JP2006283934A - スラストころ軸受及びスラストころ軸受用保持器の反り量の測定方法 - Google Patents

スラストころ軸受及びスラストころ軸受用保持器の反り量の測定方法 Download PDF

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Takanori Oshima
崇徳 大嶋
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Abstract

【課題】 組立品において許容される保持器の反り量を規定し、摩耗、焼付き、剥離、異音等の発生を防止することができるスラストころ軸受を提供する。
【解決手段】 軸方向に互いに対向する側面にそれぞれ軌道面が設けられた一対の軌道輪部材と、前記軌道面間に周方向に転動自在に配設された複数のころと、前記ころを収容するポケットが設けられた保持器と、を備えるスラストころ軸受であって、前記保持器が、軸方向に互いに離間して配置された2枚の環状板の内外周縁を接合されて構成され、当該保持器の軸方向の厚みをW、前記環状板の板厚をt、前記ポケットの周方向の幅をP、前記ころの直径をDa、当該保持器の反り量をF、とした場合に、反り量Fが下記の式(1)を満たすことを特徴とするスラストころ軸受。
【数1】
Figure 2006283934

【選択図】 図1

Description

本発明は、スラストころ軸受及びスラストころ軸受用保持器の反り量の測定方法に関する。
従来、スラストころ軸受の保持器として、2枚の環状板を組み合わせてなる保持器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図5に示すように、特許文献1に開示された保持器5を構成する鋼製の2枚の環状板10,20は、それぞれ外周縁および内周縁を同一軸方向に折曲成形されており、外径側フランジ部12,22、内径側フランジ部14,24、および当該外径側フランジ部と内径側フランジ部との間の環状部11,21を有している。
そして、一方の環状板10は、その外径側フランジ部12を他方の環状板20の外径側フランジ部22に内嵌させ且つ、その内径側フランジ部14を他方の環状板20の内径側フランジ部24に外嵌させて、他方の環状板20に組み合わされている。
2枚の環状板10,20の環状部11,21には対となるポケット15,25が周方向に複数形成されており、一対のポケット15,25によって画成される空間にころ4が転動可能に収容されている。
実公平6−48183号公報
上記特許文献1に開示されているような鋼製の2枚の環状板を組み合わせて構成される保持器にあっては、表面硬化を目的として行われる熱処理時や組立時などに環状板が変形し、その外周縁が内周縁に対して軸方向に相対的に変位するように、組立品において反り(図1において符号Fで示す。)が生じる場合がある。ここで、本発明における保持器の反り量とは、保持器の内周縁に対する外周縁の軸方向の相対変位として定義される。
保持器に反りが生じると、保持器のポケットに収容されたころが当該ポケットの周縁に干渉し、ころの拘束やスキューが発生する虞がある。そして、ころが保持器によって正常に案内されないことにより、軸受に摩耗、焼付き、剥離、異音等が発生する虞がある。
上記特許文献1においては、保持器5を構成している環状板10,20の環状部11,21に熱変形抑制用の穴16,26を設け、熱処理による保持器5の反りを防止することが提案されている。しかしながら、特許文献1においては、組立時の変形につては考慮されておらず、組立品において許容される保持器の反り量について定量的に記載されていない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組立品において許容される保持器の反り量を規定し、摩耗、焼付き、剥離、異音等の発生を防止することができるスラストころ軸受を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るスラストころ軸受は、軸方向に互いに対向する側面にそれぞれ軌道面が設けられた一対の軌道輪部材と、前記軌道面間に周方向に転動自在に配設された複数のころと、前記ころを収容するポケットが設けられた保持器と、を備えるスラストころ軸受であって、前記保持器が、軸方向に互いに離間して配置された2枚の環状板の内外周縁を接合されて構成され、当該保持器の軸方向の厚みをW、前記環状板の板厚をt、前記ポケットの周方向の幅をP、前記ころの直径をDa、当該保持器の反り量をF、とした場合に、反り量Fが下記の式(1)を満たすことを特徴としている。
Figure 2006283934
また、本発明に係るスラストころ軸受用保持器の反り量測の定方法は、軸方向に互いに離間して配置された2枚の環状板の内外周縁を接合されてなるスラストころ軸受用保持器の反り量の測定方法であって、測定台上で保持器の内周縁が浮くように当該保持器の外周縁を支持した状態で、前記内周縁及び前記外周縁の測定台からの高さ位置を測定することを特徴としている。
本発明者は次のような経緯を経て本発明に至った。上記特許文献1に開示された保持器5を例に、その経緯を詳細に説明する。
まず、保持器5に反りがない場合は、周方向に垂直な断面において図3に示すように、保持器5のポケット15,25の周方向の周縁ところ4との間には両側にすき間があり、ポケット15,25の周方向の幅Pと、ころ4のポケット15,25内に位置している部分の弦の長さ(周方向の幅Pから両側のすき間寸法を差し引いた寸法)Lとの関係は次式(2)となる。
Figure 2006283934
保持器5に許容される以上の反りが発生すると、周方向の幅Pと弦の長さLとの関係は次式(3)となり、図4に示すように、ころ4がポケット15,25の周方向の周縁に干渉することとなる。
Figure 2006283934
ここで、弦の長さLは次式(4)によって導かれる。
Figure 2006283934
尚、式(4)において、Daはころ4の直径、Wは保持器5の軸方向の厚み、tは環状板10,20の板厚、Fは保持器5の反り量である。
式(3)および式(4)から、ころ4が保持器5に拘束される場合に次式(5)が成立する。
Figure 2006283934
式(5)を保持器5の反り量Fについて整理すると、次式(6)となる。
Figure 2006283934
従って、保持器5の反り量Fを式(1)のように規定することで、ころ4がポケット15,25の周方向の周縁に干渉することを回避することができる。
そして、保持器5の反り量Fを測定するにあたっては、測定台上で保持器5の内周縁が浮くように当該保持器5の外周縁を支持した状態で、内周縁及び外周縁の測定台からの高さ位置を測定するようにすれば、例えばダイヤルゲージ等の接触型の計測機器を用いた場合にも、内外周縁が軸方向に沿って上下に振れることがなく、保持器5の反り量Fを正確に測定することができる。
本発明によれば、組立品において許容される保持器の反り量を規定し、ころがポケットの周方向の周縁に干渉することを回避して、スラストころ軸受の摩耗、焼付き、剥離、異音等を防止することができる。
以下、本発明に係るスラストころ軸受の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るスラストころ軸受の一実施形態の断面図である。尚、上記特許文献1に開示された保持器と共通する部材については、図中同一符号を付している。
図1に示すように、スラストころ軸受1は、軸方向に互いに対向する側面にそれぞれ軌道面2a,3aが設けられた一対の軌道輪部材2,3と、軌道面2a,3a間に周方向に転動自在に配設された複数のころ4と、ころ4を収容するポケット15,25が設けられた保持器5と、を備える。
保持器5は、軸方向に互いに離間して配置された鋼製の2枚の環状板10,20の内外周縁を接合されて構成されている。2枚の環状板10,20は、それぞれ外周縁および内周縁を同一軸方向に折曲成形されており、外径側フランジ部12,22、内径側フランジ部14,24、および当該外径側フランジ部と内径側フランジ部との間の環状部11,21を有している。
そして、一方の環状板10は、その外径側フランジ部12を他方の環状板20の外径側フランジ部22に内嵌させ且つ、その内径側フランジ部14を他方の環状板20の内径側フランジ部24に外嵌させて、他方の環状板20に組み合わされている。尚、2枚の環状板10,20の内外周縁の接合は、上記のように外径側フランジ部12,22および内径側フランジ部14,24の嵌合によらず、例えば、外周縁または内周縁同士の加締めや溶接などにより行われてもよい。
2枚の環状板10,20の環状部11,21には対となるポケット15,25が周方向に複数形成されており、一対のポケット15,25によって画成される空間にころ4が転動可能に収容されている。
保持器5には、その外周縁が内周縁に対して軸方向に相対的に変位するように、図中符号Fで示される反りが生じ得る。
保持器5の反り量Fは、例えば、図2に示すように、測定台30の水平面に支持突起31を配置し、測定台30上で保持器5の内周縁が水平に浮くように複数又は円環状の支持突起31により保持器5の外周縁を支持した状態で、ダイヤルゲージ32を用いて保持器1の内周縁および外周縁の高さ位置をそれぞれ測定し、その差として求められる。
図3に示すように、保持器5の軸方向の厚みをW、環状板10,20の板厚をt、ポケット15,25の周方向の幅をP、ころ4の直径をDaとした場合に、反り量Fは上記した式(1)を満たしている。
反り量Fが式(1)を満たすことにより、ころ4がポケット15,25の周方向の周縁に干渉することが回避され、スラストころ軸受1に摩耗、焼付き、剥離、異音等が発生することが防止されている。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のように、組立品において許容される保持器の反り量を定量的に規定することは、このような保持器を組み込まれるスラストころ軸受の製造工程においても有用である。即ち、保持器の軸方向の厚みW、環状板の板厚t、ポケットの周方向の幅P、ころの直径Daは、スラストころ軸受の仕様によって予め決まってくるものであり、これらの数値を用いて許容される保持器の反り量Fを規定することで、回転試験等を行うことなく反り量Fを測定するのみで保持器が良品か否かを判定することができる。これにより、スラストころ軸受の製造コストを低減することもできる。
本発明に係るスラストころ軸受の一実施形態の断面図である。 保持器の反り量の測定例を示す概略図である。 保持器に反りがない状態での保持器ところの関係を示す断面図である。 保持器に反りがある状態での保持器ところの関係を示す断面図である。 従来のスラストころ軸受に用いられている保持器の断面図である。
符号の説明
1 スラストころ軸受
2 軌道輪部材
2a 軌道面
3 軌道輪部材
3a 軌道面
4 ころ
5 保持器
10 環状板
15 ポケット
20 環状板
25 ポケット
W 保持器の軸方向の厚み
t 環状板の板厚
P ポケットの周方向の幅
Da ころの直径
F 保持器の反り量

Claims (2)

  1. 軸方向に互いに対向する側面にそれぞれ軌道面が設けられた一対の軌道輪部材と、前記軌道面間に周方向に転動自在に配設された複数のころと、前記ころを収容するポケットが設けられた保持器と、を備えるスラストころ軸受であって、
    前記保持器が、軸方向に互いに離間して配置された2枚の環状板の内外周縁を接合されて構成され、当該保持器の軸方向の厚みをW、前記環状板の板厚をt、前記ポケットの周方向の幅をP、前記ころの直径をDa、当該保持器の反り量をF、とした場合に、反り量Fが下記の式(1)を満たすことを特徴とするスラストころ軸受。
    Figure 2006283934
  2. スラストころ軸受用保持器の反り量の測定方法であって、
    測定台上で保持器の内周縁が浮くように当該保持器の外周縁を支持した状態で、前記内周縁及び前記外周縁の測定台からの高さ位置を測定することを特徴とするスラストころ軸受用保持器の反り量の測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111492147A (zh) * 2017-11-06 2020-08-04 光洋轴承北美有限责任公司 用于滚子推力轴承的两件式滚子保持架

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