JP2006225102A - 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置 Download PDF

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一雄 大塚
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Abstract

【課題】 分離ローラを給送ローラに向けて付勢するばね荷重を増大させることなく、用紙の分離ローラへの突入時に分離ローラが給送ローラから離間してしまうことを防止する。
【解決手段】 用紙Pを給送する給送装置は、用紙Pを支持するホッパ11と、回転することにより用紙Pを給送する給送ローラ12と、用紙Pを分離するリタードローラ13とを備えている。符号Sで示す直線は、ホッパ11に支持された用紙Pが最大セット枚数時のときであって、ホッパ11が圧接姿勢をとるときに、ホッパ11に支持された用紙Pのうち最上位のものが形成する直線の延長線を示している。そして、リタードローラ13の揺動軸13aが、ほぼ直線S上に位置するように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ファクシミリやプリンタ等において被記録媒体を給送する被記録媒体給送装置およびこれを備えた記録装置に関する。また、本発明は液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置或いは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタがあり、インクジェットプリンタには、被記録媒体或いは被噴射媒体の一例としての印刷用紙を複数枚傾斜姿勢でセット可能な給送装置(所謂オートシートフィーダ)を備えるものがある。給送装置は、印刷用紙を給送する給送ローラと、印刷用紙を傾斜姿勢に支持するホッパと、給送ローラと対向して設けられ、印刷用紙を分離する(重送を防止する)分離手段と、を備えている。
ここで、分離手段として、特許文献1に示されるような分離ローラが用いられることがある。分離ローラは、所定の回転抵抗力が付与された状態に設けられ、分離ローラに所定以上のトルクが加わった場合、より具体的には給送ローラと分離ローラとの間に印刷用紙がないか、或いは1枚だけ存在する場合には、給送ローラに対して従動回転する。逆に、所定以下のトルクが加わった場合、より具体的には給送ローラと分離ローラとの間に2枚以上の印刷用紙が存在する場合には、給送ローラに対して従動回転しない。これにより、給送されるべき最上位の印刷用紙につられて重送されようとする次位以降の印刷用紙の先端が、分離ローラにとどまり、印刷用紙の重送が防止される。
ところで上記分離ローラが給送ローラに圧接する際の圧接力は、印刷用紙の分離性能を左右する重要な要素となる。従って上記分離ローラは、その回転軸の位置が変位可能となるように設けられるとともに、給送ローラに向けて適切な付勢力で付勢された状態に設けられるのが一般的である。その様な構成の一例として、特許文献1には、印刷用紙の給送経路を側視して揺動可能なホルダに分離ローラを設けるとともに、前記ホルダを、分離ローラが給送ローラに圧接する揺動方向に付勢する給送装置が開示されている。
特開2004−99218号公報
しかし上記分離ローラが、印刷用紙の給送経路を側視して揺動可能なホルダ部材に設けられる場合、以下のような問題が生じる。
即ち、印刷用紙先端が分離ローラに当接(突入)した際に、分離ローラが印刷用紙から受ける力によって給送ローラから離間してしまう場合がある。この様な場合、分離ローラは給送ローラに対して従動回転することができないので、給送されるべき最上位の印刷用紙は、分離ローラによって下流側へ進むことを阻止され、即ちノンフィードとなってしまう。
ここで、この様な問題を回避する為に、分離ローラを給送ローラに向けて付勢する際の付勢力(ばね荷重)を増大させることが考えられる。しかしこの様にばね荷重を増大させると、これに伴ってばね荷重の個体ばらつきが大なるものとなり、用紙のノンフィードを防止し且つダブルフィードを防止する最適な条件の範囲(分離ローラに与えられる回転抵抗と、分離ローラを給送ローラに向けて付勢するばね荷重とによって定まる)から外れ易くなってしまう。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、分離ローラを給送ローラに向けて付勢するばね荷重を増大させることなく、用紙の分離ローラへの突入時に分離ローラが給送ローラから離間してしまうことを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録媒体と接し且つ回転することにより被記録媒体を給送する給送ローラと、被記録媒体を傾斜姿勢に支持するとともに、被記録媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接姿勢と、前記給送ローラから離間させる離間姿勢とを切換可能に設けられるホッパと、前記給送ローラと対向する位置に設けられ、給送されるべき最上位の被記録媒体と次位以降の被記録媒体とを分離する分離手段と、を備えた被記録媒体給送装置であって、前記分離手段は、前記給送ローラと接触可能に設けられるとともに所定の回転抵抗が与えられた分離ローラと、前記分離ローラを支持するとともに、被記録媒体の給送経路を側視して、前記給送ローラの回転中心と前記分離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して被記録媒体の給送方向下流側に位置する揺動支点を中心に揺動可能に設けられる分離ローラホルダと、前記分離ローラホルダを、前記分離ローラが前記給送ローラに接する揺動方向に付勢する付勢手段と、を備えて構成され、前記ホッパに支持された被記録媒体の枚数が許容される最大の枚数のときであって前記ホッパが前記圧接姿勢をとるときに、前記分離ローラホルダの揺動支点が、被記録媒体の給送経路を側視して最上位の被記録媒体が成す直線の延長線上若しくは前記延長線より下側に位置する様構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記ホッパに支持された被記録媒体の枚数が許容される最大の枚数のときであって前記ホッパが前記圧接姿勢をとるときに、前記分離ローラホルダの揺動支点が、被記録媒体の給送経路を側視して最上位の被記録媒体が成す直線の延長線上若しくは前記延長線より下側に位置するよう構成されているので、被記録媒体先端が分離ローラに当接した際の、当該被記録媒体が分離ローラを給送ローラから離間させようとする力の成分をより一層小さくすることができる。従ってこれにより、分離ローラを給送ローラに向けて付勢する付勢力を増大させずに、分離ローラに被記録媒体先端が当接した際に分離ローラが給送ローラから離間することを防止することができる。
そして、被記録媒体の最大セット枚数時において、分離ローラホルダの揺動支点が前記延長線上若しくはその下側に位置するので、被記録媒体が給送されるにつれて、即ち被記録媒体のセット枚数が少なくなるにつれて、被記録媒体が分離ローラに突入する際の角度が浅くなり、被記録媒体が分離ローラを給送ローラから離間させようとする力の成分が小さくなっていく。これにより、被記録媒体のセット枚数の多少に関わらず、分離ローラが給送ローラから離間することを防止できる。即ち、分離ローラを給送ローラに向けて付勢する付勢力を増大させずに、分離ローラに被記録媒体先端が当接した際に分離ローラが給送ローラから離間することを防止することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記分離ローラの外周面が、弾性材によって成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記分離ローラの外周面が、弾性材によって成されているので、被記録媒体先端が分離ローラに当接した際の、当該被記録媒体が分離ローラを給送ローラから離間させようとする力の成分を小さくすることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記ホッパの下端と対向して設けられ、セットされた被記録媒体の先端を支持する先端支持面が、被記録媒体の幅方向全体に渡って途切れなく形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記ホッパの下端と対向して設けられ、セットされた被記録媒体の先端を支持する先端支持面が、被記録媒体の幅方向全体に渡って途切れなく形成されているので、被記録媒体先端が分離ローラに突入する際の当該被記録媒体先端の姿勢が幅方向に渡って一様となり、これによって被記録媒体先端の分離ローラへの突入角度を、適切な角度に維持することができる。
本発明の第4の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段へ被記録媒体を給送する被記録媒体給送装置と、を備えた記録装置であって、前記被記録媒体給送装置が、上記第1から第3の態様のいずれかに記載された前記被記録媒体給送装置であることを特徴とする。
上記態様によれば、被記録媒体に記録を行う記録装置において、上述した第1から第3の態様の作用効果と同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第5の態様は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射手段と、前記液体噴射手段へ被噴射媒体を給送する被噴射媒体給送装置と、を備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体給送装置が、被噴射媒体と接し且つ回転することにより被噴射媒体を給送する給送ローラと、被噴射媒体を傾斜姿勢に支持するとともに、被噴射媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接姿勢と、前記給送ローラから離間させる離間姿勢とを切換可能に設けられるホッパと、前記給送ローラと対向する位置に設けられ、給送されるべき最上位の被噴射媒体と次位以降の被噴射媒体とを分離する分離手段と、を備え、前記分離手段は、前記給送ローラと接触可能に設けられるとともに所定の回転抵抗が与えられた分離ローラと、前記分離ローラを支持するとともに、被噴射媒体の給送経路を側視して、前記給送ローラの回転中心と前記分離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して被噴射媒体の給送方向下流側に位置する揺動支点を中心に揺動可能に設けられる分離ローラホルダと、前記分離ローラホルダを、前記分離ローラが前記給送ローラに接する揺動方向に付勢する付勢手段と、を備えて構成され、前記ホッパに支持された被噴射媒体の枚数が許容される最大の枚数のときであって前記ホッパが前記圧接姿勢をとるときに、前記分離ローラホルダの揺動支点が、被噴射媒体の給送経路を側視して最上位の被噴射媒体が成す直線の延長線上若しくは前記延長線より下側に位置する様構成されていることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では先ず、図1及び図2を参照しながら、本発明に係る記録装置或いは液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概要について説明する。ここで、図1はプリンタ1の装置本体(外装ケースを取り外した状態)の外観斜視図、図2は同側断面図である。尚、以下では、図2の右方向(プリンタ前方側)を用紙搬送(給送)経路の「下流側」と言い、左方向(プリンタ後方側)を「上流側」と言うこととする。
プリンタ1は後部に「被記録媒体」、「被噴射媒体」の一例としての記録用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を傾斜姿勢でセット可能な本発明に係る被記録媒体給送装置(以下「給送装置」と言う)2を備え、当該給送装置2から、用紙Pを下流側の被記録媒体搬送手段4へ向けて給送する。給送された用紙Pは被記録媒体搬送手段4によって下流側の記録手段3へ搬送され、記録が実行される。そして記録手段3によって記録の行われた用紙Pは、下流側の被記録媒体排出手段5によって装置前方へ排出される。
以下、プリンタ1の用紙搬送経路上の構成要素について更に詳説する。給送装置2は、ホッパ11と、給送ローラ12と、リタードローラ13と、戻しレバー14と、ペーパーサポート15と、補助サポート16と、可動エッジガイド17と、固定エッジガイド19と、を備えて構成されている。
ホッパ11は板状体から成り、上部の揺動支点11a(図4或いは図5参照)を中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより、ホッパ11上に傾斜姿勢に支持された用紙Pを給送ローラ12に圧接させる圧接姿勢と、給送ローラ12から離間させる離間姿勢と、を切り換わる。給送ローラ12は側面視略D形の形状を成し、その円弧部分によって圧接した最上位の用紙Pを下流側へ給送する一方で、用紙Pが給送された後の、被記録媒体搬送手段4による用紙Pの搬送中においては、搬送負荷を生じさせない様に図示する様にその平坦部が用紙Pと対向する様に制御される。
「分離手段」を構成する「分離ローラ」としてのリタードローラ13は、外周が弾性材によって形成され、給送ローラ12の円弧部分と圧接可能に設けられ、且つ、所定の回転抵抗(トルク)が与えられた状態に設けられている。リタードローラ13は用紙Pの重送が発生せずに、1枚だけ給送されている場合には、リタードローラ13に前記回転抵抗以上のトルクが加わるので、給送ローラ13に対して従動回転(図2の時計回り)する。一方、用紙Pが給送ローラ12とリタードローラ13との間に複数枚存在する場合には、用紙間の摩擦係数が用紙Pとリタードローラ13との間の摩擦係数よりも低いため、リタードローラ13には前記回転抵抗以上のトルクが掛からず、回転せずに停止した状態となる。従ってこれにより、給送されるべき最上位の用紙Pにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pが、リタードローラ13から下流側へ進まずに、重送が防止される。
戻しレバー14は、用紙Pの給送経路を側視して揺動可能に設けられていて、揺動することにより、重送されようとした次位以降の用紙Pをホッパ11上に戻す作用を奏する。
ペーパーサポート15及び補助サポート部材16(図1)は、ホッパ11における用紙支持面を用紙Pの後端方向に延長して用紙Pの後端を支持する。
可動エッジガイド17及び固定エッジガイド19は、ホッパ11において互いに対峙するように設けられ、用紙Pのエッジに当接して当該エッジの位置を規制する。可動エッジガイド17はホッパ11において用紙Pの幅方向に変位(スライド)可能に設けられていて、これにより、用紙Pの幅寸法に適合した適切な位置に変位することが可能となっている。
尚、符号17a及び19aは、可動エッジガイド17、固定エッジガイド19にそれぞれ形成される規制部を示している。この規制部17a、19aは、用紙Pをセットする際に用紙Pをガイドする機能を果たし、更に、ホッパ11に支持される(給送装置2にセットされる)用紙Pの最大枚数(許容される最大の枚数)を規制する。
次に、給送装置2と被記録媒体搬送手段4との間には、用紙Pの通過を検出する検出手段(図示せず)と、用紙Pの給送姿勢を形成するとともに用紙Pの給送ローラ12への接触を防止して搬送負荷を軽減するガイドローラ26が設けられている。尚、本実施形態においてガイドローラ26は、紙案内上24の上流側端部において自由回転可能に軸支されている。
給送装置2の下流側に設けられた被記録媒体搬送手段4は、モータによって回転駆動される搬送駆動ローラ30と、該搬送駆動ローラ30に圧接して従動回転する搬送従動ローラ31とを備えて構成されている。搬送駆動ローラ30は用紙幅方向に延びる金属軸の外周面に耐摩耗性粒子がほぼ均一に分散されて成る付着層を備えて成され、搬送従動ローラ31は外周面がエラストマ等の低摩擦材料によって成され、搬送駆動ローラ30の軸線方向に複数配設されている。
また、搬送従動ローラ31は本実施形態では1つの紙案内上24の下流側端部に2つ自由回転可能に軸支され、その紙案内上24は、用紙幅方向に3つ、図1に示すように設けられている。また、紙案内上24は軸24aがメインフレーム23に軸支されることで、用紙搬送経路を側視して軸24a中心に揺動可能に設けられるとともに、コイルばね25によって、搬送従動ローラ31が搬送駆動ローラ30に圧接する方向に付勢されている。
被記録媒体搬送手段4に到達した用紙Pは、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップされた状態で搬送駆動ローラ30が回転することにより、下流側の記録手段3へと搬送される。
記録手段3は、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)36と、当該記録ヘッド36と対向するように設けられる紙案内下37とを備えて構成される。記録ヘッド36はキャリッジ33の底部に設けられ、当該キャリッジ33は主走査方向に延びるキャリッジガイド軸34にガイドされながら、図示しない駆動モータによって主走査方向に往復動する様に駆動される。また、キャリッジ33は、複数色の各色毎に独立したインクカートリッジ35を搭載し、記録ヘッド36へとインクを供給する。
用紙Pと記録ヘッド36との距離を規定する紙案内下37には、記録ヘッド36と対向する面にリブが形成されているとともに(図示せず)、インクを打ち捨てる凹部(図示せず)が形成されていて、用紙Pの端部から外れた領域に吐出するインクを前記凹部に打ち捨てることにより、用紙Pの端部に余白無く印刷を行う所謂フチ無し印刷が実行される。
続いて、記録ヘッド36の下流側には、ガイドローラ43と、被記録媒体排出手段5が設けられている。ガイドローラ43は用紙Pの紙案内下37からの浮き上がりを防止して用紙Pと記録ヘッド36との距離を一定に保つ機能を果たす。被記録媒体排出手段5は図示しないモータによって回転駆動される排出駆動ローラ41と、当該排出駆動ローラ41に接して従動回転する排出従動ローラ42とを備えて構成されている。本実施形態において排出駆動ローラ41はゴムローラによって成されるとともに回転駆動される軸体の軸方向に複数設けられる。
また、排出従動ローラ42は外周に複数の歯を有する歯付きローラによって成されるとともに、主走査方向に長い形状を成す排紙フレームAssy45に、複数の排出駆動ローラ41に対応するよう複数設けられる。記録手段3によって記録の行われた用紙Pは、排出駆動ローラ41と排出従動ローラ42とによってニップされた状態で排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、装置前方(図示しないスタッカ)へ向けて排出される。
以上がプリンタ1の概要であり、以下、図3乃至図6を参照しながら給送装置2が備えるリタードローラ13について詳説する。ここで、図3はリタードローラ13の取付部分の斜視図である。また、図4及び図5は給送装置2の側断面図を示し、図4はホッパ11が離間姿勢にある状態を、図5はホッパ11が圧接姿勢にある状態を示し、いずれもホッパ11に支持された用紙Pの枚数が、許容される最大の枚数(以下「最大セット枚数」と言う)の時の状態を示している。更に、図6はリタードローラ13が用紙Pから力を受ける様子を示す説明図である。
図3に示すように、リタードローラ13は、給送装置2の中心(幅方向中心)から、固定エッジガイド19の側(即ち0桁側)に偏倚した位置に設けられている。リタードローラ13の上部には、セットされる用紙Pの先端を支持する先端支持面22bが形成され、リタードローラ13は、先端支持面22bと交差するガイドリブ22cから、給送ローラ12に向かって僅かに突出した状態に設けられている。
尚、先端支持面22bは用紙幅方向に渡って途切れなく形成されており、これによって用紙P先端の姿勢が用紙幅方向に渡って一様となり、用紙P先端のリタードローラ13への突入角度が適切な角度に維持されるようになっている。即ち、仮にリタードローラ13の上部が開口するように先端支持面22bが形成されていると、当該開口部において用紙Pが湾曲するので、用紙Pのリタードローラ13への突入角が不適切となり、例えば突入角度が急角度となってノンフィードを招く虞があるが、上述の通り先端支持面22bは用紙幅方向に渡って途切れなく形成されていて、リタードローラ13の上部も覆われているので、その様な不具合の発生を防止できるようになっている。
図3において符号14は上述した戻しレバー14であり、当該戻しレバー14は用紙幅方向に複数局在するように設けられていて(図示は省略)、図示するようにリタードローラ13の付近においては、リタードローラ13を挟むようにリタードローラ13の両脇に設けられている。また、符号10はホッパ11にセットされた用紙Pの束をホッパ11上に保持する摩擦部材を示している。
続いて、図3及び図4に示すように、リタードローラ13は、「分離手段」を構成する「分離ローラホルダ」としてのホルダ20に支持されている。ホルダ20の揺動軸20a(即ちホルダ20の揺動支点)は、用紙Pの給送経路を側視して、給送ローラ12の回転軸12aの軸芯(給送ローラ12の回転中心)と、リタードローラ13の回転軸13aの軸芯(リタードローラ13の回転中心)とを結ぶ直線(符号Rで示す)に対して、用紙Pの給送方向下流側に位置するように設けられている。また、ホルダ20に形成されたばね掛止部20bとフレーム22に形成されたばね掛止部22aとの間には「分離手段」を構成する「付勢手段」としての付勢ばね21が掛架され、これによってホルダ20は、リタードローラ13が給送ローラ12に接する揺動方向に付勢された状態に設けられている。
ここで、図4及び図5において、符号Sで示す直線は、ホッパ11に支持された用紙Pが最大セット枚数時のときであって、ホッパ11が圧接姿勢をとるときに(図5)、ホッパ11に支持された用紙Pのうち最上位のものが形成する直線の延長線を示している。そして、本実施形態において、ホルダ20の揺動軸20aが、ほぼ直線S上に位置するように構成されている。
これによって、以下のような作用効果を奏することができる。即ち、用紙P先端がリタードローラ13に当接した際に、用紙Pから受ける力によってリタードローラ13が給送ローラ12から離間してしまう場合がある。この様な場合、リタードローラ13は給送ローラ12に対して従動回転することができないので、給送されるべき最上位の用紙Pは、その先端がリタードローラ13に当接した状態でそれ以降下流側へ進むことができず、即ちノンフィードとなってしまう。
ここで、この様な問題を回避する為に、リタードローラ13を給送ローラ12に向けて付勢する付勢ばね21の付勢力(ばね荷重)を増大させることが考えられる。しかしこの様にばね荷重を増大させると、これに伴ってばね荷重のばらつきが大なるものとなり、用紙Pのノンフィードを防止し且つダブルフィードを防止する最適なばね荷重の範囲(リタードローラ13に付与される回転抵抗と、付勢ばね21のばね荷重との関係によって定まる)から外れ易くなってしまう。
つまり、用紙Pのノンフィードを防止し且つダブルフィードを防止する為には、製造工程上付勢ばね21のばね荷重を所定の範囲内に収まるように管理しなければならない。一方、付勢ばね21のばね荷重は、製造上個体ばらつきが生じることは不可避であり、その誤差範囲は、ばね荷重に対する割合で示される(一例としては、ばね荷重プラスマイナス10パーセントの範囲)。従って、ばね荷重が大きくなればなる程上記誤差範囲が大きくなり、それだけ用紙Pのノンフィードを防止し且つダブルフィードを防止できる適切なばね荷重の範囲から外れ易くなってしまう。
加えて、付勢ばね21のばね荷重を増大させると、給送ローラ12の回転軸12aにより一層の応力が加わり、その結果回転軸12aの変形を招いたり、回転時の負荷が増大することにもなる。従って、用紙P先端がリタードローラ13へ当接した際に、リタードローラ13が給送ローラ12から離間することを防止する為に付勢ばね21のばね荷重を増大させることは、デメリットを伴うことになる。
そこで本実施形態では、上述したようにホルダ20の揺動軸20aが、ほぼ直線S上に位置するように成されている。従ってこれにより、用紙P先端がリタードローラ13に当接した際に、当該用紙Pが、リタードローラ13を給送ローラ12から離間させる力により一層対抗することができる。
より詳しくは、図6に示すように、リタードローラ13は用紙Pから力Fを受ける。ホルダ20は揺動軸20aを中心に揺動可能に設けられているので、従って力Fは、リタードローラ13が給送ローラ12から離間する方向にホルダ20を揺動させようとする。尚、より具体的には、ホルダ20に回転モーメントを発生させる力Fの分力Fが、リタードローラ13を給送ローラ12から離間させる力の成分となる。この分力Fは、ホルダ20の揺動軸20aが、符号20a’で示すように直線Sに対して上側に位置する程大きくなる。尚、図6において分力Fは、ホルダ20の揺動支点とリタードローラ13の回転中心とを結ぶ直線に平行な成分であり、分力Fは、分力Fに対して垂直な力の成分である。
しかし、上述の通りホルダ20の揺動軸20aが、ほぼ直線S上に位置するように成されているので、ホルダ20に回転モーメントを発生させる力Fの分力Fを小さくすることができる。従って、リタードローラ13を給送ローラ12に向けて付勢する付勢ばね21の付勢力(ばね荷重)を増大させることなく、用紙P先端がリタードローラ13へ当接した際に、リタードローラ13が給送ローラ12から離間することを防止することが可能となる。
そして、図5に示すように用紙Pの最大セット枚数時において、ホルダ20の揺動軸20aが直線S上(若しくはその下側)に位置するので、用紙Pが給送されるにつれて、即ち用紙Pのセット枚数が少なくなるにつれて、用紙Pがリタードローラ13に突入する際の角度が浅くなり、用紙Pがリタードローラ13を給送ローラ12から離間させようとする力の成分(分力F)が小さくなっていく。これにより、用紙Pのセット枚数の多少に関わらず、リタードローラ13が給送ローラ12から離間することを防止できる。即ち、リタードローラ13を給送ローラ12に向けて付勢する付勢ばね21のばね荷重を増大させずに、リタードローラ13に用紙P先端が当接した際にリタードローラ13が給送ローラ12から離間することを防止することができる。
尚、本実施形態では、ホルダ20の揺動軸20aが直線S上に位置するように構成したが、直線Sより下側の領域であれば(例えば図6において符号20a’’で示す位置)、より一層確実にリタードローラ13が給送ローラ12から離間することを防止することができる。
本発明に係るプリンタの装置本体の外観斜視図。 本発明に係るプリンタの側断面図。 リタードローラ取付部分の斜視図。 本発明に係る給送装置の側断面図(ホッパ離間姿勢)。 本発明に係る給送装置の側断面図(ホッパ圧接姿勢)。 リタードローラが用紙から力を受ける様子を示す説明図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 給送装置、3 記録手段、4 被記録媒体搬送手段、5 被記録媒体排出手段、10 摩擦部材、11 ホッパ、12 給送ローラ、13 リタードローラ、13a 回転軸、14 紙戻しレバー、15 ペーパーサポート、16 補助サポート部材、17 可動エッジガイド、19 固定エッジガイド、20 ホルダ、20a 揺動支点、20b ばね係止部、21 付勢ばね、22 フレーム、22a ばね掛止部、22b 先端支持面、22c ガイド面、23 メインフレーム、24 紙案内上、25 コイルばね、26 ガイドローラ、30 搬送駆動ローラ、31 搬送従動ローラ、33 キャリッジ、34 キャリッジガイド軸、35 インクカートリッジ、36 記録ヘッド、37 紙案内下、41 排出駆動ローラ、42 排出従動ローラ、43 ガイドローラ、45 排紙フレームAssy、P 記録用紙

Claims (5)

  1. 被記録媒体と接し且つ回転することにより被記録媒体を給送する給送ローラと、
    被記録媒体を傾斜姿勢に支持するとともに、被記録媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接姿勢と、前記給送ローラから離間させる離間姿勢とを切換可能に設けられるホッパと、
    前記給送ローラと対向する位置に設けられ、給送されるべき最上位の被記録媒体と次位以降の被記録媒体とを分離する分離手段と、を備えた被記録媒体給送装置であって、
    前記分離手段は、前記給送ローラと接触可能に設けられるとともに所定の回転抵抗が与えられた分離ローラと、
    前記分離ローラを支持するとともに、被記録媒体の給送経路を側視して、前記給送ローラの回転中心と前記分離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して被記録媒体の給送方向下流側に位置する揺動支点を中心に揺動可能に設けられる分離ローラホルダと、
    前記分離ローラホルダを、前記分離ローラが前記給送ローラに接する揺動方向に付勢する付勢手段と、を備えて構成され、
    前記ホッパに支持された被記録媒体の枚数が許容される最大の枚数のときであって前記ホッパが前記圧接姿勢をとるときに、前記分離ローラホルダの揺動支点が、被記録媒体の給送経路を側視して最上位の被記録媒体が成す直線の延長線上若しくは前記延長線より下側に位置するよう構成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  2. 請求項1において、前記分離ローラの外周面が、弾性材によって成されていることを特徴とする被記録媒体給送装置。
  3. 請求項1または2において、前記ホッパの下端と対向して設けられ、セットされた被記録媒体の先端を支持する先端支持面が、被記録媒体の幅方向全体に渡って途切れなく形成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  4. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段へ被記録媒体を給送する被記録媒体給送装置と、を備えた記録装置であって、前記被記録媒体給送装置が、請求項1から3のいずれか1項に記載された前記被記録媒体給送装置であることを特徴とする記録装置。
  5. 被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射手段と、
    前記液体噴射手段へ被噴射媒体を給送する被噴射媒体給送装置と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記被噴射媒体給送装置が、被噴射媒体と接し且つ回転することにより被噴射媒体を給送する給送ローラと、
    被噴射媒体を傾斜姿勢に支持するとともに、被噴射媒体を前記給送ローラに圧接させる圧接姿勢と、前記給送ローラから離間させる離間姿勢とを切換可能に設けられるホッパと、
    前記給送ローラと対向する位置に設けられ、給送されるべき最上位の被噴射媒体と次位以降の被噴射媒体とを分離する分離手段と、を備え、
    前記分離手段は、前記給送ローラと接触可能に設けられるとともに所定の回転抵抗が与えられた分離ローラと、
    前記分離ローラを支持するとともに、被噴射媒体の給送経路を側視して、前記給送ローラの回転中心と前記分離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して被噴射媒体の給送方向下流側に位置する揺動支点を中心に揺動可能に設けられる分離ローラホルダと、
    前記分離ローラホルダを、前記分離ローラが前記給送ローラに接する揺動方向に付勢する付勢手段と、を備えて構成され、
    前記ホッパに支持された被噴射媒体の枚数が許容される最大の枚数のときであって前記ホッパが前記圧接姿勢をとるときに、前記分離ローラホルダの揺動支点が、被噴射媒体の給送経路を側視して最上位の被噴射媒体が成す直線の延長線上若しくは前記延長線より下側に位置する様構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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