JP2006285934A - エネルギー量計測システム及び課金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 エネルギーを発生する特定機器が設置されている需要家に対して、きめ細かな課金サービスを実施することが可能にする。
【解決手段】 需要家S1に一般機器2と、エネルギーを発生する特定機器3が設置されている場合において、需要家S1で使用されるエネルギー総使用量を計測する全体計測手段4と、特定機器3により消費されるエネルギー使用量を計測するエネルギー使用量計測手段5A及び特定機器3により発生されるエネルギー発生量を計測するエネルギー発生量計測手段5Bを有する特定機器用計測手段5とを設ける。特定機器用計測手段5は、時刻に関連付けられたエネルギー使用情報及び発生情報も取得可能とされている。これら計測手段による計測情報は計測サーバ11に取得され、課金サーバ12により需要家S1に設置されている特定機器3に応じた料金が求められる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光発電機器やコジェネレーション機器などのエネルギー発生機器を備えた需要家に対して、きめ細かなエネルギー量計測及び課金を行うことができるエネルギー量計測システム及び課金システムに関するものである。
一般に電力使用量やガス使用量等のエネルギー使用量は、各需要家に設置されている電力メータやガスメータなどのエネルギー使用量検針メータの値を検針員が定期的に読み取ることで把握されている。そして電力料金やガス料金等のエネルギー料金は、前記検針メータの値と、各需要家により選択されている料金メニューとに従い、使用量別、使用時間帯別或いは使用季節別等に予め定められた料金体系に基づいて、基本料金及び従量料金が課金されている。
一方、特許文献1には、電気温水器のような特定のエネルギー使用機器におけるエネルギー使用量を一般の機器におけるエネルギー使用量とは別に計測すると共に、当該エネルギー使用機器の使用情報をも計測するようにし、前記特定のエネルギー使用機器におけるエネルギー使用量分について、特別な課金(例えば割安な課金)を可能とする課金方法が提案されている。
特開2003−281229
近年、一般需要家(一般家庭)などにおいて、太陽光をエネルギー源として発電を行う太陽光発電機器、ガスを燃料として熱と電力の双方を発生するコジェネレーション機器(ガスエンジンや燃料電池システム等)、或いはレドックスフロー電池などの蓄電器等の、エネルギーを発生する機器(本明細書ではこれらを総称して「特定機器」という)が導入されるケースが多くなっている。このようなエネルギーを発生する特定機器が設置されている需要家に対し課金を行う場合において、従来の一般的な検針方法では一般エネルギー消費機器と特定機器とを区別してエネルギー使用量を把握できず、例えばコジェネレーション機器において消費されるガスについては安価なガス料金メニューでの課金を行うといった運用ができなかった。
この問題点は、特許文献1の課金方法によれば解消可能である。しかしながら、特許文献1の方法では、前記特定機器におけるエネルギー使用量は把握できても、特定機器から発生されるエネルギー発生量までは把握できず、特定機器を具備している需要家に対してきめ細かな課金サービスを提供することは困難である。例えば、需要家に設置されている太陽光発電機器にて発電された余剰電力を商用電力系統に逆潮流(売電)した電力量分に相当する料金を割り引いて、当該需要家に課金するといった課金サービスを行うことができない。また、売電の時間帯によって売電料金単価を異ならせてカウントし、例えば電力需要が多い時間帯について売電単価を優遇して売電料金をカウントしたりするサービスを行うことができないという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、エネルギーを発生する特定機器が設置されている需要家に対して、きめ細かな課金サービスを実施することが可能なエネルギー量計測システム及び課金システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかるエネルギー量計測システムは、エネルギーを発生する特定機器を含むエネルギー使用機器を具備する需要家における課金のためのエネルギー量計測システムであって、前記需要家内のエネルギー使用機器によるエネルギー総使用量を計測する第1の計測手段と、前記特定機器が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器により消費されるエネルギー使用量を計測する第2の計測手段と、前記特定機器により発生されるエネルギー発生量を計測する第3の計測手段とからなる計測手段と、前記計測手段による計測情報を取得する計測情報取得手段とを備え、前記第3の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされており、前記計測情報取得手段は、前記第3の計測手段により取得された前記エネルギー発生情報を受け入れ可能とされていることを特徴とする。
この構成によれば、特定機器により発生されるエネルギー発生量を計測する第3の計測手段を備えていることから、当該特定機器が発生する電力量(逆潮流分)等の把握が可能となるばかりでなく、第1の計測手段によるエネルギー総使用量のデータ、及び第2の計測手段による特定機器についての消費エネルギー使用量のデータと関連付けたエネルギー発生量のデータを取得することが可能となる。しかも前記第3の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされているので、例えば特定機器による発電(逆潮流)を行った時間帯の把握も可能となる。そして、このような計測情報は、計測情報取得手段に取得されることから、特定機器の種別毎のエネルギー発生量データ、時間帯別のエネルギー発生量データ、さらには特定機器についての消費エネルギー使用量データなどが一元的に把握できるようになる。
また、請求項2にかかるエネルギー量計測システムは、エネルギーを発生する特定機器を含むエネルギー使用機器を具備する需要家における課金のためのエネルギー量計測システムであって、前記需要家内のエネルギー使用機器によるエネルギー総使用量を計測する第1の計測手段と、前記特定機器が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器により消費されるエネルギー使用量を計測する第2の計測手段と、前記特定機器により発生されるエネルギー発生量を計測する第3の計測手段と、前記特定機器により発生されたエネルギーのうち商用系統へ逆潮流されたエネルギー量を計測する第4の計測手段とからなる計測手段と、前記計測手段による計測情報を取得する計測情報取得手段とを備え、前記第3及び第4の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされており、前記計測情報取得手段は、前記第3及び第4の計測手段により取得された前記エネルギー発生情報を受け入れ可能とされていることを特徴とする。
この構成によれば、前記特定機器により発生されたエネルギーが当該需要家に設置されているエネルギー使用機器で消費されると共に、その余剰エネルギーが所定の商用系統へ逆潮流されるよう構成されているような場合において、第4の計測手段により前記逆潮流されたエネルギー量を的確に計測できるようになる。
さらに、請求項3にかかるエネルギー量計測システムは、エネルギーを発生する複数の特定機器を含むエネルギー使用機器を具備する需要家における課金のためのエネルギー量計測システムであって、前記需要家内のエネルギー使用機器によるエネルギー総使用量を計測する第1の計測手段と、前記特定機器が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器により消費されるエネルギー使用量を個別に計測する第2の計測手段と、各々の特定機器により発生されるエネルギー発生量を個別に計測する第3の計測手段と、前記複数の特定機器により発生されたエネルギーのうち商用系統へ逆潮流されたエネルギー総量を計測する第4の計測手段とからなる計測手段と、前記計測手段による計測情報を取得する計測情報取得手段とを備え、前記第3及び第4の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされており、前記計測情報取得手段は、前記第3及び第4の計測手段により取得された前記エネルギー発生情報を受け入れ可能とされていることを特徴とする
この構成によれば、複数の特定機器が需要家に設置されている場合において、第3の計測手段により各々の特定機器により発生されるエネルギー発生量が個別に計測され、また第4の計測手段により、逆潮流されたエネルギーの総量が計測される。従って、前記複数の特定機器により発生されたエネルギーが当該需要家に設置されているエネルギー使用機器で消費されると共に、その余剰エネルギーが所定の商用系統へ逆潮流されるよう構成されているような場合において、第4の計測手段により前記逆潮流されたエネルギーの総量が的確に計測できるばかりでなく、第3の計測手段による計測値と照合させることで、いずれの特定機器が発生したエネルギーが逆潮流されたかを把握することも可能となる。
上記いずれかの構成において、前記第2の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器のエネルギー使用情報を取得可能とされており、前記計測情報取得手段は、前記第2の計測手段により取得された前記エネルギー使用情報を受け入れ可能とされた構成とすることが望ましい(請求項4)。この構成によれば、特定機器について、エネルギー発生量だけでなくエネルギー使用量についても時刻に関連付けられた情報を取得できるので、特定機器の種別毎のエネルギー使用量データ、時間帯別のエネルギー使用量データなどを把握できるようになる。
また、前記計測情報取得手段を、エネルギー量検針用の携帯情報機器として構成することができる(請求項5)。この場合、需要家におけるエネルギー使用量及びエネルギー発生量、並びにエネルギー発生情報及びエネルギー使用情報等は、検針員に携帯される携帯情報機器により取得される。
また、前記計測情報取得手段を、通信回線を介して前記計測手段に接続されたエネルギー量検針用のサーバ装置として構成することができる(請求項6)。この場合、需要家におけるエネルギー使用量及びエネルギー発生量、並びにエネルギー発生情報及びエネルギー使用情報等は、インターネット等を介して所定のサーバ装置により取得される。
上記請求項1〜6のいずれかにおいて、前記特定機器が、ガスを燃料として電力及び熱を発生するコジェネレーション機器であり、前記第2の計測手段は、前記コジェネレーション機器により使用されるガス使用量を個別に計測するものであり、前記第3の計測手段は、前記コジェネレーション機器により発生されるエネルギー量を計測するものとした構成は、好ましい実施形態の一つである(請求項7)。この場合、コジェネレーション機器にて消費されるガス使用量、並びにコジェネレーション機器により発生される電力及び熱に関するデータを把握できるようになる。
また、上記請求項1〜6のいずれかにおいて、前記特定機器が、太陽光発電機器であり、前記第3の計測手段は、前記太陽光発電機器により発電される電力量を計測するものとした構成は、好ましい実施形態の一つである(請求項8)。この場合、太陽光発電機器により発電される電力量に関するデータを把握できるようになる。
さらに、上記請求項1〜6のいずれかにおいて、前記特定機器が、蓄電器であり、前記第2の計測手段は、前蓄電器への充電の際に使用される電力使用量を個別に計測するものであり、前記第3の計測手段は、前記蓄電器により放電される電力量を計測するものとした構成は、好ましい実施形態の一つである(請求項9)。この場合、蓄電器による充電電力使用量、並びに放電電力量に関するデータを把握できるようになる。
上記請求項7〜9のいずれかにおいて、前記第4の計測手段は、前記コジェネレーション機器、前記太陽光発電機器若しくは前記蓄電器のいずれかにより発生された電力量のうち、当該需要家内における電力使用機器で使用されず商用電力系統へ逆潮流された電力量を計測するものであることとした構成は、好ましい実施形態の一つである(請求項10)。この構成によれば、需要家にコジェネレーション機器、太陽光発電機器若しくは蓄電器のいずれかが導入されている場合において、これらいずれかの特定機器により発生された電力量のうち、商用電力系統へ逆潮流された電力量が的確に把握できるようになる。
また、上記請求項7〜9のいずれかにおいて、前記特定機器が、少なくともコジェネレーション機器、太陽光発電機器、蓄電器のいずれかを含む複数の電力発生機器からなる群から選ばれる2以上の電力発生機器であり、前記第4の計測手段は、前記2以上の電力発生機器により発生された電力量のうち、当該需要家内における電力使用機器で使用されず商用電力系統へ逆潮流された電力量の総量を計測するものであることとした構成は、好ましい実施形態の一つである(請求項11)。この構成によれば、第4の計測手段により、2以上の電力発生機器により発生された電力量のうち逆潮流された電力量の総量が的確に計測できるばかりでなく、第3の計測手段による個々の電力発生機器により発生された電力量の計測値と照合させることで、いずれの電力発生機器が発生した電力が逆潮流されたかを把握することも可能となる。
本発明の請求項12にかかる課金システムは、請求項1〜11のいずれかに記載のエネルギー量計測システムと、該エネルギー量計測システムにより計測された計測情報に基づいて需要家に課金すべき料金を算出する料金算出手段とを備える課金システムであって、前記料金算出手段は、前記エネルギー総使用量に対応する第1の課金メニューと、前記特定機器におけるエネルギー使用量に対応する第2の課金メニューとが格納された課金メニュー記憶手段と、前記特定機器によるエネルギー発生量に対応する支払メニューが格納された支払メニュー記憶手段と、前記第3の計測手段により取得されたエネルギー発生情報及び/又は前記第2の計測手段により取得されたエネルギー使用情報と、前記課金メニュー及び支払メニューとを照合して、前記特定機器によるエネルギー発生量及び/又はエネルギー使用量に対応付けた料金を算出する料金演算手段とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1〜11のいずれかに記載のエネルギー量計測システムにより取得された特定機器の種別毎のエネルギー発生量データ、時間帯別のエネルギー発生量データ、さらには特定機器についての消費エネルギー使用量データと、課金メニュー記憶手段に格納されている第1、第2の課金メニューと、支払メニュー記憶手段に格納されている支払メニューとに基づいて、料金演算手段により需要家に導入されている特定機器の稼働状況に応じた料金演算が行われる。
請求項1にかかるエネルギー量計測システムによれば、需要家におけるエネルギー総使用量データだけでなく、特定機器の種別毎のエネルギー発生量データ、時間帯別のエネルギー発生量データ、さらには特定機器についての消費エネルギー使用量データなどが一元的に把握できるので、これらのデータに基づいて需要家に導入されている特定機器の稼働状況に応じたエネルギー料金算出を行うことが可能となる。従って、エネルギーを発生する特定機器が設置されている需要家に対して、きめ細かな課金サービスを実施することが可能となる。
請求項2にかかるエネルギー量計測システムによれば、第4の計測手段を設けることで、特定機器により発生されたエネルギーのうち、需要家において使用された分と、逆潮流された分とを把握することができる。従って、特定機器により発生されたエネルギーの余剰分のみが所定の商用系統へ逆潮流されるよう構成されている場合でも、きめ細かな課金サービスを実施することが可能となる。
請求項3にかかるエネルギー量計測システムによれば、上記請求項2の構成によるメリットに加え、複数の特定機器のうちいずれの特定機器が発生したエネルギーが逆潮流されたかを把握することが可能となる。従って、第1の特定機器により逆潮流されたエネルギー量と、第2の特定機器により逆潮流されたエネルギー量とについて、異なる料金支払いメニューを適用することが可能となり、きめの細かい課金サービスが実行可能となる。
請求項4にかかるエネルギー量計測システムによれば、特定機器の種別毎のエネルギー使用量データ、時間帯別のエネルギー使用量データなどを把握できることから、例えばある種別の特定機器を駆動させた時間帯に応じて、使用エネルギー量に対する課金単価を変更するというような運用が行えるようになる。
請求項5にかかるエネルギー量計測システムによれば、検針員に携帯される携帯情報機器により所定の情報が取得されるので、現状で一般的に実施されている検針システムをそのまま活用できるという利点がある。
請求項6にかかるエネルギー量計測システムによれば、所定の情報がインターネット等を介して所定のサーバ装置により取得されるので、マンパワーによることなく必要なデータを瞬時に収集できるという利点がある。
請求項7にかかるエネルギー量計測システムによれば、コジェネレーション機器にて消費されるガス使用量、並びにコジェネレーション機器により発生される電力及び熱に関するデータを把握できることから、需要家におけるコジェネレーション機器の稼働状況に応じたきめ細かな課金サービスを提供できるようになる。
請求項8にかかるエネルギー量計測システムによれば、太陽光発電機器により発電される電力量に関するデータを把握できることから、需要家における太陽光発電機器の発電状況に応じたきめ細かな課金サービスを提供できるようになる。
請求項9にかかるエネルギー量計測システムによれば、蓄電器による充電電力使用量、並びに放電電力量に関するデータを把握できることから、需要家における蓄電器の充放電稼働状況に応じたきめ細かな課金サービスを提供できるようになる。
請求項10にかかるエネルギー量計測システムによれば、特定機器により発生された電力量のうち、商用電力系統へ逆潮流された電力量が的確に把握できるので、電力料金に関しきめの細かい課金サービスが実行可能となる。
請求項11にかかるエネルギー量計測システムによれば、例えば太陽光発電機器により逆潮流された電力量と、コジェネレーション機器により逆潮流された電力量とについて、異なる料金支払いメニューを適用する(例えば、太陽光発電を優遇する料金体系を適用する)ことが可能となり、きめの細かい電力料金サービスが実行可能となる。
請求項12にかかる課金システムによれば、所定のエネルギー量計測システムにより取得されたデータに基づいて、エネルギーを発生する特定機器が設置されている需要家に対して、きめ細かな課金サービスを実施することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明にかかるエネルギー量計測システム(課金システム)1の全体構成を示すブロック図である。この課金システム1は、計測サーバ11、課金サーバ12、需要家管理サーバ13、及びこれらサーバとインターネット101を介した通信回線74で接続されている需要家S1、S2、S3内にそれぞれ配置された計測システム14、15、16から構成されている。これら需要家S1、S2、S3には、エネルギー使用機器(一般電気機器やガス機器等)のほか、エネルギーを発生する特定機器(燃料電池システムやガスエンジン等のコジェネレーション機器、太陽光発電機器、給湯機器、蓄電器等)が備えられている。なお、本課金システム1には、前記特定機器が備えられていない需要家の計測システムが、ネットワーク接続されていても良い。
計測サーバ11(計測情報取得手段)は、需要家S1、S2、S3の計測システム14、15、16(計測手段)から、インターネット101を経由して送信されてくる一般機器についてのエネルギー使用量に関する計測情報、並びに特定機器についてのエネルギー発生量、使用量に関する計測情報を取得して管理する。課金サーバ12(料金算出手段)は、前記計測サーバ11により取得された計測情報と、所定の課金メニュー及び支払いメニューとに基づいて、各需要家S1、S2、S3に定期的にエネルギー料金を課金するための料金算出演算を行ってその結果を出力する。需要家管理サーバ13は、需要家S1、S2、S3の固有情報、設置機器に関する情報等を格納するもので、課金サーバ12による料金算出、結果出力に際して必要な情報を課金サーバ12に提供する。
需要家S1、S2、S3の計測システム14、15、16は、各々の需要家に導入されている機器の種別によりその構成が異なるが、基本構成は図1において計測システム14につきブロック図で示している構成を備える。すなわち、需要家S1の計測システム14は、一般電気機器やガス機器等からなる一般機器2と、エネルギーを発生する特定機器3と、エネルギー供給ラインEGと接続され当該需要家S1全体としてのエネルギー使用量を計測する全体計測手段4と、該全体計測手段4と接続され前記特定機器3を対象としてエネルギー発生量及び使用量を計測する特定機器用計測手段5と、インターネット101を経由した通信を行うことが可能な通信手段6とを備えて構成されている。
全体計測手段4(第1の計測手段)は、前記特定機器3で消費されるエネルギーを含めて、需要家S1で使用されるエネルギー総使用量を計測する。すなわち、一般機器2及び特定機器3で消費されるエネルギーを一括的に計測する。
特定機器用計測手段5は、エネルギー使用量計測手段5A(第2の計測手段)と、エネルギー発生量計測手段5B(第3の計測手段)とからなる。エネルギー使用量計測手段5Aは、前記特定機器3が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器3により消費されるエネルギー使用量及びエネルギー使用情報を計測する。エネルギー発生量計測手段5Bは、前記特定機器3により発生されるエネルギー発生量及びエネルギー発生情報を計測する。
前記特定機器用計測手段5で計測された検針データ(エネルギー発生・使用量)とエネルギー発生・使用情報とは、所定のローカルエリア内データ通信装置により、需要家S1におけるメインメータである全体計測手段4へ送信される。このようにして全体計測手段4へ集約された各種計測情報は、通信手段6により、インターネット101を経由して計測サーバ11に送信される。
上記のようなインターネット通信に拠らず、検針員によるマニュアル情報収集を行う手法を用いても、課金システム1を構築することが可能である。この場合、各需要家S1、S2、S3のメインメータ(全体計測手段4)に検針員がアクセスし、所定の携帯情報機器102により計測情報を取得する。そして、取得した計測情報が、携帯情報機器102から計測サーバ11へ送信される。
図2〜図4は、需要家に備えられている計測システムの具体的構成例を示すブロック図である。ここでは、特定機器として、ガスを燃料として動作するコジェネレーション機器31が設置されている需要家Aの計測システム70A、太陽光発電機器32と給湯器33とが設置されている需要家Bの計測システム70B、及び給湯器33と蓄電器34とが設置されている需要家Cの計測システム70Cを例示している。
図2に示すように、需要家Aの計測システム70Aにおいては、ガスレンジ等の一般ガス機器21、照明機器や家電機器等の一般電気機器22、及び風呂などの温水を消費する熱負荷23に加え、エネルギーを発生する特定機器としてコジェネレーション機器31が備えられている。そしてエネルギー量の計測手段として、一般ガス検針メータ41(第1の計測手段の一つに該当)と、特定ガス検針メータ51(第2の計測手段の一つに該当)と、受電検針メータ42(第1の計測手段の一つに該当)と、熱受入量検針メータ43と、特定機器電力検針メータ52(第2、第3の計測手段の一つに該当)と、特定機器熱供給量検針メータ53(第3の計測手段の一つに該当)とが備えられている。
コジェネレーション機器31は、例えば燃料電池システムやガスエンジン等からなる。燃料電池システムは、燃料ガス中の水素と酸素を反応させて発電する電池スタックと、該電池スタックから排出される排熱を用いて温水等を発生させる熱回収器とを備えたシステムであり、例えば固体高分子型燃料電池(PEFC)システムや固体電解質型燃料電池(SOFC)システムなどを用いることができる。またガスエンジンは、例えば都市ガス等を燃料ガスとしてガスエンジンを回転させ発電を行うエンジンユニットと、該エンジンユニットの排熱を活用して温水等を生成する熱回収ユニットとを備える構成のものである。このコジェネレーション機器31で発生された電力は、引き込み線72Aを介して商用電力系統72へ逆潮流され、また発生された熱は、熱引き込み管73Aを介して商用熱系統73へ逆潮流される。
一般ガス検針メータ41は、商用ガス系統71から需要家Aへ導入されるガス配管71Aに取り付けられ、需要家Aに対して供給される商用ガス(都市ガス等)の供給総量(つまり需要家Aで使用されるガスの使用総量)を計測するものである。特定ガス検針メータ51は、特定機器であるコジェネレーション機器31に備えられ、該コジェネレーション機器31へ供給されるガス量のみを計測するものである。
この特定ガス検針メータ51は、単純な流量計ではなく、コジェネレーション機器31の動作開始時刻、停止時刻などのイベント情報も収集し、時刻に関連付けられたガス使用情報(使用時間帯と、その時間帯におけるガス使用量)が取得可能な流量計である。該特定ガス検針メータ51で取得されたイベント情報及びガス使用量の計測情報は、所定の内部通信装置により一般ガス検針メータ41へ送信されるようになっている。
受電検針メータ42は、商用電力系統72から需要家Aへ導入される引き込み線72Aに取り付けられ、需要家Aに対して商用電力系統72から供給される商用電力の供給総量(つまり、需要家Aの一般電気機器22及びコジェネレーション機器31で使用される電力の使用総量)を計測するものである。
熱受入量検針メータ43は、商用熱系統73から需要家Aへ導入される熱引き込み管73Aに取り付けられ、需要家Aに対して供給される商用熱系統73からの熱供給量(つまり、需要家Aの熱負荷23で使用される熱の供給量)を計測するものである。
特定機器電力検針メータ52は、特定機器であるコジェネレーション機器31に備えられるものであって、消費電力量検針メータ52A(第2の計測手段の一つに該当)と、発電量検針メータ52B(第3の計測手段の一つに該当)とを備えている。消費電力量検針メータ52Aは、前記コジェネレーション機器31へ供給される電力量のみを計測するものである。この消費電力量検針メータ52Aは、単に電力量を計測するだけではなく、コジェネレーション機器31の動作開始時刻、停止時刻などのイベント情報も収集し、時刻に関連付けられた電力消費情報(使用時間帯と、その時間帯における電力使用量)が取得可能な電力計である。
発電量検針メータ52Bは、コジェネレーション機器31により発電された電力量を計測するものである。この発電量検針メータ52Bも、コジェネレーション機器31による発電開始時刻、停止時刻などのイベント情報を収集し、時刻に関連付けられた電力発生情報(逆潮流時間帯と、その時間帯における電力供給量)が取得可能な電力計である。このような特定機器電力検針メータ52で取得されたイベント情報及び電力消費・発生量の計測情報は、所定の内部通信装置により前記受電検針メータ42へ送信されるようになっている。
特定機器熱供給量検針メータ53は、コジェネレーション機器31により発生された熱量を計測するものである。この特定機器熱供給量検針メータ53は、コジェネレーション機器31による熱供給開始時刻、停止時刻などのイベント情報を収集し、時刻に関連付けられた熱発生情報(熱供給時間帯と、その時間帯における熱量)が取得可能な熱量計である。このような特定機器熱供給量検針メータ53で取得されたイベント情報及び熱供給量の計測情報は、所定の内部通信装置により前記熱受入量検針メータ43へ送信される。
このような需要家Aの計測システム70Aによれば、コジェネレーション機器31によるガス使用量を、特定ガス検針メータ51によりイベント情報に関連付けて把握できるので、例えばガス総使用量のうちコジェネレーション機器31にて使用された分につき別の料金メニューを適用したり、さらに発電量検針メータ52Bで取得されたイベント情報及び電力発生量に基づき、逆潮流が実施された時間帯のガス使用量の分につき、さらに別の料金メニューを適用したりする等、ガス料金に関してきめの細かい課金サービスを行えるようになる。
また、電力については、コジェネレーション機器31で発電されて商用電力系統72に逆潮流された電力量(発電量検針メータ52Bのカウント量)を正確に把握できるだけでなく、売電電力の支払い料金に関し、発電量検針メータ52Bで取得されたイベント情報及び電力発生量に基づき、例えば夜間に逆潮流された電力量と昼間に逆潮流された電力量とで、支払い料金を異ならせる等の運用を行うことができる。
同様に熱についても、コジェネレーション機器31で発生商用熱系統73に逆潮流された熱量(特定機器熱供給量検針メータ53のカウント量)を正確に把握できるだけでなく、熱供給に対する支払い料金に関し、特定機器熱供給量検針メータ53で取得されたイベント情報及び熱供給量に基づき、支払い料金を異ならせる等の運用を行うことができる。
次に、図3に示す需要家Bの計測システム70Bにおいては、一般ガス機器21、一般電気機器22及び熱負荷23に加え、エネルギーを発生する特定機器として太陽光発電機器32とガスを駆動源とするガス式の給湯器33が備えられている。そしてエネルギー量の計測手段として、一般ガス検針メータ41(第1の計測手段の一つに該当)及び特定ガスメータ51(第2の計測手段の一つに該当)と、受電検針メータ42と、熱受入量検針メータ43と、特定機器発電量検針メータ52B(第3の計測手段の一つに該当)と、特定機器熱供給量検針メータ53(第3の計測手段の一つに該当)とが備えられている。
太陽光発電機器32は、例えばルーフトップ型の太陽電池パネルを備える構成のもので、その発電電力は引き込み線72Aを介して商用電力系統72へ逆潮流可能な構成とされている。一般ガス検針メータ41及び受電検針メータ42、熱受入量検針メータ43は前記需要家Aに備えられているものと同様である。この場合、特定機器発電量検針メータ52Bは、太陽光発電機器32により発電され、商用電力系統72へ逆潮流された電力量を計測し、また前記逆潮流の開始時刻、停止時刻などのイベント情報を収集する。なお、太陽光発電機器32においてはエネルギーを消費しないため、前記需要家Aにおいて用いられる特定機器電力検針メータ52とは異なり、特定機器発電量検針メータ52Bのみが備えられている。
給湯器33は、ガスボイラー等により水を加温して湯水を生成し、これを風呂や台所給湯設備等の熱負荷23に供給するための機器である。そして、この給湯器33において余剰な湯水が発生した場合、特定機器熱供給量検針メータ53及び熱引き込み管73Aを介して商用ガス系統73へ逆潮流可能とされている。この需要家Bの計測システム70Bによっても、特定ガス検針メータ51にて取得されたイベント情報及びガス使用量、特定機器発電量検針メータ52Bにて取得されたイベント情報及び電力発生量、並びに特定機器熱供給量検針メータ53にて取得されたイベント情報及び熱供給量に基づき、きめの細かい課金サービスを行うことが可能となる。
また、図4に示す需要家Cの計測システム70Cにおいては、一般ガス機器21、一般電気機器22及び熱負荷23に加え、エネルギーを発生する特定機器として、電気を駆動源とする電気式の給湯器33と蓄電器34とが備えられている。そしてエネルギー量の計測手段として、一般ガス検針メータ41と、受電検針メータ42(第1の計測手段の一つに該当)と、熱受入量検針メータ43と、消費電力量検針メータ521A(第2の計測手段の一つに該当)と、発電量検針メータ521B(第3の計測手段の一つに該当)とを具備する特定機器電力検針メータ521と、給湯器用消費電力量検針メータ522(第2の計測手段の一つに該当)と、特定機器熱供給量検針メータ53(第3の計測手段の一つに該当)とが備えられている。
蓄電器34は、所定量の電力の蓄電と、蓄電された電力の放電が可能な電力設備である。かかる蓄電器34としては、例えばナトリウム硫黄電池、レドックスフロー電池、鉛電池等の蓄電池と、該蓄電池の充電放電制御を行う制御部とを備えたものを適用することができる。
前記蓄電器34の充電配線部には、商用電力系統72から受電検針メータ42を経由した配電線が接続されている。これにより、商用電力を用いて所定の周期で充電動作を行わせ、停電時等に一般電気機器22に電力を供給する一方で、通常時は所定の周期でその蓄電電力を、引き込み線72Aを介して商用電力系統72へ逆潮流させることが可能な構成とされている。
なお、商用電力による充電動作が行われる場合、その充電に要した電力量は、消費電力量検針メータ521Aにより個別に計測される。この消費電力量検針メータ521Aは、この消費電力量検針メータ521Aは、単に使用電力量を計測するだけではなく、蓄電器34への充電開始時刻、停止時刻などのイベント情報も収集し、時刻に関連付けられた電力使用情報が取得可能な電力計である。また、蓄電器34の放電電力量は、発電量検針メータ521Bにより、同様に放電開始時刻、停止時刻などのイベント情報と共に計測される構成である。
給湯器33は、電熱により水を加温して湯水を生成し、これを風呂や台所給湯設備等の熱負荷23に供給するための機器である。そして、この給湯器33において余剰な湯水が発生すると、特定機器熱供給量検針メータ53及び熱引き込み管73Aを介して商用熱系統73へ逆潮流可能とされている。なお、この電気式の給湯器33において消費される電力は、給湯器用消費電力量検針メータ522により個別に計測される。この需要家Cの計測システム70Cによっても、給湯器用消費電力量検針メータ522にて取得されたイベント情報及び電力消費量、発電量検針メータ521Bにて取得されたイベント情報及び電力発生量、並びに特定機器熱供給量検針メータ53にて取得されたイベント情報及び熱供給量に基づき、きめの細かい課金サービスを行うことが可能となる。
さらに、このようなメリットに加えて、蓄電器34への充電に要した電力量及び充電時間帯、並びに放電電力量と放電時間帯は、消費電力量検針メータ521A並びに発電量検針メータ521Bにて取得された蓄電器34のイベント情報により把握できるので、例えば安価な夜間電力を用いて充電し、その充電電力が昼間に逆潮流されたような場合に、支払い料金の算出においてこれを勘案する運用を実行することが可能となる。
(第2の実施形態)
以上の実施形態では、需要家に設置されている特定機器により発生されるエネルギー(電力)が専ら商用(電力)系統へ逆潮流される場合について例示したが、次に、特定機器により発生されたエネルギーが当該需要家に設置されているエネルギー使用機器で消費されると共に、その余剰エネルギーが所定の商用系統へ逆潮流されるよう構成されているような場合において、前記逆潮流されたエネルギー量を的確に計測できるようにした実施形態について説明する。
図5は、本発明にかかるエネルギー量計測システム1’の全体構成を示すブロック図である。このエネルギー量計測システム1’は、先に図1に示したエネルギー量計測システム1と基本構成は同一であるが、需要家S1の計測システム14’において、全体計測手段4’が当該需要家S1全体としてのエネルギー使用量を計測するエネルギー使用総量計測手段4Aと、特定機器3により発生されたエネルギーのうちエネルギー供給ラインEG(商用系統)へ逆潮流されたエネルギー量を計測するエネルギー逆潮流量計測手段4B(第4の計測手段)とを備えている点で相違する。
この計測システム14’では、特定機器3により発生されたエネルギーは、需要家S1に設置されている一般機器2で消費可能とされ、該一般機器2で消費されなかった余剰エネルギーがエネルギー逆潮流量計測手段4Bを介してエネルギー供給ラインEGへ逆潮流される構成とされている。
具体的には、全体計測手段4’のエネルギー使用総量計測手段4A(第1の計測手段)は、特定機器3で消費されるエネルギーを含めて、需要家S1で使用されるエネルギー総使用量を計測する。すなわち、このエネルギー使用総量計測手段4Aは、図1に示したエネルギー量計測システム1における全体計測手段4と同様の役目を果たす。なお、エネルギー使用量計測手段5A(第2の計測手段)と、エネルギー発生量計測手段5B(第3の計測手段)とからなる特定機器用計測手段5は、先のエネルギー量計測システム1と同様である。
エネルギー逆潮流量計測手段4B(第4の計測手段)は、特定機器3により発生されたエネルギーのうち、エネルギー供給ラインEGへ逆潮流されたエネルギー量を計測する。すなわち、特定機器3により発生された全てのエネルギー量は、前記エネルギー発生量計測手段5Bにて計測されるが、エネルギー逆潮流量計測手段4Bでは一般機器2でのエネルギー消費分が差し引かれたエネルギー量が計測されるものである。このような構成とすることで、需要家S1からエネルギー供給ラインEGへ逆潮流されたエネルギー量を的確に計測できるようになる。
図6は、図5に示した計測システム14’の具体的構成例を示すブロック図であって、2種の特定機器が備えられている需要家Dを例示している。すなわち需要家Dには、ガスを燃料として動作するコジェネレーション機器31と、太陽光発電機器32とが設置された計測システム70Dが備えられている。
需要家Dの計測システム70Dが、図2に示した需要家Aの計測システム70Aと相違する点は、特定機器としてコジェネレーション機器31に加えて太陽光発電機器32が備えられ、前記コジェネレーション機器31及び太陽光発電機器32にて発生される電力が一般電気機器22で消費可能とされていると共に、その余剰電力が電力検針メータ420の売電検針メータ420B(第4の計測手段)を介して商用電力系統72へ供給されるよう構成されている点である。以下、この計測システム70Dを具体的に説明する。
この計測システム70Dにおいては、一般ガス機器21、一般電気機器22及び熱負荷23に加え、エネルギーを発生する特定機器としてコジェネレーション機器31と太陽光発電機器32とが備えられている。そしてエネルギー量の計測手段として、一般ガス検針メータ41(第1の計測手段の一つに該当)及び特定ガスメータ51(第2の計測手段の一つに該当)と、電力検針メータ420と、熱受入量検針メータ43と、特定機器消費電力量検針メータ523A(第2の計測手段の一つに該当)、特定機器発電量検針メータ523B、524B(第3の計測手段の一つに該当)と、特定機器熱供給量検針メータ53(第3の計測手段の一つに該当)とが備えられている。さらに、上記電力検針メータ420には、受電検針メータ420A(第1の計測手段の一つに該当)と売電検針メータ420B(第4の計測手段に該当)とが備えられている。なお、上記特定機器消費電力量検針メータ523A及び特定機器発電量検針メータ523Bにて、コジェネレーション機器31に対する特定機器電力検針メータ523が構成されている。
前記特定機器消費電力量検針メータ523Aは、コジェネレーション機器31により消費される電力量を個別に計測するもので、上掲の実施形態と同様に、単に使用電力量を計測するだけではなく、コジェネレーション機器31の動作開始時刻、停止時刻などのイベント情報も収集し、時刻に関連付けられた電力消費情報が取得可能な電力計である。また、発電量検針メータ523Bは、コジェネレーション機器31により発電された電力量を計測するもので、コジェネレーション機器31による発電開始時刻、停止時刻などのイベント情報を収集し、時刻に関連付けられた電力発生情報が取得可能な電力計である。このような特定機器電力検針メータ523で取得されたイベント情報及び電力消費・発生量の計測情報は、所定の内部通信装置により前記電力検針メータ420へ送信されるようになっている。
次に、特定機器発電量検針メータ524Bは、太陽光発電機器32により発電された電力量を計測するもので、太陽光発電機器32による発電開始時刻、停止時刻などのイベント情報を収集し、時刻に関連付けられた電力発生情報が取得可能な電力計である。かかるイベント情報及び電力発生量の計測情報は、同様に前記電力検針メータ420へ送信される。
電力検針メータ420の受電検針メータ420Aは、コジェネレーション機器31で消費されるエネルギーを含めて、需要家Dで使用される電力の総使用量を計測する。一方、売電検針メータ420Bは、コジェネレーション機器31及び太陽光発電機器32により発電された電力のうち、一般電気機器22で消費されず商用電力系統72へ逆潮流された電力量を計測するものである。この売電検針メータ420Bも、逆潮流の時刻情報(上述のイベント情報)を取得可能とされており、逆潮流電力量だけでなく、その開始時刻・停止時刻などの電力逆潮流情報が把握されるようになっている。
このような需要家Dの計測システム70Dによれば、前記需要家Aの計測システム70Aにて説明したメリットに加えて、種類の異なる2つの特定機器により発生されるエネルギー量(電力量)を、売電検針メータ420B及び特定機器発電量検針メータ523B、524Bを参照することで個別に把握することが可能となる。従って、例えば太陽光発電機器32により逆潮流された電力量と、コジェネレーション機器31により逆潮流された電力量とについて、異なる料金支払いメニューを適用する(例えば、太陽光発電を優遇する料金体系を適用する)ことが可能となり、より一層、きめの細かい課金サービスが実行可能となる。
以上のようなシステム構成において、需要家A、B、C、Dの一般ガス検針メータ41、受電検針メータ42及び熱受入量検針メータ43に集約されているエネルギー総使用量情報や、特定機器におけるエネルギー使用量情報及びエネルギー発生量情報、並びに所定のイベント情報は、それぞれ通信回線74を介し、インターネット101経由で計測サーバ11へ送られる(図1参照)。或いは、検針員が携帯する携帯情報機器102により、一般ガス検針メータ41、受電検針メータ42及び熱受入量検針メータ43にアクセスされ、上記の各種情報が取得されるものである。
(課金システムの構成の説明)
次に、本実施形態にかかる課金システム1全体の機能的な構成について説明する。図7は、当該課金システム1の機能ブロック図であり、ここでは1軒の需要家のメインメータ400(図2〜図4に示した例と照合させるならば、一般ガス検針メータ41、受電検針メータ42及び熱受入量検針メータ43のいずれか、又は複数が該当する)と、電力事業者、ガス事業者又は熱供給事業者側の計測サーバ11とが、インターネット101を介した通信回線74で接続され、前記計測サーバ11に、課金サーバ12と需要家管理サーバ13とが接続されている例を示している。
需要家のメインメータ400には、通信部401、計測部402、内部通信部403、データ格納部404、データ表示部405及び制御部406が備えられている。通信部401は、計測サーバ11に対しインターネット101を介して当該メインメータ400にて取得された各種データを送信する機能部である。計測部402は、メインメータ400自身による計測(例えば、ガス総使用量又は電力総使用量)を実行するための機能部である。
内部通信部403は、需要家内に存在する他の検針メータ400A(図2に示した例と照合させるならば、特定機器電力検針メータ52が該当する)により取得された計測情報及びイベント情報等を集約する機能部である。内部通信部403と、検針メータ400Aに具備されている内部通信部403Aとは、ローカルエリアネットワーク(有線又は無線LAN等)で接続されており、各々の検針メータ400Aで取得された各種データが、所定の周期でメインメータ400に取り込まれるよう構成されている。なお、内部通信部403と検針メータ400Aに具備されている内部通信部403Aとの通信手法は各種方法が採用可能であり、例えば電力線を用いた電力線搬送通信、専用のメタル通信線を敷設した通信、光ファイバを介した光通信、或いは無線通信などの通信手法を採用することができる。
データ格納部404は、ROMやRAM等のメモリ装置からなり、前記計測部402で取得された所定のデータ、及び内部通信部403を介して受領された他の検針メータ400Aにて取得された所定のデータからなるデータ群Dを一時的に格納する機能部である。このデータ群Dは、需要家に備えられている特定機器の種別にもよるが、ガス総使用量データD1、特定機器におけるガス使用量データD2、特定機器におけるガス使用情報(イベント情報)データD3、電力総使用量データD4、特定機器における電力発生量データD5、特定機器における電力発生情報(イベント情報)データD6、熱使用量データD7、特定機器による熱供給量データD8及び特定機器による熱発生情報(イベント情報)データD9などからなる。
ここで、前記ガス総使用量データD1は、例えば図2に示す計測システム70Aに当てはめると、一般ガス検針メータ41で計測されるデータである。同様に、特定機器ガス使用量データD2は、特定ガス検針メータ51で計測された特定機器による個別ガス使用量データである。また特定機器ガス使用情報データD3は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー使用情報である。図8は、この特定機器ガス使用情報データD3の一例を示す表形式の図である。図8に示すように、特定機器ガス使用情報データD3は、コード管理されている特定機器(図8ではガスエンジンを例示)について、電源ON−OFF情報、給湯開始・終了などのイベント情報を、日時に関連付けたものである。このような特定機器ガス使用情報データD3が取得されることで、特定機器であるガスエンジンにおいて、どの時刻にどれだけガスが消費されたかを把握することが可能となる。
電力総使用量データD4は、例えば図2に示す計測システム70Aに当てはめると、受電検針メータ42で計測されるデータである。同様に、特定機器電力発生量データD5は、発電量検針メータ52Bで計測された特定機器による電力発生量データである。また特定機器電力発生情報データD6は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報である。図9は、この特定機器電力発生情報データD6の一例を示す表形式の図である。図8に示すように、特定機器電力発生情報データD6は、コード管理されている特定機器(図8では燃料電池システムを例示)について、逆潮流開始・終了、電源ON−OFF情報などのイベント情報を、日時に関連付けたものである。このような特定機器電力発生情報データD6が取得されることで、特定機器である燃料電池システムにおいて、どの時刻にどれだけ電力が発生されたかを個別に把握することが可能となる。
熱使用量データD7は、例えば図2に示す計測システム70Aに当てはめると、熱受入量検針メータ43で計測されるデータである。同様に、熱供給量データD8は、特定機器熱供給量検針メータ53で計測された特定機器による熱供給量データである。またよる熱発生情報データD9は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報である。
図7に戻って、データ表示部405は、当該メインメータ400に具備されているLCD表示装置等からなり、前記データ格納部404に格納されているデータを表示させる機能部である。
制御部406は、所定の動作プログラムが備えられたCPU等からなり、当該メインメータ400の動作制御を行う機能部である。該制御部406は、所定の周期でデータ格納部404に格納されている各種データを、通信部401を介して計測サーバ11へ送信したり、データ表示部405に表示させたりする。また、内部通信部403を制御して、所定の周期で他の検針メータ400Aからデータ収集を行わせる。
計測サーバ11(計測情報取得手段)は、機能的に、各需要家におけるエネルギー(例えば電力又はガス)の総使用量に関するデータを管理する総使用量データ管理部111と、各需要家における特定機器についてのエネルギー使用量及び発生量を管理する特定機器データ管理部112とを備えている。この特定機器データ管理部112は、使用量データ管理部113、使用情報データ管理部114、発生量データ管理部115及び発生情報データ管理部116を備えて構成されている。
総使用量データ管理部111は、需要家管理サーバ13に格納されている需要家情報に関連付けて、需要家別(契約者単位別)に、前記ガス総使用量データD1、電力総使用量データD4及び熱使用量データD7を格納して管理する。一方、特定機器データ管理部112は、需要家管理サーバ13に格納されている需要家情報(特に、当該需要家における特定機器の設置情報)に関連付けて各種データを格納して管理する。
具体的には、特定機器データ管理部112の使用量データ管理部113は、特定機器で使用されたエネルギー量に関するデータ、例えば前記特定機器ガス使用量データD2を、需要家情報に関連付けて格納して管理する。なお図8には示していないが、特定機器で使用された電力量に関するデータが取得されている場合は、かかるデータも格納するようにしても良い。また、使用情報データ管理部114は、時刻に関連付けられたエネルギー使用情報に関するデータ、例えば図8に示したような特定機器ガス使用情報データD3を、需要家情報に関連付けて格納して管理する。
発生量データ管理部115は、特定機器により発生されたエネルギー量に関するデータ、例えば前記特定機器電力発生量データD5や熱供給量データD8を、需要家情報に関連付けて格納して管理する。また、発生情報データ管理部116は、時刻に関連付けられたエネルギー発生情報に関するデータ、例えば図9に示したような特定機器電力発生情報データD6を、需要家情報に関連付けて格納して管理する。
課金サーバ12(料金算出手段)は、計測サーバ11に取得され、管理されている計測情報に基づいて、各々の需要家に課金すべき料金を算出する機能を果たす。この課金サーバ12は、機能的に、第1課金メニュー記憶部121、第2課金メニュー記憶部122(以上が課金メニュー記憶手段)、支払いメニュー記憶部123(支払メニュー記憶手段)、料金演算部124(料金演算手段)及び出力部125を備えて構成されている。
第1課金メニュー記憶部121には、電力、ガス、熱のエネルギー総使用量に対応する所定の課金メニュー(第1の課金メニュー)が格納されている。この第1の課金メニューは、需要家の契約種別(受電容量別)、オプション別(季節別、昼夜別など)に応じた、需要家に対する総括的な課金メニューである。第2課金メニュー記憶部122には、特定機器におけるエネルギー使用量に対応する所定の課金メニュー(第2の課金メニュー)が格納されている。この第2の課金メニューは、特定機器の種類別に特化された、個別課金メニューである。支払いメニュー記憶部123には、特定機器によるエネルギー発生量に対応する支払メニューが格納されている。この支払メニューは、例えば特定機器の種類別に設定された、電力購入のための料金支払いメニューである。
料金演算部124は、計測サーバ11の総使用量データ管理部111及び特定機器データ管理部112に管理されているデータ情報と、前記第1課金メニュー記憶部121、第2課金メニュー記憶部122及び支払いメニュー記憶部123にそれぞれ格納されている課金メニュー及び支払メニューとを照合して、需要家管理サーバ13で管理されている需要家単位で、当該需要家におけるエネルギー総使用量、並びに当該需要家に設置されている特定機器によるエネルギー発生量及び/又はエネルギー使用量に対応付けたエネルギー料金を算出する機能部である。
具体的には、例えば図2に示した需要家Aの場合、ガス料金の算出にあたり、計測サーバ11の総使用量データ管理部111で管理されている需要家Aの1ヶ月間のガス総使用量に対応する料金を、需要家管理サーバ13に格納されている需要家Aについての管理情報(契約情報等)に基づいて、第1課金メニュー記憶部121に格納されている所定の課金メニューと照合することで算出する。一方、需要家Aのコジェネレーション機器31でのガス使用量を、使用量データ管理部113で管理されているデータから抽出し、第2課金メニュー記憶部122に格納されている所定の課金メニューと照合することで、コジェネレーション機器31に特化したガス料金を算出する。そして、コジェネレーション機器31で使用されるガス料金が安価に設定されているような場合、前記ガス総使用量に対応するガス料金から差額を割り引く等して、最終的に需要家Aに課金すべき1ヶ月のガス料金が算出されるものである。
また電力料金については、総使用量データ管理部111で管理されている需要家Aの1ヶ月間の電力総使用量に対応する料金を、需要家管理サーバ13に格納されている需要家Aについての管理情報(契約情報等)に基づいて、第1課金メニュー記憶部121に格納されている所定の課金メニューと照合することで算出する。一方、需要家Aのコジェネレーション機器31で発生され逆潮流された電力量並びに時刻情報を、発生量データ管理部115並びに発生情報データ管理部116で管理されているデータから抽出し、支払いメニュー記憶部123に格納されている所定の支払いメニューと照合することで、電力購入分に対応する支払い電力料金を算出する。そして、前記電力総使用量に対応する電力料金から、前記支払い電力料金を割り引く等して、最終的に需要家Aに課金すべき1ヶ月の電力料金が算出されるものである。この際、コジェネレーション機器31で使用される電力量(消費電力量検針メータ52Aの検針値)を考慮して電力料金を算出するようにすることもできる。
出力部125は、料金演算部124で求められた需要家毎のガス料金又は電力料金を、所定の媒体へ出力させる機能部である。例えば、プリント出力させたり、所定の端末機に表示させたり、或いはインターネット101を介して需要家へデータ送信させたりするものである。
需要家管理サーバ13には、上述したような課金サービスを需要家単位で実行可能とするために、需要家の一般情報及び契約情報、需要家に導入されている特定機器の種別等に関するコード情報などを管理するものである。
図10は、以上の通り構成された課金システム1における需要家毎の料金演算動作を示すフローチャートである。先ず、計測サーバ11(図7参照)に課金演算を行う需要家の計測情報が取得される(ステップS1)。この計測情報の取得は、例えば計測サーバ11から定期的に発信される要求信号に応じて、需要家のメインメータ400の制御部406が動作し、通信部401を介してデータ格納部404に格納されているデータ群Dをインターネット101経由で送信させる構成とすることができる。なお、検針員による携帯情報機器102が使用される場合は、携帯情報機器102と計測サーバ11との間でデータの授受が為されることによって、計測情報が取得されることになる。
以後、計測サーバ11において管理されている計測情報に基づき、適宜な時期に課金サーバによる料金算出のための演算が実行される。最初に、課金演算を行おうとしている需要家における、エネルギー総使用量に対する料金演算が実行される(ステップS2)。具体的には、総使用量データ管理部111で管理されているデータと第1課金メニュー記憶部121に格納されている第1の課金メニューとが照合されて、料金演算部124によりエネルギー総使用量に対する料金が求められる。
次に、使用量データ管理部113に、当該需要家についての特定機器使用量データが存在するかが確認され(ステップS3)、存在している場合は(ステップS3でYes)、特定機器について使用されたエネルギー量と、第2課金メニュー記憶部122に格納されている第2の課金メニューとが照合されて、料金演算部124により特定機器でのエネルギー使用量に対する課金料金が求められる(ステップS4)。もし特定機器使用量データが存在していない場合は(ステップS3でNo)、前記ステップS4はスキップされる。
続いて、当該需要家に関し、特定機器によるエネルギー発生に関するデータが存在するか、具体的には発生量データ管理部115並びに発生情報データ管理部116にデータが存在するかが確認され(ステップS5)、存在している場合は(ステップS5でYes)、特定機器について発生されたエネルギー量並びに時間帯と、支払いメニュー記憶部123に格納されている所定の支払いメニューとが照合されて、料金演算部124により特定機器でのエネルギー発生量に対する支払い料金が求められる(ステップS6)。もし特定機器によるエネルギー発生に関するデータが存在していない場合は(ステップS5でNo)、前記ステップS6はスキップされる。
そして、前記ステップS2で求められたエネルギー総使用量に対する課金料金と、ステップS4及びステップS6でそれぞれ求められた特定機器についての課金料金と支払い料金とを考慮した補正演算が実行され、最終的な需要家に対する課金料金が求められる(ステップS7)。その演算結果は、所定の方式で出力され(ステップS8)、処理が完了するものである。
以上、本発明の実施形態にかかる課金システム1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次の(1)〜(4)のような変形実施形態を採ることができる。
(1)図7に示した例では、需要家のメインメータ400に需要家内の検針データを集約し、単一の通信部401で計測サーバ11とデータ通信する構成を例示したが、各々の検針メータが独立して、計測サーバ11とデータ通信するような構成としても良い。
(2)計測サーバ11と需要家の検針メータとがインターネット接続されている場合において、需要家の検針メータによる計測条件の設定変更等を、計測サーバ11の側から遠隔操作にて行わせる構成としても良い。また、所定の情報を計測サーバ11から需要家に向けて発信できる構成とすることもできる。例えば、特定機器の効率が優れない場合などに、効率を向上させるための有益情報を送信し、特定機器の操作リモコンの表示部へ表示させるようなシステムとすることは、その好ましい一例である。
(3)上記実施形態では、特定機器の時刻に関連付けられた情報を専ら計測サーバ11に送信する例について説明したが、その他の各種情報、例えば熱発生情報や給湯量情報などもイベント情報として取得するようにし、特定機器の効率等が探知できる構成としても良い。また、上記実施形態では、エネルギーとして、電力、ガス及び熱を例示したが、灯油などの他のエネルギーについても適用可能である。
(4)特定機器をリースしているような場合に、需要家管理サーバにリース契約情報を格納させておき、課金サーバ12にリース課金メニュー記憶部とリース料金演算部とを具備させることにより、使用量に応じてリース料金を算定するというような運用を実行させることが可能となる。
(5)エネルギーを発生する特定機器は、上記実施形態で例示したものに限定されず、各種の機器を本発明のシステムに特定機器として組み込むことが可能である。例えば、上記実施形態では、ガスを燃料とするコジェネレーション機器を用いる例について説明したが、灯油を燃料とするコジェネレーション機器を本発明にかかるシステムに組み込むようにしても良い。この場合、燃料としての灯油は通常商用系統からは導入しないので、上述した計測システム70Bにおける太陽光発電機器32に準じたシステム構成とすれば良い。
本発明にかかるエネルギー量計測システム(課金システム)の全体構成を示すブロック図である。 需要家に備えられている計測システムの具体的構成例を示すブロック図である。 需要家に備えられている計測システムの他の具体的構成例を示すブロック図である。 需要家に備えられている計測システムの他の具体的構成例を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態にかかるエネルギー量計測システム(課金システム)の全体構成を示すブロック図である。 需要家に備えられている計測システムの他の具体的構成例を示すブロック図である。 本実施形態における課金システムの機能ブロック図である。 特定機器ガス使用情報データD3の一例を示す表形式の図である。 特定機器電力発生情報データD6の一例を示す表形式の図である。 本実施形態の課金システムにおける需要家毎の料金演算動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 課金システム
101 インターネット
102 携帯情報機器
11 計測サーバ(計測情報取得手段)
111 総使用量データ管理部
112 特定機器データ管理部
12 課金サーバ(料金算出手段)
121 第1課金メニュー記憶部(課金メニュー記憶手段)
122 第2課金メニュー記憶部(課金メニュー記憶手段)
123 支払いメニュー記憶部(支払メニュー記憶手段)
124 料金演算部(料金演算手段)
13 需要家管理サーバ
2 一般機器
21 一般ガス機器
22 一般電力機器
23 熱負荷
3 特定機器
31 コジェネレーション機器(特定機器)
32 太陽光発電機器(特定機器)
33 給湯器(特定機器)
34 蓄電器(特定機器)
4 全体計測手段(第1の計測手段)
4’ 全体計測手段(第1の計測手段、第4の計測手段)
4A エネルギー使用総量計測手段(第1の計測手段)
4B エネルギー逆潮流量計測手段(第4の計測手段)
41 一般ガス検針メータ(第1の計測手段)
42 受電検針メータ(第1の計測手段)
420 電力検針メータ(第1の計測手段、第4の計測手段)
420A 受電検針メータ(第1の計測手段)
420B 売電検針メータ(第4の計測手段)
43 熱受入量検針メータ
5 特定機器用計測手段(第2の計測手段)
51 特定ガス検針メータ(第2の計測手段)
52 特定機器電力検針メータ
52A 消費電力量検針メータ(第2の計測手段)
52B 発電量検針メータ(第3の計測手段)
53 特定機器熱供給量検針メータ(第3の計測手段)
70A〜70D 計測システム

Claims (12)

  1. エネルギーを発生する特定機器を含むエネルギー使用機器を具備する需要家における課金のためのエネルギー量計測システムであって、
    前記需要家内のエネルギー使用機器によるエネルギー総使用量を計測する第1の計測手段と、前記特定機器が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器により消費されるエネルギー使用量を計測する第2の計測手段と、前記特定機器により発生されるエネルギー発生量を計測する第3の計測手段とからなる計測手段と、
    前記計測手段による計測情報を取得する計測情報取得手段とを備え、
    前記第3の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされており、
    前記計測情報取得手段は、前記第3の計測手段により取得された前記エネルギー発生情報を受け入れ可能とされていることを特徴とするエネルギー量計測システム。
  2. エネルギーを発生する特定機器を含むエネルギー使用機器を具備する需要家における課金のためのエネルギー量計測システムであって、
    前記需要家内のエネルギー使用機器によるエネルギー総使用量を計測する第1の計測手段と、前記特定機器が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器により消費されるエネルギー使用量を計測する第2の計測手段と、前記特定機器により発生されるエネルギー発生量を計測する第3の計測手段と、前記特定機器により発生されたエネルギーのうち商用系統へ逆潮流されたエネルギー量を計測する第4の計測手段とからなる計測手段と、
    前記計測手段による計測情報を取得する計測情報取得手段とを備え、
    前記第3及び第4の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされており、
    前記計測情報取得手段は、前記第3及び第4の計測手段により取得された前記エネルギー発生情報を受け入れ可能とされていることを特徴とするエネルギー量計測システム。
  3. エネルギーを発生する複数の特定機器を含むエネルギー使用機器を具備する需要家における課金のためのエネルギー量計測システムであって、
    前記需要家内のエネルギー使用機器によるエネルギー総使用量を計測する第1の計測手段と、前記特定機器が所定のエネルギーを消費する場合に該特定機器により消費されるエネルギー使用量を個別に計測する第2の計測手段と、各々の特定機器により発生されるエネルギー発生量を個別に計測する第3の計測手段と、前記複数の特定機器により発生されたエネルギーのうち商用系統へ逆潮流されたエネルギー総量を計測する第4の計測手段とからなる計測手段と、
    前記計測手段による計測情報を取得する計測情報取得手段とを備え、
    前記第3及び第4の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器によるエネルギー発生情報を取得可能とされており、
    前記計測情報取得手段は、前記第3及び第4の計測手段により取得された前記エネルギー発生情報を受け入れ可能とされていることを特徴とするエネルギー量計測システム。
  4. 前記第2の計測手段は、時刻に関連付けられた特定機器のエネルギー使用情報を取得可能とされており、
    前記計測情報取得手段は、前記第2の計測手段により取得された前記エネルギー使用情報を受け入れ可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  5. 前記計測情報取得手段が、エネルギー量検針用の携帯情報機器であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  6. 前記計測情報取得手段が、通信回線を介して前記計測手段に接続されたエネルギー量検針用のサーバ装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  7. 前記特定機器が、ガスを燃料として電力及び熱を発生するコジェネレーション機器であり、
    前記第2の計測手段は、前記コジェネレーション機器により使用されるガス使用量を個別に計測するものであり、
    前記第3の計測手段は、前記コジェネレーション機器により発生されるエネルギー量を計測するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  8. 前記特定機器が、太陽光発電機器であり、
    前記第3の計測手段は、前記太陽光発電機器により発電される電力量を計測するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  9. 前記特定機器が、蓄電器であり、
    前記第2の計測手段は、前記蓄電器への充電の際に使用される電力使用量を個別に計測するものであり、
    前記第3の計測手段は、前記蓄電器により放電される電力量を計測するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  10. 前記第4の計測手段は、前記コジェネレーション機器、前記太陽光発電機器若しくは前記蓄電器のいずれかにより発生された電力量のうち、当該需要家内における電力使用機器で使用されず商用電力系統へ逆潮流された電力量を計測するものであることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  11. 前記特定機器が、少なくともコジェネレーション機器、太陽光発電機器、蓄電器のいずれかを含む複数の電力発生機器からなる群から選ばれる2以上の電力発生機器であり、
    前記第4の計測手段は、前記2以上の電力発生機器により発生された電力量のうち、当該需要家内における電力使用機器で使用されず商用電力系統へ逆潮流された電力量の総量を計測するものであることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のエネルギー量計測システム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のエネルギー量計測システムと、該エネルギー量計測システムにより計測された計測情報に基づいて需要家に課金すべき料金を算出する料金算出手段とを備える課金システムであって、
    前記料金算出手段は、
    前記エネルギー総使用量に対応する第1の課金メニューと、前記特定機器におけるエネルギー使用量に対応する第2の課金メニューとが格納された課金メニュー記憶手段と、
    前記特定機器によるエネルギー発生量に対応する支払メニューが格納された支払メニュー記憶手段と、
    前記第3の計測手段により取得されたエネルギー発生情報及び/又は前記第2の計測手段により取得されたエネルギー使用情報と、前記課金メニュー及び支払メニューとを照合して、前記特定機器によるエネルギー発生量及び/又はエネルギー使用量に対応付けた料金を算出する料金演算手段とを備えていることを特徴とする課金システム。
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