JP2006223535A - 体毛処理装置 - Google Patents

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栄二 坂田
Akira Tanbachi
明 丹波地
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Abstract

【課題】 毛を切断処理するまでに事前に外刃に入り込み易くして十分な髭剃りを行うことができる電気かみそりを提供する。
【解決手段】 かみそりヘッド2の前後に外刃と内刃との組が構成され、その後の組の外刃23が電極部として機能するので、前の組の内刃20及び外刃21によって髭が剃られる前に、後の組の外刃23が電圧を印加し起毛作用及び脱毛作用を生じさせて後の組22、23が切断し、当該切断後も起毛作用及び脱毛作用によって切断され易い状態となって前の組20、21によって切断されるのでより深剃りを実現することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、体毛を処理する体毛処理装置に関し、特に、皮膚又は毛に電圧印加を行う体毛処理装置に関する。
背景技術となる体毛処理装置である電気かみそりとしては、特開2001−198366号公報に開示されるものがある。この背景技術となる電気かみそりは、図11に示すごとく本体ケース101の上部に、左右方向に延在して駆動される前後一対の第1内刃102と第2内刃103とが平行に支持されており、各内刃102・103にそれぞれ摺接するよう断面アーチ形に装着される第1・第2外刃107・108を備えている電気かみそりにおいて、第1外刃107における第1内刃102との内刃摺接部分113には、図12に示すごとく前後方向に長い多数の長孔115が形成された長孔群領域Cを有し、第2外刃108における第2内刃103との内刃摺接部分121には、図13に示すごとく前記長孔115よりも前後方向長さの短い多数の短孔122が形成された短孔群領域Gを有することを特徴とする。第1外刃107の長孔群領域Cでは、前後方向に長い各長孔115の開口面積が大きいので、長毛を誘い込みやすく長毛の切断に有効である。第2外刃108の短孔群領域Gでは、前記長孔115との比較においてこれよりも前後方向長さの短い短孔122で短毛を深剃りできる。従って本発明によれば、両外刃107・108を皮ふに押し当てて前後に動かせば、独立して異なる機能を持つ2枚の外刃107・108とこれに対応する内刃102・103とで長毛も含めて短時間で効率よく髭剃りを行える。
特開2001−198366号公報 特開2000−210385号公報
前記背景技術となる体毛処理装置である電気かみそりにおいては、穿孔の形状を長孔とすることで、長い毛、くせ毛を誘い込み易くして、誘い込んだ毛を切断しているが、長い毛の長さ、くせ毛の曲がりによっては、もはやこの長孔で誘い込むことが非常に難しい毛もあり、十分な髭剃りを行えないという課題を有する。この課題は、背景技術に示したロータリー式電気かみそり特有の問題ではなく、他の往復式電気かみそりでも同様な課題を有する。さらには、脱毛器等の電気かみそり以外の体毛処理装置も同様な課題を有する。
本発明は前記課題を解決するものであり、毛を切断処理するまでに事前に外刃に入り込み易くして十分な髭剃りを行うことができる電気かみそりを提供することを目的とする。
本発明に係る体毛処理装置は、体毛を切断又は引き抜いて処理する体毛処理装置において、電圧を印加する電極部を備えるものである。このように本発明は、体毛を処理する体毛処理装置に電圧を印加する電極部を備えるものであるので、体毛に電圧を印加しながら体毛を切断又は引き抜くことができ、単純に体毛を切断又は引き抜く場合と比べ、体毛に対してダメージを与えることができ次に体毛が表出するまでの時間を長くすることができると共に、皮膚のケアを行うこともできる。体毛処理装置の具体例として、電気かみそり、脱毛器がある。
また、本発明に係る電気かみそりは、電圧を印加する電極部を備えるものである。このように本発明においては、電極部が使用者の肌に対して電圧を印加するので、髭剃りだけでなく肌に対するケアも行うことができ、このケアにより髭剃りもより一層適切に行うことができる。より詳細には、クレンジングすることにより肌をケアすることにより毛穴のゴミが取り除かれ毛の自由度が大きくなり、又は、イオン導入により肌が養われ毛も柔くなり、前記内刃及び外刃により毛を深く切断できる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記内刃が回転自在に軸支され、前記内刃及び外刃がかみそりヘッドに配置され、当該内刃又は外刃が前記電極部であるものである。このように本発明においては、内刃が電極部として機能するので、内刃が皮膚又は毛に接触して電圧を印加し、皮膚に接触した場合には起毛させ、毛に接触した場合には脱毛作用を生じさせ、より一層の深剃りを実現することができる。また、外刃が電極部として機能するので、外刃が皮膚又は毛に接触して電圧を印加し、内刃及び外刃の切断前においては切断前において毛を起毛させ又は毛に脱毛作用を生じさせた後に切断できより一層の深剃りを実現することができ、内刃及び外刃の切断後においては切断後のデリケートな皮膚をケアすることができる。前記内刃が電極部となった場合に比べて接触時間が長いため、起毛作用及び脱毛作用も高い効果を発揮することができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記内刃が回転自在に軸支され、前記内刃と外刃との組がかみそりヘッドの前後に配置され、当該前に配置された内刃又は外刃が前記電極部であるものである。このように本発明においては、かみそりヘッドの前後に外刃と内刃との組が構成され、その前の組の内刃が電極部として機能するので、後の組の内刃及び外刃によって髭が剃られた後に、残った髭に対して集中的に電圧を印加して十分な脱毛作用を生じさせることができる。また、その前の組の外刃が電極部として機能するので、後の組の内刃及び外刃によって髭が剃られた後に、残った髭に対して集中的に電圧を印加し、前の内刃及び外刃の切断前においては切断前において毛を起毛させ又は毛に脱毛作用を生じさせた後に切断できより一層の深剃りを実現することができる。ここで、かみそりヘッドの前とは使用者の使用時の手前方向のことであり、通常であればスイッチボタン、表示灯が配置されている面方向である。使用者は所謂ロータリ式電気かみそりを使用する場合には、内刃形状及び内刃の回転方向により一定方向に電気かみそりを移動して使用する必要があり、通常であれば前記使用者の使用時の手前方向から奥手方向に向って電気かみそりを移動させて髭剃りを行う必要がある。言い換えれば、キワゾリ刃等が形成されている電気かみそりの背面側を上にして髭剃りを行う。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記内刃が回転自在に軸支され、前記内刃と外刃との組がかみそりヘッドの前後に配置され、当該後に配置された内刃が前記電極部であるものである。このように本発明においては、かみそりヘッドの前後に外刃と内刃との組が構成され、その後の組の内刃が電極部として機能するので、前の組の内刃及び外刃によって髭が剃られる前に、後の組の内刃が電圧を印加し起毛作用及び脱毛作用を生じさせて後の組が切断し、当該切断後も起毛作用及び脱毛作用によって切断され易い状態となって前の組によって切断されるのでより深剃りを実現することができる。また、その後の組の外刃が電極部として機能するので、前の組の内刃及び外刃によって髭が剃られる前に、後の組の外刃が電圧を印加し起毛作用及び脱毛作用を生じさせて後の組が切断し、当該切断後も起毛作用及び脱毛作用によって切断され易い状態となって前の組によって切断されるのでより深剃りを実現することができる。特に、後の組の外刃が電極部となる場合には、前記後の組の内刃がなる場合と比較して、接触時間が長くて高い起毛効果及び脱毛効果を発揮するだけでなく、前の組と接触する直前まで電圧を印加することができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記内刃が回転自在に軸支され、前記内刃と外刃との組がかみそりヘッドの前後に配置され、当該前後の内刃と外刃との組の間にセンター刃又はくしを配置し、当該センター刃又はくしが前記電極部であるものである。このように本発明においては、かみそりヘッドの前後の外刃と内刃との組の間にセンター刃又はくしが形成され、このセンター刃又はくしが電圧を印加するので、センター刃又はくしが設けられたのはくせ毛や長い毛を切断又は整えるためであり、このようなくせ毛や長い毛に接触可能なセンター刃又はくしにより電圧が印加されることで剃り難いくせ毛や長い毛に対しても起毛作用及び脱毛作用を発揮して深剃りを実現することができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記外刃を保持する部材周辺又は当該外刃を保持する部材が電極部であるので、これら部材又は部材周辺は外刃の近くにあり外刃を利用者の皮膚に接触させた場合には部材又は部材周辺にも接触するため、この部分を電極部とすることで皮膚に適切に電圧を印加することができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記外刃では切断し難い長く伸びた毛を切断するキワゾリ刃を備え、当該キワゾリ刃が電極部であるものである。このように本発明は、キワゾリ刃が電極部であるので、長く伸びた毛に対しても電圧を印加することができ、例えばモミアゲ部分に対しても電圧を印加して適切に毛を切断することができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記キワゾリ刃をかみそりヘッドの後に配置し、少なくとも使用時に前記外刃とキワゾリ刃が等しい高さとなっているものである。このように本発明は、使用時に前記外刃とキワゾリ刃が等しい高さとなるので、外刃及びキワゾリ刃が協働して毛を切断でき、すなわち、外刃で通常の毛を、キワゾリ刃で長い毛を切断しつつキワゾリ刃で電圧を印加し、脱毛効果を生じさせながら毛を一気に切断することができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、既に電極部となっている前記内刃、外刃、センター刃、くし、外刃を保持する部材、外刃を保持する部材周辺若しくはキワゾリ刃の他に、前記内刃、外刃、センター刃、くし、外刃を保持する部材、外刃を保持する部材周辺若しくはキワゾリ刃の少なくとも1つが電極部であるものである。このように本発明においては、前記内刃、外刃、センター刃、くし、外刃を保持する部材、外刃を保持する部材周辺若しくはキワゾリ刃により2つ以上の電極部が構成され、より一層起毛効果、脱毛効果を生じさせて深剃りを実現することができる。一般に、イオン導入器と比べ、電気かみそりは患部との接触時間が短いが、複数電極部を構成することで短い接触時間を補うことができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記内刃が回転自在に軸支され、軸面に内刃の切断刃が形成されているものである。このように本発明においては、所謂ロータリー式電気かみそりであるので、引いて切るスパイラルカットで毛の切断を行い、毛の接触時間が比較的長く、起毛作用又は脱毛作用を実現するのに好適である。ここで、脱毛作用とは、毛根を電流で完全に破壊することを意味するだけでなく、毛(毛幹、毛根、毛球、毛乳頭)に対してダメージを与えることも包含して意味することとする。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記電極部により生じた老廃物を回収する老廃物回収部を備えるものである。このように本発明においては、老廃物回収部を備えたので、電極部の電圧印加により通常の電気かみそりと比べ髭以外の老廃物が生じるが、老廃物回収部を備えており、外刃及び内刃の切れ味が長期間維持され、適切な切断を行うことができる。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記内刃が老廃物回収部であるものである。このように本発明においては、内刃が老廃物回収部であるので、通常内刃で剃った毛がかみそりヘッド内に落下し蓄積していき、清掃により破棄されるが、剃った毛と同様に老廃物も廃棄され、別途の清掃を必要としない。ここで、内刃を老廃物回収部とする場合には、例えば、内刃が有する複数枚の刃のうち少なくとも1つをヘラ状として実現することが望ましい。
また、本発明に係る電気かみそりは必要に応じて、前記センター刃又はくし配設部分に老廃物回収部を配置するものである。このように本発明においては、センター刃又はくし配設部分に老廃物回収部を配置するので、センター刃又はくしによって老廃物が除去された状態で、後続の内刃及び外刃により毛が切断され、より深く剃ることができると共に、内刃及び外刃に老廃物が付着せず、切れ味を維持することができる。
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりについて、図1ないし図6に基づき説明する。図1は本実施形態に係る電気かみそりの正面図、図2は本実施形態に係る電気かみそりの側面図、図3は本実施形態に係る電気かみそりの上部構造説明図、図4は本実施形態に係る電気かみそりの各構成要素の分解説明図、図5は本実施形態に係る電気かみそりのパルス波形図、図6は本実施形態に係る電気かみそりの動作説明図である。
前記各図において本実施形態に係る電気かみそりは、駆動可能な内刃20,22と、この内刃20、22に外接する外刃21、23とを有する電気かみそりであって、前記内刃20、22と外刃21、23との組がかみそりヘッド2の前後に配置され、この後に配置された外刃23が前記電極部である構成である。
詳細な構成としては、例えば、以下のような構成のロータリー式電気かみそりに本発明を適用した。この電気かみそりの主な構成としては、各種操作スイッチが正面に配設された本体ケース1と、この本体ケース1の上部に配設されたかみそりヘッド2と、本体ケース1の内部に配設され、モータ24に電流供給を行う充電電池39を有する電装ユニット3とがある。ただし、本実施形態では、ロータリー式電気かみそりについて説明するが、往復式電気かみそりに適用することもできる。
前記本体ケース1は、上部拡幅の筒形状であって、前記したように各種操作スイッチ、表示灯を正面に有し、これら操作スイッチ等の背面には制御回路38を実装した制御回路基板(図示せず)が配設されている構成である。操作スイッチとしては、電源のオン/オフを行う電源スイッチ4と、複数ある駆動モードを変更するセレクトボタン5と、前記電源スイッチ5がロックされるロックつまみ6とがある。また、表示灯としては、駆動モードの状態を示すモードインジケーター7と、ひげセンサーの作動を示すセンサーランプ8と、前記充電電池39の容量を段階的に示す残量表示ランプ9と、充電中か充電完了かを示す充電完了ランプ10とがある。また、本体ケース1の背面に、使用者が上下にスライド可能なキワゾリつまみ11と、スライド部分の上部に配設されたキワゾリ刃12とを有している。
前記かみそりヘッド2は、前後に配設された2組の外刃(前外刃21、後外刃23)及び内刃(前内刃20、後内刃22)と、この内刃20、22に駆動用回転の供給源となるモータ24と、かみそりヘッド2の構成要素が配設されたヘッドフレーム25とからなる。このヘッドフレーム25の上部に内刃20、22が支持され、下部にハウジングされたモータ24が配設されている。また、ヘッドフレーム25は外刃21、23が保形配設されている外刃ホルダーを脱着可能としている。外刃ホルダー26には、前外刃21と後外刃23との間に、センター刃27が配設されてる。このセンター刃27も、固定外刃29と可動内刃28とがあり、固定外刃29が外刃ホルダー26に固定して配設されている。センター刃27の使用用途とは、主に長毛やくせ毛の切断であり、前記外刃21、23と比べると固定外刃29の方がかかる毛を捉え易くすべく、開口部が長孔として形成されている。
内刃20、22は、円柱に複数の金属刃を円柱面に沿ってスパイラル状に形成してなるものである。内刃の長手方向の中央部分には軸が形成され、両端には内刃ギアが配設されている。前内刃の内刃ギアと後内刃の内刃ギアが掛合している終端ギアと同軸に配設されている従動プーリーが無端ベルトを介して原動プーリーから回転を受け、内刃ギアが回動して内刃が回動する。原動プーリーは、モータ24の出力軸から直接回転を受けるのではなく、複数のギアからなる減速伝動機構を介して回転を受ける。また、モータ24の出力軸の回転を、ギアを介して往復運動に変え、かかる往復運動により前記センター刃27及びキワゾリ刃12を駆動している。
前記後外刃23は皮膚に電圧を印加するため導電性部材からなり、同じく導電性部材からなり本体ケース1の手持ち部に位置する対極電極部30と共に、人体を介して導通状態となる。実際の使用時には、後外刃23が患部に接触し、対極電極部30が本電気かみそりを持つ掌や手の指等と接触し、電極部1(又は対極電極部30)から人体を介して対極電極部30(又は電極部1)へ向かって電流が流れる。
前記後外刃23への電流供給はモータ24と同様に充電電池39から行われる。この電流供給のラインは、図2(b)に示すように、モータ24と接続するリード線が分岐し、ヘッドフレーム25上の内刃支持部31に配設された内刃側金属片32と接続し、この内刃側金属片32が外刃ホルダー26に配設された外刃側金属片33と外刃ホルダー26が本体ケース1に装着時に接続して構成されている。前記内刃側金属片32は、内刃支持部に左右に1つずつ形成されている。そして、2つの内刃側金属片32に対応して、外刃ホルダー26の内側に外刃側金属片33が2つ形成されている。後外刃23に、内刃側金属片32及び外刃側金属片33を2つずつ形成したのは、後外刃23に万遍なく電圧印加を行うためである。また、このようにリード線と金属片との構成にしたのは、外刃ホルダー26が本体ケース1から脱着可能であり、外刃ホルダー26装着時に導電可能である構成とすべきだからである。すなわち、全てリード線で構成した場合には、脱着が不可能となるか、脱着が困難となる。なお、図2(b)中太い実線は電流供給ラインであり、点線は制御ラインであり、図2(b)は制御回路38が充電電池39からモータ24又は後外刃23に供給される電流を制御していることを示している。
前記内刃側金属片32に接続するリード線は1つのラインからなり、他方モータ24に接続するリード線は2つのラインからなる。前者リード線、内刃側金属片32及び外刃側金属片33を介して電極部である後外刃23から電圧が印加され、人体を通して対極電極部30へ電流が流れるため、リード線のラインは1つでよい。
制御基板に実装されている制御回路は、各種入力スイッチからの入力を受け、モータ24、表示ランプ、電極部としての後外刃23への電流供給を制御する。制御回路は、充電電池39の前面に位置し、制御電流の供給源として充電電池39から電流供給を受ける。制御回路は、使用者のセレクトボタン5の押下によってモータ24の制御を変え、オートモード、パワフルモード、ターボモードの3つのモードを実現している。オートモードは、ひげの量に応じてモータの回転数を変えるモードであり、高回転数のパワフル状態と、低回転数のマイルド状態とをひげの量に応じて切り替えている。前記パワフルモードは、パワフル状態を固定して維持して動作するモードである。前記ターボモードは、パワフル状態時の回転するより高い回転数で動作するモードである。制御回路は現在どのモードにあるかを記録し、次回起動時には前回終了時のモードから開始される。前記セレクトボタン5の押下の度に、オートモード、パワフルモード、ターボモードと繰り返し変移する。
以上のいずれのモードにおいても、後外刃23に電圧を印加することができる。セレクトボタン5を長押しすることにより、制御回路が後外刃23に電圧を印加する状態となる。実際には、制御回路により検出電流を後外刃23に流し、実際に使用者が後外刃23を皮膚に接触させているか否かを検出する。検出電流が人体を介して対極電極部30から検出された場合には、皮膚に後外刃23が接触されていると制御回路は判別し、通常の電圧印加を行う。電圧印加中も制御回路は対極電極部30からの電流を検出しており、かかる電流の検出が中止された場合には、使用者が使用を停止したと認識でき、再び検出電流のみを流す状態となる。
前記通常の電圧印加とは検出用の電圧印加ではないという意味であるが、検出用の電圧レベルと通常の電圧レベルが同じではないという限定的な意味が必ずしもあるわけではない。すなわち、電圧レベルの相違だけでなく、パルス幅、パルス数として相違もあるからである。この電圧の印加に仕方により複数のモードを実現することができ、皮膚の深部に蓄積している毒素や老廃物を除去するクレンジングモード、顔面皮膚の穴を拡張及び縮小させ色艶の良い弾力性のある皮膚に維持させるマッサージモード、皮膚の深部に化粧水等の養分を浸透させるイオン導入モード、及び、皮膚の毛穴を拡縮させ張りのある皮膚を保持させるリフティングモードがある。各モードのパルス波形を図5に示した。本実施形態においては、クレンジングモードのパルス波形を用いる。ここで、他のパルスを波形を用い、スイッチ操作によりモード変移する構成にすることもできる。
前記各モードの表示ランプの表示形態は、オードモードにおいてはパワフル状態時にモードインジケーター7が濃い青色に点灯し、マイルド状態時にモードインジケーター7が淡い青色に点灯し、どちらの状態であってもセンサーランプ8が点灯する。パワフルモードにおいては、センサーランプ8は消灯し、モードインジケーター7が濃い青色に点灯する。ターボモードにおいては、同様にセンサーランプ8は消灯し、モードインジケーター7がオレンジ色に点灯する。
次に、本実施形態に係る電気かみそりの動作について説明する。電源スイッチ4をONにすることで、制御回路は記録している前回終了時のモードを読み出し、モータ24を回転させる。モータ24が回転することで、モータ24の出力軸が回転し、減速伝動機構を介して原動プーリーが回転し、無端ベルトを介して従動プーリーが回転し、この従動プーリーの同軸の終端ギアが回転し、終端ギアの回転を受け掛合している内刃ギアが回転し、内刃20、22が回転する。内刃の回転と同様に、モータ24の出力軸が回転し、ギアを介して往復運動に変え、かかる往復運動により前記センター刃27を駆動している。この内刃20、22の回転中に、キワゾリつまみ11を使用者が押し上げた場合には、センター刃27への往復運動がキワゾリ刃12に伝動し駆動させることができる。
以上の電気かみそりの通常の動作に加えて、使用者がセレクトボタンを長押しすることで、前記制御回路の制御により電極部である後外刃23にまず検出電流が流れ、検出電流が対極電極部30で検出された場合には、クレンジングモードのパルス波形を後外刃23に出力する。このクレンジングモードの電圧印加状態において、図6(a)に示すように電気かみそりのモータ24を駆動させ前内刃20及び後内刃22を回転することにより、まず、図6(b)に示すように後外刃23の孔から突出しているひげは後内刃22が後外刃23と共に切断し、後外刃23の電圧印加により毛穴のよごれが除去され、図6(c)に示すように曲がったひげが毛穴のよごれがなくなったことにより曲折自由となって内刃20の孔から突出し、前内刃20及び前外刃21により切断される。
このように本実施形態に係る電気かみそりによれば、かみそりヘッド2の前後に外刃21、23と内刃20、22との組が構成され、その後の組の外刃23が電極部として機能するので、前の組の内刃20及び外刃21によって髭が剃られる前に、後の組の外刃23が電圧を印加し起毛作用及び脱毛作用を生じさせて後の組が切断し、当該切断後も起毛作用及び脱毛作用によって切断され易い状態となって前の組によって切断されるのでより深剃りを実現することができる。
なお、本実施形態に係る電気かみそりは、後外刃23の代わりに前内刃20が電極部として機能することもでき、後内刃22及び後外刃23によって髭が剃られた後に、残った髭に対して集中的に電圧を印加して十分な脱毛作用を生じさせることができる。ここで、前内刃20を電極部と機能させるためには、前記外刃側金属片33及び内刃側金属片32を形成することなく、例えば、内刃20の軸にリード線を延出形成し接続することで実現することができる。ロータリー式電気かみそりの内刃は、通常軸面に切断刃を複数形成し、所定厚み樹脂形成し、切断刃が所定高さ表出した構成となっている。したがって、軸心にリード線を介して電圧を印加することで切断刃にも電圧を印加することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、後外刃23の代わりにその前外刃21が電極部として機能することもでき、後内刃22及び後外刃23によって髭が剃られた後に、残った髭に対して集中的に電圧を印加し、前内刃20及び前外刃21の切断前においては切断前において毛を起毛させ又は毛に脱毛作用を生じさせた後に切断できより一層の深剃りを実現することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、後外刃23の代わりにその後内刃が電極部として機能するので、前内刃20及び前外刃21によって髭が剃られる前に、後内刃22が電圧を印加し起毛作用及び脱毛作用を生じさせて後内刃22及び後外刃23が切断し、当該切断後も起毛作用及び脱毛作用によって切断され易い状態となって前のセットによって切断されるのでより深剃りを実現することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、かみそりヘッド2の前後の外刃及び内刃の組の間にセンター刃27が形成され、このセンター刃27が電圧を印加するので、センター刃27が設けられたのはくせ毛や長い毛を切断又は整えるためであり、このようなくせ毛や長い毛に接触可能なセンター刃27により電圧が印加されることで剃り難いくせ毛や長い毛に対しても起毛作用及び脱毛作用を発揮して深剃りを実現することができる。ここで、前内刃20を電極部と機能させるためには、前記外刃側金属片33及び内刃側金属片32を形成することなく、例えば、センター刃27又はくしにリード線を延出形成し接続することで実現することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、後外刃23に加えて、前記前内刃20、前外刃21、後前刃22若しくはセンター刃27の少なくなくとも1つを電極部とすることで2つ以上の電極部が構成され、より一層起毛効果、脱毛効果を生じさせて深剃りを実現することができる。すなわち、イオン導入器と比べ、電気かみそりは患部との接触時間が短いが、複数電極部を構成することで短い接触時間を補うことができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、リード線及び金属片により後外刃23への電圧印加を可能としたが、導通可能であれば他の構成を適用することもでき、例えば、リード線とプラグ及びジャックによる構成にすることもできる。詳細には、外刃ホルダー26にプラグを形成し、ヘッドフレーム25にジャックを形成し、このジャックにリード線を接続することにより、外刃ホルダー26の本体ケース1への装着状態でプラグがジャックに挿設された状態となって導通可能となる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、バイブレータを備えることもでき、バイブレータの振動により電極部でのクレンジング等の効果を著しく高めることができる。ここで、別途偏心させたおもりを回転させることにより振動を発生させることができるバイブレータを適用することもできるが、内刃20、22の回転をモータの駆動、停止を繰り返して実現することもでき、別途の構成を設けることなく、実現することもできる。また、通常電気かみそりは振動しており、このような通常の振動であっても、クレンジング等の効果を高めることができる。すなわち、このような電気かみそりに電圧印加の構成を適用することは、それだけで一定の効果を有することとなる。また、電気かみそりの構成の中には、振動(音も含まれる)を抑制する構造を採用しているが、このような構造を適用しないことにより、振動を大きくすることができ、クレンジング等の効果を高めることもできる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、外刃21、23の全面のうち、一部を導通可能とし、他の部分を導通不可とする構成にすることもでき、導通可能な部分に集中的に電圧印加を行わせることもでき、さらに、消費電力の観点からも望ましい。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、外刃の孔の形状については説明していないが、前外刃21の孔に比べ後外刃23の孔を小さく形成することもでき、後外刃23は電圧印加の接触面積が広くなり円滑にクレンジングを実行することができる共に、前外刃21はクレンジング後の皮膚に対して大きな孔でひげを確実に捕え切断することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、かみそりヘッド2が首振りしない構成としたが、前記内刃側金属片32に接続するリード線に余裕を持たせて長く構成することで、首振りする構成にすることもできる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、かみそりヘッド2が首振りしない構成としたが、首振り構成とし、首振りをロックした場合にだけ、すなわち、かみそりヘッド2が直立し傾動していない場合だけ、かみそりヘッド2とかみそりヘッド2下の本体ケース1の上部とに配設された金属片が接続状態になるようにし、電圧を印加する構成にすることもできる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、モータ24の駆動と後外刃23への電圧印加とは独立したものとなっていたが、モータ24の駆動と後外刃23への電圧印加とを協働させた構成にすることもでき、モータ24が駆動している場合にのみ後外刃23への電圧印加が可能とすることで余計な検出電流の出力を抑えることもできる。
また、本実施形態に係る電気かみそりが水洗い可能であり、水洗い時にモータ24を駆動させて洗浄する場合であっては、外内刃23に電圧を印加することができないように構成することもでき、水が接触した状態で外内刃23に電圧印加することで過電流の発生を抑え、使用者への危険を防止し、及び回路のショートを防止することができる。ここで、本実施形態においては、外内刃23の電圧印加をセレクトボタン5の長押しにより設定するので、使用者が誤って設定する可能性が低く、水洗時の電圧印加の可能性はほとんどない。
また、本実施形態に係る電気かみそりは前内刃20、前外刃21、センター刃27、後内刃22及び後外刃23の3枚刃の構成となっているが、1つの内刃及び外刃からなる所謂一枚刃の電気かみそりであっても、かかる一枚刃の内刃又は外刃を電極部とした構成にすることもできる。内刃が電極部である場合には、内刃が皮膚又は毛に接触して電圧を印加し、皮膚に接触した場合には起毛させ、毛に接触した場合には脱毛作用を生じさせ、より一層の深剃りを実現することができる。また、後刃が電極部である場合には、外刃が電極部として機能するので、外刃が皮膚又は毛に接触して電圧を印加し、内刃及び外刃の切断前においては切断前において毛を起毛させ又は毛に脱毛作用を生じさせた後に切断できより一層の深剃りを実現することができ、内刃及び外刃の切断後においては切断後のデリケートな皮膚をケアすることができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは後内刃23の代わりにキワゾリ刃12を電極部とすることもでき、長く伸びた毛に対しても電圧を印加することができ、例えばモミアゲ部分に対しても電圧を印加して適切に毛を切断することができる。このキワゾリ刃12はキワゾリつまみ11をスライドさせてキワゾリ刃12部分を外刃21、23より高くして単独して使用することもできるが、後記の説明で用いる図7(b)の電極部35と同様に外刃21、23と同じ高さにして使用することで、外刃21、23及びキワゾリ刃12が協働して毛を切断でき、すなわち、外刃21、23で通常の毛を、キワゾリ刃12で長い毛を切断しつつキワゾリ刃12で電圧を印加し、脱毛効果を生じさせながら毛を一気に切断することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは後内刃23の代わりに前記外刃21、23を保持する部材周辺又は当該外刃21、23を保持する部材を電極部にすることもでき、この部材又は部材周辺は外刃21、23の近くにあり外刃を利用者の皮膚に接触させた場合には部材又は部材周辺にも接触するため、この部分を電極部とすることで皮膚に適切に電圧を印加することができる。具体的には、外刃を保持する部材は、外刃ホルダー26のことである。この外刃ホルダー26は、外刃21、23を保形保持する内ケース26aと、内ケース26aを支持する外ケース26bとからなる。この内ケース26a、外ケース26bのどちらを電極部とすることもできるが、外刃21、23と隣接する内ケース26aを電極部とするのが望ましい。
また、本実施形態に係る電気かみそりは後外刃23を電極部にしたが、一般的に電気かみそりは外刃が内刃に摺接した構成になっており、どちらも導電性のもので構成した場合には、一方の外刃又は内刃を電極部とした場合には他方の内刃又は外刃にも電圧が印加されるが、一方を導電性のないもの、導電性の低いもので成形した場合には、他方のみを電極部とする構成にすることもできる。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る電気かみそりについて、図7に基づき説明する。図7は本実施形態に係る電気かみそりの側面図を示す。
本実施形態に係る電気かみそりは、前記第1の実施形態と同様に構成され、後外刃23が電極部を構成せず、別途本体ケースの前面にキワゾリつまみ11及びキワゾリ刃12と対称に電極つまみ34及び電極部35を形成した構成である。
この電極つまみ34はキワゾリつまみ11と同様にスライドさせることができ、図7(b)に示す状態にすることができ、スライド後は電極部35が外刃21、23と等しい高さとなる。このように等しい高さにすることで、後外刃23、前外刃21、電極部35の順に皮膚に当接し、後内刃20及び前内刃22と共にひげを切断した後に、電極部35でクレンジングすることができる。
次に、本実施形態に係る電気かみそりの使用について説明する。本実施形態の使用動作も、通常の電気かみそりの動作としては前記第1の実施形態の使用動作と同様であり、電極部35への電圧印加の方法が一部異なる。すなわち、前記第1の実施形態ではセレクトボタン5を長押しすることにより電極部である後外刃23に電圧を印加することができたが、本実施形態では単にセレクトボタン5を長押しするだけでは電圧印加が生じず、電極つまみ34をスライドさせて電極部35を外刃21、23と等しい高さとした場合に、制御回路により電極部35への電圧の印加を開始する。ただし、電極つまみ34をスライドしなくとも、電極部35に電圧印加をする構成にすることもできる。逆に、スライドするだけで、電圧を電極部35に印加する構成にすることもできる。
このように本実施形態に係る電気かみそりは、本体ケースの前面にキワゾリつまみ11及びキワゾリ刃12と対称に電極つまみ34及び電極部35を形成するので、髭剃りだけでなく肌に対するケアも行うことができ、このケアにより髭剃りもより一層適切に行うことができる。さらに、本実施形態では、電極つまみ34をスライドさせて電極部35を外刃21、23と等しい高さとした場合に、電極部35への電圧の印加を開始するので、必要ない場合に電圧印加を行うことなく効率的である。また、水洗い可能な電気かみそりの場合には、電極つまみ34をスライドさせ、セレクトボタン5を長押ししなければ、電極部35への電圧印加を開始しないので、水洗い中に電極部35に電圧が印加されることはほとんどなく安全性が高い。
なお、本実施形態に係る電気かみそりは、本体ケースの前面に電極つまみ34及び電極部35を配設した構成としたが、電極部35をセンター刃27部分、キワゾリ刃12部分に配設することもでき、それぞれ、センター刃27、後内刃23が電極部となった場合と同様の効果を得ることができると共に、かみそりヘッド2内に金属片、リード線が配設されず簡単な構成にすることができる。また、かみそりヘッド2が首振り可能である場合には、リード線により可動範囲が限定されることもない。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、電極つまみ34をスライドさせ、電極部35を外刃21、23よりも若干高くし、電極ふまみ34と本体ケース1との間にバネを配設しスライド下方向に浮動可能とした構成にすることもでき、使用時においては平坦な皮膚では皮膚と電極部35とが接触しスライド下方向にスライドしつつ外刃21、23と等しい高さとなって電圧を印加し、顎等の曲がった部分においては電極部35がスライド上方向にスライドしつつ外刃21、23より高くなって皮膚から離反することなく当接状態を維持しつつ電圧を印加することができる。
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る電気かみそりについて、図8に基づき説明する。図8は本実施形態に係る電気かみそりのかみそりヘッドの概要図である。ここで、図8(a)、図8(b)、図8(c)それぞれに対応して、要部拡大図となる図8(a)´、図8(b)´、図8(c)´が記載されている。
前記第1の実施形態に係る電気かみそりのかみそりヘッドの概要図は図8(a)に示す通りで、内刃20、22がロータリ式内刃となって刃部分が往復式内刃と異なり直線でなく曲折して形成されている。ロータリ式内刃のように曲折して形成されることにより、ロータリ式電気かみそりはひげを引き切るように切断することができる。したがって、ロータリ式内刃であれば曲折して形成されているので、前記電極部の電圧印加によるクレンジングにより生じた汚れを若干回収することもできる。本実施形態では、さらに前記汚れを回収して皮膚を清潔にし、ひげを切断し易くしたものである。図8(b)に示すように、7個の切断刃のうち2個を回収用に特化させたものであり、2個の切断刃の先端を鉤状に形成して老廃物回収部としている。この先端により前記汚れをより回収することができる。また、図8(c)に示すように、2個の切断刃部分に先端をブラシにした回収部材を新たに設け老廃物回収部とした構成にすることもできる。この図8(b)及び図8(c)においては、前内刃20の切断を異なる構成としたが、これは後外刃23が電極部として機能した場合に、まず後外刃23でクレンジングし、後内刃22である程度よごれを取り、さらに、前内刃20の回収用切断刃又は回収部材によりよごれを確実にし、皮膚をケアすることができる。
このように本実施形態に係る電気かみそりによれば、内刃が老廃物回収部であるので、通常内刃で剃った毛がかみそりヘッド2内に落下し蓄積していき、清掃により破棄されるが、剃った毛と同様に老廃物も廃棄され、別途の清掃を必要としない。
なお、本実施形態に係る電気かみそりは、前内刃20に老廃物回収部を設けたが、後内刃22に老廃物回収部に設けることもでき、後外刃23で電圧を印加し老廃物を表出させ、後内刃22の老廃物回収部で老廃物を回収し、前内刃20及び前外刃21により切断し易くなったひげを確実に切断することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、切断刃を老廃物回収部とすることなく、図9に示す通り、別途老廃物回収部36を老廃物回収部つまみ37と共に形成することもでき、キワゾリつまみ11及びキワゾリ刃12と同様にスライドさせて使用することもできる。この場合には切断刃を用いるのと比べ、老廃物回収部の手入れ(すなわち回収した老廃物清掃)が容易となる。また、老廃物回収部36にコットンパフを嵌めてかかるコットンパフで老廃物を回収することもでき、コットンパフの交換で手入れが完了する。また、本体ケース1前面に老廃物回収部36を形成したが、センター刃27部分でもよいし、キワゾリ刃12部分であってもよい。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、往復刃であるセンター刃27を曲折して設け老廃物回収部として機能させることもでき、前内刃20及び前外刃21により清掃された皮膚のひげを円滑に切断することができる。
また、本実施形態に係る電気かみそりは、前内刃20全ての切断刃を回収用に特化させ、内刃20全体を老廃物回収部として機能させることもでき、内刃の交換は前内刃20、後内刃22それぞれで行うため、老廃物回収の機能が果たせなくなった時点で前内刃20を交換することで、再び老廃物回収の機能を回復することができる。前内刃20の切断刃の一部を回収用に特化させた場合には、切断するための切断刃の切れ味と、老廃物回収するための切断刃の回収能力のいずれかが駄目になり、一方はまだ使えるにも拘らず交換しなければならない事態となってしまう。
(本発明の第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る脱毛器について、図10に基づき説明する。図10は本実施形態に係る脱毛器の斜視図である。
本実施形態で用いる脱毛器は、美容などで体毛を取り除くために使用されるものであり、その脱毛器の中でも、円板状の複数枚の回転爪40を有し、回転爪40が枢軸されている軸が回転する度に回転爪40を構成する可動爪41、固定爪42のうち可動爪41が回転軸方向に揺動し、可動爪41同士が、又は、可動爪41と固定爪42とが対応を挟み、挟んだ状態で回転方向に引き抜く構成である。
以上は、回転爪式脱毛器の一般的な構成であるが、本実施形態に係る脱毛器は、可動爪41を電極部とする構成である。可動爪41及び固定爪42が回転方向に回転するが、体毛と接触するのは脱毛器上部の開口部分であるので、開口部分にきた場合にだけ電圧を印加する構成とする。このような構成とした場合には、体毛を挟持した状態で体毛に直接電圧を印加することができ、毛根にダメージを与えて毛を脱毛した後に、次回体毛が生えてくるまでの期間を長くすることができる。したがって、一旦脱毛するとしばらくの間脱毛をしなくてよい。従来から、ピンセットのように体毛を一本一本挟み込み、電流を流し毛根を根絶するタイプの脱毛器はあったが、回転爪式脱毛器に適用することで大量の体毛を迅速に処理することができる。ここで、ピンセット式脱毛器と比べると、与えることができる電圧値が低いので、毛根の根絶まではいかないまでも毛を構成する毛幹、毛根、毛球、毛乳頭にダメージを与え、毛の成長スピードを鈍くすることができる。
なお、本実施形態に係る脱毛器においては、可動爪41を電極部とした構成であったが、固定爪42を電極部とした構成にすることもできる。
また、本実施形態に係る脱毛器においては、電源ボタンが形成されている脱毛器の前面上部で開口部周辺に別途電極部を形成することもでき、電極部で皮膚をクレンジングし皮膚の汚れが毛穴から取れた状態で円滑に脱毛することもできる。さらに、脱毛器の背面上部で開口部周辺に図9に示す老廃物回収部を設け、電極部で皮膚をクレンジングし皮膚の汚れが毛穴から取れた状態で円滑に脱毛し、脱毛した皮膚は毛穴が開口した状態となってばい菌が進入し炎症しやすいが、老廃物回収部にて清潔にすることでばい菌の進入を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりの正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりの側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりの上部構造説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりの各構成要素の分解説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりのパルス波形図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気かみそりの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気かみそりの側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電気かみそりのかみそりヘッドの概要図である。 本発明の第3の実施形態に係る電気かみそりの側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る脱毛器の斜視図である。 背景技術となる電気かみそりのかみそりヘッドの概要図である。 背景技術となる外刃の展開状態での平面図である。 背景技術となる外刃の展開状態での平面図である。
符号の説明
1 本体ケース
2 かみそりヘッド
3 電装ユニット
4 電源スイッチ
5 セレクトボタン
6 ロックつまみ
7 モードインジケーター
8 センサーランプ
9 残量表示ランプ
10 充電完了ランプ
11 キワゾリつまみ
12 キワゾリ刃
20 (前に配置された)内刃
21 (前に配置された)外刃
22 (後に配置された)内刃
23 (後に配置された)外刃
24 モータ
25 ヘッドフレーム
26 外刃ホルダー
26a 内ケース
26b 外ケース
27 センター刃
28 可動内刃
29 固定外刃
30 対極電極部
31 内刃支持部
32 内刃側金属片
33 外刃側金属片
34 電極つまみ
35 電極部
36 老廃物回収部
37 老廃物回収部つまみ
38 制御回路
39 充電電池
40 回転爪
41 可動爪
42 固定爪
101 本体ケース
102 第1内刃
103 第2内刃
107 第1外刃
108 第2外刃
113 内刃摺接部分
115 長孔
121 内刃摺接部分
122 短孔

Claims (14)

  1. 体毛を切断又は引き抜いて処理する体毛処理装置において、
    電圧を印加する電極部を備えることを
    特徴とする体毛処理装置。
  2. 駆動可能な内刃と、内刃に外接する外刃とを有する電気かみそりにおいて、
    電圧を印加する電極部を備えることを
    特徴とする電気かみそり。
  3. 前記内刃及び外刃がかみそりヘッドに配置され、
    当該内刃又は外刃が前記電極部であることを
    特徴とする前記請求項2に記載の電気かみそり。
  4. 前記内刃と外刃との組がかみそりヘッドの前後に配置され、
    当該前に配置された内刃又は外刃が前記電極部であることを
    特徴とする前記請求項2に記載の電気かみそり。
  5. 前記内刃と外刃との組がかみそりヘッドの前後に配置され、
    当該後に配置された内刃又は外刃が前記電極部であることを
    特徴とする前記請求項2に記載の電気かみそり。
  6. 前記内刃と外刃との組がかみそりヘッドの前後に配置され、
    当該前後の内刃と外刃との組の間にセンター刃又はくしを配置し、
    当該センター刃又はくしが前記電極部であることを
    特徴とする前記請求項2に記載の電気かみそり。
  7. 前記外刃を保持する部材周辺又は当該外刃を保持する部材が電極部であることを
    特徴とする前記請求項2に記載の電気かみそり。
  8. 前記外刃では切断し難い長く伸びた毛を切断するキワゾリ刃を備え、当該キワゾリ刃が電極部であることを
    特徴とする前記請求項2に記載の電気かみそり。
  9. 前記キワゾリ刃をかみそりヘッドの後に配置し、少なくとも使用時に前記外刃とキワゾリ刃が等しい高さとなっていることを
    特徴とする前記請求項8に記載の電気かみそり。
  10. 既に電極部となっている前記内刃、外刃、センター刃、くし、外刃を保持する部材、外刃を保持する部材周辺若しくはキワゾリ刃の他に、前記内刃、外刃、センター刃、くし、外刃を保持する部材、外刃を保持する部材周辺若しくはキワゾリ刃の少なくとも1つが電極部であることを
    特徴とする前記請求項3ないし9のいずれかに記載の電気かみそり。
  11. 前記内刃が回転自在に軸支され、軸面に内刃の切断刃が形成されていることを
    特徴とする前記請求項3ないし10のいずれかに記載の電気かみそり。
  12. 前記電極部により生じた老廃物を回収する老廃物回収部を備えることを
    特徴とする前記請求項1ないし11のいずれかに記載の電気かみそり。
  13. 前記内刃が老廃物を回収することを
    特徴とする前記請求項12に記載の電気かみそり。
  14. 前記センター刃又はくし配設部分に老廃物回収部を配置することを
    特徴とする前記請求項12に記載の電気かみそり。

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