JP2006248434A - ターンシグナルスイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型化が可能で設計の自由度を高めることができるターンシグナルスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 ハウジングに第1の弾性部材7と並行して第2の弾性部材8を設け、操作レバー3が中立位置にある時、第1の弾性部材7によって第1のレバー部材5を回動中立位置に保持可能とし、且つ、第2の弾性部材8によって第2のレバー部材6を回動中立位置に保持可能とし、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8を平板部7b、8bを有する薄板状の板ばねで形成し、ハウジングに第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の各両端部の一面側に当接する第1当接部4h、4iと、これとは対向する他面側に当接する第2当接部4j、4kを有する保持部4c、4dを形成し、第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kを第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設した。
【選択図】 図2
【解決手段】 ハウジングに第1の弾性部材7と並行して第2の弾性部材8を設け、操作レバー3が中立位置にある時、第1の弾性部材7によって第1のレバー部材5を回動中立位置に保持可能とし、且つ、第2の弾性部材8によって第2のレバー部材6を回動中立位置に保持可能とし、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8を平板部7b、8bを有する薄板状の板ばねで形成し、ハウジングに第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の各両端部の一面側に当接する第1当接部4h、4iと、これとは対向する他面側に当接する第2当接部4j、4kを有する保持部4c、4dを形成し、第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kを第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車のステアリングコラムなどに付設されて方向指示器として用いられるターンシグナルスイッチ装置の構造に関する。
従来のターンシグナルスイッチ装置としては、ステアリングコラム等に一体化されたハウジングに操作レバーの基端側を回動可能に支持し、この操作レバーの先端側を中立位置から左右いずれかの方向指示位置へ回転操作することにより、左折または右折用のランプを点滅動作するようになっている。このようなターンシグナルスイッチ装置では、操作レバーを左右の方向指示位置と中立位置の3位置に保持するために、ハウジング側の内面にカム面を設けると共に、操作レバー側にこのカム面に係合する駆動体がスプリングを介して設けられており、また、操作レバーを左右いずれかの方向指示位置に回転操作した状態で、ハンドルが指示方向とは逆方向に回転操作された時に、操作レバーを中立位置に自動復帰させるためのキャンセル機構が付設されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来のターンシグナルスイッチ装置の構造を図に基づいて説明する。
図6は従来のターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図、図7はキャンセル機構の底面図、8はキャンセル機構の動作説明図である。
図6は従来のターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図、図7はキャンセル機構の底面図、8はキャンセル機構の動作説明図である。
図において、ターンシグナルスイッチ装置は、ハウジングをなす合成樹脂製の第1および第2ケース101、102と、これら両ケース101、102に回転可能に支持された操作レバー103と、第2ケース102の内面に載置された第1および第2のレバー部材104、105と、この第1のレバー部材104を第2ケース102から突出する方向へ弾性付勢する捩じりコイルばね106とから主に構成されており、後述するように、操作レバー103は作動部材107とホルダ108および可動部材109等を具備している。第1および第2ケース101、102はスナップ結合等の手段を用いて一体化され、図示せぬコラムカバーやコンビスイッチ等のステータ部材に固定されるようになっている。
第1ケース101は内部にV字状のカム面110が形成されており、このカム面110にホルダ108に係合された駆動体124がスプリング125で付勢されて摺動可能に配設されている。また、第1ケース101の底面にはプリント基板(図示せず)が設けられ、左右折用ランプなどの点燈用の接点部が形成されている。
第2ケース102は内面にガイド軸116と支軸117が同一線状に立設されており、このガイド軸116に第1のレバー部材104が、支軸117に第2のレバー部材105が回動可能に設けられている。また、第1のレバー部材104と第2のレバー部材105とは互いに回動可能に連結されている。また、ボス119が設けられ、このボス119に捻りコイルばね106が挿入されている。
第1のレバー部材104には長孔104a、104bとばね受部104cが設けられ、長孔104aがガイド軸116に沿って回動かつスライド可能に挿入されている。また前後に当接部104dとカム部104eが突設されている。
第2のレバー部材105には第1の開口121と第2の開口122が設けられており、支軸117に回動可能に軸支される孔105aが設けられている。先端には突部105cと連結ピン105dが設けられ、連結ピン105dに長孔104bが挿入され、第1のレバー部材104の上に重ねられている。
第2のレバー部材105には第1の開口121と第2の開口122が設けられており、支軸117に回動可能に軸支される孔105aが設けられている。先端には突部105cと連結ピン105dが設けられ、連結ピン105dに長孔104bが挿入され、第1のレバー部材104の上に重ねられている。
捻りコイルばね106は片持ち梁状に延びる腕部106cを有し、この腕部106cが第1のレバー部材104のばね受部104cに係合されており、第1のレバー部材104は捻りコイルばね106によって長孔104a、104bの長手方向に弾性付勢されている。
作動部材107は操作レバー103の根元部分に固定されており、ホルダ108は作動部材107にスナップ止めされている。また、ホルダ108の上面先端には山形のカム面108cが設けられ、このカム面108cに第1のレバー部材104のカム部104eが対向されている。また上下両面には一対の支軸108d、108eが突設され、第1及び第2ケース101、102に嵌合されている。
可動部材109はホルダ108の開口108gに挿入され、スプリング125により付勢され、ホルダ108に揺動可能に支持されている。また、可動部材109の上面には第2のレバー部材105の第2の開口122内に達する受部109eが突設されている。この受部109eが開口122の両側縁から内方へ突出する湾曲部122aと摺接するものとなっている。
ホルダ108の前端部には第1の駆動体124がスライド可能に保持されており、可動部材109との間にスプリング125が介設されている。このスプリング125の弾発力により第1の駆動体124の先端が第1ケース101のカム面110に圧接されている。
このように、作動部材107とホルダ108とは操作レバー103に回転可能に連結されて固定されており、また、ホルダ108と両ケース101、102とは支軸108d、108eで回転可能に連結されている。
このように、作動部材107とホルダ108とは操作レバー103に回転可能に連結されて固定されており、また、ホルダ108と両ケース101、102とは支軸108d、108eで回転可能に連結されている。
動作を図8に基づいて説明すると、操作レバー103が中立位置では第1の駆動体124はカム面110の中央にあり当該位置に保持されている。この時、第1のレバー部材104のカム部104eはホルダ108のカム面108cの頂点で当接して図8(a)に示す通り第1のレバー部材104はねじりコイルばね106の付勢力に抗して後退してキャンセル突起128の回動軌跡外に位置している。
次に、操作レバー103を何れかの方向に回動すると、第1の駆動体124はカム面110を摺動してロックされ、この時、ホルダ108と可動部材109も同方向へ回動し、カム面108cの頂点がカム部104eから外れ、図8(b)に示すように第1のレバー部材104はねじりコイルばね106の付勢力で長孔104a、104bに沿って前進し当接部104dがキャンセル突起128の回動軌跡内に進出する。
この状態から、ハンドルが逆方向に回転操作されると、図8(b)のようにリターン動作中にキャンセル突起128が第1のレバー部材104の当接部104dに突き当たり、第1のレバー部材104がガイド軸117を中心に時計回り方向に回転するため第2の開口122の湾曲部122aが可動部材109の受部109eを上方へ押圧し、この押圧力が可動部材109を介してホルダ108に伝達されるため、第1の駆動体124がカム面110のロック部から外れて中央へと移行し、第1及び第2のレバー部材104、105は図8(a)に示す中立位置に自動復帰する。
一方、図8(b)の状態で、操作レバー103に自動復帰を阻止する何らかの力が作用した場合には、図8(c)に示すように第2のレバー部材105の回転方向の分力によって受部109eが湾曲部122aに沿って押圧され、可動部材109がスプリング125の弾発力に抗して揺動するため、第1及び第2のレバー部材104、105は受部109eに妨げられることなく回転できるものとなる。
しかしながら、上述した従来のターンシグナルスイッチ装置の構造においては、レバー部材をキャンセル突起の回転軌跡に向けて付勢する弾性部材として捻りコイルばねを使用する構成としてあるため、捻りコイルばねの設置スペースを大きく確保する必要があり、ターンシグナルスイッチ装置を小型化するのが困難であるという問題があった。
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、小型化が可能で設計の自由度を高めることができるターンシグナルスイッチ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、カム面を有するハウジングと、このハウジングに回動可能に支持された操作レバーと、前記カム面と協働して操作レバーを中立位置及び動作位置に保持する駆動部と、ハンドル側のキャンセル突起に当接して回動される第1のレバー部材と、この第1のレバー部材を前記キャンセル突起の回転軌跡へ向けて弾性付勢する第1の弾性部材と、前記第1のレバー部材の回転に連動して前記操作レバーを動作位置から中立位置に復帰させる第2のレバー部材とを備え、前記操作レバーが中立位置にある時、前記操作レバーによって前記第1のレバー部材を前記第1の弾性部材の弾性力に抗して前記キャンセル突起の回転軌跡外に後退させ、前記操作レバーが動作位置にある時、前記第1のレバー部材を前記第1の弾性部材の付勢力で前記キャンセル突起の回転軌跡内に進出させるターンシグナルスイッチ装置であって、前記ハウジングに前記第1の弾性部材と並行して第2の弾性部材を設け、前記操作レバーが中立位置にある時、前記第1の弾性部材によって前記第1のレバー部材を回動中立位置に保持可能とし、且つ、前記第2の弾性部材によって前記第2のレバー部材を回動中立位置に保持可能とし、前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材を平板部を有する薄板状の板ばねで形成し、前記ハウジングに前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材の各両端部の一面側に当接する第1当接部と、これとは対向する他面側に当接する第2当接部を有する保持部を形成し、前記第1当接部と前記第2当接部を前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設した構成とした。
また、第2の解決手段として、前記第1当接部及び第2当接部は、前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材の延設方向とは直交する方向に対して線対称となるように形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記ハウジングの前記保持部には、前記第1当接部及び第2当接部の少なくともどちらか一方に、前記ハウジングの底面よりも高い位置で前記第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部を形成した構成とした。
また、第4の解決手段として、前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材は、それぞれ異なる板厚及び板幅で形成されると共に、前記ハウジングの底面には板幅の小さな弾性部材に対応して該弾性部材の下端部と当接する突出部を形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記ハウジングの前記保持部には、前記第1当接部及び第2当接部の少なくともどちらか一方に、前記ハウジングの底面よりも高い位置で前記第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部を形成した構成とした。
また、第4の解決手段として、前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材は、それぞれ異なる板厚及び板幅で形成されると共に、前記ハウジングの底面には板幅の小さな弾性部材に対応して該弾性部材の下端部と当接する突出部を形成した構成とした。
上述したように、本発明のターンシグナルスイッチ装置は、カム面を有するハウジングと、ハウジングに回動可能に支持された操作レバーと、カム面と協働して操作レバーを中立位置及び動作位置に保持する駆動部と、ハンドル側のキャンセル突起に当接して回動される第1のレバー部材と、第1のレバー部材をキャンセル突起の回転軌跡へ向けて弾性付勢する第1の弾性部材と、第1のレバー部材の回転に連動して操作レバーを動作位置から中立位置に復帰させる第2のレバー部材とを備え、操作レバーが中立位置にある時、操作レバーによって第1のレバー部材を第1の弾性部材の弾性力に抗してキャンセル突起の回転軌跡外に後退させ、操作レバーが動作位置にある時、第1のレバー部材を第1の弾性部材の付勢力でキャンセル突起の回転軌跡内に進出させるターンシグナルスイッチ装置であって、ハウジングに第1の弾性部材と並行して第2の弾性部材を設け、操作レバーが中立位置にある時、第1の弾性部材によって第1のレバー部材を回動中立位置に保持可能とし、且つ、第2の弾性部材によって第2のレバー部材を回動中立位置に保持可能とし、第1の弾性部材及び第2の弾性部材を平板部を有する薄板状の板ばねで形成し、ハウジングに第1の弾性部材及び第2の弾性部材の各両端部の一面側に当接する第1当接部と、これとは対向する他面側に当接する第2当接部を有する保持部を形成し、第1当接部と第2当接部を第1の弾性部材及び第2の弾性部材の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設したことから、第1のレバー部材と第2のレバー部材とを回動中立位置に保持可能とする第1及び第2の弾性部材をそれぞれ並行して設けることにより構造が簡単となり、第1のレバー部材を付勢する第1の弾性部材の設置スペースを従来よりも大幅に縮小できるので装置の小型化が可能となる。また、各弾性部材の板厚が小さくても、弾性部材を保持する保持部の第1当接部と第2当接部を、弾性部材の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設したので、弾性部材を撓ますことにより容易に保持部に組み込むことができる。
また、第1当接部及び第2当接部は、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の延設方向とは直交する方向に対して線対称となるように形成したことから、各弾性部材の両端部の保持が確実となり、第1及び第2のレバー部材に確実に弾性力を付与できるので、操作レバーの操作を安定して行うことができる。
また、ハウジングの保持部には、第1当接部及び第2当接部の少なくともどちらか一方に、ハウジングの底面よりも高い位置で第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部を形成したことから、各弾性部材の平板部がハウジングの底面等で擦れることがなく各弾性部材の弾性付勢力を安定して生起できるので、操作性に優れたターンシグナルスイッチ装置を提供できる。
また、第1の弾性部材と第2の弾性部材は、それぞれ異なる板厚及び板幅で形成されると共に、ハウジングの底面には板幅の小さな弾性部材に対応して弾性部材の下端部と当接する突出部を形成したことから、突出部により各弾性部材の高さ位置を規制できるので、第1の弾性部材と第2の弾性部材の誤組み込みを防止できる。
また、ハウジングの保持部には、第1当接部及び第2当接部の少なくともどちらか一方に、ハウジングの底面よりも高い位置で第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部を形成したことから、各弾性部材の平板部がハウジングの底面等で擦れることがなく各弾性部材の弾性付勢力を安定して生起できるので、操作性に優れたターンシグナルスイッチ装置を提供できる。
また、第1の弾性部材と第2の弾性部材は、それぞれ異なる板厚及び板幅で形成されると共に、ハウジングの底面には板幅の小さな弾性部材に対応して弾性部材の下端部と当接する突出部を形成したことから、突出部により各弾性部材の高さ位置を規制できるので、第1の弾性部材と第2の弾性部材の誤組み込みを防止できる。
以下、本発明のターンシグナルスイッチ装置の1実施例を図1乃至図5に示す。図1は本発明のターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図、図2はターンシグナルスイッチ装置のキャンセル機構で操作レバーが中立位置の状態を示す説明図、図3は同じくキャンセル待ちの状態を示す説明図、図4は同じくキャンセル待ちの状態で操作レバーを押さえたままハンドルを逆方向に回動させた状態を示す説明図、図5はハウジングの保持部と弾性部材との保持構造を示す要部斜視図である。
尚、図2乃至図4は、キャンセル機構を第2のケースの下から透視した状態で示している。
尚、図2乃至図4は、キャンセル機構を第2のケースの下から透視した状態で示している。
本実施例に係るターンシグナルスイッチ装置は、ハウジングをなす合成樹脂製の第1及び第2のケース1、2と、これら両ケース1、2に回転可能に支持された操作レバー3と、両ケース1、2間に配置され同じくハウジングを構成する中間支持部材4と、中間支持部材4の内面に載置された第1及び第2のレバー部材5、6と、この第1のレバー部材5を第2のケース2から突出する方向へ弾性付勢する第1の弾性部材7と、第2のレバー部材6を中立位置に保持可能に弾性付勢する第2の弾性部材8とから主に構成されており、後述するように、操作レバー3はホルダ9及び可動部材10等を具備している。第1及び第2のケース1、2はスナップ結合等の手段を用いて一体化され、図示せぬコラムカバーやコンビスイッチ等のステータ部材に固定されるようになっている。
第1のケース1の内部にはV字状のカム面(図示せず)が形成されており、このカム面は中央の谷部と両側に位置する一対のロック部とを有している。このカム面に後述する操作レバー3の第2の作動部材15が摺接して操作レバー3が中立位置と動作位置にロックされるものとなる。また、第1のケース1には、図示しないスイッチ部が形成されており、操作レバー3の回動操作により駆動され左折又は右折時のランプの点滅動作を行うようになっている。
また、第1のケース1と第2のケース2には、それぞれ対向する内面に軸孔1a、2aが設けられ、この軸孔1a、2aに後述するホルダ9が回動可能に軸支されている。
また、第1のケース1と第2のケース2には、それぞれ対向する内面に軸孔1a、2aが設けられ、この軸孔1a、2aに後述するホルダ9が回動可能に軸支されている。
ハウジングの一部である中間支持部材4は、合成樹脂製で略矩形状に形成され、第1及び第2のケース1、2の間に配置されており、内面中央に円柱状の第1及び第2の軸部4a、4bが所定間隔をおいて同一線上に立設されている。また、矩形状の4角部には、対向して2対のばね受け部4c、4dが設けられており、このばね受け部4c、4dに薄板状の金属の板ばねからなる第1及び第2の弾性部材7、8が平行となるように並設されて保持されている。そして、一対のばね受け部4cが第1の弾性部材7の保持部を構成し、一対のばね受け部4dが第2の弾性部材8の保持部をそれぞれ構成している。
ばね受け部4c、4dは、中間支持部材4の底面4gから突出した平面視略矩形状の突状壁部からなり、互いに対向して配置された一つの壁部には開口が設けられている。この開口に第1及び第2の弾性部材7、8の両端部が挿入され保持されている。この開口には、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の各両端部の一面側に当接する第1当接部4h及び4iと、これとは対向する他面側に当接する第2当接部4j及び4kがそれぞれ形成されている。
また、ばね受け部4cの第1当接部4hと第2当接部4j、及びばね受け部4dの第1当接部4iと第2当接部4kは、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向に沿って、互い違いとなる位置に、互いに弾性部材の板厚分の隙間を挟んで対向して並設されている。すなわち、第1当接部4hと第2当接部4j、及び第1当接部4iと第2当接部4kとの間に形成された開口は、互いの弾性部材の略板厚程度の隙間となるように形成されており、第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kがそれぞれ千鳥状に配設されている。
そして、第1及び第2の弾性部材7、8をそれぞれのばね受け部4c、4dに挿入する際には、各弾性部材を撓ま(湾曲)させて第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kに対して斜めに傾けた状態で組み込むことが可能となっており、各弾性部材を板厚方向に撓ま(湾曲)させることにより容易にばね受け部4c、4dに組み込むことができるものとなっている。また、弾性部材の板厚が小さい(薄い)場合であっても、第1当接部4h、4i及び第2当接部4j、4kが千鳥状に弾性部材の延設方向に離間して設けられているので、保持部の開口(板厚分の隙間)を容易に形成することができるものとなっている。
また、一方の一対のばね受け部4c、及び他方の一対のばね受け部4dは、中間支持部材4の四角部にそれぞれ対向して設けられており、この場合、一方の一対のばね受け部4cに設けられた第1当接部4h及び第2当接部4j、及び、他方の一対のばね受け部4dに設けられた第1当接部4i及び第2当接部4kは、それぞれ第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向とは直交する方向に対して互いに線対称となる位置関係に形成されている。すなわち、第1及び第2の弾性部材7、8のそれぞれの中点位置から両端部の一方の保持部である第1当接部4h、4iまでの距離が同じ距離となるように形成され、同じく、それぞれの中点位置から両端部の他方の保持部である第2当接部4j、4kまでの距離もそれぞれ同じ距離となるように形成されている。
尚、本実施例では、第1及び第2の弾性部材7、8のそれぞれの中点位置から第1当接部4h、4iまでの距離が、第1及び第2の弾性部材7、8のそれぞれの中点位置から第2当接部4j、4kまでの距離よりも短くなるように、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向に沿って、互い違いとなる位置に形成されている。
このように、第1当接部4h、4i及び第2当接部4j、4kを、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向とは直交する方向に対して線対称となるように形成することにより、各弾性部材の両端部の保持が確実となり、第1及び第2のレバー部材5、6に確実に弾性力を付与できるものとなっている。
このように、第1当接部4h、4i及び第2当接部4j、4kを、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向とは直交する方向に対して線対称となるように形成することにより、各弾性部材の両端部の保持が確実となり、第1及び第2のレバー部材5、6に確実に弾性力を付与できるものとなっている。
また、ばね受け部4c、4dの第1当接部4h、4iに連接して、中央支持部材4の底面4gよりも高い位置に受け面を有する凸状の支持部4l、4mが設けられている。そして、この支持部4l、4mにより、ばね受け部4c、4dに保持される第1及び第2の弾性部材7、8の両端部を保持するようになっている。
このように、ばね受け部4c、4dに、第1当接部4h、4iに連接して、中央支持部材4の底面4gよりも高い位置で第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部4l、4mを形成することにより、各弾性部材の平板部がハウジングの底面等で擦れることがなく各弾性部材の弾性付勢力を安定して生起できるものとなっている。
尚、上記実施例では、支持部4l、4mを、ばね受け部4c、4dの第1当接部4h、4iに連接して設けるようにしたが、これに代えて支持部4l、4mを、第2当接部4j、4kに連接して設けるようにしても良い。
このように、ばね受け部4c、4dに、第1当接部4h、4iに連接して、中央支持部材4の底面4gよりも高い位置で第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部4l、4mを形成することにより、各弾性部材の平板部がハウジングの底面等で擦れることがなく各弾性部材の弾性付勢力を安定して生起できるものとなっている。
尚、上記実施例では、支持部4l、4mを、ばね受け部4c、4dの第1当接部4h、4iに連接して設けるようにしたが、これに代えて支持部4l、4mを、第2当接部4j、4kに連接して設けるようにしても良い。
また、中間支持部材4の底面4gには、各弾性部材の下端部と当接する凸状の突出部4nが形成されている。この突出部4nは、ばね受け部4c、又はばね受け部4dのうちどちらか一方に設けられており、ばね受け部4c、又は4dの近傍に形成されている。本実施例では、第1の弾性部材7と第2の弾性部材8は、それぞれ異なる板厚及び板幅で形成されており、中間支持部材4の底面4gに突出部4nを設けることにより、この突出部4nと板幅の小さな弾性部材の下端部が当接するようになっている。
このように、中間支持部材4の底面4gに板幅の小さな弾性部材に対応して弾性部材の下端部と当接する突出部4nを形成したことにより、突出部4nにより各弾性部材の高さ位置を規制できるので、それぞれ形状の異なる第1の弾性部材7と第2の弾性部材8との誤組み込みを防止できるものとなっている。
このように、中間支持部材4の底面4gに板幅の小さな弾性部材に対応して弾性部材の下端部と当接する突出部4nを形成したことにより、突出部4nにより各弾性部材の高さ位置を規制できるので、それぞれ形状の異なる第1の弾性部材7と第2の弾性部材8との誤組み込みを防止できるものとなっている。
第1のレバー部材5は合成樹脂製で略長方形をしており、中央に長孔5aが設けられている。この長孔5aが中間支持部材4の第1の軸部4aに挿入されており、第1のレバー部材5は第1の軸部4aに沿って回動及びスライド移動可能になっている。また、一端側にはカム部5bが立設されており、このカム部5bの先端はキャンセル突起の回転軌跡へ向けて凸となる山形に形成されている。またカム部5b側に対向する他端側にはハンドルのキャンセル突起20と当接する当接部5cが突設されている。カム部5bが設けられた一端側は、平面状の平坦部5dとなっており、この平坦部5dに第1の弾性部材7の平板部が当接されている。
第2のレバー部材6は合成樹脂製で平板状に形成され、略中央に軸孔6aが設けられている。この軸孔6aが中間支持部材4の第2の軸部4bに挿入され、回動可能となっている。また、軸孔6aを挟んで開口6bと切り欠き6cが設けられており、開口6bの一方の開口端には連結ピン6dが突設され、切り欠き6cの両側には一対の作動腕部6eが設けられている。この作動部材6eの先端側は同一平面となる平面状の平坦部6fとなっており、この平坦部6fに第2の弾性部材8の平板部が当接されている。
第2のレバー部材6は前記中間支持部材4の内面に対して第1のレバー部材5の上に重ねられており、第1のレバー部材5と第2のレバー部材6とは長孔5aと連結ピン6dとで連結されて互いに回動かつスライド移動可能となっている。
この場合、第1のレバー部材5と第2のレバー部材6との連結部は、第1及び第2の軸部4a、4bよりもキャンセル突起20の回転軌跡側に位置するように形成しているので、第1の操作レバー5の回動に伴う第2の操作レバー6の回動を確実に行うことができるものとなっており、キャンセル機構の動作の安定化が図れるものとなっている。
この場合、第1のレバー部材5と第2のレバー部材6との連結部は、第1及び第2の軸部4a、4bよりもキャンセル突起20の回転軌跡側に位置するように形成しているので、第1の操作レバー5の回動に伴う第2の操作レバー6の回動を確実に行うことができるものとなっており、キャンセル機構の動作の安定化が図れるものとなっている。
また、第1のレバー部材5の平坦部5dは、第2のレバー部材6の開口6bから第2のケース2側に突出し、第1のレバー部材5は第1の弾性部材7によって長孔5aの長手方向でキャンセル突起20の回転軌跡へ向けて弾性付勢されている。この第1の弾性部材7は薄板状の金属の板ばねからなり、中間支持部材4のばね受け部4cに係止された両端側の係止部7aと、中央の平板部7bを有しており、平板部7bの中央部分は第1のレバー部材5の平坦部5dに当接されている。また、第1のレバー部材5のカム部5bは、中間支持部材4の内面に設けられた開口4eを通して第1のケース側に突出しており、このカム部5bが後述する可動部材10のカム部10bと摺接して第1のレバー部材5が長孔5aの長手方向へスライド移動するものとなる。
また、第2のレバー部材6は、第2の弾性部材8によって中立位置に弾性付勢されている。この第2の弾性部材8は同じく薄板状の金属の板ばねからなり、中間支持部材4のばね受け部4dに係止された両端側の係止部8aと、中央の平板部8bを有しており、平板部8bの中央部分は第2のレバー部材6の平坦部6fに当接されている。
このように、第1のレバー部材5の一端側に第1の平坦部5dを形成し、第1の平坦部5dに第1の弾性部材7の平板部7bを当接させると共に、第2のレバー部材6の一端側に第2の平坦部6fを形成し、第2の平坦部6fに第2の弾性部材8の平板部8bを当接することにより第1のレバー部材5及び第2のレバー部材6を回動中立位置に保持可能にするようにしたので、第1及び第2のレバー部材5、6をそれぞれの平坦部5d、6fで保持することができるので、確実に回動中立位置に保持することができるものとなる。
上述した第1及び第2のケース1、2の間に配置した中間支持部材4と、第1及び第2のレバー部材5、6と、第1及び第2の弾性部材7、8とでターンシグナルスイッチ装置のキャンセル機構部が構成されている。
操作レバー3は、ホルダ9及び可動部材10を具備しており、また、第1及び第2の作動部材11、15と捻りコイルばね19を有する。
操作レバー3は合成樹脂製で、基部3aとレバー部3bを有し、基部3a後端には第1の作動部材11が保持されている。また、基部3aの両側部には支軸3cを有しこの支軸3cがホルダ9に軸支されて縦(前後)方向に回動可能になっている。また、基部3a上面には駆動突起(図示せず)を挿入するための駆動突起用の穴3dが設けられ、この駆動突起が第1のケース1に配設される図示しないスイッチ部と連結されている。
操作レバー3は合成樹脂製で、基部3aとレバー部3bを有し、基部3a後端には第1の作動部材11が保持されている。また、基部3aの両側部には支軸3cを有しこの支軸3cがホルダ9に軸支されて縦(前後)方向に回動可能になっている。また、基部3a上面には駆動突起(図示せず)を挿入するための駆動突起用の穴3dが設けられ、この駆動突起が第1のケース1に配設される図示しないスイッチ部と連結されている。
第1の作動部材11は、合成樹脂製の駆動体12とこれを付勢するコイルばね13、及び駆動体12の先端に取り付けられた回転部材14とからなり、操作レバー3の回動に伴って図示しないホルダ9のカム面と摺接する。そして、操作レバー3を縦(前後)方向に回動することで回転部材14がカム面を摺動してスイッチ部の切り換えが行われ、適宜、ビーム切り換えやパッシング動作が行われるものとなる。
ホルダ9は合成樹脂製で、前面には操作レバー3の基部3aと係合する開口部9aを有し、この開口部9aの内方には第1の作動部材12の回転部材12が摺動する図示しないカム部が設けられている。また、開口部9aの上下端には支軸9b、9cが設けられ、この支軸9b、9cが第1及び第2のケース1、2の軸孔1a、2aに軸支されて回動可能に取り付けられている。また、開口部9aの両側部には操作レバー3の支軸3cが軸支される軸孔9d、9eが設けられている。また、ホルダ9の後端には、第2の作動部材15が保持されており、後端上面には駆動突起9fが設けられ、この駆動突起9fが第1のケース1に配設される図示しないスイッチ部と連結されている。また、ホルダ9の上面には、操作レバー3の基部に設けられた駆動突起用の穴3dに挿入された駆動突起が突出する窓孔9gが設けられている。
第2の作動部材15は、合成樹脂製の駆動体16とこれを付勢するコイルばね17、及び駆動体16の先端に取り付けられた回転部材18とからなり、操作レバー3の横(左右)方向への回動に伴って図示しない第1のケース1のカム面と摺接する。そして、操作レバー3を横(左右)方向に回動することで回転部材18がカム面を摺動してスイッチ部の切り換えが行われ、適宜、左折又は右折時のランプの点滅動作が行われるものとなる。
また、ホルダ9の下面側には、合成樹脂製の可動部材10が配設されている。この可動部材10の一端側にはばね係止部10aが設けられ、このばね係止部10aに捻りコイルばね19の一端が係止されており、この捻りコイルばね19の他端側はホルダ9に係止されている。すなわち、可動部材10はこの捻りコイルばね19を介してホルダ9にわずかに回動可能となるように取り付けられている。
また、可動部材10の一端側には、山形状のカム部10bが設けられており、このカム部10bに、中間支持部材4の内面に設けられた開口4eを通して第1のレバー部材5のカム部5bが当接されて摺接されるものとなる。この時、第1のレバー部材5は、可動部材10のカム部10bと摺接することで、第1のレバー部材5が長孔5aの長手方向へスライド移動するものとなる。
また、可動部材10の一端側には、山形状のカム部10bが設けられており、このカム部10bに、中間支持部材4の内面に設けられた開口4eを通して第1のレバー部材5のカム部5bが当接されて摺接されるものとなる。この時、第1のレバー部材5は、可動部材10のカム部10bと摺接することで、第1のレバー部材5が長孔5aの長手方向へスライド移動するものとなる。
また、可動部材10のカム部10bの他端側には、中間支持部材4側に突出した突柱状の受部10cが設けられており、この受部10cが中間支持部4の切り欠き部4fを介して第2のレバー部材6の切り欠き6c内に延出して配設されている。この受部10cは、操作レバー3が横(左右)方向に回動されて動作位置にロックされた時に、第2のレバー部材6の作動腕部6eと当接した状態で保持されている。
次に、上記構成のターンシグナルスイッチ装置の動作を図2乃至図4に基づいて説明する。
まず、図2に示すように、操作レバー3が中立位置にある場合には、第2の作動部材15の先端はケース1の図示しないカム面の中央の谷部に当接して当該位置に保持されている。この時、第1のレバー部材5のカム5bは可動部材10の山形状のカム部10bの頂点で当接しており、図2に示すように、第1のレバー部材5は第1の弾性部材7の付勢力に抗して後退している。
したがって、第1のレバー部材5の当接部5cはハンドルに連動して回転するキャンセル突起20の回動軌跡外に位置しており、この状態でハンドルを回転しても、キャンセル突起20は第1のレバー部材5の当接部5cに当接せず、操作レバー3は中立位置に維持される。
まず、図2に示すように、操作レバー3が中立位置にある場合には、第2の作動部材15の先端はケース1の図示しないカム面の中央の谷部に当接して当該位置に保持されている。この時、第1のレバー部材5のカム5bは可動部材10の山形状のカム部10bの頂点で当接しており、図2に示すように、第1のレバー部材5は第1の弾性部材7の付勢力に抗して後退している。
したがって、第1のレバー部材5の当接部5cはハンドルに連動して回転するキャンセル突起20の回動軌跡外に位置しており、この状態でハンドルを回転しても、キャンセル突起20は第1のレバー部材5の当接部5cに当接せず、操作レバー3は中立位置に維持される。
操作レバー3をこの中立位置から横(左右)方向のいずれかの方向に回動すると、第2の作動部材15の先端は図示しないケース1のカム面上を摺動して両側に設けられたロック部に係止され、カム面の斜面を乗り越える際にクリック感が生起される。
ここで、例えば、操作レバー3を図1の矢印B方向に回動すると、操作レバー3に連動してホルダ9と可動部材10も同方向へ回転し、それに伴ってカム部10bの頂点がカム部5bから外れるため、図3に示すように、第1のレバー部材5は第1の弾性部材7の弾性力を受けて長孔5aの長手方向に沿って前進し、当接部5cがキャンセル突起20の回動軌跡内に進出する。
この時、操作レバー3の矢印B方向への回動に伴い、ホルダ9の安定位置に保持された可動部材10の受部10cは第2のレバー部材6の切り欠き6c内を変位し、図3に示すように、この受部10cは切り欠き6cの一方の作動腕部6eと当接する。さらに、操作レバー3の矢印B方向への回動に伴い、ホルダ9の駆動突起9fが第1のケース1に配設された図示しないスイッチ部を駆動するため、接点の切換えが行われ、図示せぬ右折用のランプが点滅動作する。
この時、操作レバー3の矢印B方向への回動に伴い、ホルダ9の安定位置に保持された可動部材10の受部10cは第2のレバー部材6の切り欠き6c内を変位し、図3に示すように、この受部10cは切り欠き6cの一方の作動腕部6eと当接する。さらに、操作レバー3の矢印B方向への回動に伴い、ホルダ9の駆動突起9fが第1のケース1に配設された図示しないスイッチ部を駆動するため、接点の切換えが行われ、図示せぬ右折用のランプが点滅動作する。
図3に示す右折状態で、ハンドルが逆方向(同図の矢印方向)に回転操作されると、そのリターン動作中にキャンセル突起20が第1のレバー部材5の当接部5cに突き当る。その結果、第1のレバー部材5が第1の軸部4aを中心に同図の時計回り方向に回転し、それに伴って、第1のレバー部材5に連結された第2のレバー部材6が第2の軸部4bを中心に時計回り方向に回転するため、第2のレバー部材6の作動腕部6eは同図の上方へ回動変位する。
これにより、作動腕部6eが可動部材10の受部10cを上方へ押圧し、この押圧力が可動部材10を介してホルダ9に伝達されるため、ホルダ9に保持された第2の作動部材15の先端は第1のケース1の図示しないカム面のロック部から外れて中央の谷部へと移行し、操作レバー3と第1及び第2のレバー部材5、6は図2に示す中立位置に自動復帰する。
これにより、作動腕部6eが可動部材10の受部10cを上方へ押圧し、この押圧力が可動部材10を介してホルダ9に伝達されるため、ホルダ9に保持された第2の作動部材15の先端は第1のケース1の図示しないカム面のロック部から外れて中央の谷部へと移行し、操作レバー3と第1及び第2のレバー部材5、6は図2に示す中立位置に自動復帰する。
このように、第1のレバー部材5に対向する第2のレバー部材6に一対の作動腕部6eを設けて、この作動腕部6eが、第1のレバー部材5の回転に連動して可動部材10に突出して設けられた受部10cに当接して可動部材10を介してホルダ9を回動することにより、操作レバー3を動作位置から中立位置に復帰させるようにしたので、カム面など設ける必要がなくなり、構成が簡易となり、確実に操作レバー3を中立位置に復帰させることができるものとなっている。
また、図3に示す右折状態で操作レバー3に自動復帰を阻止する何らかの力が作用した場合、例えば操作レバー3を押さえながらハンドルが逆方向に回転操作されると、上記したように第2のレバー部材6が第2の軸部4bを中心に時計回り方向に回転しようとするが、操作レバー3が押さえられているためホルダ9は回転せず、作動腕部6eと可動部材10の受部10cとの当接部分に過大な負荷が発生する。
このような過負荷が生じた場合、図4に示すように、第2のレバー部材6の回転方向の分力によって受部10cが作動腕部6eに沿って押圧され、可動部材10が捻りコイルばね19の反発力に抗して若干回動するため、受部10cは図4の点線で示す安定位置から実線(断面)で示す退避位置へと揺動するため、第1及び第2のレバー部材5、6は受部10cに妨げられることなく回転できる。
そして、キャンセル突起20が第1のレバー部材5の当接部5cを通過すると、可動部材10は捻りコイルばね19の反発力によって退避位置から安定位置へと自動復帰するため、再び図3に示す右折状態に維持される。
そして、キャンセル突起20が第1のレバー部材5の当接部5cを通過すると、可動部材10は捻りコイルばね19の反発力によって退避位置から安定位置へと自動復帰するため、再び図3に示す右折状態に維持される。
このように、キャンセル動作時に第2のレバー部材6の作動腕部6eと可動部材10の受部10cとの当接部分に生じる過負荷が可動部材10の揺動によって解放(吸収)されるため、両レバー5、6や可動部材10を含む動力伝達系の構成部品の破損が防止される。
一方、操作レバー3を指示位置と直交する方向(図1の矢印A、Bに直交する方向)に回動すると、前述したように、操作レバー3と第1の作動部材11がハウジング(両ケース1、2)とホルダ9に対し支軸3c、3cを結ぶ直線を回転軸として垂直方向へ所定角度だけ回転し、それに伴って第1の作動部材11の先端がホルダ9の開口部9aの内方の図示しないカム部上を摺動し、クリック感が生起される。この時、かかる操作レバー3の回動に伴い、駆動突起用の穴3dに挿入された駆動突起が第1のケース1に配設された図示しないスイッチ部を駆動するため、接点の切換えが行われ、ビーム切換えやパッシング動作が行われる。
上記した本発明の実施例によれば、中間支持部材4に第1の弾性部材7と並行して第2の弾性部材8を設け、操作レバー3が中立位置にある時、第1の弾性部材7によって第1のレバー部材5を回動中立位置に保持可能とし、且つ、第2の弾性部材8によって第2のレバー部材6を回動中立位置に保持可能とし、第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8を平板部を有する薄板状の板ばねで形成し、中間支持部材4に第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の各両端部の一面側に当接する第1当接部4h、4iと、これとは対向する他面側に当接する第2当接部4j、4kを有するばね受け部4c、4dを形成し、第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kを第1の弾性部材7及び第2の弾性部材8の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設したので、第1のレバー部材5と第2のレバー部材6とを回動中立位置に保持可能とする第1及び第2の弾性部材7、8をそれぞれ並行して設けることにより構造が簡単となり、第1のレバー部材5を付勢する第1の弾性部材7の設置スペースを従来よりも大幅に縮小できるので装置の小型化が可能となっている。
また、各弾性部材の板厚が小さくても、各弾性部材を保持するばね受け部4c、4dの第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kを、各弾性部材の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設したので、各弾性部材を撓ますことにより容易にばね受け部4c、4dに組み込むことができるものとなっている。
また、各弾性部材の板厚が小さくても、各弾性部材を保持するばね受け部4c、4dの第1当接部4h、4iと第2当接部4j、4kを、各弾性部材の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設したので、各弾性部材を撓ますことにより容易にばね受け部4c、4dに組み込むことができるものとなっている。
1:第1のケース
1a:軸孔
2:第2のケース
2a:軸孔
3:操作レバー
3a:基部
3b:レバー部
3c:支軸
3d:穴
4:中間支持部材
4a:第1の軸部
4b:第2の軸部
4c:ばね受部(保持部)
4d:ばね受部(保持部)
4e:開口
4f:切り欠き部
4g:底面
4h:第1当接部
4i:第1当接部
4j:第2当接部
4k:第2当接部
4l:支持部
4m:支持部
4n:突出部
5:第1のレバー部材
5a:長孔
5b:カム部
5c:当接部
5d:平坦部
6:第2のレバー部
6a:軸孔
6b:開口
6c:切り欠き
6d:連結ピン
6e:作動腕部
6f:平坦部
7:第1の弾性部材
7a:係止部
7b:平板部
8:第2の弾性部材
8a:係止部
8b:平板部
9:ホルダ
9a:開口部
9b:支軸
9c:支軸
9d:軸孔
9e:軸孔
9f:駆動突起
9g:窓孔
10:可動部材
10a:ばね係止部
10b:カム部
10c:受部
11:第1の作動部材
12:駆動体
13:コイルばね
14:回転部材
15:第2の作動部材
16:駆動体
17:コイルばね
18:回転部材
19:捻りコイルばね
20:キャンセル突起
1a:軸孔
2:第2のケース
2a:軸孔
3:操作レバー
3a:基部
3b:レバー部
3c:支軸
3d:穴
4:中間支持部材
4a:第1の軸部
4b:第2の軸部
4c:ばね受部(保持部)
4d:ばね受部(保持部)
4e:開口
4f:切り欠き部
4g:底面
4h:第1当接部
4i:第1当接部
4j:第2当接部
4k:第2当接部
4l:支持部
4m:支持部
4n:突出部
5:第1のレバー部材
5a:長孔
5b:カム部
5c:当接部
5d:平坦部
6:第2のレバー部
6a:軸孔
6b:開口
6c:切り欠き
6d:連結ピン
6e:作動腕部
6f:平坦部
7:第1の弾性部材
7a:係止部
7b:平板部
8:第2の弾性部材
8a:係止部
8b:平板部
9:ホルダ
9a:開口部
9b:支軸
9c:支軸
9d:軸孔
9e:軸孔
9f:駆動突起
9g:窓孔
10:可動部材
10a:ばね係止部
10b:カム部
10c:受部
11:第1の作動部材
12:駆動体
13:コイルばね
14:回転部材
15:第2の作動部材
16:駆動体
17:コイルばね
18:回転部材
19:捻りコイルばね
20:キャンセル突起
Claims (4)
- カム面を有するハウジングと、このハウジングに回動可能に支持された操作レバーと、前記カム面と協働して操作レバーを中立位置及び動作位置に保持する駆動部と、ハンドル側のキャンセル突起に当接して回動される第1のレバー部材と、この第1のレバー部材を前記キャンセル突起の回転軌跡へ向けて弾性付勢する第1の弾性部材と、前記第1のレバー部材の回転に連動して前記操作レバーを動作位置から中立位置に復帰させる第2のレバー部材とを備え、前記操作レバーが中立位置にある時、前記操作レバーによって前記第1のレバー部材を前記第1の弾性部材の弾性力に抗して前記キャンセル突起の回転軌跡外に後退させ、前記操作レバーが動作位置にある時、前記第1のレバー部材を前記第1の弾性部材の付勢力で前記キャンセル突起の回転軌跡内に進出させるターンシグナルスイッチ装置であって、前記ハウジングに前記第1の弾性部材と並行して第2の弾性部材を設け、前記操作レバーが中立位置にある時、前記第1の弾性部材によって前記第1のレバー部材を回動中立位置に保持可能とし、且つ、前記第2の弾性部材によって前記第2のレバー部材を回動中立位置に保持可能とし、前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材を平板部を有する薄板状の板ばねで形成し、前記ハウジングに前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材の各両端部の一面側に当接する第1当接部と、これとは対向する他面側に当接する第2当接部を有する保持部を形成し、前記第1当接部と前記第2当接部を前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材の延設方向に沿って互い違いとなる位置に対向して並設したことを特徴とするターンシグナルスイッチ装置。
- 前記第1当接部及び第2当接部は、前記第1の弾性部材及び第2の弾性部材の延設方向とは直交する方向に対して線対称となるように形成したことを特徴とする請求項1記載のターンシグナルスイッチ装置。
- 前記ハウジングの前記保持部には、前記第1当接部及び第2当接部の少なくともどちらか一方に、前記ハウジングの底面よりも高い位置で前記第1の弾性部材又は第2の弾性部材を支持する凸状の支持部を形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載のターンシグナルスイッチ装置。
- 前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材は、それぞれ異なる板厚及び板幅で形成されると共に、前記ハウジングの底面には板幅の小さな弾性部材に対応して該弾性部材の下端部と当接する突出部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のターンシグナルスイッチ装置。
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JP (1) | JP2006248434A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020120404A1 (de) | 2020-08-03 | 2022-02-03 | Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh | Schwenkarmvorrichtung mit spezifischer Rückstellvorrichtung |
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2005
- 2005-03-11 JP JP2005069405A patent/JP2006248434A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020120404A1 (de) | 2020-08-03 | 2022-02-03 | Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh | Schwenkarmvorrichtung mit spezifischer Rückstellvorrichtung |
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