JP2006238227A - 回路制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源装置の故障などにより供給可能電力が低下しても回路制御装置全体が停止しないようにすること。
【解決手段】 電源装置と、前記電源装置からの電力供給により動作し、消費電力量が異なる複数の状態モードのうちのいずれかの状態モードをとる複数の回路基板と、を備える回路制御装置により構成される通信装置1において、前記複数の回路基板に対して供給可能な電力を示す供給可能電力情報と、前記各回路基板の状態モードの組み合わせと、を対応付けて記憶し、前記電源装置により供給可能な電力を示す供給可能電力情報を取得し、前記取得される供給可能電力情報に対応付けて記憶される状態モードの組み合わせになるよう、前記各回路基板を制御することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は回路制御装置に関し、特に電源装置が故障した場合に回路制御装置全体が停止しないようにするための技術に関する。
従来の回路制御装置には、複数種類の回路基板からなるユニットにより構成され、ひとつのユニットには同一種類の回路基板が複数含まれるようにしているものがある。このような回路制御装置により構成される通信装置では、正常時には同一種類の回路基板を全て通信処理の用に供し、ある回路基板が故障した場合には他の同一種類の回路基板のみで通信処理を継続するn−1冗長構成と呼ばれる冗長構成が採用される場合が多い。
上記複数種類の回路基板のうちには、他の回路基板に対して電力を供給する機能を有する電源装置として機能する電源基板も含まれる。電源装置は、通常複数の電源基板により構成される。電源基板は体積が大きく、発熱量も大きいため、通常はユニット内の他の回路基板を動作させるために必要最低限の電力供給能力のものが使用される。
なお、特許文献1には主電源装置とは別に設けられ、主電源装置の電力供給停止時に電力供給を行うバックアップ用のバッテリに関する技術が記載されている。この技術では、バッテリの電圧低下スピードを抑制するため、バッテリの電圧が低下した場合に待機系無線装置に対する電力供給を停止することにより消費電力量を小さくしている。
特開平9−247050号公報
しかしながら、上記のようにユニット内の基板を動作させるために必要最低限の電力供給能力の電源装置を使用すると、電源装置の故障などにより供給可能電力が低下した場合、回路制御装置全体が停止してしまうという問題があった。
これに対し上記特許文献1の方法を適用するとしても、待機系回路制御装置に対する電力供給を停止した後さらにバッテリの供給可能電力が低下した場合には、運用系回路制御装置全体が停止してしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的の一つは、電源装置の故障などにより供給可能電力が低下しても回路制御装置全体が停止しないようにすることを可能にする回路制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る回路制御装置は、電源装置と、前記電源装置からの電力供給により動作し、消費電力量が異なる複数の状態モードのうちのいずれかの状態モードをとる複数の回路基板と、を備える回路制御装置において、前記複数の回路基板に対して供給可能な電力を示す供給可能電力情報と、前記各回路基板の状態モードの組み合わせと、を対応付けて記憶する供給電力対応状態モード記憶手段と、前記電源装置により供給可能な電力を示す供給可能電力情報を取得する供給可能電力情報取得手段と、前記取得される供給可能電力情報に対応付けて記憶される状態モードの組み合わせになるよう、前記各回路基板を制御する回路基板状態モード制御手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、各回路基板の状態モードが供給可能電力に応じた組み合わせになるよう、各回路基板を制御することができるので、供給可能電力が低下しても回路制御装置全体が停止しないようにすることができる。
また、上記回路制御装置において、前記電源装置は、複数の電源基板から構成され、前記供給可能電力情報は、前記複数の電源基板のうち電力供給可能なものにより供給される電力を示す情報である、こととしてもよい。
このようにすることにより、各回路基板の状態モードが、複数の電源基板のうち故障により使用できなくなった電源基板を除いて供給可能な電力に応じた組み合わせになるよう、各回路基板を制御することができる。
また、上記回路制御装置において、前記各回路基板の動作状態を取得する動作状態取得手段と、前記取得される動作状態に基づき、前記供給電力対応状態モード記憶手段において前記各供給可能電力情報に対応付けて記憶される前記各回路基板の状態モードの組み合わせを変更する状態モード組み合わせ変更手段と、をさらに含むこととしてもよい。
このようにすることにより、正常に動作している回路基板について優先的に電力を供給できるように、状態モードの組み合わせを変更することができる。
実施形態1.
本発明の実施形態1について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信装置1のシステム構成図である。同図に示すように、本実施の形態に係る通信装置1は、電源装置Pと、複数の通信機能部と、から構成されるユニットを少なくとも1つ含んで構成される回路制御装置により構成される。本実施の形態では特に、通信装置1は1つのユニットから構成され、通信機能部として、通信機能部A、通信機能部B、及び通信機能部Cを含んでいるものとして説明する。
各通信機能部は、同一種類の回路基板である通信基板を複数含んで構成されている。この回路基板は、通信機能部ごとに異なり、各通信機能部は互いに異なる通信処理を行う。
より具体的には、通信機能部Aは通信基板A1,通信基板A2,通信基板A3,通信基板A4の4つの通信基板から構成され、通信基板A1乃至通信基板A4は同じ機能を有している。また、通信機能部Bは通信基板B1,通信基板B2の2つの通信基板から構成され、通信基板B1及び通信基板B2は同じ機能を有している。また、通信機能部Cは通信基板C1,通信基板C2の2つの通信基板から構成され、通信基板C1及び通信基板C2は同じ機能を有している。
一方、電源装置Pは電源基板P1,電源基板P2,電源基板P3の3つの電源基板から構成され、電源基板P1乃至電源基板P3は、いずれも各通信基板に電力を供給するための電力供給機能を有している。電源基板も回路基板である。なお、電源基板P1,電源基板P2の電力供給能力は、電源基板P3の倍となっている。
各電源基板が正常に動作しているときであって、各通信基板が故障状態又は運用系から後述する所定操作によって外された状態でない場合、通信機能部A及び通信機能部Bでは、それぞれを構成する全ての通信基板(通信基板A1乃至通信基板A4、通信基板B1及び通信基板B2)が実際の通信に係る通信処理(以下、実通信処理と称する)を行っている。そしていずれかの通信基板が故障した場合、故障していない通信基板のみで実通信処理を続ける。このように、通常は全ての通信基板によって実通信処理を行い、ある通信基板が故障した場合に、故障した通信基板のみを運用系から外して実通信処理を続ける冗長構成は、n−1冗長構成と呼ばれる。一方通信機能部Cでは、通信基板C1又は通信基板C2のいずれかのみが実通信処理を行っている。そして、実通信処理を行っている通信基板が故障した場合、他の通信基板が故障した通信基板の実通信処理を引き継ぎ、実通信処理を行う。このように、通常は全ての通信基板で実通信処理を行うことをせず、実通信処理を行っている通信基板が故障した場合に、それまで実通信処理を行っていなかった通信基板が引き継いで通信処理を行う冗長構成は、n+1冗長構成と呼ばれる。
各通信基板は消費電力量の異なる複数の状態モードのうちのいずれかの状態モードで動作する。具体的には、消費電力の少ない順に、通信基板に電源を投入しない状態(状態モードsa)、通信基板内の電源制御部のみ動作し、通信基板内部には電源を供給しない状態(状態モードsb)、上記通信処理のさらに詳細な各処理に対応して通信基板内部に設けられるブロックのうち、特に電力消費量の大きいブロックについて電源を供給しないようにした状態(状態モードsc)、通信基板に含まれるプロセッサの動作周波数を落とし、処理能力を低下させて省電力モードとした状態(状態モードsd)、正常状態(状態モードsn)、の状態モードのうち、いずれかの状態モードで動作する。
なお、ある通信基板を使用しない場合(冗長構成としない場合)には、該使用されない通信基板は、保守者の所定操作若しくは故障の検出により上記状態モードのいずれとも異なる不使用モードに移る。不使用モードとなった通信基板は、使用状態に移るための保守者による所定操作を待機し、該所定操作が受け付けた場合に上記状態モードのいずれかに移る。
図2は、通信装置1の機能を示す機能ブロック図である。同図では、電源基板P1と、通信基板A1と、を代表的に記載しているが、他の電源基板及び通信基板においても同様である。
同図に示すように、電源基板P1は、機能的には、電源部10、動作監視部12、電源異常感知部14、基板動作感知部16、基板制御部18、記憶部20を含んで構成される。また、通信基板A1は、機能的には、電源制御部50、基板内部52、動作監視部54を含んで構成される。
まず、電源基板P1の機能ブロックについて説明する。電源部10は、商用電源と接続され、発電所から供給される交流電力の入力を受ける。そして、入力された電力を必要に応じ各通信基板に対して分配することにより電力を供給する。なお、各電源基板と各通信基板とは例えば並列又は直列に接続される。
動作監視部12は、電源基板P1の電源供給機能が正常に動作しているか否かを定期的に監視する。正常に動作している場合、電源基板P1の電源供給機能が正常に動作していることを示す自電源Alive信号を他の電源基板に対して定期的に送信する。
電源異常感知部14は、電源基板P1以外の各電源基板から送信される自電源Alive信号を、他電源Alive信号として受信する。そして、信号の受信状況を基板制御部18に対して通知する。具体的には、他電源Alive信号として受信される自電源Alive信号を送信した電源基板を示す正常動作電源基板情報を基板制御部18に対して出力する。
基板動作感知部16は、後述の処理により各通信基板から送信される自基板Alive信号を受信する。自基板Alive信号は、該信号を送信した通信基板が正常に動作していることを示す信号である。そして、信号の受信状況を基板制御部18に対して通知する。具体的には、自基板Alive信号が受信された通信基板を示す正常動作通信基板情報を基板制御部18に対して出力する。
記憶部20は、通信装置1の基板構成を記憶している。すなわち、各基板に基板IDを付与し、記憶している。また、電源装置Pが供給可能な電力を示す供給可能電力情報と、各通信基板の状態モードの組み合わせと、を対応付けた状態モードテーブルを記憶している。なお、供給可能電力情報として具体的には電源基板の組み合わせを記憶している。
記憶部20において記憶される状態モードテーブルの例を図3に示す。同図に示すように、状態モードテーブルでは、供給可能電力情報に対応付けて各通信機能部の通信基板の状態モードの組み合わせが記憶されている。
供給可能電力情報は、状態SA乃至状態SD及び状態SNのいずれかをとる。すなわち、電源基板の組み合わせにより供給可能電力が異なるので、電力供給可能な電源基板の組み合わせを供給可能電力情報として記憶している。同図では、状態SAは、電源基板P3が異常すなわち電力供給不能状態であり、かつ電源基板P1,電源基板P2が正常すなわち電力供給可能状態である場合を示す。また、状態SBは、電源基板P1又は電源基板P2の一方が異常であり、かつ電源基板P1又は電源基板P2の他方及び電源基板P3が正常である場合を示す。また、状態SCは、電源基板P3が異常かつ電源基板P1又は電源基板P2の一方が異常であり、かつ電源基板P1又は電源基板P2の他方が正常である場合を示す。さらに、状態SDは、電源基板P1及び電源基板P2が異常であり、かつ電源基板P3が正常である場合を示す。状態SA乃至状態SDについては、供給可能な電力がこの順で小さくなっていく。なお、状態SNは全ての電源基板が電力供給可能状態にある場合を示しており、供給可能電力は状態SAよりもなお大きい。
各通信機能部の通信基板の状態モードの組み合わせは、各通信機能部に含まれる各通信基板の状態モードが、上記状態モードsa乃至状態モードsd、上記状態モードsn、又は不使用モードのいずれであるかにより示される。なお同図では、状態モードsa乃至状態モードsdのいずれかにある通信基板について記載し、状態モードsn又は不使用モードにある基板については省略している。
図2の説明に戻る。基板制御部18は、電源異常感知部14から送信される正常動作電源基板情報に基づいて、記憶部20において記憶される各基板IDにより示される電源基板が正常に動作しているか否かを判断する。そして、正常に動作する電源基板の組み合わせにより、電力供給可能情報が上記状態SA乃至状態SD又は状態SNのいずれであるか、を判断する。
基板制御部18は、判断された電力供給可能情報に対応付けて上記状態モードテーブルに記憶される状態モードとなるよう、各通信基板を制御する。具体的には、判断された電力供給可能情報に対応付けて状態モードテーブルに記憶される状態モードに基づいて各通信基板の状態モードを決定し、決定した状態モードを示す情報を含むSleep信号を生成し、各通信基板に対して送信する。
このように送信されたSleep信号を受信することによって、各通信基板はその状態モードを例えば図4又は図5に示す状態モードとする。これらの図では、斜線のついている通信基板が状態モードsaとなっている基板である。図4では、電源基板P1が電力供給不能状態となっている。これは状態モードテーブルの状態SBに相当し、基板制御部18は、通信基板A4,通信基板B2,通信基板C2に対して状態モードsaとなるようSleep信号を送信している。図5では、電源基板P1及び電源基板P3が電力供給不能状態となっている。これは状態モードテーブルの状態SCに相当し、基板制御部18は、通信基板A3,通信基板A4,通信基板B2,通信基板C2に対して状態モードsaとなるようSleep信号を送信している。
基板制御部18はまた、基板動作感知部16から送信される正常動作通信基板情報を受信し、記憶部20において記憶される各基板IDにより示される通信基板が正常に動作しているか否かを判断する。なお、ここでの正常に動作していない状態とは、全く動作していない状態ではなく、通信基板が何らかの所定状態に達したために全て正常に動作しているとはいえない状態を指す。
基板制御部18は、正常に動作していないと判断された通信基板がある場合、該通信基板の消費電力を下げるよう、記憶部20に記憶される状態モードテーブルを書き換える。すなわち基板制御部18は、各通信基板が正常に動作しているか否かを判断することにより各通信基板の動作状態を取得し、取得した動作状態に基づき供給可能電力情報に対応する各通信基板の状態モードの組み合わせを変更している。
この具体的な例を図6に示す。図6は、通信基板A2,通信基板B1,及び通信基板C1が正常に動作していないと判断された場合に書き換えられた状態モードテーブルの例である。図3に示す状態モードテーブルでは、各通信機能部において供給可能電力の低下の際にも消費電力量を少なくしない通信基板の優先順位を、通信機能部Aでは通信基板A1,通信基板A2,通信基板A3,通信基板A4の順としているのに対し、図6に示す状態モードテーブルでは、通信基板A1,通信基板A3,通信基板A4,通信基板A2の順としている。すなわち、正常に動作していないと判断された通信基板の優先順位を最下位に下げることにより供給可能電力情報に対応する各通信基板の状態モードの組み合わせを変更し、正常に動作している通信基板に優先的に電力を供給できるようにしている。通信機能部B,通信機能部Cについても同様に正常に動作していない通信基板の優先順位を最下位に下げている。
なお、基板制御部18による通信基板状態モード制御処理は、各電源基板においてそれぞれ行われる。各電源基板の基板制御部18が行う通信基板状態モード制御処理には予め優先順位が付けられ、例えば電源基板P1の処理によるSleep信号と電源基板P2の処理によるSleep信号とが後述するように電源制御部50において受信される場合、電源制御部50は一方の電源基板の処理によるSleep信号を優先して使用し、他は破棄する。
次に、通信基板A1の機能ブロックについて説明する。基板内部52は、通信基板A1において行われる各処理に対応して設けられるブロックを含んで構成される。そして、各ブロックにおいて所定の処理を行う。より具体的には、各ブロックは必要に応じて他の通信基板や外部と通信線により接続され、入力される信号に所定の処理を施して出力する処理を行う。
動作監視部54は、基板内部52の動作状態を監視することにより、通信基板A1が正常に機能しているか否かを定期的に監視する。そして、正常に機能している場合には、正常に機能していることを示す自基板Alive信号を各電源基板(電源基板P1乃至電源基板P3)の基板動作感知部16に対して定期的に送信する。
電源制御部50は、電源部10から入力される電力を基板内部52に対して分配出力することにより、通信基板A1が動作するのに必要な電力を供給する。また、各電源基板から送信されるSleep信号を受信し、必要に応じ基板内部52への電源供給状態を制御する。具体的には、Sleep信号により指示される状態モードとなるよう、基板内部52への電源供給状態を制御する。なお、状態モードsaとなるよう指示された場合には、電源装置Pから自身に対し供給される電力も遮断する。状態モードscとなるよう指示された場合には、基板内部52に含まれるブロックのうち、予め記憶したブロックについての電源供給を停止する。また、状態モードsdとなるよう指示された場合には、通信基板A1の機能を実現するハードウェアのひとつであるプロセッサの動作周波数を落とし、処理能力を低下させて省電力モードとする。
なお、複数の電源基板からSleep信号を受信した場合、予め決められた電源基板の優先順位により採用するSleep信号を決定し、採用したSleep信号により指示される状態モードとなるよう、基板内部52への電源供給状態を制御する。
以上のようにして、予め記憶される状態モードの組み合わせになるよう各通信基板の状態モードを制御することにより、その消費電力量を供給可能電力の低下に応じて徐々に減らしていくことができるので、電源装置Pの故障などにより供給可能電力が低下した場合でも、通信装置1の全体が停止しないようにすることが可能になる。
以上の処理を、基板制御部18における通信基板状態モード制御処理のフローを参照しながらより詳細に説明する。
図7は、基板制御部18における通信基板状態モード制御処理のフロー図である。このフロー図に示す処理は、基板制御部18において定期的に行われる。同図に示すように、基板制御部18はまず処理に必要な各種情報の入力を受ける。具体的には、各電源基板の状態を示す正常動作電源基板情報と、各通信基板の状態を示す正常動作通信基板情報と、の入力を受け、各基板の動作状態を把握する(S100)。
次に、通信基板に異常が発生しているか否かを判断し(S102)、異常がある場合には、異常の発生している通信基板の電力供給の優先順位を下げるよう、状態モードテーブルの設定を変更する(S104)。
次に、電源装置Pに異常が発生している(電源供給機能が正常に動作していない)か否かを、異常であると判断される電源基板があるか否かによって判断し(S106)、異常が発生していなければ処理を終了する。この処理は供給可能電力情報が状態SNである場合に相当する。一方電源装置Pに異常が発生していると判断される場合には、まず電源装置Pの電力供給状態を示す供給可能電力情報が状態SAであるか否かを判断する(S108)。以下同様に状態SBであるか否か、状態SCであるか否か、について判断していく(S110,S112)。そして、状態SAであると判断されれば状態SAに対応付けて記憶される状態モードとなるよう、各通信基板の状態モードを制御する。同様に、状態SAではなく状態SBであると判断されれば状態SBに対応付けて記憶される状態モードとなるよう、各通信基板の状態モードを制御する。状態SA又は状態SBではなく状態SCであると判断されれば状態SCに対応付けて記憶される状態モードとなるよう、各通信基板の状態モードを制御する。状態SCでもないと判断された場合には、状態SDに対応付けて記憶される状態モードとなるよう、各通信基板の状態モードを制御する。以上のようにして、基板制御部18は各通信基板の状態モードを制御している。
各基板の状態の遷移について、より詳細に説明する。図8は、通信装置の状態の遷移を示す状態遷移図である。なお、同図では簡単のために通信機能部A,通信機能部B、及び電源装置Pのみを備えた通信装置を例にとり説明する。また、通信機能部A、通信機能部B、及び電源装置Pはそれぞれ2枚の基板を含むものとする。
まず、状態70では、各基板には故障がなく、通信装置は通常動作を行う。この場合、各基板はn−1冗長構成をとっている。状態70において通信機能部Aに含まれる基板の1つが故障すると、通信装置は状態71に遷移する。このとき、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルを書き換える処理を行う。
状態71から更に通信機能部Aに含まれる基板の他の1つが故障すると、通信機能部Aは機能しなくなってしまい、通信装置は故障状態76に遷移する。故障状態76では、通信装置は通信処理を行うことができなくなる。一方、状態71から更に通信機能部Bに含まれる基板の1つが故障すると、通信装置は状態74に遷移する。このときも、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルを書き換える処理を行う。また、状態71から更に電源装置Pに含まれる基板の1つが故障すると、通信装置は状態73に遷移する。このとき、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルに基づいて各通信機能部に含まれる基板の状態モードを制御する処理を行う。
状態74において更に通信機能部A又は通信機能部Bに含まれる基板の他の1つが故障すると、通信装置は故障状態76に遷移する。状態74において更に電源装置Pに含まれる基板の1つが故障すると、通信装置は状態75に遷移する。このとき、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルに基づいて各通信機能部に含まれる基板の状態モードを制御する処理を行う。なお、状態75から更にいずれか1つの基板が故障すると、通信装置は故障状態76に遷移する。
次に、状態70において電源装置Pに含まれる基板の1つが故障すると、通信装置は状態72に遷移する。このとき、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルに基づいて各通信機能部に含まれる基板の状態モードを制御する処理を行う。状態72において更に電源装置Pに含まれる基板の他の1つが故障すると、電源装置Pは機能しなくなってしまい、通信装置は故障状態76に遷移する。
状態72から更に通信機能部Aに含まれる基板の他の1つが故障すると、通信装置は状態73に遷移する。このとき、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルを書き換える処理を行う。状態73において更に通信機能部Bに含まれる基板の1つが故障すると、通信装置は状態75に遷移する。このときも、基板制御部18は、必要に応じ状態モードテーブルを書き換える処理を行う。一方、状態73において更に通信機能部Aに含まれる基板の他の1つが故障すると、通信装置は故障状態76に遷移する。
以上のように、通信装置1では、各基板の状態が遷移したことを基板制御部18が検知し、遷移に応じた処理を行っている。
なお、図3及び図6に示した状態モードテーブルの例では状態モードsb及び状態モードscを使用していないが、これらを使用することにより、より細かく消費電力を制御することが望ましいのは勿論である。また、各電源基板の電源供給状態について、正常/異常の2つの状態ではなく、供給可能電力を測定することにより、供給可能電力情報を細分化し、きめ細かく消費電力制御を行うこととしてもよい。
実施形態2.
本発明の実施形態2について、図面を参照しながら説明する。
実施形態2では、通信装置2のシステム構成は図1に示す通信装置1と基本的に同様であるが、通信機能部Cに代えて制御機能部Dが含まれる。制御機能部Dは、同一種類の回路基板である制御基板を複数含んで構成されている。より具体的には、制御機能部Dは制御基板D1,制御基板D2の2つの制御基板から構成され、各制御基板は同じ機能を有している。
図9は、通信装置2の機能を示す機能ブロック図である。同図では、電源基板P1と、制御基板D1と、通信基板A1と、を代表的に記載しているが、他の電源基板、制御基板、及び通信基板においても同様である。
同図に示すように、本実施の形態では、電源異常感知部14、基板動作感知部16、基板制御部18、記憶部20が電源基板P1から制御基板D1に移動し、それぞれ電源異常感知部14a、基板動作感知部16a、基板制御部18a、記憶部20として制御基板D1に含められる。制御基板D1は、これらに加え、電源制御部50、基板内部52、動作監視部54をも含んで構成される。通信基板A1の機能ブロック構成については、実施形態1と同様である。
電源異常感知部14aは、各電源基板から送信される自電源Alive信号を、電源Alive信号として受信する。そして、信号の受信状況を基板制御部18aに対して通知する。具体的には、自電源Alive信号が受信された電源基板を示す正常動作電源基板情報を基板制御部18aに対して出力する。
基板動作感知部16aは、各通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板から送信される自基板Alive信号を受信する。そして、信号の受信状況を基板制御部18aに対して通知する。具体的には、自基板Alive信号が受信された通信基板を示す正常動作通信基板情報を基板制御部18aに対して出力する。
基板制御部18aは、電源異常感知部14aから送信される正常動作電源基板情報に基づいて、記憶部20において記憶される各基板IDにより示される電源基板が正常に動作しているか否かを判断する。そして、正常に動作する電源基板の組み合わせにより、電力供給可能情報が上記状態SA乃至状態SD又は状態SNのいずれであるか、を判断する。
基板制御部18aは、判断された電力供給可能情報に対応付けて上記状態モードテーブルに記憶される状態モードとなるよう、各通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板を制御する。具体的には、判断された電力供給可能情報に対応付けて状態モードテーブルに記憶される状態モードに基づいて各通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板の状態モードを決定し、決定した状態モードを示す情報を各通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板へのSleep信号に含め、各基板に対して送信する。
基板制御部18aはまた、基板動作感知部16aから送信される正常動作通信基板情報を受信し、記憶部20において記憶される各基板IDにより示される通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板が正常に動作しているか否かを判断する。なお、ここでの正常に動作していない状態とは、全く動作していない状態ではなく、通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板が何らかの所定状態に達したために全て正常に動作しているとはいえない状態を指す。制御基板D1自身については、少なくともこの処理が行えている限り、正常であると判断する。
基板制御部18aは、正常に動作していないと判断された通信基板及び制御基板D1以外の各制御基板がある場合、該基板の消費電力を下げるよう、記憶部20に記憶される状態モードテーブルを書き換える。つまり、供給可能電力の低下の際にも消費電力量を少なくしない基板の優先順位を変更する。
なお、通信装置2では、制御基板についてのn+1冗長構成を採用している。すなわち、複数の制御基板のうちの1つをマスター制御基板として、基板状態モード制御処理を行わせる。複数の制御基板のうちの他の制御基板については、スレーブ制御基板とし、マスター制御基板が故障した場合にのみ、基板状態モード制御処理を行わせる。このようにすることにより、Sleep信号を送信するのは複数の制御基板のうちの1つのみとすることができる。なお、通信装置2の起動時、マスター制御基板は他の基板に先駆けて起動するように構成することが望ましい。
以上のようにして、実施形態2では基板状態モードを制御する制御基板と電源を供給する電源基板とを分離している。このようにすることによっても、電源装置の故障などにより供給可能電力が低下した場合でも、通信装置1の全体が停止しないようにすることが可能になる。また、各電源基板に基板状態モードを制御するためのブロックを設ける必要がないので、電源装置をコンパクトに構成することができる。
なお、実施形態1及び実施形態2では本発明を通信装置に適用した例について説明したが、通信装置以外のその他の回路制御装置にも本発明を適用することが可能である。
本発明の実施形態1に係る通信装置のシステム構成図である。 本発明の実施形態1に係る通信装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態1に係る状態モードテーブルを示す図である。 本発明の実施形態1に係る通信装置のシステム構成図である。 本発明の実施形態1に係る通信装置のシステム構成図である。 本発明の実施形態1に係る状態モードテーブルを示す図である。 本発明の実施形態1に係る処理のフロー図である。 本発明の実施形態1に係る通信装置の状態遷移図である。 本発明の実施形態2に係る通信装置の機能ブロック図である。
符号の説明
1,2 通信装置、10 電源部、12,54 動作監視部、14,14a 電源異常感知部、16,16a 基板動作感知部、18,18a 基板制御部、20 記憶部、50 電源制御部、52 基板内部、70,71,72,73,74,75 状態、76 故障状態、A,B,C 通信機能部、A1,A2,A3,A4,B1,B2,C1,C2,C3 通信基板、D 制御機能部、D1,D2 制御基板、P 電源装置、P1,P2,P3 電源基板、SA,SB,SC,SD,SN 状態、sa,sb,sc,sd,sn 状態モード。

Claims (3)

  1. 電源装置と、前記電源装置からの電力供給により動作し、消費電力量が異なる複数の状態モードのうちのいずれかの状態モードをとる複数の回路基板と、を備える回路制御装置において、
    前記複数の回路基板に対して供給可能な電力を示す供給可能電力情報と、前記各回路基板の状態モードの組み合わせと、を対応付けて記憶する供給電力対応状態モード記憶手段と、
    前記電源装置により供給可能な電力を示す供給可能電力情報を取得する供給可能電力情報取得手段と、
    前記取得される供給可能電力情報に対応付けて記憶される状態モードの組み合わせになるよう、前記各回路基板を制御する回路基板状態モード制御手段と、
    を含むことを特徴とする回路制御装置。
  2. 請求項1に記載の回路制御装置において、
    前記電源装置は、複数の電源基板から構成され、
    前記供給可能電力情報は、前記複数の電源基板のうち電力供給可能なものにより供給される電力を示す情報である、
    ことを特徴とする回路制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の回路制御装置において、
    前記各回路基板の動作状態を取得する動作状態取得手段と、
    前記取得される動作状態に基づき、前記供給電力対応状態モード記憶手段において前記各供給可能電力情報に対応付けて記憶される前記各回路基板の状態モードの組み合わせを変更する状態モード組み合わせ変更手段と、
    をさらに含むことを特徴とする回路制御装置。
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