JP2006227428A - 光学部品用筐体、およびプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 効率よく光学部品を冷却するプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ100では、光学装置44の近傍位置に設けられる吸気口455から流路孔454を介してインテグレータ照明光学系41の近傍に設けられる排気口456までを流通する冷却流路に冷却空気を流通させる。そして、光学ユニット4は、吸気口455および排気口456のみで外部と連通している。このため、冷却空気は、吸気口455から排気口456までの冷却流路から逃げることなく流通する。したがって、吸気口455から排気口456までの間に配置される各光学部品41,42,43,44のすべてに冷却空気が流通され、冷却効率を良好にできる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、光源から射出された光束の光路上に配置される複数の光学部品を収納する光学部品用筐体、およびこの光学部品用筐体を備えたプロジェクタに関する。
従来、内部に光源装置と、複数の光学素子と、などを備えたプロジェクタなどの光学部品用筐体において、内部に配置される各部材をファンを用いて空冷する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、ランプリフレクタの背面に軸流ファンが配置され、この軸流ファンでラプリフレクタの前面側に設けられるダクトに冷却空気を導通させる。また、ダクトを、ダクトの前面側に設けられるライトパイプ、および第1ないし第6ライトトンネルは、内壁と外壁を有する2重壁構造に形成されている。そして、軸流ファンにて導入された空気は、この内壁と外壁との間に導通され、冷却空気用の通路が形成される構成が採られている。
ところで、特許文献1に記載のような構成では、ランプリフレクタの背面からランプリフレクタの前面側に向かって冷却空気を導入する。ランプリフレクタは、非常に高温になるため、ランプリフレクタを通った冷却空気は熱されて過度に温度が上昇してしまう。このため、ランプリフレクタの前面側に配置される光学部品が熱されてしまい、冷却効率が低下してしまうという問題が挙げられる。また、ダクト、ライトパイプ、第1ないし第6のライトトンネルは2重構造に形成されているため、筐体のサイズが大きくなり、小型化に対応できないという問題も挙げられる。
本発明は、上記のような実情に鑑み、効率よく光学部品を冷却する光学部品用筐体およびプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の光学部品用筐体は、内部に所定の照明光軸が設定され、光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子、および前記光源装置から射出された光束を前記光変調素子に導く複数の光学素子を含む各光学部品を前記照明光軸に対する所定位置に収納配置可能とする光学部品用筐体であって、前記各光学部品を前記照明光軸に対する所定位置にそれぞれ位置付ける複数の取付部と、前記光変調素子の配置位置近傍に形成される内部の空気を外部に導入するための吸気口と、前記光源装置の近傍位置に設けられるとともに内部の冷却空気を排出するための排気口とを具備し、前記複数の取付部近傍には、前記各光学部品の光路前段側および光路後段側に空気を流通させるための空気流通部がそれぞれ形成され、当該光学部品用筐体内部には、前記吸気口から前記排気口まで、前記空気流通部を介して空気を流通させる冷却流路が形成されていることを特徴とする。
このような構成の本発明の光学部品用筐体では、吸気口から、取付部近傍に設けられる複数の空気流路部を介して排気口まで流通する冷却流路が形成されている。この冷却流路に沿って冷却空気を流通させることで、冷却空気が光学部品用筐体から漏れることなく、吸気口から排気口まで流通させることができる。したがって、冷却空気の流れを弱めることなく、光変調素子、複数の光学素子、および光源装置を効率よく冷却することができる。また、光学部品筐体に収納されるこれらの光学部品は、光源装置、複数の光学素子、光変調素子の順に温度が低くなる。これに対して本発明では、温度が低い順、すなわち、光変調素子、複数の光学素子、光源装置に冷却空気を流通させている。このため、例えば高温の光学部品により冷却空気が過度に熱されて、次に通過する光学部品に対して冷却効率が低下してしまうことがなく、冷却流路に配置される全ての光学部品を効果的に冷却することができる。さらに、流通させる冷却空気は、空気流路部を介して形成される冷却流路を流通する。このため、冷却流路を形成するためのスペースを別途作成する必要がない。したがって、光学部品用筐体のサイズを変更することなく、冷却空気を流通させて光学部品用筐体を冷却することができる。
また、本発明の光学部品用筐体では、前記照明光軸を含む平面に略平行な平面で分割形成された第1ケース部および第2ケース部で構成され、前記取付部は、前記第1ケース部および前記第2ケース部の互いに対向する位置に、互いに近接する方向に突出して設けられ、前記第1ケース部および前記第2ケース部が接続した状態で前記光学部品を挟持固定することが好ましい。
この構成では、光学部品用筐体は、光学素子、光変調素子、および光源装置は、照明光軸を含む平面に対して略平行な平面で第1ケース部および第2ケース部に分割されている。そして、これらの第1ケース部、および第2ケース部の互いに対向する位置に取付部が互いに近接する方向に設けられ、各光学部品を厚み方向から挟持して固定する。これにより、光学部品用筐体の光学素子、光変調素子、および光源装置が配置される照明光軸に沿った平面方向へのサイズを小さくできる。したがって、光学部品用筐体の小型化を促進できる。
そして、本発明では、光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子、および前記光源装置から射出された光束を前記光変調素子に導く複数の光学素子を含む各光学部品と、上述したような光学部品用筐体と、前記光変調素子にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えていることを特徴とする。
このようなプロジェクタでは、上述したように効率よく光学部品用筐体を冷却することができる。したがって、プロジェクタの冷却効率を向上させることができる。
また、本発明のプロジェクタは、前記吸気口の近傍位置および前記排気口の近傍位置のうちいずれか一方に配設され、前記吸気口から前記冷却流路を辿って前記排気口まで冷却空気を流通させる冷却ファンを備えていることが好ましい。
この発明では、吸気口および排気口のうちいずれか一方にファンが設けられている。これにより、ファンに光学部品用筐体の内部に冷却空気が連続して導入され、吸気口から排気口までの冷却流路が形成される。したがって、複数のファンを用いずとも、1つのファンのみで十分な冷却空気を冷却流路に流通させることができる。よって、光学部品用筐体を冷却するための消費電力を抑えることができる。また、部品点数も減少するので、生産性も良好にできる。
また、本発明のプロジェクタは、前記複数の光学素子は、入射光束を2種類の直線偏光成分に分離して各直線偏光成分の偏光軸を揃える偏光変換素子を含んで構成されていることが好ましい。一般に偏光変換素子に光束が入射すると、偏光変換素子はこの光束の一部を吸収して発熱する。このため、偏光変換素子の発熱を抑えるために冷却する必要がある。これに対して本発明では、冷却空気により偏光変換素子を冷却することができるので、偏光変換素子の発熱を抑えることができる。
図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。
[プロジェクタの全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るプロジェクタの正面図である。図2は、プロジェクタの背面図である。図3は、プロジェクタの一側面図である。図4は、プロジェクタの平面図である。
[プロジェクタの全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るプロジェクタの正面図である。図2は、プロジェクタの背面図である。図3は、プロジェクタの一側面図である。図4は、プロジェクタの平面図である。
これらの図1ないし図4に示すように、本実施形態に係るプロジェクタ100は、直方体形状をした外装ケース110を有している。このプロジェクタ100は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン上に拡大投射するものである。外装ケース110は、内部に光学ユニット4、電源ユニット5などを収納可能な空間を有している。外装ケース110の後壁には、外部電力供給用のACインレット111や各種の入出力端子群112が配置されている。
外装ケース110の正面からみて右側の側壁110Cの後方側には、吸気用孔部113が形成されている。この吸気用孔部113は、プロジェクタ100の内部および外部を連通する形状の複数の連通孔にて形成されている。
また、外装ケース110の前面側は、一部が凹んだ形状に形成されており、この凹み部に円形の開口部が形成されている。そして、この開口部から、内部に配設された投射光学装置としての投射レンズ3の前端側部分が外装ケース110の前面側に突出する。
そして、外装ケース110の前面側に設けられる投射レンズ3の近傍位置には、受光窓114が設けられている。この受光窓114は、図示しないリモートコントローラからの制御光を受けるためのものである。さらに、外装ケース110の前面側の投射レンズ3の近傍位置には、装置内部の空気を排出する排気用孔部115が形成されている。この排気用孔部115は、装置の内部と外部とを連通する複数の連通孔にて形成されている。
外装ケース110の天面側には、図4に示すように、内蔵スピーカー(図示せず)に対応した位置に多数の連通孔116が形成されている。また、外装ケース110の天面側には、略中央部分に、コントロール部117が設けられている。このコントロール部117には、形成されている各種スイッチ群が形成されている。このスイッチ群には、例えば、主電源のオンオフを行うためのメインスイッチや、プロジェクタの各種設定を変更するためのスイッチなどが配置されている。
[プロジェクタの内部構造]
次にこのプロジェクタ100の内部構造について、図面に基づいて説明する。図5は、プロジェクタの内部の平断面を模式的に示した概略図である。図6は、光学部品を取り外した状態の光学部品用筐体の一部を示す斜視図である。
次にこのプロジェクタ100の内部構造について、図面に基づいて説明する。図5は、プロジェクタの内部の平断面を模式的に示した概略図である。図6は、光学部品を取り外した状態の光学部品用筐体の一部を示す斜視図である。
図5において、外装ケース110の内部には、光学ユニット4および電源ユニット5が並設されている。また、外装ケース110の内部には、光学ユニット4の上部側に、装置駆動制御用の制御回路基板6が配置されている。なお、制御回路基板6の配置位置は、これに限らず、光学ユニット4の近傍位置に配置されていればよく、例えば光学ユニット4の下部側に取り付けられている構成としてもよい。
光学ユニット4は、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応して光学像(カラー画像)を形成し、投射レンズ3を介して、図示しないスクリーン上に拡大投射するユニットである。投射レンズ3は、詳しい図示を省略するが、鏡筒内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。そして、この投射レンズ3は、後述する光学装置44で形成されたカラー画像を、図示しないスクリーン上に拡大投射する。
光学ユニット4は、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、これらの光学部品41,42,43,44を所定の照明光軸上に位置決めして配置する光学部品用筐体45とを備えている。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸に対して直交する面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、光源装置411と、平行化凹レンズ412と、第1レンズアレイ413と、第2レンズアレイ414と、偏光変換素子415と、重畳レンズ416とを備える。
光源装置411は、光源ランプ417と、リフレクタ418と、を備えて構成されている。この光源装置411は、光源ランプ417にて放射状の光線を射出し、この光源ランプ417から射出された放射光をリフレクタ418で反射して射出する。また、本実施の形態において、光源ランプ417として高圧水銀ランプを採用しているが、これに限らず、ハロゲンランプおよびメタルハライドランプ等を採用することができる。また、リフレクタ418は、本実施の形態では、楕円面鏡を採用しているが、これに限らず、放物面鏡で構成されていてもよい。この場合には、平行化凹レンズ412を省略できる。
平行化凹レンズ412は、光源装置411から射出された光束を平行化して、第1レンズアレイ413に射出する。
第1レンズアレイ413は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。これら各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ414は、第1レンズアレイ413と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ414は、重畳レンズ416とともに、第1レンズアレイ413の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル7上に結像させる機能を有している。
偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414と重畳レンズ416との間に配置される。この偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414から射出された光束を、略1種類の直線偏光に変換する。そして、偏光変換素子415にて略1種類の直線偏光に変換された各部分光束は、重畳レンズ416によって、光学装置44の後述する液晶パネル7の画像形成領域(光変調面)上にほぼ重畳される。ここで、直線偏光を変調するタイプの液晶パネル7を用いたプロジェクタでは、1種類の直線偏光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411から射出される光の略半分を利用できない。このため、本実施の形態では、偏光変換素子415を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。また、インテグレータ照明光学系41の偏光変換素子415は、入射した光束が、偏光分離膜および反射膜(図示せず)で若干吸収されて発熱する。なお、このような偏光変換素子415は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、2枚の反射ミラー423,424とを備えて構成される。反射ミラー423は、インテグレータ照明光学系41から入射する光束をダイクロイックミラー421,422が配置される照明光軸方向に反射させる。そして、ダイクロイックミラー421,422は、インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する。
具体的には、ダイクロイックミラー421は、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、青色光成分を反射ミラー424が配置される方向に反射させ、赤色光成分と緑色光成分とを透過させる。ダイクロイックミラー421で反射した青色光は、反射ミラー423で反射した後、フィールドレンズ419を通って、光学装置44の後述する青色光側の液晶パネル7(7B)に達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ414から射出された各部分光束を照明光軸に対して平行な光束に変換する。
また、ダイクロイックミラー422は、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光成分および緑色光成分のうち、緑色光成分を光学装置44側に反射する。ダイクロイックミラー422にて反射された緑色光成分は、フィールドレンズ419を通って、光学装置44の後述する緑色光側の液晶パネル7(7G)に達する。
リレー光学系43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および、反射ミラー432,434を備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42にて分離された赤色光を光学装置44の後述する赤色光側の液晶パネル7(7R)に導く。
ここで、赤色光成分にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光成分の光路の長さが、他の色光成分の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。
なお、本実の施形態においては赤色光成分の光路長が長いので、赤色光成分の光路上にリレー光学系43を配置した構成としたが、青色光成分の光路長を長くする構成も考えられる。このような場合は、青色光成分の光路上にリレー光学系43を配置するようにすればよい。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板441と、この入射側偏光板441の後段に配置される光変調素子としての液晶パネル7(7R,7G,7B)および射出側偏光板442と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム443とを備える。
液晶パネル7(7R,7G,7B)は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、入射側偏光板441から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム443は、射出側偏光板から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する。このクロスダイクロイックプリズム443は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の誘電体多層膜は、青色光を反射するものであり、これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。そして、クロスダイクロイックプリズム443から射出されたカラー画像は、投射レンズ3によって拡大投射され、図示を略したスクリーン上で大画面画像を形成する。
なお、本実施の形態では、平行化凹レンズ412と、第1レンズアレイ413と、第2レンズアレイ414と、偏光変換素子415と、重畳レンズ416と、ダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423,424と、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432,434と、入射側偏光板441と、により本発明の光学素子が構成される。
光学部品用筐体45は、上方が開口して容器状に形成された第1ケース部としての下部ケース451と、この下部ケース451の開口に対向して下方が開口する第2ケース部としての上部ケース452から構成され、これらの下部ケース451、および上部ケース452の開口を互いに係合させ、連結させることで形成されている。また、光学部品用筐体45には、投射レンズ3に対向する位置に光束が通るレンズ窓45Aが形成されている。このレンズ窓45Aには、前述した投射レンズ3がレンズ窓45Aを塞ぐ状態に取り付けられる。また、レンズ窓45Aのリレー光学系43が配置される側には、光学ユニット4の内部と外部とを連通して、冷却空気を吸気する吸気口455が形成されている。さらに、光学部品用筐体45のインテグレータ照明光学系41の光源装置411の背面側で、排気用孔部115に対向する位置には、光学ユニットの内部と外部とを連通して冷却空気を排気する排気口456が形成されている。
また、光学部品用筐体45の下部ケース451には、吸気口455から光学装置44が配設される位置が凹状に形成され、空気導入凹部451Aが形成されている。すなわち、空気導入凹部451Aは、下部ケース451の吸気口455から光学装置44が配設される位置に亘った領域に形成され、インテグレータ照明光学系41、色分離光学系42およびリレー光学系43が配設される高さ位置から下方側に所定寸法だけ掘り下がった形状に形成されている。また、この空気導入凹部451Aの光学装置44が配設される位置には、上方に盛り上がった光学装置設置部451Bが形成されている。この光学装置設置部451Bは、上方側が平面略正方形形状に形成され、周部が空気導入凹部451Aに面する状態に形成されている。さらに、空気導入凹部451Aには、光学装置設置部451Bの吸気口455に最も近接する角部から吸気口455に向かって、流路壁451Cが形成されている。この流路壁451Cは、空気導入凹部451Aの底部から光学装置設置部451Bと略同一高さ寸法に立ち上がって形成されている。なお、流路壁451Cの高さ寸法は、これに限定されず、クロスダイクロイックプリズム443から射出される光束を阻害しない位置であれば任意の高さ寸法に設定されていてもよい。そして、流路壁451Cは、吸気口455から導入されて空気導入凹部451Aに沿って流通する冷却空気が、光学装置44の液晶パネル7(7R)側と、液晶パネル7(7B)側とに均等に流れるように空気流路を形成する。また、液晶パネル7(7G)側には、液晶パネル7(R)側および液晶パネル7(7B)側を流通した冷却空気が空気導入凹部451Aを通って導入される。
そして、光学部品用筐体45の下部ケース451および上部ケース452には、前述した各光学部品41,42,43が配置される所定の位置に対応して、互いに対向する方向に突出した取付部453が形成される(図6に、上部ケース452に設けられた取付部453の一部を破線にて示す)。これらの取付部453の先端には、各光学部品41,42,43を取り付ける凹状の凹状溝が形成され、この凹状溝に光学部品41,42,43が嵌め込まれる。そして、下部ケース451と上部ケース452とを係合させることで、これらの光学部品41,42,43は、光学ユニット4の厚み方向、すなわち光学部品41,42,43が配置される照明光軸に対して略直交する方向で挟持される。
また、取付部453には、空気流通部としての流路孔454が形成されている。この流路孔454は、光学ユニット4内の空間を連通させて取付部453を貫通する形状に形成されている。なお、この流路孔454は、光学部品用筐体45の製造時に穴あけ加工などして形成されるものであってもよく、取付部の一部を切り欠いて形成されたものでもよく、また、製造上で生じる取付部453の隙間を利用するものであってもよい。
ここで、取付部453に形成される流路孔454およびこの流路孔454を流れる冷却空気について、光学装置44の近傍、およびインテグレータ照明光学系41の偏光変換素子415の近傍を例示して説明する。図7は、インテグレータ照明光学系41の偏光変換素子415および偏光変換素子415を取り付ける取付部453を模式的に示す断面図である。図8は、偏光変換素子415の周辺を流通する冷却空気の流路を示す断面図である。
図6に示すように、上部ケース452のフィールドレンズ419を取り付ける取付部453には、光学装置44が配設される空間と、色分離光学系42またはリレー光学系43とを連通する流路孔454が形成されている。そして、空気導入凹部453Aに沿って導入された冷却空気は、フィールドレンズ419の面に沿って上方側に流通し、上部ケース452の取付部453に設けられた流路孔454から色分離光学系42またはリレー光学系43に流通される。
また、図7および図8に示すように、偏光変換素子415の近傍では、上部ケース452の偏光変換素子415に対応した位置の取付部453に流路孔454が形成され、下部ケース451の第2レンズアレイ414および重畳レンズ416に対応した位置の取付部453にそれぞれ流路孔454が形成されている。これにより、色分離光学系42側から流通された冷却空気は、重畳レンズ416の下部ケース451側の流路孔454を通り、偏光変換素子415の面に沿って上方に流れる。また、冷却空気は、偏光変換素子415の側方、すなわち光学部品用筐体45と偏光変換素子415との隙間に向かっても流れ、偏光変換素子415を周部からも冷却する。そして、冷却空気は、このように偏光変換素子415の上部ケース452側の流路孔454および側方の隙間を通って、偏光変換素子415の面に沿って下方に流れ、第2レンズアレイ414の下部ケース451側の流路孔454を通る冷却流路を流通する。なお、冷却空気は、第2レンズアレイ414および重畳レンズ416においても、側方の光学部品用筐体との隙間を通る構成としてもよい。このように冷却流路を形成することで偏光変換素子415の面に沿って冷却空気が流通し、偏光変換素子415の冷却効率を向上させる。
なお、図6ないし図8において、偏光変換素子415の周辺、および光学装置44の周辺を流通する冷却空気の冷却流路を示したが、他の光学部品においても同様に流路孔454により冷却流路が形成されている。
そして、光学部品用筐体45の吸気口455には、冷却ファンとしてのファン46が取り付けられている。このファン46は、外装ケース110の吸気用孔部113からプロジェクタ100の内部を冷却するための冷却空気を吸入し、吸気口455から光学部品用筐体45の内部に冷却空気を導入する。これにより、光学部品用筐体45の内部には、吸気口455から排気口456まで、流路孔454を介して連通される冷却流路が形成される(図5および図6において矢印にて示す)。この時、冷却空気は、吸気口455から導入されて、まず光学装置44に通過する。そして、光学装置44から色分離光学系42およびリレー光学系43を通過して、インテグレータ照明光学系41に至り、排気口456から排出される。すなわち、冷却用の空気は、温度が低い光学部品から温度が高い光学部品に向かって通過する。
また、光学部品用筐体45は、吸気口455および排気口456で外部と内部とが連通され、その他の部分は、密閉されている。これにより、吸気口455から導入された冷却用の空気は、排気口456のみから排出される。すなわち、吸気口455から導入された空気は、排気口456以外から漏れることがなく、冷却用の空気が光学部品用筐体45の内部の細部にまで導入される。
電源ユニット5は、外部電源から入力する交流電流を直流電流に変換し、当該直流電流を、装置本体を構成する電子部品に応じた所定の電圧に変換して当該電子部品に供給するとともに、当該直流電流から交流矩形波電流を生成して光学ユニット4の光源装置411に供給する。この電源ユニット5は、例えばアルミなどの電磁遮断可能な素材にて形成された図示しないシールドカバーを備えている。このシールドカバーの側面には、吸気用孔部113に対向する位置およびファン46に対向する位置にそれぞれ電源ユニット5の内部と外部とを連通する窓部が設けられている。そして、ファン46が回転することで、吸気用孔部113に対向する位置に設けられた窓部から電源ユニット5の内部を通り、ファン46に対向する位置に設けられた窓部までの冷却流路が形成される。そして、吸気用孔部113から吸気された冷却空気は、この冷却流路を流通して電源ユニット5を冷却した後、ファン46から吸気口455に導入される。
制御回路基板6は、光学ユニット4の上面側に、例えばねじ止めなどによる固定法により固定されている。この制御回路基板6は、インテグレータ照明光学系41、光学装置44、電源ユニット5、コントロール部117、などに電気的に接続され、プロジェクタ100の装置全体の駆動制御を行う回路基板である。この制御回路基板6は、プロジェクタ100に接続された機器から入力する画像情報に応じて、光学装置44の液晶パネル7の駆動制御を行うほか、電源ユニット5による光源装置411の輝度制御等を行う。
[プロジェクタの動作]
(冷却空気の流れ)
上述したようなプロジェクタ100は、ファン46を回転させることにより、吸気用孔部113から冷却空気を吸入し、吸気口455に流し入れる。この時、吸気用孔部113から吸気口455までに配設される電源ユニット5を冷却空気で冷却し、電源ユニット5の温度上昇を防止する。そして、吸気口455から光学ユニット4内に導入された冷却空気は、空気導入凹部451Aに沿って温度が最も低い光学装置44が設置される光学装置設置部451Bに流通される。そして、冷却空気は、空気導入凹部451Aから光学装置44および各液晶パネル7(7R,7G,7B)を冷却して、フィールドレンズが取り付けられる取付部453に形成された流路孔454を通って色分離光学系42およびリレー光学系43に流通される。そして、冷却用空気は、色分離光学系42およびリレー光学系43の各光学部品が取り付けられた取付部453に形成される流路孔454を通って、最後に最も温度が高くなるインテグレータ照明光学系41側に流通される。そして、インテグレータ照明光学系41を冷却した冷却用空気は、排気口456を通って光学ユニット4から排気され、さらに排気用孔部115からプロジェクタ100の外部へ排気される。
(冷却空気の流れ)
上述したようなプロジェクタ100は、ファン46を回転させることにより、吸気用孔部113から冷却空気を吸入し、吸気口455に流し入れる。この時、吸気用孔部113から吸気口455までに配設される電源ユニット5を冷却空気で冷却し、電源ユニット5の温度上昇を防止する。そして、吸気口455から光学ユニット4内に導入された冷却空気は、空気導入凹部451Aに沿って温度が最も低い光学装置44が設置される光学装置設置部451Bに流通される。そして、冷却空気は、空気導入凹部451Aから光学装置44および各液晶パネル7(7R,7G,7B)を冷却して、フィールドレンズが取り付けられる取付部453に形成された流路孔454を通って色分離光学系42およびリレー光学系43に流通される。そして、冷却用空気は、色分離光学系42およびリレー光学系43の各光学部品が取り付けられた取付部453に形成される流路孔454を通って、最後に最も温度が高くなるインテグレータ照明光学系41側に流通される。そして、インテグレータ照明光学系41を冷却した冷却用空気は、排気口456を通って光学ユニット4から排気され、さらに排気用孔部115からプロジェクタ100の外部へ排気される。
このように、温度が低い光学部品から温度が高い光学部品に向かって流路が形成されるので、各光学部品41,42,43,44には、それぞれの温度よりも低温の冷却空気が流されて冷却される。また、光学ユニット4は、吸気口455および排気口456のみで内部と外部とが連通しているので、光学ユニット4の内部を流通する冷却空気は、所定の風力で流通する。そして、この冷却流路を流通する冷却空気は、前述したように光を吸収して発熱する偏光変換素子415が取り付けられる取付部453の近傍の流路孔454を通過して、偏光変換素子415を冷却する。
[プロジェクタの作用効果]
上述したような実施の形態のプロジェクタ100では、光学装置44の近傍位置に設けられる吸気口455から冷却空気を吸入し、流路孔454を介してインテグレータ照明光学系41の近傍に設けられる排気口456までの冷却流路を流通させる。このため、冷却流路に沿って冷却空気を流通させて流路孔454の近傍の取付部453に取り付けられる各光学部品41,42,43,44を冷却することができる。この時、光学ユニット4は、吸気口455および排気口456のみで外部と連通しているため、この冷却空気は、吸気口455から排気口456までの冷却流路から逃げることなく流通する。したがって、吸気口455から排気口456までの間に配置される各光学部品41,42,43,44のすべてに冷却空気が流通され、これらの光学部品41,42,43,44を効率よく冷却できる。また、このような冷却流路は、取付部453近傍に設けられる流路孔454を通過して形成され、冷却流路を形成するために特別にスペースを形成するものではない。このため、光学ユニット4のサイズを変更することなく、効果的に光学ユニット4を冷却することができる。
上述したような実施の形態のプロジェクタ100では、光学装置44の近傍位置に設けられる吸気口455から冷却空気を吸入し、流路孔454を介してインテグレータ照明光学系41の近傍に設けられる排気口456までの冷却流路を流通させる。このため、冷却流路に沿って冷却空気を流通させて流路孔454の近傍の取付部453に取り付けられる各光学部品41,42,43,44を冷却することができる。この時、光学ユニット4は、吸気口455および排気口456のみで外部と連通しているため、この冷却空気は、吸気口455から排気口456までの冷却流路から逃げることなく流通する。したがって、吸気口455から排気口456までの間に配置される各光学部品41,42,43,44のすべてに冷却空気が流通され、これらの光学部品41,42,43,44を効率よく冷却できる。また、このような冷却流路は、取付部453近傍に設けられる流路孔454を通過して形成され、冷却流路を形成するために特別にスペースを形成するものではない。このため、光学ユニット4のサイズを変更することなく、効果的に光学ユニット4を冷却することができる。
また、冷却空気は、光学部品の温度が低い順、すなわち光学装置44、色分離光学系42およびリレー光学系43、インテグレータ照明光学系41の順に流通される。このため、光学ユニット4内を流通する冷却空気の温度は、各光学部品41,42,43,44よりも高くなることはない。したがって、各光学部品41,42,43,44には、それぞれの温度よりも低温の冷却空気が流通させることができる。よって、光学ユニット4をより効率よく冷却することができる。
そして、冷却流路を形成する流路孔454は、各光学部品41,42,43,44を取り付ける取付部453の近傍位置に形成される。このため、冷却流路は、各光学部品41,42,43,44の近傍に形成されて、冷却空気がこれらの光学部品41,42,43,44に接触して流通する。したがって、冷却空気は、取付部453に取り付けられる各光学部品41,42,43,44の熱を効率よく吸収して冷却することができ、冷却効率を向上させることができる。
また、各光学部品41,42,43,44は、光学部品用筐体45の上部ケース452および下部ケース451に設けられた取付部453により厚み方向で挟持されて固定されている。このため、各光学部品41,42,43,44に対応する取付部453が平面方向に設けられないので、平面方向への寸法の拡大を抑ええることができる。よって、プロジェクタ100の平面方向のサイズを小型化することができる。
さらに、プロジェクタ100の内部には、光学ユニット4の吸気口455の近傍にのみ冷却空気を流通させるファン46が設けられている。このファン46にて光学ユニット4の内部に導入された冷却空気は、排出口456のみから排出されるので、光学ユニット4内部には十分な風量の冷却空気が流通する。このため、複数のファンを必要とせず、ファンを動作させるための消費電力を少なくできる。また、部品点数の低下に伴い、プロジェクタの製造過程における生産性を良好にすることができる。
そして、インテグレータ照明光学系41には、偏光変換素子415が構成として組み込まれている。この偏光変換素子415は、光束の透過時に所定量の光を吸収するため発熱するが、本実施の形態では、この偏光変換素子415の近傍位置にも冷却空気が流通されるので、偏光変換素子415をも問題なく冷却することができる。
また、プロジェクタ100は外装ケース110の側面に吸気用孔部113が形成されていて、この吸気用孔部113から吸気口455までの間に電源ユニット5が配置されている。このため、吸気用孔部113から吸気口455までを流通する空気により電源ユニット5をも冷却することができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施の形態では、外装ケース110の一側面に吸気用孔部113を形成し、吸気口455の近傍に配置されるファン46で冷却空気を取り入れる構成を示したが、これに限らない。例えば図9に示すような構成であってもよい。図9において、吸気用孔部113Aは、外装ケース110の背面側に設けられる。そしてプロジェクタ100の内部の吸気用孔部113Aの近傍位置には、冷却ファンとしてのファン46Aが配置され、このファン46から吸気口455までの空気の流路上に電源ユニット5が設けられる構成としてもよい。この構成では、ファン46Aにより吸気用孔部113Aから冷却空気を吸引し、吸気口455、光学ユニット4内部の流路孔454、および排気口456を流通させて排気用孔部115から排気させる。なお、この構成では、プロジェクタ100の内部と外部とを連通させる孔部は、吸気用孔部113および排気用孔部115のみとすることが好ましく、この構成では、吸気用孔部113にて吸引した冷却空気が排気用孔部115から外部に漏れることがない。このため、プロジェクタ100内で吸気用孔部113から排気用孔部115までを流通する冷却流路が形成され、効果的にプロジェクタ100の内部を冷却することができる。また、ファンの配置位置は、排気口456の近傍に配置されていてもよく、排気用孔部115の近傍に設けられていてもよい。さらには、光学ユニット4の内部の吸気口455または排気口456の近傍位置に設けられている構成であってもよい。さらには、吸気口455および排気口456の双方にファンが取り付けられている構成であってもよい。
また、取付部453に流路孔454が意図的に形成される例を示したが、例えば取付部453に流路孔454が形成されず、取付部453と光学ユニット4の光学部品用筐体45との間の隙間を通る冷却流路が形成されていてもよい。この構成では、流路孔454を形成するための作業工程を不要にでき、生産効率を向上できる。
さらに、取付部453光学部品用筐体45の上部ケース452および下部ケース451に設けられ、各光学部品41,42,43,44を厚み方向において挟持する構成を示したが、これに限定されない。例えば、各光学部品用筐体41,42,43,44は、平面方向から挟持されて所定の位置に配置されている構成であってもよい。この構成では、光学部品用筐体の厚み寸法を抑えられる。また、取付部は、各光学部品用筐体41,42,43,44の周部を囲ってこれらの光学部品41,42,43,44を固定する構成としてもよい。このような構成では、各光学部品41,42,43,44を所定の位置に確実に固定することができる。
また、上記実施の形態において、下部ケース451にのみ空気導入凹部451Aを形成する構成を示したが、上部ケース452に空気導入凹部が形成される構成としてもよい。この場合、フィールドレンズ419の下部ケース451側の取付部453に流路孔454が形成されていれば、冷却空気は、上部ケース452側に設けられた空気導入凹部451Aからフィールドレンズ419の面に沿って冷却空気が流通し、下部ケース451側の流路孔454を通って色分離光学系42およびリレー光学系43に流通し、フィールドレンズ419および光学装置44を効率よく冷却することができる。
そして、上記実施の形態では、例えば偏光変換素子415の周辺において、下部ケース451の重畳レンズ416および第2レンズアレイ414を取り付ける取付部453に流路孔454が形成され、上部ケース452側の偏光変換素子415を取り付ける取付部453に流路孔454が形成される構成とし、偏光変換素子415の面に沿って冷却流路が形成される例を示したが、これに限らない。例えば、上部ケース452の重畳レンズ416および第2レンズアレイ414を取り付ける取付部453に流路孔454が形成され、下部ケース451側の偏光変換素子415を取り付ける取付部453に流路孔454が形成される構成としてもよい。さらに、下部ケース451および上部ケース452の両方の取付部に流路孔454が形成される構成としてもよい。この場合、例えば下部ケース451側の流路孔454を上部ケース452側の流路孔454より小さくしたり、数を少なくしたりする。このような構成にすることで、この取付部453に取り付けられる光学部品の面に沿って冷却空気が上方側に向かって流れ、光学部品を効率よく冷却することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明は、プロジェクタに利用することができる。
3…投射光学装置としての投射レンズ、7…光変調素子としての液晶パネル、42…光学素子を構成する色分離光学系、43…光学素子を構成するリレー光学系、45…光学部品用筐体、100…プロジェクタ、411…光源装置、412…光学素子を構成する平行化凹レンズ、413…光学素子を構成する第1レンズアレイ、414…光学素子を構成する第2レンズアレイ、415…偏光変換素子、416…光学素子を構成する重畳レンズ、453…取付部、454…空気流路部としての流路孔、455…吸気口、456…排気口
Claims (5)
- 内部に所定の照明光軸が設定され、光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子、および前記光源装置から射出された光束を前記光変調素子に導く複数の光学素子を含む各光学部品を前記照明光軸に対する所定位置に収納配置可能とする光学部品用筐体であって、
前記各光学部品を前記照明光軸に対する所定位置にそれぞれ位置付ける複数の取付部と、
前記光変調素子の配置位置近傍に形成される内部の空気を外部に導入するための吸気口と、
前記光源装置の近傍位置に設けられるとともに内部の冷却空気を排出するための排気口とを具備し、
前記複数の取付部近傍には、前記各光学部品の光路前段側および光路後段側に空気を流通させるための空気流通部がそれぞれ形成され、
当該光学部品用筐体内部には、前記吸気口から前記排気口まで、前記空気流通部を介して空気を流通させる冷却流路が形成されていることを特徴とする光学部品用筐体。 - 請求項1に記載の光学部品用筐体であって、
前記照明光軸を含む平面に略平行な平面で分割形成された第1ケース部および第2ケース部で構成され、
前記取付部は、前記第1ケース部および前記第2ケース部の互いに対向する位置に、互いに近接する方向に突出して設けられ、前記第1ケース部および前記第2ケース部が接続した状態で前記光学部品を挟持固定することを特徴とする光学部品用筐体。 - 光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子、および前記光源装置から射出された光束を前記光変調素子に導く複数の光学素子を含む各光学部品と、請求項1または請求項2に記載の光学部品用筐体と、前記光変調素子にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
- 請求項3に記載のプロジェクタであって、
前記吸気口の近傍位置および前記排気口の近傍位置のうちいずれか一方に配設され、前記吸気口から前記冷却流路を辿って前記排気口まで冷却空気を流通させる冷却ファンを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3または請求項4に記載のプロジェクタであって、
前記複数の光学素子は、入射光束を2種類の直線偏光成分に分離して各直線偏光成分の偏光軸を揃える偏光変換素子を含んで構成されていることを特徴としたプロジェクタ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008058661A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Casio Comput Co Ltd | 光学系ユニット及びプロジェクタ |
JP2008298812A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Sony Corp | 液晶プロジェクタ装置 |
JP2011027816A (ja) * | 2009-07-22 | 2011-02-10 | Seiko Epson Corp | プロジェクター |
JP2021051131A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-01 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
-
2005
- 2005-02-18 JP JP2005042977A patent/JP2006227428A/ja not_active Withdrawn
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