JP2006276696A - 描画ずれ測定方法、露光方法、目盛パターン、目盛パターン描画方法、および目盛パターン描画装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 描画ずれ測定方法において、描画ヘッドで描画する画像の描画ずれ量をより高い精度で測定する。
【解決手段】 予め定められた互いに異なるピッチを有する目盛パターンU1、U2のそれぞれが、互いに異なる露光ヘッド10a、10b・・・により同一記録媒体1上へ並んで描画されるように、各描画ヘッド10a、10b・・・により、互いに異なる目盛パターンU1、U2のそれぞれを記録媒体1上へ描画し、記録媒体1上に描画された目盛パターンU1、U2のそれぞれを比較して描画ずれ量を測定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 予め定められた互いに異なるピッチを有する目盛パターンU1、U2のそれぞれが、互いに異なる露光ヘッド10a、10b・・・により同一記録媒体1上へ並んで描画されるように、各描画ヘッド10a、10b・・・により、互いに異なる目盛パターンU1、U2のそれぞれを記録媒体1上へ描画し、記録媒体1上に描画された目盛パターンU1、U2のそれぞれを比較して描画ずれ量を測定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、描画ずれ測定方法、露光方法、目盛パターン、目盛パターン描画方法、および目盛パターン描画装置に関し、詳しくは、複数の描画ヘッドのそれぞれで描画する各画像間の描画ずれ量を測定する描画ずれ測定方法および上記描画ずれ測定方法を適用して露光を行う露光方法、ならびに目盛パターン、目盛パターン描画方法、目盛パターン描画装置に関するものである。
従来より、記録媒体上に画像を描画する描画装置の1例として、DMD(デジタル・マイクロミラー・ディバイス)を搭載した複数の露光用の描画ヘッドを備えた描画装置が知られている(特許文献1参照)。また、このような描画装置には、記録媒体である感光材料が載置された描画用テーブルを描画ヘッドの下に1方向に搬送して上記感光材料上に画像を描画するものが知られている。上記描画装置では、各描画ヘッドによるそれぞれの描画領域は上記描画用テーブルが搬送される方向へ延びる長方形(ストライプ)状の領域となる。
上記描画装置では、複数の描画ヘッドを用いて同一感光材料上に画像を描画するため、各描画ヘッドで描画する各画像間の位置ずれの調節、あるいは、各画像間の倍率ずれの調節が必要となる。そのような場合には、各描画ヘッドにより描画される各画像に亘るテストパターンを感光材料上に描画し、このテストパターンの描画された感光材料を現像し顕微鏡で観察することにより、上記各画像間の位置ずれ量や倍率ずれ量(以後、描画ずれ量ともいう)を求め、その描画ずれ量に基づいて上記画像間の描画ずれを補正している。
特開2004−001244号公報
ところで、上記描画装置を使用し、より高画質の画像を描画したいという要求がある。それにともない、上記各画像間の位置ずれ量や倍率ずれ量、すなわち描画ずれ量を小さく、例えば数ミクロン以下に抑えたいという要請がある。しかしながら、顕微鏡の観察によって数ミクロンの描画誤差を測定することは難しく、より高い精度で且つ効率的に上記描画ずれ量を測定したいという要請がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、描画ヘッドで描画する画像の描画ずれ量をより高い精度で測定することができる描画ずれ測定方法および上記描画ずれ測定方法を適用して露光を行う露光方法、ならびに目盛パターン、目盛パターン描画方法、および目盛パターン描画装置を提供することを目的とするものである。
本発明の描画ずれ測定方法は、複数の描画ヘッドのそれぞれで描画する各画像間の描画ずれ量を測定する描画ずれ測定方法であって、予め定められた互いに異なるピッチを有する目盛パターンのそれぞれが、互いに異なる描画ヘッドによって同一記録媒体上に並んで描画されるように、各描画ヘッドにより、前記目盛パターンのそれぞれを前記記録媒体上へ描画し、前記記録媒体上に描画された前記目盛パターンのそれぞれを比較して前記描画ずれ量を測定することを特徴とするものである。
本発明の露光方法は、入射した光を変調する変調素子を2次元状に多数配列してなる空間光変調器を有する複数の露光ヘッドのそれぞれで、光源から発せられた光を空間光変調させて得られた画像のそれぞれを、感光材料上に結像させて該感光材料を露光する露光方法であって、前記描画ずれ測定方法を、前記複数の露光ヘッドで感光材料を露光する際の描画ずれ量の測定に適用して前記露光ヘッドのそれぞれで結像させる各画像間の描画ずれ量を測定し、該描画ずれ量に基づいて各露光ヘッドにより感光材料上に結像させる各画像間の描画ずれを補正してこの露光ヘッドによる感光材料の露光を実行することを特徴とするものである。
本発明の目盛パターンは、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと、測定対象となる描画ヘッドによって、第1目盛パターンと並ぶように、かつ、この第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように前記記録媒体上に描画された第2目盛パターンとで構成されたものであることを特徴とするものである。なお、前記第2目盛パターンは第1目盛パターンと比較可能となるように描画されたものである。
前記第1目盛パターンは、前記描画ヘッドに隣接する他の描画ヘッドによって描画されたものとすることができる。
前記第1目盛パターンおよび前記第2の目盛パターンは、ノギスの本尺および副尺のそれぞれに対応する態様で前記記録媒体上に描画されたものすることができる。
本発明の目盛パターン描画方法は、測定対象となる描画ヘッドにより、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと並ぶように、かつ、前記第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように前記記録媒体上に第2目盛パターンを描画する工程を有することを特徴とするものである。なお、前記第2目盛パターンは第1目盛パターンと比較可能となるように描画されるものである。
前記目盛パターン描画方法は、前記第1目盛パターンを前記描画ヘッドに隣接する他の描画ヘッドによって描画する工程をさらに有するものとすることができる。
前記第1目盛パターンおよび前記第2の目盛パターンは、ノギスの本尺および副尺のそれぞれに対応する態様で前記記録媒体上に描画されるものとすることができる。
本発明の目盛パターン描画装置は、測定対象となる描画ヘッドにより、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと並ぶように、かつ、この第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように前記記録媒体上に第2目盛パターンを描画する第2目盛描画手段を備えたことを特徴とするものである。なお、前記第2目盛パターンは第1目盛パターンと比較可能となるように描画されたものである。
前記目盛パターン描画装置は、前記第1目盛パターンを前記描画ヘッドに隣接する他の描画ヘッドによって描画する第1目盛描画手段をさらに備えたものとすることができる。
前記第1目盛パターンおよび前記第2の目盛パターンは、ノギスの本尺および副尺のそれぞれに対応する態様で前記記録媒体上に描画されたものとすることができる。
前記「並んで描画される」とは、各目盛パターンの目盛りの並ぶ方向が互いに一致した状態で描画されることを意味するものである。言い換えれば各目盛パターンのピッチを示す方向が互いに一致した状態で描画されることを意味するものである。なお、各目盛パターンは互いの目盛が近接して描画されることが望ましい。
前記描画ずれ量は、複数の描画ヘッドのそれぞれで描画する各画像間の位置ずれ量、および倍率ずれ量を意味するものである。
本発明の描画ずれ測定方法によれば、予め定められた互いに異なるピッチを有する目盛パターンのそれぞれが、互いに異なる露光ヘッドにより同一記録媒体上へ並んで描画されるように、各描画ヘッドにより、各目盛パターンのそれぞれを記録媒体上へ描画し、記録媒体上に描画された上記目盛パターンのそれぞれを比較して描画ずれ量を測定するようにしたので、複数の描画ヘッドのそれぞれで描画する各画像間における描画ずれ量をより高い精度で測定することができる。しかも容易に測定することができ且つ工数を削減できる。
すなわち、描画ずれ量の1例である位置ずれ量を測定するときには、例えば、描画ずれを生じることなく描画が実施されたときに互いの目盛り位置が一致するように、上記並んで描画される各目盛パターン中に零目盛りを設定しておくことができ、これにより、ノギスの本尺と副尺を用いた測定と同様の原理で上記位置ずれ量の測定を行うことができる。ここで、一方の描画ヘッドで描画した第1の目盛パターンがノギスの本尺目盛に相当するものであり、他方の描画ヘッドで描画した第2の目盛パターンがノギスの副尺目盛に相当するものである。それにより、第1の目盛パターン中の零目盛りに対する第2の目盛パターン中の零目盛りのずれ量を測定することができる。
また、描画ずれ量の1例である倍率ずれ量を測定するときには、例えば、上記のように、ノギスの本尺と副尺を用いた測定と同様の原理を利用した測定によって得られた位置ずれ量を換算して倍率ずれ量を得ることができる。
なお、上記位置ずれ量、および倍率ずれ量の測定の詳細については後述する。
本発明の目盛パターンは、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと、測定対象となる描画ヘッドによって、第1目盛パターンと並ぶように、かつ、第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように記録媒体上に描画された第2目盛パターンとで構成するようにしたので、描画ヘッドで描画する画像の描画ずれ量をより高い精度で測定することができる。しかも容易に測定することができ且つ工数を削減できる。
本発明の目盛パターン描画方法は、測定対象となる描画ヘッドにより、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと並ぶように、かつ、第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように記録媒体上に第2目盛パターンを描画する工程を有するので、描画ヘッドで描画する画像の描画ずれ量をより高い精度で測定することができる。しかも容易に測定することができ且つ工数を削減できる。
本発明の目盛パターン描画装置は、測定対象となる描画ヘッドにより、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと並ぶように、かつ、第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように記録媒体上に第2目盛パターンを描画する第2目盛描画手段を備えるようにしたので、描画ヘッドで描画する画像の描画ずれ量をより高い精度で測定することができる。しかも容易に測定することができ且つ工数を削減できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による描画ずれ測定方法を示す概念図、図2は各描画ヘッドにより記録媒体上に描画する各画像の領域の1例を示す図、図3は各画像間の位置ずれを測定する様子を示す図、図4および図5は各画像間の倍率ずれを測定する様子を示す図である。
図示の本発明の実施の形態による描画ずれ測定方法は、複数の描画ヘッド10a、10b、10c・・・のそれぞれで描画する各画像Ga、Gb、Gc・・・間の描画ずれ量を測定するものである。
上記描画ずれ測定方法は、予め定められた互いに異なるピッチを有する目盛パターンU1、U2のそれぞれが、互いに異なる描画ヘッド10a、10b、10c・・・により同一記録媒体1上へ並んで描画されるように、各描画ヘッド10a、10b、10c・・・により、各目盛パターンU1、U2のそれぞれを記録媒体1上へ描画し、記録媒体1上に描画された目盛パターンU1、U2のそれぞれを比較して描画ずれ量を測定するものである。
なお、並んで描画される目盛パターンU1、U2は、目盛パターンU1の目盛りの並ぶ方向と、目盛パターンU2の目盛りの並ぶ方向とが互いに一致するように描画される。すなわち、目盛パターンU1の目盛りのピッチを示す方向と、目盛パターンU2の目盛りのピッチを示す方向とが互いに一致するように描画される。
上記描画ヘッド10aで描画する画像Gaと描画ヘッド10bで描画する画像Gbとは描画領域Rab(図中斜線で示す)において互いに重複している。描画領域Rab中の2つの目盛パターンU1が描画ヘッド10aで描画されたものであり、描画領域Rab中の2つの目盛パターンU2が描画ヘッド10bで描画されたものである。ここでは、目盛パターンU1は画像Ga中に描画されたものであり、目盛パターンU2は画像Gb中に描画されたものである。
また、上記描画ヘッド10bで描画する画像Gbと描画ヘッド10cで描画する画像Gcとは描画領域Rbc(図中斜線で示す)において互いに重複している。描画領域Rbcから外れた、この描画領域Rbcに隣接する画像Gb中の2つの目盛パターンU2が描画ヘッド10bで描画されたものであり、画像Gb中に描画された描画領域Rbc中の2つの目盛パターンU1が描画ヘッド10cで描画されたものである。
上記描画ずれ測定方法は、上記のように互いに異なる描画ヘッドで画像を描画する際に各画像の一部分を重複させて描画する方式に適用してもよいし、あるいは、互いに異なる描画ヘッドで、各画像を、互いに隣接する領域のそれぞれに、互いに重複させることなく描画する方式に適用してもよい。
すなわち、例えば、図2に示すように、互いに異なる描画ヘッドで記録媒体1上に描画した画像Ja,Jb、Jc、Jdは互いに重複することなく隣接するものである。そして、画像Ja中の各目盛パターンU1のそれぞれと、画像Jbおよび画像Jc中の目盛パターンU2のそれぞれが並ぶように描画するとともに、画像Jd中の各目盛パターンU1のそれぞれと、画像Jbおよび画像Jc中の目盛パターンU2のそれぞれが並ぶように描画し、上記目盛パターンU1、U2のそれぞれを比較して描画ずれ量の測定を行うこともできる。なお、隣接して並ぶように描画する目盛パターンU1、U2は、上記と同様に、目盛パターンU1の目盛の並ぶ方向と、目盛パターンU2の目盛の並ぶ方向とが互いに一致するように描画する。
以下に上記描画ずれ量の測定について詳しく説明する。
上記いずれの態様で描画された目盛パターンU1、U2についても、描画ずれ量の測定原理は同じであるので、1例として、上記描画領域Rabに描画された目盛パターンU1、U2について説明する。
まず始めに位置ずれ量の測定について説明する。なお、以下の説明においては、描画ヘッド10aで描画した画像Ga、および描画ヘッド10bで描画した画像Gbは共に倍率ずれを生じることなく描画されたものとして説明する。
図3に示すように、記録媒体1上の描画領域Rabに、描画ヘッド10aで描画した画像Ga中の、図中矢印Y方向のピッチを示す目盛パターンU1(以後、目盛パターンU1yという)と、描画ヘッド10bで描画された画像Gb中の、図中矢印Y方向のピッチを示す目盛パターンU2(以後、目盛パターンU2yという)とが並んでいる。目盛パターンU1yは、幅20μmのライン、幅25μmのスペースで構成されるピッチ45μmの目盛を示すものである。一方、目盛パターンU2yは、幅20μmのライン、幅26μmのスペースで構成されるピッチ46μmの目盛を示すものである。
また、目盛パターンU1y中の零目盛Y1(0)、および目盛パターンU2y中の零目盛Y2(0)は、上記画像Ga,Gbが共に描画ずれを生じることなく描画されたときに、互いの位置が一致するように設定されたものである。
ここで、ノギスの本尺と副尺を用いた測定と同様の原理により、例えば、目盛パターンU1y中の零目盛Y1(0)の最も近くにおいて、目盛パターンU1y中の目盛と合致する目盛パターンU2y中の目盛りは目盛Y2(7)である。すなわち、上記目盛Y2(7)は、目盛パターンU2y中の零目盛Y2(0)から7目盛りずれた7番目の目盛であり、これにより、画像Gaに対して画像Gbは図中−Y方向に7μmずれていることがわかる。
上記手法により互いに異なる描画ヘッドで描画された画像間の相対的な位置ずれ量を測定することができる。なお、予め記録媒体1上に例えば本尺を描画しておき、この本尺の位置に対応させて、測定対象とする描画ヘッド10によって副尺を描画することにより、測定対象の描画ヘッド10の位置ずれを測定するようにしてもよい。
次に、倍率ずれ量の測定の1実施例について説明する。
ここでは、描画ヘッド10aによって記録媒体1上に描画する画像Gaの左側(図1中の−X方向側)の縁Fgaの位置と、描画ヘッド10bによって記録媒体1上に描画する画像Gbの左側(図1中の−X方向側)の縁Fgbの位置との位置関係は常に一定である。すなわち、上記縁Fgaと縁Fgbとは、画像Ga、Gbそれぞれの描画を行なう際の基準位置であり、互いに平行に、かつ、両者の間隔が65mmとなるように記録媒体1上に描画されるものとする。また、画像Ga中に描画された目盛パターンU1は画像Ga中の右端(図1中の+X方向側)に位置し、上記縁Fgaから離れている。一方、画像Gb中に描画された目盛パターンU2は画像Gb中の左端(図1中の−X方向側)に位置し、縁Fgbの近傍に位置している。上記条件下において画像Gaの倍率ずれ量の測定を行なう。
図1、および図1の一部分を拡大して示した図4に示すように、記録媒体1上の描画領域Rabに、描画ヘッド10aで描画した画像Ga中の上記Y方向と直交する図中矢印X方向のピッチを示す目盛パターンU1(以後、目盛パターンU1xという)と、描画ヘッド10bで描画した画像Gb中の図中矢印X方向のピッチを示す目盛パターンU2(以後、目盛パターンU2xという)とが並んでいる。目盛パターンU1xは、倍率ずれなく描画されたときに、幅20μmのライン、幅25μmのスペースで構成されるピッチ45μmの目盛を示すものである。一方、目盛パターンU2xは、倍率ずれなく描画されたときに、幅20μmのライン、幅26μmのスペースで構成されるピッチ46μmの目盛を示すものである。
また、目盛パターンU1x中の零目盛X1(0)、および目盛パターンU2x中の零目盛X2(0)は、画像Ga,Gbが共に描画ずれを生じることなく描画されたときに、互いの位置が一致するように設定されたものである。描画ずれを生じることなく描画されたときの、画像Gaの縁Fgaから零目盛X1(0)までの距離は70mmであり、画像Gbの縁Fgbから零目盛X2(0)までの距離は5mmである。
ここで、上記ノギスの本尺と副尺を用いた測定と同様の原理により、例えば、目盛パターンU1x中の零目盛X1(0)の最も近くにおいて、目盛パターンU1x中の目盛と合致する目盛パターンU2x中の目盛りは目盛X2(2)である。すなわち、上記目盛X2(2)は、目盛パターンU2x中の上記零目盛Y2(0)から2目盛りずれた2番目の目盛である。これにより、画像Gb中の目盛パターンU2xの位置に対して画像Ga中の目盛パターンU1xの位置が図中+X方向に2μmずれていることが読み取れる。
次に、上記画像Gbに対する画像Gaの+X方向への位置ずれ量を倍率ずれ量に換算する。
位置ずれ量を倍率ずれ量に換算する場合には、目盛パターンU1xの目盛のピッチ、および目盛パターンU2xの目盛りのピッチの倍率ずれによる誤差は微小なので無視する。また、画像Gb中の目盛パターンU2xの位置はこの画像Gbの縁Fgbの近傍に位置し、この画像Gbの倍率ずれによって生じる縁Fgbに対する目盛パターンU2x位置の位置ずれ量が微小となるので、この位置ずれを無視する
図5に示すように、上記条件下において、画像Gaの縁Fgaから画像Ga中に描画された零目盛X1(0)までの距離La1は、画像Gaの縁Fgaから画像Gb中に描画された零目盛X2(0)までの距離La2より2μm大きいことがわかる。すなわち、La1=La2+2μmである。
図5に示すように、上記条件下において、画像Gaの縁Fgaから画像Ga中に描画された零目盛X1(0)までの距離La1は、画像Gaの縁Fgaから画像Gb中に描画された零目盛X2(0)までの距離La2より2μm大きいことがわかる。すなわち、La1=La2+2μmである。
また、上記縁Fgaから零目盛X2(0)までの距離La2は、縁Fgaから縁Fgbまでの距離Lab(65mm)と、縁Fgbから零目盛X2(0)までの距離Lb2(5mm)とを加算することにより求めることができる。すなわち、La2=Lab+Lb2=70mmであり、上記画像Gaの縁Fgaから零目盛X1(0)までの距離La1は、La1=La2+2μm=70.002mmと求めることができる。
したがって、倍率ずれ量Mgの値を、Mg=La1/La2=70.002/70として求めることができる。
上記手法により互いに異なる描画ヘッドで描画された画像間の倍率ずれ量を測定することができる。
なお、上記各画像Ga,Gb・・・は、描画ヘッド10a、10b・・・により一括描画されたものであってもよいし、あるいは、上記各画像Ga,Gb・・・は、描画ヘッド10a、10b・・・により、記録媒体1上の図中矢印X方向に延びる線状の領域を描画しつつ、記録媒体1を描画ヘッド10a、10b・・・に対して図中矢印Y方向に相対的に搬送して描画されたもの等であってもよい。
また、描画ヘッドは記録媒体1上にインク等を射出してこの記録媒体1上に画像を描画するものであってもよい。あるいは、描画ヘッドとして露光ヘッドを採用し、記録媒体1として感光材料を採用するようにしてもよい。
上記のように、本発明によれば、複数の描画ヘッドのそれぞれで描画する各画像間における描画ずれ量をより高い精度で測定することができる。
次に、上記描画ずれ測定方法を適用して露光を行う露光方法を実施する露光装置について説明する。
図6は露光装置の光学系の概略構成を示す図、図7は露光装置全体の概略構成を示す斜視図、図8は露光ユニットに収容された露光ヘッドが感光材料を露光する様子示す斜視図、図9は後述するDMDの構成を拡大して示す斜視図、図10は微小ミラーの動作を示す斜視図であり、図10(A)はDMDをオフ状態とした場合の画素光ビームの軌跡を示す平面図、図10(B)はDMDをオン状態とした場合の画素光ビームの軌跡を示す平面図である。図11(A)はDMDを傾斜させない場合の各微小ミラーで反射させて形成された画素光ビームの感光材料上での軌跡を示す図、図11(B)はDMDを傾斜させた場合の画素光ビームの感光材料上での軌跡を示す図である。
上記描画ずれ測定方法を適用して露光を行う露光方法を実施する露光装置は、入射した光を変調する変調素子を2次元状に多数配列してなる空間光変調器であるDMDを有する複数の露光ヘッドのそれぞれで、光源から発せられた光を空間光変調させ、空間光変調させて得られた画像パターンを感光材料上に結像させてこの感光材料を露光する露光方法であって、上記描画ずれ測定方法を複数の露光ヘッドで感光材料を露光する際の描画ずれ量の測定に適用して、露光ヘッドのそれぞれで結像させる各画像パターン間の描画ずれ量を測定し、その描画ずれ量に基づいて各露光ヘッドにより感光材料上に結像させる各画像パターン間の描画ずれを補正して上記露光ヘッドによる感光材料の露光を実行するものである。
なお、上記描画ヘッド10a、10b・・・が、後述する露光ヘッド230A, 230B・・・に対応するものである。また、記録媒体1が、後述する光材料201に対応するものである。また、各描画ヘッド10a、10b・・・により各画像Ga、Gb・・・を描画した記録媒体1上の描画領域が、後述する帯状の露光済み領域234A,234B・・・に対応するものである。
図示のように露光装置200は、光源238から発せられ光ファイバ240を通って射出された光を、微小光変調素子である微小ミラーMを2次元状に多数配列してなる空間光変調器であるDMD(デジタル・マイクロミラー・ディバイス)236により空間光変調させ、上記微小ミラーMそれぞれの光変調状態に応じて形成される各微小ミラーMに対応する画素光ビームLを感光材料201上に結像させ、この感光材料201上に画像、例えば配線パターンを露光するものである。
上記露光装置200は、いわゆるフラットベッド型に構成したものであり、露光対象となる被露光部材である感光材料201を表面に吸着して保持する平板状のステージ214を備えている。4本の脚部216に支持された肉厚板状の設置台218の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド220が設置されている。ステージ214は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド220によって往復移動可能に支持されている。なお、この露光装置200には、ステージ214をガイド220に沿って駆動するための図示しない駆動装置が設けられている。
設置台218の中央部には、ステージ214の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート222が設けられている。ゲート222の端部の各々は、設置台218の両側面に固定されている。このゲート222を挟んで一方の側には露光ユニット224が設けられ、他方の側には感光材料201の先端及び後端を検知する複数(例えば、2個)の検知センサ226が設けられている。露光ユニット224及び検知センサ226はゲート222に各々取り付けられて、ステージ214の移動経路の上方に固定配置されている。なお、露光ユニット224及び検知センサ226は、この露光装置200の各部の同期やタイミングを制御する露光装置コントローラ228に接続されている。
この露光ユニット224の内部には、図7に示すように、i行j列(例えば、2行4列)の略マトリックス状に配列された複数(例えば、8個)の露光ヘッド230A,230B・・・(以後、これらをまとめて露光ヘッド230ともいう)が設置されている。
図8に示すように、露光ヘッド230A, 230B・・・による各露光エリア232は、例えば、搬送方向(図中の矢印Y方向)を長辺とする矩形状に構成する。この場合、感光材料201には、その露光の動作に伴って露光ヘッド230毎に帯状の露光済み領域234A,234B・・・(以後、これらをまとめて露光済み領域234ともいう)が形成される。
また、帯状の露光済み領域234が上記搬送方向と直交する直交方向(図中の矢印X方向)に隙間無く並ぶように、配列された各行の露光ヘッド230の各々は、列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍)ずらして配置されている。すなわち、例えば、露光ヘッド230Aによる露光エリア232Aと露光ヘッド230Bによる露光エリア232Bとの間の露光できない部分は、露光ヘッド230Fによる露光エリア232Fとすることができる。
図6に示すように、各露光ヘッド230は、光源238から発せられ光ファイバ240を通って射出された光ビームを、空間光変調させる空間光変調器として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)236を備えている。このDMD236は、画像データ処理部とミラー駆動制御部等を備えた上記露光装置コントローラ228に接続されている。
この露光装置コントローラ228の画像データ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド230毎にDMD236の制御すべき微小ミラーを駆動制御する制御信号を生成する。また、DMDコントローラとしてのミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド230毎にDMD236における各微小ミラーの反射面の角度を制御する。
各露光ヘッド230に配されたDMD236の光の入射側には、図7に示すように、光源238からそれぞれ引き出されたバンドル状の光ファイバ240が配置されている。なお、光源238は、一般の光源として利用可能な紫外線ランプ(UVランプ)、キセノンランプ等で構成しても良い。
光源238は、図示しないがその内部に、複数の半導体レーザチップから射出されたレーザ光を合波して光ファイバに入力する合波モジュールが複数個設置されている。各合波モジュールから延びる光ファイバは、合波したレーザ光を伝搬する合波光ファイバであって、複数の光ファイバが1つに束ねられてバンドル状の光ファイバ240を構成している。
また各露光ヘッド230のDMD236における光の入射側には、図6に示すように、バンドル状光ファイバ240から出射された光をDMD236に向けて反射するミラー242が配置されている。
DMD236は、図9に示すように、SRAMセル(メモリセル)244上に、縦横2次元状に配列された多数の微小ミラーMが図示しない支柱により支持されて配置された長方形状のものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、600個×800個)の微小ミラーMを格子状に配列したミラーデバイスとして構成されている。各ピクセルの最上部に支柱に支えられた微小ミラーMが設けられており、微小ミラーMの表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。
また、微小ミラーMの直下には、図示しないヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSの上記SRAMセル244が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
DMD236のSRAMセル244にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられた微小ミラーMが、対角線を中心としてDMD236が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図10(A)は、微小ミラーMがオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図10(B)は、微小ミラーMがオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD236の各ピクセルにおける微小ミラーMの傾きを、上記のように制御することによって、DMD236に入射された光はそれぞれの微小ミラーMの傾きに応じた方向へ反射せしめられる。
なお、図9には、DMD236の一部を拡大し、微小ミラーMが+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれの微小ミラーMのオンオフ(on/off)制御は、DMD236に接続された露光装置コントローラ228によって行われるもので、例えばオン状態の微小ミラーMで反射させた光は、DMD236における光の出射側に設けられた後述する結像光学系259(図6参照)を通して結像され感光材料201を露光する。またオフ状態の微小ミラーMで反射させた光は光吸収体(図示省略)に入射し吸収され感光材料201を露光しない。
また、DMD236は、その長方形状の長辺方向が搬送方向(図中の矢印Y方向)と所定角度θ(例えば、0.1°〜0.5°)を成すように僅かに傾斜させて配置するのが好ましい。図11(A)はDMD236を傾斜させない場合の各微小ミラーで反射させて形成された画素光ビームLの上記搬送による感光材料201上での軌跡(以後、搬送軌跡という)を示し、図11(B)はDMD236を傾斜させた場合の画素光ビームLの搬送軌跡を示している。
上記のように、DMD236を傾斜させることにより、各微小ミラーMを通った画素光ビームLの搬送軌跡が示す搬送線のピッチP2を(図11(B)参照)、DMD236を傾斜させない場合の搬送線のピッチPl(図11(A)参照)より狭くすることができ、感光材料201上に露光する画像の解像度を大幅に向上させることができる。一方、DMD236の傾斜角は微小であるので、DMD236を傾斜させた場合の搬送幅W2と、DMD236を傾斜させない場合の搬送輻W1とは略同一である。
また、異なる微小ミラー列により同じ搬送線上における略同一の位置(ドット)を重ねて露光(多重露光)するように配置することもできる。このような場合には、感光材料上の同一領域が多重露光され、より高い分解能で露光をコントロールすることができ、高精細な露光を実現することができる。また、このような高分解能での露光により、各露光ヘッド間のつなぎ自を、目立たないようにすることができる。
次に、露光ヘッド230のDMD236における光の射出側に設けられた結像光学系259について説明する。図6に示すように、上記結像光学系259は、感光材料201上に、光源の像を結像させるため、DMD236の側から感光材料201の側へ向かう光路に沿って順に、レンズ系250,252、マイクロレンズアレイ254、対物レンズ系256,258の各光学要素が配置されて構成されている。
ここで、レンズ系250,252は拡大光学系として構成されており、DMD236で反射させてなる画素光ビームによって露光される感光材料201上の露光エリア232の面積を所要の大きさに拡大している。
図6に示すように、マイクロレンズアレイ254は、DMD236の各微小ミラーMに1対1で対応する複数のマイクロレンズ260が一体的に成形されたものであり、各マイクロレンズ260は、レンズ系250,252を通った各画素光ビームのそれぞれを通すように配置されている。
このマイクロレンズアレイ254の全体は、矩形平板状に形成され、各マイクロレンズ260を形成した部分には、それぞれアパーチャ262(図6に図示)が一体的に配置されている。このアパーチャ262は、各マイクロレンズ260に1対1で対応して配置された開口絞りを成す。
対物レンズ系256,258は、例えば、等倍光学系として構成されている。また感光材料201は、対物レンズ系256,258を通して画素光ビームLが結像される位置に配置される。なお、結像光学系259における各レンズ系250,252,対物レンズ系256,258は、図6においてそれぞれ1枚のレンズとして示されているが、複数枚のレンズ(例えば、凸レンズと凹レンズ)を組み合せたものであっても良い。
上述のように構成された露光ヘッド230で、光源238から発せられた光を感光材料201の表面上に結像させて画像を形成することができる。
次に、上記露光装置200により感光材料201上に画像を露光する動作について説明する。
始めに、上記各露光ヘッド230A,230B・・・のそれぞれに対して、上記描画ずれ測定方法を適用して各露光ヘッド230A,230B・・・により感光材料201上に画像を結像させる際の各画像間の描画ずれ量を測定する。その後、上記測定された描画ずれ量に基づいて各露光ヘッド230A,230B・・・により感光材料上に結像させる各画像間の描画ずれを補正する。
光源238は、図示しないが、レーザ発光素子の各々から発散光状態で出射された紫外線等のレーザビームを、コリメータレンズによって平行光化して集光レンズで集光させ、マルチモード光ファイバのコアの入射端面へ入射させ上記光ファイバ中に合波させて、その光ファイバの出射端部に結合させた光ファイバ240に入射させる。
露光する画像に応じた画像データが、DMD236に接続された露光装置コントローラ228に入力され、露光装置コントローラ228内のメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。
感光材料201を表面に吸着したステージ214は、図示しない駆動装置により、ガイド220に沿って搬送方向上流側から下流側に一定速度で移送される。ステージ214がゲート222の下を通過する際に、ゲート222に取り付けられた検知センサ226により感光材料201の先端が検出されると、メモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、画像データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド230毎に微小ミラーMを制御するための制御信号が生成される。
そして、露光装置コントローラ228のミラー駆動制御部により、光量分布を均一化するシェーディング調整と露光量の調整がなされた制御信号に基づいて各露光ヘッド230毎にDMD236の微小ミラーの各々がオンオフ制御される。
光ファイバ240から射出されミラー242で反射させた光ビームがDMD236に照射されると、DMD236の微小ミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光は、マイクロレンズアレイ254の各対応するマイクロレンズ260を含むレンズ系を通して感光材料201の露光面上に結像される。このように、DMD236から出射された画素光ビームLが微小ミラー毎にオンオフされて、感光材料201がDMD236の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア)で露光が行なわれる。
また、感光材料201をステージ214と共に一定速度で移動させることにより、相対的に、感光材料201が 露光ユニット224によりステージ移動方向と反対の方向に移動し、各露光ヘッド230毎に帯状の露光済み領域234が形成され、感光材料201上に画像が露光される。
すなわち、DMD236により、露光形成する画像に対応した変調を施して生成した画素光ビームLを感光材料201上に照射することによって、この感光材料201上に上記画像が形成される。
露光ユニット224による感光材料201の露光が終了し、検知センサ226で感光材料201の後端が検出されると、ステージ214を、図示しない駆動装置により、ガイド220に沿って搬送方向最上流側にある原点に復帰させ、再度、ガイド220に沿って搬送方向上流側から下流側に一定速度で移動させる。
なお、本実施の形態に係る露光装置200では、露光ヘッド230に用いる空間光変調器としてDMDを用いたが、例えば、MEMS(Micro E1ectro Mechanica1Systems)タイプの空間光変調器(SLM;Speial Light Modulator )、グレーティングを一方向に複数配列して構成された、反射回折格子型のグレーティング・ライト・バルブ素子(GLV素子、シリコン・ライトマシーン社製、なお、GLV素子の詳細については米国特許第5311360号に記載されているので説明は省略する)、電気光学効果により透過光を変調する光学素子(PLZT素子)、又は液晶光シャッタ(FLC)等の透過型の空間光変調器等、MEMSタイプ以外の空間光変調器をDMDに代えて用いることができる。
なお、MEMSとは、IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニング技術によるマイクロサイズのセンサ、アクチュエータ、そして制御回路を集積化した微細システムの総称であり、MEMSタイプの空間光変調器とは、静電気力を利用した電気機械動作により駆動される空間光変調器を意味している。
次に、倍率ずれ量の測定の他の実施例について説明する。
図12に示すように、DMDを備えた描画ヘッド110a、110b・・・には、ある幅の、描画可能な描画範囲GGa、GGb・・・がある。そして、実際に描画を行なう際には、描画可能な範囲のうちの一部を用いて描画を行います。この場合、各描画ヘッド110a、110b・・・が所定の幅Wx(例えば65mm)を有する実際描画範囲GGa′、GGb′・・・を描画して、これらの実際描画範囲GGa′、GGb′・・・が、各描画ヘッド110a、110b・・・間で連続的に繋がっている必要がある。
ところで、図13に示すように、描画ヘッド110a、110b・・・によって画像が描画される記録媒体1を載置するステージ面である描画面120を基準にして、描画範囲の設定を行なう。まず、上記描画面120における実際の描画範囲とすべき各実際描画範囲GGa′、GGb′・・・の左端を基準位置X1(0)、X2(0)・・・と定める。このとき、上記基準位置X1(0)、X2(0)・・・に対応する、DMD中に配列された微小光変調素子である各微小ミラー、すなわち描画ヘッド110a、110b・・・によって各実際描画範囲GGa′、GGb′・・・を描画する際に使用すべき実際描画範囲毎の左端の微小ミラーも決める。
次に、各実際描画範囲GGa′、GGb′・・・の右端である、各描画ヘッド110a、110b・・・で描画される画像の右端の接続位置X2′(0)、X3′(0)・・・を、右隣の描画ヘッドの基準位置X2(0)、X3(0)・・・に合わせる作業を行なう。すなわち、各実際描画範囲GGa′、GGb′・・・の右端に対応する微小ミラーを決める作業を行なう。このときに、上記すでに説明済みの本発明のノギスの本尺と副尺を用いた測定方式を用いて、各実際描画範囲のそれぞれを正確に接続する。
図14に示すように、この実施例では、例えば、各描画ヘッド110a、110b・・・において基準位置X1(0)、X2(0)・・・近傍に本尺Hjを、接続位置X2′(0)、X3′(0)・・・近傍に副尺Fjをそれぞれ描画することによって、全ての描画ヘッド110a、110b・・・間において、描画範囲の接続状態を測定することができる。そして、実際描画範囲GGa′、GGb′・・・が正しく繋がったときには、基準位置X2(0)、X3(0)・・・のそれぞれと接続位置X2′(0)、X3′(0)・・・それぞれの図中矢印X方向における位置が互いに一致した状態となる。
1 記録媒体
10a、10b・・・ 描画ヘッド
Ga、Gb2・・・ 画像
U1、U2 目盛パターン
Rab 描画領域
Rbc 描画領域
10a、10b・・・ 描画ヘッド
Ga、Gb2・・・ 画像
U1、U2 目盛パターン
Rab 描画領域
Rbc 描画領域
Claims (11)
- 複数の描画ヘッドのそれぞれで描画する各画像間の描画ずれ量を測定する描画ずれ測定方法であって、
予め定められた互いに異なるピッチを有する目盛パターンのそれぞれが、互いに異なる描画ヘッドによって同一記録媒体上に並んで描画されるように、各描画ヘッドにより、前記目盛パターンのそれぞれを前記記録媒体上へ描画し、
前記記録媒体上に描画された前記目盛パターンのそれぞれを比較して前記描画ずれ量を測定することを特徴とする描画ずれ測定方法。 - 入射した光を変調する変調素子を2次元状に多数配列してなる空間光変調器を有する複数の露光ヘッドのそれぞれで、光源から発せられた光を空間光変調させて得られた画像のそれぞれを、同一感光材料上に結像させて該感光材料を露光する露光方法であって、
前記請求項1記載の描画ずれ測定方法を、前記複数の露光ヘッドで前記感光材料を露光する際の描画ずれ量の測定に適用して前記露光ヘッドのそれぞれで結像させる各画像間の描画ずれ量を測定し、該描画ずれ量に基づいて各露光ヘッドにより前記感光材料上に結像させる各画像間の描画ずれを補正して前記露光ヘッドによる前記感光材料の露光を実行することを特徴とする露光方法。 - 記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと、
測定対象となる描画ヘッドによって、前記第1目盛パターンと並ぶように、かつ、前記第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように前記記録媒体上に描画された第2目盛パターンとで構成されたものであることを特徴とする目盛パターン。 - 前記第1目盛パターンが、前記描画ヘッドに隣接する他の描画ヘッドによって描画されたものであることを特徴とする請求項3記載の目盛パターン。
- 前記第1目盛パターンおよび前記第2の目盛パターンが、ノギスの本尺および副尺のそれぞれに対応する態様で前記記録媒体上に描画されたものであることを特徴とする請求項3または4記載の目盛パターン。
- 測定対象となる描画ヘッドにより、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと並ぶように、かつ、前記第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように前記記録媒体上に第2目盛パターンを描画する工程を有することを特徴とする目盛パターン描画方法。
- 前記第1目盛パターンを、前記描画ヘッドに隣接する他の描画ヘッドによって描画する工程をさらに有することを特徴とする請求項6記載の目盛パターン描画方法。
- 前記第1目盛パターンおよび前記第2の目盛パターンが、ノギスの本尺および副尺のそれぞれに対応する態様で前記記録媒体上に描画されることを特徴とする請求項6または7記載の目盛パターン描画方法。
- 測定対象となる描画ヘッドにより、記録媒体上の基準となる位置に描画された第1目盛パターンと並ぶように、かつ、前記第1目盛パターンとは目盛りのピッチが異なるように前記記録媒体上に第2目盛パターンを描画する第2目盛描画手段を備えたものであることを特徴とする目盛パターン描画装置。
- 前記第1目盛パターンを前記描画ヘッドに隣接する他の描画ヘッドによって描画する第1目盛描画手段をさらに備えたものであることを特徴とする請求項9記載の目盛パターン描画装置。
- 前記第1目盛パターンおよび前記第2の目盛パターンが、ノギスの本尺および副尺のそれぞれに対応する態様で前記記録媒体上に描画されたものであることを特徴とする請求項9または10記載の目盛パターン描画装置。
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JP2010533310A (ja) * | 2007-07-10 | 2010-10-21 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | マスクレス露光方法 |
JP2020076899A (ja) * | 2018-11-08 | 2020-05-21 | 株式会社エスケーエレクトロニクス | 露光装置の検査方法及び露光装置 |
CN112179289A (zh) * | 2020-09-16 | 2021-01-05 | 西北工业大学宁波研究院 | 一种基于dmd的光谱成像目标获取***及方法 |
-
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