JP2006230920A - トランクス型おむつ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装着者の腹側に位置する腹側部11と、背側に位置する背側部12と、これらの間であって装着者の股下に位置する股下部13と、股下部13の幅方向両側方に装着者の脚周りに位置する二箇所の脚周り部14、14とを形成するおむつ本体部2と、これに取り付けられた吸収性本体部1と、を備えるトランクス型おむつ100において、おむつ本体部2は、腹側部11側の一方の脚周り部14から、同側の他方の脚周り部14に亘って、股下部13において背側部12側に凸となるように曲線状に湾曲してなる前側弾性部材141と、背側部12側の一方の脚周り部14から、同側の他方の脚周り部14に亘って、股下部13において腹側部11側に凸となるように曲線状に湾曲してなる後側弾性部材142と、を備える。
【選択図】図1
Description
しかしながら、上述のトランクス型の紙おむつの場合、当該紙おむつの脚周り部には、脚周り開口部と略平行に弾性部材が設けられているため、装着者が脚を動かす際に軸となる方向と、弾性部材が配されている方向とが一致せず、これにより、装着者の脚周りにおいて紙おむつの脚周り部が上方にずり上がり、装着感を低下させてしまうという問題があった。また、脚周り部が上がってしまうと紙おむつが装着者に適切にフィットしないこととなり、脚周りに形成された隙間から尿などの体液が漏れてしまうという問題があった。
これにより、トランクス型おむつの股下部でのフィット感を更に向上させることができる。
また、おむつ本体部の接続箇所が一箇所であるため、トランクス型おむつの外観をよりすっきりとしたものとすることができる。
以下に本発明を適用した第1の実施形態のトランクス型おむつ(以下、「おむつ」という)100について、図1、2を用いて説明する。ここで、図1は、本発明を適用した実施形態1のおむつ100の展開図であって、図2は、おむつ100を組み立てた斜視図である。
透液性シートとしては、例えば、有孔または無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどにより形成されるものが挙げられる。不織布を構成する素材繊維としては、天然繊維、化学繊維のいずれを用いてもよい。
天然繊維の例としては、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹、麻等が挙げられる。
また、化学繊維の例としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系、ポリエステル(PET)を含むポリエステル系、ナイロンやアラミド等のポリアミド系、ポリアクリロニトリル(PAN)等のアクリル系といった合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、酢酸セルロースやプロミックス等の半合成繊維等を挙げることができる。また、PE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布の他、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)等も用いることができる。
またその他にも、不透液性を有するフィルム層と、通気性を有する不織布層からなるラミ不織布を用いても良い。ラミ不織布とは、例えばポリエチレンシート等に不織布を積層した、ラミネート不織布と呼ばれる不織布のことであり、不透液性と通気性を併せ持つ不織布である。
ここで、「鼠蹊部」とは、装着者の下腹部のうち、脚に接する部分であって、具体的には大腿部の付け根部分(脚ぐり)を意味する。
腹側弾性部材151は、例えば、背側部12側に凸となるように曲線状に湾曲してなる弾性部材からなり、腹側部11の幅方向に亘って設けられてなる。
更に、腹側弾性部材151が背側部11側に凸となるように曲線状に湾曲してなることにより、より確実に腹側部11を装着者の腹部に密着させることができることとなって、より高いフィット感をもたらし、体液の漏れを更に防止することができる。
次に、第2の実施形態のトランクス型おむつ(以下、「おむつ」という)200について、図3を用いて説明する。ここで、図3は、本発明を適用した実施形態2のおむつ200の斜視図である。
また、実施形態2のおむつ200は、腹側弾性部材251の形状が上記実施形態1のおむつ100と異なるものであって、それ以外の点ではおむつ100と略同様であるので、同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
二箇所の脚周り部14、14は、それぞれさらに、装着者の鼠蹊部に位置する上側脚周り部16と、装着者の大腿部に位置する下側脚周り部17と、を備えて構成される。
腹側弾性部材251は、例えば、帯状の弾性部材からなり、その長手方向がおむつ本体部2の幅方向と平行になるように設けられてなる。
更に、腹側弾性部材251が帯状の形状からなることによって、広範囲に亘り腹側部11を装着者の腹部に密着させることができることとなって、より高いフィット感をもたらし、体液の漏れを更に確実に防止することができる。
次に、第3の実施形態のトランクス型おむつ(以下、「おむつ」という)300について、図4を用いて説明する。ここで、図4は、本発明を適用した実施形態3のおむつ300の斜視図である。
また、実施形態3のおむつ300は、おむつ本体部302が装着者の腹側で接合してなる点以外の点では上記実施形態1と略同様であるので、同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
第一の外面シート303aと第二の外面シート303bとしては、例えば第一の外面シート3a及び第二の外面シート3bに用いたシート材を適用することができる。
二箇所の脚周り部14、14は、それぞれさらに、装着者の鼠蹊部に位置する上側脚周り部16と、装着者の大腿部に位置する下側脚周り部17と、を備えて構成される。
その上、おむつ本体部302の接続箇所が一つであるので、おむつ300の外観をよりすっきりとしたものとすることができる。
例えば、前側弾性部材141、後側弾性部材142、腰周り弾性部材152、153、腹側弾性部材151の本数は、図示された本数に限られるものではなく、例えば、当該トランクス型おむつ100、200、300のサイズや、腰周りや脚周りの締め付け力等に応じて適宜変更しても良い。
また、前側弾性部材141及び後側弾性部材142、腰周り弾性部材152、153、腹側弾性部材151として糸ゴムを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、平板状のゴムであっても良いし、ゴム以外の弾性部材であっても良い。
1a 吸収体
1b トップシート
2、302 おむつ本体部
3、303 バックシート
3a、303a 第一の外面シート
3b、303b 第二の外面シート
11 腹側部
12 背側部
13 股下部
14 脚周り部
141 前側弾性部材
142 後側弾性部材
15 腰周り部
15a 腰周り開口部
15b 端部
151、251 腹側弾性部材
152、153 腰周り弾性部材
16 上側脚周り部
17 下側脚周り部
304 ファスニングテープ(係止部)
100、200、300 おむつ(トランクス型おむつ)
Claims (7)
- 装着者の腹側に位置する腹側部と、装着者の背側に位置する背側部と、前記腹側部と前記背側部の間であって装着者の股下に位置する股下部と、前記腹側部と前記背側部の間であって前記股下部の幅方向両側方に装着者の脚周りに位置する二箇所の脚周り部とを形成するおむつ本体部と、吸収体を有し、前記おむつ本体部に取り付けられた吸収性本体部と、を備えるトランクス型おむつにおいて、
前記おむつ本体部は、
前記腹側部側の一方の脚周り部から、前記腹側部側の他方の脚周り部に亘って、前記股下部において前記背側部側に凸となるように曲線状に湾曲してなる前側弾性部材と、
前記背側部側の一方の脚周り部から、前記背側部側の他方の脚周り部に亘って、前記股下部において前記腹側部側に凸となるように曲線状に湾曲してなる後側弾性部材と、を備えることを特徴とするトランクス型おむつ。 - 請求項1に記載のトランクス型おむつにおいて、
前記二箇所の脚周り部は、それぞれ、装着者の鼠蹊部に位置する上側脚周り部と、装着者の大腿部に位置する下側脚周り部と、を備え、
前記下側脚周り部に設けられた前記前側弾性部材及び前記後側弾性部材の配置間隔は、前記上側脚周り部に設けられた前記前側弾性部材及び前記後側弾性部材の配置間隔よりも狭くなるように設けられていることを特徴とするトランクス型おむつ。 - 請求項1又は2に記載のトランクス型おむつにおいて、
前記前側弾性部材と、前記後側弾性部材とは、前記股下部で交差することを特徴とするトランクス型おむつ。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載のトランクス型おむつにおいて、
前記おむつ本体部は、
前記腹側部の前記吸収性本体部と重なる位置に、腰周り方向に沿って配された腹側弾性部材を備えることを特徴とするトランクス型おむつ。 - 請求項4に記載のトランクス型おむつにおいて、
前記腹側弾性部材が前記背側部側に凸となるように曲線状に湾曲してなる弾性部材であることを特徴とするトランクス型おむつ。 - 請求項4に記載のトランクス型おむつにおいて、
前記腹側弾性部材が帯状の弾性部材であることを特徴とするトランクス型おむつ。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載のトランクス型おむつにおいて、
前記おむつ本体部は、
前記腹側部と前記背側部とからなり、装着者の腰周りに位置する腰周り部を備え、
当該腰周り方向の端部どうしが、当該端部どうしを互いに係止離脱可能な係止部によって装着者の腹側部側で接続されることを特徴とするトランクス型おむつ。
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