JP2006226628A - 蓄熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄熱装置の低コスト化を図りつつ、流体の圧力損失を抑制するとともに、蓄熱材と流体との間での熱交換効率を一層高めること。
【解決手段】 蓄熱装置10は、蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間30・・・とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路40・・・とを設けた蓄熱モジュール11を備える。蓄熱モジュールは、積層された複数の平板状のプレート20・・・からなる。複数のプレートは一方の面に形成された溝状の流体通路と、他方の面に形成された溝状の蓄熱材充填空間とを備える。互いに隣接し合う一対のプレート同士は、流体通路を有する面同士が互いに向かい合うように重なっている。プレートを面方向から見たときに、一方のプレートの流体通路に対して、他方のプレートの流体通路は概ね直交している。互いに直交する流体通路同士は、直交する位置で連通している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蓄熱材と熱交換流体との間で熱エネルギーの交換をする形式の蓄熱装置に関する。
近年、蓄熱材に蓄えられた熱エネルギーを冷却水等の熱交換流体に付与することで、エネルギーの有効利用を図るようにした蓄熱装置の開発が、進められている。例えば、エンジンにおいては、駆動中に多くの廃熱を発生させる一方で、始動時には熱量を付与することにより起動が円滑になる。蓄熱装置を採用することにより、駆動中の廃熱を蓄熱して始動時のウォームアップに使用することができる。このような蓄熱装置の熱伝達効率を高めるようにした技術も、知られている(例えば、特許文献1−2参照。)。
また、一般的な熱交換器の熱伝達効率を高めた技術についても、種々のものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−271119公報 特開2003−336979公報 特開平5−149687号公報
特許文献1に示す従来の蓄熱装置を、次の図11に基づいて説明する。
図11(a)〜(c)は第1の従来の蓄熱装置の概要図である。(a)は側方から見た蓄熱装置の断面構成を示し、(b)は蓄熱板並びに二重管の平面構成を示し、(c)は蓄熱板の断面構成を示す(二重管を省略)。
図11に示すように、従来の蓄熱装置100は、円筒形密閉タンク101の中に、複数の中空円盤状の蓄熱板102・・・を多数のスペーサ103・・・を介して積層しつつ収容し、さらに、円筒形密閉タンク101の中心で、蓄熱板102・・・に二重管104を貫通させたというものである。蓄熱板102は、内部空間に蓄熱材Ahを封入した密閉容器である。
流入口105から導入された流体Fluは、二重管104の外管106に入り、外管106の外周面にある多数の開口(図示せず)から矢印f1・・・に示すように放射状に流出し、蓄熱板102,102間の隙間107・・・を流れつつ蓄熱材Ahと熱交換し、矢印f2・・・に示すように上昇して二重管104の内管108に入り、さらに流出口109から導出される。
従来の蓄熱装置100によれば、隙間107・・・を流れる流体Fluを、多数のスペーサ103・・・によって乱すことにより、蓄熱材Ahと流体Fluとの間の熱交換効率を、ある程度は高めることができる。しかし、蓄熱板102の表面から突出した小さい半円球状のスペーサ103・・・に流体Fluを当てるだけであるから、流体Fluを均一に乱流にすることは容易でない。このような構成で熱交換効率を高めるには、改良の余地がある。熱交換効率を一層高めるには、例えば、特許文献2又は特許文献3に示す従来の技術を採用することが考えられる。
次に、特許文献2に示す従来の蓄熱装置を、図12に基づいて説明する。
図12(a)〜(c)は第2の従来の蓄熱装置の概要図である。(a)は側方から見た蓄熱装置の断面構成を示し、(b)は蓄熱装置の要部を模式的に示し、(c)は蓄熱装置の要部を分解して示す。
図12に示すように、従来の蓄熱装置200は、密閉タンク201の中に、複数の平盤状のユニット202・・・を積層しつつ収容したというものである。ユニット202は積層した3個の板材、すなわち、第1の板材203と第2の板材204と第3の板材205とからなる。
これらの板材203,204,205は、それぞれ上面に平坦な凹部203a,204a又は205aを有する。この結果、第1の板材203の凹部203aに蓄熱材充填空間206を設け、第2の板材204の凹部204aに排熱温水通路207を設け、第3の板材205の凹部205aに給温水通路208を設けることができる。
図12(c)に示すように、第1の板材203の凹部203aは第1の伝熱フィン211を備え、第2の板材204の凹部204aは第2の伝熱フィン212を備え、第3の板材205の凹部205aは第3の伝熱フィン213を備える。これらの伝熱フィン211〜213はコルゲート状を呈する。
図12(b)に示すように、排熱温水通路207を流れる排熱温水Weは、給温水通路208を流れる給温水Wiと熱交換をしつつ、蓄熱材充填空間206内の蓄熱材Ahと熱交換をすることができる。また、給温水通路208を流れる給温水Wiは、排熱温水Weと熱交換をしつつ、蓄熱材充填空間206内の蓄熱材Ahと熱交換をすることができる。
従来の蓄熱装置200によれば、第1・第2・第3の伝熱フィン211〜213を設けることで、熱交換効率を、ある程度は高めることができる。しかし、伝熱フィン211〜213を設けるので、製造コストが増大する。また、伝熱フィン211〜213を設けた分、蓄熱装置200全体が大型になるとともに重量が増大する。しかも、大がかりな伝熱フィン211〜213の間に流体を通過させるのであるから、熱交換効率の向上の程度に比べて、流体の圧力損失の増大の程度は極めて大きい。
次に、一般的な熱交換器の熱伝達効率を高めた技術として、特許文献3に示す従来の技術を、次の図13に基づいて説明する。
図13(a),(b)は従来の熱交換器の概要図である。(a)は分解した熱交換器を示し、(b)は熱交換器の断面構成を示す。
図13に示すように、従来の熱交換器300は、上下一対の伝熱プレート301,301を一定の空間302(流体通路302)を介して互いに向かい合わせ、さらに上下の伝熱プレート301,301から流体通路302を介して互いに相手側のプレート301近くまで、多数の細分化された伝熱フィン303・・・を延ばすことで、流体通路302を流れる流体との伝熱面積を確保したというものである。このような従来の熱交換器300によれば、伝熱フィン303・・・を流体の流れ方向や逆方向へ規則的に傾斜させることで、伝熱フィン303・・・の間を通過した流体に乱流を発生させることができる。この結果、熱交換効率を高めることができる。
しかし、このような従来の熱交換器300では、上下の伝熱プレート301,301に多数の細分化された伝熱フィン303・・・を設ける必要があるので、製造コストが増大する。また、多数の伝熱フィン303・・・を設けた分、熱交換器300全体が大型になるとともに重量が増大する。しかも、大がかりな伝熱フィン303・・・の間に流体を通過させるのであるから、熱交換効率の向上の程度に比べて、流体の圧力損失の増大の程度は極めて大きい。
以上の説明から明らかなように、図11に示す従来の蓄熱装置100に、図12に示す従来の蓄熱装置200又は図13に示す従来の熱交換器300の技術を、そのまま採用することはできず、更なる改良の余地がある。
本発明は、蓄熱装置の低コスト化を図りつつ、流体の圧力損失を抑制するとともに、蓄熱材と流体との間での熱交換効率を一層高めた技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、蓄熱材と流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、
蓄熱モジュールを、積層された複数の平板状のプレートで構成し、
これら複数のプレートに各々、一方の面に形成された溝状の流体通路と、他方の面に形成された溝状の蓄熱材充填空間とを備え、
複数のプレートのうち、互いに隣接し合う一対のプレート同士を、流体通路を有する面同士が互いに向かい合うように重ね合わせ、
これら一対のプレートを面方向から見たときに、一方のプレートの流体通路に対して、他方のプレートの流体通路を概ね直交させ、
これらの互いに直交する流体通路同士を、直交する位置で連通させたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、複数のプレートを、それぞれ流体通路を複数形成した四辺形のプレートとし、さらに、複数の流体通路を、四辺形における四辺のうち、互いに対向し合う二辺間に延びる略直線状の通路としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2において、蓄熱装置に、四辺形における1つの角を挟んだ二辺に臨む流体導入ヘッダと、この二辺とは異なる他の二辺に臨む流体導出ヘッダとを備えることで、流体導入ヘッダを、複数のプレートに形成され互いに直交し合う各流体通路の各一端に連通し、流体導出ヘッダを、互いに直交し合う各流体通路の各他端に連通するように構成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3において、流体導入ヘッダと複数のプレートとの間、及び、流体導出ヘッダと複数のプレートとの間に、蓄熱材充填空間の端と複数の流体通路の端との間を遮断する、遮断板を設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2において、複数の流体通路同士が直交し且つ連通する位置を、一定ピッチで配列した複数位置としたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項において、他方のプレートが、表裏反転し且つ一方のプレートに対して90°位相を変えたときに、一方のプレートと同一の形状となる部材であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、積層された複数のプレートにおける各々の片面に、溝状の流体通路を備え、この流体通路を有している面同士が互いに向かい合うように、隣接し合う一対のプレート同士を重ね合わせ、これら一対のプレートを面方向から見たときに、一方のプレートの流体通路に対して、他方のプレートの流体通路を概ね直交させ、さらに、これら互いに直交する流体通路同士を、互いに直交する位置で連通させたことにより、互いに直交している流体通路を流れている流体同士を、直交位置で勢い良く混ぜ合わせることができる。すなわち、互いに直交する流体の流れによって、流体には概ね一定方向に渦を巻く渦流を発生させることができる。
このように流体が渦流になることで、蓄熱材と流体との間の熱伝達効率が高まるので、その分だけ伝熱面積を低減させることができる。伝熱面積が下がるので、蓄熱装置の小型化や軽量化を図ることができる。
しかも、互いに直交している流体通路を流れる流体同士を、直交位置で勢い良く混ぜ合わせて、一定方向に渦を巻く渦流(互いに逆向きの渦流)を発生させるだけであるから、流体の圧力損失を抑制することができる。従って、熱伝達効率を高めるとともに、流体の圧力損失を抑制した高性能の蓄熱装置を提供することができる。
さらには、互いに直交している流体通路同士を、互いに直交する位置で連通させただけの、簡単な構成によって、流体を容易に渦流にすることができる。熱伝達効率の良い蓄熱装置を、安価に生産することができる。
このようにして、蓄熱装置の低コスト化を図りつつ、蓄熱材と流体との間での熱交換効率を一層高めることができる。
請求項2に係る発明では、複数の四辺形のプレートにおいて、互いに対向し合う二辺間に、複数の流体通路を略直線状に延びるように形成したので、積層されたプレート間で互いに直交する複数の流体通路同士を、交差する位置で容易に連通させることができる。しかも、連通させる構成を、より簡単にすることができる。
請求項3に係る発明では、四辺形の1つの角を挟んだ二辺に流体導入ヘッダを臨ませたので、複数のプレートに形成され互いに直交し合う各流体通路の各一端に、流体導入ヘッダを連通させることができる。このため、1個の流体導入ヘッダから、互いに直交し合う各流体通路の各一端に、流体を分配することができる。
また、この二辺とは異なる他の二辺に流体導出ヘッダを臨ませたので、互いに直交し合う各流体通路の各他端に、流体導出ヘッダを連通させることができる。このため、互いに直交し合う各流体通路の各他端から、1個の流体導出ヘッダに、流体を集めて導出することができる。
このように、互いに直交し合う複数の流体通路に対して、流体の導入又は導出をする部材は各々1個ですむ。このため、部品数が少なく簡単な蓄熱装置にすることができる。
請求項4に係る発明では、流体導入ヘッダと複数のプレートとの間、及び、流体導出ヘッダと複数のプレートとの間に遮断板を設けただけの簡単な構成によって、蓄熱材充填空間の端とこの蓄熱材充填空間に隣接した流体通路の端との間を、容易に遮断することができる。
請求項5に係る発明では、複数の流体通路同士を一定ピッチで直交させ且つ連通させたので、流体通路を流れている流体に対して、一定ピッチ毎に渦流を発生させることができる。渦流の発生箇所が多くなるので、蓄熱材と流体との間の熱伝達効率を、より高めることができる。
請求項6に係る発明では、一対のプレートのうち、他方のプレートを表裏反転し且つ一方のプレートに対して90°位相を変えたときに、一方のプレートと同一の形状となるようにしたので、一方のプレートと他方のプレートとを共用することができる。従って、いずれか一方のプレートを準備すればよい。このため、蓄熱装置を構成する部材の種類を抑制することができ、この結果、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る蓄熱装置の分解図である。図1に示すように蓄熱装置10は、蓄熱モジュール11と、蓄熱モジュール11の下面を塞ぐ底板12と、蓄熱モジュール11の上面を塞ぐ蓋板13と、蓄熱モジュール11の側面を塞ぐ流体導入ヘッダ60並びに流体導出ヘッダ70と、蓄熱モジュール11の側面と各ヘッダ60,70との間に介在する4個の遮断板80・・・とからなる。
先に蓄熱モジュール11について説明し、その後に他の部材12,13,60〜80について説明する。
蓄熱モジュール11は、積層された複数の平板状のプレート20・・・(・・・は複数を示す。以下同じ)からなり、複数の蓄熱材充填空間30・・・及び複数の流体通路40・・・を一体に備える。プレート20・・・について、以下に説明する。
図2は本発明に係る蓄熱モジュールにおける一対のプレートを分解した状態で表した斜視図であり、図1に対応させて表した。図3は本発明に係る蓄熱モジュールにおける複数のプレートの平面図である。
図2及び図3に示すように、複数のプレート20・・・は、それぞれ四辺形のプレート(板)である。この四辺形は、4つの内角が全て直角な方形(長方形を含む)であることが好ましく、さらには、正方形であることが最も好ましい。以下、複数のプレート20・・・については、正方形である構成を例に説明する。
ここで、図3に示すように、プレート20の四辺に符号を付し、図時計回りに第1辺21、第2辺22、第3辺23及び第4辺24と言うことにする。四辺21〜24のうち、第1辺21と第3辺23とは互いに対向し合う二辺である。この二辺21,23とは異なる他の二辺、すなわち、第2辺22と第4辺24とは互いに対向し合う二辺である。
第1辺21と第2辺22とで挟んだ角25を第1の角25と言い、第2辺22と第3辺23とで挟んだ角26を第2角26と言い、第3辺23と第4辺24とで挟んだ角27を第3角27と言い、第4辺24と第1辺21とで挟んだ角28を第4角28と言う。これらの角25〜28は全て直角である。
図2に示すように、上下一対のプレート20,20のうち、上側のプレート20のことを第1のプレート20Aと言い、下側のプレート20のことを第2のプレート20Bと言うことにする。第1のプレート20Aは、溝状の複数の蓄熱材充填空間30・・・及び溝状の複数の流体通路40・・・を備えた、一方のプレートである。
図2及び図3に示すように、複数の蓄熱材充填空間30・・・及び溝状の複数の流体通路40・・・は、互いに平行に配置した略直線状の通路であり、1個ずつ交互に配列したものである。このように配列することで、各蓄熱材充填空間30・・・に対して各流体通路40・・・を個別に隣接させることができる。
複数の蓄熱材充填空間30・・・は一定の等ピッチで配列し、複数の流体通路40・・・も一定の等ピッチで配列することになる。これらの蓄熱材充填空間30・・・及び流体通路40・・・は、互いに対向し合う二辺間、すなわち、第1辺21から第3辺23まで延びて貫通している。
一方、第2のプレート20Bは、表裏反転し且つ第1のプレート20Aに対して位相を90°だけ変えたときに、第1のプレート20Aと同一の形状となる、他方のプレートである。つまり、第2のプレート20Bは、第1のプレート20Aと全く同一の部材を、表裏逆向きに配置し且つ位相を90°だけ変えた構成である。
このように、一対のプレート20A,20Bのうち、第2のプレート20Bを表裏反転し且つ第1のプレート20Aに対して90°位相を変えたときに、第1のプレート20Aと同一の形状となるようにしたので、第1のプレート20Aと第2のプレート20Bとを共用することができる。従って、いずれか一方のプレートを準備すればよい。このため、蓄熱装置10を構成する部材の種類を抑制することができ、この結果、製造コストの低減化を図ることができる。
位相を90°変えたので、これら一対のプレート20A,20Bを面方向から見たとき(すなわち、図3を紙面の表裏方向から見たとき)に、第1のプレート20Aにおける蓄熱材充填空間30・・・並びに流体通路40・・・に対して、第2のプレート20Bにおける蓄熱材充填空間30・・・並びに流体通路40・・・は、概ね直交することになる。なお、概ね直交には、完全に直交するものを含むものとする。
複数の蓄熱材充填空間30・・・は、底31・・・に、長手方向に一定ピッチで上下貫通した(すなわち、板厚方向に貫通した)複数の蓄熱材通過孔32・・・を有する。蓄熱材通過孔32・・・は、蓄熱モジュール11全体の蓄熱材通過孔でもある。
図4(a),(b)は本発明に係る複数のプレートの断面構成図である。(a)は、図2の4−4線方向の断面構成を表した図であり、上側の第1のプレート20Aと下側の第2のプレート20Bとを互いに向かい合わせにした分解状態を示す。
図2及び図4(a)に示すように、上側の第1のプレート20Aは、水平な下側の板面20a(第2のプレート20Bと対向する一方の面20a)に形成された複数の流体通路40・・・と、水平な上側の板面20b(他方の面20b)に形成された複数の蓄熱材充填空間30・・・とを有する。このような第1のプレート20Aは、例えばアルミニウム合金等の金属製板材のプレス成形品である。
より詳しく説明すると、第1のプレート20Aは、下側の板面20aから上方へ窪んだ流体通路40と、下側の板面20aと面一である凸面部51(底51)を有する凸条50とを、板面20aに沿って交互に且つ横1列に配列したものである。流体通路40と凸条50とは、略直角四辺形の断面を呈する。さらに流体通路40の底41及び凸条50の凸面部51は、板面20aに平行で平坦な部分である。
上述のように、第1のプレート20Aが板材のプレス成形品であるから、凸条50を上の板面20b側から見たときに、凹凸形状は反転する。すなわち、第1のプレート20Aにおける凸条50の裏側の部分は窪む。この裏側の窪んだ部分(すなわち、溝)が蓄熱材充填空間30となる。このようにして、第1のプレート20Aに流体通路40・・・及び蓄熱材充填空間30・・・を形成した。
複数のプレート20・・・のうち、互いに隣接し合う一対のプレート20A,20B同士は、流体通路40・・・を有する面20a,20a同士が互いに向かい合うように重なり合っている。
複数の第1のプレート20A,20Aと複数の第2のプレート20B,20Bとを交互に重ね合わせることで、複数の流体通路40・・・同士並びに複数の凸条50・・・同士を互いに向かい合わせ、凸面部51,51同士を重ね合わせた構成を図4(b)に示す。
この状態において、凸条50,50の凸面部51,51同士を接合することで、プレート20,20同士を接合して、蓄熱モジュール11を構成することができる。なお、接合としては溶接、ロウ付け、接着等がある。
このような構成にすることで、第1のプレート20Aにおける蓄熱材充填空間30は、第2のプレート20Bの板面20aで区切られた空間となる。第2のプレート20Bにおける蓄熱材充填空間30は、第1のプレート20Aの板面20aで区切られた空間となる。これらの蓄熱材充填空間30・・・は蓄熱材Shを充填するものである。
一方、第1のプレート20Aにおける流体通路40は、第2のプレート20Bの板面20aで区切られた空間となる。第2のプレート20Bにおける流体通路40は、第1のプレート20Aの板面20aで区切られた空間となる。これらの流体通路40・・・は流体Fuを通すものである。
蓄熱材Shは、液体から固体に相変化を伴う材料(潜熱蓄熱材)であり、具体的にはパラフィン系のもの、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール等の糖アルコール系のもの、硝酸マグネシウム6水和物等の塩水和物等からなる。
流体Fuは、蓄熱材Shと互いに熱交換し得る液体、すなわち熱交換流体(冷媒、熱媒)であって、例えばエンジン冷却用の冷却水である。流体Fuには冷水や温水も含む。
流体通路40は蓄熱材充填空間30に隣接し、この蓄熱材充填空間30よりも幅狭の空間である。蓄熱材充填空間30と流体通路40とは、壁20cによって互いに区切られているので、互いに非連通である。この壁20cは、蓄熱材充填空間30と流体通路40との間で熱交換をするための、伝熱板の役割を兼ねる。壁20cの厚みは、第1・第2のプレート20A,20Bの1枚の板厚に相当するので、極めて薄い。さらには、壁20cはプレート1枚だけであるから、均一な厚みである。この結果、蓄熱材充填空間30に充填された蓄熱材Shと、流体通路40を流れる流体Fuとの間で、熱エネルギーの交換を均一に行うことができるので、熱交換効率をより一層高めることができる。
図5(a),(b)は本発明に係る上下一対の流体通路同士が交差する部分の構成図である。(a)は上下の流体通路40,40同士が互いに交差する位置で連通した構成を示す。(b)は(a)のb−b線断面構成を示す。
図2及び図5に示すように、第1のプレート20Aに形成された流体通路40は、下方が開放した細長い溝である。また、第2のプレート20Bに形成された流体通路40は、上方が開放した細長い溝である。このため、上下一対の流体通路40,40同士は、互いに交差する位置で連通することになる。つまり、上下一対の流体通路40,40間には、互いに連通する連通部44を有する。
図2及び図5に示すように、一対のプレート20A,20Bを面方向(図5の矢印Lo側)から見たときに、第1のプレート20Aにおける流体通路40に対して、第2のプレート20Bにおける流体通路40は概ね直交しており、これらの互いに直交する流体通路40,40同士は、直交する位置で連通している。
上述のように、複数の流体通路40・・・は一定の等ピッチで配列されている。従って、図2及び図3に示すように、一対のプレート20A,20B間で、複数の流体通路40・・・同士が直交して連通する位置は、一定ピッチで配列した複数位置である。
次に、蓄熱装置10における他の部材について説明する。
図1に示すように、底板12は、蓄熱モジュール11に外周の輪郭を合わせた平板である。蓋板13は、蓄熱モジュール11に外周の輪郭を合わせた平板であり、2個の充填孔13a,13aを有する。これらの充填孔13a,13aは、蓄熱モジュール11における蓄熱材通過孔32・・・の位置に合わせて貫通した貫通孔であり、エア抜き孔を兼ねる。1個の充填孔13aから全ての蓄熱材充填空間30・・・に蓄熱材Sh(図4(b)参照)を充填した後に、各充填孔13a,13aをプラグ14,14で塞ぐことになる。
底板12及び蓋板13は、アルミニウム合金等の金属品や樹脂成形品等からなる。蓄熱モジュール11、底板12及び蓋板13の各合わせ面は、ロウ付け、溶接、接着等によって、互いにシールを施すとともに互いに一体的に組付けることができる。また、パッキンの封入によってシールを施してもよい。
図6は本発明に係る蓄熱装置の平面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図6の8−8線断面図、図9は図6の9−9線断面図である。図10は本発明に係る蓄熱装置の要部断面図であり、図7に対応させて表した。
図1及び図6に示すように、蓄熱装置10は、複数のプレート20・・・における第1辺21及び第2辺22の全体に臨む流体導入ヘッダ60と、第3辺23及び第4辺24の全体に臨む流体導出ヘッダ70と、複数のプレート20・・・の4辺にそれぞれ被せた4個の遮断板80・・・とを備えたことを特徴とする。
図1及び図6〜図9に示すように、流体導入ヘッダ60は、複数のプレート20・・・に形成されて互いに直交し合う各流体通路40・・・の各一端42・・・に連通するように、平面視略L字状を呈し、そのコーナに導入口61を有する。
この流体導入ヘッダ60は、プレート20・・・側を開放した略コ字状断面体であり、複数のプレート20・・・における第1辺21及び第2辺22の全体を覆うように被せることで、全ての流体通路40・・・の各一端42・・・に流体Fuを導入することができる。
流体導出ヘッダ70は、互いに直交し合う各流体通路40・・・の各他端43・・・に連通するように、平面視略L字状を呈し、そのコーナに導出口71を有する。
この流体導出ヘッダ70は、プレート20・・・側を開放した略コ字状断面体であり、複数のプレート20・・・における第3辺23及び第4辺24の全体を覆うように被せることで、全ての流体通路40・・・の各他端43・・・から流体Fuを導出することができる。
例えば、図6に示すように、導入口61をエンジン91における水冷ジャケットの出口にホース92にて接続するとともに、導出口71を水冷ジャケットの入口にホース93にて接続することができる。
図1及び図6〜図10に示すように、4個の遮断板80・・・は、蓄熱材充填空間30・・・の端33・・・(図8参照)を、複数の流体通路40・・・の端42・・・,43・・・(特に図7、図9参照)や各ヘッダ60,70から遮断する部材である。遮断板80・・・は、流体導入ヘッダ60と複数のプレート20・・・との間、及び、流体導出ヘッダ70と複数のプレート20・・・との間に設けたものである。これらの遮断板80・・・は、それぞれ複数の流体通路40・・・の端42・・・,43・・・に対応して貫通した多数の通過孔81・・・だけを有する平板状のプレートからなる。
このように、流体導入ヘッダ60と複数のプレート20・・・との間、及び、流体導出ヘッダ70と複数のプレート20・・・との間に遮断板80・・・を設けただけの簡単な構成によって、蓄熱材充填空間30・・・の端33・・・とこの蓄熱材充填空間30・・・に隣接した流体通路40・・・の端42・・・,43・・・との間を、容易に遮断することができる。さらには、蓄熱材充填空間30・・・の端33・・・と各ヘッダ60,70との間を、容易に遮断することができる。従って、蓄熱材充填空間30・・・に充填された蓄熱材Shと、各ヘッダ60,70や流体通路40・・・を通る流体Fuとを、完全に且つ容易に遮断することができる。
次に、上記構成の蓄熱装置10の作用を説明する。
図6、図7及び図9に示すように、エンジン91を冷却した高温の流体Fuは、水冷ジャケットからホース92を介して導入口61に入り、流体導入ヘッダ60及び2個の遮断板80,80を通って、蓄熱モジュール11に流れる。
さらに流体Fuは、蓄熱モジュール11において、互いに直交し合う各流体通路40・・・の各一端42・・・(図7、図9参照)に入り、流体通路40・・・内を直線状の溝に沿って通過し、各他端43・・・(図7、図9参照)に流れる。
さらに流体Fuは、各他端43・・・から2個の遮断板80,80並びに流体導出ヘッダ70を通って、導出口71からホース93を介してエンジン91の水冷ジャケットに戻る。
このようにして、蓄熱モジュール11において、複数の蓄熱材充填空間30・・・に充填された蓄熱材Shと、複数の流体通路40・・・を流れる流体Fuとの間で、熱交換をすることができる。
ところで図5に示すように、流体Fuは、第1のプレート20Aに形成された流体通路40、及び、第2のプレート20Bに形成された流体通路40の両方を流れる。
これらの流体Fu,Fu同士は、直交する位置の連通部44を介して勢い良く混ざり合う。つまり、互いに交差する流体Fu,Fuの流れによって、流体Fu,Fuに一定方向の渦流(乱流)が発生する。
ここで、上記蓄熱装置10の構成・作用をまとめて説明する。
図1、図4及び図5に示すように、蓄熱装置10は、蓄熱材Shを充填する蓄熱材充填空間30・・・とこの蓄熱材充填空間30に隣接して流体Fuを通す流体通路・・・とを設けた蓄熱モジュール11を備え、蓄熱材Shと流体Fuとの間で熱エネルギーを交換するものにおいて、
蓄熱モジュール11を、積層された複数の平板状のプレート20・・・で構成し、
これら複数のプレート20・・・に各々、一方の面20aに形成された溝状の流体通路40・・・と、他方の面20bに形成された溝状の蓄熱材充填空間30・・・とを備え、
複数のプレート20・・・のうち、互いに隣接し合う一対のプレート20A,20B同士を、流体通路40・・・を有する面20a,20a同士が互いに向かい合うように重ね合わせ、
これら一対のプレート20A,20Bを面方向から見たときに、一方のプレート20Aの流体通路40・・・に対して、他方のプレート20Bの流体通路40・・・を概ね直交させ、
これらの互いに直交する流体通路40・・・同士を、直交する位置で連通させた構成である。
すなわち、蓄熱モジュール11は、図4及び図5に示すように、積層された複数のプレート20・・・における各々の片面に、溝状の流体通路40・・・を備え、この流体通路40・・・を有している面同士が互いに向かい合うように、隣接し合う一対のプレート20A,20B同士を重ね合わせ、これら一対のプレート20A,20Bを面方向から見たときに、一方のプレート20Aの流体通路40・・・に対して、他方のプレート20Bの流体通路・・・を概ね直交させ、さらに、これら互いに直交する流体通路40・・・同士を、互いに直交する位置で連通させた構成である。
このようにすることで、図5に示すように、互いに直交している流体通路40,40を流れている流体Fu,Fu同士を、直交位置で勢い良く混ぜ合わせることができる。すなわち、互いに直交する流体Fu,Fuの流れによって、流体Fuには概ね一定方向に渦を巻く渦流(互いに逆向きの渦流)を発生させることができる。
流体Fu,Fuが渦流になることで、蓄熱材Sh(図4参照)と流体Fuとの間の熱伝達効率が高まるので、その分だけ伝熱面積を低減させることができる。伝熱面積が下がるので、蓄熱装置10の小型化や軽量化を図ることができる。
しかも、互いに直交している流体通路40,40を流れる流体Fu,Fu同士を、直交位置で勢い良く混ぜ合わせて、一定方向に渦を巻く渦流(互いに逆向きの渦流)を発生させるだけであるから、流体Fuの圧力損失を抑制することができる。従って、熱伝達効率を高めるとともに、流体Fuの圧力損失を抑制した高性能の蓄熱装置10を提供することができる。
さらには、互いに直交している流体通路40,40同士を、互いに直交する位置で連通させただけの、簡単な構成によって、流体Fuを容易に渦流にすることができる。熱伝達効率の良い蓄熱装置10を、安価に生産することができる。
このようにして、蓄熱装置10の低コスト化を図りつつ、蓄熱材Shと流体Fuとの間での熱交換効率を一層高めることができる。
蓄熱モジュール11は、図2及び図3に示すように、複数の流体通路40・・・同士を一定ピッチで直交させ且つ連通させたので、流体通路40・・・を流れている流体Fuに対して、一定ピッチ毎に渦流を発生させることができる。渦流の発生箇所が多くなるので、蓄熱材Sh(図4(b)参照)と流体Fuとの間の熱伝達効率を、より高めることができる。
さらに蓄熱モジュール11は、図1、図6、図7及び図9に示すように、複数のプレート20・・・、すなわち、四辺形の1つの角25を挟んだ二辺(第1辺21及び第2辺22)に流体導入ヘッダ60を臨ませたので、複数のプレート20・・・に形成され互いに直交し合う各流体通路40・・・の各一端42・・・に、流体導入ヘッダ60を連通させることができる。このため、1個の流体導入ヘッダ60から、互いに直交し合う各流体通路40・・・の各一端42・・・に、流体を分配することができる。
また、この二辺21,22とは異なる他の二辺(第3辺23及び第4辺24)に流体導出ヘッダ70を臨ませたので、互いに直交し合う各流体通路40・・・の各他端43・・・に、流体導出ヘッダ70を連通させることができる。このため、互いに直交し合う各流体通路40・・・の各他端43・・・から、1個の流体導出ヘッダ70に、流体Fuを集めて導出することができる。
このように、互いに直交し合う複数の流体通路40・・・に対して、流体Fuの導入又は導出をする部材60,70は各々1個ですむ。このため、部品数が少なく簡単な蓄熱装置10にすることができる。
なお、本発明は実施の形態では、蓄熱装置10を配置する向きは任意である。蓄熱装置10の用途や他の装置とのレイアウト等に合わせて、上下左右自由である。
また、蓄熱モジュール11は樹脂成形品であってもよく、蓄熱モジュール11の数量は複数であってもよい。
また、第1・第2のプレート20A,20B同士の接合、蓄熱モジュール11に対する底板12及び蓋板13の接合については、それぞれのプレートをブレージングシートにて構成することで、ロウ付けするようにしてもよい。ブレージングシートとは、母材の片面又は両面に、圧延加工などによってロウをクラッドして作った板のことである。
本発明の蓄熱装置10は、蓄熱材Shと熱交換流体Fuとの間で熱エネルギーの交換をする形式の装置であるから、エンジン91の廃熱を回収するとともに、この回収された廃熱を利用してエンジン91の始動時のウォームアップに使用する装置に好適である。
本発明に係る蓄熱装置の分解図である。 本発明に係る蓄熱モジュールにおける一対のプレートを分解した状態で表した斜視図である。 図3は本発明に係る蓄熱モジュールにおける複数のプレートの平面図である。 本発明に係る複数のプレートの断面構成図である。 本発明に係る上下一対の流体通路同士が交差する部分の構成図である。 本発明に係る蓄熱装置の平面図である。 図6の7−7線断面図である。 図6の8−8線断面図である。 図6の9−9線断面図である。 本発明に係る蓄熱装置の要部断面図である。 第1の従来の蓄熱装置の概要図である。 第2の従来の蓄熱装置の概要図である。 従来の熱交換器の概要図である。
符号の説明
10…蓄熱装置、11…蓄熱モジュール、20…平板状のプレート、20A…一方のプレート(第1のプレート)、20B…他方のプレート(第2のプレート)、20a…流体通路を有する面、30…蓄熱材充填空間、33…蓄熱材充填空間の端、40…流体通路、42…流体通路の一端、43…流体通路の他端、44…連通部、60…流体導入ヘッダ、70…流体導出ヘッダ、80…遮断板、Fu…流体、Sh…蓄熱材。

Claims (6)

  1. 蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、蓄熱材と流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、
    前記蓄熱モジュールは、積層された複数の平板状のプレートからなり、
    これら複数のプレートは各々、一方の面に形成された溝状の前記流体通路と、他方の面に形成された溝状の前記蓄熱材充填空間とを備え、
    前記複数のプレートのうち、互いに隣接し合う一対のプレート同士は、前記流体通路を有する面同士が互いに向かい合うように重なり合っており、
    これら一対のプレートを面方向から見たときに、一方のプレートの流体通路に対して、他方のプレートの流体通路は概ね直交しており、
    これらの互いに直交する流体通路同士は、直交する位置で連通していることを特徴とした蓄熱装置。
  2. 前記複数のプレートは、それぞれ前記流体通路を複数形成した四辺形のプレートであり、前記複数の流体通路は、前記四辺形における四辺のうち、互いに対向し合う二辺間に延びる略直線状の通路であることを特徴とした請求項1記載の蓄熱装置。
  3. 前記蓄熱装置は、前記四辺形における1つの角を挟んだ二辺に臨む流体導入ヘッダと、この二辺とは異なる他の二辺に臨む流体導出ヘッダとを備えることで、流体導入ヘッダを、前記複数のプレートに形成され互いに直交し合う前記各流体通路の各一端に連通し、流体導出ヘッダを、互いに直交し合う前記各流体通路の各他端に連通するように構成したことを特徴とする請求項2記載の蓄熱装置。
  4. 前記流体導入ヘッダと前記複数のプレートとの間、及び、前記流体導出ヘッダと前記複数のプレートとの間に、前記蓄熱材充填空間の端と前記複数の流体通路の端との間を遮断する、遮断板を設けたことを特徴とする請求項3記載の蓄熱装置。
  5. 前記複数の流体通路同士が直交し且つ連通する位置は、一定ピッチで配列した複数位置であることを特徴とした請求項2記載の蓄熱装置。
  6. 前記他方のプレートは、表裏反転し且つ前記一方のプレートに対して90°位相を変えたときに、前記一方のプレートと同一の形状となる部材であることを特徴とした請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蓄熱装置。
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