JP2006222938A - 再生装置、プログラム、再生方法 - Google Patents

再生装置、プログラム、再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 商品苦情への発展を避けつつも、24フレーム/秒の映像出力がなされる機会を多くすることができる、再生装置を提供する
【解決手段】 再生装置は、接続相手となる表示装置がインターレス映像の表示能力のみを具備しているか、又は、インターレス映像の表示能力、並びに、プログレッシブ映像の表示能力の両方を具備しているかを判定する。両方の表示能力を具備していると判定された場合、モード設定部15は、グラフィクスユーザインターフェイスを介したユーザ選択に応じて、インターレス映像の信号出力を実行する画質優先モード、及び、プログレッシブ映像の信号出力を実行する連続性優先モードの何れかを、自装置の動作モードとして設定する。そして連続性優先モードに設定された場合、ビデオストリームをデコードしてプログレッシブ映像の信号出力を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像出力技術の技術分野に属する発明である。
映像出力技術とは、記録媒体に記録された映像情報や、伝送路で伝送される映像情報の再生を行い、再生装置のモード設定に応じた走査方式の映像信号を出力するという技術である。
従来、そのような映像出力はテレビ受像器で再生出来るようインターレス(飛び越し)走査で出力されるのが普通であるが、近年、プログレッシブ(順次)走査対応のモニタやプロジェクタ、またはコンピュータ用モニタ等の普及に伴い、映像信号の周波数を変換して出力することが新たな傾向になっている。
特にマルチスキャン対応モニタでは様々なフレーム周波数のプログレッシブ映像信号が入力可能なので、それらの接続を想定した映像出力も必要になっている。
さて、何れの周波数の映像信号を出力するかは、装置の状態設定による。この状態設定は、メーカからの出荷時に初期設定がなされ、メニュー等のGUIを介して、ユーザが自在に変化することができる。
映像出力技術に関しては、以下の特許文献1、非特許文献1に記載されている先行技術がある。
特開2001−223983号公報(第1図) 1999年 AVレビュー 87号(音元出版社)
ところで、上述したように、プログレッシブ映像信号対応の表示装置が普及しつつあるとはいえ、60フレーム/秒の映像信号しが受像できない再生装置も多々あり、再生装置の接続相手がその様なモニタである場合、再生装置が表示出力=24フレーム/秒の映像出力を行えば、再生装置による映像出力が全く表示されない可能性がある。
24フレーム/秒の映像と60フレーム/秒の映像の両方が受像できるモニタが接続相手であっても、24フレーム/秒の映像と60フレーム/秒の映像とが混在した映像信号が再生対象である場合、24フレーム/秒の映像と60フレーム/秒とが切り替えられた瞬間に同期が乱れ、画像の断続が生じる可能性がある。
表示が全くなされなかったり、表示が乱れたりすることは、商品苦情に発展しかねない。品質問題への波及を避けるため、24フレーム/秒映像の出力能力があるにも拘らず、再生装置を出荷するメーカは、再生装置を出荷するにあたって、その初期設定を“表示出力=60フレーム/秒”とすることが殆どである。
かかる場合、商品苦情が起こることはないが、ユーザが積極的な意思をもって、出力能力を24フレーム/秒に設定しない限り、再生装置は24フレーム/秒での再生出力を行うことはない。そうすると、再生装置側に、24フレーム/秒の出力能力があるにも拘らず、かかる出力能力が利用されないまま、埋もれてしまう。
本発明の目的は、商品苦情への発展を避けつつも、24フレーム/秒の映像出力がなされる機会を多くすることができる、再生装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る再生装置は、接続相手となる表示装置が第1フレーム周波数の表示能力のみを具備しているか、又は、第1フレーム周波数の表示能力、並びに、第2フレーム周波数の表示能力の両方を具備しているかを判定する判定手段と、両方の表示能力を具備していると判定された場合、再生途中のフレーム周波数の切り換えがない連続モード、再生途中のフレーム周波数の切り換えが発生し得る非連続モードの何れかを、ユーザの選択に応じて、自装置の動作モードとして設定するモード設定手段と、自装置が非連続モードに設定された場合、第1フレーム周波数又は第2フレーム周波数の信号出力を行う再生手段とを備えることを特徴としている。
ユーザが積極的な意思をもって、再生装置の動作モードを非連続モードにした際、24Hzのフレーム周波数での映像出力を行うので、たとえ、表示装置において、表示の途切れや乱れが生じたとしても、商品苦情に発展することは希になる。
また再生装置は、接続相手となる表示装置が両方の表示能力を具備している場合のみ、24Hzのフレーム周波数の信号出力を実行する非連続モードをユーザに選択させるので、接続相手となる表示装置が60Hzのフレーム周波数しか表示できないのに、24Hzのフレーム周波数の信号出力を実行する非連続モードを、ユーザに選択させてしまうとの不都合の発生もなくなる。
かかる不都合をなくすことができるので、24Hzのフレーム周波数の信号出力を存分に発揮して、高画質な映像でユーザを魅了することができる。
ここで上述したような混在信号が入力信号である場合、前記モード設定手段は、グラフィクスユーザインターフェイスを介して、非連続モード及び連続モードの何れかの選択をユーザから受け付け、前記グラフィクスユーザインターフェイスは、混在タイプの映像信号を、非連続モードで出力した場合、表示装置における表示に、乱れが生じる可能性がある旨をユーザに警告することが望ましい。
信号混在時の再生途切れの可能性をユーザに周知させた上で、非連続モードの選択を行わせるので、再生時に乱れが生じたとしても、当該乱れが商品苦情に発展することは稀有となる。24フレーム/秒の再生を実現するような環境に、再生装置が置かれた場合、再生装置及び表示装置が具備する能力を如何なく発揮することができる。
以降、本発明に係る記録媒体の実施形態について説明する。先ず始めに、本発明に係る記録媒体の実施行為のうち、使用行為についての形態を説明する。図1は、本発明に係る記録媒体の、使用行為についての形態を示す図である。図1において、本発明に係る再生装置は再生装置200であり、リモコン300、ハイブリッドモニタ400、60Hz専用モニタ500により形成されるホームシアターシステムにおいて用いられる。
再生装置200は、光ディスク1に記録されている映像信号を再生する。再生装置による映像出力には、60フレーム/秒のプログレッシブ映像信号(以下60Hzプログレッシブ信号という)、24フレーム/秒のプログレッシブ映像信号(プログレッシブ映像信号)がある。この再生装置は、デジタル出力端子を有しており、HDMIコネクタを介して、これらの映像信号をハイブリッドモニタ400、60Hz専用モニタ500に送り込む。
ハイブリッドタイプのモニタ400は、60Hzプログレッシブ映像信号、プログレッシブ映像信号を表示することができる。
60Hz専用モニタ500は、60Hzプログレッシブ映像信号を表示することができる。
以上が本発明に係る再生装置の使用行為を示す図である。
続いて本発明に係る再生装置の生産行為の形態について説明する。本発明に係る再生装置は、図2における内部構成図に基づき、工業的に生産することができる。
図2は、第1実施形態に於ける再生装置のブロック図である。本図において、再生装置は、光ディスク1、光ピックアップ 2、モーター3、復調回路4、映像種別判別回路5、映像復調回路6、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8、60Hz-24Hz変換回路9、スイッチ10、ディジタル変調回路11、端子12、表示能力判定部13、GUI生成部14、モード設定部15、スイッチ制御回路16から構成される。これらの構成要素のうち、端子12を除く復調回路4からスイッチ制御回路16までの部分は、1つのシステムLSIとして集積される。
<ディスク1>
ディスク1は、MPEG2方式(ITU-T勧告H.262/ISO/IEC13818-2)で圧縮された映像信号が記録されたDVD-Video,BD-ROM等の光ディスクである。またディスク1には、圧縮された映像信号が順次走査されているか飛び越し走査されているかを示すフラグも同時に記録されている。
ディスク1に記録された映像信号には3種類の映像信号が存在する。図3は、光ディスク1に記録される3種類の映像信号を示す図である。
プログレッシブ映像信号は、フィルム撮像された映像信号が信号源となっている映像信号であり、図3の3−1段に示すような、24フレーム/秒のフレームn,n+1,n+2,n+3からなる。
インターレス映像信号は、主にはビデオカメラで撮像された信号が信号源となっており、図3の3−2段に示すような30フレーム/秒、60フィールド/秒置きに出現するフィールドodd,even,odd,even,odd,even,odd,evenからなる。
プルダウン映像信号とは、24フレーム/秒の映像を構成する各フレームを交互に2フィールドと3フィールドとに変換するという3-2プルダウン変換で得られた信号である。プルダウン映像信号は、図3の3−3段に示すように30フレーム/秒、60フィールド/秒毎に出現するフィールドn odd,n even,n odd,n+1 even,n+1 odd,n+2 even,n+2 odd,n+2 evenからなる。フラグは、映像信号のフレーム又はフィールド単位に重畳されており、映像信号がこれらの何れの種類であるかを示す。従って、重畳されたフラグを参照することにより、映像信号の種類が途中で別のものに変化したとしても、その種類がどのようなものであるかを再生装置は知得することができる。
実際の映画では、本編の他に、カットシーン、インタビュー映像、メイキング映像といったものが記録されているが、これらは、それぞれプログレッシブ映像信号、インターレス映像信号、プルダウン映像信号というように、種類がバラバラになっていることが殆どである。また、編集の都合上、1つの映画の本編に、プログレッシブ映像信号、インターレス映像信号、プルダウン映像信号の映像が混合して存在することがある。故に、光ディスク1の再生において、プログレッシブ映像信号、インターレス映像信号、プルダウン映像信号がそれぞれ混在した状態で読み出されることがありうる。以上がディスク1についての説明である。
<ピックアップ 2、モーター3、復調回路4>
ピックアップ 2は、ディスク1に記録された信号を電気的信号に変換する。
モーター3は、ディスク1を再生に適した速度で回転させる。
復調回路4は、ピックアップ 2の変換により電気信号を復調して、ビット列を得る。このビット列に対し誤り訂正などを行い、圧縮映像信号や再生に必要な付帯情報を出力する。
<映像種別判別回路5>
映像種別判別回路5は、復調回路4の出力と、映像復調回路6の出力とから、上述したフラグの値を参照して、ディスク1から再生された映像信号が、プログレッシブ映像信号であるか、インターレス映像信号であるか、プルダウン映像信号であるかを判別する。復調回路4の出力には、映像信号が順次走査されているか飛び越し走査されているかを示すフラグが重畳されているので、映像種別判別回路5は、このフラグ情報を読み込み、フラグが順次走査を示している場合には映像信号がプログレッシブ映像信号であると判別し、フラグが飛び越し走査を示している場合にはインターレス映像信号もしくはプルダウン映像信号であると判別する。以下、映像種別判別回路5の詳細について説明する。
<詳細その1インターレス映像信号、プルダウン映像信号の区別>
映像種別判別回路5は、映像復調回路6で映像信号に復調された信号の周期性により、映像信号がインターレス映像信号かプルダウン映像信号かを判別する。この信号の周期性に基づく、映像種別判別回路5による判定を以下に詳しく説明する。
図4の4−1段は、プルダウン映像信号を示す。3-2プルダウン方式の特徴は、5フィールドに1回重複フィールドが存在する点である。この重複フィールドとは、2フィールド前と同じ内容をもつフィールドである。映像種別判別回路5は、このプルダウン映像信号を2フィールド分遅延させた遅延信号を生成する。図4の4−2段は、プルダウン映像信号を2フィールド分遅延させた遅延信号を示す。そうして映像種別判別回路5は、プルダウン映像信号と、遅延信号とを対比する。そうすると、5フィールドに1度一致するフィールド、即ち重複フィールドが見つかる。重複フィールドが発見されれば、4−3段に示すような一致したフィールドを示す信号を生成する。この一致が5フィールドに1度発生する事を検出して、映像種別判別回路5は、インターレス映像信号とプルダウン映像信号を区別する。そして映像種別判別回路5は、インターレス映像信号がプルダウン映像信号であるか否かを、映像種別として走査変換回路8に指示する。
<映像復調回路6>
映像復調回路6は、復調回路4から出力される圧縮映像信号を復調してディジタル映像信号を得る。映像復調回路6で復調されたデジタル映像信号はスイッチ10のa接点と、24Hz-60Hz変換回路7と走査変換回路8とに入力される。
<24Hz-60Hz変換回路7>
24Hz-60Hz変換回路7は、24フレーム/秒で記録されたプログレッシブ映像信号を60Hzプログレッシブ映像信号に変換し、スイッチ10のb接点に出力する。図3の3−4段、3−5段は、24Hz-60Hz変換回路7の処理手順を示す。24Hz-60Hz変換回路7は、図3の3−4段に示すようなプログレッシブ映像信号の各フレームのうちフレームn,n+2を、3つのフィールドに変換する。フレームn+1,n+3を、2つのフィールドに変換する。これによって、3−5段に示すような60Hzプログレッシブ映像信号が得られる。
<走査変換回路8>
走査変換回路8は、映像復調回路6から出力されたインターレス映像信号を入力して、このインターレス映像信号がプルダウン映像信号である場合、このプルダウン映像信号に対して、第1のアルゴリズムによる走査変換を施して、60Hzプログレッシブ映像信号を出力する。このインターレス映像信号がプルダウン映像信号でないなら、このインターレス映像信号に対して、第2のアルゴリズムによる走査変換を施して、60Hzプログレッシブ映像信号を出力する。変換結果は、スイッチ10のc接点と60Hz-24Hz変換回路9に出力される。なお、ここでの第1、第2アルゴリズムの詳細は、本願の主眼ではないので説明を省略する。
図4を参照しながら、第1アルゴリズムによる変換処理について説明する。入力信号がプルダウン映像信号である場合の出力を4−4段に示す。走査変換回路8は、重複フィールド位置から、元の24フレーム/秒の情報のフレームの切れ目を見つけ出し、それに伴って、元フレーム内のフィールドを結合させる。ここで図4の4−3に示すように、フィールド重複信号が出力された場合、このフィールド重複信号の出力タイミングがフレームn,フレームn+2の切れ目であるとして、プルダウン映像信号を構成する各フィールドを分類する。これにより4−4段に示すような、フレームn,n,n,n+1,n+1,n+2,n+2,n+2,n+3,n+3という変換出力を得る。
入力信号がインターレス映像信号である場合における走査変換回路8の入出力を4−6、4−7段に示す。入力信号が、4−6段に示すようなインターレス映像信号であれば、4−7段に示すような60Hzプログレッシブ映像信号が得られる。
インターレス映像信号には、フィルム素材を3:2プルダウン変換することで得られたもの、ビデオカメラ素材であるものの2種類が存在する。走査変換回路8に入力されてくるインターレス映像信号が、この2種類のうち、どちらであるかは、映像種別判別回路5による種類判別の結果を待たないと判らないから、インターレス映像信号をとりあえず走査変換回路8に入力しておき、その後、映像種別判別回路5による種別判別の結果が下されれば、かかるインターレス映像信号に対して、第1、第2アルゴリズムのどちらを施すかを切り換えるようにしている。
<60Hz-24Hz変換回路9>
60Hz-24Hz変換回路9は、60フレーム/秒の映像信号を24フレーム/秒の映像信号に変換し、スイッチ10のd接点に出力する。具体的にいうと、図4の4−4に示すような走査変換回路8の出力を60Hz-24Hz変換回路9は、図4の4−5段に示すように、24フレーム/秒の映像信号に変換する。
3:2プルダウンでは、早い速度での出力が3回なされるのに対して、遅い速度での出力が2回なされる。この3回の早い出力と、2回の遅い出力とが繰り返されるので、動きがギクシャクする。この動きのぎこちなさを解消するため、上述した走査変換回路8、60Hz-24Hz変換回路9による変換が必要になる。
<スイッチ10>
スイッチ10は、a接点,b接点,c接点,d接点のどれかと接続することにより、映像復調回路6の出力、24Hz-60Hz変換回路7の出力、走査変換回路8の出力、60Hz-24Hz変換回路9の出力を選択的にディジタル変調回路11に出力する。
<ディジタル変調回路11>
ディジタル変調回路11は、スイッチ10から入力された24Hzプログレッシブ映像信号、60Hzプログレッシブ映像信号の何れかの映像信号に対して、HDMI形式のディジタル映像信号変調を行い、変調結果をモニタ400又は500に出力する。これにより映像信号が出画される。
<端子12>
端子12は、HDMI規格(HDMI:High Definition Multimedia Interface)に準拠した端子であり、その中にはディジタル変調された映像信号伝送路と共に、VESA/E-DDC及びEIA/CEA 861-B両規格で規定される相互通信用のシリアル伝送路が含まれている。端子12には、モニタ400、500が接続される。モニタ内部にはROMがあり、その中に、モニタの表示可能映像規格に関する情報が格納されているので、上述したシリアル伝送路を介して、このROMに格納された表示可能映像規格に関する情報を読み出すことが可能できる。
<表示能力判定部13>
表示能力判定部13は、“モニタの表示可能映像規格に関する情報”をモニタ内部に存在するROMから、上述したシリアル伝送路を介して取り出して、この表示可能映像規格情報に基づき接続相手となるモニタが、ハイブリッドモニタ400であるか、60Hz専用モニタ500であるかを判定する。そしてその判定結果をスイッチ制御回路16に通知する。
<GUI生成部14>
GUI生成部14は、OSD(On Screen Display)グラフィクスやBML(Broadcast Markup Languege)を用いて記述されたGUIを生成してハイブリッドモニタ400に出力し、ハイブリッドモニタ400に表示させる。
<モード設定部15>
モード設定部15は、モード設定を受け付けるためのGUIをGUI生成部14に生成させ、ハイブリッドモニタ400に出力させる。図5は、GUI生成部14により生成されるGUIを示す図である。本図におけるボタンは、それぞれ画質優先モード、連続性優先モードの設定を受け付けるものであり、ノーマル状態、フォーカス状態、アクティブ状態といった状態をもつ。
“連続性優先モード”とは、再生途中のフレーム周波数の変化がないモードである。
“画質優先モード”とは、再生途中のフレーム周波数の変化が発生し得る非連続モードのことである。
画質優先モードにおけるフレーム周波数の変化について説明する。図6は、プログレッシブ映像信号とインターレス映像信号の変化点の動作を示す図である。一般にディスク1に記録された映像信号がフィルム撮像された映画素材の場合においては、図6の6−1段に示すように、プログレッシブ映像信号とインターレス映像信号が混合されていることがある。この混合は、大半が24フレーム/秒のフレームn,n+1,n+5,n+6で構成されているが、部分的にインターレス映像信号で構成されていることをいう。6−2段は、混在信号に対するディジタル変調回路11への出力を示す。
混在信号では、プログレッシブ映像信号の途中がインターレス映像信号になっているので、プログレッシブ映像信号→インターレス映像信号、インターレス映像信号→プログレッシブ映像信号の変化時に、モニタ側の同期を切り替える必要が生じる。そのため、映像の断続が生じることは避け得ない。
かかる変化が発生するものの、24Hzという表示周波数で、映像を再生することができるので、フィルムで撮影された映画中の人物等の動きを、きれいに再現することができる。画質優先モードにおける“画質優先”とは、24Hzという表示周波数での表示により、上述した動きをきれいに再現できるという意味である。
図5においてユーザは、リモコンにおける左右キーを押下することにより、フォーカス状態になるべきボタンを切り換えることができ、またモード設定部15は、Enterキーの押下に応じて、現在フォーカス状態にあるボタンに対応するモードを、再生装置のカレントモードとする。このGUIの最大の特徴は、再生装置を画質優先モードに設定する際のデメリットをユーザに理解させている点である。図中の警告「画質優先モードでは、映像の種類によっては、再生に途切れが生ずる場合があります」は、画質優先モードになる場合のデメリットを、表している。画質優先モードに設定する際のデメリットをユーザに理解させた上でデフォルトの設定として、連続性優先モードをフォーカス状態にしておく。これにより、プログレッシブ映像信号−インターレス映像信号が混合している場合に、表示が途切れるとのデメリットをユーザに理解させた上で、再生装置を画質優先モードにするので、たとえ画質優先モードにおいて、混在信号を再生することによる再生の乱れが発生したとしても、商品苦情に発展することはない。
<スイッチ制御回路16>
スイッチ制御回路16は、光ディスク1に記録されているビデオストリームの種類と、再生装置の接続相手となるモニタの種類と、再生装置におけるモード設定との組み合わせに応じて、スイッチ10に対する制御を行う。以下、スイッチ制御回路16の詳細について説明する。
<スイッチ制御回路16の詳細その2>
(接続相手がハイブリッドモニタ400であり、画質優先モードである場合)
図7は、再生装置の接続相手がハイブリッドモニタ400であり、再生装置の状態設定が画質優先モードである場合の、走査変換回路8、60Hz-24Hz変換回路9の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御と対応づけて示す図である。
本図における7−1段は、a接点にスルー出力されるプログレッシブ映像信号を示す。7−2段は、インターレス映像信号入力時における走査変換回路8の出力を示す。7−3段、7−4段は、入力信号がプルダウン映像信号である場合の60Hz-24Hz変換回路9の入出力を示す。走査変換回路8では図7の7−3段に示すように、プルダウン映像信号の元の映像を各フレームを60フレーム/秒に変換する。本図によると、入力がインターレス映像信号である場合は、60Hzプログレッシブ映像信号が出力されるが、それ以外は、7−1段、7−4段に示すように、プログレッシブ映像信号が出力されていることがわかる。
そして7−5段は、映像変調回路6、走査変換回路8、60Hz-24Hz変換回路9の入出力が、7−1〜7−4である場合のスイッチ制御回路16によるスイッチ制御を示す。
映像信号がプログレッシブ映像信号であると判断している時、スイッチ制御回路16は、スイッチ10をa接点に設定し、映像復調回路6の出力をディジタル変調回路11にスルー出力する。
映像信号が図7の7−3段に示すようなプルダウン映像信号である場合、スイッチ10をd接点に設定し、図7の7−4段に示すように、60Hz-24Hz変換回路9の出力がディジタル変調回路11に出力される。従って、画質優先モードであり映像信号がプログレッシブ映像信号又はプルダウン映像信号である場合、24フレーム/秒の映像信号が出力される。映像信号がインターレス映像信号の場合、スイッチ10をc接点に設定することにより、60Hzプログレッシブ映像信号が出力される。
<スイッチ制御回路16の詳細その2>
(連続性優先モードでの切り換え)
図8は、再生装置の接続相手がハイブリッドモニタ400であり、再生装置のモード設定が連続性優先モードである場合の、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御と対応づけて示す図である。
本図における8−1段、8−2段は、入力信号がプログレッシブ映像信号である場合の24Hz-60Hz変換回路7の入出力を示す。この際、24Hz-60Hz変換回路7では図8の8−1段に示すようなプログレッシブ映像信号の元の24フレーム/秒の映像を各フレームを交互に2フィールドと3フィールドに変換する。これにより8−2段に示すように、60Hzプログレッシブ映像信号が得られる。8−3段、8−4段は、入力信号がインターレス映像信号である場合の走査変換回路8の入出力を示す。図8の8−3段におけるインターレス映像信号は、8−4段に示すような60Hzプログレッシブ映像信号に変換される。
請求項8−5段、8−6段は、入力信号がプルダウン映像信号である場合の走査変換回路8の入出力を示す。8−5段に示すようなプルダウン映像信号のインターレス映像信号は、8−6段に示すような60Hzプログレッシブ映像信号に変換される。8−7段は、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8の入出力が、8−1〜8−6に示す場合のスイッチ制御回路16によるスイッチ制御を示す。
映像信号が24Hzのプログレッシブ映像信号であると判断している場合、スイッチ10をb接点に設定し、24Hz-60Hz変換回路7の出力をディジタル変調回路11に出力する。
映像信号がインターレス映像信号か、もしくはプルダウン映像信号である場合、第一のスイッチをc接点に設定し、走査変換回路8の出力をディジタル変調回路11に出力する。従って、ディジタル変調回路11には、常に60フレーム/秒の映像信号が送り込まれることになる。
<スイッチ制御回路16の詳細その3>
(再生装置の接続相手が60Hz専用モニタ500である場合)
図9は、再生装置の接続相手が60Hz専用モニタ500である場合の、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御と対応づけて示す図である。
本図における9−1段、9−2段は、入力信号がプログレッシブ映像信号である場合の24Hz-60Hz変換回路7の入出力を示す。この際、24Hz-60Hz変換回路7では図8の9−1段におけるプログレッシブ映像信号の元の24フレーム/秒の映像を各フレームを交互に2フィールドと3フィールドに変換する。これにより9−2段に示すように、60フレーム/秒の信号が得られる。9−3段、9−4段は、入力信号がインターレス映像信号である場合の走査変換回路8の入出力を示す。図9の9−3段におけるインターレス映像信号は、9−4段に示すような60Hzプログレッシブ映像信号に変換される。
請求項9−5段、9−6段は、入力信号がプルダウン映像信号である場合の走査変換回路8の入出力を示す。9−5段に示すようなプルダウン映像信号の場合の出力は、9−6段に示すような60フレーム/秒のプログレッシブ映像信号に変換される。9−7段は、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8の入出力が、9−1〜9−6に示す場合のスイッチ制御回路16によるスイッチ制御を示す。
映像信号がプログレッシブ映像信号であると判断している場合、スイッチ10をb接点に設定し、24Hz-60Hz変換回路7の出力をディジタル変調回路11に出力する。
映像信号がインターレス映像信号か、もしくはプルダウン映像信号である場合、第一のスイッチをc接点に設定し、走査変換回路8の出力をディジタル変調回路11に出力する。従って、ディジタル変調回路11には、常に60フレーム/秒の映像信号が送り込まれることになる。
よって、連続性優先モードであって、映像信号がプログレッシブ映像信号、インターレス映像信号、プルダウン映像信号とがどのように切り替わる場合においても、60フレーム/秒の映像信号が出力され続ける為、モニタ側の同期も切り替わらず、映像の断続も生じない。
従って、使用者は、画質を優先させて再生したい時には画質優先モードを選択し、映像の連続性を優先させたい時には連続性優先モードを選択する事によって、その意図に合った映像出力が選択できる。
以降、表示能力判定部13、GUI生成部14、モード設定部15、スイッチ制御回路16のソフトウェアによる実装について説明する。表示能力判定部13、GUI生成部14、モード設定部15、スイッチ制御部16は、図10の処理手順をなすプログラムを作成してCPUに実行させることにより、再生装置内に実装することができる。
図10は、表示能力判定部13、GUI生成部14、モード設定部15、スイッチ制御回路16による再生装置の全体制御の手順を示すフローチャートである。本図において、本再生装置が起動されれば、ステップS1からなるループ処理に移行する。このステップS1は、モニタとの接続がなされたか否かの判定であり、このループ処理は、モニタとの接続がなされれば、ステップS2に移行する。ステップS2は、HDMIを通じて、表示可能映像規格に関する情報をモニタから取り出す処理である。ステップS3は、取り出された表示可能映像規格に関する情報に基づきステップS4〜ステップS14の処理を実行するか、ステップS16〜ステップS24の処理を実行するかを切り換える判定ステップである。
接続相手となるモニタが、60Hz走査のみを可能としているなら、図11のフローチャートに移行する。接続相手となるモニタが、24Hz走査、60Hz走査の両方を可能としているなら、ステップS4〜ステップS14の処理に移行する。
ステップS4は、両方の走査が可能である場合、画質優先モード、連続性優先モードの何れかの設定を受け付けるステップである。
ステップS5は、再生装置が画質優先モード、連続性優先モードの何れに設定されているかの判定である。再生装置が連続性優先モードに設定されている場合、図11の処理に移行する。画質優先モードであるなら、ステップS6〜ステップS14の処理に移行する。
ステップS6〜ステップS14は、いわば本実施形態の主眼となる処理を構成するものであり、ステップS6〜ステップS11の実行結果に応じて、スイッチ10をa接点に切り換える処理(ステップS12)、スイッチ10をd接点に切り換える処理(ステップS13)、スイッチ10をc接点に切り換える処理(ステップS14)を実行するものである。
ステップS12〜ステップS14の何れを実行するかは、ステップS7、ステップS8の判定結果に従う。
ステップS7、ステップS8に先立つステップS6は、映像信号の入力があるかどうかの入力待ちを構成するループ処理である。もし入力があればステップS7に移行する。
ステップS7は、映像信号に伴うフラグは、プログレッシブ映像信号を示すかどうかを映像種別判別回路5に判定させる判定ステップであり、もしプログレッシブ映像信号であれば、ステップS9において入力はプログレッシブ映像信号であると認定し、ステップS12に移行する。映像信号に伴うフラグが、インターレス映像信号を示す場合、ステップS8に移行する。ステップS8は、重複フィールドが存在するかどうかの判定を映像種別判別回路5に判定させるステップであり、もし重複フィールドが存在すれば、ステップS10において入力信号はプルダウン映像信号であると認定して、ステップS13を実行する。
もし重複フィールドが存在しなければ、ステップS11において、入力信号はインターレス映像信号であると認定して、ステップS14を実行する。以降、映像信号の入力が継続している限り、ステップS7〜ステップS14の処理を繰り返す。以上が図10のフローチャートである。
図11は、接続相手が60Hz専用モニタ500であるか、又は、再生装置のモード設定が連続性優先モードである場合の、再生装置の処理手順を示すフローチャートである。
本フローチャートは、ステップS16〜ステップS21の実行結果に応じて、スイッチ10をb接点に切り換える処理(ステップS22)、スイッチ10をc接点に切り換える処理(ステップS23)、スイッチ10をc接点に切り換える処理(ステップS24)を実行するものである。
ステップS22〜ステップS24の何れを実行するかは、ステップS17、ステップS18の判定結果に従う。
ステップS17、ステップS18に先立つステップS16は、映像信号の入力があるかどうかの入力待ちを構成するループ処理である。もし入力があればステップS17に移行する。
ステップS17は、映像信号に伴うフラグは、プログレッシブ映像信号を示すかどうかを映像種別判別回路5に判定させる判定ステップであり、もしプログレッシブ映像信号であれば、ステップS19において入力はプログレッシブ映像信号であると認定し、ステップS22に移行する。映像信号に伴うフラグが、インターレス映像信号を示す場合、ステップS18に移行する。ステップS18は、重複フィールドが存在するかどうかの判定を映像種別判別回路5に判定させるステップであり、もし重複フィールドが存在すれば、ステップS20において入力信号はプルダウン映像信号であると認定して、ステップS23を実行する。
もし重複フィールドが存在しなければ、ステップS21において入力信号はインターレス映像信号であると認定して、ステップS24を実行する。以降、映像信号の入力が継続している限り、ステップS16〜ステップS24の処理を繰り返す。以上が図11のフローチャートである。
以上のように本実施形態によれば、再生されている映像信号のフレーム周波数の違いと、接続されているモニタの表示可能フレーム周波数の違いを検出し、それに応じて出力映像信号のフレーム周波数を可変でき、かつ使用者により画像品位を優先で出画するか、画像の途切れがなく再生する事を優先で出画するかを選択できるため、モニタの出画可能フレーム周波数や、映像信号のフレーム周波数の組み合わせによって、画像が出力されなかったり、最適画質でできなかったり、画像がとぎれたりする事がなくなるという利点がある。
(第2実施形態)
第2実施形態は、モニタがマルチスキャン対応モニタであることを想定した実施形態である。マルチスキャン対応モニタとは、再生装置から指示された表示時の走査周波数で、表示を行うモニタをいい、本実施形態では、このマルチスキャン対応モニタに、24フレーム/秒の整数倍である48Hzでの走査により、映像再生を行わせる。フィルム素材は、第1実施形態に示したような24フレーム/秒での表示に適しているが、24フレーム/秒では、フリッカが出現する可能性がある。このようなフリッカを避けるべく、映画館の映写機では、1枚のフレームに対し2回の投光を行っている。そのため、本実施形態において再生装置が48フレーム/秒での映像表示を行えば、その表示時の品質は、映画館で見る品位に準ずるものとなる。
以降、第2実施形態に係る再生装置の内部構成について説明する。図12は、第2実施形態に係る再生装置の内部構成を示す図である。本図に示すように、第2実施形態に係る再生装置は、表示周波数指示部20、24Hz-48Hz変換回路21が新規に追加されており、60Hz-24Hz変換回路9が60Hz-48Hz変換回路22に置き換えられている。また、これらの構成要素が追加されたため、表示能力判定部13及びスイッチ制御回路16は、以下に示すような第2実施形態特有の処理を行う。以上、これらの改良点と、新規な構成要素について説明する。
<第2実施形態における表示能力判定部13の改良>
表示能力判定部13は、“モニタの表示可能映像規格に関する情報”をモニタ内部に存在するROMから、上述したシリアル伝送路を介して取り出して、この表示可能映像規格情報に基づき接続相手となるモニタが、マルチフレーム型のモニタであるか否かを判定する。
<表示周波数指示部20>
表示周波数指示部20は、接続相手となるモニタが、マルチフレーム型のモニタであると表示能力判定部13が判定した場合、HDMIを介して、表示を行うべき走査周波数を、接続相手となる表示装置に通知する。ここでいう“表示を行うべき走査周波数”とは、上述の48フレーム/秒のことであり、かかる48フレーム/秒での表示を表示装置に命じた上で、画質優先モードにおいて、48フレーム/秒での信号出力を24Hz-48Hz変換回路21、60Hz-48Hz変換回路22に行わせる。
<24Hz-48Hz変換回路21>
24Hz-48Hz変換回路21は、映像復調回路6から出力されたプログレッシブ映像信号を、48フレーム/秒に変換する。図13は、24Hz-48Hz変換回路21の入出力を現した図である。本図における13−1段は、24Hz-48Hz変換回路21への入力信号(プログレッシブ映像信号)を示し、13−2段は、24Hz-48Hz変換回路21からの出力信号を示す。本図を参照すると、13−1段のようなプログレッシブ映像信号を構成するフレームn,n+1,n+2からフレームn,n,n+1,n+1,n+2,n+2が生成されていることがわかる。
<60Hz-48Hz変換回路22>
60Hz-48Hz変換回路22は、走査変換回路8から出力された映像信号が60HZプログレッシブ映像信号である場合、これを48フレーム/秒に変換して出力する。図13の13−3段〜13−5段は、図4の4−3段〜4−5段と同様の表記で現した60Hz-48Hz変換回路22の入出力を示す。この出力も、プルダウン映像信号における3つのフィールドn,n,nから2つのフレームn,nが出力され、プルダウン映像信号における2つのフィールドn+1,n+1から2つのフレームn+1,n+1が出力されることがわかる。
<第2実施形態におけるスイッチ制御回路16の改良>
スイッチ制御回路16は、入力信号がプログレッシブ映像信号又はプルダウン映像信号である場合、24Hz-48Hz変換回路21、60Hz-48Hz変換回路22は、48フレーム/秒を出力するため、再生装置が画質優先モードに設定された場合、図14に示すように、スイッチ10の切り換えを行うよう制御する。
図14は、再生装置の接続相手がハイブリッドモニタ400であり、再生装置の状態設定が画質優先モードである場合の24Hz-48Hz変換回路21、走査変換回路8、60Hz-48Hz変換回路22の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御と対応づけて示す図である。本図における14−1、14−2段は、24Hz-48Hz変換回路21における入出力を示す。14−3段は、インターレス映像信号入力時における走査変換回路8の出力を示す。14−4段、14−5段は、入力信号がプルダウン映像信号である場合の60Hz-48Hz変換回路22の入出力を示す。本図によると、入力がインターレス映像信号である場合は、60Hzプログレッシブ映像信号が出力されるが、それ以外は、14−2段、14−5段に示すように、48Hzのプログレッシブ映像信号が出力されていることがわかる。
そして、14−6段は、24Hz-48Hz変換回路21、60Hz-48Hz変換回路22の入出力が、14−1段〜14−5段である場合のスイッチ制御回路16によるスイッチ制御を示す。
映像信号がプログレッシブ映像信号であると判断している時、スイッチ制御回路16は、スイッチ10をa接点に設定し、24Hz-48Hz変換回路21の出力をディジタル変調回路11に出力する。
映像信号が図14の14−4段に示すようなプルダウン映像信号である場合、スイッチ10をd接点に設定し、60Hz-48Hz変換回路22の出力がディジタル変調回路11に出力される。従って、画質優先モードであり映像信号がプログレッシブ映像信号又はプルダウン映像信号である場合、48フレーム/秒の映像信号が出力される。映像信号がインターレス映像信号の場合、スイッチ10をc接点に設定することにより、60Hzプログレッシブ映像信号が出力される。
図15は、プログレッシブ映像信号とインターレス映像信号の変化時の動作を示す図である。一般にディスク1に記録された映像信号がフィルム撮像された映画素材の場合においては、図15の15−1段に示すように、プログレッシブ映像信号とインターレス映像信号が混合されていることが多い。この混合とは、大半が24フレーム/秒のフレームn,n+1,n+5,n+6で構成されているが、部分的にインターレス映像信号で構成されていることをいう。
混在信号では、プログレッシブ映像信号の途中がインターレス映像信号になっているので、プログレッシブ映像信号→インターレス映像信号、インターレス映像信号→プログレッシブ映像信号の変化時に、映像種別判別回路5による映像種類の判別が作動する。そしてa接点、c接点又はd接点へのスイッチ切り換えが発生して、インターレス映像信号が走査変換回路8、60Hz-48Hz変換回路22に出力されることになる。光ディスク1における映像信号がプログレッシブ映像信号である場合、変化点t1,2で上述した映像種類の判別と、スイッチ10の切り換えとが発生するので、かかる変化点において映像の途切れ、乱れが発生するのである。
特に、映像信号がプログレッシブ映像信号からインターレス映像信号に変化するような場合、またはプルダウン映像信号からインターレス映像信号に変化するような場合においては、モニタ側の同期を切り替える必要が生じるので、映像の断続が生じることは避け得ない。
そのため、再生装置が48フレーム/秒で出力を行う場合であっても、第1実施形態の処理が必要になる。つまり接続相手となるモニタがマルチフレームである場合、モード設定部15はGUI生成部14にGUIを表示させ、ユーザが図5に示した警告にも拘らず、肯定的な回答をした場合、48フレーム/秒の出力を行うことが必要になる。
以上のように本実施形態によれば、接続されている表示装置に、48フレーム/秒での表示を行わせて、映画館のような再生品位を、ユーザに堪能させることができ、尚且つ、映像信号たるプログレッシブ映像信号、プルダウン映像信号に、インターレス映像信号が混合している場合、表示の乱れ、途切れが生じたとしても、商品苦情に発展させずにすむ。

(第3実施形態)
第3実施形態は、第2実施形態同様、モニタがマルチフレーム型であることを想定した実施形態である。マルチスキャン対応モニタとは、再生装置から指示された表示時の走査周波数で、表示を行うモニタをいい、本実施形態では、このモニタに、24フレーム/秒の整数倍である72Hzでの走査により、映像再生を行わせる。
以降、第3実施形態に係る再生装置の内部構成について説明する。図16は、第3実施形態に係る再生装置の内部構成を示す図である。本図は、図12に示した、第2実施形態に係る再生装置の内部構成をベースにしている。この図12に比較して、どこが違うかというと、第3実施形態に係る再生装置は、24Hz-48Hz変換回路21、60Hz-48Hz変換回路22が24Hz-72Hz変換回路24、60Hz-72Hz変換回路25に置き換えられている点が異なる。また、これらの追加・改良が存在するため、表示能力判定部13及びスイッチ制御回路16は、以下に示すような第3実施形態特有の処理を行う。以上、これらの改良点と、新規な構成要素について説明する。
<第2実施形態における表示能力判定部13の改良>
表示能力判定部13は、“モニタの表示可能映像規格に関する情報”をモニタ内部に存在するROMから、上述したシリアル伝送路を介して取り出して、この表示可能映像規格情報に基づき接続相手となるモニタが、マルチフレーム型のモニタであるか否かを判定する。
<表示周波数指示部23>
表示周波数指示部23は、接続相手となるモニタが、マルチフレーム型のモニタであると表示能力判定部13が判定した場合、HDMIを介して、表示を行うべき走査周波数である72フレーム/秒を、接続相手となる表示装置に通知する。かかる72フレーム/秒での表示を表示装置に命じた上で、画質優先モードにおいて、72フレーム/秒での信号出力を、24Hz-72Hz変換回路24、60Hz-72Hz変換回路25に行わせる。
<24Hz-72Hz変換回路24>
24Hz-72Hz変換回路24は、映像復調回路6から出力されたプログレッシブ映像信号を、72フレーム/秒に変換する。図17は、24Hz-72Hz変換回路24の入出力を現した図である。本図における17−1段は、24Hz-72Hz変換回路24への入力信号(プログレッシブ映像信号)を示し、17−2段は、24Hz-72Hz変換回路24からの出力信号を示す。本図を参照すると、17−1段のようなプログレッシブ映像信号を構成するフレームn,n+1,n+2からフレームn,n,n,n+1,n+1,n+1,n+2,n+2,n+2が生成されていることがわかる。
<60Hz-72Hz変換回路25>
60Hz-72Hz変換回路25は、走査変換回路8から出力された映像信号が60Hzプログレッシブ映像信号である場合、これを72フレーム/秒に変換して出力する。
以上が24Hz-72Hz変換回路24、60Hz-72Hz変換回路25についての説明である。24Hz-48Hz変換回路21、60Hz-48Hz変換回路22が、24Hz-72Hz変換回路24、60Hz-72Hz変換回路25に置き換えられたため、スイッチ制御回路16は、以降のようなスイッチ切り換えを実行する。
<スイッチ制御回路16>
スイッチ制御回路16は、第3実施形態において図17の17−3段に示すように、スイッチ10の切り換えを行うよう制御する。17−3段は、第3実施形態に係るスイッチ制御回路16によるスイッチ制御を示す。
再生装置が画質優先モードに設定されており、入力となる映像信号がプログレッシブ映像信号であると判断している時、スイッチ制御回路16は、スイッチ10をa接点に設定し、24Hz-72Hz変換回路24の出力をディジタル変調回路11に出力する。これにより、モニタには72フレーム/秒の映像信号が出力されることになる。
再生装置が画質優先モードに設定されており、入力となる映像信号がプルダウン映像信号である場合、スイッチ10をd接点に設定し、60Hz-72Hz変換回路25の出力をディジタル変調回路11に出力させる。
従って、画質優先モードであり映像信号がプログレッシブ映像信号又はプルダウン映像信号である場合、72フレーム/秒の映像信号がモニタに送り込まれることになる。尚、映像信号がインターレス映像信号の場合、スイッチ10をc接点に設定することにより、60Hzプログレッシブ映像信号が出力させる。
以上のように本実施形態によれば、接続されている表示装置に、72フレームでの表示を行わせることができ、尚且つ、映像信号たるプログレッシブ映像信号、プルダウン映像信号に、インターレス映像信号が混合している場合、表示の乱れ、途切れが生じたとしても、商品苦情に発展させずにすむ。
(第4実施形態)
本実施形態は、第3実施形態に示した再生装置の回路規模を簡略化する改良である。図18は、第4実施形態に係る再生装置の内部構成を示す図である。第3実施形態に示した再生装置の内部構成の何処を省略するかというと、60Hz-72Hz変換回路25を省略する。つまり60フレーム/秒から72フレーム/秒への変換を実現するための回路構成は大きいので、これを省いた構成になっている。
図19は、24Hz-72Hz変換回路24の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ10の切り換え制御とを示す図である。図19のうち、19−1段、19−2段は、24Hz-72Hz変換回路24に対する入出力を示す。この入出力は、第3実施形態に示したものと同一である。
請求項19−3段は、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御を示す。
映像信号がプログレッシブ映像信号であると判断している時、スイッチ制御回路16は、スイッチ10をa接点に設定し、24Hz-72Hz変換回路24の出力をディジタル変調回路11に出力する。映像信号がインターレス映像信号の場合、スイッチ10をc接点に設定することにより、60Hzプログレッシブ映像信号を出力する。
映像信号がプルダウン映像信号である場合、スイッチ10をc接点に設定することにより、60Hzプログレッシブ映像信号を出力する。
以上のように本実施形態によれば、60Hz-72Hz変換回路25を省いた構成することにより、再生装置の構成を簡略にすることができ、再生装置を製造する場合における製造コストを向上させることができる。
(第5実施形態)
第1実施形態〜第4実施形態では、映像信号の入力源が光ディスク1であると説明したが、第5実施形態は、映像信号の入力源が放送波である場合の改良である。図20は、映像信号の入力源が伝送媒体である場合の再生装置の内部構成を示す図である。本図を図の内部構成と比較すると、光ディスク1、光ピックアップ 2、モーター3がアンテナ31、チューナー32に置き換えられている点が、変わっており、このアンテナ31、チューナー32が存在する点が新規な改良といえる。
受信アンテナ31は、MPEG2方式(ITU-T勧告H.262/ISO/IEC13818-2)で圧縮された映像信号と、その映像信号が順次走査されているか飛び越し走査されているかを示すフラグとが多重された放送波を受信する。
チューナー32は、受信アンテナ31から受信された放送波の選択を行って、選択された放送波を復調回路4に出力する。この出力により復調回路4による復調がなされる。
以上のように本実施形態によれば、放送波として送信される映像信号に、プログレッシブ映像信号、インターレス映像信号、プルダウン映像信号というような区別がある場合でも、第1実施形態と同様の処理を行うことができるので、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第6実施形態)
第1実施形態〜第4実施形態では、映像信号の入力源が光ディスク1であると説明したが、第6実施形態は、映像信号の入力源がハードディスクである場合の改良である。図21は、映像信号の入力源がハードディスクである場合の再生装置の内部構成を示す図である。本図を図の内部構成と比較すると、光ディスク1、光ピックアップ 2、モーター3がハードディスク33に置き換えられている点が、変わっており、このハードディスク33が存在する点が新規な改良といえる。
ハードディスク33は、MPEG2方式(ITU-T勧告H.262/ISO/IEC13818-2)で圧縮されたビデオストリームが記録された内蔵型ディスクであり、第5実施形態に示したアンテナ31、チューナー32を介して、再生装置に入力されてきた映像信号がデジタル状態のまま記録されている。圧縮された映像信号が順次走査されているか飛び越し走査されているかを示すフラグも、このハードディスク33に同時に記録されている。
以上のように本実施形態によれば、放送波を通じて伝送され、ハードディスクに蓄積された映像信号に、プログレッシブ映像信号、インターレス映像信号、プルダウン映像信号というような区別がある場合でも、第1実施形態と同様の処理を行うことができるので、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(備考)
以上、本願の出願時点において、出願人が知り得る最良の実施形態について説明したが、 以下に示す技術的トピックについては、更なる改良や変更実施を加えることができる。これらの改良・変更を施すか否かは、何れも任意的であり、実施者の意思によることは留意されたい。
(制御手順の実現)
各実施形態においてフローチャートを引用して説明した制御手順や、機能的な構成要素による制御手順は、ハードウェア資源を用いて具体的に実現されていることから、自然法則を利用した技術的思想の創作といえ、“プログラムの発明”としての成立要件を満たす。
・本発明に係るプログラムの生産形態
本発明に係るプログラムは、以下のようにして作ることができる。先ず初めに、ソフトウェア開発者は、プログラミング言語を用いて、各フローチャートや、機能的な構成要素を実現するようなソースプログラムを記述する。この記述にあたって、ソフトウェア開発者は、プログラミング言語の構文に従い、クラス構造体や変数、配列変数、外部関数のコールを用いて、各フローチャートや、機能的な構成要素を具現するソースプログラムを記述する。
記述されたソースプログラムは、ファイルとしてコンパイラに与えられる。コンパイラは、これらのソースプログラムを翻訳してオブジェクトプログラムを生成する。
コンパイラによる翻訳は、構文解析、最適化、資源割付、コード生成といった過程からなる。構文解析では、ソースプログラムの字句解析、構文解析および意味解析を行い、ソースプログラムを中間プログラムに変換する。最適化では、中間プログラムに対して、基本ブロック化、制御フロー解析、データフロー解析という作業を行う。資源割付では、ターゲットとなるプロセッサの命令セットへの適合を図るため、中間プログラム中の変数をターゲットとなるプロセッサのプロセッサが有しているレジスタまたはメモリに割り付ける。コード生成では、中間プログラム内の各中間命令を、プログラムコードに変換し、オブジェクトプログラムを得る。
ここで生成されたオブジェクトプログラムは、各実施形態に示したフローチャートの各ステップや、機能的構成要素の個々の手順を、コンピュータに実行させるような1つ以上のプログラムコードから構成される。ここでプログラムコードは、プロセッサのネィティブコード、JAVA(登録商標)バイトコードというように、様々な種類がある。プログラムコードによる各ステップの実現には、様々な態様がある。外部関数を利用して、各ステップを実現することができる場合、この外部関数をコールするコール文が、プログラムコードになる。また、1つのステップを実現するようなプログラムコードが、別々のオブジェクトプログラムに帰属することもある。命令種が制限されているRISCプロセッサでは、算術演算命令や論理演算命令、分岐命令等を組合せることで、フローチャートの各ステップを実現してもよい。
オブジェクトプログラムが生成されるとプログラマはこれらに対してリンカを起動する。リンカはこれらのオブジェクトプログラムや、関連するライブラリプログラムをメモリ空間に割り当て、これらを1つに結合して、ロードモジュールを生成する。こうして生成されるロードモジュールは、コンピュータによる読み取りを前提にしたものであり、各フローチャートに示した処理手順や機能的な構成要素の処理手順を、コンピュータに実行させるものである。以上の処理を経て、本発明に係るプログラムを作ることができる。
・本発明に係るプログラムの使用形態
本発明に係るプログラムは、以下のようにして使用することができる。
(i)組込プログラムとしての使用
本発明に係るプログラムを組込プログラムとして使用する場合、プログラムにあたるロードモジュールを、基本入出力プログラム(BIOS)や、様々なミドルウェア(オペレーションシステム)と共に、命令ROMに書き込む。こうした命令ROMを、制御部に組み込み、CPUに実行させることにより、本発明に係るプログラムを、再生装置の制御プログラムとして使用することができる。
(ii)アプリケーションとしての使用
再生装置が、ハードディスク内蔵モデルである場合は、基本入出力プログラム(BIOS)が命令ROMに組み込まれており、様々なミドルウェア(オペレーションシステム)が、ハードディスクにプレインストールされている。また、ハードディスクから、システムを起動するためのブートROMが、再生装置に設けられている。
この場合、ロードモジュールのみを、過搬型の記録媒体やネットワークを通じて、再生装置に供給し、1つのアプリケーションとしてハードディスクにインストールする。そうすると、再生装置は、ブートROMによるブートストラップを行い、オペレーションシステムを起動した上で、1つのアプリケーションとして、当該アプリケーションをCPUに実行させ、本発明に係るプログラムを使用する。
ハードディスクモデルの再生装置では、本発明のプログラムを1つのアプリケーションとして使用しうるので、本発明に係るプログラムを単体で譲渡したり、貸与したり、ネットワークを通じて供給することができる。
(復調回路4〜スイッチ制御回路16の実現)
各実施形態に示した復調回路4〜スイッチ制御回路16は、それぞれを一個のシステムLSIとして実現することができる。また、復調回路4〜スイッチ制御回路16を一個のシステムLSIとして実現することができる
システムLSIとは、高密度基板上にベアチップを実装し、パッケージングしたものをいう。複数個のベアチップを高密度基板上に実装し、パッケージングすることにより、あたかも1つのLSIのような外形構造を複数個のベアチップに持たせたものも、システムLSIに含まれる(このようなシステムLSIは、マルチチップモジュールと呼ばれる。)。
ここでパッケージの種別に着目するとシステムLSIには、QFP(クッド フラッド アレイ)、PGA(ピン グリッド アレイ)という種別がある。QFPは、パッケージの四側面にピンが取り付けられたシステムLSIである。PGAは、底面全体に、多くのピンが取り付けられたシステムLSIである。
これらのピンは、他の回路とのインターフェイスとしての役割を担っている。システムLSIにおけるピンには、こうしたインターフェイスの役割が存在するので、システムLSIにおけるこれらのピンに、他の回路を接続することにより、システムLSIは、再生装置の中核としての役割を果たす。
システムLSIにパッケージングされるベアチップは、“フロントエンド部”、“バックエンド部”、“デジタル処理部”からなる。“フロントエンド部”は、アナログ信号を、デジタル化する部分であり、“バックエンド部”はデジタル処理の結果、得られたデータを、アナログ化して出力する部分である。
各実施形態において内部構成図として示した各構成要素は、このデジタル処理部内に実装される。
先に“組込プログラムとしての使用”で述べたように、命令ROMには、プログラムにあたるロードモジュールや、基本入出力プログラム(BIOS)、様々なミドルウェア(オペレーションシステム)が書き込まれる。本実施形態において、特に創作したのは、このプログラムにあたるロードモジュールの部分なので、プログラムにあたるロードモジュールを格納した命令ROMを、ベアチップとしてパッケージングすることにより、本発明に係るシステムLSIは生産することができる。
具体的な実装については、SoC実装やSiP実装を用いることができ望ましい。SoC(System on chip)実装とは、1チップ上に複数の回路を焼き付ける技術である。SiP(System in Package)実装とは、複数チップを樹脂等で1パッケージにする技術である。以上の過程を経て、本発明に係るシステムLSIは、各実施形態に示した再生装置の内部構成図を基に作ることができる。
尚、上述のようにして生成される集積回路は、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
さらに、各再生装置の構成要素の一部又は全てを1つのチップとして構成してもよい。集積回路化は、上述したSoC実装,SiP実装に限るものではなく、専用回路又は汎用プロセスで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA([技術分野] Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なシリコンフィギュラブル・プロセッサを利用することが考えられる。更には、半導体技術の進歩又は派生する技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積回路化を行っても良い。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてありうる。
(記録媒体の種類)
第1実施形態では、記録媒体であるディスク1は、再生専用の光ディスクを一例として説明しているが、記録方式や記録媒体の形態などは限定されるものではない。また光ピックアップ 2やモーター3なども、ディスク1を前提として説明しているため必要な構成であるが、記録媒体の種類や形態が、半導体メモリカード等、他の構成になれば、必要に応じて記録媒体の駆動手段や、記録媒体に対する信号の記録再生手段は、記録媒体に適したものが用いられる。
(インターレス映像信号入力時)
第1実施形態におけるハイブリッドモニタ400、60Hz専用モニタ500は、明示はしなかったが、インターレス映像信号を表示しうる能力を有している。そして、再生装置における走査変換回路8は、インターレス映像信号の入力時において、これを60Hzプログレッシブ映像信号に変換するのではなく、インターレス映像信号をそのままスルー出力してもよい。かかるスルー出力を行う場合も、24Hzー60Hz間の表示周波数の切り換えが発生するので、表示周波数の途切れを招かない連続性優先モードを設定するか、途切れを招く画質優先モードを設定するかといった選択が有効になる。
本発明に係る再生装置は、上記実施形態に内部構成が開示されており、この内部構成に基づき量産することが明らかなので、資質において工業上利用することができる。このことから本発明に係る再生装置は、産業上の利用可能性を有する。
本発明に係る記録媒体の、使用行為についての形態を示す図である。 第1実施形態に於ける再生装置のブロック図である。 光ディスク1に記録される3種類の映像信号と、24Hz-60Hz変換回路7に対する入出力とを示す図である。 映像種別判別回路5による映像種別の判別と、走査変換回路8及び60Hz-24Hz変換回路9の入出力とを示す図である。 GUI生成部14により生成されるGUIを示す図である。 プログレッシブ映像信号とプルダウン映像信号の切り替わり時の動作を示す図である。 再生装置の接続相手がハイブリッドモニタ400であり、再生装置の状態設定が画質優先モードである場合の、走査変換回路8、60Hz-24Hz変換回路9の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御とを対応づけて示す図である。 再生装置の接続相手がハイブリッドモニタ400であり、再生装置のモード設定が連続性優先モードである場合の、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御とを対応づけて示す図である。 再生装置の接続相手が60Hz専用モニタ500である場合の、24Hz-60Hz変換回路7、走査変換回路8の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御とを対応づけて示す図である。 表示能力判定部13、GUI生成部14、モード設定部15、スイッチ制御回路16による再生装置の全体制御の手順を示すフローチャートである。 接続相手が60Hz専用モニタ500であるか、又は、再生装置のモード設定が連続性優先モードである場合の、再生装置の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る再生装置の内部構成を示す図である。 24Hz-48Hz変換回路21及び60Hz-48Hz変換回路22の入出力を現した図である。 再生装置の接続相手がハイブリッドモニタ400であり、再生装置の状態設定が画質優先モードである場合の24Hz-48Hz変換回路21、走査変換回路8、60Hz-48Hz変換回路22の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ制御とを対応づけて示す図である。 プログレッシブ映像信号とプルダウン映像信号の切り替わり時の動作を示す図である。 第3実施形態に係る再生装置の内部構成を示す図である。 24Hz-72Hz変換回路24の入出力を現した図である。 第4実施形態に係る再生装置の内部構成を示す図である。 24Hz-72Hz変換回路24の入出力と、スイッチ制御回路16によるスイッチ10の切り換え制御とを示す図である。 映像信号の入力源が伝送媒体である場合の再生装置の内部構成を示す図である。 映像信号の入力源がハードディスクである場合の再生装置の内部構成を示す図である。
符号の説明
1 ディスク
2 光ピックアップ
3 モーター
4 復調回路
5 映像種別判別回路5
6 映像復調回路
7 24Hz-60Hz変換回路
8 走査変換回路
9 60Hz-24Hz変換回路
10 スイッチ
11 ディジタル変調回路
12 端子
13 表示能力判定部
14 GUI生成部
15 モード設定部
16 スイッチ制御回路
20 表示周波数指示部
21 24Hz-48Hz変換回路
22 60Hz-48Hz変換回路
23 表示周波数指示部
24 24Hz-72Hz変換回路
25 60Hz-72Hz変換回路
30 モニタ
31 アンテナ
31 受信アンテナ
32 チューナー
33 ハードディスク
200 再生装置
300 リモコン
400 ハイブリッドモニタ
500 60Hz専用モニタ500

Claims (9)

  1. 接続相手となる表示装置が第1フレーム周波数の表示能力のみを具備しているか、又は、第1フレーム周波数の表示能力、並びに、第2フレーム周波数の表示能力の両方を具備しているかを判定する判定手段と、
    両方の表示能力を具備していると判定された場合、再生途中のフレーム周波数の切り換えがない連続モード、再生途中のフレーム周波数の切り換えが発生し得る非連続モードの何れかを、ユーザの選択に応じて、自装置の動作モードとして設定するモード設定手段と、
    自装置が非連続モードに設定された場合、第1フレーム周波数又は第2フレーム周波数の信号出力を行う再生手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  2. 再生すべき映像信号には、第1フレーム周波数、及び、第2フレーム周波数が混在したものがあり、
    前記モード設定手段は、
    グラフィクスユーザインターフェイスを介して、非連続モード及び連続モードの何れかの選択をユーザから受け付け、
    前記グラフィクスユーザインターフェイスは、
    混在タイプの映像信号を、非連続モードで出力した場合、表示装置における表示に、乱れが生じる可能性がある旨をユーザに警告する
    ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 前記再生手段は、
    再生すべき映像信号が、重複フィールドをもつ第1フレーム周波数の信号であるか否かを判定する映像種別判定回路と、
    重複フィールドをもつ第1フレーム周波数の信号である場合、当該第1フレーム周波数の信号を第2フレーム周波数信号に変換して出力する変換回路とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  4. 前記映像種別判定回路は、
    重複フィールドが出現するタイミングを検出する処理を行い、
    前記変換回路は、
    重複フィールドが出現するタイミングが、フレームの境界であるとして、第1フレーム周波数の信号における各フィールドを、同じフレームを構成するもの毎に分類する走査変換回路と、
    同じフィールドを構成するものとして分類された各フィールドのフレーム周波数を、第2フレーム周波数信号と同じフレーム周波数に変換する周波数変換回路とを備える
    ことを特徴とする請求項3記載の再生装置。
  5. 前記再生装置は、
    再生すべき映像信号が、第2フレーム周波数信号であるか否かを判定する映像種別判定回路を備え、
    前記再生手段は、
    映像信号が第2フレーム周波数信号である場合、所定のフレーム周波数での表示を表示装置に命じた上で、当該第2フレーム周波数信号のフレーム周波数を、当該所定のフレーム周波数に変換して出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  6. 所定のフレーム周波数とは、24Hzの整数倍であり、
    前記再生手段は、
    自装置に入力されてくる第2フレーム周波数信号のフレーム周波数を、24Hzの整数倍に変換して出力するフレーム周波数変換回路を備える、請求項5記載の再生装置。
  7. 前記再生装置は、所定のインターフェイスを介して表示装置と接続されており、
    前記判定手段は、所定のインターフェイスを介して、映像規格に関する情報を、表示装置から取り出して、
    接続相手となる表示装置が第1フレーム周波数の表示能力のみを具備しているか、又は、第1フレーム周波数の表示能力、並びに、第2フレーム周波数の表示能力の両方を具備しているかの判定を、映像規格に関する情報に基づき行う、請求項1記載の再生装置。
  8. 再生装置に組み込まれたコンピュータが読み取ることができるプログラムであって、
    再生装置の接続相手となる表示装置が第1フレーム周波数の表示能力のみを具備しているか、又は、第1フレーム周波数の表示能力、並びに、第2フレーム周波数の表示能力の両方を具備しているかを判定する判定ステップと、
    両方の表示能力を具備していると判定された場合、再生途中のフレーム周波数の切り換えがない連続モード、再生途中のフレーム周波数の切り換えが発生し得る非連続モードの何れかを、ユーザの選択に応じて、自装置の動作モードとして設定するモード設定ステップと、
    自装置が非連続モードに設定された場合、第1フレーム周波数又は第2フレーム周波数の信号出力を行う再生ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 再生装置に組み込まれる再生方法であって、
    接続相手となる表示装置が第1フレーム周波数の表示能力のみを具備しているか、又は、第1フレーム周波数の表示能力、並びに、第2フレーム周波数の表示能力の両方を具備しているかを判定する判定ステップと、
    両方の表示能力を具備していると判定された場合、再生途中のフレーム周波数の切り換えがない連続モード、再生途中のフレーム周波数の切り換えが発生し得る非連続モードの何れかを、ユーザの選択に応じて、自装置の動作モードとして設定するモード設定ステップと、
    自装置が非連続モードに設定された場合、第1フレーム周波数又は第2フレーム周波数の信号出力を行う再生ステップとを有することを特徴とする再生方法。
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