JP2006281883A - 車両用電子制御装置及び車両サービスセンター - Google Patents

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Kunifumi Kajiwara
邦文 梶原
Koji Uchihashi
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Abstract

【課題】 同一車両に装備されている複数の電子制御装置と相互認証を行うことが可能であり、しかも認証コード及び監視者となる電子制御装置を常に更新することが可能な車両用電子制御装置、及び車両用電子制御装置の監視と管理を行う車両サービスセンターを提供すること。
【解決手段】 車両を制御するための車両用電子制御装置(10、20、30)において、通信手段(61)を介して接続される他の電子制御装置(10、20、30)と相互認証を行う認証制御手段(11b、21b、31b)と、認証結果に応じて防犯措置を実行させる防犯制御手段とを装備し、前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係を所定のタイミングで更新する。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用電子制御装置及び車両サービスセンターに関し、より詳細には、車両の電子制御装置の盗難及び不正交換を防ぐことが可能な車両用電子制御装置(以下ECUと記す)及び車両サービスセンターに関する。
車両盗難の防止対策の1つとして、特定の認証コードの照合が一致した場合にのみエンジンの始動を可能にするイモビライザー(盗難防止機能)ECUが使われている。しかしながら、このようなイモビライザーECU自体が取り替えられると、盗難防止機能が失われてしまう。
その他に、速度制限機能が付与された電子燃料噴射(EFI)ECUや車両の加速性能を高める等の目的で、EFIECUがユーザに付け替えられることにより、エミッションの早期劣化、環境汚染などを引き起こす問題も生じている。
上記した車両の盗難及び車両の各種機能を制御するECUの不正交換を防止するために、前記ECUに認証コードを記憶させておき、該認証コードの照合を行うことにより前記ECUの不正交換を監視する方法が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、イモビライザーECUなどの被監視ECUと監視ECUとの間でコード照合を行い、照合が成立しなければ、前記被監視ECUが不正交換され或いは取り外された可能性があると判断し、バス障害を発生させることにより通常動作を不能にする車両の盗難防止装置が開示されている。
また、下記の特許文献2には、車両のコンポーネントのメモリに記憶された認証コードを車載制御機器のメモリに記憶された認証コードと照合し、それら認証コードが一致することを条件に車両のコンポーネントの基本機能動作を許可する車両のコンポーネントの盗難監視システムが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている盗難防止装置の場合、又は特許文献2に開示されている盗難監視システムの場合、照合に使われている認証コードが固定IDとして監視ECUに記憶されており、被監視装置と監視ECUとの関係もそれぞれ固定されているため、盗難又は不正交換を図る者に認証コードが特定されて不正交換ECUに埋め込まれた場合、又は監視ECU自身が取り外された場合、その盗難や不正交換防止機能が失われてしまうといった課題があった。
特開2003−212093号公報 特開2003−196755号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、同一車両に装備されている複数の電子制御装置と相互認証を行うことが可能であり、しかも認証コード及び監視者となる電子制御装置を常に更新することが可能な車両用電子制御装置、及び車両用電子制御装置の監視と管理を行う車両サービスセンターを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る車両用電子制御装置(1)は、車両を制御するための車両用電子制御装置において、通信手段を介して接続される他の電子制御装置と相互認証を行う認証制御手段と、認証結果に応じて防犯措置を実行させる防犯制御手段とを備えており、前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係が所定のタイミングで更新されるものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(1)によれば、通信手段を介して接続される他の電子制御装置と相互認証を行う認証制御手段と、認証結果に応じて防犯措置を実行させる防犯制御手段とを備えているため、専用認証装置を設ける必要がなく、同一車両に搭載された電子制御装置同士により相互認証が可能となり、また、前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係が所定のタイミングで更新されるため、認証情報が外部から特定され難くなり、認証専用装置が取り外れた場合、又は固定な認証コードが特定された場合の防犯失敗を避けることができ、車両の盗難又は車両の電子制御装置の不正交換を確実に防止することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(2)は、上記車両用電子制御装置(1)において、前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係の更新が、認証を行う毎に行われることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(2)によれば、認証を行う毎に前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係が更新されるため、前記認証コード及び/又は前記認証関係が特定されることを確実に防止することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(3)は、上記車両用電子制御装置(1)又は(2)において、前記認証制御手段が、前記他の電子制御装置の中から自己が認証する監視先を選択し、該監視先の認証コードを予め取得して記憶しておき、認証時に前記監視先から該監視先の認証コードを再度取得する一方、自己の認証コードを更新して記憶しておき、自己を監視先に選択した監視者に、前記自己の認証コードを予め送信しておき、認証時に前記自己の認証コードを前記監視者に再度送信するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(3)によれば、前記認証制御手段が、前記他の電子制御装置の中から自己が認証する監視先を選択し、該監視先の認証コードを予め取得して記憶しておき、認証時に前記監視先から該監視先の認証コードを再度取得する一方、自己の認証コードを更新して記憶しておき、自己を監視先に選択した監視者に、前記自己の認証コードを予め送信しておき、認証時に前記自己の認証コードを前記監視者に再度送信するため、予め取得した前記監視先の認証コードと認証時に取得した前記監視先の認証コードとを照合することにより前記監視先を認証することができる一方、前記監視者に、予め送信した前記自己の認証コードと認証時に送信した前記自己の認証コードとを照合させることにより、自己が前記監視者に認証される。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(4)は、上記車両用電子制御装置(1)又は(2)において、前記認証制御手段が、自己の認証コードを更新し、前記他の電子制御装置の中から選択した自己を認証する監視者に、前記自己の認証コードを予め送信しておき、認証時に前記自己の認証コードを前記監視者に再度送信する一方、自己を監視者に選択した監視先から受信した該監視先の認証コードを予め記憶しておき、認証時に前記監視先から該監視先の認証コードを再度受信するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(4)によれば、前記認証制御手段が、自己の認証コードを更新し、前記他の電子制御装置の中から選択した自己を認証する監視者に、前記自己の認証コードを予め送信しておき、認証時に前記自己の認証コードを前記監視者に再度送信する一方、自己を監視者に選択した監視先から受信した該監視先の認証コードを予め記憶しておき、認証時に前記監視先から該監視先の認証コードを再度受信するため、前記監視者に、予め送信した前記自己の認証コードと認証時に送信した前記自己の認証コードとを照合させることにより、自己が前記監視者に認証される一方、予め受信した前記監視先の認証コードと認証時に取得した前記監視先の認証コードとを照合することにより前記監視先を認証することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(5)は、上記車両用電子制御装置(1)又は(2)において、前記認証制御手段が、自己の認証コード、自己より認証される監視先の認証コード及び自己を認証する監視者の情報を予め外部から受信して記憶しておき、認証時に前記監視先から再度該監視先の認証コードを受信する一方、前記自己の認証コードを前記監視者に送信するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(5)によれば、前記認証制御手段が、自己の認証コード、自己より認証される監視先の認証コード及び自己を認証する監視者の情報を予め外部から受信して記憶しておき、認証時に前記監視先から再度該監視先の認証コードを受信する一方、前記自己の認証コードを前記監視者に送信するため、前記監視者に、外部から受信した自己の認証コードと認証時に自己が送信した前記自己の認証コードとを照合させることにより、自己が前記監視者に認証される一方、外部から受信した前記監視先の認証コードと前記監視先から受信した該監視先の認証コードとを照合することにより前記監視先を認証することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(6)は、上記車両用電子制御装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記認証制御手段が、予め受信した前記監視先の認証コードを、認証時に受信した前記監視先の認証コードと照合し、両者が所定の関係になっていると判断した場合、前記監視先が認証に成功したと判定するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(6)によれば、前記認証制御手段が、予め受信した前記監視先の認証コードを、認証時に受信した前記監視先の認証コードと照合し、両者が所定の関係になっていると判断した場合、前記監視先が認証に成功したと判定するため、自己を監視者に選んだ他の電子制御装置を認証することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(7)は、上記車両用電子制御装置(1)〜(6)において、前記認証制御手段が、自己が行った認証の結果を相互認証に参加する各電子制御装置へ送信する一方、前記各電子制御装置が行った認証の結果を受信し、前記自己の認証結果と受信した認証結果とに基づいて各認証結果を判定するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(7)によれば、前記認証制御手段が、自己が行った認証の結果を相互認証に参加する各電子制御装置へ送信する一方、前記各電子制御装置が行った認証の結果を受信するため、各電子制御装置に対する認証結果を知ることができ、また、前記自己の認証結果と受信した認証結果とに基づいて各認証結果を判定するため、認証の精度を向上させることができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(8)は、上記車両用電子制御装置(7)において、前記認証制御手段が、同一電子制御装置に対する認証結果が2つ以上あった場合、所定数以下の認証結果が認証失敗となっている場合でも、前記電子制御装置が認証に成功したと判定するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(8)によれば、前記認証制御手段が、同一電子制御装置に対する認証結果が2つ以上あった場合、所定数以下の認証結果が認証失敗となっている場合でも、前記電子制御装置が認証に成功したと判定するため、通信障害による認証結果の誤りを排除することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(9)は、上記車両用電子制御装置(6)〜(8)のいずれかにおいて、前記認証制御手段が、自己が認証した電子制御装置が認証に失敗したと判定された場合、前記送受信手段を介して前記電子制御装置認証失敗の情報を車載情報端末に送信するものであること特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(9)によれば、前記認証制御手段が、自己が認証した電子制御装置が認証に失敗したと判定された場合、前記送受信手段を介して前記電子制御装置認証失敗の情報を車載情報端末に送信するため、前記情報端末を介して前記認証失敗情報を乗員に知らせることができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(10)は、上記車両用電子制御装置(6)〜(9)のいずれかにおいて、前記認証制御手段が、自己が認証した電子制御装置が認証に失敗したと判定された場合、前記送受信手段を介して前記電子制御装置認証失敗の情報を予め登録された宛先に送信するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(10)によれば、前記認証制御手段が、自己が認証した電子制御装置が認証に失敗したと判定された場合、前記送受信手段を介して前記電子制御装置認証失敗の情報を予め登録された宛先に送信するため、例えば、車両の管理と監視を行う車両サービスセンターの宛先を予め登録しておけば、認証失敗の情報が自動的に前記車両サービスセンターに送信される。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(11)は、上記車両用電子制御装置(1)〜(10)のいずれかにおいて、前記防犯制御手段が、認証に失敗した電子制御装置が存在する場合、車両を制御するための通常制御を禁止するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(11)によれば、前記防犯制御手段が、認証に失敗した電子制御装置が存在する場合、車両を制御するための通常制御を禁止するため、電子制御装置が盗難又は不正交換された車両の移動を一時的に制限することができる。
また、本発明に係る車両サービスセンター(1)は、車両の管理と監視を行う車両サービスセンターにおいて、予め登録された車両に対して、該車両に搭載された複数の電子制御装置のROMSUMと制御プログラムとを含んだ情報をそれぞれ記憶しておき、前記車両と前記情報とを更新することにより前記電子制御装置を監視し管理する管理手段を備えていることを特徴としている。
上記した車両サービスセンター(1)によれば、予め登録された車両に対して、該車両に搭載された複数の電子制御装置のROMSUMと制御プログラムとを含んだ情報をそれぞれ記憶しておき、前記車両と前記情報とを更新することにより前記電子制御装置を監視し管理する管理手段を備えているため、予め登録された車両に搭載された電子制御装置の登録情報(制御プログラム、ROMSUM)を基準に、該車両からの情報を照合することにより、前記電子制御装置を監視し、前記電子制御装置の盗難又は不正交換を防止することができる。
また、本発明に係る車両サービスセンター(2)は、上記車両サービスセンター(1)において、前記管理手段が、予め登録された車両に対して、該車両に搭載された複数の電子制御装置の間の相互認証関係及び/又は前記認証に使われる認証コードを定期的に更新し、前記各電子制御装置に、それぞれの認証コード、被監視者の認証コード及び監視者の情報を送信するものであることを特徴としている。
上記した車両サービスセンター(2)によれば、前記管理手段が、予め登録された車両に対して、該車両に搭載された複数の電子制御装置の間の相互認証関係及び/又は前記認証に使われる認証コードを定期的に更新し、前記各電子制御装置に、それぞれの認証コード、被監視者の認証コード及び監視者の情報を送信するため、前記車両に搭載された電子制御装置同士に相互認証を実現させることが可能であり、また、認証コードと認証関係を定期的に更新させるため、認証情報が特定され難くなり、車両の電子制御装置の盗難又は不正交換を確実に防止することができる。
また、本発明に係る車両サービスセンター(3)は、上記車両サービスセンター(1)又は(2)において、前記管理手段が、前記車両から電子制御装置認証失敗の情報を受信した場合、認証に失敗した電子制御装置のROMSUMを取得し、予め記憶しておいた当該電子制御装置のROMSUMと照合し、両者が一致した場合、前記車両の電子制御装置に防犯機能を解除させる制御信号を送信するものであることを特徴としている。
上記した車両サービスセンター(3)によれば、前記管理手段が、前記車両から電子制御装置認証失敗の情報を受信した場合、認証に失敗した電子制御装置のROMSUMを取得し、予め記憶しておいた当該電子制御装置のROMSUMと照合し、両者が一致した場合、前記車両の電子制御装置に防犯機能を解除させる制御信号を送信するため、認証結果に誤りがあった場合、前記車両の電子制御装置における防犯機能を速やかに解除し、前記車両の移動制限を解除することができる。
また、本発明に係る車両サービスセンター(4)は、上記車両サービスセンター(1)〜(3)において、前記管理手段が、前記車両から電子制御装置認証失敗の情報を受信した場合、認証に失敗した電子制御装置のROMSUMを取得し、予め記憶しておいた当該電子制御装置のROMSUMと照合し、両者が一致しない場合、予め登録された前記電子制御装置の制御プログラムを該電子制御装置に送信するものであることを特徴としている。
上記した車両サービスセンター(4)によれば、前記管理手段が、前記車両から電子制御装置認証失敗の情報を受信した場合、認証に失敗した電子制御装置のROMSUMを取得し、予め記憶しておいた当該電子制御装置のROMSUMと照合し、両者が一致しない場合、予め登録された前記電子制御装置の制御プログラムを該電子制御装置に送信するため、送られてきたプログラムを不正交換された電子制御装置にインストールさせることができる。
以下、本発明に係る車両用電子制御装置(以下ECUと記す)及び車両の管理と監視を行う車両サービスセンターを図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ECUを含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。図中10は車両のエンジンの燃料噴射、点火時期などを制御するエンジンECUを示しており、20は車両のハンドルを制御するハンドルECUを示しており、30は車両のワイパーを制御するワイパーECUを示している。
エンジンECU10は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)11と、送受信手段12とを含んで構成されている。マイコン11は、エンジンの燃料噴射、点火時期などを制御するメイン制御部11aと、認証情報の作成、交換及び照合を行う認証制御部11bと、認証情報などを記憶する記憶装置であるEEPROM11cとを含んで構成されている。
メイン制御部11aは、センサー51、送受信手段12、EEPROM11c及び認証制御部11bとそれぞれ接続され、センサー51から入力される様々な入力信号に基づいて、エンジンの燃料噴射、点火時期などの制御信号をそれぞれの駆動回路(図示せず)へ出力するようになっている。
認証制御部11bは、送受信手段12、EEPROM11c、メイン制御部11a、始動センサー55及びキーセンサー56(スイッチ14を介して)とそれぞれ接続されており、認証情報を作成し、EEPROM11cに記憶させたり、送受信手段12を介して外部と認証情報を交換したり、始動センサー55及びキーセンサー56からの入力信号により決定された認証タイミングで認証を行う。認証に失敗した場合、認証制御部11bは、メイン制御部11aに制御を一時停止する信号を与え、防犯措置を実施させる制御信号(フューエルカット信号)を出力し、更に、送受信手段12を介して、ナビゲーション装置71及び車両サービスサンター72に認証失敗の情報を送信する。また、スイッチ14は外部から操作可能なスイッチであり、専用ツールを用いてスイッチ14をオフにしておけば、エンジンECU10の認証機能を解除することができるようになっている。
ハンドルECU20は、マイコン21と、送受信手段22とを含んで構成されている。マイコン21は、ハンドリングを制御するメイン制御部21aと、認証情報の作成、交換及び照合を行う認証制御部21bと、認証情報などを記憶する記憶装置であるEEPROM21cとを含んで構成されている。
メイン制御部21aは、センサー52、送受信手段22、EEPROM21c及び認証制御部21bとそれぞれ接続され、センサー52から入力される様々な入力信号に基づいて、ハンドリング制御を行い、制御信号をハンドルの駆動回路へ出力する。
認証制御部21bは、送受信手段22、記憶装置EEPROM21c、メイン制御部21a、始動センサー55及びキーセンサー56(スイッチ24を介して)とそれぞれ接続されており、認証情報を作成し、EEPROM21cに記憶させたり、送受信手段22を介して外部と認証情報を交換したり、始動センサー55及びキーセンサー56からの入力信号により決定された認証タイミングで認証を行う。認証に失敗した場合、認証制御部21bは、メイン制御部21aに制御を一時停止する信号を与え、防犯措置を実施させる制御信号(ハンドルロック信号)を出力し、更に、送受信手段22を介して、ナビゲーション装置71及び車両サービスサンター72へ認証失敗の情報を送信する。また、スイッチ24は外部から操作可能なスイッチであり、専用ツールを用いてスイッチ24をオフにしておけば、ハンドルECU20の認証機能を解除することができるようになっている。
ワイパーECU30は、マイコン31と、送受信手段32とを含んで構成されている。マイコン31は、ワイパーの動作を制御するメイン制御部31aと、認証情報の作成、交換及び照合を行う認証制御部31bと、認証情報などを記憶する記憶装置であるEEPROM31cとを含んで構成されている。
メイン制御部31aは、センサー53、送受信手段32、EEPROM31c及び認証制御部31bとそれぞれ接続され、センサー53からの入力信号に基づいて制御を行い、制御信号をワイパーの駆動回路へ出力するように構成されている。
認証制御部31bは、送受信手段32、記憶装置EEPROM31c、メイン制御部31a、始動センサー55及びキーセンサー56(スイッチ34を介して)とそれぞれ接続されており、認証情報を作成し、EEPROM31cに記憶させたり、送受信手段32を介して外部と認証情報を交換したり、始動センサー55及びキーセンサー56からの入力信号により決定された認証タイミングで認証を行う。認証に失敗した場合、認証制御部31bは、メイン制御部31aに制御を一時停止する信号を与え、防犯措置を実施させる制御信号(ワイパー動作信号)を出力し、更に、送受信手段32を介して、ナビゲーション装置71及び車両サービスサンター72へ認証失敗の情報を送信する。また、スイッチ34は外部から操作可能なスイッチであり、専用ツールを用いてスイッチ34をオフにしておけば、認証機能を解除することができるようになっている。
エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30は相互認証するようになっており、エンジンECU10はハンドルECU20とワイパーECU30の中から監視先を選択し、ハンドルECU20はエンジンECU10とワイパーECU30の中から監視先を選択し、ワイパーECU30はエンジンECU10とハンドルECU20の中から監視先を選択するようになっている。更に、各ECUの監視先が重複しないように、各ECUにおける監視先の選択順序は予め設定されている。
各ECUは、前回の認証が正常に終了し、車両が始動した後、次回の認証のための認証コードを更新し記憶しておき、改めて選択した監視先から該監視先の認証コードを取得し記憶しておく。そして、次回の認証条件が成立した時(例えば、キーシリンダーにキーが挿入されたことが検出された時)に、認証が行われるように構成されている。
認証コードは各ECUを識別するためのものであり、ここでは、A、B、Cを乱数方式又はシーケンス方式で組み合わせた可変コード(例えば、ABC)と各ECUに付けられた固定番号(例えば、数字番号)から構成される認証コード(例えば、「ABC10」)が採用される。
例えば、図2aに示したように、第1回目の認証において、エンジンECU10はハンドルECU20を監視先に選択し、自己の認証コード(ABC10)とハンドルECU20の認証コード(BCA20)を記憶している。ハンドルECU20は、ワイパーECU30を監視先に選択し、自己の認証コード(BCA20)とワイパーECU30の認証コード(ABC30)を記憶している。ワイパーECU30は、エンジンECU10を監視先に選択し、自己の認証コード(ABC30)とエンジンECU10の認証コード(ABC10)を記憶している。
第2回目の認証においては、図2bに示したように、エンジンECU10はワイパーECU30を監視先に変更し、更新した自己の認証コード(BCA10)とワイパーECU30の認証コード(ACB30)を記憶している。ハンドルECU20は、エンジンECU10を監視先に変更し、更新した自己の認証コード(BAC20)とエンジンECU10の認証コード(BCA10)を記憶している。ワイパーECU30は、ハンドルECU20を監視先に変更し、更新した自己の認証コード(ACB30)とハンドルECU20の認証コード(BAC20)を記憶している。
次に、図3a〜3cに示すフローチャートに基づいて、エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30がそれぞれ行う認証処理動作を説明する。まず、図3aに基づいて、エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30がそれぞれ行う認証情報の作成処理について説明する。上記各ECUは前回の認証が正常に完了した後、認証情報の作成処理を開始する。まず、ステップS1において、自己の認証コードを更新し、それぞれ各自のEEPROMに記憶させ、その後ステップS2に進む。ステップS2では、予め設定された選択順序(例えば、図2aに示した順序)に従って監視先を選択し、その後ステップS3に進む。ステップS3では、選択した監視先に認証コードの送信要求を送信し、その後ステップS4に進む。ステップS4では、自己を監視先に選択した監視者から自己の認証コードの送信要求を受信したか否かを判断し、前記送信要求を受信していないと判断した場合、ステップS6に飛び、他方、前記送信要求を受信したと判断した場合、ステップS5に進む。ステップS5では、自己の認証コードを監視者に送信し、その後ステップS7に飛ぶ。一方、ステップS6では、所定時間T1(例えば1秒)が経過したか否かを判断し、1秒が経過していないと判断した場合、ステップS4に戻り、他方、1秒が経過したと判断した場合はステップS7に進む。ステップS7では、監視先の認証コードを受信したか否かを判断し、監視先の認証コードを受信していないと判断した場合、ステップS9に飛び、他方、監視先の認証コードを受信したと判断した場合、ステップS8に進む。ステップS8では、監視者のアドレス及び監視先の認証コードをそれぞれ各自のEEPROMに記憶させ、処理動作を終了させる。一方、ステップS9では、所定時間T2(例えば5秒)が経過したか否かを判断し、5秒が経過していないと判断した場合、ステップS7に戻り、他方、5秒が経過したと判断した場合はステップS10に進む。ステップS10では、監視先と通信障害が発生したとの情報をナビゲーション装置71に送信し、その後処理動作を終了させる。
次に、図3bに基づいて、エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30においてそれぞれ行われる認証処理について説明する。上記各ECUはキーセンサー56からキー挿入信号を受け取ると、ステップ22に進む(ステップ21)。ステップS22では、自己の認証コードを監視者に送信し、その後ステップS23に進む。ステップS23では、監視先の認証コードを受信したか否かを判断し、監視先の認証コードを受信していないと判断した場合、ステップS25に飛び、他方、監視先の認証コードを受信したと判断した場合、ステップS24に進む。ステップS24では、受信した監視先の認証コードをそれぞれ各自のEEPROMに記憶されている該監視先の認証コードと照合し、その後ステップS27に進む。ステップS27では、照合が一致したか否かを判断し、一致したと判断した場合、ステップS29に飛び、他方、一致していないと判断した場合、ステップS28に進む。ステップS28では、認証に失敗したECUを記録する配列F2に該監視先の名前を記録し、その後処理Cに進む。一方、ステップ25では、所定時間T3(例えば1秒)が経過したか否かを判断し、1秒が経過していないと判断した場合、ステップS23に戻り、他方、1秒が経過したと判断した場合、ステップS26に進む。ステップS26では、通信異常が発生したECUを記憶する配列F1に該監視先の名前を記録し、その後処理Cに進む。一方、ステップS29では、車両を制御するための通常制御を許可し(即ち、それぞれのメイン制御部の制御を開始させ)、その後ステップS30に進む。ステップS30では、所定時間T2(例えば5分)の経過を待って、処理A(図3a)に進む。ステップS29では、所定時間T2(例えば5分)の経過を待って、処理A(図3a)に進む。
次に、図3cに基づいて、エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30がそれぞれ行う防犯処理について説明する。まず、ステップS31では、防犯制御信号を出力(エンジンECU10の場合、フューエルカット信号を出力し、ハンドルECU20の場合、ハンドルロック信号を出力し、ワイパーECU30の場合、ワイパー動作信号を出力する)し、その後ステップS32に進む。ステップS32では、配列F1に記録があったか否かを判断し、配列F1に記録がなかったと判断した場合、ステップS35に飛び、他方、配列F1に記録があったと判断した場合、ステップS33に進む。ステップS33では、配列F1に記録されたECUの通信異常情報をナビゲーション装置71に送信し、その後ステップS34に進む。ステップS34では、配列F1に記録されたECUの通信異常情報を車両サービスセンター72に送信し、その後ステップS35に進む。ステップS35では、配列F2に記録されたECUが認証に失敗したとの情報をナビゲーション装置71に送信し、その後ステップS36に進む。ステップS36では、配列F2に記録されたECUが認証に失敗したとの情報を車両サービスセンター72に送信し、その後ステップS37に進む。ステップS37では、車両サービスセンター72から防犯解除信号を受け取ったか否かを判断し、防犯解除信号を受け取ったと判断した場合、ステップS39に進み、他方、防犯解除信号を受け取っていないと判断した場合、ステップS38に進む。ステップS38では、所定時間T4(例えば5分間)が経過したか否かを判断し、5分間が経過していないと判断した場合、ステップS37に戻り、他方、5分間が経過したと判断した場合、処理動作を終了させる。一方、ステップS39では、車両を制御するための通常制御を許可し、その後ステップS40に進む。ステップS40では、防犯制御信号の出力を停止させ、その後処理動作を終了させる。
一方、ナビゲーション装置71では、エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30のいずれかから、通信異常情報又は認証失敗情報を受け取った場合、画面出力及び/又は音声出力の形式で通信異常が発生したECU又は認証に失敗したECUの情報を出力する。
また、車両サービスセンター72では、エンジンECU10、ハンドルECU20及びワイパーECU30のいずれかから、通信異常情報又は認証失敗情報を受け取った場合、例えば、車両所有者に連絡することにより状況を確認し、防犯解除が認められた場合、防犯解除信号を上記通信異常情報又は認証失敗情報を送信してきたECUに送る。
上記第1の実施の形態に係る車両用ECUによれば、同じ車両に装備されている複数のECUに設けられた認証手段により、前記複数のECUの間の相互認証が実現されるため、認証専用装置を装備する必要がなくなり、認証専用装置が取り外された場合の認証不能及び防犯不能が防止される。また、自己の認証コード及び監視先が常に更新されるため、認証コードが特定され、又は監視者が取り外されることによる認証不能及び防犯不能が防止され、更に、監視先の認証に失敗した場合、車載ナビゲーション装置及び車両サービスサンターに認証失敗の情報が送信され、ECUの制御を停止させるなどの防犯措置が実行されるため、車両の盗難又は車両のECUの不正交換を確実に防止することができる。
なお、上記第1の実施の形態に係る車両用ECUでは、今回認証の後、エンジンが再起動されたら次回の認証のために自己の認証コードの更新及び監視先の選択を行うようになっているが、別の実施の形態では、自己の認証コードを固定とし、監視先のみを更新し、或いは自己の認証コードを更新し、監視先を固定としてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、通信回数を少なくするため、各ECUの監視先が重複しないように、各ECUにおける監視先の選択順序が予め設定されているが、別の実施の形態では、乱数方式により各ECUに監視先を選択させるようにしてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、エンジンECU10、ハンドルECU20、ワイパーECU30に認証制御部が装備され、各ECUにおける制御出力の停止、エンジンECU10によるフューエルカット、ハンドルECU20によるハンドルロック、ワイパーECU30によるワイパー動作を防犯措置としているが、別の実施の形態では、車両の他のECUに認証制御部を装備し、ハザードランプ、テールランプ、フォグランプ、ルームランプの点灯又は点滅、ホーンの動作、スロットル開度制限又は車速制限などを防犯措置として採用してもよい。
また、上記第1の実施の形態では、各ECUに監視先を選択させるように設定されているが、別の実施の形態では、各ECUに監視者を選択させるように設定されていてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、前回の認証が正常に完了した後、各ECUが認証情報の作成処理を開始するように設定されているが、別の実施の形態では、ECUの電源がオフされるまでの様々なタイミングで認証情報の作成処理を開始させるように設定されていてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、予め受信した監視先の認証コードと認証時に受信した監視先の認証コードとが一致したと判断した場合、認証に成功したと判定するように設定されているが、別の実施の形態では、予め受信した監視先の認証コードに対して変換処理を行い、変換された認証コードが認証時に受信した監視先の認証コードと所定の関係になっていると判断した場合、認証に成功したと判定するように設定されていてもよい。また、その他の実施の形態では、予め受信した監視先の認証コードと認証時に受信した監視先の認証コードとが完全一致でなくても、ズレが所定の範囲内であると判断した場合、認証に成功したと判定するように設定されていてもよい。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ECUを含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。上記した第1の実施の形態におけるシステムの構成(図1)と同様な構成部分に関しては、ここではその説明を省略する。
第1の実施の形態と異なって、ナビゲーション装置71には始動センサー55及びキーセンサー56(スイッチ44を介して)が接続されており、ナビゲーション装置71のECU(図示せず、以下ナビECUと記す)に認証制御部が設けられている。スイッチ44は外部から操作可能なスイッチであり、専用ツールを用いてスイッチ44をオフしておけば、ナビゲーション装置71の認証機能が解除されるようになっている。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る車両サービスセンター72を示す図である。図5に示したように、車両サービスセンター72は、登録された車両80におけるECUの正規プログラムとROMSUMを含んだ情報を記憶するための記憶手段721と、車両80におけるECUの認証情報を作成するための認証管理手段722と、車両80と通信するための送受信手段723とを備えている。
認証管理手段722は、定期的に(例えば、周に1回)車両80におけるECUの認証情報(各ECUの認証コード、認証関係)を更新し、送受信手段723を介して各ECUに送信する一方、車両80から認証に失敗したECUの情報を受信した場合、認証に失敗したECUのROMSUMを取得し、予め登録された該ECUのROMSUMと照合し、両者が一致した場合には、防犯解除信号を各ECUに送信し、両者が一致しない場合には、予め登録された前記ECUの正規制御プログラムを前記ECUに送り、インストールさせるように構成されている。
図6は、車両サービスセンター72が各ECUに認証情報を送信する場合の例を示す図である。図6に示したように、車両サービスセンター72は、エンジンECU10に対して作成された認証情報(認証コード:ABC10、監視者:ナビECUとECU30、監視先:ECU20、監視先の認証コード:BCA20)をエンジンECU10に送信し、ハンドルECU20に対して作成された認証情報(認証コード:BCA20、監視者:ECU10、監視先:ナビECU、監視先の認証コード:ABC72)をハンドルECU20に送信し、ワイパーECU30に対して作成された認証情報(認証コード:ABC30、監視者:ナビECU、監視先:ECU10、監視先の認証コード:ABC10)をワイパーECU30に送信し、ナビECUに対して作成された認証情報(認証コード:ABC72、監視者:ECU20、監視先:ECU10とECU30、監視先の認証コード:ABC10とABC30)をナビECUに送信する。
一方、エンジンECU10、ハンドルECU20、ワイパイECU30及びナビECUでは、車両サービスセンター72から新しい認証情報を受信すると、該新しい認証情報をそれぞれ各自のEEPROMに上書き保存させる。
次に、図7aと図7bに示したフローチャートに基づいて、エンジンECU10、ハンドルECU20、ワイパーECU30及びナビECUが行う認証処理動作及び防犯処理動作について説明する。図7aに示したように、ステップS61において、キー挿入信号を受け取ると、次にステップS62に進む。ステップS62では、各自のEEPROMに記憶されている自己の認証コードを指定された監視者に送信し、その後ステップS63に進む。ステップS63では、指定された監視先の認証コードを受信したか否かを判断し、指定された監視先の認証コードを受信していないと判断した場合、ステップS63に戻り、他方、指定された監視先の認証コードを受信したと判断した場合、ステップS64に進む。ステップ64では、受信した監視先の認証コードを各自のEEPROMに記憶されている当該監視先の認証コードと照合し、その後ステップS65に進む。ステップS65では、照合結果を他のECUに送信し、その後ステップS66に進む。ステップS66では、すべてのECUの照合結果を受信したか否かを判断し、すべてのECUの照合結果を受信したと判断した場合、処理Fに飛び、他方、すべてのECUの照合結果を受信してはいないと判断した場合、ステップS67に進む。ステップS67では、所定時間T2(例えば1秒)が経過したか否かを判断し、1秒が経過していないと判断した場合、ステップS66に戻り、他方、1秒が経過したと判断した場合、処理Fに進む。
次に、図7bに基づいて処理Fについて説明する。図7bに示したように、ステップS71において、他のECUから受信した照合結果により各ECUに対する認証結果を判定する。同じ監視先に複数の監視者が存在する場合、所定数(例えば、半数)以上の監視者による照合結果が一致した場合にのみ、該監視先が認証に成功したと判定する。ステップS71に続いて、ステップS72では、認証に失敗したECUが存在するか否かを判断し、認証に失敗したECUが存在しないと判断した場合、ステップS73に進み、他方、認証に失敗したECUが存在すると判断した場合、ステップS74に進む。ステップS74では、防犯制御信号を出力し(エンジンECU10の場合、フューエルカット信号を出力し、ハンドルECU20の場合、ハンドルロック信号を出力し、ワイパーECU30の場合、ワイパー動作信号を出力し、ナビECUの場合、認証失敗の情報を表示画面又は音声案内により出力する)し、その後ステップS75に進む。ステップS75では、認証に失敗したECUが自己の監視先であるか否かを判断し、認証に失敗したECUが自己の監視先ではないと判断した場合、ステップS77に飛び、他方、認証に失敗したECUが自己の監視先であると判断した場合、ステップS76に進む。ステップS76では、車両サービスセンター72に認証失敗の情報を送信し、その後ステップS77に進む。ステップS77では、車両サービスセンター72からROMSUMの送信要求を受信したか否かを判断し、ROMSUMの送信要求を受信していないと判断した場合、ステップS81に飛び、他方、ROMSUMの送信要求を受信したと判断した場合、ステップS78に進む。ステップS78では、ROMSUMを車両サービスセンター72に送信し、その後ステップS79に進む。ステップS79では、車両サービスセンター72から制御プログラムを受信したか否かを判断し、制御プログラムを受信していないと判断した場合、ステップS81に飛び、他方、制御プログラムを受信したと判断した場合、ステップS80に進む。ステップS80では、受信した制御プログラムで現在の制御プログラムを更新し、その後処理動作を終了させる。一方、ステップS81では、車両サービスセンター72から防犯解除信号を受け取ったか否かを判断し、防犯解除信号を受け取っていないと判断した場合、ステップS77に戻り、他方、防犯解除信号を受け取ったと判断した場合、ステップS82に進む。ステップS82では、車両を制御するための通常制御を許可し(即ち、それぞれのメイン制御部の制御を開始させ)、その後ステップS83に進む。ステップS83では、防犯制御信号の出力を停止させ、その後処理動作を終了させる。一方、ステップS73では、車両を制御するための通常制御を許可し、その後処理動作を終了させる。
上記第2の実施の形態に係るECUによれば、同じ車両に装備されている複数の車両用ECUに認証手段が装備され、車両の管理と監視を行う車両サービスセンターにより作成された認証情報を用いることにより、前記複数のECUの間の相互認証が実現されるため、認証専用装置を装備する必要がなくなり、認証専用装置が取り外された場合の認証不能及び防犯措置の実行不能が防止される。また、認証情報が定期的に更新されるため、認証コードが特定され、又は監視者が取り外されることによる認証不能及び防犯不能が防止され、更に、認証が失敗したECUが存在する場合、ECUの制御を停止させるなどの防犯措置を実行させるだけではなく、認証失敗の情報が車両サービスセンター72に送信されるため、車両サービスセンター72が認証に失敗したECUのROMSUMをチェックし、不正交換されたECUに予め登録された制御プログラムをインストールさせることにより、車両の盗難又は車両のECUの不正交換を確実に防止することができる。
なお、上記第2の実施の形態に係るECUでは、各ECUの認証コード及び認証関係を定期的に更新するようになっているが、別の実施の形態では、各ECUの認証コードを固定とし、認証関係を更新し、或いは各ECUの認証コードを更新し、認証関係を固定のものとしてもよい。
また、上記第2の実施の形態に係るECUでは、エンジンECU10、ハンドルECU20、ワイパーECU30、ナビECUに認証制御部が装備され、各ECUにおける制御出力の一時停止、エンジンECU10によるフューエルカット、ハンドルECU20によるハンドルロック、ワイパーECU30によるワイパー動作、ナビゲーション装置の画面表示又は音声案内により認証失敗情報の出力を防犯措置とするが、別の実施の形態では、車両の他のECUに認証制御部を装備し、ハザードランプ、テールランプ、フォグランプ、ルームランプの点灯又は点滅、ホーンの動作、スロットル開度制限又は車速制限などを防犯措置として採用してもよい。
また、上記第2の実施の形態では、予め受信した監視先の認証コードと認証時に受信した監視先の認証コードとが一致したと判断した場合、認証に成功したと判定するように設定されているが、別の実施の形態では、予め受信した監視先の認証コードに対して変換処理を行い、変換された認証コードが認証時に受信した監視先の認証コードと所定の関係になっていると判断した場合、認証に成功したと判定するように設定されていてもよい。また、その他の実施の形態では、予め受信した監視先の認証コードと認証時に受信した監視先の認証コードとが完全一致でなくても、ズレが所定の範囲内であると判断した場合、認証に成功したと判定するように設定されていてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ECUを含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。 第1の実施の形態に係る各ECUの相互認証関係の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る各ECUの相互認証関係の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る各ECUが行う一部の処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る各ECUが行う一部の処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る各ECUが行う一部の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ECUを含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。 第2の実施の形態に係る車両サービスセンターを示す構成図である。 第2の実施の形態に係る車両サービスセンターが各ECUに認証情報を送信する例を示す図である。 第2の実施の形態に係る各ECUが行う一部の処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る各ECUが行う一部の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジンECU
20 ハンドルECU
30 ワイパーECU
11、21、31 マイコン
11a、21a、31a メイン制御部
11b、21b、31b 認証制御部
11c、21c、31c EEPROM
12、22、32 723 送受信手段
14、24、34、44 スイッチ
51〜53 センサー
55 始動センサー
56 キーセンサー
61 LAN
62 アンテナ
71 ナビゲーション装置
72 車両サービスセンター
721 記憶手段
722 認証管理手段

Claims (15)

  1. 車両を制御するための車両用電子制御装置において、
    通信手段を介して接続される他の電子制御装置と相互認証を行う認証制御手段と、
    認証結果に応じて防犯措置を実行させる防犯制御手段とを備えており、
    前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係が所定のタイミングで更新されるものであることを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 前記認証に使われる認証コード及び/又は前記他の電子制御装置との認証関係の更新が、認証を行う毎に行われることを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記認証制御手段が、
    前記他の電子制御装置の中から自己が認証する監視先を選択し、該監視先の認証コードを予め取得して記憶しておき、認証時に前記監視先から該監視先の認証コードを再度取得する一方、
    自己の認証コードを更新して記憶しておき、自己を監視先に選択した監視者に、前記自己の認証コードを予め送信しておき、認証時に前記自己の認証コードを前記監視者に再度送信するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記認証制御手段が、
    自己の認証コードを更新し、前記他の電子制御装置の中から選択した自己を認証する監視者に、前記自己の認証コードを予め送信しておき、認証時に前記自己の認証コードを前記監視者に再度送信する一方、
    自己を監視者に選択した監視先から受信した該監視先の認証コードを予め記憶しておき、認証時に前記監視先から該監視先の認証コードを再度受信するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用電子制御装置。
  5. 前記認証制御手段が、
    自己の認証コード、自己より認証される監視先の認証コード及び自己を認証する監視者の情報を予め外部から受信して記憶しておき、
    認証時に前記監視先から再度該監視先の認証コードを受信する一方、
    前記自己の認証コードを前記監視者に送信するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用電子制御装置。
  6. 前記認証制御手段が、予め受信した前記監視先の認証コードを、認証時に受信した前記監視先の認証コードと照合し、両者が所定の関係になっていると判断した場合、前記監視先が認証に成功したと判定するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  7. 前記認証制御手段が、自己が行った認証の結果を相互認証に参加する各電子制御装置へ送信する一方、前記各電子制御装置が行った認証の結果を受信し、
    前記自己の認証結果と受信した認証結果とに基づいて各認証結果を判定するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  8. 前記認証制御手段が、同一電子制御装置に対する認証結果が2つ以上あった場合、所定数以下の認証結果が認証失敗となっている場合でも、前記電子制御装置が認証に成功したと判定するものであることを特徴とする請求項7記載の車両用電子制御装置。
  9. 前記認証制御手段が、自己が認証した電子制御装置が認証に失敗したと判定された場合、前記送受信手段を介して前記電子制御装置認証失敗の情報を車載情報端末に送信するものであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  10. 前記認証制御手段が、自己が認証した電子制御装置が認証に失敗したと判定された場合、前記送受信手段を介して前記電子制御装置認証失敗の情報を予め登録された宛先に送信するものであることを特徴とする請求項6〜9のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  11. 前記防犯制御手段が、認証に失敗した電子制御装置が存在する場合、車両を制御するための通常制御を禁止するものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  12. 車両の管理と監視を行う車両サービスセンターにおいて、
    予め登録された車両に対して、該車両に搭載された複数の電子制御装置のROMSUMと制御プログラムとを含んだ情報をそれぞれ記憶しておき、前記車両と前記情報とを更新することにより前記電子制御装置を監視し管理する管理手段を備えていることを特徴とする車両サービスセンター。
  13. 前記管理手段が、予め登録された車両に対して、該車両に搭載された複数の電子制御装置の間の相互認証関係及び/又は前記認証に使われる認証コードを定期的に更新し、前記各電子制御装置に、それぞれの認証コード、被監視者の認証コード及び監視者の情報を送信するものであることを特徴とする請求項12記載の車両サービスセンター。
  14. 前記管理手段が、前記車両から電子制御装置認証失敗の情報を受信した場合、認証に失敗した電子制御装置のROMSUMを取得し、予め記憶しておいた当該電子制御装置のROMSUMと照合し、両者が一致した場合、前記車両の電子制御装置に防犯機能を解除させる制御信号を送信するものであることを特徴とする請求項12又は請求項13記載の車両サービスセンター。
  15. 前記管理手段が、前記車両から電子制御装置認証失敗の情報を受信した場合、認証に失敗した電子制御装置のROMSUMを取得し、予め記憶しておいた当該電子制御装置のROMSUMと照合し、両者が一致しない場合、予め登録された前記電子制御装置の制御プログラムを該電子制御装置に送信するものであることを特徴とする請求項12〜14のいずれかの項に記載の車両サービスセンター。
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