JP2006299545A - キャッチャー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動体を往動前位置に復動させてこの可動体をキャッチさせる際に衝突音などをできる限り生じさせないようにすると共に、可動体を安定的に往動前位置にキャッチしながらそのリリースにあたって格別の外力を必要としないようにする。
【解決手段】スライダ2の前端に取り付けられると共に、可動体Rに対し、可動体Rの往動前位置において吸着面50を吸着させるように構成された吸盤5と、この吸盤5の背面51に片一端60側を、ベース1に片他端61側を接続させると共に、スライダ2が第一後退位置にあるときには緊張されない長さを備えた引き片6とを有している。スライダ2の仮保持が解かれて付勢手段3の付勢によりスライダ2が前進位置に移動されることに伴って引き片6が緊張され吸盤5が変形されるようになっている。
【選択図】図4
【解決手段】スライダ2の前端に取り付けられると共に、可動体Rに対し、可動体Rの往動前位置において吸着面50を吸着させるように構成された吸盤5と、この吸盤5の背面51に片一端60側を、ベース1に片他端61側を接続させると共に、スライダ2が第一後退位置にあるときには緊張されない長さを備えた引き片6とを有している。スライダ2の仮保持が解かれて付勢手段3の付勢によりスライダ2が前進位置に移動されることに伴って引き片6が緊張され吸盤5が変形されるようになっている。
【選択図】図4
Description
この発明は、本体に往復動可能に組み合わされた可動体、または、この本体に取り付けられて、可動体の往動前位置においてこの可動体を本体にリリース可能にキャッチさせるキャッチャー装置の改良に関する。
テレビ台の前面開口を開放可能に塞ぐ観音開き式のガラス製の開き戸などにあっては、テレビ台側に設けたマグネットラッチを戸体の自由端に設けた金属プレートに吸着させて、この戸体の閉じ位置(往動前位置)にある状態をリリース可能に維持させるようにしたものがある。(特許文献1参照)
しかるに、特許文献1に示されるものでは、開いている戸体を閉じる際にラッチとプレートとの衝突音を必然的に生じさせてしまうものであった。また、戸体側にはプレートを設けることを要するものであった。また、往動前位置にキャッチされている戸体を往動させるときには、磁石の吸着力に抗する大きさの力で、プレートがラッチから引き剥がされるように戸体を開き出し操作しなければならなかった。
特開平5−79236号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のキャッチャー装置において、可動体を往動前位置に復動させてこの可動体をキャッチさせる際に衝突音などをできる限り生じさせないようにすると共に、可動体を安定的に往動前位置にキャッチしながらそのリリースにあたって格別の外力を必要としないようにする点にある。
前記問題点を解決するために、この発明にあっては、キャッチャー装置を以下の(1)〜(8)の構成を備えたものとした。
(1)本体に往復動可能に組み合わされた可動体又はこの本体に取り付けられて可動体の往動前位置においてこの可動体を本体にリリース可能にキャッチさせるキャッチャー装置であって、
(2)ベースと、
(3)このベースに前後動可能に組み合わされるスライダと、
(4)このスライダを前進位置に向けて常時付勢する付勢手段と、
(5) 付勢手段に蓄勢させながら後退移動されるスライダを第一後退位置において仮保持すると共に、この第一後退位置よりもさらに奥の第二後退位置にスライダが押し込み移動されたときに前記仮保持を解く保持手段と、
(6)スライダの前端に取り付けられると共に、可動体及び本体のいずれか一方に対し、可動体の往動前位置において吸着面を吸着させるように構成された吸盤と、
(7)この吸盤の背面に片一端側を、ベースに片他端側を接続させると共に、スライダが第一後退位置にあるときには緊張されない長さを備えた引き片とを有しており、
(8)スライダの仮保持が解かれて付勢手段の付勢によりスライダが前進位置に移動されることに伴って引き片が緊張され吸盤が変形されるようになっている。
(1)本体に往復動可能に組み合わされた可動体又はこの本体に取り付けられて可動体の往動前位置においてこの可動体を本体にリリース可能にキャッチさせるキャッチャー装置であって、
(2)ベースと、
(3)このベースに前後動可能に組み合わされるスライダと、
(4)このスライダを前進位置に向けて常時付勢する付勢手段と、
(5) 付勢手段に蓄勢させながら後退移動されるスライダを第一後退位置において仮保持すると共に、この第一後退位置よりもさらに奥の第二後退位置にスライダが押し込み移動されたときに前記仮保持を解く保持手段と、
(6)スライダの前端に取り付けられると共に、可動体及び本体のいずれか一方に対し、可動体の往動前位置において吸着面を吸着させるように構成された吸盤と、
(7)この吸盤の背面に片一端側を、ベースに片他端側を接続させると共に、スライダが第一後退位置にあるときには緊張されない長さを備えた引き片とを有しており、
(8)スライダの仮保持が解かれて付勢手段の付勢によりスライダが前進位置に移動されることに伴って引き片が緊張され吸盤が変形されるようになっている。
可動体の往動前位置において可動体及び本体のいずれか一方に吸盤を吸着させると共に、第一後退位置にスライダを後退させ仮保持させているキャッチャー装置によって可動体はこの往動前位置に安定的に位置づけられる。すなわち、この状態では、引き片は緊張されず、吸盤の所定の吸着状態をもってその吸着を継続する。この状態からスライダが第二後退位置まで後退移動されるように可動体を操作するとスライダの仮保持が解かれ、付勢手段の付勢によりスライダは前進位置に向けて前進移動される。この前進移動がなされるとスライダの前進移動分可動体は往動されると共に、引き片が緊張されて吸盤が変形され、吸盤の吸着状態が解かれる。これにより、可動体はフリーとされ所望の位置までの往動ができるようになる。フリーとなった可動体を再び往動前位置に向けて復動させると可動体及び本体のいずれか一方に再び吸盤が押し付けられると共にスライダが後退移動されることから引き片の緊張による吸盤の変形が生じず吸盤は適正に吸着され、また、スライダは第一後退位置で仮保持され、可動体は再び往動前位置に安定的に位置づけられる。
フリーとなっている可動体をキャッチさせるときは吸盤が先ず本体及び可動体のいずれか一方に突き当たるので、この際に接触音などをできる限り生じさせないようにすることができる。また、キャッチされている可動体をフリーにするときは引き片の作用によってスムースに吸盤による吸着を解かせることができる。
前記引き片の片一端を吸盤の縁部に接続させておくようにすれば、スライダの前進移動によって吸盤をその縁部から後方にスムースにまくれあげさせてその吸着を解き易くすることができる。
また、前記引き片を吸盤の直径方向両側にそれぞれ設けておけば、スライダが所定の位置まで前進移動されたときには吸盤の吸着が瞬間的に解かれるようにすることができる。
前記吸盤の背面の中央部に頭部と頸部とを備えたはめ込み凸部を一体に形成させておくと共に、
スライダの前端に、はめ込み凸部の頭部より穴径を小さくしたこのはめ込み凸部の頸部の通し穴と、この頸部よりも溝幅をやや小さくすると共にこの通し穴に側方から連通したこの頸部の導入溝とを備えた支持部を形成させておくこともある。
スライダの前端に、はめ込み凸部の頭部より穴径を小さくしたこのはめ込み凸部の頸部の通し穴と、この頸部よりも溝幅をやや小さくすると共にこの通し穴に側方から連通したこの頸部の導入溝とを備えた支持部を形成させておくこともある。
このようにした場合、スライダの支持部の導入溝に吸盤のはめ込み凸部の頸部をやや弾性変形させながらこの頸部を通して、この頸部を通し穴に入り込ませ、支持部を頭部と吸盤との間で挟み込むようにしてワンタッチでスライダの前端に吸盤を取り付けることできる。
引き片を吸盤とを一体に成形させておけば、引き片を合理的に吸盤に備えさせることができると共に、引き片にも弾性を付与し、さらに、キャッチャー装置の部品点数を軽減させることができる。
この発明にかかるキャッチャー装置によれば、吸盤の吸着により可動体をキャッチすることから、可動体を往動前位置に復動させてこの可動体をキャッチさせる際に衝突音などをできる限り生じさせないようにすることができる。それと共に、吸盤の吸着は、付勢手段により前進移動されるスライダにより緊張される引き片による吸盤の変形で解かれることから、可動体を安定的に往動前位置にキャッチしながらそのリリースにあたって格別の外力を必要としない。
以下、図1ないし図4に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1は、キャッチャー装置Cを収納箱状をなす本体Bの正面開口Baを開放可能に閉塞する戸体Raのキャッチに利用している例を示しており、図2は、かかるキャッチャー装置Cを構成する吸盤5をベース1及びスライダ2側から分離させた状態を示している。また、図3は、往動前位置にある可動体Rがキャッチャー装置Cを介して本体Bにキャッチされている様子を、図4は、図3の状態から可動体Rを押し込み操作することにより吸盤5を備えたスライダ2の仮保持が解かれてこのスライダ2が前進位置に移動され、これにより吸盤5の吸着が解かれた様子(あるいはまた、スライダ2を前進位置に移動させて可動体Rの復動を待っていたキャッチャー装置Cに復動されてきた可動体Rが突き当てられた瞬間の様子)を、それぞれ本体Bの天板Bbの記載を省略すると共に、キャッチャー装置Cの要部を断面にして上方から視て示している。
この実施の形態にかかるキャッチャー装置Cは、本体Bに往復動可能に組み合わされた可動体R、または、この本体Bに取り付けられて、可動体Rの往動前位置においてこの可動体Rを本体Bにリリース可能にキャッチさせるものである。
かかる可動体Rとしては、典型的には、本体Bに対して回動可能に組み合わされたものや、本体Bに対してスライド移動可能に組み合わされたものなどが予定される。
図1は、かかるキャッチャー装置Cを、本体Bの正面開口Baを、往動前位置において閉塞する観音開き式の開き戸のキャッチ(往動前位置での仮保持)に用いた例を示している。この例では、左右の戸体Ra、Raのそれぞれが前記可動体Rにあたる。キャッチヤー装置は、本体Bの左右方向中程の位置において、本体Bの天板Bbの内面に、後述する吸盤5の吸着面50を正面に向けるようにして、そのベース1をもって取り付けられている。キャッチャー装置Cは、左右の戸体Raに対応して、二つ設けられている。いずれのキャッチャー装置Cも、戸体Raの自由端Rbの上部であって往動前位置において本体Bの内方に向けられる面に、この往動前位置において前記吸盤5を吸着させて前記キャッチをなすように構成されている。
より具体的には、開かれた戸体Ra、つまり、往動された戸体Raを往動前位置まで復動させると、この戸体Raが後述する前進位置にあるキャッチャー装置Cのスライダ2の前端に取り付けられた吸盤5に突き当たり、スライダ2は第一後退位置に向けてこの戸体Raによって後退移動される。それと共に、吸盤5が戸体Raに押し付けられてこの戸体Raに吸着される。第一後退位置まで後退移動されたスライダ2は後述する保持手段4によってこの第一後退位置に仮保持され、したがって、吸盤5に吸着された戸体Raは往動前位置にキャッチ、位置づけられる。このキャッチ状態から戸体Raをやや押し込み操作すると前記スライダ2は第二後退位置まで押し込まれ保持手段4による仮保持が解かれる。この仮保持が解かれると後述する付勢手段3の付勢によりスライダ2は前進位置に向けて移動され、この移動分戸体Raも往動される。この実施の形態にかかるキャッチャー装置Cにあっては、このとき、本体Bに取り付けられたキャッチャー装置Cのベース1と、吸盤5との間に亘って設けられた後述する引き片6によって吸盤5を戸体Raから引き剥がさせる向きに変形させ、これにより前記のようにキャッチャー装置Cにキャッチ(捕捉)されていた戸体Raをフリー(釈放)にするように機能する。
かかるキャッチャー装置Cは、
(1)ベース1と、
(2)スライダ2と、
(3)付勢手段3と、
(4)保持手段4と、
(5)吸盤5と、
(6)引き片6と、
を備えている。
(1)ベース1と、
(2)スライダ2と、
(3)付勢手段3と、
(4)保持手段4と、
(5)吸盤5と、
(6)引き片6と、
を備えている。
ベース1は、スライダ2を前後動可能に支持するものである。図示の例では、このベース1が前記本体Bに取り付けられるようになっている。
図示の例では、かかるベース1は、筒一端10を開放させ、かつ、筒他端11を閉塞させた角筒状をなすように構成されている。このベース1の開放された筒一端10からスライダ2がベース1内に前後動可能に入れ込まれるようになっている。このベース1の前後方向にある両側板12、12にはそれぞれ前後方向に長く延びる溝状貫通孔13が形成されている。スライダ2は、その左右にそれぞれ設けられた爪部20をこの溝状貫通孔13に入れ込ませた状態でベース1に組み合わされている。すなわち、図示の例では、この溝状貫通孔13の溝前端にスライダ2の爪部20が突き当たった位置から先にはスライダ2は前進移動されないようになっており、この位置がスライダ2の前進位置となっている。また、図示の例では、ベース1の両側板12、12の前端にはそれぞれ、この側板12の板面に略直交する向きに突き出す耳部14が形成されている。この耳部14には、引き片6を前後方向に移動可能に通す通し穴14aと、この通し穴14aに側方から連通すると共に、この引き片6の太さよりも溝幅をやや狭くする引き片6の導入溝14bとが形成されている。
スライダ2は、前記ベース1に前後動可能に組み合わされる。図示の例にあっては、かかるスライダ2は、角柱状をなす主体部21と、この主体部21の前端面21aとの間に間隔を開けて配される支持部22と、この支持部22と主体部21の前端とを連接させる連接部23とを有している。連接部23は、主体部21の前端面21aに略平行な板状をなす支持部22の縦向きの一辺部と主体部21の前端面を囲う縦向きの一辺部との間に亘って設けられている。
図示の例では、前記吸盤5の背面51(吸着面50と反対の側の面)の中央部(吸盤5の背面51の頂部)に頭部52aと頸部52bとを備えたはめ込み凸部52が一体に形成されていると共に、
スライダ2の前端をなす前記支持部22に、はめ込み凸部52の頭部52aより穴径を小さくしたこのはめ込み凸部52の頸部52bの通し穴22aと、この頸部52bよりも溝幅をやや小さくすると共にこの通し穴22aに側方から連通したこの頸部52bの導入溝22bとが形成されている。
スライダ2の前端をなす前記支持部22に、はめ込み凸部52の頭部52aより穴径を小さくしたこのはめ込み凸部52の頸部52bの通し穴22aと、この頸部52bよりも溝幅をやや小さくすると共にこの通し穴22aに側方から連通したこの頸部52bの導入溝22bとが形成されている。
かかる導入溝22bは、支持部22における連接部23との連接側と反対の縦向きの他辺部において側方に一方の溝端を開放させている。はめ込み凸部52は吸盤5の背面51の中央部から後方に突き出す円柱状体52cに周回溝52dを形成させることにより構成されている。この周回溝52dによって前記頸部52bと頭部52aとが形成されている。吸盤5はゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックより構成され、外郭形状を円形とし、吸着面50を縁部から中央部に向かうに連れて次第に後方に窪ませた形状とすると共に、はめ込み凸部52を一体成形によって備えている。
これにより、この実施の形態にあっては、スライダ2の支持部22の導入溝22bに吸盤5のはめ込み凸部52の頸部52bをやや弾性変形させながらこの頸部52bを通して、この頸部52bを通し穴22aに入り込ませ、支持部22を頭部52aと吸盤5との間で挟み込むようにしてワンタッチでスライダ2の前端に吸盤5を取り付けることできるようになっている。
付勢手段3は、前記スライダ2を前進位置に向けて常時付勢するものである。図示の例では、かかる付勢手段3は、ベース1内に納められ、このベース1の閉塞された筒他端の内面にバネ後端を常時接しさせ、かつ、スライダ2の後端にバネ前端を常時接しさせた圧縮コイルバネ30とされている。
保持手段4は、前記付勢手段3に蓄勢させながら後退移動されるスライダ2を第一後退位置において仮保持すると共に、この第一後退位置よりもさらに奥の第二後退位置にスライダ2が押し込み移動されたときに前記仮保持を解くものである。
図示の例では、かかる保持手段4は、スライダ2側に形成されたカム溝40と、ベース1側に備えられたトレースピン41とから構成されている。
カム溝40は、スライダ2の主体部21の上面に形成されている。かかるカム溝40は、このカム溝40によって、この主体部21の上面に、ハートの頂部40bを後方に向け、ハートのくぼみ40c(保持部)を前方に向けたハート形島状部40aを形成させるように、設けられている。カム溝40は、スライダ2の後端側からハートの頂部40bを挟んだ一方側を通ってハートのくぼみ40cに至る往路40dと、このくぼみ40cからハートの頂部40bを挟んだ他方側を通ってこの頂部40bの先で往路40dに合流する復路40fとを備えている。カム溝40内には数カ所に段差が付けてあり、トレースピン41は往路40dからくぼみ40c、くぼみ40cから復路40fを通って再び往路40dに入り込む向きにのみ案内されるようになっている。
トレースピン41は、前端に下方に屈曲されたピン端41aを有すると共に、このピン端41aを左右に揺動可能とするように後端側でベース1に支持されている。
トレースピン41のピン端41aは、スライダ2の前進位置においてはカム溝40の往路40dの始端40eに位置される。(図4)可動体Rの復動によって吸盤5に可動体Rが突き当たるとスライダ2は後退移動されピン端41aは往路40dをくぼみ40c側に向けて案内される。スライダ2が第一後退位置よりやや先まで後退移動されるとピン端41aはハート形島状部40aの前方側に回り込みくぼみ40cのやや前方に位置される。ここで可動体Rの復動を止めると前記付勢手段3の付勢によりスライダ2は第一後退位置までやや前進すると共に、トレースピン41のピン端41aはくぼみ40cに入り込みスライダ2の仮保持がなされ、(図3)吸盤5に吸着されている可動体Rは往動前位置に位置づけられる。この状態から可動体Rをやや押し込み操作するとスライダ2は第二後退位置まで後退移動されピン端41aはくぼみ40cから前方に抜け出してカム溝40の復路40fの始端40gに入り込む。こうなると付勢手段3の付勢によりスライダ2は前進位置まで前進移動され、可動体Rもこの移動分前に押し出され、図4の状態に復帰される。この過程で後述する引き片6の作用により吸盤5は可動体Rから剥がれ可動体Rはフリーとなる。
吸盤5は、スライダ2の前端に取り付けられると共に、可動体R又は本体Bのいずれか他方に対し、可動体Rの往動前位置において吸着面50を吸着させるように構成されている。図示の例では、かかる吸盤5は、前記のようにスライダ2に取り付けられ、また、可動体Rに吸着されるようになっている。
引き片6は、かかる吸盤5の背面51に片一端60側を、ベース1に片他端61側を接続させると共に、スライダ2が第一後退位置にあるときには緊張されない長さを備えている。そして、スライダ2の仮保持が解かれて付勢手段3の付勢によりスライダ2が前進位置に移動されることに伴ってこの引き片6が緊張され吸盤5が変形されるようになっている。
図示の例では、かかる引き片6は、ひも状をなすように構成されている。引き片6の片一端60は吸盤5に一体化されている。すなわち、引き片6と吸盤5とは一体に成形されている。これにより、図示の例にあっては、引き片6を合理的に吸盤5に備えさせていると共に、引き片6にも弾性を付与し、さらに、キャッチャー装置Cの部品点数を軽減させている。
また、引き片6の片他端61には、円盤状の頭部61aが形成されており、ベース1の耳部14の後方にこの頭部61aが位置されるようにこの耳部14に形成された導入溝14bを利用して引き片6のこの頭部52aと片一端60との間にある箇所を耳部14の通し穴14aに入れ込ませることにより引き片6の片他端61側がベース1に接続されるようになっている。
可動体Rの往動前位置において可動体R及び本体Bのいずれか一方、図示の例では可動体Rに吸盤5を吸着させると共に、第一後退位置にスライダ2を後退させ仮保持させているキャッチャー装置Cによって可動体Rはこの往動前位置に安定的に位置づけられる。すなわち、この状態では、引き片6は緊張されず、吸盤5の所定の吸着状態をもってその吸着を継続する。この状態からスライダ2が第二後退位置まで後退移動されるように可動体Rを操作するとスライダ2の仮保持が解かれ、付勢手段3の付勢によりスライダ2は前進位置に向けて前進移動される。この前進移動がなされるとスライダ2の前進移動分可動体Rは往動されると共に、引き片6が緊張されて吸盤5が変形され、吸盤5の吸着状態が解かれる。これにより、可動体Rはフリーとされ所望の位置までの往動ができるようになる。フリーとなった可動体Rを再び往動前位置に向けて復動させると可動体R及び本体Bのいずれか一方、図示の例では可動体Rに再び吸盤5が押し付けられると共にスライダ2が後退移動されることから引き片6の緊張が解かれて変形していた吸盤5は弾性復帰して適正に可動体Rに吸着され、また、スライダ2は第一後退位置で仮保持され、可動体Rは再び往動前位置に安定的に位置づけられる。
フリーとなっている可動体Rをキャッチさせるときは吸盤5が先ず本体B及び可動体Rのいずれか一方に突き当たるので、この際に接触音などをできる限り生じさせないようにすることができる。また、キャッチされている可動体Rをフリーにするときは引き片6の作用によってスムースに吸盤5による吸着を解かせることができる。
図示の例では、引き片6の片一端60は吸盤5の縁部に接続されており、スライダ2の前進移動によって吸盤5をその縁部から後方にスムースにまくれあげさせてその吸着を解き易いようになっている。
また、図示の例では、引き片6は吸盤5の直径方向両側にそれぞれ設けられており、スライダ2が所定の位置まで前進移動されたときには吸盤5の吸着が瞬間的に解かれるようになっている。
B 本体
R 可動体
C キャッチャー装置
1 ベース
2 スライダ
3 付勢手段
4 保持手段
5 吸盤
51 背面
6 引き片
R 可動体
C キャッチャー装置
1 ベース
2 スライダ
3 付勢手段
4 保持手段
5 吸盤
51 背面
6 引き片
Claims (5)
- 本体に往復動可能に組み合わされた可動体又はこの本体に取り付けられて可動体の往動前位置においてこの可動体を本体にリリース可能にキャッチさせるキャッチャー装置であって、
ベースと、
このベースに前後動可能に組み合わされるスライダと、
このスライダを前進位置に向けて常時付勢する付勢手段と、
付勢手段に蓄勢させながら後退移動されるスライダを第一後退位置において仮保持すると共に、この第一後退位置よりもさらに奥の第二後退位置にスライダが押し込み移動されたときに前記仮保持を解く保持手段と、
スライダの前端に取り付けられると共に、可動体及び本体のいずれか一方に対し、可動体の往動前位置において吸着面を吸着させるように構成された吸盤と、
この吸盤の背面に片一端側を、ベースに片他端側を接続させると共に、スライダが第一後退位置にあるときには緊張されない長さを備えた引き片とを有しており、
スライダの仮保持が解かれて付勢手段の付勢によりスライダが前進位置に移動されることに伴って引き片が緊張され吸盤が変形されるようになっていることを特徴とするキャッチャー装置。 - 引き片の片一端が吸盤の縁部に接続されていることを特徴とする請求項1記載のキャッチャー装置。
- 引き片が吸盤の直径方向両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のキャッチャー装置。
- 吸盤の背面の中央部に頭部と頸部とを備えたはめ込み凸部が一体に形成されていると共に、
スライダの前端に、はめ込み凸部の頭部より穴径を小さくしたこのはめ込み凸部の頸部の通し穴と、この頸部よりも溝幅をやや小さくすると共にこの通し穴に側方から連通したこの頸部の導入溝とを備えた支持部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキャッチャー装置。 - 引き片が吸盤と一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のキャッチャー装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2005-04-18 JP JP2005119339A patent/JP2006299545A/ja active Pending
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