JP2006296675A - 使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システム - Google Patents

使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システム Download PDF

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Abstract

【課題】流通性を容易にして医療施設での保管量を少なくするとともに、廃棄時の情報を製造者が把握できて使用後の医療廃棄物として環境への負荷を少なくすることが可能な使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システムを実現する。
【解決手段】使い捨て医療器具としての内視鏡カバー3は、構成部品の少なくとも一部を生分解性材質により構成されている。内視鏡カバー3は、構成部品の全てである挿入部カバー部31、この挿入部カバー部31の先端部に設けた先端カバー部材31Aと、操作部カバー32と、口体部33とを生分解性材質である生分解性プラスティックにより構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システムに関する。
近年、医療技術の進歩に伴い種々の医療器具が開発されて使用されている。これらの医療器具の中には、一度使用した後に廃棄される使い捨て医療器具がある。このような使い捨て医療器具としては、例えば特開平8−308786号公報に記載されているように、内視鏡を被覆する内視鏡カバーが提案されている。
従来の内視鏡カバーは、内視鏡を被覆した状態で使用することにより、使用後に使用済みの内視鏡カバーを廃棄し、新たな内視鏡カバーに交換できるので、内視鏡を洗滌消毒、滅菌処理する必要がなく、時間を削減できて作業性が向上する。
特開平8−308786号公報
従来の使い捨て医療器具は、使用後、各医療施設かまたは医療廃棄物回収業者(以下、単に回収業者)により医療廃棄物として廃棄処分されている。この医療廃棄物の処分は各医療施設に任されており、各医療施設、回収業者がどのように医療廃棄物を処分しているか製造者側が把握することは困難であった。
上記従来の使い捨て医療器具は、例えば各種金属、プラスティック素材等により構成されている。このため、上記従来の使い捨て医療器具は、不燃性の医療廃棄物とし処理される。したがって、上記使い捨て医療器具は、使用後の医療廃棄物として環境への負荷を少なくすることが要望されている。
また、従来の使い捨て医療器具は、各医療施設にて必要な数を在庫として常に保管しておく必要があった。さらに、使用後の使い捨て医療器具は医療廃棄物として上記廃棄処分されるまで、各医療施設内に所定数保管する必要があり、保管場所が必要になっていた。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、流通性を容易にして医療施設での保管量を少なくするとともに、廃棄時の情報を製造者が把握できて使用後の医療廃棄物として環境への負荷を少なくすることが可能な使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システムを提供することを目的とする。
本発明は、医療行為に用いられる使い捨て医療器具であって、前記使い捨て医療器具を構成している構成部品の少なくとも一部を生分解性材質により構成したことを特徴としている。
また、本発明は、請求項1に記載の使い捨て医療器具であって、前記使い捨て医療器具を構成している前記構成部品の全てを前記生分解性材質により構成したことを特徴としている。
また、本発明は、請求項1に記載の使い捨て医療器具であって、前記使い捨て医療器具を構成している前記構成部品を前記生分解性材質により構成した生分解性部と、非生分解性材質により構成した非生分解性部とに分解可能に構成したことを特徴としている。
また、本発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、前記使い捨て医療器具は同定標識情報を有し、通信回線を介して使用済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を取得する使用済み同定標識情報取得部と、前記使用済み同定標識情報取得部により取得した前記使用済み同定標識情報に基づき、前記使用済み医療器具の数を算出する算出部と、前記算出部の算出結果に基づき、新たな使い捨て医療器具の納入指示情報を前記通信回線を介して送信する納入指示部と、前記納入指示部からの納入指示情報に基づいて納入される全ての前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得する納入済み同定標識情報取得部と、前記算出部の算出結果に基づき、前記使用済み医療器具の回収指示情報を前記通信回線を介して送信する回収指示部と、前記回収指示部からの回収指示情報に基づいて回収済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得する回収済み同定標識情報取得部と、を具備することを特徴としている。
本発明の使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システムは、流通性を容易にして医療施設での保管量を少なくするとともに、廃棄時の情報を製造者が把握できて使用後の医療廃棄物として環境への負荷を少なくすることができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図18は本発明の実施例1に係り、図1は実施例1の使い捨て医療器具として内視鏡カバーを備えた内視鏡装置の全体構成図、図2は図1の内視鏡カバーの要部を示す説明図、図3は内視鏡カバーの流通システムを示す全体構成図、図4は図3のメーカのサーバのデータべース構造例を示す説明図、図5は図3の病院の検査室に配置されるモニタに表示されるID情報読込画面の表示例を示す説明図、図6は図3のメーカのサーバが使用済み内視鏡カバーの数を算出するまでの動作を示すフローチャート、図7は図3のメーカのサーバが納入/回収フラッグを立てるまでの動作を示すフローチャート、図8は図3の代理店の端末の動作を示すフローチャート、図9は図3の代理店の端末に表示される納入依頼指示画面の表示例を示す説明図、図10は図8の代理店の端末の動作に対するメーカのサーバの動作を示すフローチャート、図11はA病院の内視鏡カバーデータベースの一例を示す説明図、図12は図3の回収業者の端末の動作を示すフローチャート、図13は図3の回収業者の端末に表示される回収依頼指示画面の表示例を示す説明図、図14は図3の回収業者の端末に表示される回収済みID情報取得画面の表示例を示す説明図、図15は図12の回収業者の端末の動作に対するメーカのサーバの動作を示すフローチャート、図16は回収業者の端末から内視鏡カバーの滅菌粉砕処理時のID情報を取得する際のメーカのサーバが行う動作を示すフローチャート、図17は図3の回収業者の端末に表示される滅菌処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図、図18は図3の回収業者の端末に表示される粉砕処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。
図1及び図2に示すように実施例1の内視鏡装置1は、後述の撮像部を内蔵した電子内視鏡(以下、単に内視鏡)2と、使い捨て医療器具として内視鏡2を覆う内視鏡カバー3とを備えて構成されている。また、内視鏡装置1は、光源装置5、ビデオプロセッサ6、流体制御装置7、モニタ9等が配置されている。なお、内視鏡装置1は医療施設である病院51の検査室51a(図3参照)に配置されている。
前記光源装置5は、前記内視鏡2に着脱自在に接続され、この内視鏡2に照明光を供給するようになっている。前記ビデオプロセッサ6は、前記内視鏡2に着脱自在に接続され、この内視鏡2の後述する撮像部24を制御すると共に、この撮像部から得られた信号を処理して標準的な映像信号を出力するようになっている。前記流体制御装置7は、前記内視鏡カバー3に着脱自在に接続され、この内視鏡カバー3の送気送水チャンネルに空気や水等の流体を供給するようになっている。
前記内視鏡2は細長の挿入部2aを有し、この挿入部2aの手元側の基端部に把持部を兼ねた操作部2bが連設されて構成されている。前記内視鏡2は、前記操作部2bよりライトガイド等を内蔵するユニバーサルコード2cが延出している。前記挿入部2aは基端側より軟性の可撓管10aと、湾曲自在な湾曲部10bと、観察光学系等を備えた先端構成部10cとが連設されて構成されている。
前記操作部2bには、前記湾曲部10bを湾曲操作する湾曲操作ノブ11(図2参照)が設けられている。また、前記操作部2bには、送気送水スイッチ12、吸引スイッチ13が設けられており、ユニバーサルコード2c内に配設された信号線を介して前記流体制御装置7と電気的に接続されている。さらに、前記操作部2bには、前記ビデオプロセッサ6を遠隔操作するためのリモートスイッチ14が設けられている。
前記ユニバーサルコード2cの端部には、前記光源装置5に接続するコネクタ部15が設けられている。前記コネクタ部15の側部には、電気ケーブル16が延出しておりこの端部に設けた電気コネクタ17が前記ビデオプロセッサ6に接続されている。
前記内視鏡2は、ユニバーサルコード2c、挿入部2a、操作部2bにライトガイド21が挿通配設されている。このライトガイド21の出力端である先端構成部10cには、前記内視鏡カバー3の後述するレンズカバー30aを介して患部などの被写体を照明する照明光学系22が設けられている。なお、照明光学系22及びライトガイド21の代わりに図示しないLED( Light Emitting Diode )を設けてもよい。この場合、内視鏡2は、ライトガイド21の代わりにLEDから延出される電線が挿通配設される。
一方、先端構成部10cには、照明された被写体の反射光を被写体像として取り込む対物光学系23及び取り込まれた被写体像を撮像するCCD( Charge Coupled Device )やCMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor )等の撮像部24が設けられている。前記ビデオプロセッサ6は、前記内視鏡2の撮像部24からの撮像信号を信号処理して、標準的な映像信号を生成し、前記モニタ9に内視鏡画像を表示させるようになっている。
一方、前記内視鏡2を被覆する内視鏡カバー3は、内視鏡2の挿入部2aを覆う挿入部カバー部31と、内視鏡2の操作部2b及びユニバーサルコード2cを覆う操作部カバー32と、内視鏡2の操作部2bの一部に固定する口体部(支持部)33と、前記挿入部カバー部31の先端部に設けた先端カバー部材31Aとを有して構成されている。これら内視鏡カバー3の各部は予め内視鏡検査に使用される前に滅菌されているものが使用され、内視鏡検査に使用した後は廃棄されるようになっている。
前記先端カバー部材31Aには、レンズカバー30a、送気送水ノズル30b、吸引口30cが設けられている。前記内視鏡カバー3(挿入部カバー部31、口体部33)内には、内視鏡挿入チャンネル34、送気送水チャンネル35、処置具挿通用チャンネル36等の管路を備えている。
前記内視鏡挿入チャンネル34は先端が前記レンズカバー30aに至り、後端から前記内視鏡2の挿入部2aを挿入配設するようになっている。前記送気送水チャンネル35は先端が前記送気送水ノズル30bに連通し、後端は前記口体部33より外部へ延出して送気チューブ35a及び送水チューブ35bに接続されている。これら送気チューブ35a及び送水チューブ35bの他端は、前記流体制御装置7に接続されている。
前記処置具挿通用チャンネル36は先端が前記吸引口30cに連通し、後端は前記口体部33で分岐し、この分岐した一方は口体部33に設けられた処置具挿入口37に連通し、他方は前記口体部33より外部へ延出して吸引チューブ36aに接続されている。この吸引チューブ36aは、前記流体制御装置7に接続されている。
また、この挿入部カバー部31と前記口体部33とは気密的に結合され、前記内視鏡2の挿入部2aの先端部まで前記内視鏡挿入チャンネル34を気密的に覆っている。前記口体部33は、前記内視鏡2の操作部2bの前端付近の外周面には気密が保てるように密着すると共に、密着した場合の摩擦力により口体部33を操作部2bに固定するOリング等によるシール部39が設けられている(図2参照)。尚、前記口体部33は、前記内視鏡挿入チャンネル34が前記内視鏡2の操作部2bの前端付近と殆ど嵌合する大きさ(内径)となっている。
これにより、前記内視鏡カバー3は、前記内視鏡挿入チャンネル34に前記内視鏡2の挿入部2aを挿入すると、前記シール部39と操作部2bとの摩擦力により口体部33が操作部2bに固定されるようになっている。
本実施例では、前記内視鏡カバー3の構成全体を生分解性材質として生分解性プラスティックにより構成している。さらに具体的に説明すると前記内視鏡カバー3は、挿入部カバー部31、操作部カバー32、口体部33、先端カバー部材31Aの全ての構成部品を生分解性プラスティックにより構成している。
前記生分解性プラスティックは例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグルコール酸、ポリビニールアルコール、ポリエチレンサクシネート等であり、使用中は通常のプラスティックと同様に使え、使用後は自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される特性がある。このため、前記内視鏡カバー3は、生分解性プラスティックにより構成されることにより環境への負荷を少なくすることができる。
なお、前記挿入部カバー部31、操作部カバー32は軟性の生分解性プラスティックにより構成され、前記先端カバー部材31A、口体部33は硬質の生分解性プラスティックにより構成されている。なお、前記先端カバー部材31A及び口体部33は、図示しないV字やU字断面形状のスリットを形成して後述する内視鏡カバー3の破砕を容易にしている。なお、本実施例では、後述するように生分解性プラスティックが土中の微生物により分解され易くするために粉砕するようにしている。
また、本実施例では、前記内視鏡カバー3に識別可能な同定標識情報としてのID情報を持たせるようにしている。さらに具体的に説明すると、図2に示すように前記内視鏡カバー3は、前記口体部33に例えば、製造番号等の内視鏡カバー個別のID情報を読み込み可能な識別タグ41が取り付けられている。この識別タグ41は、RFID( Radio Frequency IDentification :電波方式認識)タグにより構成されている。
一方、検査室51aには、前記識別タグ41に記録されているID情報を読み込むためのID読込装置42が配置されている。このID読込装置42は、前記識別タグ41に記録されているID情報を無線通信により読み込むように構成されている。
すなわち、前記ID読込装置42は、無線通信範囲内に前記識別タグ41が位置したとき、この識別タグ41と無線通信して記録されているID情報を自動的に読み込むようになっている。これにより、看護師等のオペレータは、前記内視鏡カバー3の識別タグ41を前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させることにより、前記識別タグ41に記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませることが可能である。
なお、図示しないが後述する代理店54、回収業者55にも前記検査室51aと同様なID読込装置42が配置されており、各々担当者がそれぞれの処理に応じて前記識別タグ41のID情報を読み込ませるようになっている。
前記ID読込装置42は、図3に示すように院内ネットワーク44を介して院内サーバ45に接続されている。図3は、内視鏡カバー3の流通システム50を示す全体構成図である。この内視鏡カバー3の流通システム50は、広域ネットワーク52(例えば、インターネット等であるが、通信回線であればどのようなものでも良い)を介して前記病院51、メーカ53、代理店54、回収業者55に接続され、それぞれ通信可能に構成されている。
前記病院51には検査室51a、購買部51bがあり、前記院内サーバ45により接続されている。前記院内サーバ45は、電子カルテを作成するための内視鏡画像データ、医療機器データ、患者情報等、種々の情報が記録されるようになっている。この院内サーバ45には、前記ID読込装置42から読み込まれた前記識別タグ41のID情報が送信されることで、使用済みの内視鏡カバー3のID情報が記録されるようになっている。また、前記院内サーバ45は、前記院内ネットワーク44を介して購買部51bに接続されており、購入した医療器具や医療用具、薬品等の購買情報や在庫情報が蓄積されるようになっている。
前記メーカ53のサーバ53aは前記広域ネットワーク52を介して前記病院51の前記院内サーバ45、代理店54の端末54a、回収業者55の端末55aに接続され、後述するように取得した内視鏡カバー3のID情報に基づき、内視鏡カバー3のデータベース53bを構築するようになっている。
本実施例では、前記広域ネットワーク52を介して前記内視鏡カバー3のID情報を通信することにより、メーカ53から代理店54への内視鏡カバー3の搬入、代理店54から病院51への内視鏡カバー3の納入、病院51から回収業者55への内視鏡カバー3の回収が前記メーカ53のサーバ53aにより一元管理されるようになっている。すなわち、前記メーカ53のサーバ53aは、使用済み同定標識情報取得部と、算出部と、納入指示部と、納入済み同定標識情報取得部と、回収指示部と、回収済み同定標識情報取得部とを兼ねている。
このように構成されている内視鏡カバー3の流通システム50の作用を説明する。なお、前記メーカ53のサーバ53a、前記病院51の院内サーバ45は、常時オンしているものとする。また、前記代理店54の端末54a、前記回収業者55の端末55aは、それぞれの担当者が起動した際オンし、メーカ53のサーバ53aにアクセスして情報の送受信を行うようになっている。
先ず、最初に代理店54の担当者は、病院51の購入担当者から電話あるいは広域ネットワーク52にて内視鏡カバー3の発注依頼(契約)を受ける。このとき、契約時には、内視鏡カバー3を例えば20本契約するものとする。本実施例では、病院51において使用済み内視鏡カバー3が所定数、例えば10本になると、後述するようにメーカ53のサーバ53aが回収/納入フラッグを立てることにより、代理店54の端末54a,回収業者55の端末55aと通信して補充分の納入依頼または回収依頼を行うようになっている。
代理店54の担当者は、病院51へ納入する内視鏡カバー3のID情報をID読込装置42を用いて読み込ませ、端末54aから広域ネットワーク52を介してメーカ53のサーバ53aに送信する。メーカ53のサーバ53aは、取得した内視鏡カバー3のID情報に基づき、図4に示すように各病院A,B,…N毎にデータベース53bを作成するようになっている。
このようにメーカ53のサーバ53aは、予め病院毎に納入した内視鏡カバー3のID情報をデータベース53bに記録している。病院51では、納入された内視鏡カバー3を用いて検査室51aにおいて、内視鏡検査が行われる。
術者は、光源装置5、ビデオプロセッサ6、流体制御装置7、モニタ9の電源をオンする。術者は、前記内視鏡2を前記内視鏡挿入チャンネル34に挿入して前記内視鏡カバー3を前記内視鏡2に装着して内視鏡検査を行う。内視鏡検査が終了したら、術者は、内視鏡2を内視鏡カバー3から取り外し、この内視鏡カバー3を使用済みとして図示しない密封用包装袋に収納する。この密封用包装袋は、回収業者55により回収されるまで保管庫に保管される。
前記内視鏡検査前に前記モニタ9の表示画面には、図5に示すように使用する内視鏡カバー3のID情報読込画面60が表示される。看護師等のオペレータは、使用する内視鏡カバー3のID情報を前記ID読込装置42により読み込ませる。このとき、オペレータは、前記内視鏡カバー3の識別タグ41を前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41に記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませると、自動的に読み込まれたID情報は、前記院内ネットワーク44を介して前記院内サーバ45に伝達される。前記院内サーバ45は、前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに使用済み内視鏡カバー3のID情報を送信する。
メーカ53のサーバ53aは、図6に示すフローチャートにしたがって使用済み内視鏡カバーの数を算出するまでの処理を実行する。図6に示すようにメーカ53のサーバ53aは、病院51の院内サーバ45から使用済み内視鏡カバー3のID情報を取得する(ステップS1)。
前記メーカ53のサーバ53aは、取得した使用済み内視鏡カバー3のID情報と、予めデータベース53bに記録されている前記内視鏡カバー3のID情報とを照合し(ステップS2)、病院51における使用済み内視鏡カバー3の数を算出する(ステップS3)。次に、メーカ53のサーバ53aは、図7に示すフローチャートにしたがって納入/回収フラッグを立てるまでの処理を実行する。前記メーカ53のサーバ53aは、算出した使用済み内視鏡カバー3の数が予め病院51毎に設定されている設定数を超えたか否かを判断する(ステップS11)。
使用済み内視鏡3の数が設定数を超えていない場合、前記メーカ53のサーバ53aは、取得したID情報及び現在の使用済み内視鏡カバー3の数を前記データベース53bに記録する(ステップS12)。一方、使用済み内視鏡3の数が設定数を超えている場合、前記メーカ53のサーバ53aは、前記代理店54の端末54a及び前記回収業者55の端末55aへの納入/回収フラッグを立てる(ステップS13)。
前記代理店54の端末54a及び前記回収業者55の端末55aは、それぞれ担当者により起動した際、納入/回収フラッグに基づき動作するようになっている。先ず、前記メーカ53のサーバ53aと前記代理店54の端末54aとにおける納入動作について説明する。
先ず、代理店54の端末54aが実行する動作を説明する。代理店54の端末54aは、図8に示すフローチャートにしたがって病院51へ納入する内視鏡カバー3のID情報を送信するまでの処理を実行する。
図8に示すように代理店54の端末54aは、担当者が起動してオンした際、広域ネットワーク52を介してメーカ53のサーバ53aにアクセスし、納入/回収フラッグの有無を確認する(ステップS21)。
代理店54の端末54aは、納入/回収フラッグが有るか否かを判断する(ステップS22)。納入/回収フラッグがない場合、代理店54の端末54aは、担当者の操作のみで終了する。一方、納入/回収フラッグが有る場合、代理店54の端末54aは、納入依頼指示画面データの要求信号を送信して納入依頼指示画面データを要求する(ステップS23)。
この納入依頼指示画面データの要求信号は、前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信される。代理店54の端末54aは、メーカ53のサーバ53aから納入依頼指示画面データを受信し、例えば図9に示すような納入依頼指示画面62を表示する(ステップS24)。
図9に示すように納入依頼指示画面62には、「A病院の内視鏡カバーの在庫が10個です。納入する10個の内視鏡カバーのIDを読み込ませて下さい。」との表示がなされ、病院51としてA病院への内視鏡カバー3の納入指示とともに、納入する内視鏡カバー3のID情報の読み込みを促す。
代理店54の担当者は、前記納入依頼指示画面62にしたがって、納入する内視鏡カバー3の識別タグ41を前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41に記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませると自動的に、このID情報の読み込み後、ID情報は、前記代理店54の端末54aに入力される。
代理店54の端末54aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する(ステップS25)。この後、代理店54の担当者は、ID情報を読み込ませた内視鏡カバー3を該当する病院51へ納入する。
一方、上記代理店54の端末54aの動作に対してメーカ53のサーバ53aの動作は、図10に示すフローチャートにしたがって代理店54の端末54aから取得した内視鏡カバー3のID情報をデータベース53bに記録するまでの動作を実行する。
図10に示すようにメーカ53のサーバ53aは、代理店54の端末54aからのアクセスを確認する(ステップS31)。メーカ53のサーバ53aは、代理店54の端末54aからの納入依頼指示画面データの要求信号を受信し(ステップS32)、この要求信号に応じて納入依頼指示画面データを前記広域ネットワーク52を介して送信する(ステップS33)。
メーカ53のサーバ53aは、代理店54の端末54aから納入する内視鏡カバー3のID情報を受信して取得する(ステップS34)。メーカ53のサーバ53aは、取得した内視鏡カバー3のID情報をデータベース53b、例えば図11に示すようなA病院の内視鏡カバーデータベースに記録する(ステップS35)。
図11に示すA病院の内視鏡カバーデータベースには、代理店54、病院51、回収業者55の記録欄があり、それぞれ内視鏡カバー3のID情報が記録されるようになっている。さらに具体的に説明すると、代理店54の記録欄には、納入する内視鏡カバー3のID情報が記録される。また、病院51の記録欄には、使用済み内視鏡カバー3のID情報が記録される。回収業者55の記録欄には回収した使用済み内視鏡カバー3、滅菌処理した内視鏡カバー3、粉砕処理する内視鏡カバー3のID情報が記録される。なお、それぞれの記録欄の下段には、合計数が記録される。
このようにメーカ53のサーバ53aは、各病院毎に内視鏡カバー3の処理状態に応じてデータベースに記録し、内視鏡カバー3の処理状態を把握できるようになっている。次に、前記メーカ53のサーバ53aと前記回収業者55の端末55aとにおける回収動作について説明する。
先ず、回収業者55の端末55aが実行する動作を説明する。回収業者55の端末55aは、図12に示すフローチャートにしたがって病院51から回収する内視鏡カバー3のID情報を送信するまでの処理を実行する。
図12に示すように回収業者55の端末55aは、担当者が起動してオンした際、広域ネットワーク52を介してメーカ53のサーバ53aにアクセスし、納入/回収フラッグの有無を確認する(ステップS41)。
回収業者55の端末55aは、納入/回収フラッグが有るか否かを判断する(ステップS42)。納入/回収フラッグがない場合、回収業者55の端末55aは、担当者の操作のみで終了する。一方、納入/回収フラッグが有る場合、回収業者55の端末55aは、回収依頼指示画面データの要求信号を送信して回収依頼指示画面データを要求する(ステップS43)。
この回収依頼指示画面データの要求信号は、前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信される。回収業者55の端末55aは、メーカ53のサーバ53aから回収依頼指示画面データを受信し、例えば図13に示すような回収依頼指示画面63を表示する(ステップS44)。
図13に示すように回収依頼指示画面63には、「A病院の使用済み内視鏡カバーの在庫が10個です。A病院の使用済み内視鏡カバーを回収して下さい。」との表示がされ、病院51としてA病院に対する使用済み内視鏡カバー3の回収指示がされる。回収業者55の担当者は、端末55aを操作して一旦、回収依頼指示画面63と閉じて該当するA病院へ使用済み内視鏡カバー3を回収しに行く。
回収業者55の担当者は、A病院から使用済み内視鏡カバー3を回収してきたらID読込装置42に回収した内視鏡カバー3をかざすことで上記回収した内視鏡カバー3のIDを読み込ませる。すると、自動的に回収業者55の端末55aは、回収済みであることを示す回収済み信号を送信するとともに、回収済みID情報取得画面データの要求信号を送信して回収済みID情報取得画面データを要求する(ステップS45)。
これら回収済み信号及び回収済みID情報取得画面データの要求信号は、前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信される。回収業者55の端末55aは、メーカ53のサーバ53aから回収済みID情報取得画面データを受信し、例えば図14に示すような回収済みID情報取得画面64を表示する(ステップS46)。この読み込まれたID情報は、前記回収業者55の端末55aに入力される。回収業者55の端末55aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する(ステップS47)。
一方、上記回収業者55の端末55aの動作に対してメーカ53のサーバ53aの動作は、図15に示すフローチャートにしたがって回収業者55の端末55aから取得した内視鏡カバー3のID情報をデータベース53bに記録するまでの動作を実行する。
図15に示すようにメーカ53のサーバ53aは、代理店54の端末54aからのアクセスを確認する(ステップS51)。メーカ53のサーバ53aは、回収業者55の端末55aからの回収依頼指示画面データの要求信号を受信し(ステップS52)、この要求信号に応じて回収依頼指示画面データを前記広域ネットワーク52を介して送信する(ステップS53)。
メーカ53のサーバ53aは、回収業者55の端末55aからの回収済み信号及び回収済みID情報取得画面データの要求信号を受信し(ステップS54)、この要求信号に応じて回収済みID情報取得画面データを前記広域ネットワーク52を介して送信する(ステップS55)。メーカ53のサーバ53aは、回収業者55の端末55aから回収された使用済み内視鏡カバー3のID情報を受信して取得する(ステップS56)。メーカ53のサーバ53aは、回収された使用済み内視鏡カバー3のID情報をデータベース53bに記録する(ステップS57)。
ID情報を取得したメーカ53のサーバ53aは、上述した図11で説明したように例えばA病院の内視鏡カバーデータベースにおいて回収業者の回収済み欄にID情報を記録し、その下段に合計数を記録する。
回収された内視鏡カバー3は、回収業者55によって滅菌、粉砕処理される。この滅菌、粉砕処理において、回収業者55の端末55aは、処理状態に応じて前記メーカ53のサーバ53aから画面データを受信し、滅菌、粉砕処理される内視鏡カバー3のID情報をその処理状態に応じて前記メーカ53のサーバ53aに送信する。
メーカ53のサーバ53aは、取得した内視鏡カバー3のID情報をデータベース53bに記録する。このメーカ53のサーバ53aが行うID情報取得処理の動作は、図16のフローチャートに示される。なお、図16のフローチャートでは、画面データの要求信号及び画面データの送受信を省略し、メーカ53のサーバ53aがID情報を取得することのみ記載している。
先ず、回収業者55の担当者は、回収した内視鏡カバー3をオートクレーブ(高温高圧蒸気滅菌)等滅菌処理する。この滅菌処理後、回収業者55の担当者は、端末の画面表示にしたがって滅菌した内視鏡カバー3のID情報を読み込ませる。
前記メーカ53のサーバ53aは、回収した内視鏡カバー3のID情報を取得後、滅菌処理ID情報取得画面データを生成し、この画面データを前記回収業者55の端末55aに前記広域ネットワーク52を介して送信する。
滅菌処理ID情報取得画面データを受信した前記回収業者55の端末55aには、例えば図17に示すような滅菌処理ID情報取得画面65が表示される。図17に示すように滅菌処理ID情報取得画面65には、「滅菌した内視鏡カバーのIDを読み込ませて下さい。」との表示がなされ、滅菌した内視鏡カバー3のID情報の読み込みを促すようになっている。
回収業者55の担当者は、前記滅菌処理ID情報取得画面65にしたがって、滅菌した内視鏡カバー3の識別タグ41を前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41に記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませる。このID情報の読み込み後、ID情報は、前記回収業者55の端末55aに入力される。
回収業者55の端末55aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する。これにより、前記メーカ53のサーバ53aは、回収業者55が滅菌した内視鏡カバー3のID情報を取得する(ステップS61)。ID情報を取得したメーカ53のサーバ53aは、上述した図11で説明したように例えばA病院の内視鏡カバーデータベースにおいて回収業者の滅菌済み欄にID情報を記録し、その下段に合計数を記録する。
次に回収業者55の担当者は、滅菌した内視鏡カバー3をシュレッダー等により粉砕処理する。上述したように本実施例の内視鏡カバー3は、挿入部カバー部31、操作部カバー32、口体部33、先端カバー部材31Aの全ての構成部品が生分解性プラスティックにより構成されている。このため、本実施例の内視鏡カバー3は粉砕されると全てが生分解性プラスティックの細かな砕片となり、土中に埋めた際この土中の微生物により分解され易くなっている。
この粉砕処理前、回収業者55の担当者は、端末の画面表示にしたがって粉砕する内視鏡カバー3のID情報を読み込ませる。前記メーカ53のサーバ53aは、滅菌済み内視鏡カバー3のID情報を取得後、粉砕処理ID情報取得画面データを生成し、この画面データを前記回収業者55の端末55aに前記広域ネットワーク52を介して送信する。
粉砕処理ID情報取得画面データを受信した前記回収業者55の端末55aには、例えば図18に示すような粉砕処理ID情報取得画面66が表示される。図18に示すように粉砕処理ID情報取得画面66には、「粉砕する内視鏡カバーのIDを読み込ませて下さい。」との表示がなされ、粉砕する内視鏡カバー3のID情報の読み込みを促すようになっている。
回収業者55の担当者は、前記粉砕処理ID情報取得画面66にしたがって、粉砕処理する使用済み内視鏡カバー3の識別タグ41を前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41に記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませる。この読み込まれたID情報は、前記回収業者55の端末55aに入力される。
回収業者55の端末55aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する。これにより、前記メーカ53のサーバ53aは、回収業者55が粉砕する内視鏡カバー3のID情報を取得する(ステップS62)。ID情報を取得したメーカ53のサーバ53aは、上述した図11で説明したように例えばA病院の内視鏡カバーデータベースにおいて回収業者の粉砕済み欄にID情報を記録し、その下段に合計数を記録する。
したがって、前記メーカ53のサーバ53aは、前記回収業者55の端末55aから滅菌及び粉砕処理時の内視鏡カバー3のID情報を取得し、この取得したID情報をデータベース53bに記録している。これにより、メーカ53は、内視鏡カバー3の処理状態を把握することができる。
回収業者55の担当者は、前記識別タグ41を取り外した後、内視鏡カバー3の粉砕処理を行い、この粉砕処理した内視鏡カバー3の砕片を処分場の土中に埋めて廃棄する。埋められた内視鏡カバー3の砕片は生分解性プラスティックであるので、土中の微生物により水と二酸化炭素に分解される。
この結果、本実施例の内視鏡カバー3は、構成全体を生分解性プラスティックにより構成しているので、環境への負荷を少なくできる。また、本実施例の内視鏡カバー3の流通システム50は、広域ネットワーク52を介してメーカ53のサーバ53aにより代理店54、病院51及び回収業者55間における内視鏡カバー3のID情報を管理できる。
また、本実施例の内視鏡カバー3の流通システム50は、病院51内における使用前後の保管スペースを削減する。さらに、本実施例の内視鏡カバー3の流通システム50は、検査室51aで使用した使用済み内視鏡カバー3の数が自動的にメーカ53のサーバ53aで管理できるので、病院51内の在庫が一定基準を下回ると、自動的に必要な数の内視鏡カバー3を発注できる。また、本実施例の内視鏡カバー3の流通システム50は、検査室51aで内視鏡カバー3を使用したことをメーカ53のサーバ53aにより管理できるので、医療廃棄物として使用済み内視鏡カバー3が発生した時点で、自動的に回収業者55に対して回収依頼を行うことができる。
したがって、本実施例によれば、流通性を容易にして医療施設での保管量を少なくするとともに、廃棄時の情報を製造者が把握できて使用後の医療廃棄物として環境への負荷を少なくすることができる。
なお、本実施例では識別タグ41としてRFIDタグを用い、この識別タグ41が前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置したとき、内視鏡カバー3のID情報を自動的に読み込むように構成しているが、本発明はこれに限定されず、IC( Integrated Circuits )タグ等のIDタグを用いてID読込装置42にID情報を読み込ませるように構成してもよい。また、前記識別タグ41は生分解性プラスティックにより構成し、この識別タグ41に記録されているID情報をキーボード等により入力するように構成してもよいし、また光学的に読み込ませるようにしてもよい。さらにまた、この識別タグ41の代わりに大豆抽出物等を主原料とする生分解性インクを用いて、前記内視鏡カバー3の外表面に上記ID情報を印刷等して読み取り可能に構成してもよい。
また、本実施例では、代理店54が病院51へ内視鏡カバー3を納入するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、病院51へ内視鏡カバー3を納入するのは支店であってもよく、またメーカが直接工場から納入するようにしてもよい。
図19ないし図27は本発明の実施例2に係わり、図19は実施例2の使い捨て医療器具として内視鏡カバーを備えた内視鏡装置の全体構成図、図20は図19の内視鏡カバーの要部を示す説明図、図21は図19及び図20の接合部の第1の構成を示す要部断面図、図22は図19及び図20の接合部の第2の構成を示す要部断面図、図23は図19及び図20の接合部の第3の構成を示す要部断面図、図24は内視鏡カバーの流通システムを示す全体構成図、図25は図24の回収業者の端末に表示される分解処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図、図26は図24の回収業者の端末に表示される粉砕処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図、図27は図24の回収業者の端末に表示される再利用ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。
上記実施例1は内視鏡カバー3の構成全体を生分解性プラスティックにより構成し、使用後内視鏡カバー3を粉砕して廃棄するように構成しているが、実施例2は内視鏡カバーの少なくとも挿入部カバー部を生分解性プラスティックにより構成し、それ以外を再利用するように構成する。それ以外の構成は上記実施例1と同様なので、説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
すなわち、図19及び図20に示すように実施例2の内視鏡装置1Bは、挿入部カバー部71及び操作部カバー72を生分解性プラスティックにより構成した内視鏡カバー3Bを備えて構成されている。さらに具体的に説明すると、前記内視鏡カバー3Bは生分解性部として前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72を生分解性プラスティックにより構成し、非生分解性部として口体部(支持部)73及び先端カバー部材71Aを金属または通常の硬質プラスティックにより構成している。なお、前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aは金属により構成した場合、これら口体部73及び先端カバー部材71Aの表面を耐電性樹脂によりコーティングして構成する。
前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aは後述するように再利用部品として再生可能となっており、それぞれ個別のID情報を記録した識別タグ41bが取り付けられている。また、前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72も同様に粉砕する部品としてそれぞれ個別のID情報を記録した識別タグ41bが取り付けられている。
前記内視鏡カバー3Bは、前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aが分解可能に構成されている。すなわち、前記内視鏡カバー3Bは、前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71との間、前記挿入部カバー部71と前記口体部73との間、前記口体部73と前記操作部カバー72との間にそれぞれ分離可能な接合部74を設けている。
これら接合部74は、例えば図21ないし図23に示すように構成されている。なお、図21ないし図23に示す接合部74は、前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71との間を例にしている。
図21に示すように接合部74Aは、前記先端カバー部材71Aの基端側に周方向に接合溝部75を構成している。この接合部74Aは、前記挿入部カバー部71の先端側に対して外側からOリング76を前記接合溝部75に埋め込むことにより、前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とを接合するように構成されている。
これにより、接合部74Aは内視鏡カバー3Bを体腔内に挿入する際にはOリング76が接合溝部75に入り込んでいるので取れにくくて前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とが分離しにくく、使用後分解する際にはOリング76を接合溝部75から取り出すことで前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とが分離し易い。また、図22に示す接合部74Bは、前記挿入部カバー部71の先端側を前記接合溝部75に埋め込み熱溶着することにより、前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とを接合するように構成されている。
これにより、接合部74Bは内視鏡カバー3Bを体腔内に挿入する際には熱溶着により前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とが接合溝部75で一体化しているので分離しにくく、使用後分解する際には前記挿入部カバー部71の一端を指で摘んで剥がすのみで前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とが分離し易い。
また、図23に示す接合部74Cは、前記接合溝部75に速乾性接着剤または瞬間性接着剤等の接着剤77を塗布して前記挿入部カバー部71の先端側を前記接合溝部75に埋め込み接着することにより、前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とを接合するように構成されている。
これにより、接合部74Cは内視鏡カバー3Bを体腔内に挿入する際には接着剤77により前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とが接合溝部75で一体化しているので分離しにくく、使用後分解する際には専用溶剤により接着剤を溶解することにより前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71とが分離し易い。
なお、図示しないが前記挿入部カバー部71と前記口体部73との接合部74、前記口体部73と前記操作部カバー72との接合部74も同様に構成可能である。
これにより、内視鏡カバー3Bは、使用後前記先端カバー部材71Aと前記挿入部カバー部71との接合部74、前記挿入部カバー部71と前記口体部73との接合部74、前記口体部73と前記操作部カバー72との接合部74を分離することができ、前記先端カバー部材71A及び前記口体部73を再利用部品とすることができる。
したがって、内視鏡カバー3Bの流通システム50Bは、図17に示すように使用済み内視鏡カバー3Bが回収業者により回収されて滅菌処理後分解され、前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72が粉砕処理されて廃棄され、前記先端カバー部材71A及び前記口体部73が再利用部品として前記メーカ53に回収されるようになっている。
この回収業者による滅菌、分解、粉砕処理される内視鏡カバー3BのID情報は、その処理に応じて前記メーカ53のサーバ53aに送信されデータベース53bに記録される。上記実施例1で説明したのと同様に回収された使用済み内視鏡カバー3Bは滅菌処理され、この滅菌処理された内視鏡カバー3BのID情報(識別タグ41に記録されている)は読み込まれて前記メーカ53のサーバ53aに送信される。これにより、前記メーカ53のサーバ53aは、回収業者55が滅菌した内視鏡カバー3BのID情報を取得する。
次に、回収業者55の担当者は、滅菌した内視鏡カバー3Bを分解処理する。上述したように本実施例の内視鏡カバー3Bは各接合部74を分離でき、生分解性プラスティックに構成されている前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72と、金属または硬質プラスティックにより構成されている前記先端カバー部材71A及び前記口体部73とに分解できる。このため、本実施例の内視鏡カバー3Bは前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72を粉砕できるともに、前記先端カバー部材71A及び前記口体部73を再利用部品とすることができる。
この分解処理前、回収業者55の担当者は、端末55aの画面表示にしたがって分解する内視鏡カバー3BのID情報を読み込ませる。前記メーカ53のサーバ53aは、滅菌済み内視鏡カバー3BのID情報を取得後、分解処理ID情報取得画面データを生成し、この画面データを前記回収業者55の端末55aに前記広域ネットワーク52を介して送信する。
分解処理ID情報取得画面データを受信した前記回収業者55の端末55aには、例えば図25に示すような分解処理ID情報取得画面81が表示される。
図25に示すように分解処理ID情報取得画面81には、「分解する内視鏡カバーのIDを読み込ませて下さい。」との表示がなされ、分解する内視鏡カバー3BのID情報の読み込みを促すようになっている。
回収業者55の担当者は、前記分解処理ID情報取得画面81にしたがって、分解する内視鏡カバー3の識別タグ41を前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41に記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませる。このID情報の読み込み後、自動的にこの読み込まれたID情報は、前記回収業者55の端末55aに入力される。
回収業者55の端末55aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する。これにより、前記メーカ53のサーバ53aは、回収業者55が分解する内視鏡カバー3BのID情報を取得する。
ID情報を取得したメーカ53のサーバ53aは、上記実施例1で説明したのと同様に例えばA病院の内視鏡カバーデータベースにおいて回収業者の分解済み欄(不図示)にID情報を記録し、その下段に合計数を記録する。
次に、回収業者55の担当者は、分解した前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72を粉砕処理する。この粉砕処理前、回収業者55の担当者は、端末の画面表示にしたがって粉砕部品として前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72の個別のID情報(識別タグ41bに記録されている)を読み込ませる。前記メーカ53のサーバ53aは、分解する内視鏡カバー3BのID情報を取得後、粉砕処理ID情報取得画面データを生成し、この画面データを前記回収業者55の端末55aに前記広域ネットワーク52を介して送信する。
粉砕処理ID情報取得画面データを受信した前記回収業者55の端末55aには、例えば図26に示すような粉砕処理ID情報取得画面82が表示される。図26に示すように粉砕処理ID情報取得画面82には、「内視鏡カバー粉砕部品のIDを読み込ませて下さい。」との表示がなされ、内視鏡カバー粉砕部品のID情報の読み込みを促すようになっている。
回収業者55の担当者は、前記粉砕処理ID情報取得画面82にしたがって、内視鏡カバー粉砕部品として前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72の識別タグ41bを前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41bに記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませる。このID情報の読み込み後、自動的に読み込まれたID情報は、前記回収業者55の端末55aに入力される。
回収業者55の端末55aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する。これにより、前記メーカ53のサーバ53aは、回収業者55が粉砕する内視鏡カバー粉砕部品のID情報を取得する。
ID情報を取得したメーカ53のサーバ53aは、上記実施例1で説明したのと同様に例えばA病院の内視鏡カバーデータベースにおいて回収業者の粉砕済み欄(不図示)にID情報を記録し、その下段に合計数を記録する。
一方、回収業者55の担当者は、分解した前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aを再利用部品とする。回収業者55の担当者は、端末の画面表示にしたがって再利用部品として前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aの個別のID情報(識別タグ41bに記録されている)を読み込ませる。前記メーカ53のサーバ53aは、粉砕部品のID情報を取得後、再利用ID情報取得画面データを生成し、この画面データを前記回収業者55の端末55aに前記広域ネットワーク52を介して送信する。
再利用ID情報取得画面データを受信した前記回収業者55の端末55aには、例えば図27に示すような再利用ID情報取得画面83が表示される。図27に示すように再利用ID情報取得画面83には、「内視鏡カバー再利用部品のIDを読み込ませて下さい。」との表示がなされ、内視鏡カバー再利用部品のID情報の読み込みを促すようになっている。
回収業者55の担当者は、前記再利用ID情報取得画面83にしたがって、内視鏡カバー再利用部品として前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aの識別タグ41bを前記ID読込装置42の無線通信範囲内に位置させ、前記識別タグ41bに記録されているID情報を前記ID読込装置42に読み込ませる。このID情報の読み込み後、ID情報は、前記回収業者55の端末55aに入力される。
回収業者55の端末55aは、入力されたID情報を前記広域ネットワーク52を介して前記メーカ53のサーバ53aに送信する。これにより、前記メーカ53のサーバ53aは、内視鏡カバー再利用部品のID情報を取得する。
ID情報を取得したメーカ53のサーバ53aは、上記実施例1で説明したのと同様に例えばA病院の内視鏡カバーデータベースにおいて回収業者の再利用部品欄(不図示)にID情報を記録し、その下段に合計数を記録する。
したがって、前記メーカ53のサーバ53aは、前記回収業者55の端末55aから内視鏡カバー3Bの滅菌処理時、粉砕部品及び再利用部品のID情報を取得することができる。
次に、回収業者55の担当者は、前記識別タグ41,41bを取り外した後、内視鏡カバー粉砕部品として前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72の粉砕処理を行い、この粉砕処理した粉砕部品の砕片を処分場の土中に埋めて廃棄する。埋められた粉砕部品の砕片は生分解性プラスティックであるので、土中の微生物により水と二酸化炭素に分解される。さらに、回収業者55の担当者は、内視鏡カバー再利用部品として前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aを前記メーカ53に搬入する。前記メーカ53は、搬入された再利用部品と、新たな挿入部カバー部71及び操作部カバー72を用いて内視鏡カバー3Bを再生する。
この結果、実施例2の内視鏡カバー3Bは、前記挿入部カバー部71及び前記操作部カバー72を生分解性プラスティックにより構成し、金属または硬質プラスティックにより構成した前記口体部73及び前記先端カバー部材71Aを再利用できるので、環境への負荷を少なくできる。したがって、本実施例によれば、上記実施例1と同様な効果を得ることに加え、再利用部品を活用することによりコスト削減が可能である。
なお、実施例2の内視鏡カバー3Bは生分解性部と非生分解性部とに分解可能に構成し、前記非生分解性部は分離して再利用部品とするように構成しているが、本発明はこれに限定されず、生分解性部と非生分解性部とを一体的に構成した内視鏡カバーに適用してもよい。この場合、非生分解性部は磁性体金属またはこの磁性体金属が塗布されて構成されており、内視鏡カバーは一体的に粉砕された後、または粉砕されず土中に埋められて生分解性部が微生物により分解された後、磁石等により金属部分を回収可能となっている。
図28は本発明の実施例3に係わる使い捨て医療器具として使い捨て内視鏡を示す概略説明図である。
上記実施例1,2は使い捨て医療器具として内視鏡カバーを本発明に適用して構成しているが、実施例3は使い捨て内視鏡に本発明を適用して構成する。それ以外の構成は上記実施例1,2と同様なので、説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
すなわち、図28に示すように実施例3の内視鏡100は上記実施例1,2で説明した内視鏡カバー3と同様に使い捨て可能に構成されている。
この使い捨ての内視鏡100は細長の挿入部101を有し、この挿入部101の手元側の基端部に把持部を兼ねた操作部102が連設されて構成されている。前記内視鏡100は、前記操作部102側部からユニバーサルコード103が延出している。このユニバーサルコード103の端部には、図示しないビデオプロセッサに接続されるコネクタ部104が設けられている。
前記挿入部101は基端側より軟性の可撓管111と、湾曲自在な湾曲部112と、観察光学系等を備えた先端構成部113とが連設されて構成されている。前記操作部102には、前記湾曲部112を湾曲操作する湾曲操作ノブ121が設けられている。前記操作部102には、前記湾曲操作ノブ121の湾曲操作に応じて前記湾曲部112を湾曲動作させるための図示しないスプロケット等が内蔵されている。
また、前記操作部102には、送気送水スイッチ122aを有する送気送水シリンダユニット122及び、吸引スイッチ123aを有する吸引シリンダユニット123が設けられている。また、前記操作部102の先端側には、レリーズやフリーズ等、ビデオプロセッサを遠隔操作するためのリモートスイッチ124aを有する電気スイッチ部124が設けられている。
また、前記操作部102の基端側には生検鉗子等の処置具を挿入する処置具挿入口125が設けられており、通常図示しない鉗子栓により閉じられている。この処置具挿入口125は、その内部において図示しない処置具挿通用チャンネルと連通している。処置具挿入口125は、鉗子等の図示しない処置具を挿入することにより、内部の処置具挿通用チャンネルを介して前記先端構成部113の図示しない開口から処置具の先端側を突出させて生検などを行うことができる。
前記送気送水シリンダユニット122には、図示しない送気送水チャンネルに接続されている。この送気送水チャンネルは、一端が前記挿入部101を挿通して前記先端構成部113に設けられている図示しない送気送水ノズルに連通し、他端が前記ユニバーサルコード103を挿通して前記コネクタ部104に設けられている送気送水口金131に連通している。この送気送水口金131には図示しない送気送水チューブが着脱自在に接続されて流体制御装置(不図示)に接続されるようになっている。
一方、前記吸引シリンダユニット123には、図示しない吸引チャンネルに接続されている。この吸引チャンネルは、一端が前記処置具挿通用チャンネルに連通し、他端が前記ユニバーサルコード103を挿通して前記コネクタ部104に設けられている吸引口金132に連通している。この吸引口金132には図示しない吸引チューブが着脱自在に接続されて図示しない吸引ボトルを介して前記流体制御装置に接続されるようになっている。
前記先端構成部113には、前記送気送水ノズル、前記処置具挿通用チャンネルの開口が形成されている。また、前記先端構成部113には、患部などの被写体を照明する照明光学系141及びこの照明光学系141に照明光を供給するLED等の照明部142が配置されている。さらにこの先端構成部113には、照明された被写体の反射光を被写体像として取り込む対物光学系143及び取り込まれた被写体像を撮像するCCD、CMOS等の撮像部144が配置されている。
これら前記照明部142及び撮像部144からの電気信号線142a,144aは、挿入部101、操作部102を挿通して前記ユニバーサルコード103のコネクタ部104に設けた電気コネクタ145に接続されている。
前記湾曲部112は、複数の湾曲駒146を回動自在に連設され、これら湾曲駒146の外周面側に図示しない網管及び湾曲被覆ゴムが被覆されて構成されている。前記湾曲部112には先端側湾曲駒146aにこの湾曲部112を湾曲動作させるための湾曲操作ワイヤ147が固設されており、この湾曲操作ワイヤ147の後端側は前記挿入部101、操作部102を挿通して前記スプロケットに連設されている。
本実施例では、上述したように前記内視鏡100が一回使用した後廃棄する使い捨て内視鏡であり、この使い捨て内視鏡100の構成部品の一部が生分解性材質として生分解性プラスティックにより構成されている。
さらに具体的に説明すると前記内視鏡100は、前記挿入部101の外形部101a、前記操作部102の外形部102a、前記ユニバーサルコード103の外形部103a、及び前記コネクタ部104の外形部104aを生分解性プラスティックにより構成されている。また、前記内視鏡100は、前記処置具挿通用チャンネル等の管路を生分解性プラスティックにより構成されている。
なお、前記内視鏡100は、前記先端構成部113、前記湾曲部112、前記コネクタ部104の電気コネクタ145、前記電気スイッチ部124、前記送気送水シリンダユニット122及び前記吸引シリンダユニット123、前記湾曲操作ワイヤ147、前記電気信号線142a,144a等の構成部品が金属素材により構成されている。
本実施例では、これら金属素材が磁性体金属またはこの磁性体金属が塗布されて構成されている。これにより、上記構成部品は、後述するように回収業者55により粉砕処理された後、磁石等により金属部分を回収可能となっている。
前記内視鏡100には、上記実施例1,2の内視鏡カバー3と同様に製造番号等の内視鏡個別のID情報が読み込み可能な識別タグ41Aが取り付けられている。この識別タグ41Aは、上記実施例1,2と同様にRFIDタグにより構成されている。
また、この識別タグ41Aは、上記実施例1,2の内視鏡カバー3と同様にID読込装置42により、使用前に読み取られて使用済み内視鏡100として院内サーバ45にID情報が記録されるようになっている。
本実施例では、上記実施例1,2の内視鏡カバー3の流通システムと同様な内視鏡100の流通システムを有しており、前記広域ネットワーク52を介して前記内視鏡100のID情報を通信することにより、メーカ53から代理店54への内視鏡100の搬入、代理店54から病院51への内視鏡100の納入、病院51から回収業者55への内視鏡100の回収が前記メーカ53のサーバ53aにより一元管理されるようになっている。前記内視鏡100の流通システムは、回収業者55により使用済み内視鏡100が回収されて滅菌、粉砕処理されるまでは上記実施例1,2の内視鏡カバー3の流通システムと同様であるので説明を省略する。
使用済み内視鏡100は、滅菌後回収業者55によりシュレッダーにより粉砕処理されて金属部分を磁石等により回収されるようになっている。その金属部分が回収された残りである生分解性プラスティック部分は、処分場の土中に埋められて廃棄され、土中の微生物により水と二酸化炭素に分解されるようになっている。なお、内視鏡100は、粉砕処理せずに処分場に埋めて土中の微生物により生分解性プラスティックを分解された後、土中から磁石等により金属部分を回収するようにしてもよい。
この結果、内視鏡100は、上記実施例1,2の内視鏡カバー3と同様な効果を得ることができる。また、内視鏡100は、湾曲部112や前記電気スイッチ部124、前記送気送水シリンダユニット122及び前記吸引シリンダユニット123等の金属素材により構成されている構成部品をユニット化し、生分解性プラスティックにより構成されている前記挿入部101の外形部101a、操作部102の外形部102a、コネクタ部104の外形部104aに例えばスナップフィット等により着脱自在に固定して構成してもよい。この場合、回収業者55は、内視鏡100の滅菌処理後、上記金属ユニットを取り外し、これら金属ユニットを取り外した生分解性プラスティックのみの構成部品の粉砕処理を行うようになっている。
なお、上記取り外される金属ユニットは再利用部品として再生可能とし、それぞれ個別のID情報を記録した識別タグ41bにより上記実施例2と同様にメーカ53のサーバ53aに一元管理されて回収業者55からメーカ53に搬送されるようになっている。
なお、使い捨て医療器具として内視鏡カバーまたは使い捨て内視鏡に本発明を適用して構成しているが、本発明はこれに限定されず、内視鏡や電気メス等を体腔内に導入するためのトラカール、鉗子や電気メス等の処置具、カテーテル、オーバーチューブ等の使い捨て医療器具に本発明を適用して構成しても構わない。
なお、上述した各実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
[付記]
以上詳述した本発明の実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
(付記項1)
医療行為に用いられる使い捨て医療器具であって、
前記使い捨て医療器具を構成している構成部品の少なくとも一部を生分解性材質により構成したことを特徴とする使い捨て医療器具。
(付記項2)
付記項1に記載の使い捨て医療器具であって、
前記使い捨て医療器具を構成している前記構成部品の全てを前記生分解性材質により構成したことを特徴とする使い捨て医療器具。
(付記項3)
付記項1に記載の使い捨て医療器具であって、
前記使い捨て医療器具を構成している前記構成部品を前記生分解性材質により構成した生分解性部と、非生分解性材質により構成した非生分解性部とに分解可能に構成したことを特徴とする使い捨て医療器具。
(付記項4)
付記項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て医療器具であって、
前記使い捨て医療器具は、内視鏡を被覆した状態で体腔内に挿入する内視鏡カバーであることを特徴とする使い捨て医療器具。
(付記項5)
付記項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て医療器具であって、
前記使い捨て医療器具は、使い捨て内視鏡であることを特徴とする使い捨て医療器具。
(付記項6)
付記項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
前記使い捨て医療器具は同定標識情報を有し、
通信回線を介して使用済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を取得する使用済み同定標識情報取得部と、
前記使用済み同定標識情報取得部により取得した前記使用済み同定標識情報に基づき、前記使用済み医療器具の数を算出する算出部と、
前記算出部の算出結果に基づき、新たな使い捨て医療器具の納入指示情報を前記通信回線を介して送信する納入指示部と、
前記納入指示部からの納入指示情報に基づいて納入される全ての前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得する納入済み同定標識情報取得部と、
前記算出部の算出結果に基づき、前記使用済み医療器具の回収指示情報を前記通信回線を介して送信する回収指示部と、
前記回収指示部からの回収指示情報に基づいて回収済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得する回収済み同定標識情報取得部と、
を具備することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
(付記項7)
付記項6に記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
前記算出部は、前記使用済み同定標識情報取得部により取得した前記同定標識情報と、予めデータベースに記録されている同定標識情報とを照合して前記使用済み医療器具の数を算出することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
(付記項8)
付記項6に記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
前記回収済み同定標識情報取得部は、破砕済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
(付記項9)
付記項6に記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
前記使い捨て医療器具の非生分解性部は各々同定標識情報を有し、
前記回収済み同定標識情報取得部は、前記非生分解性部の同定標識情報を前記通信回線を介して取得することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
(付記項10)
内視鏡を被覆した状態で体腔内に挿入する内視鏡カバーであって、
前記内視鏡カバーを構成している構成部品の少なくとも一部を生分解性材質により構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項11)
付記項10に記載の内視鏡カバーであって、
前記内視鏡の挿入部を被覆する挿入部カバー部を前記生分解性材質により構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項12)
付記項10に記載の内視鏡カバーであって、
前記内視鏡の操作部の一部に固定する口体部を有し、この口体部を前記生分解性材質により構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項13)
付記項10に記載の内視鏡カバーであって、
前記内視鏡の操作部及びユニバーサルコードを覆う操作部カバーを有し、この操作部カバーを前記生分解性材質により構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項14)
付記項11に記載の内視鏡カバーであって、
前記挿入部カバー部の先端部に設けた先端カバー部材を前記生分解性材質により構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項15)
付記項11に記載の内視鏡カバーであって、
前記挿入部カバー部の先端部に設けた先端カバー部材を前記挿入部カバー部から分離可能に構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項16)
付記項11に記載の内視鏡カバーであって、
前記内視鏡の操作部の一部に固定する口体部を有し、この口体部を前記挿入部カバー部から分離可能に構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項17)
付記項11に記載の内視鏡カバーであって、
前記内視鏡の操作部の一部に固定する口体部と、前記内視鏡の操作部及びユニバーサルコードを覆う操作部カバーとを有し、この操作部カバーを前記口体部から分離可能に構成したことを特徴とする内視鏡カバー。
(付記項18)
体腔内に挿入する挿入部及び、この挿入部の基端部に連設する操作部を有する使い捨て内視鏡であって、
構成部品の少なくとも一部を生分解性材質により構成したことを特徴とする使い捨て内視鏡。
(付記項19)
付記項18に記載の使い捨て内視鏡であって、
前記構成部品を構成しているプラスティック素材を生分解性材質により構成したことを特徴とする使い捨て内視鏡。
(付記項20)
付記項18に記載の使い捨て内視鏡であって、
前記構成部品を構成している金属部品は、磁性体金属または磁性体金属を塗布した素材により構成したことを特徴とする使い捨て内視鏡。
(付記項21)
付記項20に記載の使い捨て内視鏡であって、
前記金属部品を送気送水シリンダユニット、吸引シリンダユニット、電気スイッチ部、先端構成部、湾曲部、コネクタ電極に用いたことを特徴とする使い捨て内視鏡。
本発明の使い捨て医療器具及びこの使い捨て医療器具の流通システムは、流通性を容易にして医療施設での保管量を少なくするとともに、廃棄時の情報を製造者が把握できて使用後の医療廃棄物として環境への負荷を少なくすることができるので、特に内視鏡カバー、使い捨て内視鏡に好適に利用することができる。
実施例1の使い捨て医療器具として内視鏡カバーを備えた内視鏡装置の全体構成図である。 図1の内視鏡カバーの要部を示す説明図である。 内視鏡カバーの流通システムを示す全体構成図である。 図3のメーカのサーバのデータべース構造例を示す説明図である。 図3の病院の検査室に配置されるモニタに表示されるID情報読込画面の表示例を示す説明図である。 図3のメーカのサーバが使用済み内視鏡カバーの数を算出するまでの動作を示すフローチャートである。 図3のメーカのサーバが納入/回収フラッグを立てるまでの動作を示すフローチャートである。 図3の代理店の端末の動作を示すフローチャートである。 図3の代理店の端末に表示される納入依頼指示画面の表示例を示す説明図である。 図8の代理店の端末の動作に対するメーカのサーバの動作を示すフローチャートである。 A病院の内視鏡カバーデータベースの一例を示す説明図である。 図3の回収業者の端末の動作を示すフローチャートである。 図3の回収業者の端末に表示される回収依頼指示画面の表示例を示す説明図である。 図3の回収業者の端末に表示される回収済みID情報取得画面の表示例を示す説明図である。 図12の回収業者の端末の動作に対するメーカのサーバの動作を示すフローチャートである。 回収業者の端末から内視鏡カバーの滅菌粉砕処理時のID情報を取得する際のメーカのサーバが行う動作を示すフローチャートである。 図3の回収業者の端末に表示される滅菌処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。 図3の回収業者の端末に表示される粉砕処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。 実施例2の使い捨て医療器具として内視鏡カバーを備えた内視鏡装置の全体構成図である。 図19の内視鏡カバーの要部を示す説明図である。 図19及び図20の接合部の第1の構成を示す要部断面図である。 図19及び図20の接合部の第2の構成を示す要部断面図である。 図19及び図20の接合部の第3の構成を示す要部断面図である。 内視鏡カバーの流通システムを示す全体構成図である。 図24の回収業者の端末に表示される分解処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。 図24の回収業者の端末に表示される粉砕処理ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。 図24の回収業者の端末に表示される再利用ID情報取得画面の表示例を示す説明図である。 実施例3に係わる使い捨て医療器具として使い捨て内視鏡を示す概略説明図である。
符号の説明
1 内視鏡装置
2 内視鏡
2a 挿入部
2b 操作部
3 内視鏡カバー
5 光源装置
31 挿入部カバー部
31A 先端カバー部材
32 操作部カバー
33 口体部
34 内視鏡挿入チャンネル
41 識別タグ
42 ID読込装置
44 院内ネットワーク
45 院内サーバ
50 流通システム
51 病院
52 広域ネットワーク
53 メーカ
53a サーバ
53b データベース
54 代理店
55 回収業者

Claims (7)

  1. 医療行為に用いられる使い捨て医療器具であって、
    前記使い捨て医療器具を構成している構成部品の少なくとも一部を生分解性材質により構成したことを特徴とする使い捨て医療器具。
  2. 請求項1に記載の使い捨て医療器具であって、
    前記使い捨て医療器具を構成している前記構成部品の全てを前記生分解性材質により構成したことを特徴とする使い捨て医療器具。
  3. 請求項1に記載の使い捨て医療器具であって、
    前記使い捨て医療器具を構成している前記構成部品を前記生分解性材質により構成した生分解性部と、非生分解性材質により構成した非生分解性部とに分解可能に構成したことを特徴とする使い捨て医療器具。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
    前記使い捨て医療器具は同定標識情報を有し、
    通信回線を介して使用済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を取得する使用済み同定標識情報取得部と、
    前記使用済み同定標識情報取得部により取得した前記使用済み同定標識情報に基づき、前記使用済み医療器具の数を算出する算出部と、
    前記算出部の算出結果に基づき、新たな使い捨て医療器具の納入指示情報を前記通信回線を介して送信する納入指示部と、
    前記納入指示部からの納入指示情報に基づいて納入される全ての前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得する納入済み同定標識情報取得部と、
    前記算出部の算出結果に基づき、前記使用済み医療器具の回収指示情報を前記通信回線を介して送信する回収指示部と、
    前記回収指示部からの回収指示情報に基づいて回収済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得する回収済み同定標識情報取得部と、
    を具備することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
  5. 請求項4に記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
    前記算出部は、前記使用済み同定標識情報取得部により取得した前記同定標識情報と、予めデータベースに記録されている同定標識情報とを照合して前記使用済み医療器具の数を算出することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
  6. 請求項4に記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
    前記回収済み同定標識情報取得部は、破砕済みの前記使い捨て医療器具の同定標識情報を前記通信回線を介して取得することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
  7. 請求項4に記載の使い捨て医療器具の流通システムであって、
    前記使い捨て医療器具の非生分解性部は各々同定標識情報を有し、
    前記回収済み同定標識情報取得部は、前記非生分解性部の同定標識情報を前記通信回線を介して取得することを特徴とする使い捨て医療器具の流通システム。
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