JP2006229304A - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受信した電子メールを対応する種別の機能で処理するためのメール受信用設定情報群の予めの設定操作入力における設定内容の確実性を確保でき、また、ユーザにとっては設定操作入力が煩雑でない利便性の高いファクシミリ装置を提供すること。
【解決手段】 前記各機能種別にそれぞれ対応して設定された前記メール受信用設定情報群の内容を比較して同一内容が設定された機能種別が複数存在するか否かを判断して複数存在すると判断された場合にその旨を示す警告出力を行うと共に設定操作を再度行わせるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 前記各機能種別にそれぞれ対応して設定された前記メール受信用設定情報群の内容を比較して同一内容が設定された機能種別が複数存在するか否かを判断して複数存在すると判断された場合にその旨を示す警告出力を行うと共に設定操作を再度行わせるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置に関する。
インターネットに代表されるネットワーク通信の利用が拡大するにつれ、ITU−T勧告T.37に準拠した電子メール型ネットワークファクシミリ通信を行うファクシミリ装置のように、電子メールにより文書データをやりとりするファクシミリ装置が普及してきている。
SMTP、POP3等の電子メールプロトコルによる文書データのやりとりでは、テキストデータはいうまでもなく、MIME形式等の所定の符号化方式でメール本文のテキストデータとして符号化すれば、ビットマップ形式、JPEG形式、TIFF形式の各画像データファイルや、ワープロソフト独自の形式の文書ファイル等の、様々な形式の文書データをやりとりできる。
電子メールによる文書データ通信は、受信後の文書データの扱いに関しては関知する必要がなく、扱いは受信側の処理に委ねられる性質のものであるため、受信側が処理可能な形式の文書データでありさえすれば、ファクシミリ装置対ファクシミリ装置に限らず、パソコン対ファクシミリ装置のように、異種装置間での通信も容易であるという利点がある。
一方、パソコン内の文書データを記録紙に印刷出力しようとする場合、通常は、使用しようとするプリンタ専用のドライバソフトウェアをパソコン側でインストールして、パソコン上で稼働するアプリケーションから当該プリンタを指定した印刷指示を行うことにより、所望の文書データを記録紙に印刷出力するようにしている。
しかし、ノートパソコンを持参した出張者が出先で所望の文書データを印刷出力したいような場合に、出先にあるプリンタ用のドライバソフトウェアをいちいちパソコン側にインストールしていたのでは、煩雑に過ぎるし、ドライバソフトウェアの使用許諾条件に違反してしまうおそれもある。
そこで、出先のLANに有線または無線で一時的に接続した上で(これは容易に行える)、出先にある、電子メールを受信・印刷可能なファクシミリ装置宛に、印刷したい文書データを内容として含む電子メールを送信するようにすれば、当該ファクシミリ装置により所望の文書データを受信・印刷出力させることができる。
そのように、電子メールにより文書データを受信可能なファクシミリ装置は便利に利用することができる一方、当該ファクシミリ装置宛に電子メールにより送信した文書データについて、当該ファクシミリ装置が行うべき処理機能を送信側から指定したいという要望がある。
その要望に応じる方法としては、送信電子メールの題名を示す「Subject」フィールドに機能種別を指定する情報を含める等の方法が考えられるが、送信側において機能種別指定方法を予め知っておく必要があるばかりでなく、指定ミスも生じやすい。
そこで、受信側のファクシミリ装置が、受信用のメールボックスとして複数のメールボックスの割り当てを受けて、それらのメールボックスを自装置が備える複数種別の受信メール処理機能に割り当てた上で、それら機能種別のそれぞに対応したメールボックスについて、メール受信用設定情報群、具体的には、電子メールアドレス、受信用メールサーバ名(またはIPアドレス)、アカウント名、パスワード名等を予め設定しておくようにすれば、送信側は、通常の電子メール送信と同様の宛先電子メールアドレスの指定により、送信電子メールに対して受信側ファクシミリ装置が適用すべき機能種別を指定することができ、利便性が高い。
しかし、そのような、各機能種別に対応した複数の電子メールアドレスを有するファクシミリ装置においては、各機能種別に対応した電子メールアドレス及びそれに付随する各種設定情報(メール受信用設定情報群)を正確に設定しておかないと、受信した電子メールが含む文書データを正しい種別の機能により処理することができないという問題がある。
本願発明関連する公知技術としては、特許文献1,2等を挙げることができる。
特開2001−292268号公報
特開2001−292269号公報
しかし、従来は、ユーザによる操作入力に応じて設定される、ファクシミリ装置が備える複数の受信メール処理機能種別にそれぞれに対応したメール受信用設定情報群の設定がユーザにより入力された内容をそのまま反映したものであっためため、設定後に、特定の電子メールアドレスで受信した電子メールを当該アドレスに対応して設定された種別の機能で処理する場合に設定内容の不備に起因した動作障害が発生してしまうおそれがあるという問題点があった。
逆に、各受信メール処理機能種別に対応したメール受信用設定情報群の設定操作入力内容を必要以上に厳密に規定してしまうとユーザにとっては設定操作入力が煩雑で使い勝手が良くないという問題点があった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理するための前記メール受信用設定情報群の予めの設定操作入力における設定内容の確実性を確保でき、また、ユーザにとっては前記メール受信用設定情報群の設定操作入力が煩雑でない利便性の高いファクシミリ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のファクシミリ装置は、電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置であって、操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれに対応した前記メール受信用設定情報群を設定する設定操作制御手段と、前記各機能種別にそれぞれ対応して前記設定操作制御手段により設定された前記メール受信用設定情報群の内容を比較して同一内容が設定された機能種別が複数存在するか否かを判断する重複設定判断手段と、その重複設定判断手段により同一内容の前記メール受信用設定情報群が設定された機能種別が複数存在すると判断された場合にその旨を示す警告出力を行うと共に前記設定操作制御手段による設定操作を再度行わせる設定操作管理手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載のファクシミリ装置は、電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置であって、操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれに対応した前記メール受信用設定情報群を設定する設定操作制御手段と、前記各機能種別にそれぞれ対応して前記設定操作制御手段により設定された前記メール受信用設定情報群の内容の妥当性を判断する妥当性判断手段と、その妥当性判断手段による判断結果を前記各機能種別ごとに記憶する妥当性判断結果記憶手段と、前記妥当性判断手段により内容が妥当でない前記メール受信用設定情報群が設定された機能種別が1以上存在すると判断された場合であって、対応する前記メール受信用設定情報群の内容が妥当と判断された機能種別が1つもないときには、その旨を示す警告出力を行うと共に前記設定操作制御手段による設定操作を再度行わせ、それ以外の場合は、警告出力を行うことなく前記設定操作制御手段による設定操作を終了させる設定操作管理手段とを備え、前記受信メール処理手段は、対応する前記メール受信用設定情報群が前記妥当性判断結果記憶手段に「妥当」と記憶されている機能種別についてのみ、対応するメール受信用設定情報群の設定に基づいた電子メールの受信・処理を行うものであることを特徴とする。
請求項3に記載のファクシミリ装置は、電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置であって、操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれに対応した前記メール受信用設定情報群を設定する設定操作制御手段と、操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれについて実行可否を設定・記憶する実行可否設定記憶手段とを備え、前記受信メール処理手段は、前記実行可否設定記憶手段により「実行可」と設定・記憶されている機能種別についてのみ、対応するメール受信用設定情報群の設定に基づいた電子メールの受信・処理を行うものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、同一内容の前記メール受信用設定情報群が、電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能に対応付けられて設定されいしまうことを未然に防止できるようになるため、各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理するための前記メール受信用設定情報群の予めの設定操作入力における設定内容の確実性を確保でき、ひいては、対応する種別の機能の実行時の障害発生を未然に防止することが可能となる効果が得られる。また、ユーザにとっても、重複登録を装置側が自動検出して警告してくれるため、その分操作入力において求められる正確さについての負担が軽減される利点がある。
請求項2に係る発明によれば、対応する前記メール受信用設定情報群の設定内容が妥当な機能種別が1以上あれば、他の機能種別に対応する前記メール受信用設定情報群の設定内容が妥当でなくても、それを許容して、装置側で対応する機能種別を実行しないように制御するため、ユーザに対して前記メール受信用設定情報群の設定操作入力における厳密性を強制することもなく、また、受信電子メール処理機能の実行の確実性をも確保できるという効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、各種種別の機能のうちのユーザにより明示的に「実行可」設定された種別の機能についてのみ、対応するメール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールの処理を実行するようにしたため、「実行可」に設定されない機能種別に対応するメール受信用設定情報群の設定についは、ユーザに対して無意味に正確な入力を強いることがないため、ユーザに対して前記メール受信用設定情報群の設定操作入力における厳密性を強制することもなく、また、受信電子メール処理機能の実行の確実性をも確保できるという効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に、本発明を実施するための最良の形態に係るファクシミリ装置1を含むシステム構成について示す図である。
同図において、ファクシミリ装置1は、PSTN200を介してPSTN200上のファクシミリ装置201との間で画データの送受信を行うことができる。また、ファクシミリ装置1は、もしISDN300とのインターフェースを備えればISDN300上のファクシミリ装置301との間での画データの送受信も可能である(本発明を実施するための最良の形態では備えていない)。また、ファクシミリ装置1は、LAN100に接続され、パケット変換を行うルータ装置102を介してインターネット400に接続され、インターネット400上のパーソナルコンピュータ402との間で電子メールによる文書データの送受信や、インターネット400上のネットワークファクシミリ装置401との、ITU−T勧告T.37等に基づく電子メール型ネットワークファクシミリ通信や、ITU−T勧告T.38等に基づくリアルタイムネットワークファクシミリ通信による文書データの送受信を行うことができる。また、ファクシミリ装置1は、LAN100上のパーソナルコンピュータ(PC)101a、101b、101c等との間でデータのやりとりを行うことができる。インターネット400上のメールサーバ装置403は、ファクシミリ装置1等にとってのSMTPサーバ、POPサーバとなり得るサーバ装置である。
つまり、ファクシミリ装置1は、公衆回線を介した通常のファクシミリ装置、インターネット400等のネットワークを介したネットワークファクシミリ装置、LAN100を介したPC101a等にとってのスキャナ装置、LAN100を介したPC101a等にとってのプリンタ装置、単独の複写機等としての機能を複合的に備えたものである。
その場合、ファクシミリ装置1が、LAN100を介したPC101a等にとってのプリンタ装置として機能する場合、プリンタ装置としてのファクシミリ装置1にデータをやりとるするための専用のドライバソフトウェアを、PC101a等にインストールする必要があるが、ファクシミリ装置1がインターネット400等を介してPOPプロトコル等により電子メールを受信する場合には、送信元となり得る、インターネット400上のパーソナルコンピュータ402やネットワークファクシミリ装置401やLAN100上のPC101a等においては、SMTPプロトコル等による電子メールの送信機能で対応できる。
図2に、ファクシミリ装置1のブロック構成について示す。
同図において、CPU2は、RAM4を作業領域として使用しつつ、ROM3に書き込まれた制御プログラムに基づいて装置各部を制御したり、各種データ処理をしたり、プロトコル制御を行う中央演算処理装置である。
ROM3は、CPU2が装置各部を制御するための制御プログラムや、各文字コードに対応するフォントデータなどの制御に必要な各種データが記憶されるリードオンリメモリである。
RAM4は、前述したようにCPU2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)5は、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するためのメモリであり、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)や磁気ディスク装置への置き換えも可能である。
時計回路6は、現在の日付及び時刻を常に計時しているもので、CPU2は、システムバス14を介して時計回路6を読み出すことで、現在の日時(日付と時刻)を知ることができる。
操作表示部7は、ユーザからの操作入力を受け入れるための各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
読取部8は、原稿を読み取って画データを得るためのものである。
画像形成部9は、テキストデータ、画像データ等の文書データを記録紙に印刷出力するためのものである。
画像処理部10は、生の画像データの符号化圧縮、及び、符号化された圧縮データの復号伸張の符号化復号化処理や、2値化処理、変倍処理、縮小拡大処理、画像補正処理、画データを構成する各主走査ラインにおける画素順番の並べ替え処理、送信日時や受信日時の文字列情報などの付加情報の付加処理などの、ファクシミリ装置1において扱う画データに関する各種処理を行う。その各種処理には、受信した電子メールが含む各種形式の文書データを画像形成部9で印刷可能なビットマップ形式に変換する処理が含まれる。
LAN通信制御部10は、いわゆるNIC(Network Interface Card)であり、LAN500に接続され、LANプロトコル上でのCPU2によるTCP/IPプロトコルのやりとりにより、その上位のプロトコルにより各種情報のやりとりなどを行えるようにするためのものである。その上位プロトコルは、具体的には、電子メールの送信に関するSMTPプロトコル、電子メールの受信に関するPOPプロトコル等である。
通信制御部12は、NCU部13を介してPSTN200と接続され、相手側通信端末との通信の制御を行う。その通信制御部12は、NCU部13を制御し、NCU部13にて検出されたリンギング電圧のパルスの検出や、DTMF信号の検出、トーン信号の検出、送信時の発呼を行う。また、通信制御部12は、モデムを有しており、相手側通信端末より受信した受信データ(変調されている)を復調したり、逆に、送信時の送信データを変調し送信したりする。具体的には、ITU−T勧告T.30に基づくG3ファクシミリ制御信号をやりとりするための低速モデム機能能(V.21モデム)、及び、主に文書画像データをやりとりするための高速モデム機能である、V.17、V.33、V.34、V.29、V.27terの各モデム機能を備えている。
NCU部13はPSTN200に接続され、回線の閉結や、呼び出し信号(リンギング)の検出などをおこなう。
システムバス14は、上記各部がデータをやり取りするためのデータバス・アドレスバス・制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成される信号ラインである。
以上の構成のファクシミリ装置1は、本発明に特徴的な記憶内容として、図3に示すように、そのEEPROM5の記憶領域5aに受信メール処理機能管理テーブルを記憶している。
図4に管理テーブル5aの具体的な内容について示す。
同図において、テーブル5aは、1ないし3の「管理番号」にそれぞれ対応した、3種類の受信メール処理機能のそれぞれに対応付けて各種情報を設定したテーブルである。
3種類の「受信メール処理機能種別」のうち、「管理番号1」に対応する種別は、「電子メール受信・印刷出力機能」でありITU−T勧告T.37準拠の電子メール型ネットワークファクシミリの通常機能に相当する、電子メールにより受信した文書データを記録紙に印刷出力する処理機能である。
「管理番号2」に対応する種別は、「電子メール受信・蓄積機能」であり、電子メールにより受信した文書データを記録紙に印刷出力するのではなく、蓄積したままとし、その後の操作に応じて、記録紙に印刷出力したり、指定されたインターネット400上またはPSTN200上の宛先にファクシミリ転送する処理機能である。
「管理番号3」に対応する種別は、「装置状態情報返信機能」という特殊な機能であり、電子メールを受信すると、そのメールヘッダに送信元として記されている電子メールアドレス宛に、自装置の現在の動作状態に関する情報をメール本文として記述した電子メールを自動的に返信する処理機能である。
ファクシミリ装置1の受信電子メールに関する処理機能としては、その他に、特定の電子メールアドレス宛に受信した電子メールを、対応して予め設定されたPSTN200上の転送宛先に自動的にG3ファクシミリ転送する処理機能等も考えられる。要するに、本発明は、受信電子メールに関する処理機能の具体的な処理内容により限定されるものではない。
そして、各「受信メール処理機能種別」には、「メール受信用設定情報群」、「機能実行可否設定フラグFfunc」、及び、「設定情報群妥当性判断結果フラグFset」が対応付けて設定・記憶されている。
そのうち、「メール受信用設定情報群」及び「機能実行可否設定フラグFfunc」は、後述する図5及び図6の管理テーブル登録処理手順によりユーザからの操作入力により設定される情報である。「設定情報群妥当性判断結果フラグFset」は、後述する図5及び図6の管理テーブル登録処理手順においてファクシミリ装置1自らが判断して設定する情報である。
「メール受信用設定情報群」は、ファクシミリ装置1に割り当てられた電子メールアドレス宛に電子メールを受信するために必要となる各種情報の集まりである。具体的には、対応する電子メールアドレスに対応するメールボックスを管理していてファクシミリ装置1からPOP3プロトコル等の所定の電子メール受信プロトコルによりアクセスされるサーバを示す「受信メールサーバ名」、その受信メールサーバが管理するメールボックスに対するアクセス許可を得るために受信メールサーバ側に通知する必要のある情報である、「アカウント名」及びそれに対応する「パスワード」、そして、「電子メールアドレス」である。なお、「メール受信用設定情報群」としては、ファクシミリ装置1が電子メール受信用として使用するプロトコルが異なれば異なり得るものであり、要するに本発明は、「メール受信用設定情報群」の具体的な内容により限定されるものではない。
「機能実行可否設定フラグFfunc」は、対応する「受信メール処理機能種別」の機能を実行可否を設定するためのフラグであり、値「0」が「実行不可」を示し、値「1」が「実行可」を示す。
「設定情報群妥当性判断結果フラグFset」は、値「0」が、対応する「メール受信用設定情報群」の設定内容が「妥当」であることを示し、値「1」が「妥当でない」ことをを示す。
次に、ファクシミリ装置1が行う、図5及び図6に示す管理テーブル登録処理手順について説明する。
先ず図5において、まず、操作表示部7を介した対話操作により、登録対象機能種別選択操作処理(処理S101)を行う。その処理は、図4の管理テーブルaに登録されている管理番号「1」ないし「3」に対応する各「受信メール処理機能種別」のうちの1つを登録対象機能種別としてユーザに選択操作させる処理である。
そして、次に、処理S101により選択された「機能種別」に関して、対応するメール受信用設定情報群等入力操作処理(処理S102)を、登録操作終了指示操作があるか、または、入力確定操作があるまで行う(判断S103のNo、判断S104のNoのループ)。処理S102は、対応する「メール受信用設定情報群」を構成する各情報を入力すると共に、「機能実行可否設定フラグFfunc」の値を入力する操作を制御する処理である。
ユーザは、処理S102において、「メール受信用設定情報群」を構成する各情報を入力・設定すると共に対応する「機能実行可否設定フラグFfunc」を設定する。その場合、「機能実行可否設定フラグFfunc」を値「0」(実行不可)に設定する場合には対応する「メール受信用設定情報群」を正確に入力する必要はなく、まったくの未入力でも差し支えない。また、ユーザは使用する気のない「機能種別」に対応する「メール受信用設定情報群」の入力操作に関しては、例え、対応する「機能実行可否設定フラグFfunc」を値「1」(実行可)に設定したとしても、正確性がおろそかになりがちであり、正確に入力したとしても入力ミスが発生する場合もある。
そして、処理S101で選択した「機能種別」に対応して入力した「メール受信用設定情報群」等についての入力確定操作があった場合には(判断S104のYes)、選択された「機能種別」と入力された「メール受信用設定情報群」等とを対応付けて、テーブル5aに登録した上で(処理S1056)、処理S101に戻る。
判断S103において、登録操作終了指示操作があった場合、つまり、テーブル5aに関する登録操作が完了したかまたは中止したユーザにより登録操作終了指示操作があった場合には(判断S103のYes)、従来ならば、テーブル5aの登録内容については、ユーザにより操作入力された内容をそのまま設定・記憶していたところであるが、本処理手順では、ユーザにより操作入力されたテーブル5aの登録内容を確認して必要な処理を行うために、処理S106に移行する。
つまり、入力された各「メール受信用設定情報群」を構成する各情報の妥当性を確認する(処理S106)。「メール受信用設定情報群」を構成する各情報のうちの少なくとも1つの情報が未入力ならば、「妥当でない」と判断できる。また、「電子メールアドレス」なら、「@」マークの前が未入力であれば「妥当でない」と判断でき、その他「アカウント名」や「パスワード」として許される桁数の条件を満たしていない場合にも「妥当でない」と判断できる。
そして、処理S106によりテーブル5aにおける管理番号1ないし3のそれぞれに対応した機能種別について対応するメール受信用設定情報群の妥当性を判断した結果に基づいて、各機能種別に対応したメール受信用設定情報群のうちの妥当な情報群については、対応するフラグFsetに値0(妥当)を設定すると共に(処理S107)、妥当でない情報群については、対応するフラグFsetに値1(妥当でない)を設定する(処理S108)。それにより、対応するフラグsetの値を参照すれば、対応する「メール受信用設定情報群」の内容の妥当性について知ることができる。
そして、更に、対応するフラグFsetの値が0(妥当)でかつ、対応するフラグFfuncの値が1(実行可)の機能種別が1以上あるか、つまり、正常に機能する受信メール処理機能が1以上あるかを確認し(処理S109)、ない場合には(判断S110)、「少なくとも1つの機能は有効に設定すると共に正しいメール関連設定を行って下さい」とのメッセージ表示を操作表示部7の表示器(図示せず)にて行った上で(処理S111)、処理S101に戻り、テーブル5aの設定を再度行わせる。
それにより、受信した電子メールを処理する3つの種別の機能のうちの少なくとも1つが正常に機能するように設定されるようにユーザに強制できるため、受信した電子メールを全く処理できない事態を回避できる。
かといって、3つの種別の機能のすべてが正常に機能するような正確な設定をユーザに強制したのでは、3つの種別の機能のすべてを利用したいわけではないことも多いユーザにとっての操作性が著しく損なわれることとなる。
そこで、判断S110において、「ある」場合には(判断S110のYes)、図6の処理S112に移行し、対応するフラグFsetの値が0(妥当)でかつ、対応するフラグFfuncの値が1(実行可)の機能種別が1以上あるか、つまり、正常に機能する受信メール処理機能が2以上あるかを確認し(処理S112)、ない場合には(判断S113のNo)、処理を終了する。つまり、正常に機能する受信メール処理機能が1つのみの場合には、それでよしとして、処理を終了する。
判断S113において、2以上「ある」場合には(判断S113のYes)、つまり、正常に機能する受信メール処理機能が複数種別存在する場合には、ユーザによる入力操作ミスにより、対応する「メール受信用設定情報群」が同一の機能種別が存在する可能性があることに鑑みて、当該複数の機能種別において同一内容の「メール受信用設定情報群」が登録されているものがないかを確認し(処理S114)。ない場合には(判断S115のNo)、各機能種別のそれぞれが、内容が異なりかつ内容が妥当な「メール受信用設定情報群」が設定されたものであり、特に問題がないため、処理を終了する。
判断S115において「ある」場合には(判断S115のYes)、「メール関連設定内容が同一の機能が複数あります。設定をやりなおして下さい」とのメッセージ表示を操作表示部7の表示器(図示せず)にて行った上で(処理S116)、図5の処理S101に戻り、テーブル5aの設定を再度行わせる。
それにより、受信した電子メールを処理する3つの種別の機能のうちの2つ以上で同一内容の「メール受信用設定情報群」が登録されしまって、対応する種別の機能実行においてどちらの機能の優先して起動すべきか等の不整合が生じてしまうことを未然に防止でき、受信した電子メールの処理を混乱なく行うことができるようになる。
また、対応する「機能実行可否設定フラグFfunc」がユーザにより値0(実行不可)に設定された「メール受信用設定情報群」については内容の妥当性については関知しないため、ユーザに対して不要な設定操作入力を強いることがない。
このようにして内容が設定されたテーブル5aを必要に応じて参照しつつ、ファクシミリ装置1は、図7に示す手順により、受信した電子メールを処理する。
つまり、図7において、一定時間(例えば5分)の周期的な経過等のメール受信動作起動条件が成立するまで待ち(処理S201、判断S202のNoのループ)、成立すると(判断S202のYes)、対応するフラグFsetの値が0(妥当)でかつ、対応するフラグFfuncの値が1(実行可)の機能種別(1以上必ず存在する)を特定し(処理S203)、そのうちの1つを選択する(処理S204)。そして、その選択した「機能種別」に対応する「メール受信用設定情報群」の設定で、図1のインターネット400上のメールサーバ装置403等に設定されているメールボックスにアクセスし(処理S205)、新着の受信メールがあるかを確認してない場合には(判断S206のNo)、処理S203で特定した1または複数の機能種別のうちの処理S204にてまだ選択していない機能種別があるかを判断し(判断S207)、ある場合には(判断S207のYes)、処理S204に戻り、未選択の機能種別について同様の手順を行う。
判断S207において未選択の機能種別はもう1つもない場合には(判断S207のNo)、処理S201に戻る。
判断S206において、新着の受信メールがある場合には(判断S206のYes)、その受信メールを受信・蓄積し(処理S208)、処理S204で選択した、対応する種別の機能で処理して(処理S209)、判断S207に移行する。
このように、受信電子メールの処理においては、対応するフラグFsetの値が0(妥当)でかつ、対応するフラグFfuncの値が1(実行可)の機能種別についてしか、電子メールの受信・処理を行わないようにしているため、対応する「メール受信用設定情報群」が妥当でない設定の種別の機能が実行されてしまうこともなく、ユーザが実行不可と指示した種別の機能が実行されてしまうこともなく、受信電子メール処理機能の信頼性を高めることができる。
なお、以上本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 ファクシミリ装置
403 メールサーバ装置
403 メールサーバ装置
Claims (3)
- 電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置であって、
操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれに対応した前記メール受信用設定情報群を設定する設定操作制御手段と、
前記各機能種別にそれぞれ対応して前記設定操作制御手段により設定された前記メール受信用設定情報群の内容を比較して同一内容が設定された機能種別が複数存在するか否かを判断する重複設定判断手段と、
その重複設定判断手段により同一内容の前記メール受信用設定情報群が設定された機能種別が複数存在すると判断された場合にその旨を示す警告出力を行うと共に前記設定操作制御手段による設定操作を再度行わせる設定操作管理手段と
を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。 - 電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置であって、
操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれに対応した前記メール受信用設定情報群を設定する設定操作制御手段と、
前記各機能種別にそれぞれ対応して前記設定操作制御手段により設定された前記メール受信用設定情報群の内容の妥当性を判断する妥当性判断手段と、
その妥当性判断手段による判断結果を前記各機能種別ごとに記憶する妥当性判断結果記憶手段と、
前記妥当性判断手段により内容が妥当でない前記メール受信用設定情報群が設定された機能種別が1以上存在すると判断された場合であって、対応する前記メール受信用設定情報群の内容が妥当と判断された機能種別が1つもないときには、その旨を示す警告出力を行うと共に前記設定操作制御手段による設定操作を再度行わせ、それ以外の場合は、警告出力を行うことなく前記設定操作制御手段による設定操作を終了させる設定操作管理手段とを備え、
前記受信メール処理手段は、対応する前記メール受信用設定情報群が前記妥当性判断結果記憶手段に「妥当」と記憶されている機能種別についてのみ、対応するメール受信用設定情報群の設定に基づいた電子メールの受信・処理を行うものであることを特徴とするファクシミリ装置。 - 電子メールにより受信した文書データを処理するための複数種別の機能を備える一方、それら各機能種別のそれぞれに予めメール受信用設定情報群を設定・記憶した設定情報情報群記憶手段と、前記各メール受信用設定情報群の設定に基づいて受信した電子メールを対応する種別の機能で処理する受信メール処理手段とを備えたファクシミリ装置であって、
操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれに対応した前記メール受信用設定情報群を設定する設定操作制御手段と、
操作入力に応じて前記各機能種別のそれぞれについて実行可否を設定・記憶する実行可否設定記憶手段とを備え、
前記受信メール処理手段は、前記実行可否設定記憶手段により「実行可」と設定・記憶されている機能種別についてのみ、対応するメール受信用設定情報群の設定に基づいた電子メールの受信・処理を行うものであることを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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-
2005
- 2005-02-15 JP JP2005037619A patent/JP2006229304A/ja active Pending
Cited By (3)
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JP5220763B2 (ja) * | 2007-11-29 | 2013-06-26 | 京セラ株式会社 | 携帯端末 |
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