JP2006280024A - 機器自動試験システムおよび機器自動試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線路における地絡発生時などに地絡方向継電器や遮断器が正常に動作したか否かを自動的に判定できる機器自動試験システムおよび方法を提供する。
【解決手段】機器自動試験システム1は、電線路3に設けられた零相変流器8と、母線2に設けられた零相変成器9と、零相変流器8および零相変成器9に接続されたかつ動作時限が固定値にされた地絡方向継電器4と、地絡方向継電器4の動作時間経過後に地絡方向継電器4から出力されるトリップ信号VDGに基づいて電線路3を遮断する遮断器5と、零相変成器9に接続されたかつ母線2の零相電圧値が所定の値以上になったことを示す出力信号SV1を出力する段階式地絡過電圧検出器6と、地絡方向継電器4のトリップ信号VDGと段階式地絡過電圧検出器6の出力信号SV1とに基づいて地絡方向継電器4および遮断器5の良否判定を行う機器自動試験手段21,23,24とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機器自動試験システムおよび機器自動試験方法に関し、特に、配電線などの電線路において地絡が発生した時や、電線路または母線に地絡を人工的に発生させた時に地絡方向継電器や遮断器が正常に動作したか否かを遠方で確認試験するのに好適な機器自動試験システムおよび機器自動試験方法に関する。
近年、開閉器類の遠方化が進んでおり、また、これを自動的に制御する操作支援装置が開発されている。また、配電線などの電線路において地絡状態が発生したときに、地絡状態の発生した配電線および区間を認識する装置が多数提案されている。たとえば、配電線などの電線路において微小な零相電流しか流れない微地絡状態が発生したときに、微地絡状態の発生した配電線および区間を認識する装置として、以下に示すような装置などが提案されている。
下記の特許文献1には、微地絡区間標定装置の信頼性を向上するために、高圧配電線上に子局を分散配置し、かつ、子局に微地絡発生回路を設け、親局からの指令により微地絡を発生させることにより、各子局の動作点検を行うようした微地絡区間標定装置が開示されている。
下記の特許文献2には、配電線において微地絡発生から微地絡発生区間の特定までを短時間で行えるようにするために、配電線の微地絡発生の有無を常時監視する微地絡検出手段と、微地絡検出用の開閉器制御手順を過去の負荷実績を考慮して事前に作成する手順事前計算手段と、微地絡検出手段により検出した微地絡発生配電線に対し手順事前計算手段で作成した手順を適宜実行し微地絡発生区間を順次絞り込む微地絡判定手段と、前記特定された微地絡区間で無停電で切替える開閉器制御手段とから構成された配電線微地絡区間探索装置が開示されている。
下記の特許文献3には、微地絡回線を特定するにあたって、補助ブスによる電力融通時においても各配電線の試開放動作を可能とするために、各配電線毎に地絡順序開閉器を設け、これらの地絡順序開閉器が補助ブスに設けられた遮断器が導通されているか否かによって試開放動作の開始タイミングから自線の遮断器の試開放タイミングまでの時間を変更することによって、同時に2つの配電線が遮断されることはなく、したがって正確に微地絡の発生した配電線を特定することができる微地絡回線検知方法が開示されている。
また、本出願人は、下記の特許文献4において、残留分と1回の母線の1相地絡時の各フィーダに設けた零相変流器(ZCT)の一次電流(被測定電流)の値を高精度に算出し、かつ、各フィーダの対地零相アドミタンスと対地逆相アドミタンスを高精度に算出することにより、任意抵抗地絡時の各フィーダの零相一次電流及び対地静電容量不平衡を算出又は評価するために、接地変圧器(GPT)、零相変流器(ZCT)、地絡方向継電器(DGR)及び地絡過電圧継電器(OVGR)に端子接続した入出力回路と、この入出力回路に接続した計測・出力装置と、この計測・出力装置に接続したコンピュータ及びプリンタを配備して、母線の1相地絡操作を含み、コンピュータからの指示操作により計測・出力装置及び入出力回路切替器を介してGPT、ZCT、DGR及びOVGRに対する入出力を行い、かつ、これらの装置出力をデータ取得して演算処理及び表示・出力処理を行うように装置系を構成した配電線地絡保護リレー試験装置を提案した。
特開平5−276652号公報 特開平6−209521号公報 特開平9−103026号公報 特許3312172公報
しかしながら、非接地系である配電線は対地静電容量を地絡電流の電源としているため比較的に地絡電流が不安定であり、そのための不動作も多く発生している。このため、配電線などの電線路における地絡事故の拡大や波及を未然に防止するには、地絡発生時に配電線を確実に遮断する必要があり、地絡方向継電器および遮断器が正常に動作することが不可欠であるが、これらの機器の点検は、定期的に、人手により機器ごとに停電して行われているだけである。そこで、地絡事故の確実な切離の確実性を高めるために、これらの機器の動作確認を随時に行うことができるようにして、必要と思われるときには直ぐに遠方で試験を行うことができるようにすることが要請されている。
本発明の目的は、地絡方向継電器や遮断器の動作試験を随時に遠方で行うことができる機器自動試験システムおよび機器自動試験方法を提供することにある。
本発明の機器自動試験システムは、母線(2)から分岐された電線路(3)に設けられた零相変流器(8)と、前記母線に設けられた零相変成器(9)と、前記零相変流器および前記零相変成器に接続された地絡継電器(4)と、該地絡継電器の動作時間経過後に該地絡継電器から出力されるトリップ信号(VDG)に基づいて前記電線路を遮断する遮断器(5)と、前記零相変成器に接続された、かつ、前記母線の零相電圧値が所定の値以上になったことを示す出力信号(SV1)を出力する地絡過電圧検出器(6)と、前記地絡継電器のトリップ信号と前記地絡過電圧検出器の出力信号とに基づいて、前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う機器自動試験手段(21,23,24)とを具備することを特徴とする。
ここで、前記機器自動試験手段が、所定の時間間隔で前記地絡継電器のトリップ信号を取得するとともに前記地絡過電圧検出器の出力信号を取得する子局側遠方監視制御装置(21)と、該子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)であって、前記電線路において地絡が発生すると、地絡の継続時間を含む時間範囲の前記トリップ信号および前記出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信し、該子局側遠方監視制御装置から前記トリップ信号および前記出力信号のデータを受信する親局側遠方監視制御装置(23)と、該親局側遠方監視制御装置から入力される前記トリップ信号および前記出力信号のデータに基づいて、前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う試験支援装置(24)とを備えてもよい。
前記電線路と他の電線路との間に設けられたバイパス開閉器(52)と、前記電線路に設けられた第1開閉器(53)と、前記電線路(3)に地絡を人工的に発生させる地絡発生装置(50)とをさらに具備し、前記機器自動試験手段が、所定の時間間隔で前記地絡継電器のトリップ信号を取得するとともに前記地絡過電圧検出器の出力信号を取得する子局側遠方監視制御装置(21)と、該子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)であって、前記電線路において地絡を人工的に発生させると、該人工的に発生された地絡の継続時間を含む時間範囲の前記トリップ信号および前記出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信し、該子局側遠方監視制御装置から前記トリップ信号および前記出力信号のデータを受信する親局側遠方監視制御装置(23)と、前記バイパス開閉器および前記第1開閉器を開閉させる操作と、前記地絡発生装置を用いて前記電線路に地絡を人工的に発生させる操作とを行うとともに、前記親局側遠方監視制御装置から入力される前記トリップ信号および前記出力信号のデータに基づいて前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う試験支援装置(24)とを備えてもよい。
前記地絡発生装置が、前記電線路の代わりに前記母線に地絡を人工的に発生させ、該人工的に発生させた地絡の接地線の帰路線を前記零相変流器に通してもよい。
前記地絡継電器が、動作時限が固定された地絡方向継電器であってもよい。
本発明の機器自動試験方法は、機器自動試験手段(21,23,24)が、母線(2)の零相電圧値が所定の値以上になったことを示す地絡過電圧検出器の出力信号(SV1)を取得する第1のステップ(S11;S22)と、前記機器自動試験手段が、前記母線から分岐された電線路(3)に地絡が発生すると所定の動作時間経過後に地絡継電器(4)から遮断器(5)に出力されるトリップ信号(VDG)を取得する第2のステップ(S12;S23)と、前記機器自動試験手段が、前記トリップ信号により前記遮断器が前記電線路を遮断することで、前記地絡過電圧検出器の出力信号が出力されなくなったことを検出する第3のステップ(S13;S24)と、前記機器自動試験手段が、前記地絡継電器のトリップ信号と前記地絡過電圧検出器の出力信号とに基づいて前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う第4のステップ(S15,S16;S26,S27)とを具備することを特徴とする。
ここで、前記第1,第2および第3のステップにおいて、子局側遠方監視制御装置(21)が、所定の時間間隔で、前記地絡過電圧検出器の出力信号およびトリップ信号(VDG)を取得し、前記第4のステップの前に、前記子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)から、前記電線路において地絡(事故による接地)が発生すると、地絡の継続時間を含む時間範囲の前記地絡継電器のトリップ信号および前記地絡過電圧検出器の出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信する第5のステップをさらに備え、該第5のステップ後に、前記親局側遠方監視制御装置に接続された試験支援装置(24)が、前記地絡過電圧検出器の出力信号に基づいて、前記母線に零相電圧が発生した時刻である零相電圧発生時刻と、前記母線の地絡電圧が回復して零相電圧が復帰した時刻である零相電圧復帰時刻とを求め、前記試験支援装置が、前記求めた零相電圧復帰時刻から前記求めた零相電圧発生時刻を引いて地絡継続時間(x)を求め、前記試験支援装置が、前記地絡継電器のトリップ信号に基づいて、該トリップ信号が入力されてきた時刻であるトリップ信号入力時刻を求め、前記試験支援装置が、前記求めた地絡継続時間から、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を引くことにより、前記地絡継電器が動作を開始してから前記トリップ信号を出力するまでの動作時間(y)を求め、前記試験支援装置が、前記求めた地絡継電器の動作時間と前記地絡継電器の動作時限とを比較して、該地絡継電器の良否を判定し、前記試験支援装置が、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を算出することにより、前記遮断器の動作時間(z)を求め、前記試験支援装置が、前記求めた遮断器の動作時間(z)に基づいて前記遮断器の良否を判定してもよい。
前記第1のステップの前に、前記遮断器の試開放ができるように、前記電線路の負荷に他の電線路から電気を供給したのちに、該電線路に地絡を人工的に発生する第6のステップ(S21)をさらに具備し、前記第1,第2および第3のステップにおいて、子局側遠方監視制御装置(21)が、所定の時間間隔で、前記地絡過電圧検出器の出力信号およびトリップ信号(VDG)を取得し、前記第4のステップの前に、前記子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)から、前記電線路に地絡を人工的に発生させると、該人工的に発生された地絡の継続時間を含む時間範囲の前記地絡継電器のトリップ信号と前記地絡過電圧検出器の出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該親局側遠方監視制御装置に送信する第7のステップをさらに備え、該第7のステップ後に、前記親局側遠方監視制御装置に接続された試験支援装置(24)が、前記地絡過電圧検出器の出力信号に基づいて、前記母線に零相電圧が発生した時刻である零相電圧発生時刻と、前記母線の地絡電圧が回復して零相電圧が復帰した時刻である零相電圧復帰時刻とを求め、
前記試験支援装置が、前記求めた零相電圧復帰時刻から前記求めた零相電圧発生時刻を引いて人工地絡継続時間(x)を求め、前記試験支援装置が、前記地絡継電器のトリップ信号に基づいて、該トリップ信号が入力されてきた時刻であるトリップ信号入力時刻を求め、前記試験支援装置が、前記求めた人工地絡継続時間から、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を引くことにより、前記地絡継電器が動作を開始してから前記トリップ信号を出力するまでの動作時間(y)を求め、前記試験支援装置が、前記求めた地絡継電器の動作時間と前記地絡継電器の動作時限とを比較して、該地絡継電器の良否を判定し、前記試験支援装置が、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を算出することにより、前記遮断器の動作時間(z)を求め、前記試験支援装置が、前記求めた遮断器の動作時間(z)に基づいて前記遮断器の良否を判定してもよい。
本発明の機器自動試験システムおよび機器自動試験方法は、以下に示す効果を奏する。
(1)微地絡を含めた地絡の発生時の地絡方向継電器および遮断器の動作時間を地絡方向継電器のトリップ信号と母線の零相電圧が所定の値以上になったことを示す段階式地絡過電圧検出器の出力信号とに基づいて求めることができるので、地絡発生時に、または、必要と思われるときに電線路または母線に地絡を人工的に発生させれば地絡方向継電器および遮断器が正常に動作したか否かを遠方で頻繁に試験することができる。
(2)母線の零相電圧が所定の値以上になったことを示す段階式地絡過電圧検出器の出力信号に基づいて地絡継続時間も自動的に求めることができる。
地絡方向継電器や遮断器の動作試験を随時に遠方で行うという目的を、地絡方向継電器のトリップ信号と母線の零相電圧が所定の値以上になったことを示す段階式地絡過電圧検出器の出力信号とに基づいて地絡方向継電器および遮断器の良否判定を行うことにより実現した。
以下、本発明の機器自動試験システムおよび機器自動試験方法の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施例による機器自動試験システム1は、配電線などの電線路において地絡が発生した時に地絡方向継電器や遮断器が正常に動作したか否かを遠方で試験するためのものであり、図1に示すように、分岐点において母線2から分岐された配電線(電線路)3に設けられた地絡方向継電器(DG+OVG)4と、配電線3に設けられたかつ地絡方向継電器4のトリップ信号VDGに基づいて配電線3を遮断する遮断器(CB)5と、母線2に設けられた段階式地絡過電圧検出器6と、子局側遠方監視制御装置(以下、「子局側テレコン」と称する。)21と、子局側テレコン21と通信回線22を介して接続された親局側遠方監視制御装置(以下、「親局側テレコン」と称する。)23と、親局側テレコン23に接続された試験支援装置24とを備えている。
ここで、配電線3には零相変流器(ZCT)8が設けられており、当該配電線3(1次側)において地絡が生じると零相変流器8により地絡方向継電器4に零相電流(以下、「I0電流」と称する。)を供給するようにしている。また、母線2には零相変成器(GPT)9が設けられており、母線2の零相電圧(以下、「V0電圧」と称する。)を零相変成器(GPT)9により低電圧に変換して地絡方向継電器4および段階式地絡過電圧検出器6(2次側)に出力するようにしている。
地絡方向継電器4は、地絡事故が発生すると動作を開始するが、0.5秒以上の地絡事故に対応するために動作時限は0.5秒に固定されている。
また、地絡方向継電器4は、2つの要素のV0電圧およびI0電流の大きさおよび位相により動作し、V0電圧が約8VかつI0電流が約3mAで位相が90度といったような整定は、実際に6,000Ωの地絡を基準に地絡させてそれぞれの特性により整定が行われている。
段階式地絡過電圧検出器6は、V0電圧(オープンデルタ)で動作し、たとえば、V0電圧が8V以上であることを示すV1出力信号SV1と、V0電圧が50V以上であることを示すV2出力信号と、V0電圧が150V以上であることを示すV3出力信号とを出力する。なお、機器自動試験システム1では、V0電圧が8V以上であることを示すV1出力信号SV1を用いて地絡方向継電器4および遮断器5の動作試験を行うため、段階式地絡過電圧検出器6はV1出力信号SV1のみを子局側テレコン21に出力する。
子局側テレコン21は、所定の時間間隔(たとえば、10ms)で、地絡方向継電器4からトリップ信号VDGを取り込むとともに段階式地絡過電圧検出器6からV1出力信号SV1を取り込んで、取り込んだトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータを格納する。また、子局側テレコン21は、SOE(Sequence of Events)機能を備えており、親局側テレコン23のSOE要求に応じて、トリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータのうちの要求された時間範囲のものを親局側テレコン23に通信回線22を介して伝送(たとえば、パケット伝送)する。
親局側テレコン23は、監視制御所に設置されており、トリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータの送信を子局側テレコン21に要求するSOE要求信号を子局側テレコン21に送信することによって、子局側テレコン21からトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータを取得する。
試験支援装置24は、親局側テレコン23から入力されるトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータに基づいて、地絡方向継電器4および遮断器5の良否を判定する。
次に、本実施例による機器自動試験システム1の動作(本発明の第1の実施例による機器自動試験方法)について、図2に示すフローチャートおよび図3に示すタイミングチャートを参照して説明する。
図3に示す時刻t1に配電線3において地絡が発生すると、地絡が発生した配電線3においては他の回線からのI0電流が流れ込むとともに、母線2にはV0電圧が発生する。その結果、地絡の発生とほぼ同時に、地絡方向継電器4が零相変流器(ZCT)からのI0電流と零相変成器9からのV0電圧とにより動作を開始するとともに、段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を子局側テレコン21に出力する(ステップS11)。
地絡方向継電器4が動作を開始すると、遮断器5に配電線3を遮断させるトリップ信号VDGが地絡方向継電器4から遮断器5および子局側テレコン21に出力される。このとき、トリップ信号VDGは、地絡が発生した時刻t1から地絡方向継電器4の動作時間y(地絡方向継電器4が正常動作している場合には、地絡方向継電器4の動作時限である0.5秒)経過後の時刻t2に、遮断器5および子局側テレコン21に出力される(ステップS12)。
遮断器5は、地絡方向継電器4からトリップ信号VDGが入力されると、配電線3を遮断する動作を開始するが、遮断機5に固有の一定の動作時間z(たとえば、50ms)が経過した時刻t3に、配電線3の遮断を完了する(ステップS13)。
遮断器5により配電線3が遮断されると、配電線3を流れる電流が遮断されると同時に母線2のV0電圧が、残留電圧がないとすると0ボルト(以下、説明の簡単のため、残留電圧はないものとする。)に回復する。その結果、段階式地絡過電圧検出器6から子局側テレコン21にV1出力信号SV1が出力されなくなる(ステップS13)。
子局側テレコン21は、トリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1を所定の時間間隔で常時取り込んで、取り込んだトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータを格納する。また、配電線3において地絡が発生すると、親局側テレコン23は、トリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータの送信を子局側テレコン21に要求するSOE要求信号を、通信回線22を介して子局側テレコン21に送信する。子局側テレコン21は、このSOE要求信号を受信すると、保管されている要求された時間範囲のトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータを親局側テレコン23に通信回線22を介してパケット伝送する。親局側テレコン23は、このトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータを受信すると、試験支援装置24に出力する(ステップS14)。
試験支援装置24は、このトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータに基づいて、以下のようにして地絡方向継電器4および遮断器5が正常に動作したか否かを判定する。
試験支援装置24は、段階式地絡過電圧検出器6のV1出力信号SV1に基づいて、母線2にV0電圧が発生した時刻であるV0発生時刻(=t1)と、母線2の地絡電圧が0ボルトに回復してV0電圧が復帰した時刻であるV0復帰時刻(=t3)とを求める(ステップS15)。すなわち、試験支援装置24は、V1出力信号SV1が段階式地絡過電圧検出器6から子局側テレコン21に入力された時刻(すなわち、図3に示すように、V1出力信号SV1がロウレベルからハイレベルになった時刻)において配電線3に地絡が発生したと判断して、V0発生時刻(=t1)を求める。また、試験支援装置24は、V1出力信号SV1が段階式地絡過電圧検出器6から子局側テレコン21に入力されなくなった時刻(すなわち、図3に示すように、V1出力信号SV1がハイレベルからロウレベルになった時刻)において母線2のV0電圧が復帰したと判断して、V0復帰時刻(=t3)を求める。
また、試験支援装置24は、V0復帰時刻(=t3)からV0発生時刻(=t1)を引いて、地絡継続時間x(=t3−t1)を求める(ステップS15)。
ただし、厳密に言えば、地絡発生から段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を出力するまでには過渡時間があり、また、母線2の地絡電圧の回復から段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を出力しなくなるまでには過渡時間があるため、段階式地絡過電圧検出器6のV1出力信号SV1の出力発生時刻(V0発生時刻)と地絡発生時刻とは一致せず、また、段階式地絡過電圧検出器6のV1出力信号SV1の出力停止時刻とV0復帰時刻とは一致しない。しかしながら、一般には、これらの過渡時間がほぼ同じであるため、また、地絡継続時間xに比べて段階式地絡過電圧検出器の過渡時間は非常に短いため、段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を出力している時間(図3のV1出力信号SV1がハイレベルである時間)と地絡継続時間xとは等しいと言える。
なお、これらの過渡時間が予め分かっている場合には、過渡時間を考慮して地絡継続時間xを算出するようにしてもよい。
さらに、試験支援装置24は、地絡方向継電器4のトリップ信号VDGに基づいて、トリップ信号VDGが入力されてきた時刻(図3で、トリップ信号VDGがロウレベルからハイレベルになる時刻)であるトリップ信号入力時刻(=t2)を求める(ステップS15)。
(1)地絡方向継電器4の良否判定
続いて、試験支援装置24は、地絡継続時間x(=t3−t1)から、トリップ信号入力時刻(=t2)からV0復帰時刻(=t3)までの時間(=t3−t2)を引くことにより、地絡方向継電器4が動作を開始してからトリップ信号VDGを出力するまでの動作時間y(=(t3−t1)−(t3−t2)=t2−t1)を求める。、試験支援装置24は、求めた地絡方向継電器4の動作時間y(=t2−t1)と地絡方向継電器4の動作時限(0.5秒)とを比較して両者が等しければ、地絡方向継電器4は正常に動作していると判定する(ステップS16)。
(2)遮断器5の良否判定
試験支援装置24は、トリップ信号入力時刻(=t2)からV0復帰時刻(=t3)までの時間を算出することにより、遮断器5の動作時間z(=t3−t2)を求める。子局側テレコン21は、求めた遮断器5の動作時間z(=t3−t2)が50msであれば、遮断器5は正常に動作していると判定する(ステップS16)。
次に、本発明の第2の実施例による機器自動試験システムおよび機器自動試験方法について説明する。
本実施例による機器自動試験システム30は、配電線などの電線路に地絡を人工的に発生させた時に地絡方向継電器や遮断器が正常に動作したか否かを遠方で試験するためのものであり、図4に示すように、配電線(電線路)3に地絡を人工的に発生させるための地絡発生装置50と、配電線(電線路)3に設けられた第1開閉器(第1AS)53と、配電線3と隣回線との間に設けられたバイパス開閉器52とをさらに備えている点で、図1に示した第1の実施例による機器自動試験システム1と異なる。
ここで、地絡発生装置50は、地絡検出感度がたとえば6,000Ωとされている。また、地絡発生装置50を用いて配電線3に地絡を人工的に発生させる場合には、試験支援装置24から地絡発生装置50に接地指令を送信することにより地絡発生装置50の接地棒51を配電線3に所定の期間だけ接触させて配電線3を接地させる操作が行われる。
また、配電線3に地絡を人工的に発生させるときには、遮断器5を試開放しても配電線3の負荷に隣回線(隣の配電線)から電気を供給するために、試験支援装置24からバイパス開閉器52および第1開閉器53に開閉制御指令を送信することにより所定の期間だけバイパス開閉器52を閉じるとともに第1開閉器53を開く操作が行われる。
次に、本実施例による機器自動試験システム30の動作(本発明の第2の実施例による機器自動試験方法)について、図5に示すフローチャートおよび図6に示すタイミングチャートを参照して説明する。
配電線3に地絡を人工的に発生させて地絡方向継電器4および遮断器5の動作試験を行うときには、遮断器5の試開放ができるようにするために、開閉制御指令が試験支援装置24からバイパス開閉器52および第1開閉器53に送信されて、バイパス開閉器52が閉じられるとともに、第1開閉器53が開かれる(ステップS21)。その後、接地指令が試験支援装置24から地絡発生装置50に送信されて、地絡発生装置50の接地棒51を配電線3に接触させて配電線3を接地させることにより、配電線3に地絡が人工的に発生される(ステップS21)。
このようにして、図6に示す時刻t1において配電線3に地絡を人工的に発生させたときの地絡方向検出器4,段階式地絡過電圧検出器5,子局側テレコン21および親局側テレコン23は、上述した第1の実施例による機器自動試験システム1におけるステップS11〜S14(図2参照)と同様な動作を行う(ステップS22〜S25)。これにより、子局側テレコン21に保管されているかつ親局側テレコン23から要求された時間範囲のトリップ信号VDGおよびV1出力信号SV1のデータが、試験支援装置24に取り込まれる。
試験支援装置24は、段階式地絡過電圧検出器6のV1出力信号SV1に基づいて、母線2にV0電圧が発生した時刻であるV0発生時刻(=t1)と、母線2の地絡電圧が0ボルトに回復してV0電圧が復帰した時刻であるV0復帰時刻(=t3)とを求める(ステップS26)。すなわち、試験支援装置24は、V1出力信号SV1が段階式地絡過電圧検出器6から子局側テレコン21に入力された時刻(すなわち、図6に示すように、V1出力信号SV1がロウレベルからハイレベルになった時刻)において配電線3に人工地絡(人工的に発生された地絡)が発生したと判断して、V0発生時刻(=t1)を求める。また、試験支援装置24は、V1出力信号SV1が段階式地絡過電圧検出器6から子局側テレコン21に入力されなくなった時刻(すなわち、図6に示すように、V1出力信号SV1がハイレベルからロウレベルになった時刻)において母線2のV0電圧が復帰したと判断して、V0復帰時刻(=t3)を求める。
また、試験支援装置24は、V0復帰時刻(=t3)からV0発生時刻(=t1)を引いて、人工地絡継続時間x(=t3−t1)を求める(ステップS26)。
ただし、厳密に言えば、地絡の人工的発生から段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を出力するまでには過渡時間があり、また、母線2の地絡電圧の回復から段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を出力しなくなるまでには過渡時間があるため、段階式地絡過電圧検出器6のV1出力信号SV1の出力発生時刻(V0発生時刻)と人工地絡発生時刻とは一致せず、また、段階式地絡過電圧検出器6のV1出力信号SV1の出力停止時刻とV0復帰時刻とは一致しない。しかしながら、一般には、これらの過渡時間がほぼ同じであるため、また、人工地絡継続時間xに比べて段階式地絡過電圧検出器の過渡時間は非常に短いため、段階式地絡過電圧検出器6がV1出力信号SV1を出力している時間(図3のV1出力信号SV1がハイレベルである時間)と人工地絡継続時間xとは等しいと言える。
なお、これらの過渡時間が予め分かっている場合には、過渡時間を考慮して人工地絡継続時間xを算出するようにしてもよい。
さらに、試験支援装置24は、地絡方向継電器4からのトリップ信号VDGに基づいて、トリップ信号VDGが入力されてきた時刻(図3で、トリップ信号VDGがロウレベルからハイレベルになる時刻)であるトリップ信号入力時刻(=t2)を求める(ステップS26)。
(1)地絡方向継電器4の良否判定
続いて、試験支援装置24は、人工地絡継続時間x(=t3−t1)から、トリップ信号入力時刻(=t2)からV0復帰時刻(=t3)までの時間(=t3−t2)を引くことにより、地絡方向継電器4が動作を開始してからトリップ信号VDGを出力するまでの動作時間y(=(t3−t1)−(t3−t2)=t2−t1)を求める。試験支援装置24は、求めた地絡方向継電器4の動作時間y(=t2−t1)と地絡方向継電器4の動作時限(0.5秒)とを比較して両者が等しければ、地絡方向継電器4は正常に動作したと判定する(ステップS15)。
(2)遮断器5の良否判定
試験支援装置24は、トリップ信号入力時刻(=t2)からV0復帰時刻(=t3)までの時間を算出することにより、遮断器5の動作時間z(=t3−t2)を求める。試験支援装置24は、求めた遮断器5の動作時間z(=t3−t2)が50msであれば、遮断器5は正常に動作したと判定する。
なお、各配電線3に地絡を人工的に発生させるために、各配電線3と地絡発生装置50との間にスイッチを設けて、スイッチ制御装置からのスイッチ開閉制御信号に従ってこのスイッチを開閉させて地絡発生装置50を介して各配電線3を順次接地させるようにしてもよい。
この場合には、スイッチ制御装置から試験支援装置24にスイッチ開閉制御信号を出力することにより、試験支援装置24は、スイッチ開閉制御信号に基づいて試験回線であるか否かを確認しながら地絡方向継電器4および遮断器5の動作試験を行うことができる。また、試験支援装置24にスイッチ制御装置を設けて、スイッチ制御装置から子局側テレコン21にスイッチ開閉制御信号を出力することにより、同様にして、親局側テレコン23および試験支援装置24は、スイッチ開閉制御信号に基づいて該試験回線であるか否かを確認しながら地絡方向継電器4および遮断器5の動作試験を行うことができる。
また、スイッチ制御装置を子局側テレコン21側に接続して、遠隔制御することにより、多回線の一連の機器動作試験を全自動化することができる。
さらに、地絡発生装置50を用いて配電線3に地絡を人工的に発生させたが、地絡発生装置50を母線2に設けて、地絡発生装置50の接地棒51を母線2に接触させて、母線2に地絡を人工的に発生させてもよい。この場合には、試験回線となる配電線3の地絡となるように、母線2に接触させた接地棒51から接地点に帰る帰路線を、試験回線となる配電線3の零相変流器(ZCT)8に通す必要がある。
以上説明したように、本発明による機器自動試験システムおよび機器自動試験方法では、遠隔地の監視制御所に設けられた親局側テレコンおよび試験支援装置において地絡方向継電器および遮断器の動作試験を行うことができるとともに、地絡方向継電器および遮断器に関する情報を一括管理することもできる。
また、本発明の機器自動試験システムおよび機器自動試験方法は、6.6kVおよび22kVなどの配電線に限らず、22kV以上の送電線にも適用することができる。
さらに、配電線で現在用いられているDM遠方制御装置(配電自動化装置)を組み合わせることもできる。
なお、子局側テレコン21および親局側テレコン23を用いて地絡方向継電器4および遮断器5の動作試験を遠隔地の監視制御所で行ったが、子局側テレコン21および試験支援装置24の機能を備えた装置を現地に設置して、現地でこれらの機器の動作試験を行ってもよい。
以上説明したように、本発明の機器自動試験システムおよび機器自動試験方法は、配電線などの電線路において地絡が発生した時や、電線路または母線に地絡を人工的に発生させた時に地絡方向継電器や遮断器が正常に動作したか否かを遠方で試験するのに利用することができる。
本発明の第1の実施例による機器自動試験システムの構成を示す図である。(実施例1) 図1に示した機器自動試験システム1の動作を説明するためのフローチャートである。(実施例1) 図1に示した機器自動試験システム1の動作を説明するためのタイミングチャートである。(実施例1) 本発明の第2の実施例による機器自動試験システムの構成を示す図である。(実施例2) 図4に示した機器自動試験システム30の動作を説明するためのフローチャートである。(実施例2) 図4に示した機器自動試験システム30の動作を説明するためのタイミングチャートである。(実施例2)
符号の説明
1,30 機器自動試験システム
2 母線
3 配電線
4 地絡方向継電器
5 遮断器
6 段階式地絡過電圧検出器
8 零相変流器(ZCT)
9 零相変成器(GPT)
21 子局側テレコン
22 通信回線
23 親局側テレコン
24 試験支援装置
50 地絡発生装置
51 接地棒
52 第1開閉器
53 バイパス開閉器
S11〜S16,S21〜S27 ステップ

Claims (8)

  1. 母線(2)から分岐された電線路(3)に設けられた零相変流器(8)と、
    前記母線に設けられた零相変成器(9)と、
    前記零相変流器および前記零相変成器に接続された地絡継電器(4)と、
    該地絡継電器の動作時間経過後に該地絡継電器から出力されるトリップ信号(VDG)に基づいて前記電線路を遮断する遮断器(5)と、
    前記零相変成器に接続された、かつ、前記母線の零相電圧値が所定の値以上になったことを示す出力信号(SV1)を出力する地絡過電圧検出器(6)と、
    前記地絡継電器のトリップ信号と前記地絡過電圧検出器の出力信号とに基づいて、前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う機器自動試験手段(21,23,24)と、
    を具備することを特徴とする、機器自動試験システム。
  2. 前記機器自動試験手段が、
    所定の時間間隔で前記地絡継電器のトリップ信号を取得するとともに前記地絡過電圧検出器の出力信号を取得する子局側遠方監視制御装置(21)と、
    該子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)であって、前記電線路において地絡が発生すると、地絡の継続時間を含む時間範囲の前記トリップ信号および前記出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信し、該子局側遠方監視制御装置から前記トリップ信号および前記出力信号のデータを受信する親局側遠方監視制御装置(23)と、
    該親局側遠方監視制御装置から入力される前記トリップ信号および前記出力信号のデータに基づいて、前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う試験支援装置(24)と、
    を備える、請求項1記載の機器自動試験システム。
  3. 前記電線路と他の電線路との間に設けられたバイパス開閉器(52)と、
    前記電線路に設けられた第1開閉器(53)と、
    前記電線路(3)に地絡を人工的に発生させる地絡発生装置(50)と、
    をさらに具備し、
    前記機器自動試験手段が、
    所定の時間間隔で前記地絡継電器のトリップ信号を取得するとともに前記地絡過電圧検出器の出力信号を取得する子局側遠方監視制御装置(21)と、
    該子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)であって、前記電線路において地絡を人工的に発生させると、該人工的に発生された地絡の継続時間を含む時間範囲の前記トリップ信号および前記出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信し、該子局側遠方監視制御装置から前記トリップ信号および前記出力信号のデータを受信する親局側遠方監視制御装置(23)と、
    前記バイパス開閉器および前記第1開閉器を開閉させる操作と、前記地絡発生装置を用いて前記電線路に地絡を人工的に発生させる操作とを行うとともに、前記親局側遠方監視制御装置から入力される前記トリップ信号および前記出力信号のデータに基づいて前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う試験支援装置(24)と、
    を備える、請求項1記載の機器自動試験システム。
  4. 前記地絡発生装置が、前記電線路の代わりに前記母線に地絡を人工的に発生させ、
    該人工的に発生させた地絡の接地線の帰路線を前記零相変流器に通す、
    ことを特徴とする、請求項3記載の機器試験システム。
  5. 前記地絡継電器が、動作時限が固定された地絡方向継電器であることを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の機器自動試験システム。
  6. 機器自動試験手段(21,23,24)が、母線(2)の零相電圧値が所定の値以上になったことを示す地絡過電圧検出器の出力信号(SV1)を取得する第1のステップ(S11;S22)と、
    前記機器自動試験手段が、前記母線から分岐された電線路(3)に地絡が発生すると所定の動作時間経過後に地絡継電器(4)から遮断器(5)に出力されるトリップ信号(VDG)を取得する第2のステップ(S12;S23)と、
    前記機器自動試験手段が、前記トリップ信号により前記遮断器が前記電線路を遮断することで、前記地絡過電圧検出器の出力信号が出力されなくなったことを検出する第3のステップ(S13;S24)と、
    前記機器自動試験手段が、前記地絡継電器のトリップ信号と前記地絡過電圧検出器の出力信号とに基づいて前記地絡継電器および前記遮断器の良否判定を行う第4のステップ(S15,S16;S26,S27)と、
    を具備することを特徴とする、機器自動試験方法。
  7. 前記第1,第2および第3のステップにおいて、子局側遠方監視制御装置(21)が、所定の時間間隔で、前記地絡過電圧検出器の出力信号およびトリップ信号(VDG)を取得し、
    前記第4のステップの前に、前記子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)から、前記電線路において地絡(事故による接地)が発生すると、地絡の継続時間を含む時間範囲の前記地絡継電器のトリップ信号および前記地絡過電圧検出器の出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該子局側遠方監視制御装置に送信する第5のステップをさらに備え、
    該第5のステップ後に、
    前記親局側遠方監視制御装置に接続された試験支援装置(24)が、前記地絡過電圧検出器の出力信号に基づいて、前記母線に零相電圧が発生した時刻である零相電圧発生時刻と、前記母線の地絡電圧が回復して零相電圧が復帰した時刻である零相電圧復帰時刻とを求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた零相電圧復帰時刻から前記求めた零相電圧発生時刻を引いて地絡継続時間(x)を求め、
    前記試験支援装置が、前記地絡継電器のトリップ信号に基づいて、該トリップ信号が入力されてきた時刻であるトリップ信号入力時刻を求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた地絡継続時間から、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を引くことにより、前記地絡継電器が動作を開始してから前記トリップ信号を出力するまでの動作時間(y)を求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた地絡継電器の動作時間と前記地絡継電器の動作時限とを比較して、該地絡継電器の良否を判定し、
    前記試験支援装置が、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を算出することにより、前記遮断器の動作時間(z)を求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた遮断器の動作時間(z)に基づいて前記遮断器の良否を判定する、
    ことを特徴とする、請求項6記載の機器自動試験方法。
  8. 前記第1のステップの前に、
    前記遮断器の試開放ができるように、前記電線路の負荷に他の電線路から電気を供給したのちに、該電線路に地絡を人工的に発生する第6のステップ(S21)をさらに具備し、
    前記第1,第2および第3のステップにおいて、子局側遠方監視制御装置(21)が、所定の時間間隔で、前記地絡過電圧検出器の出力信号およびトリップ信号(VDG)を取得し、
    前記第4のステップの前に、前記子局側遠方監視制御装置と通信回線(22)を介して相互接続された親局側遠方監視制御装置(23)から、前記電線路に地絡を人工的に発生させると、該人工的に発生された地絡の継続時間を含む時間範囲の前記地絡継電器のトリップ信号と前記地絡過電圧検出器の出力信号のデータの送信を前記子局側遠方監視制御装置に要求する要求信号を前記通信回線を介して該親局側遠方監視制御装置に送信する第7のステップをさらに備え、
    該第7のステップ後に、
    前記親局側遠方監視制御装置に接続された試験支援装置(24)が、前記地絡過電圧検出器の出力信号に基づいて、前記母線に零相電圧が発生した時刻である零相電圧発生時刻と、前記母線の地絡電圧が回復して零相電圧が復帰した時刻である零相電圧復帰時刻とを求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた零相電圧復帰時刻から前記求めた零相電圧発生時刻を引いて人工地絡継続時間(x)を求め、
    前記試験支援装置が、前記地絡継電器のトリップ信号に基づいて、該トリップ信号が入力されてきた時刻であるトリップ信号入力時刻を求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた人工地絡継続時間から、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を引くことにより、前記地絡継電器が動作を開始してから前記トリップ信号を出力するまでの動作時間(y)を求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた地絡継電器の動作時間と前記地絡継電器の動作時限とを比較して、該地絡継電器の良否を判定し、
    前記試験支援装置が、前記求めたトリップ信号入力時刻から前記求めた零相電圧復帰時刻までの時間を算出することにより、前記遮断器の動作時間(z)を求め、
    前記試験支援装置が、前記求めた遮断器の動作時間(z)に基づいて前記遮断器の良否を判定する、
    ことを特徴とする、請求項6記載の機器自動試験方法。
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