JP2006251119A - 電気光学装置及びその駆動方法、並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置及びその駆動方法、並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 液晶等の電気光学装置において、例えばフィールド反転駆動の如く、相隣接する画素電極の電位を同極性で駆動しつつ、縦電界の歪みを低減し、よって高品位の画像表示を可能にする。
【解決手段】 電気光学装置は、第1基板に、複数の画素電極と、複数のデータ線及び複数の走査線と、複数のスイッチング素子と、複数の画素電極をフィールド反転駆動方式で駆動するための駆動部と、基板上で平面的に見て複数の画素電極の間隙に位置し、画素電極の下層側に層間絶縁膜を介して位置する間隙導電膜とを備え、第2基板に、対向電極を備える。更に、間隙導電膜の電位を、フィールド反転駆動方式で複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に所定電位に対して正側の電位に設定し、フィールド反転駆動方式で複数の画素電極が負フィールドに駆動される際に所定電位に対して負側の電位に設定する交流電源部とを備える。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置及びその駆動方法、並びにそのような電気光学装置を具備してなる例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
例えば液晶装置等の電気光学装置では、液晶等の電気光学物質に対して直流電界が印加されることによる該電気光学物質の劣化を防いだり、表示画像におけるフリッカを低減するのが望ましい。このため、対向電極と画素電極との間で電気光学物質に印加される電界が、適当な周期で正極性と負極性とに交互になるように反転駆動を行うことが一般的である。例えば、一画面毎に即ち1フィールド期間毎或いは1垂直走査期間毎に、極性を反転させるフィールド反転駆動がある。
他方、この種の電気光学装置では、液晶等の電気光学物質を挟持する個々の画素電極と対向電極との間に、画素毎に縦電界、即ち基板面に垂直である縦方向の電界を発生させて、該縦電界によって画素毎に電気光学物質を駆動することが一般的である。
特開2004−170912号公報
しかしながら、複数の画素電極がマトリクス状に形成された基板上には、それらの下層側に各種配線や各種電子素子を構成する、各種電位に振られる或いは固定される各種導電膜が作り込まれている。しかも、このような各種導電膜は、平面的に見て各画素の開口領域(即ち、各画素において、表示に実際に寄与する光が透過や反射により出射する領域)を狭めないように、開口領域を除く各画素の非開口領域に配置されることが多い。このため、平面的に見て相隣接する画素電極の間隙に存在する各種導電膜の電位による影響で、個々の画素電極と対向電極との間に発生される縦電界は、実際には、大なり小なり歪められる。このため、各画素の開口領域の縁付近では、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生して、これにより光抜け或いは光漏れが生じる。よって最終的には、表示画像におけるコントラスト比が低下してしまう、特に黒表示における黒が、光抜けの程度に応じて白っぽくなってしまうという技術的問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み成されたものであり、例えば上述したフィールド反転駆動の如く、相隣接する画素電極の電位が同極性で駆動されつつ、縦電界の歪みが低減されており、よって高品位の画像表示が可能である電気光学装置及びその駆動方法、並びに該電気光学装置を具備してなる電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は、上記課題を解決するために、一対の第1及び第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、前記第1基板に、(i)画像表示領域に配列された複数の画素電極と、(ii)相交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、(iii)該複数のデータ線及び複数の走査線に電気的に接続されており前記複数の画素電極へ供給される画像信号をスイッチング制御する複数のスイッチング素子と、(iv) 少なくとも前記画像表示領域の一部である部分領域について、前記複数の画素電極に対応する画素部をフィールド反転駆動方式で駆動するように、前記走査線に走査信号を供給しつつ前記データ線に前記画像信号を供給する駆動部と、(v)前記基板上で平面的に見て前記複数の画素電極の間隙に位置すると共に、前記画素電極の下層側に層間絶縁膜を介して位置する間隙導電膜とを備え、前記第2基板に、前記複数の画素電極に対向配置された対向電極を備え、前記間隙導電膜の電位を、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に所定電位に対して正側の電位に設定し、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が負フィールドに駆動される際に前記所定電位に対して負側の電位に設定する電源部を備える。
本発明の電気光学装置によれば、その駆動時には、ビデオデッキやパーソナルコンピュータ等からソース信号が供給される。そして、電気光学装置の少なくとも前記画像表示領域の一部である部分領域において、次のようにフィールド反転駆動方式の駆動が行われる。
駆動部は、例えば、1フィールド期間で、画像表示領域を垂直走査するように、画像信号を生成する。また、駆動部は、画像信号を、基準電位に対して正極性及び負極性の電圧のいずれかに夫々調整しつつ生成する。例えば、1フィールド期間毎に、これらの極性を基準電位に対して反転させる。駆動部は、1フィールド期間に、水平同期信号に基づくタイミングで走査信号を生成し、画像表示領域に、例えば、線順次など、順番に走査信号を出力する。
駆動部から供給された画像信号が、画像表示領域において走査信号が供給されている走査線に対応するスイッチング素子にデータ線を介して供給される。これらのスイッチング素子に電気的に接続された画素電極には、例えば、走査線より走査信号が供給されて薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下適宜、”TFT”と称する)等のスイッチング素子がオン状態とされることにより、スイッチング素子を介して対応するデータ線より画像信号が供給される。このため、液晶等の電気光学物質を狭持する画素電極と対向電極との間に画像信号に基づいて電圧が印加され、画素電極と対向電極との間に縦電界、即ち、基板面に垂直である縦方向の電界が発生する。この縦電界によって、画素毎に液晶等の電気光学物質が駆動され、画像表示が行われる。
以上のような駆動方式では、例えば1フィールド期間毎に、画像信号の極性が基準電位に対して反転され、複数の画素電極に対応する画素部は、正フィールド或いは負フィールドに駆動される。即ち、フィールド反転駆動方式が行われる。
ここで特に、複数の画素電極が画像表示領域に配列された第1基板上には、それらの下層側に複数のデータ線や複数の走査線等の各種配線や複数の画素電極へ供給される画像信号をスイッチング制御する複数のスイッチング素子等の各種電子素子を構成する、各種電位に振られる或いは固定される各種導電膜が作り込まれている。しかも、このような各種導電膜は、開口領域を除く各画素の非開口領域に配置されている。このため、仮に何らの対策も施さねば、基板上で平面的に見て相隣接する画素電極の間隙に存在する導電膜である間隙導電膜の電位による影響で、個々の画素電極と対向電極との間に発生する縦電界は、実際には、大なり小なり歪められてしまう。
しかるに本発明の電気光学装置によれば、例えば交流電源部である電源部は、基板上で平面的に見て複数の画素電極の間隙に位置する間隙導電膜の電位を、上述したフィールド反転駆動方式で複数の画素電極に対応する画素部が正フィールドに駆動される際に、例えば対向電極電位等の所定電位に対して正側の電位に設定する。このため、間隙導電膜の電位による縦電界への影響を低減することができる、即ち、間隙導電膜の電位が複数の画素電極の電位よりも低いことにより或いは間隙導電膜と対向電極との間隔が画素電極と対向電極との間隔よりも広いことにより、各画素の開口領域の縁付近において、画素電極と対向電極との間に発生する縦電界が、歪められてしまうことを防止することができる。一方、フィールド反転駆動方式で複数の画素電極に対応する画素部が負フィールドに駆動される際には、電源部は、間隙導電膜の電位を、例えば対向電極電位等の所定電位に対して負側の電位に設定する。このため、正フィールドに駆動される際と同様に間隙導電膜の電位による縦電界への影響を低減することができる。ここで、本発明に係る「所定電位」とは、例えば、対向電極の電位や、接地電位、固定電位、或いは基準電位である。但し、正フィールドに駆動される際に設定される正側の電位が、電源部が存在しない場合と比較して正側の電位であり、且つこれに代えて又は加えて負フィールドに駆動される際に設定される負側の電位が、電源部が存在しない場合と比較して負側の電位である限り、上述した本発明における効果は多少なりとも得られる。即ち、所定電位は、対向電極電位等に限られない。
尚、電源部は、第1基板上に備えられてもよいし、第1基板に接続される外部回路内に構築されてもよい。後者の場合、外部回路は、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)やフラットパッケージにより、第1基板に実装され、電源部は、第1基板に設けられた外部回路接続端子を介して間隙導電膜まで供給されることになる。
以上の結果、各画素の開口領域の縁付近で、縦電界が歪められることを防止できるので、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生するのを防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。よって最終的には、表示画像におけるコントラスト比の低下、特に黒表示における黒が、光抜けの程度に応じて白っぽくなってしまうという不具合の発生を防止することが可能となる。
尚、中間調表示や白表示に対応する画像信号の電圧レベルは、或いは、階調と画像信号の電位レベルとの関係は、電源部が存在しない場合と比較して、電源部より設定される電位に応じて変更されている。これにより、黒表示をより黒くしつつ、黒表示以外の階調表示の際に、例えば中間調表示や白表示等の階調表示を行う際に、意図した階調から、実際の階調が外れる事態を未然に防ぐことが可能となる。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記電源部は、前記間隙導電膜の電位を、前記正側の電位に設定する際に、前記正側の電位として前記複数の画素電極の最も高い電位以上の電位に設定し、前記負側の電位に設定する際に、前記負側の電位として前記複数の画素電極の最も低い電位以下の電位に設定する。
この態様によれば、正側の電位に設定する際に、間隙導電膜の電位は、電源部によって、正側の電位として複数の画素電極の最も高い電位以上の電位に設定される。このため、間隙導電膜が、画素電極よりも下層側に位置することにより、等しい電位である位置が間隙導電膜側にずれることを防止し、縦電界の歪みが生じることを防止することができる。一方、負側の電位に設定する際に、間隙導電膜の電位は、電源部によって、負側の電位として複数の画素電極の最も低い電位以下の電位に設定される。このため、正側の電位に設定する際と同様に、縦電界の歪みが生じることを防止することができる。従って、正側及び負側の電位のいずれに設定する際にも、縦電界の歪みが生じることを防止することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記電源部は、前記間隙導電膜の電位を、前記正側及び前記負側の電位に夫々設定する際に、前記画素電極として前記画像表示領域内で黒表示を行う画素に対応する画素電極と前記対向電極との間における縦電界が最も垂直に近付く電位に設定する。
この態様によれば、正側及び負側の電位に夫々設定する際に、間隙導電膜の電位は、電源部によって、画素電極として画像表示領域内で黒表示を行う画素に対応する画素電極と対向電極との間における縦電界が最も垂直に近付く電位に設定される。このため、黒表示を行う画素における黒が、画素電極の間隙における光抜けによって白っぽくなってしまうという不具合の発生を防止できる。ここに「垂直」とは、黒表示の際の画素電極の間隙における光抜けを或いは該光抜けによるコントラスト比の低下を、製品仕様上で許容される程度に低減するに十分な範囲で垂直に近ければよい趣旨であり、即ち、文字通りの垂直の他、実質的に垂直である場合を含む意味である。従ってまた、このような実質的に垂直な範囲とは、製品に要求される性能或いは製品仕様に応じて設定される性質のものであり、その設定は、実験的、経験的、シミュレーション等により個別具体的に行えば足りる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記駆動部は、前記複数の走査線に対して順番に、走査信号を供給する走査線駆動回路と、前記画像表示領域を、表示データに係るフィールド期間をn(但し、nは2以上の自然数)で割った1/nフィールド期間で垂直走査すると共に前記表示データに係る水平走査期間を前記nで割った1/n水平走査期間で水平走査するように、前記表示データに基づいて画像信号を生成して前記複数のデータ線に供給する画像信号供給回路とを含む。
この態様によれば、その駆動時には、次のように倍速V反転駆動方式等の駆動が行われる。
即ち、画像信号供給回路は、表示データに係るフィールド期間を前述のnで割った1/nフィールド期間で、画像表示領域を垂直走査するように、画像信号を生成する。フィールド期間は、表示データに係る垂直同期信号により規定される。また、典型的には、画像信号供給回路は、画像信号を、基準電位に対して正極性及び負極性の電圧のいずれかに夫々調整しつつ生成する。例えば、表示データに係る1フィールド期間毎に、これらの極性を基準電位に対して反転させる。走査線駆動回路は、1フィールド期間に、水平同期信号に基づくタイミングで走査信号を生成し、画像表示領域の複数の走査線に、例えば線順次など、順番に走査信号を出力する。例えば、1水平走査期間に、画像信号供給回路から供給された画像信号が、走査信号が供給されている走査線に対応するスイッチング素子にデータ線を介して供給される。これらのスイッチング素子に電気的に接続された画素電極には、例えば、走査線より走査信号が供給されてTFT等のスイッチング素子がオン状態とされることにより、スイッチング素子を介して対応するデータ線より画像信号が供給される。このため、画素電極と対向電極間の液晶等の電気光学物質には画像信号に基づいて電圧が印加され、画像表示が行われる。以上のような駆動では画像信号は、例えば、表示データに係る1フィールド期間毎に、画像信号の極性が基準電位に対して反転され、複数の画素電極は、正フィールド或いは負フィールドに駆動されることとなる。ここで特に、電源部は、基板上で平面的に見て複数の画素電極の間隙に位置する間隙導電膜の電位を、上述した倍速V反転駆動方式等で複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に、例えば対向電極電位等の所定電位に対して正側の電位に設定する。このため、間隙導電膜の電位による縦電界への影響を低減することができる。一方、倍速V反転駆動方式等で複数の画素電極が負フィールドに駆動される際には、電源部は、間隙導電膜の電位を、例えば対向電極電位等の所定電位に対して負側の電位に設定する。このため、正フィールドに駆動される際と同様に間隙導電膜の電位による縦電界への影響を低減することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記駆動部は、前記画像表示領域を、前記走査線に沿う分割線により分割して得られる複数の部分領域について、該複数の部分領域に対して交替に且つ各部分領域における前記複数の走査線に対して順番に、走査信号を供給する走査線駆動回路と、前記複数の部分領域の各々を、表示データに係る水平走査期間をn(但し、nは2以上の自然数)で割った1/n水平走査期間で水平走査するように、前記表示データに基づいて画像信号を生成して前記複数のデータ線に供給する画像信号供給回路とを含む。
この態様によれば、その駆動時には、次のように領域走査倍速V反転駆動方式等の駆動が行われる。
即ち、画像信号供給回路は、表示データに係る垂直走査期間或いはフィールド期間を、前述のnで割った1/nフィールド期間で、画像表示領域を垂直走査するように、画像信号を生成する。水平走査期間は、表示データに係る水平同期信号により規定される。垂直走査期間或いはフィールド期間は、表示データに係る垂直同期信号により規定される。また、典型的には、画像信号供給回路は、画像信号を、基準電位に対して正極性及び負極性の電圧のいずれかに夫々調整しつつ生成する。例えば、表示データに係る1フィールド期間毎に、これらの極性を基準電位に対して反転させる。走査線駆動回路は、1フィールド期間に、水平同期信号に基づくタイミングで走査信号を生成し、各部分領域に交替に且つ複数の走査線に、例えば線順次など、順番に走査信号を出力する。例えば、複数の部分領域は、分割線により分割して得られる二つの部分領域であり、走査線駆動回路は、これら二つの部分領域に対して交互に且つ各部分領域における走査線に対して線順次に走査信号を供給する。但し、複数の部分領域は夫々、分割線により分割して得られる四つの部分領域であり、走査線駆動回路は、これら四つの部分領域に対して交替に且つ各部分領域における走査線に対して線順次に走査信号を供給するように構成してもよい。尚、本発明に係る“複数n”は、典型的には、複数の部分領域の総数に等しい。但し、複数の部分領域の総数と比べて多い又は少ない2以上の自然数であってもよい。
1水平走査期間の前半に位置する1/2水平走査期間に、画像信号供給回路から供給された画像信号が、一方の部分領域において走査信号が供給されている走査線に対応するスイッチング素子にデータ線を介して供給される。これらのスイッチング素子に電気的に接続された画素電極には、例えば、走査線より走査信号が供給されてTFT等のスイッチング素子がオン状態とされることにより、スイッチング素子を介して対応するデータ線より画像信号が供給される。このため、画素電極と対向電極間の液晶等の電気光学物質には画像信号に基づいて電圧が印加され、画像表示が行われる。また、1水平走査期間の後半に位置する1/2水平走査期間に、画像信号供給回路から供給された画像信号が、他方の部分領域において走査信号が供給されている走査線に対応する画素電極にデータ線を介して供給される。このため、これらの画素電極と対向電極間の液晶等の電気光学物質には、一方の部分領域における電気光学物質と同様に電圧が印加され、画像表示が行われる。
以上のような駆動では、画像信号は、例えば、表示データに係る1フィールド期間毎に、画像信号の極性が基準電位に対して反転され、複数の画素電極は、正フィールド或いは負フィールドに駆動されることとなる。
ここで特に、電源部は、基板上で平面的に見て複数の画素電極の間隙に位置する間隙導電膜の電位を、上述した領域走査倍速V反転駆動方式等で複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に、例えば対向電極電位等の所定電位に対して正側の電位に設定する。このため、間隙導電膜の電位による縦電界への影響を低減することができる。一方、領域走査倍速V反転駆動方式等で複数の画素電極が負フィールドに駆動される際には、電源部は、間隙導電膜の電位を、例えば対向電極電位等の所定電位に対して負側の電位に設定する。このため、正フィールドに駆動される際と同様に間隙導電膜の電位による縦電界への影響を低減することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記間隙導電膜は、前記画素電極に容量を付加する蓄積容量の容量線又は固定電位側容量電極の少なくとも一部を兼ねる。
この態様によれば、間隙導電膜は、画素電極に容量を付加する蓄積容量の容量線又は固定電位側容量電極の少なくとも一部を兼ねているので、新たに間隙導電膜を追加しなくても、これら容量線又は固定電位線よって、各画素の開口領域の縁付近で、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生を防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記間隙導電膜は、前記間隙における光抜けを防止するための遮光膜及び前記スイッチング素子を遮光するための遮光膜のうち少なくとも一方の一部を兼ねる
この態様によれば、間隙導電膜は、間隙における光抜けを防止するための遮光膜及びスイッチング素子を遮光するための遮光膜のうち少なくとも一方の一部を兼ねているので、新たに間隙導電膜を追加しなくても、これら遮光膜の少なくとも一方の一部によって、各画素の開口領域の縁付近で、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生を防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記間隙導電膜は、前記電源部により電位が設定されるために専用の透明導電膜を含んでなる。
この態様によれば、間隙導電膜は、基板上の他の導電膜とは別の専用の透明導電膜からなるので、他の導電膜を兼ねて構成する場合と比較して設計自由度が高く、より効果的に各画素の開口領域の縁付近で、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生を防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備する。
本発明の電子機器は、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品質な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動装置、電子放出装置を用いた装置としてDLP(Digital Light Processing)等を実現することも可能である。
本発明の電気光学装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、一対の第1及び第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、(I)前記第1基板に、(i)画像表示領域に配列された複数の画素電極と、(ii)相交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、(iii)該複数のデータ線及び複数の走査線に電気的に接続されており前記複数の画素電極へ供給される画像信号をスイッチング制御する複数のスイッチング素子と、(iv) 少なくとも前記画像表示領域の一部である部分領域について、前記複数の画素電極に対応する画素部をフィールド反転駆動方式で駆動するように、前記走査線に走査信号を供給しつつ前記データ線に前記画像信号を供給する駆動部と、(v)前記基板上で平面的に見て前記複数の画素電極の間隙に位置すると共に、前記画素電極の下層側に層間絶縁膜を介して位置する間隙導電膜とを備え、(II)前記第2基板に、前記複数の画素電極に対向配置された対向電極を備えた電気光学装置を駆動する電気光学装置の駆動方法であって、前記駆動部によって、少なくとも前記部分領域について、前記複数の画素電極を前記フィールド反転駆動方式で駆動する駆動工程と、前記間隙導電膜の電位を、少なくとも前記部分領域について、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に、所定電位に対して正側の電位に設定する正電位設定工程と、前記間隙導電膜の電位を、少なくとも前記部分領域について、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が負フィールドに駆動される際に、前記所定電位に対して負側の電位に設定する負電位設定工程とを備える。
本発明の電気光学装置の駆動方法によれば、前述した本発明の電気光学装置の場合と同様に、間隙導電膜の電位を、少なくとも部分領域について、フィールド反転駆動方式で複数の画素電極に対応する画素部が正フィールドに駆動される際に、所定電位に対して正側の電位に設定し、フィールド反転駆動方式で複数の画素電極に対応する画素部が負フィールドに駆動される際に、所定電位に対して負側の電位に設定する。従って、各画素の開口領域の縁付近で、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生を防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。よって最終的には、表示画像におけるコントラスト比の低下、特に黒表示における黒が、光抜けの程度に応じて白っぽくなってしまうという不具合の発生を防止することが可能となる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の電気光学装置を、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
(第1実施形態)
第1実施形態の液晶装置について、図1から図10を参照して説明する。
先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態の液晶装置の液晶パネルの全体構成について、説明する。ここに図1は、本実施形態の液晶装置の液晶パネルの構成を示す平面図であり、図2は、図1のH−H’線での断面図である。
図1及び図2において、本実施形態の液晶装置おける液晶パネル100では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
図1において、シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路101bが額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図2において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用のTFT(Thin Film Transistor)や走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に画素電極9aが設けられている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。そして、遮光膜23上に、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成される。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104の他に、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
次に、図3及び図4を参照して、液晶装置の電気的な全体構成について説明する。ここに、図3は、液晶装置の全体構成を示すブロック図であり、図4は、液晶パネルの電気的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、液晶装置は、主要部として、液晶パネル100、画像信号供給回路503、タイミング制御回路504、フレームメモリ61、表示データ生成回路502、並びに電源回路700を備える。
表示データ生成回路502は、例えばビデオデッキやパーソナルコンピュータ等から供給されるソース信号DATAに基づいて、水平同期信号Hs及び垂直同期信号Vs、ドットクロックDCLK、並びに表示データD0を生成する。
タイミング制御回路504は、各部で使用される各種タイミング信号を出力するように構成されている。タイミング制御回路504は、表示データ生成回路502から供給される水平同期信号Hs、垂直同期信号Vs及びドットクロックDCLKに基づいて、Yクロック信号CLY、反転Yクロック信号CLYinv、Xクロック信号CLX、反転Xクロック信号XCLinv、YスタートパルスDY及びXスタートパルスDXが生成される。更に、タイミング制御回路504において、走査信号の出力タイミングを決定するイネーブル信号ENBが生成される。
画像信号供給回路503には、表示データ生成回路502から水平同期信号Hs、垂直同期信号Vs、ドットクロックDCLK、及び表示データD0が供給される。画像信号供給回路503は、表示データD0に基づいて、フィールドデータを生成し、後述するように一の走査線に対して走査信号が供給される周期で、生成したフィールドデータをフレームメモリ61に一時期的に蓄えると共に、他方からは蓄積したフィールドデータを読み出す。尚、フィールドデータには、一画面を表示するための表示データが含まれている。
そして、画像信号供給回路503は、読み出したフィールドデータに対して所定の処理を行う。この所定の処理の一例として、画像信号供給回路503では、例えばフィールドデータをシリアル−パラレル変換して、即ち相展開して、N相、例えば6相(N=6)の画像信号VID1〜VID6を生成することがある。更に、画像信号供給回路503は、生成した画像信号VIDk(但し、k=1、2、・・・、6)の電圧を、所定の基準電位v0に対して正極性及び負極性に反転した後、画像信号VIDkを出力する。
また、電源回路700は、所定の共通電位LCCの共通電源を、図2に示す対向電極21に供給する。対向電極21は、図2に示す対向基板20の下側に、複数の画素電極9aと対向するように形成されている。
次に、図2及び図4を参照して、液晶パネル100における電気的な構成について説明する。
図2に示すように、液晶パネル100には、そのTFTアレイ基板10の周辺領域に、走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路101を含む内部駆動回路が設けられている。
図4において、走査線駆動回路104は、Yクロック信号CLY、反転Yクロック信号CLYinv、及びYスタートパルスDYが供給されることによって、基本的な線順次の水平走査が可能となっている。更に、走査線駆動回路104は、供給されたイネーブル信号ENBに基づくタイミングで、走査信号G1、G2、・・・、Gyを出力する。
データ線駆動回路101の主要部には、サンプリング信号供給回路101a、及びサンプリング回路101bが含まれる。サンプリング信号供給回路101aには、Xクロック信号CLX、反転Xクロック信号CLXinv、及びXスタートパルスDXが供給される。サンプリング信号供給回路101aは、XスタートパルスDXが入力されると、Xクロック信号CLX及び反転Xクロック信号XCLXinvに基づくタイミングで、サンプリング信号S1、・・・、Sxを順次生成して出力する。
サンプリング回路101bは、Pチャネル型又はNチャネル型の片チャネル型TFT若しくは相補型のTFTから構成されたサンプリングスイッチ202を複数備える。
液晶パネル100は更に、そのTFTアレイ基板の中央を占める画像表示領域10aに、縦横に配線されたデータ線6a及び走査線11aを備え、それらの交点に対応する各画素部77に、マトリクス状に配列された液晶素子118の画素電極9a及び画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30を備える。
尚、本実施形態では特に、走査線11aの総本数をy本(但し、yは2以上の自然数)とし、データ線6aの総本数をx本(但し、xは2以上の自然数)として説明する。
前述したように、例えば、6相にシリアル−パラレル展開された画像信号VID1〜VID6は夫々、画像信号線171を介して液晶パネル100に供給される。
サンプリング回路101bにおいて、6個のサンプリングスイッチ202を1群とし、1群に属するサンプリングスイッチ202には夫々、サンプリング信号Si(i=1、2、・・・、x)が入力される。1群に属するサンプリングスイッチ202は、6本のデータ線6aを1群とし、1群に属するデータ線6aに対し、サンプリング信号Siに応じて、画像信号VIDkをサンプリングして供給する。即ち、1群に属するサンプリングスイッチ202を介して、1群に属するデータ線6aと画像信号線171が電気的に接続される。従って、x本のデータ線6aを1群に属するデータ線6a毎に駆動するため、駆動周波数が抑えられる。
図4中、一つの画素部77の構成に着目すれば、TFT30のソース電極には、画像信号VIDkが供給されるデータ線6aが電気的に接続されている一方、TFT30のゲート電極には、走査信号Gj(但し、j=1、2、3、・・・、y)が供給される走査線11aが電気的に接続されるとともに、TFT30のドレイン電極には、液晶素子118の画素電極9aが接続されている。ここで、各画素部77において、液晶素子118は、画素電極9aと対向電極21との間に液晶を挟持してなる。従って、各画素部77は、走査線11aとデータ線6aとの各交点に対応して、マトリクス状に配列されることになる。
液晶素子118の画素電極9aには、TFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aより画像信号VIDkが所定のタイミングで供給される。これにより、液晶素子118には、画素電極9a及び対向電極21の各々の電位によって規定される印加電圧が印加される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶パネル100からは画像信号VIDkに応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、蓄積容量70が、液晶素子118と並列に付加されている。例えば、画素電極118の電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量70により保持されるので、保持特性が改善される結果、高コントラスト比が実現されることとなる。
次に、図5から図7を参照して、画素部における具体的な構成について説明する。ここに図5及び図6は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。図5及び図6は、それぞれ、後述する積層構造のうち下層部分(図5)と上層部分(図6)とを分かって図示している。
また、図7は、図5及び図6を重ね合わせた場合のA−A´断面図である。尚、図7においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
まず、図6において、画素電極9aは、TFTアレイ基板10上に、マトリクス状に複数設けられており(点線部により輪郭が示されている)、また、図5及び図6に示すように、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線11aが設けられている。データ線6aは、後述するようにアルミニウム膜等を含む積層構造からなり、走査線11aは、例えば導電性のポリシリコン膜等からなる。また、走査線11aは、半導体層1aのうち図5中右上がりの斜線領域で示したチャネル領域1a’に対向するゲート電極3aにコンタクトホール12cvを介して電気的に接続されており、該ゲート電極3aは該走査線11aに含まれる形となっている。すなわち、ゲート電極3aとデータ線6aとの交差する箇所にはそれぞれ、チャネル領域1a’に、走査線11aに含まれるゲート電極3aが対向配置された画素スイッチング用のTFT30が設けられている。これによりTFT30(ゲート電極を除く。)は、ゲート電極3aと走査線11aとの間に存在するような形態となっている。
次に、電気光学装置は、図5及び図6のA−A´線断面図たる図7に示すように、例えば、石英基板、ガラス基板、シリコン基板からなるTFTアレイ基板10と、これに対向配置される、例えばガラス基板や石英基板からなる対向基板20とを備えている。
TFTアレイ基板10の側には、図7に示すように、前記の画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電極9aは、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。他方、対向基板20の側には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は、上述の画素電極9aと同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。
このように対向配置されたTFTアレイ基板10及び対向基板20間には、前述のシール材52(図1及び図2参照)により囲まれた空間に液晶等の電気光学物質が封入され、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。
一方、TFTアレイ基板10上には、前記の画素電極9a及び配向膜16の他、これらを含む各種の構成が積層構造をなして備えられている。この積層構造は、図7に示すように、下から順に、走査線11aを含む第1層、ゲート電極3aを含むTFT30等を含む第2層、蓄積容量70を含む第3層、データ線6a等を含む第4層、容量配線400等を含む第5層、前記の画素電極9a及び配向膜16等を含む第6層(最上層)からなる。また、第1層及び第2層間には下地絶縁膜12が、第2層及び第3層間には第1層間絶縁膜41が、第3層及び第4層間には第2層間絶縁膜42が、第4層及び第5層間には第3層間絶縁膜43が、第5層及び第6層間には第4層間絶縁膜44が、それぞれ設けられており、前述の各要素間が短絡することを防止している。また、これら各種の絶縁膜12、41、42、43及び44には、例えば、TFT30の半導体層1a中の高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール等もまた設けられている。以下では、これらの各要素について、下から順に説明を行う。尚、前述のうち第1層から第3層までが、下層部分として図5に図示されており、第4層から第6層までが上層部分として図6に図示されている。
(積層構造・第1層の構成―走査線等―)
まず、第1層には、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの、或いは導電性ポリシリコン等からなる走査線11aが設けられている。この走査線11aは、平面的にみて、図5のX方向に沿うように、ストライプ状にパターニングされている。より詳しく見ると、ストライプ状の走査線11aは、図5のX方向に沿うように延びる本線部と、データ線6a或いは容量配線400が延在する図5のY方向に延びる突出部とを備えている。なお、隣接する走査線11aから延びる突出部は相互に接続されることはなく、したがって、該走査線11aは1本1本分断された形となっている。
(積層構造・第2層の構成―TFT等―)
次に、第2層として、ゲート電極3aを含むTFT30が設けられている。TFT30は、図7に示すように、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、その構成要素としては、上述したゲート電極3a、例えばポリシリコン膜からなりゲート電極3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、ゲート電極3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁膜2、半導体層1aにおける低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
また、上述のゲート電極3aと同一膜として中継電極719が形成されている。この中継電極719は、平面的に見て、図5に示すように、各画素電極9aのX方向に延びる一辺の略中央に位置するように、島状に形成されている。中継電極719とゲート電極3aとは同一膜として形成されているから、後者が例えば導電性ポリシリコン膜等からなる場合においては、前者もまた、導電性ポリシリコン膜等からなる。
尚、上述のTFT30は、好ましくは図7に示したようにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物の打ち込みを行わないオフセット構造をもってよいし、ゲート電極3aをマスクとして高濃度で不純物を打ち込み、自己整合的に高濃度ソース領域及び高濃度ドレイン領域を形成するセルフアライン型のTFTであってもよい。
(積層構造・第1層及び第2層間の構成―下地絶縁膜―)
以上説明した走査線11aの上、かつ、TFT30の下には、例えばシリコン酸化膜等からなる下地絶縁膜12が設けられている。下地絶縁膜12は、走査線11aからTFT30を層間絶縁する機能のほか、TFTアレイ基板10の全面に形成されることにより、TFTアレイ基板10の表面研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用のTFT30の特性変化を防止する機能を有する。
この下地絶縁膜12には、平面的にみて半導体層1aの両脇に、後述するデータ線6aに沿って延びる半導体層1aのチャネル長の方向に沿った溝状のコンタクトホール12cvが掘られており、このコンタクトホール12cvに対応して、その上方に積層されるゲート電極3aは下側に凹状に形成された部分を含んでいる。また、このコンタクトホール12cv全体を埋めるようにして、ゲート電極3aが形成されていることにより、該ゲート電極3aには、これと一体的に形成された側壁部3bが延設されるようになっている。これにより、TFT30の半導体層1aは、図5によく示されているように、平面的にみて側方から覆われるようになっており、少なくともこの部分からの光の入射が抑制されるようになっている。
また、この側壁部3bは、前記のコンタクトホール12cvを埋めるように形成されているとともに、その下端が前記の走査線11aと接するようにされている。ここで走査線11aは、上述のようにストライプ状に形成されていることから、ある行に存在するゲート電極3a及び走査線11aは、当該行に着目する限り、常に同電位となる。
(積層構造・第3層の構成―蓄積容量等―)
さて、前述の第2層に続けて第3層には、蓄積容量70が設けられている。蓄積容量70は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに接続された画素電位側容量電極としての下部電極71と、固定電位側容量電極としての容量電極300とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。この蓄積容量70によれば、画素電極9aにおける電位保持特性を顕著に高めることが可能となる。また、本実施形態に係る蓄積容量70は、図5の平面図を見るとわかるように、画素電極9aの形成領域にほぼ対応する光透過領域には至らないように形成されているため(換言すれば、遮光領域内に収まるように形成されているため)、電気光学装置全体の画素開口率は比較的大きく維持され、これにより、より明るい画像を表示することが可能となる。
より詳細には、下部電極71は、例えば導電性のポリシリコン膜からなり画素電位側容量電極として機能する。ただし、下部電極71は、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成してもよい。また、この下部電極71は、画素電位側容量電極としての機能のほか、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレイン領域1eとを中継接続する機能をもつ。ちなみに、ここにいう中継接続は、前記の中継電極719を介して行われている。
容量電極300は、後述する容量配線400と電気的に接続され、蓄積容量70の固定電位側容量電極として機能する。また、容量電極300は、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの、或いは好ましくはタングステンシリサイドからなる。これにより、容量電極300は、TFT30に上側から入射しようとする光を遮る機能を有している。
誘電体膜75は、図7に示すように、例えば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO(High Temperature Oxide)膜、LTO(Low Temperature Oxide)膜等の酸化シリコン膜、あるいは窒化シリコン膜等から構成される。誘電体膜75は、図7に示すように、下層に酸化シリコン膜75a、上層に窒化シリコン膜75bというように二層構造を有するものとなっている。上層の窒化シリコン膜75bは画素電位側容量電極の下部電極71より少し大きなサイズにパターニングされ、遮光領域(非開口領域)内で収まるように形成されている。
尚、本実施形態では、誘電体膜75は、二層構造を有するものとなっているが、場合によっては、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜等というような三層構造や、あるいはそれ以上の積層構造を有するように構成してもよい。むろん単層構造としてもよい。
(積層構造、第2層及び第3層間の構成―第1層間絶縁膜―)
以上説明したTFT30ないしゲート電極3a及び中継電極719の上、かつ、蓄積容量70の下には、例えば、NSG(ノンシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはNSGからなる第1層間絶縁膜41が形成されている。
そして、この第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ソース領域1dと後述するデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール81が、後記第2層間絶縁膜42を貫通しつつ開孔されている。また、第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ドレイン領域1eと蓄積容量70を構成する下部電極71とを電気的に接続するコンタクトホール83が開孔されている。さらに、この第1層間絶縁膜41には、蓄積容量70を構成する画素電位側容量電極としての下部電極71と中継電極719とを電気的に接続するためのコンタクトホール881が開孔されている。更に加えて、第1層間絶縁膜41には、中継電極719と後述する第2中継電極6a2とを電気的に接続するためのコンタクトホール882が、後記第2層間絶縁膜42を貫通しつつ開孔されている。
(積層構造・第4層の構成―データ線等―)
さて、前述の第3層に続けて第4層には、データ線6aが設けられている。このデータ線6aは、図7に示すように、下層より順に、アルミニウムからなる層(図7における符号41A参照)、窒化チタンからなる層(図7における符号41TN参照)、窒化シリコン膜からなる層(図7における符号401参照)の三層構造を有する膜として形成されている。窒化シリコン膜は、その下層のアルミニウム層と窒化チタン層を覆うように少し大きなサイズにパターニングされている。
また、この第4層には、データ線6aと同一膜として、容量配線用中継層6a1及び第2中継電極6a2が形成されている。これらは、図6に示すように、平面的に見ると、データ線6aと連続した平面形状を有するように形成されているのではなく、各者間はパターニング上分断されるように形成されている。
ちなみに、これら容量配線用中継層6a1及び第2中継電極6a2は、データ線6aと同一膜として形成されていることから、下層より順に、アルミニウムからなる層、窒化チタンからなる層、プラズマ窒化膜からなる層の三層構造を有する。
(積層構造・第3層及び第4層間の構成―第2層間絶縁膜―)
以上説明した蓄積容量70の上、かつ、データ線6aの下には、例えばNSG、PSG,BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはTEOSガスを用いたプラズマCVD法によって形成された第2層間絶縁膜42が形成されている。この第2層間絶縁膜42には、TFT30の高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを電気的に接続する、前記のコンタクトホール81が開孔されているとともに、前記容量配線用中継層6a1と蓄積容量70の上部電極たる容量電極300とを電気的に接続するコンタクトホール801が開孔されている。さらに、第2層間絶縁膜42には、第2中継電極6a2と中継電極719とを電気的に接続するための、前記のコンタクトホール882が形成されている。
(積層構造・第5層の構成―容量配線等―)
さて、前述の第4層に続けて第5層には、本発明に係る「間隙遮光膜」の一例として容量配線400が形成されている。この容量配線400は、平面的にみると、図6に示すように、図中X方向及びY方向それぞれに延在するように、格子状に形成されている。該容量配線400のうち図中Y方向に延在する部分については特に、データ線6aを覆うように、且つ、該データ線6aよりも幅広に形成されている。また、図中X方向に延在する部分については、後述の第3中継電極402を形成する領域を確保するために、各画素電極9aの一辺の中央付近に切り欠き部を有している。この容量配線400は、画素電極9aが配置された画像表示領域10aからその周囲に延設され、交流電源部710と電気的に接続されることで、後述するように電位が変化する。
また、第4層には、このような容量配線400と同一膜として、第3中継電極402が形成されている。この第3中継電極402は、後述のコンタクトホール804及び89を介して、第2中継電極6a2及び画素電極9a間の電気的接続を中継する機能を有する。尚、これら容量配線400及び第3中継電極402間は、平面形状的に連続して形成されているのではなく、両者間はパターニング上分断されるように形成されている。
他方、上述の容量配線400及び第3中継電極402は、下層にアルミニウムからなる層、上層に窒化チタンからなる層の二層構造を有している。
(積層構造・第4層及び第5層間の構成―第3層間絶縁膜―)
以上説明した前述のデータ線6aの上、かつ、容量配線400の下には、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはTEOSガスを用いたプラズマCVD法によって形成された第3層間絶縁膜43が形成されている。この第3層間絶縁膜43には、前記の容量配線400と容量配線用中継層6a1とを電気的に接続するためのコンタクトホール803、及び、第3中継電極402と第2中継電極6a2とを電気的に接続するためのコンタクトホール804がそれぞれ開孔されている。
(積層構造・第6層並びに第5層及び第6層間の構成―画素電極等―)
最後に、第6層には、上述したように画素電極9aがマトリクス状に形成され、該画素電極9a上に配向膜16が形成されている。そして、この画素電極9a下には、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等、あるいは好ましくはNSGからなる第4層間絶縁膜44が形成されている。この第4層間絶縁膜44には、画素電極9a及び前記の第3中継電極402間を電気的に接続するためのコンタクトホール89が開孔されている。画素電極9aとTFT30との間は、このコンタクトホール89及び第3中継層402並びに前述したコンタクトホール804、第2中継層6a2、コンタクトホール882、中継電極719、コンタクトホール881、下部電極71及びコンタクトホール83を介して、電気的に接続されることとなる。
次に、図3、図4及び図8を参照して、液晶装置の駆動方法について説明する。ここに図8は、画像信号供給回路における画像信号の生成について説明するための説明図である。
この液晶装置によれば、その駆動時には、図3を参照して上述したようにビデオデッキやパーソナルコンピュータ等からソース信号DATAが供給される。そして、水平同期信号Hs及び垂直同期信号Vs並びに表示データD0に基づいて、液晶装置の画像表示領域10aにおいて、次のようにフィールド反転駆動方式の領域走査駆動が行われる。
図3及び図4において、本発明に係る「駆動部」の一例としての画像信号供給回路503は、1フィールド期間で、画像表示領域10aを垂直走査するように、画像信号VIDkを生成する。また、画像信号供給回路503は、画像信号VIDkを、基準電位v0に対して正極性及び負極性の電圧のいずれかに夫々調整しつつ生成する。例えば、1フィールド期間毎に、これらの極性を基準電位v0に対して反転させる。画像信号回路300は、1フィールド期間に、水平同期信号Hsに基づくタイミングで走査信号Gjを生成し、画像表示領域10aに、線順次に走査信号を出力する。
画像信号供給回路503から供給された画像信号VIDkが、画像表示領域10aにおいて走査信号Gjが供給されている走査線11aに対応するTFT30にデータ線6aを介して供給される。これらのTFT30に電気的に接続された画素電極9aには、走査線11aより走査信号Gjが供給されてTFT30がオン状態とされることにより、TFT30を介して対応するデータ線6aより画像信号VIDkが供給される。このため、液晶層50を狭持する画素電極9aと対向電極21との間に画像信号VIDkに基づいて電圧が印加され、画素電極9aと対向電極21との間に縦電界、即ち、基板面に垂直である縦方向の電界が発生する。この縦電界によって、画素毎に液晶層50が駆動され、画像表示が行われる。
以上のような駆動方式では、例えば、図8に示すように、1フィールド期間毎に、画像信号VIDkの極性が基準電位に対して反転され、複数の画素電極9aは、正フィールド或いは負フィールドに駆動される。即ち、フィールド反転駆動方式が行われる。ここに図8には、正極性の画像信号VIDkを画像信号Aとし、負極性の画像信号VIDkを画像信号Bとして示してある。
次に、図3、図8、図9及び図10を参照して、本実施形態に係る交流電源部及び容量配線について説明する。ここに図9は、容量配線の説明のための説明図であり、図5及び図6のB−B’断面図に相当するものである。図10は、比較例における図9と同趣旨の説明図である。尚、図9及び図10において、図5から図7に示した構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。また、第3層間絶縁膜43より下層の構成については図示を省略してある。
図9において、液晶層50中の“黒棒”及び“白棒”は夫々、画素電極9aと対向電極21と間に最大電圧が印加されたときの液晶分子の配向方向DR1及びDR2を示している。但し、液晶層50はノーマリーホワイトモードであり、最大電圧が印加されたときに入射光に対する透過率は最小となり、液晶パネル100はブラック(黒色)を示すことになる。本実施形態では特に、交流電源部710(図3参照)は、基板上で平面的に見て複数の画素電極9aの間隙に位置する容量配線400の電位Vbを、図8を参照して上述したフィールド反転駆動方式で複数の画素電極9aが正フィールドに駆動される際に、本発明に係る「所定電位」の一例としての対向電極電位LCCに対して正側の電位に設定する。このため、容量配線400の電位Vbによる縦電界への影響を低減すること、即ち、等電位線L1を開口領域及び非開口領域において画素電極9a及び対向電極21に殆ど沿うようにすることができる。よって、開口領域の(即ち画素電極9aの上側に位置する)液晶分子の配向方向DR1と非開口領域の(即ち容量配線400の上側に位置する)液晶分子の配向方向DR2を殆ど揃えることができる。仮に何らの対策も施さない場合には、図10に示した本実施形態に係る比較例のように、画素電極9aと対向電極21と間に最大電圧が印加されたときに、基板上で平面的に見て相隣接する画素電極9aの間隙に存在する導電膜である容量配線400の電位Vbによる影響で、個々の画素電極9aと対向電極21との間に発生する縦電界は、大なり小なり歪められてしまう(図10中の等電位線L2を参照)。即ち、図10に示したように、容量配線400の電位Vbが、画素電極9aの電位Vaよりも低い場合には、容量配線400の上側で等電位線L2は容量配線400の側に近づくこととなり、非開口領域及び開口領域の縁付近で歪んでしまう。このため、非開口領域の液晶分子の配向方向DR2と共に、開口領域の縁付近の液晶分子の配向方向DR1’は、開口領域における縁付近以外の液晶分子の配向方向DR1とは異なる方向に配向してしまう。更に、容量配線400と対向電極21との間隔d2が画素電極9aと対向電極21との間隔d1よりも広いほど、縦電界の歪みは大きくなる傾向があり、仮に容量配線400の電位Vbが、画素電極9aの電位Vaと同じの場合であっても、このような縦電界の歪みは生じてしまう。しかるに本実施形態では、上述したように交流電源部710によって容量配線400を正側の電位に設定するので、容量配線400の電位Vbが画素電極9aの電位Vaよりも低いことによって或いは容量配線400と対向電極21との間隔d2が画素電極9aと対向電極21との間隔d1よりも広いことによって、各画素の開口領域の縁付近において、画素電極9aと対向電極21との間に発生する縦電界が、歪められてしまうことを防止できる。一方、フィールド反転駆動方式で複数の画素電極9aが負フィールドに駆動される際には、交流電源部710は、容量配線400の電位を、対向電極電位LCCに対して負側の電位に設定する。このため、正フィールドに駆動される際と同様に容量配線400の電位による縦電界への影響を低減することができる。
尚、交流電源部710は、TFTアレイ基板10に接続される外部回路内に構築されている。外部回路は、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)やフラットパッケージにより、TFTアレイ基板10に実装され、交流電源部710は、TFTアレイ基板10に設けられた外部回路接続端子102を介して間隙導電膜190まで供給される。尚、交流電源部710は、TFアレイ基板10上に備えられてもよい。
以上の結果、各画素の開口領域の縁付近で、縦電界が歪められることを防止できるので、液晶層50の配向不良等の液晶層50の動作不良が発生するのを防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。よって最終的には、表示画像におけるコントラスト比の低下、特に黒表示における黒が、光抜けの程度に応じて白っぽくなってしまうという不具合の発生を防止することが可能となる。
尚、中間調表示や白表示に対応する画像信号の電圧レベルは、或いは、階調と画像信号の電位レベルとの関係は、交流電源部710が存在しない場合と比較して、交流電源部710より設定される電位に応じて変更されている。これにより、黒表示をより黒くしつつ、黒表示以外の階調表示の際に、例えば中間調表示や白表示等の階調表示を行う際に、意図した階調から、実際の階調が外れる事態を未然に防ぐことが可能となる。
更に本実施形態では特に、正フィールドに駆動される際に、容量配線400の電位は、交流電源部710によって、正側の電位として複数の画素電極9aの最も高い電位以上の電位に設定される。このため、容量配線400が、画素電極9aよりも下層側に位置することにより、等しい電位である位置が容量配線400側にずれることを防止し、縦電界の歪みが生じることを防止することができる。一方、負フィールドに駆動される際に、容量配線400の電位は、交流電源部710によって、負側の電位として複数の画素電極9aの最も低い電位以下の電位に設定される。このため、正フィールドに駆動される際と同様に、縦電界の歪みが生じることを防止することができる。従って、正フィールド及び負フィールドのいずれに駆動される際にも、縦電界の歪みが生じることを防止することができる。
好ましくは、図3及び図9において、正フィールド及び負フィールドに夫々駆動される際に、容量配線400の電位は、交流電源部710によって、画素電極9aとして画像表示領域10a内で黒表示を行う画素に対応する画素電極9aと対向電極21との間における縦電界が殆ど垂直になる電位に設定される。すると、黒表示を行う画素における黒が、画素電極9aの間隙における光抜けによって白っぽくなってしまうという不具合の発生を、より確実に防止できる。
本実施形態では特に、画素電極9aに容量を付加する蓄積容量70の容量配線400が本発明に係る「間隙導電膜」を兼ねているので、新たに導電膜を追加しなくても、これら容量配線400よって、各画素の開口領域の縁付近で、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生を防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。
(変形例)
本実施形態の変形例として、基板上の他の導電膜とは別の専用の透明導電膜を本発明に係る「間隙導電膜」として設けてもよい。即ち、図9に示したのと同一の断面構成において、容量配線400の代わりに、間隙導電膜が設けられてもよい。この場合、本発明に係る「間隙導電膜」を他の導電膜を兼ねて構成する場合と比較して設計自由度が高く、より効果的に各画素の開口領域の縁付近で、液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不良が発生を防止して、光抜け或いは光漏れを防止することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の液晶装置について、図3から図5、及び図11を参照して説明する。ここに図11は、第2実施形態における図8と同趣旨の説明図である。尚、図11において、図8に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。
本実施形態によれば、その駆動時には、次のように倍速V反転駆動方式の駆動が行われる。
図11に示すように、画像信号供給回路503は、表示データD0に係るフィールド期間を2で割った1/2フィールド期間で、画像表示領域10aを垂直走査するように、画像信号VIDkを生成する。フィールド期間は、表示データD0に係る垂直同期信号Vsにより規定される。また、画像信号供給回路503は、画像信号VIDkを、基準電位v0に対して正極性及び負極性の電圧のいずれかに夫々調整しつつ生成する。より具体的には、表示データD0に係る1フィールド期間毎に、これらの極性を基準電位v0に対して反転させる。図11には、正極性の画像信号VIDkを画像信号Aとし、負極性の画像信号VIDkを画像信号Bとして示してある。走査線駆動回路104は、1フィールド期間に、水平同期信号Hsに基づくタイミングで走査信号Gjを生成し、画像表示領域10aの複数の走査線11aに、線順に走査信号Gjを出力する。1水平走査期間に、画像信号供給回路503から供給された画像信号VIDkが、走査信号Gjが供給されている走査線11aに対応するTFT30にデータ線6aを介して供給される。これらのTFT30に電気的に接続された画素電極9aには、走査線11aより走査信号Gjが供給されてTFT30がオン状態とされることにより、TFT30を介して対応するデータ線6aより画像信号VIDkが供給される。このため、画素電極9aと対向電極21間の液晶層50には画像信号VIDkに基づいて電圧が印加され、画像表示が行われる。
以上のように、画像信号VIDkは、表示データD0に係る1フィールド期間毎に、画像信号VIDkの極性が基準電位v0に対して反転され、複数の画素電極9aは、正フィールド或いは負フィールドに駆動される。
図3、図9及び図11において、本実施形態では特に、交流電源部710は、基板上で平面的に見て複数の画素電極9aの間隙に位置する容量配線400の電位を、上述した倍速V反転駆動方式で複数の画素電極9aが正フィールドに駆動される際に、対向電極電位LCCに対して正側の電位に設定する。このため、第1実施形態と同様に、容量配線400の電位による縦電界への影響を低減することができる。一方、倍速V反転駆動方式等で複数の画素電極9aが負フィールドに駆動される際には、交流電源部710は、図11に示すように容量配線400の電位を、対向電極電位LCCに対して負側の電位に設定する。このため、正フィールドに駆動される際と同様に容量配線400の電位Vbによる縦電界への影響を低減することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の液晶装置について、図3から図5、及び、図11から図13を参照して説明する。ここに図12は、画像表示領域における部分領域について説明するための説明図である。図13は、変形例における図6と同趣旨の図である。尚、図12及び図13において、図1及び図3に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。
本実施形態によれば、その駆動時には、次のように領域走査倍速V反転駆動方式の駆動が行われる。
図11に示すように、画像信号供給回路503は、表示データD0に係るフィールド期間を、2で割った1/2フィールド期間で、画像表示領域10aを垂直走査するように、画像信号VIDkを生成する。水平走査期間は、表示データD0に係る水平同期信号Hsにより規定される。フィールド期間は、表示データD0に係る垂直同期信号Vsにより規定される。また、画像信号供給回路503は、画像信号VIDkを、基準電位v0に対して正極性及び負極性の電圧のいずれかに夫々調整しつつ生成する。より具体的には、表示データD0に係る1フィールド期間毎に、これらの極性を基準電位v0に対して反転させる。図11には、正極性の画像信号VIDkを画像信号Aとし、負極性の画像信号VIDkを画像信号Bとして示してある。走査線駆動回路104は、1フィールド期間に、水平同期信号Hsに基づくタイミングで走査信号Gjを生成する。
図12に示すように、画像表示領域10aは走査線11aに沿う分割線600により第1部分領域10aa及び第2部分領域10abに二等分されている。走査線駆動回路104は、第1部分領域10aa及び第2部分領域10abに交替に且つ複数の走査線112に、線順次に走査信号Gjを供給する。但し、図13に変形例として示すように、複数の部分領域は夫々、分割線611〜613により分割して得られる四つの部分領域、即ち部分領域10ae、10af、10ag、10ahであり、走査線駆動回路104は、これら四つの部分領域に対して交替に且つ各部分領域における走査線112に対して線順次に走査信号Gjを供給するように構成してもよい。尚、本発明に係る“複数n”は、本実施形態では、複数の部分領域の総数2に等しい。
図4、図11及び図12において、1水平走査期間の前半に位置する1/2水平走査期間に、画像信号供給回路503から供給された画像信号VIDkが、第1部分領域10aaにおいて走査信号Gjが供給されている走査線11aに対応するTFT30にデータ線6aを介して供給される。これらのTFT30に電気的に接続された画素電極9aには、走査線11aより走査信号Gjが供給されてTFT30がオン状態とされることにより、TFT30を介して対応するデータ線6aより画像信号VIDkが供給される。このため、画素電極9aと対向電極21間の液晶層50には画像信号VIDkに基づいて電圧が印加され、画像表示が行われる。また、1水平走査期間の後半に位置する1/2水平走査期間に、画像信号供給回路503から供給された画像信号VIDkが、第2部分領域10abにおいて走査信号Gjが供給されている走査線11aに対応する画素電極9aにデータ線6aを介して供給される。このため、これらの画素電極9aと対向電極21間の液晶層50には、第1部分領域10aaにおける液晶層50と同様に電圧が印加され、画像表示が行われる。
以上のように、画像信号VIDkは、表示データD0に係る1フィールド期間毎に、画像信号VIDkの極性が基準電位v0に対して反転され、複数の画素電極9aは、正フィールド或いは負フィールドに駆動される。
図3、図9及び図11において、本実施形態では特に、交流電源部710は、基板上で平面的に見て複数の画素電極9aの間隙に位置する容量配線400の電位を、上述した領域走査倍速V反転駆動方式で複数の画素電極9aが正フィールドに駆動される際に、対向電極電位LCCに対して正側の電位に設定する。このため、第1及び第2実施形態と同様に容量配線400の電位による縦電界への影響を低減することができる。一方、領域走査倍速V反転駆動方式で複数の画素電極9aが負フィールドに駆動される際には、交流電源部710は、図11に示すように容量配線400の電位Vbを、対向電極電位LCCに対して負側の電位に設定する。このため、正フィールドに駆動される際と同様に容量配線400の電位Vbによる縦電界への影響を低減することができる。
(電子機器)
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。
まず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図14は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。この図14に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
次に、液晶装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図15は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図15において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1206とから構成されている。この液晶表示ユニット1206は、先に述べた液晶装置1005の背面にバックライトを付加することにより構成されている。
さらに、液晶装置を、携帯電話に適用した例について説明する。図16は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図16において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302とともに、反射型の液晶装置1005を備えるものである。この反射型の液晶装置1005にあっては、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。
尚、図14から図16を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る調整方法を適用する液晶装置における液晶パネルの構成を示す平面図である。 図1のH−H'の断面図である。 液晶装置の全体構成を示すブロック図である。 液晶パネルの電気的な構成を示すブロック図である。 データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図であって、下層部分(図7における符号70(蓄積容量)までの下層の部分)に係る構成のみを示すものである。 データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図であって、上層部分(図7における符号70(蓄積容量)を超えて上層の部分)に係る構成のみを示すものである。 図5及び図6を重ね合わせた場合のA−A'断面図である。 画像信号供給回路における画像信号の生成について説明するための説明図である。 容量配線の説明のための説明図である。 比較例における図9と同趣旨の説明図である。 第2実施形態における図8と同趣旨の説明図である。 画像表示領域における部分領域について説明するための説明図である。 変形例における図6と同趣旨の図である。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す平面図である。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
符号の説明
6a…データ線、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、11a…走査線、21…対向電極、30…TFT、50…液晶層、70…蓄積容量、100…液晶パネル、101…データ線駆動回路、104…走査線駆動回路、400…容量配線、503…画像信号供給回路、710…交流電源部、LCC…対向電極電位、VIDk…画像信号、Vb…容量配線の電位

Claims (10)

  1. 一対の第1及び第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、
    前記第1基板に、(i)画像表示領域に配列された複数の画素電極と、(ii)相交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、(iii)該複数のデータ線及び複数の走査線に電気的に接続されており前記複数の画素電極へ供給される画像信号をスイッチング制御する複数のスイッチング素子と、(iv)少なくとも前記画像表示領域の一部である部分領域について、前記複数の画素電極に対応する画素部をフィールド反転駆動方式で駆動するように、前記走査線に走査信号を供給しつつ前記データ線に前記画像信号を供給する駆動部と、(v)前記基板上で平面的に見て前記複数の画素電極の間隙に位置すると共に、前記画素電極の下層側に層間絶縁膜を介して位置する間隙導電膜とを備え、
    前記第2基板に、前記複数の画素電極に対向配置された対向電極を備え、
    前記間隙導電膜の電位を、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に所定電位に対して正側の電位に設定し、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が負フィールドに駆動される際に前記所定電位に対して負側の電位に設定する電源部を備えた
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記電源部は、前記間隙導電膜の電位を、前記正側の電位に設定する際に、前記正側の電位として前記複数の画素電極の最も高い電位以上の電位に設定し、前記負側の電位に設定する際に、前記負側の電位として前記複数の画素電極の最も低い電位以下の電位に設定することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記電源部は、前記間隙導電膜の電位を、前記正側及び前記負側の電位に夫々設定する際に、前記画素電極として前記画像表示領域内で黒表示を行う画素に対応する画素電極と前記対向電極との間における縦電界が最も垂直に近付く電位に設定することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記駆動部は、
    前記複数の走査線に対して順番に、走査信号を供給する走査線駆動回路と、
    前記画像表示領域を、表示データに係るフィールド期間をn(但し、nは2以上の自然数)で割った1/nフィールド期間で垂直走査すると共に前記表示データに係る水平走査期間を前記nで割った1/n水平走査期間で水平走査するように、前記表示データに基づいて画像信号を生成して前記複数のデータ線に供給する画像信号供給回路と
    を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記駆動部は、
    前記画像表示領域を、前記走査線に沿う分割線により分割して得られる複数の部分領域について、該複数の部分領域に対して交替に且つ各部分領域における前記複数の走査線に対して順番に、走査信号を供給する走査線駆動回路と、
    前記複数の部分領域の各々を、表示データに係る水平走査期間をn(但し、nは2以上の自然数)で割った1/n水平走査期間で水平走査するように、前記表示データに基づいて画像信号を生成して前記複数のデータ線に供給する画像信号供給回路と
    を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記間隙導電膜は、前記画素電極に容量を付加する蓄積容量の容量線又は固定電位側容量電極の少なくとも一部を兼ねることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記間隙導電膜は、前記間隙における光抜けを防止するための遮光膜及び前記スイッチング素子を遮光するための遮光膜のうち少なくとも一方の一部を兼ねることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  8. 前記間隙導電膜は、前記電源部により電位が設定されるために専用の透明導電膜を含んでなることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
  10. 一対の第1及び第2基板間に電気光学物質が挟持されてなり、(I)前記第1基板に、(i)画像表示領域に配列された複数の画素電極と、(ii)相交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、(iii)該複数のデータ線及び複数の走査線に電気的に接続されており前記複数の画素電極へ供給される画像信号をスイッチング制御する複数のスイッチング素子と、(iv)少なくとも前記画像表示領域の一部である部分領域について、前記複数の画素電極に対応する画素部をフィールド反転駆動方式で駆動するように、前記走査線に走査信号を供給しつつ前記データ線に前記画像信号を供給する駆動部と、(v)前記基板上で平面的に見て前記複数の画素電極の間隙に位置すると共に、前記画素電極の下層側に層間絶縁膜を介して位置する間隙導電膜とを備え、(II)前記第2基板に、前記複数の画素電極に対向配置された対向電極を備えた電気光学装置を駆動する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記駆動部によって、少なくとも前記部分領域について、前記複数の画素電極を前記フィールド反転駆動方式で駆動する駆動工程と、
    前記間隙導電膜の電位を、少なくとも前記部分領域について、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が正フィールドに駆動される際に、所定電位に対して正側の電位に設定する正電位設定工程と、
    前記間隙導電膜の電位を、少なくとも前記部分領域について、前記フィールド反転駆動方式で前記複数の画素電極が負フィールドに駆動される際に、前記所定電位に対して負側の電位に設定する負電位設定工程と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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