JP2006267881A - 電子学習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 音声再生速度を学習履歴とし、効率の良い学習を支援するための電子学習装置を提供すること。
【解決手段】 音声データを記憶するための音声データ記憶部102と、音声データ記憶部102に記憶された音声データを再生するための音声再生部110と、音声再生部110による音声データの再生速度を切り替えるためのクロック制御部106と、クロック制御部106により所定の速度で再生された音声データの履歴情報を記憶するための履歴データ記憶部104とを備え、制御部101は、履歴データ記憶部104に記憶された履歴情報に基づいて、音声データに関する学習リストを作成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子学習装置に関し、特に、過去の学習履歴から学習に必要な内容を抽出することのできる電子学習装置に関する。
従来より、例文や単語などの音声再生機能を有する電子学習装置が存在する。また、このような電子学習装置において音声再生速度を可変とするものも存在している。
さらに、過去の学習履歴を用いて学習を支援する電子学習装置なども提案されている。たとえば特許文献1には、学習者の解答の正誤結果を学習履歴とし、その学習履歴を用いて演習問題を自動生成する電子化教育支援システムが開示されている。また、特許文献2には、学習者の解答履歴に基づいて学習到達度を判定し、学習到達度に応じて問題を提示する学習支援装置が開示されている。また、特許文献3には、利用者の回答の正解・不正解をもとに次に出題する問題を選定する教育システムが開示されている。また、特許文献4には、ユーザのテスト結果を学習履歴として格納し、問題を作成する際に学習履歴を用いて誤りの多い手話語や手話文を優先的に問題に含めるようにする手話教育装置が開示されている。
特開平7−319375号公報 特開2003−255818号公報 特開平6−75518号公報 特開2000−3127号公報
上記特許文献1〜4は、学習者の解答の正誤結果を学習履歴とするものである。したがって、特許文献1〜4に開示された技術では、音声再生によって例文や単語をユーザに学習させるような電子学習装置には対応することができない。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、音声再生速度を学習履歴とし、効率の良い学習を支援するための電子学習装置を提供することである。
この発明のある局面に従う電子学習装置は、音声データを記憶するための音声データ記憶手段と、音声データ記憶手段に記憶された音声データを再生するための再生手段と、再生手段による音声データの再生速度を切り替えるための速度切替手段と、速度切替手段により所定の速度で再生された音声データの履歴情報を記憶するための履歴情報記憶手段と、履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報に基づいて、音声データに関する学習リストを作成するためのリスト作成手段とを備える。
好ましくは、音声データに、所定の速度で再生された再生回数を計算するための計算手段をさらに備え、履歴情報は、計算手段で計算された再生回数の情報を含む。
好ましくは、上記計算手段は、所定の速度とは異なる速度で再生された場合には、履歴情報に含まれる再生回数から減算するための減算手段を含む。
好ましくは、リスト作成手段は、履歴情報に含まれる再生回数に基づいて学習リストを作成する。
好ましくは、履歴情報記憶手段には、所定分の履歴情報が記憶される。
好ましくは、所定の速度で音声データが再生された場合に、履歴情報記憶手段に履歴情報が所定分記憶されているか否かを判断するための判断手段と、判断手段により所定分記憶されていると判断した場合には、履歴情報記憶手段に既に記憶されている履歴情報に上書きするための更新手段とをさらに備える。
好ましくは、リスト作成手段は、履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を読み出して、音声データの再生回数を計算するための計算手段を含み、リスト作成手段は、計算手段により計算された再生回数に基づいて学習リストを作成する。
また、好ましくは、リスト作成手段により作成された学習リストを表示するための表示手段と、表示手段により表示された学習リストから音声データを選択するための選択手段とをさらに備え、再生手段は、選択手段により選択された音声データを再生する。
また、好ましくは、リスト作成手段により作成された学習リストを表示するための表示手段をさらに備え、再生手段は、表示手段により表示された学習リストに基づいて、音声データを順次再生する。
また、好ましくは、辞書データを記憶するための辞書データ記憶手段をさらに備え、音声データは、辞書データに対応付けられて音声データ記憶手段に記憶される。
本発明によると、所定の速度で再生された音声データの履歴情報に基づいて、学習リストを作成することができる。これにより、ユーザは学習が必要な内容を容易に把握することができ、効率的な学習を行なうことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における電子学習装置100の外観斜視図である。図1を参照して、電子学習装置100は、第1の筐体109と第2の筐体120とから主に構成される。第1の筐体109と第2の筐体120とは、連結部100Aによって、開閉可能に連結されている。第1の筐体109には、液晶表示装置等からなる表示部111および、スピーカなど音声を出力するための発音部112が備えられている。なお、発音部112としては、音声が出力できるものであればよく、たとえばイヤホンなどであってもよい。
図2は、電子学習装置100の平面図である。図2をさらに参照して、第2の筐体120には、ユーザが各種指示を入力するための複数のキーが備えられる。たとえば、電子学習装置100の電源のON/OFFを切り替えるための電源キー121、電子学習装置100の動作についてのメニューの選択を行なう際にユーザが操作するメニューキー122が備えられる。また、第2の筐体120の図2において上部の領域150には、電子学習装置100に搭載された辞書や機能を選択するための複数の選択キーが備えられ、中央部分に位置する領域123には、検索文字や数字を入力するための複数の文字キーが備えられる。
また、第2の筐体120には、表示部111において表示される内容に対して選択する箇所を上下左右のそれぞれの方向に変更するための上キー125A,下キー125B,左キー125C,および,右キー125D、表示部111において表示される内容に対して決定の意思を示す情報または辞書検索を実行するための情報を入力するための検索/決定キー126、表示部111において表示される内容に対して選択する箇所や内容を後退させるための後退キー127、表示部111において表示させる内容を前の項目または次の項目に変更させるための前見出キー128および次見出キー129、表示部111において表示させる内容を前の内容に戻すための戻るキー130などが備えられる。
そして、第2の筐体120の領域150には、英和辞書を選択するための英和辞書キー132、表示部111に後述する学習リストを表示させる際にユーザが操作する学習リスト表示キー140、音声を発音部112から再生させる際にユーザが操作する音声再生キー142が含まれる。
なお、各種キーの配置は図2に示したものに限られない。また、ユーザが検索文字を入力したり、各種指示を入力できればキー入力に限らず、タッチパネルなどにより入力されるものであってもよい。
図3は、電子学習装置100の制御ブロック図である。図3を参照して、電子学習装置100は、上記した表示部111および発音部112に加え、ユーザからの指示の入力を受け付けるための入力部108と、辞書データを予め記憶するための辞書データ記憶部102と、辞書データに付随する音声データの情報を予め記憶するための音声データ記憶部103と、後述する履歴データを記憶するための履歴データ記憶部104と、音声データを再生するための音声再生部110とを備える。
音声再生部110は、音声データ記憶部103に記憶された音声データをデジタル信号からアナログ信号に変換するためのD/A(digital/analog)変換部105と、D/A変換部105から得られる音声信号を増幅するための出力アンプ107と、音声データの再生速度を切り替えるためのクロック制御部106とを含む。
クロック制御部106は、制御部101からの指示に基づき、D/A変換部105における音声データのデジタルからアナログへの変換処理のクロック(以下「再生クロック」という)を制御する。クロック制御部106は、D/A変換部105においてデジタル信号からアナログ信号に変換される音声データの周波数を再生クロックに設定することにより、音声データの再生速度を可変とすることができる。
このように、本発明の実施の形態1における電子学習装置100は、音声データの再生速度を切り替えることができる。したがって、ユーザは、聞き取りにくい、すなわち学習が必要な音声データであれば再生速度を遅くして聞くことができる。本実施の形態1における電子学習装置100は、このことを利用して効率的な学習を促進するものである。
入力部108は、図2を用いて説明した第2の筐体120に備えられる各種キーを含む。そして、制御部101は、第2の筐体120に備えられたすべてのキーについて、押圧等の操作がなされると、どのキーに対して操作がなされたかを認識できる。
次に、図4〜図6を用いて、辞書データ記憶部102、音声データ記憶部103、および履歴データ記憶部104について説明する。
図4は、辞書データ記憶部102に予め記憶される辞書データの構造例を示す図である。本実施の形態において、辞書データは、図2の英和辞書キー132に対応する英和辞書のデータであるものとして説明する。なお、ここでは、電子辞書に用いられるデータを辞書データとして用いるが、学習に利用できるものであれば、これに限らない。また、英和辞書に限らず、和英辞書や、英英辞書、中和辞書などであってもよい。また、発音することにより学習するものであれば、語学に関する辞書データでなくてもよい。
図4を参照して、辞書データは、各々、見出し語番号41と、見出し語42と、その内容43と、例文枝番号44と、例文45とを含み、当該例文45に付随する音声データがある場合には例文音声データ番号46をさらに含む。このような辞書データは、見出し語42(または見出し語番号41)ごとに辞書データ記憶部102に複数記憶される。なお、以下、例文45に付随する音声データに関する情報を、「例文音声データ」と呼ぶものとする。
1つの見出し語42に対応する例文45が複数ある場合には、例文枝番号44、例文45、(および例文音声データ番号46)が繰り返して記憶される。このように、例文45に付随する音声データ、すなわち例文45を発音した音声データがある場合には、その音声データを特定するための例文音声データ番号46が格納されている。なお、本実施の形態において、見出し語42は、たとえば一つの英単語を表わし、例文45は、該英単語を使った一つの英文を表わすものとする。また、ここでは、例文45に対して音声データが付随するものとして説明するが、見出し語42に対して音声データが付随するもの、すなわち、見出し語42を発音した音声データとしてもよい。
図5は、音声データ記憶部103に予め記憶される例文音声データの構造例を示す図である。図5を参照して、例文音声データは、各々、上記した例文音声データ番号46、音声収録時のサンプリング周波数51、およびデジタルデータである音声データ52とを含む。このように、本実施の形態においては、音声データ52の再生速度を可変とするために、サンプリング周波数51を含む。なお、以下、標準の速度、すなわち、音声データ52を音声収録時のサンプリング周波数51で再生する場合を、「標準速度再生」という。これに対し、所定の速度、すなわち、音声データ52を音声収録時のサンプリング周波数51よりも低い周波数(たとえば80%)で再生する場合を、「ゆっくり再生」というものとする。
本実施の形態において、音声データ52をゆっくり再生した場合に、その音声データ52に関する履歴データが作成され履歴データ記憶部104に記憶される。
図6は、履歴データ記憶部104に記憶される履歴データの構造例を示す図である。図6を参照して、履歴データは、各々、見出し語番号41と、例文枝番号44と、ゆっくり再生回数61とを含む。「ゆっくり再生回数」とは、音声データ52をゆっくり再生した回数をいう。なお、この履歴データ記憶部104に記憶された履歴データに基づき、後述する学習リストが作成される。
次に、実施の形態1にかかる電子学習装置100の動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態1にかかる電子学習装置100の制御部101が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図7を参照して、はじめに、制御部101は、入力部108より検索文字が入力されたか否かを判断する(ステップS102)。制御部101は、検索文字が入力されたと判断すると(ステップS102においてYES)、辞書データ記憶部102に記憶された辞書データの検索を行なう(ステップS104)。そして、辞書データ記憶部102に、入力された検索文字と一致、もしくは相当する見出し語42があるか否かを判断する(ステップS106)。制御部101は、見出し語42があると判断すると(ステップS106においてYES)、その見出し語42に関連付けて記憶された内容43および例文45を表示部111に表示し、さらに音声データ52の有無を表示部111に表示する(ステップS108)。ここで表示される画面の一例を図9に示す。
図9は、図7のステップS108における画面表示例を示す図である。図9を参照して、表示部111には、辞書データ記憶部102に記憶されている辞書データの見出し語42、内容43、および例文45が画面上に並べて表示される。さらに、表示される例文45に音声データ52が付随している場合には、音声データ52が存在することを示すアイコン460などが表示される。これにより、ユーザは、表示された例文45に対応する音声データ52が存在することがわかる。なお、図7のステップS108において表示部111に表示される画面は、図9に示すものに限らず、たとえば、例文45の表示は、ユーザより例文表示の指示があった場合にのみ表示することとしてもよい。
図9においては、見出し語42として「tax」が示されており、その内容43として品詞名の「名詞」と見出し語42の和訳である「税、税金」とが示される。また、例文45として、英文「It’s 100 yen plus 5 per cent consumer tax.」とその和訳文「100円プラス消費税5%となります。」とが表示される。また、表示された例文45に対応する音声データ52が存在することを示すアイコン460が表示される。なお、ここでは「tax」を見出し語42とする例文45は1つであるものとして説明する。したがって、上記例文45の例文枝番号44は「1」であるものとする。なお、本実施の形態において、和訳文も例文45に含まれることとしたが、和訳文は必ずしも含まなくてもよい。また、見出し語42に関連付けて記憶された例文45が複数ある場合には、たとえば、表示部111に例文枝番号44とともに各例文45を表示するものとする。
図7を再び参照して、ステップS106において、辞書データ記憶部102に、見出し語42がなかったと判断した場合(ステップS106においてNO)、表示部111に候補なし表示を行ない(ステップS114)、ステップS102に戻る。「候補なし表示」とは、たとえば、入力された文字に該当する見出し語42の候補はない旨の表示をいう。
次に、制御部101は、入力部108を介して音声再生要求があったか否かを判断する(ステップS110)。すなわち、ユーザが音声再生キー142を操作したか否かを判断する。そして、音声再生要求があったと判断した場合(ステップS110においてYES)、後にサブルーチンを挙げて説明する音声再生処理を実行する(ステップS112)。一方、音声再生要求がなかったと判断した場合(ステップS110においてNO)、および、ステップS112の音声再生処理が終了すると、ステップS102に戻る。
上記ステップS102において、検索文字が入力されなかったと判断した場合(ステップS102においてNO)、制御部101は、次に、入力部108より後述する学習リストを表示する指示が入力されたか否かを判断する(ステップS116)。すなわち、ユーザが学習リスト表示キー140を操作したか否かを判断する。ステップS116において、学習リスト表示の指示が入力されたと判断した場合(ステップS116においてYES)、履歴データ記憶部104に記憶された全ての履歴データを読み出す(ステップS118)。そして、制御部101は、履歴データのゆっくり再生回数61に基づいて、たとえばゆっくり再生回数61の回数が大きい順に学習リストを作成し、表示部111に作成した学習リストを表示する(ステップS120)。本実施の形態においては、たとえば、学習リストとして、見出し語42、例文45、およびゆっくり再生回数61を一覧表示する。
ここで、学習リストについて説明する。制御部101は、たとえば次の手順で学習リストを作成する。はじめに、履歴データ記憶部104に記憶された各履歴データの見出し語番号41と例文枝番号44とから、辞書データ記憶部102に記憶された見出し語42と例文45とを読み出す。そして、読み出した見出し語42と例文45とを履歴データ記憶部104に記憶された履歴データのゆっくり再生回数61の大きい順となるように並び替える。このようにして、ゆっくり再生回数61の大きい順に、見出し語42、例文45、およびゆっくり再生回数61を含む複数の項目からなる学習リストを作成する。
なお、本実施の形態において、学習リストを構成する項目は、ゆっくり再生回数61の大きい順に付与される番号であるものとする。この項目の番号により、学習リストに含まれる例文45および、その例文45に付随する音声データ52を特定することができる。
このように作成された学習リストが表示部111に表示されることにより、ユーザはどの例文(または単語)の学習が必要かを容易に認識することができる。
本実施の形態において、学習リストが表示されると、ユーザは全リスト再生あるいは項目再生を選択することができる。「全リスト再生」とは、学習リストを構成する全ての項目の音声データ52を再生することをいい、「項目再生」とは、学習リストの中から指定された項目の音声データ52を再生することをいう。このように、本実施の形態において、学習リストから直接音声再生したい項目を選択することができるため、ユーザに対し効率的な学習を促進することが可能となる。
再び図7を参照して、ステップS120の処理の後、制御部101は、学習リストの項目再生が選択されたか否かを判断する(ステップS122)。項目再生は、たとえば、ユーザが再生したい項目の番号を入力部108より指定することにより選択される。
項目再生が選択されたと判断した場合(ステップS122においてYES)、制御部101は、その項目番号に基づいて、選択された見出し語42を辞書データ記憶部102より検索する(ステップS124)。より具体的には、指定された項目の見出し語番号41を履歴データ記憶部104より読み出し、辞書データ記憶部102に記憶された辞書データのうち読み出した見出し語番号41に合致する見出し語42を検索する。その後、ステップS108に進み、上記した処理を行なう。
このように、本実施の形態においては、項目再生が選択された場合、上記ステップS102において検索文字が入力された場合と同様に、ステップS108へ進む。したがって、ステップS108において内容43や例文45等が表示された後、ユーザがさらに所定の音声再生要求をすることによって音声データ52が再生される。これにより、ユーザは学習リストとして表示された複数の項目の中から、項目の例文45の詳細な辞書データ(たとえば対応する見出し語42の内容43や他の例文など)の確認だけをすることもできる。なお、学習リストから項目再生を選択すると、すぐに、辞書データ記憶部102および音声データ記憶部103を検索してゆっくり再生または標準速度再生がなされることとしてもよい。
一方、ステップS122において項目再生が選択されなかったと判断した場合(ステップS122においてNO)、制御部101は、全リスト再生が選択されたか否かを判断する(ステップS126)。全リスト再生は、たとえば図2の音声再生キー142をユーザが操作することにより選択される。
制御部101は、全リスト再生が選択されたと判断した場合(ステップS126においてYES)、まず学習リストの第1項を選択する(ステップS128)。続いて、制御部101は、学習リストが終了したか否かを判断する(ステップS130)。そして、学習リストが終了したと判断した場合(ステップS130においてYES)、ステップS102に処理を戻す。
一方、学習リストが終了していないと判断した場合(ステップS130においてNO)、制御部101は、クロック制御部106に、遅く再生する周波数をD/A変換部105の再生クロックに設定させる(ステップS132)。ステップS132の処理は、たとえば次のように行なわれる。はじめに、制御部101は、選択された項目の例文45に対応する例文音声データ番号46の例文音声データに格納されているサンプリング周波数51を、音声データ記憶部103より読み出す。そして、制御部101は、読み出したサンプリング周波数51よりも低い周波数(たとえばサンプリング周波数51にたとえば0.8をかけた周波数)をクロック制御部106に送信する。これにより、クロック制御部106は、制御部101より受信した周波数を、D/A変換部105における再生クロックに設定する。なお、このような、サンプリング周波数51にたとえば0.8をかけた周波数が、遅く再生する周波数を意味するものとする。また、本実施の形態において、ステップS126において全リスト再生が選択された場合には、ゆっくり再生するものとしたが標準速度再生することとしてもよい。この場合、ステップS132において、標準再生する周波数を再生クロックに設定するものとする。
続いて、制御部101は、選択された項目の音声データ52の再生を行なう(ステップS134)。具体的には、音声データ記憶部103に記憶された音声データ52を読み出して、D/A変換部105に送信する。このとき、ステップS132において遅く再生する周波数が再生クロックに設定されているので、D/A変換部105は、設定された再生クロックに基づいて、デジタル信号である音声データ52をアナログ信号に変換する。このようにして、ゆっくり再生が行なわれる。
次に、制御部101は、選択する学習リストの項目番号をカウントアップする(ステップS136)。そして、ステップS130に戻り、再び、学習リストが終了したか否かを判断する。ステップS130において、学習リストが終了したと判断した場合(ステップS130においてYES)、すなわち、学習リストの最終項目の音声データ52の再生が行なわれた後に、ステップS102に処理を戻す。
また、上記ステップS126において、全リスト再生が選択されていないと判断した場合(ステップS126においてNO)、ステップS102に処理を戻す。
また、上記ステップS116において、学習リスト表示の指示の入力でないと判断した場合(ステップS116においてNO)、他機能の入力があったか否かを判断する(ステップS138)。そして、他機能の入力があったと判断した場合(ステップS138においてYES)、対応する他機能を実施する(ステップS140)。一方、ステップS138において、他機能の入力がなかったと判断した場合(ステップS138においてNO)、ステップS102に処理を戻す。ここで、他機能とは、たとえば、英和辞書キー132以外の辞書アプリキーが操作されて辞書の切り替えを行なう場合や、メニューキー122が操作されてメニューの選択を行なう場合などが挙げられる。
次に、上記ステップS112に示した音声再生処理について説明する。図8は、図7のステップS112に示した音声再生処理の流れを示すフローチャートである。なお、この処理は、たとえば図9に示したような画面が表示されている場合に、ユーザがアイコン460にカーソルを合わせて音声再生キー142を押下することにより(図7のステップS110においてYES)開始される処理である。ユーザにより音声再生キー142が操作されると、たとえば図10に示すような画面に移行される。図10は、図8のステップS150において表示部111に表示される再生速度選択画面の一例を示す図である。図10を参照して、表示部111には、図9において表示された見出し語42、内容43、および例文45に加え、ユーザに再生速度の選択を促すためのメッセージ510が表示される。さらに、上記アイコン460が反転表示され、音声再生要求がされていることが示される。
メッセージ510としては、たとえば“標準速度再生:「決定」キーで標準速度再生”、“ゆっくり再生:「9」キーでゆっくり再生”などの情報が表示される。これにより、ユーザは2種類の再生速度から自身の学習レベルに応じた再生速度を容易に選択することができる。
ここで、図8を参照して、始めに、制御部101は、再生速度として標準速度再生が選択されたか否かを判断する(ステップS150)。そして、標準速度再生が選択されたと判断した場合(ステップS150においてYES)、制御部101は、クロック制御部106に、標準再生する周波数をD/A変換部105の再生クロックに設定させる(ステップS152)。ステップS152の処理は、たとえば次のように行なわれる。はじめに、制御部101は、音声再生対象の例文音声データに格納されているサンプリング周波数51を、音声データ記憶部103より読み出す。そして、制御部101は、読み出したサンプリング周波数51をクロック制御部106に送信する。これにより、クロック制御部106は、制御部101より受信した周波数(サンプリング周波数51)をD/A変換部105における再生クロックに設定する。なお、このような周波数、すなわちサンプリング周波数51が、標準再生する周波数を意味するものとする。
続いて、制御部101は、音声再生対象の例文音声データについての履歴データが履歴データ記憶部104にあるか否かを判断する(ステップS154)。ステップS154の処理は、たとえば次のようにして行なわれる。すなわち、制御部101は、音声データ記憶部103の例文音声データ番号46に基づいて、辞書データ記憶部102より見出し語番号41および例文枝番号44を読み出す。そして、読み出した見出し語番号41および例文枝番号44と一致する見出し語番号41および例文枝番号44を含む履歴データがあるか否かを、履歴データ記憶部104を検索することにより判断する。
そして、履歴データ記憶部104に該当する履歴データがあると判断した場合(ステップS154においてYES)、該当の履歴データのゆっくり再生回数61を1回減算する(ステップS156)。このように、本実施の形態において、標準速度再生が選択されると履歴データのゆっくり再生回数61を「1」減算する。これにより、習得済みにもかかわらず古い履歴がいつまでも残ってしまうことを防止することができる。なお、本実施の形態においては、標準速度再生をした場合、ゆっくり再生回数61を1回減算することとしたが、1回に限られず、2回以上としてもよい。
次に、制御部101は、該当の履歴データのゆっくり再生回数61がゼロか否かを判断する(ステップS158)。ゆっくり再生回数61がゼロでないと判断した場合(ステップS158においてNO)、ステップS162に進む。一方、ゆっくり再生回数61がゼロであると判断した場合(ステップS158においてYES)、履歴データ記憶部104から当該履歴データを削除する(ステップS160)。その後、ステップS162に進む。
また、上記ステップS154において、該当の履歴データがないと判断した場合には(ステップS154においてNO)、ステップS154〜S160の処理をスキップしてステップS162に進む。
ステップS162においては、制御部101は、例文音声データ番号46により特定される音声データ52を音声データ記憶部103より読み出して音声データ52を再生する。
始めに戻り、上記ステップS150において再生速度として標準速度再生が選択されていないと判断した場合(ステップS150においてNO)、制御部101は、再生速度としてゆっくり再生が選択されたと判断する(ステップS164)。そして、制御部101は、クロック制御部106に制御信号を送信し、遅く再生する周波数をD/A変換部105の再生クロックに設定させる(ステップS166)。ステップS166の処理は、ステップS132において説明した処理と同様であるのでここでの説明を繰り返さない。
次に、制御部101は、音声再生対象の例文音声データについての履歴データが履歴データ記憶部104にあるか否かを判断する(ステップS168)。ステップS168における処理は、ステップS154において説明した処理と同様であるのでここでの説明は繰り返さない。そして、履歴データ記憶部104に該当する履歴データがあると判断した場合(ステップS168においてYES)、該当の履歴データのゆっくり再生回数61を1回加算する(ステップS170)。一方、該当する履歴データがないと判断した場合(ステップS168においてNO)、履歴データ記憶部104に音声再生対象の例文音声データについての履歴データを追加し、ゆっくり再生回数61を1回に設定する(ステップS172)。
ステップS170およびステップS172の処理が終了すると、ステップS162に進み、例文音声データ番号46により特定される音声データ52を音声データ記憶部103より読み出して音声データ52を再生する。
なお、ステップS162において、ステップS152を経た場合にはゆっくり再生がなされ、ステップS166を経た場合には標準速度再生がなされることになる。
以上で、本発明の実施の形態1における電子学習装置100の一連の処理の説明を終了する。
次に、図11〜図17を用いて、ユーザが音声再生により英語の聞き取り学習を行なった場合の学習サンプルに基づいて、電子学習装置100の動作を説明する。
(第1の学習サンプル)
図11は、第1の学習サンプルにおける音声再生履歴について説明するための図である。なお、図11に示す見出し語42に対応する例文45はそれぞれ1つであるものとする。したがって、例文枝番号44は全て「1」となる。以下、見出し語42の例文枝番号44(「1」)を、「(見出し語42)−1」と記す。
図11を参照して、第1の学習サンプルの例では、ユーザは「concern−1」、「tax−1」、「account−1」の順に標準速度再生を行ない、その後、「tax−1」、「tax−1」、「concern−1」、「account−1」、「tax−1」、「concern−1」の順にゆっくり再生を行なっている。
このような学習をユーザが行なった場合、履歴データ記憶部104における履歴データは、図12に示すような内容となる。図12は、第1の学習サンプルにおける履歴データ記憶部104の内容例を示す図である。
図12を参照して、履歴データ記憶部104には、「tax−1」、「concern−1」、「account−1」の履歴データが順に格納される。具体的には、1行目に、見出し語番号41として「taxの見出し語番号」、例文枝番号44として「1」、ゆっくり再生回数61として「3」が格納される。2行目には、見出し語番号41として「concernの見出し語番号」、例文枝番号44として「1」、ゆっくり再生回数61として「2」が格納される。また、3行目には、見出し語番号41として「accountの見出し語番号」、例文枝番号44として「1」、ゆっくり再生回数61として「2」が格納される。なお、見出し語番号41の領域には、実際にはそれぞれの見出し語42を特定するための異なる番号が格納されるものとする。
次に、図13〜図15を用いて第1の学習サンプルにおける画面表示例について説明する。
図13は、第1の学習サンプルにおける第1の表示例を示す図であり、具体的には、図7のステップS120における画面表示例を示す図である。図13を参照して、図7のステップS120では履歴データ記憶部104のゆっくり再生回数61が多い順に学習リストが作成されるため、表示部111にはゆっくり再生回数61の多い順に3つの項目からなる学習リストが表示される。
第1の学習サンプルでは、具体的に、項目1番〜3番が表示され、項目1番には、見出し語42として「tax」、その例文45として英文「It’s 100 yen plus 5 per cent consumer tax.」、ゆっくり再生回数61として「3」が示される。また、項目2番には、見出し語42として「concern」、その例文45として英文「I’m concerned about his health.」、ゆっくり再生回数61として「2」が示される。さらに、項目3番には、見出し語42として「account」、その例文45として英文「I’d like to open a savings account with you.」、ゆっくり再生回数61として「1」が示される。
このような学習リストから、ユーザが項目再生を選択した状態(図7のステップS122においてYES)を図14に示す。図14は、第1の学習サンプルにおける第2の表示例を示す図である。
図14を参照して、ユーザによりたとえば項目2番が選択されると、選択された項目に対応する見出し語42(「concern」)、例文45(「I’m concerned about his health.」)、およびゆっくり再生回数61(「2」)がたとえばハイライト表示される。
図14において項目2番が選択されているので、履歴データ記憶部104の項目2番に対応する見出し語番号41および例文枝番号44に基づいて、辞書データ記憶部102が参照される。そして、合致する見出し語番号41および例文枝番号44を検索することにより見出し語42が検索される(図7のステップS124)。このようにして見出し語42が検索された後の画面表示例を図15に示す。図15は、第1の学習サンプルにおける第3の表示例を示す図であり、図7のステップS108における画面表示例を示す図である。図15を参照して、表示部111には、見出し語42として「concern」が示されており、その内容43として品詞名の「他動詞」と見出し語42の和訳である「心配する、関係がある」とが示される。また、例文45として、英文「I’m concerned about his health.」とその和訳文「私は彼の健康が心配だ。」とが表示される。また、表示された例文45に対応する音声データ52が存在することを示すアイコン460が表示される。
このように、本実施の形態においては、学習リストから項目再生を選択した場合も、検索文字が入力されて辞書検索がされる場合(図7のステップS102,S104)と同様の表示がされる。なお、その後は、先に図9および図10を用いて説明したような表示がされる。
(第2の学習サンプル)
図16は、第2の学習サンプルにおける音声再生履歴について説明するための図である。図16を参照して、第2の学習サンプルでは、第1の学習サンプルにおいて図11に示した音声再生履歴に加え、さらに、「concern−1」を2回続けてゆっくり再生したものとして説明する。
このような学習をユーザが行なった場合、履歴データ記憶部104における履歴データは、図17に示すような内容となる。図17は、第2の学習サンプルにおける履歴データ記憶部104の内容例を示す図である。
図17を参照して、履歴データ記憶部104には、図12に示した第1の学習サンプルと同様に、「tax−1」、「concern−1」、「account−1」の履歴データが順に格納される。第2の学習サンプルでは、第1の学習サンプルより「concern−1」のゆっくり再生回数が2回増えているため、「concern−1」のゆっくり再生回数61が「4」に更新されている。したがって、第2の学習サンプルの履歴データ記憶部104には、「tax−1」のゆっくり再生回数61が「3」、「concern−1」のゆっくり再生回数61が「4」、「account−1」のゆっくり再生回数61が「1」として記憶される。なお、その他の情報は図12に示した第1の学習サンプルと同じであるのでここでの説明は繰り返さない。
次に、図18を用いて第2の学習サンプルにおける画面表示例について説明する。
図18は、第2の学習サンプルにおける図7のステップS120での画面表示例を示す図である。図18を参照して、第2の学習サンプルでは、学習リストとして、項目1番には、見出し語42として「concern」、その例文45として英文「I’m concerned about his health.」、ゆっくり再生回数61として「4」が示される。また、項目2番には、見出し語42として「tax」、その例文45として英文「It’s 100 yen plus 5 per cent consumer tax.」、ゆっくり再生回数61として「3」が示される。さらに、項目3番には、見出し語42として「account」、その例文45として英文「I’d like to open a savings account with you.」、ゆっくり再生回数61として「1」が示される。
このように、第2の学習サンプルでは、図13に示した第1の学習サンプルにおける学習リストとは表示される項目の順序が入れ替わっている。このため、ユーザは、表示された学習リストを見るだけで、どの例文(または単語)の学習が特に必要かを容易に把握することができる。これにより、ユーザは、集中的に繰り返し学習すべき内容を学習リストから直接選択することができ、効率良く学習を行なうことができる。
なお、実施の形態1において、学習リストを表示する場合、複数の項目が1つの画面に表示されるものとしたが、ゆっくり再生回数61の多い順に1つずつ項目を表示するものとしてもよい。
上述のように、実施の形態1にかかる電子学習装置100は、再生速度と再生回数との履歴に基づいて、ユーザにとって聞き取りにくい例文音声データの抽出を行なうことができる。また、ゆっくり再生の回数の多さにより、ユーザが学習を必要としている例文(または単語)の欲求度合いを推測し、ユーザの習熟度が低く、重点的に学習をすることが必要な例文(または単語)を自動的に抽出することができる。これにより、ユーザの学習欲求に応じた内容を効率的に抽出し、学習を促進することができる。また、一般的な電子学習装置のように、ユーザ自身が繰り返し学習したい例文や単語を記憶させておき、再度検索して音声再生しなくてはならないという煩わしさを解消することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2にかかる電子学習装置の外観およびその構成は、実施の形態1にかかる電子学習装置100と同様である。また、それらの機能も同様である。したがって、ここでも図1〜図3に示した符号を用い、それらの説明は繰り返さない。
実施の形態1では、履歴データ記憶部104において見出し語番号41および例文枝番号44ごとにゆっくり再生回数61を記憶させるものであったが、実施の形態2では、ゆっくり再生がされると所定数(たとえば100回)分を更新して記憶させる。このようにすることにより、最新(100回分)のゆっくり再生の履歴情報を記憶させておくことができる。なお、実施の形態2では、実施の形態1と区別するため、履歴データ記憶部104Aとして以下説明する。
図19は、実施の形態2における履歴データの構造の一例を示す図である。図19を参照して、履歴データは、見出し語番号41および例文枝番号44を含む。このように、実施の形態2では、実施の形態1と比較すると、履歴データにゆっくり再生回数61が含まれない。
図20は、実施の形態2における履歴データ記憶部104Aの構造例を示す図である。なお、実施の形態2における履歴データ記憶部104Aは、実施の形態1における履歴データ記憶部104に相当するものとする。
図20を参照して、履歴データ記憶部104Aには、アドレス001〜100により示される領域に図19に示した履歴データが格納される。また、履歴データ記憶部104Aには、次に履歴データを書き込むべきアドレス(001〜100のうちのいずれか)が格納される領域(「履歴管理レジスタ」という)が含まれる。以下、次に書き込むべきアドレスを「履歴アドレス」というものとする。なお、履歴管理レジスタは、履歴データ記憶部104A以外の他の図示しない記憶部に含まれることとしてもよい。
アドレス001〜100には、順に履歴データ、すなわち見出し語番号41および例文枝番号44が格納される。また、本実施の形態において、ゆっくり再生の履歴データが100を超えると、再びアドレス001に最新の履歴データが上書き更新される。なお、履歴データは順に上書き更新されるものでなくてもよく、たとえば、ユーザにより消去すべき履歴データを選択させることとしてもよい。
次に、実施の形態2にかかる電子学習装置100の動作について説明する。図21は、本発明の実施の形態2にかかる電子学習装置100の制御部101が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、実施の形態1において用いた図7のフローチャートに示す処理と同様の処理については、同じステップ番号を記す。したがって、これらについての説明は繰り返さない。
図21を参照して、実施の形態1とは、ステップS212の処理およびステップS220の処理が異なる。ステップS212の処理は、後にサブルーチンを挙げて説明する。したがって、ここでまず、ステップS220の処理について説明する。ステップS220の処理は、ステップS118において、履歴データ記憶部104に記憶された全ての履歴データが読み出された後に実行される処理である。
ステップS220において、制御部101は、まず、読み出した見出し語番号41と例文枝番号44とからなる履歴データより、例文音声データごとの再生回数(以下「履歴回数」という)を計算する。例文音声データごとの履歴回数は、1つの見出し語42に対応付けられた1つの例文45ごとの履歴回数を表わす。そして、履歴回数に基づいて、たとえば履歴回数の大きい順に学習リストを作成し、表示部111に作成した学習リストを表示する。本実施の形態においては、たとえば、学習リストとして、見出し語42、例文45、および計算された履歴回数を一覧表示する。
ここで、本実施の形態において、学習リストを作成する処理についてはたとえば以下のように行なわれる。制御部101は、計算した履歴回数の大きい順に、各履歴データの見出し語番号41と例文枝番号44とから、辞書データ記憶部102に記憶された見出し語42と例文45とを読み出す。そして、読み出した見出し語42、例文45、および計算した履歴回数を含む複数の項目からなる学習リストを作成する。
このように作成された学習リストが表示部111に表示されることにより、ユーザはどの例文(または単語)の学習が必要かを容易に認識することができる。さらに、実施の形態2においては、最新(100回分)の履歴データを用いて学習リストを作成するため、ユーザは、より有効に学習リストを活用することができる。
次に、ステップS212の処理について説明する。図22は、図21のステップS212に示した音声再生処理の流れを示すフローチャートである。なお、実施の形態1において用いた図8のフローチャートに示す処理と同様の処理については、同じステップ番号を記す。したがって、これらについての説明は繰り返さない。
図22に示す処理は、実施の形態1と同様に、たとえば図9に示したような画面が表示されている場合に、ユーザがアイコン460にカーソルを合わせて音声再生キー142を押下することにより(図21のステップS110においてYES)開始される処理である。
図22を参照して、実施の形態2では、図8のステップS154〜S160の処理が省かれる。したがって、ステップS152において、制御部101がクロック制御部106に制御信号を送信し、標準再生する周波数をD/A変換部105における再生クロックに設定させた後、ステップS162に移行される。そして、ステップS162において、制御部101により、音声データ記憶部103に記憶された音声データ52が再生される。
また、実施の形態2では、図8のステップS168〜S172に示した処理に代えて、ステップS270〜S278の処理が行なわれる。ステップS270の処理は、ステップS166の処理、すなわち、制御部101がクロック制御部106に制御信号を送信して、遅く再生する周波数をD/A変換部105における再生クロックに設定させる処理の後に実行される処理である。
図22を参照して、ステップS270において、制御部101は、履歴データ記憶部104Aの履歴管理レジスタから履歴アドレスiを読み込む。なお、変数「i」は、本実施の形態において、アドレスの番号を示し、001〜101のいずれかを表わす。
次に、制御部101は、ステップS270において読み込んだ履歴アドレスiの領域に、音声再生対象の例文音声データについての履歴データ、すなわち見出し語番号41および例文枝番号44を書き込む(ステップS272)。その後、制御部101は、履歴管理レジスタの履歴アドレスiを「1」インクリメントする(ステップS274)。
次に、制御部101は、履歴管理レジスタの履歴アドレスiが「101」となったか否かを判断する(ステップS276)。履歴アドレスiが「101」でないと判断した場合(ステップS276においてNO)、ステップS162へ処理を移行する。一方、履歴アドレスiが「101」であると判断した場合(ステップS276においてYES)、制御部101は、履歴管理レジスタの履歴アドレスiを「001」に設定する(ステップS278)。ステップS278の処理の後、ステップS162に処理が移行される。
以上で、本発明の実施の形態2における電子学習装置100の一連の処理の説明を終了する。
上述のように、実施の形態2においては、ステップS220において見出し語/例文ごとの履歴回数が計算される。このため、最新100回のゆっくり再生の履歴に基づき学習リストを作成・表示することができる。したがって、ユーザは、最新の音声再生履歴に基づいて、集中的に繰り返し学習すべき内容を把握することができる。
なお、実施の形態1および2において、作成された学習リストは表示されるものとして説明したが、ユーザにより学習リストが選択されると自動的にゆっくり再生回数(履歴回数)の多い順に再生されることとしてもよい。
また、実施の形態1および2において、ゆっくり再生回数(履歴回数)の多い順に学習リストが作成されるものとして説明したが、多い順に限定されるものではない。たとえば、ゆっくり再生回数(履歴回数)の小さい順に学習リストが作成されることとしてもよい。
また、本発明の電子学習装置が行なう、学習リスト作成方法などを、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-ROM)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1および2における電子学習装置の外観斜視図である。 電子学習装置の平面図である。 電子学習装置の制御ブロック図である。 辞書データ記憶部に予め記憶される辞書データの構造例を示す図である。 音声データ記憶部に予め記憶される例文音声データの構造例を示す図である。 履歴データ記憶部に記憶される履歴データの構造例を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる電子学習装置の制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図7のステップS112における音声再生処理の流れを示すフローチャートである。 図7のステップS108における画面表示例を示す図である。 図8のステップS150において表示される再生速度選択画面の一例を示す図である。 第1の学習サンプルにおける音声再生履歴について説明するための図である。 第1の学習サンプルにおける履歴データ記憶部の内容例を示す図である。 第1の学習サンプルにおける第1の表示例を示す図である。 第1の学習サンプルにおける第2の表示例を示す図である。 第1の学習サンプルにおける第3の表示例を示す図である。 第2の学習サンプルにおける音声再生履歴について説明するための図である。 第2の学習サンプルにおける履歴データ記憶部の内容例を示す図である。 第2の学習サンプルにおける画面表示例を示す図である。 実施の形態2における履歴データの構造の一例を示す図である。 実施の形態2における履歴データ記憶部の構造例を示す図である 本発明の実施の形態2にかかる電子学習装置の制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図21のステップS212における音声再生処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
41 見出し語番号、42 見出し語、43 内容、44 例文枝番号、45 例文、46 例文音声データ番号、51 サンプリング周波数、52 音声データ、61 ゆっくり再生回数、100 電子学習装置、101 制御部、102 辞書データ記憶部、103 音声データ記憶部、104,104A 履歴データ記憶部、105 D/A変換部、106 クロック制御部、107 出力アンプ、108 入力部、109 第1の筐体、110 音声再生部、111 表示部、112 発音部、120 第2の筐体、121 電源キー、122 メニューキー、125A 上キー、125B 下キー、125D 右キー、125C 左キー、126 決定キー、127 後退キー、128 前見出キー、129 次見出キー、130 戻るキー、132 英和辞書キー、140 学習リスト表示キー、142 音声再生キー、460 アイコン。

Claims (10)

  1. 音声データを記憶するための音声データ記憶手段と、
    前記音声データ記憶手段に記憶された前記音声データを再生するための再生手段と、
    前記再生手段による前記音声データの再生速度を切り替えるための速度切替手段と、
    前記速度切替手段により所定の速度で再生された前記音声データの履歴情報を記憶するための履歴情報記憶手段と、
    前記履歴情報記憶手段に記憶された前記履歴情報に基づいて、前記音声データに関する学習リストを作成するためのリスト作成手段とを備える、電子学習装置。
  2. 前記音声データに、前記所定の速度で再生された再生回数を計算するための計算手段をさらに備え、
    前記履歴情報は、前記計算手段で計算された前記再生回数の情報を含む、請求項1に記載の電子学習装置。
  3. 前記計算手段は、前記所定の速度とは異なる速度で再生された場合には、前記履歴情報に含まれる前記再生回数から減算するための減算手段を含む、請求項2に記載の電子学習装置。
  4. 前記リスト作成手段は、前記履歴情報に含まれる前記再生回数に基づいて前記学習リストを作成する、請求項2または3に記載の電子学習装置。
  5. 前記履歴情報記憶手段には、所定分の前記履歴情報が記憶される、請求項1に記載の電子学習装置。
  6. 前記所定の速度で前記音声データが再生された場合に、前記履歴情報記憶手段に前記履歴情報が前記所定分記憶されているか否かを判断するための判断手段と、
    前記判断手段により前記所定分記憶されていると判断した場合には、前記履歴情報記憶手段に既に記憶されている前記履歴情報に上書きするための更新手段とをさらに備える、請求項5に記載の電子学習装置。
  7. 前記リスト作成手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記履歴情報を読み出して、前記音声データの再生回数を計算するための計算手段を含み、
    前記リスト作成手段は、前記計算手段により計算された前記再生回数に基づいて前記学習リストを作成する、請求項5に記載の電子学習装置。
  8. 前記リスト作成手段により作成された前記学習リストを表示するための表示手段と、
    前記表示手段により表示された前記学習リストから前記音声データを選択するための選択手段とをさらに備え、
    前記再生手段は、前記選択手段により選択された前記音声データを再生する、請求項1に記載の電子学習装置。
  9. 前記リスト作成手段により作成された前記学習リストを表示するための表示手段をさらに備え、
    前記再生手段は、前記表示手段により表示された前記学習リストに基づいて、前記音声データを順次再生する、請求項1に記載の電子学習装置。
  10. 辞書データを記憶するための辞書データ記憶手段をさらに備え、
    前記音声データは、前記辞書データに対応付けられて前記音声データ記憶手段に記憶される、請求項1に記載の電子学習装置。
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