JP2006265933A - プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006265933A
JP2006265933A JP2005085527A JP2005085527A JP2006265933A JP 2006265933 A JP2006265933 A JP 2006265933A JP 2005085527 A JP2005085527 A JP 2005085527A JP 2005085527 A JP2005085527 A JP 2005085527A JP 2006265933 A JP2006265933 A JP 2006265933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pca
column
supporting
forward beam
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005085527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4636538B2 (ja
Inventor
Hitoshi Sasaki
仁 佐々木
Kiyoto Ebiki
清人 胡木
Atsushi Ishii
篤 石井
Kazuya Hayashi
和也 林
Yukihiro Sato
幸博 佐藤
Naoki Takamori
直樹 高森
Hirokazu Nishida
浩和 西田
Akira Tosaka
章 登坂
Kazuo Ishikawa
一雄 石川
Hiroyuki Shioda
博之 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP2005085527A priority Critical patent/JP4636538B2/ja
Publication of JP2006265933A publication Critical patent/JP2006265933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4636538B2 publication Critical patent/JP4636538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】逆梁と順梁とを備えた鉄筋コンクリート造建築物をPCa化するのに適した、プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法を提供する。
【解決手段】X方向の逆梁とY方向の順梁とを支持する両梁支持用PCa柱部材12の柱頭に、X方向に延在させて設置するPCa逆梁部材16を接合する。X方向の順梁とY方向の順梁とを支持する順梁支持用PCa柱部材14の柱頭に、X方向PCa順梁部材18を接合する。Y方向PCa順梁部材10とX方向PCa順梁部材との接合部では、Y方向PCa順梁部材の梁上端主筋及び梁下端主筋を、X方向PCa順梁部材の側面から突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋に接合する。Y方向PCa順梁部材とPCa逆梁部材との接合部では、Y方向PCa順梁部材の梁上端主筋及び梁下端主筋を、PCa逆梁部材の側面から突出させた梁上端主筋及び順梁支持用PCa柱部材の側面から突出させた梁下端主筋に接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法に関する。
高層鉄筋コンクリート造建築物を、プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物(以下の説明では、「プレキャスト鉄筋コンクリート」を「PCa」と表記する)とする場合には、建築物の骨組を構成する柱及び梁をPCa化し、現場においてそれらPCa柱部材及びPCa梁部材を接合する。その接合のために、従来一般的に、柱梁接合部を現場施工していたが、それには、横補強筋の配筋、型枠建込み、スラブコンクリートとの分離打設と作業が錯綜するため、作業手間がかかり、施工精度の確保が難しかった。また、柱梁接合部は柱と同じく高強度のコンクリートが要求される。高強度コンクリートは、セメント量が多いため高粘度であり、現場での打設が容易でなく、そのため、高強度コンクリートを現場で打設した柱梁接合部は、躯体品質上の欠陥部位になりやすかった。また特に、PCa梁部材が、梁成の下端に床スラブが接合する逆梁である場合には、柱梁接合部にコンクリートを打設するための型枠が浮き型枠となるため、型枠の精度確保が難しくなり,上記の問題点がより生じやすくなっていた。
これらの短所を克服するために、柱梁接合部そのものをPCa化して梁の一部または梁の半体部と一体化したPCa柱梁接合部ブロックを製作し、それをPCa柱部材の柱頭に接合するPCa工法が提案されている。PCa柱梁接合部ブロックは、通常は、PCa梁部材の梁成と等しい高さ、または、略々等しい高さを有するブロックであって、その側面から側方へ梁の一部(短梁部)または梁の半体部が突出しており、その短梁部の端部にPCa梁部材の端部を接合し、または、その梁の半体部に他のPCa柱梁接合部ブロックに一体化されている梁の半体部の端部を接合するようにしたものである。この種のPCa柱梁接合部ブロックの具体例と、それを用いた鉄筋コンクリート造建築物の構築方法とを開示した文献としては、特開平08―004110号公報や、特開2001−193150号公報などがある。
このようなPCa柱梁接合部ブロックを使用した接合方法によれば、柱梁接合部の現場施工に伴う上述した数々の短所を、略々克服することができる。
特開平08―004110号公報 特開2001−193150号公報
しかしながら、構築しようとする鉄筋コンクリート造建築物が、その外周部の梁部材を逆梁としたものである場合には、従来のPCa柱梁接合部ブロックを用いた方法では対応できない困難な問題が存在していた。それについて説明すると、外周部の梁部材を逆梁とした建築物であっても、内奥部の梁部材まで逆梁としていることは殆どなく、建築物の内奥部の梁部材は通常は順梁である。そのため、従来の方法に従うならば、建築物の外周部のPCa柱部材に接合するPCa柱梁接合部ブロックは、そのPCa柱部材を、外周部の逆梁のPCa梁部材と、それに直交する方向に延在する順梁のPCa梁部材との両方に接合するブロックとなることから、三次元的に嵩張ったものとならざるを得ない。特に高層鉄筋コンクリート造建築物などのPCa柱梁接合部ブロックでは、柱が太く、梁成が大きいことから、そのPCa柱梁接合部ブロックの大きさはかなりのものとなる。そのため、工場で製作したPCa柱梁接合部ブロックを、公道上を輸送して現場へ搬送することが著しく困難となり、或いは、その搬送のために甚だしい輸送コストがかかることになりかねない。PCa工法には、施工性度の向上、現場作業の省略化、躯体品質の向上、工期の短縮など、数多くの優れた点があるが、現場へのPCa部材の輸送が不可能もしくは困難となれば、PCa工法の採用そのものを断念せざるを得ない。
本発明はかかる事情に鑑み成されたものであり、本発明の目的は、逆梁と順梁とを備えた鉄筋コンクリート造建築物をPCa化するのに適した、プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法を提供することにあり、より具体的には、構築しようとする鉄筋コンクリート造建築物が逆梁と順梁とを備えたものである場合に、その建築物が例えば高層鉄筋コンクリート造建築物などのように柱が太く、梁成の大きなものであっても、公道上を輸送してPCa部材を現場へ搬送することに何ら困難を生じることなく、PCa工法の優れた利点を存分に享受することのできる、プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法は、X方向に延在する逆梁と、X方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法において、Y方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(Y方向PCa順梁部材)と、X方向に延在する逆梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(両梁支持用PCa柱部材)と、X方向に延在する順梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(順梁支持用PCa柱部材)と、X方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート逆梁部材(PCa逆梁部材)と、X方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(X方向PCa順梁部材)とを製作し、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記PCa逆梁部材を接合し、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記X方向PCa順梁部材を接合し、前記Y方向PCa順梁部材と前記X方向PCa順梁部材との接合部においては、前記Y方向PCa順梁部材の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋を、前記X方向PCa順梁部材の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋に接合し、前記Y方向PCa順梁部材と前記PCa逆梁部材との接合部においては、前記Y方向PCa順梁部材の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋を、前記PCa逆梁部材の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋及び前記両梁支持用PCa柱部材の側面からY方向へ突出させた梁下端主筋に接合することを特徴とする。
また、本発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法は、建築物の外周部にあってX方向に延在する逆梁と、建築物の外周部または内奥部にあってX方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法において,Y方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(Y方向PCa順梁部材)を製作し、該Y方向PCa順梁部材は、その両端から該Y方向PCa順梁部材の延在方向であるY方向へ、梁上端主筋及び梁下端主筋の先端部を突出させたものとし、X方向に延在する逆梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(両梁支持用PCa柱部材)を製作し、該両梁支持用PCa柱部材は、その柱頭から上方へ柱主筋の上端部を突出させ、その柱頭のY方向の一方の側面からY方向へ、前記Y方向PCa順梁部材の梁下端主筋を接合するための梁下端主筋を突出させたものとし、X方向に延在する順梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(順梁支持用PCa柱部材)を製作し、該順梁支持用PCa柱部材は、その柱頭から上方へ柱主筋の上端部を突出させたものとし、建築物の外周部にX方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート逆梁部材(PCa逆梁部材)を製作し、該PCa逆梁部材は、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に接合する柱梁接合部と、この柱梁接合部のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する逆梁半体部とを一体化したプレキャスト鉄筋コンクリート部材(PCa部材)とし、該PCa逆梁部材の逆梁半体部の先端からX方向へ、梁上端主筋及び梁下端主筋の先端部を突出させ、該PCa逆梁部材の柱梁接合部のY方向の一方の側面からY方向へ、前記Y方向PCa順梁部材の梁上端主筋を接合するための梁上端主筋を突出させ、該PCa逆梁部材の柱梁接合部に、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔を形成したものとし、建築物の外周部または内奥部にX方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(X方向PCa順梁部材)を製作し、該X方向PCa順梁部材は、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に接合する柱梁接合部と、この柱梁接合部のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する順梁半体部とを一体化したPCa部材とし、該X方向PCa順梁部材の順梁半体部の先端からX方向へ、梁上端主筋及び梁下端主筋の先端部を突出させ、該X方向PCa順梁部材の柱梁接合部のY方向の一方の側面または両方の側面からY方向へ、前記Y方向PCa順梁部材の梁上端主筋及び梁下端主筋を接合するための梁上端主筋及び梁下端主筋を突出させ、該X方向PCa順梁部材の柱梁接合部に、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔を形成したものとし、現場において、前記両梁支持用PCa柱部材及び前記順梁支持用PCa柱部材を所定の位置に設置し、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を前記PCa逆梁部材の柱主筋挿通孔に挿通して、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記PCa逆梁部材を設置し、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を前記X方向PCa順梁部材の柱主筋挿通孔に挿通して、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記X方向PCa順梁部材を設置し、互いに対向する梁上端主筋どうしを接合し、互いに対向する梁下端主筋どうしを接合することにより、前記Y方向PCa順梁部材、前記PCa逆梁部材、及び前記X方向PCa順梁部材の梁主筋を接合し、前記両梁支持用PCa柱部材と前記PCa逆梁部材とを接合して一体化し、前記順梁支持用PCa柱部材と前記X方向PCa順梁部材とを接合して一体化し、前記両梁支持用PCa柱部材及び前記順梁支持用PCa柱部材の柱脚を設置部位に接合し、梁上端主筋どうし及び梁下端主筋どうしを接合した接合部に型枠を建込んでコンクリートを打設することを特徴とする。
本発明に係る接合方法によれば、使用するPCa部材を、三次元的に嵩張ることのない単に細長いだけの部材とすることができるため、構築しようとする鉄筋コンクリート造建築物が逆梁と順梁とを備えたものである場合に、その建築物が例えば高層鉄筋コンクリート造建築物などのように柱が太く、梁成の大きいものであっても、公道上を輸送してPCa部材を現場へ搬送することに何ら困難を生じることなく、PCa工法の優れた利点を存分に享受することが可能である。従って、逆梁と順梁とを備えた鉄筋コンクリート造建築物をPCa化するのに適した、プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法が得られる。
以下に本発明の実施の形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明して行く。本発明に係る構築方法により構築する建築物は、X方向に延在する逆梁と、X方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物であり、また特に、図示例は、建築物の外周部にあってX方向に延在する逆梁と、建築物の外周部または内奥部にあってX方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物である。この建築物は、その骨組が複数種類のPCa部材で構成され、それらPCa部材は、少なくとも、2種類のPCa柱部材と3種類のPCa梁部材とを含むものである。図1は、それらPCa部材を、建方が完了したときのそれらの相対位置をもって示した、X方向から見た立面図であり、同図の左右方向がY方向である。図1に示したPCa部材は、Y方向PCa順梁部材10、両梁支持用PCa柱部材12、順梁支持用PCa柱部材14、PCa逆梁部材16、及びX方向PCa順梁部材18であり、これらのPCa部材は、以下のような部材として製作する。
Y方向PCa順梁部材10は、Y方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材であり、建築物のY方向に延在する順梁を構成する部材である。図1に示したように、Y方向PCa順梁部材10は、その両端から、このY方向PCa順梁部材の延在方向であるY方向へ、梁上端主筋22a及び梁下端主筋22bの先端部を突出させてある。Y方向PCa順梁部材10は順梁を構成するものであることから、その上端に床スラブが接合される。そのため、Y方向PCa順梁部材10の上端部分は、横補強筋24のうちの床スラブ厚さ相当分が、梁上端主筋22aと共に露出しており、この上端部分のコンクリートは、床スラブのコンクリートを打設する際に同時に打設される。
両梁支持用PCa柱部材12は、X方向に延在する逆梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材である。図2に斜視図で示したように、両梁支持用PCa柱部材12は、その柱頭から上方へ柱主筋26の上端部を突出させ、その柱頭のY方向の一方の側面からY方向へ、Y方向PCa順梁部材10の梁下端主筋22bを接合するための梁下端主筋28を突出させてある。また、両梁支持用PCa柱部材12の柱脚には、この両梁支持用PCa柱部材12を設置部位に接合するためのスリーブ式機械継手30が埋設されている。
順梁支持用PCa柱部材14は、X方向に延在する順梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材である。図3に斜視図で示したように、順梁支持用PCa柱部材14は、その柱頭から上方へ柱主筋32の上端部を突出させたPCa柱部材として製作されている。両梁支持用PCa柱部材12と同様に、順梁支持用PCa柱部材14の柱脚にも、この順梁支持用PCa柱部材14を設置部位に接合するためのスリーブ式機械継手34が埋設されている。
PCa逆梁部材16は、建築物の外周部にX方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート逆梁部材であり、建築物のX方向に延在する逆梁を構成する部材である。図2に斜視図で示したように、PCa逆梁部材16は、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭に接合する柱梁接合部36と、この柱梁接合部36のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する逆梁半体部38とを一体化したPCa部材として製作される。逆梁半体部38は、隣り合う2本の両梁支持用PCa柱部材12の間に横架される1スパン分の逆梁を、そのスパン中央付近で2つに分割した片割れである(図6参照)。それゆえ、建築物のX方向の端に設置するPCa逆梁部材16は、その柱梁接合部36のX方向の一方の側面から延出する1本だけの逆梁半体部38を備えたものとし、建築物のX方向の端以外の箇所に設置するPCa逆梁部材16は、図2に示したように、その柱梁接合部36のX方向の両方の側面からX方向の両側へ延出する2本の逆梁半体部38を備えたものとする。
PCa逆梁部材16は、その逆梁半体部38の先端からX方向へ、梁上端主筋42a及び梁下端主筋42bの先端部を突出させてあり、また、その柱梁接合部36のY方向の一方の側面からY方向へ、Y方向PCa順梁部材10の梁上端主筋22aを接合するための梁上端主筋44を突出させてある。更に、PCa逆梁部材16は逆梁を構成するものであることから、その下端に床スラブが接合される。そのため、PCa逆梁部材16のY方向の一方の側面(梁上端筋44が延出している側の側面)に、スラブ筋接合金物46を埋設し、また、その側面からY方向へスラブ筋48を突出させてある。
更に、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36には、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭から上方へ突出した柱主筋26の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔50と、硬化性充填材注入孔であるグラウト注入孔52とが貫通形成されていると共に、柱梁接合部36の下面の中央に突起53(図4参照)が形成されており、これらについては後に詳述する。
X方向PCa順梁部材18は、建築物の外周部または内奥部にX方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材であり、建築物のX方向に延在する順梁を構成する部材である。図3に斜視図で示したように、X方向PCa順梁部材18は、順梁支持用PCa柱部材14の柱頭に接合する柱梁接合部54と、この柱梁接合部54のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する順梁半体部56とを一体化したPCa部材として製作される。順梁半体部56は、隣り合う2本の順梁支持用PCa柱部材14の間に横架される1スパン分の順梁を、そのスパン中央付近で2つに分割した片割れである。それゆえ、建築物のX方向の端に設置するX方向PCa順梁部材18は、その柱梁接合部54のX方向の一方の側面から延出する1本だけの順梁半体部56を備えたものとし、建築物のX方向の端以外の箇所に設置するPCa逆梁部材18は、図3に示したように、その柱梁接合部54のX方向の両方の側面からX方向の両側へ延出する2本の順梁半体部56を備えたものとする。
X方向PCa順梁部材18は、その順梁半体部56の先端からX方向へ、梁上端主筋60a及び梁下端主筋60bの先端部を突出させてある。また、X方向PCa順梁部材18は、その柱梁接合部54のY方向の一方の側面または両方の側面からY方向へ、Y方向PCa順梁部材10の梁上端主筋22a及び梁下端主筋22bを接合するための梁上端主筋62a及び梁下端主筋62bを突出させておく。Y方向の一方の側面だけからそれら梁主筋62a、62bを突出させるのは、そのX方向PCa順梁部材18をY方向の端に配設する場合であり、そうでない場合には、図3に示したように、Y方向の両方の側面からそれら梁主筋62a、62bを突出させておく。X方向PCa順梁部材18は順梁を構成するものであることから、その上端に床スラブが接合される。そのため、X方向PCa順梁部材18の上端部分は、横補強筋64のうちの床スラブ厚さ相当分が、梁上端主筋62aと共に露出しており、この上端部分のコンクリートは、床スラブのコンクリートを打設する際に同時に打設される。
更に、X方向PCa順梁部材18の柱梁接合部54には、順梁支持用PCa柱部材14の柱頭から上方へ突出した柱主筋32の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔66と、硬化性充填材注入孔であるグラウト注入孔68とが貫通形成されていると共に、柱梁接合部54の下面の中央に突起(不図示)が形成されている。それらは、PCa逆梁部材16の柱主筋挿通孔36に形成されている柱主筋挿通孔50、グラウト注入孔52、及び突起53と同一構造、同一機能のものであり、以下の柱主筋挿通孔50、グラウト注入孔52、及び突起53についての説明は、それらにも当てはまるものである。
図4は、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭と、この柱頭に載置されたPCa逆梁部材16とを示した断面側面図であり、図5は、図4と同じ断面側面図であるが、ただし、接合のために硬化性充填材を注入しているときの状態を示した図である。これらの図に示したように、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭から上方へ突出させた柱主筋26の上方突出長さは、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36の高さより大きくして、PCa逆梁部材16を両梁支持用PCa柱部材12の柱頭に載置したときに、柱主筋26の上端部の先端が、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36の上面から上方へ突出するようにしてある。このようにしたのは、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭にPCa逆梁部材16を接合した後に、その両梁支持用PCa柱部材12の柱梁接合部36の上面から上方へ突出した柱主筋26の上端部と、更に上階に設けるPCa柱部材の柱主筋の下端部とを接合するためである。従って、更に上階にPCa柱部材を設けるのでない場合には、柱主筋26の上端部の先端をPCa柱梁接合部ブロック14の上面から上方へ突出させる必要はない。
PCa逆梁部材16の柱梁接合部36の下面に形成した突起53は、PCa逆梁部材16を両梁支持用PCa柱部材12の柱頭に載置したときに、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭の上面と、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36の下面との間に、目地空間70を確保するための突起である。同様に、X方向PCa順梁部材18の柱梁接合部54の下面に形成した前述の突起(不図示)は、X方向PCa順梁部材18を順梁支持用PCa柱部材14の柱頭に載置したときに、順梁支持用PCa柱部材14の柱頭の上面と、X方向PCa順梁部材18の柱梁接合部54の下面との間に、同様の目地空間を確保するための突起である。図4に示した突起53は、扁平な角錐台形状の突起(凸型コッター)であり、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36の下面の中央に形成されている。目地空間を確保するための突起は、これ以外の形状のものとしてもよく、形成する個数を2個以上としてもよく、更に、PCa逆梁部材16ないしX方向PCa順梁部材18の柱梁接合部の下面に形成する替わりに、それらの面に対向する、両梁支持用PCa柱部材12ないし順梁支持用PCa柱部材14の柱頭の上面に形成するようにしてもよい。
図4及び図5に示した具体例では、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36の複数の柱主筋挿通孔50は、PCa逆梁部材16を製作する際に、その柱梁接合部36を鉛直方向に貫通する複数のシース管72を埋設することによって形成したものである。即ち、シース管72の内周面によって、柱主筋挿通孔50の内周面が画成されている。シース管72としては公知の様々なものを使用することができるが、PCa逆梁部材16のコンクリートに対する定着力と、後述する硬化性充填材に対する定着力とを大きなものとするために、例えば螺旋状のリブを備えたスパイラルシース管などの、異形シース管を用いることが望ましい。柱主筋挿通孔50の上端部分は拡径部として形成されており、シース管72の上端はこの拡径部の下端まで延在している。この拡径部を設けた目的については後に説明する。
硬化性充填材注入孔(グラウト注入孔)52は、PCa逆梁部材16の柱梁接合部36を貫通して延在し、上端及び下端が柱主筋挿通孔36の上面と下面とに開口している。そのため、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭にPCa逆梁部材16が載置されて、上述した目地空間70が画成されたときには、硬化性充填材注入孔52の下端は、その目地空間70に開口したものとなる。硬化性充填材注入孔28は、後に説明するように、硬化性充填材を、この目地空間70内へ注入するために用いられる注入孔である。
両梁支持用PCa柱部材12の柱頭から上方へ突出した柱主筋26の上端部をPCa逆梁部材16の柱主筋挿通孔50に挿通して、両梁支持用PCa柱部材12の柱頭にPCa逆梁部材16を設置することにより、図4に示したように目地空間70が形成されたならば、続いて、図5に示したように、目地空間70の周囲をシール材73で封止する。このシール材73としては、例えば固練りモルタルなどを使用するとよく、その他の適宜のシール材を使用することも可能である。
続いて、硬化性充填材注入孔52を介して目地空間70内へ、流動性を有する硬化性充填材を注入することにより、その硬化性充填材を、目地空間70内に充填すると共に、目地空間70に開口した複数の柱主筋挿通孔50の夫々の下端から、それら複数の柱主筋挿通孔50の中へ流入させ、それら柱主筋挿通孔50の内部を下方から上方へ流動させて、それら柱主筋挿通孔50の内部に充填する。この後、充填された硬化性充填材が硬化することで、複数の柱主筋26が夫々の柱主筋挿通孔50に固定接合され、もって、両梁支持用PCa柱部材12とPCa逆梁部材16とが一体化されて接合される。
流動性を有する硬化性充填材としては、種々のものを使用することができるが、特に好適な具体例はセメントグラウトである。注入孔52の上端からセメントグラウトを注入するには、例えば、スクイーズポンプなどのグラウトポンプを使用し、そのグラウトポンプの吐出口と注入孔52の上端とを、塩化ビニル管や耐圧ホースなどで接続するとよい。
また、グラウトポンプを用いて、セメントグラウトを複数の柱主筋挿通孔50に連続的に充填して行くと、図5に示したように、注入孔52に近い柱主筋挿通孔50ほど、充填されるセメントグラウトの上昇が速く、そのセメントグラウトの天端が高くなる傾向が現れる。それゆえ、セメントグラウトを目地空間70内へ注入する際には、注入と注入停止とを反復することによって、柱主筋挿通孔50どうしの間で、充填されるセメントグラウトの天端の高さに大きな差が発生しないようにするのがよい。更に、セメントグラウトがどの柱主筋挿通孔50の上端にも達しないうちに、目地空間70への注入を終了させて、複数の柱主筋挿通孔50の上端近傍に非充填部を余裕として残し、それら非充填部を、各々の柱主筋挿通孔50の上端から注入するセメントグラウトをもって充填するようにするのがよい。前述した柱主筋挿通孔50の上端部分に設けた拡径部は、ジョッキ等を用いて柱主筋挿通孔16の上部からセメントグラウトを充填する際の便を図ったものである。
以上に説明した両梁支持用PCa柱部材12とPCa逆梁部材16とを一体化して接合する方法は、順梁支持用PCa柱部材14とX方向PCa順梁部材18とを一体化して接合するためにも用いられる。即ち、順梁支持用PCa柱部材14の柱頭から上方へ突出した柱主筋32の上端部をX方向PCa順梁部材18の柱主筋挿通孔66に挿通して、順梁支持用PCa柱部材14の柱頭にX方向PCa順梁部材18を設置した上で、それによって形成された目地空間の周囲をシール材で封止し、注入孔68を介して硬化性充填材を注入するようにすればよい。
次に、現場における建方について、図6を参照して説明する。図6は、2本の両梁支持用PCa柱部材12と、2本のPCa逆梁部材16とを、建方が完了したときのそれらの相対位置をもって示した、Y方向から見た立面図であり、図の左右方向がX方向である。建方を行うには、先ず、フーチングないし下階のPCa柱部材の上部から上方へ突出している柱主筋74を、両梁支持用PCa柱部材12の柱脚に埋設されているスリーブ式機械継手30に挿入し、両梁支持用PCa柱部材12を所定位置に設置する。また、図6には示していないが、順梁支持用PCa柱部材14も同様にして所定の位置に設置する。その後、当該階の床スラブの後打ちコンクリートを打設する。この時点では、当該階の床スラブ位置まで完成し、その床スラブ上に当該階の両梁支持用PCa柱部材12及び順梁支持用PCa柱部材14が林立した状態にある。
その後、上階の床スラブを支持するためのPCa逆梁部材16を、X方向に延在させるようにして、また、上で説明したように両梁支持用PCa柱部材12の柱頭から上方へ突出した柱主筋26の上端部をPCa逆梁部材16の柱主筋挿通孔50に挿通して、夫々の両梁支持用PCa柱部材12の柱頭に設置する。以上が完了した時点を示したのが、図6である。また、図6には示していないが、上階の床スラブを支持するためのX方向PCa順梁部材18も同様にして設置する。即ち、X方向PCa順梁部材18を、X方向に延在させるようにして、また、順梁支持用PCa柱部材14の柱頭から上方へ突出した柱主筋32の上端部をX方向PCa順梁部材18の柱主筋挿通孔66に挿通して、夫々の順梁支持用PCa柱部材14の柱頭に設置する。
続いて、以上のようにして列設した複数のPCa逆梁部材16の互いに対向する梁上端主筋42aどうしを接合し、互いに対向する梁下端主筋42bどうしを接合することによって、X方向に延在する逆梁の梁主筋を連続させる。また、同様に、列設した複数のX方向PCa順梁部材18の互いに対向する柱上端主筋60aどうしを接合し、互いに対向する梁下端主筋60bどうしを接合することによって、X方向に延在する順梁の梁主筋を連続させる。
更に、複数のY方向PCa順梁部材10を夫々の所定の位置に横架する。このとき、図1に示したように、Y方向PCa順梁部材10とX方向PCa順梁部材18との接合部においては、Y方向PCa順梁部材10の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋22a及び梁下端主筋22bを、X方向PCa順梁部材18の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋62a及び梁下端主筋62bに接合し、一方、Y方向PCa順梁部材10とPCa逆梁部材16との接合部においては、Y方向PCa順梁部材10の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋62a及び梁下端主筋62bを、PCa逆梁部材16の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋44及び両梁支持用PCa柱部材12の側面からY方向へ突出させた梁下端主筋28に接合する。
以上によって、Y方向PCa順梁部材10、PCa逆梁部材16、及びX方向PCa順梁部材18の梁主筋どうしを互いに接合したならば、続いて、それら梁部材10、16、18に、ハーフPCa床スラブを仮設して、床スラブの配筋を行う。次に、先に図4及び図5を参照して説明した接合方法に従って、両梁支持用PCa柱部材12とPCa逆梁部材16とを接合して一体化し、また、順梁支持用PCa柱部材14とX方向PCa順梁部材18とを接合して一体化する。更に、両梁支持用PCa柱部材12の柱脚に埋設されているスリーブ式機械継手30と、順梁支持用PCa柱部材14の柱脚に埋設されているスリーブ式機械継手34とにグラウトを充填することで、それら柱部材12、14の柱脚を設置部位に接合して固定する。その後、梁上端主筋どうし及び梁下端主筋どうしを接合した接合部に型枠を建込んでコンクリートを打設する。
以上説明したように、本発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法は、X方向に延在する逆梁と、X方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物を構築する方法であって、この構築方法においては、Y方向に延在させて設置するPCa順梁部材であるY方向PCa順梁部材と、X方向に延在する逆梁とY方向に延在する順梁とを支持する両梁支持用PCa柱部材と、X方向に延在する順梁とY方向に延在する順梁とを支持する順梁支持用PCa柱部材と、X方向に延在させて設置するPCa逆梁部材であるPCa逆梁部材と、X方向に延在させて設置する順梁部材であるX方向PCa順梁部材とを製作する。そして、両梁支持用PCa柱部材の柱頭にPCa逆梁部材を接合し、順梁支持用PCa柱部材の柱頭にX方向PCa順梁部材を接合する。また、Y方向PCa順梁部材とX方向PCa順梁部材との接合部においては、Y方向PCa順梁部材の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋を、X方向PCa順梁部材の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋に接合し、Y方向PCa順梁部材とPCa逆梁部材との接合部においては、Y方向PCa順梁部材の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋を、PCa逆梁部材の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋及び両梁支持用PCa柱部材の側面からY方向へ突出させた梁下端主筋に接合する。そのため、使用するPCa部材を、三次元的に嵩張ることのない単に細長いだけの部材とすることができるため、構築しようとする鉄筋コンクリート造建築物が逆梁と順梁とを備えたものである場合に、その建築物が例えば高層鉄筋コンクリート造建築物などのように柱が太く、梁成の大きいものであっても、公道上を輸送してPCa部材を現場へ搬送することに何ら困難を生じることなく、施工性度の向上、現場作業の省略化、躯体品質の向上、工期の短縮などをはじめとするPCa工法の優れた利点を存分に享受することができる。
また、本発明によれば、横補強筋の配筋精度や柱梁接合部の寸法精度を高精度とすることができると共に、高強度コンクリートを密実に充填することができるため、高品質な躯体を構築することができる。更には、柱梁接合部と梁半体部とを一体化してPCa化した直線状のPCa部材は製作が簡単で、建方においても施工精度の確保が容易となる。
本発明の実施の形態に係るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法において使用する、Y方向PCa順梁部材、両梁支持用PCa柱部材、順梁支持用PCa柱部材、PCa逆梁部材、及びX方向PCa順梁部材を、建方が完了したときのそれらの相対位置をもって示した、X方向から見た立面図である。 両梁支持用PCa柱部材及びPCa逆梁部材を示した斜視図である。 順梁支持用PCa柱部材及びX方向PCa順梁部材を示した斜視図である。 両梁支持用PCa柱部材の柱頭と、この柱頭に載置されたPCa逆梁部材とを示した断面側面図である。 図4と同じ断面側面図であるが、ただし、接合のために硬化性充填材を注入しているときの状態を示した図である。 2本の両梁支持用PCa柱部材と、2本のPCa逆梁部材とを、建方が完了したときのそれらの相対位置をもって示した、Y方向から見た立面図である。
符号の説明
10……Y方向PCa順梁部材、12……両梁支持用PCa柱部材、14……順梁支持用PCa柱部材、16……PCa逆梁部材、18……X方向PCa順梁部材、22a……梁上端主筋、22b……梁下端主筋、26……柱主筋、28……梁下端主筋、32……柱主筋、36……柱梁接合部、38…逆梁半体部、42a……梁上端主筋、42b……梁下端主筋、50……柱主筋挿通孔、52……硬化性充填材注入孔、54……柱梁接合部、56……順梁半体部、60a……梁上端主筋、60b……梁下端主筋、62a……梁上端主筋、62b……梁下端主筋、66……柱主筋挿通孔、68……硬化性充填材注入孔、70……目地空間。

Claims (7)

  1. X方向に延在する逆梁と、X方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法において、
    Y方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(Y方向PCa順梁部材)と、X方向に延在する逆梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(両梁支持用PCa柱部材)と、X方向に延在する順梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(順梁支持用PCa柱部材)と、X方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート逆梁部材(PCa逆梁部材)と、X方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(X方向PCa順梁部材)とを製作し、
    前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記PCa逆梁部材を接合し、
    前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記X方向PCa順梁部材を接合し、
    前記Y方向PCa順梁部材と前記X方向PCa順梁部材との接合部においては、前記Y方向PCa順梁部材の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋を、前記X方向PCa順梁部材の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋に接合し、
    前記Y方向PCa順梁部材と前記PCa逆梁部材との接合部においては、前記Y方向PCa順梁部材の先端からY方向へ突出させた梁上端主筋及び梁下端主筋を、前記PCa逆梁部材の側面からY方向へ突出させた梁上端主筋及び前記両梁支持用PCa柱部材の側面からY方向へ突出させた梁下端主筋に接合する、
    ことを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  2. 前記両梁支持用PCa柱部材は、その柱頭から上方へ柱主筋の上端部を突出させ、
    前記順梁支持用PCa柱部材は、その柱頭から上方へ柱主筋の上端部を突出させ、
    前記PCa逆梁部材は、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に接合する柱梁接合部と、この柱梁接合部のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する逆梁半体部とを一体化したプレキャスト鉄筋コンクリート部材(PCa部材)とし、該PCa逆梁部材の柱梁接合部に、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔を形成し、
    前記X方向PCa順梁部材は、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に接合する柱梁接合部と、この柱梁接合部のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する順梁半体部とを一体化したPCa部材とし、該X方向PCa順梁部材の柱梁接合部に、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔を形成し、
    前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を前記PCa逆梁部材の柱主筋挿通孔に挿通して、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記PCa逆梁部材を設置した上で、前記両梁支持用PCa柱部材と前記PCa逆梁部材とを接合して一体化し、
    前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を前記X方向PCa順梁部材の柱主筋挿通孔に挿通して、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記X方向PCa順梁部材を設置した上で、前記順梁支持用PCa柱部材と前記X方向PCa順梁部材とを接合して一体化する、
    ことを特徴とする請求項1記載のプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  3. 建築物の外周部にあってX方向に延在する逆梁と、建築物の外周部または内奥部にあってX方向に延在する順梁と、X方向に対して直交するY方向に延在する順梁とを含んで成るプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法において、
    Y方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(Y方向PCa順梁部材)を製作し、該Y方向PCa順梁部材は、その両端から該Y方向PCa順梁部材の延在方向であるY方向へ、梁上端主筋及び梁下端主筋の先端部を突出させ、
    X方向に延在する逆梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(両梁支持用PCa柱部材)を製作し、該両梁支持用PCa柱部材は、その柱頭から上方へ柱主筋の上端部を突出させ、その柱頭のY方向の一方の側面からY方向へ、前記Y方向PCa順梁部材の梁下端主筋を接合するための梁下端主筋を突出させ、
    X方向に延在する順梁とY方向に延在する順梁とを支持するプレキャスト鉄筋コンクリート柱部材(順梁支持用PCa柱部材)を製作し、該順梁支持用PCa柱部材は、その柱頭から上方へ柱主筋の上端部を突出させ、
    建築物の外周部にX方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート逆梁部材(PCa逆梁部材)を製作し、該PCa逆梁部材は、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に接合する柱梁接合部と、この柱梁接合部のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する逆梁半体部とを一体化したプレキャスト鉄筋コンクリート部材(PCa部材)とし、該PCa逆梁部材の逆梁半体部の先端からX方向へ、梁上端主筋及び梁下端主筋の先端部を突出させ、該PCa逆梁部材の柱梁接合部のY方向の一方の側面からY方向へ、前記Y方向PCa順梁部材の梁上端主筋を接合するための梁上端主筋を突出させ、該PCa逆梁部材の柱梁接合部に、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔を形成し、
    建築物の外周部または内奥部にX方向に延在させて設置するプレキャスト鉄筋コンクリート順梁部材(X方向PCa順梁部材)を製作し、該X方向PCa順梁部材は、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に接合する柱梁接合部と、この柱梁接合部のX方向の一方の側面または両方の側面からX方向へ延出する順梁半体部とを一体化したPCa部材とし、該X方向PCa順梁部材の順梁半体部の先端からX方向へ、梁上端主筋及び梁下端主筋の先端部を突出させ、該X方向PCa順梁部材の柱梁接合部のY方向の一方の側面または両方の側面からY方向へ、前記Y方向PCa順梁部材の梁上端主筋及び梁下端主筋を接合するための梁上端主筋及び梁下端主筋を突出させ、該X方向PCa順梁部材の柱梁接合部に、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を挿通するための柱主筋挿通孔を形成し、
    現場において、前記両梁支持用PCa柱部材及び前記順梁支持用PCa柱部材を所定の位置に設置し、
    前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を前記PCa逆梁部材の柱主筋挿通孔に挿通して、前記両梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記PCa逆梁部材を設置し、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭から上方へ突出した柱主筋の上端部を前記X方向PCa順梁部材の柱主筋挿通孔に挿通して、前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に前記X方向PCa順梁部材を設置し、
    互いに対向する梁上端主筋どうしを接合し、互いに対向する梁下端主筋どうしを接合することにより、前記Y方向PCa順梁部材、前記PCa逆梁部材、及び前記X方向PCa順梁部材の梁主筋を接合し、
    前記両梁支持用PCa柱部材と前記PCa逆梁部材とを接合して一体化し、前記順梁支持用PCa柱部材と前記X方向PCa順梁部材とを接合して一体化し、前記両梁支持用PCa柱部材及び前記順梁支持用PCa柱部材の柱脚を設置部位に接合し、梁上端主筋どうし及び梁下端主筋どうしを接合した接合部に型枠を建込んでコンクリートを打設する、
    ことを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  4. 前記両梁支持用PCa柱部材ないし前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭の上面に、または、前記PCa逆梁部材ないし前記X方向PCa順梁部材の柱梁接合部の下面に、前記PCa逆梁部材ないし前記X方向PCa順梁部材を前記両梁支持用PCa柱部材ないし前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に載置したときに、前記両梁支持用PCa柱部材ないし前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭の上面と前記PCa逆梁部材ないし前記X方向PCa順梁部材の柱梁接合部の下面との間に目地空間を確保するための突起を形成し、
    前記PCa逆梁部材ないし前記X方向PCa順梁部材を前記両梁支持用PCa柱部材ないし前記順梁支持用PCa柱部材の柱頭に載置したことによって形成された目地空間の周囲をシール材で封止し、
    前記目地空間内へ流動性を有する硬化性充填材を注入することによって、該硬化性充填材を、前記目地空間内に充填すると共に、前記目地空間に開口した前記柱主筋挿通孔の下端から該柱主筋挿通孔の中へ流入させ、該柱主筋挿通孔の内部を下方から上方へ流動させて、該柱主筋挿通孔の内部に充填し、
    前記硬化性充填材が硬化することで、前記両梁支持用PCa柱部材ないし前記順梁支持用PCa柱部材の柱主筋が前記PCa逆梁部材ないし前記X方向PCa順梁部材の柱主筋挿通孔に固定接合され、もって、前記両梁支持用PCa柱部材と前記PCa逆梁部材とが接合されて一体化され、前記順梁支持用PCa柱部材と前記X方向PCa順梁部材とが接合されて一体化されるようにする、
    ことを特徴とする請求項2又は3記載のプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  5. 前記PCa逆梁部材ないし前記X方向PCa順梁部材の柱梁接合部にシース管を埋設することによって前記柱主筋挿通孔を形成することを特徴とする請求項4記載のプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  6. 前記Y方向PCa順梁部材の柱梁接合部ないし前記PCa逆梁部材の柱梁接合部を貫通して下端がその柱梁接合部の下面に開口した硬化性充填材注入孔を形成し、該硬化性充填材注入孔を介して前記硬化性充填材を前記目地空間内へ注入することを特徴とする請求項4記載のプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
  7. 前記硬化性充填材としてセメントグラウトを使用し、グラウトポンプを用いてその注入を行うことを特徴とする請求項4記載のプレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法。
JP2005085527A 2005-03-24 2005-03-24 プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法 Active JP4636538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005085527A JP4636538B2 (ja) 2005-03-24 2005-03-24 プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005085527A JP4636538B2 (ja) 2005-03-24 2005-03-24 プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006265933A true JP2006265933A (ja) 2006-10-05
JP4636538B2 JP4636538B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=37202179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005085527A Active JP4636538B2 (ja) 2005-03-24 2005-03-24 プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4636538B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122562A1 (ja) * 2008-04-01 2009-10-08 株式会社アイ・アイ・イー国際環境研究所 建物の構築方法
JP2009293192A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Ohbayashi Corp Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法
JP2010138643A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Ohbayashi Corp 高架橋の柱梁接合部の構築方法、高架橋
CN106759939A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 上海建工五建集团有限公司 竖向预制混凝土构件的连接结构与方法
JP2021059952A (ja) * 2019-10-09 2021-04-15 五洋建設株式会社 高強度コンクリートによる柱梁接合部を含む柱の構築工法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105113626B (zh) * 2015-08-19 2018-01-05 广西矿建集团有限公司 现浇柱预制梁板结构施工方法
CN111764508B (zh) * 2020-06-17 2021-11-16 江苏华源建筑设计研究院股份有限公司 用于预制梁柱的钢筋混凝土带钢环板连接节点和连接方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220816A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Shimizu Corp 建 物
JP2004076336A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd Pc製柱,柱梁接合構造体およびその接合方法
JP2004244891A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Maeda Corp 柱と梁の接合構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220816A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Shimizu Corp 建 物
JP2004076336A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd Pc製柱,柱梁接合構造体およびその接合方法
JP2004244891A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Maeda Corp 柱と梁の接合構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122562A1 (ja) * 2008-04-01 2009-10-08 株式会社アイ・アイ・イー国際環境研究所 建物の構築方法
JP5357862B2 (ja) * 2008-04-01 2013-12-04 啓三 左高 建物の構築方法
KR101411033B1 (ko) * 2008-04-01 2014-06-30 인스티튜트 오브 인터내셔널 인바이런먼트 건물의 건축방법
JP2009293192A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Ohbayashi Corp Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法
JP2010138643A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Ohbayashi Corp 高架橋の柱梁接合部の構築方法、高架橋
CN106759939A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 上海建工五建集团有限公司 竖向预制混凝土构件的连接结构与方法
JP2021059952A (ja) * 2019-10-09 2021-04-15 五洋建設株式会社 高強度コンクリートによる柱梁接合部を含む柱の構築工法
JP7330054B2 (ja) 2019-10-09 2023-08-21 五洋建設株式会社 高強度コンクリートによる柱梁接合部を含む柱の構築工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4636538B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4636538B2 (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法
JP2010065459A (ja) プレキャストコンクリート造の柱梁接合部材と柱部材の接合構造と接合方法
JP2006291575A (ja) 擁壁及びその施工方法
KR100862005B1 (ko) 내부구속 중공 콘크리트 충전 강관 세그먼트 제조방법
KR101104212B1 (ko) 프리스트레스 강선 정착 장치
JP2009121083A (ja) プレキャスト柱梁の接合構造
JP2008075425A (ja) 杭と柱の接合構造
JP5386379B2 (ja) 橋梁に於けるプレキャスト床版の継手
JP2014055517A (ja) プレキャスト柱梁の接合構造
JP2007146641A (ja) プレキャストコンクリート部材の接合部の構造並びに該接合部を有するプレキャストコンクリート組立構造物及びその構造物の構築方法
JP2008223339A (ja) 中空杭の杭頭部強化方法及び杭頭部強化用補強材
JP2008144431A (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造
JP2004190364A (ja) プレキャストsrc柱接合部構造
JP6703816B2 (ja) フーチング基礎構造
JP2011169058A (ja) グラウト注入方法、接合構造、及び建物
KR101939949B1 (ko) 철근 선조립 기둥 기반 hpc 기둥
JP4966825B2 (ja) プレキャストコンクリート柱の接合構造
JP2005200994A (ja) 閉鎖断面部材の接合構造
JP2007255006A (ja) 鉄骨柱と既製杭との接合方法
JP2004011203A (ja) プレキャストsrc柱接合部構造
KR101826246B1 (ko) T형 단면의 프리캐스트 콘크리트 구조체를 이용한 콘크리트 벽체 시공 방법
JP3914457B2 (ja) プレキャストパネルゾーンと下方柱部材との接合工法
JP4611065B2 (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート柱部材とプレキャスト鉄筋コンクリート柱梁接合部ブロックとの接合方法
JP5008522B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の接合構造、建物、及び建物の施工方法
JP2008069564A (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101118

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4636538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250