JP2006248524A - 自動二輪車のエンジン取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクケースに後輪支持用リヤフォークをスイング可能に取付けた自動二輪車の、乗り心地を高める技術を提供することを課題とする。
【解決手段】シートとハンドルとの間に運転者の足を置く足置きを設けたスクータ型自動二輪車において、後輪を支持するリヤフォーク88の前部をエンジン16のクランクケース52に上下スイング可能に取付け、エンジン16は、クランク軸61の中心軸を車幅方向に向けて配置し、エンジン16は弾性部材131,133,135を介して車体フレーム112,115に取付けられ、該弾性部材は、クランク軸に直交する方向に直交する方向に伝わる振動を吸収すると共に、クランク軸の軸方向に振動を吸収するようにした自動二輪車のエンジン取付構造。
【選択図】図5

Description

本発明は自動二輪車のエンジン取付構造に関する。
自動二輪車には、車体フレームにエンジンを取付け、このエンジンにリヤフォークを上下スイング可能に取付けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特公平1−33392号公報
特許文献1に開示されている従来技術は、腰掛式自動二輪車のステップ装置に係り、この技術は、同公報の第1図に示される通り、車体1(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)にエンジンEを取付け、このエンジンEのクランクケース18にリヤフォークFを上下スイング可能に取付け、リヤフォークFの後部に後車輪Wrを回転可能に取付けたというものである。
さらに上記従来の技術は、同公報の第2図に示される通り、クランク軸9の動力をベルト式無段変速機Mに伝達するための出力軸19を、クランク軸9の後方に配置し、この出力軸19の中心にリヤフォークFのスイング中心を合致させたものである。
上記従来の技術のような場合には、高剛性のエンジンEを車体1にボルトにて固定することで、車体1の剛性をより高めるようにしている。
しかしながら、自動二輪車を走行させると、路面の状況に応じて後車輪Wrが振動し、その振動(以下、「走行振動」と言う。)が後車輪WrからリヤフォークF並びにエンジンEを介して車体1に直接伝わる。従って、車体1に伝わる走行振動を緩和して、自動二輪車の乗り心地を高めるためには、改良の余地がある。
本発明は、クランクケースに後輪支持用リヤフォークをスイング可能に取付けた自動二輪車の、乗り心地を高める技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、シートとハンドルとの間に運転者の足を置く足置きを設けたスクータ型自動二輪車において、後輪を支持するリヤフォークの前部をエンジンのクランクケースに上下スイング可能に取付け、エンジンは、クランク軸の中心軸を車幅方向に向けて配置し、エンジンは弾性部材を介して車体フレームに取付けられ、該弾性部材は、クランク軸に直交する方向に伝わる振動を吸収すると共に、クランク軸の軸方向に振動を吸収するようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記エンジンは、複数の弾性部材を介して車体フレームに取付けられ、弾性部材は側面視でシリンダ軸線の上位と下位に配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、前記エンジンは、前記シリンダ軸線の上下に加え、その上下位置に対して前後方向に離れた位置で弾性部材を介して車体フレームに取付けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、シートとハンドルとの間に運転者の足を置く足置きを設けたスクータ型自動二輪車において、後輪を支持するリヤフォークの前部をエンジンのクランクケースに上下スイング可能に取付け、エンジンは、クランク軸の中心軸を車幅方向に向けて配置し、エンジンには、車体フレームにエンジンを取付ける取付支持部が側面視でクランク軸の前後に配設され、エンジンは、前記取付支持部で弾性部材を介して締結部材で車体フレームに取付けられ、該弾性部材は、締結部材の軸方向と径方向の振動を吸収するようにしたを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記車体フレームは左右一対の部材で構成され、前記エンジンは並列多気筒エンジンで、側面視で略水平方向に延びるように構成され、エンジンの車体フレームへの取付部位が左右一対の車体フレームに挟まれるようにエンジンが車体フレームに固定されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記エンジンは、ベルトとプーリにより構成されるベルト式変速機構を備え、駆動プーリの中心軸がクランク軸と平行に配置したことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、後輪からリヤフォークを介して伝わる走行振動やエンジンによる左右振動を、弾性部材で緩和することができる。
請求項2に係る発明では、シリンダ軸線よりも上位及び下位に弾性部材を各々配置したので、弾性部材間の距離を大きめに設定することができ、この結果、弾性部材に作用する力が小さくなるので、弾性部材の振動吸収性は高まる。
請求項3に係る発明では、リヤフォークからエンジンに伝わった走行振動は、後部の位置の弾性部材で一層緩和することができ、自動二輪車の乗り心地性を一層高めることができる。
請求項4に係る発明では、エンジンに伝達される左右振動を吸収しながら、車体フレームにエンジンを強固に取付けることができる。
請求項5に係る発明では、左右幅広の多気筒エンジンを採用することで、左右それぞれのフレームに挟んでエンジンを取付けることができ、車体への固定を強固にすることができる。
請求項6に係る発明では、駆動プーリの中心軸がクランク軸と平行に配置したベルト式変速機構を備えるエンジンでは、駆動プーリの可動により特に左右方向への振動が発生し易いが、弾性部材により左右方向振動を確実に緩和することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側、CLは車体中心(車幅中心)を示す。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11のヘッドパイプ12に取付けたフロントフォーク13と、フロントフォーク13に取付けた前輪14と、フロントフォーク13に連結したハンドル15と、車体フレーム11の後部に取付けたエンジン16と、エンジン16に上下スイング可能に取付けた動力伝達機構17と、動力伝達機構17に取付けた後輪18と、車体フレーム11に動力伝達機構17の後端部を懸架したリヤクッションユニット19と、車体フレーム11の後部上部に取付けた収納ボックス21と、収納ボックス21の上に配置し開閉可能に取付けたシート22とを、主要構成としたスクータ型自動二輪車である。シート22はダブルシートである。
さらに自動二輪車10は、車体フレーム11をボディカバー30で覆ったものである。ボディカバー30は、ヘッドパイプ12の前部を覆うフロントカバー31と、フロントカバー31の後部を覆うインナカバー32と、ハンドル15とシート22との間に配設され、運転者の足を載せる左右の低床式足載板(フロアステップ)33と、低床式足載板33の外縁から下方へ延ばした左右のフロアスカート34と、インナカバー32から後方へ延ばし車体フレーム11の長手中央を覆うセンタカバー35と、センタカバー35から後方へ延ばし車体フレーム11の後部を覆うリヤカバー36とからなる。
図中、37はハンドルカバー、38はフロントフェンダ、39はリヤフェンダ、41はウインドスクリーン、42はエンジン冷却用ラジエータ、43は燃料タンク、44は乗員用ステップ、45はエアクリーナ、46はコネクティングチューブ(連結チューブ)、47はエアチャンバ、48はエンジン用排気管、49は排気用消音器である。
図2は本発明に係るエンジン及び動力伝達機構の左側面図である。
エンジン16は、クランクケース52から前方へシリンダ54を延した、4サイクル2気筒型水冷エンジンである。シリンダ54の軸線をL1とする。
図3は図2の3−3線断面図である。
エンジン16のケース部分は、左右のケース半体51L,51Rをボルト結合してなるクランクケース52と、クランクケース52の前部にボルト結合したシリンダブロック53と、シリンダブロック53内に設けた左右2個のシリンダ54,54と、シリンダブロック53の前部にボルト結合したシリンダヘッド55と、シリンダヘッド55に形成した燃焼室56,56と、シリンダヘッド55の前部にボルト結合したヘッドカバー57と、シリンダヘッド55とヘッドカバー57との間に形成した動弁室58とからなる。
従って、エンジン16は、左右幅広の並列多気筒(図では2気筒)エンジンであり、図1、図2、図5に示すようにエンジンは側面視で略水平に前後方向に延びるように構成されている。エンジン16は、後述する図6で明らかなように、左右一対のフレーム部材111,111,115,115間に挟まれるように取付支持されている。
さらにエンジン16は、クランクケース52に回転可能に取付けて左右に延びるクランク軸61と、クランク軸61にコネクティングロッド62,62を介して連結しシリンダ54,54内を往復動するピストン63,63と、動弁室58に収納した動弁機構64とからなる。
右のケース半体51Rの右側部にゼネレータカバー66をボルト結合することで、右のケース半体51Rとゼネレータカバー66との間にゼネレータ収納室67を形成し、ゼネレータ収納室67にゼネレータ68を収納した。ゼネレータ68は、クランク軸61の右端部に連結したものである。
ゼネレータカバー66はクランクケース52に固定したものであるから、本発明においては、クランクケース52の一部であるとする。
動力伝達機構17は、左のケース半体51Lに軸受71を介して前部を上下スイング可能に取付けるとともに後方へ延びる伝達機構ケース72と、伝達機構ケース72の側部開口を塞いだケース用カバー73と、伝達機構ケース72とケース用カバー73との間に形成した伝達機構収納室74と、伝達機構収納室74に収納した伝達機構75とからなる。伝達機構ケース72は長手途中から車幅中心側に突出したボス部76を形成したものである。
伝達機構75は、クランク軸61に連結したベルト式変速機構75A並びにベルト式変速機構75Aに連結したギヤ機構75Bの組合せ構造であって、ギヤ機構75Bの出力側に後輪用車軸77を連結するとともに、この後輪用車軸77を回転可能に支持したものである。78はカバーである。
一方、ゼネレータカバー66は、前部アーム81を上下スイング可能に取付けたものである。詳しくは、前部アーム81の前部に支軸82を一体的に設け、この支軸82を軸受83を介してゼネレータカバー66に回転可能に支承するようにした。
前部アーム81は後方へ延び、その後端からクランクケース52の後部に沿って車幅中心側にボス部84を突出させ、このボス部84に伝達機構ケース72のボス部76をボルト85,85にて結合したものである。さらに、前部アーム81は後部に後部アーム86をボルト87にて結合したものである。後部アーム86は後方へ延び、その後端部で後輪用車軸77を回転可能に支持したものである。
このような伝達機構ケース72及び前・後部アーム81,86の組合せ構造は、平面視略H字状のリヤフォーク(スイングアーム)88をなす。従って、後輪18を後輪用車軸77を介して支持するリヤフォーク88の前部をクランクケース52に上下スイング可能に取付けることができる。
本発明は、クランク軸61の中心P1にリヤフォーク88のスイング中心P2、すなわち、伝達機構ケース72並びに前部アーム81のスイング中心P2を合致させた。
仮に、クランク軸61の中心P1に対して、リヤフォーク88のスイング中心P2が不一致である(オフセットしている)場合には、クランク軸61から後輪18へ動力を伝達する機構(伝達機構)のスイング角が、リヤフォーク88のスイング角と異なる。従って
伝達機構の構成は複雑にならざるを得ない。
これに対し本実施例では、クランク軸61の中心P1に対して、リヤフォーク88のスイング中心P2が合致する。詳しくは、クランク軸61に伝達機構75の駆動プーリ79を直結することによって、クランク軸61の中心P1に対し、伝達機構75の入力側中心及び伝達機構ケース72のスイング中心P2を合致させた。この結果、リヤフォーク88のスイング角に対して、伝達機構75のスイング角が同一となる。従って、伝達機構75(クランク軸61から後輪18へ動力を伝達する機構)が簡単になる。駆動プーリ79の中心軸はクランク軸61と平行に配置され、実施例では、クランク軸の軸端に駆動プーリ79を取付けた。
また、上記従来の技術(特公平1−33392号公報)は、クランク軸の動力を出力軸を介してベルト式無段変速機に伝達するとともに、出力軸の中心にリヤフォークのスイング中心を合致させたものである。しかし本実施例では、このような出力軸を有しないので、伝達機構がより簡単になる。
さらにこの図は、伝達機構ケース72の後端並びに後部アーム86後端に、左右のリヤクッションユニット19,19の下部を連結するブラケット89,89を設けたことを示す。
ここで一旦図2に戻って説明を続ける。シリンダヘッド55は、燃焼室56に連なり吸気弁91を備える吸気口92と、燃焼室56に連なり排気弁93を備える排気口94とを、一体に形成したものである。エンジン16を側方から見たときに、吸気口92は上向きの開口であり、排気口94は下向きの開口である。
吸気口92に接続したインレットパイプ95は、シリンダヘッド55の後方へ延び、その後端(上流端)にスロットルバルブ96を接続したものである。スロットルバルブ96の上流端は後方を向く。インレットパイプ95は、吸気弁91に向って燃料を噴射する燃料噴射装置(インジェクタ)97を取付けたものである。
このような吸気口92、インレットパイプ95及びスロットルバルブ96の組合せ構造は吸気通路98をなす。言い換えると、シリンダ54の上部から後方へ吸気通路98を延し、この吸気通路98の吸気口を後方へ向けた。そして、吸気通路98の吸気口、すなわち、スロットルバルブ96の上流端を、上記図1に示すようにエアチャンバ47を介してエアクリーナ45に接続した。なお、99,99は動弁機構64のカムシャフトである。
ところで、エンジン16は、クランクケース52に、クランク軸61の中心軸の上方、且つ後方に配置した上部取付ブラケット101、並びにクランク軸61の中心軸のの下方且つ前方に配置した下部取付ブラケット102を設けるとともに、シリンダヘッド55の下部に、前部取付ブラケット103を設けたものである。
詳しくは、シリンダ54より上位に上部取付ブラケット101を設け、シリンダ54より下位に下部取付ブラケット102並びに前部取付ブラケット103を設けた。
従って、図2で明らかなように、エンジンを車体フレームの取付支持する取付支持部を構成するブラケット101,102,103は、側面視でクランク軸61の前後に配置されている。
図4は本発明に係る車体フレームの左側面図である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から後下方へメインパイプ111を延ばし、メインパイプ111の長手途中から後上方へシートレール112を延し、一方、メインパイプ111の下方でヘッドパイプ12から後下方へダウンパイプ113を延し、ダウンパイプ113の下端から後方へロアパイプ114を延ばし、ロアパイプ114の長手途中にメインパイプ111の下端を接合し、ロアパイプ114の後端からアッパパイプ115(起立フレーム部材)を後上方へ延し、アッパパイプ115の後端をシートレール112の長手途中に接合した、ダブルクレードル型のフレームである。
この図は、シートレール112の後部に、左右のリヤクッションユニット19,19(この図では手前の左側のみ示す。以下同じ。)の上部を連結するブラケット116,116を設けたことを示す。リヤフォーク88のブラケット89,89とシートレール112のブラケット116,116との間にリヤクッションユニット19,19を連結することで、車体フレーム11にリヤクッションユニット19,19を介して、リヤフォーク88の後部左右を懸架することができる。
図5は本発明に係る車体フレームの後部、エンジン及び動力伝達機構の左側面図である。
車体フレーム11の起立フレーム部材としての左右のアッパパイプ115,115(この図では手前の左側のみ示す。以下同じ。)は、側面視でシリンダ54に略直交する、すなわち、シリンダの軸線L1に略直交する部材である。左右のアッパパイプ115,115は、上端部に左右の上部ブラケット121,121を設けるとともに、下端部間に第1クロスメンバ122を掛け渡し、この第1クロスメンバ122に下部ブラケット123を設けたものである。一方、左右のメインパイプ111,111は、下端部間に第2クロスメンバ125を掛け渡し、この第2クロスメンバ125に前部ブラケット126を設けたものである。
クランク軸61の中心P1と後輪用車軸77の中心P3とを通る線をL2とする。
図6は本発明に係るエンジン取付部分の平面図であり、想像線にて示す車体フレーム11にエンジン16を取付けた構造を示す。
この図は上述の通り、(1)左右のアッパパイプ115,115に左右の上部ブラケット121,121を設けたこと、(2)左右のアッパパイプ115,115間に第1クロスメンバ122を掛け渡し、第1クロスメンバ122に下部ブラケット123を設け、下部ブラケット123にパイプ状の下部ピボット部124を設けたこと、及び、(3)左右のメインパイプ111,111間に第2クロスメンバ125を掛け渡し、第2クロスメンバ125に前部ブラケット126を設け、前部ブラケット126にパイプ状の前部ピボット部127を設けたことを示す。
エンジン16の第1のマウント構造は、クランクケース52に設けた左右の上部取付ブラケット101,101にブッシュ用孔101a,101aを開け、これらのブッシュ用孔101a,101aに環状のゴムブッシュ131,131を嵌合し、ゴムブッシュ131,131及び左右の上部ブラケット121,121を、左右に延びる1本のピボット軸132で一括して止めたものである。
エンジン16の第2のマウント構造は、クランクケース52に設けた左右の下部取付ブラケット102,102にブッシュ用孔102a,102aを開け、これらのブッシュ用孔102a,102aに環状のゴムブッシュ133,133を嵌合し、ゴムブッシュ133,133及び下部ピボット部124を、左右に延びる1本のピボット軸134で一括して止めたものである。
エンジン16の第3のマウント構造は、シリンダヘッド55に設けた左右の前部取付ブラケット103,103にブッシュ用孔103a,103aを開け、これらのブッシュ用孔103a,103aに環状のゴムブッシュ135,135を嵌合し、ゴムブッシュ135,135及び前部ピボット部127を、左右に延びる1本のピボット軸136で一括して止めたものである。なお、エンジン16の第3のマウント構造の有無は任意である。
ゴムブッシュ131,133,135は、エンジン16の振動吸収用弾性部材である。ピボット軸132,134,136はボルト・ナットからなる。図中、137…(…は複数を示す。以下同じ。)はエンジン16の左右振動吸収用弾性部材、即ち、クランク軸16の軸方向振動を吸収する弾性部材、138…はカラーである。
本発明は、このようにして車体フレーム11に、クランク軸16と直交する方向の振動を吸収するゴムブッシュ131,133,135(弾性部材)を介してエンジン16を取付けた、すなわち、ラバーマウントしたことを特徴とする。
ここで一旦図5に戻って説明を続ける。本発明は、シリンダ54より上位の上部ブラケット121にゴムブッシュ131を取付けることで、アッパパイプ115に且つシリンダ54より上位に上部取付ブラケット101用ゴムブッシュ131を取付け、また、シリンダ54より下位の下部ブラケット123にゴムブッシュ133を取付けることで、アッパパイプ115に且つシリンダ54より下位に下部取付ブラケット102用ゴムブッシュ133を取付けたことを特徴とする。
さらに本発明は、リヤフォーク88のスイング中心P2より上位に上部取付ブラケット101用ゴムブッシュ131を配置するとともに、リヤフォーク88のスイング中心P2より下位に下部取付ブラケット102用ゴムブッシュ133を配置したことを特徴とする。
自動二輪車10を走行させたときに、路面の状況に応じて後輪18(図4参照)が振動する。この振動のことを「走行振動」と言う。
エンジン16をゴムブッシュ(弾性部材)131,133,135を介して車体フレーム11に取付けたので、後輪18からリヤフォーク88を介してエンジン16に伝わった走行振動を、ゴムブッシュ131,133,135で緩和することにより、車体フレーム11に伝わり難くすることができる。従って、クランクケース52にリヤフォーク88をスイング可能に取付けた自動二輪車10の、乗り心地を高めることができる。
さらには、クランクケース52から前方へシリンダ54を延すことによって、クランクケース52の上及び下にスペースができる。これら上下の余剰スペースを利用して、シリンダ54より上位及び下位に各々ゴムブッシュ131,133を配置し、これらのゴムブッシュ131,133を、側面視でシリンダ54に略直交するアッパパイプ115に取付けた。すなわち、スイング中心P2より上位及び下位にゴムブッシュ131,133を各々配置した。
従って、ゴムブッシュ131,133の配置スペースを確保することが容易であり、しかも、ゴムブッシュ131,133を取付ける車体フレーム11の構造が簡単である。さらには、上下のゴムブッシュ131,133間の距離を十分に確保できる。
ところで、走行振動により、上のゴムブッシュ131を中心として又は下のゴムブッシュ133を中心として、エンジン16のクランクケース52(ケース類)にモーメントが働く。モーメントにより、上又は下のゴムブッシュ131,133に作用する力は、上下のゴムブッシュ131,133間の距離が大きいほど小さくなる。
上述のように本発明は、シリンダ54より上位及び下位に各々ゴムブッシュ131,133を配置したものである。すなわち、リヤフォーク88のスイング中心P2より上位及び下位に、各々ゴムブッシュ131,133を配置した。従って、ゴムブッシュ131,133間の距離を大きめに設定できる。この結果、ゴムブッシュ131,133に作用する力が小さくなるので、ゴムブッシュ131,133の振動吸収性は高まる。従って、エンジン16に伝わった走行振動を、ゴムブッシュ131,133で一層緩和することにより、車体フレーム11に伝わり難くすることができ、乗り心地をより一層高めることができる。
本発明に係る自動二輪車の取付構造は、スクータ型自動二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係るエンジン及び動力伝達機構の左側面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係る車体フレームの左側面図である。 本発明に係る車体フレームの後部、エンジン及び動力伝達機構の左側面図である。 本発明に係るエンジン取付部分の平面図である。
符号の説明
10…スクータ型自動二輪車、 11…車体フレーム、 15…ハンドル、 16…エンジン、 18…後輪、 22…シート、 33…足載せフロア、 52…クランクケース、 54…多気筒エンジンを構成するシリンダ、 61…クランク軸、 75…ベルト式変速機構、 88…リヤフォーク、 101,102,103…エンジン取付支持部(ブラケット)、 131,133,135…クランク軸直交方向の振動を緩和する弾性部材、 137…クランク軸の軸方向の振動を緩和する弾性部材。

Claims (6)

  1. シートとハンドルとの間に運転者の足を置く足置きを設けたスクータ型自動二輪車において、
    後輪を支持するリヤフォークの前部をエンジンのクランクケースに上下スイング可能に取付け、
    前記エンジンは、クランク軸の中心軸を車幅方向に向けて配置し、
    前記エンジンは弾性部材を介して車体フレームに取付けられ、該弾性部材は、クランク軸に直交する方向に伝わる振動を吸収すると共に、クランク軸の軸方向に振動を吸収するようにした、
    ことを特徴とする自動二輪車のエンジン取付構造。
  2. 前記エンジンは、複数の弾性部材を介して車体フレームに取付けられ、弾性部材は側面視でシリンダ軸線の上位と下位に配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエンジン取付構造。
  3. 前記エンジンは、前記シリンダ軸線の上下に加え、その上下位置に対して前後方向に離れた位置で弾性部材を介して車体フレームに取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のエンジン取付構造。
  4. シートとハンドルとの間に運転者の足を置く足置きを設けたスクータ型自動二輪車において、
    後輪を支持するリヤフォークの前部をエンジンのクランクケースに上下スイング可能に取付け、
    前記エンジンは、クランク軸の中心軸を車幅方向に向けて配置し、
    前記エンジンには、車体フレームにエンジンを取付ける取付支持部が側面視でクランク軸の前後に配設され、
    前記エンジンは、前記取付支持部で弾性部材を介して締結部材で車体フレームに取付けられ、該弾性部材は、締結部材の軸方向と径方向の振動を吸収するようにした、
    ことを特徴とする自動二輪車のエンジン取付構造。
  5. 前記車体フレームは左右一対の部材で構成され、前記エンジンは並列多気筒エンジンで、側面視で略水平方向に延びるように構成され、エンジンの車体フレームへの取付部位が左右一対の車体フレームに挟まれるようにエンジンが車体フレームに固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の自動二輪車のエンジン取付構造。
  6. 前記エンジンは、ベルトとプーリにより構成されるベルト式変速機構を備え、駆動プーリの中心軸がクランク軸と平行に配置したことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の自動二輪車のエンジン取付構造。
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