JP2006278790A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 等価直列抵抗が小さい固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】 この固体電解コンデンサでは、陽極リード1a上に、陽極リード1aの一部を覆うように、多孔質焼結体からなる略板状の陽極1、誘電体層2およびポリピロールからなる電解質層3が順次形成されている。電解質層3上には、電解質層3の周囲を覆うように、アミノプロピルトリエトキシシランからなる中間層4が形成されている。中間層4上には、中間層4の周囲を覆うように、グラファイト粒子を主成分とする第1導電層5aと、銀粒子を主成分とする第2導電層5bとから構成されている陰極5が形成されている。また、導電性接着剤層6を介して陰極5と陰極端子7とが接続され、陽極リード1aと陽極端子8とは溶接により接続されている。さらに、陰極端子7および陽極端子8の端部が外部に引き出されるように、モールド外装樹脂9が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
近年、高周波領域における等価直列抵抗(以下、ESRと呼ぶ)の値が小さい固体電解コンデンサが望まれている。従来の固体電解コンデンサでは、タンタルなどの弁作用金属からなる陽極上に、陽極の周囲を覆うように、陽極酸化により形成された弁作用金属の酸化物を主成分とする誘電体層が形成され、誘電体層上には、比抵抗の小さい酸化マンガンや導電性高分子からなる電解質層と、電解質層上に形成されてカーボン粒子を主成分とする第1導電層および第1導電層上に形成された銀粒子を主成分とする第2導電層の2層構造を有する陰極とが積層されている。
そして、高周波領域におけるESRに対して大きく影響する誘電体層と陰極との間の接触抵抗をより低減するために、上記の電解質層とカーボン粒子を主成分とする第1導電層との間に電解質層とカーボン粒子とが混在する中間層を有する固体電解コンデンサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−217159号公報
しかしながら、上述の電解質層とカーボン層との間に電解質層とカーボン粒子とが混在する中間層を有する上記従来の固体電解コンデンサにおいても、十分小さいESRが得られないという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、等価直列抵抗が小さい固体電解コンデンサを提供することである。
この発明のもう1つの目的は、等価直列抵抗が小さい固体電解コンデンサの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による固体電解コンデンサは、金属を主成分とする陽極上に形成された該金属の酸化物を主成分とする誘電体層と、誘電体層上に形成された酸化マンガンまたは導電性高分子を主成分とする電解質層と、電解質層上に形成されたカーボン粒子を主成分とする第1導電層を有する陰極とを備え、電解質層と第1導電層との間に有機シランを主成分とする中間層を有する。
この第1の局面による固体電解コンデンサでは、上記のように、酸化マンガンまたは導電性高分子を主成分とする電解質層とカーボン粒子を主成分とする第1導電層との間に有機シランを主成分とする中間層が形成されている。有機シランは、酸化マンガン、導電性高分子およびカーボンに対して良好な密着性を有しているので、電解質層と第1導電層との密着性を向上させることができる。これにより、電解質層と陰極との間の接触抵抗を低減することができるので、高周波領域における等価直列抵抗(ESR)の小さい固体電解コンデンサを得ることができる。
上記第1の局面による固体電解コンデンサにおいて、好ましくは、中間層は、アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)、ジメトキシジフェニルシラン(DMDPS)、メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)からなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランを含む。このように構成すれば、電解質層と陰極との密着性をより向上させることができるので、さらに、電解質層と陰極との間の接触抵抗を低減し、ESRの小さい固体電解コンデンサを得ることができる。
なお、有機シランを主成分とする中間層の膜厚が小さい場合には、上記密着性向上の効果が小さくなり、中間層の膜厚が大きい場合には、中間層自体の抵抗の影響によりESRは反対に大きくなる。従って、有機シランを主成分とする中間層の膜厚としては、約0.1nm〜約2.0nm程度が好ましいと考えられる。
また、陽極を構成する金属としては、好ましくは、タンタル、アルミニウム、ニオブおよびチタンなどの弁作用金属が用いられる。このように構成すれば、弁作用金属を主成分とする陽極を陽極酸化することにより、容易に、該弁作用金属の酸化物を主成分とする誘電体層を得ることができる。
また、この発明の第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法は、金属を主成分とする陽極上に該金属の酸化物を主成分とする誘電体層を形成する工程と、誘電体層上に酸化マンガンまたは導電性高分子を主成分とする電解質層を形成する工程と、電解質層上に有機シランを含む水溶液中に浸漬することにより該電解質層上に有機シランを主成分とする中間層を形成する工程と、中間層上にカーボン粒子を主成分とする第1導電層を形成する工程とを備える。
この第2の局面による固体電解コンデンサの製造方法では、上記のように、酸化マンガンまたは導電性高分子を主成分とする電解質層を有機シランを含む水溶液中に浸漬することにより、水溶液中で加水分解している有機シランを電解質層表面に付着させることができる。そして、有機シランは、酸化マンガンおよび導電性高分子に対して良好な密着性を有しているので、電解質層表面に優れた密着性を有する有機シランを主成分とする中間層を形成することができる。このとき、水溶液中に浸漬することにより、電解質層表面に有機シランを主成分とする中間層を略均一に形成することができる。なお、電解質層を繰り返し水溶液中に浸漬することにより、中間層膜厚を制御することができる。
さらに、有機シランは、カーボンに対しても良好な密着性を有しているので、上記中間層上にカーボン粒子を主成分とする第1導電層を形成した場合においても、有機シランからなる中間層と第1導電層との間にも良好な密着性を得ることができる。その結果、電解質層と第1導電層を含む陰極との密着性を向上させることができるので、電解質層と陰極との間の接触抵抗を低減することができ、高周波領域におけるESRの小さい固体電解コンデンサを容易に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1による固体電解コンデンサの断面図である。図1を参照して、以下に、本発明の実施例1による固体電解コンデンサの構造について説明する。
まず、本発明の実施例1による固体電解コンデンサでは、図1に示すように、タンタルからなる陽極リード1a上に、陽極リード1aの一部を覆うように、約2μmの平均粒径を有するタンタル粉末を真空中で焼結することにより作製したタンタル多孔質焼結体からなる略板状の陽極1が形成されている。ここで、タンタルは、本発明の陽極を構成する「金属」の一例である。
陽極1上には、陽極1の周囲を覆うように、酸化タンタルからなる誘電体層2が形成されている。また、誘電体層2上には、誘電体層2の周囲を覆うように、ポリピロールからなる電解質層3が形成されている。
電解質層3上には、電解質層3の周囲を略均一に覆うように、略単分子層の膜厚(約0.5nm)を有するアミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)からなる中間層4が形成されている。ここで、APTESは、本発明の「有機シラン」の一例である。
中間層4上には、中間層4の周囲を覆うように、陰極5が形成されている。陰極5は、中間層4の周囲を覆うように形成されたグラファイト粒子を主成分とする第1導電層5aと、第1導電層5aの周囲を覆うように形成された銀粒子を主成分とする第2導電層5bとから構成されている。ここで、グラファイト粒子は、本発明の「カーボン粒子」の一例である。
陰極5の周囲のうち上面には、導電性接着剤層6が形成され、さらに、導電性接着剤層6を介して、陰極5と陰極端子7とが接続されている。また、陽極1から露出した陽極リード1a上には、陽極端子8が溶接により接続されている。さらに、陰極端子7および陽極端子8の端部が外部に引き出されるように、第2導電層5b、陰極端子7および陽極端子8の周囲には、モールド外装樹脂9が形成されている。これにより、本発明の実施例1による固体電解コンデンサが構成されている。
次に、図1に示す本発明の実施例1による固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
まず、タンタルからなる陽極リード1a上に、陽極リード1aの一部を覆うように、約2μmのタンタル粉末を略板状に成形し、これを真空中で焼結することにより陽極1を形成した。
次に、陽極1を約60℃に保持した約0.1wt%のリン酸水溶液中において約8Vの定電圧で約10時間陽極酸化を行った。これにより、陽極1の周囲を覆うように、酸化タンタルからなる誘電体層2を形成した。
次に、誘電体層2上に、化学重合により、ポリピロールからなる電解質層3を形成した。
次に、電解質層3が形成された陽極1を約0.002wt%のAPTESを含む水溶液中に浸漬させることにより、電解質層3の表面に均一にAPTESを付着させた。これにより、電解質層3上に、電解質層3の周囲を覆うように、略単分子層の膜厚(約0.5nm)を有するAPTESからなる中間層4を形成した。
次に、中間層4上にグラファイトペーストを塗布し、約80℃で約30分間乾燥することによりグラファイト粒子を主成分とする第1導電層5aを形成した。また、第1導電層5aの周囲を覆うように、第1導電層5a上に銀ペーストを塗布し、約170℃で約30分間乾燥することにより銀粒子を主成分とする第2導電層5bを形成した。これにより、中間層4の周囲を覆うように、中間層4上に第1導電層5aおよび第2導電層5bが積層された陰極5を形成した。
そして、陰極端子7上に導電性接着剤を塗布した後、この導電性接着剤を介して陰極5と陰極端子7とを接触させた。導電性接着剤を陰極5と陰極端子7とで押圧しながら、約60℃の温度で約30分間乾燥を行うことにより、陰極5と陰極端子7とを接続する導電性接着剤層6を形成した。
その後、溶接により、陽極リード1a上に陽極端子8を接続し、さらに、陰極端子7および陽極端子8の端部が外部に引き出されるようにモールド外装樹脂9を形成した。これにより、本発明の実施例1による固体電解コンデンサを作製した。
(比較例1)
比較例として、上記実施例1において、電解質層3と陰極5との間に中間層4がない以外は、実施例1と同様の構造を有する固体電解コンデンサを作製した。
(比較例2)
比較例2として、従来の固体電解コンデンサと同様の固体電解コンデンサを作製した。即ち、APTESからなる中間層4の代わりに、カーボン粒子とポリピロールとの混合物からなる中間層を用いるとともに、グラファイ粒子を含む第1導電層5aの代わりに、カーボン粒子を主成分とする第1導電層を用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサを作製した。
本比較例では、このカーボン粒子とポリピロールとの混合物からなる中間層および第1導電層は、以下のように形成した。
まず、約10nm〜約1μmの粒径を有するカーボン粒子を1リットルあたり約60g含む水溶液中に電解質層が形成された陽極を約3分間浸漬した後、約120℃で約30分間乾燥することにより、電解質層上にカーボン粒子を分散させた。続いて、カーボン粒子が分散した電解質層上に化学重合によりポリピロールを形成した。これにより、カーボン粒子とポリピロールとの混合物からなる中間層を形成した。
次に、約10nm〜約1μmの粒径を有するカーボン粒子を1リットルあたり約120g含む水溶液中に上記中間層が形成された陽極を約3分間浸漬した後、約120℃で約30分間乾燥することにより、中間層上にカーボン粒子を主成分とする第1導電層を形成した。
実施例1および比較例1、2において作製した固体電解コンデンサについて、LCRメータを用いて、陰極端子7と陽極端子8との間に電圧を印加することにより、約100kHzの周波数におけるESRを測定した。結果を表1に示す。なお、表1においては、各測定値とともに、比較例1の測定結果を100として、実施例1および比較例2の測定結果を規格化した値も示している。
Figure 2006278790
表1に示すように、実施例1の固体電解コンデンサでは、比較例1および2の固体電解コンデンサよりESRが低減していることがわかった。APTESの比抵抗は10Ω・cm程度と比較的大きいにも関わらずESRが低減しているのは、電解質層3と陰極5との間に小さい膜厚を有するAPTESからなる中間層4が略均一に形成されていることにより、電解質層3と陰極5との間の抵抗を損なうことなく密着性を向上させることができたためと考えられる。
(実施例2)
この実施例2では、上記実施例1のAPTESからなる中間層4に代えて、他の有機シランからなる中間層4を形成する以外は、実施例1と同様の構造を有する固体電解コンデンサを作製した。
本実施例では、実施例1で用いた約0.002wt%のAPTESを含む水溶液に代えて、それぞれ、約0.002wt%のオクタデシルトリエトキシシラン(OTES)、n−プロピルトリクロロシラン(nPTCS)、ジメトキシジフェニルシラン(DMDPS)、メチルフェニルジクロロシラン(MPDCS)およびメルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)を含む水溶液を用いる以外は実施例1と同様に作製することにより、それぞれ、略単分子層の膜厚(約0.1nm〜約2.0nm)を有するOTES、nPTCS、DMDPS、MPDCSおよびMPTMSからなる中間層4を電解質層3と陰極5との間に有する固体電解コンデンサを作製した。
実施例2において作製した固体電解コンデンサについても、LCRメータを用いて、陰極端子7と陽極端子8との間に電圧を印加することにより、約100kHzの周波数におけるESRを測定した。結果を表2に示す。なお、表2においては、比較例1の測定結果を100として、実施例2の測定結果を規格化した値を示している。
Figure 2006278790
表2に示すように、実施例2の固体電解コンデンサでは、いずれも比較例1および2の固体電解コンデンサよりもESRが低減していることが判明した。これにより、ESRの低減に対して好ましい中間層4としては、実施例1のAPTESだけでなく他の有機シランから構成されていてもよいことがわかった。特に、中間層4を構成する有機シランとしては、DMDPS、MPTMSおよびAPTESがESRの低減に対して好ましいことがわかった。
実施例1および2では、電解質層3を有機シランを含む水溶液中に浸漬することにより、水溶液中で加水分解している有機シランを電解質層表面に略均一に、付着させることができる。また、上記水溶液中への浸漬を繰り返すことにより、中間層の膜厚を制御することも可能である。
また、実施例1および2では、多孔質焼結体からなる略板状の陽極1を用いている。これにより、電解質層3と陰極5との接触面積が大きくなるとともに、電解質層3の表面に微小な凹凸形状が形成されているので、電解質層3と陰極5との間の密着性も向上する。その結果、さらに、ESRを小さくすることができる。
また、実施例1および2では、弁作用金属であるタンタルからなる陽極1を用いている。これにより、この陽極1を陽極酸化することにより、容易に、酸化タンタルを主成分とする誘電体層を得ることができる。
なお、今回開示された実施例は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施例では、中間層4は、APTES、OTES、nPTCS、DMDPS、MPDCSおよびMPTMSから構成されていたが、本発明はこれに限らず、他のメチル系シラン、フェニル系シラン、ビニル系シラン、アルコキシシランおよびメルカプト系シランアミノ系シランから構成されていてもよく、あるいは、上記の有機シランからなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランを含んでいてもよい。さらに、中間層4は、これらの有機シラン以外に他の材料を含んでいてもよい。
また、上記実施例では、電解質層3を有機シランを含む水溶液中に浸漬することにより中間層4を形成していたが、本発明はこれに限らず、上記水溶液を電解質層3の表面に噴霧するなどの方法により有機シランを付着させることによっても中間層4を形成することができる。
また、上記実施例では、電解質層3は、ポリピロールから構成されていたが、本発明はこれに限らず、他の導電性高分子を主成分としてもよく、あるいは、酸化マンガンを主成分としてもよい。
また、上記実施例では、第1導電層5aは、グラファイト粒子を主成分としていたが、本発明はこれに限らず、グラファイト粒子以外のカーボン粒子が主成分であってもよい。
また、上記実施例では、陽極1は、タンタルから構成されていたが、本発明はこれに限らず、アルミニウム、ニオブおよびチタンなどの他の弁作用金属を主成分としていてもよく、また、これらの弁作用金属を主成分とする合金などであってもよい。
また、上記実施例では、陽極1の陽極酸化にはリン酸水溶液を用いたが、本発明はこれに限らず、フッ化アンモニウム水溶液、フッ化カリウム水溶液、フッ化ナトリウム水溶液およびフッ酸水溶液などのフッ素を含む水溶液や硫酸などを用いてもよい。
また、上記実施例では、陽極1は、多孔質焼結体からなる略板状であったが、本発明はこれに限らず、延べ板状の金属板や金属箔などから構成されていてもよい。
本発明の実施例1による固体電解コンデンサの断面図である。
符号の説明
1 陽極
1a 陽極リード
2 誘電体層
3 電解質層
4 密着層
5 陰極
5a 第1導電層
5b 第2導電層
6 導電性接着剤層
7 陰極端子
8 陽極端子
9 モールド外装樹脂

Claims (3)

  1. 金属を主成分とする陽極上に形成された該金属の酸化物を主成分とする誘電体層と、
    前記誘電体層上に形成された酸化マンガンまたは導電性高分子を主成分とする電解質層と、
    前記電解質層上に形成されたカーボン粒子を主成分とする第1導電層を有する陰極とを備え、
    前記電解質層と前記第1導電層との間に有機シランを主成分とする中間層を有する、固体電解コンデンサ。
  2. 前記中間層は、アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)、ジメトキシジフェニルシラン(DMDPS)、メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)からなるグループより選択される少なくとも1つの有機シランを含む、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 金属を主成分とする陽極上に該金属の酸化物を主成分とする誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上に酸化マンガンまたは導電性高分子を主成分とする電解質層を形成する工程と、
    前記電解質層上に有機シランを含む水溶液中に浸漬することにより該電解質層上に有機シランを主成分とする中間層を形成する工程と、
    前記中間層上にカーボン粒子を主成分とする第1導電層を形成する工程とを備える、固体電解コンデンサの製造方法。
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