JP2006272687A - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006272687A
JP2006272687A JP2005093486A JP2005093486A JP2006272687A JP 2006272687 A JP2006272687 A JP 2006272687A JP 2005093486 A JP2005093486 A JP 2005093486A JP 2005093486 A JP2005093486 A JP 2005093486A JP 2006272687 A JP2006272687 A JP 2006272687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
element substrate
substrate
filler
recording
recording element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005093486A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Goto
顕 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005093486A priority Critical patent/JP2006272687A/ja
Publication of JP2006272687A publication Critical patent/JP2006272687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】記録素子の周囲に充填される封止材が記録素子基板の表面に拡散するのを防ぐ。
【解決手段】電気配線基板10のデバイスホール10aに実装される記録素子基板20は、その周囲を流動性のある第1の封止材51によって封止される。また、電気配線基板10のリード11と記録素子基板20の電気接続パッド22からなる電気接続部は、リード等を保護するための第2の封止材52によって封止される。記録素子基板20の表面に流動性のある第1の封止材51が乗り上げてノズル21に向かって広がるのを防ぐために、記録素子基板20の外周部に凹部23を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク等液体を吐出することにより記録を行う記録装置に搭載される液体吐出ヘッドおよびその製造方法に関するものである。
一般に、インクジェットプリンタ等液体吐出方式の記録装置は、ノズル(吐出口)から記録媒体に対して記録液を吐出することにより記録を行う記録装置であり、ノズルから吐出される液滴を形成するための液体吐出ヘッドである記録ヘッドと、記録ヘッドに対して記録液を供給する供給系とから構成されている。このような記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、高速な記録や、様々な記録媒体に対する記録が可能であるとともに、記録時における騒音がほとんど生じないという特徴を有するため、プリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機等の記録機構を担う装置として広く採用されている。
液体吐出方式のうち代表的なものとしては、電気熱変換素子を用いた方法があり、この方法は、ノズル付近に設けられた加圧室に電気熱変換素子を設け、これに記録信号となる電気パルスを印加することにより泡(沸騰)の圧力を利用して微小なノズルから記録液を吐出させて記録を行うものである。
なお、上述した記録液の吐出方式においては、電気熱変換素子が配列された記録素子基板に対して平行に記録液を吐出させる方式(エッジシューター)と、電気熱変換素子が配列された記録素子基板に対して垂直に記録液を吐出させる方式(サイドシューター)とがある。
図2は、一般的な記録ヘッド1001を示す斜視図であって、同図の(a)に示すように、記録素子ユニット1002と、多色プリント用の複数のインクタンクを保持するタンクホルダー1003を有する。記録素子ユニット1002は、図2の(b)に示すように、外部接続用の端子部1110bとデバイスホール1110aを有する電気配線基板1110と、電気配線基板1110のデバイスホール1110aに実装される記録素子基板1120と、電気配線基板1110および記録素子基板1120を支持し、これにインク(記録液)を供給する供給口1131を有する支持板1130と、支持板1130と電気配線基板1110の間に介在する補助板1140とを備えている。
図3は、複数の記録素子基板1120が電気配線基板1110に電気接続された状態を示す図である。記録素子基板1120の記録媒体に対向する表面にはインクを吐出するための複数のノズル1121が設けられ、裏面側には各ノズル1121にインクを供給するための供給口がノズル列の長さとほぼ等しい長さで開口して設けられている。各記録素子基板1120に対してインクを吐出するための電気パルスを印加するための電気配線基板1110のリード1111は、TAB実装技術によって、記録素子基板1120上に設けられた電気接続パッド1122に接続されて記録素子ユニット1002が形成される。
特許文献1および特許文献2に開示されたように、記録素子ユニット1002には、電気接続パッド1122とリード1111をインクによる腐食や外部から作用する力による断線から保護するための封止材1152が塗布されている。
なお、電気配線基板1110の配線は裏面側に設けられており、補助板1140を介して支持板1130に保持固定されている。支持板1130と補助板1140は、記録素子基板1120が発生する熱を放出する放熱部材としての役割があるため、アルミ、あるいはセラミック等の放熱性のよい材料を使用するのが一般的となっている。これらはインクによっては腐食される場合があるため、流動性のある封止材1151を記録素子基板1120の周囲に充填することで、インクから保護する必要がある。
記録液であるインクとしては、デジタルカメラなどで撮影した画像を銀塩写真のかわりに印刷してファイルあるいはディスプレーするために、耐光性および耐候性の優れた顔料インクが用いられる。顔料インクでは、記録素子基板のノズルが設けられた表面(ノズル面)には、次に述べる理由により、撥インク・撥油の効果のある撥水剤は塗布されない。すなわち、顔料インクの場合には染料インクに比して高粘度・低表面張力であり、撥水剤の効果はあまり期待できないからである。また、ノズル面の、特にノズル近傍に撥水剤が塗布されていると、使用中に撥水性のムラが発生した場合に撥水性の低下した部分に顔料インクが集中し、ヨレや不吐出になることがあり、信頼性の面で大きな不具合となるからである。
特開平10−44417号公報 特開平10−44412号公報
しかしながら、記録素子基板1120の表面に撥水剤を塗布していない記録ヘッドでは、記録素子基板1120の周囲に封止材1151を充填・硬化するときに記録素子基板1120の表面に乗り上げてしまう場合がある。このように表面に乗り上げて硬化した封止材1151は、ノズル1121に達すれば不吐出となり、歩留り低下の原因となる。さらに、ノズル1121に達していなくとも、ノズル面に乗り上げた封止材1151が、プリント中にノズル面についた紙粉やインクをワイパーによってクリーニングする際の妨げとなり、信頼性を低下させる。
また、記録ヘッドにインクを充填させるときにノズル面にゴムキャップをして中をポンプで減圧し、インク供給系にあるインクをノズル1121まで充填させるが、ノズル面に乗り上げた封止材1151は減圧時のリーク、すなわちインク充填不良の原因となる場合もある。
本発明は、上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、吐出手段を有する素子基板の周囲を封止する充填材を精度良く充填し、素子基板の表面へ乗り上げた充填材の拡散を防ぐことのできる液体吐出ヘッドおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する吐出手段を有する素子基板と、前記素子基板の電気接続部に電気的に接続される電気配線基板と、前記素子基板および前記電気配線基板を支持する支持板と、前記素子基板の周囲を充填材によって封止する封止部と、前記封止部の前記充填材が前記素子基板の表面に乗り上げて拡散するのを防ぐために、前記電気接続部を除く前記素子基板の外周部に設けられた拡散防止手段と、を有することを特徴とする。
素子基板の周囲を充填材によって封止する工程で、素子基板の表面に充填材が乗り上げて吐出手段まで拡散するのを防ぎ、素子基板の周囲に精度良く充填を行うことができる。これによって、吐出性能にすぐれた信頼性の高い液体吐出ヘッドを低コストで製造できる。
図1は一実施の形態による液体吐出ヘッドである記録ヘッドの主要部を示すもので、図示しない外部接続用の端子部とデバイスホール10aを有する電気配線基板10と、電気配線基板10のデバイスホール10aに実装される素子基板である記録素子基板20と、電気配線基板10および記録素子基板20を支持し、これに液体であるインクを供給する供給口を有する支持板30と、支持板30と電気配線基板10の間に介在する補助板40とを備えている。
記録素子基板20は、その表面に吐出手段であるノズル21を有し、ノズル21の近傍の表面(ノズル面)は撥水処理されていない。記録素子基板20に電気的に接続される電気配線基板10は、記録素子基板20とともに支持板30に固定され、記録素子基板20の周囲は流動性のある充填材である第1の封止材51によって封止される。記録素子基板20の両端に配設された電気接続部である電気接続パッド22は、電気配線基板10のリード11に電気接続され、このリード11等を保護するための第2の封止材52によって覆われる。
記録素子基板20の電気接続パッド22が配されていない外周部には、記録素子基板20の表面に第1の封止材51が乗り上げてもノズル21に向かう進行(拡散)を防ぐための拡散防止手段である凹部23が形成されている。
第1の封止材51を記録素子基板20の周囲に充填する工程においては、まず充填を必要とする領域に連通した充填材溜め部に熱硬化性充填材を注入し、加熱することにより、充填材溜め部に注入された熱硬化性充填材を流動させて記録素子基板20の周囲に充填したうえで、熱硬化性充填材を硬化させる。
すなわち、第1の封止材51の充填領域は、支持板30と、記録素子基板20と、電気配線基板10とによって構成されるエリアであり、充填材溜め部は、支持板30の段差部分30aの、記録素子基板20の電気接続パッド22が配されていない側面に隣接した部位に設けるのが好ましい。
図1の(a)は、実施例1による記録ヘッドの主要部を示す部分平面図、(b)は、(a)のA−A線に沿ってとった部分断面図である。
記録素子基板20は、記録素子を形成したシリコン基板20aを本体とし、その上に形成されたノズル部材21aを有し、ノズル部材21aには、ノズル21に連通する流路が形成されている。記録素子基板20の表面の端縁から0.1mmのところに、幅0.05mmの拡散防止手段である凹部23を設けた。端部に溝ができることになるが、記録ヘッドにインクを充填させるときに装着するゴムキャップの妨げにならない寸法であり、またワイピングでも支障はおきない。
本実施例の記録ヘッドの製造方法を以下に述べる。ノズル部材21aのパターニングと同時に凹部23を形成したウエハから、記録素子基板20をダイシングにより分離し、支持板30の段差部分30aに接着剤24により接着・固定する。電気配線基板10は、支持板30の上面に接着される。記録素子基板20の電気接続パッド22と、電気配線基板10のリード11との電気接続は、ILB実装により行われる。
第1の封止材51となる熱硬化性充填材は、ニードルによって、支持板30の段差部分30aによって形成される充填材溜め部に塗布され、塗布時あるいはその後に加える熱により、記録素子基板20の電気接続パッド22が設けられた側の側面や、互いに隣接する記録素子基板20間の狭いエリアに流れ込み、その後に硬化する。このとき、各記録素子基板20の表面に乗り上げた第1の封止材51は凹部23に流入するため、凹部23を越えてノズル21側に流れ出ることはない。
第1の封止材51が硬化した後に、リード11等を保護するための第2の封止材52を塗布し、硬化させる。
なお、記録素子基板20の凹部23は、ウエハ上のノズル部材21aをパターニングした後に、個々の記録素子基板20にダイシングする際に、ダイシングソーにて切り込みをつけて形成してもよいし、他の方法で形成してもよい。
実施例1による記録ヘッドを示すもので、(a)はその主要部を示す部分平面図、(b)は(a)のA−A線に沿ってとった部分断面図である。 一従来例による記録ヘッドを示すもので、(a)はその斜視図、(b)は記録素子ユニットを分解して示す分解斜視面である。 従来例による記録ヘッドの主要部を示す部分平面図である。
符号の説明
10 電気配線基板
11 リード
20 記録素子基板
21 ノズル
22 電気接続パッド
23 凹部
24 接着剤
30 支持板
40 補助板
51 第1の封止材
52 第2の封止材

Claims (4)

  1. 液体を吐出する吐出手段を有する素子基板と、前記素子基板の電気接続部に電気的に接続される電気配線基板と、前記素子基板および前記電気配線基板を支持する支持板と、前記素子基板の周囲を充填材によって封止する封止部と、前記封止部の前記充填材が前記素子基板の表面に乗り上げて拡散するのを防ぐために、前記電気接続部を除く前記素子基板の外周部に設けられた拡散防止手段と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 拡散防止手段が、基板の表面に乗り上げた充填材を捕捉する凹部を有することを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  3. 液体を吐出する吐出手段を有する素子基板と、前記素子基板の電気接続部に電気的に接続される電気配線基板と、前記素子基板および前記電気配線基板を支持する支持板と、前記素子基板の周囲を充填材によって封止する封止部と、前記封止部の前記充填材が前記素子基板の表面に乗り上げて拡散するのを防ぐために、前記電気接続部を除く前記素子基板の外周部に設けられた拡散防止手段と、を有する液体吐出ヘッドの製造方法において、
    充填材溜め部に熱硬化性充填材を注入する工程と、
    前記充填材溜め部に注入された熱硬化性充填材を流動させて前記素子基板の周囲に充填する工程と、
    充填された熱硬化性充填材を硬化する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 充填材溜め部は、素子基板の電気接続部を除く外周部に対向する支持板の段差部分に配設されていることを特徴とする請求項3記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
JP2005093486A 2005-03-29 2005-03-29 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 Pending JP2006272687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005093486A JP2006272687A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 液体吐出ヘッドおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005093486A JP2006272687A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 液体吐出ヘッドおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006272687A true JP2006272687A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37207897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005093486A Pending JP2006272687A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 液体吐出ヘッドおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006272687A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105082755A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 佳能株式会社 液体喷射头、制造液体喷射头的方法及液体喷射装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105082755A (zh) * 2014-05-12 2015-11-25 佳能株式会社 液体喷射头、制造液体喷射头的方法及液体喷射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007055221A (ja) 液体吐出記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
US6565187B2 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
JP2009292061A (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US20020196313A1 (en) Liquid discharge head
JP5679713B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの製造方法
JP5391760B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及びそれを用いた液滴吐出装置、画像形成装置
JP5187486B2 (ja) 液体噴射ヘッドユニットの製造方法
US9487004B2 (en) Liquid discharge head
JP2013202857A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007301886A (ja) インクジェット式プリントヘッドおよびその製造方法
JP2010046853A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP4957896B2 (ja) ノズル形成部材の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法並びに液体噴射ヘッドユニットの製造方法
US7025439B2 (en) Ink jet printer with extended nozzle plate and method
JP5274356B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2009000904A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法
CN108724941B (zh) 液体喷出头
JP2006272687A (ja) 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
JP2006289919A (ja) 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
JP2007001192A (ja) ヘッドモジュールの製造方法、液体吐出ヘッドの製造方法、及び液体吐出装置の製造方法
JPH11138814A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2008062463A (ja) 液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP2006198937A (ja) インクジェット記録ヘッド及びその製造方法
JP2007001194A (ja) ヘッドモジュール、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置
JP2004001382A (ja) インクジェット用プリントヘッド
JP2006187948A (ja) インクジェット記録ヘッド