JP2006248346A - スライドドア車両におけるボデー構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレースセンタに形成したビード端末部とブラケットレールサイドとが、両者の結合時において必ず閉断面を形成するようにブラケットレールサイドとブレースセンタとを結合することにより、結合部の強度の向上をはかり、側面衝突時に於ける荷重入力による車体変形を防止する。
【解決手段】スライドドアのアッパアームを格納するためにサイドレールから車内側に延長した延長部材3をブレースセンタ幅以上の幅として形成するとともに前記延長部材とブレースセンタ4に形成した凹部4a、4bとが閉断面を形成するべく結合したことを特徴とするスライドドア車両のボデー構造。
【選択図】 図1
【解決手段】スライドドアのアッパアームを格納するためにサイドレールから車内側に延長した延長部材3をブレースセンタ幅以上の幅として形成するとともに前記延長部材とブレースセンタ4に形成した凹部4a、4bとが閉断面を形成するべく結合したことを特徴とするスライドドア車両のボデー構造。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スライドドア車両におけるボデー構造に関するものである。
従来よりスライドドア車両では、ドア開口部の強度および車体の左右方向の強度を維持するために、ドア開口部回りでは特別な骨格構造が採用されている。こうしたスライドドア車両におけるボデー構造の一例として特許文献1に記載されたもの等をあげることができる。
また、上記特許文献以外の従来技術として、次のようなボデー構造等も知られている。 一般に、図5に示すような車両では、センターピラー上部は車体の左右方向の強度を維持するために、ルーフパネルの内側に配置したブレースセンタと結合される構造となっている。この結合状態を図面を参照してさらに詳細に説明すると、図6はレールサイドアウタを省略した状態のセンターピラー上部におけるブレースセンタの結合斜視図、図7はセンターピラー上部とブレースセンタとの分解斜視図、図8は結合部の平面図および断面図である。
図において、101はレールサイドアウタ、102はレールサイドインナ、103はレールサイドインナに取り付けたブラケットレールサイド、104はブレースセンタである。
ブラケットレールサイド103はスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド機能を有するとともに、ブレースセンタ104をレールサイドインナあるいはレールサイドアウタ等のサイドメンバに結合するための機能を備えており、このためこのブラケットレールサイド103は図6、図7に示すように、車体の内側に大きく延長した形状(延長部)として形成されている。そしてこの延長部にはスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド孔103a等が形成されている。
ところで、前記延長部103とブレースセンタ104とは、従来は図8に示すように両者を重ねあわせた状態でスポット溶接等により結合され、この構造により、車体の中央上部の強度が保持されるようになっている。
ブラケットレールサイド103はスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド機能を有するとともに、ブレースセンタ104をレールサイドインナあるいはレールサイドアウタ等のサイドメンバに結合するための機能を備えており、このためこのブラケットレールサイド103は図6、図7に示すように、車体の内側に大きく延長した形状(延長部)として形成されている。そしてこの延長部にはスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド孔103a等が形成されている。
ところで、前記延長部103とブレースセンタ104とは、従来は図8に示すように両者を重ねあわせた状態でスポット溶接等により結合され、この構造により、車体の中央上部の強度が保持されるようになっている。
しかしながら、上記ボデー構造では次のような問題点が明らかになってきた。
即ち、ブレースセンタ104は、一般的に、強度を増すために中央長手方向に、図8A−A断面に示すように適宜本数のビード104a、104bが形成された板状態として構成されており、このブレースセンタ104の端部がブラケットレールサイド103と重ねあわせた状態で適宜の手段(たとえばスポット溶接など)により固定される構造となっている。
即ち、ブレースセンタ104は、一般的に、強度を増すために中央長手方向に、図8A−A断面に示すように適宜本数のビード104a、104bが形成された板状態として構成されており、このブレースセンタ104の端部がブラケットレールサイド103と重ねあわせた状態で適宜の手段(たとえばスポット溶接など)により固定される構造となっている。
ところで、前述の結合構造において現状では、ブラケットレールサイド103とブレースセンタ104との結合は、図8に示すような結合状態となっており、この結合状態では前記ビードの部分の強度を考慮したものとなっておらず、結合構造としては改善の余地がある。この状態をさらに詳述すると、ブレースセンタ104に形成したビード104a、104bは、図8中、B−B断面に示すように片側のビード104aだけが、ブラケットレールサイド103と閉断面を形成するように結合されているだけであり、残りのビード104b端部はブラケットレールサイド103からは外れ、開放断面のままとなっている。このため、折角のビード部の強度を十分に活用しておらず、まだ強度向上の余地が残されている。
そこで、本発明は、ブレースセンタに形成したビード端末部とブラケットレールサイドとが、両者の結合時において必ず閉断面を形成するようにブラケットレールサイドとブレースセンタとを結合することにより、結合部の強度の向上をはかり、側面衝突時に於ける荷重入力による車体変形を防止することを目的とする。
このため、本発明が採用した技術解決手段は、スライドドアのアッパアームを格納するためにサイドレールから車内側に延長した延長部材をブレースセンタ幅以上の幅として形成するとともに前記延長部材とブレースセンタに形成した凹部とが閉断面を形成するべく結合したことを特徴とするスライドドア車両のボデー構造である。また前記車内側に延長した延長部材はブラケットとして構成されていることを特徴とするスライドドア車両のボデー構造である。
上記した本発明によれば、ブラケットレールサイドの延長部とブレースセンタとを互いを重ねあわせた時に、ブレースセンタに形成したビード端部が必ずブラケットレールサイドと閉断面を形成するように重ねあわされ、スポット溶接等の適宜手段により結合されるため、結合部の強度を向上を図ることができる。またこの構造により、側面衝突時のブレースセンタの折れを抑制し、車体側のレールサイドの捩じれを押さえることができ、結果的にセンターピラーに相当する部材の室内への侵入量を減らし、衝突性能を向上させることができる。
本発明は、ブレースセンタに形成したビード端末部とブラケットレールサイドとが、両者の結合時において必ず閉断面を形成するようにブラケットレールサイドとブレースセンタとを結合することを特徴としている。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例を適用したレールサイドアウタを省略した状態のセンターピラー上部とブレースセンタとの結合斜視図、図2はセンターピラー上部とブレースセンタとの分解斜視図、図3は結合部の平面図、図4は図3中のA−A〜D−D断面図である。
各図において、1はレールサイドアウタ、2はレールサイドインナ、3はレールサイドインナに取り付けた延長部材(ブラケットレールサイドともいう)、4はブレースセンタ、5はドア用のストライカである。
本例ではブラケットレールサイド3は、レールサイドインナ2あるいはレールサイドアウタとは別部材で構成され、レールサイドインナ2あるいはレールサイドアウタ1に適宜手段(スポット溶接等)により結合されている。また、ブラケットレールサイド3はスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド機能およびブレースセンタ4をレールサイドインナあるいはレールサイドアウタ等のサイドメンバに結合するための機能を備えている。このためブラケットレールサイド3は図3に示すようにサイドレールから車内側に大きく延長した形状を有している。この延長した延長部分は、ブレースセンタ4と結合する際に、ブレースセンタ4の端部に形成したビード4a、4bの端部と必ず重なるような大きさ(幅)として形成してあることが必要である。またこのブラケットレールサイド3には、従来と同様にスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド孔3a等が形成されている。
本例ではブラケットレールサイド3は、レールサイドインナ2あるいはレールサイドアウタとは別部材で構成され、レールサイドインナ2あるいはレールサイドアウタ1に適宜手段(スポット溶接等)により結合されている。また、ブラケットレールサイド3はスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド機能およびブレースセンタ4をレールサイドインナあるいはレールサイドアウタ等のサイドメンバに結合するための機能を備えている。このためブラケットレールサイド3は図3に示すようにサイドレールから車内側に大きく延長した形状を有している。この延長した延長部分は、ブレースセンタ4と結合する際に、ブレースセンタ4の端部に形成したビード4a、4bの端部と必ず重なるような大きさ(幅)として形成してあることが必要である。またこのブラケットレールサイド3には、従来と同様にスライドドアのアッパアームを格納するためのガイド孔3a等が形成されている。
そして、前記ブラケットレールサイド3とブレースセンタ4とは、図3、図4に示すように互いを重ねあわせた状態の時に、ブレースセンタ4に形成したビード4a、4bの端部が必ずブラケットレールサイド3と閉断面を形成するように重ねあわされ、スポット溶接等の適宜手段により結合されている。この構造により、図4(イ)(ロ)に示すようにビード4a、4b端部が必ずブラケットレールサイド3と閉断面を形成することになり、結合部の強度を向上を図ることができる。またこの構造により、側面衝突時のブレースセンタ4の折れを抑制し、車体側のレールサイドの捩じれを押さえることができ、結果的にセンターピラーに相当する部材の室内への侵入量を減らし、衝突性能を向上させることができる。
本発明は上記の通りの構造であるから、センターピラー上部のボデー構造が強化され、特にオフセット前面衝突時の荷重入力によりルーフサイドレールの部分に応力集中が発生しても、ドア枠の変形を抑制しスライドドアの開閉を保持した安全性を確保することができる。
以上、本発明に係るスライドドア車におけるボデー構造について説明したが、本発明はその精神また主要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施することができる。たとえば、ブレースセンタと結合する延長部は、レールサイドインナあるいはレールサイドアウタと一体に形成することも可能であり、さらに、ブレースセンタのビード形状、凹凸に向きなども種々の形状を採用することが可能である。
そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。更に特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。更に特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、スライドドア車のドア開口部の上部構造等に利用することができる。
1 レールサイドアウタ
2 レールサイドインナ
3 延長部材(ブラケットレールサイド)
3a ガイド孔
4 ブレースセンタ
4a、4b ビード
5 ストライカ
2 レールサイドインナ
3 延長部材(ブラケットレールサイド)
3a ガイド孔
4 ブレースセンタ
4a、4b ビード
5 ストライカ
Claims (2)
- スライドドアのアッパアームを格納するためにサイドレールから車内側に延長した延長部材をブレースセンタ幅以上の幅として形成するとともに前記延長部材とブレースセンタに形成した凹部とが閉断面を形成するべく結合したことを特徴とするスライドドア車両のボデー構造。
- 前記車内側に延長した延長部材はブラケットとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア車両のボデー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005066547A JP2006248346A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | スライドドア車両におけるボデー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005066547A JP2006248346A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | スライドドア車両におけるボデー構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006248346A true JP2006248346A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37089292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005066547A Withdrawn JP2006248346A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | スライドドア車両におけるボデー構造 |
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JP (1) | JP2006248346A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013139239A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Suzuki Motor Corp | 車両補強構造 |
CN109955908A (zh) * | 2017-12-25 | 2019-07-02 | 本田技研工业株式会社 | 前车门上部构造 |
-
2005
- 2005-03-10 JP JP2005066547A patent/JP2006248346A/ja not_active Withdrawn
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CN109955908A (zh) * | 2017-12-25 | 2019-07-02 | 本田技研工业株式会社 | 前车门上部构造 |
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