JP2006227263A - 電子写真画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成時における記録媒体の裏汚を防止する。
【解決手段】 記録媒体12に画像を形成する電子写真画像形成装置であって、感光体ドラム2と、感光体ドラム2に接触して、現像剤を除去するクリーニングブレードと、記録媒体12を静電的に吸着して搬送する静電搬送ベルト8と、を有する電子写真画像形成装置において、静電搬送ベルト8を静電的に清掃する清掃シーケンスと、感光体ドラム2が一旦停止した後に、感光体ドラム2を画像形成時とは逆方向に移動させてから、感光体ドラム2を停止させる停止制御シーケンスと、を有し、前記停止制御シーケンスを実行した後、次の画像形成動作に先立って、前記清掃シーケンスを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プロセスや静電記録プロセスによって記録媒体に画像形成を行う電子写真画像形成装置に関する。
例えば転写方式電子写真プロセスを用いて記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート等)に画像を形成する電子写真画像形成装置において、像担持体上に形成した現像剤像を紙等の記録媒体に転写する。その後の像担持体上に残った現像剤を除去(清掃)するためのクリーニング装置が知られている。
中でも、ブレードクリーニング方式が広く用いられている。ブレードクリーニング方式では、クリーニング部材として可撓性(ゴム弾性)を有するクリーニングブレードを像担持体に所定の圧接状態で当接させている。そして、像担持体面を拭掃することで像担持体上から残留する現像剤を掻きとって除去するものである。また、クリーニングブレードは、クリーニング効率向上のために一般に像担持体に対して像担持体の画像形成時の移動(回転)方向においてカウンターに当接されている。
上記のようなブレードクリーニング方式においては、画像形成装置の停止状態、即ち、像担持体停止状態において、像担持体のクリーニングブレード当接領域(ニップ部)に対応する像担持体面領域の滑り性(摩擦係数μ)が他の像担持体面領域と比較して異なった状態に変化する。そして、これが原因となり、次の画像形成時の画像上にスジや画像ブレ(濃度変動等)が発生することが知られている。
上記像担持体のクリーニングブレード当接領域の滑り性が変化する理由は、当接領域に残っていた現像剤に含まれる粒径の小さな微粉トナーや外添剤などの残渣がクリーニングブレードの圧接力で、像担持体面に押し付けられて凝集することなどが原因であることが分かっている。この現像剤に含まれる微粉トナーや外添剤などの残渣が凝集化して像担持体に固着したものを凝集体という。一般に、像担持体の当接領域の摩擦係数μは、他の領域の摩擦係数μよりも低くなる。
そのため、画像形成装置が再び駆動して像担持体が回転し、低摩擦係数化した当接領域がクリーニングブレードと当接した際に、像担持体とクリーニングブレードとの間の摩擦力が変化する。そして、その際に、像担持体の回転速度が速めに変化する。このとき、像担持体上に画像を形成していた部分、及び、記録媒体に画像を転写していた部分において、像担持体の回転周期のスジや画像ブレ(濃度変化等)が発生する。
上記技術課題を回避するために、従来では、像担持体の停止時に像担持体を逆回転させることで、クリーニングブレードの像担持体とのエッジ部に溜まった凝集体をクリーニングブレードのエッジ部から取り除くことが提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−63071号公報
本発明は前記従来技術を更に発展させたものである。
本発明の目的は、画像形成時における記録媒体の裏汚を防止することにある。ここで、記録媒体とは、画像を形成されるものであって、例えば、記録紙、OHPシート等が含ま
れる。
本発明の他の目的は、像担持体が画像形成時とは逆方向に回転してから停止する停止制御シーケンスを実行した次の画像形成時における記録媒体の裏汚を防止することにある。
上記目的を達成するために本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、
記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置であって、
像担持体と、
前記像担持体に接触して、現像剤を除去するクリーニングブレードと、
前記記録媒体を静電的に吸着して搬送する吸着搬送手段と、
を有する電子写真画像形成装置において、
前記吸着搬送手段を静電的に清掃する清掃シーケンスと、
前記像担持体が一旦停止した後に、前記像担持体を画像形成時とは逆方向に移動させてから、前記像担持体を停止させる停止制御シーケンスと、
を有し、
前記停止制御シーケンスを実行した後、次の画像形成動作に先立って、前記清掃シーケンスを行うことを特徴とする電子写真画像形成装置である。
本発明によれば、記録媒体の裏汚を防止し、常に良好な画像を出力することができる。詳しくは、像担持体を画像形成時と逆方向に駆動させてから停止させる停止制御シーケンスを行った次の画像形成時における記録媒体の裏汚を防止し、常に良好な画像を出力することができる。
以下に図面を参照して、この発明の最良な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
(1)電子写真画像形成装置
図1は本実施形態における電子写真画像形成装置の構成模式図である。この電子写真画像形成装置は、電子写真プロセスを用い、縦型タンデム構成(インライン構成)の4色フルカラー画像形成装置(多色画像形成装置)である。
1は画像形成装置本体である。C・Y・M・Bは画像形成装置本体1内に下から上に順に並列配置(縦型タンデム構成)した、それぞれシアン・イエロー・マゼンタ・ブラックの各色の現像剤像(トナー像)を形成する第1〜第4の4つの画像形成部である。
本実施形態において、前記画像形成部においては、画像形成装置本体1に対して着脱交換自在のプロセスカートリッジ(以下、カートリッジという。)PC・PY・PM・PBを有する。そして、カートリッジPC・PY・PM・PBは、それぞれ、感光体ドラム2、帯電ローラ3、現像装置5、クリーニング装置7の4つのプロセス手段を有する。
上記画像形成部C・Y・M・Bは、は異なる色の現像剤を有する以外は、それぞれ同一の電子写真プロセス機構を有する。すなわち、それぞれ、回転駆動される像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)2、感光体ドラム2の表面を一様に帯電する帯電装置としての接触帯電ローラ3、その帯電面に画像情報に応じた光を
照射して静電潜像を形成する露光装置としてのレーザースキャナ4、その静電潜像を現像剤で現像する現像装置5、その現像剤像を記録媒体12に転写する転写装置としての転写ローラ6、記録媒体12に対する現像剤像転写後の感光体ドラム2の面上の転写残現像剤を除去するクリーニング装置7等を有する。各カートリッジPC,PY、PM、PBの現像装置5に収容させている現像剤はそれぞれシアントナーtC・イエロートナーtY・マゼンタトナーtM・ブラックトナーtBとシリカ等の外添剤である。このような構成において感光体ドラム2は、画像形成時に回転(移動)して、帯電、露光、現像等の所定のプロセスを経ることによって現像剤像を担持することになり、転写、クリーニングのプロセスを経て再度の画像形成に供される。
図2はカートリッジP(C・Y・M・B)部分の拡大図である。
8は循環移動する、記録媒体を吸着して搬送する記録媒体搬送ベルトとしての静電搬送ベルト(エンドレスベルト)である(以下、ベルト8という)。このベルト8は上記の各カートリッジPC,PY、PM、PBの感光体ドラム2側において、複数の支持ローラ17a,17bに懸けられて縦方向に配設してある。そして、転写ローラ6(6C,6Y、6M、6B)はそれぞれこのベルト8を介して感光体ドラム2に圧接させている。各感光体ドラム2とベルト8の対向接触部(当接部)が転写部である。
ベルト8としては、厚さ50〜200μm、体積抵抗率10〜1014Ω・cm程度の、PvdF、ETFE、ポリアミド、ポリイミド、PET、ポリカーボネイト等の樹脂フィルムや、厚さ0.5〜2mm程度のゴムの基層上に樹脂層を用いたものを用いることができる。ここで、体積抵抗率(Ω・cm)は、JIS法K6911に準じた測定プローブを用い、ADVANTEST社製高抵抗計R8340に100Vを印加して得た測定値を、ベル
ト8の厚みで規格化したものである。
ここで、本画像形成装置本体1におけるベルト8の清掃方法について説明する。ベルト8上に残留する現像剤は、主には転写時の極性で維持されたトナーであるが、中には反対極性に反転してしまったトナーや無極性のトナーも存在する。よって、まず、第1の画像形成部Cでは、転写ローラ6Cに転写時とは逆極性(マイナス)のクリーニングバイアスを印加する。そして、正規極性のトナーを感光体ドラム2に吸着させてカートリッジPC内の廃現像剤容器72に回収する。また、第1の画像形成部Cを通過することで、正規極性とは反対の極性、若しくは無極性、若しくは正規極性ではあるが帯電量が少ないために第1の画像形成機構部Cの感光体ドラム2に吸着されなかったベルト8上のトナーを反対極性に帯電させる。
次に第2の画像形成部Yでは、転写ローラ6Yに転写時と同極性(プラス)のクリーニングバイアスを印加する。そして、第1の画像形成部Cで感光体ドラム2に吸着されなかった反対極性のトナーを第2の画像形成部Yの感光体ドラム2に吸着させてプロセスカートリッジ(PY)内の廃現像剤容器72に回収する。それとともに、正規極性、若しくは無極性、若しくは反対極性ではあるが帯電量が少ないために第2の画像形成部Yの感光体ドラム2に吸着されなかったベルト8上のトナーを正規極性に帯電させる。
更に第3の画像形成部Mでは、転写ローラ6Mに転写時とは逆極性(マイナス)のクリーニングバイアスを印加する。そして、正規極性のトナーを第3の画像形成部Mの感光体ドラム2に吸着させてカートリッジPM内の廃現像剤容器72に回収する。それとともに、正規極性とは反対の極性、若しくは無極性、若しくは正規極性ではあるが帯電量が少ないために第3の画像形成部Mにおいて、感光体ドラム2に吸着されなかったベルト8上のトナーを反対極性に帯電させる。第1〜第3の画像形成部でトナーが既に回収されているためにベルト8上に残っているトナーは少なく、反対極性に帯電され易くなる。
更に第4の画像形成部Bでは、転写ローラ6Bに転写時と同極性(プラス)のクリーニングバイアスを印加する。そして、第3の画像形成部Mにおいて、感光体ドラム2に吸着されなかった反対極性のトナーを、第4の画像形成部Bにおいて、感光体ドラム2に吸着させてカートリッジPB内の廃現像剤容器72に回収する。
ここで、上記第1、第3の画像形成部においては、感光体ドラム2の表面電位は略0Vとし、クリーニングバイアスは−1.5kVとする。一方、上記第2、第4の画像形成部においては、感光体ドラム2の表面電位は略−550Vとし、クリーニングバイアスは+1kVとする。
また、本実施形態では、転写手段として転写ローラ6を用いたが、ブレードやブラシ等の他の転写手段でも可能である。
以上のように、第1〜第4の画像形成部の転写ローラ6に印加するクリーニングバイアスを転写時と同極性、逆極性と交互に繰り返す。これにより、ベルト8の表面上のトナーを各プロセスカートリッジ内の感光体ドラム2を利用して廃現像剤容器72に回収することができる。これら一連の動作を静電搬送ベルトクリーニングシーケンス(以下、清掃シーケンスという。)と呼ぶ。画像形成装置1において、この清掃シーケンスはプリント500枚おきに自動的に実行する。これは、面積率が低い等の理由で長時間の現像駆動が行われて、トナーは形状が不規則になったり、粒径の分布に偏りを生じたり、トナーの流動性向上及びトナーの摩擦帯電性を安定させるために添加されているシリカ等の外添剤がトナー表面に埋め込まれてしまう。そして現像性の低下に伴う濃度低下やトナーの摩擦帯電能力の低下に伴うかぶりが発生した際に、感光体ドラム2からベルト8に付着したかぶりトナーを定期的に清掃するために行うものである。また、画像形成中に記録媒体12が画像形成装置1内で詰まってジャムとなった場合、本来記録媒体12上に転写すべきトナーがベルト8に付着する。このようにジャムが発生するとベルト8にトナーが付着するので、ジャムが発生後、画像形成装置を復帰する際にも清掃シーケンスを実行する。
11は画像形成装置本体1の下部に配設した給送カセット(給送部)であり、記録媒体12が積載収納されている。プリント要求信号に基づいて給送ローラ13が駆動されて給送カセット11から記録媒体12が一枚分離給送される。その記録媒体12は、レジストローラ14で一旦停止される。その後記録媒体12は、レーザースキャナ4の立ち上り、帯電ローラ3による感光体ドラム2の電位安定化を待つ。そして、記録媒体12は、各画像形成部C、Y、M、Bにおけるトナー像の画像形成タイミングと記録位置との同期をとって、ベルト8に吸着されて搬送されていく。
本実施形態の画像形成装置において、各カートリッジPC,PY、PM、PBの感光体ドラム2の駆動は、図3のように、各カートリッジPC,PY、PM、PBごとに独立した駆動手段としてのモータ9C・9Y・9M・9Bにより行われる。100は画像形成装置の制御手段(CPU)である。この制御手段100は画像形成装置全体の作像動作のシーケンス制御を司る。
上記の各モータ9(9C・9Y・9M・9B)もこの制御手段100でそれぞれドライバー10C・10Y・10M・10Bを介して各独立に、正回転駆動制御、逆回転駆動制御、停止制御される。各モータ9が正回転駆動制御されることで、各感光体ドラム2は矢印Aの時計方向に正回転駆動される。また各モータ9が逆回転駆動制御されることで、各感光体ドラム2矢印Bの反時計方向に逆回転駆動される。各モータ9が停止制御されることで、各感光体ドラム2は回転停止状態になる。また、制御手段100には、プリント枚数をカウントするカウンタ102、および各種情報を格納するメモリ103が接続されて
いる。
ここで、本実施形態の感光体ドラム2の停止制御シーケンス(像担持体停止制御シーケンス)を説明する。本実施形態では感光体ドラム2の駆動が停止するいかなる場合も、一旦停止した後に感光体ドラム2を画像形成時の回転方向(矢印A方向)とは逆方向(矢印B方向)に所定距離だけ駆動させてから画像形成装置の駆動を停止する。本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム2の逆回転量を感光体ドラム2上で5mmとしたが、この値に限るものではなく、クリーニングブレード71(以下、ブレード71という。)と感光体ドラム2の当接領域幅Wより長い距離であればよい。本実施形態の当接領域幅Wは約500μmである。ここで、ブレード71は、図2に示すように、感光体ドラム2の回転方向に対してカウンター方向に所定の押圧力をもって先端のウレタンゴムからなる接触部を当接させている。そして、接触部を支持する支持部がクリーニング装置7に固定されている。
感光体ドラム2の駆動停止時に本停止制御シーケンスを実行することで、ブレード71と感光体ドラム2の間に介在している現像剤の量は減少し、これらの凝集に起因するスジ画像は減少する。一方、図4(a)、図4(b)に示すように本停止制御シーケンスを行った場合、感光体ドラム2が逆回転時の蹴り戻し加圧で現像剤tが凝集する。そして、図4(c)に示すように、感光体ドラム2が正転した際に、凝集した現像剤tがブレード71の先端エッジ部71aをすり抜けてしまうことがある。そして、その後現像剤tが感光体ドラム2からベルト8に付着してしまうが、画像形成動作に先立って必ず前述の清掃シーケンスを実行する。よって、ベルト8に付着した現像剤tは、清掃シーケンスによって画像形成開始時には、ベルト8から除去されることになる。よって、ベルト8に吸着する記録媒体の裏側に現像剤tが付着することを防ぐこともできる。
画像形成装置本体1はパーソナルコンピュータ等のホスト200に接続され、ホスト200からのプリント要求信号(画像形成要求信号)を受け、画像データを受け取る。画像データは制御手段100によりシアン・イエロー・マゼンタ・ブラックの各色データに展開される。そして、画像形成シーケンスの所定のプロセスタイミングに合わせて各カートリッジPC,PY、PM、PBの各感光体ドラム2が所定の速度にて正回転駆動される。そしてレーザースキャナ4が駆動される。またベルト8が回転駆動される。
各カートリッジPC,PY、PM、PBにおいて、各感光体ドラム2はその回転過程で帯電ローラ3により所定の極性・電位に一様に帯電される。本実施形態において、各感光体ドラム2は直径30mmのアルミシリンダの外周面に感光層を塗布して構成される剛体である。そして帯電ローラ3はローラ状に形成された導電性ローラであり、このローラを感光体ドラム2に当接させ、帯電バイアスを印加することで、感光体ドラム2の表面をVd=−450Vに帯電する。
その後、レーザースキャナ4より出力される、各色の画像信号に対応したレーザー光41が、均一帯電された感光体ドラム2上に照射される。そして、選択的に露光された部位の表面電位Vl=−60Vとなり、静電潜像が形成される。すなわち、カートリッジPCではシアン画像データに基づいたレーザー露光が行われて静電潜像が形成される。また、カートリッジPYではイエロー画像データに基づいたレーザー露光が行われて静電潜像が形成される。また、カートリッジPMではマゼンタ画像データに基づいたレーザー露光が行われて静電潜像が形成される。さらに、カートリッジPBではブラック画像データに基づいたレーザー露光が行われて静電潜像が形成される。
その静電潜像それぞれがそれぞれの現像装置5によって各色の現像剤像(トナー像)として現像される。これによって各カートリッジPC,PY、PM、PBの感光体ドラム2
の面にそれぞれ、シアントナー像、イエロートナー像、マゼンタトナー像、ブラックトナー像が所定のシーケンス制御タイミングにて形成される。
ここで、現像装置5について図2を参照して説明する。51は一成分現像剤として負帯電性の非磁性トナーs(C・Y・M・B)を収容する現像容器である。現像装置5は、現像容器51内の長手方向に延在する開口部に位置する。そして、感光体ドラム2と対向配置された現像剤担持体としての現像ローラ52を備え、感光体ドラム2上の静電潜像を現像、可視化するようになっている。本実施形態において負帯電性の非磁性トナーsには、疎水性シリカを1.0wt%外添した、平均粒径約6μmの略球形化トナーを用いている。
弾性を有する現像ローラ52は直径16mmであり、上記開口部にて、図に示す右略半周を現像容器51に突入し、左略半周面を現像容器51から露出して設けられている。この現像容器51から露出した面は、現像装置5の左方に位置する感光体ドラム2に所定の侵入量となるように押圧、接触するように対向している。本実施形態においては、感光体ドラム2に対して現像ローラ52が50μm侵入し、接触する。
現像ローラ52は矢印方向に回転駆動される。その表面は、トナーsとの摺擦確率を高め、かつ、トナーsの搬送を良好に行うため、適度な凹凸を有している。この現像ローラ52には、現像バイアスとして、本実施形態においては、適正現像バイアス算出手段で算出した直流電圧が印加される。
現像ローラ52の下方には、弾性ローラ53が当接され、回転可能に支持されている。そして、弾性ローラ53は、現像ローラ52と同一方向に回転駆動する。
現像ローラ52の上方には、弾性を有する現像ブレード54が、支持板金に支持され、自由端側の先端近傍を現像ローラ52の外周面に面接触にて当接するように設けられている。当接方向としては、当接部に対して自由端側の先端が、現像ローラ52の回転方向上流側に位置する、いわゆるカウンター方向となっている。弾性ローラ53との摺擦により現像ローラ52上に担持されたトナーは、現像ブレード54との当接部を通過する際、摩擦帯電により電荷付与され、かつ薄層に規制される。
すなわち、現像ローラ52上には、弾性ローラ53との摺擦によりトナーが担持される。現像ローラ52が回転駆動することにより、担持されたトナーは現像ブレード54との当接部を通過する。この際、摩擦帯電により電荷付与され、均一薄層に規制される。現像ローラ52上のトナー層は感光体ドラム2との対向部である現像部へ搬送される。この現像部においてトナー層は現像バイアスにより感光体ドラム2の静電潜像を現像し、現像剤像(トナー像)として可視化する。
一方、所定のシーケンス制御タイミングにてベルト8に給送された記録媒体12がベルト8が帯びている静電気によって該ベルト8の面に自然に静電吸着状態になって安定に保持されて下から上に搬送される。そして、その搬送過程で、第1〜第4の画像形成部C、Y、M、Bにおいて、各感光体ドラム2の面にそれぞれ形成されるシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各現像剤像の重畳転写を順次に受ける。すなわち、各画像形成部の転写ローラ6からベルト8を介して正極性の電荷が記録媒体12に印加され、この電荷による電界により、感光体ドラム2に接触中の記録媒体12に感光体ドラム2上の負極性トナーが転写される。本実施形態においては、各転写ローラ6に各々転写バイアスとしてVtr=+1200Vが印加される。
4色の現像剤像の重畳転写を受けた記録媒体12はベルト8の上端側においてベルト8
から曲率分離して定着装置15に搬入される。定着装置15は記録媒体12に転写された重畳転写された現像剤像を定着させるものである。現像剤像の転写を受けた記録媒体12は定着装置15を通過する際に、熱および圧力を印加される。これにより、複数色の現像剤像が記録媒体12の表面に永久定着される。そして、定着装置15を通過した記録媒体12は4色フルカラー画像形成物として画像形成装置本体上面の排出トレイ16上に画像面を下にした状態で排出される。
そして、各画像形成部C、Y、M、Bにおいて記録媒体12への現像剤像転写後の感光体ドラム2の表面はクリーニング装置7によって転写残現像剤が除去されて繰り返して作像に供される。クリーニング装置7は、図2のように、クリーニング部材として可撓性(ゴム弾性)を有するブレード71を用い、このブレード71を感光体ドラム2に、画像形成時の感光体ドラム2の回転方向である正回転方向に対してカウンター方向に当接させる。図2において、72は廃現像剤容器である。感光体ドラム2上からブレード71で掻き取られた現像剤は不図示の搬送部材で廃現像剤容器72に送られて貯留される。また、ブレード71は廃現像剤容器72に取付けられた支持部によって支持されている。
(2)画像形成装置の動作工程例
図5に本実施形態における画像形成装置の動作工程のフローチャートを示した。以下それぞれの工程について説明する。
(ステップS0)プリント要求信号入力
パーソナルコンピュータ等のホスト200よりプリント要求信号が入力される。
(ステップS1)清掃シーケンス
プリント要求信号入力後、画像形成に先立ち、ベルト8に付着したトナーを、転写ローラ6に転写時とは逆極性或いは同じ極性のクリーニングバイアスを印加して、感光体ドラム2を介して廃現像剤容器72に回収する。
(ステップS2)前回転工程
上記清掃シーケンス終了後、引き続いて所要のプロセス機器のプリント前動作を実行する。
(ステップS3)画像形成工程
上記前回転工程が終了後、引き続き画像形成プロセスが実行され、画像形成済み記録媒体12が出力される。連続プリントジョブの場合は画像形成プロセスが繰り返され、所定枚数分の画像形成済み記録媒体12が順次出力される。
(ステップS4)後回転工程
ジョブが1枚のみの場合はその画像形成済み記録媒体12が出力された後、連続プリントジョブの場合はその連続プリントジョブの最後の画像形成済みの記録媒体12が出力された後も画像形成装置を引き続き駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する。
(ステップS5)停止制御シーケンス
上記後回転工程終了後、感光体ドラム2が一旦停止した後に感光体ドラム2を画像形成時の回転方向(矢印A方向)とは逆方向(矢印B方向)に所定距離だけ駆動させてから画像形成装置の駆動を停止する。
(ステップS6)プリント終了(待機)
上記停止制御シーケンス終了後、画像形成装置の駆動が停止し、次のプリント要求信号
が入力されるまで画像形成装置を待機状態に保持する。
本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム2が駆動停止するいかなる場合も上記停止制御シーケンスを実行するので、凝集した現像剤に起因するスジ画像の発生は常に抑制される。他方、上述したように本停止制御シーケンス実行後は感光体ドラム2の正回転起動時にエッジ部71a付近の残留現像剤がブレード71をすり抜けてしまう可能性が常にある。しかし、万一、その残留現像剤がブレード71をすり抜け、その後クリーニングされずにそのままベルト8に付着しても、画像形成動作に先立って必ず清掃シーケンスを実行するため、画像形成開始時のベルト8は常に清潔に保たれる。よって、ベルト8に吸着する記録媒体の裏側に現像剤tが付着することを防ぐこともできる。本実施形態の画像形成装置において記録媒体12の裏汚れが発生することはなかった。
(第2実施形態)
本実施形態における画像形成装置の構成例は前述した第1実施形態と同様なのでここではその説明を省略する。本実施形態は前述の第1実施形態と動作工程が異なる点(現像剤転移制御シーケンスを行う点・停止制御シーケンスの内容変更の点)に特徴がある。本実施形態の画像形成装置における現像剤転移制御シーケンスおよび停止制御シーケンスについて順に説明する。
現像剤転移制御シーケンスとは、所定の非画像形成タイミングにおいて、強制的に現像剤を現像装置5から感光体ドラム2に対して転移させて、現像装置5内の劣化した現像剤を消費することで、現像装置5内の現像剤を初期化するシーケンスである。この現像剤転移制御シーケンスを定期的に行うことにより、画像の面積率が低い等の理由で長時間の現像駆動が行われて、トナーは形状が不規則になったり、粒径の分布に偏りを生じたり、トナーの流動性向上及びトナーの摩擦帯電性を安定させるために添加されているシリカ等の外添剤がトナー表面に埋め込まれてしまい、現像性の低下に伴う濃度低下やトナーの摩擦帯電能力の低下に伴うかぶりが発生するという問題を軽減することができる。また、現像ローラ52上の未現像現像剤が現像ローラ52上の現像剤層厚を規制する現像ブレード54で何回も摩擦されるために現像ブレード54への現像剤固着が発生するという問題を軽減することができる。
また、現像剤転移制御シーケンスを行うことにより、感光体ドラム2上に強制的に転移された現像剤は感光体ドラム2とブレード71の間で潤滑剤的な役割も果たすため、ブレード71のめくれを防止する効果もある。本実施形態においては、現像剤転移制御シーケンスを実行するタイミングは、前回現像剤転移制御シーケンスが行われてからのプリント枚数で規定し、そのプリント枚数は100枚である。また、1回の現像剤転移制御シーケンスで現像ローラ52から感光体ドラム2に転移させる現像剤の量は感光体ドラム2の1周分相当量とする。なお、前回転移制御シーケンスを実行してから100枚目が連続ジョブの途中であった場合は、その連続ジョブ終了時に現像剤転移制御シーケンスを実行する。現像剤転移制御シーケンス実行のタイミング、現像剤の強制転移量はこれらの値に限るものではない。
次に本実施形態の停止制御シーケンスを具体的に説明する。本実施形態では感光体ドラム2の駆動が停止するいかなる場合も、感光体ドラム2が一旦停止した後に感光体ドラム2を画像形成時の回転方向(矢印A方向)に複数回間欠的に回転(移動)させ、次に画像形成時とは逆方向(矢印B方向)に駆動させてから画像形成装置の駆動を停止する。本実施形態では間欠正回転の回数を3回、各回転ごとの待ち時間を5秒、正回転1回の回転量をドラム上1mm、逆回転をドラム上5mmとした。
本停止制御シーケンス実行時の感光体ドラム2上の様子を図6の(a)〜(f)に示す
図6(a)はプリント中に感光体ドラム2が正回転Aしている様子である。ブレード71のエッジ部71aには歪みがある。この歪みは、エッジ部71aが感光体ドラム2の正回転方向に対してカウンター方向に当接しているため、エッジ部71aが感光体ドラム2に引きずられることで発生する。ブレード71によって感光体ドラム2から除去された現像剤tは、歪んだエッジ部71aと感光体ドラム2の隙間に入り込みやすくなっている。
図6(b)は感光体ドラム2を正回転A後に停止させたときの様子である。ここでの停止時間は5秒とした。
図6(c)〜(e)は5秒後停止後に感光体ドラム2を間欠的に所定距離分だけ正回転させた様子である。
図6(c)は間欠正回転1回目の様子である。感光体ドラム2上で約1mm回転させた。停止5秒間でエッジ部71aと感光体ドラム2の隙間に挟まれていた現像剤tは画像に影響を与えない程度に凝集しており、感光体ドラム2の移動に伴いブレード71をすり抜けていた。t1はそのすり抜けた現像剤である。このときすり抜けたのは現像剤(微粉トナーや外添剤)のうち凝集した一部であり、エッジ部71aと感光体ドラム2の隙間には凝集していない現像剤tがまだ残っていた。
感光体ドラム2を間欠正回転させる場合の1回当たりの移動距離(所定距離)は、少なくとも、感光体ドラム2に対するブレード71の当接領域幅W以上にする。本実施形態では、ブレード71の感光体ドラム2に対する当接領域幅Wは約500μmであり、感光体ドラム2の移動距離は約1mm(=1000μm)なので、現像剤tを当接領域から押し出すには十分であった。
図6(d)は間欠正回転2回目の様子である。間欠正回転1回目が終了してからさらに5秒後に、1回目と同様の条件で感光体ドラム2を正回転させた。間欠正回転1回目終了時、凝集せずにエッジ部71aと感光体ドラム2の隙間に残っていた現像剤tの一部は1回目と同様、画像に影響を与えない程度に凝集しており、感光体ドラム2の移動に伴いブレード71をすり抜けていた。t2はそのすり抜けた現像剤である。ブレード71と感光体ドラム2の隙間の現像剤tは凝集してすり抜けた分減少していたが、未凝集の現像剤tがまだ残っていた。
図6(e)は間欠正回転3回目の様子である。間欠正回転2回目が終了してからさらに5秒後に、1回目・2回目と同様の条件で感光体ドラム2を正回転させた。2回目の正回転が終了後、凝集せずにエッジ部71aと感光体ドラム2の隙間に残っていた現像剤tは画像に影響を与えない程度に凝集し、感光体ドラム2の移動に伴いブレード71をすり抜けていた。t3はそのすり抜けた現像剤である。3回目の正回転終了後、ブレード71と感光体ドラム2の隙間に現像剤tはほとんど残っていなかった。
本実施形態では3回の間欠正回転でブレード71と感光体ドラム2の隙間の現像剤のほとんどがブレード71をすり抜けたので正回転の回数を3回としたが、スジ画像の程度によっては回数を増減しても良く、この回数に限るものではない。
図6(f)は次に感光体ドラム2を逆回転Bさせたときの様子である。ここでは感光体ドラム2上で約5mm逆回転させた。エッジ部71aと感光体ドラム2の間に現像剤tはほとんど挟まっていないのでブレード71の蹴り戻し加圧Fにより凝集した現像剤tはごくわずかであった。
本停止制御シーケンス実行後、感光体ドラム2の画像形成方向時の回転方向に対してブレード71よりも上流で凝集している現像剤tはごくわずかであるためほとんどの場合、感光体ドラム2が次に画像形成時の方向に回転し始めたときに、エッジ部71a付近の廃現像剤がブレード71をすり抜けることはなかった。ただし、本停止制御シーケンスを行う直前に前記現像剤転移制御シーケンスが実行されて廃現像剤容器72に多量の廃現像剤が存在する場合に限り、わずかながら廃現像剤のすり抜けが発生した。
本停止制御シーケンスは開始から終了までに約20秒の時間を要するが、この停止制御シーケンス実行中に新たにプリント要求信号が検出された場合、画像形成装置の制御手段100は直ちにシーケンスを中止して前回転工程(ステップS13)に移行する。このとき、感光体ドラム2は画像形成時と逆方向(矢印B方向)に回転していないので、廃現像剤がブレード71をすり抜けることはない。
図7に本実施形態における画像形成装置の動作工程のフローチャートを示した。以下それぞれの工程について説明する。
(ステップS10)プリント要求信号入力
パーソナルコンピュータ等のホスト200よりプリント要求信号が入力される。
(ステップS11)判断1
プリント要求信号入力後、制御手段(CPU)100はメモリ103をチェックし、感光体ドラム2が前回駆動停止する直前に現像剤転移制御シーケンス(ステップS16)が行われたかを判断する。
(ステップS12)清掃シーケンス
判断1(ステップS11)で感光体ドラム2が前回駆動停止する直前に現像剤転移制御シーケンス(ステップS16)が行われていたと判断された場合は、プリント要求指示入力後、直ちに清掃シーケンスを開始する。清掃シーケンスの具体的動作は、第1実施形態で説明したのと同様である。
(ステップS13)前回転工程
判断1(ステップS11)で感光体ドラム2が前回駆動停止する直前に現像剤転移制御シーケンス(ステップS16)が行われていなかったと判断した場合は、清掃シーケンス(ステップS12)を行わず、そのまま前回転工程に移行する。また、感光体ドラム2が前回駆動停止する直前に現像剤転移制御シーケンス(ステップS16)が行われていたと判断し、清掃シーケンス(ステップS12)を実行した後はそのまま前回転工程へと移行する。前回転工程では所要のプロセス機器のプリント前動作を実行する。
(ステップS14)画像形成工程
上記前回転工程が終了後、引き続き画像形成プロセスが実行され、画像形成済み記録媒体12が出力される。連続プリントジョブの場合は画像形成プロセスが繰り返され、所定枚数分の画像形成済み記録媒体12が順次出力される。
(ステップS15)判断2
画像形成(ステップS14)終了後、制御手段(CPU)100は枚数カウンタ102をチェックし、前回現像剤転移制御シーケンスを実行してから、100枚以上プリントしたかを判断する。
(ステップS16)現像剤転移制御シーケンス
判断2(ステップS15)において、前回現像剤転移制御シーケンスを実行してから、100枚以上プリントしたと判断された場合、画像形成終了後、画像形成装置は現像剤転移制御シーケンスを実行する。
(ステップS17)後回転工程
ジョブが1枚のみの場合はその画像形成済み記録媒体12が出力された後、連続プリントジョブの場合はその連続プリントジョブの最後の画像形成済み記録媒体12が出力された後も画像形成装置を引き続き駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する。
(ステップS18)停止制御シーケンス
判断2(ステップS15)において前回現像剤転移制御シーケンスを実行してから、100枚以上プリントしたと判断された場合、現像剤転移制御シーケンス(ステップS16)を経て停止制御シーケンスを実行し、感光体ドラム2は駆動を停止する。また、(ステップS15)において前回現像剤転移制御シーケンスを実行してからのプリント枚数が100枚未満と判断された場合は現像剤転移制御シーケンス(ステップS16)を行うことなく、後回転後直ちに停止制御シーケンスに移行する。
(ステップS19)プリント終了
上記停止制御シーケンス終了後、画像形成装置の駆動が停止し、次のプリント要求信号が入力されるまで画像形成装置を待機状態に保持する。
本実施形態の停止制御シーケンスにおいては、感光体ドラム2が一旦停止後、画像形成時と同じ方向に間欠的に微動するごとにブレード71と感光体ドラム2の間の現像剤は画像に影響しないほどわずかずつブレード71をすり抜ける。よって、その後の逆回転でブレード71による蹴り戻し加圧Fを受ける現像剤、すなわち凝集する現像剤の量は非常に少ない。したがって本停止制御シーケンス実行後、感光体ドラム2の正回転起動時に、エッジ部71a付近の廃現像剤がブレード71をすり抜けてしまう可能性があるのは、停止制御シーケンス実行前に現像剤転移制御シーケンスが実行され、エッジ部71a付近に廃現像剤が大量に供給された直後のみであった。本実施形態ではこのような場合、次の画像形成動作に先立って必ず清掃シーケンスを実行するため、画像形成開始時のベルト8は常に清潔に保たれる。よって、ベルト8に吸着する記録媒体の裏側に現像剤tが付着することを防ぐこともできる。本実施形態の画像形成装置において記録媒体12の裏汚れが発生することはなかった。
なお、本実施形態では、画像形成前に必ず清掃シーケンスを実行するのは、前回停止制御シーケンス実行前に現像剤転移制御シーケンスが実行され、エッジ部71a付近に廃現像剤が大量に供給された直後のみとした。しかし、画像形成装置の構成や転写性能、停止制御シーケンス中の感光体ドラムの逆回転量によっては、第1実施形態の場合同様、停止制御シーケンス実行後、次の画像形成直前に必ず清掃シーケンスを実行してもよい。
(その他)
1)感光体ドラム2を一例として挙げた像担持体は、潜像担持体や中間転写体としてドラム型にすることもできるし、無端ベルト型にすることもできる。潜像担持体は静電記録誘電体とすることもできる。像担持体は何等かの作像手段にてトナー像(現像剤像)を形成担持させることができるものである。
2)実施形態の画像形成装置においては、現像剤としてのトナーは前記したように、平均粒径6μmの球形トナーを用いている。本実施形態における、トナーの平均粒径の測定方法と、球形トナーの定義を下記する。尚、本実施形態の外添剤の平均粒径の測定方法も
同様の測定方法である。
(トナーの平均粒径測定方法)
測定装置としては、コールターカウンターTA−2型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)、及び、CX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調整する。
測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩を、0.1〜5ml加え、更に測定試料を0.5〜50mg加える。
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−2型により、アパーチャーとして100μアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子分布を測定して、体積平均分布を求める。これらの求めた体積平均分布より体積平均粒子を得る。
(球形トナー)
トナーの球形度を表す形状係数として、SF−1及びSF−2を用いた。SF−1はトナーの丸さ度合いを表すものであり、完全な球形で100となり、値が大きくなるに連れて球形から不定形になる。SF−2はトナーの凹凸度合いを表すものであり、完全な球形で100となり、この値が大きくなるに連れてトナー表面の凹凸が顕著になる。
球形トナーとしてのSF−1及びSF−2の値は、
SF−1値=100〜160
SF−2値=100〜140
であり、より好ましくは、
SF−1値=100〜140
SF−2値=100〜120
である。
SF−1及びSF−2の値は、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用いて、倍率500倍に拡大したトナー像を無作為に100個サンプリングし、その画像情報をインターフェイスを介してニコレ社製画像解析装置(LUZEX3)に導入して解析を行い、
SF−1値={(MXLNG)/AREA}×(π/4)×100
SF−2値={(PERI)/AREA}×(1/4π)×100
ここで、AREA:トナー投影面積
MXLNG:絶対最大長
PERI:周長
上式より算出した値である(図8、図9参照)。
本発明の実施形態に係る電子写真画像形成装置の概略構成断面図 プロセスカートリッジの拡大断面図 複数の感光体ドラムの回転駆動制御系のブロック図 本発明の第1実施形態に係る停止制御シーケンスの過程説明図 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の動作工程例のフローチャート 本発明の第2実施形態に係る停止制御シーケンスの過程説明図 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の動作工程例のフローチャート トナー形状係数SF−1の説明図 トナー形状係数SF−2の説明図
符号の説明
1 画像形成装置本体
2 感光体ドラム
3 帯電ローラ
4 レーザースキャナ
5 現像装置
6 転写ローラ
7 クリーニング装置
8 静電搬送ベルト
11 給送カセット
12 記録媒体
13 給送ローラ
14 レジストローラ
15 定着装置
16 排出トレイ
71 クリーニングブレード
71a エッジ部

Claims (3)

  1. 記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に接触して、現像剤を除去するクリーニングブレードと、
    前記記録媒体を静電的に吸着して搬送する吸着搬送手段と、
    を有する電子写真画像形成装置において、
    前記吸着搬送手段を静電的に清掃する清掃シーケンスと、
    前記像担持体が一旦停止した後に、前記像担持体を画像形成時とは逆方向に移動させてから、前記像担持体を停止させる停止制御シーケンスと、
    を有し、
    前記停止制御シーケンスを実行した後、次の画像形成動作に先立って、前記清掃シーケンスを行うことを特徴とする電子写真画像形成装置。
  2. 記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に接触して、現像剤を除去するクリーニングブレードと、
    前記記録媒体を静電的に吸着して搬送する吸着搬送手段と、
    を有する電子写真画像形成装置において、
    前記吸着搬送手段を静電的に清掃する清掃シーケンスと、
    前記像担持体が一旦停止した後に、前記像担持体を画像形成時とは逆方向に回転させてから、前記像担持体を停止させる停止制御シーケンスと、
    非画像形成時に前記像担持体上に現像剤を転移させる現像剤転移制御シーケンスと、
    を有し、
    前記現像剤転移制御シーケンスを実行して、前記停止制御シーケンスを実行した場合は、次の画像形成動作に先立って前記清掃シーケンスを行い、
    前記現像剤転移制御シーケンスを実行せずに、前記停止制御シーケンスを実行した場合は、次の画像形成動作に先立って前記清掃シーケンスを行わないことを特徴とする電子写真画像形成装置。
  3. 前記停止制御シーケンスは、前記像担持体が一旦停止した後に前記像担持体を画像形成時と同じ方向に所定距離だけ間欠的に複数回移動させた後に、前記像担持体を逆方向に移動させてから停止させるシーケンスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真画像形成装置。
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