段へ直接出力されることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子において、該素子はさらに、
    前記電荷−電圧変換手段で電気信号に変換された予備撮像信号を保存する予備撮像信号保存手段と、
    前記一部以外の垂直転送路を転送された電荷から電気信号に変換された本撮像信号を、前記予備撮像信号で補間する補間手段とを含むことを特徴とする固体撮像素子。
  3. 請求項1に記載の固体撮像素子において、該素子はさらに、
    前記一部以外の垂直転送路を転送された電荷から電気信号に変換された本撮像信号のうち、前記一部の垂直転送路の近傍の垂直転送路を転送された電荷から変換された電気信号を用いて、前記本撮像信号を補間する補間手段を含むことを特徴とする固体撮像素子。
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