JP2006244757A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 セル面内の温度分布を推定することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるとともに、冷却水が通過する冷却水流路溝130が設けられたセル100を有する燃料電池10と、冷却水流路溝130に冷却水を送り出すウォータポンプ41と、冷却水流路溝130に流入する冷却水または冷却水流路溝130から流出する冷却水のどちらか一方の温度を検出する温度センサ46とを備え、燃料電池10の発電量とウォータポンプ41の回転数とから、冷却水流路溝130に流入する冷却水と冷却水流路溝130から流出する冷却水との温度差を推定し、推定された温度差と温度センサ46により検出された冷却水の温度とから、冷却水流路溝130内における冷却水温度分布を推定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶およびポータブル発電機等の移動体用発電機、あるいは家庭用発電機に適用して有効である。
従来より、燃料電池の冷却水入口側と出口側で冷却水の温度を測定して、これらの冷却水温度に差があった場合には、燃料電池内の温度を均一化するために、冷却水ポンプの駆動力を増加させるように冷却水流量を制御する燃料電池システムが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料電池の冷却水入口側と出口側で冷却水の温度を測定して、低温起動時にこれらの冷却水温度差をみて燃料電池内の冷却水の流通方向を切り替える燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−340734号公報 特開2004−63118号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、燃料電池の入口側と出口側の冷却水温度はわかるがセル面内の温度分布がわからないため、冷却水ポンプの回転数を過剰に高くする可能性があり、この場合、冷却水ポンプの消費動力が増大するという問題がある。
また、上記特許文献1および上記特許文献2に記載の発明では、燃料電池の冷却水入口側と出口側の冷却水温度を検出するためには、温度センサが2個必要となり、構成が複雑化するという問題がある。
ところで、本出願人は、先に電気エネルギを放出するセルを備える電力機器のセル内の局所電流を測定可能にする局所電流測定装置を提案している(特願2003−331713)。このような局所電流測定装置は、ホール素子等を用いて磁束密度を検出して電圧出力する方式になっており、温度依存性がある。このため、温度補正を行うために温度センサを併用して用いることが多い。
しかしながら、燃料電池のセル面内は発電位置により温度が異なるため、複数位置の電流を検出する際、複数の温度センサが必要となり構成が複雑化するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、セル面内の温度分布を推定することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
さらに、簡易な構成で局所電流測定装置の温度補正をすることが可能な燃料電池システムを提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるとともに、冷却媒体が通過する冷却媒体流路(130)が設けられたセル(100)を有する燃料電池(10)と、冷却媒体流路(130)に冷却媒体を送り出す冷却媒体ポンプ(41)と、冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体または冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体のどちらか一方の温度を検出する冷却媒体温度検出手段(46)と、燃料電池(10)の発電量と冷却媒体ポンプ(41)の回転数とから、冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体と冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体との温度差を推定する冷却媒体温度差推定手段(50)と冷却媒体温度差推定手段(50)により推定された温度差と冷却媒体温度検出手段(46)により検出された冷却媒体の温度とから、冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布を推定する冷却媒体温度分布推定手段(50)とを備えることを特徴としている。
冷却媒体流路(130)内の冷却媒体温度とセル(100)面内の温度は、ほぼ同じであると考えられる。このため、冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布を推定することで、これに対応するセル(100)面内の温度分布を推定することができる。
また、燃料電池(10)の発電量と冷却媒体ポンプ(41)の回転数から、冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体と流出する冷却媒体との温度差を推定することで、冷却媒体温度検出手段(46)を冷却媒体流路(130)の入口側または出口側のどちらか一方のみに設けるだけで、冷却媒体流路(130)内の冷却媒体温度分布を推定することができる。このため、簡易な構成でセル(100)面内の温度分布を推定することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるとともに、冷却媒体が通過する冷却媒体流路(130)が設けられたセル(100)を有する燃料電池(10)と、冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体の温度および冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出手段と、冷却媒体温度検出手段により検出された冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体および冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体の温度から、冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布を求める冷却媒体温度分布検出手段(50)とを備えることを特徴としている。
このように、冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体と冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体との温度差を実測することで、冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布を求めることができる。このため、より精度よくセル(100)面内の温度分布を推定することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明では、セル(100)内の局所電流を測定する局所電流測定手段(60)と、冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布に基づいて、局所電流測定手段(60)が局所電流を測定する部位の温度を推定する局所電流測定部位温度推定手段(50)と局所電流測定部位温度推定手段(50)により推定された局所電流測定部位の温度を用いて、局所電流測定手段(60)にて測定した局所電流値を補正する局所電流値補正手段(50)とを備えることを特徴としている。
これにより、温度補正用の温度センサを別に設ける必要がなくなるため、簡易な構成で局所電流測定手段(60)の温度補正をすることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図8に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る燃料電池システムを示す模式図で、この燃料電池システムは例えば電気自動車に適用される。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池10を備えている。この燃料電池10は、電気負荷(図示せず)等の電気機器に電力を供給するものである。因みに、電気自動車の場合、車両走行駆動源としての電動モータが電気負荷に相当している。
本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となる燃料電池セル100が複数個積層され、且つ電気的に直列接続されている。燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
(負極側)H→2H+2e
(正極側)2H+1/2O+2e→H
そして、各セル毎の出力電圧を検出する電圧センサ11と出力電流値を検出する電流センサ12が設けられている。電圧センサ11および電流センサ12は、それぞれのセンサ信号を後述する燃料電池制御部50に出力する。
燃料電池システムには、燃料電池10の空気極(正極)側に空気(酸素)を供給するための空気流路20と、燃料電池10の水素極(負極)側に水素を供給するための水素流路30が設けられている。ここで、空気流路20における燃料電池10より上流側を空気供給流路20aといい、下流側を空気排出流路20bという。また、水素流路30における燃料電池10より上流側を水素供給流路30aといい、下流側を水素循環流路30bという。なお、空気は本発明の酸化剤ガスに相当し、水素は本発明の燃料ガスに相当している。
空気供給流路20aの最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気供給流路20aにおける空気ポンプ21と燃料電池10との間には、空気への加湿を行う加湿器22が設けられている。空気排出流路20bには、燃料電池10内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。
水素供給流路30aの最上流部には、水素が充填された高圧水素タンク31が設けられ、水素供給流路30aにおける高圧水素タンク31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整するための水素調圧弁32が設けられている。
水素循環流路30bは、水素供給流路30aにおける水素調圧弁32の下流側に接続されて閉ループに構成されており、これにより水素流路30内で水素を循環させて、未反応の水素を燃料電池10に再供給するようにしている。そして、水素循環流路30bには、水素流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ33と、燃料電池10から排出される窒素や水蒸気を含む未反応水素を外部に排出する排気バルブ34が設けられている。
燃料電池10は発電に伴い熱を生じる。このため、燃料電池システムには、燃料電池10を冷却して作動温度が電気化学反応に適した温度(例えば80℃程度)となるようにする冷却システム40〜46が設けられている。
冷却システムには、燃料電池10に冷却水(冷却媒体)を循環させる冷却水循環流路40、冷却水を循環させるウォータポンプ41、ファン42を備えたラジエータ43が設けられている。燃料電池10で発生した熱は、冷却水を介してラジエータ43で系外に排出される。冷却水循環流路40には、冷却水をラジエータ43をバイパスさせるバイパス経路44が設けられている。冷却水循環流路40とバイパス経路44との合流点には、ラジエータ43に流れる冷却水とバイパス経44に流れる冷却水の流量比を調整する流量調整弁45が設けられている。冷却水循環流路40におけるラジエータ43の上流側には、後述する冷却水流路溝130から流出する冷却水温度を検出するための温度センサ46が設けられている。なお、ウォータポンプ41が本発明の冷却媒体ポンプに相当し、温度センサ46が冷却媒体温度検出手段に相当している。
燃料電池制御部(FC−ECU)50は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、燃料電池制御部50には、電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ46からのセンサ信号および後述する局所電流測定装置60からの電流信号が入力される。
また、燃料電池制御部50は、演算結果に基づいて、空気ポンプ21、加湿器22、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素ポンプ33、排気バルブ34、ウォータポンプ41、ラジエータファン42、流量調整弁45に制御信号を出力する。なお、燃料電池制御部50が、本発明の冷却媒体温度差推定手段、冷却媒体温度分布推定手段、冷却媒体温度分布検出手段、局所電流測定部位温度推定手段、局所電流値補正手段に相当している。
図2は本実施形態に係る局所電流測定装置60を装着した燃料電池10の斜視図、図3は図2の燃料電池10の側面図である。図2に示すように、本実施形態の燃料電池10は、固体高分子電解質膜型燃料電池であり、基本単位となるセル100が多数積層され、且つ電気的に直列接続されている。
図3に示すように、セル100は、電解質膜の両側面に電極が配置されたMEA(Membrane Electrode Assembly:電解質・電極接合体)101と、このMEA101を挟持する空気側セパレータ110および水素側セパレータ120で構成されている。セパレータ110、120は、カーボン材または導電性金属よりなる板状部材からなる。
図3に実線で示すように、空気側セパレータ110には、空気を流すための空気流路Aが形成されており、空気流路Aを介して酸素が各セル100に対して並列に供給される。また、図3に一点鎖線で示すように、水素側セパレータ120には、水素を流すための水素流路Bが形成されており、水素流路Bを介して水素が各セル100に対して並列に供給される。
図2に示すように、積層されたセル100の両端には端子板11が配置されている。図2中の斜線で示すように、ある2つのセル100間に局所電流測定装置60が配置されている。
図4は、局所電流測定装置60近傍の燃料電池10の側面図である。図4では図示を省略しているが、空気側セパレータ110のMEA101に対向する面側には、空気を流すための空気流路溝が形成され、水素側セパレータ120のMEA101に対向する面側には、水素を流すための水素流路溝が形成されている。空気側セパレータ110および水素側セパレータ120のMEA101と対向していない面側には、それぞれ冷却水が流れる冷却水流路溝130が形成されている。また、2つのセル100の間には局所電流測定装置60が配置され、そのセル内の局所電流値を測定するようになっている。なお、冷却水流路溝130が、本発明の冷却媒体流路に相当している。
図5は局所電流測定装置60の斜視図であり、図6は図5の局所電流測定装置60の要部の正面図である。図5に示すように、局所電流測定装置60は板状部材600を備えている。板状部材600には、空気入口側通路600a、空気出口側通路600b、水素入口側通路600c、水素出口側通路600dが形成されている。
図5、図6に示すように、板状部材600には、ロの字状の溝601によって囲まれた直方体の柱状部602が形成され、この柱状部602の端部は隣り合うセル100に接触するようになっている。なお、図5、図6に示す例では溝601をロの字状とし、柱状部602を直方体状としたが、これに限らず、例えば溝601を円状、柱状部602を円柱状のような他の形状にすることもできる。
図6に示すように、溝601には、柱状部602を囲むようにして鉄心603が配置され、鉄心603の両端部間に磁気センサとしてのホール素子604が配置されている。鉄心603とホール素子604は、局所電流センサを構成している。なお、鉄心603とホール素子604とが、本発明の局所電流測定手段に相当している。また、磁気センサとしてホール素子の他にMR素子、MI素子、フラックスゲート等を用いることができる。さらに、シャント抵抗を用いた電流センサ等を用いることもできる。
上記構成において、セル100における柱状部602に対向する部位から放電される局所電流が柱状部602に流れると、その電流に比例した磁界が柱状部602の周囲に発生する。ホール素子604は、局所電流によって発生した磁界を検出し、電圧に変換する。したがって、鉄心603部の磁界の強さをホール素子604にて測定することにより、柱状部602を流れる電流、ひいてはセル100の局所電流を検出することができる。
図7は、図4の左側から見た空気側セパレータ110の透視図である。図7に示すように、空気側セパレータ110は、冷却水入口部131および冷却水出口部132と、冷却水入口部131から冷却水出口部132に向かって冷却水を流すための冷却水流路溝130とを備えている。
上述の図5で示した局所電流測定装置60の柱状部602は、冷却水流路溝130中の局所電流を測定したい位置(本実施形態では、図7において符号CおよびDで示す領域で、以下、電流検出位置C、Dという)に対応する部位に設けられており、図6で示した局所電流センサ603、604は電流検出位置CおよびDにおける局所電流を測定できるように構成されている。
以下、本第1実施形態における燃料電池システムの作動を説明する。
まず、燃料電池10の発電量およびウォータポンプ41の回転数から、数式1を用いて冷却水温度差ΔTを算出する。燃料電池10の冷却水への放熱量Qは次の数式1で与えられる。
(数式1)
Q=ρ×C×F×ΔT
但し、ρ:冷却水密度、C:冷却水比熱、F:冷却水流量、ΔT:冷却水入口部131と冷却水出口部132の冷却水温度差(以下、冷却水温度差という)とする。
ここで、比熱Cと密度ρは冷却水の物性値であるため定数であり、冷却水への放熱量Qは燃料電池10の発電量と相関がある。また、冷却水流量Fは、冷却システム系の圧損が既知であれば、ウォータポンプ41の回転数から算出することができる。このため、冷却水温度差ΔTは、燃料電池10の発電量とウォータポンプ41の回転数の関数となる。よって、燃料電池10の発電量およびウォータポンプ41の回転数から、冷却水温度差ΔTを算出することができる。
次に、温度センサ46により燃料電池10の出口側の冷却水温度を検出する。ここで検出した燃料電池10の出口側の冷却水温度は、セル100の冷却水出口部132における冷却水温度(以下、冷却水出口温度TOUTという)と等しい。
そして、算出された冷却水温度差ΔTと、温度センサ46によって検出された冷却水出口温度TOUTから、冷却水入口部131における冷却水温度(以下、冷却水入口温度TINという)を算出することができる。
冷却水流路溝130内の冷却水は、一定の傾きをもつ温度勾配を伴っていると考えられる。したがって、冷却水流路溝130内の冷却水温度分布は、図8に示すような冷却水流路溝130内の位置と冷却水温度との関係を有していると推定することができる。
そして、図8に示す冷却水流路溝130内の位置と冷却水温度との関係から、冷却水入口部131あるいは冷却水出口部132からの距離で特定される部位の温度を推定することができる。このとき、冷却水流路溝130内の冷却水温度とセル100面内の温度は、ほぼ同じであると考えられるため、冷却水温度分布からセル100面内の温度分布を推定することができる。
例えば、電流検出位置Cにおける温度はTであると推定することができ、電流検出位置Dにおける温度はTであると推定することができる。また、ここで推定された電流検出位置C、Dにおける温度T、Tを使って、局所電流センサで測定した局所電流値の温度補正をすることができる。
以上説明したように、冷却水流路溝130内の冷却水温度とセル100面内の温度は、ほぼ同じであると考えられるため、冷却水流路溝130内における冷却水温度分布を推定することで、これに対応するセル100面内の温度分布を推定することができる。
また、燃料電池10の発電量とウォータポンプ41の回転数から、冷却水温度差ΔTを算出することができるため、温度センサ46を冷却水循環流路40における燃料電池10の出口側のみに設ければよい。したがって、簡易な構成でセル100面内の温度分布を推定することができる。
さらに、推定されたセル100面内の温度分布より、セル100面内における冷却水入口部131あるいは冷却水出口部132からの距離によって特定される部位の温度を推定することができる。これにより、局所電流測定装置60の温度補正のために新たな温度センサを設けなくても、局所電流測定装置60が設けられている位置の温度を推定することができるため、簡易な構成で局所電流測定装置60の温度補正をすることができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態において、温度センサ46を冷却水循環流路40における燃料電池10の出口側に設けて冷却水出口部132の冷却水温度を測定していたが、燃料電池10の入口側に設けて冷却水入口部131の冷却水温度を測定してもよい。
また、温度センサ46を冷却水循環流路40における燃料電池10の入口側と出口側の2カ所に設けてもよい。こうすることで、冷却水温度差ΔTを実測することができるため、より精度よくセル100面内における冷却水入口部131からの距離によって特定される部位の温度を推定することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る局所電流測定装置60を装着した燃料電池10の斜視図である。 図2の燃料電池10の側面図である。 本発明の実施形態に係る局所電流測定装置60近傍のセル100の側面図である。 本発明の実施形態に係る局所電流測定装置60の斜視図である。 図5の局所電流測定装置60の要部の正面図である。 図4の左側から見た空気側セパレータ110の透視図である。 本発明の実施形態に係る冷却水流路溝130内の位置と冷却水温度の関係を示す特性図である。
符号の説明
10…燃料電池、41…ウォータポンプ(冷却媒体ポンプ)、46…温度センサ(冷却水温度検出手段)、50…燃料電池制御部(冷却媒体温度差推定手段、冷却媒体温度分布推定手段、局所電流測定部位温度推定手段、局所電流値補正手段)、60…局所電流測定装置、100…セル、130…冷却水流路溝(冷却媒体流路)。

Claims (3)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるとともに、冷却媒体が通過する冷却媒体流路(130)が設けられたセル(100)を有する燃料電池(10)と、
    前記冷却媒体流路(130)に冷却媒体を送り出す冷却媒体ポンプ(41)と、
    前記冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体または前記冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体のどちらか一方の温度を検出する冷却媒体温度検出手段(46)と、
    前記燃料電池(10)の発電量と前記冷却媒体ポンプ(41)の回転数とから、前記冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体と前記冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体との温度差を推定する冷却媒体温度差推定手段(50)と、
    前記冷却媒体温度差推定手段(50)により推定された前記温度差と前記冷却媒体温度検出手段(46)により検出された冷却媒体の温度とから、前記冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布を推定する冷却媒体温度分布推定手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるとともに、冷却媒体が通過する冷却媒体流路(130)が設けられたセル(100)を有する燃料電池(10)と、
    前記冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体の温度および前記冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出手段と、
    前記冷却媒体温度検出手段により検出された前記冷却媒体流路(130)に流入する冷却媒体および前記冷却媒体流路(130)から流出する冷却媒体の温度から、前記冷却媒体流路(130)内における冷却媒体温度分布を求める冷却媒体温度分布検出手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 前記セル(100)内の局所電流を測定する局所電流測定手段(60)と、
    前記冷却媒体流路(130)内における前記冷却媒体温度分布に基づいて、前記局所電流測定手段(60)が局所電流を測定する部位の温度を推定する局所電流測定部位温度推定手段(50)と、
    前記局所電流測定部位温度推定手段(50)により推定された局所電流測定部位の温度を用いて、前記局所電流測定手段(60)にて測定した局所電流値を補正する局所電流値補正手段(50)とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
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