JP2006254596A - ワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成方法およびワイヤハーネス分岐部の保護構造 - Google Patents

ワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成方法およびワイヤハーネス分岐部の保護構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 分岐部への保護材の装着後においても分岐部の柔軟性や分岐方向の自由度を確保できるワイヤハーネス分岐部の保護構造を提供する。
【解決手段】 可撓性を有する樹脂からなると共に軸線方向にスリット14aを有する長尺な円筒状のチューブを保護材14として用い、このチューブ14を展開状態で正方形となるように切断して底辺14bより前後一対の三角形状が突出する状態で折り曲げ、底辺14bを幹線12の下面側に当接させると共に、前後の三角形の頂点部14d、14eを支線13の前後両面に当接させて支線13にテープ巻きする。更に、底辺14bの両端を幹線12にテープ巻きして、保護材14でワイヤハーネスの分岐部11を囲むようにして分岐部の保護構造を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成方法およびワイヤハーネス分岐部の保護構造に関し、詳しくは分岐部の保護のために覆われる樹脂製の保護材を装着した状態においても分岐部の柔軟性を確保できるようにするものである。
従来、ワイヤハーネスにおいてT字状に分岐する分岐部を、車体のバリ等から保護するものとしては、樹脂製のプロテクタを装着して保護するものと、柔軟性のある材質で保護するものとがある。特に分岐部を屈曲させて車体の所要箇所に取り付ける必要がある場合は、柔軟性のあるシートで保護するのが適している。そして、シートで保護するようにしたものとしては、実開昭57−107225号公報(特許文献1)に記載の構造が知られている。これは図6(A)に示すように、分岐部1の上下を軟質の樹脂シート2で挟み、この樹脂シート2を幹線Waと支線Wbによる内角部に沿って、ミシン糸3により縫合することで分岐部1を樹脂シート2で保護するようにしている。
一方、特開2001−135173号公報(特許文献2)には、図6(B)に示すような分岐部結束用の専用のシート4で分岐部5を保護するようにしたものが記載されている。このシート4は分岐部5を挟んで二つ折りに重ねられると共に、支線Wbの両側と幹線Waとの間の内角部に、シート4の下面部の角部を内側に折り畳んで形成した折り返し部4aを設け、シート4の上面部の角部は折り返し部4aを挟み込むようにして下面部の裏側へ折り畳んで押さえ部4bとなし、この押さえ部4bの一部には粘着材が塗布された接着面4cを有している。そして、接着面4cによりシート4の上面部を下面部の裏側で接着することで分岐部5を包み込んだ状態で保護するようにしている。
実開昭57−107225号公報 特開2001−135173号公報
しかしながら、上記図6(A)に記載のものは、分岐部1への樹脂シート2の装着に際し、T字状の分岐部1に沿ってミシン糸3での縫合作業を伴うため、作業に手間を要すると共に、分岐部1の分岐方向に沿って樹脂シート2が密着した状態となるため、分岐部1の柔軟性が失われて狭いスペースへのワイヤハーネスの配索作業が困難となる問題があった。また、分岐部1における分岐数が複数ある設定においては、ミシン糸3を用いる保護材の装着作業が更に困難なものとなる。
また、上記図6(B)に記載のものは、予め特定部位に粘着材が塗布された接着面4cを有する専用のシート4が必要となるため、コスト高になると共に、支線Wbの両側と幹線Waとの間の内角部にシート4を折り畳んで押さえ部4bで接着する構造となっているので、上記図6(A)の場合と同様に分岐部5の柔軟性が失われてワイヤハーネスの配索作業性が低下するという問題があった。
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、汎用の保護材料を用いることができると共に、分岐部への保護材の装着後においても分岐部の柔軟性や分岐方向の自由度を確保できるワイヤハーネス分岐部の保護構造および形成方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、幹線から支線が分岐するワイヤハーネス分岐部の保護構造形成方法であって、
可撓性を有する樹脂からなると共に軸線方向にスリットを有する長尺な円筒状のチューブを保護材として用い、
前記チューブを展開状態で正方形となるように切断し、
前記チューブを底辺より前後一対の三角形状が突出する状態で折り曲げ、
前記底辺を前記幹線の下面側に当接させると共に、前後の三角形の頂点部を前記支線の前後両面に当接させ、
前記前後の頂点部を支線にテープ巻きし、前記底辺の両端を前記幹線にテープ巻きし、あるいは、前記前後の頂点部を支線にテープ巻きすると共に、底辺の一端を前記幹線にテープ巻きして、前記保護材でワイヤハーネスの分岐部を囲んでいることを特徴とするワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成方法を提供している。
このようにすれば、汎用のスリットを有する円筒状チューブを用いて展開形状が正方形となる単純形状に切断するのみで分岐部の保護材を準備することができる。そして、このチューブを三角形状に二つ折りにした状態で分岐部を両面から包み込むように保護することができ、底辺の端部および前後の頂点部をそれぞれ幹線および支線にテープ巻きするのみの簡単な操作で分岐部にチューブを装着して保護することができる。
また、上記の方法で形成されたワイヤハーネス分岐部の保護構造にあっては、分岐部へのテープの装着状態において、幹線と支線の両側との間の内側部分はテープ巻きされていない開放された状態となるので、幹線に対し支線の柔軟性が失われることなくある程度自由に傾動させることができ、車両の狭いスペースへのワイヤハーネスの配索作業の作業性を向上させることができる。
また、上記保護構造において、前記テープ巻きされていない三角形の斜辺部分より他の支線が延在されるようにしてもよい。
このように構成すれば、幹線と支線の両側との間の内側部分における三角形の斜辺部分は開放された状態となっているので、更に支線の分岐が必要な場合においては、この開放された部分から任意の方向に支線を延在させることができる。よって、種々の分岐部の分岐形態に対しても専用の保護材を要することなく共通の保護材にて対応することができる。
以上の説明より明らかなように、本発明におけるワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成方法およびワイヤハーネス分岐部の保護構造によれば、分岐部の形態に応じて専用の保護材を用いることなくスリット入りの円筒状樹脂チューブを用いることができるので、分岐部の保護構造のコスト低減を図ることができる。また、分岐部への保護材の装着も正方形に展開したチューブを三角形状に二つ折り状にして分岐部を挟み込んで各頂点部をワイヤハーネスにテープ巻きするのみで簡易かつ確実に装着することができる。更に、装着後の保護材は支線両側の三角形の斜辺部分が開放された状態となっているため、支線の傾動が可能となって柔軟性を発揮できるため、ワイヤハーネスの配索作業性を向上することができる。また、支線両側の三角形の開放された斜辺部分から他の支線を更に延在させることも可能であり、各種分岐形態にも対応させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、ワイヤハーネス分岐部の保護構造の第1実施形態を示し、分岐部11としては、ワイヤハーネスを構成する幹線12の途中から分岐する支線13がT字状に分岐する部位を保護材14の取付け対象とし、この保護材14は3箇所でテープTの巻き付けによって幹線12と支線13に固定するようにしている。保護材14は、図2(A)に示すように、一般に用いられる可撓性を有する樹脂材料からなると共に軸線方向にスリット14aを有する長尺な円筒状のチューブとしている。この保護材14は、一方の対角線を底辺として三角形状に折り重ねたとき分岐部11を覆うのに充分な面積を有する大きさとされると共に、図2(B)に示すように、展開形状が正方形となるように切断使用される。
分岐部11を保護するために保護材14を取付けるには、図3(A)に示すように、先ず保護材14の一方の対角線が底辺14bとなるようにして前後一対の三角形状の被覆面14cが突出する状態に折り曲げながら、図3(B)に示すように、幹線12の下面側に底辺14bを当接させる。次いで、上下の被覆面14cの頂点部14dを支線13の前後両面に当接させる。これにより、分岐部11は保護材14の折り曲げられた2面の被覆面14cによって幹線12および支線13の前後両面が挟持されると共に、幹線12の両側外面および支線13の前後両面に三角形の各頂点部14d、14e、14fが配置された状態となる。
次いで、図3(C)に示すように、被覆面14cにおける前後の頂点部14dをテープTによって支線13に巻き付けると共に、底辺14bの両端における頂点部14e、14fを同様にテープTによって幹線12に巻き付けて固定する。これにより、保護材14は幹線12および支線13に対し位置ずれすることなく分岐部11を囲んだ状態で固定される(図1)。また、保護材14は分岐部11への固定状態において頂点部14dと頂点部14eとの間、頂点部14dと頂点部14fとの間の斜辺部分16は上下の被覆面14cの端縁が閉塞されておらず、よって開口部15a、15bを有する状態となっている。
上記形成方法によって構成された第1実施形態のワイヤハーネス分岐部の保護構造は、幹線12と支線13との間の内角部分には保護材14の端部が閉塞されていない開口部15a、15bを有るので、支線13は幹線12に対しある程度の柔軟性を発揮して傾動できる状態とすることができる。このため、車体へのワイヤハーネスの配索時においては、狭い経路に沿ってワイヤハーネスを配索する場合、支線13がこれに追従して傾動することで分岐部11の引っ掛かりによる作業性の困難さを軽減することができる。
なお、上記実施形態においては、幹線12に対する保護材14の固定を底辺14bの両端部における頂点部14e、14fをテープTによって巻き付け固定する例を示したが、図4に示すように、テープ止め箇所は両端に限らず、頂点部14e、14fのいずれか一方のみとしてもよい。この場合においても、分岐部11へ保護材14を安定的に固定できると共に、幹線12に対する分岐線13の柔軟性を保持することができる。
図5は、第2実施形態を示し、分岐部21として幹線22と支線23とからなるT字の3方向の分岐形状に加えて、幹線22と支線23との間に更に別の支線23aを分岐させた4方向の分岐形状を構成している。この場合においても、分岐部21への保護材24の形成方法は第1実施形態と同様の手順にて行い、各頂点部24d、24e、24fをテープTによって幹線22および支線23に巻き付け固定することで保護構造を形成することができる。このとき、追加された支線23aは頂点部24d、24e間における三角形の斜辺部分26の開口部25aを通して外方へ延在させることにより任意の方向に取り出すことができる。
なお、その他の構成は第1実施形態と同様のため、同一符号を付してその説明を省略する。また、上記第2実施形態では、追加の支線23aを1方向追加した例を示したが、更に2本以上の支線を外方へ延在させることもできる。
(A)は本発明におけるワイヤハーネス分岐部の保護構造の第1実施形態を示す図である。 (A)は保護材の斜視図、(B)は保護材の展開図である。 (A)〜(C)は第1実施形態におけるワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成工程を示す図である。 第1実施形態の変形例を示す図である。 第2実施形態のワイヤハーネス分岐部の保護構造を示す図である。 (A)〜(C)は従来例を示す図である。
符号の説明
11、21 分岐部
12、22 幹線
13、23、23a 支線
14、24 保護材
14a スリット
14b 底辺
14d、14e、14f、24d、24e、24f 頂点部
16、26 斜辺部分

Claims (3)

  1. 幹線から支線が分岐するワイヤハーネス分岐部の保護構造形成方法であって、
    可撓性を有する樹脂からなると共に軸線方向にスリットを有する長尺な円筒状のチューブを保護材として用い、
    前記チューブを展開状態で正方形となるように切断し、
    前記チューブを底辺より前後一対の三角形状が突出する状態で折り曲げ、
    前記底辺を前記幹線の下面側に当接させると共に、前後の三角形の頂点部を前記支線の前後両面に当接させ、
    前記前後の頂点部を支線にテープ巻きし、前記底辺の両端を前記幹線にテープ巻きし、あるいは、前記前後の頂点部を支線にテープ巻きすると共に、底辺の一端を前記幹線にテープ巻きして、前記保護材でワイヤハーネスの分岐部を囲んでいることを特徴とするワイヤハーネス分岐部の保護構造の形成方法。
  2. 請求項1に記載の方法で形成されたワイヤハーネス分岐部の保護構造。
  3. 前記テープ巻きされていない三角形の斜辺部分より他の支線が延在されている請求項2に記載のワイヤハーネス分岐部の保護構造。
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