JP2006274897A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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邦文 梶原
Eiji Hojo
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Abstract

【課題】水温センサダイアグの異常検出領域を拡大し、かつ容易に水温センサの異常を検出することができる車両用電子制御装置を提供する。
【解決手段】ECU4は、一定時間毎に、水温センサ異常検出プログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、ECU4はヒータ17を駆動することにより、冷却水循環路15を流れる冷却水を暖める。次に、ECU4は、水温センサ3が出力する水温信号を監視することにより、水温センサ3が出力する値に変化がみられるか否かを判定する。そして、ヒータ17による加熱によって水温センサ3の出力に変化があれば、ECU4は水温センサ3が正常と判定し、水温センサ3の出力信号が変化しなければ、水温センサ3が異常と判定して水温センサ3の異常フラグをオンする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電子制御装置、特に、水温センサの異常を検出する車両用電子制御装置に関する。
高い信頼性を要求される車両制御用の電子制御装置(以下、ECUという)は、ECU内の各部の異常検出を行わないと、走行上の不具合を引き起こす可能性があり、場合によっては走行不能となることもあるため、各ECUに自己診断機能を備えることにより、信頼性の向上が図られている。すなわち、各ECUはCPUやセンサ類の動作状態を適当な周期で自動的にチェックし、故障時には異常ランプを点灯したり、その故障内容が修理業者に分かるように異常コード(DTC)を記憶したりするダイアグノーシス(以下、ダイアグという)処理を行っている。このダイアグ処理の対象は、クランク角センサ、カム角センサ、水温センサなどの各センサをはじめ、現在では200以上に及んでいる。
従来、水温センサの異常判定を行う場合、車両の走行パターンが、加速走行→定常走行→第1の減速走行→定常走行→第2の減速走行といった一定の加減速パターンに一致したか否かを判断し、走行パターン条件が成立したと判断された場合に、最高水温と最低水温との差分が水温偏差判定値以上であるか否かを判断し、一定水温の上昇があった場合に正常と判断し、定められた加減速パターンで走行したにもかかわらず、一定の水温上昇が見られない場合に、異常と判断している。
また、エンジン制御中に自然に変化したエンジン冷却水温に対し、水温センサが有り得ない値を出力している場合に異常と判定することも行われている。
さらに、エンジン制御中に暖まったエンジン冷却水温は、エンジン停止後一定時間が経過すれば下がるものであり、ECUが内蔵する時計ICを用いてエンジン停止中の時間経過を計測し、エンジン停止後、所定時間が経過した時の水温センサの検出値(水温)の下がり具合から水温センサの異常を判定することも行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−14720号公報
従来の水温センサの異常検出は、上記のようにして行われているが、車両の走行パターンが一定の加減速パターンに一致したか否かを判断して水温センサの異常を検知する場合、異常検出を行う条件が厳しいため、上記の加減速パターンに合わないことが多く、条件が成立する確率が少なく異常検出を行う機会が少ないという問題があった。
また、水温センサが有り得ない値を出力している場合に異常と判定する場合、異常判定値を甘く設定すると、水温センサの異常検出が頻発するので、異常検出条件を厳しく設定しなければならず、検出条件が成立しにくいため、水温センサの異常を正確に検出できないという問題があった。
さらに、ソークタイマを使用して、エンジン停止から所定時間後の水温の変化を検出することにより、水温センサの異常を検出する場合、エンジン停止後の冷却水の温度は徐々に低下していくので、エンジン停止から短時間後に水温を計測したのでは、正確に水温センサの異常を検出することができず、ソークタイマによるECUの起動開始時間を長くしなければならないという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、水温センサダイアグの異常検出領域を拡大し、かつ容易に水温センサの異常を検出することができる車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る車両用電子制御装置(1)は、
冷却水の温度を検出する水温センサの異常を検知する制御手段を備えた車両用電子制御装置であって、
水温センサの異常検出時に、上記制御手段が、加熱手段を制御することにより冷却水の温度を強制的に変化させることを特徴とし、
本発明に係る車両用電子制御装置(2)は、車両用電子制御装置(1)において、
上記加熱手段が、冷却水流路を加熱するヒータであることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(3)は、
冷却水の温度を検出する水温センサの異常を検知する制御手段を備えた車両用電子制御装置であって、
水温センサの異常検出時に、上記制御手段が、冷却手段を制御することにより冷却水の温度を強制的に変化させることを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両用電子制御装置(4)は、車両用電子制御装置(3)において、
上記冷却手段が、コンプレッサにより生成された冷却水または氷を貯蔵する貯蔵手段であり、水温センサの異常検出時に上記貯蔵手段に貯蔵された冷却水または氷により冷却水流路が冷却されることを特徴とし、
本発明に係る車両用電子制御装置(5)は、車両用電子制御装置(3)において、
上記冷却手段が、冷機時の冷却水を貯蔵する貯蔵手段であり、水温センサの異常検出時に上記貯蔵手段に貯蔵された冷却水により暖機時の冷却水が冷却されることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(6)は、
ソークタイマを備え、エンジン停止から一定時間経過後に冷却水の温度を検出することにより水温センサの異常を検知する制御手段を備えた車両用電子制御装置であって、
上記制御手段が、エンジン停止時に冷却手段により冷却水を冷却することを特徴とする。
本発明に係る車両用電子制御装置(1)〜(5)によれば、強制的に水温を変化させたときの水温センサの状態を計測して異常検出を行うので、任意の時点で水温センサの異常検出を行うことができ、水温センサダイアグにおける検出領域を拡大することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(6)によれば、エンジン停止時に冷却水が強制的に冷却させられるので、短時間のソークタイマ時間で水温センサの異常を正確に検出することができる。
以下、本発明の車両用電子制御装置の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は水温センサの異常検出を行うECUを含むシステムの全体構成を示すブロック図であり、エンジン1、冷却ユニット2、水温センサ3、ECU4により構成されている。冷却ユニット2は、ラジエータ11、電動ファン12、サーモスタット13、ウォータポンプ14、冷却水循環路15、バイパス通路16及びヒータ17により構成され、また、ECU4は電源ICやマイコン(図示せず)等から構成されている。
ラジエータ11は、エンジン1とラジエータ11との間を連通する冷却水循環路15に設けられ、熱を吸収した冷却水を冷却する装置であり、車両が走行しているときは、車両の進行方向から受ける風によってラジエータ11内の冷却水が強制的に冷却される。
電動ファン12は、冷却水循環路15に対して送風を行い、冷却水循環路15内の冷却水を冷却するとともに、ラジエータ11に対して送風を行うことによって、ラジエータ11の放熱効果を高めて、ラジエータ11内の冷却水の冷却を促進する。
サーモスタット13は、冷却水循環路15に設けられ、冷却水を適温に保持するために、冷却水温度に応じて自動的に弁を開閉することによって、ラジエータ11からの冷却水を車両のエンジン1側に流すか否かを切換える。
ウォータポンプ14は、冷却水を循環させるポンプであって、エンジン1の動力によって回転駆動され、このウォータポンプ14を回転駆動させることにより、バイパス通路16を通過した冷却水及びラジエータ11内を通り、冷却水循環路15を通過した冷却水を、再びエンジン1側に送ることができる。
そして、エンジン1の始動時は、エンジン1内の冷却水は冷えているので、サーモスタット13の弁は閉じられ、冷却水はラジエータ11へは流れずに、エンジン1付近の冷却水循環路15及びバイパス通路16を循環して、ウォータポンプ14によってエンジン1側に還流される。これによって、ラジエータ11側の冷却された冷却水はエンジン1側へは供給されないので、エンジン1が速やかに暖機されて、燃費の向上及び有害なHC及びCOなどの排気ガスの低減を図ることができる。
また、車両の走行中に冷却水温度が、サーモスタット13の所定の開弁温度、例えば80度まで上昇したときは、サーモスタット13の弁が開き、エンジン1側の熱せられた冷却水は、エンジン1とラジエータ11との間を連通する冷却水循環路15を通過して、ラジエータ11内に入る。ラジエータ11と対向する位置には、電動ファン12が設けられており、この電動ファン12から送られてくる風と、車両の進行方向から受ける風とによってラジエータ11内の冷却水は放熱されて冷却される。ラジエータ11内の冷却された冷却水は、冷却水循環路15を通過してウォータポンプ14によってエンジン1側へ還流される。このように冷却ユニット2によって、高温になったエンジン1を、適正温度になるまで冷却し、エンジン1がオーバーヒートを起こすことを防いでいる。
一方、水温センサ3はエンジン1を構成するシリンダブロックに設けられ、エンジン1内の冷却水温度を検出する。なお、水温センサ3の設置位置は、図1に示す位置に限らず、サーモスタット13が設置されている位置よりもエンジン1寄りの位置であればよい。この水温センサからは水温信号が出力され、この出力された水温信号がECU4に取り込まれる。
また、ヒータ17は冷却水循環路15に設けられており、ECU4によってこのヒータ17が駆動されると、ヒータ17は冷却水循環路15内の冷却水を加熱する。
なお、図1はサーモスタットを出口側に設けた出口制御方式の場合であるが、入口側制御方式においてもヒータの同様な取り付けが可能である。
次に、水温センサの異常判定時の、ECU4のマイコンの作用を図2のフローチャートにより説明する。
ECU4のマイコンは、一定時間毎に、図2のフローチャートに示す水温センサ異常検出プログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、マイコンはヒータ17を駆動することにより、冷却水循環路15を流れる冷却水を暖める(ステップ101)。次に、マイコンは、水温センサ3が出力する水温信号を監視することにより、水温センサ3が出力する値に変化がみられるか否かを判定する(ステップ102)。
すなわち、水温センサ3に異常がなければ、図3(a)に示すように、ヒータ17による加熱によって冷却水の温度が上昇すると、水温センサ3の出力信号も上昇するので、このように水温センサ3の出力に変化があれば、正常と判定し、マイコンはプログラムを終了する。
一方、図3(b)に示すように、ヒータ17による加熱によって冷却水の温度が上昇しても、水温センサ3の出力信号が変化していなければ、マイコンは、水温センサ3が異常と判定し、水温センサの異常フラグをオンする(ステップ103)。
以上のように、ヒータによって強制的に水温を変化させたときの水温センサの出力信号を計測することによって異常検出を行うことができ、車両の走行パターンにかかわらず、任意の時点で水温センサの異常を検出することができるので、水温センサダイアグにおける検出領域を拡大することが可能となる。
上記の実施例では、ヒータによって強制的に水温を変化させたが、冷却水が流れる経路に取り付けた冷却装置により作成した氷または冷やされた水により冷却水の温度を強制的に変化させることもでき、以下、氷または冷やされた水により冷却水の温度を強制的に変化させる実施例について説明する。
図4は氷または冷やされた水により冷却水の温度を強制的に変化させる場合の全体構成を示すブロック図であり、ヒータ17に代えてエアコンで使用するコンプレッサ18の経路に設けられた冷却機構19が設けられている点が相異しているのみであり、その他の構成は図1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
なお、図4はサーモスタットを出口側に設けた出口制御方式の場合であるが、上記と同様に、入口側制御方式においても冷却機構の同様な取り付けが可能である。
冷却機構19は図5の拡大図に示すように、コンプレッサ経路20に設けられており、ECU4により制御される弁21、弁22及び冷却水循環路15を冷却する冷却室23を備えている。この冷却機構19において、通常時は、弁21は閉じており、コンプレッサ18により作られた氷24は、弁22が開くことにより弁21と弁22の間に貯められ、その後弁22が閉じられる。
次に、水温センサの異常判定時の、ECU4のマイコンの作用を図6のフローチャートにより説明する。
ECU4のマイコンは、一定時間毎に、図6のフローチャートに示す水温センサ異常検出プログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、マイコンは弁21に駆動信号を送って弁21を開くことにより、通常時に弁21と弁22の間に貯められた氷24を冷却室23に流れ込ませることにより冷却水循環路15を冷却する(ステップ201)。次に、マイコンは、水温センサ3が出力する水温信号を監視することにより、水温センサ3が出力する値に変化がみられるか否かを判定する(ステップ202)。
すなわち、水温センサ3に異常がなければ、図7(a)に示すように、氷24による冷却によって冷却水の温度が低下すると、水温センサ3の出力信号も低下するので、このように水温センサ3の出力に変化があれば、正常と判定し、マイコンはプログラムを終了する。
一方、図7(b)に示すように、氷24による冷却によって冷却水の温度が低下しても、水温センサ3の出力信号が変化していなければ、マイコンは、水温センサ3が異常と判定し、水温センサの異常フラグをオンする(ステップ203)。
なお、上記の実施例では、弁21と弁22の間にコンプレッサ18により作られた氷24を貯蔵したが、コンプレッサ18からの冷たい水を弁21と弁22の間に貯蔵し、この貯蔵された冷たい水によって冷却水循環路15を冷やすことにより冷却水の温度を下げることも可能である。
以上のように、コンプレッサによって作られた氷または冷たい水によって強制的に水温を変化させたときの水温センサの出力信号を計測することにより異常検出を行うことができ、上記と同様に、車両の走行パターンにかかわらず、任意の時点で水温センサの異常を検出することができるので、水温センサダイアグにおける検出領域を拡大することが可能となる。
さらに、コンプレッサによって作られた氷に代えて冷機時の冷却水を使用して暖機時の冷却水の温度を強制的に変化させることもでき、以下、冷機時の冷却水を使用する実施例について説明する。
図8は冷機時の冷却水により暖機時の冷却水の温度を強制的に変化させる場合の全体構成を示すブロック図であり、ヒータ17に代えてバイパス通路16に取り付けられた冷却容器25が設けられている点が相異しているのみであり、その他の構成は図1と同じであるので、詳細な説明は省略する。
なお、図8はサーモスタットを出口側に設けた出口制御方式の場合であるが、上記と同様に、入口側制御方式においても冷却容器の同様な取り付けが可能である。
冷却容器25は図9の拡大図に示すように、バイパス通路16に設けられており、ECU4により制御される弁26、弁27及び冷却室28を備え、バイパス通路16からの冷機時の冷却水を貯蔵できるようになっている。この冷却容器25において、通常時は、弁26は閉じており、冷機時の冷却水が弁26と弁27の間に貯められ、その後弁27が閉じられる。
次に、水温センサの異常判定時の、ECU4のマイコンの作用を図10のフローチャートにより説明する。
ECU4のマイコンは、エンジン1の暖機時に、図10のフローチャートに示す水温センサ異常検出プログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、マイコンは弁26に駆動信号を送って弁26を開くことにより、通常時に弁26と弁27の間に貯められた冷却水29を冷却室28に流れ込ませることによりラジエータ11を冷却する(ステップ301)。次に、マイコンは、水温センサ3が出力する水温信号を監視することにより、水温センサ3が出力する値に変化がみられるか否かを判定する(ステップ302)。
すなわち、水温センサ3に異常がなければ、冷却水29によるラジエータ11の冷却によって冷却水の温度が低下すると、水温センサ3の出力信号も低下するので、図11(a)に示すように、水温センサ3の出力に変化があれば、正常と判定し、マイコンはプログラムを終了する。
一方、図11(b)に示すように、冷却水29によるラジエータ11の冷却によって冷却水の温度が低下しても、水温センサ3の出力信号が変化していなければ、マイコンは、水温センサ3が異常と判定し、水温センサの異常フラグをオンする(ステップ303)。
以上のように、冷機時の冷却水によってラジエータを冷却することによって強制的に水温を変化させたときの水温センサの状態を計測することによって異常検出を行うことができ、上記と同様に、車両の走行パターンにかかわらず、任意の時点で水温センサの異常を検出することができるので、水温センサダイアグにおける検出領域を拡大することが可能となる。
次に、ソークタイマを利用した水温センサの異常検出の実施例について説明する。
図12はECUの構成を含む全体構成を示すブロック図であり、ECU4、バッテリ51、水温センサ3、冷却機構53により構成され、ECU4は、電源IC41、時計IC42、スタンバイRAM(以下、SRAMという)43及びマイコン44から構成されている。
このECU4は、2系統の給電路によりバッテリ51に接続されており、ECU4内の電源IC41には、IGスイッチ52のオン/オフに応じてバッテリ電源が供給される一方、別系統にて常時バッテリ電源が供給される。
ECU4内の電源IC41は、メイン電源とサブ電源を生成し出力するものであり、IGスイッチ52のオン/オフ状態に関わらず常に生成されるサブ電源が、計時部としての時計IC42とSRAM43に供給される。これにより、時計IC42は、IGスイッチ52のオン/オフに関わらず継続的に時間の計測を行うことができ、SRAM43は、IGスイッチ52のオフ時にも記憶内容を保持することができる。
一方、IGスイッチ52のオンに伴い生成されるメイン電源は、制御部としてのマイコン44に供給され、マイコン44は、メイン電源の供給に伴い起動する。すなわち、IGスイッチ52がオンになるとマイコン44が動作し、IGスイッチ52がオフになるとマイコン44が停止する。このマイコン44は、CPUやメモリ等からなる周知の論理演算回路で構成されており、各種データ演算や制御を実施する。
また、水温センサ3は、上記のように、エンジン冷却水の温度を検出するものであり、その検出値がマイコン44に取り込まれ、マイコン44は、水温センサ3の検出値からその時々のエンジン冷却水温を検知する。
一方、冷却機構53は図4の冷却機構19、図8の冷却容器25と同様な機構であり、エンジンのシリンダブロック54に取り付けられている。
次に、時計ICを使用した水温センサ3の故障診断時のマイコン44の作用について、図13、図14のフローチャートにより説明する。
図13のフローチャートは、IGスイッチオフ時のマイコン44の作用を示すものであり、マイコン44は、常時、IGスイッチ52がオフになったか否かを判定しており(ステップ401)、IGスイッチ52がオフになったと判定すると、水温センサ3の出力を取り込み、取り込んだ水温センサの出力信号をSRAM43に記憶する(ステップ402)。次に、マイコン44は、冷却機構53の弁を駆動し、氷または冷却水によりシリンダブロック54を冷却した(ステップ403)後、電源IC41に指令し、メイン電源をオフさせる(ステップ404)。
一方、時計IC42はソーク時間(IGスイッチ52がオフになってからの時間)を計測しており、このソーク時間が所定時間以上となると、電源IC41を制御してメイン電源をオンにし、マイコン44を起動する。
図14は起動時のマイコン44の作用を示すフローチャートであり、マイコン44は、水温センサ3の出力を取り込んだ(ステップ501)後、SRAM43に記憶しているIGスイッチオフ時のセンサ出力と比較することにより、水温センサが出力する値に変化がみられたか否かを判定する(ステップ502)。
すなわち、水温センサ3に異常がなければ、エンジン停止と冷却機構53の氷または冷却水による冷却によりシリンダブロック内の冷却水の温度が低下しているので、水温センサ3の出力信号が低下しているはずであり、図15(a)に示すように、水温センサ3の出力が低下していれば、正常と判定し、マイコン44は電源IC41に指令してメイン電源をオフした(ステップ503)後、プログラムを終了する。
一方、図15(b)に示すように、シリンダブロック内の冷却水の温度が低下しても、水温センサ3の出力信号が変化していなければ、マイコン44は、水温センサ3が異常と判定し、水温センサの異常フラグをオンする(ステップ504)。
以上のように、エンジン停止時にシリンダブロック内の冷却水が冷やされるので、短時間のソークタイマ時間で水温センサの異常を検出することができる。
なお、以上の実施例では、加熱機構としてヒータを用い、冷却機構としてコンプレッサにより作られる氷や冷たい水あるいは冷機時の冷却水を用いたが、その他の加熱機構や冷却機構を使用することも可能である。
水温センサの異常検出を行うECUを含むシステムの全体構成を示すブロック図である。 図1の装置の水温センサの異常判定時のマイコンの作用を示すフローチャートである。 異常判定時の水温センサの出力の変化状態を示す図である。 氷により冷却水の温度を強制的に変化させる場合の実施例の全体構成を示すブロック図である。 冷却機構の詳細を示す拡大図である。 図4の装置の水温センサの異常判定時のマイコンの作用を示すフローチャートである。 異常判定時の水温センサの出力の変化状態を示す図である。 冷機時の冷却水により暖機時の冷却水の温度を強制的に変化させる実施例の全体構成を示すブロック図である。 冷却容器の詳細を示す拡大図である。 図8の装置の水温センサの異常判定時のマイコンの作用を示すフローチャートである。 異常判定時の水温センサの出力の変化状態を示す図である。 ソークタイマを利用した実施例のブロック図である。 図12の装置のIGスイッチオフ時のマイコンの作用を示すフローチャートである。 図12の装置のマイコンの起動時の作用を示すフローチャートである。 IGスイッチオフ時の水温センサの出力の変化状態を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 冷却ユニット
3 水温センサ
4 ECU
11 ラジエータ
12 電動ファン
13 サーモスタット
14 ウォータポンプ
15 冷却水循環路
16 バイパス通路
17 ヒータ
18 コンプレッサ
19、53 冷却機構
20 コンプレッサ経路
21、22、26、27 弁
24 氷
25 冷却容器
41 電源IC
42 時計IC
43 SRAM
44 マイコン
51 バッテリ
52 IGスイッチ
54 シリンダブロック

Claims (6)

  1. 冷却水の温度を検出する水温センサの異常を検知する制御手段を備えた車両用電子制御装置であって、
    水温センサの異常検出時に、上記制御手段が、加熱手段を制御することにより冷却水の温度を強制的に変化させることを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 上記加熱手段が、冷却水流路を加熱するヒータであることを特徴とする、請求項1に記載された車両用電子制御装置。
  3. 冷却水の温度を検出する水温センサの異常を検知する制御手段を備えた車両用電子制御装置であって、
    水温センサの異常検出時に、上記制御手段が、冷却手段を制御することにより冷却水の温度を強制的に変化させることを特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 上記冷却手段が、コンプレッサにより生成された冷却水または氷を貯蔵する貯蔵手段であり、水温センサの異常検出時に上記貯蔵手段に貯蔵された冷却水または氷により冷却水流路が冷却されることを特徴とする、請求項3に記載された車両用電子制御装置。
  5. 上記冷却手段が、冷機時の冷却水を貯蔵する貯蔵手段であり、水温センサの異常検出時に上記貯蔵手段に貯蔵された冷却水により暖機時の冷却水が冷却されることを特徴とする、請求項3に記載された車両用電子制御装置。
  6. ソークタイマを備え、エンジン停止から一定時間経過後に冷却水の温度を検出することにより水温センサの異常を検知する制御手段を備えた車両用電子制御装置であって、
    上記制御手段が、エンジン停止時に冷却手段により冷却水を冷却することを特徴とする車両用電子制御装置。
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