JP2006288676A - 飲料入り容器の陳列方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 飲料入り容器を傾斜前出し方式の陳列棚上に陳列した際に、各飲料入り容器の回転を規制するものがないので、商品名表示部が何れの方向に向くか不定である。
【解決手段】 陳列棚2として、飲料入り容器1が自重で手前側に移動するような傾斜前出し方式で且つ傾斜棚板21上に棚板傾斜方向に向けて細棒状のガイド凸条23を設けたものを使用する一方、飲料入り容器1として、容器底部13における容器外周面11の商品名表示部12の直下と容器外周面11の商品名表示部12の反対面の直下とを結ぶ位置に、ガイド凸条23に嵌合する凹状嵌合部14を形成したものを使用する。そして、商品名表示部12が手前側に向く姿勢で凹状嵌合部14をガイド凸条23に嵌合させた状態で、複数の飲料入り容器を前後に並べて陳列棚2上に陳列することにより、陳列した各飲料入り容器1の商品名表示部12が常に正面に向く姿勢で維持されるようにしている。
【選択図】 図3
【解決手段】 陳列棚2として、飲料入り容器1が自重で手前側に移動するような傾斜前出し方式で且つ傾斜棚板21上に棚板傾斜方向に向けて細棒状のガイド凸条23を設けたものを使用する一方、飲料入り容器1として、容器底部13における容器外周面11の商品名表示部12の直下と容器外周面11の商品名表示部12の反対面の直下とを結ぶ位置に、ガイド凸条23に嵌合する凹状嵌合部14を形成したものを使用する。そして、商品名表示部12が手前側に向く姿勢で凹状嵌合部14をガイド凸条23に嵌合させた状態で、複数の飲料入り容器を前後に並べて陳列棚2上に陳列することにより、陳列した各飲料入り容器1の商品名表示部12が常に正面に向く姿勢で維持されるようにしている。
【選択図】 図3
Description
本願発明は、缶飲料やペットボトル飲料やガラス瓶飲料等の飲料入り容器の陳列方法に関するものである。
飲料入り容器として、例えば缶ドリンク類(缶ビール、缶ジュース、缶入り茶等)やペットボトル飲料(茶やジュース類入り)があるが、これらの飲料入り容器は、例えばコンビニ店においては図5〜図7に示すように、保冷庫3内の陳列棚3A上に縦向き姿勢で前後に並べて陳列している。この陳列棚3Aは、棚板31の上面を仕切壁32,32・・で左右に区画した複数列の陳列レーン30,30・・(図6及び図7)を有している。この各陳列レーン30,30・・の底面となる棚板31は、飲料入り容器1Aがその自重で手前側に移動するような傾斜状態で設置されている。即ち、この陳列棚3Aは、いわゆる傾斜前出し方式となっている。尚、符号34は、最前列の飲料入り容器1Aを停止させるストッパーである。
そして、各陳列レーン30,30・・には、それぞれ同種の飲料入り容器1A,1A・・を縦向き姿勢で前後に並べて陳列され、手前側(最前列)の1つの飲料入り容器を抜き取ると、後続の各飲料入り容器が自重で手前側に移動するようになっている。尚、この種の傾斜前出し方式の陳列棚3Aを採用した保冷庫3として、例えば実用新案登録第3014360号公報(特許文献1)に示されるものがある。
ところで、この種の飲料入り容器1Aの外周面には、その周方向の一部に商品名を表示した商品名表示部12が設けられているが、飲料入り容器1Aの陳列状態では、商品名表示部12が手前側(客から見える正面)に向く姿勢で陳列することが望まれている。
ところが、各飲料入り容器1A,1A・・を陳列レーン30上に並べる際に、それぞれ商品名表示部12が手前側に向く姿勢で置いたとしても、最前列の飲料入り容器1Aを抜き取ったときに(後続の各飲料入り容器が1つ分だけ手前側に移動する)、後続の各飲料入り容器1A,1Aの側面が左右何れか一方の仕切壁32の側面に接触しながら移動するので、そのときの摩擦力で各飲料入り容器が図6の矢印方向に回転し易くなる。特に、容器外周面が円筒形のものであれば、一層回転し易い。
そして、飲料入り容器1Aが手前側移動時に回転すると、図7に示すように最前列に位置する飲料入り容器1Aの商品名表示部12がどの方向に向くか不定となる。例えば、図7においては、中央の飲料入り容器1Aは商品名表示部12が正面に向いているが、右側の飲料入り容器1Aでは商品名表示部12が背面側に位置しており、左側の飲料入り容器1Aでは商品名表示部12が斜め前方に向いている。
このように、客の目につき易い最前列の各飲料入り容器1A,1A・・において、商品名表示部12の向きがバラバラであると、陳列状態で見栄えが悪くなるとともに、客が商品の種類を確認しにくくなり、延いては客の購買意欲を低下させる原因になる。
そこで、例えばコンビニ店においては、店員が定期的に(頻繁に)保冷庫3の扉を開けて、最前列の各飲料入り容器1A,1A・・の姿勢をそれぞれ商品名表示部12が正面に向くように修正しているが、このような飲料入り容器の姿勢修正作業には非常に手間がかかる(人件費コストがかかる)という問題があった。
本願発明は、飲料入り容器の陳列状態における上記問題、即ち商品名表示部の向きが定まらないという問題を解決し得るようにした、飲料入り容器の陳列方法を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
本願発明は、容器外周面の周方向の一部に商品名を表示した商品名表示部を有する飲料入り容器を、陳列棚上に縦向き姿勢で前後に並べて陳列する方法を対象にしている。尚、本願で使用される飲料入り容器の容器としては、金属缶やペットボトルやガラス瓶等が採用可能である。
この発明(飲料入り容器の陳列方法)では、陳列棚として、飲料入り容器がその自重で手前側に移動するような傾斜棚板を有し且つ該傾斜棚板の上面に棚板傾斜方向に向けて細棒状のガイド凸条を設けたものを使用する一方、飲料入り容器として、容器底部における容器外周面の商品名表示部の直下と容器外周面の商品名表示部の反対面の直下とを結ぶ位置に、傾斜棚板上面のガイド凸条に嵌合する上向き凹状の嵌合部を形成したものを使用する。
そして、この発明の陳列方法は、飲料入り容器の商品名表示部が手前側に向く姿勢で凹状嵌合部をガイド凸条に嵌合させた状態で、複数の飲料入り容器を前後に並べて陳列棚上に陳列するものである。
この発明で使用される陳列棚には、左右に区画した複数の陳列レーンを有しており、各陳列レーン上にはそれぞれ同種の飲料入り容器が複数個ずつ前後に並べて置かれる。尚、最前列の飲料入り容器はストッパーで停止されている。そして、最前列の1つの飲料入り容器を抜き取ると、後続の各飲料入り容器が自重で空になった容器1つ分だけ手前側に移動するようになっている。
ところで、各飲料入り容器を陳列棚(各陳列レーン)上に並べる際に、商品名表示部が手前側に向く姿勢で容器底部の凹状嵌合部を棚板上面のガイド凸条に嵌合させるようにして置くと、各飲料入り容器の姿勢が凹状嵌合部とガイド凸条との嵌合によって規制される(容器外周面の周方向に回転しない)。従って、最前列の飲料入り容器を抜き取ったときに、後続の各飲料入り容器は、その商品名表示部が正面に向いたままで(回転することなく)手前側に移動するようになる。
本願発明の陳列方法では、容器外周面の商品名表示部を手前側に向けた姿勢で容器底部の凹状嵌合部を傾斜棚板上のガイド凸条に嵌合させるようにして、各飲料入り容器を傾斜前出し方式の陳列棚上に陳列するようにしているが、この陳列方法では、最前列の飲料入り容器を抜き取っても、後続の各飲料入り容器は常に商品名表示部が手前側(客から見て正面)に向く姿勢に維持される。
従って、本願発明の陳列方法によれば、各飲料入り容器の陳列状態で商品名表示部が常に正面から見えるので見栄えが良好となるとともに、商品名表示部を手前側に向けるという姿勢修正作業が不要になる(その姿勢修正作業のための人件費コストを削減できる)という効果がある。
図1〜図4を参照して本願の実施例を説明すると、図1には容器に金属缶を使用した飲料入り容器1を示し、図2には容器にペットボトルを使用した飲料入り容器1を示している。又、図3及び図4には、図1の飲料入り容器(容器が金属缶)1及び図2の飲料入り容器(容器がペットボトル)1の各陳列状態を示している。
図1の飲料入り容器1は、缶ビール、缶ジュース、缶コーヒー、缶コーラ等の、容器として金属缶を使用したものである。この飲料入り容器1は、容器外周面11が円筒形である。この容器外周面11には、周方向の一部に商品名表示部12が設けられている。この商品名表示部12には、飲料種類に応じた商品名12a(例えば“〇〇ビール”、“〇〇ジュース”、“〇〇コーヒー”、“〇〇コーラ”等の商品名や商標名)が直接印刷されたり、あるいは商品名12aを印刷したシートが貼着されたりしている。
図1の飲料入り容器1では、容器底部13に若干高さだけ下向きに突出した環状突出部13aが形成されている。図1の飲料入り容器1では、上記環状突出部13aの高さ範囲は容器内部と連通しない構造となっている。尚、容器底部13は、容器外周面11と一体成形されたものや、別部材からなる底部材を容器外周材の下端部にカシメ結合させたものがあるが、本願では何れの形態の容器底部でも採用できる。
容器底部13の環状突出部13aには、容器外周面11の商品名表示部12の直下と該容器外周面11の商品名表示部12の反対面の直下がそれぞれ対応する位置に、後述する陳列棚のガイド凸条23(図3、図4)に嵌合する2つの嵌合部14,14が形成されている。この各嵌合部14,14は、上向き凹状(切欠状)に形成されていて、後述のガイド凸条23を嵌入させ得る大きさを有している。尚、容器外周面11に商品名表示部12を印刷する(又は商品名表示部12を印刷したシートを貼着する)際には、該商品名表示部12が一方の凹状嵌合部14の直上方に位置するように位置決めする。
図2の飲料入り容器1は、容器としてペットボトルを使用したもので、容器外周面11が円筒形のものを採用している。この容器外周面11にも、周方向の一部に商品名12aを表示した商品名表示部12が設けられている。
又、図2の飲料入り容器1の容器底部13には、容器外周面11の商品名表示部12の直下と該容器外周面11の商品名表示部12の反対面の直下とを結ぶ位置に、後述する陳列棚のガイド凸条23に嵌合する1本の直線状の嵌合部14が形成されている。この嵌合部14も、上向き凹状(切欠状)に形成されていて、上記ガイド凸条23を嵌入させ得る大きさを有している。この凹状嵌合部14は、ペットボトル成形時に一体形成される。尚、容器外周面11に商品名表示部12を印刷する(又は商品名表示部12を印刷したシートを貼着する)際には、該商品名表示部12が凹状嵌合部14の一端部の直上方に位置するように位置決めする。
尚、本願の他の実施例では、飲料入り容器の容器として、ガラス瓶製のものも採用できる。その場合、ガラス瓶の製造時に、容器底部に凹状嵌合部を形成しておく。
そして、図1及び図2の各飲料入り容器1,1は、図3及び図4に示す陳列棚2上に陳列される。尚、この陳列棚2も、図5に示す保冷庫3内に設置されるものである。
図3及び図4に示す陳列棚2は、傾斜棚板21の上面を各仕切壁22,22・・で左右に区画し、1枚の傾斜棚板21上に複数の陳列レーン20,20・・を形成している。尚、傾斜棚板21に対する各仕切壁22,22の取付け位置は、一般に左右に調整可能となっており、各陳列レーン20,20・・の幅を陳列する商品(飲料入り容器)の胴部外径に応じて調整される。
各陳列レーン20,20・・は、手前側に下降傾斜しており、陳列レーン20上に置いた飲料入り容器1が自重で手前側に移動し得るようになっている。各陳列レーン20,20・・の手前側端部には、ストッパー24が設けられており、陳列レーン20上の最前列の飲料入り容器1がストッパー24に衝合して位置保持されるようになっている。
各陳列レーン20,20・・の底面(傾斜棚板21の上面)には、陳列レーン幅の中央部に棚板傾斜方向に向けて細棒状のガイド凸条23が設けられている。このガイド凸条23は、幅及び高さがそれぞれ2〜3mm程度のものでよい。そして、この実施例では、該ガイド凸条23を陳列レーン20の全長に亘って設けている。
そして、図1及び図2の各飲料入り容器1,1は、図3及び図4に示すように、各陳列レーン20,20上に同種類のものを複数個ずつ前後に並べて陳列されるが、その陳列時には、それぞれ容器外周面11の商品名表示部12が手前側に向く姿勢で、容器底部13の凹状嵌合部14をガイド凸条23に嵌合させるようにして載置していく。
この陳列状態では、各飲料入り容器1,1・・は、容器外周面11の商品名表示部12がそれぞれ手前側に向いており、客から飲料入り容器1の商品名12aが正面に見える。そして、各陳列レーン20上の飲料入り容器1,1・・は、最前列のものから購入される(抜き外される)が、最前列の飲料入り容器1を抜き外すと、後続の各飲料入り容器1,1・・がそれぞれ自重で手前側に移動する。そのとき、各飲料入り容器1,1・・は、凹状嵌合部14がガイド凸条23に嵌合したままスライドする(周方向に回転しない)ので商品名表示部12は正面に向いたままであり、最前列に到達した飲料入り容器1の商品名表示部12も当然に正面に向いている。
このように、この実施例の陳列方法では、各飲料入り容器1,1・・を最初に商品名表示部12が手前側に向く姿勢で陳列するだけで、以降は(飲料入り容器1が下降傾斜側に移動しても)各商品名表示部12が常に手前側(正面)に向く姿勢で維持されるので、陳列状態での見栄えが良好となるとともに、商品名表示部を手前側に向けるという姿勢修正作業が不要になる。
尚、この陳列方法で使用される陳列棚2では、各陳列レーン20,20・・にそれぞれガイド凸条23,23・・を設け、該ガイド凸条23に容器底部13の凹状嵌合部14を嵌合させることで、陳列される各飲料入り容器1,1・・の左右移動を禁止しているので、各陳列レーン20,20・・を区画する仕切壁22を省略する(不要にする)ことができる。又、他の実施例では、各ガイド凸条23,23・・を傾斜棚板21に対して取付け位置を可変にすることができ、その場合は、左右に隣接して陳列される飲料入り容器の外径に応じて各ガイド凸条23,23・・の間隔を調整できる。
1は飲料入り容器、2は陳列棚、11は容器外周面、12は商品名表示部、12aは商品名、13は容器底部、14は凹状嵌合部、20は陳列レーン、21は傾斜棚板、23はガイド凸条、24はストッパーである。
Claims (1)
- 容器外周面(11)の周方向の一部に商品名(12a)を表示した商品名表示部(12)を有する飲料入り容器(1)を、陳列棚(2)上に縦向き姿勢で前後に並べて陳列する方法であって、
前記陳列棚(2)として、飲料入り容器(1)がその自重で手前側に移動するような傾斜棚板(21)を有し且つ該傾斜棚板(21)の上面に棚板傾斜方向に向けて細棒状のガイド凸条(23)を設けたものを使用する一方、
前記飲料入り容器(1)として、容器底部(13)における容器外周面(11)の商品名表示部(12)の直下と容器外周面(11)の商品名表示部(12)の反対面の直下とを結ぶ位置に、前記ガイド凸条(23)に嵌合する凹状嵌合部(14)を形成したものを使用し、
飲料入り容器(1)の商品名表示部(12)が手前側に向く姿勢で前記凹状嵌合部(14)を前記ガイド凸条(23)に嵌合させた状態で、複数の飲料入り容器(1,1・・)を前後に並べて陳列棚(2)上に陳列する、
ことを特徴とする飲料入り容器の陳列方法。
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