JP2006266453A - 携帯機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通常の開閉操作を行える上に、全開位置ではさらにスライドさせて閉成状態を形成することができる携帯機器を提供する。
【解決手段】 第1筐体11と第2筐体12からなり、開閉機構1を用いて第1筐体11の上面を第2筐体12で覆う閉成状態と、第1筐体11の上面を露出させる開成状態とを形成する携帯機器であって、開閉機構1により、第1筐体11と第2筐体12をその一端部を支点として開閉して第1筐体11と第2筐体12の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成できた上で、全開位置において直線方向にスライドさせて第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合うスライド位置を形成できるように構成したことにより、前記課題を解決した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、携帯電話機などを構成する第1筐体と第2筐体を互いに開閉させる際に用いられて好適な携帯機器に関するものである。
携帯機器の一種である携帯電話機において、キーボード部やマイク部等を上面に設けた送話部としての第1筐体と、ディスプレイ部やスピーカー部等を上面に設けた受話部としての第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体を互いにヒンジ機構によって回動可能に連結した2つ折りの携帯電話機が市場に出回っている。この2つ折りの携帯電話機は、第1筐体の上面後部に対して第2筐体がヒンジ機構を介して回動可能に連結されており、第1筐体の上面の送話部に第2筐体を重ね合わせて密着させ送話部を閉塞させることができると共に、重ね合わせた状態(閉成状態)を解いてその送話部を露出させることができる。携帯電話機としては、第1筐体と第2筐体が完全に重なり合って第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体を第1筐体に対して長手方向へスライドさせて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出す、スライド機構付きのものが市場に出回っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−235897号公報
ところで、従来の携帯電話機は、通常、第1筐体と第2筐体を互いに縦方向に回動させることによって開閉操作を行うものであり、また、第1筐体と第2筐体を互いにスライドさせることによって開閉操作を行うものもあるが、通常の開閉操作とスライド動作による開閉操作のどちらも行えるものはなかった。しかるに、近年、携帯電話機としては、通話機能の他にインターネット等の通信回線を利用した機能等の多種多様な機能を備えたものが市場に出回っている。このため、例えば、LCDなどのディスプレイ部に動画を表示させてその動画を観る場合には、通常の回動による開操作を行って携帯電話機を開いた状態のままにしておく必要はなく、ディスプレイ部を上側にした状態で第1筐体と第2筐体を相対的にスライドさせて、互いに重ね合わせてしまうようにすれば、操作性が向上することになる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、通常の開閉操作を行える上に、全開位置ではさらにスライドさせて閉成状態を形成することができる携帯機器を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器は、第1筐体と第2筐体からなり、開閉機構を用いて前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方の筐体の上面を前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方の筐体で覆う閉成状態と、前記一方の筐体の上面を露出させる開成状態とを形成する携帯機器であって、前記開閉機構により、前記第1筐体と前記第2筐体をその一端部を支点として開閉して前記第1筐体と前記第2筐体の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成できた上で、前記全開位置において、直線方向にスライドさせて前記第1筐体と前記第2筐体が互いに重なり合うスライド位置を形成できるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、第1筐体と第2筐体をその一端部を支点として開閉して第1筐体と第2筐体の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成でき、さらに、全開位置において直線方向にスライドさせて第1筐体と第2筐体が互いに重なり合う閉成状態であるスライド位置を形成できることにより、通常の回動による開閉とスライドによる開閉の両方の動作を行えるので、操作性が向上する。
本発明に係る携帯機器において、前記開閉機構を、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方に設けられた係合凸部と、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方に設けられ、前記係合凸部と係合して前記第1筐体と前記第2筐体を互いに回動可能に支持する回動凹部と、この回動凹部に連通すると共に、前記係合凸部と係合して前記第1筐体と前記第2筐体を互いにスライド可能に支持するスライド凹部と、前記第1筐体と前記第2筐体の回動を制御する回動カム機構と、前記全開位置において前記第1筐体と前記第2筐体のスライドを許容するスライド制御機構と、で構成することが好ましい。また、本発明に係る携帯機器において、前記係合凸部が、シャフトと、このシャフトの外周にその軸周りに回動可能に設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方と共に回動するカムとを有し、前記スライド制御機構が、前記シャフトを貫通する貫通孔が偏心位置に設けられた前記カムと、前記回動凹部に偏心されて連通されている前記スライド凹部と、で構成されていることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器において、前記シャフトの先端部に、この先端部から出没可能で突出方向に付勢されているスライド凸部を有するボールユニットを設け、前記スライド凹部に、前記スライド凸部が摺動する摺動部を設けることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器において、前記ボールユニットが、前記シャフトに取り付けられ、出没孔を有するケース体と、このケース体内に前記出没孔から出没可能に収容される前記スライド凸部であるボールベアリングと、前記ケース体内に収容され、前記ボールベアリングを突出方向に付勢する付勢部材とで構成されていることが好ましい。
本発明に係る携帯機器において、前記係合凸部がシャフトを有し、前記回動カム機構が、前記シャフトの先端部の外周にその軸周りに回動可能であってその軸方向に移動可能に設けられた第1カムと、前記シャフトの軸方向に移動可能で前記第1カムと面接触する第2カムと、該第2カムを前記第1カムに付勢する付勢手段と、前記第1カムの接触面と前記第2カムの接触面の少なくとも一方に設けられるカム凸部と、このカム凸部と係合して前記第1筐体と前記第2筐体の位置を所定の位置にロック状態に保持し、前記カム凸部と対向する前記第1カムの接触面及び/又は前記第2カムの接触面に設けられるカム凹部と、前記回動凹部に設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体が互いに回動するとき、この回動に伴って前記第1カムのみを前記シャフトに対して回動させるカム回動部とで構成されていることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器において、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方にケースを固定し、このケースに、前記シャフトを設け、このシャフトに、前記ケースに係合して前記シャフトの軸周りの回動が抑制される前記第2カムを設け、前記シャフトの先端部の外周に前記第1カムを設け、前記第2カムと前記ケースとの間に前記付勢手段を設けて、開閉ユニットを構成することが好ましい。また、本発明に係る携帯機器において、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方の筐体を、その両側部を立設したコ字状に形成し、これらの両側部の内側の一端部近傍に、前記開閉ユニットをそれぞれ固定し、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方の筐体の両側部に、その長手方向に延びる前記スライド凹部を設け、かつ、このスライド凹部の一端部に前記回動凹部を設けることが好ましい。
以上説明したように本発明に係る携帯機器によれば、第1筐体と第2筐体をその一端部を支点として開閉して第1筐体と第2筐体の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成でき、さらに、全開位置において直線方向にスライドさせて第1筐体と第2筐体が互いに重なり合う閉成状態であるスライド位置を形成できるので、通常の回動による開閉とスライドによる開閉の両方の動作を行え、操作性が向上する。
以下、本発明に係る携帯機器を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本発明に係る携帯機器である携帯電話機の一例を示す図である。図3は本発明に係る開閉機構の一例を示す図である。本発明に係る携帯機器は、図1〜図3に示すように、第1筐体11と第2筐体12からなり、開閉機構を用いて第1筐体11と第2筐体12のいずれか一方の筐体例えば第1筐体11の上面を第1筐体11と前記第2筐体12のいずれか他方の筐体例えば第2筐体12で覆う閉成状態(図1(a)及び(c)参照。)と、第1筐体11の上面を露出させる開成状態(図1(b)及び図2参照。)とを形成するものである。
携帯機器としては、特に限定されず、例えば、携帯電話機、ザウルス(商標)等の携帯情報端末機、電卓、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機等が挙げられ、特に携帯電話機が好ましいものとして挙げられる。なお、本発明において携帯機器としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。すなわち、2つの筐体を互いにスライドさせるものであれば特に限定されない。また、本実施の形態では、携帯機器として携帯電話機10について説明するが、これに限定されるものではない。
第1筐体11は、携帯電話機10の送話部を構成するものであり、キーボード部11aやマイク部11b等を上面に有している。第1筐体11は、両側部13、13が上面から上方にそれぞれ突出した略コ字状であって平面視細長の略矩形状に形成されている。第2筐体12は、同じく携帯電話機10の受話部を構成するものであり、LCDなどのディスプレイ部12a、スピーカー部12b等を一方の面に有している。第2筐体12は、長手方向の長さが第1筐体11の長手方向の長さと略同じ寸法であると共に、幅方向の長さが第1筐体11の両側部13、13間の長さより短い、例えば、若干短い寸法の略矩形状に形成されている。また、第2筐体12の厚さは、例えば、第1筐体11の側部13の高さと略同じ寸法で形成されており、この第2筐体12が第1筐体11の側部13、13間に嵌合されて第1筐体11に重ね合すことができるようになっている。
これらの第1筐体11と第2筐体12とが互いに重ね合わされた閉成状態から例えば第1筐体11に対して第2筐体12を回動させたり、その長手方向の直線方向に相対的にスライド移動させたりし得るように第1筐体11と第2筐体12とが開閉機構1を介して連結されて携帯電話機10が構成されている。すなわち、この携帯電話機10は、第1筐体11の上面に第2筐体12の一方の面が互いに重ね合わされてキーボード部11a等を閉塞すると共に、第1筐体11の上面から第2筐体12が移動してキーボード部11a等を露出させることができるようになっている。
本発明に係る携帯電話機10は、開閉機構1により、第1筐体11と第2筐体12をその一端部を支点として開閉して第1筐体11と第2筐体12の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成できた上で、全開位置において直線方向にスライドさせて第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合うスライド位置を形成できるように構成したことに特徴がある。本発明に係る開閉機構1は、第1筐体11と第2筐体12のいずれか一方例えば第1筐体11に設けられた係合凸部2と、係合凸部2と係合して第1筐体11と第2筐体12を互いに回動可能に支持し、第1筐体11と第2筐体12のいずれか他方例えば第2筐体12に設けられた回動凹部3と、この回動凹部3に連通すると共に、係合凸部2と係合して第1筐体11と第2筐体12を互いにスライド可能に支持するスライド凹部4と、第1筐体11と第2筐体12の回動を制御する回動カム機構5と、全開位置において第1筐体11と第2筐体12のスライドを許容するスライド制御機構6と、で構成したことに特徴がある。
係合凸部2は、回動凹部3と係合して第1筐体11と第2筐体12を互いに回動可能に支持すると共に、スライド凹部4と係合して第1筐体11と第2筐体12を互いにスライド可能に支持するものである。係合凸部2は、特に限定されず、シャフト21を有する開閉ユニット20で形成されていることが好ましい。
開閉ユニット20は、図3〜図5に示すように、第1筐体11の側部13の内面の先端部(マイク部11bが設けられている側とは反対側の端部)近傍のユニット収容部14に嵌合されて収容されている。開閉ユニット20は、例えば、ユニット収容部14に嵌合されて収容されるケース22と、このケース22に設けられるシャフト21と、このシャフト21に設けられる第1カム23及び第2カム24と、第2カム24とケース22との間に設けられる付勢手段25と、で構成されていることが好ましい。
ケース22は、ユニット収容部14に嵌合されて収容される有底の略矩形筒状に形成されている。ケース22の両側部は、湾曲状に形成されていることが好ましい。ケース22の底部には、シャフト21が貫通される貫通孔22aが設けられている。貫通孔22aは、シャフト21の径より大きな径、例えば若干大きな径で形成されていることが好ましい。
シャフト21は、例えば、中空状、すなわち円筒状に形成されている。シャフト21の先端部は、拡径されたフランジ部21aとして形成されている。シャフト21の後端部近傍の外周には、Eリング取付部21bが設けられており、シャフト21の後端部を貫通孔22aに貫通させてケース22の底部からワッシャー28を介して露出させたEリング取付部21bにEリング29を取り付けることによってシャフト21がケース22に固定される。また、シャフト21の先端面には、ボールユニット70を収容するボールユニット収容部21cが設けられている。
第1カム23、第2カム24及び付勢手段25が回動カム機構5の主たる構成要素であり、この回動カム機構5は、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12を所定の位置にロック状態に保持するものである。回動カム機構5は、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12を0°〜180°の角度の範囲で回動し得る場合、0°、150°及び180°の3つの角度でロック状態に保持するように構成されていることが好ましい。この場合の角度とは、第1筐体11の長手方向に延びる直線と第2筐体12の長手方向に延びる直線との角度(回動角度ということがある。)であり、この角度が0°のときに、第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った閉成状態となるように第1筐体11が第2筐体12に開閉機構1を介して連結されていることが好ましい。なお、本発明において0°というときには、0°前後を含むものとする。また、本発明において150°というときには、150°前後を含むものとする。また、本発明において180°というときには、180°前後を含むものとする。
回動カム機構5は、シャフト21の先端部の外周にその軸周りに回動可能であってその軸方向に移動可能に設けられた第1カム23と、シャフト21の軸方向に移動可能で第1カム23と面接触する第2カム24と、第2カム24を第1カム23に付勢する付勢手段25と、第1カム23の接触面と第2カム24の接触面の少なくとも一方の面例えば第1カム23の接触面に設けられるカム凸部26と、第1カム23の接触面と第2カム24の接触面の少なくとも他方の面例えば第2カム24の接触面他方に設けられ、カム凸部26と係合して第1筐体11と第2筐体12の位置を所定の位置にロック状態に保持するカム凹部27と、回動凹部3に設けられ、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動するとき、第1カム23及び第2カム24のうち第1カム23にのみ係合して第1筐体11と第2筐体12のいずれか他方と共に第1カム23を回動させるカム係合部32と、で構成されている。
第1カム23は、例えば、ケース22と略同じ形状に形成されている。すなわち、第1カム23は、両側部が湾曲状に形成された略矩形状に形成され、この中央部には、シャフト21が貫通する貫通孔23aが設けられている。この貫通孔23aは、シャフト21の径より大きな径であってフランジ部21aより径が小さな寸法、例えばシャフト21の径より若干大きな寸法で形成されていることが好ましい。第1カム23の先端面(接触面とは反対側の面)には、シャフト21のフランジ部21aが嵌合するシャフト嵌合部23bが設けられており、取付時、シャフト21の先端面と第1カム23の先端面とが略同一平面上に位置されるようになっている。
第1カム23の接触面(第1カム面ということがある。)には、例えば、カム凸部26が2つ設けられている。これらのカム凸部26は、180°間隔で第1カム面に設けられている。すなわち、2つのカム凸部26は対称に第1カム面に設けられている。これらのカム凸部26の形状は、特に限定されないが、先端部がR形状の略三角形状に突出して形成されている。カム凸部26間のカム面(カム凸部以外のカム面)は、平面状に形成されていることが好ましい。
第2カム24は、第1カム23と同様に、例えば、ケース22と略同じ形状に形成されている。すなわち、第2カム24は、両側部が湾曲状に形成された略矩形状に形成され、この中央部には、シャフト21が貫通する貫通孔24aが設けられている。この貫通孔24aは、シャフト21の径より大きな径であってフランジ部21aより径が小さな寸法、例えばシャフト21の径より若干大きな寸法で形成されていることが好ましい。第2カム24の両側部には、ケース22と係合して第2カム24のシャフト21の軸周りの回転を防止する回転防止部24bが設けられており、第2カム24はシャフト21の軸方向に移動可能であるが、その軸周りに回転できないようになっている。
第2カム24の接触面には、カム凸部26とそれぞれ係合するカム凹部27が4つ設けられている。4つのカム凹部27のうちの2つは、180°間隔で、対称に接触面に設けられており、例えば、回動角度が0°及び180°で2つのカム凸部26と係合するように配置されていることが好ましい。また、残りの2つのカム凹部27は、180°間隔で、対称に接触面に設けられており、例えば、回動角度が150°で2つのカム凸部26と係合するように配置されていることが好ましい。また、4つのカム凹部27以外の接触面は、平面状に形成されていることが好ましい。また、第2カム24の残りの面(付勢面ということがある。)は、平面状に形成されていることが好ましい。この付勢面とケース22の底部との間には、付勢手段25が設けられている。
付勢手段25は、例えば、圧縮コイルスプリング25a等である。圧縮コイルスプリング25aは、例えば、2つ設けられており、それぞれ一端部が第2カム24の付勢面に当接されていると共に、他端部がケース22の底部に当接され、第2カム24を第1カム23に押圧するように付勢するものである。これにより、第1カム23と第2カム24との間に作用する摩擦力がそれぞれ大きくなって第1筐体11と第2筐体12をその回動範囲の任意の位置で停止することができるようになっている。
すなわち、第1筐体11の上面が第2筐体12のディスプレイ部12aを有する面で覆われた状態が閉成状態(第1閉成状態ということがある。)である。このときの回動角度が0°であり、第1筐体11と第2筐体12とが閉成位置にある。この閉成位置から第1筐体11と第2筐体12が開成方向に相対的に回動して回動角度が150°になると、カム凸部26がカム凹部27に入り込んで係合してロック状態に保持される。この状態が中間開成状態で、第1筐体11と第2筐体12における中間開成位置である。さらに中間開成位置から第1筐体11と第2筐体12を開成方向に相対的に回動させて回動角度が180°になると、カム凸部26がカム凹部27に入り込んで係合してロック状態に保持される。この状態が全開開成状態で、第1筐体11と第2筐体12における全開位置である。なお、係合凸部2を第1筐体11に設けると共に回動凹部3及びスライド凹部4を第2筐体12に設けて第1筐体11と第2筐体12とを互いに開閉させるようにしたが、係合凸部を第2筐体に設けると共に回動凹部及びスライド凹部を第1筐体に設けて第1筐体と第2筐体とを互いに開閉させるようにしてもよい。
ボールユニット70は、例えば、ケース体71と蓋体72とスライド凸部であるボールベアリング73と受座部材74と付勢部材である圧縮コイルスプリング75とで構成されており、シャフト21の先端面のボールユニット収容部21cに収容されたとき、シャフト21の先端面からボールベアリング73の一部のみが突出するようになっている。
ケース体71は、略円筒状に形成されている。ケース体71の内形は、円形に形成されているが、略中央部から一端部(先端部ということがある。)にかけて漸次縮径されて形成されている。すなわち、ケース体71の先端部の開口部(出没孔71aということがある。)は、他端部(後端部ということがある。)の開口部より径が小さな寸法の径で形成されている。ケース体71の外形は、長円状に形成され、その先端部がさらに細長い長円状に形成されてフランジ部71bとなっている。
このケース体71内に、ボールベアリング73が収容されている。ボールベアリング73は、出没孔71aの径より大きな、例えば、若干大きな寸法の径で形成されており、ケース体71内に収容された状態で出没孔71aから一部が突出し得るようになっている。
ケース体71の後端部の開口部は、蓋体72により閉塞されている。蓋体72は、後端部の開口部を閉塞するものであり、例えば、ケース体71の外形と略同じ形状の長円状に形成されている。この蓋体72は、ケース体71の後端部の開口部を閉塞した状態で、例えば、超音波溶接によりケース体71に固定されている。これにより、ボールベアリング73は、ケース体71から出ないようになっている。この蓋体72が固定されたケース体71がボールユニット収容部21cに嵌合されて収容されると、ケース体71の先端部がシャフト21の先端面と略同一平面上になるように、ケース体71及び蓋体72の形状及び寸法等が形成されている。
また、このケース体71内には、ボールベアリング73を支承する受座部材74が収容されている。受座部材74は、略円柱状に形成されている。受座部材74の一端部には、ボールベアリング73を回転可能に支承するボールベアリング73の径と同じ径の半球状の支承部74aが設けられている。また、受座部材74の他端部には、付勢部材である圧縮コイルスプリング75の一端部が嵌装されるスプリング嵌挿部74bが設けられている。圧縮コイルスプリング75の他端部は、蓋体72の内面に当接しており、ボールベアリング73に他の力が作用しない場合には、圧縮コイルスプリング75の付勢力により受座部材74を介してボールベアリング73の一部が出没孔71aから常に突出するようになっている。すなわち、シャフト21の先端面のボールユニット収容部21cにボールユニット70が収容されたとき、シャフト21の先端面からボールベアリング73の一部が突出するようになっている。
回動凹部3は、図6及び図7に示すように、係合凸部2と係合して第1筐体11と第2筐体12を互いに回動可能に支持するものである。回動凹部3は、例えば、第2筐体12の両側部のスピーカー部12b側の端部近傍にそれぞれ設けられている。回動凹部3は、第1筐体11の側部13のユニット収容部14に収容されてその側部13から突出している係合凸部2である開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24が挿入されて係合されるものである。回動凹部3は、第1カム23が挿入される第1凹部31と第2カム24が挿入される第2凹部32(カム係合部32ということがある。)との2段に形成されている。
第1凹部31は、第1カム23が嵌合されて挿入される形状に形成されている。すなわち、第1凹部31は、例えば、第1カム23の一方の側部が接触又は近接する湾曲部31aと、第1カム23の上部及び下部がそれぞれ接触又は近接する直線カム部31bとで形成されており、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動したとき、第2筐体12と共に第1カム23が回動する、すなわち、第1カム23のみがシャフト21に対して回動するようになっている。
第2凹部32は、第2カム24が挿入される形状、例えば、第2カム24の両側部の湾曲の径より若干大きな径の円形状、実際には円弧状に形成されており、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動したとき、第1筐体11及びシャフト21と共に第2カム24が回動するようになっている。これにより、第1筐体11のユニット収容部14に収容された開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24が回動凹部3の第1凹部31及び第2凹部32にそれぞれ挿入されて係合されることにより、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動角度が0°〜180°の範囲で回動し得るようになっている。
スライド凹部4は、開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24と係合して第1筐体11と第2筐体12を互いに回動することなく直線方向にスライド可能に支持するものである。スライド凹部4は、回動凹部3と連通するガイド溝であり、第2筐体12の両側部にその長手方向に延び、先端部から後端部にかけて直線状に形成されている。
スライド凹部4は、第1凹部31の直線カム部31b間と連通された断面コ字状に形成されている。スライド凹部4の溝を形成する壁部間の長さは、例えば、第1カム23又は第2カム24の上面と下面の間隔より若干長い寸法で形成されていることが好ましい。スライド凹部4の壁部の高さ(溝の深さ)は、重ねあわされた第1カム23及び第2カム24がスライド凹部4に嵌入されて係合し得る寸法で形成されていることが好ましい。これにより、開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24がスライド凹部4にそれぞれ挿入されて係合されることにより、第1筐体11と第2筐体12が互いにその長手方向にすなわち直線方向に閉成状態と開成状態との間でスライドし得るようになっている。
スライド制御機構6は、全開位置において、第1筐体11と第2筐体12を互いにスライドし得るものである。すなわち、スライド制御機構6は、ディスプレイ部12aが上面に位置されて第2筐体12によって第1筐体11の上面が覆われていることなく第1筐体11の上面が露出している回動角度が180°の全開開成状態(図1(b)及び図2参照。)のときに、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動して閉成動作を行うか、互いにスライドして閉成動作を行うかのどちらか一方の閉成動作を行えると共に、一旦どちらか一方の動作が行われたときには再び全開位置に第1筐体11と第2筐体12と位置されない限り他の動作を行えないように構成されていることが好ましい。このスライド制御機構6は、例えば、シャフト21を貫通する貫通孔23aが偏心位置に設けられたカムである第1カム23と、回動凹部3に偏心されて連通されているスライド凹部4とで構成されていることが好ましい。
第1カム23の貫通孔23aは、第1カム23の上面又は下面のどちらか一方に偏心した位置に設けられていることが好ましい。第1カム23は、シャフト21に対して偏心して回動するようにシャフト21に支持されていることが好ましい。また、開閉ユニット20をユニット収容部14に収容したとき、シャフト21の軸及びボールベアリング73が第1カム23の上面側に偏心した位置に位置されるようにすることが好ましい(A<B(図5(c)参照。))。
回動凹部3は、第2筐体12の側部の一端部(スピーカー部12b側の端部)近傍にのみ、すなわち、スライド凹部4の一端部にのみ配置されていることが好ましい。また、スライド凹部4は、回動凹部3に偏心されて連通されていることが好ましい。すなわち、スライド凹部4は、回動凹部3内のシャフト21の軸に対して第2筐体12の両側部のどちらか一方の側部側に偏心して設けられていることが好ましい。スライド凹部4は、例えば、ディスプレイ部12aを有する面の側部側に偏心して設けられていることが好ましい(C<D(図7(b)参照。))。これにより、第1筐体11の上面が露出している回動角度が180°の全開開成状態(図1(b)及び図2参照。)のときに、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動して閉成動作を行うか、互いにスライドして閉成動作を行うかのどちらか一方の閉成動作を行えると共に、第1筐体11と第2筐体12が互いにスライドして第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合うスライド位置である閉成状態(第2閉成状態ということがある。)になるように構成されている。
また、回動凹部3には、シャフト21の先端面から突出するボールベアリング73が係合する球面状の第1ベアリング係合部81が設けられていることが好ましい。また、スライド凹部4には、第1筐体11と第2筐体12が互いにスライドして第1筐体11の上面を第2筐体12で覆う閉成状態のときに、その状態を保持すべくボールベアリング73が係合する球面状の第2ベアリング係合部82が設けられていることが好ましい。
また、スライド凹部4内には、ボールベアリング73が摺動する摺動部83を設けてもよい。摺動部83は、ベアリング係合部81、82より深さが浅い例えば断面円形状に形成されていることが好ましい。摺動部83は、例えば、第1ベアリング係合部81及び第2ベアリング係合部82を連結すると共に、スライド凹部4に沿って開閉ユニット20がスライド移動するとき、ボールベアリング73と対向する直線上に形成されている。
次に本発明に係る開閉機構1及び携帯電話機10の作用を説明する。
携帯電話機10が使用されていない通常の状態では、第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った第1閉成状態である。この第1閉成状態としては、図1(a)に示すように、第1筐体11の上面のキーボード部11a等がディスプレイ部12aが設けられている面を下面とした第2筐体12によって閉塞されている回動角度が0°である状態がある。この状態のとき、開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24が回動凹部3に挿入されて係合しているが、回動角度が0°で、カム凸部26とカム凹部27とが係合してロック状態に保持されている。また、第2カム24が回動凹部3の第2凹部に挿入されているが、このときの第2カム24とスライド凹部4との位置がずれているので、開閉ユニット20がスライド凹部4に係合することがない。すなわち、第1筐体11と第2筐体12が互いにスライドすることがない。
この携帯電話機10を使用する場合には、例えば、第1筐体11を左手で持つと共に第2筐体12を右手で持って、この第2筐体12をシャフト21の軸周りに第1筐体11から離れる方向に回動する(開く)。これにより、カム凸部26がカム凹部27から脱して(係合が解除されて)、回動角度が150°になると、カム凸部26がカム凹部27に入り込んで係合してロック状態に保持され、中間開成状態になる。すなわち、第2筐体12が通話可能な開かれた開成状態になる。これにより、通話等を行うことができる。また、さらに第2筐体12を回動させて回動角度が180°になると、図1(b)及び図2に示すように、カム凸部26がカム凹部27に入り込んで係合してロック状態に保持され、全開開成状態になる。この状態においても通話等可能である。
通話等の後、第1閉成状態に戻すには、例えば、第1筐体11を左手で持つと共に第2筐体12を右手で持って、この第2筐体12をシャフト21の軸周りに逆方向である閉方向(第2筐体12と第1筐体11とが近づく方向)に回動する。これにより、カム凸部26とカム凹部27との係合が解除されて、回動角度が0°になると、カム凸部26がカム凹部27に入り込んで係合してロック状態に保持される。すなわち、第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った第1閉成状態となる。
また、本発明に係る携帯電話機10は、通話の他に、例えば、通信回線を利用した機能等によりLCDなどのディスプレイ部12aに動画を表示させてその動画を観る場合には、中間開成状態及び全開開成状態において利用できる上に、さらに第2閉成状態においても利用できる。また、全開開成状態つまり回動角度が180°になると、第2筐体12が第1筐体11に対して180°回動したことにより、第2カム24とスライド凹部4との位置が一致(略一致を含む。)するので、この全開開成状態では、第1筐体11と第2筐体12が互いに回動して第1閉成動作を行うか、互いにスライドして閉成動作を行うかのどちらか一方の閉成動作を行える。このとき、ボールベアリング73が第1ベアリング係合部81に係合しているので、スライドすることもなく第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った全開閉成状態に保持される。
このため、例えば、第1筐体11を左手で持つと共に第2筐体12を右手で持って、この第2筐体12を第1筐体11に対して第1筐体11の先端部から後端部側にスライドさせる。すると、ボールベアリング73が第1ベアリング係合部81から脱して(係合が解除されて)、摺動部83を摺動する。そして、開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24がスライド凹部4の端部に当接すると、図1(c)に示すように、ボールベアリング73が第2ベアリング係合部82に係合して、第1筐体11と第2筐体12が第2閉成状態で保持される。このように、ディスプレイ部12aを上面にして第1筐体11と第2筐体12を互いに重なり合わせた第2閉成状態とすることができるので、例えば、そのディスプレイ部12aに表示させた動画を観る場合には、第2筐体12が邪魔になることがないので、操作性が向上する。
この第2閉成状態の携帯電話機10を開くには、例えば、第1筐体11を左手で持つと共に第2筐体12を右手で持って、この第2筐体12を第1筐体11に対して第1筐体11の後端部から先端部側にスライドさせる。これにより、ボールベアリング73が第2ベアリング係合部82から脱して(係合が解除されて)、摺動部83を摺動し、そして、開閉ユニット20の第1カム23及び第2カム24がスライド凹部4の端部に当接すると共に、ボールベアリング73が第1ベアリング係合部81に係合して、第1筐体11と第2筐体12が全開開成状態で保持される(図1(b)及び図2参照。)。
したがって、本発明に係る開閉機構1及び携帯電話機10は、第1筐体11と第2筐体12をその一端部を支点として開閉して第1筐体11と第2筐体12の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成でき、さらに、全開位置において直線方向にスライドさせて第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合う第2閉成状態であるスライド位置を形成できるので、通常の回動による開閉とスライドによる開閉の両方の動作を行え、操作性が向上する。
また、第1筐体11と第2筐体12を互いに回動させて開閉操作を行うとき、カム凸部26の先端面がカム凹部27から脱して、第2カムのカム凹部27以外の平面上の接触面に接触しつつ摺動しているときに、第2筐体12の回動を止めると、カム凸部26の先端面の接触による摩擦力によって第2筐体12はその位置に停止する。すなわち、回動角度がフリーストップ角度であれば、その角度に第2筐体12を停止することができる。
また、第1筐体11と第2筐体12を互いにスライドさせて開閉操作を行うとき、第2筐体12を第1筐体11に対してスライドさせている途中でこのスライドを停止すると、その位置に第2筐体12を停止することができる。すなわち、第2筐体12を第1筐体11に対してスライドさせると、ボールベアリング73がスライド凹部4内の摺動部83に摺動しつつ圧縮コイルスプリング75の付勢力により摺動部83に押圧されている。このため、第2筐体12を停止すると、ボールベアリング73と摺動部83の接触による摩擦力によって第2筐体12はその位置に停止する。よって、第2筐体12を第1筐体11に対して所望の位置に停止させることができる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器は、第1筐体と第2筐体をその一端部を支点として開閉して第1筐体と第2筐体の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成でき、さらに、全開位置において直線方向にスライドさせて第1筐体と第2筐体が互いに重なり合う閉成状態であるスライド位置を形成できるために、通常の回動による開閉とスライドによる開閉の両方の動作を行え、操作性が向上するので、携帯端末の中でもとくに携帯電話機として好適に用いられるものである。
本発明に係る携帯機器である携帯電話機の一例を示す側面図で、(a)は回動動作による閉成状態を示す図、(b)は回動動作による開成状態を示す図、(c)はスライド動作による閉成状態を示す図である。 本発明に係る携帯機器である携帯電話機の一例における開成状態を示す平面図である。 本発明に係るスライド機構の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る開閉ユニットの取付状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る開閉ユニットの一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は分解断面図である。 本発明に係る回動凹部及びスライド凹部の一例を示す概略斜視図である。 本発明に係る回動凹部の要部を示す図で、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
符号の説明
1 開閉機構
2 係合凸部
3 回動凹部
4 スライド凹部
5 回動カム機構
6 スライド制御機構
10 携帯電話機
11 第1筐体
12 第2筐体
12a ディスプレイ部
20 開閉ユニット
21 シャフト
22 ケース
23 第1カム
24 第2カム
25 付勢手段
26 カム凸部
27 カム凹部
31 第1凹部
32 第2凹部(カム係合部)
70 ボールユニット
73 ボールベアリング
81 第1ベアリング係合部
82 第2ベアリング係合部
83 摺動部

Claims (8)

  1. 第1筐体と第2筐体からなり、開閉機構を用いて前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方の筐体の上面を前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方の筐体で覆う閉成状態と、前記一方の筐体の上面を露出させる開成状態とを形成する携帯機器であって、
    前記開閉機構により、前記第1筐体と前記第2筐体をその一端部を支点として開閉して前記第1筐体と前記第2筐体の閉成位置と中間開成位置と全開位置を形成できた上で、前記全開位置において、直線方向にスライドさせて前記第1筐体と前記第2筐体が互いに重なり合うスライド位置を形成できるように構成したことを特徴とする、携帯機器。
  2. 前記開閉機構を、
    前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方に設けられた係合凸部と、
    前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方に設けられ、前記係合凸部と係合して前記第1筐体と前記第2筐体を互いに回動可能に支持する回動凹部と、
    この回動凹部に連通すると共に、前記係合凸部と係合して前記第1筐体と前記第2筐体を互いにスライド可能に支持するスライド凹部と、
    前記第1筐体と前記第2筐体の回動を制御する回動カム機構と、
    前記全開位置において前記第1筐体と前記第2筐体のスライドを許容するスライド制御機構と、
    で構成したことを特徴とする、請求項1に記載の携帯機器。
  3. 前記係合凸部が、シャフトと、このシャフトの外周にその軸周りに回動可能に設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方と共に回動するカムとを有し、
    前記スライド制御機構が、前記シャフトを貫通する貫通孔が偏心位置に設けられた前記カムと、前記回動凹部に偏心されて連通されている前記スライド凹部と、で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の携帯機器。
  4. 前記シャフトの先端部に、この先端部から出没可能で突出方向に付勢されているスライド凸部を有するボールユニットを設け、前記スライド凹部に、前記スライド凸部が摺動する摺動部を設けたことを特徴とする、請求項3に記載の携帯機器。
  5. 前記ボールユニットが、前記シャフトに取り付けられ、出没孔を有するケース体と、このケース体内に前記出没孔から出没可能に収容される前記スライド凸部であるボールベアリングと、前記ケース体内に収容され、前記ボールベアリングを突出方向に付勢する付勢部材とで構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の携帯機器。
  6. 前記係合凸部がシャフトを有し、
    前記回動カム機構が、前記シャフトの先端部の外周にその軸周りに回動可能であってその軸方向に移動可能に設けられた第1カムと、前記シャフトの軸方向に移動可能で前記第1カムと面接触する第2カムと、該第2カムを前記第1カムに付勢する付勢手段と、前記第1カムの接触面と前記第2カムの接触面の少なくとも一方に設けられるカム凸部と、このカム凸部と係合して前記第1筐体と前記第2筐体の位置を所定の位置にロック状態に保持し、前記カム凸部と対向する前記第1カムの接触面及び/又は前記第2カムの接触面に設けられるカム凹部と、前記回動凹部に設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体が互いに回動するとき、この回動に伴って前記第1カムのみを前記シャフトに対して回動させるカム回動部と、で構成されていることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の携帯機器。
  7. 前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方にケースを固定し、このケースに、前記シャフトを設け、このシャフトに、前記ケースに係合して前記シャフトの軸周りの回動が抑制される前記第2カムを設け、前記シャフトの先端部の外周に前記第1カムを設け、前記第2カムと前記ケースとの間に前記付勢手段を設けて、開閉ユニットを構成したことを特徴とする、請求項6に記載の携帯機器。
  8. 前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方の筐体を、その両側部を立設したコ字状に形成し、これらの両側部の内側の一端部近傍に、前記開閉ユニットをそれぞれ固定し、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか他方の筐体の両側部に、その長手方向に延びる前記スライド凹部を設け、かつ、このスライド凹部の一端部に前記回動凹部を設けたことを特徴とする、請求項7に記載の携帯機器。
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