JP2006232283A - プラスチック容器とその成形用金型装置、その成形方法 - Google Patents

プラスチック容器とその成形用金型装置、その成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 自立安定して載置でき、内底部中央に内溶液を集めることで押出ポンプ式ディスペンサーによって内溶液の全部を汲み上げできるようにする。
【解決手段】 底部周縁部を折り返して自立接地可能にリブ部Pと、リブ部P上端から底面中心部に向かって擂鉢状に傾斜し、該リブ部Pの高さよりも浅くした傾斜底面部Qとを有し、押出ポンプ式ディスペンサーの導管を傾斜底面部Qの最低中心部に臨むようにしたブロー成形によるプラスチック容器を形成する。成形用金型装置1は、成形品形状のキャビテイを有する二つ割の金型を備えたものとし、相互の移動ストロークを異ならしめた一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とする昇降手段5によって環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4それぞれを、左右一対の胴部形成用金型4の底部側の開口部12側に嵌挿配置して構成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、例えばシャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、台所用液体洗剤、整髪剤、液体化粧品等の液状内容物(内溶液)を収容しておき、その内溶液をポンプアップして使用できるボトル容器として使用されるように、主として上部開口側に押出ポンプ式ディスペンサーを備えたプラスチック容器とその成形用金型装置、その成形方法に関するものである。
従来から、プラスチック容器の製造としては、例えば射出成形によるものやブロー成形によるもの等がある。射出成形の場合は、加熱可塑化したプラスチック素材を、閉じた金型のキャビテイ内に高圧で注入して固化させることによりボトル容器としてのプラスチック製品を得る。これに使用される金型は、大きな注入圧力に耐えることができるように強固なものとなっていて、しかも閉じている金型の型締力も十分に確保されるようにしてある。また、金型は、プラスチック容器の内壁面を形成するための内側金型と、外壁面を形成するための外側金型との複数が使用される。ただ、この射出成形による場合、容器本体の内外径に比し小さい口部を有する容器をワンピースで形成するには成形終了後の内側金型を抜くことができないために複数工程となったり、金型を複雑に組み合わせる必要があったりして極めて面倒である。
一方、ブロー成形は、射出成形のように内側金型を不要としたプラスチックボトル等のプラスチック空洞製品を製造する中でも最も主要なものであり、例えばダイレクトブロー成形、延伸ブロー成形等がある。このブロー成形法による場合は、円環状ノズルから下向きに押し出された加熱軟化されている無底筒状の樹脂溶融体であるいわゆるパリソンまたはインジェクションによって成形された加熱状態の有底パリソンを、成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の金型で挟み、次いでパリソン中に高圧の圧縮空気を吹き込んでパリソン自体を膨らませ、金型の内壁面に密着状に押し付けることで成形し、冷却固化した後に金型を開いて製品を取り出すものである。
また、ダイレクトブロー・延伸ブロー・その他のブローによって作られるプラスチックボトルは、その底部において外周部付近から底中心部へ向けて上げ底にするか、いくつかのドームを底面に放射状に突設配列するかして脚部となるように形成することで自立させている。そのため、内溶液はプラスチックボトル自体を水平面に置く限り、底部周縁あるいはドームに関連する凹部それぞれ等に分散してしまい、一箇所に集まらないものとなる。すなわち例えば水平状態に置いておいて押出ポンプ式ディスペンサーにより、容量600〜700ccクラスのボトルの内溶液を吸い上げていくと約10cc程度だけ最終的には残ってしまうのであり、これは内溶液を水とした場合のこの種の各種容器における残量計測データの平均値として得られていることで判明しているものである。
これに対して、内溶液をある一箇所に集まるようにするとその部分がプラスチックボトルの底部における最低部となって突出状となり、その突出部の存在によって自立安定を保つことができなくなってしまう。すなわち、プラスチックボトル上部開口側に取り付けられている押出ポンプ式ディスペンサー等によって、ボトル内底部に溜まっている内溶液を全て残さずに汲み出すためには、ボトル内底部の中央の一箇所に内溶液を集めるための窪みを形成しておき、この窪みに押出ポンプの導管を臨ませておけば良いのであるが、ボトル内底部にこのような窪みを形成し且つ安定して自立可能とさせるためには、ボトル内底部の中心部における窪みの深さよりも底部外側の周縁部が高くする必要がある。しかしながら、このような底部の一部を他部分に比し厚くあるいは高く成形することは、容器壁全体を一定厚とすることが宿命的であるブロー成形法によっては困難であり、ボトル内底部の特定の部分にだけ合成樹脂量を多くして部分的に厚くあるいは高く形成することは不可能である。
このため従来においては、特許文献1に開示されているように、底部をボトルの軸方向下方に膨出して曲面状と成し、当該底部の一部分を折り返し部分を介して二重に折り返すための金型を使用した第1工程と、金型から取出した後にその折り返し上端部を超音波振動型によって溶着封止して脚部を形成する第2工程とを備えた成形法による技術が提案されている。
また、特許文献2に開示されているように、互いに突合したときに底部が中心部へ向かって傾斜するように形成した左右金型を備え、この左右金型でパリソンを挟んでエアブローするに際し、左右金型の内底部の突合面に凹設した翼脚用部に軟化樹脂が充填されて翼状脚部が形成されること(第1段工程)と、この翼脚用部と直角に形成された凹溝内に軟化樹脂層が成形されるに際し、該凹溝の左右開口側面を閉塞するために待機している押圧板が互いに近接方向に前進して凹溝内の軟化樹脂層を圧潰することで前記翼状脚部と直交する直交脚部を形成すること(第2段工程)とを備えた成形法による技術が提案されている。
特開平8−244749号公報 特開2002−192602号公報
しかしながら、上記従来例においては、特許文献1では2次工程を必要とするため、容器を製造するための成形サイクルが従来に比して長く、大きくなり、しかも金型自体の製作コストも高くなってしまうばかりでなく、既存の成形機への取付に対し汎用性が無いのである。また、この特許文献1では底部においての耐圧性を向上させることを目的としていて、押出ポンプを使用することは考慮されていない。一方、特許文献2では第2段工程において、厚肉とさせる脚部位に必要な樹脂量を集中させることができずに不足気味となって、脚部成形部分の周縁等に気孔が生じ、強度が維持されない虞れがある。またエアーブローの際に、翼脚用部と直角に配される凹溝の形状の曲率半径が小さく吹き込み時にその部分がパンクすることがある。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、底部の中心である内底部中央に、収容している液状内容物(内溶液)を集めておくことができるようにして、容器本体の内底部中央に位置される汲み出し用の導管による揚程能力を、内溶液を残留させずに100%引き出すことが可能で、しかも自立安定した状態で載置させておくことができ、またこれを安価な成形法であるブロー成形法によって製造できるようにしたプラスチック容器を提供することを目的とする。
また、既存の例えばダイレクトブロー・延伸ブロー等のブロー成形により、左右金型から取出し後に、更に加工する2次工程を経ることなく、内溶液を吸い上げるように操作させる押出ポンプ式ディスペンサーの導管、更には容器本体自体を押圧することでの内部圧の変動によって特殊蓋に付設の導管等によっても残留液を生じさせることがないプラスチック容器を容易に製造することができるプラスチック容器の成形用金型装置、その成形方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係るプラスチック容器にあっては、ブロー成形によって製造され、導管R例えば押出ポンプ式ディスペンサー、容器本体の内部圧の変動等による押出式特殊蓋に付設の導管R等を介して内溶液を揚程可能となるようにしたプラスチック容器であって、底部周縁部を折り返し、更に二重となるように圧潰させて自立接地可能となるように形成したリブ部Pと、リブ部P上端から底面中心部に向かって擂鉢状に傾斜され、該リブ部Pの高さよりも浅く形成した傾斜底面部Qとを有し、押出ポンプ式ディスペンサー(図示を省略)の導管Rを傾斜底面部Qの最低中心部に臨ませるようにして成ることを特徴とする。
また、本発明に係るプラスチック容器の成形用金型装置1にあっては、円環状ノズル14から下向きに押し出された加熱軟化されている樹脂溶融体15を左右両側から挟み込み、樹脂溶融体15中に圧縮空気を吹き込んで樹脂溶融体15自体を膨らませて内壁面に密着状に押し付けることで成形するよう成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の金型を備えて成るブロー成形によるプラスチック容器の成形用金型装置1であって、突合わされた左右の胴部形成用金型2と、該胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12に嵌挿配置された環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4とを有し、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4の相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とさせる昇降手段5を備えて成ることを特徴とする。
傾斜底面部形成用金型4は、矩形ブロックの上面一端側に半円柱状で上面が半円中心部に向かって次第に低くなる傾斜面を有する押圧ダイ6A,6Bを備え、左右一対の傾斜底面部形成用金型4が互いに突合わされた状態で、上面が擂鉢状となった円柱状の押圧ダイ6となるように構成することができる。
リブ部形成用金型3は、矩形ブロックの上面一端側に半円筒状で上面が半円周上に沿って断面略半円弧状の溝部を備えた押圧リブ11A,11Bを有し、左右一対のリブ部形成用金型3が互いに突合わされた状態で、上面に断面略半円弧状の溝部を備えた円筒状の押圧リブ11となるように構成することができる。
昇降手段5は、傾斜底面部形成用金型4を昇降移動させる駆動用シリンダー21と、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを胴部形成用金型2の底部の開口部12において上下方向に移動自在とした状態で互いに略水平に配置された傾斜底面部形成用金型4の第1リンクピン8A、リブ部形成用金型3の第2リンクピン8B、胴部形成用金型2の第3リンクピン8Cそれぞれを連繋するリンクアーム22とによって構成することができる。
さらに、本発明に係るプラスチック容器の成形方法にあっては、円環状ノズル14から下向きに押し出された加熱軟化されている樹脂溶融体15を、成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の金型で挟み、樹脂溶融体15中に圧縮空気を吹き込んで樹脂溶融体15自体を膨らませて金型の内壁面に密着状に押し付けることで成形するブロー成形によるプラスチック容器の成形方法であって、相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とさせる昇降手段5を介して環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4それぞれを、突合わされた左右の胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12を閉塞するように嵌挿配置させると共に、樹脂溶融体15中に圧縮空気を吹き込み、樹脂が各金型2,3,4の内壁面に密着した後、樹脂が溶融状態であるうちに、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを昇降手段5によって互いに異なる割合で押し上げて所定時間だけ圧縮空気の吹き込みを続け、樹脂の冷却硬化後に内部圧縮空気を放出して、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを昇降手段5によって下降位置へ戻すことを特徴とする。
また、傾斜底面部形成用金型4の移動量は、リブ部形成用金型3の移動量に比し大きくして成形することができる。
以上のように構成された本発明に係るプラスチック容器にあって、傾斜底面部Qは、使用後のプラスチック容器内部に残っている内溶液を最低中心部の一箇所に集めさせ、そこに臨ませた例えば押出ポンプ式ディスペンサーの導管R等によって残留内溶液を残らず汲み上げさせる。そして、プラスチック容器の底部における周囲に形成されたリブ部Pは、傾斜底面部Qの最低中心部下面が床面、棚面等から浮いた状態でプラスチック容器自体を安定した状態で自立接地させる。
また、プラスチック容器の成形用金型装置1にあって、環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4それぞれは、互いに連繋するリンクアーム22と駆動用シリンダー21とでもって構成された昇降手段5によって、開口部12側に嵌挿された状態で相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降移動され、これによって、成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の胴部形成用金型2によるプラスチック容器の胴部の成形に伴い、プラスチック容器の底部におけるリブ部P、傾斜底面部Qそれぞれの同時成形を可能にさせる。
さらに、プラスチック容器の成形方法にあって、樹脂が溶融状態であるうちに、胴部形成用金型2の開口部12においてリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを昇降手段5によって互いに異なる割合で押し上げて所定時間だけ圧縮空気の吹き込みを続けることで、成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の胴部形成用金型2によるプラスチック容器の胴部の成形と同時にプラスチック容器の底部におけるリブ部P、傾斜底面部Qそれぞれを成形させる。このとき、リブ部形成用金型3の移動量に比し大きく移動する傾斜底面部形成用金型4でリブ部Pを二重にした肉厚に成形させる。
本発明によれば、自立安定して載置させることができ、底部の内底部中央に内溶液を集めることができることで、例えば押出ポンプ式ディスペンサーの導管R、容器本体の内部圧の変動による押出式特殊蓋に付設の導管R等の吸上口を内底部中央に臨ませておくことで内溶液を残留させることなくその全てを汲み上げることができる。また、既存のブロー成形法により、左右金型から取出し後でも2次工程を経ることなく、導管Rを臨ませるようにリブ部P高さに比し浅くした内底部を一箇所として形成でき、押出ポンプ式ディスペンサー等の吸い上げ能力を100%引き出すことが可能なプラスチック容器を容易に製造することができる。
すなわちこれは本発明に係るプラスチック容器が、底部周縁部を折り返して自立接地可能となるように形成したリブ部Pと、リブ部P上端から底面中心部に向かって擂鉢状に傾斜され、該リブ部Pの高さよりも浅く形成した傾斜底面部Qとを有し、内溶液を揚程する導管Rを傾斜底面部Qの最低中心部に臨ませるようにして成るからであり、これによって、プラスチック容器をリブ部Pでもって安定して自立させることができると同時に、この自立状態のままで押出ポンプ式ディスペンサーを操作したり、容器本体を押圧して押出式特殊蓋における内部圧を変動させたりすれば、傾斜底面部Qの最低中心部に臨ませてある導管Rを介して内溶液を残留させることなく汲み上げることができる。しかも、シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、台所用液体洗剤、整髪剤等の各種の液状内容物を収容するプラスチック容器としてのデザインにも何等制約されず、消費者に喜ばれるプラスチック容器を容易に製造することができる。
また、本発明に係るプラスチック容器の成形用金型装置1が、突合わされた左右の胴部形成用金型2と、該胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12に嵌挿配置された環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4とを有し、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4の相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とさせる昇降手段5を備えて成るので、左右の各金型から取出し後の2次工程を必要とせず、製造する際の成形サイクルを従来とほぼ同じとすることができる。しかも成形用金型装置1全体の製作コストも、従来の2次工程に必要な別の金型装置を備えたものに比して格段に安くすることができ、既存の成形機への取り付けに対しても汎用性を有している。
傾斜底面部形成用金型4は、矩形ブロックの上面一端側に半円柱状で上面が半円中心部に向かって次第に低くなる傾斜面を有する押圧ダイ6A,6Bを備え、左右一対の傾斜底面部形成用金型4が互いに突合わされた状態で、上面が擂鉢状となった円柱状の押圧ダイ6となるように構成したので、胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12側に対し傾斜底面部形成用金型4を容易に設置させることができ、しかも成形されるプラスチック容器の傾斜底面部Qを確実且つ格安に形成することができる。
リブ部形成用金型3は、矩形ブロックの上面一端側に半円筒状で上面が半円周上に沿って断面略半円弧状の溝部を備えた押圧リブ11A,11Bを有し、左右一対のリブ部形成用金型3が互いに突合わされた状態で、上面に断面略半円弧状の溝部を備えた円筒状の押圧リブ11となるように構成したので、胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12側に対しリブ部形成用金型3を容易に設置させることができ、しかも成形されるプラスチック容器のリブ部Pをいわば二重の肉厚状に形成することができ、自立性を維持する上での強度性も十分に確保できる。
昇降手段5は、傾斜底面部形成用金型4を昇降移動させる駆動用シリンダー21と、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを胴部形成用金型2の底部の開口部12において上下方向に移動自在とした状態で互いに略水平に配置された傾斜底面部形成用金型4の第1リンクピン8A、リブ部形成用金型3の第2リンクピン8B、胴部形成用金型2の第3リンクピン8Cそれぞれを連繋するリンクアーム22とによって構成したので、胴部形成用金型2の底部の開口部12におけるリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの互いに異なる割合の昇降移動を容易に行わせることができる。しかも、各金型2,3,4の製造に際し、リンクアーム22によって連繋される各リンクピン8A,8B,8C相互の配置間隔を互いに異なる割合に設定することによって、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの上下移動ストロークの規制範囲を容易に調整し、設定変更することができる。
さらに、本発明に係るプラスチック容器の成形方法が、相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とさせる昇降手段5を介して環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4それぞれを、突合わされた左右の胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12を閉塞するように嵌挿配置させると共に、樹脂溶融体15中に圧縮空気を吹き込み、樹脂が各金型2,3,4の内壁面に密着した後、樹脂が溶融状態であるうちに、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを昇降手段5によって互いに異なる割合で押し上げて所定時間だけ圧縮空気の吹き込みを続け、樹脂の冷却硬化後に内部圧縮空気を放出して、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを昇降手段5によって下降位置へ戻すものとしたので、成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の胴部形成用金型2によるプラスチック容器の胴部の成形と共に、プラスチック容器の底部におけるリブ部P、傾斜底面部Qそれぞれの成形が単一工程によって同時に可能となる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、例えばシャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、台所用液体洗剤、整髪剤、液体化粧品等の液状内容物(内溶液)を収容するよう、ダイレクトブロー等のブロー成形方式に基づき例えばボトル状のプラスチック容器を製造するための成形用金型装置である。この成形用金型装置1は、図1に示すように、それぞれが左右対称となる二つ割りブロックによって形成され且つ左右が組み合わされた状態で成形品の形状をしたキャビテイが形成されるものとした胴部形成用金型2、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4と、互いに突合わされた左右一対の胴部形成用金型2の底部に形成されている後述する開口部12において、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの移動ストロークを互いに異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで昇降移動させるための昇降手段5とによって構成されている。
尚、左右一対の胴部形成用金型2、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの構成を左右いずれかの一方側について説明し、他方側については、一方側のものと対称構造であるためこの説明を省略する。また、成形用金型装置1の組立に際し、左右一対の各金型2,3,4は、互いに突合わされた状態で図示を省略した締結装置によって固定され、成形終了後には取り外されて各金型2,3,4それぞれが互いに分離できるようにしてある。
傾斜底面部形成用金型4は、図2に示すように、矩形ブロックの上面一端側に半円柱状で上面が半円中心部に向かって次第に低くなる傾斜面を有する押圧ダイ6A,6Bが形成され、左右一対の傾斜底面部形成用金型4が互いに突合わされた状態で、上面が擂鉢状となった円柱状の押圧ダイ6となるようにしてある。また、押圧ダイ6A,6Bとは反対側である上面他端側には、昇降手段5を構成するために横向きに立設した小ブロック7を介して左右一対の第1リンクピン8Aを突設してある。そして、押圧ダイ6A,6Bと小ブロック7とに挟まれた上面左右位置には、それぞれガイド用貫通孔9が形成され、胴部形成用金型2の下面左右位置に突設された後述するガイドロッド17が貫挿されるようにしてある。
リブ部形成用金型3は、図3に示すように、矩形ブロックの上面一端側に半円筒状で上面が半円周上に沿って断面略半円弧状の溝部を備えた押圧リブ11A,11Bが形成され、左右一対のリブ部形成用金型3が互いに突合わされた状態で、上面に断面略半円弧状の溝部を備えた円筒状の押圧リブ11となるようにしてある。また、押圧リブ11A,11Bとは反対側である他端側面の左右対称箇所には、昇降手段5を構成するために互いに水平な第2リンクピン8Bを突設してある。そして、上面左右位置にはそれぞれガイド用貫通孔9が形成され、胴部形成用金型2の下面左右位置に突設された後述するガイドロッド17が貫挿されるようにしてある。
胴部形成用金型2は、図4に示すように、縦長矩形状のブロックの一側面に成型品のボトル半割形状の胴部に相当する溝部2Aが形成され、左右一対の胴部形成用金型2が互いに突合わされた状態で、成形品のボトル形状をしたキャビテイが形成されるようにしてある。また、ブロック底部側におけるプラスチック容器の底部周縁成形部に略相当する位置に半円形状の開口部12が形成され、この開口部12を挟むよう下面左右両側から下方へ向けて全体が略コ字型となるようガイド枠部13A,13Bが形成されている。そして、このガイド枠部13A,13Bそれぞれの側面一部を切り欠き、これらの部分には昇降手段5を構成するために互いに水平な第3リンクピン8Cが横向きに突設されている。また、互いに突合わせた左右一対の胴部形成用金型2の上側には、円環状ノズル14から下向きに押し出された加熱軟化されている例えばポリエチレン、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の種々の合成樹脂材による樹脂溶融体15である例えばパリソン等を挿入させるための挿入用孔部16が形成されている(図8参照)。
また、左右のガイド枠部13A,13Bの内側には左右一対のガイドロッド17が突設され、前記したリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれのガイド用貫通孔9に貫挿されるようにしてある。すなわち、成形用金型装置1の組立に際し、互いに突合わせた左右一対の傾斜底面部形成用金型4の上に、互いに突合わせた左右一対のリブ部形成用金型3を装着して円筒状の押圧リブ11内に傾斜底面部形成用金型4の円柱状の押圧ダイ6を嵌挿させる。このとき、それぞれのガイド用貫通孔9が互いに合致した状態となると同時に、第1リンクピン8A、第2リンクピン8Bそれぞれが互いに平行に配置された状態となる。
そして、互いに組み立てられたリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれのガイド用貫通孔9に胴部形成用金型2のガイドロッド17を貫挿させて当該胴部形成用金型2のガイド枠部13A,13B内に組み込ませ、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを胴部形成用金型2のガイドロッド17およびガイド枠部13A,13Bに沿って上下方向に移動自在となるように配置する。このとき、第1リンクピン8A、第2リンクピン8B、第3リンクピン8Cそれぞれが互いに略水平に配置された状態となる。
次に、本形態に係る成形用金型装置1における具体的な昇降手段5について説明する。尚、左右一対の胴部形成用金型2、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの一方側について説明し、他方側については、一方側のものと対称構造であるためこの説明を省略する。昇降手段5は、図5に示すように、傾斜底面部形成用金型4自体を昇降移動可能とする駆動用シリンダー21と、第1リンクピン8A、第2リンクピン8B、第3リンクピン8Cそれぞれを連繋するリンクアーム22とによって構成される。ただ、図1においては作図・検図の煩雑性を回避するためその1組のみを図示してある。
すなわち、このリンクアーム22は、図1、図3に示すように、帯板部材の中央付近に孔部23を設け、この孔部23にリブ部形成用金型3の第2リンクピン8Bを例えばベアリングもしくはブッシュ等の軸受24を介して嵌挿させると共に、帯板部材の左右(前後)両端にU字溝状の凹部25を設け、この凹部25に胴部形成用金型2の第3リンクピン8C、傾斜底面部形成用金型4の第1リンクピン8Aそれぞれを例えばベアリングもしくはブッシュ等の軸受24を介して嵌挿させる。こうすることで胴部形成用金型2、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれが互いに連繋されるものとし、これによって、突合わされた左右の胴部形成用金型2の底部に形成された開口部12を閉塞するように配置され、且つ環状のリブ部形成用金型3、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型4それぞれが、相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降自在となるようにしてある。すなわち図9に示すように、第3リンクピン8Cを支点として第1リンクピン8Aを昇降させると、第1リンクピン8Aの移動量に比し小さい範囲で第2リンクピン8Bを移動でき、その移動量の比率はそれぞれのリンクピン8A,8B,8C位置相互の間隔に基づき設定できるようにしてある。
このように、第1リンクピン8A、第2リンクピン8B、第3リンクピン8Cそれぞれをリンクアーム22によって連繋してあるため、リブ部形成用金型3と傾斜底面部形成用金型4とは成型品の直立方向への一定の拘束運動が、駆動用シリンダー21により可能となっている。例えば、この拘束運動は、傾斜底面部形成用金型4の運動が10とした場合、リブ部形成用金型3の運動は3〜7以内が望ましく、本実施の形態においては、リンクアーム22の孔部23と左右の凹部25との位置間隔を互いに同一にすることで、リブ部形成用金型3の運動は5となるようにしてある。このように傾斜底面部形成用金型4の移動量をリブ部形成用金型3の移動量に比し大きくしてあり、このような移動量の比率・割合の調整設定は、例えば傾斜底面部形成用金型4の運動の距離、プラスチック容器の容量・重量・設計等に依存するものである。
尚、本実施の形態では、ボトル状のプラスチック容器の水平方向の断面が円形(図6参照)のみならず、楕円(図7参照)もしくは矩形、またはこれらの変形であってもボトル自体の成形が可能であれば、上記の特徴をもつ成形用金型装置1の製作が可能である。
そして、プラスチック容器成形時には、図8に示すように、円環状ノズル14から下向きに押し出された加熱軟化されている樹脂溶融体15であるパリソン等を囲繞するように左右の胴部形成用金型2によって両側から挟み込み且つ胴部形成用金型2の底部に形成されている開口部12を、共に昇降可能なリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれで閉塞してから、樹脂溶融体15中に高圧の圧縮空気を吹き込んで樹脂溶融体15自体を膨らませ、これによって胴部形成用金型2、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの内壁面に密着状に押し付けることでボトル状のプラスチック容器が成形されるようにしてある。
すなわち、この成形用金型装置1は、互いに突合わされた左右一対の胴部形成用金型2によるプラスチック容器の胴部の形成と同時に、互いに突合わされた左右一対のリブ部形成用金型3の若干の上昇移動によって底部の周縁部を二重状に折り返して自立接地可能となる環状のリブ部Pが形成されることでプラスチック容器の底部に、茶碗でいう高台が形成される。また、リブ部形成用金型3と連動し且つリブ部形成用金型3自体よりも大きなストロークで上昇移動する傾斜底面部形成用金型4によってリブ部P上端から底面中心部に向かって擂鉢状に傾斜され且つリブ部Pの高さよりも浅く形成した傾斜底面部Qが形成されることで、茶碗でいう茶溜りが形成される。そして、これらリブ部Pや傾斜底面部Qはブロー成形における樹脂溶融体15中への圧縮空気の吹き込み時の単一工程によって成形され、プラスチック容器成形後にはボトル上部開口側を図示を省略した押出ポンプ式ディスペンサーでもって閉栓し、該押出ポンプ式ディスペンサーの導管Rを傾斜底面部の最低中心部に臨ませるようにしてある。また、プラスチック容器における容器本体自体を押圧し、内部圧の変動によって内溶液を汲み上げるようにした汲み上げ機構を備えた特殊蓋によって閉栓し、この特殊蓋に付設の導管Rを傾斜底面部の最低中心部に臨ませるようにしてある。
次に、本構成における成形用金型装置1によるボトル状のプラスチック容器の成形方法について図8乃至図10に基づき説明する。図8に示すように、先ず、図示を省略した締結装置によって胴部形成用金型2、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを互いに組み合わせ固定させておく。このとき、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれのガイド用貫通孔9に胴部形成用金型2のガイドロッド17を貫挿させて当該胴部形成用金型2のガイド枠部13A,13B内に組み込ませ、第1リンクピン8A、第2リンクピン8B、第3リンクピン8Cそれぞれをリンクアーム22によって連繋することで、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを胴部形成用金型2のガイドロッド17およびガイド枠部13A,13Bに沿って上下方向に昇降するように移動自在となるように配置する。そして、駆動用シリンダー21を降下駆動させてリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを最下端位置に待機させておく。
また、胴部形成用金型2上側の挿入用孔部16から、円環状ノズル14から下向きに押し出された加熱軟化されている樹脂溶融体15であるパリソン等を挿入し、成形品の形状をしたキャビテイを有する胴部形成用金型2によって囲繞するように配置しておく。そして、パリソンの樹脂溶融体15中に高圧の圧縮空気を吹き込んで樹脂溶融体15自体を膨らませて各金型2,3,4の内壁面に密着状に押し付けることでプラスチック容器が成形される。このとき、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4はそれぞれ、図8に示すように下降した位置にある。これは、圧縮空気の吹き込みの時に、樹脂の均一な伸びを実現させるためであり、そのためにはリブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれの成形面は互いに極力、段差がないように位置されていなければないからであり、しかも成形面の曲率半径をできるだけ大きくとるためである。
樹脂溶融体15が各金型2,3,4の内壁面に密着した後、樹脂が溶融状態のままである例えば0.5〜2秒後に、駆動用シリンダー21を上昇駆動させてリブ部形成用金型3を0.5、傾斜底面部形成用金型4を1の割合で押し上げて所定時間だけ圧縮空気の吹き込みを続け、樹脂の冷却硬化後に内部圧縮空気を放出して、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4それぞれを下降位置へ戻す。そして、締結装置によって左右一対の各金型2,3,4をそれぞれ分離して成形品を取り出す。以上のような作業を繰り返すことでブロー成形によるプラスチック容器のボトルが量産される。
次に、プラスチック容器の底部周縁部に円周状のリブ部Pが作り出されるメカニズムについて図11、図12に基づき説明する。図11はパリソン等の樹脂溶融体15内に圧縮空気を吹き込み、樹脂が各金型2,3,4の内壁面に密着した瞬間の樹脂のみの断面拡大図であり、図12は駆動用シリンダー21によりリブ部形成用金型3を0.5、傾斜底面部形成用金型4を1の割合で押し上げたときの、樹脂のみの断面拡大図である。
図11において、リブ部形成用金型3、傾斜底面部形成用金型4に一旦密着した樹脂素材は、圧縮空気が吹き込まれ続ける状態では、力学的な力が加わらない限り、冷却過程での収縮は除いて大きな移動は起きないので、無断面線部分はそのままの状態を維持する。リブ部形成用金型3の押し上げによって作られるべきリブ体積V8は、中心軸lを回転軸とする回転体であるから、V8=リブ部Pの断面積S×傾斜底面部Qの円周の長さLで求めることができる。同様にしてリブ体積V8になるべきリブ部形成用金型3の押し上げ前のリブ体積V7の体積も求めることができる。
そして、両リブ体積V7,V8の大小関係がV7>V8であればリブ成形に充分な樹脂が得られる。そのためにはリブ部Pの横幅厚であるU字溝寸法β’は、プラスチック容器の胴部の均一な厚みをαとして2α>β’でなければならない。このような条件のもとで、傾斜底面部形成用金型4、リブ部形成用金型3をそれぞれ10:3〜7程度の比率で上昇させると、図12に示すように、リブ体積V7はU字溝のβを反転基準として角度γだけ引きずられながら上昇し、リブ体積V8の形状に変化させることが可能である。
尚、プラスチック容器における底部は、溶融状態が確保できれば、ダイレクトブロー法によらずに、成形過程が異なる延伸ブロー法等によっても同様にして成形できるものである。
本発明を実施するための成形用金型装置における最良の形態を示す分解斜視図であり、ただ昇降手段のリンク構成は一組のみを示してある。 同じく二つ割の傾斜底面部形成用金型の一方を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は側面図である。 同じく二つ割のリブ部形成用金型の一方を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は側面図である。 同じく二つ割の胴部形成用金型の一方を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同じく傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型、胴部形成用金型それぞれの組立状態を示す断面図である。 同じく傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型、胴部形成用金型それぞれの組立状態を示す平面図である。 平断面が楕円形を呈する場合のボトル状のプラスチック容器を成形するための傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型、胴部形成用金型それぞれの組立状態を示す平面図である。 傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型、胴部形成用金型それぞれによる成形方法を説明するもので、金型内に導入されたパリソンを圧縮空気で膨らませて各金型内壁に密着させる成形前の状態を示す断面図である。 同じく傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型、胴部形成用金型それぞれのによる成形方法を説明するもので、駆動用シリンダーにより傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型それぞれを押し上げて、リブ部を成形するときの断面図である。 同じく傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型、胴部形成用金型それぞれによる成形方法を説明するもので、駆動用シリンダーにより傾斜底面部形成用金型、リブ部形成用金型それぞれを下降させ、リブ部が成形されたときの断面図である。 同じく傾斜底面部形成用金型の押し上げ前の状態における樹脂材のみの拡大断面図である。 同じく傾斜底面部形成用金型の押し上げ後の状態における樹脂材のみの拡大断面図である。
符号の説明
P…リブ部 Q…傾斜底面部
R…導管 S…断面積
V7,V8…リブ体積 L…円周の長さ
α…胴部の均一な厚み β、β’…U字溝寸法
l…中心軸 γ…角度
1…成形用金型装置 2…胴部形成用金型
2A…溝部 3…リブ部形成用金型
4…傾斜底面部形成用金型 5…昇降手段
6,6A,6B…押圧ダイ 7…小ブロック
8A…第1リンクピン 8B…第2リンクピン
8C…第3リンクピン 9…ガイド用貫通孔
11,11A,11B…押圧リブ 12…開口部
13A,13B…ガイド枠部 14…円環状ノズル
15…樹脂溶融体 16…挿入用孔部
17…ガイドロッド
21…駆動用シリンダー 22…リンクアーム
23…孔部 24…軸受
25…凹部

Claims (7)

  1. ブロー成形によって製造され、導管を介して内溶液を揚程可能としたプラスチック容器であって、底部周縁部を折り返して自立接地可能となるように形成したリブ部と、リブ部上端から底面中心部に向かって擂鉢状に傾斜され、該リブ部の高さよりも浅く形成した傾斜底面部とを有し、押出ポンプ式ディスペンサーの導管を傾斜底面部の最低中心部に臨ませるようにして成ることを特徴とするプラスチック容器。
  2. 円環状ノズルから下向きに押し出された加熱軟化されている樹脂溶融体を左右両側から挟み込み、樹脂溶融体中に圧縮空気を吹き込んで樹脂溶融体自体を膨らませて内壁面に密着状に押し付けることで成形するよう成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の金型を備えて成るブロー成形によるプラスチック容器の成形用金型装置であって、突合わされた左右の胴部形成用金型と、該胴部形成用金型の底部に形成された開口部に嵌挿配置された環状のリブ部形成用金型、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型とを有し、リブ部形成用金型、傾斜底面部形成用金型の相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とさせる昇降手段を備えて成ることを特徴とするプラスチック容器の成形用金型装置。
  3. 傾斜底面部形成用金型は、矩形ブロックの上面一端側に半円柱状で上面が半円中心部に向かって次第に低くなる傾斜面を有する押圧ダイを備え、左右一対の傾斜底面部形成用金型が互いに突合わされた状態で、上面が擂鉢状となった円柱状の押圧ダイとなるように構成した請求項2記載のプラスチック容器の成形用金型装置。
  4. リブ部形成用金型は、矩形ブロックの上面一端側に半円筒状で上面が半円周上に沿って断面略半円弧状の溝部を備えた押圧リブを有し、左右一対のリブ部形成用金型が互いに突合わされた状態で、上面に断面略半円弧状の溝部を備えた円筒状の押圧リブとなるように構成した請求項2または3記載のプラスチック容器の成形用金型装置。
  5. 昇降手段は、傾斜底面部形成用金型を昇降移動させる駆動用シリンダーと、リブ部形成用金型、傾斜底面部形成用金型それぞれを胴部形成用金型の底部の開口部において上下方向に移動自在とした状態で互いに略水平に配置された傾斜底面部形成用金型の第1リンクピン、リブ部形成用金型の第2リンクピン、胴部形成用金型の第3リンクピンそれぞれを連繋するリンクアームとによって構成した請求項2乃至4のいずれか記載のプラスチック容器の成形用金型装置。
  6. 円環状ノズルから下向きに押し出された加熱軟化されている樹脂溶融体を、成形品の形状をしたキャビテイを有する二つ割の金型で挟み、樹脂溶融体中に圧縮空気を吹き込んで樹脂溶融体自体を膨らませて金型の内壁面に密着状に押し付けることで成形するブロー成形によるプラスチック容器の成形方法であって、相互の移動ストロークをそれぞれ異ならしめるように規制する一定の拘束運動のもとで互いに連動して昇降可能とさせる昇降手段を介して環状のリブ部形成用金型、擂鉢状の傾斜底面部形成用金型それぞれを、突合わされた左右の胴部形成用金型の底部に形成された開口部を閉塞するように嵌挿配置させると共に、樹脂溶融体中に圧縮空気を吹き込み、樹脂が各金型の内壁面に密着した後、樹脂が溶融状態であるうちに、リブ部形成用金型、傾斜底面部形成用金型それぞれを昇降手段によって互いに異なる割合で押し上げて所定時間だけ圧縮空気の吹き込みを続け、樹脂の冷却硬化後に内部圧縮空気を放出して、リブ部形成用金型、傾斜底面部形成用金型それぞれを昇降手段によって下降位置へ戻すことを特徴としたプラスチック容器の成形方法。
  7. 傾斜底面部形成用金型の移動量は、リブ部形成用金型の移動量に比し大きくしてある請求項6記載のプラスチック容器の成形方法。
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