JP2006241412A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 起泡性及び泡質が良好であり、すすぎ時にきしみがなく、乾燥後に肌がつっぱらず、肌にひりひり感を与えず、経時安定性が良好で、更に低温保存からの復元性に優れた洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】 グリセリン誘導体(a)および高級脂肪酸塩(b)を含む洗浄剤組成物であって、該グリセリン誘導体(a)が、式(I)で示される誘導体: Gly−[O(PO)(EO)−(BO)H] (I)(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、mおよびnはそれぞれ1〜50であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基。pは1〜5)であり、該洗浄剤組成物中に、該グリセリン誘導体(a)が0.1〜30質量%および該高級脂肪酸塩(b)が1〜50質量%の割合で含有され、そして該グリセリン誘導体(a)と該高級脂肪酸塩(b)との質量比が1/60〜1/1である、洗浄剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明はボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、ヘアシャンプーなどの洗浄剤組成物に関する。さらに詳しくは、起泡性および泡質が良好であり、すすぎ時にきしみがなく、乾燥後に肌がつっぱらず、肌にひりひり感を与えず、経時安定性が良好で、さらに低温保存からの復元性に優れた洗浄剤組成物に関する。
従来、高級脂肪酸塩である石鹸は、界面活性剤として広く洗浄剤に用いられている。石鹸は泡立ち(起泡性)がよく、泡質がクリーミーであり、洗い上がりにさっぱりとした感触が得られ、さらに生分解性も良好であるという利点を有する。
しかし、すすぎ時にきしみ感があり、乾燥後に肌がつっぱり、経時安定性および低温保存からの復元性が悪いという問題がある。さらに、肌にスティンギング性と言われるひりひり感を感じ、使用方法によっては、一時的に紅斑を生じる場合がある。
近年、このような問題点を解決するために、低刺激性であるアニオン性または両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤などと石鹸とを組み合わせた洗浄剤組成物が検討されている。例えば、特許文献1には、石鹸、アルキルイミノジカルボン酸塩、硫酸基を有する特定の界面活性剤、およびアルカノールアミド型界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組成物が記載されている。そして特許文献2には、石鹸、ベタイン型界面活性剤、およびアルカノールアミド型界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組成物が開示されている。
これらの洗浄剤組成物は、乾燥後の肌のつっぱり感を改善できるが、すすぎ時にぬめり感を感じ、洗い上がりに石鹸特有のさっぱり感が損なわれる場合があり、さらに、高温での経時安定性および低温保存からの復元性が十分でない場合がある。
また、すすぎ時のきしみ感を改善した洗浄剤組成物として、例えば特許文献3には、石鹸および特定の構造を有するポリオキシアルキレンエーテルを組み合わせた洗浄剤組成物が開示され、そして経時安定性などを改善した洗浄剤組成物として、例えば特許文献4には、石鹸、ポリエチレングリコール、およびアルカノールアミド型界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組成物が開示されている。
これらの洗浄剤組成物は、乾燥後のつっぱり感、経時安定性、および低温保存からの復元性については改善されているが、すすぎ時にぬめり感を感じる場合および洗い上がりにさっぱり感が損なわれる場合があり、さらに肌のひりひり感を十分に抑えることは困難である。
特開平7−138591号公報 特開平9−279192号公報 特開平9−87670号公報 特開平9−13096号公報
本発明の目的は、起泡性および泡質が良好であり、すすぎ時にきしみがなく、乾燥後に肌がつっぱらず、肌にひりひり感を与えず、経時安定性が良好で、さらに低温保存からの復元性に優れた洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために研究を重ねたところ、特定のグリセリン誘導体および界面活性剤を特定の比率で組み合わせることにより、目的とする洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の洗浄剤組成物は、グリセリン誘導体(a)および高級脂肪酸塩(b)を含む洗浄剤組成物であって、該グリセリン誘導体(a)が、式(I)で示される誘導体:
Gly−[O(PO)(EO)−(BO)H] (I)
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、そしてmおよびnはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、そしてpはBOの平均付加モル数であって、1〜5の値である)であり、該洗浄剤組成物中に、該グリセリン誘導体(a)が0.1〜30質量%および該高級脂肪酸塩(b)が1〜50質量%の割合で含有され、そして該グリセリン誘導体(a)と該高級脂肪酸塩(b)との質量比が1/60〜1/1である。
なお、BOで表される炭素数4のオキシアルキレン基とは、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基および/またはオキシテトラメチレン基を意味する。
本発明の洗浄剤組成物は、起泡性および泡質が良好であり、すすぎ時にきしみがなく、乾燥後に肌がつっぱらず、肌にひりひり感を与えず、経時安定性が良好で、さらに低温保存からの復元性に優れる。
本発明の洗浄剤組成物は、下記のグリセリン誘導体(a)(以下、化合物a、a成分などという場合がある)および高級脂肪酸塩(b)(以下、化合物b、b成分などという場合がある)を含み、必要に応じて添加剤および水などの溶媒を含む。以下、これらについて順次説明する。
(グリセリン誘導体(a))
本発明の洗浄剤組成物に用いられるグリセリン誘導体(a)は、グリセリンにプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドをそれぞれグリセリンに対して3〜150モル当量の割合で付加させた後に、炭素数4のアルキレンオキシドをグリセリンに対して3〜15モル当量の割合で付加させて得られる。すなわち、グリセリン誘導体(a)は、いったん、POとEOとの付加物を合成した後、炭素数4のアルキレンオキシドをブロック状で付加することにより得られる。
プロピレンオキシド(PO)およびエチレンオキシド(EO)の質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの付加形態は、ランダム状でもブロック状でもよい。肌に与えるひりひり感をより低減する点で、ランダム状で付加することが好ましい。プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比(PO/EO)が1/5未満の場合、すすぎ時にきしみ、乾燥後に肌がつっぱる場合があり、さらに肌に与えるひりひり感を低減する効果が弱くなる。5/1を超える場合、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなり、さらに肌に与えるひりひり感を低減する効果が弱くなる。
プロピレンオキシド(PO)およびプロピレンオキシド(EO)の平均付加モル数は、それぞれ1〜50の範囲にあることが好ましい。POおよびEOの平均付加モル数が1未満であれば、すすぎ時に肌がきしみ、乾燥後に肌がつっぱり、肌にひりひり感を与え、さらに低温保存からの復元性が悪くなる。平均付加モル数が50を超えると、洗い上がりのさっぱり感が損なわれることがある。
炭素数4のアルキレンオキシド(BO)の平均付加モル数は、1〜5の範囲にあることが好ましい。BOの平均付加モル数が1未満であれば、すすぎ時に肌がきしみ、乾燥後に肌がつっぱり、そして肌にひりひり感を与える。平均付加モル数が5を超えると、起泡性が不良となり、さらに経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなることがある。
炭素数4のアルキレンオキシドとしては、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、テトラメチレンオキシド(テトラヒドロフラン)などが挙げられる。これらの中で、入手の容易さ、反応制御の容易さなどの点から、1,2−ブチレンオキシドが好ましい。
通常、グリセリンにこれらのアルキレンオキシドを付加させる場合、アルカリ触媒、相関移動触媒、ルイス酸触媒などを用いて付加反応を行う。一般的には、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いることが好ましい。
(高級脂肪酸塩(b))
本発明の洗浄剤組成物に用いられる高級脂肪酸塩(b)は、炭素数8〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、好ましくは炭素数12〜18の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪酸の塩である。脂肪酸としては例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸などの単体脂肪酸;ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などの混合脂肪酸などが挙げられる。これらの中で、起泡性、泡質、および低温安定性の点から、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、およびオレイン酸が好ましい。
本発明の洗浄剤組成物に用いられる高級脂肪酸塩(b)を得るために、これらの脂肪酸と塩を形成し得る原子または基としては、例えば、アルカリ金属;アンモニウム、有機アミン、塩基性アミノ酸などのカチオン性残基などが挙げられる。具体的には、ナトリウム、カリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アルギニン、メチルタウリンなどが挙げられる。これらの中で、すすぎ時のさっぱり感の点から、ナトリウムまたはカリウムが好ましい。
(添加剤)
本発明の洗浄剤組成物に含まれ得る添加剤は、本発明の効果を阻害しない範囲内で洗浄剤組成物に含有させることができる。添加剤としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィンなどの炭化水素系油;牛脂、豚脂、魚油などの天然油脂類;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどの合成トリグリセライド;オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどのエステル油;ミツロウ、カルナバロウなどのロウ類;直鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサンなどのシリコーン誘導体;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの陽イオン性界面活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子化合物;ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩などの有機または無機塩類;pH調製剤としての酸およびアルカリ;殺菌剤;キレート剤;抗酸化剤;紫外線吸収剤;ビタミン類;動植物由来の天然エキス;色素;顔料;香料などが挙げられる。
(洗浄剤組成物)
本発明の洗浄剤組成物は、上述のように、グリセリン誘導体(a成分)および高級脂肪酸塩(b成分)を特定の割合で含み、必要に応じて添加剤、溶剤(例えば水)などを含む。
a成分は、洗浄剤組成物に0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%の割合で含まれる。0.1質量%未満の場合は、すすぎ時にきしみ、乾燥後に肌につっぱり感を感じ、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなり、さらに肌にひりひり感を与える。30質量%を超える場合は、起泡性および泡質が不良となり、洗い上がりのさっぱり感が損なわれる場合がある。a成分は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
b成分は、洗浄剤組成物に1〜50質量%、好ましくは2〜40質量%の割合で含まれる。1質量%未満の場合は、起泡性および泡質が不良となる。50質量%を超える場合は、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなる。b成分は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
さらに、a成分およびb成分の質量比(a/b)は、1/60〜1/1、好ましくは1/50〜2/3である。1/60未満の場合は、すすぎ時にきしみ、乾燥後に肌につっぱり感を感じ、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなり、さらに肌にひりひり感を与える。1/1を超える場合は、起泡性および泡質が不良となる。
次に実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
a成分として、式(I)において、m=3.3、n=3.3、およびp=1.7であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比(PO/EO)が1.3/1である化合物a1(ポリオキシブチレン(BO)(5モル)ポリオキシエチレン(EO)(10モル)ポリオキシプロピレン(PO)(10モル)グリセリンエーテル(EOとPOとのランダム付加物))を用い、b成分、表1に示す共通添加成分および精製水を表2に記載の割合で配合して洗浄剤を調製した。
Figure 2006241412
調製した洗浄剤について、(1)起泡性、(2)泡質、(3)すすぎ時の感触、(4)乾燥後のつっぱり感、(5)肌のひりひり感、(6)経時安定性、および(7)低温保存からの復元性について、下記の方法によって評価を行った。
(1)起泡性
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、洗浄剤3gを用いて前腕および手指を洗浄してもらい、洗浄剤の起泡性について、下記の基準で判定してもらった。
20点:泡立ちがとても良好であると感じた場合。
10点:普通の泡立ちであると感じた場合。
0点:泡立ちが悪いと感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(起泡性が良好な洗浄剤)
×:平均点が15点未満(起泡性が悪い洗浄剤)
(2)泡質
洗浄剤の5質量%水溶液をミルサー試験機(Iwatani製、IFM−100)で5秒間撹拌した。1分間静置した後の泡の密度を測定し、下記の基準で判定した。
20点:泡の密度が0.04以上の場合。
15点:泡の密度が0.03以上0.04未満の場合。
10点:泡の密度が0.02以上0.03未満の場合。
5点:泡の密度が0.01以上0.02未満の場合。
0点:泡の密度が0.01未満の場合。
同様にして5回試験を行い、5回の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(泡質が良好(クリーミー)な洗浄剤)
×:平均点が15点未満(泡質が悪い洗浄剤)
(3)すすぎ時の感触
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、洗浄剤3gを用いて前腕および手指を洗浄してもらい、お湯ですすいだときの感触について、下記の基準で判定してもらった。
20点:すすぎ時にまったくきしみがないと感じた場合。
10点:すすぎ時にややきしみがあると場合。
0点:すすぎ時にとてもきしみがあると場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(すすぎ時にきしみがない洗浄剤)
×:平均点が15点未満(すすぎ時にきしみがある洗浄剤)
(4)乾燥後の感触
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、洗浄剤3gを用いて前腕および手指を洗浄してもらい、乾燥後のつっぱり感について、下記の基準で判定してもらった。
20点:乾燥後に肌がまったくつっぱらないと感じた場合。
10点:乾燥後に肌がややつっぱると感じた場合。
0点:乾燥後に肌がとてもつっぱると感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(使用後に肌がつっぱらない洗浄剤)
×:平均点が15点未満(使用後に肌がつっぱる洗浄剤)
(5)肌のひりひり感
20名の男女(20〜40歳)をパネラーとして、精製水で50質量%に希釈した洗浄剤10μLを前腕に30分間閉塞貼付した。30分以内に貼付部に感じた刺痛をスティンギングとして、下記の基準で判定してもらった。
20点:貼付部に刺痛を感じなかった場合。
10点:貼付部に僅かに刺痛を感じた場合。
0点:貼付部に明らかに刺痛を感じた場合。
20名の平均点を求め、以下のように評価した。
○:平均点が15点以上(肌にひりひり感を与えない洗浄剤)
×:平均点が15点未満(肌にひりひり感を与える洗浄剤)
(6)経時安定性
洗浄剤50mLを透明ガラス容器に入れて密封し0℃、25℃および45℃で1ヶ月間保存した。1ヵ月後それぞれの外観を観察して、下記の基準で判定した。
◎:安定性が非常に良好(いずれの温度条件においても外観の変化がなかった場合)。
○:安定性が良好(いずれかの温度条件において僅かに析出、固化または分離するが、25℃で静置後6時間以内に復元した場合)。
△:安定性がやや不良(いずれかの温度条件において若干析出、固化または分離し、25℃で静置後6時間以内に復元しなかった場合)。
×:安定性が不良(いずれかの温度において析出、固化、分離または変色が著しかった場合)。
◎または○を経時安定性が良好な洗浄剤であると評価した。
(7)低温保存からの復元性
洗浄剤50mLを透明ガラス容器に入れて密封し−20℃で48時間保存した。次いでこの−20℃で保存した洗浄剤を25℃で静置し、6時間後および12時間後の外観を観察して、下記の基準で判定した。
◎:復元性が非常に良好(6時間静置後には完全に元の状態に戻っていた場合)。
○:復元性が良好(12時間静置後には完全に元の状態に戻っていた場合)。
△:復元性がやや不良(12時間静置後でも僅かに析出、固化または分離した状態であった場合)。
×:復元性が不良(12時間静置後でも析出、固化または分離が著しかった場合)。
◎または○を低温保存からの復元性が良好な洗浄剤であると評価した。
結果を表2に示す。
(実施例2)
a成分として、式(I)において、m=1.7、n=6、およびp=1.7であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比(PO/EO)が1/2.7である化合物a2(ポリオキシブチレン(BO)(5モル)ポリオキシエチレン(EO)(18モル)ポリオキシプロピレン(PO)(5モル)グリセリンエーテル(EOとPOとのランダム付加物))を用い、b成分、表1に示す共通添加成分および精製水を表2に記載の割合で配合して洗浄剤を調製した。調製した洗浄剤について、実施例1と同様にして、上記(1)〜(7)の評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例3)
a成分として、式(I)において、m=6、n=1.7、およびp=1.7であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比(PO/EO)が4.7/1である化合物a3(ポリオキシブチレン(BO)(5モル)ポリオキシエチレン(EO)(5モル)ポリオキシプロピレン(PO)(18モル)グリセリンエーテル(EOとPOとのランダム付加物))を用い、b成分、表1に示す共通添加成分および精製水を表2に記載の割合で配合して洗浄剤を調製した。調製した洗浄剤について、実施例1と同様にして、上記(1)〜(7)の評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例4および5)
実施例1と同様にして、表2に示す各成分を表2に記載の割合で配合して洗浄剤を調製した。調製した洗浄剤について、実施例1と同様にして、上記(1)〜(7)の評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例1〜6)
実施例1と同様にして、表2に示す各成分を表2に記載の割合で配合して洗浄剤を調製した。ここで、比較例2の洗浄剤に含まれる化合物a’は、m=0、n=6.7、およびp=0であり、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドの質量比(PO/EO)が0/1であるポリオキシエチレン(EO)(20モル)グリセリンエーテルであり、本発明の洗浄剤組成物に用いられるグリセリン誘導体とは異なるグリセリン誘導体である。調製した洗浄剤について、実施例1と同様にして、上記(1)〜(7)の評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2006241412
本発明の洗浄剤は、起泡性および泡質が良好であり、すすぎ時にきしみがなく、乾燥後に肌がつっぱらず、肌にひりひり感を与えず、経時安定性が良好で、さらに低温保存からの復元性に優れていた。
一方、比較例1〜6では、十分な性能が得られなかった。比較例1では、a成分が含まれていないため、すすぎ時にきしみ、乾燥後に肌につっぱり感を感じ、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなり、さらに肌にひりひり感を与えた。比較例2ではa成分の代わりにa成分とは異なるグリセリン誘導体(化合物a’)が含まれているため、すすぎ時にきしみ、乾燥後に肌につっぱり感を感じ、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなり、さらに肌にひりひり感を与えた。比較例3では、a成分およびb成分の質量比(a/b)が本発明の範囲より小さいため、すすぎ時にきしみ、乾燥後に肌につっぱり感を感じ、経時安定性および低温保存からの復元性が悪くなり、さらに肌にひりひり感を与えた。比較例4では、a成分およびb成分の質量比(a/b)が本発明の範囲より大きいため、起泡性および泡質が不良であった。比較例5では、b成分の含有量が本発明の範囲より少ないため、起泡性および泡質が不良であった。比較例6では、b成分の含有量が本発明の範囲より多いため、経時安定性および低温保存からの復元性が悪かった。
本発明の洗浄剤組成物は、起泡性および泡質が良好であり、すすぎ時にきしみがなく、乾燥後に肌がつっぱらず、肌にひりひり感を与えず、経時安定性が良好で、さらに低温保存からの復元性に優れているので、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、ヘアシャンプーなどの洗浄剤に利用し得る。

Claims (1)

  1. グリセリン誘導体(a)および高級脂肪酸塩(b)を含む洗浄剤組成物であって、
    該グリセリン誘導体(a)が、式(I)で示される誘導体:
    Gly−[O(PO)(EO)−(BO)H] (I)
    (式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基であり、そしてmおよびnはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、そしてpはBOの平均付加モル数であって、1〜5の値である)であり、
    該洗浄剤組成物中に、該グリセリン誘導体(a)が0.1〜30質量%および該高級脂肪酸塩(b)が1〜50質量%の割合で含有され、そして該グリセリン誘導体(a)と該高級脂肪酸塩(b)との質量比が1/60〜1/1である、洗浄剤組成物。
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