JP2006295449A - レート変換方法及びレート変換装置 - Google Patents

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Yoichi Masuda
洋一 増田
Yasuo Hamamoto
康男 濱本
Yuji Hayashino
裕司 林野
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Abstract

【課題】急激な符号量の変化がある場合にも画質劣化を抑制可能なレート変換方法及び装置を提供すること。
【解決手段】複数の画面から構成される第一画像符号化データに対して、可変長復号、逆量子化、再量子化、可変長符号化、多重化を行い、所望のビットレートレートを有する第二画像符号化データへと変換するレート変換装置であって、レート変換内容に応じて各ピクチャへの割り当て符号量を制御し、該符号量に基づき再量子化時のパラメータを制御するレート制御手段と、各マクロブロック(MB)タイプの出現割合を解析するMBタイプ解析手段とを有し、前記MBタイプ解析手段により解析した各タイプの出現割合に応じて、レート制御手段は割り当て符号量を変動させるとともに、他のピクチャへの割り当て符号量を調整し符号量を一定化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像符号化データのビットレート変換を実行するための方法及び装置に関し、特に、動画像を完全に復号再生せずに、動画像符号化データが有する情報を利用してビットレート変換を行う方法及び装置に関する。
デジタル動画像を効率よく伝送・記録するためには圧縮符号化が必要である。デジタルビデオおよび付随するオーディオに対する圧縮符号化方式の標準規格として周知であるMPEG(Moving Picture Expert Group)−2では、一連の複数の画面(フレーム)から構成される動画像において、フレーム間の差分を取ることによって時間軸方向の冗長度を削減し、さらに、各フレームを構成する複数の画素にDCT(Discrete Cosine Transform;離散コサイン変換)による直交変換処理を施した後、量子化を行い空間軸方向の冗長度を削減することにより効率の良い動画像符号化を実現している。
MPEG−2のビットストリームは階層構造を有し、最上位のシーケンス層からGOP(Group of Picture)層、ピクチャ層、スライス層、マクロブロック層およびブロック層の順の各層からなる。以下では、MPEG−2ビットストリームの構成の詳細を説明する。
シーケンスは、動画像を構成する時系列のピクチャの集合である。ビットストリームは、最上位層のデータとして、このシーケンスに対応したシーケンス層のデータを含んでいる。
シーケンス層のデータには、このシーケンスを構成する複数のGOPに対応したGOP層のデータが含まれている。
1つのGOPは、複数のピクチャによって構成されている。GOPを構成する各ピクチャには、イントラ符号化ピクチャ(Iピクチャ)、順方向予測ピクチャ(Pピクチャ)、双方向予測ピクチャ(Bピクチャ)の3種類がある。
Iピクチャは、他のピクチャとは独立して静止画として符号化される画面のことである。Pピクチャは、時間的に過去に位置するIまたはPピクチャに基づいて予測符号化される画面のことである。Bピクチャは、時間的に前後に位置するIまたはPピクチャを用いて順方向、逆方向または双方向のピクチャに基づいて予測符号化される画面のことである。
GOP層のデータ中には、以上説明したようなGOPを構成する各ピクチャに対応したピクチャ層のデータが含まれている。
1つのピクチャは、複数のスライスから構成され、ピクチャ層のデータには、そのピクチャを構成する各スライスに対応したスライス層のデータが含まれている。また、各スライスに対応したスライス層のヘッダには、そのスライスに適用する量子化スケールを指定するデータが含まれる。
1つのスライスは、各々が16×16個の画素からなる複数のマクロブロックにより構成されている。スライス層のデータには、そのスライスを構成する各マクロブロックに対応したマクロブロック層のデータが含まれている。
マクロブロックタイプと呼ばれるマクロブロック単位での処理方法切替の符号が、ピクチャ毎に準備されており、マクロブロック層のヘッダ部分に含まれる。マクロブロック単位での予測符号化の種類にはイントラ符号化、順方向予測、逆方向予測、双方向予測がある。
ここで、順方向予測、逆方向予測、双方向予測に対応したマクロブロック層のデータは、各マクロブロック毎に、当該マクロブロックのピクチャ間予測符号化のために参照された他のピクチャ内の参照画像の位置を特定する動きベクトル情報を含んでいる。また、マクロブロック層のヘッダには、同一スライス内の以降のマクロブロックに適用する量子化スケールを指定するデータが含まれる場合がある。
各マクロブロックに対応したマクロブロック層のデータには、そのマクロブロックを構成する各ブロックに対応したブロック層のデータが含まれている。
Iピクチャに対応したブロック層のデータは、各ブロック毎に、当該ブロック内の各画素値から得られた複数のDCT係数を量子化し、かつ、可変長符号化することにより得られた可変長符号化データを含んでいる。
PピクチャまたはBピクチャに対応したブロック層のデータは、ブロック毎に、当該ブロックとその参照画像との間の差分情報に対応したDCT係数を量子化し、かつ、可変長符号化することにより得られた可変長符号化データを含んでいる。以上が、MPEG−2ビットストリームの構成の詳細である。
符号化装置で符号化された動画像符号化データは、所定の転送速度で伝送路に送出され、復号装置に入力されて復号され再生される。しかしながら、無線通信などの狭帯域の伝送路に接続された復号装置も存在するため、動画像符号化データのビットレートを変換する必要がある。このビットレートの変換を行うのがレート変換装置である。
動画像符号化データのビットレートを変換するには大きく分けて以下の二つの方法がある。その一つは、復号装置と符号化装置の両方を用意し、動画像符号化データを復号装置で復号し画像を再生した後に、符号化装置でその再生画像を所望のビットレートまで再圧縮符号化する方法である。この方法では、復号装置と符号化装置両方を必要としており高価になる上、復号してから再び符号化するため遅延が大きくなり、実用的ではない。
一方、画像を完全に復号再生せずに、ビットレート変換を行う方法がある。MPEG−2で圧縮符号化した画像を例にして、図8を用いて説明する。図8は完全な復号再生を必要としないレート変換装置の概略構成を示すブロック図である。
レート変換装置20では、入力端子100への入力ビットストリーム内のシーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス層およびマクロブロック層の符号化情報を殆ど再利用する。基本的にブロック層のDCT係数の変換およびブロック層の変換に伴い修正が必要なマクロブロック層の符号の変換処理のみが行われる。
まず、MPEG−2で圧縮符号化された画像のビットストリームを入力端子100から入力する。可変長復号部(VLD)110ではビットストリームを解析しながら、ブロック毎に第一の量子化スケールQ_scale1と量子化されたDCT係数a[i]を抽出する。ここで、i=1,・・・,64である。
可変長復号部110はQ_scale1、a[i]を逆量子化部(IQ)120に送り、それ以外のデータを分離し、マルチプレクサ150(MUX)に送る。
逆量子化部120では係数a[i]にQ_scale1を積算して逆量子化操作を行い、b[i]を生成し、量子化部(Q)130に送る。量子化部130では逆量子化して得られた逆量子化係数b[i]を第二の量子化スケールQ_scale2で除算して再量子化係数c[i]を生成する。c[i]とQ_scale2を可変長符号化部(VLC)140に送り、可変長符号に変換してマルチプレクサ150に送る。
マルチプレクサ150では、送られてきたデータを多重化して出力する。なお、所望のビットレートに圧縮するためにレート制御部161にて、可変長復号部110への入力符号量及びマルチプレクサ150の出力符号量等に基づき、Q_scale2を決定する。
レート制御部161における代表的な符号量制御方式としては、ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 N0400 MPEG2 Test Model 5(TM5)で記載されている方式がある。TM5のレート制御では、ステップ1で、まずピクチャタイプ毎にGOP内の未符号化ピクチャに対する割り当て符号量Rに基づいて符号量割り当てを行う。ステップ2で、マクロブロック単位に符号化処理をする際に使用する第二の量子化スケールQ_scale2を、符号量割り当てに基づいて算出した仮想バッファ占有量から算出する。
しかしながら、TM5のレート制御のような、画像GOP構造などの情報に基づいて符号量割り当てを行う方法は、入力画像構造を仮定する必要がある。そこで、GOP構造を仮定せずにレート制御を行う方法を採用しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
図9は前記特許文献1に記載された第2の従来のトランスコーダ30を示すものである。以下ではトランスコーダ30における各ピクチャへの符号量割り当て方法について説明する。
トランスコーダ30は、所定の単位時間内に復号すべき入力ビットストリーム内の複数のピクチャの符号量と、同じ単位時間内の復号済みピクチャの符号量との差から未復号符号量を算出し、所定の単位時間内に出力可能な出力ビットストリームの複数のピクチャの符号量と、同じ単位時間内に出力されたピクチャの符号量との差から未出力符号量を算出し、未復号符号量と未出力符号量に基づいて、目標ビットレート比率ioRatioを各ピクチャ毎に更新して、各マクロブロックにおける符号化処理におけるレート制御を行うものである。このようにして画像構造が未知であっても、各ピクチャへの符号量割り当てが可能となる。
また、入出力ビットレート比率が大きい場合には、Iピクチャの割り当て符号量が十分でないため画質低下が生じる場合がある。そこで、ピクチャタイプ別に重みを決定するパラメータを変化させることにより、画質の低下を抑制することも考えられている。
特開2001−78193号公報
しかしながら、前記従来の構成では、符号量割り当ての際、ピクチャタイプ毎の重み付けはなされるものの、同ピクチャタイプ間での重み付けはなされない。そのため、シーンチェンジをGOP内に含む場合や、GOP内で背景が著しく変化する場合等では、これらのフレームには通常の同タイプピクチャより多くの符号量(ビット数)割り当てが必要にもかかわらず、十分な割り当てが行われず、該GOPにおける画質劣化が生じてしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、GOP内でシーンチェンジ等の急激な符号量の変化がある場合にも画質劣化を抑制可能なレート変換方法及び装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のレート変換方法は、複数の画面から構成される動画像を圧縮符号化した第一画像符号化データから、直交変換ブロックに対応する第一量子化パラメータ及び符号化方式情報を含む非変換画像解析情報を抽出し、直交変換ブロック毎に第一量子化画像データを順次可変長復号する可変長復号ステップと、前記直交変換ブロック毎に前記第一量子化パラメータを用いて、前記第一量子化画像データを量子化前の逆量子化画像データに戻す逆量子化ステップと、前記逆量子化画像データを、第二量子化パラメータを用いて量子化し、第二量子化画像データを生成する再量子化ステップと、前記第二量子化画像データを順次可変長符号化し可変長符号化画像データを作成する可変長符号化ステップと、前記第二量子化パラメータ及び前記可変長符号化画像データ、及び非変換画像情報より第二画像符号化データを作成する多重化ステップと、前記符号化方式情報から所定の単位領域毎に各符号化方法の出現割合を算出する符号化方式比率解析ステップと、前記第一画像符号化データの所定単位時間もしくは画素ブロックの入力符号量及び、前記第二画像符号化データの所定単位時間もしくは画素ブロックの出力符号量、及び目標ビットレートとに基づき画面もしくは画素ブロック単位毎の目標出力符号量を設定し、第二量子化パラメータを制御することによってビットレートの制御を行うレート制御ステップとを備え、前記符号化方式比率解析ステップにより得られる前記直交変換ブロックに対するマクロブロック(MB)のタイプ毎の統計情報に基づき、前記レート制御ステップは、画面もしくは画素ブロック単位に対する割り当て符号量を変更する。
本構成によって、別タイプピクチャ間のみならず、同タイプピクチャ間にも重み付けを行い、重要度に応じた符号量割り当てを行うことができる。
本発明のレート変換方法及び装置によれば、シーンチェンジ等の急激な符号量の変化がある場合にも符号量を効率的に割り当てることが可能なため、画質劣化を抑制することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。これらの実施の形態では、背景技術のところで説明したMPEG−2で圧縮符号化して得られたビットストリームを例として用いるが、本発明のレート変換方法及びレート変換装置はこの方式に限るものではなく、他の圧縮符号化方式に対して同様に適用できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるレート変換装置10の構成を示すブロック図である。図1において、図8と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を一部省略する。
レート変換装置10では、入力端子100への入力ビットストリーム内のシーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス層およびマクロブロック層の符号化情報の殆どを再利用する。基本的にブロック層のDCT係数の変換およびブロック層の変換に伴い修正が必要なマクロブロック層の符号の変換処理のみが行われる。また、本実施の形態1では入力ビットストリームのGOP構造が既知であるか、もしくは入力時に解析を行うことによりGOP構造を把握した上で変換処理を行う。
以下、レート変換装置10の動作の概要を説明する。まず、MPEG−2で圧縮符号化された画像のビットストリームを入力端子100から入力する。可変長復号部110では、入力ビットストリームを解析しながら、ブロック毎に第一の量子化スケールコードQ_code1及び量子化スケールタイプQ_typeとDCT係数ブロックを抽出し、入力ビットストリームからDCT係数ブロック以外のデータを分離しマルチプレクサ150(MUX)に送る。
ここで、第一の量子化スケールQ_scale1は、第一の量子化スケールコードQ_code1及び量子化スケールタイプQ_typeにより特定される。量子化スケールコードは、「1」〜「31」のいずれかの値をとる。また、量子化スケールタイプの値は、線形量子化スケールの場合は「0」、非線形量子化スケールの場合は「1」である。
可変長復号部110では、DCT係数ブロックを可変長復号し、量子化されたDCT係数a[i]を生成する。ここで、iは可変長符号化時のスキャンの順番を表し、i=1,・・・,64である。可変長復号部110は、a[i]とともにQ_code1とQ_typeを逆量子化部(IQ)120に送る。ここで、可変長復号部110は、Q_code1とQ_typeの代わりに直接Q_scale1を逆量子化部120に送ってもよい。また、可変長復号部110は、Q_code1、Q_type及び入力ビットストリームの各種解析結果をレート制御部160に送り、マクロブロック毎にマクロブロックタイプを抽出しマクロブロックタイプ比率解析部170へと送る。
なお、入力ビットストリームのGOP構造が既知でない場合は、可変長復号部110においてGOP構造の解析を行う。その際、可変長復号部110では、1GOP分の遅延処理を行う。
逆量子化部120では、Q_code1とQ_typeより求めたQ_scale1に係数a[i]を積算して逆量子化操作を行い、b[i]を生成し、量子化部(Q)130に送る。量子化部130では逆量子化して得られた逆量子化係数b[i]を第二の量子化スケールQ_scale2で除算し、小数点以下を丸め閾値Rthで丸め、再量子化係数c[i]を生成する。ここで、小数点以下を丸め閾値Rthで丸めるとは、小数点以下の値がRth以上の場合は切り上げ、そうでない場合は、切り下げ(切り捨て)することを意味する。Rthの値は特に限定しないが例えば0.5または1.0である。また、Rthの値によって画質と符号量に差が生じるため、Rthをレート制御のためのパラメータとして変更してもよい。
また、量子化部130において量子化によりブロック内の再量子化係数が全て0となる場合には、マクロブロック中のどのブロックにDCT係数が存在するかを示すCBP(Coded Block Pattern)等を変更する必要が生じる。これを避けるため、再量子化係数が全て0となる場合には、元々非0成分のうちDCTスキャン順の最初に位置する成分をレベル絶対値1へと変換して残す処理等を行ってもよい。
一方、マクロブロックタイプ比率解析部170では、ピクチャ毎の各マクロブロックタイプの出現比率を算出し重み付け係数算出部180へ送る。重み係数算出部180では、各マクロブロックタイプの出現比率に応じてn番目のピクチャへの重み付け係数w_nを算出しレート制御部160へ送る。
Figure 2006295449
ここで、w_nは(数1)により求まる値である。α_i、α_p、α_bはそれぞれI、P、Bタイプのマクロブロックに対応するパラメータでありα_i≧α_p≧α_bの関係がある。α_i、α_p、α_bの値は、例えばα_I=1.2、α_p=0.8、α_b=0.6である。なお、パラメータα_i、α_p、α_bは、様々な種類のソース対してシミュレーションを行って求めることが望ましい。また、prob_n(MB_i)、prob_n(MB_p)、prob_n(MB_b)はそれぞれI、P、Bタイプのマクロブロックのn番目のピクチャ内における出現割合でありprob_n(MB_i)+prob_n(MB_p)+prob_n(MB_b)=1である。
なお、IタイプとはIピクチャが取り得るマクロブロックタイプ(イントラマクロブロック)を指し、PタイプとはPピクチャが取り得るマクロブロックタイプからIタイプを除いたものを指し、BタイプとはI、Pタイプのどちらにも属さないマクロブロックタイプを指す。
以上より、重み付け係数w_nはIピクチャでは常にα_iとなるが、P、Bピクチャ間では重み付けが各マクロブロックタイプの出現割合に応じて変動する。特にシーンチェンジ等の際に多く生じるイントラマクロブロックに対して、最も重み付けがなされることからシーンチェンジ等の符号量が多く必要なピクチャに対して他の同種のピクチャよりも多くの符号量が割り当てられるようになる。
レート制御部160では、出力ビットストリームを目標ビットレートに圧縮するために目標ビットレート、可変長復号部110による入力ビットストリームの解析結果、マルチプレクサ150の出力符号量および重み付け係数w_nを基に第2の量子化スケールQ_scale2を決定する。Q_scale2は、第二の量子化スケールコードQ_code2及びQ_typeにより特定される。なお、第2の量子化スケールQ_scale2算出方法の詳細は後述する。
レート制御部160は、Q_code2、Q_typeを量子化部130に送る。量子化部130はc[i]とQ_code2及びQ_typeを可変長符号化部(VLC)140に送り、可変長符号化部140はc[i]を可変長符号に変換してマルチプレクサ150に送るとともに、Q_code2及びQ_typeも併せてマルチプレクサ150に送る。
マルチプレクサ150では、可変長復号部110より送られてきた分離データに対して、レート変換処理に伴い修正が必要となった部分の修正を行った後、可変長符号化部140より送られてくる可変長符号データとの多重化を行い、MPEG−2ビットストリームを出力する。修正が必要となる部分は、基本的には量子化スケールコードが示されている部分のみであるが、レート変換内容によっては、前述のCBPや他の部分の修正も必要となる。
以下、本実施の形態1によるレート制御部160のQ_scale2の決定手順の詳細を図2のフローチャートに従って説明する。また、図3にレート制御部160の詳細なブロック構成を示す。ここでは、前記背景技術において述べたTM5レート制御のステップ2に基づいてQ_scale2を決定するが、これに限定するものではない。
レート制御部160は、GOP単位で制御を行う。目標ビットレート比率設定部210は、まずGOP単位での目標ビットレート比率ioRatioを(数2)より算出する(ステップA01)。
Figure 2006295449
ここで、Rate_targetは目標ビットレートであり、Rate_inは入力ビットレートである。また、T_inは現在のGOPにおける入力符号量であり、T_difは前GOPにおける目標出力符号量T_targetと実際の出力符号量T_outの差分であり差分符号量算出部250において算出され送られてくる。Rate_in、T_inは可変長復号器110より送られてくるストリーム解析結果に含まれる。なお、T_difの初期値は0である。また、次にステップA02において、ピクチャ番号nを1に初期化する。また、T_outを0に初期化する。ステップA03では、ピクチャ目標出力符号量算出部220において、n番目のピクチャの目標出力符号量S_targetを重み付け係数算出部180より算出された重み付け係数w_n、目標ビットレート比率ioRatio、ピクチャ単位入力符号量S_inに基づき算出する。
Figure 2006295449
ここで、S_targetは(数3)により求まり、S_inは可変長復号器110より送られてくるストリーム解析結果に含まれる。さらにピクチャ目標出力符号量算出部220は、S_targetを差分符号量算出部250に送る。差分符号量算出部250では、GOP目標出力符号量T_targetをカウントする。
続くステップA04においてS_targetに基づきマクロブロック毎にQ_scale2を算出しn番目のピクチャのレートを制御する。このステップA04の詳細を図4のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップB01で変数jに1を設定する。ここで、変数jは、1ピクチャ内の複数のマクロブロックに付けられた番号を示す。以後、j番目のマクロブロックをMB(j)と示す。また、1ピクチャ内のマクロブロック総数をNMBとする。
続くステップB02では、仮想バッファ管理部230において、I、PおよびBピクチャ内のj番目のマクロブロックMB(j)を符号化する時の仮想バッファの占有量di(j)、dp(j)およびdb(j)が(数4)、(数5)および(数6)によりそれぞれ算出される。ここで、B(j−1)は、(j−1)番目のマクロブロックMB(j−1)までの全マクロブロックの発生符号量である。
Figure 2006295449
Figure 2006295449
Figure 2006295449
また、di(0)、dp(0)およびdb(0)は、それぞれI、PおよびBピクチャの仮想バッファ占有量の初期値であり、(数7)、(数8)および(数9)でそれぞれ与えられる。
Figure 2006295449
Figure 2006295449
Figure 2006295449
Figure 2006295449
rはリアクションパラメータと呼ばれ、(数10)で示され、フィードバックループの応答速度を制御する。ここで、pic_rateは1秒間に復号され表示されるピクチャの枚数である。また、KpおよびKbは、Iピクチャの量子化スケールコードを基準としたPおよびBピクチャの量子化スケールコードの比率を示し、Kp=1.0およびKb=1.4になる場合に、常に全体の画質が最適化されると仮定する。
また、I、PおよびBピクチャ符号化終了時の仮想バッファ占有量、すなわちNMB番目のマクロブロックMB(NMB)を符号化したときの仮想バッファ占有量di(NMB)、dp(NMB)およびdb(NMB)は、ピクチャタイプ毎に、次回符号化する時の仮想バッファ占有量の初期値di(0)、dp(0)およびdb(0)として用いられる。
続くステップB03では、量子化スケール算出部240において、前記の仮想バッファの占有量d(j)に基づいて、各ピクチャ毎にj番目のマクロブロックMB(j)に対する量子化スケールコードQ_code2が(数11)により求められる。Q_scale2は、量子化スケールコードQ_code2及びQ_typeより決定される。
Figure 2006295449
続くステップB04では、ステップB03で算出されたQ_scale2を使用してj番目のマクロブロックMB(j)を量子化を行い(量子化部130)、可変長符号化し(可変長符号化部140)、多重化する(マルチプレクサ150)。その際、マルチプレクサ150ではMB(j)の発生符号量をカウントし、差分符号量算出部250及び仮想バッファ管理部に送る。差分符号量算出部250ではピクチャ出力符号量S_out、GOP出力符号量T_outをカウントする。
続くステップB05で、変数jをインクリメントして、ステップB06へ進み、変数jがマクロブロック総数NMBを超えているか否かの判定をする。変数jがマクロブロック総数NMBを超えていない場合は、ステップB02へ戻り、変数jがマクロブロック総数NMBを超えている場合は、ステップA05へ進む。
このようにして、変数jは、ステップB02〜B06の符号化処理を繰り返すためのループカウンタとしても使用される。これにより、n番目のピクチャのマクロブロックMB(1)からマクロブロックMB(NMB)まで全てのマクロブロックに対して順次符号化処理を行う。
ステップA05では、変数nをインクリメントして、ステップA06へ進み、変数nが符号化対象のピクチャ総数NPICを超えているか否かの判定をする。ここで、変数nがGOP内のピクチャ総数NPICを超えていない場合は、ステップA03へ戻り、変数nがピクチャ総数NPICを超えている場合は、ステップA07へ進む。
ステップA07では、差分符号量算出部250において差分T_difを目標出力符号量T_targetと実際の出力符号量T_outから(数12)により求め、本処理を終了する。
Figure 2006295449
以上のようにして、レート制御部160は各ピクチャに対して目標出力符号量を算出し、Q_scale2を決定する。
ここでは、GOP単位の差分T_difをフィードバックして符号量の制御を行っているため、シーンチェンジ等の画面を含むGOPには符号量が多く割り当てられ、次のGOPでシーンチェンジ等の画面を含まない場合は該GOPへの符号量の割り当てが減ることになる。このようにピクチャのみならず、GOP内の画面内容に応じてGOPへの符号量の割り当ても変動する。
かかる構成によれば各マクロブロックタイプの出現比率に応じて各ピクチャへの重み付け係数を算出することにより、別タイプピクチャ間のみならず、同タイプピクチャ間にも重み付けを行い、重要度に応じた符号量割り当てを行うことができ、シーンチェンジ等の急激な符号量の変化がある場合にも符号量を効率的に割り当てることが可能なため、画質劣化を抑制することができる。
なお、GOP単位の符号量を一定に制御する場合には、GOP内でピクチャ単位でのフィードバック制御を加えて行ってもよい。すなわち、ピクチャ復号毎に、復号済ピクチャまでの目標出力符号量と実際の出力符号量との差分を求め、該差分と残りのGOP内の未復号ピクチャの入力符号量から目標ビットレート比率ioRatioを更新し、ピクチャの目標出力符号量S_targetを算出する。このような構成とすることにより符号量制御が安定する。
また、同様にGOP単位の符号量を一定に制御する方法として、重み付け係数w_nの代わりに(数13)により表されるw_n’を用いてもよい。ただし、N_gopは正規化係数であり、(数14)より算出される。
Figure 2006295449
Figure 2006295449
さらに、本実施の形態1においては、入力ビットストリームのGOP構造を把握した上でレート制御を行っているが、背景技術において述べたようなGOP構造を仮定しないレート制御において、前述の重み付け係数による各ピクチャへの符号量割り当てを行った場合でも同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、各ピクチャ毎に割り当てられた符号量に対するピクチャ内の各スライスもしくはマクロブロック毎の符号量割り当て処理において、実施の形態1と相違するものである。したがって、実施の形態2のレート変換装置の基本構成は実施の形態1と同様であり図1に示すとおりである。レート変換装置の動作概要の説明は省略する。
本発明の実施の形態2では、各ピクチャ毎に割り当てられた符号量を、各スライスもしくはマクロブロックに各マクロブロックタイプの出現比率に応じた重み付けを行い、配分する。
以下、本実施の形態2によるレート制御部160のQ_scale2の決定手順の詳細を説明する。本実施の形態2によるレート制御部160は、基本的に図2のフローチャートに従って制御を行うが、ステップA04における処理が実施の形態1と相違する。ここでは、ステップA04における処理の詳細を図5のフローチャートに従って説明する。また、図6に本実施の形態2によるレート制御部160の詳細なブロック構成を示す。
以下では、量子化スケールコード変更量を出力結果に基づきフィードバック制御しQ_scale2を決定する方式を用いて説明を行うが、Q_scale2の決定方式はこれに限定されるものではない。
ステップA03においてピクチャ目標出力符号量算出部220によりピクチャに対する目標出力符号量S_targetを得た後、続くステップC01において変数kを1に初期化する。ここで、変数kは、1ピクチャ内の複数のスライスに付けられた番号を示す。以後、k番目のスライスをSlice(k)と示す。また、1ピクチャ内のスライス総数をNSLIとする。
続くステップC02においてスライスSlice(k)の目標出力符号量U_targetを算出する。スライス目標出力符号量U_targetは、(数15)より求まる。ここで、U_in、w_kはそれぞれSlice(k)の入力符号量及び重み付け係数である。また、U_inは可変長復号部110より送られてくるストリーム解析結果に含まれる。
Figure 2006295449
Figure 2006295449
スライス重み付け係数w_kは、(数16)より求まる値であり、重み付け係数算出部180より得られる。ただし、Iピクチャに対しては重み付け係数w_kは常に1.0とする。これはIピクチャは、Iタイプのマクロブロックのみで構成されることから、スライス毎に重み付けをする必要がないためである。
ここで、β_i、β_p、β_bはそれぞれI、P、Bタイプのマクロブロックに対応するパラメータでありβ_i≧β_p≧β_bの関係がある。なお、パラメータβ_i、β_p、β_bは、様々な種類のソース対してシミュレーションを行って求めることが望ましい。また、prob_k(MB_i)、prob_k(MB_p)、prob_k(MB_b)はそれぞれSlice(k)におけるI、P、Bタイプのマクロブロックの出現割合でありprob_k(MB_i)+prob_k(MB_p)+prob_k(MB_b)=1である。
以上より、P、Bピクチャ内のスライス間において重み付けが各マクロブロックタイプの出現割合に応じて変動する。特にシーンチェンジチェンジ等の際に多く生じるイントラマクロブロックに対して、最も重み付けがなされることからシーンチェンジ等の符号量が多く必要なスライスに対して他のスライスよりも多くの符号量が割り当てられるようになる。
続くステップC03において変数j’に1を設定する。ここで、変数j’は、1スライス内の複数のマクロブロックに付けられた番号を示す。以後、j’番目のマクロブロックをMB(j’)と示す。また、1スライス内のマクロブロック総数をNMB’とする。
続くステップC04において変数kが1であるかどうか判定する。kが1でない場合はステップC06へと進む。一方kが1である場合はステップC05へと進み、量子化スケール算出部241において目標ビットレート比率ioRatioと量子化スケールコード変更量の対応テーブル等を参照して量子化スケールコード変更量の初期値を設定し、ステップC10へと進む。
ステップC06では、量子化スケール算出部241において、前回のマクロブロック符号化後の時点での累積誤差E(k,j−1)が閾値を超えるかどうか判定する。累積誤差E(k,j−1)が閾値を超えない場合は量子化スケールコード変更量を現在の値から変更せずステップC10へと進む。一方、累積誤差E(k,j)が閾値を超えた場合はステップC07へと進む。ここで累積誤差E(k,j−1)は(数17)より求まる値である。
Figure 2006295449
ここで、B(j−1)は、(j−1)番目のマクロブロックMB(j−1)までの1スライス中の全マクロブロックの発生符号量である。ここで、閾値は、量子化スケールコード変更量決定時のフィードバックの応答速度を決めるパラメータとなり、シミュレーション等により求めることが望ましい。
ステップC07では、量子化スケール算出部241において、累積誤差E(k,j−1)の正負を判定する。累積誤差が正の場合は、量子化スケールコード変更量を1増やし(ステップC08)、ステップC10へと進む。一方、累積誤差が負の場合は、量子化スケールコード変更量を1減らし(ステップC09)、ステップC10へと進む。ここで、量子化スケールコード変更量の増減量は1としているが前記累積誤差閾値を複数用意して、複数の増減量と対応させてもよい。
続くステップC10では、量子化スケール算出部241において、前述のステップにおいて求めた量子化スケールコード変更量及び元々の量子化スケールコードQ_code1と量子化スケールタイプQ_typeより第二の量子化スケールQ_scale2を決定し、Q_scale2を用いてMB(j’)の符号化を行う。その際、マルチプレクサ150ではMB(j’)の発生符号量をカウントし、差分符号量算出部250及び量子化スケール算出部241に送る。差分符号量算出部250ではピクチャ出力符号量S_out、GOP出力符号量T_outをカウントし、量子化スケール算出部241では累積誤差(k,j)をカウントする。
続くステップC11で、変数j’をインクリメントして、ステップC012へ進み、変数j’がマクロブロック総数NMB’を超えているか否かの判定をする。変数j’がマクロブロック総数NMB’を超えていない場合は、ステップC02へ戻り、変数j’がマクロブロック総数NMB’を超えている場合は、ステップC13へ進む。
続くステップC13で、変数kをインクリメントして、ステップC014へ進み、変数kがスライス総数NSLIを超えているか否かの判定をする。変数kがスライス総数NSLIを超えていない場合は、ステップC02へ戻り、変数kがスライス総数NSLIを超えている場合は、ステップA05へ進む。
以上のようにして、レート制御部160は各スライスに対して目標出力符号量を算出し、Q_scale2を決定する。
かかる構成によれば各マクロブロックタイプの出現比率に応じて各スライスへの重み付け係数を算出することにより、ピクチャ間のみならず、ピクチャ内のスライス間にも重み付けを行い、重要度に応じた符号量割り当てを行うことができるため、画質劣化を抑制することができる。さらに、同ピクチャ間の重み付けを行わない場合には、1GOP分の解析を必要とせず、1ピクチャの解析のみでよいため実施の形態1よりも遅延時間が小さくなる。
なお、本実施の形態2では、レート制御部160はQ_scale2の決定において、各スライスの目標出力符号量を算出し、スライス単位でのフィードバック制御を行っているが、各マクロブロックの目標出力符号量を算出し、マクロブロック単位でのフィードバック制御を行ってもよい。
また、量子化スケールの変更による符号量制御だけでなく、DCT係数の高周波成分のカットや量子化時の丸め閾値Rth変更を組み合わせて柔軟な符号量制御を行ってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、各ピクチャ毎の符号量割り当て処理において、実施の形態1及び実施の形態2と相違するものである。本発明の実施の形態3におけるレート変換装置11の構成を示すブロック図である。図7において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。また、レート変換装置の動作概要の説明は前述のとおりである。
本発明の実施の形態3では、PピクチャまたはBピクチャにおいてイントラマクロブロックの出現比率が閾値を超える場合、該当ピクチャに対する符号量割り当てを増加させ、急激な符号量増加が生じる画面における画質劣化を抑える。
以下では、前述の該当ピクチャに対する割り当て符号量の増加方法について述べる。ここでは、入力ビットレート及び目標ビットレート等より、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャそれぞれの削減比率を1/L、1/M、1/Nと決定していると仮定する。ただし、N≧M≧Lである。
マクロブロックタイプ比率比較部190では、ピクチャ毎に、マクロブロックタイプ比率解析部170より得られるイントラマクロブロックの出現比率prob_n(MB_i)が閾値P_th以上かどうかの判定を行う。
prob_n(MB_i)が閾値P_th以上場合、該当ピクチャの削減比率を1/Lへと変更する。なお、Bピクチャに対しては閾値としてP_th、P_th2(P_th>P_th2)の2個を用意し、P_th>prob_n(MB_i)≧P_th2の場合は1/Mへと変更してもよい。一方、prob_n(MB_i)が閾値P_thを越えない場合は、削減比率の変更は行わない。
割り当て符号量増加に伴う誤差の補正は、レート制御部160における処理方法によって異なる。実施の形態1におけるレート変換装置のようにGOP単位でのフィードバック制御を行う場合には、発生した誤差が、差分符号量に含まれるため、次のGOPで誤差の補正を行うことになる。また、GOP単位ではなく、所定の時間単位での制御を行う場合には、同様に次の所定時間で誤差の補正を行う。
以上では、イントラマクロブロックの出現比率が閾値以上の場合に削減比率の変更を行ったが、削減比率の変更ではなくIピクチャの削減後符号量と同等の符号量を直接設定してもよい。すなわち、Iピクチャの入力符号量をS_iとすると、該当ピクチャの目標出力符号量をS_i/Lと設定してもよい。ただし、該当ピクチャの入力符号量がS_i/Lより小さい場合は、該当ピクチャの削減は行わないでよい。
かかる構成によれば、急激な符号量の増加を伴うピクチャに対して他の同種のピクチャよりも符号量を多く割り当てることにより、画質劣化を抑制することができる。
本発明にかかるレート変換方法及びレート変換装置は、構成が簡素であり、シーンチェンジ等の急激な符号量の変化がある場合にも画質劣化を抑制可能な特徴を有し、通信路状況に応じて動画像符号化データのレートをリアルタイムで制御可能なAVCサーバ等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるレート変換装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1及び2におけるレート制御部の動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるレート制御部の詳細構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるステップA04の詳細を示すフローチャート 本発明の実施の形態2におけるステップA04の詳細を示すフローチャート 本発明の実施の形態2におけるレート制御部の詳細構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3におけるレート変換装置の構成を示すブロック図 第一の従来のレート変換装置の構成を示すブロック図 第二の従来のレート変換装置の構成を示すブロック図
符号の説明
10,20,30 レート変換装置
100 入力端子
101 出力端子
102 目標ビットレート入力端子
110,111 可変長復号部
120,121 逆量子化部
130,131 量子化部
140,141 可変長符号化部
150 マルチプレクサ
160,161 レート制御部
170 MBタイプ比率解析部
180 重み付け係数算出部
190 MBタイプ比率比較部
210,211 目標ビットレート比率設定部
220 ピクチャ目標出力符号量算出部
230,231 仮想バッファ管理部
240,241 量子化スケール算出部
250 差分符号量算出部
251 未処理符号量算出部
260 スライス目標出力符号量算出部

Claims (10)

  1. 複数の画面から構成される動画像を圧縮符号化した第一画像符号化データから、直交変換ブロックに対応する第一量子化パラメータ及び符号化方式情報を含む非変換画像情報を抽出し、直交変換ブロック毎に第一量子化画像データを順次可変長復号する可変長復号ステップと、
    前記直交変換ブロック毎に前記第一量子化パラメータを用いて、前記第一量子化画像データを量子化前の逆量子化画像データに戻す逆量子化ステップと、
    前記逆量子化画像データを、第二量子化パラメータを用いて量子化し、第二量子化画像データを生成する再量子化ステップと、
    前記第二量子化画像データを順次可変長符号化し可変長符号化画像データを作成する可変長符号化ステップと、
    前記第二量子化パラメータ及び前記可変長符号化画像データ、及び非変換画像情報より第二画像符号化データを作成する多重化ステップと、
    前記符号化方式情報から所定単位画素ブロックにおける各符号化方式の出現割合を算出する符号化方式比率解析ステップと、
    前記第一画像符号化データの所定単位時間もしくは画素ブロックの入力符号量、及び前記第二画像符号化データの所定単位時間もしくは画素ブロックの出力符号量、及び目標ビットレートとに基づき画面もしくは画素ブロック単位毎の目標出力符号量を設定し、第二量子化パラメータを制御することによってビットレートの制御を行うレート制御ステップとを備え、
    前記符号化方式比率解析ステップにより得られる所定単位画素ブロックに対する各符号化方式の出現割合に基づき、前記レート制御ステップは、所定単位画素ブロックに対する目標出力符号量を設定するレート変換方法。
  2. 前記符号化方式比率解析ステップより得られる符号化方式比率情報に基づき画面ごとの重み付け係数を算出する重み付け係数算出ステップを備え、
    前記レート制御ステップは、前記画面ごとの重み付け係数を用いて画面ごとの目標出力符号量を算出する請求項1に記載のレート変換方法。
  3. 前記符号化方式比率解析ステップより得られる符号化方式比率情報に基づき画面内画素ブロックごとの重み付け係数を算出する重み付け係数算出ステップを備え、
    前記レート制御ステップは、前記画面内画素ブロックごとの重み付け係数を用いて画面内画素ブロックごとの目標出力符号量を算出する請求項1に記載のレート変換方法。
  4. 前記符号化方式比率解析ステップより得られる符号化方式比率情報より、画面ごとのイントラ符号化された画素ブロックの出現割合を閾値と比較する符号化方式比率比較部を備え、
    前記レート制御ステップは、前記符号化方式比率比較部において閾値以上と判定された画面に対してイントラ符号化された画面と同等の削減比率となるように画面目標出力符号量を算出する請求項1に記載のレート変換方法。
  5. 前記符号化方式比率解析ステップより得られる符号化方式比率情報より、画面ごとのイントラ符号化された画素ブロックの出現割合を閾値と比較する符号化方式比率比較部を備え、
    前記レート制御ステップは、前記符号化方式比率比較部において閾値以上と判定された画面に対して、イントラ符号化された画面と同等の符号量と該当画面の削減前符号量のいずれか小さい方の符号量となるように画面目標出力符号量を算出する請求項1に記載のレート変換方法。
  6. 複数の画面から構成される動画像を圧縮符号化した第一画像符号化データから、直交変換ブロックに対応する第一量子化パラメータ及び符号化方式情報を含む非変換画像情報を抽出し、直交変換ブロック毎に第一量子化画像データを順次可変長復号する可変長復号手段と、
    前記直交変換ブロック毎に前記第一量子化パラメータを用いて、前記第一量子化画像データを量子化前の逆量子化画像データに戻す逆量子化手段と、
    前記逆量子化画像データを、第二量子化パラメータを用いて量子化し、第二量子化画像データを生成する再量子化手段と、
    前記第二量子化画像データを順次可変長符号化し可変長符号化画像データを作成する可変長符号化手段と、
    前記第二量子化パラメータ及び前記可変長符号化画像データ、及び非変換画像情報より第二画像符号化データを作成する多重化手段と
    前記符号化方式情報から所定単位画素ブロックにおける各符号化方式の出現割合を算出する符号化方式比率解析手段と、
    前記第一画像符号化データの所定単位時間もしくは画素ブロックの入力符号量、及び前記第二画像符号化データの所定単位時間もしくは画素ブロックの出力符号量、及び目標ビットレートとに基づき画面もしくは画素ブロック単位毎の目標出力符号量を設定し、第二量子化パラメータを制御することによってビットレートの制御を行うレート制御手段とを備え、
    前記符号化方式比率解析手段により得られる所定単位画素ブロックに対する各符号化方式の出現割合に基づき、前記レート制御手段は、所定単位画素ブロックに対する目標出力符号量を設定するレート変換装置。
  7. 前記符号化方式比率解析手段より得られる符号化方式比率情報に基づき画面ごとの重み付け係数を算出する重み付け係数算出手段を備え、
    前記レート制御手段は、前記画面ごとの重み付け係数を用いて画面ごとの目標出力符号量を算出する請求項6に記載のレート変換装置。
  8. 前記符号化方式比率解析手段より得られる符号化方式比率情報に基づき画面内画素ブロックごとの重み付け係数を算出する重み付け係数算出手段を備え、
    前記レート制御手段は、前記画面内画素ブロックごとの重み付け係数を用いて画面内画素ブロックごとの目標出力符号量を算出する請求項6に記載のレート変換装置。
  9. 前記符号化方式比率解析手段より得られる符号化方式比率情報より、画面ごとのイントラ符号化された画素ブロックの出現割合を閾値と比較する符号化方式比率比較部を備え、
    前記レート制御手段は、前記符号化方式比率比較部において閾値以上と判定された画面に対してイントラ符号化された画面と同等の削減比率となるように画面目標出力符号量を算出する請求項6に記載のレート変換装置。
  10. 前記符号化方式比率解析手段より得られる符号化方式比率情報より、画面ごとのイントラ符号化された画素ブロックの出現割合を閾値と比較する符号化方式比率比較部を備え、
    前記レート制御手段は、前記符号化方式比率比較部において閾値以上と判定された画面に対して、イントラ符号化された画面と同等の符号量と該当画面の削減前符号量のいずれか小さい方の符号量となるように画面目標出力符号量を算出する請求項6に記載のレート変換装置。
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