JP2006298301A - 可動式収納ポケット - Google Patents

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Abstract


【課題】 可動ポケットを回動させることにより開閉させるとともに、取り外し可能な可動式収納ポケットを提供することを目的とする。
【解決手段】 ドアトリム1の車室内側にはヒンジピン11aが形成され、これに回動孔25aが係合することにより、可動ポケット2がドアトリム1に回動可能に取り付けられている。収容空間Sに物を容易に出し入れするために、可動ポケット2を開状態に向けて移動させると、開閉ロックピン23がドアトリム1に設けられた板バネ15を撓ませながら回動する。可動ポケット2を更に回動させると、ドアトリム1の当てリブ12が可動ポケット2の干渉点25cに当接して、これを中心として、取外しロックピン24が板バネ15を撓ませながら回動し、ヒンジピン11aと回動孔25aとの係合が解除され、可動ポケット2がドアトリム1から、その回動方向に取り外される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、固定部材に回動可能に取り付けられるとともに、固定部材から取り外し可能な可動式収納ポケットに関する。
車両のドアトリムに回動可能に取り付けられた、取り外し可能な収納ポケットに関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。これは、ドアトリムに形成された支軸に、支承部を係合させながらポケットを回動させて、その内部に形成された収容空間を上方に開口し、物を収容可能としている。
ところで、車両ドア等に取り付けられた収納ポケットは、その内部の収容空間に埃等が溜まり、時々は取り外して埃等を除去する必要があった。また、車両の着座者が、不用意にポケット内に物を落とした場合も、ポケットを取り外さなければ物を回収できないことがあった。
上述した従来技術によるポケットは、ドアトリムから取り外す場合に、ポケットをほぼ閉じた状態で持ち上げ、支軸と支承部との係合を解除していた。従って、ドアトリムからの取り外し動作が、頻度の多いポケットの開閉動作とは異なり、操作性が悪く、戸惑うことが多かった。また、ポケットを上方に移動させる必要性から、ポケットの閉止状態において、ポケットの上縁とドアトリムとの間に空間(持ち上げ代)を設けなければならず、ドアトリムの意匠上の妨げとなっていた。
実公昭63−47566号公報(第4図)
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、可動ポケットを回動させることにより開閉させるとともに、取り外し可能な可動式収納ポケットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、枢支軸を有する固定部材、および前記枢支軸を取り囲む円周上に切欠が形成されることにより、前記枢支軸に対して回動可能に係合するとともに、前記枢支軸から取り外し可能な軸受部を有し、その内部には収容空間が形成され、前記収容空間の上方が開口した可動ポケットを備えた可動式収納ポケットにおいて、前記可動ポケットは、前記収容空間への物の出し入れを容易にするために、前記固定部材に対して回動することにより開状態となり、その後、前記可動ポケットを更に回動させることにより、負荷を発生させる抵抗手段が備えられており、この抵抗手段の発生させる負荷に抗して、前記可動ポケットの回動を継続させることにより、前記枢支軸が前記切欠を通過して、前記軸受部との係合が解除され、前記固定部材から、前記可動ポケットがその回動方向に取り外されることを特徴とする可動式収納ポケットとした。
請求項2の発明は、前記固定部材および前記可動ポケットは、前記収容空間への物の出し入れを容易にするために、前記可動ポケットが開状態となった後、前記可動ポケットを更に回動させることにより、互いに当接して、前記枢支軸と前記軸受部に代わって、前記可動ポケットの回動の中心となり、前記枢支軸を前記軸受部から離脱させる当接部位を、それぞれ有することを特徴とする請求項1記載の可動式収納ポケットとした。
請求項3の発明は、前記抵抗手段は、前記固定部材および前記可動ポケットのうちの一側に設けられた弾性部材と、他側に設けられ、前記可動ポケットを前記固定部材に対して回動させることにより、前記弾性部材と当接してこれを撓ませて、前記可動ポケットの取外し時の負荷を発生させる弾性係合部とにより構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の可動式収納ポケットとした。
請求項4の発明は、前記固定部材および前記可動ポケットのうちの他側には、前記収容空間への物の出し入れを容易にするために、前記可動ポケットが開状態となる過程において、前記弾性部材と当接してこれを撓ませることにより、前記弾性係合部が発生させる前記可動ポケットの取外し時の負荷以下の負荷を発生させる弾性押圧部が形成されたことを特徴とする請求項3記載の可動式収納ポケットとした。
請求項5の発明は、前記抵抗手段は、前記固定部材および前記可動ポケットのうちの一側に設けられた弾性部材と、他側に設けられた弾性係合部とにより構成され、前記弾性部材は、前記収容空間への物の出し入れをするために、前記可動ポケットが開状態となる過程において、前記弾性係合部が当接して撓ませる第1撓み部と、その後、前記可動ポケットを更に回動させた時に、前記弾性係合部が当接して撓ませることにより、前記可動ポケットの取外し時の負荷を発生させる第2撓み部とを具備し、前記弾性係合部が前記第1撓み部を撓ませた時には、前記第2撓み部が撓んだ時以下の負荷を発生させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可動式収納ポケットとした。
<請求項1の発明>
可動ポケットは、収容空間への物の出し入れを容易にするために、固定部材に対して回動することにより開状態となり、その後、可動ポケットを更に回動させることにより、負荷を発生させる抵抗手段が備えられており、この抵抗手段の発生させる負荷に抗して、可動ポケットの回動を継続させることにより、枢支軸が切欠を通過して、軸受部との係合が解除され、固定部材から、可動ポケットがその回動方向に取り外される構成にしたことにより、可動ポケットを回動させることにより、開閉させるとともに、取り外すことができ、その操作性を向上させることができると同時に、可動ポケットの周囲に空間を設ける必要がなく、その意匠性を向上させることもできる。また、収容空間が開状態となった後に、可動ポケットを更に回動させることにより、負荷を発生させる抵抗手段を設けたことにより、可動ポケットの開閉操作と、取り外し操作との間に節度感を持たせることが可能となり、開閉操作時に、不用意に可動ポケットを取り外してしまうことがない。
<請求項2の発明>
固定部材および可動ポケットは、収容空間への物の出し入れを容易にするために、可動ポケットが開状態となった後、可動ポケットを更に回動させることにより、互いに当接して、枢支軸と軸受部に代わって、可動ポケットの回動の中心となり、枢支軸を軸受部から離脱させる当接部位を、それぞれ有する構成としたことにより、特別な操作をすることなく、可動ポケットを固定部材に対して回動させるのみで、枢支軸と軸受部との係合を容易に解除できる。
<請求項3の発明>
抵抗手段は、固定部材および可動ポケットのうちの一側に設けられた弾性部材と、他側に設けられ、可動ポケットを固定部材に対して回動させることにより、弾性部材と当接してこれを撓ませて、可動ポケットの取外し時の負荷を発生させる弾性係合部とにより構成されたことにより、簡単な構造で確実に負荷を発生させることが可能である。
<請求項4の発明>
固定部材および可動ポケットのうちの他側には、収容空間への物の出し入れを容易にするために、可動ポケットが開状態となる過程において、弾性部材と当接してこれを撓ませることにより、弾性係合部が発生させる可動ポケットの取外し時の負荷以下の負荷を発生させる弾性押圧部が形成された構成としたことにより、可動ポケットを開状態にする過程においても、適度な操作感をもたらすことができ、その開状態の調節を容易に行うことができる。
<請求項5の発明>
抵抗手段は、固定部材および可動ポケットのうちの一側に設けられた弾性部材と、他側に設けられた弾性係合部とにより構成され、弾性部材は、収容空間への物の出し入れをするために、可動ポケットが開状態となる過程において、弾性係合部が当接して撓ませる第1撓み部と、その後、可動ポケットを更に回動させた時に、弾性係合部が当接して撓ませることにより、可動ポケットの取外し時の負荷を発生させる第2撓み部とを具備し、弾性係合部が第1撓み部を撓ませた時には、第2撓み部が撓んだ時以下の負荷を発生させる構成としたことにより、単一の弾性係合部により、可動ポケットを開状態にする過程と、取り外す過程の双方において、適度な操作感をもたらすことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1乃至図6によって説明する。説明中、図2において左方を車室内側とする。図示しない車両ドアのドアトリム1(本発明の固定部材に該当する)は合成樹脂材料にて形成され、この車室内側面の下方部には、可動ポケット2が開閉可能に取り付けられている。可動ポケット2の内部には、収容空間Sが形成されており、その上方は開口している。図3に示すように、ドアトリム1の下方には、車室外側にへこんだ収納部10が一体に形成されており、これは底面10a、底面10aの両端部に立設された一対の横壁10b、および底面10aと横壁10bを車室外側で連結する奥面10cとにより構成されている。
底面10aの入口付近には、一対の凹部11が設けられ、その各々にはヒンジピン11a(本発明の枢支軸に該当する)が掛渡されている。また、凹部11の下方には、当てリブ12(本発明の当接部位に該当する)が車室内側方向に突出しており、収納部10の全長に渡って延びている。更に、各々の横壁10bには、開閉溝13が車室内側から外側に向けて延びており、開閉溝13の上面の入口端には、その開口を狭めるように、下方に膨出したガイド壁13aが形成されている(図2示)。
この開閉溝13の下方において、横壁10bから車両ドアの前後方向に突出した一対の取付片14には、板バネ15(本発明の弾性部材に該当する)がそれぞれ装着されている。図2に示すように、それぞれの板バネ15は、1枚のバネ鋼板によって略S字状に形成されており、下端に形成された係止片15aと、これとつながった連結部15bとで取付片14を挟持することにより、固定されている。あるいは板バネ15を、合成樹脂材料によってドアトリム1に一体に形成してもよい。連結部15bからは、山形をした弾性片15cが車室外側方向へと延びている。弾性片15cは片持ち梁状に形成され、上部から押圧されることにより撓み可能となっている。
一方、可動ポケット2は合成樹脂材料によって一体に形成され、車室内側に配された意匠面21と、これの外側に連結された箱体22とを備えている。意匠面21はほぼ平板状に形成され、車室内に面しているため、ドアトリム1とほぼ面一に形成されており、その上縁部には、可動ポケット2を回動させる時に、手をかけるハンドル21aが形成されている。箱体22は略直方体状に形成され、内部に収容空間Sを含んでおり、その上部は開口している。箱体22の前後の外周面には、それぞれ開閉ロックピン23(本発明の弾性押圧部に該当する)と取外しロックピン24(本発明の弾性係合部に該当する)がそれぞれ突出している。
開閉ロックピン23は円柱形をしており、その外周面からはカム状部23aが突出している。また、取外しロックピン24は、後述するように、板バネ15に対して支障なく乗り上げることができるように、円柱形の一部を切り欠いた形状をしており、その外周面には突部24aが設けられている。可動ポケット2をドアトリム1に取り付けた時の、ヒンジピン11aから開閉ロックピン23および取外しロックピン24の円形部の中心点(図2において、それぞれ黒点にて示す)までの距離は、等しく設定されている。
箱体22の下面には、その底面と意匠面21の下縁部とを連結するように、一対のヒンジプレート25が設けられている。ヒンジプレート25は、それぞれ上述したヒンジピン11aと対向する位置に形成されており、ヒンジピン11aと回動可能に嵌合するように、回動孔25a(本発明の軸受部に該当する)が形成されている。ヒンジプレート25には、回動孔25aがヒンジピン11aに嵌合した時、ヒンジピン11aを取り囲む円周上に位置するように、切欠25bが斜め下方に向けて形成されており、回動孔25aは、切欠25bを介してヒンジピン11aから取り外し可能とされている。
更に、ヒンジプレート25の下方には、上述したドアトリム1の当てリブ12と係合するように、干渉点25c(本発明の当接部位に該当する)が形成されている。図2に示すように、可動ポケット2は、ヒンジプレート25に形成された回動孔25aを、ドアトリム1のヒンジピン11aに嵌合させることにより、ドアトリム1に対して回動可能に取り付けられ、可動ポケット2が回動することにより、開閉ロックピン23が板バネ15を下方に撓ませながら開閉溝13内を移動する。
次に、図2および図4乃至図6に基づいて、可動ポケット2の操作方法について説明する。尚、図4乃至図6は、それぞれ可動ポケット2をドアトリム1から取り外す場合と、ドアトリム1に取り付ける場合の双方を示している。図2に示すように、可動ポケット2がドアトリム1に対して閉状態にある時、取外しロックピン24の突部24aが開閉溝13の奥端部に当接することにより、可動ポケット2の車室外側方向への位置決めを行っている。また、可動ポケット2の開閉ロックピン23は、板バネ15の弾性片15cの頂上部を外れた位置を軽く押圧しており、車両の振動等により可動ポケット2ががたつくことを防止するとともに、可動ポケット2の車室内側方向への位置決めを行っている。
図4に示すように、収容空間S内への物の出し入れを容易にするために、可動ポケット2を開状態とする場合、ハンドル21aを持って、可動ポケット2をヒンジピン11aを中心に、ドアトリム1に対して車室内側(図4において反時計回り)に回動させる。可動ポケット2の回動によって、開閉ロックピン23と取外しロックピン24が開閉溝13内を、図4において左方に移動するため、開閉ロックピン23が板バネ15の弾性片15cを撓ませながら、やがてその頂上部を乗越える。この時点において、取外しロックピン24が板バネ15の端部に当接し、開閉ロックピン23とともに板バネ15を挟持することにより、可動ポケット2を開状態にて保持する(図4示)。
可動ポケット2を開状態とする時、開閉ロックピン23が板バネ15を撓ませることにより、可動ポケット2の回動に対して所定の負荷が発生するため、その回動操作に対して適度な感触が得られる。また、閉状態から開状態への途中位置においても、開閉ロックピン23が板バネ15を撓ませることにより、それから反力を受け、開閉溝13の上面との間で挟持されて、可動ポケット2をその位置でドアトリム1に保持することが可能である。尚、開閉ロックピン23は板バネ15を乗越える際に、板バネ15から上方に向けて反力を受けるが、カム状部23aが開閉溝13の上面に当接することにより、回動孔25aがヒンジピン11aから外れて、可動ポケット2が上方へ移動することを防止している。
可動ポケット2をドアトリム1から取り外すために、開状態となった可動ポケット2を、車室内側に更に回動させると、ロックピン24が板バネ15に乗り上げて、下方に撓ませ始める。この板バネ15の撓みによって、可動ポケット2を取り外すために回動させるに際して、所定の負荷(可動ポケット2の取外し時の負荷)が発生する。この負荷に抗して可動ポケット2を更に回動させると、可動ポケット2の干渉点25cが、ドアトリム1の当てリブ12に当接し、それ以降、可動ポケット2は、回動孔25aとヒンジピン11aに代わって、当てリブ12と干渉点25cを中心に回動する(図5示)。
可動ポケット2を、当てリブ12と干渉点25cを中心として回動させることにより、やがて、取外しロックピン24が板バネ15を撓ませて、その頂上部を乗越えると、ヒンジピン11aと回動孔25aとが引き離され、ヒンジピン11aが切欠25bを通過して、回動孔25aとの係合が解除され、ドアトリム1から回動方向に取り外される(図6示)。開閉ロックピン23と同様に、取外しロックピン24は板バネ15を乗越える際に、板バネ15から上方に向けて反力を受けるが、突部24aが開閉溝13の上面に当接することにより、回動孔25aがヒンジピン11aから外れて、可動ポケット2が上方へ移動することを防止している。
取り外された可動ポケット2を、再びドアトリム1に装着する場合、まず、取外しロックピン24をドアトリム1の開閉溝13に導きながら、可動ポケット2をドアトリム1の収納部10内に入れていく(図6示)。開閉溝13内への挿入によって、取外しロックピン24が板バネ15に当接した時点で、ヒンジピン11aがヒンジプレート25の切欠25bと係合する(図5示)。その後、可動ポケット2が閉状態となるように、取外しロックピン24によって板バネ15を撓ませながら、更に回動させると、開閉ロックピン23のカム状部23aが、開閉溝13の入口端にあるガイド壁13aに当接することにより、可動ポケット2が回動動作をしながら下方へと移動する。これにより、ヒンジピン11aが切欠25bを通過した後、回動孔25aへと係合する(図4示)。その後、ヒンジピン11aを中心として、可動ポケット2が図4において時計回りに回動して、開閉ロックピン23が、板バネ15を撓ませて乗越えて、可動ポケット2の閉状態となる(図2示)。
図6において、収容空間Sに物の出し入れを容易にするために、可動ポケット2が閉状態から開状態へと移動するまでの、ヒンジピン11aを中心とした開閉ロックピン23の回動軌跡を一点鎖線、取外しロックピン24の回動軌跡を破線で示し、可動ポケット2が取り外されるまでの、当てリブ12を中心とした、取外しロックピン24の回動軌跡を二点鎖線にて示している。回動軌跡は、開閉ロックピン23および取外しロックピン24の下面のものである。これに示すように、可動ポケット2が閉状態から開状態へと移動するまでに、開閉ロックピン23が板バネ15を撓ませる量は、可動ポケット2が取り外されるまでに、取外しロックピン24が板バネ15を撓ませる量以下に設定されている。このため、取外しロックピン24によって発生させられる板バネ15の負荷は、開閉ロックピン23によって発生させられる板バネ15の負荷以上となっており、可動ポケット2を開状態とした後、更に、それまでよりも大きい力で回動させることにより、可動ポケット2をドアトリム1から取り外すことができる。
本実施形態によれば、可動ポケット2は、収容空間Sへの物の出し入れ容易にをするために、ドアトリム1に対して回動することにより開状態となり、その後、可動ポケット2を更に回動させることにより、取外しロックピン24が板バネ15を撓ませて負荷を発生させ、この負荷に抗して、可動ポケット2の回動を継続させることにより、ヒンジピン11aが切欠25bを通過して、回動孔25aとの係合が解除され、ドアトリム1から、可動ポケット2がその回動方向に取り外される構成にしたことにより、可動ポケット2を回動させることにより、開閉させるとともに、取り外すことができ、その操作性を向上させることができる。また、可動ポケット2を取外す際に、上方へ移動させることがないため、その周囲に空間を設ける必要がなく、その意匠性を向上させることもできる。
また、ドアトリム1および可動ポケット2は、収容空間Sへの物の出し入れを容易にするために、可動ポケット2が開状態となった後、可動ポケット2を更に回動させることにより、互いに当接して、ヒンジピン11aと回動孔25aに代わって、可動ポケット2の回動の中心となり、ヒンジピン11aを回動孔25aから離脱させる当てリブ12と干渉点25cを、それぞれ有する構成としたことにより、特別な操作をすることなく、可動ポケット2をドアトリム1に対して回動させるのみで、ヒンジピン11aと回動孔25aとの係合を容易に解除できる。
また、ドアトリム1に設けられた板バネ15と、可動ポケット2に形成された開閉ロックピン23および取外しロックピン24によって、可動ポケット2の回動時に負荷を発生させる構成としたことにより、簡単な構造で確実に負荷を発生させることが可能である。更に、開閉ロックピン23は、収容空間Sへの物の出し入れを容易にするために、可動ポケット2が開状態となる過程において、板バネ15と当接してこれを撓ませることにより、取外しロックピン24が発生させる可動ポケット2の取外し時の負荷以下の負荷を発生させる構成としたことにより、可動ポケット2を開状態にする過程においても、適度な操作感をもたらすことができ、その開状態の調節を容易に行うことができる。また、可動ポケット2の開閉操作と、取り外し操作との間に節度感を持たせることが可能となり、開閉操作時に、不用意に可動ポケット2を取り外してしまうことがない。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7によって説明する。本実施形態においては、ドアトリム1の車室内側に回動蓋16を取り付け、閉状態にある可動ポケット2の収容空間Sが、上方から見えないようにしている。回動蓋16は、合成樹脂材料にて一体に形成され、ドアトリム1の表面に回動可能に取り付けてある。回動蓋16にはつるまきバネ17の一端が係合し、その他端はドアトリム1に固定されている。つるまきバネ17のスプリング力により、回動蓋16は、図7において時計回りに付勢され、その取付部に形成されたストッパ部16aが、ドアトリム1の表面に当接することにより、その位置が保持されている。その他の構成については、実施形態1のものと同様であるため、説明は省略する。
<実施形態3>
図8は本発明の実施形態3を示す。本実施形態においては、板バネ18の上部に一対の突部18a、18bが設けられており、第2突部18b(本発明の第2撓み部に該当する)は第1突部18a(本発明の第1撓み部に該当する)に対して、車室内側に形成されているとともに、第1突部18a以上の高さに形成されている。一方、可動ポケット2Aには開閉ロックピン23のみが形成され、取外しロックピン24は設けられていない。可動ポケット2Aが閉状態にある時、箱体22の車室外側端が、ドアトリム1の収納部10の奥面10cと当接するとともに、開閉ロックピン23が板バネ18の第1突部18aよりも車室外側を押圧した状態で保持されている。収容空間Sへの物の出し入れをするために、可動ポケット2Aが開状態に向けて回動されると、開閉ロックピン23が板バネ18の第1突部18aを撓ませて、所定の負荷を発生させながら開閉溝13内を移動する。開閉ロックピン23が第1突部18aを乗越え、第2突部18bとの間に位置すると、可動ポケット2Aが開状態に達し、この状態で保持される。
更に、可動ポケット2Aを回動させると、実施形態1のものと同様に、可動ポケット2Aの干渉点25cが、ドアトリム1の当てリブ12に当接して、当てリブ12を中心として可動ポケット2Aが回動するとともに、開閉ロックピン23が板バネ18の第2突部18bと当接して乗越えることにより、所定の負荷(可動ポケット2Aの取外し時の負荷)を発生させる。その後、ヒンジピン11aが切欠25bを通過して、回動孔25aとの係合が解除され、可動ポケット2Aが回動方向に取り外される。上述したように、第2突部18bの高さは第1突部18a以上に形成されているため、第1突部18aを撓ませる時に対して、開閉ロックピン23の回動軌跡が異なることと相俟って、実施形態1と同様に、可動ポケット2Aをドアトリム1から取り外す時の板バネ18の撓み量は、可動ポケット2Aを開状態に向けて回動させる時の撓み量以上であって、それによって発生する負荷も、可動ポケット2Aを開状態に向けて回動させる時のもの以上となる。その他の構成については、実施形態1のものと同様であるため、説明は省略する。
本実施形態によれば、可動ポケット2Aが開状態となる過程において、開閉ロックピン23が板バネ18に当接して第1突部18aを撓ませ、その後、可動ポケット2Aを更に回動させ、可動ポケット2Aを取外す時に、第2突部18bを撓ませることにより、第1突部18aを撓ませた時以上の負荷を発生させる構成としたことにより、単一の開閉ロックピン23により、可動ポケット2Aを開状態にする過程と、取り外す過程の双方において、適度な操作感をもたらすことができ、開閉操作時に、不用意に可動ポケット2Aが外れてしまうことがない。
<実施形態4>
図9は本発明の実施形態4を示す。本実施形態においては、実施形態1のものに比べて、取外しロックピン26の突部26aを下方に延長している。これにより、開閉ロックピン23と取外しロックピン26の中心点における、板バネ15を乗越える時のそれぞれの回動軌跡が同一であっても、取外しロックピン26が板バネ15を撓ませる量を、開閉ロックピン23による板バネ15の撓み量以上にすることができる。その他の構成については、実施形態1のものと同様であるため、説明は省略する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)可動ポケットに板バネを設け、ドアトリムに開閉ロックピンおよび取外しロックピンを形成してもよい。
(2)可動ポケットあるいはドアトリムに、開閉ロックピンおよび取外しロックピン双方の機能を有する構成を、一体的に設けてもよい。
(3)本発明による可動式収納ポケットは、ダッシュパネル等のドア以外の車室内装備に設けてもよいし、住宅の室内備品に形成してもよい。
(4)板バネ、開閉ロックピンおよび取外しロックピンは、ドアトリムあるいは可動ポケットの前後方向の片側のみに、それぞれ一つだけ設けてもよい。
(5)可動ポケットを閉状態から開状態へとなるように回動させる時の板バネの撓み量と、可動ポケットを取り外す時の板バネの撓み量を等しくしてもよい。
本発明による可動式収納ポケットが設けられたドアトリムの外観図である。 実施形態1による可動式収納ポケットの断面図である。 図2に示した可動式収納ポケットの可動ポケットを取り外したところを示した斜視図である。 図2に示した可動式収納ポケットの可動ポケットを開状態にしたところを示した断面図である。 図2に示した可動式収納ポケットの可動ポケットを回動させて、当てリブと干渉点が当接したところを示した断面図である。 図2に示した可動式収納ポケットの可動ポケットを取り外しているところを示した断面図である。 実施形態2による可動式収納ポケットの断面図である。 実施形態3による可動式収納ポケットの断面図である。 実施形態4による可動式収納ポケットの断面図である。
符号の説明
1…ドアトリム
2…可動ポケット
11a…ヒンジピン
12…当てリブ
15、18…板バネ
18a…第1突部
18b…第2突部
23…開閉ロックピン
24、26…取外しロックピン
25…ヒンジプレート
25a…回動孔
25b…切欠
25c…干渉点
S…収容空間

Claims (5)

  1. 枢支軸を有する固定部材、および
    前記枢支軸を取り囲む円周上に切欠が形成されることにより、前記枢支軸に対して回動可能に係合するとともに、前記枢支軸から取り外し可能な軸受部を有し、その内部には収容空間が形成され、前記収容空間の上方が開口した可動ポケットを備えた可動式収納ポケットにおいて、
    前記可動ポケットは、前記収容空間への物の出し入れを容易にするために、前記固定部材に対して回動することにより開状態となり、その後、前記可動ポケットを更に回動させることにより、負荷を発生させる抵抗手段が備えられており、この抵抗手段の発生させる負荷に抗して、前記可動ポケットの回動を継続させることにより、前記枢支軸が前記切欠を通過して、前記軸受部との係合が解除され、前記固定部材から、前記可動ポケットがその回動方向に取り外されることを特徴とする可動式収納ポケット。
  2. 前記固定部材および前記可動ポケットは、前記収容空間への物の出し入れを容易にするために、前記可動ポケットが開状態となった後、前記可動ポケットを更に回動させることにより、互いに当接して、前記枢支軸と前記軸受部に代わって、前記可動ポケットの回動の中心となり、前記枢支軸を前記軸受部から離脱させる当接部位を、それぞれ有することを特徴とする請求項1記載の可動式収納ポケット。
  3. 前記抵抗手段は、前記固定部材および前記可動ポケットのうちの一側に設けられた弾性部材と、他側に設けられ、前記可動ポケットを前記固定部材に対して回動させることにより、前記弾性部材と当接してこれを撓ませて、前記可動ポケットの取外し時の負荷を発生させる弾性係合部とにより構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の可動式収納ポケット。
  4. 前記固定部材および前記可動ポケットのうちの他側には、前記収容空間への物の出し入れを容易にするために、前記可動ポケットが開状態となる過程において、前記弾性部材と当接してこれを撓ませることにより、前記弾性係合部が発生させる前記可動ポケットの取外し時の負荷以下の負荷を発生させる弾性押圧部が形成されたことを特徴とする請求項3記載の可動式収納ポケット。
  5. 前記抵抗手段は、前記固定部材および前記可動ポケットのうちの一側に設けられた弾性部材と、他側に設けられた弾性係合部とにより構成され、前記弾性部材は、前記収容空間への物の出し入れをするために、前記可動ポケットが開状態となる過程において、前記弾性係合部が当接して撓ませる第1撓み部と、その後、前記可動ポケットを更に回動させた時に、前記弾性係合部が当接して撓ませることにより、前記可動ポケットの取外し時の負荷を発生させる第2撓み部とを具備し、前記弾性係合部が前記第1撓み部を撓ませた時には、前記第2撓み部が撓んだ時以下の負荷を発生させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可動式収納ポケット。
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