JP2006253572A - ステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ステージ装置の制御精度の低下を防止することができるステージ装置、当該ステージ装置上の基板にマスクのパターンを露光精度の悪化を招かずに転写することができる露光装置、並びに当該露光装置を用いてデバイスを製造するデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 ウェハステージWSTは、ウェハステージ本体26と自重キャンセラ56とを含んで構成されており、ウェハステージ本体26は自重キャンセラ56の支持によりベース盤21上で移動可能に構成されている。同様に、計測ステージWSTは、自重キャンセラ57の支持によってベース盤21上で移動可能に構成されている。自重キャンセラ56,57は、ウェハステージWSTの重心の位置を調整するためのアダプタ60を介してウェハステージ本体26及び計測ステージ本体46にそれぞれ取り付けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物体を載置して移動可能に構成されたステージ装置、当該ステージ装置を備える露光装置、及び当該露光装置を用いてデバイスを製造するデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子、撮像装置(CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)等)、薄膜磁気ヘッド等のデバイスの製造工程の一つであるリソグラフィ工程においては、マスクとしてのレチクルのパターンを、投影光学系を介して基板としてのフォトレジストが塗布されたウェハ(又はガラスプレート等)上に転写露光するために、露光装置が使用されている。この露光装置としては、マスクを保持するマスクステージと基板を保持する基板ステージとを所定の位置関係に位置決めした状態で露光を行うステッパー等の一括露光型(静止露光型)の投影露光装置、又はマスクステージと基板ステージとを相対的に同期移動(走査)させながら露光を行うスキャニングステッパー等の走査露光型の投影露光装置(走査型露光装置)等が使用されている。
露光装置が備える基板ステージは、基板を保持するテーブルと、このテーブルを保持して平坦度の高いベース部材上を2次元移動する基板ステージ本体と、基板ステージ本体をベース部材上に支持する支持機構と、基板ステージ本体を駆動する駆動機構とを含んで構成されている。上記の駆動機構は、リニアモータを駆動源とするリニアモータ方式のものが主流となっている。また、上記のテーブルは、基板ステージ本体に対し、例えば3つのボイスコイルモータ又は3つのEIコア等の微動機構を介して接続されており、この微動機構によりテーブルの傾斜及び高さ位置の微調整が可能になっている。
また、上記の支持機構は、基板ステージ本体に取り付けられたピストン部と、ピストン部を重力方向下方に付勢するシリンダ部内部とを含んで構成されており、シリンダ部内部に所定圧の気圧を供給してベース部材上に基板ステージを支持している。この支持機構は低剛性に設定されているため、ベース部材からの振動を基板ステージ本体に伝えないよう基板ステージ本体を支持している。尚、かかる構成の基板ステージの詳細については、以下の特許文献1を参照されたい。
特開2004−311459号公報
ところで、近年、特に半導体素子の製造においては、スループット(単位時間に露光処理することができる基板の枚数)の向上が望まれており、この要望に応えるために基板ステージの最高加速度及び最高速度が引き上げられている。基板ステージの高速化・高加速度化に伴って、基板ステージには極めて高い制御精度が求められるようになっている。上述した通り、基板ステージはリニアモータによって駆動されるが、リニアモータの永久磁石が可動子として基板ステージ本体に取り付けられている構成では、上記の支持機構の取り付け位置が基板ステージ本体に取り付けられた永久磁石の重心位置からずれていると、基板ステージを駆動した際にモーメントが生じて基板ステージの制御精度が低下してしまうという問題があった。
また、上述した通り、支持機構はシリンダ部の内部に所定圧の気体を供給して重力方向(シリンダ部の軸方向)に基板ステージ本体を支持しており、ベース部材からの振動を基板ステージに伝えないためには支持機構の剛性を低くする必要があった。このため、シリンダ部の容積を大きくしなければならず装置が大型化するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ステージ装置の制御精度の低下を防止することができるステージ装置、当該ステージ装置上の基板にマスクのパターンを露光精度の悪化を招かずに転写することができる露光装置、並びに当該露光装置を用いてデバイスを製造するデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によるステージ装置は、所定の基準面(21a)上で移動可能に構成されたステージ本体(26)と、当該ステージ本体に取り付けられ前記ステージ本体を前記所定の基準面上に支持する支持機構(56)とを備えるステージ装置(WST)において、前記支持機構を含む前記ステージ本体の重心の位置を調整する調整部材(60)を設けたことを特徴としている。
この発明によると、支持機構を含むステージ本体の重心の位置が調整部材により調整される。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によるステージ装置は、所定の基準面(21a)上で移動可能に構成されたステージ本体(26)と、当該ステージ本体に取り付けられ前記ステージ本体を前記所定の基準面上に支持する支持機構(56)とを備えるステージ装置(WST)において、前記支持機構は、第1供給路(71b)からの第1気体が供給される第1空間(RM1)と、少なくとも一部が前記第1空間に配置され前記第1空間と連通した第2空間(RM2)とを有し、前記ステージ本体に設けられたシリンダ部(70a)と;前記第2空間に挿入されて前記シリンダ部に対して相対移動可能なピストン部(70b)と;を有し、前記第2空間に供給される前記第1気体により前記ステージ本体部の自重を支持することを特徴としている。
この発明によると、シリンダ部に設けられた第1空間に供給される第1気体が、第1空間に連通する第2空間に供給されて第2空間に挿入されたピストン部を押すことにより、ステージ本体の自重が支持される。
本発明の露光装置は、基板(W)を露光する露光装置(EX)において、前記基板を保持するステージとして上記のステージ装置を備えることを特徴としている。
本発明のデバイス製造方法は、上記の露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴としている。
本発明によれば、調整部材によって支持機構を含むステージ本体の重心の位置が調整されるため、ステージ装置の制御精度の低下を防止することができるという効果がある。
また、本発明によれば、ピストン部が挿入される第2空間以外に、第2空間に連通して第1気体が供給される第1空間を備えているため、第1気体が供給される空間の容積を大きくして自重キャンセラの剛性を低くすることができる。これにより、基準面からステージ本体部への振動の伝わりが防止され、ステージ装置の制御精度の低下を防止することができるという効果がある。
また、本発明によれば、高い制御精度を有するステージ装置を備えているため、ステージ装置上の基板にマスクのパターンを露光精度の悪化を招かずに転写することができるという効果がある。
更に、本発明によれば、露光精度の悪化を招かずにマスクのパターンを基板上に転写することができるため、微細なパターンを有するデバイスを効率よく製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるステージ装置、露光装置、及びデバイス製造方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による露光装置の概略構成を示す側面図である。図1に示す露光装置EXは、図1中の投影光学系PLに対してマスクとしてのレチクルRと基板としてのウェハWとを相対的に移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンをウェハWに逐次転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の露光装置である。
尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。図1に示すXYZ直交座標系は、X軸及びY軸がウェハWの移動面に平行な面に含まれるよう設定され、Z軸が投影光学系PLの光軸AXに沿う方向に設定されている。また、本実施形態ではレチクルR及びウェハWを同期移動させる方向(走査方向)をY方向に設定している。
図1に示す通り、本実施形態の露光装置EXは、照明光学系ILS、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影ユニットPU、ウェハWを保持するウェハステージWSTと計測ステージMSTとを有するステージ装置ST、及びこれらの制御系を含んで構成される。照明光学系ILSは、不図示のレチクルブラインドで規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域を露光光ILによってほぼ均一な照度で照明する。ここで、露光光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
レチクルステージRST上には、パターン面(図1における−Z側の面)にパターンが形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により保持されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータを含むレチクルステージ駆動部(図示省略)によって、照明光学系ILSの光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂直なXY平面内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(Y方向)に指定された走査速度で駆動可能に構成されている。
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置(Z軸周りの回転を含む)は、レーザ干渉計(以下、レチクル干渉計という)12によって、移動鏡13(実際にはY軸に直交する反射面を有するY移動鏡とX軸に直交する反射面を有するX移動鏡とが設けられている)を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。このレチクル干渉計12の計測値は主制御装置(図示省略)に出力されており、主制御装置は、このレチクル干渉計12の計測値に基づいてレチクルステージRSTのX方向、Y方向、及びθZ方向(Z軸周りの回転方向)の位置を算出するとともに、この算出結果に基づいてレチクルステージ駆動部を制御することで、レチクルステージRSTの位置(及び速度)を制御する。
レチクルステージRSTの上方には、露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系からなる一対のレチクルアライメント検出系14a,14bがX方向に所定距離隔てて設けられている。レチクルアライメント検出系14a,14bは、レチクルR上の一対のレチクルアライメントマークと、これらに対応する計測ステージMST上の一対の基準マークの投影光学系PLを介した共役像とを同時に観察するものである。これらのレチクルアライメント検出系14a,14bとしては、例えば特開平7−176468号公報(対応する米国特許第5,646,413号)等に開示されるものと同様の構成のものが用いられている。
投影ユニットPUは、鏡筒15と、鏡筒15内に所定の位置関係で保持された複数の光学素子を含む投影光学系PLとを含んで構成されている。投影光学系PLとしては、例えばZ方向の共通の光軸AXを有する複数のレンズ(レンズエレメント)からなる屈折光学系が用いられている。
また、本実施形態の露光装置EXは、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウェハW側)のレンズ(以下、先玉ともいう)GLの近傍には、液浸装置17を構成する液体供給ノズル18aと、液体回収ノズル18bとが設けられている。液体供給ノズル18aは液体供給管を介して液体供給装置(何れも図示省略)に接続されており、液体回収ノズル18bは液体回収管を介して液体回収装置(何れも図示省略)に接続されている。
上記の液体としては、ここではArFエキシマレーザ光(波長193nmの光)が透過する超純水(以下、特に必要な場合を除いて、単に「水」と記述する)を用いるものとする。超純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、ウェハW上に塗布されたフォトレジスト及び光学レンズ等に対する悪影響を及ぼさないという利点がある。ここで、水の屈折率nはほぼ1.44であり、この水の中では露光光ILの波長は193nm×1/n=約134nmに短波長化される。
上記の液体供給装置は、主制御装置からの指示に応じて液体供給管に接続されたバルブを所定開度で開き、液体供給ノズル18aを介して先玉GLとウェハWとの間に水を供給する。また、上記の液体回収装置は、主制御装置からの指示に応じて液体回収管に接続されたバルブを所定開度で開き、液体回収ノズル18bを介して先玉GLとウェハWとの間から液体回収装置(液体のタンク)の内部に水を回収する。このとき、主制御装置は、先玉GLとウェハWとの間に液体供給ノズル18aから供給される水の量と、液体回収ノズル18bを介して回収される水の量とが常に等しくなるように、液体供給装置及び液体回収装置に対して指令を与える。従って、先玉GLとウェハWとの間に一定量の水Lq(図1参照)が保持される。尚、先玉GLとウェハWとの間に保持される水Lqは、常に入れ替わることになる。
以上説明した通り、本実施形態の露光装置が備える液浸装置17は、液体供給装置、液体回収装置、供給管、回収管、液体供給ノズル18a、及び液体回収ノズル18b等を含んで構成された局所液浸装置である。尚、投影ユニットPUの下方に計測ステージMSTが位置する場合にも、上記と同様に計測テーブルMTBと先玉GLとの間に水を満たすことが可能である。
ステージ装置STは、例えば半導体工場の床面FL上に配置されたフレームキャスタFC、フレームキャスタFC上に設けられたベース盤(定盤)21、ベース盤21の上方に配置されベース盤21の上面(所定の基準面)21aに沿って移動するウェハステージWST及び計測ステージMST、これらのステージWST,MSTの位置を検出する干渉計22,23、並びにステージWST,MSTを駆動するステージ駆動部(図示省略)を含んで構成される。
上記のウェハステージWSTは、ベース盤21上に配置されたウェハステージ本体26とウェハステージ本体26上に搭載されたウェハテーブルWTBとを含んで構成されており、レチクルRのパターンをウェハWに露光転写するためにウェハWを保持して移動するものである。ウェハステージ本体26は、断面矩形枠状でX方向に延びる中空部材によって構成されている。このウェハステージ本体26の下面には、ウェハステージ本体26をベース盤21上に支持する支持機構としての自重キャンセラ56が設けられている。
一方、計測ステージMSTは、計測ステージ本体46と、計測ステージ本体46上に搭載された計測テーブルMTBとを含んで構成されており、ウェハステージWSTがウェハWの交換のためにローディングポジションに位置している間に投影光学系PLの下方に位置して各種の計測を行うものである。計測ステージ本体46はウェハステージ本体26と同様の構成であり、またその下面には計測ステージ本体46をベース盤21上に支持する支持機構としての自重キャンセラ機構57が設けられている。尚、ウェハステージ本体26に対して設けられている自重キャンセラ56及び計測ステージ本体46に対して設けられている自重キャンセラ機構57の詳細については後述する。
次に、ステージ装置STの構成について詳細に説明する。図2は、ステージ装置STの構成を示す斜視図である。図2に示す通り、フレームキャスタFCは、X方向の一側と他側との端部近傍にY方向を長手方向として上方に突出した突部FCa,FCbが一体的に形成された概略平板状からなるものである。ベース盤(定盤)21は、フレームキャスタFCの突部FCa,FCbに挟まれた領域上に配置されている。ベース盤21の上面21aは平坦度が極めて高く仕上げられ、ウェハステージWST及び計測ステージMSTのXY平面に沿った移動の際のガイド面とされている。
ウェハステージWSTは、ウェハステージ本体26をX方向にロングストロークで駆動するとともに、Y方向、Z方向、θx(X軸周りの回転方向)、θy(Y軸周りの回転方向)、θz(Z軸周りの回転方向)に微小駆動する第1駆動系27と、ウェハステージ本体26及び第1駆動系27をY方向にロングストロークで駆動する第2駆動系28a,28bとを備えている。更に、ウェハステージWSTは、X方向に等速運動をするチューブキャリア29と、真空又はエア等の用力をチューブキャリア29からウェハステージ本体26に非接触で伝達する不図示の6自由度パイプを備えている。ここで、チューブキャリア29がX方向に等速運動するのは、チューブキャリア29の駆動により発生する反力がウェハステージ本体26に及ぼす影響を少なくするためである。
ウェハステージ本体26の+X側の側面及び−X側の側面には、それぞれ3つの開口が形成されている。これらの開口のうちの各々の側面のほぼ中央部に形成された開口を介してウェハステージ本体26を貫通するように、複数のコイルを備えるY軸用固定子33が設けられている。また、各々の側面に形成された3つの開口のうち、Y軸用固定子33が貫通している開口をY方向に挟むように形成された2つの開口の各々を介してウェハステージ本体26を貫通するように、2つのX軸用固定子34a,34bが設けられている。更に、Y軸用固定子33が貫通している開口には永久磁石35が設けられており、X軸用固定子34a,34bが貫通している開口には永久磁石36a,36bがそれぞれ設けられている。これらの永久磁石33及び永久磁石36a,36bは、ウェハステージ本体26の重心に対して対称に配置されている。
上記のY軸用固定子33は、それが貫通している開口に設けられた永久磁石35と協働してウェハステージ本体26をY方向に微小駆動する。また、上記の2つのX軸用固定子34a,34bは、それぞれが貫通している開口に設けられた永久磁石36a,36bとそれぞれ協働してウェハステージ本体26をX方向に長いストロークで駆動する。ここで、各々のX軸用固定子34a,34bの駆動量を異ならせることにより、ウェハステージ本体26をθz方向に回転させることができる。
即ち、第1駆動系27は、Y軸用固定子33と永久磁石35とからなるムービングマグネット型のリニアモータと、X軸用固定子34a,34bと永久磁石36a,36bとからなるムービングマグネット型のリニアモータとを備えている。尚、ここではムービングマグネット型のリニアモータを備える場合を例に挙げて説明するが、ムービングコイル型のリニアモータを備えていても良い。また、以上の通り、ウェハステージWSTは、X方向の移動に関して、その移動をガイドするガイド部材を有さないガイドレスステージである。
また、ウェハステージ本体26の下方にはX方向に延びる2つのZ軸固定子(図示省略)が設けられており、これらのZ軸固定子に対応してウェハステージ本体26の底面にはZ軸用の可動子として4つの永久磁石37a〜37d(図3参照)が設けられている。一方のZ軸固定子には2つの永久磁石37a,37bが対応して設けられており、他方のZ軸固定子には残りの2つの永久磁石37c,37dが対応して設けられている。これらの永久磁石37a〜37dもウェハステージ本体26の重心に対して対称に配置されている。
2つのZ軸固定子の各々にはコイルが設けられており、これらのコイルに供給する電流を制御することにより、対応する永久磁石37a〜37dとの間で発生するZ方向の推力を変化させることができるため、ウェハステージ本体26をZ方向、θx、θy方向に駆動することができる。また、チューブキャリア29をX方向に駆動するために、図1に示す通り、X方向に延びる固定子TXも設けられている。尚、上記のY軸用固定子33、X軸用固定子34a,34b、不図示の2つのZ軸固定子、及び固定子TXの各々は両端が第2駆動系28a,28bを構成する可動子39a,39bにそれぞれ固定されている。
フレームキャスタFCの突部FCa,FCbの上方には、第2駆動系28a,28bを構成するY方向に延びるY軸用の固定子38a,38bがそれぞれ配設されている。これらのY軸用の固定子38a,38bは、それぞれの下面に設けられた不図示の気体静圧軸受、例えばエアベアリングによって突部FCa,FCbの上方において所定のクリアランスを介して浮上支持されている。これはウェハステージWSTや計測ステージMSTのY方向の移動により発生した反力により、固定子38a,38bがY方向のYカウンタマスとして逆方向に移動して、この反力を運動量保存の法則により相殺するためである。
これらの固定子38a,38bの間には上述したウェハステージ本体26等が配置されており、Y軸用固定子33、X軸用固定子34a,34b、Z軸固定子、及び固定子TXの各々の両端に固定された可動子39a,39bが固定子38a,38bの内側からそれぞれ挿入されている。固定子38a,38bはY方向に沿って配列された永久磁石を備えており、可動子39a,39bはY方向に沿って配列されたコイルを備えている。即ち、第2駆動系28a,28bは、ウェハステージWSTをY方向に駆動するムービングコイル型のリニアモータを備えている。尚、ここではムービングコイル型のリニアモータを備える場合を例に挙げて説明するが、ムービングマグネット型のリニアモータを備えていても良い。
ウェハステージWSTは、Y方向の移動に関して、固定子38aと可動子39aとの電磁的結合、及び固定子38bと可動子39bとの電磁的結合を除いて、その移動をガイドするガイド部材を有さないガイドレスステージである。尚、ウェハステージWSTをX方向に駆動した際の反力は、第2駆動系28a,28bに設けられる固定子38a,38bと可動子39a,39bとの間の電磁的な結合を介して不図示のXカウンタマスに伝わる。このXカウンタマスは、フレームキャスタFCの突部FCa,FCbと固定子38a,38bとの間に設けられており、Y方向のカウンタマスとして用いられる固定子38a,38bを支持してX方向に移動可能に構成され、ウェハステージWSTや計測ステージMSTのX方向の移動とは逆方向に移動してウェハステージWSTをX方向に駆動した際の反力を相殺する。
ウェハテーブルWTB上には、ウェハWを保持するウェハホルダ40が設けられている。ウェハホルダ40は、板状の本体部と、この本体部の上面に固定されその中央にウェハWの直径よりも大きな円形開口が形成された撥液性(撥水性)を有する補助プレートとを備えている。この補助プレートの円形開口内部の本体部の領域には、多数(複数)のピンが配置されており、その多数のピンによってウェハWが支持された状態で真空吸着されている。この場合、ウェハWが真空吸着された状態では、そのウェハWの表面と補助プレートの表面との高さがほぼ同一の高さとなるように形成されている。尚、補助プレートを設けずに、ウェハテーブルWTBの表面に撥液性を付与してもよい。
また、図2に示す通り、ウェハテーブルWTBのX方向の一端(+X側端)には、X方向に直交する(Y方向に延在する)反射面41Xが鏡面加工により形成されており、Y方向の一端(+Y側端)には、Y方向に直交する(X方向に延在する)反射面41Yが同様に鏡面加工により形成されている。これらの反射面41X,41Yには、X軸干渉計42、Y軸干渉計44からの干渉計ビーム(ビーム)がそれぞれ投射される。尚、図2に示すX軸干渉計42及びY軸干渉計44は、図1においてはまとめて干渉計23として図示している。
X軸干渉計42及びY軸干渉計44が反射面41X,41Yからの反射光をそれぞれ受光することで、各反射面41X,41Yの基準位置(一般的には投影ユニットPU側面や、投影光学系PLの+Y方向側に配置されたオフアクシス型のアライメント系45(図1参照)の側面に固定ミラーを配置し、そこを基準面とする)からの計測方向の変位を検出する。尚、反射面41X,41Yとしては、ウェハテーブルWTBの端面に形成する構成に代えて、ウェハテーブルWTBの上面に、X方向に延在する反射面を有するY移動鏡及びY方向に延在する反射面を有するX移動鏡をそれぞれ設ける構成としてもよい。
X軸干渉計42は、投影光学系PLの投影中心(光軸AX、図1参照)を通りX軸に平行な測長軸と、アライメント系45の計測視野中心を通りX軸に平行な測長軸とを有し、露光時には投影光学系PLの投影中心位置を通る測長軸でウェハテーブルWTBのX方向の位置を検出し、エンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)の際にはアライメント系45の計測視野中心を通る測長軸でウェハテーブルWTBのX方向の位置を測定する。また、X軸干渉計42は、ベースライン量の計測や計測ステージMSTに設けられた各種計測器の計測内容に応じて2つの測長軸を適宜用いて計測テーブルMTBのX方向の位置を測定する。
つまり、X軸干渉計42は、ウェハテーブルWTB又は計測テーブルMTBのX方向の位置を、Y方向の投影中心位置及びアライメント中心位置のそれぞれで計測可能となっている。尚、ベースライン量とは、投影光学系PLにより投影されるパターンの投影像に対するウェハステージWSTの位置関係を示す量であり、具体的には投影光学系PLの投影中心とアライメント系45の計測視野中心との距離である。Y軸干渉計44は、投影光学系PLの投影中心(光軸AX、図1参照)及びアライメント系45の計測視野中心を結ぶY軸に平行な測長軸を有し、ウェハテーブルWTBのY方向の位置を主として検出する。
計測ステージMSTは、チューブキャリア29及び不図示の6自由度パイプを除いてほぼウェハステージWSTと同様の構成である。つまり、図2に示す通り、ベース盤21上に配置された計測ステージ本体46と、計測ステージ本体46上に搭載された計測テーブルMTBとを備えている。また、計測ステージ本体46をX方向にロングストロークで駆動するとともに、Y方向、Z方向、θx、θy、θzに微小駆動する第1駆動系47と、計測ステージ本体46及び第1駆動系47をY方向にロングストロークで駆動する第2駆動系48a,48bとを備えている。
第1駆動系47は、ウェハステージWSTに対して設けられた第1駆動系27と同様に、計測ステージ本体46の±X方向の端面に設けられた3つの開口の各々に配置された対をなす永久磁石と、開口の各々を介して計測ステージ本体46をX方向に貫通するように複数のコイルを備える1つのY軸用固定子及び2つのX軸用固定子とを含んで構成される。尚、計測ステージ本体46に設けられる永久磁石は、計測ステージ本体46の重心に対して対称に配置されている。
これらの永久磁石並びにX軸用固定子及びY軸用固定子は計測ステージ本体46をX方向に長いストロークで駆動するとともにY方向に微少駆動し、更にはθz方向に回転させる。また、第1駆動系47は、計測ステージ本体46の底面に設けられた永久磁石と、これら永久磁石と協働して推力を発生するZ軸固定子とを備えている。この永久磁石も計測ステージ本体46の重心に対して対称に配置されている。これらの永久磁石及びZ軸固定子によって、計測ステージ本体46をZ方向、θx、θy方向に駆動することができる。尚、ここでは第1駆動系47がムービングマグネット型のリニアモータを備える場合を例に挙げて説明するが、ムービングコイル型のリニアモータを備えていても良い。
第2駆動系48a,48bは、固定子38a,38bと、計測ステージ本体46をX方向に貫通するX軸用固定子及びY軸用固定子並びに計測ステージ本体46の下方(−Z方向)に配置されたZ軸用固定子の両端に固定された可動子49a,49bとを含んで構成されており、可動子49a,49bは固定子38a,38bの内側からそれぞれ挿入されている。可動子49a,49bはY方向に沿って配列されたコイルを備えており、Y方向に沿って配列された永久磁石を備える固定子38a,38bと協働してY方向への推力を発生させる。即ち、第2駆動系48a,48bは、計測ステージMSTをY方向に駆動するムービングコイル型のリニアモータを備えている。尚、ここではムービングコイル型のリニアモータを備える場合を例に挙げて説明するが、ムービングマグネット型のリニアモータを備えていても良い。
以上説明したウェハステージWSTを駆動する第1駆動系27及び第2駆動系28a,28b、並びに計測ステージMSTを駆動する第1駆動系47及び第2駆動系48a,48bによってステージ装置STの駆動系が構成されている。この駆動系は、前述した主制御装置によって制御され、例えばウェハWの露光前における計測ステージMSTの移動、及び露光時におけるウェハステージWSTの移動が制御される。
計測テーブルMTBは、例えばショット日本株式会社製のゼロデュア(登録商標)等の低熱膨張材料から形成されており、その上面は撥液性(撥水性)を有している。この計測テーブルMTBは、例えば真空吸着によって計測ステージ本体46上に保持されており、交換可能に構成されている。計測テーブルMTBの表面の高さは、ウェハテーブルWTB上に設けられたウェハホルダ40の表面の高さとほぼ同一となるように設定されている。この計測テーブルMTBのX方向の一端(+X側端)には、X方向に直交する(Y方向に延在する)反射面51Xが鏡面加工により形成されており、Y方向の一端(−Y側端)には、Y方向に直交する(X方向に延在する)反射面51Yが同様に鏡面加工により形成されている。
これら反射面51X,51Yには、X軸干渉計42及びY軸干渉計52からの干渉計ビーム(ビーム)がそれぞれ投射される。尚、図2に示すX軸干渉計42及びY軸干渉計52は、図1においてはまとめて干渉計22として図示している。X軸干渉計42及びY軸干渉計52が反射面51X,51Yからの反射光をそれぞれ受光することで、各反射面51X,51Yの基準位置(一般的には投影ユニットPU側面や、オフアクシス型のアライメント系45(図1参照)の側面に固定ミラーを配置し、そこを基準面とする)からの計測方向の変位を検出する。
尚、反射面51X,51Yとしては、計測テーブルMTBの端面に形成する構成に代えて、計測テーブルMTBの上面に、X方向に延在する反射面を有するY移動鏡及びY方向に延在する反射面を有するX移動鏡をそれぞれ設ける構成としてもよい。上記のY軸干渉計52は、Y軸干渉計44と同様に、投影光学系PLの投影中心(光軸AX、図1参照)及びアライメント系45の計測視野中心を結ぶY軸に平行な測長軸を有しており、ウェハステージWSTがウェハWの交換のためにローディングポジションに位置している間以外は、計測テーブルMTBのY方向の位置を検出する。
また、計測ステージMSTは、露光に関する各種計測を行うための計測器群を備えている。この計測器群としては、例えば空間像計測装置、波面収差測定装置、及び露光検出装置等がある。空間像計測装置は、投影光学系PLにより水を介して計測テーブルMTB上に投影される空間像を計測するものである。また、上記の波面収差測定装置としては、例えば国際公開第99/60361号パンフレット(対応する欧州特許第1,079,223号明細書)等に開示される波面収差測定装置を用いることができる。
また、上記の露光検出装置は、投影光学系PLを介して計測テーブルMTB上に照射される露光光の露光エネルギーに関する情報(光量、照度、照度むら等)を検出する検出装置であり、例えば特開昭57−117238号公報(対応する米国特許第4,465,368号)等に開示される照度むら計測器、及び、例えば特開平11−16816号公報(対応する米国特許出願公開第2002/0061469号明細書)等に開示される照度モニタを用いることができる。
計測テーブルMTB上面の所定位置には、これらの計測器群又はアライメント系45(図1参照)で用いられる各種のマークが形成された計測パターン部としての基準板53が設けられている。この基準板53は、低熱膨張材料から形成されているとともに、上面が撥液性(撥水性)を有しており、計測テーブルMTBに対して交換可能に構成されている。
図1に戻り、投影ユニットPUを保持する保持部材に設けられたオフアクシス型のアライメント系45は、対象マーク(ウェハWに形成されたアライメントマーク、基準板53に形成された基準マーク等)の位置を計測する。このアライメント系45は、ウェハW上のレジストを感光させないブロードバンドな検出光束を対象マークに照射し、その対象マークからの反射光により受光面に結像された対象マークの像と不図示の指標(アライメント系45内に設けられた指標板上の指標パターン)の像とを撮像素子(CCD等)を用いて撮像し、それらの撮像信号を出力する画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系のアライメントセンサである。アライメント系45からの撮像信号は前述した主制御装置に供給される。
更に、本実施形態の露光装置EXは、図示を省略しているが、照射系及び受光系からなる焦点位置検出系が設けられている。この焦点位置検出系は、例えば特開平6−283403号公報(対応米国特許第5,448,332号)等に開示されるものであり、照射系から露光領域(投影光学系PLの投影領域)内に設定された複数の検出点の各々に斜め方向から検知光を照射して、その反射光を受光系で受光することにより、例えばウェハWのZ方向の位置及び姿勢(X軸及びY軸周りの回転)を検出する。
次に、ウェハステージ本体26に対して設けられている自重キャンセラ56及び計測ステージ本体46に対して設けられている自重キャンセラ機構57の詳細について説明する。図3は、ウェハステージ本体26の底面斜視図である。尚、ウェハステージ本体26に対して設けられている自重キャンセラ56と計測ステージ本体46に対して設けられている自重キャンセラ機構57とはほぼ同様の構成であるため、以下の説明ではウェハステージ本体26に対して設けられている自重キャンセラ56のみについて説明を行い、計測ステージMSTに対して設けられている自重キャンセラ機構57の説明は省略する。
図3に示す通り、前述した永久磁石37a〜37dがウェハステージ本体26底面の四隅にそれぞれ設けられているのに対し、自重キャンセラ56はウェハステージ本体26底面の中央部に取り付けられている。この自重キャンセラ56は、ウェハステージ本体26に直に取り付けられている訳ではなく、調整部材としてのアダプタ60を介してウェハステージ本体26に取り付けられている。このアダプタ60は、自重キャンセラ56を含むウェハステージ本体26の重心の位置を調整するためにウェハステージ本体26と自重キャンセラ56との間に取り付けられており、このアダプタ60を設けることによりウェハステージ本体26に対する自重キャンセラ56のX方向及びY方向の位置が調整可能になっている。
図4はウェハステージ本体26にアダプタ60及び自重キャンセラ56の取り付けられた状態を示す底面図であり、図5はウェハステージ本体26からアダプタ60及び自重キャンセラ56を分離した状態を示す斜視図である。図4,図5に示す通り、アダプタ60は、例えばアルミニウムによって形成された厚みが5〜10mm程度の平板状の部材であり、その中心部には円形の孔61が形成されている。尚、アダプタ60の厚みは、自重キャンセラ56の高さとウェハステージ本体26の底面の高さ位置との差に応じて適宜設定することができる。図4に示す通り、アダプタ60の四隅には孔部62a〜62dが形成されており、これらの孔部62a〜62dの各々を介したボルトB1によってアダプタ60はウェハステージ本体26に締結固定される。
アダプタ60に形成された孔部62a〜62dは長さが1cm程度の長手孔である。孔部62a〜62dのうち、一方の対角線上に形成された孔部62a,62cはその対角線に直交する方向に延びる長手孔であり、他方の対角線上に形成された孔部62b,62dはその対角線の方向に延びる長手孔である。図4に示す通り、アダプタ60は、一方の対角線がX軸に沿い、他方の対角線がY軸に沿う向きでウェハステージ本体26に取り付けられるため、孔部62a〜62dの長手方向は全てY方向に沿うことになる。これにより、ウェハステージ本体26に対するアダプタ60のY方向の位置を±5mm程度の範囲で調整することが可能になる。尚、図5に示す通り、アダプタ60には、その対角線に対して45°をなす4方向の位置に自重キャンセラ56をアダプタ60に対して取り付けるためのネジ孔63a〜63dが形成されている。
また、自重キャンセラ56の上端部に設けられた外形形状が矩形平板状の取り付け部65の四隅には孔部66a〜66dが形成されており、これらの孔部66a〜66dの各々を介したボルトB2がアダプタ60に形成されたネジ孔63a〜63dの各々に締結されることにより、自重キャンセラ56はアダプタ60に固定される。自重キャンセラ56の取り付け部65に形成された孔部66a〜66dは、取り付け部65の2対の辺うちの何れか一方の対をなす辺に沿う方向に延びる長手孔であり、その長さは1cm程度である。図4に示す例では、孔部66a〜66dの長手方向は、X方向に延びる一対の辺に沿う方向に設定されている。自重キャンセラ56は、取り付け部65に形成された孔部66a〜66dの長手方向が、アダプタ60に形成された孔部62a〜62dの長手方向と直交する向きでアダプタ60に取り付けられる。このため、孔部66a〜66dの長手方向はX方向に沿うことになる。これにより、アダプタ60に対する自重キャンセラ56のX方向の位置を±5mm程度の範囲で調整することが可能になる。
このため、アダプタ26を介して自重キャンセラ56をウェハステージ本体26に取り付けることで、ウェハステージ本体26に対する自重キャンセラ56のX方向の位置及びY方向の位置の両方向の位置を調整することができる。この結果として、ベース盤21上における自重キャンセラ56を含むウェハステージ本体26の重心の位置を調整することが可能になる。このため、ウェハステージWSTが高速化・高加速度化しても高い精度での制御が可能となる
次に、自重キャンセラ56の構成について詳細に説明する。図6〜図8は、自重キャンセラ56の構成を示す断面図であって、これらの図の関係は以下の通りである。即ち、図6中のA−A線に沿う断面透視図が図7であり、図7中のB−B線に沿う断面矢視図が図6であり、図7中のC−C線に沿う断面矢視図が図8である。図6に示す通り、自重キャンセラ56は、大別すると、アダプタ60を介してウェハステージ本体56に取り付けられるシリンダ部70aと、シリンダ部70aに対して相対的に移動可能なピストン部70bとを含んで構成される。
シリンダ部70aは、ハウジング部材71、シリンダ部材72、及び天板部材73を含んで構成される。ハウジング部材71は、内部が中空であって上方が解放された略円柱形状の部材であって、その上端縁部には図4及び図5を用いて説明した取り付け部65が形成されており、その底面の中央部には円形の開口71aが形成されている。また、ハウジング部材71の+Y方向側の壁面には、内部空間と外部とを連通する貫通孔71bが形成されている。
この貫通孔71bには、不図示の給気管の一端が接続されており、この給気管の他端は不図示の気体供給装置に接続されている。この気体供給装置は、例えばヘリウム等の希ガス若しくは窒素等の不活性ガス又は空気等の気体(第1気体)を供給する装置であり、供給された気体が不図示の給気管を介して貫通孔71bに供給される。尚、貫通孔71bに供給される気体の圧力は、0.3Mpa程度に設定される。
シリンダ部材72は、外周面の一部に外周面の全周に亘って固定部材72aが形成された略円筒形状の部材である。このシリンダ部材72は、外周面の一部に形成された固定部材72aがハウジング部材71の底面に当接するまでハウジング部材71に形成された開口71aに介挿され、不図示のボルト等によってハウジング部材72に固定される。尚、シリンダ部材72の外周面における固定部材72aの形成位置は、ベース盤21とウェハステージ本体26との間隔、ハウジング部材72のZ方向の長さ等によって適宜設定される。
また、図7に示す通り、シリンダ部材72内には、中心角45°の間隔で8つの給気管路H11〜H18が形成されている。これらの給気管路H11〜H18はシリンダ部材72の下端近傍から上端まで延びており、シリンダ部材72の上端において開口している。給気管路H11〜H18各々の下端近傍にはシリンダ部材72の内周面に連通する噴出孔N11〜N18が形成されており、給気管路H11〜H18各々の上端近傍にはシリンダ部材72の内周面に連通する噴出孔N21〜N28(但し、図6では噴出孔N21,N25のみを図示しており、噴出孔N22〜N24,N26〜N28については不図示)が形成されている。
シリンダ部材72の下端近傍であって−Y方向側の壁面には、給気管路H11とシリンダ部材72の外周面とを連通する給気口72bが形成されている。この給気口72bによって、給気管路H11〜H18のうちの給気管路H11のみがシリンダ部材72の外周面と連通しており、他の給気管路H12〜H18に対しては給気口72bに相当する貫通孔が形成されていないため、給気管路H12〜H18はシリンダ部材72の外周面とは連通してはいない。
上記の給気口72bには、不図示の給気管の一端が接続されており、この給気管の他端は不図示の気体供給装置に接続されている。この気体供給装置は、例えばヘリウム等の希ガス若しくは窒素等の不活性ガス又は空気等の気体(第2気体)を供給する装置であり、供給された気体が不図示の給気管を介して給気口72bに供給される。尚、給気口72bに供給される気体の圧力は、一例として上述したハウジング部材71に形成された貫通孔71bに供給される気体の圧力よりも高い圧力、例えば0.3〜0.4Mpa程度に設定される。
また、シリンダ部材72内には、給気管路H11〜H18の形成位置とは異なる位置に中心角180°の間隔で2つの回収管路H21,H22が形成されている。図7に示す例では、回収管路H21は給気管路H12,H13の各々と中心角22.5°をなす位置に形成され、回収管路H22は給気管路H16,H17の各々と中心角22.5°をなす位置に形成されている。回収管路H21,H22は、給気管路H11〜H18とは異なり、シリンダ部材72の上端近傍から下端まで延びており、シリンダ部材72の下端において開口している。
回収管路H21の上端部にはシリンダ部材72の内周面に連通する回収口72cが形成されており、回収管路H22の上端部にはシリンダ部材72の内周面に連通する回収口72dが形成されている(図8参照)。尚、回収管路H21,H22には、給気管路H11〜H18に形成されたシリンダ部材72の内周面に連通する噴出孔N11〜N18,N21〜N28に相当するものは形成されていない。
シリンダ部材72の上端部には、シリンダ部材72の外径及び内径とほぼ同一の外径及び内径を有し、第1空間RM1と連通する開口を有した円環形状のキャップ部材74が取り付けられている。このキャップ部材74の一方の側面には、周方向に沿って溝部74aが形成されており、キャップ部材74は溝部74a形成された側面をシリンダ部材72に向けた状態でシリンダ部材72の上端部に取り付けられている。前述した通り、給気管路H11〜H18はシリンダ部材72の上端において開口しているが、回収管路H21,H22はシリンダ部材72の下端において開口しており上端部においては開口していない。このため、給気管路H11〜H18及び回収管路H21,H22のうちの給気管路H11〜H18のみが、キャップ部材74に形成された溝部74aを介して互いに連通した状態にある。
天板部材73は、ハウジング部材71の解放された上方を塞ぐようにハウジング部材71の上端に取り付けられている。以上の構成によってシリンダ部70aは、ハウジング部材71と天板部材73とによって形成される第1空間RM1と、シリンダ部材72によって形成される第2空間(シリンダ部材72の内部空間)RM2とを有している。シリンダ部材72は略円筒形状であり、キャップ部材74は円環形状であるため第2空間RM2は第1空間RM1と連通しており、またシリンダ部材72はその一部が第1空間RM1内に配置されているため、第2空間RM2の少なくとも一部が第1空間RM1に配置される。これら第1空間RM1及び第2空間RM2には、ハウジング部材71に形成された貫通孔71bを介して供給される気体(第1気体)が満たされることになる。
ピストン部70bは、ピストン部材75、台座部材76、及び球座部材77を含んで構成される。ピストン部材75は、外径がシリンダ部材72の内径よりも僅かに小さく形成された円筒形状の部材であり、シリンダ部材72の内周面との間に所定のクリアランスが形成された状態で、シリンダ部材72によって形成される第2空間RM2内に挿入されている。このシリンダ部材72は、台座部材76の上面に固定して取り付けられている。尚、ピストン部材75の軸方向の長さは、シリンダ部材72の軸方向の長さと同程度の長さに設定されている。
台座部材76はピストン部材75と一体となってシリンダ部70aに対して相対的に移動する略円柱形状の部材である。この台座部材76の上面の中央部にはピストン部材75の内径と同程度の径を有する平面形状が円形状の凸部が形成されており、ピストン部材75はその下端部が台座部材76の上面に形成された凸部に嵌合した状態で固定して取り付けられている。また、台座部材76の底面は球座部材77の球面形状に合わせて凹面形状に形成されている。台座部材76の中心部には、その上面と底面を連通する噴出孔76aが形成されている。
球座部材77は、底面が平坦であって上面が凸面形状の部材である。この球座部材77は、上方に配置される台座部材76の凹面形状の底面との間に所定のクリアランスが形成された状態で、台座部材76の底面に嵌合している。球座部材77の中央部には、その上面から底面まで達するZ方向の通気管路77aが形成されている。この通気管路77aは、球座部材77の上面に形成された溝77bと底面に形成された溝77cとの両方に連通している。尚、溝77bは球座部材77の上面中央部で直交する十字形状であり、溝77cは球座部材77の底面中央部で直交する十字形状である。尚、球座部材77は、軽量化のために内部が中空とされている。また、球座部材77の中央部に形成される通気管路77aは、その中央部近辺では幅が広く設定されているが、上面及び底面の近傍においては幅が狭くなるよう設定されている。
次に、以上説明した構成の自重キャンセラ56の動作について説明する。図9及び図10は、自重キャンセラ56の動作を説明するための断面図である。尚、図9は、図6と同様の図7中のB−B線に沿う断面矢視図であり、図10は、図8と同様の図7中のC−C線に沿う断面矢視図である。自重キャンセラ56には、不図示の気体供給装置からシリンダ部70aのハウジング部材71に形成された貫通孔71bを介して第1空間RM1に気体(第1気体)が供給されている。同時に、不図示の気体供給装置からシリンダ部70aのシリンダ部材72に形成された給気口72bを介して給気管路H11に上記の第1気体よりも圧力の高い気体(第2気体)が供給されている。
図7,図8に示す通り、第1空間RM1に供給された第1気体は、第1空間RM1に連通している第2空間RM2にも供給される。尚、シリンダ部材72によって形成される第2空間RM2内には円筒形状のピストン部材75が挿入されているため、第1空間RM1から第2空間RM2に供給される第1気体はピストン部材75の内部に流入する。ピストン部材75の下端部が固定される台座部材76の中央部には噴出孔76aが形成されているため、ピストン部材75の内部に流入した第1気体には、図中の矢印A1で示す−Z方向の流れが生ずる。この矢印A1で示す流れを有する第1気体が噴出孔76aに流入すると、この噴出孔76aの下端部から球座部材77の上面に向けて噴出される。
第1気体が球座部材77の上面に向けて噴出されると、球座部材77の上面に形成された溝77bに沿う向きの流れ(矢印A2で示す流れ)と、球座部材77の中央部に形成された通気管路77aに流入して−Z方向に向かう流れ(矢印A3で示す流れ)とが生ずる。矢印A2で示す流れを有する第1気体は、溝77bの全体に行き渡り、溝77bの全体から球座部材77の上面に沿って噴出される。これにより、台座部材76の底面と球座部材77の上面との間の第1気体の静圧(隙間内圧力)により、台座部材76の底面と球座部材77の上面との間に所定のクリアランスΔL1が形成されるようになっている。即ち、台座部材76の底面には実質的に一種の気体静圧軸受が形成されており、台座部材76は球座部材77の上面に沿う方向の移動が可能な状態で球座部材77の上方に非接触で浮上支持されている。以下、この気体静圧軸受を「θ軸受」とも呼ぶものとする。
矢印A3で示す流れを有する第1気体は、通気管路77aを介してベース盤21の上面21aに向けて噴出されて球座部材77の底面に形成された溝77cに沿う向きの流れ(矢印A4で示す流れ)が生ずる。矢印A4で示す流れを有する第1気体は、溝77cの全体に行き渡り、溝77bc全体からベース盤21の上面21aに沿って噴出される。これにより、球座部材77の底面とベース盤21の上面21aとの間の第1気体の静圧(隙間内圧力)により、球座部材77の底面とベース盤21の上面21aとの間に所定のクリアランスΔL2が形成されるようになっている。即ち、球座部材77の底面には実質的に一種の気体静圧軸受が形成されており、球座部材77はベース盤21の上面21aに沿う方向の移動が可能な状態でベース盤21の上方に非接触で浮上支持されている。以下、この気体静圧軸受を「スラスト軸受」とも呼ぶものとする。
一方、第2気体は、シリンダ部70aのシリンダ部材72に形成された給気口72bを介して給気管路H11に供給される。ここで、給気口72bは供給管路H11の下端部に形成されているため、第2気体には図中の矢印B1で示す+Z方向の流れが生じ、給気管路H11内に充填される。給気管路H11に充填された第2気体は、給気管路H11に形成された噴出孔N11,N21からピストン部材75の外周面に向けて噴出される。また、給気管路H11に充填された第2気体は、キャップ部材74に形成された溝74aに沿う向きの流れが生じて溝74aを介して給気管路H11に連通する給気管路H12〜H18にそれぞれ供給される。
キャップ部材14に形成された溝74aを介して給気管路H12〜H18に供給された第2気体には−Z方向の流れが生じ、給気管路H12〜H18各々の内部に充填される。尚、図9においては、給気管路H15に供給された第2気体の流れを図中の矢印B2で示している。給気管路H12〜H18に充填された第2気体は、給気管路H12〜H18に形成された噴出孔N12〜N18,N22〜N28の各々からピストン部材75の外周面に向けて噴出される。尚、図9においては、給気管路H15に供給された噴出孔N15,N25を介してピストン部材75の外周面に向けて噴出される第2気体の流れのみを図示している。
給気管路H11〜H18の噴出孔N11〜N18,N21〜N28の各々からピストン部材75の外周面に向けて第2気体が噴出されることにより、シリンダ部材72とピストン部材75との間の第2気体の静圧(隙間内圧力)により、シリンダ部材72の内周面とピストン部材75の外周面との間に所定のクリアランスΔL3が形成されるようになっている。即ち、シリンダ部材72の内壁には実質的に一種の気体静圧軸受が形成されており、シリンダ部材72とピストン部材75との間は非接触とされている。以下、この気体静圧軸受を「ラジアル軸受」とも呼ぶものとする。
図10に示す通り、給気管路H11〜H18の噴出孔N11〜N18,N21〜N28の各々からピストン部材75の外周面に向けて噴出された第2気体は、シリンダ部材72の内周面とピストン部材75の外周面との間の隙間全体に広がる。この隙間にある第2気体は、シリンダ部材72の内周面に形成された回収口72c,72dから回収管路H21,H22に流れ込む。回収管路H21,H22に流れ込んだ第2気体には図中の矢印C1で示す−Z方向の流れが生じ、シリンダ部材72の下端縁において開口している回収管路H21,H22の下端部から外部に排出される。
以上説明した自重キャンセラ56によると、その上端部でウェハステージ本体26を支持した際に、その自重が第1空間RM1及び第2空間RM2からなる空間の陽圧により支持される。尚、自重キャンセラ56の剛性を低くしてベース盤21からウェハステージ本体26への振動の伝わりを防止ためには、第1空間RM1及び第2空間RM2からなる空間の容積が極力大きくすることが望ましい。また、台座部材76と球座部材77との間にはθ軸受の作用により常にクリアランスΔL1が維持され、且つ球座部材77とベース盤21の上面21aとの間にはスラスト軸受の作用により常にクリアランスΔL2が維持される。
更に、ウェハステージ本体26に傾斜方向(θx,θy方向)に傾こうとする力が生じた場合には、ラジアル軸受の作用によってクリアランスΔL3が維持されるとともに、θ軸受の作用によってクリアランスL1が維持されたまま、台座部材76が球座部材77の上面に沿って移動する。このため、ウェハステージ本体26の姿勢を傾斜させることが極めて容易になる。本実施形態の自重キャンセラ56は、X方向、Y方向、Z方向、θX方向、θy方向、及びθz方向の6自由度でウェハステージ本体26を支持している。
本実施形態の自重キャンセラ56は、シリンダ部70aのシリンダ部材72とピストン部70bのピストン部材75とのぶつかりを防止するための軸受(ラジアル軸受)に供給する第2気体の圧力を、ウェハステージ本体26を支持するための軸受(スラスト軸受及びθ軸受)に用いる第1気体の圧力よりも高く設定している。このため、自重キャンセラ56の剛性を低くしてベース盤21からウェハステージ本体26への振動の伝わりを防止することができると同時に、ウェハステージWSTが高速化・高加速度化してもシリンダ部材72とピストン部材75とのぶつかりを防止することができる。
以上説明した自重キャンセラ56は、アダプタ60を介してウェハステージ本体26に取り付けられており、アダプタ60によって自重キャンセラ26を含めたウェハステージ本体26のXY面内における重心位置の調整が可能になっている。Z方向における重心位置の調整は、自重キャンセラ56を錘を取り付けることによって実現することができる。図11は、Z方向の重心位置の調整を行うための錘を取り付けた自重キャンセラ56の側面図である。
自重キャンセラ26を含めたウェハステージ本体26のZ方向の重心位置を調整するためには、例えば図11(a)に示す通り、シリンダ部70aの一部をなすハウジング部材71の底面に錘80を取り付ける。この錘80は、図11(b)に示す通り、内径がシリンダ部材72の外径又はシリンダ部材72に設けられる固定部材72aの外径よりも大きく形成された円環形状の部材である。この錘80には、中心角90°をなす位置に孔部80aが形成されており、この孔部80aを介して例えばボルトを用いてハウジング部材71の底面に取り付ける。
この錘80を取り付けることにより、自重キャンセラ26を含めたウェハステージ本体26のZ方向の重心位置を−Z方向に下げることができ、これによって重心位置をベース盤21の上面21aに近づけることができる。尚、ハウジング部材71の底面に錘80を直接取り付けてもよいが、スペーサを介して取り付けることにより、Z方向における重心位置をより下げることができる。このように、自重キャンセラ26を含めたウェハステージ本体26のZ方向の重心位置を調整することができるため、ウェハステージWSTが高速化・高加速度化しても高い精度での制御が可能となる
次に、露光装置EXの動作について簡単に説明する。露光処理が開始されると、ウェハステージWSTが所定のローディングポジションに移動し、露光処理を行うべきウェハWがロードされてウェハホルダ40上に保持される。ウェハWのロードを行っている最中に、計測ステージMSTは投影光学系PL又はアライメント系45の下方(−Z方向)に移動して各種計測を行う。この計測としては、例えばレチクルステージRST上のレチクル交換後に行われるアライメント系45のベースライン量の計測が一例として挙げられる。
ウェハWのロード及び計測ステージMSTの各種計測器を用いた計測が終了すると、計測ステージMSTはベース盤21上に設定された所定の退避位置に移動するとともに、ウェハステージWSTがアライメント系45の下方(−Z方向)に移動して、EGA計測が行われる。このEGA計測では、ウェハWに形成された代表的な数個のアライメントマークの計測が行われ、統計演算によりウェハW上に設定された全てのショット領域の配列が求められる。
EGA計測が終了すると、ウェハW上に設定された各ショット領域に対する露光が行われる。この処理では、まず不図示の制御装置によってウェハステージWSTに設けられている第1駆動系27及び第2駆動系28a,28bが駆動され、最初に露光すべきショット領域が移動開始位置に配置されるようウェハステージWSTを移動させる。これと同時にレチクルステージRSTも移動開始に配置される。以上の配置が完了すると、主制御装置はレチクルステージRST及びウェハステージWSTの移動を開始させ、レチクルステージRST及びウェハステージWSTが所定の速度に達してから整定時間(レチクルステージRST及びウェハステージWSTの加速により生じた振動を収めるために設けられる時間)経過後に露光光ILがレチクルRに照射されてショット領域の露光が開始される。1つのショット領域に対する露光処理が終了すると、主制御装置はウェハステージWSTをX方向にステップ移動させ、次に露光すべきショット領域を移動開始位置に配置する。以下、同様にしてウェハW上のショット領域の全てに対する露光が行われる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、液浸法を適用しない露光装置にも用いることができる。また、上記実施形態ではArFエキシマレーザ光を用いる場合を例に挙げて説明したが、これ以外に、例えばg線(波長436nm)、i線(波長365nm)、又はKrFエキシマレーザ光(波長248nm)、Fレーザ光(波長157nm)、Krレーザ光(波長146nm)、YAGレーザ光、若しくは半導体レーザの高周波を用いることができる。更に、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。例えば、単一波長レーザの発振波長を1.51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長が189〜199nmの範囲内である8倍高調波、又は発生波長が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が出力される。
また、本発明は、ウェハステージが複数設けられるツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許6,341,007号、6,400,441号、6,549,269号及び6,590,634号)、特表2000−505958号(対応米国特許5,969,441号)或いは米国特許6,208,407号に開示されている。更に、本発明を本願出願人が先に出願した特願2004−168481号のウェハステージに適用してもよい。
尚、上記各実施形態で移動ステージに保持される基板としては、半導体デバイス製造用の半導体ウェハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウェハ、或いは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウェハ)等が適用される。露光装置EXとしては、液浸法を用いない走査型露光装置やレチクルRとウェハWとを静止した状態でレチクルRのパターンを一括露光し、ウェハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、本発明はウェハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。露光装置EXの種類としては、ウェハWに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)或いはレチクル又はマスク等を製造するための露光装置等にも広く適用できる。
以上のように、本実施形態の露光装置EXは、各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。尚、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
図12は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造工程の一例を示すフローチャートである。半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図12に示す通り、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップS11、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップS12、デバイスの基材である基板(ウェハ)を製造するステップS13、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に転写する露光処理ステップS14、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)S15、検査ステップS16等を経て製造される。
本発明の一実施形態による露光装置の概略構成を示す側面図である。 ステージ装置STの構成を示す斜視図である。 ウェハステージ本体26の底面斜視図である。 ウェハステージ本体26にアダプタ60及び自重キャンセラ56の取り付けられた状態を示す底面図である。 ウェハステージ本体26からアダプタ60及び自重キャンセラ56を分離した状態を示す斜視図である。 自重キャンセラ56の構成を示す断面図である。 自重キャンセラ56の構成を示す断面図である。 自重キャンセラ56の構成を示す断面図である。 自重キャンセラ56の動作を説明するための断面図である。 自重キャンセラ56の動作を説明するための断面図である。 Z方向の重心位置の調整を行うための錘を取り付けた自重キャンセラ56の側面図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
21a ベース盤の上面(所定の基準面)
26 ウェハステージ本体(ステージ本体)
34a,34b X軸用固定子(固定子)
36a,36b 永久磁石(可動子)
46 計測ステージ本体(ステージ本体)
56,57 自重キャンセラ(支持機構)
60 アダプタ(調整部材)
70a シリンダ部
70b ピストン部
71 ハウジング部材(シリンダ部)
71b 貫通孔(第1供給路)
72 シリンダ部材(シリンダ部)
72b 給気口(第2供給路)
73 天板部材(シリンダ部)
75 ピストン部材(ピストン部)
76 台座部材(ピストン部)
77 球座部材(ピストン部)
EX 露光装置
H11〜H18 給気管路(第1供給路)
H21,H22 回収管路(共通回収路)
MST 計測ステージ(ステージ装置)
RM1 第1空間
RM2 第2空間
ST ステージ装置
W ウェハ(基板)
WST ウェハステージ(ステージ装置)

Claims (12)

  1. 所定の基準面上で移動可能に構成されたステージ本体と、当該ステージ本体に取り付けられ前記ステージ本体を前記所定の基準面上に支持する支持機構とを備えるステージ装置において、
    前記支持機構を含む前記ステージ本体の重心の位置を調整する調整部材を設けたことを特徴とするステージ装置。
  2. 前記調整部材は前記ステージ本体と前記支持機構との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のステージ装置。
  3. 前記調整部材は、前記所定の基準面における前記支持機構を含む前記ステージ本体の重心の位置を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のステージ装置。
  4. 前記ステージ本体に設けられた複数の可動子と、該複数の可動子と協働する複数の固定子とを備えたリニアモータを有し、
    前記複数の可動子は、前記支持機構を含む前記ステージ本体の重心に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のステージ装置。
  5. 所定の基準面上で移動可能に構成されたステージ本体と、当該ステージ本体に取り付けられ前記ステージ本体を前記所定の基準面上に支持する支持機構とを備えるステージ装置において、
    前記支持機構は、第1供給路からの第1気体が供給される第1空間と、少なくとも一部が前記第1空間に配置され前記第1空間と連通した第2空間とを有し、前記ステージ本体に設けられたシリンダ部と;前記第2空間に挿入されて前記シリンダ部に対して相対移動可能なピストン部と;を有し、
    前記第2空間に供給される前記第1気体により前記ステージ本体部の自重を支持することを特徴とするステージ装置。
  6. 前記支持機構は、前記ステージ本体を6自由度で支持する複数の軸受部を備えたことを特徴とする請求項5記載のステージ装置。
  7. 前記複数の軸受部の一部は前記第1気体を用いて前記ステージ本体を支持することを特徴とする請求項6記載のステージ装置。
  8. 前記複数の軸受部のうち前記ステージ本体を前記所定の基準面とは直交する方向に沿って支持する軸受部は、前記第1供給路とは異なる第2供給路からの第2気体を用いていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のステージ装置。
  9. 前記第2気体の圧力は前記第1気体の圧力よりも高いことを特徴とする請求項8記載のステージ装置。
  10. 前記複数の軸受部は流体軸受であり、前記複数の軸受部に供給される流体を回収する共通回収路を備えたことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか一項に記載のステージ装置。
  11. 基板を露光する露光装置において、
    前記基板を保持するステージとして請求項1から請求項10の何れか一項に記載のステージ装置を備えることを特徴とする露光装置。
  12. 請求項11記載の露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴とするデバイス製造方法。
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