JP2006224825A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 別個の外気センサを必要としないで、乗員のフィーリングを良化させる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】 車両23室内の設定温度を設定するための温度設定手段34と、圧縮機31を保護するために冷凍サイクル20を流れる冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段12とを備えて、車両23室内を前記設定温度に保つように制御する構成の車両用空調装置30において、冷媒圧力検出手段12が第1の所定値R1以下の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して温度設定手段34により設定された前記設定温度をより高い温度に補正することとしたので、乗員のフィーリングを向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関するもので、特に、建設機械車両または農業機械車両の空調装置として有用である。
近年、車両用空調装置においては、エアコンシステムを有するものが一般的であり、特にオートエアコンにはさまざまなセンサが使用され、これらのセンサは、エアコンの作動状態や外部環境がどのようになっているかを常に監視するもので、空調制御において、重要な働きをしている。一方、近年では安価な車両用空調装置の需要が高まっており、乗員の良好なフィーリングを確保しつつ、これらのセンサの個数を減らすことが重要となっている。
そこで、従来、この種の車両用空調装置として、冷凍サイクルにおける冷媒蒸発器の風上にセンサを設け、外気モード時の前記センサの検出値を外気温度に置き換えて空調制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−179119号公報(第1図参照)
しかしながら、上記従来の車両用空調装置においては、外気センサを廃止する目的で、冷媒蒸発器の風上に設けたセンサの検出値を外気温度に置き換えて空調制御しているが、室内温度を検知するためのセンサの他に、外気温度を検知するための前記センサを必要とするものであった。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、別個の外気センサを必要としないで、乗員のフィーリングを向上させる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の車両用空調装置の発明は、車両(23)室内を所望の温度に設定するための温度設定手段(34)と、圧縮機(31)を含む冷凍サイクル(20)内の冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段(12)と、前記車室内温度を前記設定温度に保つように空調制御するとともに、前記冷媒圧力検出手段(12)の検出圧力に応じて前記冷凍サイクル(20)の作動を停止する制御手段(13)とを備えた車両用空調装置であって、
前記制御手段(13)は、前記検出圧力が第1の所定値(R1)以下の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して前記車室内へ送風される空調の吹出し温度を前記設定温度に保つように制御する吹出し温度よりも高くすることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、外気温が低温の時は、冷媒飽和圧力が低下することに着目して、圧縮機を保護するための冷媒圧力検出手段による外気温度の検出を活用することにより、低外気温時を簡易的に検知して車室内に吹き出す空調の温度を設定された温度のときよりも高くすることで、乗員のフィーリングを向上させる車両用空調装置が得られる。特に建設機械用車両に搭載される空調装置に本発明を適用した場合には、外気が低温の過酷な条件で使用される可能性が高く、また、窓ガラス面積が比較的大きいため、冷熱輻射熱による車内環境への影響が大きいので、このような状況を考慮して乗員自身が考えているよりも暖房の出力を大きくすることができることになり、乗員のフィーリングを向上させることができる。
また、請求項2に記載の車両用空調装置の発明は、車両(23)室内を所望の温度に設定するための温度設定手段(34)と、圧縮機(31)を含む冷凍サイクル(20)内の冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段(12)と、前記車室内温度を前記設定温度に保つように空調制御するとともに、前記冷媒圧力検出手段(12)の検出圧力に応じて前記冷凍サイクル(20)の作動を停止する制御手段(13)とを備えた車両用空調装置であって、
前記制御手段(13)は、前記検出圧力が第1の所定値(R1)以下の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して前記設定温度をより高い温度に補正することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、外気温が低温の時は、冷媒飽和圧力が低下することに着目して、圧縮機を保護するための冷媒圧力検出手段による外気温度の検出を活用することにより、低外気温時を簡易的に検知して車室内設定温度を補正するので、暖房の出力を大きくして乗員のフィーリングを向上させる車両用空調装置が得られる。
請求項3に記載の発明は、前記冷媒圧力検出手段(12)が第1の所定値(R1)以下の前記冷媒の圧力を検出した後に車両(23)室内へ送り出される温風の吹出しモードは、フットモード、または、バイレベルモードとすることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、前記冷媒圧力検出手段が第1の所定値以下の前記冷媒の圧力を検出した後に車両室内へ送り出されることになる暖房送風を、乗員にとって快適なものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、前記車両用空調装置のエアコンスイッチの電源が入れられたときに、前記電源が入れられる前までに所定時間(T)以上運転されていなかった場合で、かつ、前記冷媒圧力検出手段(12)が第2の所定値(R2)以上の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が高温であると判断して前記設定温度をより低い温度に補正することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、暖房時における暖房モードだけでなく、冷房時においても、乗員のフィーリングを向上させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下に、図1〜図4を用いて第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態における車両用空調装置の構成を示す模式図である。図2は、本実施形態における車両用空調装置が搭載される車両の内部構成を示す側面模式図である。図3は、本実施形態における車両用空調装置の制御系に関わるブロック図である。図4は、本実施形態における車両用空調装置の制御フローを示したフローチャートである。
本発明の車両用空調装置30は、自家用または業務用の車両に用いられるものであり、特に図2は、その一例として、建設機械車両または農業機械車両の空調装置として用いられる場合を示したものである。
本実施の形態の車両用空調装置30の主な構成部品は、車両23室内に空気を導入する空調ダクト1、この空調ダクト1内に空気を送り込む送風機3、冷凍サイクル20、温水回路22、およびエアコン制御装置13である。
空調ダクト1は、その下流側の端部に分岐ダクト1a、1bを備え、分岐ダクト1aは車両23室内に開口する吹出口17aおよび17bに連通し、分岐ダクト1bは車両23室内に開口する吹出口18に連通している。吹出口17aは、車両23室内の前部に開口され、吹出口17bは車両23室内の後部から上方へ向けて開口されている。
フェイスモードでは車両23の前部にある吹出口17aから乗員の上半身に向け、かつ、車両23の後部にある吹出口17bから上方に向けて、フェイスモード吹出流24が吹き出され、フットモードでは吹出口18から乗員の足元に向けてフットモード吹出流25が吹き出され、バイレベルモードではフェイスモード吹出流24およびフットモード吹出流25が同時に吹き出され、それぞれ、吹出口切替ダンパ15a、15bにより、吹き出しモードの切り替え可能に構成されている。
送風機3は、モータ3a、遠心ファン3b、およびケーシング3cから構成される。ケーシング3cの上流側には、内外気取入れ切替箱2が設けられ、この内外気取入れ切替箱2には、車室23内の空気、すなわち、内気を取り入れる内気取入れ口26と、車室23外の空気、すなわち、外気を取り入れる外気取入れ口29が形成されている。また、内外気取入れ切替箱2の内部には、内気取入れ口26と外気取入れ口29とを選択的に開閉可能な内外気切替ダンパ16が備えられている。車両23室内の内気温度を内気センサ9によって計測するときには、内外気切替ダンパ16を外気取入れ口29側に位置するように開き、外気の侵入を遮断するものである。
冷凍サイクル20は、冷却手段として機能し、電磁クラッチ7を介して車両23の走行用エンジン38によって駆動される圧縮機31と、この圧縮機31で圧縮された高温高圧の冷媒を凝縮液化する冷媒凝縮器32と、この冷媒凝縮器32で凝縮された冷媒を一時蓄えて液冷媒のみを流すレシーバ4と、このレシーバ4より導かれた液冷媒を減圧膨脹する膨張弁5と、空調ダクト1内に設けられて膨張弁5で減圧された低温低圧の冷媒を送風機3の送風を受けて蒸発させる冷媒蒸発器6と、レシーバ4と膨張弁5の間に設けられ、冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段である冷媒圧力検出器12と、から構成され、それぞれ冷媒配管19によって連通して接続されている。また、冷凍サイクル20を構成する前記構成部品のうち、電磁クラッチ7、圧縮機31、冷媒凝縮器32、レシーバ4、および冷媒圧力検出器12と、走行用エンジン38は、車両23の室外側に配置されている。
圧縮機31の作動を行う電磁クラッチ7は、エアコン制御装置13より出力されるON/OFF信号に基づいてON/OFF制御される。
暖房サイクル22は、空調ダクト1内で冷媒蒸発器6の下流側に設けられ、走行用エンジン38の冷却水を熱源として空調ダクト1内を流れる空気を加熱するヒータコア8と、このヒータコア8を走行用エンジン38の冷却水回路(図示せず)と環状に接続する温水配管21とから構成される。冷媒蒸発器6の下流側でヒータコア8の上流側には、ヒータコア8を通る空気量と、ヒータコア8を迂回する空気量との比率を調節するエアーミックスダンパ14が配置されている。
エアコン制御装置13は、空調制御に係る制御プログラムや演算式等が記憶されたマイクロコンピュータ(図示せず)を内蔵し、図3に示すように、エアコン操作パネル35の操作により出力される信号、内気センサ9、日射センサ11、蒸発器後センサ10、冷媒圧力検出手段である冷媒圧力検出器12、およびエンジン水温センサ33より出力される各信号に基づいて、電磁クラッチ7、吹出口切替ダンパ15aおよび15b、内外気切替ダンパ16、エアーミックスダンパ14、およびモータ3a、を制御する。エアコン操作パネル35には、乗員が室内温度を設定するための温度設定手段である温度設定ボリューム34、および設定された温度や風量を表示する表示部36が配置されている。
蒸発器後センサ10は、着霜防止の機能のために備えられている。冷房能力が冷房負荷よりも大きい場合、冷媒蒸発圧力が低下し、冷媒蒸発器6の表面温度が0℃以下となり、凝縮水の氷結が進行して通過空気の流動を妨げ、蒸発圧力がさらに下がり、空気が流れなくなってしまうということになる。このような状態を防止するために、冷凍サイクル20の冷房能力を制御して着霜を防止する機能が必要である。この機能を備えるための方法として、蒸発器後センサ10で冷媒蒸発器6下流の空気温度を計測して、ある温度、例えば4℃になると電磁クラッチ7の電源をOFFし、5℃まで上昇したら電源をONするという制御を行う。
冷媒圧力検出器12は、冷凍サイクル20の保護のための安全スイッチとして機能する。冷媒圧力検出器12は、高圧側のレシーバ4と膨張弁5との間で、車両23室外に設けられ、冷凍サイクル20の高圧側の圧力を検出して圧縮機31を停止させ冷凍サイクル20を構成する機器の故障を未然に防止するために機能する。冷媒圧力検出器12は冷凍サイクル20内の異常高圧を検知し、電磁クラッチ7の電源を切って圧縮機31を停止させるとともに、冷凍サイクル20内の異常低圧も検知し、電磁クラッチ7の電源を切って圧縮機31を停止させるものである。異常低圧が検知される場合は、エアコンOFF時か、冷媒がガス漏れなどにより不足、または全くない状態であり、この状態において、圧縮機31を運転し続けると圧縮機31が焼きつけを起こしてしまう恐れがある。冷媒圧力検出器12としては、異常低圧および異常高圧を一つのスイッチで検知するデュアルタイプ、それぞれで単独で検知するタイプのもの、および電動ファン制御用圧力検出器をも組み込んだトリプルタイプを使用することができる。
本発明においては、外気温が低温の時は、冷媒飽和圧力が低下することに着目し、冷媒圧力検出器12による検出圧力を第1の所定値R1において閾値を定め、この第1の所定値R1以下の冷媒圧力が検出された場合には、外気温が低温であると判断するものである。そして、乗員が温度設定ボリューム34により設定された設定温度よりも高い設定温度に補正したり(例えば、プラス2℃)、あるいは、車室内へ送風される空調の吹出し温度を温度設定ボリューム34により設定された設定温度における吹出し温度よりも高くすることで、外気が低温であるときの暖房の出力を上げて乗員のフィーリングを向上させることができる。
次に、本発明の車両用空調装置30の動作を図4に示すエアコン制御装置13の処理手順に基づいて説明する。
まず、乗員により車両用空調装置30の電源がONされると制御フローがスタートし、温度設定ボリューム34の操作により出力される設定温度信号や 、内気センサ9、日射センサ11、蒸発器後センサ10、およびエンジン水温センサ33より出力される各信号がエアコン制御装置13に入力される(ステップS400)。
次に、冷媒圧力検出器12により冷凍サイクル20の冷媒圧力を検出し、この検出値が第1の所定値R1以下であるか否か判断する(ステップS405)。この検出値が第1の所定値R1以下であると判断された場合は、外気温度が低温であると判断して、温度設定ボリューム34で設定された設定温度よりも高い設定温度にプラス補正(例えば、プラス2℃)し(ステップS410)、電磁クラッチ7の電源を切って圧縮機31を停止させる(ステップS420)。このステップS410とステップS420は、ステップS405における冷媒圧力検出器12による検出値が第1の所定値R1以下であることが判断された後に、ほぼ同時に実行されるフローとしてもよい。また、ステップS420により停止された圧縮機31は、外気温度が上昇して冷媒圧力が異常低圧でなくなると、電磁クラッチ7がONされて起動状態に戻ることになる。
温度設定ボリューム34で設定された設定温度は、エアコン制御装置13に内蔵された記憶手段13aに記憶され、この記憶されたデータをプラス補正して新たな設定温度に更新したものを使用して、エアコン制御装置13にて演算が行われる。
なお、第1の所定値R1は、冷媒圧力検出器12において個別に設定可能な値であり、車両用空調装置30が使用される車種や、その使用環境に応じて乗員のフィーリングの向上を果たすために可変的に設定できる閾値である。
次に、このプラス補正された設定温度の信号や、ステップS400で入力された各種信号を用いてエアコン制御装置13で演算を行う(ステップS430)が、ステップ420で圧縮機31は停止されているので、ここではステップ435は実行されない。
車両23室内への送風温度を調節するために、暖房送風量を決めるエアーミックスダンパ14の開度を制御し(ステップS440)、上述のプラス補正された設定温度の信号や、ステップS400で入力された各種信号を用いて、乗員のフィーリングにとって適切な吹出しモードが得られるように吹出口切替ダンパ15aおよび15bの開閉を制御する(ステップS445)。ステップS445において、上述のように冷媒圧力検出器12が第1の所定値R1以下の低い冷媒圧力を検出した後に、車両23室内へ送り出される温風の吹出しモードは、フットモード、または、バイレベルモードを採用することとしてフェイスモードを禁止するものである。これにより、乗員の顔付近に温風が直接当たるのを防止して頭寒足熱状態に近づけるものである。
さらに、換気が必要である場合、湿度調整が必要な場合、冷房負荷の大きい場合には、外気モードと内気モードを切り替えるために内外気切替ダンパ16を制御し(ステップS450)、適切な送風量を確保するために送風機3を駆動するモータ3aへの入力を制御して(ステップS455)、再度、スタートに戻る。
ここまで説明したステップS410およびステップS420を経由する設定温度のプラス補正を行うフローにおいては、常に一定の温水が循環して温水回路22によるヒータコア8を通過する送風量をステップS440およびステップS455で調整することによって暖房出力を調整することになる。
そして、ステップS405で冷媒圧力検出器12による冷媒圧力の検出値が、第1の所定値R1よりも大きいと判断された場合には、ステップS410で実行された設定温度の
補正をキャンセルする(ステップS425)とともに、電磁クラッチ7をONして圧縮機31の起動を行う。続いてステップS430〜S455を実行されて、元に戻された設定温度に車内温度を保つように空調制御が行われる。
このように本実施形態によれば、冷媒圧力検出手段である冷媒圧力検出器12が第1の所定値R1以下の冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して前記車室内へ送風される空調の吹出し温度を、温度設定手段34により設定された設定温度に保つように制御する吹出し温度よりも高くする構成としたので、圧縮機を保護するための冷媒圧力検出手段による外気温度の検出を活用することにより、低外気温時を簡易的に検知して車室内に吹出す空調の温度を設定された温度よりも高くすることで、乗員のフィーリングを向上させることができる。
また、冷媒圧力検出手段である冷媒圧力検出器12が第1の所定値R1以下の冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して温度設定手段34により設定された設定温度をより高い温度に補正すること構成としたので、外気温が低温の時は、冷媒飽和圧力が低下することに着目して、圧縮機31を保護するための冷媒圧力検出器12による外気温度の検出を活用することにより、別個の外気センサを必要としないで低外気温時を簡易的に検知できるとともに、乗員による当初の設定よりも暖房出力を上げるようにして乗員のフィーリングを向上することができる。
本発明の車両用空調装置30を建設機械用車両に使用した場合には、冬季の寒冷地で使用されるといった過酷な気温条件や、車両の低断熱性のため、冷熱輻射熱による車内環境への影響が大きいので、このような特異な状況を考慮して乗員自身が考えているよりも暖房出力を大きくすることができることになり、乗員のフィーリングを向上させることができる。
また、冷媒圧力検出器12が第1の所定値R1以下の冷媒圧力を検出した後に車両23室内へ送り出される温風の吹出しモードは、フットモード、または、バイレベルモードとする構成としたので、乗員による当初の設定よりも早めに作動する暖房送風を運転者にとって快適なものとすることができる。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態は、第1実施形態に記載の制御に加え、冷媒圧力検出器12が、第2の所定値R2以上の前記冷媒の圧力を検出したときには、乗員が設定した当初の設定温度をより低い温度に補正することによって、冷房時において、乗員による当初の設定よりも冷房出力を大きくする空調制御を行うという実施形態である。図5は、本実施形態における車両用空調装置の制御フローを示したフローチャートである。
まず、乗員により車両用空調装置30のエアコンスイッチがONされると制御フローがスタートし、ステップS500において、車両用空調装置30のエアコンスイッチがONされる前に、車両用空調装置30の運転が所定時間T以上停止されていたか否かが判断される。この所定時間Tは、冷凍サイクル20の冷媒圧力が安定している状態の中で冷媒圧力を検知することで、外気温度に応じた冷媒圧力を検出するための設定時間であり、本実施形態では、その一例として1時間以上運転が停止されていたか否かを判断している。
なお、この場合、エアコン制御装置13には常時電源が供給され、エアコンスイッチのOFF中にも時計等の最小限の機能を作動可能にしている。本実施形態では、直近のエアコンスイッチのOFFから今回エアコンスイッチがONされたときまでの運転停止時間を計測可能な構成としている。
車両用空調装置30の運転が所定時間T以上停止していなかったと判断された場合は、ステップS535に飛び、後述するS535以降を実行し、設定温度の補正は行わない。一方、所定時間T以上運転が停止されていたと判断された場合は、ステップS505を実行する。
ステップS505においては、温度設定ボリューム34の操作により出力される設定温度信号や 、内気センサ9、日射センサ11、蒸発器後センサ10、およびエンジン水温センサ33より出力される各信号がエアコン制御装置13に入力される。
次に、冷媒圧力検出器12により冷凍サイクル20の冷媒圧力を検出し、この検出値が第1の所定値R1以下であるか否か判断する(ステップS510)。この検出値が第1の所定値R1以下である場合は、外気温度が低温であると判断して、温度設定ボリューム34で設定された設定温度よりも高い設定温度にプラス補正(例えば、プラス2℃)し(ステップS515)、電磁クラッチ7の電源を切って圧縮機31を停止させる(ステップS520)。このステップS515とステップS520は、ステップS510における冷媒圧力検出器12による検出値が第1の所定値R1以下であることが判断された後に、ほぼ同時に実行されるフローとしてもよい。また、ステップS520により停止された圧縮機31は、外気温度が上昇して冷媒圧力が異常低圧でなくなると、電磁クラッチ7がONされて起動状態に戻ることになる。なお、第1の所定値R1は、冷媒圧力検出器12において個別に設定可能な値であり、車両用空調装置30が使用される車種や、その使用環境に応じて乗員のフィーリングの向上を果たすために可変的に設定できる閾値である。
次に、このプラス補正された設定温度の信号や、ステップS505で入力された各種信号を用いてエアコン制御装置13で演算を行う(ステップS535)が、ステップ520で圧縮機31は停止されているので、ここではステップ540は実行されない。次に、車両23室内への送風温度を調節するために、暖房送風量を決めるエアーミックスダンパ14の開度を制御し(ステップS545)、上述のプラス補正された設定温度の信号や、ステップS535で入力された各種信号を用いて、乗員のフィーリングにとって適切な吹出しモードが得られるように吹出口切替ダンパ15aおよび15bの開閉を制御する(ステップS550)。上述のように冷媒圧力検出器12が第1の所定値R1以下の低い冷媒圧力を検出した後に車両23室内へ送り出される温風の吹出しモードは、フットモード、または、バイレベルモードとしてフェイスモードを禁止するものである。
さらに、換気が必要である場合、湿度調整が必要な場合、冷房負荷の大きい場合には、外気モードと内気モードを切り替えるために内外気切替ダンパ16を制御し(ステップS555)、適切な送風量を確保するために送風機3を駆動するモータ3aへの入力を制御して(ステップS560)、再度、スタートに戻り、ステップS500からの制御フローが実行される。
一方、ステップS510において、冷媒圧力検出器12の検出値が第1の所定値R1よりも大きい値の場合は、ステップS525に進み、この検出値が第2の所定値R2以上であるか否かを判断する。そして、この検出値が第2の所定値R2より小さい値であると判断されると、ステップS530に進み、ステップS515で補正された設定温度をキャンセルして元の設定温度に戻す。そして、ステップS535以降を実行する。
一方、この検出値が第2の所定値R2以上であると判断された場合は、外気温度が高温であると判断して、温度設定ボリューム34で設定された設定温度よりも低い設定温度にマイナス補正(例えば、マイナス2℃)する(ステップS565)。なお、このとき圧縮機31は停止させない。
また、第2の所定値R2は、冷媒圧力検出器12において個別に設定可能な値であり、車両用空調装置30が使用される車種や、その使用環境に応じて乗員のフィーリングの向上を果たすために可変的に設定できる閾値である。このようにして、ステップS565によって、この後に作動する冷房モードの出力が乗員により設定されたモードよりも大きくなる。
このように本実施形態によれば、乗員により車両用空調装置30のエアコンスイッチの電源が入れられたときに、電源が入れられる前までに車両用空調装置30が所定時間T以上の運転を停止していた場合で、かつ、冷媒圧力検出器12が第2の所定値R2以上の冷媒圧力を検出した場合は、温度設定ボリューム34により設定された設定温度をより低い温度に補正する構成としたので、暖房時における暖房モードだけでなく、冷房時においても、乗員のフィーリングを向上させることができる。
第1実施形態における車両用空調装置の構成を示す模式図である。 第1実施形態における車両用空調装置が搭載される車両内部の構成を示す側面模式図である。 第1実施形態における車両用空調装置の制御系に関わるブロック図である。 第1実施形態における車両用空調装置の制御フローを示したフローチャートである。 第2実施形態における車両用空調装置の制御フローを示したフローチャートである。
符号の説明
12 冷媒圧力検出器(冷媒圧力検出手段)
13 エアコン制御装置
20 冷凍サイクル
23 車両
30 車両用空調装置
31 圧縮機
34 温度設定ボリューム(温度設定手段)

Claims (4)

  1. 車両(23)室内を所望の温度に設定するための温度設定手段(34)と、圧縮機(31)を含む冷凍サイクル(20)内の冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段(12)と、前記車室内温度を前記設定温度に保つように空調制御するとともに、前記冷媒圧力検出手段(12)の検出圧力に応じて前記冷凍サイクル(20)の作動を停止する制御手段(13)とを備えた車両用空調装置であって、
    前記制御手段(13)は、前記検出圧力が第1の所定値(R1)以下の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して前記車室内へ送風される空調の吹出し温度を、前記設定温度に保つように制御する吹出し温度よりも高くすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車両(23)室内を所望の温度に設定するための温度設定手段(34)と、圧縮機(31)を含む冷凍サイクル(20)内の冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出手段(12)と、前記車室内温度を前記設定温度に保つように空調制御するとともに、前記冷媒圧力検出手段(12)の検出圧力に応じて前記冷凍サイクル(20)の作動を停止する制御手段(13)とを備えた車両用空調装置であって、
    前記制御手段(13)は、前記検出圧力が第1の所定値(R1)以下の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が低温であると判断して前記設定温度をより高い温度に補正することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記冷媒圧力検出手段(12)が第1の所定値(R1)以下の前記冷媒の圧力を検出した後に車両(23)室内へ送り出される温風の吹出しモードは、フットモード、または、バイレベルモードとすることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記車両用空調装置のエアコンスイッチの電源が入れられたときに、前記電源が入れられる前までに所定時間(T)以上運転されていなかった場合で、かつ、前記冷媒圧力検出手段(12)が第2の所定値(R2)以上の前記冷媒の圧力を検出した場合は、外気温度が高温であると判断して前記設定温度をより低い温度に補正することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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