JP2006243151A - 現像カートリッジのリフィル方法、現像カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーを簡易に再充填して、現像カートリッジの再使用時において良好な画像形成を達成することのできる、現像カートリッジのリフィル方法。
【解決手段】抜き取り工程で残存トナーを抜き取られた現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)は、計量工程で現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)の重量に基づき残存トナーの重量が計量される(S2)。判定工程で残存トナーの重量が17gより大きいと判定されると(S3:NO)、抜き取り工程に戻り(S1)、残存トナーの重量が17g以下になるまで上記工程が繰り返される。残存トナーの重量が17g以下であると判定されると(S3:YES)、元々何色のトナーが充填されていたかが判定され(S4)、現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)は、判定されたトナーの色と同色か若しくはそれ以上に濃い色のトナーを再充填される(S5,S8,S12,S16)。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザプリンタなどに使用される現像カートリッジのリフィル方法、その現像カートリッジ及びレーザプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
従来から、レーザプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置には、トナーが充填される現像カートリッジが、着脱自在に装着されている。
このような現像カートリッジには、充填室と現像室とが形成されており、充填室には、トナーが充填され、回転駆動されるアジテータが設けられており、現像室には、互いに接触して対向配置される供給ローラ及び現像ローラと、現像ローラの表面に圧接される層圧規制ブレードとが設けられている。
そして、現像カートリッジは、レーザプリンタに装着され、レーザプリンタからの動力が、ギヤの連結などを介して入力されると、アジテータの回転駆動により、充填室内に充填されているトナーが現像室内に搬送され、現像室内において、そのトナーは、供給ローラの回転によって現像ローラに供給される。このとき、トナーは、供給ローラと現像ローラとの間で摩擦帯電される。さらに、現像ローラの表面上に供給されたトナーは、現像ローラの回転に伴って、層圧規制ブレードと現像ローラとの間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラの表面上に担持される。
そして、このような現像カートリッジは、レーザプリンタにおいて、現像ローラと感光ドラムとが対向するように配置されている。現像ローラの表面上に薄層として担持されたトナーは、感光ドラムと対向した時に、その感光ドラムの表面上に形成されている静電潜像を現像して、可視像を形成する。そして、その可視像が転写ローラによって用紙に転写されることで、用紙に所定の画像が形成される。
また、このような現像カートリッジは、上述したように、レーザプリンタに装着されて使用されることにより充填室内のトナーが消費される。そして、トナーエンプティとなると、レーザプリンタはトナーエンプティを表示し、ユーザに対して現像カートリッジの交換を促すので、ユーザは、その使用された現像カートリッジを取り外して、新たな現像カートリッジを装着するようにしている。
然るに、近年、このような現像カートリッジの交換において、リサイクルの観点より、使用済みの現像カートリッジをそのまま廃棄せずに、再び、その使用済みの現像カートリッジにトナーを再充填して、再使用することが普及しつつある。
たとえば、トナーカートリッジ(現像カートリッジ)に設けられた記憶素子からトナーカートリッジのトナー色や製造年月日、印字枚数、リユース回数などを読み込み、読み込んだトナー色に対応する条件値を用いて再使用の可否を判定する判定装置及び判定方法に関する技術が開示されている(特許文献1)。そして、トナーカートリッジが再使用可能であると判定したときに充填可能なトナー色を判定することにより、トナーカートリッジの再使用の判定を容易に行うとともにカートリッジの有効利用を図っている。
このように、トナーカートリッジの再使用の判定を記憶素子によって行い、人の目視による判断基準の違いや、判定に時間や労力を有する課題を解決することが可能となる。
特開2004−054243号公報
しかしながら、特許文献1では、カートリッジ内のトナーがどれくらいの量残存しているか不明であるので、カートリッジ内にトナーが全く残存しないレベルまで、カートリッジを洗浄して新たなトナーを再充填する必要があり、結果として著しく時間や手間がかかり、却ってコストの上昇を招くという不具合を生ずる。
そこで、本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであって、トナーを簡易に再充填して、現像カートリッジの再使用時において良好な画像形成を達成することのできる、現像カートリッジのリフィル方法、その方法に用いられる現像カートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、重合法で製造された現像剤を収容した収容部に、収容部内を洗浄することなく、元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の、重合法で製造された新たな現像剤を再充填することを特徴とする。
請求項2に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、現像剤を収容した収容部から残存している現像剤を抜き取る抜き取り工程と、抜き取り工程で抜き取った後の現像カートリッジの重量に基づいて収容部に残存している現像剤の重量を計量する計量工程と、計量工程における計量値が所定値以下か否かを判定する判定工程と、判定工程で計量値が所定値以下と判定された場合に、元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の新たな現像剤を収容部に再充填する充填工程と、から構成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、判定工程で計量値が所定値よりも大きいと判定された場合に、再度抜き取り工程から順に複数の工程を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、現像剤が収容される現像カートリッジの重量に基づいて収容部に残存している現像剤の重量を計量する計量工程と、計量工程における計量値が所定値以下か否かを判定する判定工程と、判定工程で計量値が所定値以下と判定された場合に、元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の新たな現像剤を収容部に再充填する充填工程と、から構成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、判定工程で計量値が所定値よりも大きいと判定された場合に、収容部から残存している現像剤を抜き取る抜き取り工程をさらに有し、抜き取り工程で現像剤を抜き取った後、再度計量工程から順に複数の工程を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、現像剤が重合法により製造されていることを特徴とする。
請求項7に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、計量工程は、収容部と収容部に配置された機構部品を含めた重量に基づいて収容部に残存している現像剤の重量を計量することを特徴とする。
請求項8に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、収容部は、収容部に収容する現像剤の色を表す表示部を備え、充填工程では、表示部に基づいて新たに再充填する現像剤の色を決定することを特徴とする。
請求項9に記載の現像カートリッジのリフィル方法では、判定工程における所定値は、17gであることを特徴とする。
請求項10に記載の現像カートリッジは、重合法により製造された現像剤が収容され、現像剤量が所定値以下になると、元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の、重合法により製造された新たな現像剤が再充填される収容部と、収容部に再充填された現像剤の色に応じて個数が変わり、収容部に設けられ画像形成装置本体側の形状と合致するリブと、を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の現像カートリッジは、リブの数は、収容部に再充填された現像剤の色が濃くなるほど少なくなることを特徴とする。
請求項12に記載の画像形成装置は、現像カートリッジを複数着脱可能に備えた枠体と、枠体に設けられ、複数の現像カートリッジの収容部にそれぞれ設けられたリブに、それぞれ合致する溝部とを備えたことを特徴とする。
請求項1の現像カートリッジのリフィル方法によれば、収容部に再充填される現像剤の前に収容部に収容されていた現像剤が残存していても、再充填した現像剤に影響を与えない。したがって、収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。また、現像剤が重合法で製造されているので、重合現像剤の良好な流動性ゆえに、現像剤を簡単に抜き取ることができ使用された現像剤の残量をより一層低減することができる。さらに、収容部を洗浄する手間が省けるので、リフィルが容易になる。
請求項2の現像カートリッジのリフィル方法によれば、充填工程で充填工程で充填される現像剤の前に収容部に収容されていた現像剤が残存していても、所定値以下であれば再充填した現像剤に影響を与えることがない。したがって、収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。さらに、収容部を洗浄する手間が省けるので、リフィルが容易になる。
請求項3の現像カートリッジのリフィル方法によれば、たとえ現像カートリッジの収容部内に所定値よりも大きい重量の現像剤が残存していたとしても、現像剤が所定値以下になるまで抜き取り工程が繰り返されるので、残存していた現像剤が、再充填された現像剤に影響を与えるのを防止することができる。したがって、収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。
請求項4の現像カートリッジのリフィル方法によれば、充填工程で再充填される新たな現像剤の前に収容部に収容されていた元の現像剤が残存していても、所定値以下であれば再充填した現像剤に影響を与えない。したがって、収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。また、収容部を洗浄する手間が省けるので、リフィルが容易になる。さらに、画像形成に使用された後に収容部に残存し計量工程で計量された現像剤の重量が、判定工程で所定値以下であると判定されれば、抜き取り工程を省きそのまま充填工程に移ることができるので、現像剤をリフィルする時間を短縮することができる。
請求項5の現像カートリッジのリフィル方法によれば、たとえ現像カートリッジの収容部に所定値よりも大きい重量の現像剤が残存していたとしても、現像剤が所定値以下になるまで抜き取り工程が繰り返されるので、残存していた現像剤が、再充填された現像剤に影響を与えるのを防止することができる。したがって、収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。
請求項6の現像カートリッジのリフィル方法によれば、重合現像剤の良好な流動性ゆえに、現像剤を簡単に抜き取ることができ、使用された現像剤の残量をより一層低減することができる。また、収容部を洗浄する手間が省け、リフィルが容易になる。
請求項7の現像カートリッジのリフィル方法によれば、現像カートリッジを分解する手間を省くことができる。また、機構部品においても、残存した現像剤が付着している可能性があるが、機構部品も含めた重量に基づいて収容部に残存している現像剤の重量を計量ことにより、再充填される現像剤に影響されない残存トナーの重量を正確に計量することが可能となる。したがって、現像カートリッジの収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。さらに、収容部を洗浄する手間が省け、リフィルが容易になる。
請求項8の現像カートリッジのリフィル方法によれば、現像カートリッジの収容部に収容されている現像剤の色を識別することができ、誤った色の現像剤を収容部に再充填するのを防止することができる。
請求項9の現像カートリッジのリフィル方法によれば、画一的に判定することができるので、現像剤を再充填して良いか否か正確に判断することができる。
請求項10の現像カートリッジによれば、現像剤が収容部に残存していても、所定値以下であれば再充填した現像剤に影響を与えない。したがって、収容部を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。また、重合現像剤の良好な流動性ゆえに、現像剤を簡単に抜き取ることができ、使用された現像剤の残量をより一層低減することができる。さらに、収容部を洗浄する手間が省け、リフィルが容易になる。
請求項11の現像カートリッジによれば、リブの数を確認するだけで現像カートリッジ内の現像剤の色を識別することができる。また、現像カートリッジに現像剤を再充填する毎に現像剤の色が変わったとしても、リブをカットするだけでよいので、作業性が向上する。
請求項12の画像形成装置によれば、現像カートリッジが複数であっても、それぞれのカートリッジを画像形成装置の決められた位置に間違うことなく装着することができる。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
まず、本発明の第1実施形態に係る現像剤としての4色のトナーがそれぞれ充填された、現像カートリッジとしての4つの現像カートリッジ21(イエロー現像カートリッジ21(Y),マゼンタ現像カートリッジ21(M),シアン現像カートリッジ21(C),ブラック現像カートリッジ21(K))を備えた画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ1の全体構成を、図1〜図4を参照して説明する。図1は、カラーレーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、このカラーレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するための給紙部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。図2(a)は、カラーレーザプリンタ1に備えられた枠体としてのプロセス収容部材20及びそれに収容されている現像カートリッジ21を示す斜視図、図2(b)は、プロセス収容部材20から複数の現像カートリッジ21を引き出した状態を示す斜視図である。また、図3(a)は、現像カートリッジ21単体を前方(以下、この説明において、図1における右側を前方、左側を後方とする。)から見た正面図、図3(b)は、図3(a)における現像カートリッジ21のA−Aで切断された状態を示す断面図である。図4は、トナーを充填するための後述するトナー充填口51を有する現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)を示す斜視図である。
尚、本体ケーシング2は、その前方を開放するための開閉カバー49が設けられている。開閉カバー49は、本体ケーシング2の前壁に設けられ、その下端部を回動支点として、その上方部が、本体ケーシング2の前壁を閉鎖する閉鎖位置と、その閉鎖位置から回動して、略水平方向まで開放される開放位置とに開閉自在に設けられている。
<給紙部の構成>
給紙部4は、給紙カセット6、給紙ローラ7及びレジストローラ8を備えている。給紙カセット6は、用紙3を積層状に収容し、本体ケーシング2の下部に着脱自在に装着されており、水平方向前方に引き出し可能に設けられている。給紙ローラ7は、給紙カセット6の後方上側において、本体ケーシング2に回転自在に支持されている。また、レジストローラ8は、1対の駆動ローラ及び従動ローラとから構成されており、給紙ローラ7の上方において、本体ケーシング2に回転自在に支持されている。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナユニット9、プロセスユニット10、中間転写ユニット11、転写ローラ24及び定着部13などを備えている。以下、これらの各構成要素について詳しく説明する。
<スキャナユニットの構成>
スキャナユニット9は、本体ケーシング2内の上部に固定されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー14、複数のレンズ15及び16、及び複数の反射鏡17,18及び19を備えている。そして、このスキャナユニット9では、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー14、レンズ15、反射鏡17、レンズ16、反射鏡18及び19を介して通過あるいは反射させて、後述する感光ベルト機構部22の感光ベルト32の表面上に高速走査にて照射させている。
<プロセスユニットの構成>
プロセスユニット10は、プロセス収容部材20、4つの現像カートリッジ21(Y),21(M),21(C),21(K)、感光ベルト機構部22及びスコロトロン型帯電器23などを備えている。尚、本実施形態では、現像カートリッジ21は4つある4色カラーレーザプリンタを用いて説明するが、6色カラーレーザプリンタ等のように、現像カートリッジ21が6つなどでもよく、現像カートリッジ21の個数は変更可能である。
プロセス収容部材20は、給紙カセット6の上方において、本体ケーシング2に対して着脱可能に設けられており、複数の現像カートリッジ21及び感光ベルト機構部22を着脱自在に搭載するとともに、スコロトロン型帯電器23を支持固定している。
4つの現像カートリッジ21は、各色毎に、イエローの現像剤としてのトナーが収容されるイエローの現像カートリッジ21(Y)、マゼンタの現像剤としてのトナーが収容されるマゼンタの現像カートリッジ21(M)、シアンの現像剤としてのトナーが収容されるシアンの現像カートリッジ21(C)、及びブラックの現像剤としてのトナーが収容されるブラックの現像カートリッジ21(K)のそれぞれが、プロセス収容部材20上において、上下方向において互いに所定の間隔を隔てて下から上に向かって順次配置されている。尚、各現像カートリッジ21には、前方に突出する突部37がそれぞれ形成されている。
そして、図1及び図2(a),(b)に示すように、各現像カートリッジ21は、開閉カバー49を開放した状態において、プロセス収容部材20から水平方向前方に引き出し可能に構成されている。図2及び図4に示すように、現像カートリッジの両側面に設けられる突起部38(片方のみ図示)と、プロセス収容部材20の内側側面に設けられ、前記突起部38を案内して各現像カートリッジ21をプロセス収容部材20対しスライド可能に支持するプロセス収容ガイド35によって、各現像カートリッジ21は、プロセス収容部材20に対して水平方向に着脱自在とされている。
各現像カートリッジ21は、それぞれ、収容部としてのトナー収容部25、供給ローラ26、現像ローラ27、及び層圧規制ブレード28、表示部としてのリブ33などを備えている(図1〜3参照)。
図2(b)に示すように、リブ33は、現像カートリッジ21を正面から見て左右の側面のうち左側面に設けられており、イエローの現像カートリッジ21(Y)には3本、マゼンタの現像カートリッジ21(M)には2本、シアンの現像カートリッジ21(C)には1本設けられている。また、ブラックの現像カートリッジ21(K)にはリブ33は設けられていない。そして、プロセス収容部材20には、イエローの現像カートリッジ21(Y)が収容される部分には3本の溝部34が、マゼンタの現像カートリッジ21(M)が収容される部分には2本の溝部34が、シアンの現像カートリッジ21(C)が収容される部分には1本の溝部34が形成されており、各現像カートリッジ21に設けられたリブ33が溝部34に嵌合する。また、プロセス収容部材20のブラックの現像カートリッジ21(K)が収容される部分には、溝部34は形成されていない。
したがって、たとえばユーザが、溝部34が1本形成されシアン現像カートリッジ21(C)が収容されるべき部分に誤ってリブ33が2本設けられたマゼンタ現像カートリッジ21(M)を装着しようとしても、リブ33の本数と溝部34の本数とが等しくないので、装着することができない。故に、各色の現像カートリッジ21をプロセス収容部材20の収容されるべき部分に間違うことなく装着することができる。
トナー収容部25に収容されるトナーは、正帯電性の非磁性1成分現像剤であり、懸濁重合法によって球状に形成したスチレン−アクリル系樹脂に、カーボンブラック等の周知の着色剤、及びニグロシン、トリフェニルメタン、4級アンモニウム塩等の荷電制御剤、または荷電制御樹脂を添加してなる平均粒径9μmのトナー母粒子を有している。そして、上記トナーは、そのトナー母粒子の表面にシリカを外添剤として添加して構成されている。また、上記外添剤としてのシリカには、シランカップリング剤、シリコーンオイル等による周知の疎水化処理が施され、平均粒径が10nmで、その添加量はトナー母粒子の0.6重量%である。各現像カートリッジ21(Y),21(M),21(C),21(K)に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーが収容されている。
このように、トナーは懸濁重合法により極めて球状に近いものとなっており、しかも、平均粒径が10nmの疎水性処理したシリカを0.6重量%、外添剤として添加しているため、極めて流動性に優れている。そのため、摩擦帯電により十分な帯電量が得られる。更に、粉砕トナーのように角部が存在しないため、機械的な力を受け難く、電界に対する追従性に優れ、転写効率が良い。
尚、本実施形態では、懸濁重合法により製造された重合トナーを用いたが、他の重合法で製造された重合トナーを用いても良い。たとえば、水を媒体とし、この中に乳化剤または界面活性剤を溶解させ、これに水に不溶または溶解性の低いモノマーを加えて、水に可溶な開始剤(例:過硫酸カリウム、過酸化水素など)を用いて重合を行う乳化重合法、生成するポリマーが可溶な溶媒にモノマー及び開始剤(例:過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルなど)を溶解させて、加熱して重合を行う溶液重合法、溶媒を用いないで、ビニルモノマーだけをそのまま、または少量の開始剤(例:過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルなど)を加えて、加熱して重合を行う塊状重合法、及びモノマー及び開始剤(例:過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルなど)が可溶で、生成するポリマーが溶解せず、膨潤し難い溶媒を使用して、加熱して重合を行う沈殿重合法などが挙げられる。
そして、トナー収容部25内のトナーは、トナー収容部25内に設けられるアジテータ36(図3参照)の攪拌によって、次に述べる供給ローラ26に向けて放出される。
トナー収容部25の後方には、供給ローラ26が回転可能に配設されており、また、供給ローラ26の後方には、現像ローラ27が回転可能に配設されている。供給ローラ26は、金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ27は、金属製のローラ軸に、導電性の弾性部材からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ27のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなる弾性体のローラ部分と、そのローラ部分の表面に被覆される、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが主成分とされる、コート層との2層構造によって形成されている。また、現像ローラ27には、所定の現像バイアスが印加されている。尚、これら供給ローラ26と現像ローラ27とは、それぞれがある程度圧縮するような状態で互いに接触している。
また、現像ローラ27の上側には、層圧規制ブレード28が設けられている。層圧規制ブレード28は、金属の板ばね部材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部を備えており、ブレード本体の一端部が、現像ローラ27の上方において現像カートリッジ21に支持されるとともに、押圧部が、ブレード本体の弾性力によって現像ローラ27の上側の表面を圧接するように、接触して対向配置されている。
そして、トナー収容部25から放出されるトナーは、供給ローラ26の回転により、現像ローラ27に供給され、このとき、供給ローラ26と現像ローラ27との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層圧規制ブレード28の押圧部と現像ローラ27との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。
<感光ベルト機構部の構成>
感光ベルト機構部22は、4つの現像カートリッジ21の後方に対向配置され、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ21(Y)と対向配置される第1感光ベルトローラ29と、第1感光ベルトローラ29の垂直方向上方で、最上位に位置するブラック現像カートリッジ21(K)と対向配置される第2感光ベルトローラ30と、第1感光ベルトローラ29の斜め後側上方であって、第2感光ベルトローラ30の斜め後側下方に配置される第3感光ベルトローラ31と、これら第1感光ベルトローラ29乃至第3感光ベルトローラ31の間に巻回される感光ベルト32とを備えている。
第1感光ベルトローラ29乃至第3感光ベルトローラ31は、プロセス収容部材20内において、縦長の略三角形状に配置されており、それらの周りに感光ベルト32が巻回されている。また、感光ベルト32は、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトからなり、その表面に有機感光層を備えている。
そして、図示しないモータからの動力により、第3感光ベルトローラ31が回転駆動されるとともに、第1感光ベルトローラ29及び第2感光ベルトローラ30が従動することにより、感光ベルト32が、第1感光ベルトローラ29乃至第3感光ベルトローラ31の間を反時計方向に周回移動される。
<スコロトロン型帯電器の構成>
スコロトロン型帯電器23は、プロセス収容部材20の後方上端部に支持固定されており、感光ベルト機構部22の後方であって、第2感光ベルトローラ30と第3感光ベルトローラ31との間において、感光ベルト32に接触しないように、所定の間隔を隔てて配置されている。このスコロトロン型帯電器23は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ベルト32の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
<中間転写ユニットの構成>
中間転写ユニット11は、中間転写ベルト機構部39などを備えている。
そして、中間転写ベルト機構部39は、感光ベルト機構部22の後方に配置されており、次に述べる転写ローラ24に対向配置される第1中間転写ベルトローラ40と、第1中間転写ベルトローラ40の斜め前方上側に配置される第2中間転写ベルトローラ41と、第2中間転写ベルトローラ41の鉛直方向下側であって、第1中間転写ベルトローラ40の斜め前方下側に配置される第3中間転写ベルトローラ42と、第2中間転写ベルトローラ41及び第3中間転写ベルトローラ42の前方において所定の間隔を隔ててそれぞれ配置される2つのテンションローラ43及び44と、これら第1中間転写ベルトローラ40乃至第3中間転写ベルトローラ42及び2つのテンションローラ43及び44に巻回される、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトである中間転写ベルト45とを備えている。
第1中間転写ベルトローラ40乃至第3中間転写ベルトローラ42及び2つのテンションローラ43及び44は、略五角形状に配置されており、その周りに中間転写ベルト45が巻回されている。この状態において、中間転写ベルト45は、2つのテンションローラ43及び44の間において、感光ベルト32と接触するように、感光ベルト32を挟んで第1感光ベルトローラ29と対向配置される。
そして、図示しないモータからの動力により、第1中間転写ベルトローラ40が回転駆動されるとともに、第2中間転写ベルトローラ41、第3中間転写ベルトローラ42、2つのテンションローラ43及び44が従動することにより、中間転写ベルト45が、第1中間転写ベルトローラ40乃至第3中間転写ベルトローラ42及び2つのテンションローラ43及び44の間を時計方向に周回移動される。
<転写ローラの構成>
転写ローラ24は、中間転写ベルト機構部39の後方において、本体ケーシング2に回転自在に支持されており、中間転写ベルト45と接触するように、第1中間転写ベルトローラ40と中間転写ベルト45を挟んで対向配置され、中間転写ベルト45に対して所定の転写バイアスが印加さえている。
<定着部の構成>
定着部13は、本体ケーシング2内の上部に固定されており、中間転写ベルト機構部39の上方に配置され、加熱ローラ46と、加熱ローラ46を押圧する加圧ローラ47とを備えている。加熱ローラ46は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、転写ローラ24によって、用紙3上に転写されたカラー画像を、用紙3が加熱ローラ46と加圧ローラ47との間を通過する間に熱定着させるようにしている。
(画像形成動作例)
以上のような本実施形態のレーザプリンタ1において、印刷時の動作を、図1を参照して説明する。
給紙カセット6が装着された状態において、給紙カセット6の最上位にある用紙3は、給紙ローラ7の回転によって1枚毎に給紙され、次いで、レジストローラ8によって、所定のレジスト後に画像形成部5に搬送される。
一方、感光ベルト32の表面は、スコロトロン型帯電器23により一様に正帯電された後、スキャナユニット9からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像カートリッジ21を前後に進退させる図示しない駆動機構によって、静電潜像が形成された感光ベルト32に特定の現像カートリッジ21の現像ローラ27を選択的に接触させることにより、感光ベルト32に、特定の現像カートリッジ21に収容される単色の可視像が形成される。感光ベルト32上に形成された単色の可視像は、次いで、中間転写ベルト45と対向した時に、その中間転写ベルト45において順次重ね合わされる。これによって、中間転写ベルト45上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト45上に形成されたカラー画像は、用紙3が中間転写ベルト45と転写ローラ24との間を通る間に、用紙3に一括転写される。中間転写ベルト45と転写ローラ24との間でカラー画像を転写された用紙3は、定着部13に搬送され、用紙3上にカラー画像が熱定着される。定着部13においてカラー画像が熱定着された用紙3は、本体ケーシング2の上部に形成される排紙トレイ48上に排紙される。
次に、使用済みの現像カートリッジ21に新しいトナーを再充填し現像カートリッジ21を再使用する現像カートリッジ21のリフィル工程について、図5〜9を参照しながら説明する。図5は、現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)のトナー収容部25内に残存したトナーを抜き取るための抜き取り機構60を示す概略図である。図6は、実施形態における抜き取り機構60によって現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)のトナー収容部25内の残存トナーを抜き取る仕組みを表す概念図である。図7は、第1実施形態における、現像カートリッジ21のリフィル工程を示すフローチャートである。図8は、判定工程の時に用いられる判定装置70を示す概略図である。図9は、現像カートリッジ21に再充填するトナーの色によって現像カートリッジ21の搬送経路を切替える搬送経路切替え機構90を示す概略図である。図10は、現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)のトナー部収容部25側面に設けられたリブ33をカットする前後の2つの状態を示す斜視図である。
(現像カートリッジのリフィル工程で使用される装置の構成)
まず、現像カートリッジ21のリフィル工程で使用される装置の構成について、図5、図8、及び図9を参照しながら説明する。リフィル工程で使用される装置は、後述するトナー抜き取り機構60、後述する判定装置70、及び、後述する搬送経路切替え機構90などがある。
<トナー抜き取り機構の構成>
図5に示すように、残存トナーを抜き取るために使用されるトナー抜き取り機構60は、吸い取りパイプ61、コンプレッサ65、及び吸引機構66を備えている。吸い取りパイプ61は、吸込口62、吸い取りパイプ61の側面に取付けられ先端が鉤爪状のエアホース63、及びエアホース63の先端に設けられたエア噴出口64とを有している。コンプレッサ65は、エアホース63に接続され、エア圧5kgf/mでエアをエア噴出口64から噴出させる。吸引機構66は、吸い取りパイプ61に接続され、吸込口62からトナーを吸引するための吸引装置67、吸引装置67によって吸引したトナーを貯留するトナー貯留室68、及び吸引装置67によって吸引したトナーまたはトナー貯留室68に貯留しているトナーが吸引装置67に入らないよう、吸引空気中よりトナーを分離するためのフィルタ69とを有している。
<判定装置の構成>
図8に示すように、判定装置70は、現像カートリッジ21の重量に基づき、現像カートリッジ21のトナー収容部25内に残存したトナーの重量を計量する量り71、量り71によって計量されたトナー収容部25内に残存したトナーの重量の計量値と基準値73とを比較する比較器72、その比較器72により駆動され、基準値以下であれば緑色に点灯される緑ランプ74、及び、基準値より大きい場合に赤色に点灯される赤ランプ75から構成されている。尚、本実施形態において、基準値73の数値は、「17」に設定されている。
<搬送経路切替え装置の構成>
図9に示すように、搬送経路切替え装置90は、現像カートリッジ21に元々充填されていたトナーの色によって搬送経路を切替える切替え装置93、現像カートリッジ21に設けられるリブ33の本数を検出するセンサ91、及び、センサ91によって検出したリブ33の本数に基づいて切替え装置93に搬送経路を切替える指示を送出するCPU92から構成されている。
(現像カートリッジのリフィル工程)
次に、現像カートリッジ21の新しいトナーを再充填するリフィル工程について、図4〜9を参照しながら説明する。尚、本実施形態のレーザプリンタ1は、4つの現像カートリッジ21を備えており、後述する判定工程で、現像カートリッジ21に元々何色のトナーが充填されていたかが判定されるまでは、いずれの現像カートリッジ21も同じ工程を辿るので、ここまでの工程については、イエローの現像カートリッジ21(Y)を例に挙げ、説明する。
まず、ユーザは、レーザプリンタ1前側の開閉カバー49を開放し、トナーが少なくなった現像カートリッジ21(Y)の突部37を掴んで水平方向に引き出し、レーザプリンタ1本体から取出す。取出した現像カートリッジ21(Y)は、リサイクルのために工場へ回収される。
<抜き取り工程>
回収された現像カートリッジ21(Y)に対し、トナー抜き取り機構60を用いて、現像カートリッジ21内に残存したトナーを抜き取る工程が行われる。まず、図4に示すように、現像カートリッジ21(Y)の側面にトナー充填口51があるので、トナー充填口51を塞いでいるキャップ50を開栓する。そして、上述したトナー抜き取り機構60の吸い取りパイプ61が、図6に示すように、トナー充填口51から現像カートリッジ21内に挿入され、現像カートリッジ21(Y)がトナー充填口51を上にして傾けられる。その後、コンプレッサ65と吸引機構66が駆動を開始し、エア圧5kgf/mでエア噴出口64から噴出されるエアによって現像カートリッジ21(Y)内のトナー収容部25内に付着しているトナーを30秒間吹き飛ばし、吸込口62からトナーを30秒間吸い取る(S1)。尚、トナーを抜き取っている間、吸い取りパイプ61を抜き差ししたりパイプ61長手方向の軸を中心として回転したりして、エアを現像カートリッジ21(Y)内部のトナー収容部25表面、供給ローラ26、現像ローラ27等全体に当てることにより、効率良くトナーを抜き取ることができる。
<計量工程>
次に、抜き取り工程(S1)でトナーを抜き取られた現像カートリッジ21(Y)に対し、判定装置70の量り71(図8参照)を用いて、リブ33を含めた現像カートリッジ21(Y)の重量に基づき、現像カートリッジ21(Y)の残存トナーの重量が計量される(S2)。量り71には、現像カートリッジ21(Y)の重量の設計値をマイナス値として予め設定されているので、現像カートリッジ21(Y)が量り71に載せられ計量された計量値が、現像カートリッジ21(Y)の残存トナーの重量となる。現像カートリッジ21の重量の設計値と製造時の実際の重量との公差は、1g以内である。
尚、トナー収容部25内に配置された機構部品としての供給ローラ26、現像ローラ27、層圧規制ブレード28、及びアジテータ36にも残存トナーが付着している可能性があるので、これら機構部品の重量も、量り71によってトナー収容部25とともに計量される。このようにすれば、現像カートリッジ21(Y)を分解する手間を省くことができる。また、機構部品も含めて計量することにより、再充填されるトナーに影響されない残存トナーの重量を正確に計量することが可能となる。したがって、現像カートリッジ21(Y)のトナー収容部25を洗浄することなく良好な画像を得ることができる。
<判定工程>
計量工程(S2)で残存トナーの重量を計量された現像カートリッジ21(Y)に対し、残存トナーの重量が17g以下か否かが、判定工程における判定装置70を用いて判定される(S3)。
現像カートリッジ21(Y)に残存したトナーの重量の計量値が基準値73よりも大きい場合には、比較器72から赤ランプ75にランプを点灯させる信号が送出されて、赤ランプが点灯する。赤ランプ75が赤色に点灯した場合、すなわち、残存トナーの重量が17gより大きいと判定された場合(S3:NO)、再び抜き取り工程(S1)に戻り、現像カートリッジ21(Y)に残存したトナーが抜き取られ、現像カートリッジ21(Y)の重量に基づき計量工程(S2)で残存トナーの重量が計量される。これらの工程は、残存トナーの重量が17g以下になるまで繰り返される。
尚、判定材料に用いられる17gという閾値は、実験により求めた。実験結果を、表1〜3に示す。表1は、感光ベルト32の白ベタ部分(文字や画像を印字しない部分)を10枚の用紙3に印字したときの官能を評価する、カブリ復帰試験を行った結果を示す表である。表2は、1枚印字直後の感光ベルト32のカブリを測定した表である。表3は、残存トナー重量(g)を横軸、カブリ基準値とカブリ測定値との差(ΔY)を縦軸にとったときのカブリ濃度を示すグラフである。
表1に示すように、感光ベルト32の白ベタ部分(非印字部分)を10枚の用紙3に印字したときの官能を評価する、カブリ復帰試験を行った。このように、黒点がなくなる印字枚数は、残存トナー重量が(1)10.5gのときは2枚目から、(2)16.6gのときは5枚目からであり、(3)21.0gのときは7〜9枚目は黒点がなかったが、10枚目は3つ以下の黒点が出現、(4)23.4gのときは10枚目まで全て黒点が4個以上ありカブリから復帰できなかった。
また、表2に示すように、1枚印字直後の感光ベルト32のカブリを測定すると、残存トナー重量が(1)10.5gのときは0.4、(2)16.6gのときは0.48、(3)21.0gのときは3.86、(4)23.4のときは13.11となり、表3に示すように、カブリが高品質な画像を提供するための許容限度を表す赤線(ΔY=1)よりも低くなるのは、残存トナー重量が(1)10.5gのときと(2)16.6gのときであった。
以上の実験結果から、白ベタ10枚印字の官能評価の結果が「○(黒点がない)」または「△(黒点が4個未満)」となるときの残存トナーの重量が高品質な画像を得るために印字に影響を与えない重量であるとして、表1の(2)の試験の残存トナー重量16.6gの小数点第一位以下を四捨五入し、上限を17gと設定した。これにより、判定工程(S3)で条件を満たしているか否か画一的に判定でき、現像カートリッジ21(Y)が新たなトナーを再充填できる状態になったか否かを、正確に判断することが可能となる。尚、高品質な画像を得るために印字に影響を与えない残存トナーの重量の上限は、(1)10.5gの残存トナー重量と(2)16.6gの残存トナー重量との中間値13.55gの小数点第一位以下を四捨五入した値である、14gであるのがより好ましい。
Figure 2006243151
[表1]感光ベルト32の白ベタ部分(非印字部分)を10枚の用紙3に印字したときの官能を評価する、カブリ復帰試験を行った結果を示す表である。
Figure 2006243151
[表2]1枚印字直後の感光ベルト32のカブリを測定した表である。




Figure 2006243151
[表3]残存トナー重量(g)を横軸、カブリ基準値とカブリ測定値との差(ΔY)を縦軸にとったときのカブリ濃度を示すグラフである。
現像カートリッジ21(Y)に残存したトナーの重量の計量値が基準値73以下である場合には、比較器72から緑ランプ74にランプを点灯させる信号が送出されて、緑ランプが点灯する。緑ランプ74が緑色に点灯した場合、すなわち、残存トナーの重量が17g以下であると判定された場合(S3:YES)、現像カートリッジ21(Y)に元々何色のトナーが充填されていたかが判定される(S4)。前述したように、現像カートリッジ21に元々充填されていたトナーの色によって現像カートリッジ21に設けられているリブ33の本数が異なっているので、リブ33の本数を識別することができる。
<充填工程>
図7のフローチャートにおいて、充填工程(S5)以降では、4つの現像カートリッジ21は、搬送経路切替え機構90によって全て異なるフローを辿るので、4つの現像カートリッジ21(Y),21(M),21(C),21(K)それぞれの場合について、図7及び図9を参照しながら説明する。
判定工程(S4)で、センサ91によって現像カートリッジ21のリブ33の本数が識別され、CPU92で現像カートリッジ21は元々ブラックの現像カートリッジ21(K)としてブラックのトナーを充填されていたと判定されると(S4:K)、CPU92は判定結果を切替え装置93に送出する。判定結果を受信した切替え装置93は、搬送経路をブラックトナー充填経路94(K)に切替える。そして、ブラックの現像カートリッジ21(K)は、ブラックトナー充填経路94(K)を搬送され、ブラックのトナーを再充填される(S5)。新たなブラックのトナーを再充填されたブラックの現像カートリッジ21(K)は、不具合がないか検査を経て(S6)、梱包出荷される(S7)。以上で、回収されたブラックの現像カートリッジ21(K)のリフィル工程が終わる。
判定工程(S4)で、センサ91によって現像カートリッジ21のリブ33の本数が識別され、CPU92で現像カートリッジ21は元々シアンの現像カートリッジ21(C)としてシアンのトナーを充填されていたと判定されると(S4:C)、CPU92は判定結果を切替え装置93に送出する。判定結果を受信した切替え装置93は、搬送経路をシアントナー充填経路94(C)またはブラックトナー充填経路94(K)に切替える。そして、シアンの現像カートリッジ21(C)は、シアントナー充填経路94(C)またはブラックトナー充填経路94(K)を搬送され、シアンのトナー若しくはシアンよりも濃いブラックのトナーを再充填される(S8)。現像カートリッジ21(C)に再充填された新たなトナーがシアンのトナーであれば、現像カートリッジ21(C)に設けられた1本のリブ33はそのまま残され(S9)、不具合がないか検査を経て(S10)、現像カートリッジ21(C)はシアンの現像カートリッジ21(C)として梱包出荷される(S11)。一方、現像カートリッジ21(C)に再充填された新たなトナーがブラックのトナーであれば、図10に示すように、1本のリブ33がカットされ、現像カートリッジ21(C)は、リブ33がない状態になる(S9)。そして、リブ33を1本カットされた現像カートリッジ21(C)は、不具合がないか検査を経て(S10)、ブラックの現像カートリッジ21(K)として梱包出荷される(S11)。以上で、回収されたシアンの現像カートリッジ21(C)のリフィル工程が終わる。
判定工程(S4)で、センサ91によって現像カートリッジ21のリブ33の本数が識別され、CPU92で現像カートリッジ21は元々マゼンタの現像カートリッジ21(M)としてマゼンタのトナーを充填されていたと判定されると(S4:M)、CPU92は判定結果を切替え装置93に送出する。判定結果を受信した切替え装置93は、搬送経路をマゼンタトナー充填経路94(M)、シアントナー充填経路94(C)、ブラックトナー充填経路94(K)のいずれか1つの充填工程に切替える。そして、マゼンタの現像カートリッジ21(M)は、マゼンタトナー充填経路94(M)、シアントナー充填経路94(C)またはブラックトナー充填経路94(K)を搬送され、マゼンタのトナー、マゼンタよりも濃いシアン、またはブラックのトナーのいずれか1色を再充填される(S12)。現像カートリッジ21(M)に再充填された新たなトナーがマゼンタのトナーであれば、現像カートリッジ21(M)に設けられた2本のリブ33は、そのまま残され(S13)、不具合がないか検査を経て(S14)、マゼンタの現像カートリッジ21(M)として梱包出荷される(S15)。一方、現像カートリッジ21(M)に再充填された新たなトナーがシアンのトナーであれば、1本のリブ33がカットされ、現像カートリッジ21(M)は、リブ33が1本設けられた状態になる(S13)。そして、リブ33を1本カットされた現像カートリッジ21(M)は、不具合がないか検査を経て(S14)、シアンの現像カートリッジ21(C)として梱包出荷される(S15)。また、現像カートリッジ21(M)に再充填された新たなトナーがブラックのトナーであれば、2本のリブ33がカットされ、現像カートリッジ21(M)は、リブ33がない状態になる(S13)。そして、リブ33を2本カットされた現像カートリッジ21(M)は、不具合がないか検査を経て(S14)、ブラックの現像カートリッジ21(K)として梱包出荷される(S15)。以上で、回収されたマゼンタの現像カートリッジ21(M)のリフィル工程が終わる。
判定工程(S4)で、センサ91によって現像カートリッジ21のリブ33の本数が識別され、CPU92で現像カートリッジ21は元々イエローの現像カートリッジ21(Y)としてイエローのトナーを充填されていたと判定されると(S4:Y)、CPU92は判定結果を切替え装置93に送出する。判定結果を受信した切替え装置93は、搬送経路をイエロートナー充填経路94(Y)、マゼンタトナー充填経路94(M)、シアントナー充填経路94(C)、ブラックトナー充填経路94(K)のいずれか1つの充填工程に切替える。そして、イエローの現像カートリッジ21(Y)は、イエロートナー充填経路94(Y)、マゼンタトナー充填経路94(M)、シアントナー充填経路94(C)またはブラックトナー充填経路94(K)を搬送され、イエローのトナー、イエローよりも濃いマゼンタ、シアン、またはブラックのトナーのいずれか1色のトナーを再充填される(S16)。現像カートリッジ21(Y)に再充填された新たなトナーがイエローのトナーであれば、現像カートリッジ21(Y)に設けられた3本のリブ33は、そのまま残され(S17)、不具合がないか検査を経て(S18)、イエローの現像カートリッジ21(Y)として梱包出荷される(S19)。一方、現像カートリッジ21(Y)に再充填された新たなトナーがマゼンタのトナーであれば、1本のリブ33がカットされ、現像カートリッジ21(Y)は、リブ33が2本設けられた状態になる(S17)。そして、リブ33を1本カットされた現像カートリッジ21(Y)は、不具合がないか検査を経て(S18)、マゼンタの現像カートリッジ21(M)として梱包出荷される(S19)。現像カートリッジ21(Y)に再充填された新たなトナーがシアンのトナーであれば、2本のリブ33がカットされ、現像カートリッジ21(Y)は、リブ33が1本設けられた状態になる(S17)。そして、リブ33を2本カットされた現像カートリッジ21(Y)は、不具合がないか検査を経て(S18)、シアンの現像カートリッジ21(C)として梱包出荷される(S19)。また、現像カートリッジ21(Y)に再充填された新たなトナーがブラックのトナーであれば、3本のリブ33がカットされ、現像カートリッジ21(Y)は、リブ33がない状態になる(S17)。そして、リブ33を3本カットされた現像カートリッジ21(Y)は、不具合がないか検査を経て(S18)、ブラックの現像カートリッジ21(K)として梱包出荷される(S19)。以上で、回収されたイエローの現像カートリッジ21(Y)のリフィル工程が終わる。
このように、トナー収容部25内に残存している古いトナーが簡単に抜き取られた後、残存トナーの重量が所定値以下になったら、古いトナーと同色もしくはそれ以上の濃さの新しいトナーが再充填されることにすれば、機構部品としての供給ローラ26、現像ローラ27、層圧規制ブレード28、及びアジテータ36が内蔵されているために現像カートリッジ21のトナー収容部25内の構造が複雑で洗浄し難くなっていたとしても、トナー収容部25内に残存したトナーが完全になくなるまで洗浄する必要がなくなり、時間や手間がかからない。しかも、元々現像カートリッジ21内に残存していた古いトナーが、新しく再充填されたトナーに影響を及ぼすことがないので、再充填されたトナーの帯電量を維持することができ、良好な画質を得ることができる。さらに、重合トナーは極めて流動性に優れているため、残存トナーをより一層低減することができる。
尚、ブラックの現像カートリッジ21(K)が搬送経路切替え機構90に到達した場合、切替え装置93は、搬送経路をブラックトナー充填経路94(K)のみに切替えればよいが、ブラックの現像カートリッジ21(K)以外の現像カートリッジ21(Y,M,C)が搬送経路切替え機構90に到達した場合は、切替える搬送経路は複数の搬送経路の中から1つを選択しなければならない。即ち、再充填するトナーの色を1つだけ選択しなければならない。このとき、再充填するトナーの色を選択する方法としては、以下のような方法がある。
第1の方法として、通常は、元々現像カートリッジ21に充填されていたトナーと同色のトナーを再充填し、再充填完了したトナーの色毎の現像カートリッジ21のうち数量が所定量よりも少ない現像カートリッジ21が存在する場合は、所定量よりも数量が少ない現像カートリッジ21の色を再充填する方法がある。
第2の方法として、現像カートリッジ21に再利用された回数を現像カートリッジ21に表示させ、現像カートリッジ21に元々充填されていたトナーと同色のトナーが2回再充填されたら、次回と次々回は前回充填されていたトナーの色よりも1ランク濃い色を再充填する方法がある。
第3の方法として、回収された各色の現像カートリッジ21の数量の割合に基づき、リフィル工程を経て再出荷される各色の現像カートリッジ21の数量の割合が均等に、または、多く使用される色の現像カートリッジ21の数量の割合が大きくなるように、トナーを再充填する方法がある。
このようにトナー充填経路94を搬送され、充填工程を経て出荷された現像カートリッジ21は、再度レーザプリンタ1のプロセス収容部材20に装着される。そして、レーザプリンタ1における印字によってトナーが消費された現像カートリッジ21は、再度回収され、リフィル工程に回される。尚、多くの現像カートリッジ21が回収されると想定されるので、現像カートリッジ21は、各工程にベルトコンベアを用いて搬送されれば良い。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る、4つの現像カートリッジ21(Y),21(M),21(C),21(K)を備えたカラーレーザプリンタ1について、図11を参照して具体的に説明する。尚、第1実施形態と対応する構成部分には同一の符号を付け、第1実施形態と重複する説明は省略することにする。図11は、第2実施形態における、現像カートリッジ21のリフィル工程を示すフローチャートである。
(現像カートリッジのリフィル工程)
第1実施形態の現像カートリッジ21のリフィル工程では、抜き取り工程(S1)を経て計量工程(S2)が行われるのに対し、本実施形態の現像カートリッジ21のリフィル工程では、計量工程が初めに行われる。
<計量工程>
まず、回収された現像カートリッジ21に対し、現像カートリッジ21の重量に基づき、現像カートリッジ21内に残存しているトナーの重量が計量される(S1')。
<判定工程>
計量工程(S1')で計量された残存トナーの重量が17g以下か否かが、判定工程で判定される(S2')。
<抜き取り工程>
残存トナーの重量が17gより大きいと判定されると(S2':NO)、現像カートリッジ21内の残存トナーを抜き取る工程が行われる(S3')。抜き取り工程(S3')でトナーを抜き取られた現像カートリッジ21に対し、再び計量工程(S1')に戻って現像カートリッジ21の重量に基づいて残存トナーの重量が計量される。残存トナーの重量が17g以下になるまで、これらの工程が繰り返される。
<充填工程>
残存トナーの重量が17g以下であると判定されると(S2':YES)、第1実施形態と同様に、現像カートリッジ21に元々何色のトナーが充填されていたかが判定される判定工程(S4)から現像カートリッジ21を梱包出荷する作業(S7,S11,S15,S19)までが行われる。
将来、現像カートリッジ21内により残存しにくいトナーを用いたときに残存トナーの重量が概ね17g以下になるようならば、本実施形態のように、抜き取り工程を省き初めに計量工程が行われることで、現像カートリッジ21のリフィルにかかる時間や手間を少なくすることができる。
〔変形例〕
以上、各実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能である。
たとえば、本発明は、レーザプリンタ1のような構成だけに囚われない。上記実施形態のレーザプリンタ1では、複数の現像カートリッジ21が縦に配置され、画像が感光ベルト32に形成された後中間転写ベルト45に転写され、最終的に用紙3に転写される構成となっており、ユーザはレーザプリンタ1の前面に設けられた開閉カバー49を開放して、現像カートリッジ21を水平方向に着脱していたが、図12に示すようなレーザプリンタ100では、4つの現像カートリッジ210(Y),210(M),210(C),210(K))が横に配置され、画像が感光ドラム320に形成された後、直接用紙300に転写される構成、所謂横型のダイレクトタンデムとなっており、レーザプリンタ100を用いて、ユーザがレーザプリンタ100の上面に設けられた開閉カバー490を開放して、現像カートリッジ21を上下方向に着脱するようにしても、本発明の現像カートリッジのリフィル方法を適用することができる。
また、現像カートリッジ210内に内蔵される機構部品として、供給ローラ260、現像ローラ270等に加え、感光ドラム320が内蔵されても良い。
現像カートリッジ21または210に充填されたトナーの色を識別するために、リブ33を設けるとともに、図10に示すようなリブ33をカットする作業時に、新しく再充填したトナーの色を表すシールを貼付しても良い。このようにすれば、速やかにトナーの色を識別することができる。
現像カートリッジ21または210に再充填する色についても、元々充填されていたトナーの色がマゼンタ若しくはシアンの一方であった場合には、ブラックのトナーを再充填するようにしても良い。マゼンタとシアンの濃さに微々たる差異しかないときに、元々充填されていたトナーの色がマゼンタ若しくはシアンの一方である現像カートリッジ21に他方の色のトナーを再充填してしまうと、たとえ一方の色の残存トナーが17g以下であっても、他方の色のトナーがもう一方の色の残存トナーに影響され易く、再充填した他方のトナーが劣化してしまう虞が生じるが、上述したように、ブラックのトナーを再充填するようにすれば、上記の問題が生じるのを防止することができる。
さらに、抜き取り工程における現像カートリッジ21内に残存したトナーを抜き取る方法についても、種々の改良変形が可能である。図13は、現像カートリッジ21内に残存したトナーを抜き取るためのトナー抜き取り機構600を示す概略図である。図14は、トナー抜き取り機構600によって現像カートリッジ21内に残存したトナーを抜き取る仕組みを表す概念図である。
図13に示すように、トナー抜き取り機構600は、吸い取りパイプ610、コンプレッサ650、及び吸引装置670を備えている。吸い取りパイプ610は、吸込口620、吸い取りパイプ610の側面に設けられ吸込口620よりも突出している一直線状のエアホース630、及びエアホース630の先端に設けられたエア噴出口640とを有している。第1実施形態と同様に、コンプレッサ650は、エアホース630に接続され、エアをエア噴出口630から噴出させる。吸引機構660は、トナーを吸込口620から吸引する吸引装置670、吸引装置670によって吸引されたトナーを貯留するトナー貯留室680、及び吸引装置670によって吸引されたトナーまたはトナー貯留室680に貯留しているトナーが吸引装置670に入らないよう、吸引空気中よりトナーを分離するためのフィルタ690とを有している。
以上のようなトナー抜き取り機構600を用いて、現像カートリッジ21内に残存したトナーが抜き取られる。まず、図4に示すように、キャップ50を開栓する。そして、上述したトナー抜き取り機構600の吸い取りパイプ610が、図14に示すように、トナー充填口51から現像カートリッジ21内に挿入され、現像カートリッジ21がトナー充填口51を下にして傾けられる。その後、コンプレッサ650と吸引機構660が駆動を開始し、エア圧5kgf/mでエア噴出口64から噴出されるエアで現像カートリッジ21内のトナーを30秒間吹き飛ばし、吸込口620からトナーを30秒間吸い取る。尚、落下してきたトナーが吸込口610とトナー充填口51との隙間から零れ落ちないようにするには、吸い取りパイプ610の現像カートリッジ21内に挿入する側の先端部が、スポンジやゴムなどの弾性部材800で形成されるか、若しくは、弾性部材800で被覆されて、弾性部材800がトナー充填口51に栓をするようにすれば良い。
カラーレーザプリンタ1の実施形態を示す要部側断面図である。 (a)はカラーレーザプリンタ1に備えられた枠体としてのプロセス収容部材20及びそれに収容されている現像カートリッジ21を示す斜視図であり、(b)はプロセス収容部材20から複数の現像カートリッジ21を引き出した状態を示す斜視図である。 (a)は現像カートリッジ21単体を前方から見た正面図であり、(b)は(a)における現像カートリッジ21のA−Aで切断された状態を示す断面図である。 トナーを充填するためのトナー充填口51を有する現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)を示す斜視図である。 実施形態における現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)のトナー収容部25内に残存したトナーを抜き取るための抜き取り機構60を示す概略図である。 実施形態におけるトナー抜き取り機構60によって現像カートリッジ21(Y)(M,C,K)のトナー収容部25内の残存トナーを抜き取る仕組みを表す概念図である。 第1実施形態における、現像カートリッジ21のリフィル工程を示すフローチャートである。 判定工程の時に用いられる判定装置70を示す概略図である。 現像カートリッジ21に再充填するトナーの色によって現像カートリッジ21の搬送経路を切替える搬送経路切替え機構90を示す概略図である。 現像カートリッジ21のトナー収容部25側面に設けられたリブ33をカットする前後の2つの状態を示す斜視図である。 第2実施形態における、現像カートリッジ21のリフィル工程を示すフローチャートである。 変形例におけるカラーレーザプリンタ100の要部側断面図である。 現像カートリッジ21内に残存したトナーを抜き取るためのトナー抜き取り機構600を示す概略図である。 トナー抜き取り機構600によって現像カートリッジ21内に残存したトナーを抜き取る仕組みを表す概念図である。
符号の説明
1 レーザプリンタ(画像形成装置)
10 プロセスユニット
20 プロセス収容部材(枠体)
21 現像カートリッジ
25 トナー収容部(収容部)
26 供給ローラ
27 現像ローラ
28 層圧規制ブレード
33 リブ
34 溝部
36 アジテータ
37 突部
49 開閉カバー
50 キャップ
51 トナー充填口
60 トナー抜き取り機構
61 吸い取りパイプ
65 コンプレッサ
66 吸引機構
70 判定装置
71 量り
72 比較器
74 緑ランプ
75 赤ランプ
90 搬送経路切替え機構
91 センサ
92 CPU
93 切替え装置
94 トナー充填経路
100 レーザプリンタ(画像形成装置)
210 現像カートリッジ
260 供給ローラ
270 現像ローラ
320 感光ドラム
490 開閉カバー
600 トナー抜き取り機構
610 吸い取りパイプ
650 コンプレッサ
660 吸引機構
800 弾性部材

Claims (12)

  1. 重合法で製造された現像剤を収容した収容部に、前記収容部内を洗浄することなく、前記元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の、重合法で製造された新たな現像剤を再充填することを特徴とする現像カートリッジのリフィル方法。
  2. 現像剤を収容した収容部から残存している現像剤を抜き取る抜き取り工程と、
    前記抜き取り工程で抜き取った後の該現像カートリッジの重量に基づいて前記収容部に残存している現像剤の重量を計量する計量工程と、
    前記計量工程における計量値が所定値以下か否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程で前記計量値が所定値以下と判定された場合に、前記元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の新たな現像剤を前記収容部に再充填する充填工程と、から構成されたことを特徴とする現像カートリッジのリフィル方法。
  3. 前記判定工程で前記計量値が所定値よりも大きいと判定された場合に、再度前記抜き取り工程から順に前記複数の工程を行うことを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジのリフィル方法。
  4. 現像剤が収容される該現像カートリッジの重量に基づいて前記収容部に残存している現像剤の重量を計量する計量工程と、
    前記計量工程における計量値が所定値以下か否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程で前記計量値が所定値以下と判定された場合に、前記元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の新たな現像剤を前記収容部に再充填する充填工程と、から構成されたことを特徴とする現像カートリッジのリフィル方法。
  5. 前記判定工程で前記計量値が所定値よりも大きいと判定された場合に、前記収容部から残存している現像剤を抜き取る抜き取り工程をさらに有し、
    前記抜き取り工程で前記現像剤を抜き取った後、再度前記計量工程から順に前記複数の工程を行うことを特徴とする請求項4に記載の現像カートリッジのリフィル方法。
  6. 前記現像剤が重合法により製造されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の現像カートリッジのリフィル方法。
  7. 前記計量工程は、前記収容部と前記収容部に配置された機構部品を含めた重量に基づいて前記収容部に残存している現像剤の重量を計量することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の現像カートリッジのリフィル方法。
  8. 前記収容部は、前記収容部に収容する現像剤の色を表す表示部を備え、
    前記充填工程では、前記表示部に基づいて新たに再充填する現像剤の色を決定することを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の現像カートリッジのリフィル方法。
  9. 前記判定工程における所定値は、17gであることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の現像カートリッジのリフィル方法。
  10. 重合法により製造された現像剤が収容され、前記現像剤量が所定値以下になると、前記元の現像剤の色と同じもしくはそれ以上に濃い色の、重合法により製造された新たな現像剤が再充填される収容部と、
    前記収容部に再充填された現像剤の色に応じて個数が変わり、前記収容部に設けられ画像形成装置本体側の形状と合致するリブと、を備えたことを特徴とする現像カートリッジ。
  11. 前記リブの数は、前記収容部に再充填された現像剤の色が濃くなるほど少なくなることを特徴とする請求項10に記載の現像カートリッジ。
  12. 請求項10または11に記載の現像カートリッジを複数着脱可能に備えた枠体と、
    前記枠体に設けられ、該複数の現像カートリッジの前記収容部にそれぞれ設けられた前記リブにそれぞれ合致する溝部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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