JP2006266796A - 光ヘテロダイン干渉装置 - Google Patents

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Koji Kawakita
浩二 川北
Hiroshi Shimotahira
寛 下田平
Takao Tanimoto
隆生 谷本
Akihito Otani
昭仁 大谷
Kensuke Ogawa
憲介 小川
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Abstract

【課題】 位相検出の感度を改善するとともに、装置の経済化を図った光ヘテロダイン干渉装置を提供する。
【解決手段】 入射光を2つに分岐して周波数の異なる2つの光を出射する光分岐手段14及び異なる光路を通って入射される上記2つの光を合波して干渉光を出射する光カプラ6を有するマッハツェンダ型干渉計30と、干渉光をヘテロダイン検波する受光器8と、その検波信号の位相検出を行う同期検波器15とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、光分岐手段14は、周波数fの超音波を発生させる超音波発生器14bと、周波数fの超音波を発生させる超音波発生器14cと、周波数fの超音波で駆動される音響光学周波数シフタ(AOFS)14dと、周波数fの超音波で駆動されるAOFS14eとを有し、出射する上記2つの光の周波数差がこの2つの超音波の周波数差と同一になるようにし、かつ、同期検波器15がロックインアンプで構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、干渉計から出射される干渉光の位相から例えば被測定物の位相特性を測定する光ヘテロダイン干渉装置に関し、特にマッハツェンダ型干渉計内に音響光学周波数シフタ(AOFS: Acousto-Optic Frequency Shifter )を配置して、分岐した2つの光にヘテロダイン検波のための周波数差を与えるようにした光ヘテロダイン干渉装置に関する。
従来、マッハツェンダ型干渉計内にAOFSを配置して、分岐した2つの光にヘテロダイン検波のための周波数差を与えるようにした光ヘテロダイン干渉装置として、マッハツェンダ型干渉計がその光路に光ファイバを用いて構成される光ファイバ干渉計で、被測定物の位相特性から波長分散を測定するものがあった。(例えば、非特許文献1参照)
この種の光ヘテロダイン干渉装置の概略構成を図4に示す。波長可変光源1は、例えば波長可変レーザであり、制御手段13から出力される制御信号aに基づいて所定の周波数範囲の測定光を順次発振して光カプラ3へ出射する。また、光源2は、例えばレーザであり、波長可変光源1の発振周波数とは異なる固定周波数の参照光を発振して光カプラ3へ出射する。光カプラ3は、上記測定光及び参照光を合波して波長多重し、その波長多重光をAOFS4bへ出射する。
AOFS4bは、超音波発生器4aから入力される周波数fの超音波によって駆動され、光カプラ3から入射される波長多重光を2つの光に分岐するとともに、その分岐した2つの光にヘテロダイン検波のための周波数差(ビート信号の周波数となる)を与えて出射する。すなわち、AOFS4bは、光カプラ3からの波長多重光を2つの光に分岐して、一方は0次の回折に基づく第1経路の光として被測定物10を介して光カプラ6へ出射し、また他方は超音波の周波数f分だけ周波数シフトした+1次の回折に基づく第2経路の光として遅延器5へ出射する。周波数関係を具体的に示すと、入射される波長多重光の周波数をν(波長可変光源1の発振周波数)及びν(参照光の固定周波数)とすると、第1経路の光の周波数はν及びν、第2経路の光の周波数はν+f及びν+fとなる。そして、それらが光カプラ6で合波された後にヘテロダイン検波されるとビート信号の周波数fの電気信号が出力される。
遅延器5は、例えば光ファイバ遅延線で構成され、マッハツェンダ型干渉計の2つのアームで光路長をできる限り合わせるために、第2経路の光を、第1経路の光が被測定物10によって遅延される時間にほぼ等しい時間分遅延させて光カプラ6へ出射する。光カプラ6は、被測定物10を介して入射される第1経路の光と遅延器5を介して入射される第2経路の光とを合波して、測定光に基づく干渉光と参照光に基づく干渉光とを光分波器7へ出射する。
なお、超音波発生器4a及びAOFS4bは光分岐手段4を構成し、そしてこの光分岐手段4、被測定物10、遅延器5及び光カプラ6はマッハツェンダ型干渉計20を構成している。したがって、光分岐手段4は、入射光を2つに分岐して別々の光路を通してから結合(干渉)させるマッハツェンダ型干渉計における、入射光を2つに分岐する手段であり、また光カプラ6は、別々の光路を通してから結合(干渉)させる手段である。マッハツェンダ型干渉計20は、自身がその光路に光ファイバを含んで構成される光ファイバ干渉計であったり、又はその光路長を合わせる遅延器5が光ファイバ遅延線であったりする場合、温度変化や振動などに起因した光ファイバの揺らぎによる位相変動を生じやすい。それを改善するために、測定光と参照光とを波長多重して同時にマッハツェンダ型干渉計20へ入射して、測定光における位相変動を参照光における位相変動で相殺している。
光分波器7は、光カプラ6から入射される測定光と参照光とが波長多重してなる波長多重光の干渉光を受けて、それぞれの周波数(波長)に分波し、測定光の干渉光を受光器(PD)8に、参照光の干渉光を受光器(PD)9に出射する。受光器8は、光分波器7から入射される測定光の干渉光を受けてヘテロダイン検波し上述の第1経路の光のうちの周波数νの光及び第2経路の光のうちの周波数ν+fの光との周波数差(f)のビート信号を第1の電気信号に変換する。また、受光器9は、光分波器7から入射される参照光の干渉光を受けてヘテロダイン検波し上述の第1経路の光のうちの周波数νの光及び第2経路の光のうちの周波数ν+fの光の周波数差(f)のビート信号を第2の電気信号に変換する。同期検波器であるRFロックインアンプ11は、上記第2の電気信号を同期信号bとして受け、この同期信号bに基づいて上記第1の電気信号の位相検出を行う。処理手段12は、制御手段13から入力される制御信号aをトリガにして、RFロックインアンプ11から入力される位相信号のデータ処理を行い被測定物の位相特性から波長分散を求める。制御手段13は、測定光の周波数を可変制御するための制御信号aを発生して波長可変光源1及び処理手段12に出力する。
第51回応物連合会「二波長ヘテロダインファイバー干渉計による波長分散評価」28p-R-12(2004.3):小川憲介、ティ ティ レイ(DNRI)
しかしながら、このような従来の光ヘテロダイン干渉装置では、マッハツェンダ型干渉計20の光分岐手段4を、超音波発生器4aからAOFS4bに入力される超音波の周波数fがヘテロダイン検波される周波数(ビート信号の周波数)と等しくなるように構成しているために、ヘテロダイン検波される周波数を超音波の周波数より低くすることができない。その結果、ヘテロダイン検波されたビート信号の電気信号から位相検出を行う同期検波器として、超音波の周波数とほぼ同じ周波数帯域(数10〜数100MHz)のRFロックインアンプを用いざるを得ず、RFロックインアンプに比べ感度が約60dB良く、かつ経済的な、約100KHz以下で動作する通常のロックインアンプが使用できないという問題があった。換言すると、ビート信号の周波数を通常のロックインアンプが使用できる約100KHz以下にすることができれば、同期検波器にRFロックインアンプを用いずに済むために、同期検波器での位相検出の感度を約60dB改善でき、また同期検波器の経済化が図れるともに、ビート信号の周波数が低いために受光器等の経済化も図れることとなる。また、位相検出に位相敏感検出器(PSD:Phase Sensitive Detector)を用いた場合においても、周波数が2MHz以下であれば小型のものが使用できる。
本発明は、これらの課題を解決し、位相検出の感度を改善するとともに、装置の経済化を図った光ヘテロダイン干渉装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の光ヘテロダイン干渉装置では、入射光である周波数可変の測定光を受けて、2つに分岐するとともに互いに周波数の異なる第1経路の光及び第2経路の光として出射する光分岐手段(14)並びに被測定物を介して入射される前記第1経路の光と前記被測定物を介さないで入射される前記第2経路の光とを合波して干渉光を出射する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、
前記干渉光を受けてヘテロダイン検波し前記第1経路の光と前記第2経路の光の周波数差のビート信号を電気信号に変換する受光器(8)と、前記ビート信号の周波数とほぼ同じ周波数の同期信号に基づいて前記電気信号の位相検出を行う同期検波器(15)と、前記測定光の瞬時周波数に対応する、前記同期検波器から出力される位相信号のデータ処理を行って前記被測定物の光周波数−位相特性を求める処理手段(12)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差が前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、前記同期検波器がロックインアンプで構成されている。
また、本発明の請求項2の光ヘテロダイン干渉装置では、入射光である周波数可変の測定光を受けて、2つに分岐するとともに互いに周波数の異なる第1経路の光及び第2経路の光として出射する光分岐手段(14)並びに被測定物を介して入射される前記第1経路の光と前記被測定物を介さないで入射される前記第2経路の光とを合波して干渉光を出射する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、前記干渉光を受けてヘテロダイン検波し前記第1経路の光と前記第2経路の光の周波数差のビート信号を電気信号に変換する受光器(8)と、前記ビート信号の周波数とほぼ同じ周波数の同期信号に基づいて前記電気信号の位相検出を行う同期検波器(15)と、前記測定光の瞬時周波数に対応する、前記同期検波器から出力される位相信号のデータ処理を行って前記被測定物の光周波数−位相特性を求める処理手段(12)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、前記光分岐手段は、高周波交流信号と低周波交流信号との間で振幅変調を行うことにより、前記高周波交流信号の周波数を中心周波数とし、前記低周波交流信号の周波数分シフトしたサイドバンド周波数成分でなる第1の超音波と第2の超音波を発生させる第3の超音波発生器(14g)と、前記第1の超音波と前記第2の超音波で駆動される第3の音響光学周波数シフタ(14f)とを有し、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差が前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、前記同期検波器がロックインアンプで構成されている。
また、本発明の請求項3の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項1の光ヘテロダイン干渉装置において、前記光分岐手段は、更に、前記入射光である前記測定光を受けて2つに分岐し、一方の光を前記第1の音響光学周波数シフタに、他方の光を前記第2の音響光学周波数シフタにそれぞれ出射する第1の光カプラ(14a)を有し、前記第1の音響光学周波数シフタは、前記第1の光カプラから入射される一方の光の周波数を前記第1の超音波の周波数f分周波数シフトして前記第1経路の光として出射し、かつ、前記第2の音響光学周波数シフタは、前記第1の光カプラから入射される他方の光の周波数を前記第2の超音波の周波数f分周波数シフトして前記第2経路の光として出射している。
また、本発明の請求項4の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項1〜3のいずれかの光ヘテロダイン干渉装置において、前記マッハツェンダ型干渉計は、更に、前記光分岐手段と前記光結合手段との間に設けられ、該光分岐手段から出射された前記第2経路の光が前記光結合手段に到達するまでの時間と、前記第1経路の光が前記被測定物を介して前記光結合手段に到達するまでの時間とがほぼ等しくなるように、前記第1経路の光又は前記第2経路の光を遅延させる遅延器(5)を備えている。
また、本発明の請求項5の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項1〜4のいずれかの光ヘテロダイン干渉装置において、更に、前記第1の超音波発生器から出力される前記第1の超音波と前記第2の超音波発生器から出力される前記第2の超音波とを受けて混合し、又は前記第3の超音波発生器から出力される前記第1の超音波と前記第2の超音波とを受けて混合し、該第1の超音波と該第2の超音波との差周波数の信号を発生して前記同期検波器に前記同期信号として出力するミキサ(16)を備えている。
また、本発明の請求項6の光ヘテロダイン干渉装置では、周波数可変の測定光と当該測定光の出力周波数と異なる固定周波数の参照光とを波長多重してなる波長多重光を受けて、当該波長多重光を分岐するとともに、第1経路の光と第2経路の光とを出力する光分岐手段(14)であって、当該第1経路の光及び当該第2経路の光はそれぞれ測定光に基づく測定光成分と参照光に基づく参照光成分とからなり、前記第1経路の光に含まれる測定光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる測定光成分の周波数とが異なるとともに、前記第1経路の光に含まれる参照光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる参照光成分の周波数とが同じだけ異なる光分岐手段(14)並びに被測定物を経由する前記第1経路の光と前記被測定物を経由しない前記第2経路の光とを合波する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、前記測定光成分と前記参照光成分とを周波数分波する光分波器(7)と、該光分波器で分波された、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分とからなる第1の干渉光を第1の電気信号に変換する第1の受光器(8)と、前記光分波器で分波された、前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分とからなる第2の干渉光を第2の電気信号に変換する第2の受光器(9)と、前記第2の電気信号を同期信号として前記第1の電気信号の位相検出を行う同期検波器(15)と、前記測定光の出力周波数に対応した、前記同期検波器から出力される位相信号をデータ処理して、前記被測定物の光周波数−位相特性を求める処理手段(12)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分との周波数差、及び前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分との周波数差が、前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、前記同期検波器がロックインアンプで構成されている。
また、本発明の請求項7の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項6の光ヘテロダイン干渉装置において、前記マッハツェンダ型干渉計は、更に、前記光分岐手段と前記光結合手段との間に設けられ、該光分岐手段から出射された前記第2経路の光が前記光結合手段に到達するまでの各時間と、前記第1経路の光が前記被測定物を介して前記光結合手段に到達するまでの各時間とがほぼ等しくなるように、前記第1経路の光又は前記第2経路の光を遅延させる遅延器(5)を備えている。
また、本発明の請求項8の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項6又は7の光ヘテロダイン干渉装置において、前記マッハツェンダ型干渉計は、その光路中に光ファイバを含んで構成される光ファイバ干渉計であるようにしている。
また、本発明の請求項9の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項1〜5のいずれかの光ヘテロダイン干渉装置において、更に、所定の周波数範囲内で周波数可変の前記測定光を順次発振させ、前記光分岐手段へ前記入射光として出射する波長可変光源(1)と、該波長可変光源からの測定光の周波数を可変するための制御信号を当該波長可変光源に出力する制御手段(13)とを備えている。
また、本発明の請求項10の光ヘテロダイン干渉装置では、上述した請求項6〜8のいずれかの光ヘテロダイン干渉装置において、更に、所定の周波数範囲内で周波数可変の前記測定光を順次発振させる波長可変光源(1)と、該波長可変光源からの測定光の周波数を可変するための制御信号を当該波長可変光源に出力する制御手段(13)と、前記測定光の周波数とは異なる固定周波数の前記参照光を発振させる光源(2)と、前記波長可変光源から出射される前記測定光と前記光源から出射される前記参照光とを受け合波することによって波長多重し、得られた前記波長多重光を前記光分岐手段へ前記入射光として出射する第2の光カプラ(3)とを備えている。
また、本発明の請求項11の光ヘテロダイン干渉装置では、周波数可変の測定光と当該測定光の出力周波数と異なる固定周波数の参照光とを波長多重してなる波長多重光を受けて、当該波長多重光を分岐するとともに、第1経路の光と第2経路の光とを出力する光分岐手段(14)であって、当該第1経路の光及び当該第2経路の光はそれぞれ測定光に基づく測定光成分と参照光に基づく参照光成分とからなり、前記第1経路の光に含まれる測定光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる測定光成分の周波数とが異なるとともに、前記第1経路の光に含まれる参照光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる参照光成分の周波数とが同じだけ異なる光分岐手段(14)並びに被測定物を経由する前記第1経路の光と前記被測定物を経由しない前記第2経路の光とを合波する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、前記測定光成分と前記参照光成分とを周波数分波する光分波器(7)と、該光分波器で分波された、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分とからなる第1の干渉光を第1の電気信号に変換する第1の受光器(8)と、前記光分波器で分波された前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分とからなる第2の干渉光を、前記測定光の出力周波数に対応した前記第1の電気信号の位相量を検出するための同期信号となる第2の電気信号に変換する第2の受光器(9)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分との周波数差、及び前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分との周波数差が、前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、当該第1の超音波と第2の超音波との周波数差が2MHz以下であるようにしている。
また、本発明の請求項12の光ヘテロダイン干渉装置では、入射光である周波数可変の測定光を受けて、2つに分岐するとともに互いに周波数の異なる第1経路の光及び第2経路の光として出射する光分岐手段(14)並びに被測定物を介して入射される前記第1経路の光と前記被測定物を介さないで入射される前記第2経路の光とを合波して干渉光を出射する光結合手段(6)を含むマッハツェンダ型干渉計(30)と、前記干渉光を受けて、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差のビート信号とほぼ同じ周波数の同期信号に基づいて、前記測定光の出力周波数に対応する位相変化量が検出されるべき電気信号を出力する受光器(8)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差が、前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、当該第1の超音波と第2の超音波との周波数差が2MHz以下であるようにしている。
本発明の請求項1及び2の光ヘテロダイン干渉装置では、光分岐手段はヘテロダイン検波される周波数を超音波の周波数より低くすることができる構成とし、かつ、同期検波器は約100KHz以下で動作する通常のロックインアンプを使用するようにしたので、従来の同期検波器にRFロックインアンプを用いなければならない場合に比べ、位相検出の感度を約60dB改善でき、また同期検波器の経済化が図れるともに、ビート信号の周波数が低いために受光器等の経済化も図れる。
本発明の請求項3の光ヘテロダイン干渉装置では、光分岐手段は第1の音響光学周波数シフタと第2の音響光学周波数シフタとを並列に配置するようにしたので、この2つの音響光学周波数シフタで生じる位相特性(波長分散)をキャンセルすることができる。
本発明の請求項4及び7の光ヘテロダイン干渉装置では、遅延器によってマッハツェンダ型干渉計の2つの光路長を合わせるようにしたので、位相測定精度を上げることができる。
本発明の請求項6の光ヘテロダイン干渉装置では、光分岐手段はヘテロダイン検波される周波数を超音波の周波数より低くすることができる構成とし、かつ、同期検波器は約100KHz以下で動作する通常のロックインアンプを使用するようにしたので、従来の同期検波器にRFロックインアンプを用いなければならない場合に比べ、位相検出の感度を約60dB改善でき、また同期検波器の経済化が図れるともに、ビート信号の周波数が低いために受光器等の経済化も図れる。また、測定光と参照光とを波長多重して同時にマッハツェンダ型干渉計へ入射して、干渉計の不安定性により生じる測定光における位相変動を参照光における位相変動で相殺するようにしたので、例えマッハツェンダ型干渉計がその光路中に光ファイバを含んで構成される光ファイバ干渉計であったとしても、その光ファイバの温度変化や振動などに起因して生じる揺らぎによる位相変動を改善することができる。
本発明の請求項8の光ヘテロダイン干渉装置では、マッハツェンダ型干渉計をその光路中に光ファイバを含んで構成される光ファイバ干渉計とするようにしたので、光路が空間で構成される干渉計を用いる場合に比べ装置の小型化、経済化が可能となる。
本発明の請求項11及び12の光ヘテロダイン干渉装置では、光分岐手段はヘテロダイン検波される周波数を超音波の周波数より低くすることができる構成とし、かつ、そのヘテロダイン検波される周波数を2MHz以下であるようにしたので、同期検波器に位相敏感検出器(PSD:Phase Sensitive Detector)を用いる場合においても小型のものが使用できる。
以下に本発明の実施形態を記載する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の光ヘテロダイン干渉装置の構成を図1に示す。従来の光ヘテロダイン干渉装置と同一要素には同一符号を付し詳細説明は省略する。波長可変光源1は、例えば波長可変レーザであり、制御手段13から出力される制御信号aに基づいて所定の周波数範囲(例えば波長で1525〜1620nm)の測定光(周波数ν)を順次発振して光カプラ3へ出射する。また、光源2は、例えばレーザであり、波長可変光源1の発振周波数とは異なる固定周波数(例えば波長で1625nm)の参照光(周波数ν)を発振して光カプラ3へ出射する。光カプラ3は、上記測定光及び参照光を合波して波長多重し、その波長多重光をマッハツェンダ型干渉計30の光分岐手段14へ出射する。
光分岐手段14は、光カプラ14a、周波数fの超音波を発生する超音波発生器14b、この周波数fの超音波によって駆動されるAOFS14d、周波数fの超音波を発生する超音波発生器14c、及びこの周波数fの超音波によって駆動されるAOFS14eで構成されており、光カプラ3から入射される波長多重光を2つの光に分岐するとともに、その分岐した2つの光にヘテロダイン検波のための周波数差(ビート信号の周波数となる)を与えて、それぞれ第1経路の光、第2経路の光として出射する。すなわち、光カプラ14aは、光カプラ3からの波長多重光を2つの光に分岐して、一方をAOFS14dに、他方をAOFS14eにそれぞれ出射する。AOFS14dは、上記一方を超音波の周波数f分周波数シフトさせてなる第1経路の光を、被測定物10を介して光カプラ6へ出射する。また、AOFS14eは、上記他方を超音波の周波数f分周波数シフトさせてなる第2経路の光を遅延器5へ出射する。なお、第1経路の光及び第2経路の光は、それぞれ測定光からなる成分(測定光成分)と参照光からなる成分(参照光成分)とからなる。この第1実施形態では、第1経路の光のうちの測定光成分、参照光成分の周波数は、それぞれν+f、ν+fであり、第2経路の光のうちの測定光成分、参照光成分の周波数は、それぞれν+f、ν+fである。このように構成された光分岐手段14は、AOFS14d及びAOFS14eを並列に配列しているので、この2つのAOFS14d、14eで生じる位相特性(波長分散)をキャンセルすることができる。
具体的な超音波の周波数の例としては、超音波の周波数fは80.05MHz、超音波の周波数fは80MHzである。そして、これらの超音波の周波数に基づく第1経路の光及び第2経路の光が光カプラ6で合波された後にヘテロダイン検波されると、周波数f−f(=0.05MHz)の第1の電気信号(測定光成分の場合)が出力される。すなわち、第1経路の光及び第2経路の光の測定光成分同士の周波数差[(ν+f)−(ν+f)]は、2つの超音波の周波数差(f−f)と同一の0.05MHzとなる。これは、後述する同期検波器として、約100kHz以下で動作する通常のロックインアンプ15が使用できる周波数である。
遅延器5は、例えば光ファイバ遅延線で構成され、マッハツェンダ型干渉計の光路長を合わせるために、第2経路の光を、第1経路の光が被測定物10によって遅延される時間に対応する時間分遅延させて光カプラ6へ出射する。なお、遅延器5は可変できるものであってもよいし、また第1経路に設けてもよい。ただし、この遅延器5は、干渉計の光路長を合わせて位相測定精度をあげるのに有効であるが、必ずしも必須ではない。光カプラ6は、被測定物10を介して入射される第1経路の光(波長多重光をそれぞれfだけ周波数シフトした光)と遅延器5を介して入射される第2経路の光(波長多重光をそれぞれfだけ周波数シフトした光)とを合波して波長多重光の干渉光を光分波器7へ出射する。
なお、光分岐手段14、被測定物10、遅延器5及び光カプラ6はマッハツェンダ型干渉計30を構成している。したがって、光分岐手段14は、入射光を2つに分岐して別々の光路を通してから結合(干渉)させるマッハツェンダ型干渉計における、入射光を2つに分岐する手段であり、また光カプラ6は、別々の光路を通してから結合(干渉)させる手段である。マッハツェンダ型干渉計30は、自身がその光路に光ファイバを含んで構成される光ファイバ干渉計であったり、又はその光路長を合わせる遅延器5が光ファイバ遅延線であったりする場合、温度変化や振動などに起因した光ファイバの揺らぎによる位相変動を生じやすい。それを改善するために、測定光と参照光とを波長多重して同時にマッハツェンダ型干渉計30へ入射して、位相検出時に干渉計の不安定性により生じる測定光における位相変動を参照光における位相変動で相殺している。なお、被測定物10としては、光ファイバ、FGBセンサ等の光部品が対象である。
光分波器7は、光カプラ6から入射される測定光成分同士の第1の干渉光と参照光成分同士の第2の干渉光とを受けて、それぞれの周波数(波長)、例えば1525〜1620nmの波長帯域と1625nmの波長とに分波し、測定光成分同士の干渉光を受光器(PD)8に、参照光成分同士の干渉光を受光器(PD)9に出射する。受光器8は、光分波器7から入射される測定光成分同士の干渉光を受けてヘテロダイン検波し周波数ν+80.05MHzの光及び周波数ν+80MHzの光の周波数差0.05MHzのビート信号を第1の電気信号に変換する。また、受光器9も、同様に、光分波器7から入射される参照光成分同士の干渉光を受けてヘテロダイン検波し周波数差0.05MHzのビート信号を第2の電気信号に変換する。
ロックインアンプ15は、同期検波器であり、上記第2の電気信号を同期信号bとして受け、この同期信号bに基づいて上記第1の電気信号の位相検出を行う。このロックインアンプ15は、約100KHz以下で動作する通常のロックインアンプであり、従来例の数10〜数100MHzで動作するRFロックインアンプ11とは当業者間で区別されている。通常のロックインアンプは、RFロックインアンプに比べて、位相検出の感度が約60dB良く、また経済的である点で優っている。処理手段12は、制御手段13から入力される制御信号aをトリガにして、ロックインアンプ15から入力される位相信号のデータ処理を行い被測定物の位相特性から伝播遅延時間、波長分散、温度などの物理量等を求める。制御手段13は、測定光の周波数を可変制御するための制御信号aを発生して波長可変光源1及び処理手段12に出力する。
なお、上記第1実施形態では、波長可変光源1から出射される測定光と光源2から出射される参照光とを合波して波長多重する光カプラ3と、この光カプラ3から入射される波長多重光を2つの光に分岐する光カプラ14aとを、機能的に区別してそれぞれを別の光カプラで構成しているが、1つの光カプラでも構成できることは自明である。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の光ヘテロダイン干渉装置の構成を図2に示す。第2実施形態は、マッハツェンダ型干渉計が光ファイバ干渉計ではなく、また例え光ファイバ干渉計であったとしても光ファイバの揺らぎによる位相変動が無視でき、参照光を用いて測定光に基づくビート信号の位相変動を相殺しなくてもよい場合の構成である。第1実施形態の図1とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。(1)参照光の発振、合波、分波及びヘテロダイン検波に係わる要素、つまり光源2、光カプラ3、光分波器7及び受光器9を備えていない。(2)超音波発生器14bから出力される周波数fの超音波と超音波発生器14cから出力される周波数fの超音波とを受けて混合し、これら2つの超音波の差周波数信号を発生して同期検波器としてのロックインアンプ15に同期信号bとして出力するミキサ(MIX)16を備えている。
なお、上述の第1実施形態、第2実施形態の光分岐手段14としては、図1、図2に示したものの他に、図3(a)、(b)、(c)に示すものでもよい。すなわち、図3(a)においては、AOFS14d及びAOFS14eが直列に配列されている。先ず、AOFS14dは、入射光(周波数ν)を2つの光に分岐して、一方は0次の回折光を第1経路の光(周波数ν)として出射し、他方は超音波発生器14bから入力される超音波の周波数f分だけ周波数シフトした+1次の回折光(周波数ν+f)をAOFS14eへ出射する。次に、AOFS14eは、AOFS14dからの+1次の回折光を超音波発生器14cから入力される超音波の周波数f分だけさらに周波数シフトした−1次の回折光(周波数ν+f−f)を第2経路の光として出射する。これにより、第1経路の光と第2経路の光の周波数差はf−fとなる。
また、図3(b)においては、図3(a)と同様に、AOFS14d及びAOFS14eが直列に配列されている。先ず、AOFS14dは、入射光(周波数ν)を2つの光に分岐して、一方は0次の回折光(周波数ν)をAOFS14eへ出射する。他方は超音波発生器14bから入力される超音波の周波数f分だけ周波数シフトした+1次の回折光(周波数ν+f)を第1経路の光として出射する。次に、AOFS14eは、AOFS14dからの0次の回折光を超音波発生器14cから入力される超音波の周波数f分だけ周波数シフトした+1次の回折光(周波数ν+f)を第2経路の光として出射する。これにより、第1経路の光と第2経路の光の周波数差はf−fとなる。
また、図3(c)においては、超音波発生器14gは、周波数(f+f)/2の高周波信号と周波数(f−f)/2の低周波信号との間で振幅変調を行い、中心周波数が(f+f)/2で(f+f)/2±(f−f)/2=f,fのサイドバンド周波数でなる2周波数成分の信号、すなわち周波数fの第1の超音波と周波数fの第2の超音波とを発生してAOFS14fに出力する。AOFS14fは、入射光(周波数ν)を周波数f分だけ周波数シフトした回折光(周波数ν+f)を第1経路の光として出射するとともに、周波数f分だけ周波数シフトした回折光(周波数ν+f)を第2経路の光として出射する。これにより、第1経路の光と第2経路の光の周波数差はf−fとなる。
本発明の第1実施形態の構成を示す図 本発明の第2実施形態の構成を示す図 本発明の第1実施形態及び第2実施形態の光分岐手段14の別の構成を示す図 従来例の概略構成を示す図
符号の説明
1・・・波長可変光源、2・・・光源、3,6,14a・・・光カプラ、4,14・・・光分岐手段、4a,14b,14c,14g・・・超音波発生器、4b,14d,14e,14f・・・音響光学周波数シフタ(AOFS)、5・・・遅延器、7・・・光分波器、8,9・・・受光器(PD)、10・・・被測定物、11・・・RFロックインアンプ、12・・・処理手段、13・・・制御手段、16・・・ミキサ(MIX)、15・・・ロックインアンプ、20,30・・・マッハツェンダ型干渉計。

Claims (12)

  1. 入射光である周波数可変の測定光を受けて、2つに分岐するとともに互いに周波数の異なる第1経路の光及び第2経路の光として出射する光分岐手段(14)並びに被測定物を介して入射される前記第1経路の光と前記被測定物を介さないで入射される前記第2経路の光とを合波して干渉光を出射する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、
    前記干渉光を受けてヘテロダイン検波し前記第1経路の光と前記第2経路の光の周波数差のビート信号を電気信号に変換する受光器(8)と、
    前記ビート信号の周波数とほぼ同じ周波数の同期信号に基づいて前記電気信号の位相検出を行う同期検波器(15)と、
    前記測定光の瞬時周波数に対応する、前記同期検波器から出力される位相信号のデータ処理を行って前記被測定物の光周波数−位相特性を求める処理手段(12)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、
    前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差が前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、
    前記同期検波器がロックインアンプで構成されたことを特徴とする光ヘテロダイン干渉装置。
  2. 入射光である周波数可変の測定光を受けて、2つに分岐するとともに互いに周波数の異なる第1経路の光及び第2経路の光として出射する光分岐手段(14)並びに被測定物を介して入射される前記第1経路の光と前記被測定物を介さないで入射される前記第2経路の光とを合波して干渉光を出射する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、
    前記干渉光を受けてヘテロダイン検波し前記第1経路の光と前記第2経路の光の周波数差のビート信号を電気信号に変換する受光器(8)と、
    前記ビート信号の周波数とほぼ同じ周波数の同期信号に基づいて前記電気信号の位相検出を行う同期検波器(15)と、
    前記測定光の瞬時周波数に対応する、前記同期検波器から出力される位相信号のデータ処理を行って前記被測定物の光周波数−位相特性を求める処理手段(12)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、
    前記光分岐手段は、高周波交流信号と低周波交流信号との間で振幅変調を行うことにより、前記高周波交流信号の周波数を中心周波数とし、前記低周波交流信号の周波数分シフトしたサイドバンド周波数成分でなる第1の超音波と第2の超音波を発生させる第3の超音波発生器(14g)と、前記第1の超音波と前記第2の超音波で駆動される第3の音響光学周波数シフタ(14f)とを有し、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差が前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、
    前記同期検波器がロックインアンプで構成されたことを特徴とする光ヘテロダイン干渉装置。
  3. 前記光分岐手段は、更に、前記入射光である前記測定光を受けて2つに分岐し、一方の光を前記第1の音響光学周波数シフタに、他方の光を前記第2の音響光学周波数シフタにそれぞれ出射する第1の光カプラ(14a)を有し、
    前記第1の音響光学周波数シフタは、前記第1の光カプラから入射される一方の光の周波数を前記第1の超音波の周波数f分周波数シフトして前記第1経路の光として出射し、かつ、前記第2の音響光学周波数シフタは、前記第1の光カプラから入射される他方の光の周波数を前記第2の超音波の周波数f分周波数シフトして前記第2経路の光として出射することを特徴とする請求項1に記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  4. 前記マッハツェンダ型干渉計は、更に、前記光分岐手段と前記光結合手段との間に設けられ、該光分岐手段から出射された前記第2経路の光が前記光結合手段に到達するまでの時間と、前記第1経路の光が前記被測定物を介して前記光結合手段に到達するまでの時間とがほぼ等しくなるように、前記第1経路の光又は前記第2経路の光を遅延させる遅延器(5)を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  5. 前記第1の超音波発生器から出力される前記第1の超音波と前記第2の超音波発生器から出力される前記第2の超音波とを受けて混合し、又は前記第3の超音波発生器から出力される前記第1の超音波と前記第2の超音波とを受けて混合し、該第1の超音波と該第2の超音波との差周波数の信号を発生して前記同期検波器に前記同期信号として出力するミキサ(16)を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  6. 周波数可変の測定光と当該測定光の出力周波数と異なる固定周波数の参照光とを波長多重してなる波長多重光を受けて、当該波長多重光を分岐するとともに、第1経路の光と第2経路の光とを出力する光分岐手段(14)であって、当該第1経路の光及び当該第2経路の光はそれぞれ測定光に基づく測定光成分と参照光に基づく参照光成分とからなり、前記第1経路の光に含まれる測定光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる測定光成分の周波数とが異なるとともに、前記第1経路の光に含まれる参照光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる参照光成分の周波数とが同じだけ異なる光分岐手段(14)並びに被測定物を経由する前記第1経路の光と前記被測定物を経由しない前記第2経路の光とを合波する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、
    前記測定光成分と前記参照光成分とを周波数分波する光分波器(7)と、
    該光分波器で分波された、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分とからなる第1の干渉光を第1の電気信号に変換する第1の受光器(8)と、
    前記光分波器で分波された、前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分とからなる第2の干渉光を第2の電気信号に変換する第2の受光器(9)と、
    前記第2の電気信号を同期信号として前記第1の電気信号の位相検出を行う同期検波器(15)と、
    前記測定光の出力周波数に対応した、前記同期検波器から出力される位相信号をデータ処理して、前記被測定物の光周波数−位相特性を求める処理手段(12)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、
    前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分との周波数差、及び前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分との周波数差が、前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、
    前記同期検波器がロックインアンプで構成されたことを特徴とする光ヘテロダイン干渉装置。
  7. 前記マッハツェンダ型干渉計は、更に、前記光分岐手段と前記光結合手段との間に設けられ、該光分岐手段から出射された前記第2経路の光が前記光結合手段に到達するまでの各時間と、前記第1経路の光が前記被測定物を介して前記光結合手段に到達するまでの各時間とがほぼ等しくなるように、前記第1経路の光又は前記第2経路の光を遅延させる遅延器(5)を備えたことを特徴とする請求項6に記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  8. 前記マッハツェンダ型干渉計は、その光路中に光ファイバを含んで構成される光ファイバ干渉計であることを特徴とする請求項6又は7に記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  9. 所定の周波数範囲内で周波数可変の前記測定光を順次発振させ、前記光分岐手段へ前記入射光として出射する波長可変光源(1)と、
    該波長可変光源からの測定光の周波数を可変するための制御信号を当該波長可変光源に出力する制御手段(13)とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  10. 所定の周波数範囲内で周波数可変の前記測定光を順次発振させる波長可変光源(1)と、
    該波長可変光源からの測定光の周波数を可変するための制御信号を当該波長可変光源に出力する制御手段(13)と、
    前記測定光の周波数とは異なる固定周波数の前記参照光を発振させる光源(2)と、
    前記波長可変光源から出射される前記測定光と前記光源から出射される前記参照光とを受け合波することによって波長多重し、得られた前記波長多重光を前記光分岐手段へ前記入射光として出射する第2の光カプラ(3)とを備えたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の光ヘテロダイン干渉装置。
  11. 周波数可変の測定光と当該測定光の出力周波数と異なる固定周波数の参照光とを波長多重してなる波長多重光を受けて、当該波長多重光を分岐するとともに、第1経路の光と第2経路の光とを出力する光分岐手段(14)であって、当該第1経路の光及び当該第2経路の光はそれぞれ測定光に基づく測定光成分と参照光に基づく参照光成分とからなり、前記第1経路の光に含まれる測定光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる測定光成分の周波数とが異なるとともに、前記第1経路の光に含まれる参照光成分の周波数と前記第2経路の光に含まれる参照光成分の周波数とが同じだけ異なる光分岐手段(14)並びに被測定物を経由する前記第1経路の光と前記被測定物を経由しない前記第2経路の光とを合波する光結合手段(6)を有するマッハツェンダ型干渉計(30)と、
    前記測定光成分と前記参照光成分とを周波数分波する光分波器(7)と、
    該光分波器で分波された、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分とからなる第1の干渉光を第1の電気信号に変換する第1の受光器(8)と、
    前記光分波器で分波された前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分とからなる第2の干渉光を、前記測定光の出力周波数に対応した前記第1の電気信号の位相量を検出するための同期信号となる第2の電気信号に変換する第2の受光器(9)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、
    前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光の測定光成分と前記第2経路の光の測定光成分との周波数差、及び前記第1経路の光の参照光成分と前記第2経路の光の参照光成分との周波数差が、前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、当該第1の超音波と第2の超音波との周波数差が2MHz以下であることを特徴とする光ヘテロダイン干渉装置。
  12. 入射光である周波数可変の測定光を受けて、2つに分岐するとともに互いに周波数の異なる第1経路の光及び第2経路の光として出射する光分岐手段(14)並びに被測定物を介して入射される前記第1経路の光と前記被測定物を介さないで入射される前記第2経路の光とを合波して干渉光を出射する光結合手段(6)を含むマッハツェンダ型干渉計(30)と、
    前記干渉光を受けて、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差のビート信号とほぼ同じ周波数の同期信号に基づいて、前記測定光の出力周波数に対応する位相変化量が検出されるべき電気信号を出力する受光器(8)とを備えた光ヘテロダイン干渉装置において、
    前記光分岐手段は、周波数fの第1の超音波を発生させる第1の超音波発生器(14b)と、周波数fの第2の超音波を発生させる第2の超音波発生器(14c)と、前記第1の超音波で駆動される第1の音響光学周波数シフタ(14d)と、前記第2の超音波で駆動される第2の音響光学周波数シフタ(14e)とを有し、前記第1経路の光と前記第2経路の光との周波数差が、前記第1の超音波と前記第2の超音波との周波数差と同一になるようにし、かつ、当該第1の超音波と第2の超音波との周波数差が2MHz以下であることを特徴とする光ヘテロダイン干渉装置。
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